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系統安定化装置用信号伝送装置 SSC-TT

系統安定化装置（SSC : System Stabilizing Controller）は、

障害等により電力系統が不安定に陥る前に、高速で幹線を

分離し、電源や負荷を遮断して、系統を安定化させるシス

テムで、中部電力㈱殿にて採用されている。

このシステムと他の制御装置間の信号を伝送するのが系

統安定化装置用信号伝送装置（SSC-TT : Transfer Trip for

SSC）であり、このたび当社で開発、商品化した。

本装置は、送信部と受信部、それらを収納する架台で構

成されている。通信はモデムで送・受信するが、通信回線

はマイクロ波回線が採用されている。送信部は、SSCから

の接点信号を受け、受信部は被制御装置へ接点信号を出力

する。

その概要を下図の装置構成に示す。

■　装置構成

■　特長

①最大実装通信量の増加

PLD採用による実装効率の向上により、従来の送信16

量／受信 8量から、送信18量／受信18量に実装量を増

加した。

②メンテナンス性の向上

外部接点信号（警報を除く）を、本装置から遮断する切

り分け部を前面配置としてメンテナンス性を向上した。

■　主な仕様

■　SSC-TT 外観

新製品紹介／２

愛知電機技報 No.25（2004）

リレー�入力部�

送信�論理部�

モデム�（変調器）�

電源部�

リレー�出力部�

電源部�

TC

SSC 装置�

電源遮断信号�負荷遮断信号�

リレー接点�入力信号�

SSC-TT 送信部�

伝送路（マイクロ回線等）�

SSC-TT 受信部�リレー接点�出力信号�

＜超高圧変電所等＞�

＜発・変電所等＞�

符号作成�回路�

異常検出�回路�

モデム�（復調器）�

受信�論理部�

復号化�回路�

異常検出�回路�

電源遮断指令�負荷遮断指令�

転送遮断装置�遠方制御装置�

架台�

受信部�

送信部�

項目� 定格・仕様�

信号伝送方式� 常時伝送パルスコード方式�符号形式� NRZ 等長符号�伝送速度� 1,200 bps副搬送周波数及び�周波数偏移幅�

1,700Hz ± 400Hz

誤り検定方式� 12 ビット特定パターン検定方式

入出力�インターフェース�

入力：各動作状態毎に無電圧 1a 接点入力�出力：各動作状態毎に無電圧 1a 接点出力�

最大実装通信量� 18 量

供給電源�

マルチ電源�DC 24 / 48 V 陽極接地�DC 110 V 中性点接地�AC100 / 200 V　1φ 60Hz

供給方式� 単独または二系統�外形・寸法� 520 mm(W) × 300 mm(D) × 2,300 mm(H)