青森県における新産業創造への挑戦 ·...

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青森県における新産業創造への挑戦 平成25年度版 青森県商工労働部新産業創造課 http://www.pref.aomori.lg.jp/bunya/soshiki/shoko/sozoka.html

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青森県における新産業創造への挑戦 平成25年度版

青森県商工労働部新産業創造課

http://www.pref.aomori.lg.jp/bunya/soshiki/shoko/sozoka.html

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<新産業の創出に向けた取組>

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【事業内容】 【事業成果】

(事業概要) 今後成長が期待されるライフ(医療・健康・福祉)分野において、次世代の本県産業経済の成長促進をめざす「青森ライフイノベーション戦略」の早期実現に向けて、優位性ある地域リソース(資源)活用と産学官金連携強化による、医療福祉機器や健康食品・化粧品等のライフ系プロダクトの開発支援、人財育成、大手企業とのアライアンス等の促進などにより、本県ライフ関連産業クラスター(ネットワーク)基盤の構築・強化を図る。

【現状と課題】

ライフ分野の新産業振興戦略「青森ライフイノベーション戦略(H23.11)」を策定し、関連施策の推進により様々な取組が生まれてきている。このような取組を加速化させ、本格化するための総合的な対策が必要。

○本県の優位性を生かした次世代型ライフ分野(医療・健康・福祉(介護))関連産業の創造と集積

県民のQOL(生活の質)・ GNH(幸福度)向上と 健康増進への貢献

地域産業経済の活性化と 雇用の創出 (次世代成長産業の創出) ※ライフ産業創出による期待効果

(目標)

経済波及:2千億円/雇用創出:

1.4万人

①ライフイノベーション戦略基盤強化事業〔6,087千円〕

②医工等連携ライフイノベーション加速化事業〔17,227千円〕

③QOL向上・新ヘルスケアサービス産業創出事業〔18,960千円〕

④PGヘルス&ビューティー産業クラスター創造特別対策事業〔27,726千円〕

○ライフ分野での新産業(事業)創出に向けた取組の強化を通じて、地域企業の活性化

※ライフ関連産業クラスター(ネットワーク)基盤の構築・強化 (1)戦略アドバイザリーボードの設置・運営 (2)ライフ分野ニーズ・シーズマーケティング調査の実施(委託) (3)ライフイノベプラットフォーム構築及び戦略的アライアンス促進対策の実施 (4)青森ライフイノベーション大賞の創設

※産学連携や企業間連携による医療福祉機器開発に向けた支援、人財育成 (1)医療機器開発研究会等の設置・運営 (2)医工等連携ライフイノベーション加速化支援(委託) (3)医療産業技術人材の育成(医療MOT)

※IT活用、領域融合等による新ヘルスケアサービスビジネスモデルの創出 (1)ヘルスケアサービス産業研究会の設置・運営 (2)先導的ヘルスケアサービスビジネス開発モデル実証(委託) (3)産学連携ライフイノベーション創出システムモデル構築(委託) (4)ヘルスプロモーションカー活用新医療サービスビジネスモデル実証(GE)

※スーパーヒット商品開発のための専門コンサル支援 ◇スーパーライフ系プロダクト開発支援 (1)次世代健康食品・化粧品開発研究会の設置・運営 (2)コンソ型ライフプロダクト開発支援(補助金) (3)ライフプロダクト開発技術支援(産技) (4)ライフ系スーパーヒット開発特別支援(専門コンサル) ◇PGクラスター創造特別対策 (1)PGクラスター戦略の策定 (2)PGブランド力強化特別対策(首都圏PR活動等)

(①全体共通) 【現状】政府「日本再生戦略」でもさらに重点化。 【課題】ライフ関連産業を本県の次世代成長産業とすべく、戦略のさらなる具体化と、強力な推進体制構築等によりクラスター基盤の強化が必要。

(②医工連携) 【現状】医療福祉機器開発について、初歩的なレベルでの試作開発に留まり、また県内有力企業の参画も不十分で、本格的なビジネス展開に至らず。 【課題】産学連携による研究開発、中央業界団体・大手企業との連携、人財育成等の一層強化必要。

(③サービス分野) 【現状】サービスビジネスの分野での先導的取組不十分。牽引役になり得るベンチャー的取組脆弱。 【課題】IT活用により、ハードとソフト等を組み合せた領域融合での新ヘルスケアサービスビジネスモデルの構築・普及が必要。

(④プロダクト分野) 【現状】PGを中心に、健康食品・化粧品の開発に向けた一定の取組は広がりつつあるが、全国に通用する競争力の高い商品創出には至っていない。 【課題】PG産業化のさらなる強化と、エビデンス等を明確にし、専門家による開発からマーケティングまでの総合支援によるスーパー商品開発が必要。

<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

25年度の事業計画2-1-1 青森ライフイノベーション戦略推進総合対策事業(新規)

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【事業内容】 【事業成果】

(事業概要) 本県の優位性を生かしたライフ(医療・健康・福祉(介護))関連産業クラスターの創造をめざす「青森ライフイノベーション戦略」の実現に向けて、戦略のさらなる具体化とクラスター(イノベーションプラットフォーム)基盤の構築・強化を図る。

【現状と課題】

【現状】 政府「日本再生戦略」でもさらに重点化。 【課題】 ライフ関連産業を本県の次世代成長産業とすべく、戦略のさらなる具体化と、強力な推進体制構築等によりクラスター基盤の強化が必要。

○戦略全体の施策展開、方向性の正否について確認体制をとる。

「青森ライフイノベーショ ン戦略」実行のための基盤を構築・強化

①ライフイノベーション戦略ADボードの設置・運営 〔779千円〕

②ライフ分野ニーズ・シーズマーケティング調査(委託)〔4,321千円〕

③イノベーションプラットフォーム強化及びアライアンス促進対策の実施〔619千円〕

④青森ライフイノベーション大賞(アワード)の創設 〔368千円〕

※地元大学、企業、金融、外部有識者、中央業界団体から委員に就任してもらい、戦の達成状況チェックや施策展開、方向性に関する提言などを行っていただく。 (1)第1回委員会(9月予定):前年度施策展開状況に関する評価 (2)第2回委員会(11月予定):次年度戦略展開の方向性に関する提言

※ライフ分野でのビジネス化可能性案件を発掘するための基礎的ベースとして医療現場での開発ニーズと、企業や研究機関におけるシーズをまとめる。(委託) (1)ニーズ、シーズの洗い出しを行い、ニーズ・シーズ集としてまとめる。 (2)ニーズとシーズのマッチングによるマーケティング戦略を構築する。

※県内企業と中央大手企業との連携を図ることで、県内企業の医療機器分野等への参入を促す。 (1)有力業界団体との連携によるビジネスマッチングフォーラム開催 (2)ライフ分野業界紙とのタイアップによるビジネスマッチングセミナー開催

※本県におけるライフイノベーションの促進に向けて多大なる功績・業績があった企業、団体、個人等について名誉を付与することで、様々な地域、分野での「次世代イノベーション人財モデル」を創出し、ライフイノベーションへの取組を加速させる。 (1)大賞・部門奨励賞(医工連携/サービス/プロダクト/総合)を設置 (2)企業、大学、団体、個人からの自薦及び他薦による公募

○戦略の方向性に基づいて、ライフ分野でニーズとシーズのマッチングによるビジネス化の展望を得る。

○ビジネス化に向けて、大手企業とのアライアンスにより、県内企業のライフ分野への参入を促進

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

25年度の事業計画2-1-2 ライフイノベーション戦略基盤強化事業(新規)

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【事業内容】 【事業成果】

(事業概要) 産学官連携や企業間連携により、本県の優位性を生かし、地域医療課題解決に貢献する医療福祉機器の開発に向けた研究開発支援と医工連携技術人財の育成を行う。

【現状と課題】

【現状】 医療福祉機器開発について、初歩的なレベルでの試作開発に留まり、また県内有力企業の参画も不十分で、本格的なビジネス展開に至らず。 【課題】 産学連携による研究開発、中央業界団体・大手企業との連携、人財育成等の一層の強化必要。

○地域医療課題解決のための医療機器開発の可能性を研究

医療機器開発及び 医工連携技術人財育成

①医療機器開発研究会等の設置、運営 〔③で一括計上〕

②医工連携等ライフイノベーション加速化支援(委託) 〔14,069千円〕

(3)医工連携促進・包括コンサルティング(委託) (委託)〔7,069千円〕

※ライフ分野における産学官連携による研究会等設置運営を21財団へ委託する 主な研究会活動:医療機器開発研究会(医工連携)、ヘルスケアサービス産業研究会(サービス)、 次世代健康食品・化粧品開発研究会(プロダクト1)、地域資源応用研究会(プロダクト2)

※大学のシーズをもとに、中央大手医療機器メーカー等との共同開発案件発掘や、共同コンソーシアム組成による国の大型研究開発系競争資金の獲得に向けた専門的コーディネート、コンサルティングサポートを行う。

○医療機器開発に向けたモデル実証 ○競争資金獲得のための大型共同研究開発プロジェクト創出

○ビジネス化に向けて、大手企業とのアライアンスにより、県内企業のライフ分野への参入を促進

(1)産学連携、課題解決型医療福祉機器等研究開発モデル実証 (委託)〔4,000千円〕

(2)大型医工連携共同開発プロジェクト支援 (委託)〔3,000千円〕

※国の大型研究開発系競争資金獲得に向けて研究開発プロジェクトを育成するためにインセンティブとなる初期段階の研究資金を支援する。 (1)支援対象:県内企業 (2)支援内容:原材料、製品試作、安全性評価、医療機関等調査 などの経費

※大学等の保有する研究シーズをベースに、産学共同研究や企業間連携等による医療福祉機器研究開発への取組に対して支援する (1)支援対象:大学等 (2)支援内容:産学共同研究による医療福祉機器研究開発(試作/安全性評価)経費

③医療産業技術人財の育成(医療MOT) 〔2,929千円〕

※医療機器開発のための基礎的な技術・経営に関する知識を習得した医工連携技術人材の育成を目指す。 (1)医工連携技術人材育成のための医療機器開発MOT(技術経営)講座の実施 (2)対象は医療機器分野への参入をめざす県内中小企業の若手技術人材等 (3)内容は医用工学概論、医療制度等概論、医療機器設計、開発、製造、販売など

④医工連携推進事務費 〔229千円〕 ・東北医療機器支援ボード旅費等

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

25年度の事業計画2-1-3 医工等連携ライフイノベーション加速化事業(新規)

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【事業内容】 【事業成果】

(事業概要) 医療・健康・介護分野でのIT活用(健康データ分析)やハード・ソフト領域融合(食・サービス・機器等)などにより、健康寿命アップなど地域医療の課題解決にも貢献できるような新たなヘルスケアサービスビジネスモデルを創出する。

【現状と課題】

【現状】 サービスビジネスの分野での先導的取組不十分。牽引役になり得るベンチャー的取組脆弱。 【課題】 IT活用により、ハードとソフト等を組み合せた領域融合での新ヘルスケアサービスビジネスモデルの構築・普及が必要。

○地域医療課題解決のための新ヘルスケアサービスビジネスの可能性を研究 ○産学連携マッチングシステムの具体的方向性研究

地域の医療課題解決のための新ヘルスケアサービスビジネスモデルを創出

①ヘルスケアサービス産業研究会等の設置、運営 〔取組2で一括計上〕

②先導的ヘルスケアサービスビジネス開発モデル実証(委託)〔10,000千円〕

④ヘルスプロモーションカー活用新医療サービスビジネスモデル実地検証(委託) 〔4,639千円〕

※産学官連携による研究会等設置運営を21財団へ委託する ヘルスケアサービス産業研究会 県内産学官代表をメンバーとし、外部有識者を招いて講演とディスカッションを行う

※GEヘスルケア・ジャパン社と連携し包括ケアアプローチ手法を用いて、東通村・南部町・深浦町の3町村についてヘルプロカーを使った新医療ビジネスサービスモデルについて具体的実証を行う。 (1)委託先:GEヘルスケア・ジャパン社 (2)委託内容:ヘルプロカー活用をコアとした新医療ビジネスサービスモデル実証 (3)委託事業をもとにモデル実証について検討する委員会を開催する

○新ヘルスケアサービスビジネスモデルの開発

○ヘルプロカーを活用したヘルスケアサービスビジネスモデルの実地検証

※弘前大学医学部をモデルにしてライフイノベーション創出に向けた産学連携マッチングの効果的なシステムのあり方について、具体的方向性をとりまとめる。 (1)委託対象:国内シンクタンク等を想定 (2)委託内容:他大学の先行モデルを参考に地域ライフイノ創出システムを構築

※産学連携により、健康寿命アップなど地域医療の課題解決にも貢献できるような新たなヘルスケアサービスビジネス開発のモデル実証を行う。 (1)支援対象:企業、大学等によるコンソーシアム(提案公募方式) (2)支援内容:既存リソースをベースとしたソフト・ハード開発経費

③産学連携ライフイノベーション創出システムモデル構築(委託) 〔4,321千円〕

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

25年度の事業計画2-1-4 新ヘルスケアサービス産業創出事業(新規)

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【事業内容】 【事業成果】

(事業概要) 本県固有の地域資源(機能性素材)を生かし、全国に通用するスーパーヒット商品(健康食品・化粧品等)の開発からマーケティング・ブランディングに至るまで徹底した専門コンサルティング支援を行う。

【現状と課題】

【現状】 PGを中心に、健康食品・化粧品の開発に向けた一定の取組は広がりつつあるが、全国に通用する競争力の高い商品創出には至っていない。 【課題】 PG産業化のさらなる強化と、エビデンス等を明確にし、専門家による開発からマーケティングまでの総合支援によるスーパー商品開発が必要。

○スーパーライフプロダクト開発の可能性を研究

PGを初めとする本県の地域資源を生かした全国に通用するスーパーヒット商品の創出

①スーパーライフ系プロダクト開発支援 〔20,231千円〕

○県内有望企業に対して、国内第一級の専門コンサルタントによるコンサルティング支援

○産業支援機関への技術開発支援

(1)次世代健康食品・化粧品開発研究会の設置運営(委託)〔取組2で一括計上〕

(2)コンソ型ライフプロダクト開発支援(補助金)〔7,000千円〕

(3)ライフプロダクト開発技術支援(産技センター研究交付金)〔3,918千円〕

②PGクラスター創造特別対策 〔7,495千円〕

○首都圏での大規模展示会出展 ○PGアライアンス促進、首都圏カンファレンス企画

(2)PGブランド力強化特別対策 〔3,174千円〕

○中央系シンクタンクにPGクラスターのポテンシャル分析と具体的方向性とりまとめ委託

(1)PGクラスター戦略の策定(委託) 〔4,321千円〕

(4)ライフ系スーパーヒット商品開発特別支援〔9,313千円〕

○PG機能性素材関係/医療玩具関係/香り関係

○補助対象:モデル企業となりえる県内企業(食品系/化粧品系/医療周辺器具系) ○補助内容:試作開発に向けた産学共同研究やマーケティング活動経費など

次世代健康食品・化粧品開発研究会(21財団へ委託) ○県内産学官代表をメンバーとし、外部有識者を招いて講演とディスカッションを行う

○産学協同によるプロダクト試作開発への支援

○県内企業への商品開発支援

○PGクラスター戦略策定

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

25年度の事業計画2-1-5 PGヘルス&ビューティー産業クラスター創造特別対策事業(新規)

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24年度の事業実績2-1 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ①青森ライフイノベーション戦略アドバイザリーボード委員会の設置・運営 アドバイザリーボード委員会を設置し、戦略の推進に向けた進捗状況のチェックや推進施策、サブクラスター戦略の策

定を検討した。委員会における検討結果を踏まえ、実行プランとしての「サブクラスター戦略プログラム」を策定した(平成24年11月策定・公表)。 <委員> 東 康夫 青森県工業会長・東北化学薬品(株)会長 植竹 強 日本医療機器工業会副理事長 小川 淳 フューチャーベンチャーキャピタル㈱取締役 青森事務所長 加藤陽治 弘前大学副学長(研究担当理事) 川上 潤 GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長兼CEO 神原浩司 青森オリンパス㈱代表取締役社長 藤 哲 日本手外科学会長・弘前大学医学部附属病院長 中路重之 弘前大学医学部長・健康スポーツ医科学センター長 松島克守 東京大学名誉教授・俯瞰工学研究所代表(座長) 安原 洋 東京大学医学部附属病院手術部長

<戦略アドバイザー> 赤池 学 科学技術ジャーナリスト・ユニバーサルデザイン総合研究所長 阿部隆夫 ㈱シバタ医理科代表取締役社長 井口泰孝 東北大学名誉教授・前八戸工業高等専門学校長・弘前大学監事 笠井 浩 医工連携推進機構・専務理事(事務局長) 櫛引利貞 カネショウ㈱代表取締役社長・ひろさき産学官連携フォーラム会長 妹尾堅一郎 東京大学特任教授・産学連携推進機構理事長 竹上嗣郎 東北大学未来科技共研センター副長・前経産省医福産業室長 中根明夫 弘前大学副学長(教育担当理事) 中野壮陛 医療機器産業研究所((財)医療機器センター)主任研究員 福田幾夫 弘前大学大学院医学研究科教授 三澤 裕 日本医療器材工業会産業戦略委員長(テルモ研究開発部主席研究員) 宮田 満 日経BP社医療局特命編集委員 山﨑章生 青森県臨床工学技士会長 四元正弘 ㈱電通・ビジネスクリエーション局次長

<検討経緯> 09月12日:第1回委員会(サブクラスタ戦略中間整理) 11月22日:第2回委員会(サブクラスタ戦略最終とりまとめ) 【「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」策定】

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-2-1 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の概要

《計画策定の趣旨》

「青森ライフイノベーション戦略」推進のための実行プランとして、県内の課題を徹底的に洗い出して地域の真のニーズを正確に捉えた商品・サービスを実現する青森発のビジネスモデルの確立を目指す。

本県同様の地域課題は、日本全国にとどまらず、今後急速な高齢化が見込まれるアジア全体にも共通するため、青森発のビジネスモデルは、将来的に大きな成長可能性が期待できる。

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-2-2 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の全体概要

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24年度の事業実績2-2-3 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の概要

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24年度の事業実績2-2-4 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の概要

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24年度の事業実績2-2-5 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の概要

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

24年度の事業実績2-2-6 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の概要

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24年度の事業実績2-2-7 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 ②「青森ライフイノベーション戦略 サブクラスター戦略」(平成24年11月策定)の概要

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-3-1 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 戦略推進セミナー開催事業

《「プロテオグリカンブランドフォーラム夏2012」》 ・開催日 平成24年7月5日(木) 13:30~17:10 ・場 所 弘前市、ホテルニューキャッスル ・内 容 PG新書発刊を記念して、PG研究開発成果報告・新商品紹介、 ブランド戦略、化粧品業界等における第一級の専門家等 による大講演会を行った。 ・講師・講演テーマ ㈱エフシージ―総合研究所 取締役 菅沼 薫 氏 「心に響く化粧品開発の極意とトレンド」 サントリーウェルネス㈱ 取締役商品企画部長 新免 芳史 氏 「サントリーの健康ビジネス戦略」 元ハウスオブローゼ取締役人間本部長 安原 淳子 氏 「4.5坪の個人創業の店から東証1部上場までの足跡」 ㈱小学館 常務取締役 山岸 博 氏 「PGプロモーション 小学館の取組」

《「プロテオグリカンブランドフォーラム冬2012」》 ・開催日 平成25年1月25日(金) 13:00~17:15 ・場 所 弘前市、ホテルニューキャッスル ・内 容 地域イノベーションの成果報告・新商品紹介、パネルディスカッション、化粧品業界等における第一級の専門家等による講演会。 ・講師・講演テーマ ㈱コーセー 研究開発室長 林 昭伸 氏 「コーセーR&Dの取組~機能性素材を生かしたスキンケア有用性の向上」 ㈱ブルボン 機能性食品開発課長 室橋 尚子 氏 「健康食品開発の取組について」 ㈱小学館 「美的」編集長 兵庫 真帆子 氏 「現代女性が求める『肌・心・体のキレイ』」

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-3-2 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 戦略推進セミナー開催事業

《GE Day in AOMORI Ⅱ (GEグループと県内企業のビジネスマッチング会)》

・開催日 平成25年3月22日(金) 13:30~19:00 ・場 所 青森市、青森国際ホテル ・内 容 世界的企業であるGEグループと県内企業とのビジネス創出に向けたビジネス マッチング、県内企業による技術プレゼンや展示、またGEによるビジネス戦略 の講演を行った。 ・講師・講演テーマ 日本GE GEコーポレート専務執行役員 田中 豊人 氏 「GEグループの取組」 GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長 川上 潤 氏 「GEヘルスケア・ジャパンの戦略 GEインターナショナルナルインク グローバルリサーチセンター 日本代表 浅倉 眞司 氏 「GEのオープンイノベーション戦略」 ・技術プレゼン企業 ㈱青森フジクラ金矢、アンデス電気㈱、カミテック㈱、エプソンアトミックス㈱ ㈱環境工学、広和計装㈱ ・出展企業 アルバック東北㈱、エプソンアトミックス㈱等29社

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24年度の事業実績2-3-3 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(1)ライフイノベーション産業クラスター創造戦略構築事業 戦略推進セミナー開催事業

《ライフイノベーションフォーラム2013 in AOMORI 》 ・開催日 平成25年3月15日(金) 13:20~16:20 ・場 所 青森市、青森国際ホテル ・内 容 医工連携をはじめとした県内ライフ関連産業クラスターの基盤を構築するため、 医療分野における国内第一級の専門家等に講演の他、医療現場からの医療 機器開発のニーズ紹介やライフ系研究会の活動報告、県内企業等による取組 みの展示を行った。 ・講師・講演テーマ 東京大学大学院 経済学研究科 教授 伊藤 元重 氏 「これからの地方の成長戦略」 トヨタ自動車㈱ 理事(パートナーロボット部) 高木 宗谷 氏 「トヨタのチャレンジ-介護・医療支援ロボットの開発-」 ・研究会等活動報告 青森ライフイノベーション戦略と支援施策の紹介 あおもり医療福祉機器要素技術研究会活動報告 弘前地区地域医療健康連携推進協議会活動報告 プリテオグリカン商品開発研究会活動報告 ・出展企業等 カメアシエンタープライズ、キヤノンプレシジョン、綺麗、クラーロ等企業15社 弘前大学、八戸工業大学、八戸工業高等専門学校、県立保健大学 産業技術センター等

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-4-1 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(2)医工等連携ライフイノベーション促進事業 あおもり医療福祉機器要素技術研究会等の運営(公益団法人21あおもり産業総合支援センターへの委託事業)

■あおもり医療福祉機器要素技術研究会 <設立目的>

青森県の「ライフイノベーション戦略」と連携し、医療福祉機器関連産業分野において、県内のものづくり企業、大学等試験研究機関、支援機関等が一体となったネットワークづくりや、事業展開に必要な知識の習得を支援することにより、県内企業による医療福祉機器関連産業分野への進出を促進し、もって本県の医療健康福祉機器関連産業の振興を図ることを目的として、平成23年11月25日に設立した。 <メンバー>

県内ものづくり企業、弘前大(医・理工)、八戸工業大学、産技センター(工総研)、青森県工業会、青森県発明協会、青森県臨床工学技士会、八戸インテリジェントプラザ、いわて産業振興センター、行政(市町村)

医療現場の視察

研究会の様子

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-4-2 ライフイノベーション新成長産業創出事業

■もち小麦商品開発研究会(平成21年11月12日発足) 産学官及び農商工の連携により、もちもち感とつるつる感に優れた「もち小麦」を原材料として、高齢者に優しい食品開発等を推進し、もって 本県における健康福祉関連産業の創出を図る。

研究会サポート体制 事務局:(財)21あおもり産業総合支援センター

もち小麦利用技術アドバイザー 青森県立保健大学 藤田教授

アドバイザー (事業化関係) (財)21あおもり産業総合支援センター (商品開発関係) (地独)青森県産業技術センター 弘前地域技術研究所 (知財関係) 青森県知的財産支援センター (生産関係) (独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター (地独)青森県産業技術センター 野菜研究所

農(生産者) 生産者代表として 組合長が参加

農(生産者)

生産者 赤沼営農組合

上北地域県民局 地域農林水産部

生産支援

工(食品製造業) A社 C社 B社 ・・・

技術指導・助言

技術指導・

助言

事業化 支援

技術指導 ・助言

技術指導 ・助言

新産業創造課 医療・健康福祉産業創出グループ 全体調整

ビジネスモデル構築支援、研究会設立支援 PR・広報支援

総合販売戦略課 農産園芸課

認定品種登録(県)の支援

連携 調整

(研究会オブザーバー) 青森県

もち小麦商品開発研究会

青森ライフイノベーション戦略の推進

連携 調整

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-5 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(2)医工等連携ライフイノベーション促進事業

②産学連携・課題解決型医療福祉関連機器等研究開発モデル実証

産学連携や企業間連携による医療福祉関連機器等の研究開発についてのモデル実証委託

No. 提案者(実施主体) 研究開発テーマ

1 弘前大学理工学部 准教授 齊藤 玄敏

尿道カテーテル留置による尿路感染症の予防に貢献する殺菌装置の開発と改良

2 弘前大学理工学部 准教授 岩谷 靖

人体の力学特性に調和する新駆動方式車椅子の開発

3 弘前大学理工学部 准教授 佐川 貢一

生体組織検査用標本の自動切削を可能にするポータブル薄切片作製装置の開発

4 八戸工業大学工学部 准教授 神原 利彦

力覚デバイスを用いた遠隔手術システムの開発

5 八戸工業大学工学部 助手 浅川 拓克

災害医療等に対応するモバイル診療室及び非常用電源装置の開発

6 八戸工業高等専門学校 准教授 森 大祐

計算流体力学シミュレーションによる胎児状態評価支援システムの開発

7 八戸工業高等専門学校 教授 沢村 利洋

キャビテーションジェットによる小型医療器具洗浄装置の開発

8 県立保健大学健康科学部 講師 福井 幸子

注射針等の医療用廃棄物を安全に廃棄できる携帯用容器の開発

9 県立保健大学健康科学部 講師 三浦 雅史

スポーツにおける怪我防止と疲労軽減に貢献する新型下腿用サポーター(ソックス)の開発

10 弘前大学医学部附属病院MEセンター 臨床工学技士 後藤 武

医療現場ニーズをベースとした青森型医療周辺機器の開発

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-6 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(2)医工等連携ライフイノベーション促進事業 ③医工連携人材育成プログラム(医療MOT)(公益財団法人21あおもり産業総合支援センターへの委託事業) 医工連携技術人材育成のための医療機器開発MOT(技術経営)講座を実施した。

内容:医療機器開発に向けた基礎的な技術・経営に関する知識の習得/対象:医療機器分野への参入を目指す県内中小企業の若手技術人材等

区分 ①13:00-13:50 【50分】

②14:00-14:50 【50分】

③15:00-15:50 【50分】

会場移動

【20分】 ④16:10-17:00 【50分】

⑤17:10-18:00 【50分】

<第1回> 1月18日(金) ※弘前

医機MOT総論 薬事法基礎 医療機器ビジネス (開発ニーズ)

ホテル ニュー

キャッスル ↓

弘前大学附属病院

医療技術基礎 医療技術基礎

21財団医療機器 CD:生野氏 ※オリエン

厚労省医機室:田中補佐 +

県医療薬務課:松山GM 泉工医科 弘大医学部:福田幾夫教授

(胸部心臓血管外科) 医療現場視察 (手術場等解説)

<第2回> 2月1日(金) ※弘前

医療機器市場 リスク・薬事規制 医療機器ビジネス (開発ニーズ) 医療技術基礎 医療技術基礎

医療機器センター:中野氏 医療機器センター:

日吉氏 日本メドトロニック:

堀江氏 弘大病院:藤院長(整形+ALL)

医療現場視察 (手術場等解説)

<第3回> 2月8日(金) ※八戸

医療機器政策 医療機器ビジネス (開発ニーズ)

医療機器ビジネス (開発ニーズ) 医療技術基礎 医療技術基礎

三菱UFJ・R&C:柏野氏

テルモ:三澤氏 日本BD:山岡氏 八戸市民病院: 今副院長

八戸市民病院(ME技士会): 野澤氏

※医療現場視察

<第4回> 2月15日(金) ※弘前

医工連携総論 (医療介護機器)

医工連携総論 (連携モデル)

医療機器ビジネス (実践手法)

医療機器ビジネス (実践手法)

医療技術基礎

神戸大学 (神戸市産業振興財団):

永井客員教授 経産省医機室:覚道室長

GEヘルスケア: 加藤氏

※GEワークアウト実習

日本光電:須郷氏 三菱UFJ:柏野氏 地域医療商社

(東北化学+シバタ医理科) ※医機開発技術アドバイス

弘大病院: ME+看護師 意見交換

※修了式

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-7 ライフイノベーション新成長産業創出事業

■弘前大学「医用システム開発マイスター」養成塾 弘前大学では、精密機器の設計・製造を担う地域の技術者を対象に、企業の研究開発を先導できる人材育成を目指した研修コース「医用 システム開発マイスター養成塾」を平成21年度から開設している。(文科省科学技術振興調整費「地域再生人材創出拠点形成」プログラム)

1 養成対象者 精密機器等の設計・製造に関連する事業所に勤務している30才前後の人材であって、原則として大学あるいは 工業高等専門学校卒業以上の者

2 研修コース ○基礎コース 精密機器の設計・製造技術から、マイクロ・ナノに踏み 込んだ専門知識と技術の修得 ・受講者:21年度9名、22年度7名 ・期間:6ヶ月 ○アドバンストコース 医用システム開発の関するニーズや課題を把握・分 析できる能力及び担当分野の専門的な知識だけでなく、 広い視野で実際 の課題を解決できる能力の修得 (受講者は、基礎コース修了認定者より選抜) ・受講者:22年度7名修了、23年度7名予定 ・期間:1年6ヶ月

3 受講料 無料

4 開講場所 弘前大学大学院理工学研究科

5 開講日時 原則、金曜日及び土曜日

<カリキュラム>

●基礎コース (計108時間) ・医学概論 ・生体材料工学 ・CAD/CAM ・微細加工学 ・生体計測工学 ・制御工学 ・メカトロニクス ・情報処理工学 ・生体シュミレーション

●アドバンストコース(計192時間) ・光学応用の基礎 ・医用検査機器概論 ・マイクロ機器設計法 ・科学技術倫理と法令 ・超音波工学 ・臨床検査の実際 ・医療機器概論 ・外科手術等の実際 ・機器分析技術 ・企業間インターンシップ ・生体機械工学 ・PBLセミナール

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-8 ライフイノベーション新成長産業創出事業

【青森県臨床工学技士会(ME)との連携強化(これまでの取組)】

・臨床工学技士会からの現場改善ニーズをもとに5テーマ6件について県内企業が試作

・臨床工学技士会での試作品機能評価を試作企業にフィードバックし、試作内容のブラッシュアップ

・臨床工学技士会 会員アンケートによる「医療機器・部材の改良・改善ニーズ」の収集

・臨床工学技士会のブラッシュアップにより製品化された場合は、推奨マークの貼付も検討

青森県臨床工学技士会が改良・改善ニーズの提案 と 試作提案品の機能評価 で

県内企業の医療機器製造を全面的にバックアップ!!

●臨床工学技士(ME)の業務 医療機器管理業務 + 臨床業務 = 医療機器 と 医療現場に精通

(取り扱っている医療機器等) 人工心肺、人工呼吸器、呼吸管理、血液透析、心臓カテーテル、

ペースメーカーなど

●青森県臨床工学技士会の考え方 ・現場は、医療機器等の改良・改善ニーズを多く抱えている

・地域企業の技術で、地域の医療環境の充実ができれば素晴らしい

(医療機器・部材の地産地消) ・まずは機器周辺の部材や消耗品の不具合改善から取組んでみては?

医療機器のスペシャリスト

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-9-1 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(3)新メディカルサービス産業創出事業 ①メディカルサービス産業研究会の設置・運営 産学官連携によるメディカルサービス産業研究会として、「弘前地区地域健康・医療推進協議会」を設置した。

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-9-2 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(3)新メディカルサービス産業創出事業 ①メディカルサービス産業研究会の設置・運営

「弘前地区地域健康・医療推進協議会」活動イメージ

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

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24年度の事業実績2-9-3 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(3)新メディカルサービス産業創出事業 ②先導的ビジネスモデル実証

IT利用型高度医療診断システムビジネスモデル(株式会社クラーロ)

高機能医療画像診断装置をベース(コア)に、ハードとソフト(ネットワーク)を組み合わせた、高度医療画像診断ネットワークシステムの構築による新たなビジネスモデルを開発・実証。

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24年度の事業実績2-10-1 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(4)次世代型ライフ系商品開発特別支援事業 ①次世代健康食品・化粧品開発研究会の運営(公益財団法人21あおもり産業総合支援センターへの委託事業) 産学官連携による研究会として「青い森の食材研究会を設置した。

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24年度の事業実績2-10-2 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(4)次世代型ライフ系商品開発特別支援事業 ②ライフイノベーション新成長産業創出事業費補助金

県内企業・大学等による医療福祉関連機器やヘルスケアサービス(医療IT)、健康食品・化粧品等の事

業化や研究開発に向けた取組みを支援するための補助を行った。

採択案件は以下のとおり。

No. テーマ 実施主体

1 医療用画像診断用超小型アクチュエータの開発 並木精密宝石株式会社青森黒石工場(黒石市)

2 簡易型膝関節靭帯損傷計測器の開発 有限会社ビット・テック(五所川原市)

3 医療用超小型ハンディクロマトリーダー(分析装置)の開発 多摩川精機株式会社八戸事業所(八戸市)

4 医療機器用ポータブルモータの開発 キヤノンプレシジョン株式会社(弘前市)

5 デジタルスライドで細菌微生物観察に対応する感染症対策に資する標本観察自動化グリセリン滴下装置の開発

株式会社クラーロ(弘前市)

6 地域健康増進に資する新ヘルスケアサービスビジネスモデルの開発 マルマンコンピュータサービス株式会社(弘前市)

7 高齢者養護施設向け新遠隔健康・見守りシステムの開発 株式会社サンライズ・エー・イー(八戸市)

8 自立支援ロボット「HAL」を活用した新リハビリテーションプログラムの開発 社会福祉法人仁正会 老人保健施設ほほえみ三戸(三戸町)

9 妊婦にもやさしいオールインワンゲルの開発 株式会社サライト(弘前市)

10 中高年向けPG配合抗しわスキンケア商品の開発 株式会社ハーモニック(弘前市)

11 PG配合頭皮ケア用化粧品の開発 ソーシャルエステネット綺麗(弘前市)

12 プロテオグリカン(PG)と弘前桜はちみつを融合した新たな化粧品セットの開発 株式会社HIRATA(弘前市)

13 PG配合オーラルケア商品の開発 株式会社カメアシエンタープライズ(弘前市)

14 PGとりんごの組合せによる新ヘルシー和菓子の開発 有限会社松栄堂(青森市)

15 災害時の衛生管理にも資する抗殺菌性新食品添加物の開発 株式会社ハイジェニックス(三沢市)

16 PG含有ナチュラル系鮭氷頭健康食品の開発 八戸缶詰株式会社(八戸市)

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24年度の事業実績2-10-3 ライフイノベーション新成長産業創出事業

(4)次世代型ライフ系商品開発特別支援事業 ③医療健康系新商品開発・専門コンサルティング支援 県内企業が地域資源や自社固有技術等のリソースを生かして、新たに付加価値性・差別性が明確で、高い競争力をもって全国市場展開可能性のある有望なライフ分野プロダクト開発案件に限り、高い専門性を要する薬事法等関係法令への対応などについて、第一級の専門コンサルタント(スペシャリスト)による徹底的なコンサルティング支援を行った。 相談案件例は以下のとおり。

【例】 ①健康食品製造会社から、既に海外展開を行っている製品の国内販売に当たっての支援の相談。 →健康博覧会への出展手続きについて説明。 ②天然植物から抽出した香り高いエキスの製品について、成分分析、効能等の薬学的な検討、また化粧品、健康食品への応用の検討、ビジネスプラン・商品企画開発等に対するアドバイスの相談

→化粧品メーカー、県産業技術センターによるコンサルティングを実施した。 ③福祉車両の開発、販売を行う自動車会社から、障害者のニーズについて福祉関係者と意見交換を行う場を紹介して欲しいとの相談。

→県社会福祉協議会を通じ、福祉関係団体への紹介を行った。

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24年度の事業実績2-11 メディカルトイ(医療玩具)研究会

【これまでの取組】

・弘前医療福祉大学からの医療木製玩具に関するニーズをもとに6テーマ6件について県内企業が試作

・弘前医療福祉大学での試作品機能評価を試作企業にフィードバックし、試作内容のブラッシュアップ

【RIT事業への提案】

・平成23年度地域間交流支援事業(Regional Industry Tie-Up Program : RIT事業)事前調査として、青森県-ドイツ「医療・福祉木製玩具」分野案件に採択される。

・「医療・福祉木製玩具」はこれまでにない初めての分野であり、ジェトロ青森は、ジェトロデュッセルドルフとの連携で、来年のRIT事業支援採択となるよう実施主体である「あおもり木製玩具研究会」をサポート。

【メディカルトイ研究会】

・ジェトロ青森の共催のもと、全10回にわたり研究会を開催。

・ユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池学 氏を研究会の顧問アドバイザーに依頼。

・赤池氏の提案により、研究会の名称を「医療玩具研究会」から「メディカルトイ研究会」に改名。

・研究会での講演実績 株式会社メディディア医療デザイン研究所 代表 山本典子氏 「医療・看護・介護現場での木製品について」 ユニバーサルデザイン総合研究所 所長 赤池学 氏 「キッズデザインと商品開発について」

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24年度の事業実績2-12 グローカル産業創出・集積支援プロジェクト

◆平成24年度の実績(日医工との連携等に関するこれまでの主な動き) (1)第3回北東北ものづくり医療機器産業交流会 日時:平成24年11月16日 場所:青森国際ホテル (青森市) 出展企業:8社 ㈱青森フジクラ金矢、㈲UNO、㈱サンライズ・エー・イー他 (2)メディカルクリエーションふくしま2012 日時:平成24年11月28日~29日 場所:ビッグパレットふくしま(福島県郡山市) 出展企業:3社 ㈱コーア、㈱トム・メディック、弘前大学

グローカル産業創出・集積支援プロジェクト(経済産業省「広域的新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業」)

・県では、青森県内にライフサイエンス分野等での産業クラスター形成を目指し、平成17年度から(財)21あおもり産業総合支援センターと共にグローカル産業創出・集積支援プロジェクト事業に取り組んできた。 ・平成18年3月「あおもりウェルネスランド構想」策定後は、同構想とも連携し平成19年度から健康食品及び医療関連機器関連産業に対して、平成21年度は医療福祉関連機器とその基盤技術である光技術関連産業に対して、販路開拓やネットワークづくり等の支援を行った。

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24年度の事業実績2-13-1 医療・健康福祉関連ビジネス創出強化事業

■地域イノベーション戦略支援プログラム:重点支援枠(平成22~24年度) ※テーマ:プロテオグリカンをコアとした津軽ヘルス&ビューティー産業クラスター創生 弘前大学に蓄積されたプロテオグリカン(PG)の大量精製技術を活用し、機能性食品や化粧品、医薬品等の開発をターゲットとする共同研究を加速させ、本県の地域特性を生かした「健康(ヘルス)・美容(ビューティー)」関連産業クラスターの形成に取り組む。

マーケティング 人材育成 研究交流

共同研究企業および研究会参加企業

試作品作成

あおもり型産業の創造育成→津軽ヘルス&ビューティー産業クラスター

中核機関

(独)青森県産業技術センター

青森県産業技術センター

テーマ③ プロテオグリカンの大量生産

方法の最適化によるPG低価格製品の開発

テーマ④

エクセレントプロテオグリカンの生理機能性の解明及び実証

テーマ② プロテオグリカンを活用した 高機能性食品の開発

テーマ① プロテオグリカンを活用した 地コスメ(化粧品)の開発

プロテオグリカンをコアとした 津軽ヘルス&ビューティー産業クラスターの創生

地域の産業振興・雇用の創出

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24年度の事業実績2-13-2 医療・健康福祉関連ビジネス創出強化事業

プロテオグリカン(Proteoglycan): タンパク質と糖質が共有結合した複合糖質の一種。

コラーゲン、ヒアルロン酸とならぶ軟骨の主成分

主成分:コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン

細胞の働きや細胞間情報交換にも関与

プロテオグリカンの原料

(狂牛病、鳥インフルエンザなどの問題により、

これまで用いられていたウシ、ブタ、ニワトリの使用が難しくなった)

プロテオグリカン応用製品の開発

プロテオグリカン調製技術の確立

細胞外マトリックス(細胞どうしを結び付けている超微小構造体)

ほとんどが廃棄処分される

サケの頭部鼻軟骨

(氷頭:ヒズと呼ばれ、

古くから食されている)

精製プロテオグリカン

ひろだいプロテオグリカンNP(ナチュラルパウダー)製造技術確立

弘前大学医学部生化学第一講座と

㈱角弘(青森市)の共同研究

・プロテオグリカン含有新素材の低価格化研究

酢酸・エタノールによる抽出

経口摂取可能

高純度かつ大量に抽出・精製可能

・抽出技術及び製品の特徴

保湿性に優れ、人体に極めて安全な素材

多様な働きが明らかになってきている

(細胞増殖・分化、メタボ改善効果、免疫調節作用等)

機能性食品の開発

医薬品及び医療素材の開発

アンチエイジング外用剤・化粧品等の開発

新糖鎖創薬への応用

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24年度の事業実績2-14-1 医療・健康福祉関連ビジネス創出強化事業

■第2回地域産業支援プログラム表彰(イノベーションアワード2013) 文部科学大臣賞受賞 【地域イノベーションクラスタープログラム:重点支援枠(平成22~24年度)】 <テーマ:プロテオグリカンをコアとした津軽ヘルス&ビューティー産業クラスター創生>

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

24年度の事業実績2-14-2 医療・健康福祉関連ビジネス創出強化事業

■第2回地域産業支援プログラム表彰(イノベーションアワード2013) 文部科学大臣賞受賞

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<新産業の創出に向けた取組 青森ライフイノベーション戦略の推進>

■青森県プロテオグリカンブランド推進協議会の設立について

青森県のプロテオグリカンおよびPG商品について、消費者に対し正しい情報を提供し、また、より良いPG商品を提供するためのサービスを行い、PGの認知度の向上を図り、青森県PGのブランド力の増進に寄与することを目的とし、平成23年7月1日に発足(H24.3月総会)。 ※事務局(地独)青森県産業技術センター弘前地域研究所

青森県プロテオグリカンブランド 推進協議会認証マーク

24年度の事業実績2-15 医療・健康福祉関連ビジネス創出強化事業

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