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陸上自衛隊 高等工科学校

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Page 1: 陸上自衛隊 高等工科学校 - MOD陸上自衛隊では、科学技術の発達に伴い装備が近代化し、それらを取り扱う人材を育 成する必要から昭和30年に「生徒制度」が発足して、昭和38年からは少年工科学校

陸上自衛隊

高等工科学校

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陸上自衛隊では、科学技術の発達に伴い装備が近代化し、それらを取り扱う人材を育成する必要から昭和30年に「生徒制度」が発足して、昭和38年からは少年工科学校としてその教育が行われてきました。 その後、平成22年度からの自衛隊生徒制度の変更に伴い、将来陸上自衛官となるべき者を養成する学校として新たな制度のもと、少年工科学校の良き伝統を継承しつつ時代の変化(任務の多様化、高等学校教育の趨勢等)に対応した教育を行うことになりました。 本校は、『技術的な識能を有し、知徳体を兼ね備えた伸展性ある陸上自衛官としてふさわしい人材を育成する。』という理念のもと、陸上自衛官を育成する組織です。よって生徒は特別職国家公務員となり、自衛隊員の身分になります。 そのため、本校での3年間の教育は、普通科高校と同様の教育を行う「一般教育」、工業高校に準ずる専門的技術の教育を行う「専門教育」、陸上自衛官(陸曹候補者)として必要な防衛教養や各種訓練を行う「防衛基礎学」を主たる教育として実施します。

学 校 の 沿 革

昭和30年 1955

昭和34年 1959

昭和36年 1961

昭和38年 1963

昭和54年 1979

平成20年 2008

平成22年 2010

高等工科学校と改名(制度変更)定員が320名に変更

通信制提携校が神奈川県立横浜修悠館高等学校に変更

定員が250名に変更

少年工科学校として編成

神奈川県立湘南高等学校と通信制提携

生徒教育隊として武山で教育開始、翌年の35年から定員520名に変更

自衛隊生徒制度発足・生徒140名で教育開始(通信:久里浜、武器:土浦、施設:勝田)

校 風 (昭和38年度制定)

【表紙】校章名:「飛桜馬」、校章デザイン:嶋崎達哉 氏(二科会 彫刻部会員) キャッチフレーズ:第63期 進藤 大毅 生徒

高等工科学校の概要

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学 校 の 全 景 及 び 施 設

学 校 の 組 織 学 校 長

第2教官室 第1教官室

(文官(教諭)) (自 衛 官)

副 校 長 副 校 長

企 画 室

総 務 部

教 務 課 管 理 課 第1教育隊 第2教育隊 第3教育隊

(1学年) (2学年) (3学年) (一般教育担当) (専門教育担当)

(共通)

(防衛基礎学担当)

総 務 課

教 育 部 生 徒 隊

生徒はこの区隊(クラス)に所属することになります。1個区隊(クラス)は約30名で、区隊(クラス)数は11個になっています。

作詞

原田行平

作曲

米本

希望に燃えて溌剌と

高鳴る血潮胸に秘め

ここ武山に集い来て

心と技を鍛えつつ

いざ諸共に励まなむ

我等は少年自衛隊

仰げば遙か富士の嶺

洋々寄する黒潮の

波静かなる相模湾

陽光燦と輝きて

意気高らかに健男児

我等は少年自衛隊

鎌倉武士の功績を

しのぶ衣笠大楠の

山頂望み若人の

理想は高く道嶮し

友よ手を取り歩まなむ

我等は少年自衛隊

風雨に耐えて健やかに

伸び育ちたる若桜

咲き出る色は変わるとも

心は一つ日本の

御国の護りゆるぎなく

我等は少年自衛隊

(昭和三十四年制定) 本校から望む富士山

本 部

一般教室舎

第1区隊 ( 1 組 )

陸 上 競 技 場

(サッカー場) 講 堂

総合教室舎

学校本部

錬武館

売 店

ラグビー場 野球場

正 門

浴 場

食 堂

生 徒 生 活 舎

生徒生活舎

体 育 館

カヌー艇庫

医務室 小田和湾

第1区隊 ( 1 組 )

第1区隊 ( 1 組 )

高等工科学校

校歌

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学 校 の 教 育 体 系

4本柱で充実した教育 本校では、普通科高校と同等の教育を行う「一般教育」、工業高校に準ずる専門的技術の教育を行う

「専門教育」、陸上自衛官(陸曹候補者)として必要な防衛教養や各種訓練を行う「防衛基礎学」に加え、

クラブ活動(選択課目訓練)や生徒会活動等を行う「特別活動」を4本柱として教育を実施し、将来陸上

自衛官として活躍できる基礎を作ります。

陸 上 自 衛 官 に

必要な教育

学習指導要領に

基づく教育

工 業 高 校 に

準 ず る 教 育

一般教育

学習指導要領に

基づく教育

一般教育

学 習 指 導 要 領 に

基 づ く 教 育

専門教育

工業高校に

準ずる教育

専門教育

工 業 高 校 に

準 ず る 教 育

防衛基礎学

陸 上 自 衛 官 に

特別活動

4本柱

必 要 な 教 育

ク ラ ブ 活 動 ( 選 択 課 目 訓 練 ) 生 徒 会 活 動

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● 授業風景

鎌倉現地訓練では、史跡等の研修をします。 研修の際は、本校生徒としてふさわしい公共の場での礼儀やマナー等の、一社会人としての躾事項を身に付けます。

● ALTによる教育 (assistant language teacher)

英語教育では、一般の高校と同様に、外国人講師を招いて授業を行い、英語コミュニケーション能力を身に付けさせています。

● 鎌倉現地訓練

学習テーマの例 (鎌倉)

・ 何故、幕府につながる道が7つなのか

・ 神との境界-鳥居-

・ 大仏の存在理由について

・ 流鏑馬について

ALTによる授業

鎌倉現地訓練の様子

情 報

英 語

美 術 一般教育とは 本校では、将来自衛官を目指す生徒に対し、必要な知識・教養等を習得させるため、普通科高校と同等

の教育(一般教育)を行います。

3学年修了時には提携校である神奈川県立横浜修悠館高等学校(通信制)の卒業資格が得られます。

一 般 教 育

家 庭 科

数 学

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生徒が3年間に学習する科目です。 注:本カリキュラムは変更になることがあります。

教 科 科 目 横浜修悠館高校認定科目(必修科目) 高等工科学校独自科目(選択科目)

1学年 2学年 3学年 単位合計 教養専修 理数専修 国際専修

国 語

国語総合 4 4

現代文B 2 2 4

古 典 A 2 2

国語表現 2

社 会

世界史B 3 3

日本史B 2 2 4 現代社会 2 2

地理歴史総合 3 2

数 学

数 学 Ⅰ 3 3

数 学 Ⅱ 4 4 数 学 Ⅲ 4 5

数 学 A 2 2

数 学 B 2 2

理 科

物理基礎 2 2

物 理 4 4

化学基礎 2 2 化 学 3 3

生物基礎 (2) (2)

地学基礎 (2) (2)

物理学特論 2

化学特論 2

保健体育 体 育 2 3 2 7

保 健 1 1 2

芸 術

音 楽 Ⅰ (2) (2)

美 術 Ⅰ (2) (2)

書 道 Ⅰ (2) (2)

外国語

コミュニケーション英語Ⅰ 3 3

コミュニケーション英語Ⅱ 4 4

コミュニケーション英語Ⅲ 4 4

英語会話 2 2

英語表現Ⅰ 2 2

英語表現Ⅱ 4

時事英語 3

家 庭 家庭基礎 2 2

情 報 社会と情報 2 2

情報の科学 2 2

総合演習(総合的な学習の時間) 1 2 3

合 計

32 32 14 78 9 9 9 総認定 78単位 9単位

総教育 87単位

3科目より選択

● カリキュラム

2科目より選択

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● コース別教育(3学年)

教養専修コース 理数専修コース 国際専修コース

●教養専修コースとは

幅広い知識や教養を身に付け、問題の本質を理解する能力、研究分析する能力、創造的に思考する能力を育成します。 教養専修コースを選択した生徒は、文系・理系の枠にとらわれず、3年間で一般高校の生徒と同等の内容を学習します。

●重点教育科目 ・国語表現 ・地歴総合(社会) ・数学Ⅲ ・総合演習 教科に関わらず自由にテーマを設定し、これまでの学習で培った知識や教養を活かして、研究活動を行います。 研究した内容については、公開討論会を開き、各自が論文にまとめて研究を完成させます。

●重点教育科目 ・数学Ⅲ ・物理学特論 ・化学特論 ・総合演習 数学や理科に関する研究テーマを自ら設定し、科学的に調査・考察をすすめます。 研究した内容については、各自がレポートにまとめるとともに、プレゼンテーションで発表します。

●国際専修コースとは

将来の国際人として必要な語学力、コミュニケーション能力、論理的思考力の基礎を身につけさせるとともに、諸外国の文化を理解し尊重する態度の育成を目指します。 国際専修コースを選択した生徒は、3年間で一般高校の文系生徒と同等の英語・社会の内容を学習します。

●重点教育科目 ・英語表現Ⅱ ・時事英語 ・総合演習 国際情勢や異文化理解に関する研究テーマを自ら設定、論理的に考察します。 研究した内容については、各自がプレゼンテーションで発表を行います。

1、2学年は、各学年に設定された必修科目を履修しますが、3学年になると、生徒はそれぞれの特性・興味・関心に応じて、「教養専修コース」、「理数専修コース」、「国際専修コース」の3つのコースから1つを選択し、必修科目に加え各コースに設定された科目を履修します。

特に、後期から始まる「総合演習」では、生徒それぞれが自由にテーマを設定し、これまでの学習で培った知識や教養を活かし、研究活動を行います。教官は「サポーター」としてテーマ毎に生徒の学習を支援します。 研究した内容・成果は、レポートやプレゼンテーション等にまとめます。これらの活動を通じ、生徒各人の探求心や考察力を養うとともに、他者へ伝える能力を磨きます。

+sin

Σ

●理数専修コースとは

科学的に探求する能力及び態度を育て、課題を自ら科学的に解決していく力を養成します。 理数専修コースを選択した生徒は、3年間で一般高校の理系生徒と同等の数学・理科の内容を学習します。

international

米軍基地高校生との交流の様子 (国際専修コース)

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★ 専門教育 3学年時における電子機械工学・情報工学の教育

○隊付教育 部隊における各種勤務や整備技術教育

○特技教育 職種学校における専門の技術教育

本校における教育 卒業後における教育

● 電子機械工学

● 情報工学

専 門 教 育

高機能(ハイテク)化された装備品に使われ

ている基本的な技術、特に電気に関する技術の

基礎、電気通信・電子回路の基礎、機械技術及

び電子機械(メカトロ)に関する基礎的な知識

と技術を総合的に学ぶための科目です。

知識を覚えるだけではなく、理解を容易にし、

自ら判断する力を身につけるために、事象(結

果)から原理(理論)を学ぶ、実証型教育を行

います。

エンジンを使用したメカトロ技術の実習の様子

高機能化された単体の装備品は、システム化

され、情報通信機器によってネットワークを構

成してその能力を発揮します。

現代社会における必須の電子情報技術、ネッ

トワーク技術及び情報セキュリティー等に関す

る基礎的な知識と技術を総合的に学び、簡単な

ネットワークを構成できるようになるための科

目です。

専門教育とは

陸上自衛隊では、高機能化・システム化された多くの車両、通信電子機器、火器及び航空機等を装備し

てあらゆる任務を遂行します。これらの装備品の能力を発揮させるためには、専門的知識や技能が必要と

されており、この能力が本校生徒に求められています。

このための教育は、本校における教育と卒業後に行われる教育に大別され、本校においては、3学年時

に将来の技術的スペシャリストとしての素地を身につけるための教育を実施しています。

パソコンを使用した組込み制御プログラムの実習の様子

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● ロボット制作等を通じての教育

● カリキュラム 生徒が3学年時に学習する科目です。

科 目 小科目 教育内容 教育時間

電子機械工学

電 子 工 学 基 礎 直流回路、磁気と静電気及び交流回路の基礎的事項

261h

シ ス テ ム 技 術 電子回路素子、増幅回路基礎、各種増幅回路及び各種電子回路の基礎的事項

伝 送 技 術 電気通信及び電波の基礎的事項

メ カ ト ロ 技 術 機械設計、油圧及びセンサとアクチュエーターの基礎的事項

情 報 工 学

情 報 基 礎 コンピュータ科学、ハード・ソフトウェア技術及びコンピュータ制御の基礎的事項

143h ネットワーク基礎 ネットワークの構成及び構築の基礎的事項

情報セキュリティ ネットワークの維持運営上必要なセキュリティに関する技術及び関係法規の基礎的事項

総合実習等 専門教育の集大成科目として、自律型ロボットの制作発表等

30h

合 計 434h

増幅回路の組み立て及びロボット制御等によって、基礎的な技術を学ぶだけでなく、技術者に

必要なセンス(論理的な思考力・創造力、発想を現実化する実現力等)を身につけるための教育

を行います。

将来の技術分野におけるエキスパートを目指すための教育です。

総合実習(ロボット制作) 総合実習発表会(ライントレース)

注:本カリキュラムは変更になることがあります。

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防 衛 基 礎 学 等

防衛基礎学とは 一般教育及び専門教育と並行して行われる陸上自衛官として必要な基礎的事項の教育です。 課目は、法令等を学ぶ「服務及び防衛教養」と野外における基礎的な行動を学ぶ「戦闘及び戦技訓練」に大別されます。 この他、各学年ごと特色ある競技会を行って体力・気力・チームワークを養い、また職種学校現地訓練等を行って陸上自衛隊に関する理解と知識を深めています。

課 目 1学年 2学年 3学年 計 備 考

服 務 ・ 防 衛 教 養 等 41h 18h 24h 83h

1・2学年は、主に駐屯地内の訓練場で行います。 (行進訓練時は部外地を使用します。)

3学年は、総合的な訓練を行うために演習場で行う課目もあります。 左記の他に、各学年毎の競技会や研修等も実施します。 教育時間は変更になることがあります。

戦 闘

及び

戦技訓練

基 本 教 練 20h 32h 18h 70h

武器訓練・射撃 66h 48h 114h

戦 闘 訓 練 27h 40h 67h

野 外 勤 務 12h 10h 44h 66h

野 戦 築 城 15h 15h

野外衛生・救急法 6h 2h 2h 10h

地 図 の 見 方 3h 9h 12h

対 特 殊 武 器 戦 7h 2h 9h

通 信 11h 11h

合 計 79h 165h 213h 457h

8の字走大会(1学年)

職種学校現地訓練(3学年) 銃剣道大会(3学年) 富士野営訓練(3学年)

軽装甲機動車搭乗研修(1学年) 習熟訓練(1学年)

持続走大会(2学年) 富士総合火力演習研修(2学年) 水泳訓練(2学年)

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特別活動(クラブ活動:選択課目訓練)

体力、気力、自律心、チームワーク、情操等を養成するとともに各生徒の適性を伸展させることを目的

としています。各クラブとも活動は活発で特に体育クラブ(体育課目)では、神奈川県立横浜修悠館高等

学校として高体連に加盟し、全日制高校または定時制・通信制高校の大会に出場して好成績を収めていま

す。

特定クラブ (特定課目)

体育クラブ

(体育課目)

文化クラブ

(文化課目)

ド リ ル

ラ グ ビ ー

防 衛 研 究

ワンダーフォーゲル部

バレーボール部 茶 道 部

ドリル部

和太鼓部 吟詠尺八部

吹奏楽部

軽音楽部

吹 奏 楽 和 太 鼓

カ ヌ ー 空 手 道 アーチェリー レスリング

サ ッ カ ー 銃 剣 道 水 泳 少林寺拳法 ハンドボール

柔 道 陸 上 競 技 卓 球 野球(軟式) 剣 道

ソフトテニス ワンダーフォーゲル バスケットボール バレーボール

鉄 道 研 究 弁 論 囲 碁 将 棋 科 学

英 会 話 書 道 コンピュータ 美 術 写 真

軽 音 楽 ロボット研究 茶 道 吟 詠 尺 八 広 報

レスリング部

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生徒は、ボランティア活動等、様々な特別活動を通じて「自律」及び「献身・誠実」(奉仕する心) というものを育んでいます。

長浜海岸清掃

横浜修悠館高等学校 地域貢献デー 納涼花火大会でのボランティア活動

書き初め大会 県人会活動

特別活動(ボランティア活動等)

吹奏楽演奏支援

制 服

冬 制 服 (正帽着用時)

校 内 服 (略帽着用時)

夏 制 服 (識別帽着用時)

・ 自衛官を目指す生徒として、国際的な教育活動にもふさわしい品格あるチャコールグレーを基調とし ています。 ・ 幼年学校や少年工科学校のシンボルカラーである緋色(エンジ色)の飾り線は伝統の継承を表してい ます。 ・ イタリアンカラーのおしゃれなYシャツは、詰襟上衣のフィット性に配慮しています。 ・ ウエストコート(ベスト)は陸・海・空や防衛大学校の制服にもみられない高等工科学校独自のスタイ ルであり、学生生活の活動に対応しています。 ・ ウエストライン丈の上衣とストレートラインの吊りズボンは、そのバランスが美しく、パレードや儀 式に最適です。

制服デザイン:松本 真千子 教官(家庭科教官) モデル生徒 :第61期 青山 勇気 生徒

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生 徒 舎 生 活

22:30

生徒は、入校と同時に全員校内の生徒舎で日課時限に従って規律正しい団体生活を送ることになります。 休日等は、クラブ活動(練習・練習試合・大会参加など)で目標に向け汗を流したり、東京や横浜などに仲間と外出するなどリフレッシュし、英気を養います。

06:00

07:00

12:00

13:00

17:00

基本的な1日の流れ(平日)

※ 特に必要がある場合、消灯を延長して自習をすることができます。

起床ラッパで一斉に起床、 点呼の為に生徒舎前に整列 します。

生徒の手により、国旗掲揚・降下を行います。

通常は各区隊ごとの朝礼を実施します。その後整列して教場へ行進。部隊行動の基礎を修得します。

食事は専門の栄養士が成長期の生徒を考慮した献立を作成しています。

生徒舎から教室舎に移動して、授業を受けます。1時限は45分間です。通常、8時限目はクラブ活動(選択課目訓練)です。

自習時間は自習室(各自の机)で勉強します。

洗濯やアイロン掛け、靴磨き等、翌日の準備を行います。

校内の売店で必要なもの を購入することができます。

08:00

09:00

11:00

14:00

15:00

16:00

18:00

22:00

19:00

20:00

21:00

各クラブ毎、限られた時間で集中して練習をします。

皆で協力し、受け持ち場所を清掃します。

毎日のベッドメイキングも自ら行います。

大きな浴場で、学年問わず仲間同士で入浴します。

起 床

朝 礼

間 稽 古

朝 食 (課業準備)

昼 食 昼 休 み

国 旗 掲 揚

授 業 1~4時限

授 業 5~7時限

特別

活動

国 旗 降 下

朝 食 (課業準備)

夕食・入浴

自主管理時間

自習時間

清 掃 点 呼 消 灯

清 掃

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入校式

銃貸与式

長浜海岸清掃(ボランティア活動)

授業参観

体育大会

職種学校現地訓練

前期中間試験

TOEIC Bridge

納涼花火大会

校外学習(社会見学)

富士野営訓練

水泳訓練

夏季休暇

8 富士総合火力演習研修

前期期末試験

10

学校創立記念行事(開校祭)

行進訓練

地域貢献デー(ボランティア活動)

自衛隊記念日 観閲式(3年周期)

行進訓練

体力検定

近畿現地訓練

ヘリコプター搭乗研修 11

後期中間試験

銃剣道大会

年末年始休暇

12

書き初め大会

市ヶ谷現地訓練

持続走大会

2 後期期末試験

8の字走大会

卒業式

新入生歓迎行事

月 1学年 2学年 3学年 行事内容

高等工科学校では年間を通じてさまざまな行事が行われ、全員が参加します。知徳体の伸展及び同期の

絆の育成にふさわしい多彩な行事があり、生徒生活をいっそう豊かなものにします。

年 間 行 事

総合実習発表会

体力検定

射撃訓練

体力検定

♯1集中訓練

♯2集中訓練

高等工科学校音楽フェス

軽装甲機動車搭乗研修

※ 行事については変更になる場合があります。

TOIEC Bridge

授業参観 体育大会

富士野営訓練 納涼花火大会

観 閲 式 近畿現地訓練

音楽フェス 持続走大会

市ヶ谷現地訓練 行進訓練

体力検定 卒 業 式

入 校 式 銃貸与式

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卒 業 後 の 進 路

特 技 教 育

3年 生徒陸曹候補生課程

普 通 科 指揮統制システム及び多目的誘導弾の操作

航 空 科

機 甲 科 戦車の操作、斥候員

野戦特科 レーダーの標定操作等、射撃諸元の算定

高射特科 地対空誘導弾及びレーダーの取扱

施 設 科

化 学 科

通 信 科

航空機発動機(エンジン)、機体計器類の整備

化学器材の取扱

建設機械の操作及び整備、測量その他建設技術

通信電子器材の操作及び整備、各種通信技術

武 器 科 装軌車両、火砲、各種射撃統制装置、弾薬の修理

技 術 分 野 に お け る 陸 曹 と し て 勤 務

陸曹候補者たる自衛官(

士長)

に任官

富士学校(富士)

化学学校(大宮)

武器学校(土浦)

施設学校(勝田)

航空学校 霞ヶ浦校

高射学校(下志津)

通信学校(久里浜)

幹 部 と し て 勤 務

陸曹航空操縦学生(ヘリ)・部内幹部等 防衛大学校・航空学生等

選抜試験 試験等合格者

本校卒業後、下記の課程を経て全国の各部隊へ配置され活躍しています。また、部隊配置後、受験資格

を得て各種選抜試験に合格してあらゆる分野において活躍するほか、通信制・夜間の大学等に進学して教

養を高め幹部にチャレンジする卒業生もいます。

※ 防衛大学校学生、防衛医科大学校学生、航空学生(海上・航空要員)の受験は可能です。

情 報 科 情報資料の収集・処理及び地図・航空写真の配布

需品学校(松戸)

3等陸佐 松﨑 信義

#28期 (1985年3月卒業生)

成長の根源

3等陸曹 加藤 祐太

#54期 (2011年3月卒業)

卒業生からのメッセージ

需 品 科 システムを活用した交付等に関する業務

情報学校(富士)

(霞ヶ浦)

絆は永遠

33年前に本校を卒業し、平成29年3月から本校の生徒隊第3教育隊長として第3学年の教育訓練を担当することになりました。 今となっては3年間の思い出といっても野営訓練でのハイポートが非常に辛かったことを思い出すぐらいです。逆に言えば、心身ともに本校での躾や集団生活での団体行動等が染み付いていた結果だと思います。 本校を卒業し部隊配置となったときには既に諸先輩がおられるとともに、毎年後輩が配置される状態であり、先輩・後輩はもとより、各種訓練や行事支援等においても全国に同期が存在します。同期の中には曹長・准尉へ進む者もおり、全国の何処でも生徒が存在することは私の職務の上で大変な財産となっております。 今、この文章を読んでいる本校希望者や保護者の方はいろいろ不安感を抱えていることだと思います。私自身がそうでした。しかしながら、本校の教育には私を含めて生徒出身者が多数携わっており、入校前後の不安感についても理解しており問題なく解消できるものと思います。先輩として、教育者として、本校でお待ちしております。

中学校を卒業し、高等工科学校に着校した私は体力、精神力共に自衛官として程遠いものでした。着校してから規則、時間、体力面等自衛官において必要なことを厳しく教えて頂いた事を鮮明に覚えています。当初、全寮制という家族、親元から離れる生活は私にとって辛いものもありましたが素晴らしい経験だったと思っています。生活を共にした同期、厳しく、時には優しく指導し私達を導いてくださった職員、遠くから見守り応援してくれた家族の支えのおかげで3年間大きく成長できたと思っています。正直、もしこの学校で過ごしていなかったら、今の私はどうなっていたのか不安な気持ちになるくらいここでの生活は大切だったと思っています。まだまだ未熟ではありますが今後自衛官として本校で培った経験を大切にし、更なる成長が出来るように頑張っていこうと思います。

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自動車利用の場合

○「横浜横須賀道路」衣笠ICで接続する「三浦縦貫道路」を利用し、終点で降り左折、約500m先の1つ目の信号で 右折すると高等工科学校(武山駐屯地)の正門です。 ○「横浜横須賀道路」衣笠ICで降り、県道26号線(三崎街道)を三崎方面へ。林交差点を左折、約1.5km先の 3つ目の信号で右折すると高等工科学校(武山駐屯地)の正門です。

横須賀中央

三崎口

京浜急行久里浜線利用の場合

京急蒲田

羽田空港

約60分

JR横須賀線利用の場合

約80分

約50分

陸上自衛隊

高等工科学校

高等工科学校前バス停下車

約80分

○「衣笠駅」から、衣笠十字路バス停(徒歩約 5分)より、京急バス「長井ゆき」、「三崎 口駅ゆき」又は「三崎東岡ゆき」に乗車 ○「逗子駅」より、京急バス「長井ゆき」 に乗車

○「三崎口駅」より、京急バス「横須賀駅ゆき」又は「横須賀市民病院ゆき」に乗車 ○「横須賀中央駅」より、京急バス「長井ゆき」、「三崎口駅ゆき」又は「三崎東岡ゆき」に乗車

高等工科学校生徒の募集について

高等工科学校生徒の募集(受験手続き等)についてのお問い合わせは、各都道府県の自衛隊地方協力本部へお願いします。

◆ 自衛官募集ホームページ http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/

■ 募集コールセンター フリーダイヤル 0120-063792

ナビダイヤル 携帯電話はこちらから(有料) 0570ー045818

○ 高等工科学校ホームページ http://www.mod.go.jp/gsdf/yt_sch/

○ 学校についてのお問い合わせ 陸上自衛隊高等工科学校 広報班

神奈川県横須賀市御幸浜2-1

046-856-1291 内線214・219

(受付時間)

12:00~20:00

高等工科学校へのアクセスマップ

JR衣笠駅

京浜急行 三崎口駅

衣笠IC

横須賀

高等工科学校前バス停

26

至 逗子

至 佐原

至 横浜

(約30分)

(約50分)

(約40分)

(約15分)

至 三崎

徒歩 1分

平成30年3月作成