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観光資源としてのコンテンツの可能性
~クールジャパンを活用した訪日観光客数増加に向けて~
中央大学商学部
平澤ゼミナール
クールジャパン班 春山 愛宝 山下 純平 金城 実来 小村 美紗樹
目次
Ⅰ. 問題意識
Ⅱ. 現状分析
Ⅲ. プラン提案
Ⅳ. 今後の展望
Ⅰ. 問題意識 【外国人観光客受け入れ者数国別ランキング(2011年)】
出典:世界観光機関(UNWTO : World Tourism Organization)「UNWTO Tourism Highlights, 2012 Edition」
日本の外国人観光客受け入れ者数は
6,219千人!
• 日本が誇る文化や製品が海外で高い評価を
受けている現象のこと
(例)漫画、アニメ、ゲーム、ファッション、電化製品など
クールジャパンって?
クールジャパン政策の進展
クールジャパン政策とは 日本が誇る文化や製品をクールジャパンとして
海外に積極的に押し出す政策のこと。
地域に見合った海外展開支援プロジェクトを行っている。
観光庁との連携 海外に輸出された「日本ブランド」製品やサービスを
第2の大使館と捉え、連携して訪日プロモーションを展開。
クールジャパンから想起される日本の観光地へ誘致 !
Ⅱ. 現状分析
日本のコンテンツのSWOT分析
①市場機会(Opportunity)
• 地域産業との連携
(例)「京都クロスメディア・コンテンツ産業特区(Creative KYOTO)」
・ 政府による文化促進事業の振興
経済産業省を中心にクリエイティブ産業の育成や国内外への発信などの施策
• 中国・アジア新興諸国の活性化
アジア・コンテンツ・ビジネスサミットの開催
コンテンツに関連する施設
①施設例
・東京アニメセンター(秋葉原)
・藤子・F・不二雄ミュージアム(神奈川県川崎市)
・三鷹の森ジブリ美術館(東京都三鷹市)
・水木しげる記念館(鳥取県堺港市)
・宝塚市立手塚治虫記念館〈兵庫県宝塚市)
・京都国際漫画ミュージアム(京都府京都市)
②訪日外国人入場者数
東京アニメセンター 2007年7月21日~8月20日の31日間
総動員数 52,441人 外国人 5,240人
2008年4月1日~5月27日の32日間
総動員数 34,856人 外国人 3,728人
→全体の約10%を占める
藤子・F・不二雄ミュージアム 2011年9月に開館 オープンから5か月の125日間(1月30日まで)で約22万2千人の来場者数
しかし、2011年12月末の時点で、外国人来場者数は、4,266人(総動員数の約2.5%)と低迷
引用:秋葉経済新聞(2008年)
財団法人徳間記念アニメーション文化財団
三鷹の森ジブリ美術館
月別入館者数と入館料金区分内訳
三鷹の森美術館
海外向けチケット販売実績
財団法人徳間記念アニメーション文化財団
観光都市「秋葉原」の現状
・訪日観光客が秋葉原に抱いているイメージは? 〈訪日観光客にとっての秋葉原のまちのイメージ〉 1位 PCと電気製品の街 2位 ショッピング街 3位 マンガ・アニメ・ポップカルチャーの街 〈秋葉原を訪れた主な目的〉 1位 いわゆる有名な場所を実際にみるため(個性的な景観) 2位 PC・関連製品以外の電化製品を買うため 3位 アニメ・マンガなどの関連商品を買うため
出典:2007年「秋葉原新発見ツアー」アンケート結果より
考察
「PCと電化製品の街」「ショッピングの街」と並び、
「アニメ・マンガなどのコンテンツの街」としての認識も高い!
→観光資源としてのコンテンツのポテンシャルは高い!
・コンテンツを観光のメインテーマとして訪れている外国人(=オタク)は少ないのではないか?
・電化製品の購入や免税店でのショッピングというメインテーマがあるうえで、付随的な価値としてコンテンツを楽しんでいるのでは?
しかし!!
考察
秋葉原を訪れる外国人は皆が「コアなオタク」ではなく、 ある作品やキャラクターに対して関心はあるものの、オタクと呼ばれるほどではない =ライトオタク層が存在する! クールジャパン事業で日本のコンテンツに興味を抱いた ライトオタク層をターゲットにすれば、収益も見込めるのでは? 出典:2008オタク産業白書(株式会社メディアクリエイト)
仮説
ライトオタク層をターゲットとし、
メインカルチャーとサブカルチャー(コンテンツ)の相乗効果(連携)
により
観光客数の増加をはかる!
秋葉原地域単体の観光で考えるならば・・・
メインテーマ
PCや家電製品の購入
ソフマップ、ヨドバシカメラ、免税店(見・買)など
サブテーマ
コンテンツ観光
東京アニメセンター、UND、メイド喫茶(見・遊)
アニメイト、ガチャポン館(買)など
食
遊
見
買
Ⅲ. プラン提案
インターネットを活用したツアー提案サイト!
・メインカルチャーとサブカルチャーをうまく融合したツアーを提案
・日本人ブロガーなどの記事も掲載(様々な情報を扱う)
出発前に得た情報源で役に立ったものは?(平成25年4-6月観光庁調査)
22.6%の人が、個人のブログと回答!
32.2%の人が、その他のインターネットと回答!
インターネットや個人ブログは、
需要が見込める!!
Ⅳ. 今後の展望
サイト作成
運営方法
メインカルチャー
×
サブカルチャー プロモーション
外国人が好む
観光地の調査
参考文献
・財産法人中部環境活性化センター(2009)「観光におけるサブカルチャーコンテンツの活用に関する調査研究」
・国土交通省関東運輸局(2007)「日本のアニメを活用した国際観光交流等の拡大による地域活性化調査報告書ー秋葉原編ー」
・オタク産業白書(2008)(株式会社メディアクリエイト)
・岡田斗司夫(2008)「オタクはすでに死んでいる」(新潮新書)
・山下高淑(2011)『アニメ・マンガで地域振興~まちのファンを生むコンテンツーリズム開発法~』,東京法令出版
・岡本健(2012)「コンテンツーリズム研究の枠組みと可能性」
・増淵畝之(2011)「コンテンツーリズムとその現状」,『地域イノベーション第1号』,p33‐40
・青山正治(2012)「高齢者のICT活用促進に向けて」
・「コンテンツ産業の現状と今後の発展の方向性」 (2010) 経済産業省