健康長寿の秘訣 - · PDF file 寺さんのもっと健康セミナー 25...

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    13-Aug-2020
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  • 寺さんのもっと健康セミナー25 健康長寿の秘訣

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    ライフアカデミー研究所 寺本正文

    はじめに

    新しい仕事を始めると、IBM 時代のことが意識から遠ざかって、親鴨会への投稿も疎遠になってしま

    いました。 でも別の組織で健康セミナーを開いているため、そこで発表した資料を親鴨会の皆さんに

    も公開しましょう。

    今回は、健康寿命を失う最大の原因は、ロコモティブシンドロームで、これを予防

    する材料のグルコサミンという物質に焦点を当てました。

    マスコミではグルコサミンという名前が頻繁に出てきますが、これがどういうものかを知ることはあり

    ません。 名前と膝関節症に効くという程度しか知ってないという方がほとんどと思います。

    グルコサミンとそれから生合成される物質は軟骨だけでなく、実に多くの臓器で使われています。

    グルコサミンがなければ1日も生きることはできません。

    講演会の発表資料をワードにしただけなので、行間を埋めていませんが、おおざっぱには理解していた

    だけると思います。

    女性に役立つ肌の健康に関することも書いているので、奥さんにプリントアウトしたものを渡していた

    だくと、喜ばれると思います。

    健康長寿の秘訣

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    1.人に頼らないと生きていけない期間

    健康寿命 要支援・要介護期間 平均寿命

    男性: 71.2 歳 9 年 80.2 歳

    女性: 74.2 歳 12.4 年 86.6 歳

    日本人は寿命が長くなったが、要支援・要介護の期間は先進国の中で、最も長い。

    医学の進歩で寿命は伸ばせたが、健康を保つという予防医学はそれほど進んでいない。

    2.要支援・要介護になる理由

    足腰に異常をきたす人が最も多い。 続いて脳梗塞、脳出血。

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    3.今回のテーマ 目、消化管、皮膚、血液・血管、関節の老化防止

    グルコサミンに焦点を合わせ、グルコサミンが活躍している臓器を順番に説明する。

    最後は運動器障害となる膝関節症の対策を述べる。

    4.グルコサミンとは?

    炭水化物(グルコース)とアミノ酸の一種であるグルタミンから体内合成される。

    グルコサミンという名前はグルコースとグルタミンを合わせて作られた。

    生合成の順番はヘパリン、ヘパラン硫酸が真っ先になっている。 これらは血液や血管の材

    料となっており、グリコサミノグリカンの中では生きるために一番重要となっている。

    材料が余ればヒアルロン酸、ケラタン硫酸が作られ、関節や皮膚、眼球などに使われる。

    さらに材料が余ればコンドロイチン硫酸やテレマタン硫酸が作られる。

    軟骨に必要なコンドロイチン硫酸は、生命にとって重要度が低いということが言える。

    こういう反応工程は生命の進化の結果であって、人が考えて作った工程ではない。

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    5.グルコサミンは体内のどこにあるのか?

    グルコサミンは下図の臓器や結合組織にあって、各器官の強度、柔軟性、弾力性に寄与している。

    グルコサミンから作られるもの

    目の粘液

    唾 液

    胃・腸の粘液

    皮 膚のうるおい

    血漿の水分、血管のぬるぬるした内膜

    骨・軟骨・腱

    6.結合組織

    ① 細胞や臓器の支持安定、保護作用

    ② 代謝に必要な物質の運搬と貯蔵

    ③ 細胞や臓器の修復と防御作用

    摂取した栄養素は結合組織に貯蔵され、需要に応じて細胞に送り込まれる。

    結合組織の主成分であるグリコサミノグリカンが欠乏すると、総合的な栄養欠損を招き、

    細胞の劣化につながる。

    7.グルコサミンが作り出す物質

    グルコサミンから合成される物質は、グリコサミノグリカンと呼ばれる「ねばねば物質」である。

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    グリコサミノグリカン 使われている場所

    ヘパリン 血液

    ヘパラン硫酸 皮膚、血管

    ヒアルロン酸 硝子体、皮膚、関節、結合組織

    ケラタン硫酸 角膜、軟骨、結合組織

    コンドロイチン硫酸 骨、軟骨、皮膚、腱、角膜、血管、粘膜

    テレマタン硫酸 結合組織

    8.眼の機能に関わる

    眼の衰えを感じると、老化を実感する人は多い。

    ドライアイ(角膜の水分が減る)

    物が見にくくなる(水晶体が固くなる)

    飛蚊症(硝子体が縮んで網膜の血管が引っ張られる)

    (白内障は水晶体のたん白質が紫外線により白濁すること)

    グルコサミン、コンドロイチン硫酸で改善する

    9.消化器官

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    消化器官はすべて「ねばねば物質」で守られている。

    「ねばねば物質」はグルコサミンから作られる。

    ねばねば物質の役割:

    ⇒ 粘膜を保護し、乾燥を防ぐ

    ⇒ 唾液や消化液となる

    よく噛むことが大切

    ⇒ 食べ物の流れをよくする

    粘液(唾液、胃液、腸液)で潤っている消化管は、栄養の消化・吸収をスムーズに

    するだけでなく、外からの異物(病原菌やウイルス)の侵入も抑制する。

    10.皮膚の構造とグルコサミン

    グリコサミノグリカンとコアたん白が結合したものをプロテオグリカンという。

    皮膚組織にはプロテオグリカンが豊富に存在し、皮膚機能の維持を行っている。

    結局、皮膚の維持はグルコサミンで行われていることになる。

    表皮の下にある基底層はどんなものも通さない。(ステロイド以外)

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    従って皮膚の表面から化粧品をつけても、表皮の下の真皮には届かない。

    もし真皮に届くとすれば、細菌やウイルスも入ってくることになり、命が脅かされる。

    真皮(シワ、肌の弾力性)を改善するには、内部(食事)から栄養を与えるしかない。

    コラーゲンを食べてもアミノ酸に分解されて、吸収されるため、望み通りのコラーゲンが

    できるとは限らない。

    ⇒ 基質(プロテオグリカン)を作るグルコサミン

    ⇒ コラーゲン、エラスチンの基になるたん白質

    11.グルコサミンの美肌効果

    グルコサミン摂取によりグリコサミノグリカンの生成が促進されるため、

    6週間続けると、シワの数と幅が少なくなる。

    乾燥の度合いがさほど下がらなかったのは、グルコサミンが表皮を改善しないためである。

    乾燥は皮膚の外から保湿剤で防ぐしかないことを示している。

    12. 血流をスムーズにする

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    年齢と共に血漿に含まれている水分が減ってくる。(脱水)

    グルコサミンが多ければ水分を保持できるので、血漿の水分が減らず血流がよくなる。

    脱水状態の血液検査では、値が高めに出て異常があっても正常値に入ることが

    あるため、検査結果を鵜のみにできない。

    13.血管壁

    血液が流れるため、血管は常に伸縮している。

    そのため血管には弾力性と柔軟性が求められる。

    この弾力性と柔軟性に欠かせないのが、

    グルコサミンやコンドロイチン硫酸である