原子力施設の防災・緊急時対応業務...

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一般社団法人 原子力安全推進協会 Japan Nuclear Safety Institute 世界最高水準の追求 ~たゆまぬExcellenceを目指して~ 原子力施設の防災・緊急時対応業務 支援活動の状況について 平成27年4月 原子力安全推進協会 当協会に無断で、使用を禁じます

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一般社団法人 原子力安全推進協会

Japan Nuclear Safety Institute 世界最高水準の追求 ~たゆまぬExcellenceを目指して~

原子力施設の防災・緊急時対応業務

支援活動の状況について

平成27年4月

原子力安全推進協会

当協会に無断で、使用を禁じます

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Japan Nuclear Safety Institute 世界最高水準の追求 ~たゆまぬExcellenceを目指して~

〇安全性向上対策の評価と提言・勧告及び支援

・過酷事故(SA)対策の評価

〇原子力施設の評価と提言・勧告及び支援

・ピアレビューによる評価

レビュー分野の1つに「EP」(緊急時対応) 〇事業者及びJANSIの活動を支える基盤業務

・人材育成 (緊急時対応要員の能力向上への支援)

・情報分析

・基準(ガイドライン)作成

原子力安全推進協会(JANSI)のミッション

日本の原子力産業界における、世界最高水準の安全性の追求

~たゆまぬ最高水準(Excellece)の追求~

ミッション達成のための取組み(原子力防災関係)

評価

支援

評価と支援のサイクル

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福島第一原子力発電所事故以降、事故の教訓、IAEA等の国際基準等を踏まえ、原子力防災体制の見直し、再構築が行われている。

事業者は、複合災害やシビアアクシデント等への対応を含め「原子力事業者防災業務計画」をはじめとする緊急時対応のための施設、設備、手順書の整備を進めている

・緊急事態への対応を実際には体験できない ・緊急時用の施設、設備は使用する機会が少ない

・緊急時の対応計画に基づく基本動作等の各活動 要素が確実に機能するよう熟練度を高める。 ・不測の事態にも対応できる判断力、応用力を養成

訓練が重要

原子力防災訓練の重要性

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原子力防災訓練への支援

1.緊急時対応訓練の実効性確保への支援

・「原子力防災訓練ガイドライン」の制定

2.緊急時対応活動の向上への支援

・「原子力防災訓練検討委員会」の設置・運営

3.緊急時対応要員の能力向上への支援

・研修会、セミナー等の開催、調査報告

原子力防災対策への支援

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4 JANSI 「原子力防災訓練ガイドライン」(1/4)

[背景] ・福島第一原子力発電所事故を機に、地震や津波との複合災害、複数基

同時発災、あるいはテロ等も含めた原子力災害への日頃からの備えの

重要性が改めて認識され、より実効性のある原子力防災訓練を実施す

ることが以前にも増して求められることとなった

平成24年4月 原子力防災についての専門知識を有する委員による 「原子力防災訓練ガイドライン検討会」を設置し、精力的に審議

JANSI 「原子力防災訓練ガイドライン」の制定(2013年1月)

http://www.genanshin.jp/archive/disasterprevention/index.html

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5 JANSI 「原子力防災訓練ガイドライン」(2/4)

原子力防災を含む緊急時対応業務に係る訓練を、事業者が自律的に、 かつ効果的に実施するための手順や心得を示す

[内容] ・原子力防災訓練を計画、実施する上で参考と なる基本的事項(訓練の計画、実施、評価、 改善のプロセスに係る考え方と手順)を提示 ・判断力や応用力を高める上で有効と考えられる 事前にシナリオを提示しない訓練についての 手順を提示

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1.目的

2.適用範囲

3.定義

4.訓練実施の考え方

4.1 訓練のPDCAサイクル

4.2 訓練結果の評価・改善

4.3 中期的な訓練計画の策定

4.4 訓練と教育

5.総合訓練の計画

5.1 体制の確立

5.2 全体行程の作成

5.3 訓練目的の明確化

5.4 達成目標の設定

中期的な訓練計画策定の重要性 ・当該年度の訓練計画は、中長期的な訓練計画に 基づいて作成

達成目標の明確化

シナリオ検討体制の充実

・訓練事務局 ・訓練統制チーム ・評価チーム

訓練目的の明確化 ・重点を置く訓練対象者を明確化、・過去の訓練で 指摘された課題、改善事項を考慮、・規制要求事項 の変更や社会的要請・組織状況を考慮

シナリオ非提示型の訓練の活用

・判断力や応用力を高める上で有効と考えられる事前

にプレヤーにシナリオを提示しない形式を活用

JANSI 「原子力防災訓練ガイドライン」(3/4) 6

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7 JANSI 「原子力防災訓練ガイドライン」(4/4)

5.5 基本シナリオ

5.6 詳細シナリオ

5.7 情報とデータの作成

5.8 訓練ルールの作成

6.総合訓練の実施と管理

6.1 訓練事務局の活動

6.2 訓練統制チームの活動

6.3 評価チームの活動

6.4 訓練の振り返り

7.訓練の評価

8.改善

8.1改善案と改善計画

8.2訓練総括書

シナリオを提示しない訓練を含めたシナリオの作成

・状況付与 ・データの作成

・事前の準備 ・訓練実施の管理 ・広報

・進行管理担当の活動 ・状況付与担当の活動

・評価の準備 ・訓練実施状況の記録

評価体制の整備

自己評価、内部評価、第三者評価、ピアレビュー

等による評価を併用。

改善のしくみ確立

訓練から抽出された課題について、適切な対策を

検討するしくみ、体制を整備する

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8 原子力防災訓練検討委員会 (1/3)

原子力事業者が実施する原子力防災訓練が、より実効性のあるものになる よう支援するため「原子力防災訓練検討委員会」を設置

[設置の趣旨] ・原子力事業者は、「原子力防災訓練ガイドライン」を参考としながら、実効 性のある訓練になるよう、取り組みをはじめた。 ・当協会としては、事業者におけるガイドライン活用状況をモニターしつつ、 その内容充実を図り、より使い勝手のよい、事業者に役立つガイドラインと するという責務がある。 ・事業者の取り組みについて、国内外の事例や、事業者外の目線を通して、 適切な指導助言を行い、支援し、後押しをしていくという責務がある。

事業者、「原子力防災訓練ガイドライン検討会」の構成メンバーを中核とする 「原子力防災訓練検討委員会」を2013年5月設置

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A会議 議長:JANSI、AB委員、B会議代表委員 [目的] ・B会議の検討結果報告、確認 ・重要課題、未解決案件の検討・助言

B会議 国内原子力事業者(13名) [目的] ・訓練結果の共有 ・訓練に伴う課題解決 ・現地確認 (アシスタンスビジット等)

アドバイザリーボード (AB) 原子力事業者外委員(8名) [目的] ・助言指導

事務局:JANSI

全委員参加 代表委員参加 個別課題解決支援WG [目的] 特定の課題解決支援のためアドホックに設置

原子力防災訓練検討委員会 (2/3) 9

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原子力防災訓練検討委員会 (3/3)

・原子力防災訓練検討委員会(A会議) ①2013年6月、②12月、③2014年9月

・原子力防災訓練検討委員会(B会議) ①2013年8月、②11月、

③2014年4月、④2015年2月

・防災訓練発表会開催 ① 2013年7月31日、8月1日、 ② 2014年6月17,18日

各社訓練実施状況について発表。 全国の原子力発電所の実務者が一同に会し、

力の入った発表と熱心な質疑応答を通じて、他発電所の良好事例の共有と、自所抱

える課題解決の糸口を掴んで頂いた。

先進的な取組み

・ICS(インシデントコマンドシステム)の導入

・情報共有ツールテンプレート

・廃車を使ったガレキ除去

・緊急時データベース

・訓練のためのSPDS 情報活用

・現場指揮者の配置

防災訓練発表会 2013年7月31日、8月1日

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原子力防災に係るセミナー等の開催(1/4)

教育内容(例)

指揮者

監督者

(班長)

班員

知識(k)・技能(s)

基礎

法令

体制・機能

役割

設備

資機材

放射線

・原子力防災組織及び活動に関する知識

・原子力発電所及び放射性物質の運搬容

器等施設、設備に関する知識

・放射線防護に関する知識

・放射線及び放射性物質の測定方法

・防災対策上必要な諸設備に関する知識

・シビアアクシデントに係る基礎知識

・アクシデントマネジメントの基礎知識

・国内外事例

専門

・各班毎の専門分野

専門設備・機器(例えば、電気保修課

であれば、DGや電源車等)

・1F事故を踏まえたSAM

・SA解析・解析コード

・SAの現象

・SAの防止と緩和

各班

姿勢(a

・状況把握と意思決定

2014/10/31 緊急時対応に係る

セミナーと講演の会

2014/2/27,28 緊急時対策所指揮者研修

2015/3/3~5 緊急時対応エクセレンスセミナー

2014/2/25,26 訓練セミナー (シナリオ非提示型訓練ノウハウ)

2014~15年開催のセミナー等

原子力防災に係るセミナー等の開催 (1/4) 11

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・第1回 緊急時対応に係るセミナーと講演の会: 2013年10月8日

「米国の緊急時対応に係る規制動向と事業者の対応状況」

米国における緊急時計画、EP規則改訂版に関する最新の動向、

福島事故対応・FLEX関連動向等についての紹介

「東日本大震災における指揮者の判断について 」

福島事故の際にハイパーレスキュー隊の総責任者として現地で陣頭指 揮を執られた経験を踏まえ、緊急時に際しての備え、緊急事態発生時 の指揮者の心構え、指揮者はどうあるべきか、といった点についての 講演 ・第2回 緊急時対応に係るセミナーと講演の会: 2014年10月31日 一般防災の視点から原子力災害への助言: 巨大災害の危機管理の現状を知り、原子力防災に生かす

緊急時対応に係るセミナー

緊急時対応に係る講演会

第一部 セミナー

第二部 講演

原子力防災に係るセミナー等の開催 (2/4) 12

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・訓練シナリオを、あらかじめ訓練参加者に提示しないで

行う原子力防災訓練についての理解を深め、導入・実施

に必要なノウハウの普及を図るとともに、今後の原子力

防災訓練の中核となる技術者を養成

(内容) -緊急時対応訓練の計画立案 -訓練実施に向けての取組み(準備作業) - シナリオ作成 -訓練の進め方(コントローラ) -訓練の評価(方法、評価基準等) -訓練の反省点の抽出(Critique)

シナリオ非提示型訓練実践セミナー: 2014年 2月25日、26日

原子力防災に係るセミナー等の開催 (3/4) 13

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海外事例等を調査し、会員に情報提供

・米国原子力発電所の緊急時対応訓練調査(2013年10月) シビアアクシデントを想定した緊急時対応訓練(ドリル) の視察。緊急時対応についての意見交換等 ・シビアアクシデント対応訓練の先進事例に学ぶ(その1) 調査報告書(2013年12月) ・欧州PWRの過酷事故(SA)対策調査(2014年1月) フランス、スイスのPWRの安全対策の状況を調査し、 日本の安全対策との比較検討、良好事例の抽出を通じて、 事業者に 有効と思われる安全対策の提言を行う。 ・米国「地域対応センター(RRC)」訪問調査(2014年1月)

原子力防災に係るセミナー等の開催 (4/4) 14

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原子力防災支援活動

・ 他社事業者及び「防災訓練検討委員会」のアドバイザリーボードの

専門家が防災訓練を観察

・ 良好事例の共有、事業者の抱える改善課題をともに解決

参考:緊急時対策本部の 運営訓練風景(本文とは関係なし)

1.防災訓練アシスタンス・ビジットの実施

第1回 ・ 東通原子力発電所 2014. 5 ~ 2014. 8

第2回 ・ 島根原子力発電所 2014. 12 ~ 2015. 3

事業者の規制要求に止まらない安全性向上に向けた取り組みを支援

原子力防災への支援・将来展望 (1/3) 15

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◇ 原子力防災訓練アシスタンスビジットとは 原子力事業者が実施している原子力防災訓練の実効性の確保・向上に資するため、 原子力安全推進協会に設置した原子力防災訓練検討委員会が編成するアシスタン スビジットチーム(「チーム」という)が行う以下の活動をいう。 ➢ JANSI原子力防災訓練ガイドラインを参考にして、実効性のある訓練計画を 作成する過程における悩み、課題を把握し、訓練のPDCAが確実に回るよう に助言を行う。 ➢ 原子力防災訓練の実効性向上の活動において、入り口のところで戸惑っていたり 誤った取り組みをしていることがあるが、こうしたケースを判別してカウンセリ ングを行う。 ➢ 活動で得られた知見については、他社(所)の原子力防災訓練の実効性向上に 資するため事業者間で共有する。

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◇ アシスタンスビジットの特徴 ➢ 訓練の成否は段取り(訓練計画)にあるという考えのもと、チームは 訓練計画段階から確認を行う。 ➢ 計画段階のチーム所見については、確認対象事業所において、準備可能 なものについては、訓練計画に反映し、訓練計画の充実を図っておく ことができる。 ➢ チームメンバーは、他事業者の防災緊急時対応業務従事者、事業者以外 に防災緊急時対応分野の有識者、 JANSIの防災緊急時対応業務関係者 から構成されている。 ➢ 他事業者からの参加者は、他所の事例を観察することにより、自所との比較 から、自所の「強み」「弱み」を感覚的に把握することができる。 ➢ 他事業者からの参加者は、自身の所属においては、「訓練を観られる立場」 にあるが、チームメンバーとして「訓練を観る立場」に立つことで、評価スキル の向上も期待できる。

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◇ アシスタンスビジットチーム所見への対応 ➢ 所見は、各事業所の判断で自所に最も適合する形、方法に焼き直してもよい。 ➢ 発電所の訓練が、どういう形であれ、その実効性が向上していく様を、 (個別の気づきへの対応ではなく、マクロ的に) 原子力防災訓練検討委員会 活動のなかで、継続してフォローしていく。

◇ 対象事業所 対象事業者に偏りなく、実施について合意の得られた事業者の事業所から。 ◇ チーム体制(例)

団長・チームリーダー 1名 原子力安全推進協会の専門部署

幹事・メンバー 1名 原子力安全推進協会の専門部署

メンバー 原子力安全推進協会の専門部署

メンバー 事業者以外の学会・産業界専門家

メンバー 1~3名 事業者以外の学会・産業界専門家

メンバー 事業者以外の学会・産業界専門家

メンバー 当該事業者以外の事業者専門家

メンバー 2~3名 当該事業者以外の事業者専門家

当該事業者以外の事業者専門家

(オブザーバー) 原子力安全推進協会

(当該事業者とのコーディネーター)

1名

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2.連絡代表者を窓口とした支援の本格運用

ピアレビュー

支援

評価と支援のサイクル

連絡代表者から ピアレビューチームへ引き継ぎ

ピアレビューチームから連絡代表者への引き継ぎ

原子力防災への支援・将来展望 (2/3) 19

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ピアレビュー(緊急時対応分野)に係る評価に続き、原子

力防災訓練検討委員会では連絡代表者とも連携を図り「評価

と支援のサイクル」を廻し、事業者の防災対策の実効性向上

を支援してゆく

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3.他機関との連携

原子力防災に係る各機関の機能(情報、資機材、人材等)を確認し効果的な支援業務を指向してゆく

JANSI

電事連 関係機関

原子力緊急事態支

援組織※ ※先行する組織設置済、設立予定

4.原子力防災について、「住民を守る」という視点からの事業者支援

原子力防災への支援・将来展望 (3/3) 20

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