宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2019 · 宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2019」 宇宙アセット一覧
観測的宇宙論ゼミ...
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観測的宇宙論ゼミ 深川奈桜2016/5/6
1. Introduction(1) main sequence (MS)上の銀河と、MSよりSFRが高い(above MS)銀河
sSFR : どの時代でも、MSの銀河ではほぼ一定 z~0からz~2.5にかけて増加MSの進化とaboveMSの原理を理解する事は、星形成のcosmoc evolutionを理解する上で重要
(2) 星間物質(ISM)中のガス質量の測定の重要性
ISM : 星形成、銀河核両方の活動の燃料⇒ これらの活動のcosmic evolutionは、初期のISMの質量が大きい事によるか、星を形成する効率が高い事によるか?
銀河のISMのガスの量の測定は、このような疑問に答えるため重要
16年5月6日金曜日
2/5(3) ISMの質量の測定主な手段:CO回転遷移⇒長波長のダスト連続波70個の銀河⇒ダスト放射/CO(1-0)輝線光度、分子ガス質量を経験的にカリブレート
2. Long wavelength dust continuum as a gas mass trasor・長波長:ダスト放射が光学的に薄い flux densityがダスト質量、opacity coefficient、平均温度に比例・ダストの不透明度、ダスト/ガス比を知る必要をなくすため 静止系850µm光度/分子ガス質量を経験的に調べた
opacity curve, ダスト/ガス比、ダスト温度を↵850µm = L⌫850µm/Mmol
にまとめた・calibrationに用いたサンプルデータ:Herschel SPIRE 500µm imaging 分子ガス質量…local galaxyのCO(1-0)によるデータ 28個のlocal SFG, 12個のlow-z ULIRG, 30個のz=1.4-3のSMG
3つのサンプル:CO光度と に単一の相関関係L⌫850µm→L0CO M
mol
:単一のCO-to-H2 conversion constant⇒calibration constant ↵850µm = 6.7⇥ 1019 erg/(sec Hz Msolar)が得られる
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3/5・分子ガス質量:(A14)式により導出
expected fluxが求まる・ダスト温度:mass-weighted <Td>を適用※SED fittingに基づくダスト温度の補正は 正しくない(luminosity-weighted <Td>となり、 局所的な星形成領域に依存するため)
3. Galaxy samples for ALMA145個の銀河のサンプル…COSMOS 2deg2 survey<z>~1.15…59個、<z>~2.2…63個、<z>~4.4…23個SFR:MS(Lee et al. 2015)から10×sSFRまでを調査、M⇤ = 0.2� 4⇥ 1011M�
4. Observations and flux measurementsALMAによる観測z=1.15, 2.2のサンプル:Band 7(345GHz)、z=4.4のサンプル:Band 6(240GHz)
5. Stacked Samples星質量、sSFRで分割したサブサンプルについてimageをスタッキング
5.1 Gas masses
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4/5・z=1.15からz=2.2にかけて、 で 分子ガスの質量が増加
sSFR/sSFRMS � 4,M⇤ > 1011M�
質量の小さい銀河、below MSの銀河…MSはsSFR上方に移動するのに対し、ガス質量の進化が見られない
・z=2.2-4.4での進化は穏やか
5.2 Gas mass fractions
・銀河系:sSFR=0.015-0.030(/Gyr), gas mass fraction~0.055のMS z=1-6のMS galaxy:同程度の星質量でgas mass fractionが5-10倍高い 大質量銀河では分子ガス質量が100倍大きい・ガス質量、SFR、gas mass fractionの関係
・z=2.2, 4.4でsSFRが最も高い銀河のcell : gas mass fraction ~50-80% =ガス質量が星質量の1-4倍このような銀河はMS galaxyのmergingでは形成されない⇒非常にsSFRが高いgas-dominated galaxies… ・星質量よりガス質量が大きい初期の銀河 ・非常にIGMの降着率が高い環境にある銀河
・ガス質量が に達する…現在の大質量の楕円銀河の祖先の可能性4⇥ 1011M�
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5/55.3 Star formation law at high redshift
・各cellについてfittingした結果
high-zの銀河ほど星形成の効率が良い
・先行研究との比較 ⇒結果が一致 SFRはガス質量におおよそ線形依存
5.4 Gas depletion times⌧ = M
mol
/SFR ' 2� 7⇥ 108 yr
・赤方偏移とともに進化・近傍銀河:τ~1.5Gyr⇒初期宇宙での星形成は、星形成効率が低い近傍の銀河とは異なるプロセス (ガスの運動や銀河の相互作用によるISMの圧縮⇒高いSFR)
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6. On versus above the MS・どの赤方偏移でも、SFR/ガス質量はMSの銀河、above MSの銀河でほぼ同じ・sSFRが高い銀河に見られる、高いSFRはガス質量が大きいことによる⇒スターバースト銀河は星形成の効率が良いよりは、gas-richな銀河
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7. Summary and comments
・submm fluxの測定を利用することにより、銀河のガス質量の調査を行った・z=1-6の145個の銀河についてALMAで観測を行った ダスト連続波を用いる事で、CO励起についての不確定さを避けられる・mass-weightedのダスト温度を用いた・質量が大きい銀河( )について調べた: MS銀河とabove MS銀河の違いは星形成効率よりはガス質量の大きさである high-z銀河のgas depletion timeが短いことから、星形成は効率が良いことが 示唆される
M⇤ > 2⇥ 1010M�
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