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患者様の状況に応じた電動ベッドの高さ調節 ~患者様自身の起立を安全に~ 公益財団法人小倉医療協会 三萩野病院 4階病棟 西早央里 1 【1】 三萩野病院の紹介 一般急性期型病院(7対1)として、北九州市小倉 北区中央に位置する地域特性から、近隣の病医院 より信頼をいただき地域医療の一翼を担っています。 当院の核でもあるQCサークル活動は、今年23年目を 迎え、今では新人教育にも問題解決を導入しています。 <病院理念> 患者様本位の医療サービスを 提供します QCサークルの維持強化は“トップダウン”, 改善行動は“ボトムアップ” 三萩野病院 QCサークル活動推進体制 【2】 看護部の紹介 図1三萩野病院QCサークル活動推進体制図 看護単位は4つの病棟のほか、外来・中央手術室・ 福祉保健課・感染対策室・地域医療連携室の計9看 護単位で構成されています。 ・看護職員:136名 ・入院基本料7対1 ・平均年齢:30.5歳 ・急性期看護補助加算25対1 ・固定チームナーシング制(QCサークルと同じチーム) ・看護専門学校臨地実習2校受け入れ ・認定看護師6名 ビーバーQサークル トトロサークル 4階病棟 H20.10.31 第10回 フォーラム 「医療の改善活動」全国大会 優秀賞 H20.2.21 第4980回 QCサークル全国大会 感動賞 H20.514 第4990回 KAIZEN活動発表大会 銅賞 【3】 トトロサークルの紹介 標準化分科会 9名) 支援指導分科会 7名) 広報分科会 7名) 教育分科会 8名) TQM調整会議 13名) 所属長 22サークル(全職員参加) TQM推進本部 本部長:病院長 副本部長1事務局員1TQM推進委員会 (経営会議メンバー) QCリーダー会議 56名) ☆QCサークル上級指導士:1名 ☆QCサークル指導士:6名(うち看護師長3名) QC発表大会全国大会において講評や各種研修会 のインストラクターとして活躍中 ハイケアユニット含む 亜急性期病床含む 外来 中央手術室 福祉保健課 感染対策室 2階病棟 3階病棟 東3階病棟 4階病棟 地域医療連携室 図2 看護部組織図 H.25.6.14 第6回 事務・販売・サービス[含む医療・ 福祉]部門 全日本選抜QCサークル大会 コンビサークル(リハビリ科):金賞 受賞 私たち トトロサークル

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患者様の状況に応じた電動ベッドの高さ調節 ~患者様自身の起立を安全に~

公益財団法人小倉医療協会 三萩野病院 4階病棟 西早央里

1

【1】 三萩野病院の紹介

一般急性期型病院(7対1)として、北九州市小倉 北区中央に位置する地域特性から、近隣の病医院 より信頼をいただき地域医療の一翼を担っています。当院の核でもあるQCサークル活動は、今年23年目を迎え、今では新人教育にも問題解決を導入しています。

<病院理念>

患者様本位の医療サービスを 提供します

QCサークルの維持強化は“トップダウン”, 改善行動は“ボトムアップ”

三萩野病院 QCサークル活動推進体制

【2】 看護部の紹介

図1三萩野病院QCサークル活動推進体制図

看護単位は4つの病棟のほか、外来・中央手術室・ 福祉保健課・感染対策室・地域医療連携室の計9看護単位で構成されています。 ・看護職員:136名 ・入院基本料7対1 ・平均年齢:30.5歳 ・急性期看護補助加算25対1 ・固定チームナーシング制(QCサークルと同じチーム) ・看護専門学校臨地実習2校受け入れ ・認定看護師6名

ビーバーQサークル

トトロサークル 4階病棟

H20.10.31 第10回 フォーラム 「医療の改善活動」全国大会 優秀賞 H20.2.21 第4980回 QCサークル全国大会 感動賞 H20.514 第4990回 KAIZEN活動発表大会 銅賞

【3】 トトロサークルの紹介

標準化分科会

(9名)

支援指導分科会

(7名)

広報分科会

(7名)

教育分科会

(8名) TQM調整会議

(13名)

所属長

全22サークル(全職員参加)

TQM推進本部

本部長:病院長

副本部長1名

事務局員1名

TQM推進委員会

(経営会議メンバー)

QCリーダー会議

(56名)

☆QCサークル上級指導士:1名 ☆QCサークル指導士:6名(うち看護師長3名) QC発表大会全国大会において講評や各種研修会のインストラクターとして活躍中

看護部長 ハイケアユニット含む

亜急性期病床含む

外来

中央手術室

福祉保健課

感染対策室

2階病棟

3階病棟

東3階病棟

4階病棟

地域医療連携室

図2 看護部組織図

H.25.6.14 第6回 事務・販売・サービス[含む医療・ 福祉]部門 全日本選抜QCサークル大会

コンビサークル(リハビリ科):金賞 受賞

私たち

トトロサークル

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【4】QC活動の内容

1.テーマ選定 病院理念;患者様本位の医療サービスを提供します 看護部理念;患者様とその家族および看護者も満足できる科学的根拠に 基づいたやさしい看護を提供します サークル方針;患者様に安心・安全な看護を提供する

表1 マトリックス評価基準

評価項目

サービス向上 院長方針に適しているか 患者様の不満を解消できるか

緊急度 重要度 実現性 自分達で 解決できるか

6か月で 解決 できるか

◎ 5点 方針に沿っている すぐに対処する

必要がある 改善に取り組む必要がある

改善できる 自分達で 解決できる

できる

○ 3点 一部方針に沿っている 早めに対処する

必要がある 改善に取り組む必要性は中等度

改善できる可能性がある

自分達で 解決できる 可能性は高い

出来る可能性が高い

△ 1点 方針に沿っていない すぐに対処する

必要はない 必要性はない 改善は難しい 自分達では

解決できない できない

解消患者様の不満

解決可か

自分達で

解決可か

6

ヶ月で

104 54 158 4

122 78 200 2

122 64 186 3

140 78 218 1

病院方針

日勤の退勤時間が遅くなってきている

統一した体位変換・ポディショニングができていない

口腔ケアに個別性がない

電動ベッドの高さや角度調節ができていない

○ ◎ ○

◎ ◎ ○

○ ○ ○

◎ ◎ ○

○ △

○ ○

○ △

◎ ○ ◎

◎ ◎ ◎

◎ ○ ○

◎ ○ ◎

緊急度

重要度

実現度

ウエイト付け

総合評価

評価点

総合評価

順位

サー

ビス向上

10 9 9 4 3

メンバーの能力

CS向上につながるか

4 5 4

改善要求度病院方針 評価項目

問題点

図3 テーマ選定評価マトリックス図 作成日:H24年12月14日 作成者:西

患者様の声

N=315

【最適なベッド高さの定義】 ・端座位時に足底面が床についており、膝関節が 90度に屈曲していること ・ベッドから立ち上がる際、前傾姿勢をとりやすい ベッドの高さ (※整形外科医・リハビリ科と相談)

図4 月別入院患者平均年齢

図5 ベッド高さの適合状況(4階病棟)

調査期間:H24年12月28日~H25年1月8日 作成日:H25年1月9日 作成者:西

65

70

75

80

85

90

9月 10月 11月

2階病棟 3階病棟 東3階病棟 4階病棟

80.5才 79.3才 79.8才

電動ベッドが低いため 立ちにくいし、力も入らない。

不適合 114件 36%

適合 201件 64%

90度

偶然にも(調査期間中)

ベッドサイドでの インシデント発生はない

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3cm未満

85件

61%

3cm以上

55件

39%

N=140

3

【テーマ決定】

患者様の状況に応じた電動ベッドの高さ調節 ~患者様自身の起立を安全に~

入院

患者様をベ

ッドへ誘導

ッド高さ調節

患者様誘導時・処置時

ッド高さ調節

帰室時・処置後

ッド高さ調節

実施

17件

34%

未実施

33件

66%

N=50

図6 業務フロー図

2.現状把握

【差を3cm以上とした理由】 *整形外科医・理学療法士・作業療法士と 検討した結果、体内誤差を感じない値が 3cmであった。 *3cm以上になると筋肉への負担が増す だけでなく、転倒・転落への影響が大きく なると考えた。

図7 ベッド高さ調節実施割合 図8 適切なベッド高さとの差(1日2回調査)

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

-7-5-3-113579

1 2 3 4 5 6 7

【患者別・適切なベッド高さとの差(1週間調査)】

A氏

9時の高さ 13時の高さ

基準の高さ

【分かったこと】 *午前9時値は基準値と差が大*入院日数が長くなると差が 生じている

cm cm cm

cm cm cm

cm cm

日目 日目 日目

日目 日目

日目

日目 日目

対象患者の状況:杖・歩行器・車椅子を使用し移動している患者

図9 入院日から1週間内のベッド高さ測定結果 作成日:H25年1月25日 作成者:栄

B氏 C氏

D氏 E氏 F氏

G氏 H氏 調査期間:H25年1月15日~1月21日

調査期間:H25年1月10日~1月16日 作成日:H25年1月20日 作成者:藤井

対象者が7~8人/日 おられるが、図7と図8では 調査日がやや異なるため、 同一患者のデータではない

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3.目標設定

何を 適切なベッド高さと3cm以上 差がある件数55件(39%)

いつまでに 平成25年4月6日まで

どうする 0件(0%)にする

根拠 座位から立位になる際に、 筋肉への負担を最小限にし、

転倒・転落の危険を防止するため

活動計画

5

西 予定

金森 実施

栄 予定

藤井 実施

池田 予定

荒木 実施

吉武 予定

脇 実施

米田 予定

金森 実施

池田 予定

栄 実施

北崎 予定

西 実施

対策の立案・実施

効果の確認

標準化と管理の定着

反省と今後の課題

ステップリーダー

・サブリーダー

月活動手段

テーマ選定

現状把握

要因解析

H24.12 H25.1 2 3 4

予定

実施

4.要因解析

表2 目標設定

図10 活動計画

適切なベッド高さと3

以上の差がある

cm

患者 物品

看護師

TVの見やすい 高さにする

患者自身が 高さを変える

リモコンの 使い方を知らない

電動ベッドのリモコン ロックを使用していない

立位時 立ちにくい

適した ベッドの高さに なっていない

使用方法の 説明を受けていない

理解しようと していない

電動ベッドの リモコンに高さ 表示がない

規格が 違う

マットレスの 高さが違う

マットレスが 数種類ある

電動ベッドが 2種類ある

病室の 構造が違う

個室がある

高さを見る 習慣がない

スタッフにより ベッドの高さが違う

危険予知が 乏しい

入院時しか 見ていない

ベッドの高さを 見ていない

転倒リスク アセスメントが活用 されていない

個々のやり方で 高さ調節している

判断基準が 明確でない

ケアがしにくい

自分の仕事が しやすいように調節

腰が痛い

ベッドの高さを 一番低くしている

知識不足

患者に適した 高さだと思い込んで いる

転倒・転落の危険がある

ベッドの高さ調節を していない

情報不足

リハビリとの 連携不足

★重要要因1★

★重要要因2★ 必要性を理解 していない

座位時にならないと 分からない

患者に負担が かかると思う

適切な高さを 把握していない

適切なベッド 高さがわからない

図11 特性要因図

作成日:H25年2月9日 作成者:金森

作成日:H25年3月10日 作成者:池田

重要要因の検証

★重要要因1★ 適切なベッド高さが分からない

★重要要因2★ 判断基準が明確でない

3cm以上 40件 63%

3cm未満 23件 37%

5 5 4 3

2 2

0

2

4

6

床に足が

ついている

車椅子と同じ

高さくらい

考えていない

適当・大体

入院時の

高さのまま

その他

人 N=21 N=21

図12 実態調査による適切なベッド高さとの 差

図13 ベッド高さ調節の判断基準(スタッフ対象) 作成日:H25年3月15日 作成者:荒木

適切なベッド高さとの差3cm以上が 63%もあった

ベッド高さ調節の判断基準はスタッフの 自己判断でバラバラであった

重要要因1・2は 真の要因

要因解析に 時間を要した

作成日:H25年2月5日 作成者:金森

調査期間:H25年3月10日~3月13日

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5.対策の立案

重要要因 一次対策 二次対策 三次対策 実現性

効果

継続性

点 数

採否

適切な ベッド

高さが 分からない

適切な ベッド 高さが

分かるようにする

勉強会の 開催

インターネットや文献で調べる ◎ ○ △ 9 否

理学療法士・作業療法士に指導してもらう ◎ ◎ △ 11 採①

適切な ベッドの 高さを 表示する

入院時、患者様の下腿の長さを測定する ◎ ○ ○ 11 採②

看護師情報共有シートに入院時、下腿の長さを 記入する

◎ △ ○ 9 否

ベッドに貼り付ける △ ○ ○ 7 否

いのちを見守るコミュニケーションボードに ベッド高さを記入する

◎ ◎ ○ 13 採③

適切な高さをリハビリ科と情報交換する ◎ ◎ △ 11 採④

判断基準が明確でない

判断基準を明確にする

ベッドの 高さが 分かる ようにする

高さ調節用の定規を各病室に設置する ◎ ◎ ◎ 15 採⑤

ベッド用リモコンの押す時間を決める ○ ○ △ 7 否

移動時毎、端座位をとってもらい高さを 合わせる

○ ○ △ 7 否

作成日:H25年3月20日 作成者:脇 図14 対策立案

評価点:◎5点 ○3点 △1点

対策の実施

対策 なぜ いつ どこで 誰が 何を どうする

適切なベッド 高さが分かる ようにするため

病棟会議 研修室 看護師全員 患者様に適したベッドの高さ

理学療法士に 指導してもらう

入院時 病室 受け持ち看護師 患者様の 下腿の長さ

測定する ②

入院時 病室 受け持ち看護師 適したベッドの

高さ

いのちを見守る コミュニケーション ボードに記入する

④ 判断基準を

明確にするため

リハビリ開始時 病室 受け持ち看護師 適切な高さ 理学療法士と検討する

⑤ 4月1日 病室 サークル メンバー

高さ測定用の定規

各病室に設置する

表3 対策実施

適切なベッド高さから3

以上差がある

cm

ピクトグラムとは・・・ 『情報や注意を示すために表示される 視覚記号』

移動の方法の他、食事・尿量測定など患者様の安全確保目的で必要な情報を表す記号のこと

対策② 対策③

『いのちを見守る コミュニケーションボード』 全患者のベッド頭部側の壁面に マグネットボードを直接貼り付け 掲示、各情報はピクトグラムで表示

対策④

作成日:H25年3月25日 作成者:吉武

病室の壁に定規を 両面テープで貼付

個人別、適する高さをマーク付け

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*壁の定規が見にくい *一目でわかりにくい *定規や目印が壁からすぐに 剥げる *コミュニケーションボードに記入 する字が汚くて見にくい

6

55

30

0

10

20

30

40

50

60

対策実施前 対策実施後

図15 適切なベッド高さと3cm以上差がある件数 作成日:H25年4月17日 作成者:米田

*立ち上がりやすくなった *靴が履きやすくなった *腰とか膝が痛くない *足が床についているから安定して 安心 *怖くない *一人でも立てそう

患者様の声

スタッフの声

結果

追加対策の実施

対策 なぜ いつ どこで 誰が 何を どうする

⑥ ベッド高さ調節を 容易に、かつ忘れ ないようにするため

4月10日 病室 サークル メンバー

高さ調節用の定規 マグネットをつけ、

個人用スチール製 ロッカーに設置する

⑦ 入院時 サービス センター

サークル メンバー

ピクトグラム マグネットシートに 印刷し、高さを記入 できるようにする

表4 追加対策

作成日:H25年4月17日 作成者:金森

対策⑥ 対策⑦

5.効果の確認

55

30

12

0

10

20

30

40

50

60

対策実施前 対策実施後 追加対策実施後

図16 適切なベッド高さと3cm以上差がある件数

作成日:H25年4月25日 作成者:金森

*看護師だけでなく、他職種のスタッフ・家族の方が ベッドの高さを気にかけてくれるようになった *転倒予防に対する意識付けが高まった *リハビリ科との連携が強化し、患者の情報共有が さらに密になった

下腿測定を忘れていた事・ 移乗時やオーダーテイクタイム時の

確認不足が挙げられた。 波及効果

肯定的 意見多数

否定的 意見多数

NO!!

25件(45%)削減 できたが・・・

個人用スチール製ロッカー

病室入口から見ても 見える大きさ!

*患者様が端座位で待っていてくれるため リハビリ誘導の際、準備時間が短縮され、かつ 座位訓練につながっている

リハビリ科スタッフの声

オーダーテイクタイム・・・15:30全館一斉放送30秒の音楽を 合図に、全病室を担当看護師が 訪問し、ご用件を伺う

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7

6.標準化と管理の定着

7.反省と今後の課題

図17 新業務フロー図

入院

患者様をベ

ッドへ誘導

患者様の下腿の長さ測定

ピクトグラムに

下腿の長さを記入

ちを

コミ

ュニ

ケー

ョン

ボー

に掲

至適ベ

ッド高さを常設した

定規を指標に調節

個々に応じたベ

ッドの高さ調節

なぜ いつ どこで 誰が 何を どうする

標準化

患者様に適したベッド高さ調整をするために

4月13日 サービス センター

西 電動ベッド高さ 調節の手順書

作成した

教育 入職・ 異動時

サービス センター

チーム リーダー

ベッド高さ調節の手順

手順書を使用し説明する

管理 環境 整備時

病室 受け持ち 看護師

ピクトグラム・ 定規・マグネット

破損がないかチェックする

反省点 対策立案に時間がかかってしまった。迷った時は上司や支援指導に相談し 計画通りに進めていく必要があった

良かった点 患者様の安全・安楽を考えたテーマにメンバー全員で取り組むことができた

今後の課題 対策の継続を実施し、患者様の視点で問題発見・問題解決していく

表5 標準化と管理の定着

表6 反省と今後の課題

作成日:H25年5月2日 作成者:北崎

作成日:H25年4月30日 作成者:池田

無形効果

図18 サークル診断 入院時に追加

012345問題意識

QC手法

協調性 充実性

チームワーク

活動前 活動後

目標点数

現在の点数

現状把握の

調査方法の理解

目標設定の理解

特性要因図の作成

対策立案図の

系統図作成

対策実施方法の理解

効果の確認方法の

理解

標準化と管理の

定着の理解

反省と今後の課題の

理解

メンバー

ワー

ドでの作成

エクセルでの作成

パワー

ポイントでの

作成

現在の点数

目標点数

25 19 2 2 2 2 3 3 2 3 西 2 2 2 6 10

25 17 2 3 2 2 2 2 2 2 金森 3 2 2 7 10

40 37 5 5 4 5 5 4 5 4 米田 5 5 5 15 15

30 26 3 3 3 4 4 3 3 3 北崎 2 2 2 6 10

35 31 4 4 4 4 4 4 3 4 池田 4 3 4 11 15

35 28 4 4 3 3 4 4 3 3 吉武 3 3 3 9 15

25 18 2 2 2 2 3 2 2 3 栄 1 1 1 3 5

15 11 2 2 1 1 2 1 1 1 脇 2 1 0 3 8

15 8 1 1 1 1 1 1 1 1 藤井 2 1 1 4 8

15 8 1 1 1 1 1 1 1 1 荒木 1 1 0 2 5

QCレベル 技能

目標点数

活動後の点数

現状把握の

調査方法の理解

目標設定の理解

特性要因図の作成

対策立案図の

系統図作成

対策実施方法の理解

効果の確認方法の

理解

標準化と管理の

定着の理解

反省と今後の課題の

理解

メンバー

ワー

ドでの作成

エクセルでの作成

パワー

ポイントでの

作成

活動後の点数

目標点数

25 22 3 3 2 3 3 3 2 3 西 3 3 4 10 10

25 22 3 3 2 3 3 3 2 3 金森 3 3 3 9 10

40 37 5 5 4 5 5 4 5 4 米田 5 5 5 15 15

30 28 4 3 3 4 4 4 3 3 北崎 2 3 2 7 10

35 32 4 4 4 4 4 4 4 4 池田 4 3 4 11 15

35 29 4 4 4 3 4 4 3 3 吉武 3 3 4 10 15

25 22 3 3 3 3 3 2 2 3 栄 2 2 2 6 5

15 15 2 2 2 1 2 2 2 2 脇 2 2 2 6 8

15 13 2 1 2 2 2 2 1 1 藤井 2 2 1 5 8

15 13 2 1 2 2 2 2 1 1 荒木 1 1 1 3 5

QCレベル 技能

表7 QCサークル活動前の個人診断 表8 QCサークル活動後の個人診断

※各自、5点満点での自己評価 作成日:H25年5月2日 作成者:西

標準化分科会の『知恵袋の会』を通じて、全病棟に水平展開され、看護手順として明文化された。その後、 “ベッドサイドでのつまずき転倒インシデント”が1件発生したが、大事には至っていない。

【現在の状況】