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国家公務員試験 工学 業務案内 ~私たちは、土木・社会・環境など工学の知識を活かして 海の環境づくりと水産業、漁村の発展に貢献しています!~ (試験区分は、総合職:工学、一般職:土木、建築、機械、電気・電子・情報の方が対象です) 農林水産省 水産庁 漁港漁場整備部 農林水産省(水産庁)は、 工学系の人材を募集しています! 解像度の良い写真に

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国家公務員試験 工学

業務案内

~私たちは、土木・社会・環境など工学の知識を活かして海の環境づくりと水産業、漁村の発展に貢献しています!~

(試験区分は、総合職:工学、一般職:土木、建築、機械、電気・電子・情報の方が対象です)

農林水産省 水産庁 漁港漁場整備部

農林水産省(水産庁)は、工学系の人材を募集しています!

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目 次

1.農林水産省の使命/ビジョン・ステートメント

2.農林水産省/水産庁の組織図

3.水産庁の役割

4.工学系人材の活躍を期待する4つの重要施策

5.水産インフラの重要性

6.採用に関するQ&A

7.現役職員からのメッセージ

8.キャリアパス例

9.水産業を支えるインフラ整備などの事例

10.漁港漁場整備部長から一言

11.問い合わせ先

長官

漁政部

次長

漁政課

企画課

水産経営課

加工流通課

船舶管理室

水産業体質強化推進室

指導室

水産物貿易対策室

漁業保険管理官

資源管理部

参事官

増殖推進部 漁港漁場整備部

研究指導課

計画課

資源管理推進室

沿岸・遊漁室

捕鯨室

海外漁業協力室

海洋技術室

漁場資源課

生態系保全室

栽培養殖課内水面漁業振興室

整備課

防災漁村課水産施設災害対策室

漁業調整事務所(6ヶ所)北海道(札幌市)仙台(仙台市)新潟(新潟市)境港(境港市)

瀬戸内海(神戸市)九州(福岡市)

参事官 審議官

管理調整課

参事官

かつお・まぐろ漁業室

国際課

漁業取締課

1.農林水産省の使命/ビジョン・ステートメント

わたしたち農林水産省は、

生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を

未来の子どもたちに継承していくことを使命として、

常に国民の期待を正面から受けとめ

時代の変化を見通して政策を提案し、

その実現に向けて全力で行動します。

2.農林水産省/水産庁の組織図

食料産業局

基本的な政策・計画の企画立案、予算、法令、国会、広報、食料安全保障

食の信頼・安全確保、食育、植物防疫、動物検疫

日本食・食文化、輸出促進、6次産業化、知的財産、再生可能エネルギー、食品産業振興

農畜産物の生産振興、技術普及、生産資材、環境保全型農業、競馬監督

農業経営、法人化、農地政策、新規就農、農協、金融、税制、農業共済

地域振興、都市農村交流、多面的機能、鳥獣被害対策、土地改良事業

農林水産関係試験研究の計画策定、公的研究機関・大学・民間等の試験研究支援

森林の整備、林業・木材産業の振興、国有林の管理・経営

水産物の安定供給、水産物の加工・流通、水産資源の保存・管理、漁港・漁場整備

水田・畑作農業政策全般(経営所得安定対策、生産調整、米、麦、大豆等)

大臣官房

消費・安全局

生産局

経営局

農村振興局

農林水産技術会議事務局

林野庁

水産庁

政策統括官

いのち

3.水産庁の役割

日本は、世界有数の漁業大国です。

その中で、水産庁は、

国民への水産物の安定供給を図るために、水産業が有している高い潜在力を

最大限に引き出し、水産資源の持続的な利用や漁業経営の

安定などを推進しています。

具体的には、国内の資源管理や漁業経営安定のための対策、

水産物の高付加価値化、輸出促進や消費拡大による漁業・漁村の活性化、

漁港の防災対策や衛生管理対策、漁場施設の整備のほか、

クロマグロやウナギの人工種苗生産技術に代表される新技術の開発・普及、

そしてマグロなどの国際的な資源管理の強化に向けて、

リーダーシップをとって対応しています。

1.国内水産業を世界に負けない産業に!

切迫する大規模な地震・津波や激甚化する台風・低気圧災害などに備え、国土強靱化を図るため、漁業地域の安全確保と地域水産業の早期回復の両面からハード・ソフト一体となった取組の推進

水産物の品質の高度化及び安全性の向上といった消費者ニーズ、世界の水産物需要の増大に対応するため、国産水産物の輸出促進を通じた水産業の成長産業化を図る漁港・漁場の整備の推進

3.大規模自然災害から我が国を守る!

2.水産資源の豊かな海を創る!

生態系全体の生産力の底上げを目指し、沿岸域や沖合域における水産資源の保護・育成などの取組及び環境の保全・創造、気候変動に対応した漁場の整備の推進

4.地域資源をフル活用して、漁村を活性化させる!

漁村の魅力的な地域資源を最大限に活用し、水産業の6次産業化や

都市と漁村の交流推進、生活環境・就労環境の改善による漁村への就業の促進、地域の雇用・所得の増加などにつながる取組の推進

4.工学系人材の活躍を期待する4つの重要施策

水産庁では、土木、建築、社会、環境工学など工学に関わる多岐にわたる分野の業務を担います。そのため、あらゆる分野の人が活躍することのできる職場です。

■ 漁港や海岸などインフラ整備○ 水産物の品質・衛生管理が可能な施設整備 ○安全・安心に働くための漁港整備○ 地震・津波、台風・高潮などの防災対策 ○ 水産インフラの適切な維持管理と有効活用

■ 漁村の活性化○ 魅力ある漁村づくり(観光資源の磨き上げ、インフラ整備)

○ 離島など条件不利地域への対応 など

■ 漁場の整備○ 資源管理に対応した水産資源の保護・育成 ○海洋環境の変化に応じた漁場造成○ 藻場・干潟の保全・回復 など

土木・建築・機械工学など

環境・生物工学など

社会工学など(都市計画・地域計画)

■技術開発○ 漁港漁場整備のICT技術やロボット技術の活用 など

機械・情報工学など全ての分野

主な工学分野と関連する施策

5.水産庁が所管するインフラ

水産業の拠点となる漁港

(基本事項)

○日本の沿岸部には約2,800の漁港が存在。

○漁港は、波浪を防護する防波堤、船舶が係留

する岸壁、漁獲物を選別・販売する市場などの

総合体。

○漁港は、漁獲された水産物の水揚げ・流通の

拠点であるなど水産業における重要インフラ。

水産資源を守る・増やす漁場

生活の場・賑わいの場である漁村 漁村・国土を守る海岸

(基本事項)

○漁場とは、多くの水産資源が生息し、産卵や

生育する水域環境であるほか、漁業にとっては

海上における漁獲・生産活動の場。

○適切に水産資源を維持・回復させるためには、

水産生物の特性に応じた環境造成が必要。

(基本事項)

○漁業地域は、全国の沿岸部に約6000の集落

が存在。

○漁業地域は、水産物の生産・供給機能の他、

国境の監視、自然環境の保全、伝統文化の継承、

交流・学習の場など多面的な機能を持つ。

○都市部と比較して不十分なインフラ整備や、今

後は魅力ある観光資源を活かした賑わい創出が

重要。

(基本事項)

○漁港周辺や漁村の前面の海岸沿いには、波

浪、高潮、津波などによる侵食や生命・財産を防

護するため、防潮堤や護岸などの施設が必要。

○特に、近い将来予想される大規模地震津波に

対して最も脆弱なのは沿岸部であり、その対策

は喫緊の課題。

サザエの生息

漁港全景

衛生管理型の市場

岸壁に係留する漁船

魚礁に集まるマアジ

産卵の場となる藻場

←廃校を活用した交流施設

風光明媚な漁村→

←海岸侵食を防護する施設

沿岸部に打ち寄せる高波→

メバルの群れ

Q3.主な勤務先及び勤務地はどこですか?

主に水産庁漁港漁場整備部(計画課、整備課、防災漁村課)に勤務する他、農林水産省の他

部局、研究所、他府省、地方公共団体、在外公館、国際機関等への勤務があります。

個人差はありますが、転勤をともなう出向の機会は比較的少なく、地方勤務よりも在京勤務の

期間が長い人のほうが多いです。

Q4.仕事の内容は何ですか?

■我が国の将来を見据え、指針・方針を定めること

①法令の制定・改正

②政府の方針を示すグランドデザイン(長期計画)の策定

③設計基準や積算基準の整備

■地方自治体や水産関係団体等への支援をすること

①事業制度の構築

②地方自治体への支援等に必要な予算の準備、執行

③地方自治体等が実施する事業の指導・検査

■その重要性を鑑み、国(水産庁)が自ら漁場の整備や新技術の開発を行うこと

①国の直轄による漁場の整備

②漁港や漁場の整備に関する新技術の開発

などが主な仕事であり、このために様々な関係者とともに、調査、企画・立案、調整・説明等を

行います。

Q5.仕事の特徴はありますか?

漁港漁場整備部では、自然環境、食、暮らしに関わる幅広い事業や調査を行っています。

そのため、個人や各グループが担当する業務内容が多岐にわたり、一人ひとりが担う役割が大

きく、やりがいのある仕事です。

Q6.職場の雰囲気はどうですか?

農林水産省の中でもとくに水産庁は、昔から和やかな雰囲気が特徴です。仕事のオン、オフの

区別をつけ、コミュニケーションの活発な職場です。

6.採用に関するQ&A

Q1.求める人物像は何ですか?

周囲の人とコミュニケーションをとり、力を合わせて仕事をやり遂げることができる人物、新たな

課題にも積極的に取り組むことができる人物を求めています。

試験の合格順位よりも面接を重視し、出身大学や専攻分野は関係ありません。

※この他、研修制度、育児等へ支援制度などについては、農水省採用パンフレット又はHPをご覧ください。

Q2.水産分野に詳しくないけど問題ないですか?

問題ありません。入省後の研修や業務の中で少しずつ経験を積みながら知見を深めてもらいま

す。新しいことでも常に意欲的に学んでいただくことを期待しています。

7.現役職員からのメッセージ!

田村 真弓

国土交通省に出向して、道の駅やクルーズ船の寄港、駅前再開発に関連したインフラ整備の調査を担当しています。水産庁に入って、楽しい先輩後輩にたくさん出会いました。職場関係の金曜卓球クラブに所属しています。

みなさんと一緒に働けるのを楽しみにしています。

国土交通省国土政策局

広域地方政策課調整室 調査官

(H17年入省)不動 雅之

漁港漁場行政では、土木だけでなく水環境や水産生物等の幅広い知識を持つ工学系職員が担う役割は大きく、活躍が期待される職場です。また、地方公共団体、研究機関、民間団体等へ出向する機会もあり、多様なキャリアを積めるのも魅力です。明るい日本の水産業の実現のため、一緒に頑張れる方お待ちしています。

水産庁整備課課長補佐

(H13年入省)

他省庁出向 海外勤務

留学 水産庁勤務

水産庁勤務

提箸 真弘

水産庁では、一か月間の漁村研修や地方への出向など、現場を重視した機会に恵まれています。また、一人ひとりが関わる業務の幅が広く、多様な分野に携わることができます。ぜひ一度、業務説明会などに参加してみてください.

水産庁計画課係員

(H28年入省)劔崎 聖生

東日本大震災発生直後、岩手県庁の出先機関に出向し、被災地の漁港の災害復旧工事の設計・申請・工事監督や復旧計画の策定に携わりました。現在は、漁村の環境整備や活性化の担当をしています。

水産庁は、雰囲気がよく、働きやすい職場だと感じています。

水産庁防災漁村課

課長補佐

(H19年入省)

現場経験

外務省在ペルー日本国大使館

2等書記官

山﨑 将志 (H20年入省)

在ペルー大使館の外交官として、日本の技術や知識でペルー社会の発展を支援する開発協力を担当しています。

また,水産庁での経験を生かし、和食の宣伝をしたり、日本産農林水産物の輸出をスムーズに出来る様にペルー政府と交渉する等幅広い仕事をしています。

米国コーネル大学公共政策専攻

留学中

本宮 佑規 (H24年入省)

現在アメリカのコーネル大学・公共政策学科にて、インフラ政策を中心に、政策立案、効果の定量的分析や政策評価などをテーマにして、研究をしています。

漁港漁場整備部では、防災や地域活性化など、アメリカをはじめ、世界の多くの国で注目される重要なテーマの職務に携わることができるのが魅力です。

水産庁漁政課 企画法令業務

水産庁計画課 法律改正担当など

国土交通省(東北地方整備局)仙台・塩釜港湾事務所港湾調査担当

水産庁計画課 東北復興/計画担当

水産庁計画課 公共事業予算 担当

在香港日本国総領事館経済担当(輸出促進等)

水産庁防災漁村課漁村振興担当(現在)

1年目

水産庁内の調整業務や国会対応を担当

2年目

法律改正チームの一員として、様々の業務を経験

4、5年目

初めての転勤。港湾事務所で港湾整備の現場を経験

6年目

東日本大震災で被災した漁港の復興計画などを担当

8年目

漁港や漁場など800億円程の公共事業予算を担当

9~11年目

海外勤務を希望。香港・マカオで、政府交渉や輸出促進を担当

12年目

漁村の活性化のため、地域振興施策を担当

漁村研修鹿児島の養殖漁家に1ヶ月泊まり込みで研修

係長研修部下を持つ立場の振る舞いや施策の立案などの研修

課長補佐研修課長補佐(チームリーダー)としての振る舞いや倫理観の醸成などの研修

在外公館赴任前研修外交官としての基本や語学(英語)などの研修

初任者研修国家公務員としての基本的な振る舞い、基本施策についての研修や自治体への短期(1週間)派遣など

8.キャリアパス例

水産庁防災海岸課海岸事業実施業務

水産庁建設課漁港整備事業実施業務

水産庁防災海岸課漁港等災害復旧事業業務

農水省構造改善局村づくり対策業務

水産庁整備課漁場整備事業実施業務

千葉県(銚子漁港事務所)漁港工事業務

水産庁漁場資源課漁場環境保全業務

水産庁整備課漁港漁場整備事業設計業務

国土交通省(北海道開発局)漁港工事業務

在サンパウロ日本国総領事館経済協力業務

水産庁整備課漁港漁場整備事業実施業務

水産庁防災漁村課海岸事業計画業務

水産庁境港漁業調整事務所資源管理担当〈現職)

初任者研修国家公務員としての基本や水産庁の基本施策などについて学ぶ

漁村研修長崎県(五島列島)の養殖漁家に14日間泊まり込みで研修

在外公館赴任前研修外交官としての基本や語学(ポルトガル語)の研修

課長補佐研修課長補佐(チームリーダー)としての振る舞いや倫理観の醸成などの研修

係長研修部下を持つ立場の振る舞や施策の立案などの研修

1年目海岸整備事業の実務を担当

4年目

漁港などの災害復旧事業を担当

5年目

農水省本省に異動し、農村の振興施策を経験

9年目

初めての転勤。千葉県に出向し、県職員として銚子漁港の工事施工を担当

12年目

水産資源の生息環境の整備を担当

16年目

海外勤務を希望。ブラジル・サンパウロでODAなど経済協力業務を担当

19年目

北海道開発局釧路港湾事務所にて、国直轄による漁港整備の工事施工を担当

23年目

海岸整備事業の予算要求や国土強靱化対策を担当

25年目

北陸・山陰6県の水産資源の管理と漁業調整を担当

9.我が国の水産業を支えるインフラ整備事例

漁業用通信施設

養殖用作業施設

製氷・冷凍・冷蔵施設

補給施設(給水、給氷、給油、給電)

航路標識

水産種苗生産施設

漁港厚生施設

水産倉庫

加工場

漁港管理施設

漁船漁具保全施設

廃船処理施設

船揚場

増殖場漁港環境整備施設(広場、植栽、休憩所等)

護岸

泊地浮桟橋

道路

防波堤 航路

魚礁

浮魚礁

養殖場

魚礁

岸壁・物揚場

漁港施設用地

駐車場

漁港浄化施設

廃油処理施設

漁村生活環境施設(集落道、水産飲雑用水施設、集落排水施設、防災安全施設、緑地・広場等)

荷さばき所

野積場

保護・育成礁

藻場

干潟

漁港・漁場・漁村のイメージ

漁場施設漁港施設

漁村生活環境施設 その他

輸出促進に対応した流通体制の確保 【鳥取県境漁港】

○ 境漁港は、日本海屈指の水揚げを誇り、漁港背後には大規模な加工団地が形成。地元では、水産物の輸出に向けて、水産物の陸揚げから出荷に至る一連の衛生管理体制の構築等が課題。

○ このため、衛生管理型荷さばき所、冷凍及び冷蔵施設をはじめとした関連施設の一体的な整備を開始。

境漁港

概要

(目標値)

倍増

整備後のイメージ

岸壁、荷さばき施設及び冷凍・冷蔵施設等の一体的整備

対策

期待される効果

輸出促進に向けた取組

水揚げされる輸出対象水産物

マイワシ アジ ベニズワイガニ

ズワイガニ 高級鮮魚(ノドグロ等)

活魚(ヒラメ等)

ブリ

鳥取県境港水産物輸出入促進協議会

仲買業者

荷受業者

加工業者関係団体

漁協

オブザーバー:鳥取県、境港市、ジェトロ等

プロモーション活動(マレーシア)

現地市場視察(タイ)

現地バイヤーとの意見交換(韓国)

日本食販売店舗の視察(タイ)

岸壁 荷さばき所 冷凍・冷蔵施設

岸壁の屋根かけによる品質低下防止 密閉型整備による危害混入防止 規模拡大による処理能力の向上

輸出促進に資する調査、活動の実施

境漁港

水産加工団地

境漁港の背後には大規模な水産加工団地が形成され、HACCP認定7社、FSSC22000認定2社を取得する等、品質や衛生管理に対する意識は高い。

現在、冷凍魚(イワシ、サバ、ブリ等)を中心に、韓国、中国、ベトナム等へ輸出しており、地域が主体となった協議会を形成し、更なる輸出拡大を目指している。

機密性○情報 ○○限りマグロの養殖体制の強化 【長崎県尾崎漁港】

○ 尾崎漁港は、養殖マグロの生産基地であるが、更なる生産拡大に対応するためには、陸揚岸壁や作業用地の

不足とともに静穏水域の確保が課題。

○ このため、浮桟橋や用地整備による陸揚機能の強化とともに、マグロ養殖に適した静穏水域の拡大を図るための

防波堤を整備し、養殖マグロの増産など生産性の向上を図り、マグロ養殖事業の成長産業化を推進。

概 要

対 策

430㌧

52㌧

437㌧

13㌧

272㌧

93㌧

448㌧

48㌧

516㌧

230㌧

218㌧

192㌧

239㌧

212㌧

314㌧

243㌧

212㌧

820㌧

291㌧

759㌧

0㌧

200㌧

400㌧

600㌧

800㌧

1,000㌧

1,200㌧

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26

属 地 陸 揚 量

一般漁業 他 マグ ロ養殖尾 崎 漁 港 に お け る 陸 揚 量 の 推 移

H17~H25港勢調査 H26聞き取りに よる速報値

陸揚量急増

○陸揚量の増大(水産物の安定供給)

陸揚げ作業や給餌等の危険な就労環境の改善

浮桟橋整備

干満差に影響されない陸揚げ作業の実現

尾崎漁港

用地造成

不足する漁網等の補修・清掃作業用地の確保

防波堤の整備

岸壁(改良)

浮桟橋

泊地

漁港施設用地道路

養殖場

養殖場

養殖場

沖防波堤

○用地整備等による準備作業の効率化○防波堤整備による給餌作業の円滑化○浮桟橋整備による陸揚作業時間の短縮

養殖・陸揚・出荷に至る一連の生産流通機能の強化

マグロ養殖の生産性向上・マグロの生存率向上(約70%→約80%)・マグロの魚体増加 (約45kg→約60kg)・マグロの高品質化

効 果

整備開始

完成

施設完成後被害なし

輸出に対応した生産・流通体制の確保 【北海道サロマ湖,湧別,常呂漁港】

概 要

○ホタテ種苗供給地であるサロマ湖は、以前は、流氷により、湖内にあるホタテガイ種苗生産施設に大きな被害が幾度となく発生。

○このため、防氷堤(アイスブーム)の設置により、ホタテガイの安定的な生産を実現。○さらに、最近では、陸揚拠点である湧別漁港や常呂漁港における衛生管理体制の構築、加工場のHACCP対応

等により輸出が大幅に拡大。

サロマ湖漁港

陸揚 加工

効 果

対 策

H17

H18

H19

H20

H21

H22

H23

H24

H25

H26

H27

H28

ホタテガイ輸出量の増加

平均1,452t

平均5,173t

ホタテガイ輸出量(湧別漁港)流氷による養殖漁業被害額

8

6

4

2

0

(千ト

ン)

(百万

円)

養殖漁業被害額の減少

湧別漁港

流氷の流入により、湖内のホタテガイ養殖施設等に大きな被害が発生

湖口部にアイスブームを設置し、湖内への流氷流入を阻止

サロマ湖側

オホーツク海側

サロマ湖側

オホーツク海側

アイスブーム

養殖施設被害 サロマ湖内でのホタテガイ養殖

輸出の拡大

(常呂漁港、湧別漁港) (HACCP対応加工場)

陸揚の衛生管理対策

常呂漁港

サロマ湖漁港第1湖口地区

サロマ湖漁港第2湖口地区

湧別漁港

常呂漁港

加工の衛生管理対策漁獲の安定化

(オホーツク海漁場)

オホーツク海への種苗放流

機密性○情報 ○○限り

岸壁の増深、耐震化(イメージ)

整備前(堤内地浸水面積:7.9ha)

大規模地震・津波に備えた対応力強化 【静岡県焼津漁港】

整備後(堤内地浸水面積:2.2ha)

6

5 - 6

4 - 5

3 - 4

2 - 3

1 - 2

0.3 - 1

0.01 - 0.3

最大浸水深(m)

以上

JR焼津駅

NN焼津漁港

大型漁船(760t型以上)の入港状況

0

5

10

15

20

25

30

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

0

5

10

15

20

25

30

入港回数 同時入港回数

整備前水深不足

整備後大型漁船が陸揚げ可能

(日) (日)

防波堤の「ねばり強い構造」への改良(イメージ)

水産流通基盤整備事業

大型漁船に対応した岸壁が不足

:当該事業により整備中:海岸保全施設

多重防護による効果(レベル2津波浸水想定図)

JR焼津駅

防波堤の耐津波化

○ 焼津漁港は、全国屈指の水産物流通拠点であるが、南海トラフ地震・津波により、背後市街地への浸水被害や水産業への打撃が懸念。

○ このため、防波堤の耐津波化への改良並びに漁船大型化(増深)及び施設強靱化に対応した耐震強化岸壁の整備を実施中。

概 要

対 策

効果 期待される効果

増深

○高潮・波浪による越波により、防波堤背後の漁港施設及び背後集落に浸水被害が多発。

○このため、防波堤・護岸の整備により、港内、港口部の静穏度向上及び多発する異常気象による陸域への浸水被

害を防護。

58防波堤の整備による高潮浸水被害の低減 【秋田県金浦漁港】

概 要

対 策

効 果

同規模の波浪(平成24年4月の爆弾低気圧)でも浸水被害なし

○ 近年、海水温の上昇により、寒海性のカレイ類が減少する一方で、暖海性魚類のキジハタにとって生息しやすい海域が拡大。

○ このため、キジハタの成長段階に応じた漁場を整備するとともに、種苗放流や小型魚の採捕禁止などの増殖対策を実施。

○ その結果、高単価な大型のキジハタの漁獲量が増加。

成長段階に応じて漁場を整備

約3倍増

種苗放流 未成魚の採捕禁止漁場整備

大型のキジハタ(50㎝)が漁獲 キジハタの成魚が安定的に漁獲

海水温上昇に対応した漁場整備 【山口県外海海域】

概 要

対 策 効 果

日本海

山口県

○事業内容

水産多面的機能発揮対策事業(H25年度~)

・アイゴ等の食害魚の駆除

・アラメ類の植付、ホンダワラ類の母藻の設置

・藻類の着生を阻害する浮遊堆積物の除去 など

対 策

ホンダワラの母藻を設置 アラメ種苗をプレートで植付

2025

0

10

20

30

H27 H28

海域に集まるアイゴ

1518

0

5

10

15

20

H27 H28

アラメ被度(%)

網代港地区

東地区アラメの植付 植付1年後の繁茂状況 混成藻場

アラメ被度(%)

○鳥取県沿岸では貝類の餌となる豊かなアラメ群落を形成していたが、海水温の上昇による植食性魚類(アイゴ)等の増加・捕食などによりアラメ群落が減少。

○そこで、アイゴ等の駆除を行うとともに、ホンダワラ類の植生による混生藻場を造成により、アラメ藻場の被度が上昇。

概 要

食害対策と混生藻場の造成 【鳥取県沿岸地域】

効 果

◇一部海域ではアラメ藻場の被度(モニタリング)が上昇◇継続的にウニの駆除を行うことでウニの分布密度が減少することを確認◇高水温に強いとされるノコギリモクをスポアバックにより造成することに知見を得た

機密性○情報 ○○限り

魚探による動物プランクトンの発生及び魚群の蝟集状況

マウンド礁

青:動物プランクトン

橙黄緑:魚群

流れ

マアジ、ハチビキ

水中カメラによるマウンド礁直上の画像

湧昇流漁場(マウンド礁)のメカニズム

釣獲調査による五島西方沖のマウンド礁におけるマアジ1歳魚の体重比較

(g)

1.6倍

まあじ等の資源増大を図るマウンド礁の整備 【五島西方沖地区】

○長崎県五島西方沖において、まあじ・まさば・まいわし資源の増大を図るため、海域の基礎生産力を向上させるマウンド礁を整備。

○整備効果として、動物プランクトンの発生や、魚群の蝟集状況を確認。また、マアジ1歳魚の体重比較では、一般海域と比較してマウンド礁で釣ったマアジの体重は1.6倍に。

概 要

対 策 効 果

水産庁直轄

表層浮魚礁

高知黒潮牧場キハダマグロの群れ

高層魚礁

生産性を高める漁場の整備

中層浮魚礁

図工室

別棟 体験調理場

更衣室

乾燥室

浴室 食堂

1F 3F

2F

宿泊室(6室) 談話室

中研修室

小研修室(2室)

岬記念室

メディアR

セミナー室

リネン室

管理諸室

旧岬⼩学校(S57.3築)

廃校の校舎を活用した都市漁村交流の促進 【福井県若狭町】

○ 福井県南西部の常神半島に位置する岬小学校は、生徒数の減少によりH29.6に廃校。○ 若狭町では、校舎を活性化の拠点とするため、同小学校を魚の加工体験を行う調理場や宿泊室などに改修・再利用し、滞在可能な都市漁村交流施設としてリニューアル。

交流拠点としてリノベーション 教室が宿泊ルームやセミナールームに

校⻑室が浴室に図⼯室は調理場に

概 要

交換

保田漁港

漁村のにぎわいの創出 【 千葉県鋸南町保田漁港】

○保田漁港では、漁港用地を有効活用し、地元の魚を活用した魚食普及食堂「ばんや」をオープンするとともに、

温泉宿泊施設や観光定置網等の事業を積極的に展開。

○これにより、地元水産物の利用拡大とともに雇用の増加が図られるなど、地域水産業の活性化に大きく寄与。

○最近では、近くに整備された道の駅「保田小学校」との連携により、更なる集客数増加に向けた取組を展開中。

第三ばんや(H20)外観

ばんや内観○ 年間約50万人が来訪し、約7億円の売上

概 要

対 策

効 果

ビジターバース(H12)

0

20

40

60

80

0

2

4

6

8

10

H8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H24 H26 H28

売上金額(億円)

来客数(万人)

(億円) (万人)

温泉宿泊施設

定置網見学地産食材

保田漁港近くに、廃校となった小学校を活用し「道の駅」がオープン。「ばんや」との相乗効果で更なる集客を目指す。

道の駅「保田小学校」

○道の駅「保田小学校」との連携(H28.12オープン)

店内から海を望む→

マリーナ

憩いの家・ばんやの湯(H15)

水産庁 漁港漁場整備部 担当:渡邉、安田

〒100-8907 東京都千代田区霞が関1-2-1

電話:代表 03-3502-8111 内線6901(渡邉)、内線6905(安田)

場所:農林水産省 北別館8階 ドア番号北810

水産庁における工学系の技術職は、水産業の基盤となる漁港のほか、豊かな漁場環境づくり、快適で活気のある漁村振興を通じて、我が国水産業の発展に貢献しています。業務の内容も、漁港における防波堤や海岸堤防等土木

施設の整備、藻場や干潟など沿岸環境の改善、漁村の賑わいを創出する「渚泊」等の振興施策や生活環境の整備、ICT等新技術の導入推進などを担当します。また、職場も漁港漁場整備部のほか、国土交通省や地

方公共団体、さらに、志望者には海外勤務ができる環境があります。皆さんの能力を活かす場が幅広くありますので、積極

的にチャレンジできる意欲ある学生さんの来庁をお待ちしています。

漁港漁場整備部長 吉塚 靖浩

10.漁港漁場整備部長から一言

震災直後の状況

市場の倒壊

宮城県 石巻漁港(東日本大震災から復興)

11.問い合わせ先

農林水産省採用案内ページ→