長岡工業高等専門学校 地域共同テクノセンター 7 第 号 産学連携 … ·...

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・テクノセンター長挨拶 ・共同研究成果報告 ・テクノセンター活動報告 ・テクノセンター設備紹介 1 2 5 7 目 次 独立行政法人国立高等 専門学校機構 独立 独立行政 行政法人 法人国立 国立高等 高等 専門 専門 専門学校 学校機構 機構 平成22年5月発行 長岡工業高等専門学校 地域共同テクノセンター運営委員会 年報 7 産学連携を通した 社会貢献についてⅡ 地域共同テクノセンター長 片 桐 裕 則 悠久の風第7号発行にあたって、21年度における センターの活動を振り返る事から始めることにします。 NPO法人長岡産業活性化協会(NAZE)との連携 による、教職員向け企業見学会、学生向け企業見学 会、企業向け学校見学会等を実施しました。学生向 け企業見学会に参加した専攻科生には、NAZE機関 紙NAZE-Styleに感想文を寄せてもらっており、読 まれた方々も多いのではないでしょうか。これらの 事業を通して、お互いの認知度が少しでも向上して くれれば成功であると考えています。 長岡技大、新潟大、新潟職業能力開発短期大学校 等との連携による「技術シーズプレゼンテーション in新発田」を実施しました。これまでにも新潟市で のビジネスメッセ参加等はありますが、新発田市ま で出向いてのプレゼンテーションは本校にとって初 の試みでした。新潟東港、中条工業団地等を含んだ 広範なエリアにおける多くの製造業関係者、および 新発田市、聖籠町の商工会議所の方々が本校との関 わりを求めて多数出席しておられました。 新潟県県央地域地場産業センター(現:燕三条地 場産業振興センター)との連携により大田区で開催 された「にいがた燕三条技術交流展in東京」に出展 参加しました。國定三条市長のご挨拶に始まり、前 長岡技大学長小島先生の特別講演もあり、多数の来 客者で賑わいました。 にいがた産業創造機構(NICO)との連携により東 京ビッグサイトでの「PV EXPO 2010」に出展し、 本校の技術シーズをPRしました。今回は80,045名の 来場者を記録するという極めて大きなイベントでし た。実は、このポスター出展が契機となり、翌月に は韓国の国立研究機関に招待され、ワークショップ で講演を行って来るというおまけまで付いてきました。 長岡市中央公民館が主催する「ながおか市民大学」 では、定番となっている「親と子の理科工作教室」 の他に英語科の協力を得て“「読むこと」で広げる 英語の世界”を実施しました。22年度は、数学科の 協力により“数学をもう一度まなびませんか?”を 実施して頂く予定です。 長岡高専技術協力会の設立10周年を記念し、特別 講演会および共同研究成果発表会を開催しました。 長野高専の岸センター長による産学官連携の活動事 例は、多くの示唆を含むものであり、本校のテクノ センターを中心とした産学連携活動を活性化させる ために大いに参考にすべきものでありました。 本校では、75%程度の学生が進学する状況にあり ます。そのような中で、上記に記載した活動は余計 なお仕事なのかも知れません。しかし、本校は高等 教育機関としての社会貢献が求められ、優秀な人材 を社会に地元に供給する事が責務となっています。 そのため、地元に開かれた高専であり続けなければ なりません。教職員の皆様には、テクノセンターを 核とした産学連携活動に積極的に参加して頂きたい と思います。 招待講演先の韓国 光州市 Chonnam Universityにて 1

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・テクノセンター長挨拶・共同研究成果報告・テクノセンター活動報告・テクノセンター設備紹介

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目 次

独立行政法人国立高等高 専専門学校機構 独立独立行政行政法人法人国立国立高等高高等高 専門専門専門学学校学校機構機構 長長岡岡工工業業業業高高等等専専門門門学学校校 地地域域共共同同同テテテクククノノノセセンンタターー長長岡岡岡岡工工工工業業業業高高高等等専専門門門門学学学学校校校 地地域域共共共同同同平成22年5月発行 長岡工業高等専門学校 地域共同テクノセンター運営委員会

年報第7号

産学連携を通した� 社会貢献についてⅡ 

地域共同テクノセンター長 片 桐 裕 則 悠久の風第7号発行にあたって、21年度におけるセンターの活動を振り返る事から始めることにします。 NPO法人長岡産業活性化協会(NAZE)との連携による、教職員向け企業見学会、学生向け企業見学会、企業向け学校見学会等を実施しました。学生向け企業見学会に参加した専攻科生には、NAZE機関紙NAZE-Styleに感想文を寄せてもらっており、読まれた方々も多いのではないでしょうか。これらの事業を通して、お互いの認知度が少しでも向上してくれれば成功であると考えています。 長岡技大、新潟大、新潟職業能力開発短期大学校等との連携による「技術シーズプレゼンテーションin新発田」を実施しました。これまでにも新潟市でのビジネスメッセ参加等はありますが、新発田市まで出向いてのプレゼンテーションは本校にとって初の試みでした。新潟東港、中条工業団地等を含んだ広範なエリアにおける多くの製造業関係者、および新発田市、聖籠町の商工会議所の方々が本校との関わりを求めて多数出席しておられました。 新潟県県央地域地場産業センター(現:燕三条地場産業振興センター)との連携により大田区で開催された「にいがた燕三条技術交流展in東京」に出展参加しました。國定三条市長のご挨拶に始まり、前長岡技大学長小島先生の特別講演もあり、多数の来客者で賑わいました。 にいがた産業創造機構(NICO)との連携により東京ビッグサイトでの「PV EXPO 2010」に出展し、本校の技術シーズをPRしました。今回は80,045名の来場者を記録するという極めて大きなイベントでした。実は、このポスター出展が契機となり、翌月に

は韓国の国立研究機関に招待され、ワークショップで講演を行って来るというおまけまで付いてきました。 長岡市中央公民館が主催する「ながおか市民大学」では、定番となっている「親と子の理科工作教室」の他に英語科の協力を得て“「読むこと」で広げる英語の世界”を実施しました。22年度は、数学科の協力により“数学をもう一度まなびませんか?”を実施して頂く予定です。 長岡高専技術協力会の設立10周年を記念し、特別講演会および共同研究成果発表会を開催しました。長野高専の岸センター長による産学官連携の活動事例は、多くの示唆を含むものであり、本校のテクノセンターを中心とした産学連携活動を活性化させるために大いに参考にすべきものでありました。 本校では、75%程度の学生が進学する状況にあります。そのような中で、上記に記載した活動は余計なお仕事なのかも知れません。しかし、本校は高等教育機関としての社会貢献が求められ、優秀な人材を社会に地元に供給する事が責務となっています。そのため、地元に開かれた高専であり続けなければなりません。教職員の皆様には、テクノセンターを核とした産学連携活動に積極的に参加して頂きたいと思います。

招待講演先の韓国 光州市 Chonnam Universityにて

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平成21年度長岡高専技術協力会の助成を受けて実施しました。

ハンマ鍛造用アンビルの強度評価機械工学科 佐々木   徹

Tel: 0258-34-9218 E-mail: [email protected]

1.はじめに 鍛造技術は、高付加価値製品を創出することから、自動車、航空機等の様々な分野において不可欠となっている。ここで、ハンマによる鍛造製品の製造を行なう上越工業株式会社より、製品を生産する際に鍛造品の固定台となる‘アンビル’に図1に示すようなき裂が生じ、生産効率に障害を与える問題が起きていることについて技術相談を受けた。図2に鍛造装置の全体像を示す。そこで、本研究では、技術協力会からの助成により、初期き裂の発生防止のための調査として、ハンマ型打ち時におけるアンビルの応力解析、応力・ひずみの測定および最適条件の提案を行った。2.三次元応力解析

 まず、現状の鍛造装置の三次元CADデータをSolidWorksにより作成した。さらに、汎用有限

要素法ソフトANSYSを用いて、三次元応力解析を行なった。荷重条件、境界条件および接触条件等の各種計算条件は現場の状況も含めて先方と検討し決定した。解析結果より、き裂発生箇所に高い応力集中が生じることを確認した。アンビルやブロックの形状等が応力集中と応力緩和の両方を誘引することが分かった。 特に、アンビルとブロックの間のスペースの形状がき裂発生部周辺の応力分布に大きな影響を与えている可能性があることが分かった。3.応力・ひずみ測定

 アンビルの応力集中部に3軸のひずみゲージを複数設置し、ハンマ型打ち時に生じるひずみを計測した。さらに、これより各種応力成分を算出し、解析結果と比較し、相関関係が確認できた。本手法により、き裂防止のための検討が可能であることが分かった。4.最適条件の提案

 解析結果および測定結果を踏まえ、アンビルの形状や材質等を変化させた場合の応力解析等を行い、各条件に対する幾つかの改善案および最適条件の提案を行なった。5.今後の展開   

 今後より詳細な検討を行なう為には、長期的なひずみ測定、疲労解析およびき裂進展解析等が必要になると思われる。なお、本研究は主に就職希望の学生のテーマの卒業研究の一環として行なった。就職前に研究という観点から現場を見ることができたことは、学生にとっても良い経験になったようである。

図1 アンビルに生じるき裂

図2 ハンマ鍛造装置

Crack

ハンマー

アンビル

鍛造品

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共同研究成果報告

パルス変調クロロフィル蛍光法による� 植物健康診断装置の小型化 

電気電子システム工学科 竹 内 麻希子

【はじめに】 植物は生物に必要な酸素を生成する重要な存在です。しかし近年では人間の経済活動、大気汚染や酸性雨などによる森林破壊が問題になっています。そのため、植物の内部状態を簡単に検出し、情報を提供する手段が求められています。本研究では、パルス変調クロロフィル蛍光法による植物健康診断装置の小型化を目的として研究を行っています。【クロロフィル蛍光法】 植物に光を照射すると、クロロフィルにより光合成が行なわれます。光エネルギーのほとんどが光合成に使用され、残りは熱や蛍光として外へ放出されます。すなわち、蛍光は植物の状態によって変化し、この変化を測定することによって植物の内部状態を調べることができます。 クロロフィル蛍光法には計測方法の違いにより数種あります。本研究では、パルス増幅変調 (PAM:pulse amplification modulation)クロロフィル蛍光法に注目しました。この手法では、測定は暗室に限らず、太陽光の下でも可能となります。測定の基準となる測定光MB、植物を定常的に光合成させる作用光AL、光合成能力以上の飽和閃光SLの3種の光を組み合わせて照射し、それによる蛍光の変化で植物の状態を測定します。【システム概要】 光源には、MBおよびALに赤色のハイパワーLEDを一つずつ、SLにハロゲンランプを用います。

ハロゲンランプの出射口にはショートパスフィルタを取り付け、700nm以下の光を照射します。 クロロフィル蛍光は、Siフォトダイオードとオペアンプからなる受光器によって検出されます。クロロフィル蛍光(>700nm)のみを受光するように、受光部にロングパスフィルターを取り付けてあります。 3種類の光の照射タイミング、照射と受光のタイミングの同期、および演算処理するプログラムをシーケンサによってラダー図で作製しました。照射タイミングのトリガは増幅回路を用いて、それぞれの光源の制御電圧に合わせています。【まとめ】 光源と受光素子に汎用のオプトデバイスを使うことで、机上で簡便に計測する装置の開発が出来ました。さらに、コスト面では汎用製品の約1/10に抑えることが出来ました。また、光照射のタイミング及び信号処理をシーケンサで行い、サンプルに合わせた測定条件の変更を容易に行えるように工夫しました。ホウレンソウを対象として蛍光を測定したところ、照射光による蛍光強度の変動や農薬による光合成活動への阻害も認められました。また、測定値から光合成の量子収率も算出でき、本システムによりホウレンソウの内部状態を定量的に扱えることが分かりました。 現在は、持ち運びができ、フィールドでの検出が可能なタイプの装置の開発を行っています。また、本システムでの測定はサンプル上の一点でしか行えないため、CCDカメラを用いた2次元での蛍光測定システムの開発が求められています。

謝辞 本研究は、技術協力会の助成金により㈱エフ・アイ・ティとの共同研究によって実施しました。ここに深く感謝致します。

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共同研究成果報告

農工・産学連携による生理的機能性を有する食品開発物質工学科 菅 原 正 義

1.はじめに これまで私は、高専協力会の共同研究助成によって多くの産学連携研究を行う機会を得た。この中でこの5年間続けている新形質米利用に関する研究や平成21年度の株式会社三昧生活と行った食品成分の分析法に関する研究を紹介する。新形質米……。これは農水省がスーパーライス計画の中で作出した、これまでの美味しさを追求した米とは異なる変わった性質を持った米品種である。ところがこの新形質米、あまり利用されていない。現在我々は、日本の食糧供給基地「新潟県」の農・食品産業と連携して、この新形質米の利用研究開発を行ない、またその成分分析について平成21年度の共同研究を行った。2.中越地震被災経験から生まれた低タンパク災害食

① きっかけ 長岡高専は、2004年10月23日午後5時56分新潟県中越地震に襲われ、甚大な被害を被った。多くの教職員や学生が長期にわたる避難生活を余儀なくされた。この中で、災害時の「食」に関する多く問題点を認識することができた。その一つが災害時に災害弱者になってしまう食事制限者向けの災害食である。この状況の中で、米中の消化吸収されるタンパク質であるグルテリン含量の少ない米品種、「夢十色」を生産する農業生産者団体㈲エコ・ライス新潟と出会い、連携してタンパク質制限の必要な腎臓病患者が利用可能なタンパク質の少ない低グルテリンアルファ米の開発に着手した。

② 研究の経緯 「春陽」は、低グルテリン米と呼ばれる新形質米である。米の主要なタンパク質には、グルテリンとプロラミンがあり、食べるとグルテリンは消化吸収されプロラミンは消化吸収されない。したがってグルテリン含量の少ない春陽は、腎臓病などのタンパク質制限食に適している。 「春陽」を原料米として災害時にタンパク質制限者が災害用備蓄食として、水や湯を加えるだけで簡単に食べられる美味しいアルファ米の開発を行った。この開発で長岡高専は、アルファ米開発時の成分変化と加工法を中心について担当した。(タンパク質・カリウム・リン含量、アルファ化度を中心にして)

③ 研究の成果 これまでのタンパク質制限用米飯は、米中のタンパク質を酵素分解したものや酸で抽出したものであり、食味や食感が良くなかった。今回開発したアルファ米は、食味に優れ、容易に食べることができる腎臓病患者から絶賛される災害食である。これは

「はんぶん米」として発売され、NPO東京腎臓病協議会と「災害支援

協定」を結び、新潟県や東京都などの自治体の備蓄用に採用されている。また、新潟県主催の

「IDSデザインコンペティション2008」の審査が行われ、「はんぶん米」コンセプトが最高賞のIDS大賞を受賞した。この「はんぶん米」は、2007年7月に再度新潟県を襲った新潟県中越沖地震の際にも活用された。

3.高アミロース米とその米粉利用食品① きっかけ

 我々は、これまで新潟県内食品企業と共同で低グリセミックインデックス(GI)食品の開発研究を行ってきた。GI値とは、食後血糖値の上がり方の指標であり、高GI値は食後血糖値が急激に上昇することを意味する。血糖値の急激な上昇は、多量のインスリン分泌を必要とし、肥満・糖尿病・メタボリック症候群の原因となる。この中で高アミロース米という新形質米とその加工処理に着目して、低GI化の研究に着手した。

② 研究の経緯 農業生産者団体、食品企業、長岡高専の産学・農工連携による高アミロース米食品開発研究をスタートした。新潟県で栽培可能な高アミロース米は3品種あり、まずその試験栽培を農業生産者団体で行った。収穫された米のGI値を測定した結果、通常の米品種より低GI値であった。 これらの高アミロース米を原料として、より低GI化した食品を開発するため、長岡高専の有するデンプンの性質の改変シーズである湿熱処理と部分糊化・老化処理を行い、GIに対する影響を検討した。通常、GI値の評価はヒトを対象として行うため、多くの処理条件の違いによる影響を検討するのが困難である。そこでin vitro.によるデンプン酵素消化試験を用いたGI値評価系を開発した。これらの処理により米の物性が変化し、より低GI化が可能であること、製粉特性が変化することを見いだすことができ、現在も実用化を目指して研究を続行中である。

4.食品の分析方法の検討 株式会社三昧生活は、青汁三昧という粉末青汁を販売する会社であり、食品の機能性を生かした製品開発に取り組んでいる。今回の共同研究は、前述の新形質米や青汁原料の生理活性成分の分析法に関するものである。新潟県は農業県で食品産業も盛んな日本の食糧供給基地でありながら、これをサポートする研究支援機関が少ない。新規な分析法による生理活性成分の発見やその生理的機能性の科学的検証は、食品の高付加価値化が可能となり、競争力が付与できる。長岡高専物質工学科には、食品関連技術を有する教員が4名所属し、十分とは言い難いが、食品産業が活用可能な技術、装置、施設の充実にも努めていますので、ぜひ日本の食品供給基地新潟県の発展のため、今後も産学交流によるニーズ・シーズのすりあわせにより今後も有意義な産学連携研究により地域活性化の一助となりたい。

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テクノセンター活動報告

1.平成21年度共同研究No. 研 究 題 目 担当教員名(所属学科)1 Lumbricus rubellusに含まれる機能性成分等の検討 赤 澤 真 一(MB)2 鉄塔基礎におけるFEM解析を用いた応力伝播に関する研究 岩 波   基(Ci)3 スパッタ法によるCu2ZnSnS4(CZTS)薄膜太陽電池の変換効率向上 片 桐 裕 則(EE)4 超音波モニターの開発 梅 田 幹 雄(EC)5 車載カメラを用いた画像処理に関する研究 高 橋   章(EC)6 先導的雷保護システムの検討 恒 岡 まさき(EE)7 スパッタ法によるCZTS薄膜の組成およびプロセスについての研究 片 桐 裕 則(EE)8 エバネッセント光を用いた光ファイバによるSiウエハの加工 大 坪   茂(EE)9 ハンマ鍛造用アンビルの応力解析および最適条件の現場への適用 佐々木   徹(M)10 パルス変調クロロフィル蛍光法による植物健康診断装置の小型化 竹 内 麻希子(EE)11 走行速度の変動する自立走行二輪車のゲインスケジュールド制御 佐 藤 拓 史(EC)12 マグネシウム合金製軽量発電用風車の試作 山 岸 真 幸(M)13 マグネシウム合金製軽量発電用風車の試作 青 柳 成 俊(M)14 超臨界二酸化炭素中の光触媒作用を利用した環境浄化プロセスの開発 村 上 能 規(MB)15 都市トンネルの信頼性設計法による試計算と、その適用における課題の検討 岩 波   基(Ci)16 食品成分の分析方法に関する研究 菅 原 正 義(MB)17 光触媒マイクロバブル法による環境浄化技術の開発と新規応用展開の模索 村 上 能 規(MB)18 可視光応答光触媒の高活性化に関する研究 村 上 能 規(MB)19 アルミ発泡合金製浮力体製造の研究開発 青 柳 成 俊(M)

20 マイクロ風力発電装置の開発 青 柳 成 俊(M)山 岸 真 幸(M)

2.平成21年度受託研究No. 研 究 題 目 担当教員名(所属学科)1 「マグネシウム合金の次世代型製品開発」の一部 青 柳 成 俊(M)

2 組込みシステムのプロジェクト指向学習に向けたeラーニングの手法およびシステムの研究開発

山 㟢   誠(EE)宮 㟢 敏 昌(EE)矢 野 昌 平(EE)竹 内 麻希子(EE)

3 エンジン燃焼反応モデルの構築の一部 村 上 能 規(MB)4 湿熱処理・部分糊化老化処理による低GI米粉の開発 菅 原 正 義(MB)

5 機能遺伝子のmRNAを標的とした脱窒素細菌群の網羅的検出技術の開発 荒 木 信 夫(Ci)

6 中越地震体験記録の収集整理・冊子編集佐 藤 和 秀(Ci)塩 野 計 司(Ci)宮 腰 和 弘(Ci)

7 湿熱処理による高アミロース米粉の品質向上と多用途への対応 菅 原 正 義(MB)

8 生物的な炭酸同化作用によるCO2リサイクリングを目指した樹木に特異的な環境適応能力による光合成制御とストレス耐性機構 柴 田   勝(MB)

9 大麦若葉の新規機能に関する研究 菅 原 正 義(MB)

3.平成21年度共同事業No. 研 究 題 目 担当教員名(所属学科)1 超広域連携に立脚した高専版組込みスキル標準の開発と実践 山 㟢   誠(EE)

4.平成21年度技術相談件数分 野 情報通信分野 ナノテクノロジー・材料分野 エネルギー分野 製造技術分野件 数 10件 2件 2件 12件

5.平成21年度公開講座No. 講  座  名  等 受講対象 期 間 担当教員名(所属学科)

1 夏休み子どもサイエンス~工作と実験で科学を楽しもう~ 小学生と保護者、中学生 8/17 丸山 一典・荒木 秀明

赤澤 真一 (MB)

2 中学生のための公開講座 中学生 8/18 荒木 秀明・赤澤 真一 (MB)

▶学科略称 G:一般教育科 M:機械工学科 EE:電気電子システム工学科 EC:電子制御工学科 MB:物質工学科 Ci:環境都市工学科

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6.平成21年度ながおか市民大学No. 講  座  名  等 受講対象 期 間 担当教員名(所属学科)

1 ◎親と子の理科工作教室 曲げて曲げてオリジナルフォトスタンド 小学生の親子 8/9 鈴 木 秋 弘(MB)

2  偏光膜で創る光のハーモニー! 小学生の親子 8/16 丸 山 一 典(MB)3  紙飛行機を飛ばしてみよう! 小学生の親子 8/23 中 村   奨(EE)4  熱の力で回る灯ろうを作ろう! 小学生の親子 8/30 河 田 剛 毅(M)

5 ◎文学を楽しむ-時を超えて- 移り変わる時代の中で~北杜夫『楡家の人びと』~ 一 般 10/8 今 野   哲(G)

6  淡く、でも幸せだった夢~川上弘美『センセイの鞄』~ 一 般 10/15 若 林   敦(長岡技大)7  自ら泉路をたどる乙女~複数の男に求婚される女の話~ 一 般 10/22 猪 平 直 人(G)8  節子と智恵子~石川啄木『一握の砂』~ 一 般 10/29 山 下 多恵子(非常勤講師)

9 ◎「読むこと」で広げる英語の世界 「英語で読みたい!」 ~はじめの一歩~ 一 般 11/5 田 中 真由美(G)

10  「英語で読もう!」 ~英語で読むということ~ 一 般 11/12 土 田 泰 子(G)11  「英語で読める!」 ~英語で読むための知識~ 一 般 11/19 占 部 昌 蔵(G)12  「もっと読みたい!」 ~多読を成功させるために~ 一 般 11/26 大 湊 佳 宏(G)13  「読み続けていこう!」 ~さらなるレベルアップを目指して~ 一 般 12/3 自 見 壽 史(G)

7.外部機関との共催行事等◦2009技術シーズプレゼンテーション in 新発田◦ 会場:新潟職業能力開発短期大学校

開 催 日 発 表 内 容 等 発表者等(所属学科)

8月25日

<プレゼンテーション>・流体振動利用方式風水力発電 山 岸 真 幸(M)・高アミロース米を原料とした加工による生理的機能性食品の開発 菅 原 正 義(MB)<ポスター展示>・高アミロース米を原料とした加工による生理的機能性食品の開発 菅 原 正 義(MB)・流体振動利用方式風水力発電 山 岸 真 幸(M)・新型薄膜太陽電池の研究開発 ─Project CZTS─ 片 桐 裕 則(EE)

◦長岡工業高等専門学校物質工学科研究室 ミニ講演・見学会◦ 会場:長岡工業高等専門学校開 催 日 講 演 テ ー マ 発表者等(所属学科)10月22日 長岡高専における食品科学関連技術 菅 原 正 義(MB)

◦第13回新潟国際ビジネスメッセ2009◦ 会場:新潟市産業振興センター開 催 日 発 表 内 容 等 発表者等(所属学科)

11月5・6日<小間出展>・SPR締結によるMg合金製風車翼および生体用Ti合金多孔質材 青 柳 成 俊(M)・ホクギンマンスリーで掲載された長岡高専のシーズ紹介 片 桐 裕 則(EE)

◦青少年のための科学の祭典2009新潟県大会◦ 会場:新潟県県央地域地場産業振興センター開 催 日 発 表 内 容 等 発表者等(所属学科)

11月21・22日<小間出展>・オレンジパワー全開 粟 野 一 志(MB)

8.その他参加行事等◦にいがた燕三条技術交流展 in TOKYO 2009◦ 会場:東京都 大田区産業プラザPiO

開 催 日 発 表 内 容 等 発表者等(所属学科)

12月3・4日

<プレゼンテーション>・薄膜太陽電池及び学内シーズの紹介 片 桐 裕 則(EE)<小間出展>・ホクギンマンスリーで掲載された長岡高専のシーズ紹介 片 桐 裕 則(EE)

◦第6回国際ワークショップ◦ 会場:青学会館開 催 日 発 表 内 容 等 発表者等(所属学科)

3月1・2日日本学術振興会 産学協力研究委員会 次世代の太陽光発電システム第175委員会

片 桐 裕 則(EE)<招待講演>・CZTS-based abundant and non-toxic thin film solar cells

◦PV EXPO 2010 /太陽光発電システム施工展◦ 会場:東京ビッグサイト開 催 日 発表内容等 発表者等(所属学科)

3月3・5日<小間出展>・CZTS薄膜太陽電池 片 桐 裕 則(EE)

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9.技術協力会行事理 事 会 4月21日 総会に提案する議案を審議総   会 5月19日 事業報告等の議案を審議分科会総会 5月19日 5分科会 分科会の事業等の議案を審議

講 演 会 5月19日 演題:「低炭素社会のためのメタン利用」 講師:長岡技術科学大学 特任教授 井上 泰宣 氏

設立10周年記念講演会・

研究成果発表会

3月25日 講演会 演題:「長野高専が取り組む地域連携の活動 ―地域の中小企業とともに―」     講師:長野高専地域共同テクノセンター センター長 岸  佐年 氏 研究成果発表 ・「植物健康診断のためのPAMクロロフィル蛍光検出装置の開発」 竹内麻希子(EE)        ・「食品科学に関する産学連携」 菅原 正義(MB)        ・「江戸時代の数学-長岡の算額の調査・復元から-」 涌田 和芳(G)、外川 一仁(EC)

研 究 助 成・ハンマ鍛造用アンビルの応力解析および最適条件の現場への適用 佐々木 徹(M)・パルス変調クロロフィル蛍光法による植物健康診断装置の小型化 竹内麻希子(EE)・食品成分の分析方法に関する研究 菅原 正義(MB)

分 科 会

 半定量というけれど� 物質工学科 教授 加 藤 正 直 

 テクノセンターに据え付けの走査型電子顕微鏡(SEM)は真空中で細い電子ビームを試料に照射し、精密な画像を得ることができることはご存知のとおりです。 ところで電子ビームが試料に入射すると、同時に試料を形成している原子からX線も発生します。このX線を使用して定性定量分析が可能です。しかし、X線を使った分析には、マトリクス効果という壁が立ちふさがっています。マトリクス効果とは、分析しようとする元素以外に試料を形成している元素が及ぼす効果のことで、試料を構成している元素の種類と濃度、さらにそれらの存在状態によっても変わります。 定量はマトリクス効果を考慮したプログラムによってなされますが、かなり多くの因子を考えなければなりません。そのため、メーカーは「半定量」という言葉を使っているのですが、考慮しなければならない因子はすでによく検討されていて、多くの試料の分析には通常では差し障りの無い段階にあります。 そうはいっても、構成元素の組み合わせによっては高い精度の分析をすることが困難になる場合があります。この困難は、既知の濃度の試料を作成・測定し、SEM/EDXからの測定結果とつきあわせることによって、装置の癖を読み取り、補正を行うことで回避可能となります。私どもは、ゼオライトの組成にあわせた検定用の試料を作成し、分析を行っています。「半定量」とは言っていますが、皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

開 催 日 開 催 内 容2月2日 第9回長岡高専専攻科電子機械システム専攻特別研究発表会

電気電子分科会(委員長:霜 鳥   裕  副委員長:樺 澤 辰 也)

開 催 日 開 催 内 容

2月2日 講演会 演題:「米・水・技にこだわる新潟の酒」    講師:新潟銘醸㈱ 山 下   進 氏

2月2日 第9回長岡高専専攻科物質工学専攻特別研究発表会

化学・バイオ分科会(委員長:高 橋 和 夫  副委員長:加 藤 正 直)

開 催 日 開 催 内 容2月2日 第9回長岡高専専攻科環境都市工学専攻特別研究発表会

土木・建設分科会(委員長:新 保   仁  副委員長:田 中 一 浩)

開 催 日 開 催 内 容

12月16日 講演会 演題:「製造業における従業員同士のコミュニケーション活性化」    講師:フリーアナウンサー 菊野 麻子 氏

科学・語学教育分科会(委員長:有 本 匡 男  副委員長:田 中   聡)

開 催 日 開 催 内 容

8月31日技術セミナーおよび座談会(精密工学会北陸信越支部との共催) 技術セミナー 「ISO準拠の新しい図示規格、測定機器の使用と検証規格」 座談会    「新潟県の精密工業技術の行く末」

2月2日 第9回長岡高専専攻科電子機械システム専攻特別研究発表会3月5日 第8回公差設計・解析講習会

3月9日~ 11日 第8回3次元設計講習会(3次元CAD初級・中級コース)

機械・制御分科会(委員長:石 田 英 男  副委員長:河 田 剛 毅)

テクノセンター設 備 紹 介 SEM/EDX

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Page 8: 長岡工業高等専門学校 地域共同テクノセンター 7 第 号 産学連携 … · 等との連携による「技術シーズプレゼンテーション in新発田」を実施しました。これまでにも新潟市で

上越新幹線

JR長岡駅

中央図書館片貝入口

高専前花園

東口

美沢

新潟大学教育学部附属長岡小中学校

長岡大学

新潟県長岡地域振興局

市営スキー場

17 352

J東口口

長 岡 高 専

長岡高専は地域産業を力強くサポートします

独立行政法人国立高等専門学校機構

長岡工業高等専門学校 地域共同テクノセンター〒940‒8532 新潟県長岡市西片貝町888番地Tel:0258‒34‒9312  Fax:0258‒34‒9327E-mail:[email protected](技術相談専用)E-mail:[email protected](ホームページアドレス)http://www.nagaoka-ct.ac.jp/chiiki/index.html

Institute of National Colleges of Technology, JapanNAGAOKA NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGYRegional Technology Research Center888 Nishikatakai, Nagaoka, Niigata 940-8532, JapanPhone+81[258]32-9312 FAX+81[258]32-9327

共同研究

企業など企業など

高専高専

契約締結

経費(+研究者)

共同研究

企業などの研究者と本校の教員が共通の課題について対等の立場で研究を行います。

受託研究

企業など企業など

高専高専

契約締結

経費負担

成果報告

企業などから委託を受けて本校の教員が職務として研究を行い、その成果を報告します。

技術相談

企業など企業など

高専高専相談

情報

企業や外部の方々からの研究・開発などに関する相談に応じることができます。情報の提供も行います。

長岡高専技術協力会は、本校の教育研究にご協力いただき、本校及び会員相互の連携・交流を深めて産業技術の振興を図り、地域社会の発展に寄与することを目的とした組織です。年間を通じて様々な講習会や講演会を実施しています。会員は随時募集しています。  (会員数:企業会員106社・個人会員10名、会費:企業会員1万円・個人会員2千円(平成22年3月現在))

寄 附 金

企業など企業など

高専高専寄附申込・払込

企業や個人の方が特定の研究や研究者を指定して寄附を行い、本校の教育研究活動を支援していただくものです。

●技術協力会のご案内●

無料

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