製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ...

14
CHAPTER 1-1 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J 1 製品概要 Catalyst 3550 ファミリー マルチレイヤ スイッチ(以降「スイッチ」と表記)は、ワークステーショ ン、Cisco IP Phone、その他のネットワーク デバイス(サーバ、ルータ、その他のスイッチなど)を 接続することのできるスタッカブル イーサネット スイッチです。これらのスイッチをバックボー スイッチとして使用することにより、他のネットワーク デバイスからのギガビット イーサネッ トラフィックを集束できます。 この章では、Catalyst 3550 スイッチ モデルの機能概要について説明します。具体的な内容は、次の とおりです。 機能(p.1-2前面パネル(p.1-4背面パネル(p.1-11管理オプション(p.1-13

Transcript of 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ...

Page 1: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウ

OL-6155-01-J

C H A P T E R 1

製品概要

Catalyst 3550 ファミリー マルチレイヤ スイッチ(以降「スイッチ」と表記)は、ワークステーショ

ン、Cisco IP Phone、その他のネットワーク デバイス(サーバ、ルータ、その他のスイッチなど)を

接続することのできるスタッカブル イーサネット スイッチです。これらのスイッチをバックボー

ン スイッチとして使用することにより、他のネットワーク デバイスからのギガビット イーサネッ

ト トラフィックを集束できます。

この章では、Catalyst 3550 スイッチ モデルの機能概要について説明します。具体的な内容は、次の

とおりです。

• 機能(p.1-2)

• 前面パネル(p.1-4)

• 背面パネル(p.1-11)

• 管理オプション(p.1-13)

1-1ェア インストレーション ガイド

Page 2: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

機能

機能図 1-1 および図 1-2 に Catalyst 3550 スイッチ モデル、表 1-1 にスイッチの機能を示します。

図 1-1 Catalyst 3550-12T および 3550-12G スイッチ モデル

図 1-2 Catalyst 3550-24、3550-24-DC、3550-FX、3550-24PWR、および 3550-48 スイッチ モデル

MODE

SYSTEMRPS

STATUSUTIL

DUPLXSPEED

2

1

1

Catalyst 3550

2

3

4

5

6

7

8

9

10

MODE

SYSTEMRPS

STATUSUTIL

DUPLXSPEED

2

1

4

3

6

5

8

7

10

9

Catalyst 3550

11

12

WS-C3550-12T

WS-C3550-12G

8159

4

10/100/100010

GBIC1

2

10/100/10002

GBIC10

MODE

Catalyst 3550

SYSTEM1X

2X

15X

16X

RPS

STATUSUTIL

DUPLXSPEED

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

1

1X

2X

15X

16X

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2

MODE

Catalyst 3550

SYSTEM1X

2X

15X

16X

RPS

STATUSUTIL

DUPLXSPEED

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

1

1X

2X

15X

16X

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2

MODE

Catalyst 3550 SERIES INLINE POWER

SYSTEM1X

2X

15X

16X

RPS

STATUTIL

DUPLXSPEED

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

1X

2X

15X

16X

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

1

2

MODE

Catalyst 3550

SYSTEM1X

2X

17X

18X

33X

34X

15X

16X

31X

32X

47X

48X

RPS

STATUSUTIL

DUPLXSPEED

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 1617 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32

33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47

1

48

2

MODE

Catalyst 3550

SYSTEMRPS

STATUSUTIL

DUPLXSPEED

2

1

1X2X

3X4X

5X6X

7X8X

9X10X

11X12X

13X14X

15X16X

10BASE-T/100BASE-TX

17X18X

19X20X

21X22X

23X24X

10/10024

GBIC2

10/10024

GBIC2

DC

100BASE-FX 24

GBIC2

10/10024

GBIC2

10/10048

GBIC2

8159

5

WS-C3550-48-SMIWS-C3550-48-EMI

WS-C3550-24PWR-SMIWS-C3550-24PWR-EMI

WS-C3550-24-FX-SMI

WS-C3550-24-DC-SMI

WS-C3550-24-SMIWS-C3550-24-EMI

1-2Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 3: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

機能

表 1-1 スイッチの機能

機能 説明

ハードウェア • ギガビット イーサネット 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T ポート ×2 また

は×10、GBIC1ベース ギガビット イーサネット スロット×2または×10(Catalyst3550-12T および 3550-12G スイッチ)

• 10BASE-T/100BASE-TX イーサネット ポート ×24 または ×48、GBIC ベース ギガビット イーサネット スロット ×2(Catalyst 3550-24、3550-24DC、3550-24PWR、および 3550-48 スイッチ)

• 100BASE-FX ポート ×24(Catalyst 3550-24-FX スイッチ)

• サポートされる GBIC モジュール

- 1000BASE-SX

- 1000BASE-LX/LX

- 1000BASE-ZX

- 1000BASE-T

- GigaStack

- CWDM

1. ギガビット インターフェイス コンバータ

コンフィギュ

レーション

• レイヤ3ルーティングのサポート(Catalyst 3550-12Tおよび3550-12Gスイッチ)

• オプションのレイヤ 3 ルーティングのサポート(Catalyst 3550-24、3550-24-DC、3550-24-FX、3550-24PWR、および 3550-48 スイッチ)

• 10/100 または 10/100/1000 イーサネット ポート上での速度およびデュプレッ

クス処理の自動ネゴシエーション

• 大 12,000 個の MAC アドレスのサポート(Catalyst 3550-12T および 3550-12Gスイッチ)

• 大 8,000 個の MAC アドレスのサポート(Catalyst 3550-24、3550-24-DC、3550-24-FX、3550-24PWR、および 3550-48 スイッチ)

• 受信パケットのエラーの有無を調べ、宛先ポートを判別し、パケットを共有

メモリに保管し、宛先ポートにパケットを転送

電源の冗長性 • オプションの Cisco RPS 300 冗長電源システムまたは Cisco RPS 675 冗長電源

システムの接続(AC 入力電源を使用し、スイッチにバックアップ DC 電源を

供給)

インライン パ

ワー2

2. Catalyst 3550-24PWR スイッチのみ

• すべての 10/100 イーサネット ポートで Cisco IP Phone およびアクセス ポイン

トに電力を供給

• すべての 10/100ポートに対してポート単位でインライン パワーの自動検出お

よび制御が可能

• Network Assistant とデバイス マネージャを介したファン障害および過熱状態

の検出をサポート

1-3Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 4: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

前面パネルスイッチの前面パネルには、10/100 または 10/100/1000 イーサネット ポートまたは 100BASE-FX

ポート、GBIC モジュール スロット、およびスイッチ LED があります(図 1-3 および次のページ以

降の説明を参照)。

(注) 図 1-3 は、例として Catalyst 3550-12T スイッチを示しています。すべての Catalyst スイッチに同様

のコンポーネントがあります。

図 1-3 スイッチの前面パネル

10/100 ポートおよび 10/100/1000 ポート

ファスト イーサネット(10/100–Mbps)およびギガビット イーサネット(10/100/1000–Mbps)ポー

トは、標準の RJ-45 コネクタと、内部でクロスするイーサネットのピン割り当てを使用しています。

ケーブルは 長 328 フィート(100 m)です。100BASE-TX および 1000BASE-T トラフィックには、

カテゴリ 5 の 4 ツイスト ペア ケーブルが必要です。10BASE-T トラフィックには、カテゴリ 3 また

はカテゴリ 4 のケーブルを使用できます。

ファスト イーサネット ポートは、10 Mbps または 100 Mbps の全二重モードあるいは半二重モード

で動作します。全二重モードでは、2 つのステーションが同時にトラフィックを送受信できます。

通常、10 Mbps のポートは半二重モードで動作します。つまり、ステーションはトラフィックの受

信または送信のいずれかのみが可能です。

ファスト イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット ポートでは、インターフェイス速度

を設定できます。ファスト イーサネット ポートでは、デュプレックス モードを全二重、半二重、

または自動ネゴシエーションに設定できます。ギガビット イーサネット ポートでは、ポートを全

二重モードまたは自動ネゴシエーションに設定できます。半二重モードはサポートされていませ

ん。

1 MODE ボタン 4 10/100 または 10/100/1000 イーサネット ポートまたは

100BASE-FX ポート1

1. ポートには、左から右の順に番号が付けられています。一番左がポート 1 になります。ペアになっているポートの場合、ペアの 初のメンバー(ポート 1)は、2 番めのメンバー(ポート 2)の上にあります。GBIC スロットの番号は、1(左)と 2(右)または 1(上)と 2(下)です。

2 スイッチ LED 5 GBIC スロット

3 ポート LED

1016

03

2

SPEED

SYSTEM

RPS

STATUS

MODE

UTIL

DUPLX 1

Catalyst 3550 SERIES

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

1 2

3

4 5

1-4Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 5: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

デフォルトの設定は自動ネゴシエーションになっています。自動ネゴシエーションでは、ポートは

接続先装置の速度とデュプレックスを検知し、処理能力をアドバタイズします。接続先装置も自動

ネゴシエーションをサポートしている場合、スイッチ ポートは 適な接続(すなわち、両方の装置

がサポートする 大の回線速度、および接続先装置が対応している場合は全二重伝送)のネゴシ

エーションを行い、それに応じた動作をするよう自動的に設定します。

10/100 インライン パワー ポート

Catalyst 3550-24PWR スイッチの 10/100 ポートは、Cisco IP Phone 用および Cisco Aironet Access Point

用のプロトコルをサポートします。

• すべての Cisco IP Phone および Cisco Aironet Access Point に –48 V の DC 電源を供給します。

• 接続されている Cisco IP Phone またはアクセス ポイントを自動的に検出します。

IP Phone またはアクセス ポイントが接続されているときに、Catalyst 3550-24PWR の 10/100 ポート

が自動的に電力を供給するかどうかをポート単位で制御することができます。各 10/100 ポートに

は、Auto および Never という 2 つのインライン パワー設定があります。ポートのインライン パ

ワーに対して Auto設定を選択すると、ポートに IP Phone またはアクセス ポイントが接続されたと

きにだけ電力が供給されます。デフォルト設定は Autoです。反対に、ポートのインライン パワー

に対して Never 設定を選択すると、ポートに IP Phone またはアクセス ポイントが接続されている

ときでも電力は供給されません。

100BASE-FX ポート

100BASE-FX ポートには、50/125 ミクロンまたは 62.5/125 ミクロンのマルチモード光ファイバ ケー

ブルを使用します。全二重モードでは、スイッチから接続先デバイスまでのケーブル長は 大 6,562

フィート(2 km)です。

100BASE-FX ポートは 100 Mbps でのみ作動し、全二重または半二重モードのいずれか一方をサポー

トし、自動ネゴシエーションはサポートしません。半二重モードはデフォルトの設定です。

100BASE-FX ポートを接続先装置の SC ポートまたは ST ポートに接続するには、表 B-1(p.B-2)に

示す MT-RJ 光ファイバ パッチ ケーブルを使用します。

GBIC モジュール スロット

GBIC スロットでは、速度またはデュプレックス モードを設定することはできません。ただし、GBIC

のタイプによっては、自動ネゴシエーションをサポートしない装置に接続した場合は、速度をネゴ

シエーションしない(nonegotiate)ように設定できます。

GBIC モジュール スロットに次のモジュールを搭載することによって、メディアおよび接続距離を

フレキシブルに設定することができます。

• 1000BASE-T GBIC モジュールは、 大距離 328 フィート(100 m)の銅線ケーブル接続をサポー

トします。

• 1000BASE-SX GBIC モジュールは、 大距離 1,804 フィート(550 m)の光ファイバ接続をサ

ポートします(マルチモードのみ)。

• 1000BASE-LX/LH GBIC モジュールは、 大距離 32,810 フィート(10 km、シングルモード)ま

たは 1,804 フィート(550 m、マルチモード)の光ファイバ接続をサポートします。

• 1000BASE-ZX GBIC モジュールは、 大距離 328,000 フィート(100 km)の光ファイバ接続を

サポートします(シングルモードのみ)。

1-5Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 6: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

• GigaStack GBIC モジュールは、 大 9 台のスイッチをサポートして、1 Gbps のスタック コン

フィギュレーションを構築できます。GigaStack GBIC は、1 つの全二重リンク(ポイントツー

ポイント コンフィギュレーション)または 大 9 つの半二重リンク(スタック コンフィギュ

レーション)により、他のギガビット イーサネット装置に接続できます。シスコ独自仕様の信

号方式およびケーブル配線の要件に従った場合、GigaStack GBIC 間の相互接続の 大距離は 3フィート(1 m)です。

• Coarse Wave Division Multiplexing(CWDM)GBIC モジュールは、 大距離 393,719 フィート

(120 km)の光ファイバ接続をサポートします(シングルモードのみ)。

シスコ承認済み CWDM GBIC モジュールには、モジュール シリアル番号、ベンダー名とベン

ダー名 ID、一意のセキュリティ コード、および Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)

を含むシリアル EEPROM が搭載されています。CWDM GBIC をスイッチに取り付けると、ス

イッチ ソフトウェアがこの EEPROM を読み取って、シリアル番号、ベンダー名、およびベン

ダー ID を確認し、セキュリティ コードおよび CRC を再計算します。シリアル番号、ベンダー

名、ベンダー ID、セキュリティ コード、または CRC が無効であれば、スイッチはそのポート

を errdisable ステートにします。

GBIC については、GBIC モジュールに付属のマニュアル、関連資料の一覧については、関連資料

(p.xiii)を参照してください。

LED

スイッチの LED を使用して、スイッチの動作およびパフォーマンスをモニタすることができます。

図 1-3 に、LED と、ポートのモードを選択するための MODE ボタンを示します。

ここで説明する LED は、利用率を示す UTIL LED を除き、デバイス マネージャ上、および Network

Assistant から見ることができます。

SYSTEM LED

SYSTEM LED は、システムが通電状態で正常に動作しているかどうかを示します。表 1-2 に、この

LED の色と意味を示します。

RPS LED

RPS LED は、RPS(冗長電源システム)のステータスを示します。表 1-3 に、この LED の色と意味

を示します。

表 1-2 SYSTEM LED

色 システムのステータス

消灯 システムの電源が入っていません。

グリーン システムは正常に動作しています。

オレンジ システムに電力が供給されていますが、正常に動作していません。

表 1-3 RPS LED

色 RPS ステータス

消灯 RPS の電源がオフになっているか、または正常に接続されていません。

グリーンに点灯 RPS が接続され、必要に応じてバックアップ電源を供給できる状態です。

グリーンに点滅 RPS は接続されていますが、他の装置に電力を供給しているので使用できま

せん(冗長電源は隣接装置に割り当てられています)。

1-6Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 7: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

Cisco RPS 300またはCisco RPS 675の詳細については、RPSに付属のマニュアルを参照してください。

ポート LED およびモード

各 RJ-45 ポートおよび GBIC モジュール スロットには、ポート LED が付いています。これらのポー

ト LED は、グループ単位または個別に、スイッチ情報および個々のポート情報を示します。ポー

ト モードにより、ポート LED に表示される情報のタイプが異なります。表 1-4 に、モード LED お

よび対応するポート モードと意味を示します。

モードを選択または変更するには、MODE ボタン(または Catalyst 3550-48 スイッチでは MODE ラ

ベル)を押し、希望のモードを点灯させます。ポート モードを切り替えると、ポート LED の色の

意味も変わります。表 1-5 に、各ポート モードのポート LED の色と意味を示します。

MODE ボタンを使用して、Express Setup プログラムをアクティブにしたり、スイッチの IP アドレ

スおよびすべてのスイッチ設定を消去したりすることもできます。詳細については、「スイッチの

IP アドレスおよび設定の消去」(p.3-2)を参照してください。

オレンジに点灯 RPS はスタンバイ モードであるか、または障害が発生しています。RPS の

Standby/Active ボタンを押して、LED がグリーンに点灯するかどうか確認して

ください。グリーンに点灯しない場合、RPS のファンに障害がある可能性が

あります。製品を購入した代理店に連絡してください。

オレンジに点滅 スイッチの内部電源に障害があり、RPS がスイッチに電力を供給しています

(冗長電源はこのスイッチに割り当てられています)。

表 1-3 RPS LED(続き)

色 RPS ステータス

表 1-4 ポート モードの LED

モード LED ポート モード 説明

STATUS ポート ステータス ポートのステータスを示します。デフォルトのモードです。

UTIL1

1. Catalyst 3550-24PWR スイッチでは利用できません。

スイッチの利用率 スイッチが現在使用している帯域幅を示します(図 1-4 ~図

1-8 を参照)。

DUPLX ポートのデュプレッ

クス モード

ポートのデュプレックス モードを示します(全二重または

半二重)。

SPEED ポート速度 ポートの動作速度を示します(10 Mbps、100 Mbps、または

1000 Mbps)。

LINE PWR2

2. Catalyst 3550-24PWR スイッチでのみ利用できます。

ポートのインライン

パワー

インライン パワーのステータスを示します(オン、オフ)。

1-7Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 8: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

帯域利用率

スイッチの UTIL モードは、スイッチが現在使用している帯域幅を表します(図 1-4 ~図 1-8 を参

照)。該当するポート LED がすべてグリーンである場合、帯域利用率は 50 ~ 100% の範囲です。消

灯している(ブラックの)LED の数が増えるごとに、この範囲が半分になります。

表 1-5 各モードでの LED の色の意味

ポート モード LED の色 意味

STATUS(ポー

ト ステータス)

消灯 リンクが設定されていないか、ポートが管理上、シャットダ

ウンされた状態です。

グリーンに点灯 リンクが確立されています。

グリーンに点滅 動作中。ポートがデータを送信または受信しています。

グリーンとオレ

ンジに交互に点

リンク障害が発生しています。エラー フレームが接続に影響

を与える可能性があります。大量のコリジョン、CRC エラー、

アライメント エラー、ジャバー エラーなどをリンク障害表示

でモニタします。

オレンジに点灯 ポートが Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロ

トコル)によってブロックされており、データを転送してい

ません。

(注) ポートの再設定後、STP がスイッチのループの有無を確認している間、ポート LED は 大 30 秒間、オレンジに点灯したままになることがあります。

オレンジに点滅 ポートが STP によりブロックされていますが、パケットを送

信または受信しています。

UTIL1

(利用率)

1. Catalyst 3550-24PWR スイッチでは利用できません。

グリーン バックプレーンの利用率が対数目盛でポート LED に表示され

ます(図 1-4 ~図 1-8 を参照)。

オレンジ 過去 24時間のうちバックプレーン合計利用率が 大であるこ

とを示します。

DUPLX(デュプ

レックス)

消灯 ポートは半二重で動作しています。

グリーン ポートは全二重で動作しています。

SPEED 10/100ポートおよび 10/100/1000ポート

消灯 ポートは 10 Mbps で動作しています。

グリーン ポートは 100 Mbps で動作しています。

グリーンに点滅 ポートは 1000 Mbps で動作しています。

GBICポート

消灯 ポートが動作していません。

グリーンに点滅 ポートは 1000 Mbps で動作しています。

LINE PWR2

2. Catalyst 3550-24PWR スイッチでのみ利用できます。

消灯 インライン パワーはオフになっています。

グリーン インライン パワーはオンになっています。

Cisco IP Phone が AC 電源から電力を供給されている場合は、

IP Phone がスイッチ ポートに接続されていても、ポート LED

はオフになります。LED がグリーンに点灯するのは、スイッ

チ ポートが電力を供給している場合だけです。

1-8Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 9: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

(注) Catalyst 3550-24PWR スイッチのポート LED は、帯域利用率を表示しません。

図 1-4 に、Catalyst 3550-12T スイッチの LED によって表わされる帯域利用率の割合を示します。

図 1-4 Catalyst 3550-12T の帯域利用率

図 1-5 に、Catalyst 3550-12G スイッチの LED によって表わされる帯域利用率の割合を示します。

図 1-5 Catalyst 3550-12G の帯域利用率

図 1-6 に、Catalyst 3550-24 スイッチおよび 3550-24-DC スイッチの LED によって表わされる帯域利

用率の割合を示します。

図 1-6 Catalyst 3550-24 および 3550-24-DC の帯域利用率

図 1-7 に、Catalyst 3550-48 スイッチの LED によって表わされる帯域利用率の割合を示します。

7402

6

2

SPEED

SYSTEM

RPS

STATUS

MODE

UTIL

DUPLX 1

Catalyst 3550 SERIES

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

SPEED

SYSTEM

RPS

STATUS

MODE

UTIL

DUPLX

7403

9

2

1

2

1

2

1

2

1

2

19 10

Catalyst 3550 SERIES

SPEED

SYSTEM

RPS

STATUSMODE

UTIL

DUPLX

7402

32

Catalyst 3550 SERIES

1

1

1X

2X

11X

12X

13X

14X

15X

16X

2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24

1-9Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 10: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

前面パネル

図 1-7 Catalyst 3550-48 の帯域利用率

図 1-8 に、Catalyst 3550-24-FX スイッチの LED によって表わされる帯域利用率の割合を示します。

図 1-8 Catalyst 3550-24-FX の帯域利用率

SPEED

SYSTEM

RPS

STATUS

MODE

UTIL

DUPLX

7402

4

2

1

11X

2X

15X

16X

2 3 24 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 1717X

18X

31X

32X

18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 31 31 32 3333X

34X

47X

48X

34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48

Catalyst 3550 SERIES

SPEED

SYSTEM

RPS

STATUS

MODE

UTIL

DUPLX

7409

9

2

1

Catalyst 3550 SERIES

1-10Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 11: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

背面パネル

背面パネルCatalyst 3550-24-DC スイッチを除き、スイッチの背面パネルには、AC 電源コネクタ、RPS コネク

タ、および RJ-45 コンソール ポートがあります(図 1-9 を参照)。ここでは、これらのコンポーネ

ントについて説明します

3550-24-DC スイッチの背面パネルには、DC 電源コネクタ(端子ブロック ヘッダーともいう)、RJ-45

コンソール ポート、およびアース端子があります。スイッチは、DC 電源コネクタに端子ブロック

プラグが取り付けられた状態で出荷されます。

(注) 図 1-9 は、例として Catalyst 3550-12T スイッチを示しています。すべての Catalyst スイッチに同様

のコンポーネントがあります。

図 1-9 スイッチの背面パネル

AC 電源コネクタ

AC 電源スイッチの場合、内蔵電源装置は、100 ~ 240 VAC の入力電圧をサポートするオートレン

ジ ユニットです。

Catalyst 2440-24-DC の電源については、付録 C「DC 電源への接続」を参照してください。

Cisco RPS のコネクタ

スイッチに Cisco RPS を接続すると、電源装置を障害から保護できます。Cisco RPS は、6 つの外部

ネットワーク装置に接続して、故障した装置に電力を供給します(一度に 1 台)。接続先装置の内

部電源装置の障害を自動的に検知して、ネットワーク トラフィック損失が生じないように、障害装

置に必要な電力を供給します。

Cisco RPS300 には、–48 V と 12 V の 2 つの出力レベルがあり、合計出力は 大 300 W です。Cisco

RPS 675 には、–48 V と 12 V の 2 つの出力レベルがあり、合計出力は 大 675 W です。

次の Cisco RPS のモデルは、Catalyst 3550 スイッチをサポートします。

• Cisco RPS 300(モデル PWR300-AC-RPS-N1)は、Catalyst 3550-12T、3550-12G、3550-24、3550-24-FX、および 3550-48 スイッチをサポートします。

• Cisco RPS 675(モデル PWR675-AC-RPS-N1)は、Catalyst 3550-12T、3550-12G、3550-24、3550-FX、

3550-24PWR、および 3550-48 スイッチをサポートします。

Cisco RPS 300 は、Catalyst 3550-24-DC スイッチまたは 3550-24PWR スイッチをサポートしません。

Cisco RPS 675 は、Catalyst 3550-24-DC スイッチをサポートしません。

1 RPS コネクタ 3 コンソール ポート

2 AC 電源コネクタ 4 ファン排気口

100-240V~5-3A

50/60Hz

DC OUTPUT 1

CONSOLE

1016

04

1 2 3 4

1-11Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 12: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

背面パネル

RPS 300 および RPS 675 モデルも、シスコ社製の他の装置をサポートします。詳細については、RPS

のマニュアルを参照してください。

コンソール ポート

スイッチを PC に接続するには、コンソール ポートおよび付属の RJ-45/DB-9 アダプタ ケーブルを

使用します。スイッチのコンソール ポートを端末に接続する場合は、ユーザ側でメスの RJ-45/DB-25

DTE アダプタを用意する必要があります。このアダプタが入ったキット(部品番号:

ACS-DSBUASYN=)をご注文ください。

1-12Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 13: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

管理オプション

管理オプションCatalyst 3550 スイッチには、いくつかの管理オプションが提供されています。

• Network Assistant

• Network Assistant は GUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス)ベースのアプリケーション

で、デスクトップ上にインストールして実行できます。Network Assistant を実行するのに Webブラウザは必要ありません。Network Assistant を使用して、スイッチ クラスタまたはスタンド

アロン デバイスの管理およびモニタを行うことができます。詳細については、『Getting Startedwith Cisco Network Assistant』および Network Assistant のオンライン ヘルプを参照してください。

• デバイス マネージャ

スイッチ メモリ内のデバイス マネージャを使用して、各スタンドアロンのスイッチを管理で

きます。デバイス マネージャには、Express Setup プログラム実行後にアクセス可能になります

(Express Setup の実行についての詳細は、このプログラムの『Getting Started Guide』を参照して

ください)。デバイス マネージャを使用して、基本的なスイッチの設定およびモニタを実行し

てください。デバイス マネージャには、ご使用のネットワークのどこからでも Web ブラウザ

でアクセスできます。

デバイス マネージャを起動するには、スイッチの IP アドレスを Web ブラウザに入力し、Enterを押します。Device Manager ページが表示されます。

詳細については、デバイス マネージャのオンライン ヘルプを参照してください。

• Cisco IOS CLI(コマンドライン インターフェイス)

スイッチの CLI は Cisco IOS ソフトウェアがベースになっており、デスクトップ スイッチング

機能をサポートするよう拡張されています。CLI を使用してスイッチおよびスイッチ クラスタ

メンバーを詳細に設定し、モニタすることができます。CLI を利用するには、管理ステーショ

ンをスイッチのコンソール ポートに直接接続するか、またはリモート管理ステーションから

Telnet を使用します。詳細については、Cisco.com に提供されているコマンド リファレンスを

参照してください。

• SmartPort マクロ

SmartPort マクロは、スイッチに共通する設定を保存して共有するのに便利です。SmartPort マ

クロを使用すると、ネットワーク内のスイッチの場所に基づいて機能および設定をイネーブル

にし、ネットワーク全体に設定を一括して配置できます。

シスコは、事前にテストされた、シスコ社推奨のベースライン SmartPort マクロを Catalyst スイッチ用に提供しています。SmartPort マクロを使用して、シスコ社推奨のネットワーク設計や

設定を構築および配置できます。SmartPort マクロについては、ソフトウェア コンフィギュレー

ション ガイド、および Cisco.com で提供している SmartPort 情報を参照してください。

• CiscoView アプリケーション

CiscoView デバイス管理アプリケーションでは、スイッチのイメージが表示されます。これを

使用して、コンフィギュレーション パラメータを設定し、スイッチのステータスおよびパ

フォーマンス情報を閲覧できます。CiscoView アプリケーションは別途購入となります。スタ

ンドアロン アプリケーションとして利用することも、SNMP に組み込むこともできます。詳細

については、CiscoView のマニュアルを参照してください。

• SNMP ネットワーク管理

HP OpenView、SunNet Manager などのプラットフォームが稼働している SNMP 対応管理ステー

ションから、スイッチを管理することができます。スイッチは、総合的な MIB(管理情報ベー

ス)拡張機能セットおよび 4 種類の Remote Monitoring(RMON)グループをサポートしていま

す。詳細については、Cisco.com で提供しているソフトウェア コンフィギュレーション ガイド

および SNMP アプリケーションに付属のマニュアルを参照してください。

• Cisco Intelligence Engine 2100(IE2100)

Cisco IE2100 シリーズ Configuration Registrar は、スイッチ ソフトウェアに組み込まれた CiscoNetworking Services(CNS)エージェントと連携するネットワーク管理デバイスです。スイッチ

固有の設定変更を生成してスイッチに送信し、設定変更を実行して結果を記録することによ

り、初期設定および設定の更新を自動的に行うことができます。

1-13Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J

Page 14: 製品概要 - Cisco...第1 章 製品概要 前面パネル 1-5 Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド OL-6155-01-J

第 1 章 製品概要

管理オプション

ネットワーク コンフィギュレーション

ネットワーク コンフィギュレーションの概念および例については、Cisco.com で提供しているソフ

トウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。

1-14Catalyst 3550 マルチレイヤ スイッチ ハードウェア インストレーション ガイド

OL-6155-01-J