若者のビール離れとメーカーの戦略 2019-07-01...
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若者のビール離れとメーカーの戦略
2019-07-01 HR5525
たくぞう
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主張若者のビール離れは致し方なく社会の変
化やアルハラなどもあり自然の流れである。ビール離れが進む中メーカの工夫もあり
販売数は横ばい状態であるが、種類の多様性もありかつモノ消費から経験価値が重要となり個々のライフスタイルの変化が生まれてきている
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目次
1.ビールの概要
2.ビール製品の違い
3.国内ビールのシェア率
4.年代別のビールを飲む割合
5.とりあえずビールの時代は終わった
6.メーカーなどによるビール販売努力
7.「モノ」消費の成熟化
8.参考文献
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1.ビールの概要ビールは明治3年にアメリカ人のウイリアム・コープランドが横浜にビール醸造所を開き14年からビールを発売した。「キリンビール」の元祖である。
酒税法3条12号 アルコール分が20度未満であり麦芽、ホップ及び水を原料で発酵したもの。
ビールに関する公正競争規約2条ラガービール…貯蔵させ熟成させた
生ビール…熱による処理をしないもの
黒ビール…濃色の麦芽の原料の一部
スタウト…黒ビールに色が濃く、香味の特に強いもの
日本におけるビールの定義 [1]
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2.ビールの製法の違いビール
• 水・ホップを除く原料の66.7%が麦芽のもの
発泡酒
• 麦芽、麦を原料の一部とし、発泡性のあるもの
• 麦芽25%未満で販売している
第三のビール
• 麦芽以外の原料で作るもの。表示は「その他の醸造酒」
• 大麦や大豆たんぱくを原料としている場合がある
[2]
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3.国内ビールのシェア率
37%
34%
16%
12% 1%
売上高
アサヒ
キリン
サントリー
サッポロ
その他
※ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
キリンはイオンのプライベートブランド「バーリアル」の生産を受託しアサヒを猛追サッポロビールは北海道ではシェア率が高いなどの特徴がある【栫井18】
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4.年代別のビールを飲む割合
61.248.7 52.9
62.1 65.4 70.3
35.5
26.625.5
30.636.3
46.2
27.7
39.5 35.3
33.728.6
18.8
全体 20代 30代 40代 50代 60代
直近1ヶ月で飲んだ割合
ビール 日本酒 サワー・ハイボール
ビール・日本酒は年代が高くなるにつれて割合が高くなっている
サワー系は若くなるにつれ割合が高くなっていることが分かる
若い世代の方がお酒の多様性がある
[3]7
5.とりあえずビールでの時代は終わった「とりあえずビールで」が定着したのか1955年頃からの高度経済成長に伴いビールが大衆化し庶民へ浸透した。年功序列の上下関係や団体の一体感や帰属意識を強める宴会も理由の一つである。【堀16】①提供が早い…日本酒と比較しスピーディーである②便利な定番…飲み会などで一括注文できる③アルコール度数が低い…空腹時の胃にやさしい以上、3点の理由からとりあえずビールでとなった
現在は、アルハラ(アルコール・ハラスメント)の問題もあり上下関係に捉われずに個々が飲みたいお酒を注文できる環境に変化してきた【堀16】 8
6.メーカーなどによるビール販売努力
メーカーの海外進出
• ミャンマーなどの若
年層の比率が高い国
でのM&Aにより技
術移転をする
• 日本からの輸出の関
税がかからない【矢
田部13】
若者へのPR活動
• 比較的飲みやすいク
ラフトビールやク
レーバービールの普
及
• ビールフェスなどの
野外イベント
• クラフトビールはイ
ンスタ映えもする
【栫井18】
ふるさと納税
• 地ビールが返礼品の
ため飲みたい地域の
ビールを選べる
• 還元率も高く普及さ
れている【栫井18】
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7.「モノ消費」の成熟化
若者の○○離れは社会構造が変わってきていると思う。「モノ」への考え方が変わり多様性の時代、経験価値が重要視されてきている。そして、コスパを重視しお金をだすジャンルとできるだけ安価で抑えようとするジャンルの二極化が起きていると思う。自分にとって価値があるものにお金を費やす考え方になってきている。【太田18】
企業中心社会
単一製品
アルハラ
多様なラインナップ
個の選択が重要視さ
れるようになった
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8.参考文献【堀16】堀好伸、若者はなぜモノを買わないのか、青春新書インテリジェンス、2016-10-04
【矢田部13】矢田部正美、「若者の酒離れ」は本当か、東洋経済オンライン、2013-03-08
【栫井18】栫井駿介、日本人のビール離れが止まらない。大手4社の「生き残り」対策に明暗、マネーボイス、2018-05-24
【太田15】太田恵理子、若者のライフスタイル、日本マーケティング協会{Vol34No.4} 、2015
[1]酒税法、イーガブ、2018-06-20,2019-07-04, https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=328AC0000000006#9
[2]https://www.bing.com/images/
[3]「日本人の飲酒動向調査を発表」、日本酒造組合中央会、2017-05-31,2019-07-05, http://nomad-salaryman.com/beer-industry-2019
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