哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目...

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Page 1: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己
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哲学概論2単位

1・2年次

教授 柴 﨑 文 一

授業の概要・到達目標ソクラテス以前の古代ギリシア哲学から説き起こし,ヘラクレイトスを

経てアリストテレスへと受け継がれて行く「ロゴスの探求」を,今日の学問体系との関連性を視野に入れつつ概説すると共に,極めて抽象度の高い伝統的な哲学との対比として,「自然」をめぐる現代の環境思想についても概説します。

伝統的な哲学では,「相対と絶対」「内在と超越」「主観と客観」「意識と存在」等の概念が,極めて厳格な規定の下に使用されます。しかし私たちの日常的言語使用において,これらの概念は必ずしも明確な規定の下に使用されているとは言えません。言い換えれば,これらの概念を明確に理解した上で使用している人は,それほど多くはないのです。一般に,哲学的文献が難しいとされることの原因は,哲学的議論において極めて重要な役割をはたしているこれらの概念に対する理解が不十分なことにある場合が多いと言えます。この授業では,哲学を理解する上で欠くことのできないこれらの概念に関し,上述の内容に則しつつ解説して行くことによって,哲学ばかりでなく,政治学や経済学の古典を読解するための基礎知識の形成にも資するものとしたいと考えています。

さらに伝統的な哲学の議論では,精神に対する物質や,意識に対する肉体を「自然」という言葉で表現する場合が多いのですが,このような自然観は,極めて観念的なものであって,私たちの日常的な自然理解とは異質なものであると言えます。これに対して,ソローやミューアによってアメリカで確立された自然思想は,私たちの日常的な自然観を見つめ直し,単に考えられたものではない,本来の意味での具体的な自然の意味を改めて認識し,その価値を提唱するもので,後の自然保護思想の発展へと大きな寄与を果たしたものです。この授業では,上記のような伝統的な哲学において使用される抽象度の高い諸概念と共に,とりわけ「自然」という概念に着目し,抽象的な諸概念に関わる議論の対比として,具体的で現実的な世界の意味や価値に関する思索についても解説して行くことにしたいと考えています。

授業内容下記の各テーマに則しつつ,哲学的概念の概説を行います。

第1回 a:イントロダクション:古代ギリシアの文明と哲学第2回 「万物の原理」をめぐる思索第3回 タレスと自然の原理第4回 アナクシマンドロスと「無限」第5回 アナクシメネスと霊性的原理第6回 ヘラクレイトスとアリストテレスのロゴス第7回 ロゴスの探求としての哲学第8回 絶対者の哲学:ヘーゲルの観念論第9回 「自然」をめぐる思想:アリストテレスの「自然」と一般的自然観第10回 エマソンの超越主義第11回 ソローとフロントカントリーの自然思想第12回 ミューアとバックカントリーの自然思想第13回 パルメニデスの「存在」第14回 ハイデガーの「存在」

(講義内容は,授業の進行状況等により変更する場合があります。)

履修の注意点授業はパワーポイントを使用して行われます。パワーポイントの内容は,

適宜,クラスウェッブの資料コーナーに置かれますので,各自がプリントアウトし,授業に持参するようにしてください。なお資料は,2週間を目途に削除されるので,注意してください。

準備学習の内容哲学的な概念は,日常的な意味とは必ずしも一致しないものが多いため,

毎回授業で解説を聞いた後,必ず各自で復習し,内容をよく理解してください。また,次回の講義に向けて,予め読んでおくことを指定する資料もあるので,そのような場合には必ず準備をしてください。

教科書『哲学・倫理学資料集』柴﨑文一編著(デザインエッグ社)

参考書『アメリカ自然思想の源流』柴﨑文一著(明治大学出版会)

成績評価の方法毎回授業の終了時に,Oh-o! Meijiのアンケート機能を利用したリアク

ションペーパーの提出が課されます。リアクションペーパーの提出状況が30%の評価となり,期末試験が70%の評価となって,最終的な期末評価を算出します。

その他特になし。

哲学概論2単位

1・2年次

兼任講師(営) 宇田川 尚 人

授業の概要・到達目標≪授業の概要≫「私」「他者」「心」「現実」。多くの場合,日常生活を支えているこれら最も重要

な概念は,その意味の妥当性・正当性・根拠等があえて問われることはない。だが,哲学という学問は,この通常「当たり前」と思っている事柄,「当然のこと」としてあまり深く考えずにすましている事柄に対して,徹底的に「なぜ」と問いかけ,それらの問いや自分自身についての理解を深めてゆく学問である。「常識」の中で手垢がつき鮮度が失われた「日常性」を越えて,「思考」を研ぎ澄まし「論理」を積み上げてゆくことで開かれてくる哲学の世界を示したい。

〈到達目標〉最終目標は,1)受講者一人一人が,氾濫する情報と多様化する価値観の中で,

(単なるトレンドに終わることのない)真の時代の要請や社会のニーズをみずから読み解く能力を獲得すること,および2)いかなる状況においても,自己と世界との関係を冷徹に分析する論理能力を習得することにある。ただし,半期という時間の制約があるので,実質的な目標は,講義で紹介される思想の論理構造の解明やその有効射程距離の検証を各自が追体験・追思考すること,またそうした思考訓練を通して,具体的な状況の中で「自己」と「社会」との関係を論理的に分析し考察する,いわば思索の〈コツ〉を身につけることとしたい。

授業内容第1回目 哲学とは何か? --- 現代思想の問題提起

Heideggerの自我論第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?)第3回目 私 ─その非本来的自己と本来的自己─第4回目 私の「唯一性」を保障するのは時間性か?

Binswangerと精神分析第5回目 時間性と心の病(うつ病の時間性と双極性障害の時間性)第6回目 「自明性」の喪失(当たり前ってどういうこと,なぜ当たり前なの?)

Levinasの他者論第7回目 「同」の暴力(皆と同じ,皆に合わせなくっちゃ!って,息ができな

い!)第8回目 感情移入と同型性に基づく他者理解の限界第9回目 自─他の「非対称性」と真の他者への責任

Lacanの欲望論第10回目 欲望とは他者の欲望である?(私はみんなが欲しいものが欲しい!)第11回目 現実界・想像界・象徴界(他者の欲望の中で目覚める私と予め私の中

にいるあなたと…)第12回目 言葉は「もの」の殺害者である。「もの」の喪失と代理「対象a」の発

生第13回目 心の在処を求めて…(すべては脳から始まるが,心は脳に還元できな

い?)第14回目 無意識の欲望,欲望の「プロトタイプ」と文化(まだ足りない,もっ

と,もっと,もっと!)

履修の注意点毎回出席し,集中して聴いていないとついてゆけなくなる可能性があるので,

その旨注意すること。(特にLacanは超難解!)その他の注意点は初回に述べる。

準備学習の内容配付資料はざっと読んだだけではわからないかもしれない。それでも必ず目を通し,1)自分の理解が正しいか自信のない箇所や,2)理解できていないと思われる箇所をあらかじめチェクしておくこと。また,3)配付資料には書かれていないが授業内で理解の為に「重要」と説明された

「概念」や「キーワード」は必ずメモを取り,4)それらの「論理関係」を手掛かりとして,もう一度配布資料を復習の際に読み込むこと。

教科書教科書は使用しない。プリントを必要に応じて,Web(Oh-o! Meiji)上にUPする。紙媒体で授業中に配布する場合もある。

参考書竹田青嗣 著「ハイデガー入門」講談社選書メチエ熊野純彦 著「レヴィナス入門」ちくま新書斎藤環 著「生き延びるためのラカン」ちくま文庫新宮一成 書「ラカンの精神分析」講談社現代新書 等その他の参考文献は授業の中で紹介する。

成績評価の方法ほぼ毎回のリアクションペーパー(30%)と学期末のレポートまたは試験

(70%)で成績を評価する。試験かレポートかは学生の希望を重視するが,受講者人数が100人以上になった

場合は試験とする。3分の2以上の出席をレポート提出および期末試験受験の最低条件とする。

* リアクションペーパーは単なる出席表ではないので,書かれた内容の理解度,適切な質問等の度合いに応じて,

-2~+2点の間で平常点として加点してゆく。

その他特になし。

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哲学史2単位

1・2年次

教授 柴 﨑 文 一

授業の概要・到達目標古代ギリシアから現代に至る哲学の歴史を概観します。とりわけ

中世以降の西洋哲学における精神的基盤としてのキリスト教について詳解します。

中世以後の西洋哲学を理解する上で,キリスト教の理解は不可欠です。しかしキリスト教文化圏ではない日本において,キリスト教の内容を正確に理解している人は多くはありません。この授業では,特に『聖書』の内容を詳しく検討することによって,キリスト教の理解を深めることを重要な目的としています。

加えて,中世から近・現代に至る哲学の歴史を概観します。17世紀のデカルトから始まる近代合理主義の哲学は,現代の思想

的状況にも様々な形で影響を及ぼしています。有名な「我思う,故に我あり」という立言によって,デカルトは,神の実在によらない人間精神の自立を高らかに宣言しました。しかしデカルトは,精神の自立を獲得する代償として,物質としての身体と精神の内的連関性を放棄せざるを得ませんでした。こうして近代の哲学は,心身二元論というアポリアを抱え込むことになってしまいましたが,このアポリアは,哲学という特殊な学問領域に固有なものであるというわけではなく,現代社会の精神性にも少なからず影響を及ぼしていると言えます。かつて我が国の臓器移植法制定をめぐる臨時調査会の答申でも,デカルトに始まる心身二元論の問題が言及され,それは臓器移植法の成立にも重大な影響を及ぼしました。この授業では,こうした過去の様々な哲学の理論を概観するとともに,その現代的意義についても言及したいと考えています。

授業内容以下の各テーマに則して,西洋哲学における思索の歴史を概説します。第1回 a:イントロダクション:「哲学」のルーツ第2回 ソクラテス以前の哲学第3回 ギリシア盛期の哲学第4回 『旧約聖書』の世界I:神と言葉(ロゴス)第5回 『旧約聖書』の世界II:宗教と倫理(十戒)第6回 『旧約聖書』の世界III:キリスト待望第7回 『新約聖書』の世界I:キリストの降誕第8回 『新約聖書』の世界II:イエスの磔刑第9回 『新約聖書』の世界III:ヘブライ思想とギリシア哲学第10回 ヘレニズム思想と新プラントン主義第11回 キリスト教神学と中世哲学第12回 近代理性の哲学第13回 観念論の系譜第14回 ニーチェとニヒリズム

(講義内容は,授業の進行状況等により変更する場合があります。)

履修の注意点授業はパワーポイントを使用して行われます。パワーポイントの

内容は,適宜,クラスウェッブの資料コーナーに置かれますので,各自がプリントアウトし,授業に持参するようにしてください。なお資料は,2週間を目途に削除されるので,注意してください。

準備学習の内容授業はパワーポイントを使用して行われます。パワーポイントの

内容は,適宜,クラスウェッブの資料コーナーに置かれますので,各自がプリントアウトし,授業に持参するようにしてください。なお資料は,2週間を目途に削除されるので,注意してください。

教科書『哲学・倫理学資料集』柴﨑文一編著(デザインエッグ社)

参考書授業中に適宜紹介する。

成績評価の方法毎回授業の終了時に,Oh-o! Meijiのアンケート機能を利用したリ

アクションペーパーの提出が課されます。リアクションペーパーの提出状況が30%の評価となり,期末試験が70%の評価となって,最終的な期末評価を算出します。

その他特になし。

哲学史2単位

1・2年次

兼任講師(営) 宇田川 尚 人

授業の概要・到達目標≪授業の概要≫

現代社会において思想史を学ぶことは,多様化する情報と価値の海のただ中で,自らの来し方・行く先を指し示す〈羅針盤〉のひとつを手に入れることを意味する。テクノロジーのフラット化や世界のグローバリズム志向,それらに対置され孤立化する個人のアイデンティティクライシス,リアリティ-なき自分探しゲーム等。現代日本および世界が抱える様々な社会現象の光と影,それらすべてを貫いて,あらゆる時代から,哲学は常に「人間とは何か」という問いを発し続ける。

〈到達目標〉最終目標は,1)受講者一人一人が,氾濫する情報と多様化する価値観の中

で,(単なるトレンドに終わることのない)真の時代の要請や社会のニーズをみずから読み解く能力を獲得すること,および2)いかなる状況においても,自己と世界との関係を冷徹に分析する論理能力を習得することにある。ただし,半期という時間の制約があるので,実質的な目標は,講義で紹介される思想の論理構造の解明やその有効射程距離の検証を各自が追思考すること,またそうした思考訓練を通して,具体的な状況の中で「自己」と「社会」との関係を論理的に分析し考察する,いわば思索の〈コツ〉を身につけることとしたい。

授業内容以下の内容は暫定案の為変更することもあり得る。詳細は講義初回に説明する。第1回目 古代 イデア論 原理への問い --- Platon~Aristoteles第2回目 中世 真・善・美 超越への問い --- Augustinus~Occam第3回目 近代 人間による自己と世界の基礎づけ第4回目 自己意識の確立と懐疑への問い --- Descartes第5回目 心身二元論と人間機械論 --- Descartes第6回目 合理論 vs 経験論 認識への問い --- Spinoza,Leibniz~Locke,

Hume第7回目 合理論 vs 経験論 認識への問い(まとめ)心はどこに存在するの

か?悪とは何か?自由意志は幻想か?第8回目 超越論哲学における自己意識と世界の基礎づけ --- Kant第9回目 超越論哲学における根源悪と人格形成論のゆくえ --- Kant第10回目 ドイツ観念論 知の深淵への問い --- Fichte ~ Shelling第11回目 ドイツ観念論 交叉する個と普遍 --- Hegel第12回目 ドイツ観念論 精神にとって経験とは何を意味するのか?第13回目 ニヒリズム 絶対的な価値の崩壊 あらゆる価値の否定の彼方に

--- Nietzsche第14回目 (まとめ)各テーマの現代哲学への影響

* 現代哲学に関しては,政経学部拙講「哲学概論」の方で集中的に解説する

履修の注意点毎回出席し,集中して聴いていないとついてゆけなくなる可能性があるので,

その旨注意すること。(特にKantとドイツ観念論は超難解!)その他の注意点は初回に述べる。

準備学習の内容配付資料はざっと読んだだけではわからないかもしれない。それでも必ず目を通し,1)自分の理解が正しいか自信のない箇所や,2)理解できていないと思われる箇所をあらかじめチェクしておくこと。また,3)配付資料には書かれていないが授業内で理解の為に「重要」と説明された

「概念」や「キーワード」は必ずメモを取り,4)それらの「論理関係」を手掛かりとして,もう一度配布資料を復習の際に読み込むこと。

教科書教科書は使用しない。プリントを必要に応じて,Web(Oh-o! Meiji)上にUPする。紙媒体で授業中に配布する場合もある。

参考書参考文献は授業の中で紹介する。

成績評価の方法ほぼ毎回のリアクションペーパー(30%)と学期末のレポートまたは試験

(70%)で成績を評価する。試験かレポートかは学生の希望を重視するが,受講者人数が100人以上になっ

た場合は試験とする。3分の2以上の出席をレポート提出および期末試験受験の最低条件とする。

* リアクションペーパーは単なる出席表ではないので,書かれた内容の理解度,適切な質問等の度合いに応じて,

-2~+2点の間で平常点として加点してゆく。

その他特になし。

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基礎論理学2単位

1・2年次

教授 柴 﨑 文 一

授業の概要・到達目標今,ポケットの中に十円玉が五枚あって,そこから一枚を取り出

せば,それは十円玉に決まっています。このようにあらかじめ定められた前提から,矛盾なく結論を導き出す考え方を演繹法と言います。この一見,極めて単純な演繹法の論理こそ,あらゆる学問的な営みの基盤なのです。ここには間違いや例外の余地がありません。つまりこの論理には一貫性と必然性が保障されているのです。

いかなる学問においても,「説明」や「論証」という要素を含まないものは存在しません。そして,ある事柄についての「説明」の中で,ある時の説明と別の時の説明が異なっていたら,それは妥当な説明とはみなされません。また,ある「論証」の中で,ある前提から,その度ごとに異なった結論を出していたら,それも妥当な論証とはみなされません。このように,学問的な説明や論証には,つねに一貫性や必然性という論理的な性質が要求されるのですが,このような性質をもった典型的な論理形式こそが,演繹法というものに他ならないのです。この授業では,以下のようなスケジュールで,演繹法の様々な性質について解説を行い,学生諸君の基礎的な論理能力の向上に資したいと考えています。

授業内容第1回 a:演繹法と帰納法第2回 論証と推論第3回 妥当性第4回 条件的立言と条件的論証第5回 背理法第6回 ジレンマ第7回 真理値表と妥当性第8回 論理的等値第9回 恒真式第10回 定言的立言の性質第11回 定言的三段論法第12回 ヴェンの図式とクラス論理学第13回 関係の論理学第14回 限量記号

(講義内容は,授業の進行状況等に応じて変更する場合があります。)

履修の注意点講義内容のメモを,テキストに直接書き込むことを勧めます。期末試験では,テキストのみの持ち込みを許可する予定です。

準備学習の内容論理学は,特殊な用語によって多くの規則が規定されているた

め,独習が難しい分野です。毎回授業で解説を聞いた後,必ず各自で復習し,内容をよく理解してください。また,次回の講義に向けて,予め読んでおくことを指定する資料もあるので,そのような場合には必ず準備をしてください。

教科書『サモン論理学準拠 演繹法の論理ノート』柴﨑文一著(デザインエッグ社)

参考書『論理学』W. C.サモン著(培風館)

成績評価の方法毎回授業の終了時に,Oh-o! Meijiのアンケート機能を利用したリ

アクションペーパーの提出が課されます。リアクションペーパーの提出状況が30%の評価となり,期末試験が70%の評価となって,最終的な期末評価を算出します。

その他特になし。

基礎論理学2単位

1・2年次

兼任講師 大 谷 弘

授業の概要・到達目標タブローの方法を通して論理学の基礎について学習する。命題論理,述語論理の順にその意味論と構文論について解説を行う。到達目標は,現代論理学の基礎についての基本的な考え方を理解し,古典論理における推論の正しさを証明する力を習得することである。

授業内容第1回目 イントロダクション:論理学とは何か第2回目 命題論理の記号言語第3回目 真理表第4回目 命題論理のタブロー第5回目 命題論理における正しい推論第6回目 命題論理の健全性と完全性第7回目 述語論理の記号言語第8回目 述語論理における真理値第9回目 述語論理における妥当性第10回目 述語論理のタブロー第11回目 述語論理の健全性第12回目 述語論理の完全性第13回目 論理学の哲学を少しだけ:論理学は何の役に立つのか第14回目 まとめと発展的話題の提示

履修の注意点・論理学や数学についての知識を前提しない。

準備学習の内容・予習:授業の前に教科書の関連箇所に目を通しておく。・復習:授業で扱った練習問題を自分で解きなおす。

教科書『論理学入門』丹治信春(ちくま学芸文庫)2014年

参考書特になし。

成績評価の方法小テスト(30%),期末試験(70%)

その他特になし。

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論理学概論2単位

1・2年次

教授 柴 﨑 文 一

授業の概要・到達目標与えられた前提から,一歩も外に踏み出すことなく結論を出す論

理形式を演繹法と言います。演繹法は,説明や論証の論理形式としては重要ですが,このような考え方から科学は生まれません。科学は,実験や観察といった人間の不完全な経験の上に成立しています。有限で不完全な経験から,一般的な原理や法則性を導き出す考え方を帰納法と言います。だから帰納法はいつでも間違える可能性をもっているのです。しかし,間違える可能性があるからこそ,科学の世界には,新しい発見や進歩の可能性があるとも言えます。逆に,間違いのない世界は,完成した世界であって,そこにはさらに進歩する余地など残されてはいないのです。ここに言う科学は,自然科学のことばかりではありません。社会科学も,社会的事象についての科学的研究の営みであって,学問としての基本的形式は,自然科学と同じです。それゆえ帰納法は,経済学や政治学といった社会科学においても,根本的な論理形式に他ならないのです。この授業では,以下のようなスケジュールで帰納法の様々な性質について解説し,社会科学を研究する学生諸君に,各自の研究領域に関する根本的な認識を深めてもらうことを目指しています。

授業内容第1回 a:イントロダクション:科学の論理第2回 演繹と帰納第3回 枚挙による帰納と不十分な統計第4回 少数例の問題:脳死と臓器移植第5回 かたよった統計第6回 権威に基づく論証と人身攻撃に基づく論証第7回 類推第8回 因果関係に基づく論証第9回 ミルの方法第10回 因果関係に関する虚偽第11回 仮説第12回 帰納法の根本問題第13回 科学的説明の論理第14回 科学的実在論と反実在論

(講義内容は,授業の進行状況等に応じて変更することがある。)

履修の注意点講義内容のメモを,テキストに直接書き込むことを勧めます。期末試験では,テキストのみの持ち込みを許可する予定です。

準備学習の内容論理学は,特殊な用語によって多くの規則が規定されているた

め,独習が難しい分野です。毎回授業で解説を聞いた後,必ず各自で復習し,内容をよく理解してください。また,次回の講義に向けて,予め読んでおくことを指定する資料もあるので,そのような場合には必ず準備をしてください。

教科書『サモン論理学準拠 帰納法と科学の論理ノート 』柴﨑文一著(デザインエッグ社)

参考書『論理学』W. C.サモン著(培風館)『科学哲学の冒険』戸田山和久著(NHK ブックス)

成績評価の方法毎回授業の終了時に,Oh-o! Meijiのアンケート機能を利用したリ

アクションペーパーの提出が課されます。リアクションペーパーの提出状況が30%の評価となり,期末試験が70%の評価となって,最終的な期末評価を算出します。

その他特になし。

論理学概論2単位

1・2年次

兼任講師 大 谷 弘

授業の概要・到達目標自然演繹の方法を通して論理学について概説する。述語論理までの自然演繹を学習し,それにより,論理的に推論するということはどういうことかについて考える。到達目標は,自然演繹の証明を自分の力で行えるようになり,また論理的に推論するとはどういうことなのかについて,基本的な考え方を知ることである。

授業内容第1回目 イントロダクション:論理学とは何か第2回目 論理学の記号言語第3回目 量化子第4回目 論証の妥当性と推論規則について第5回目 連言,選言,条件法第6回目 否定第7回目 自然演繹における証明第8回目 普遍量化第9回目 存在量化第10回目 量化子を含む式についての証明第11回目 同一性第12回目 反例と妥当性第13回目 様々な体系について第14回目 まとめと発展的話題の提示

履修の注意点・論理学や数学についての知識を前提しない。・「基礎論理学」とは異なる内容の授業であり,「基礎論理学」の履修を前提としない。

準備学習の内容・予習:授業の前に教科書の関連箇所に目を通しておく。・復習:授業で扱った練習問題を自分で解きなおす。

教科書『記号論理入門』金子洋之(産業図書)1994年

参考書特になし。

成績評価の方法小テスト(30%),期末試験(70%)

その他特になし。

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歴史学4単位

1・2年次

教授 佐 原 徹 哉

授業の概要・到達目標本講義は近代以降の侵略・植民地主義・強制移住・強制同化・ジェノサイドなどの大規模かつ極端な暴力の諸形態を分析することで,モダニティと暴力の内在的関係を解明することを中心的なテーマとしている。講義は,15世紀末以降のヨーロッパの対外進出を契機とする先住民虐殺に始まって,植民地主義,帝国主義,民族主義の形態をとった組織化された暴力の一般的諸類型,更に,ナチズム,スターリニズム,毛沢東主義といった特殊な政治形態に付随する暴力の特質を分析した後,ルワンダ・ジェノサイド事件などのポスト・モダニズム型暴力を検討する。これによって,近代的暴力についての基本的知識を身につけることを目標とする。

授業内容第1回目 モダニティの矛盾に関する数量的分析第2回目 現代的紛争の傾向と特質第3回目 植民地主義と先住民虐殺第4回目 南米における先住民虐殺第5回目 北米における先住民虐殺第6回目 アフリカ分割とジェノサイド第7回目 前近代の反ユダヤ主義第8回目 ドレフュス事件第9回目 帝政ロシアのポグロム第10回目 ポグロムと資本主義第11回目 人種主義第12回目 ナチズムと人種主義第13回目 ナチスと上からの反ユダヤ主義第14回目 ホロコースト第15回目 十月革命第16回目 ボリシェヴィキと権力装置第17回目 スターリン時代第18回目 大テロル第19回目 中国革命と毛沢東第20回目 文化大革命第21回目 アメリカ合衆国と新植民地主義第22回目 ベトナム戦争第23回目 ポスト・コロニアル国家と政治的暴力第24回目 ルワンダ・ジェノサイド第25回目 反植民地主義とイスラム復興第26回目 サラフィ・ジハード主義第27回目 新しい戦争の諸類型第28回目 総括

履修の注意点授業はパワーポイントを用いて行うため,通常の講義よりも情報量が多くなる。講義の概要はクラス・ウェブ上の「歴史学I」の「資料」にワード・ファイルの形式でアップされるので,授業前にハード・コピーを作成しておくとよい。また,授業ではスライド・映像等を用いた説明を加えるが,講義のテーマの性格上,残虐と感じられるものも含まれるので,あらかじめ心の準備をしておくこと。なお,映像資料は,海外のドキュメンタリーをもとにしているので,日本語字幕はない。

準備学習の内容授業で指示する

教科書なし

参考書参考文献を授業中に指示する

成績評価の方法定期試験の結果で成績評価を行う

その他特になし

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歴史学4単位

1・2年次

兼任講師 山 崎 信 一

授業の概要・到達目標ヨーロッパにおける「辺境」と位置付けられ,また20世紀末に紛争に見舞われたバルカン地域の諸事例を中心に取り上げ,紛争の背景,紛争後の社会の再構築の試みなども材料に,比較の視点を交えながら,ヨーロッパの現代史を多様な視角から分析することを試みる。また,音楽,映画,スポーツなどの大衆文化を題材にしながら,バルカン地域はじめヨーロッパに暮らす人々の生活や意識がどのように変容してきたのかにも焦点を当てる。現代における国民国家の変容と動揺と,我々の生きる現代世界の成り立ちの一端を理解することを到達目標とする。

授業内容第1回 イントロダクション:講義の全体像の提示第2回 西ヨーロッパと東ヨーロッパ第3回 ヨーロッパの中のバルカン地域第4回 バルカン地域とそこに暮らす人々(1)第5回 バルカン地域とそこに暮らす人々(2)第6回 多民族連邦国家とそのあり方:ユーゴスラヴィアを巡って第7回 多民族国家における社会のあり方第8回 「民族問題」,「民族紛争」とは何か?第9回 ユーゴスラヴィア紛争とその過程(1)第10回 ユーゴスラヴィア紛争とその過程(2)第11回 「民族浄化」とは何か?第12回 戦争責任とその追及第13回 紛争の「記憶」をめぐって第14回 紛争後社会の再構築と「和解」第15回 「国民史」をどう相対化するか第16回 バルカン諸国の歴史教育と「国民史」第17回 「国民史」を超える歴史教育の試み(1)第18回 「国民史」を超える歴史教育の試み(2)第19回 現代社会と大衆音楽:ユーゴスラヴィアの事例から(1)第20回 現代社会と大衆音楽:ユーゴスラヴィアの事例から(2)第21回 「紛争」とその表象:映画とユーゴスラヴィア紛争(1)第22回 「紛争」とその表象:映画とユーゴスラヴィア紛争(2)第23回 「体育」と「スポーツ」第24回 スポーツとナショナリズム第25回 社会主義ノスタルジーとその諸位相(1)第26回 社会主義ノスタルジーとその諸位相(2)第27回 近現代バルカンにおける人の移動第28回 講義のまとめ

履修の注意点講義で取り上げる事例が,現代に生きる我々と繋っているという意識を持ち,日々のニュースなどにも関心を払って欲しい。

準備学習の内容各回の授業内容を振り返り,関心を持ったテーマに関しては参考文献などにあたること。また,次回の授業内容について簡単に調べておくこと。

教科書指定しない。適宜プリントを配布する。

参考書柴宜弘編『バルカン史』(山川出版社,1998年)佐原徹哉『ボスニア内戦』(有志舎,2008年)柴宜弘他編『東欧地域研究の現在』(山川出版社,2012年)小澤卓也他編著『教養のための現代史入門』(ミネルヴァ書房,2015年)その他,必要に応じて適宜紹介する。

成績評価の方法授業への参加度30%,定期試験70%。

その他特になし。

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国語表現4単位

1~4年次

教授 池 田 功

授業の概要・到達目標普段何気なく使っている日本語であるが,実は奧が深くて難しい。例えば,「とんでもございません」という言い方は間違いであるのに多く

の人が使っているし,「気の置けない友人」と言われたら喜ぶべきなのに怒ってしまう人がいる等々である。こんな誤りやすい日本語の正しい使い方を学ぶと共に,日本語の歴史を学んだり,小論文の添削指導を通して日本語の豊かな表現者になることを目標とする。

授業内容次の3つの点から授業を進める。1,語彙力をつけるためのプリント学習。2,表現の哲学や,日本語の歴史等を学ぶ講義。3,小論文や

条件作文等の添削指導。これらを具体的に示すと以下のようになる。1,プリント学習。

1.日本語の誤用(流れに棹さすとは,時流に抵抗することではない等々)。2.特別な日本語の読み方(「七五三縄」「万年青」「言質をとる」等々)。3.敬語,悪文の訂正。4.ことわざ,慣用表現。5.外来語の漢字表現。(「手風琴」「木乃伊」「混擬土」等々)。6.外国の漢字表現(「剣橋」「越南」「倫敦」等々)。7.十二支や年齢に関する常識問題(「還暦」「古稀「米寿」等々)。8.漢字検定模擬試験。9.就職試験や公務員試験に出された問題等々である。

2,講義1.霞ヶ関ことば,政治家の話術(言語明瞭意味不明の日本語)。2.世界の中の日本語(日本語の特徴とは)。3.日本語の歴史(五十音図等)。4.表現の哲学(説得力ある表現の原則とは)。5.国語国字問題史(ローマ字国字論,日本語廃止論等)。6.方言地理学(西日本と東日本の相違)。7.方言と共通語。8.手紙の書き方等々である。

3,実践的演習1.短文を書く。2.条件作文を書く。3.要約・要旨をまとめる。4.手紙文を書く。5.文章を読んで感想を書く。6.小論文を書く。

履修の注意点6~7回ほどの作文(添削指導)があるので,安易な気持ちで履修しないでほしい。毎回出席をとる。

準備学習の内容自分から進んで,日本語の新聞を読み,また日本語の書物を読むこと。その時,分からない言葉やことわざ,慣用句,四字熟語が出てきた

ら必ず辞書でひいて確認すること。さらにできれば音読をし,その要旨をまとめることが望ましい。復習に関しては,毎回行う語彙等のプリントの確認をすることである。間違ったものをきちんと覚えることが必要である。また,添削指導

された作文を自ら読み返し,どこを直したらもっと良くなるかの見直しをすること。

教科書特に使用しない。

参考書『岩波 日本語使い方考え方辞典』(岩波書店),町田健『まちがいだらけの日本語文法』(講談社現代新書),金谷武洋『日本語に主語はいら

ない』(講談社選書メチエ),中村明『悪文ー裏返し文章読本』(ちくま新書),『日本人の知らない日本語』(株式会社メディアファクトリー)等多数ある。授業の度に紹介する。

成績評価の方法毎回の授業への参加度,また6~7回ほどの提出物の評価,そして学期末の試験によって評価をする。具体的には,授業への参加点10%,提出物40%,学期末の試験50%である。

その他特になし。

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国語表現4単位

1~4年次

教授 冨 澤 成 實

授業の概要・到達目標国語およびことばそれ自体に関する基本的な知識と,論理的で明快な文章表現の技術を獲得することを目的とする。授業において我々は,ことばや表現と向き合うことになるが,それは単に「技術」的な訓練ということにのみとどまらない。ことばは,コ

ミュニケーションのための道具であるばかりか,まさに認識すること・思考することそのものだからである。この授業が,よりよく考えるための場となることを願う。「常用漢字表」に基づく漢字の読み書きができるようになることをはじめとして,国語および言葉それ自体に関する基本的な知識を深め,さ

らに基本的な小論文やレポートを書くことができるようになることを到達目標とする。

授業内容1 イントロダクション2 「言葉の乱れ」についての意識3 世界に言語はいくつあるか4 日本語という言語──文末決定性をめぐる問題5 日本語という言語──方言の多様性6 言文一致運動の歴史<1>7 言文一致運動の歴史<2>8 言文一致運動の歴史<3>9 現代の敬語<1>10 現代の敬語<2>11 文章表現の手順12 テーマの設定13 文章構成の型<1>14 文章構成の型<2>15 論証・推論16 主語と述語の照応17 修飾語と被修飾語の関係18 タイトル,書き出しと結び19 句読点20 原稿用紙の使い方21 推敲22 ことばとはなにか23 言語学者・ソシュール24 ことばともの<1>25 ことばともの<2>26 ことばと記号<1>27 ことばと記号<2>28 ことばと文化また,ほぼ毎回授業のはじめに,漢字の練習問題に取り組んでもらう。

履修の注意点学生諸君の授業への取り組みの姿勢を,成績評価を行なう際の重要な判断材料とするので,授業への出席はとりわけ重要である。

準備学習の内容授業で扱う内容はもとより,日ごろから,国語常識を養うためのさらなる努力を継続し,読書などを通じて文章の要点を正確に読み取る訓練とまた自ら文章を書く訓練を積極的に行ってほしい。また授業時に配布した漢字プリントや練習問題のプリントなどを見直し,復習してほしい。

教科書プリントを配布する。

参考書授業時に適宜紹介する。

成績評価の方法平常点(授業への参加度・小レポート・小テスト)約70%,学期末レポート約30%

(あるいは,定期試験と平常点により評価する。いずれにしても,履修者数によって評価の方法は決めるので,初回の授業には必ず出席すること)

その他特になし

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国語表現4単位

1~4年次

准教授 植 田 麦

授業の概要・到達目標この授業では,「読むこと」「書くこと」を実習し,より充実した言語生活を送るための学習を行う。具体的には,語から文,そして文章の

レベルでの能力向上をはかる。その上で,文章の読解と要約,資料の読み方・扱い方,論の構成の方法を学ぶ。授業終了時には,大学生として必要とされる,適切な文章読解・論理構成・文章表現が可能となることを目指す。

授業内容第01回 イントロダクション第02回 表現のための準備運動 ─メールの書き方について─第03回 実践・文章作成(1) ─自分の実力を確認する─第04回 言葉の研究(1) ─日常語とアカデミックワード(基礎編)─第05回 言葉の研究(2) ─日常語とアカデミックワード(応用編)─第06回 「悪文」の研究(1) ─ねじれた文を正しく直す─第07回 「悪文」の研究(2) ─長すぎる文に注意する─第08回 「悪文」の研究(3) ─多義文を知ってますか?─第09回 資料の扱い(1) ─インターネット・図書館を活用する─第10回 資料の扱い(2) ─引用と剽窃─第11回 効果的な説明(1) ─「意見」と「事実」を混同しない─第12回 効果的な説明(2) ─全体→部分の順番で説明しよう─第13回 識者の話を聞く ─ことばのプロの視点に学ぶ─第14回 データを読む(1) ─データの「嘘」を見抜く─第15回 データを読む(2) ─データに基づいたレポート作成─第16回 データを読む(3) ─データからみる日本(貯蓄編)─第17回 データを読む(4) ─データからみる日本(収入編)─第18回 データを読む(5) ─調査型レポートの作成─第19回 論理の構造(1) ─問題点をはっきりさせよう─第20回 論理の構造(2) ─論理をチャートで整理しよう─第21回 論理の構造(3) ─論理を文章化しよう─第22回 実践・文章作成(1) ─アブストラクトを書いてみよう─第23回 実践・文章作成(2) ─公務員試験を受けてみよう─第24回 「悪文」の研究(5) ─論理構成を念頭においた,悪文の校正(基礎編)─第25回 「悪文」の研究(6) ─論理構成を念頭においた,悪文の校正(応用編)─第26回 実践・文章作成(2) ─続・公務員試験を受けてみよう─第27回 実践・文章作成(3) ─あなたが試験官?試験をチェックしてみよう─第28回 実践・文章作成(4) ─続々・公務員試験を受けてみよう─

履修の注意点・授業における実習に加え,課題を出すことがある。毎回の授業終了時に,次回の予習内容を指示する。・就職活動に関する欠席を公欠として扱うことはない。

準備学習の内容・予習内容:授業内で指示する。・復習内容:原則として,授業で出す課題等によって行うこと。

教科書・毎回の授業で資料を配付する。配布資料は各自で整理し,毎回の授業時に持参すること。・初回から履修者数が確定するまでは,本システム(Oh-o! Meiji)のクラスウェブ機能を使用して,pdf形式で資料を配付する。指示があるまでは,pdfをプリントアウトして持参すること。詳細は初回授業で説明する。

参考書・『新版 論文の教室─レポートから卒論まで』,戸田山和久,(NHKブックス)・その他,授業中で紹介することがある。

成績評価の方法・ミニレポート等による平常点と学期末レポートで評価する。・学期末レポート……100%・ミニレポート未提出の場合は減点とする。・当然ではあるが,一定回数以上の欠席は単位認定の対象としない。

その他・第1回の授業時において,期間内の授業について説明する。履修を考えている者はかならず出席すること。出席しない場合の不利益については,一切考慮しない。・履修者数および授業の進展に伴い,授業予定の一部を変更する場合がある。

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国語表現4単位

1~4年次

准教授 嶋 田 直 哉

授業の概要・到達目標文章作成の基礎を学ぶ。

「事実」と「意見」の区別,アウトラインの活用,文献の引用方法,文章の要約,メールや手紙文作成上のマナーなどを学び,授業時間内で課題文(600~800字)の作成をし,提出する。最終的には論理的に構成された課題レポート(2,000字程度)の完成を到達目標とする。

授業内容第1回目 国語表現とは第2回目 「事実」と「意見」を区別する(1)第3回目 「事実」と「意見」を区別する(2)第4回目 アウトラインを利用した文章作成第5回目 意見文を書く(1)第6回目 意見文を書く(2)第7回目 文献の引用について第8回目 文章の要約方法第9回目 データを読みとる第10回目 文章を整える(1)第11回目 文章を整える(2)第12回目 敬語をマスターする(1)第13回目 敬語をマスターする(2)第14回目 メールの作成方法第15回目 正しい言葉遣いを目指す(1)第16回目 正しい言葉遣いを目指す(2)第17回目 手紙の書き方(1)第18回目 手紙の書き方(2)第19回目 レポートの作成方法第20回目 レポート作成上の注意点第21回目 レポートにおけるわかりやすい表現第22回目 論理的な文章を書く(1)第23回目 論理的な文章を書く(2)第24回目 実践演習(1)第25回目 実践演習(2)第26回目 実践演習(3)第27回目 実践演習(4)第28回目 総まとめ※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点第1回の授業には必ず参加すること。初回授業の欠席については配慮しない。授業時間内に指定された文章課題を完成させ提出すること。授業の性格上,出席と授業時の課題の取り組みを重視する。いかなる理由があろうとも私語は絶対にしてはならない。途中退室する者に対しては厳しく対処する。

準備学習の内容レポート作成において必要な文献の検索を図書館で行うこと。課題文作成に備え,日頃から新聞などを読み社会的関心を高めること。

教科書使用しない。適宜プリントを配布する。

参考書授業中に適宜紹介する。

成績評価の方法授業への参加度(40%),授業時提出の課題文(30%),定期テスト(30%)

(あるいは授業への参加度,授業時提出の課題文,期末レポートによって評価する。履修者数によって評価の方法は決める。)

その他特になし

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国語表現4単位

1~4年次

兼任講師(法) 唐 澤 聖 月

授業の概要・到達目標【授業の概要】

主に文章を読むこと・書くことを通して,日本語の表現の多様性や問題点を考え,基礎的な国語力を養う。そのためのトレーニングを行う授業である。学生生活を送るうえではもちろん,社会に出てからも,さまざまな場において,自分の選択した言葉で述べることが求められる。授業では,現代において,読むため・書くために知っておく必要のある基本事項の説明から始める。その際,歴史的な経緯に関しても必要に応じて説明を加える。読むこと・書くことを中心とした授業実践は,話すことや聞くこととも無関係ではない。言葉によるコミュニケーションの可能性や,書くという行為そのものについても広く考えていきたい。

【到達目標】自分の意見等を場面に応じて適切に表現し,伝える能力を向上させることが目標である。

授業内容第1回:イントロダクション,文章のジャンル,文章の内容と形式第2回:原稿用紙の使い方,課題にこたえる(1)第3回:タイトル,話し言葉と書き言葉,文体第4回:説明文を読む,説明文を書く第5回:テーマ設定,問いを立てる第6回:文章の構成,アウトライン第7回:段落とパラグラフ第8回:課題にこたえる(2)第9回:文章の要約第10回:要約文を書く第11回:接続詞,あいまいな表現,かな表記と漢字表記第12回:意見文を書く(1)第13回:推敲,文間文法,反論予想と反駁第14回:意見文を書く(2)第15回:マジック・ワード,紋切型の表現第16回:意見文を書く(3)第17回:書評を読む,分析と批評,ビブリオバトル第18回:書評を書く第19回:中間のまとめ第20回:課題にこたえる(3)第21回:待遇表現,言葉の使い分け,敬語の種類第22回:敬語の仕組み第23回:敬語の誤用表現第24回:敬語の練習問題第25回:手紙のマナー第26回:手紙文を書く第27回:電子メールのマナー,電子メール文を書く第28回:総まとめ*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点(1)受講予定の学生は,必ず初回の授業に出席し,履修上の注意事項を聞くこと。(2)講義形式の授業だが,授業中にコメントを求めることがあるので,自分なりの回答をすること。(3)授業中に執筆の課題を出すので,向上心をもって取り組むこと。執筆してもらった課題文は,添削したうえで,次の授業時に返却する。課題文のいくつかは,良い例として,コピーして履修者に配付することがある。その際,全体に向けた講評の時間を設け,補足説明をする。

(4)授業中の説明や執筆の課題等に関して不明な点があれば,質問や相談をすること。ただし,最終的には,自分の責任において,自力で課題を完成させなければならない。

(5)2~4人程度で課題に取り組んでもらうことが複数回ある。(6)2コマ連続の授業なので,後半のみ出席した場合は減点の対象となる。(7)時事問題に関連した文章の要約を,自宅での任意の学習課題とする予定である(毎週ではないが,複数回)。

準備学習の内容授業中に配付する資料を読むこと。次回の執筆課題等について予告することがあるので,必要な調査や準備は各自で行うこと。

教科書特に指定しない。必要に応じて資料等を配付する(再配付はしない)。

参考書菊地康人『敬語』(講談社学術文庫,1997年2月)戸田山和久『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』(NHK出版,2012年8月)吉岡友治『いい文章には型がある』(PHP新書,2013年3月)

成績評価の方法授業への参加度・授業中の課題50%,期末試験50%によって総合的に評価する。

その他書くことに苦手意識をもっている学生も,もちろん歓迎する。授業には積極的に参加し,課題に取り組んでほしい。

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国語表現4単位

1~4年次

兼任講師 今 野 哲

授業の概要・到達目標2回分でひとまとまりとする授業であり,講義(1時限目)と文章作成(2時限目)の組み合わせが基本的な構成である。グループワーク

を導入する授業もある。国語表現の実践的な技能に関する授業であり,表記・語彙の学習から,課題発見や表現史の検討まで,内容は多岐にわたる。

書く力・読む力の基礎技術習得を主眼に,聞く力・話す力の涵養も含めて,総合的な国語運用能力の強化と思考力の深化に資することを目指す。書くことに関する具体的な指標は,50~80分ほどの時間内で800~1200字程度の論理的で明快な文章を作成する技能の獲得である。また,レポート・論文作成の基礎的な知識・技能の体得も目標とする。

授業内容第1回目 文章作成の前提 ─ 文章作成の手順について考える ─第2回目 文章作成(第1回) ─ 800字の文章作成 ─第3回目 段落および文章構成 ─ 段落の視認性および構想メモについて学ぶ ─第4回目 文章作成(第2回) ─ 構想メモに基づいて書く─第5回目 文章の要約 ─ 要約の方法について学ぶ─第6回目 文章作成(第3回) ─ 要約を含む文章の作成 ─第7回目 文章表現の基本事項 ─ 表記・文・「型」について学ぶ ─第8回目 文章作成(第4回) ─ 「型」を意識した文章を作成する ─第9回目 資料と引用 ─ 資料の収集・整理・評価および引用の方法について学ぶ ─第10回目 文章作成(第5回) ─ 資料を引用した文章の作成 ─第11回目 読むことと書くこと ─ 読書の技術について考える ─第12回目 文章作成(第6回) ─ 課題に即応した文章を作成する ─第13回目 口頭表現の実践 ─ 書評会を通して読むことと話すことを考える ─第14回目 文章作成(第7回) ─ 書評・図書紹介の文章を作成する ─第15回目 聞くことと,話すこと・書くこと ─ 聞く技術について考える ─第16回目 文章作成(第8回) ─ 聞き取った内容に基づいて書く ─第17回目 実用文の知識と技術 ─ 書簡文の形式・内容と現代の敬語について学ぶ ─第18回目 文章作成(第9回) ─ 書簡文を作成する ─第19回目 表現を進化=深化させるために〔1〕 ─ 語彙について考える ─第20回目 文章作成(第10回) ─ 筋道を意識した文章を作成する ─第21回目 課題発見と課題解決 ─ すぐれた「問い」の立て方について考える ─第22回目 文章作成(第11回) ─ 序論(問題提示を意識した文章)を作成する ─第23回目 表現を進化=深化させるために〔2〕 ─ 発想・着想を拡大させる─第24回目 文章作成(第12回) ─ 現代社会のトピックに関する意見文を作成する ─第25回目 表現を進化=深化させるために〔3〕 ─ 事実と意見について考える ─第26回目 文章作成(第13回) ─ 論理的で明快な意見文を作成する─第27回目 日本語の表現史 ─ 国語問題,および日本語の未来について考える ─第28回目 a:講義全体のまとめ

履修の注意点文章作成と添削が眼目となるので,主体的・積極的な授業参加が求められる。授業で作成した課題は,必ず授業終了時に提出すること。授

業概要欄にも記した通り,本授業は講義(1時限目)と文章作成(2時限目)の2コマ連続の組み合わせでひとまとまりとなっている。その趣旨に留意し,2時限目のみの受講にならないように極力努めること。

準備学習の内容次回の授業範囲に関して参考文献等で調べておくことが望ましい。授業時の課題以外に予習課題が指示される場合がある。その際は必ず作

成の上授業に臨むこと。また,返却された課題を各自で再検討し,文章作成技能の確実な定着に努めること。

教科書特に定めない。担当者が作成した印刷教材を毎授業時に配付する。

参考書特に定めない。

成績評価の方法平常点(提出課題のほか,口頭発表やグループワーク等での貢献度を含む)60%・学期末試験40%。以上の配分によって総合的に評価する。

その他読書は,文章作成の技能涵養に大いに資する。計画的な読書を勧めたい。

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国語表現【和泉開講】4単位

1~4年次

兼任講師 西連寺 成 子

授業の概要・到達目標授業は,主に〔1〕文章読解〔2〕文章作成〔3〕歴史の講義の3つの内容に分けて進める予定である。〔1〕・〔2〕については,様々な文

章を読みながら読解力を鍛え,その力を書く作業に生かすことが主となる。時間内に課題を仕上げて提出するので,受講生の積極的な取り組みを期待する。〔3〕については,「国語」の歴史として近現代を中心に講義を行う。「国語」の歴史に深く関わる近代の学校教育にも言及する予定である。

歴史を知ることを通して日本語や表現に対しての知識を持ち,読み書きを通して実践的な力を磨くことで,豊かな表現者となることを目標とした授業である。

授業内容第1回:a:イントロダクション第2回:文章表現の基礎事項第3回:作文作成の基礎事項第4回:作文を書く(1)第5回:レトリック第6回:作文を書く(2)第7回:敬語(1)基礎事項第8回:作文を書く(3)第9回:敬語(2)練習問題第10回:手紙・メールの書き方第11回:レポート作成法第12回:論理的な文章の基礎事項第13回:論理的な文章の読解(1)短い文章第14回:要約文の作成(1)第15回:論理的な文章の読解(2)長い文章第16回:要約文の作成(2)第17回:論理的な文章の読解(3)批判的に読む第18回:意見文の作成第19回:日本語の歴史(1)文字第20回:作文の相互講評第21回:日本語の歴史(2)文体第22回:小論文の作成(1)第23回:日本語の歴史(3)明治期の国語問題第24回:小論文の作成(2)第25回:日本語の歴史(4)大正・昭和期の国語問題第26回:小論文の作成(3)第27回:日本語の歴史(5)戦後第28回:補足説明とまとめ

受講人数などの都合により,講義の順番や内容を多少変更する場合もある。

履修の注意点・授業時間に取り組んだ提出課題については授業終了時に必ず出すこと。後日提出は基本的に受け付けない。受講生は授業に集中し時間を有効に使ってほしい。・受講生の提出物を授業に利用することがあるため,丁寧な表記を心がけてもらいたい。(良い例としてのみ使用し,氏名は公表しない。)・相互講評に使用するため,作品(授業で取り組んだ作文を改善し清書したもの)の提出を課す。

準備学習の内容・講義内容を整理したノートを作成しておくこと。特に「日本語の歴史」の講義では肝要である。・授業で取り組んだ練習問題や課題をふりかえり,理解不十分だった点を確認し,次回以降の演習の際に生かすこと。

教科書特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。

参考書文章読解,文章作成の授業内容では特に定めない。歴史の授業内容では,『日本語の歴史』 山口仲美著 (岩波新書) 2006年

成績評価の方法・提出物60%,期末試験30%,授業への参加度10%の総合評価。ただし授業態度の悪い者は総合評価から減点されることがあるので注意すること。・提出物はその仕上がり具合によって評価が異なるので,内容はもちろん誤字などの表記上のミスにも気をつけること。

その他特になし。

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国語表現4単位

1~4年次

兼任講師 田 中 絵美利

授業の概要・到達目標社会で生きる以上,私たちは他者とコミュニケーションを取る必要がある。よりよいアイデアを導き出すためには,他者と議論をする必要がある。が,現代社会に生きる私たちは,コミュニケーションや他者との議論に対して非常に臆病である。相手を傷つけることを恐れ,また同時に,自分自身が傷つくことを恐れる。その結果,「まあまあ」,「なんとなく」,「それなりの」関係を他者と築くことに慣れきってしまっているのだ。コミュニケーションの基本は「ことば」である。「ことば」を正しく使うことで,コミュニケーションは円滑に進行する。そして,「ことば」を正しく使うためには,適切なトレーニングが必要である。本授業においては,正しく「ことば」を用いたコミュニケーションの方法を学ぶことで,他者と議論をする力を身につけることを目指す。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 正しい文章の書き方(1)悪文を改める第3回 正しい文章の書き方(2)パラグラフ・ライティングの基本第4回 説明文を書く(1)原稿用紙の使い方・情報の取捨選択 適切な構成第5回 説明文を書く(2)情報の扱い方 引用と剽窃の違い6回第6回 説明文を書く(3)説明文のまとめ第7回 ディスカッション ーー他人と意見を交換するーー第8回 意見文を書く(1)意見文に必要な要素第9回 意見文を書く(2)社説を比較して読む第10回 意見文を書く(3)異なる二つの立場で意見を提出する第11回 意見文を書く(4)反論を試みる第12回 意見文を書く(5)反論を想定して書く第13回 意見文を書く(6)まとめ第14回 a:総括 レポート提出 b:確認テスト

履修の注意点講義形式の授業ではなく,実技形式の授業である。授業中に課題を作成し,提出することが求められる。また,他の学生とグループを組み,共同で課題を作成することもある。授業中に発言を求められることもあるので,覚悟の上履修する必要がある。本授業は「コミュニケーション」を学ぶ授業であるため,教員とも積極的にコミュニケーションを取ることが求められる。積極的に参加しなければ意味のない授業なので,遅刻や欠席は大きく減点される点を覚悟の上履修して欲しい。また,2コマ連続(100分×2)で一つの課題を仕上げるので,途中からの参加は認められない。Oh-o! Meijiを通じて授業に関する連絡をすることもあるので,確認する習慣をつけておくこと。

準備学習の内容特に予習は必要ないが,返却された課題をよく復習する必要がある。

教科書特に定めない。

参考書授業内でその都度紹介する。

成績評価の方法課題・授業態度・テストを総合的に判断する。評価方法は受講人数によって決まるので,詳細はガイダンスで説明する。

その他特になし

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国語表現4単位

1~4年次

兼任講師 千 田 実

授業の概要・到達目標「政治経済学部から国語を読んで書く」というテーマのもと,坪内逍遥と言文一致運動について考えていく。文学史にその名を残す坪内逍遥

は,東京大学文学部政治学及理財学科を卒業している。この文学部で政治経済を学んだと考えられる文学者(文学士)が言文一致運動において「国語」にどう関わっていったのかを見ていくことで,私たちが日常的に使っている「国語」とは何か,そしてそれを「表現」するとはどういうことなのかを「政治学及理財学科」出身者の視点から学んでいきたい。

講義内容の要約の作成,レポートの作成を通して,国語に関する知識や論理的でわかりやすい文章を書く能力を習得することを目標とする。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 国語と国家──国家が必要とした国語──第3回目 国語と大学──研究と教育と学校──第4回目 要約の作成と課題1第5回目 国語と科学──有用な学問としての科学──第6回目 要約の作成と課題2第7回目 国語と軍隊──軍隊という学校──第8回目 要約の作成と課題3第9回目 国語と芸術──有用な芸術と芸術家──第10回目 要約の作成と課題4第11回目 国語と言文一致運動1──「現代文」の作成──第12回目 要約の作成と課題5第13回目 国語と言文一致運動2──「現代文」の教育──第14回目 要約の作成と課題6第15回目 レポート作成について第16回目 坪内逍遥と国家──国家有用の人材であるということ──第17回目 坪内逍遥と大学──文学と政治経済──第18回目 要約の作成と課題7第19回目 坪内逍遥と政治──自由民権運動と文学──第20回目 要約の作成と課題8第21回目 坪内逍遥と経済──卒業と就職と文学──第22回目 要約の作成と課題9第23回目 坪内逍遥と教育──教育者と教育勅語──第24回目 要約の作成と課題10第25回目 坪内逍遥と国語1─文学者の国語改革──第26回目 要約の作成と課題11第27回目 坪内逍遥と国語2──文学士の国語改革──第28回目 まとめ

履修の注意点授業では講義と要約作成,課題プリントが主となる。要約と課題プリントは授業時間内に完成させる。積極的に授業に参加してほしい。

準備学習の内容授業では毎回いくつかの参考文献を紹介していきたいと思っている。そのほとんどは図書館で閲覧できるものなので,興味をもったものに

関しては,実際に図書館で手に取ってみるという習慣をつけてもらいたい(成績評価に関わることではないので,読めとはいわない)。

教科書毎回プリントを配布する。

参考書配布プリントで紹介する。

成績評価の方法平常点(50%),レポート(50%)

その他特になし

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国語表現4単位

1~4年次

兼任講師 仲 瀬 志保美

授業の概要・到達目標自分の考えをわかりやすく相手に伝えるためにはどのような文章を書けばよいのか。ことばの選び方,構成の仕方,テーマの絞り方,資料の扱い方など文章表現の基本的な知識を身につけ,自分の考えがより正確に相手に届く文章を書くことを意識していく。最終的には授業の内容を踏まえたレポートを作成する。また,そのほか,基礎的な言語知識や手紙・メールの書き方の習得を目標とする。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 文章表現の基礎知識第3回 わかりやすい文章の書き方(1)悪文訂正第4回 わかりやすい文章の書き方(2)パラグラフライティング第5回 読み手を意識する(1)ポイント確認第6回 読み手を意識する(2)説明文を書く第7回 事実と意見(1)ポイント確認第8回 事実と意見(2)説明文を書く第9回 情報の提示(1)ポイント確認第10回 情報の提示(2)説明文を書く第11回 資料の探し方第12回 引用のルール(1)剽窃にならないために第13回 引用のルール(2)効果的な引用第14回 わかりやすい文章の書き方(3)文章のつながり第15回 要約(1)ポイント確認第16回 要約(2)要約の練習第17回 論点(1)アイディアを広げる第18回 論点(2)論点を絞る第19回 構成(1)ポイント確認第20回 構成(2)意見文を書く第21回 論証する(1)ポイント確認第22回 論証する(2)意見文を書く第23回 反論(1)ディスカッション第24回 反論(2)意見文を書く第25回 敬語第26回 メールを書く第27回 手紙第28回 レポート相互評価

*履修人数そのほかの状況によりシラバスを変更することもある*授業内で日本語の基本的な知識を問う小テストを実施する予定

履修の注意点・2コマ連続の授業なので,途中からの参加は認めない。・授業で説明したことをもとに課題を作成する。したがって受け身の姿勢ではなく,積極的に授業に取り組むことが求められる。・授業時間に取り組んだ課題は,授業終了時に提出すること。そのほか締め切りは守ること。・それぞれの授業内容を個別の知識としてとらえるのではなく,相互に関係させ,積み上げていくことが必要である。当然,課題もそれまでの学習を踏まえたものであること。・グループでの活動をすることがある。・Oh-o! Meijiを通じて授業に関する連絡をすることもあるので,確認する習慣をつけておくこと。

準備学習の内容・配布プリント及び,返却課題を見直し,次回の課題の生かせるようにすること。・レポート作成に向けて,テーマに沿った論文を読むこと。

教科書プリントを配布

参考書特になし

成績評価の方法課題60% レポート30% 平常点(授業への取り組み・小テスト)10%*3分の1以上の欠席あるいは最終レポート未提出の場合は不合格とする。*締め切りを過ぎて提出された課題は,評価の対象としないので注意すること。

その他特になし

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国語表現【駿河台開講】4単位

1~4年次

兼任講師 黒 崎 峰 孝

授業の概要・到達目標表現には様々な方法がある。この授業では,書き言葉による表現,即ち文章表現をいろいろな角度から試みてみたい。国語の基礎知識を学びつつ,演習を通し表現を試みる中で,文章表現が多少なりとも上達すれば幸いである。

授業内容授業は講義中心の時と,講義及び文章作成を併せて行う時,さらに文章作成中心の時とに分かれる。講義中心の場合,前半は難読語・諺・四字熟語・文学史等基礎的,一般的知識を得るためのプリント演習,解答及び解説を行い,後半は講

義をする。講義及び文章作成を併せて行う場合や文章作成中心の授業の場合は,書き方の説明をした後,専ら文章を書く事に専念する。兎も角さまざまな角度から,いろいろな文章を書いてみるということに主眼を置く。隠れていた潜在能力が見つかるかも知れないし,見つ

からないかも知れない。しかし,そのようなことは余り気にせず,楽しみながら課題に挑戦して欲しい。第1回 イントロダクション第2回 書き言葉について(仮名の発生等)第3回 就職試験模擬問題演習 1第4回 文章表現の基本第5回 就職試験模擬問題演習 2第6回 清水幾太郎 「論文の書き方」第7回 文章作成(短文)第8回 中村 明 「悪文」第9回 文章作成(推敲)第10回 敬語について 1第11回 敬語について 2第12回 辰濃和男「文章の書き方」第13回 文章作成(案内文)第14回 説明文について第15回 文章作成(説明文)第16回 谷崎潤一郎「文章読本」第17回 レトリックについて・文章作成(レトリックを使って)第18回 ショートストーリーについて第19回 文章作成(ショートストーリー)第20回 手紙文について第21回 文章作成(手紙文)第22回 随筆について第23回 文章作成(随筆)第24回 川柳について第25回 文章作成(川柳)第26回 川柳鑑賞及び投票第27回 レポート提出第28回 川柳投票結果発表

履修の注意点平常の授業態度(出席・提出物の内容)を重視する。

準備学習の内容参考書類は一通り目を通しておくこと。

教科書特に使用しない。毎回プリントを配布する予定。

参考書『文の書き方』清水幾太郎(岩波書店),『悪文』中村 明(ちくま新書),『文章読本』谷崎潤一郎(中公文庫『文章の書き方』辰濃和男(岩

波新書)。

成績評価の方法平常の授業態度(出席・提出物等)とレポートにより評価。

その他特になし

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国語表現【駿河台開講】4単位

1~4年次

兼任講師 西連寺 成 子

授業の概要・到達目標授業は,主に〔1〕文章読解〔2〕文章作成〔3〕歴史についての講義の3つの内容に分け進める予定である。〔1〕・〔2〕については,

様々な文章を読むことを通して読解力を鍛え,その力を書く作業に生かすことが主となる。時間内に課題を仕上げて提出するので,受講生の積極的な取り組みを期待する。〔3〕については,「国語」の歴史として近現代を中心に講義を行う。「国語」の歴史に深く関わる近代の学校教育にも言及する予定である。

歴史を知ることを通して日本語に対しての知識を持ち,読み書きを通して実践的な力を磨くことで,豊かな表現者となることを目標とした授業である。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:文章表現の基礎事項第3回:自己PR文の作成(1)第4回:敬語の基礎事項第5回:手紙・メールの書き方第6回:自己PR文の作成(2)第7回:作文作成の基礎事項第8回:作文を書く(1)第9回:レトリック第10回:作文を書く(2)第11回:論理的な文章の基礎事項・練習問題第12回:作文を書く(3)第13回:論理的な文章の読解(1)第14回:要約文の作成第15回:論理的な文章の読解(2)第16回:意見文の作成第17回:論理的な文章の読解(3)第18回:小論文(1)第19回:日本語の歴史(1)文字第20回:小論文の作成(2)第21回:日本語の歴史(2)文体第22回:小論文の作成(3)第23回:日本語の歴史(3)明治期の国語問題第24回:小論文の作成(4)第25回:日本語の歴史(4)大正・昭和期の国語問題第26回:書評の作成第27回:日本語の歴史(5)戦後第28回:aのみ:補足説明とまとめ受講人数などの都合により,講義の順番や内容を多少変更する場合もある

履修の注意点・授業時間に取り組んだ提出課題については授業終了時に必ず出すこと。後日提出は基本的に受け付けない。受講生は授業に集中し時間を有効に使ってほしい。・受講生の提出物を授業に利用することがあるため,丁寧な表記を心がけてもらいたい。(良い例としてのみ使用し,氏名は公表しない。)・受講生には講義に積極的に参加し,発言することを期待する。

準備学習の内容・講義内容を整理したノートを作成しておくこと。特に「日本語の歴史」の講義については肝要である。・授業で取り組んだ練習問題や課題をふりかえり,理解不十分だった点を確認し,次回以降の演習の際に生かすこと。

教科書特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。

参考書論理的文章,作文の授業内容では,特に定めない。歴史の授業内容では,『日本語の歴史』 山口仲美著 (岩波新書)2006年

成績評価の方法・授業内で取り組んだ提出物60%,レポート30%,授業への貢献度10%の総合評価。ただし授業態度の悪い者は総合評価から減点されることがあるので注意すること。・提出物はその仕上がり具合によって評価が異なるので,内容はもちろん,誤字などの表記上のミスにも気をつけること。

その他特になし。

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日本文学4単位

1・2年次

教授 池 田 功

授業の概要・到達目標前半の三分の二は「こころの病の文化史」をテーマとする。気分がすぐれないとか,うつ状態であるということはよくあることである。それは脳内の神経伝達物質のセロトニンやドーパミンの出が悪

いために起こっており,抗鬱剤を飲めば改善するという。しかし,そのためには処方箋が必要であり,また薬には必ず副作用がある。ボーダー内にあり,それでもなおかつ気分が悪いときは「言葉」の力に頼るのが一番良いのではないか。つまり,心の病を描いた文学作品に接することである。本講義では,文学作品の講読そして解説により,治療ではなく言葉による治癒を目指す。

後半の三分の一は,まず身体の病と文学との関わりをテーマとする。さらに日本の明治期から現代までの著名な文学者とその作品を対象にし,その生涯や代表作品を具体的に読みながらポイントを解説する。

授業内容第1回:〈摂食障害〉松本侑子「巨食症の明けない夜明け」。この作品を通して摂食障害とは何か,またその原因や対策などを考える。第2回:〈引きこもり〉田口ランディ「コンセント」を通して引きこもりの現状と対策などを考えたい。第3回:〈ED(インポテンツ)〉新井満「尋ね人の時間」を通して,男性のEDを解説する。第4回:〈不感症(冷感症)〉女性の性機能障害である不感症は,村上春樹「ノルウエイの森」に描かれている。第5回:〈ヒステリーの世界〉宇野浩二「苦の世界」における,激しい女性のヒステリーを通して,その原因などを分析する。第6回:〈夫婦の闇としてヒステリー〉島尾敏雄「死の棘」を分析する。第7回:(映画鑑賞)小栗康平監督,松坂慶子,岸辺一徳出演による映画「死の棘」を鑑賞する。第8回:〈神経を病む若い女性〉川端康成「たんぽぽ」,古井由吉「杳子」には,神経症を病む女子大生が描かれている。第9回:〈強迫神経症の世界〉手を一日何百回も洗わなければいられないような強迫神経症の問題を,車谷長吉「飆風」により考える。第10回:〈幻視,幻聴の世界〉芥川龍之介「歯車」には,芥川が自殺する直前の,幻視・幻聴の重い精神障害の状態が描かれている。第11回:〈精神病院に入院するということ〉色川武大「狂人日記」には,精神病院での一年間と,退院してからの社会復帰の困難さが描かれて

いる。第12回:〈精神病院前史・座敷牢の世界〉島崎藤村「夜明け前」,そして,映画「夜明け前」のラストシーンにその座敷牢が具体的に描かれて

いる。第13回:〈母と娘との葛藤〉同性である母と娘との関係は難しいことが多い。笙野頼子「母の発達」をテキストにその問題を考える。第14回:〈アルコール依存症文学の考察〉若山牧水の短歌,及び中島らも「今夜,すべてのバーで」などをテキストにしながらアルコール依存

症の問題,とりわけそこからの回復の問題を考えてみたい。第15回:〈山の自然による癒し〉志賀直哉「暗夜行路」,南木佳士「阿弥陀堂だより」には,大自然に身も心も癒されてゆく主人公の精神状態

が克明に描かれている。ヒーリングとは何かを考えたい。第16回:(映画鑑賞)小泉堯史監督,寺尾聰,樋口可南子出演による「阿弥陀堂だより」の映画を鑑賞することにより,自然による癒しの問題

を考える。第17回:〈海の自然による癒し〉石川啄木「一握の砂」,南木佳士「海へ」には,海により心が癒されて復活する主人公が描かれている。第18回:〈治療文化〉目取真俊「魂込め」をテキストに,一見非合理的にも思えるシャーマニズムによる癒しの問題を考える。第19回:前半の「こころの病の文化史」のまとめ第20回:〈日本文学史〉「万葉集」を古代朝鮮語で読み解くとどうなるか。「とはずがたり」における性の遍歴とは。松尾芭蕉「奥の細道」の虚

構性とは。第21回:〈主義と思潮の日本近代文学史〉浪漫主義,自然主義,反自然主義などをつながりとして考えるとどうなるか。第22回:〈森鷗外「舞姫」〉鷗外の4年間のドイツ体験とは。「舞姫」におけるベルリンや実際のエリスとの関係を考える。「舞姫」のテーマと

は。第23回:(映画鑑賞)篠田正浩監督・郷ひろみ主演の映画『舞姫』の鑑賞。第24回:〈遠野物語〉柳田国男「遠野物語」の民俗学の世界を,現代の科学的な視点から読み解くとどうなるか。第25回:〈樋口一葉「たけくらべ」〉24年間の薄幸の人生とは。日記に秘められた妻子ある男性との恋とは。吉原遊郭を舞台にした淡い恋物語

の分析。第26回:〈徳冨蘆花「不如帰」〉小説「不如帰」は日本近代の最大級のベストセラーになった。ここには韓流ドラマにみられるようなテーマが

あった。しかし,それは戦後ほとんど読まれなくなるのはどうしてか。第27回:〈安部公房「砂の女」〉伝統的価値観を否定的にとらえて,国際的な作家になった安部公房。その代表作の「砂の女」を解説する。第28回:(映画鑑賞)勅使河原宏監督,岸田今日子,岡田英次出演の映画「砂の女」を鑑賞する。

履修の注意点心の病や身体の病などとあまり深刻に考えないで,もっと気楽に日本の近代,現代文学作品を,少しだけ心や身体の病という視点を導入し

ながら読み解くという気持ちで履修してほしい。

準備学習の内容テキストを使用するので,テーマの部分を前もって読んでおくことが望ましい。もし不明な部分等があれば授業中に質問すること。また,次回の内容についてレジュメや参考書に目を通しておくことが望ましい。

教科書購入する必要はないが,『新版 こころの病の文化史』池田 功著(おうふう)を使用する。

参考書『神経症と文学ー自分という不自由』大本泉他編(鼎書房)『日本文学史序説上下』加藤周一(ちくま学芸文庫)

成績評価の方法学期末に行う試験を中心に評価する。授業への参加度10%,学期末の試験90%である。

その他半期集中の授業であるが,この授業の進め方についてガイダンス時に詳しく説明する。

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日本文学4単位

1・2年次

教授 冨 澤 成 實

授業の概要・到達目標近代日本の恋愛小説を,おもにとりあげる。恋愛をテーマにした物語はこれまでにも数多く作られ,そしていまなお大量に生産されている。だが,今日の我々にとって普遍的で自明な

出来事のように見える「恋愛」は,実は明治期になって出現した新しい概念だったといってよい。この授業では,近代日本の恋愛小説をそれぞれ鑑賞すると同時に,「恋愛」の発生を,我々の認識と行動のありようを規定する歴史的な事件

として捉え,具体的にその成立と展開の諸相を近代の文学作品を通じて検討することをも目的としている。また近代の日本文学に関する基礎的知識のひとつとして,この時代の代表的な作家や文学思潮について概説する。

「恋愛」概念の成立と展開の諸相はもとより,近代日本を代表する作家それぞれの人と文学や近代日本の文学思潮,日本社会の近代化についての理解を深めることを到達目標とする。

授業内容1 イントロダクション2 恋愛の近代文学概説(明治期)3 北村透谷「厭世詩家と女性」4 二葉亭四迷「浮雲」<1>5 二葉亭四迷「浮雲」<2>6 二葉亭四迷「浮雲」<3>7 二葉亭四迷「浮雲」<4>8 森鴎外「舞姫」<1>9 森鴎外「舞姫」<2>10 森鴎外「舞姫」<3>11 森鴎外「舞姫」<4>12 森鴎外「舞姫」<5>13 樋口一葉「たけくらべ」<1>14 樋口一葉「たけくらべ」<2>15 樋口一葉「たけくらべ」<3>16 樋口一葉「たけくらべ」<4>17 樋口一葉「たけくらべ」<5>18 尾崎紅葉「金色夜叉」<1>19 尾崎紅葉「金色夜叉」<2>20 尾崎紅葉「金色夜叉」<3>21 永井荷風「ふらんす物語─雲」<1>22 永井荷風「ふらんす物語─雲」<2>23 恋愛の近代文学概説(大正期)24 夏目漱石「それから」<1>25 夏目漱石「それから」<2>26 夏目漱石「それから」<3>27 谷崎潤一郎「痴人の愛」<1>28 谷崎潤一郎「痴人の愛」<2>

また「舞姫」をはじめ,映画化された作品についてはビデオやDVDなどを通じての鑑賞の機会もとりいれる計画である。

履修の注意点学生諸君の授業への取り組みの姿勢を,成績評価を行なう際の重要な判断材料とするので,授業への出席はとりわけ重要である。

準備学習の内容教科書に収録されているのは各作品の抄録なので,各自で文庫本等を通じて作品全編を読んでおくなどの準備をしてほしい。また日ごろか

ら読書を通じて,教養の一環として日本文学についての基本的な知識を身につけてほしい。

教科書『恋愛の近代文学』渥美孝子・有光隆司・小林幸夫編(双文社出版)

参考書授業時に適宜紹介する。

成績評価の方法

平常点(授業への参加度・小レポート・小テスト)約70%,学期末レポート約30%(あるいは,定期試験と平常点により評価する。いずれにしても,履修者数によって評価の方法は決めるので,初回の授業には必ず出席する

こと)

その他特になし

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日本文学4単位

1・2年次

准教授 植 田 麦

授業の概要・到達目標本授業の名称は「日本」文学であるが,その「日本」という号自体が初めて文献に現れるのは,およそ西暦700年のことである。その約10年

後に『古事記』が成る。つまり,国号「日本」と『古事記』の成立はほぼ同時期であるのだが,受講者が大学入学以前に学んだ「日本文学史」はそのことを説明していただろか。また,720年に成る『日本書紀』が,国号「日本」が成ってからわずか20年後のものであることを語っていただろうか。

このように,本授業では,文学と社会との関わりを学び,また古典文学に関する受講者の固定観念を打ち払うことを目的とする。具体的には,神話に関する文化的状況や社会的状況を学ぶ。

なお,履修にあたっては,高等学校程度の日本史の知識を有していることが望ましい。

授業内容第01回 はじめに第02回 『古事記』の裏側第03回 文字を書くことについて第04回 神話とは何か第05回 概略・『古事記』の世界観第06回 世界をかたちづくる神々第07回 活動する神々第08回 『古事記』のコスモロジー第09回 皇祖神について(1)第10回 皇祖神について(2)第11回 皇祖神について(3)第12回 神話から歴史へ第13回 「至高神・天照大御神」の造形第14回 天照大御神と古事記の世界第15回 「罪の体現・須佐之男命」の造形第16回 須佐之男命はいかにして天つ神となったか?第17回 大物主神について(1)第18回 大物主神について(2)第19回 『古事記』と『日本書紀』第20回 『日本書紀』と外交第21回 平安時代の『日本書紀』第22回 偽書の胎動第23回 彷徨う神,エビス(1)第24回 彷徨う神,エビス(2)第25回 変容するアマテラスの神話(1)第26回 変容するアマテラスの神話(2)第27回 神話の利用と起源の捏造(1)第28回 神話の利用と起源の捏造(2)

履修の注意点・毎回の授業終了時に,次回の予習内容を指示する。・就職活動に関する欠席を公欠として扱うことはない。

準備学習の内容・予習内容:授業内で指示する。・復習内容:原則として,授業で出す課題等によって行うこと。

教科書・倉野憲司『古事記』(岩波文庫) 978-4003000113※第75刷以降は,第74刷以前と内容が異なっているため,注意すること。授業は第75刷以降のテキストに従って行う。

参考書・授業内で紹介することがある。

成績評価の方法・ミニレポート等による平常点と学期末レポートで評価する。・ミニレポート……20%・学期末レポート……80%・ミニレポート未提出の場合は減点とする。・当然ではあるが,一定回数以上の欠席は単位認定の対象としない。

その他・第1回の授業時において,期間内の授業について説明する。履修を考えている者はかならず出席すること。出席しない場合の不利益については,一切考慮しない。・履修者数および授業の進展に伴い,授業予定の一部を変更する場合がある。

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日本文学4単位

1・2年次

准教授 嶋 田 直 哉

授業の概要・到達目標日本における「近代」の意味を問い直しながら日本近代文学史を概観し,時代別に文芸思潮を学ぶ。さらにその時代の代表的な作者について学び,授業時間内で実際に作品を読む。日本近代文学の基礎知識の習得を到達目標とする。

授業内容第1回目 イントロダクション 物語を読むこと第2回目 日本近代文学史概略第3回目 二葉亭四迷第4回目 尾崎紅葉第5回目 樋口一葉第6回目 森鷗外第7回目 北村透谷第8回目 島崎藤村・田山花袋第9回目 夏目漱石(1)人と作品第10回目 夏目漱石(2)「坊っちゃん」を読む第11回目 夏目漱石(3)「こゝろ」を読む第12回目 芥川龍之介第13回目 永井荷風(1)人と作品第14回目 永井荷風(2)「濹東綺譚」を読む第15回目 谷崎潤一郎(1)人と作品第16回目 谷崎潤一郎(2)「春琴抄」を読む第17回目 志賀直哉第18回目 小林多喜二第19回目 江戸川乱歩第20回目 川端康成第21回目 太宰治(1)人と作品第22回目 太宰治(2)「富嶽百景」を読む第23回目 三島由紀夫(1)人と作品第24回目 三島由紀夫(2)短篇作品を読む第25回目 大岡昇平第26回目 吉行淳之介第27回目 大江健三郎第28回目 総まとめ※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点第1回目で授業の進め方などの説明をする。最初の授業の欠席については配慮しない。私語はいかなる理由があろうとも絶対にしてはならない。途中退室する者に対しては厳しく対処する。

準備学習の内容日頃より読書に親しみ,授業で紹介された作品を積極的に読むこと。

教科書使用しない。適宜プリントを配布する。

参考書授業中に適宜紹介する。

成績評価の方法授業への参加度(40%),定期テスト(60%)

(あるいは授業への参加度と期末レポートによって評価する。履修者数によって評価の方法は決める。)

その他特になし。

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日本文学4単位

1・2年次

兼任講師 黒 崎 峰 孝

授業の概要・到達目標日本近代文学の代表作品を読み解きながら,文学の面白さを味わっていきたい。これらの作品は,多くの若者達に長く読み継がれて来た定

評ある作品であると共に,重要な問題提起も多分に含まれている。作品の読み方は百人いれば百通りの読み方があっていいと思う。既成概念にとらわれずに,各自それぞれの問題意識やテーマに沿って,自由な読みに挑戦してもらいたい。

また,この講義を,自分の人生を考える一つのきっかけにしてもらえば幸いである。

授業内容作家論と作品講読を交互に行う予定。作品講読では背景や特徴なども探りつつ,ポイントとなる文章を拾い上げ(プリント配布),その文章

を読みながら進めて行く。

第1回 イントロダクション第2回 夏目漱石 苦悩する坊っちゃん第3回 「坊っちゃん」第4回 森 鴎外 不世出の秀才第5回 「ヰタ・セクスアリス」第6回 島崎藤村 暗い血の宿命第7回 「破戒」第8回 与謝野晶子 情熱の歌人第9回 「君死にたまふことなかれ」第10回 明治時代の主な文学思潮及び時代背景第11回 志賀直哉 小説の神様第12回 「暗夜行路」第13回 芥川龍之介 辰年辰月辰日生まれの奇才第14回 「奉教人の死」第15回 宮澤賢治 法華経に捧げた生涯第16回 「雨ニモマケズ」第17回 大正時代の主な文学思潮及び時代背景第18回 谷崎潤一郎 美しき母の呪縛第19回 「春琴抄」第20回 川端康成 孤児の宿命第21回 「伊豆の踊子」第22回 三島由紀夫 憂国の士・その実像と虚像第23回 「仮面の告白」第24回 遠藤周作 宗教と文学の狭間第25回 「沈黙」第26回 大岡昇平 戦争体験と文学第27回 「野火」第28回 レポート提出

履修の注意点リアクションシートをかなり書いてもらうので,しっかりと講義を聴き,自分なりに解釈しまとめる姿勢が必要。

準備学習の内容各作家の作品はなるべく読んでおくこと。

教科書特に使用しない。毎回,プリントを配布。

参考書「群像 日本の作家」(小学館),「新潮 日本文学アルバム」(新潮社),「おじさんは文学通」(明治書院)など。その他,授業内でも

紹介。

成績評価の方法平常点30%,リアクションシート40%,レポート30%で,総合的に評価。

その他特になし

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日本文学4単位

1・2年次

兼任講師 田 中 絵美利

授業の概要・到達目標明治から大正期にかけて発表された小説を読むことを通じ,当時の日本の文化や風俗,思想を知ると共に,〈読む〉ことを通じてみずからの思想や価値観を相対化することを目的とする。本年度のテーマは,〈余計者〉。誰もが,自分自身を〈余計者〉だと感じた経験を持っていることだろう。〈余計者〉であるという自意識は,社会から疎外されていると感じる孤独感であり,それは同時に,社会がどのような人物を求めているかを把握していることでもある。明治時代における〈余計者〉とはどのような人物か。〈余計者〉であると感じたとき,人はどのような行動をとるのか。物語を読むことを通しつつ考えていきたい。今年度は初めての取り組みとして,夏目漱石の長編小説を二編扱う。

授業内容第1回 イントロダクション 履修上の注意第2回 明治初年のベストセラー第3回 明治期の学校教育制度の確立第4回 二葉亭四迷『浮雲』(1)二葉亭四迷基礎知識・問題点の整理第5回 二葉亭四迷『浮雲』(2)新旧対立する文化・社会から疎外される男第6回 樋口一葉「十三夜」(1)樋口一葉基礎知識・問題点の整理第7回 樋口一葉「十三夜」(2)明治期の結婚制度・女性の立場第8回 樋口一葉「十三夜」(3)物語の末尾の解釈・映画鑑賞第9回 国木田独歩「酒中日記」(1)ワークシート作成第10回 国木田独歩「酒中日記」(2)国木田独歩基礎知識・問題点の整理第11回 国木田独歩「酒中日記」(3)日清戦争と教育勅語第12回 国木田独歩「酒中日記」(4)日清戦争と軍人イメージ第13回 国木田独歩「酒中日記」(5)日記体小説の特徴と解釈の可能性第14回 国木田独歩「酒中日記」(6)交錯する意図・まとめ第15回 中間テスト第16回 夏目漱石『三四郎』(1)夏目漱石基礎知識・問題点の整理第17回 夏目漱石『三四郎』(2)明治40年代の帝大生第18回 夏目漱石『三四郎』(3)新しい女と謎の女 その1第19回 夏目漱石『三四郎』(4)新しい女と謎の女 その2第20回 夏目漱石『三四郎』(5)美禰子の結婚と罪 その1第21回 夏目漱石『三四郎』(6)美禰子の結婚と罪 その2第22回 夏目漱石『三四郎』(7)美禰子の結婚と罪 その3第23回 夏目漱石『三四郎』(8)まとめ第24回 夏目漱石『行人』(1)「友達」・ホモソーシャルな欲望第25回 夏目漱石『行人』(2)家長の恋第26回 夏目漱石『行人』(3)兄と弟と謎の女第27回 夏目漱石『行人』(4)Hさんの手紙第28回 夏目漱石『行人』(5)まとめ※授業内容に関しては,受講する学生の興味関心の方向,理解度によって変更することもある。

履修の注意点遅刻,私語など真面目に受講している学生の邪魔になるような言動には厳しく対処する。居眠りをしている学生も,出席扱いとはしない。良識をもって授業には参加すること。また,出席の不正登録などのアンフェアな行為にも厳しく対応する。出席をしていれば単位が取れる授業ではない。出席をし,なおかつきちんと授業内容を理解し,消化することで単位取得という結果につながる授業である。Oh-o! Meijiを通じて授業に関する連絡をすることもあるので,確認する習慣をつけておくこと。授業で扱う小説はすべて事前に読んでから,授業に出席すること。入手しにくい作品に関しては,事前に授業内で配布する。

準備学習の内容授業内で扱う作品を前もって読んでおく必要がある。特に,『三四郎』は10月の中旬までに読破しておくこと。それ以外の作品に関してはその都度指示を出す。

教科書『三四郎』夏目漱石(新潮文庫)『行人』夏目漱石(新潮文庫)授業内で扱う作品はすべて前もって読んでから受講する必要がある。

参考書授業内でその都度紹介する。

成績評価の方法受講人数によって成績評価方法を決めるので,初回のガイダンスには必ず参加すること。春学期に履修登録した段階で大体の受講人数の把握ができるので,初回ガイダンスで成績評価方法を説明する。よほど受講人数が多くない限り,出席点,平常点,中間テスト,期末テストを総合的に評価し,成績を付ける。

その他特になし

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外国文学2単位

3・4年次

准教授 内 田 兆 史

授業の概要・到達目標≪授業の到達目標及びテーマ≫

イスパノアメリカと呼ばれる地域,そして広くラテンアメリカが生み出した文学作品を,そこに暮らす人びとの歴史と,その中で生まれた暮らしやメンタリティ,政治との関わりとともに考察する。

いわゆる「ラテンアメリカ」地域を,それ以外のアメリカやヨーロッパとの比較し,またそれぞれの関係をとらえられるようになり,そのうえでイスパノアメリカの代表的作家たちの意識や作品に対する理解を深める。≪授業の概要≫

イスパノアメリカについて,まずはその成り立ちや,歴史に基づいたモザイク模様を織りなす文化を概観し,20世紀から今世紀にかけてのこの地域の代表的作家とその作品を取り上げ,それぞれの作家,作品を,地域や時代の特徴をとらえる。また,そうした文学作品をきっかけに制作された映画についても考察する。

授業内容第1回:オリエンテーション 授業の目的と概要について説明し,中

南米,ラテンアメリカおよびイスパノアメリカという語のとらえ方,それぞれが覆う範疇を定義する。

第2回:アメリカが誕生するまで ラテンアメリカ,とりわけイスパノアメリカの古代史を概観する。

第3回:アメリカの誕生 ラテンアメリカ,とりわけイスパノアメリカの歴史を,そのほかのアメリカおよびヨーロッパとの比較・関連を考えながら,征服・植民地時代までを概観する。

第4回:アメリカの独立 ラテンアメリカ,とりわけイスパノアメリカの歴史を,そのほかのアメリカおよびヨーロッパとの比較・関連を考えながら,各国独立以降の歴史を概観する。

第5回:アメリカの現代 ラテンアメリカ,とりわけイスパノアメリカの歴史を,そのほかのアメリカおよびヨーロッパとの比較・関連を考えながら,現代史を概観する。

第6回:ラテンアメリカの作家1 レオポルド・ルゴーネスと「ラテンアメリカ文学」

第7回:ラテンアメリカの作家2 オラシオ・キローガのインパクト第8回:ラテンアメリカの作家3 ホルヘ・ルイス・ボルヘスとオリ

ジナリティ第9回:ラテンアメリカの作家4 フリオ・コルタサルと二つの岸辺第10回:ラテンアメリカの作家5 アドルフォ・ビオイ・カサーレス

とカーニバル第11回:ラテンアメリカの作家6 アレホ・カルペンティエールと魔

術第12回:ラテンアメリカの作家7 フアン・ルルフォと写真第13回:ラテンアメリカの作家8 カルロス・フエンテスと歴史第14回:ラテンアメリカの作家9 ガブリエル・ガルシア・マルケス

と魔術的リアリズム上記の授業計画は目安であり,じっさいの授業回数や進行にいくぶ

んの誤差は生じる。

履修の注意点ブックリストに挙げられた本を学期中に読んでおくこと。

準備学習の内容授業前には配布された作品を読み,簡単な感想をまとめる。授業後には授業で学んだ背景を意識しつつ作品を読み直し,ラテン

アメリカ文学のなかでの位置づけをする。

教科書特に指定しない。授業内でプリントを配布する。

参考書安藤哲行『現代ラテンアメリカ文学併走』松籟社

そのほか,授業中にブックリストを配布する。

成績評価の方法リアクションペイパー(毎回,50%)とレポート(50%)

その他特になし。

言語と文化2単位

3・4年次

教授 虎 岩 直 子

授業の概要・到達目標詩,この授業では英語の詩,を読解し味わうことが第一の目的であるが,それぞれの作品が成立した政治社会的背景を理解することによって,いかに読解が深まっていくかを経験してほしい。本年度は視覚表象と言語表象間の借用・言及に着目して作品を読解分析していく。「詩」という言語芸術に馴染みがない人々にも,絵画や写真,映像作品などに言及している作品は,視覚表象を並べ考察してみると,分かりやすいものとなってくるだろう。これを機会に様々な表象の質の違いを味わいつつ,「詩」に接近する機会を持つことを期待する。

授業内容1回目 イントロダクション2回目 視覚表象と詩3回目から13回目 具体的な作品を,言及対象を紹介しながら読んでいく。20世紀から現代までのイギリス諸島の詩人が中心となる。14回目 復習

履修の注意点授業中に対象資料を紹介していくので,きちんと出席してほしい。

準備学習の内容日常的に意識してさまざまな文化表象を分析的に見ていく訓練をすることを求める。

教科書特に指定しない。授業中にテキストを配布する。

参考書特に指定しない。

成績評価の方法出席して積極的に授業に関わる姿勢(20パーセント)。期末試験

(80パーセント)。

その他なし

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教養基礎講座【和泉開講】2単位

1・2年次

教授 高 峰 修

授業の概要・到達目標ジェンダーとは,まずは「文化的・社会的・心理的な性の有り

様」と説明できます。私たちは女として,男として,あるいはそのどちらでもない立場として例外なくジェンダーをまといながら生きており,また現代社会が抱える多くの問題の背景には,このジェンダーが潜んでいると考えられます。

この授業では,まずジェンダー理論の基本的知識を習得し,さらにそれをツールとして他の社会現象や社会問題を分析する視点を獲得することを達成目標とします。そうした分析視点が,3~4年生における政治学,経済学,地域行政学各分野の専門的な学びにおいて,必ずや問題解決の新たな方策をもたらすことを期待しています。

授業内容第1講 ジェンダーへの気づき第2講 ジェンダー理論史第3講 性別役割分業第4講 ジェンダーへの社会化第5講 体力とジェンダー第6講 中間まとめ第7講 ジェンダーと労働(1)第8講 ジェンダーと労働(2)第9講 私的領域とジェンダー~恋愛・結婚・出産・介護第10講 男性学・男性性について第11講 セクシュアリティ(1)~異性愛/同性愛主義第12講 セクシュアリティ(2)~性別違和,トランスジェンダー第13講 暴力とジェンダー~セクシュアル・ハラスメント,DV,

レイプ第14講 グローバルな課題とジェンダー・まとめ

履修の注意点身の回りにあたり前のようにある男と女という存在を,あえて問

い直していきます。そこには新たな発見があると思いますので,ぜひそれを受け入れる柔軟さを持ち合わせていてください。またできるだけ授業内でディスカッションやグループワークを取り入れますので,積極的な発言を期待しています。

準備学習の内容毎週,指定するテキストの章や文献,論文などの資料を熟読して

くること。

教科書木村・伊田・熊安編著「よくわかるジェンダー・スタディーズ」ミネルヴァ書房,2013年

参考書毎回の講義で紹介します。

成績評価の方法原則として毎回出欠をとり授業へのコメントを書いてもらいま

す。期末には試験を行います。1)授業の理解度(リアクションペーパーの評価) 50%2)期末試験 50%

その他a)スライドとレジュメ

講義は原則として,スライドによるプレゼンテーションによって進めます。講義前にスライドのファイルをOh-o! Meijiのクラスウェブ内(資料)にアップしますので,必要に応じて各自で印刷して下さい。b)リアクションペーパー

原則として毎回,受講内容に対するコメントを書いてもらいます。この内容をもって出席とします。ときどき,遅刻のチェックをします。c)ディスカッション

できるだけ講義の中で受講生同士の意見交換をする時間を取りたいと思います。そうした時間には積極的に発言し,同時に他の受講者の意見にも耳を傾け受け入れることを心がけてください。

教養基礎講座【駿河台開講】2単位

3・4年次

兼任講師 小副川 琢

授業の概要・到達目標日本は石油の多くを中東地域から輸入し,また同地域の動向は世界に大きな影響を与えている。ゆえに,中東を知ることは教養の一つとして今や必須と言える。そこで,中東地域の諸事情を本講義では取り上げていき,その多様性を理解することを目的とする。

授業内容第1回:aのみ:イントロダクション第2回:中東地域の概要第3回:中東地域の宗教・宗派第4回:中東地域の食第5回:中東地域の人間関係第6回:中東地域の若者・女性第7回:中東政治の特色第8回:中東紛争(1):パレスチナ問題の推移第9回:中東紛争(2):パレスチナ問題の現状第10回:中東紛争(3):シリア内戦の推移第11回:中東紛争(4):シリア内戦の現状第12回:中東経済(1):石油モノカルチャー経済第13回:中東経済(2):出稼ぎ問題第14回:a:日本と中東

b:まとめ

履修の注意点世界史の知識があると望ましい。

準備学習の内容次回の授業で取り上げる重要用語を提示するので,事前に調べておくこと。復習として,配布資料を見直すこと。

教科書とくに定めない。

参考書授業中に適宜提示する。

成績評価の方法期末試験で評価する。

その他特になし。

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法学4単位

1・2年次

兼任講師(法) 森 本 陽 美

授業の概要・到達目標私たちが無条件に「法」として思い浮かべているのは,実は西欧法のことである。何故,当然のようにそう思うのか。何故西欧法を受け入

れることになったのか,その理由は江戸時代末期に遡る。日本は,江戸時代末期に開国を強いられ,西欧諸国との間に不平等条約を結ばされた。それを改正するためには,西欧と同じ制度の「法」を持つことが国是であったからである。それから150年が過ぎ,日本独特の法文化も形成されている。

この授業では,西欧法継受の歴史的背景,そもそも西欧由来の「法」とは何か,その理念としての目的である正義とは何か,東西文化が「法」に及ぼす影響,理想としての法と法の担い手などを中心に学習する。また,法の機能的側面としての目的,即ち,国民相互の関係や国家もしくは地方公共団体と国民との関係等において,どのように働いているのかを具体的に学習する。

さらに,第二次世界大戦から現代に至るまで,「法」がどのように私たちの社会生活に影響を及ぼしているのかについて,東京裁判,裁判員制度,DV法,自衛隊にまつわる諸問題,憲法解釈変更の閣議決定,憲法改正草案,特定秘密保護法,安保法制などについても検討する。

この授業を通して,法や社会問題に関心を持ち,社会の動きに敏感であることを望む。

授業内容【前期】第1回:「法学」学習の注意点第2回:「人間の」規範としての法第3回:文化的現象としての法第4回: 〃第5回:日本と西欧法の出会い(総論)第6回: 〃第7回:日本と西欧法の出会い(各論)第8回: 〃 ドイツ第9回: 〃 アメリカ第10回:法の担い手とその養成第11回: 〃第12回:近代法の系譜および形態第13回:近代法の諸様相第14回: 〃第15回:日本法の今後の課題第16回:裁判員制度(講義)第17回: 〃 (DVD 鑑賞)第18回:裁判傍聴第19回:東京裁判(講義)第20回: 〃 (DVD 観賞)第21回:平和主義第22回:憲法9条の解釈と裁判第23回:自衛隊第24回:安保法制第25回:特定秘密保護法第26回:違憲判決と統治行為論第27回:憲法改正第28回:ディベート

履修の注意点教科書の内容を発展させたレポートが一題あり,これが試験の受験条件となります。授業は,出来る限り双方向授業にして皆と一緒に授業を作り上げるつもりです。その時々の時事問題に関心を払って下さい。

準備学習の内容教科書を読み,現在の政治の動きを常に把握することが重要です。

教科書三ヶ月章『法学入門』(弘文堂)

参考書必要に応じて指示します。

成績評価の方法定期試験,授業への貢献度,授業への参加度で評価します。

その他レポート提出者だけに定期試験受験資格がありますので,注意して下さい。集中授業なので心身共にきついこともあるでしょうが,お互い

早くうち解けて頑張って参りましょう!

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法学4単位

1・2年次

兼任講師(法) 三 枝 昌 幸

授業の概要・到達目標《授業の概要》

この授業では,最初に法学の基礎について講義する。具体的には,法の性質や分類,歴史,解釈方法などについて解説する。これらの知識を踏まえつつ,現代日本の法制度の中でも特に基本的な法である憲法,民法,刑法について基礎事項を中心に解説していく。その際,裁判所の判例など具体的な事例を取り上げることで,法的問題の解決方法についても学習していく。

《授業の到達目標》法及び法学の基礎知識を習得すること,また,簡単な法的問題について自分なりの答えを導く思考力を身につけることを目標とする。

授業内容第1回:法とは何か① 法と道徳第2回:法とは何か② 権利と義務第3回:法の歴史① 古代~中世第4回:法の歴史② 近代法の成立第5回:法の歴史③ 現代法の展開第6回:日本における西欧法の受容第7回:法源① 制定法第8回:法源② 判例第9回:法の分類① 公法と私法第10回:法の分類② 主要な法の分類第11回:法の解釈① 事実認定と法解釈第12回:法の解釈② 法解釈の方法第13回:法と紛争① 裁判の仕組み第14回:法と紛争② 裁判以外の紛争解決第15回:国家と憲法第16回:統治の仕組み第17回:人権保障の仕組み第18回:犯罪と法第19回:犯罪の成立要件第20回:刑事手続第21回:財産法の基本原則第22回:物権第23回:債権第24回:家族生活と法第25回:民事手続第26回:労働法第27回:国際法第28回:まとめ

履修の注意点六法を持参すること。

準備学習の内容次回の授業範囲について教科書を読んで疑問点をまとめておくこと。授業後は教科書やレジュメを見返し,分からなかった点は次の授業で

質問すること。

教科書『現代法学入門〔第4版〕』伊藤正己=加藤一郎編(有斐閣)

参考書『法学入門〔第6版補訂版〕』末川博編(有斐閣)

成績評価の方法定期試験70%,授業への貢献度30%

その他特になし

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地理学4単位

1・2年次

兼任講師(文) 谷 川 尚 哉

授業の概要・到達目標地理学は,自然科学と人文科学あるいは社会科学にまたがる,いわゆる学際的な学問である。また,地理学は,つねに「場所・地域・空間」

にこだわる学問である。リージョナルサイエンスの代表とも言える。地理学の有効性・おもしろさ・可能性を探っていきたい。今年度は,第1次産業の地理学として,捕鯨と漁業の地理に特化したい。TPP 問題を考えるにあたっても,第1次産業の重要性を理解する

ことを到達目標としたい。

授業内容第1回 地理学とは何か(1)地理学史から考える第2回 地理学とは何か(2)地理学の構成から考える第3回 第1次産業の地理学 漁業(水産業)と捕鯨第4回 捕鯨の歴史的変遷(1)ジョン万次郎と「白鯨」そしてペリー来航第5回 捕鯨の歴史的変遷(2)1606年紀州・太地での鯨組の結成・古式捕鯨第6回 捕鯨の歴史的変遷(3)近代捕鯨の始まり・ノルウェー式捕鯨の導入・鮎川第7回 捕鯨の歴史的変遷(4)南氷洋(南極海)捕鯨・母船式捕鯨の開始第8回 捕鯨の歴史的変遷(5)国際捕鯨取締条約(ICRW)と国際捕鯨委員会(IWC)第9回 捕鯨問題の歴史的変遷(1)1972年・国連人間環境会議とニクソン政権第10回 捕鯨問題の歴史的変遷(2)商業捕鯨モラトリアムと調査捕鯨,そして反捕鯨第11回 捕鯨問題の歴史的変遷(3)シーシェパードは環境テロリスト?第12回 捕鯨問題の歴史的変遷(4)THE COVEとBehind The Cove,そして太地第13回 捕鯨問題の歴史的変遷(5)国際司法裁判所(ICJ)の判決第14回 沿岸小型捕鯨 和歌山太地のゴンドウ鯨漁と千葉県和田のツチ鯨漁第15回 たった一人の初鰹と鰹の一本釣り船団(明神学武)第16回 鰹の一本釣り船団の戦い第17回 「15歳の海」マグロ延縄漁第18回 遠洋マグロ延縄漁と減船。ラスパルマスと気仙沼第19回 減船問題と便宜置籍船問題。台湾の実態第20回 「アルマドラバ」スペイン地中海のマグロ定置網漁第21回 蓄養マグロとその輸入(a)地中海第22回 蓄養マグロとその輸入(b)オーストラリアとメキシコ第23回 マグロ完全養殖への模索。近大マグロ第24回 青森県大間のマグロ一本釣り(1)洋三夫妻の夫婦船第25回 青森県大間のマグロ一本釣り(2)張江さんとリッキーの御祝儀相場第26回 津軽海峡をはさんだ北海道戸井のマグロ漁第27回 世界の国がマグロを食べ始めた(1)中国・台湾,中華料理はどうなる?第28回 世界の国がマグロを食べ始めた(2)マグロが輸入できない?*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点映像資料を活用するので,欠席すると学習が困難になろう。

準備学習の内容高校程度の地図帳があると良い。また,常に,第1次産業に関する報道(ニュース)に気をつけて,チェックすること。

教科書基本的には,視聴覚教材をテキスト代わりに活用する。必然的に,欠席回数が多いと,講義の内容について来れなくなるので注意のこと。

参考書随時,紹介したい。

成績評価の方法期末に試験をする。100点満点。レポート等での代替はない。

その他特になし。

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文化人類学4単位

1・2年次

教授 山 内 健 治

授業の概要・到達目標文化人類学は,民族や様々な国の人々の生活文化を比較考察する学問です。方法は歴史学・考古学とも異なり,常に現代文化の理解を前提

としています。本授業では,19世紀に確立した文化人類学の理論を現代まで紹介しながら,現代文化の理解の方法について考えます。講義では,私たちの身近な事例,家族・婚姻とは何か,グローバル化の進む中で民族性とは何か等,現代の課題を紹介するとともに我々の文化を学習します。

文化人類学の基礎理論である,進化論・伝播論・機能主義・構造主義の理解を到達目標とする。

授業内容第1回目:ガイダンス第2回目:文化人類学の位置づけ第3回目:文化人類学の位置づけ<2>第4回目:文化とは何か第5回目:文化とは何か<2>第6回目:文化人類学の基礎理論第7回目:文化人類学の基礎理論<2>第8回目:現代人類学の課題(1) 開発と植民地第9回目:現代人類学の課題(2) グローバリゼーションと文化ナショナリズム第10回目:国際社会の中の沖縄第11回目:軍事環境下における民族と文化第12回目:沖縄エスノグラフィー第13回目:伝播論第14回目:東アジアの文化複合第15回目:東アジアの文化複合<2>第16回目:日本人はどこからきたのか第17回目:日本人はどこからきたのか<2>第18回目:移民の文化第19回目:フィールドワーク論第20回目:移民の文化<2>第21回目:国家と民族第22回目:国家と民族<2>第23回目:機能主義第24回目:機能主義<2>第25回目:家族とはなにか第26回目:家族とはなにか<2>第27回目:構造主義第28回目:構造主義<2>

履修の注意点講義中のプリントを中心に出題するで,講義の理解には配布プリントは必須です。文化人類学系の理論書ならびに社会学系の理論書を読ん

でおくことが望ましい。

準備学習の内容文化人類学に関わる文献を検索し,必ず一文献は読むこと。前期終了前のレポートには必須課題である。

教科書山内健治著『基地と聖地の沖縄史』吉川弘文館

参考書綾部恒雄編『文化人類学15の理論』中公新書明治大学島しょ文化研究編『国際社会の中の沖縄・奄美』風土社

成績評価の方法試験(50%),平常点(30%),小レポート(20%)を総合的に判断する。

その他特になし

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文化人類学【春学期】4単位

1・2年次

兼任講師 石 川 浩 之

授業の概要・到達目標文化人類学は本来,異民族を研究対象とし,異文化理解の方法を学んでいく学問分野である。長期間の現地滞在調査(フィールドワーク)

による資料から様々な人々の生活文化を比較考察していく。本授業では,今日までの文化人類学の理論を紹介するとともに,担当教員のフィールドワーク資料から,沖繩などの社会を具体的に紹介す

る。

授業内容第1回:文化人類学とは第2回:異民族・異文化の理解第3回:文化とは何か─文化の相対性第4回:フィールドワーク前史としての進化主義(文化人類学の理論その1)第5回:フィールドワーク─文化人類学の方法論第6回:参与観察─民俗的思考を求めて第7回:世界の民族─国家,国民との違い第8回:民族・文化・言語第9回:独立言語と方言─民族の枠組をめぐって第10回:食料獲得の方法─狩猟採集・牧畜・農耕第11回:家族・婚姻─家族の多様性第12回:核家族は普遍的か?第13回:ふたつの親族認識─出自とキンドレッド第14回:親族集団の構造─出自集団第15回:伝播論(文化人類学の理論その2)第16回:日本人の系統論(その1)─5 つの種族文化第17回:日本人の系統論(その2)─日本神話を手掛かりに第18回:機能主義(文化人類学の理論その3)第19回:贈与と交換─儀礼的交換第20回:宗教的行為─呪術・邪術・妖術第21回:構造主義(文化人類学の理論その4)第22回:一般交換と限定交換第23回:シャーマニズムの構造第24回:宗教儀礼─儀礼の過程第25回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その1)─歴史第26回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その2)─社会と宗教第27回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その3)─祭祀組織第28回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その4)─祭祀儀礼

履修の注意点社会学系の科目との関連が深いが,対象は多岐にわたり政治・経済・地域行政のいずれの学科目とも密接な結びつきを持つ。3・4年次の

科目では,特に民族学・社会人類学・民俗学・日本民俗社会論・社会調査法・フィールドワーク論などと関連する。

準備学習の内容授業中に配布するプリントを振り返り, 疑問点は質問をすること。次の回に扱うテーマについて, 事前に参考書の該当箇所に目を通しておくこ

と。

教科書特に指定しない。授業中にプリントを配布する。

参考書必要に応じて随時紹介する。さしあたって以下の文献を紹介しておく。

『文化人類学への招待』,山口昌男,岩波新書(黄版)204,1982。『異人その他』,岡正雄,言叢社,1979。『沖縄からアジアが見える』,比嘉政夫,岩波ジュニア新書 327,1999。『大宜味村史 民俗編』,大宜味村史編纂委員会・民俗編専門部会編,大宜味村教育委員会,2018。

成績評価の方法授業中に随時実施する小レポート(20%),期末レポート(80%)。

その他特になし

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文化人類学【秋学期】4単位

1・2年次

兼任講師 石 川 浩 之

授業の概要・到達目標文化人類学は本来,異民族を研究対象とし,異文化理解の方法を学んでいく学問分野である。長期間の現地滞在調査(フィールドワーク)

による資料から様々な人々の生活文化を比較考察していく。本授業では,今日までの文化人類学の理論を紹介するとともに,担当教員のフィールドワーク資料から,沖繩などの社会を具体的に紹介す

る。

授業内容第1回:文化人類学とは第2回:異民族・異文化の理解第3回:文化とは何か─文化の相対性第4回:フィールドワーク前史としての進化主義(文化人類学の理論その1)第5回:フィールドワーク─文化人類学の方法論第6回:参与観察─民俗的思考を求めて第7回:世界の民族─国家,国民との違い第8回:民族・文化・言語第9回:独立言語と方言─民族の枠組をめぐって第10回:食料獲得の方法─狩猟採集・牧畜・農耕第11回:家族・婚姻─家族の多様性第12回:核家族は普遍的か?第13回:ふたつの親族認識─出自とキンドレッド第14回:親族集団の構造─出自集団第15回:伝播論(文化人類学の理論その2)第16回:日本人の系統論(その1)─5 つの種族文化第17回:日本人の系統論(その2)─日本神話を手掛かりに第18回:機能主義(文化人類学の理論その3)第19回:贈与と交換─儀礼的交換第20回:宗教的行為─呪術・邪術・妖術第21回:構造主義(文化人類学の理論その4)第22回:一般交換と限定交換第23回:シャーマニズムの構造第24回:宗教儀礼─儀礼の過程第25回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その1)─歴史第26回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その2)─社会と宗教第27回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その3)─祭祀組織第28回:グローバリゼーションの中の地域文化─沖縄の文化と社会(その4)─祭祀儀礼

履修の注意点社会学系の科目との関連が深いが,対象は多岐にわたり政治・経済・地域行政のいずれの学科目とも密接な結びつきを持つ。3・4年次の

科目では,特に民族学・社会人類学・民俗学・日本民俗社会論・社会調査法・フィールドワーク論などと関連する。

準備学習の内容授業中に配布するプリントを振り返り, 疑問点は質問をすること。次の回に扱うテーマについて, 事前に参考書の該当箇所に目を通しておくこ

と。

教科書特に指定しない。授業中にプリントを配布する。

参考書必要に応じて随時紹介する。さしあたって以下の文献を紹介しておく。

『文化人類学への招待』,山口昌男,岩波新書(黄版)204,1982。『異人その他』,岡正雄,言叢社,1979。『沖縄からアジアが見える』,比嘉政夫,岩波ジュニア新書 327,1999。『大宜味村史 民俗編』,大宜味村史編纂委員会・民俗編専門部会編,大宜味村教育委員会,2018。

成績評価の方法授業中に随時実施する小レポート(20%),期末試験(80%)。

その他特になし

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現代心理学2単位

1・2年次

兼任講師 羽 岡 邦 男

授業の概要・到達目標〈授業の概要〉

心理学は別名「行動の科学」とも呼ばれています。私たちの日常行動の全てが,心理学の研究対象といっても過言ではないでしょう。本講義では多岐にわたる人間行動の中から,私たちの生活と特に関わりが深い項目,すなわち「性格の形成と変容」,「対人関係の構築」,そして「集団行動」を主なテーマに,それぞれの基本的な理論・考え方を解説します。また,抽象的な説明に終始するのではなく,より具体的な説明(事例)を織り交ぜながら,それぞれの特徴,課題,問題点などを考えていきます。

〈授業の到達目標〉下記の授業スケジュールに沿って,現代社会を生きる私たちが日常経験し,

また将来経験するであろう様々な「行動」や「現象」に関して,その具体的な仕組みを理解することを到達目標の1つとします。

到達目標のもう1つは,本講義を通じて「自分自身の成長を促すこと」です。すなわち,学生から社会人に進む途中である皆さんにとって,性格や対人といったテーマから自分の人生を振り返ること,自分自身を知ること,自分の世界・活動範囲を広げること,自分の生き方に対して何らかの方向性を定めること等は,自分自身の成長を促す上で重要な課題といえましょう。このような課題に対して,本講義は様々なヒントを与えるものと考えています。

以上の2点を到達目標とします。

授業内容第1回 aのみ:イントロダクション(現代社会と人間行動)第2回 性格(1):性格に関する俗説と誤解第3回 性格(2):性格形成のメカニズム第4回 性格(3):性格の記述・分類第5回 性格(4):性格の変容,多面性格とは? 多重人格とは?第6回 発 達:発達課題と人格形成,キャリア形成第7回 対人(1):社会的欲求と社会的認知,原因帰属第8回 対人(2):態度と説得,説得の手法第9回 対人(3):対人魅力とは?第10回 対人(4):対人コミュニケーションの基本第11回 集団(1):集団の概念,集団規範,同調と服従第12回 集団(2):リーダーとリーダーシップ第13回 集合現象:群集心理,流言とデマ,パニック第14回 メンタルヘルス:最近の傾向とストレスケア※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点受講される皆さんには,講義に対して積極的に「参加」する姿勢を求めま

す。この「参加」とは上記の各テーマに対して,「自分の場合はどうだろうか」あるいは「この場合,自分ならどのように対処するだろうか」といった

「問題意識」を常に持ちながら受講することを指します。この「問題意識」が無いと,抽象的な概念だけをただ詰め込むような「受け身」の受講になってしまい,冒頭で述べた「自分自身の成長」が期待できないからです。

従って,受講に際しては,「この講義は自分にとって,どのような意味を持つのか」を一人ひとりがしっかりと考えた上で,履修についての判断をしてください。

準備学習の内容毎回,講義の終わりに簡単なアンケート調査を実施します。これは次回の

講義内容に関するものであり,結果を次回の講義に反映させますので,必ず回答してください。あわせて,次回講義に関する課題を指示しますので,参考書や文献などを用いて準備学習を確実に行ってください。

また,毎回の講義内容については,レジュメを用いて復習を怠らないようにしてください。これは例えば「性格」で紹介した理論が,後の「対人」や

「集団」で再び登場することがあるからです。この際,復習が十分でないと,訳のわからないまま受講するといった不具合が生じてしまいがちです。あわせて,理解を確実にするためにも,不明な箇所は遠慮なく質問してください。

教科書特に定めません。毎回,講義の要旨(レジュメ)を配布します。

参考書『心理学・入門』 サトウタツヤ,渡邊芳之(有斐閣)2011年『人間とコミュニケーション』 原岡一馬編著(ナカニシヤ出版)1990年『対人関係の社会心理学』 長田雅喜編著(福村出版)1996年

成績評価の方法授業への参加度(アンケートの回答を含む)20%,期末試験80%で評価しま

す。

その他講義の進み具合によっては,簡単な個人実習(性格検査等)を行う予定で

す。

心理学概論2単位

1・2年次

専任講師 樋 口 収

授業の概要・到達目標人の心は,他者や周囲の環境にうまく対応するための重要な働き

を担っている。本講義ではそうした人の心の働きについて解説する。

到達目標は(1)心理学の専門用語を理解すること,(2)心理学の研究データを理解できるようになること,(3)その用語を用いて人の心の働きについて説明できるようになること,である。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 心の進化第3回目 人間関係第4回目 社会的影響第5回目 利他行動第6回目 感情第7回目 配偶行動第8回目 消費者行動第9回目 心理学実験の体験第10回目 文化第11回目 心理学研究の最前線第12回目 性格第13回目 記憶第14回目 まとめ

履修の注意点講義中の私語は厳禁である。また初回の講義に課外学習などについても説明をするので必ず参加すること。どうしても出席できない場合には「事前」に樋口まで「理由を含めて」連絡をすること

(email: ohgc29[at]meiji.ac.jp: [at]は@にする)。なお,授業の順番は,受講生の理解度に応じて前後することもある。

準備学習の内容各回の最後に参考文献を複数提示するので,興味のあるものを精

読すること。

教科書使用しない。

参考書『心理学』無藤隆他(有斐閣)2004年『心理学ビジュアル百科』越智啓太編2016年

成績評価の方法授業への参加度(20%),期末試験(80%)

その他この講義では,講義内あるいは講義外で心理学の実験を実施する

予定である。参加は任意であるが,良い経験になるので,興味をもって参加して欲しい。

─ 33 ─

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文化論概論4単位

1・2年次

兼任講師 加 藤 恵 美

授業の概要・到達目標この授業は,初めて<文化>を学ぶ履修者に,<文化>を読み解くための基本的な力をつけてもらうことを目的とする。その方法として,

前半では,ヨーロッパとアメリカの文化を中心とする「西洋文明」が他の文明と衝突する世界政治を論じたサミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』を,後半では,ヨーロッパが主にイスラム圏からの移民を大量に受け入れた結果「西洋文明」は「死」を迎えつつあると論じたダグラス・マレーの『西洋の自死』を,グループディスカッションなどを通じて,批判的に読み進める。

授業内容第1回目:イントロダクション第2回目:世界の諸文明(1):文明の重要性第3回目:世界の諸文明(2):諸文明の歴史第4回目:世界の諸文明(3):西洋文明の普遍性?第5回目:諸文明の関係(1):西洋文明の衰退第6回目:諸文明の関係(2):他文明の挑戦第7回目:文明が作る秩序(1):アイデンティティ第8回目:文明が作る秩序(2):中核と周辺第9回目:文明の衝突(1):西洋文明の関係第10回目:文明の衝突(2):文明間の政治第11回目:文明の衝突(3):文明間の戦争第12回目:文明の衝突(4):文明間の戦争の要因第13回目:文明の未来第14回目:前半のまとめ第15回目:ヨーロッパ移民受け入れの歴史(1)第16回目:ヨーロッパ移民受け入れの歴史(2)第17回目:近年のヨーロッパへの移民(難民)(1)第18回目:近年のヨーロッパへの移民(難民)(2)第19回目:多文化主義(1)第20回目:多文化主義(2)第21回目:ヨーロッパの歴史的「罪悪感」(1)第22回目:ヨーロッパの歴史的「罪悪感」(2)第23回目:西洋文明の疲弊(1)第24回目:西洋文明の疲弊(2)第25回目:西洋文明の死(1)第26回目:西洋文明の死(2)第27回目:後半のまとめ第28回目:全体のまとめ

履修の注意点特になし。

準備学習の内容事前に教科書の該当箇所を読むこと。予習は必須。

教科書サミュエル・ハンチントン著,鈴木主税訳『文明の衝突(上)』集英社,2017年。サミュエル・ハンチントン著,鈴木主税訳『文明の衝突(下)』集英社,2017年。ダグラス・マレー著,町田敦夫訳『西洋の自死:移民・アイデンティティ・イスラム』東洋経済新報社,2018年。

参考書授業の中で必要に応じて提示する。

成績評価の方法毎回の授業の最後に提出する小レポート(20%),期末試験(80%)

その他特になし。

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異文化理解とコミュニケーション2単位

1・2年次

教授 海 野 素 央

授業の概要・到達目標異文化間コミュニケーションにおいて,スムーズな関係を構築し,

維持するためには,文化的背景の異なる相手の価値観,信念,思考様式を理解し,自分の意見を主張でき,自文化を相手に理解させ,その上で相手と共生していくための接点を見出すことが重要である。

本講義では,基礎的な理論及び概念を紹介し,そうした理論に基づいて,学生諸君に,円滑な異文化間コミュニケーションを促進していくためのスキルを習得させることにねらいを定めている。すなわち,それらは異文化環境において文化的認知度を高め,適切な行動をとることができるようなスキルである。そうしたプロセスを通じて,学生諸君の異文化理解を深めることが,本講義の最終目的である。

授業内容異文化間コミュニケーションの基礎知識と実践を2本の柱とした

構成とする。理論面では,E・ホール,M・ベネット,J・ベネット,W・グ

ディカンスト,P・ペダーソン等の基礎理論の講義に続いて,講師が展開している異文化対応型リーダーシップに焦点を当てる。一方,実践面では,事例やシミュレーション(模擬体験)等を取り入れながら,異文化間コミュニケーション力を向上させたいと考えている。

尚,本講義では,2008年,12年及び16年米大統領選挙において,オバマ・クリントン陣営に参加した経験に基づいて,戸別訪問並びにトランプ大統領のリーダーシップ,コミュニケーションスタイル及びモチベーションの高め方についても講ずる予定である。

本講義では,以下の内容を考えている。第1回 イントロダクション第2回 自文化中心主義と文化相対主義第3回 ステレオタイプ・偏見・人種差別第4回 事例研究第5回 言語・非言語コミュニケーションⅠ第6回 言語・非言語コミュニケーションⅡ第7回 事例研究第8回 カルチャーショックと異文化適応第9回 異文化対応型リーダーシップ第10回 オバマ・クリントン陣営の戸別訪問第11回 トランプ大統領の「同文化連合軍」対クリントンの「異文

化連合軍」第12回 トランプ大統領のリーダーシップ,コミュニケーションス

タイル及びモチベーションの高め方第13回 シミュレーション第14回 講義全体のふりかえり

また,講師による一方的な講義を避け,講師と受講者との双方向的コミュニケーションを図りたい。

履修の注意点社会心理学,文化人類学,社会学,経営学,コミュニケーション論,比較文化論,政治学(外交交渉論)等の関連科目を履修することが望ましい。

準備学習の内容次回の授業内容に関して参考書等で調べておくこと。異文化間コミュニケーション論で扱う理論や概念を復習すること。

教科書海野素央(2013)『オバマ再選の内幕-オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略』(同友館)

参考書海野素央(2002)『異文化ビジネスハンドブック-事例と対処法』

(学文社)ウイリアム・B・グディカンスト ICC研究会訳(1993)『異文化に橋を架ける』(聖文社)L・A・サモーバー 西田司訳(1983)『異文化間コミュニケーション入門ー国際人養成のために』(聖文社)

成績評価の方法レポート(20%),期末試験(80%)

その他特になし

異文化摩擦とコミュニケーション2単位

1・2年次

教授 海 野 素 央

授業の概要・到達目標それぞれの文化には,文化的価値観,即ち,重視される価値観が

存在する。文化的背景の異なる人の価値観を理解することは,効果的な異文化間コミュニケーションには不可欠である。というのも異なった価値観は,両者の間にコンフリクト(衝突)を生じさせる可能性を高めるからである。

本講義では,文化的価値観とコンフリクトに焦点を当て,異文化環境におけるコンフリクトの対処能力の向上を目指す。将来,海外勤務及び留学を望む学生諸君はもちろんのこと,国内においても文化的背景の相違する人とのコラボレーション(協働)を考えている学生諸君には,是非とも履修して頂きたい。

授業内容基本的には,「異文化理解とコミュニケーション」と同様,基礎理

論と実践の2本の柱とした構成とする。理論面では,G・ホフステッド,C・ハンプデンターナー,F・ト

ロンペナルス,E・ランガー,I・ジャニス等の基礎理論の講義を行う。一方,実践面では,事例や測定ツールを取り入れながら,異文化間コミュニケーション力を向上させたいと考えている。学生諸君は,文化的価値観及びコンフリクトの対処法を測定するツールを用いて,自分自身の価値観やコンフリクトの対処法を測定する機会を得る。講師は,その測定結果を分析しコメントをする。さらに,トヨタ公聴会並びに東京電力福島第一原発事故におけるコミュニケーションとリーダーシップの問題を事例として取りあげる。

本講義では,以下の内容を考えている。第1回 イントロダクション第2回 文化的価値観とコミュニケーションI第3回 文化的価値観とコミュニケーションII第4回 文化的価値観の測定第5回 事例研究第6回 異文化コンフリクトの対処法第7回 集団思考の罠と多様性第8回 マインドフルとマインドレス第9回 効果的な通訳の使い方第10回 トヨタ公聴会と異文化コミュニケーションI第11回 トヨタ公聴会と異文化コミュニケーションII第12回 東京電力福島第一原発事故とリーダーシップI第13回 東京電力福島第一原発事故とリーダーシップII第14回 講義全体のふりかえり

また,講師による一方的な講義をさけ,講師と受講者との双方向的コミュニケーションを図りたい。

履修の注意点社会心理学,文化人類学,社会学,経営学,コミュニケーション

論,比較文化論,政治学(外交交渉論)等の関連科目を履修することが望ましい。

準備学習の内容次回の授業内容に関して教科書及び参考書等で調べておくこと。異文化間コミュニケーション論で扱う理論並びに概念について復習すること。

教科書海野素央(2011)『リスクと回復力-東京電力福島第一原発事故から学ぶリーダーシップ』(同友館)海野素央(2011)『トヨタ公聴会から学ぶ異文化コミュニケーション』(同友館)

参考書海野素央(2002)『異文化ビジネスハンドブック-事例と対処法』

(学文社)G・ホフステード(1995)岩井紀子 岩井八郎訳 『多文化世界』(有斐閣)W.B.グディカンスト(1993)ICC研究会訳 『異文化に橋を架ける-効果的なコミュニケーション』(聖文社)

成績評価の方法レポート(20%),期末試験(80%)

その他特になし。

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国際地域研究基礎論2単位

1・2年次

准教授 羽 根 次 郎

授業の概要・到達目標【授業の概要】

この講義では,中国外交のうち,日本ではあまり知られていない地域との外交を紹介する。

中国の発展に伴い,そのプレゼンスの世界化が進展して久しい。世界の政治や経済,社会を考察するうえで,中国なしで語ることは不可能となっている。にもかかわらず,「中国」といっても沿海部のみのイメージばかりであり,中国が陸上で国境を接している国が実は13カ国もあると聞いて驚く学生もいることだろう。このうち中国との関係について多少とも知識があるのは一般的にはロシア,北朝鮮,ベトナムといったところではないだろうか。

この講義では,知られざる中国の隣国外交について初歩的な知識から易しく説明していこうと考えている。講義を通じて,日中関係のみに限定された立場から自国中心主義の正義を語ることの限界を理解してもらいたい。

【到達目標】中国の隣国外交の理解を通じて世界をより立体的に理解する。

授業内容第1回目:イントロダクション第2回目:中国の南アジア外交第3回目:中国の南アジア外交第4回目:中国の南アジア外交第5回目:まとめ第6回目:中国の中央アジア外交第7回目:中国の中央アジア外交第8回目:中国の中央アジア外交第9回目:まとめ第10回目:中国の東南アジア外交第11回目:中国の東南アジア外交第12回目:中国の東南アジア外交第13回目:まとめ第14回目:学期全体のまとめ*講義の内容と進度は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点適宜指示する。

準備学習の内容適宜指示する。

教科書配布するレジュメが教科書となる。後日の再配布は行わないので欠席しないこと。

参考書適宜指示する。

成績評価の方法平常点30%,試験(またはレポート)70%試験実施を予定しているが,必要によってはレポートに変更することもありえる。

その他毎回の出席を履修の条件とする。

国際地域研究基礎論2単位

1・2年次

専任講師 佐久間 寛

授業の概要・到達目標【授業概要】

本講義ではアフリカについて学ぶ。講義の主な素材となるのは,担当者がニジェール共和国の一村落で実施した,文化人類学的なフィールドワークにもとづく情報である。こうしたミクロな情報を,21世紀転換期の世界情勢と連関させて論じることにより,自分たちとは一見無縁にも感じられるアフリカを同時代の同一地平で考え抜く視座を養う。

【到達目標】アフリカは,わたしたちが暮らす地域から遠く離れている。そこ

ではわたしたちの「当たり前」がかならずしも通用しない。本講義では,たんにアフリカに関する知識を深めるだけでなく,自らと遠く隔たっている(ように思われる)地域を理解することにより,自らの「当たり前」を再考する柔軟な思考力の養成を目指す。

授業内容第1回目 フィールドワークで学ぶアフリカ第2回目 フィールドを「起こす」(1)第3回目 フィールドを「起こす」(2)第4回目 フィールドで「書く」(1)第5回目 フィールドで「書く」(2)第6回目 フィールドで「撮る」第7回目 フィールドが「起こる」第8回目 フィールドで「測る/数える」第9回目 フィールドを「見いだす」(1)第10回目 フィールドを「見いだす」(2)第11回目 フィールドを「読む」(1)第12回目 フィールドを「読む」(2)第13回目 フィールドを「読む」(2)第14回目 フィールドを「省みる」

履修の注意点授業への参加度(出欠およびリアクションペーパー)を重視する

ので注意すること。

準備学習の内容講義全体につながりがあるので配付資料には繰り返し目を通して

おくこと。

教科書特に定めない。講義ごとに資料を配付する。

参考書特に定めない。適宜紹介する。

成績評価の方法授業への参加度および授業ごとのリアクションペーパー(70%),

学期末レポート(30%)

その他受講者の疑問や要望を極力尊重し,必要な場合には授業内容を柔

軟に見直す。

─ 36 ─

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基礎数学2単位

1・2年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標数学が現代社会で果たす役割は決して小さくはない.しかしながら,学校教育の場において,数学のさまざまな面について知る機会が少ないのは事実である.ここでは,数学史の話題に触れながら,数学がいかにして形成されてきたのかという点を中心に講義する.また高校数学では扱わない幾何学や代数学の基礎的なテーマを講義解説する.これらは200 年前位に誕生した数学の一部ではあるが,文化史的にも教養としても知っておいてもらいたいテーマを講義する.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:ガイダンス(準備と心得)

b:数学と数学の歴史へのガイダンス第2回 古代の数学第3回 ギリシャの数学第4回 ユークリッドの「原論」の歴史と内容第5回 平行線の公理とその歴史第6回 非ユークリッド幾何学の歴史第7回 幾何への誘い(三角形の5心)第8回 幾何への誘い(パッポスの定理)第9回 幾何への誘い(デザルグの定理)第10回 整数の面白い性質第11回 合同式第12回 ユークリッドの互除法第13回 初等整数論の基本定理第14回 フェルマーの小定理と素数の性質

履修の注意点a:高校2年次までの数学(文系の数学)を理解しておくこと.b:数学に対する強い好奇心が必要である.c:全体的な歴史の流れに注目すること.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に指定しない.

参考書a:非ユークリッド幾何の世界,寺阪英孝著 Blue Backsb:無限の果てに何があるか,足立恒雄著 Kappa Sciencec:数学とは何か,クーラント,ロビンズ著,岩波書店d:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法定期試験の結果で判定する.

その他基礎数学と数学概論は,内容やその特性に大きな相違があるので,履修には注意すること.

数学概論2単位

1・2年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標解析学 I,II では積分についての講義をしていないので,この講義で積分とその応用である微分方程式を講義する.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:数学概論のガイダンス

b:微分の公式第2回 不定積分の定義と基本公式第3回 基本的な不定積分の計算第4回 種々の不定積分第5回 置換積分第6回 部分積分第7回 置換積分と部分積分第8回 定積分と基本的公式第9回 定積分の計算第10回 微積分学の基本定理第11回 広義の定積分の計算第12回 変数分離型の微分方程式第13回 変数変換による微分方程式の解法第14回 定係数線形微分方程式

履修の注意点a:解析学 I を習得しておくこと.b:特に,平均値の定理の理解.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に定めない.

参考書a:微分積分学の基礎,水本久夫著,培風館b:微分と積分,三宅敏恒著,培風館c:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法定期試験(70%)と中間テスト(30%).

その他特になし

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線形代数学Ⅰ2単位

1・2年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標社会科学では多くの変量を扱うので,多元連立方程式を系統的に学ぶことが必要となる.このために,行列の概念と方法が必要不可欠となる.本講義では,行列の定義から始めて,行列の四則演算および行列を使った連立方程式の解法を学ぶ.さらに行列のさまざまな性質についても学ぶ.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:線形代数学のガイダンス

b:行列の定義と記号第2回 行列の定義と種々の行列第3回 連立方程式と行列の関係第4回 連立方程式と掃き出し法第5回 行列の和,スカラー積,積第6回 行列の演算規則とべき乗第7回 行列方程式と逆行列第8回 基本行列とその性質第9回 基本行列と基本変形第10回 行列の分割と演算第11回 ベクトル空間について第12回 一次独立と一次従属第13回 転置行列と対称行列第14回 トレースの性質

履修の注意点a:高校2年次までの数学を習得しておくこと.b:特に,数および文字式の計算力,ベクトルの基礎的知識.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書教科書 特に定めない.

参考書a:線形代数学の基礎,水本久夫著,培風館b:線形代数キャンパスゼミ,馬場敬之著,マセマ出版c:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法定期試験(70%)と中間テスト(30%).

その他線形代数学と解析学とは独立した内容である.

線形代数学Ⅰ2単位

1・2年次

兼任講師 内 田 俊 郎

授業の概要・到達目標[授業の概要]数を縦横にいくつか並べたものを行列という。行列とその演算はより高度な数学に基礎であるだけでなく,多くの応用がある。この授業では行列とその演算法を連立1次方程式への応用を中心に学ぶ。

[到達目標]行列の基本的な演算を,普通の数の四則演算と同じくらいに使いこなせるようになる。また,行列を用いて連立1次方程式を解くことができるようになることを目標とする。

授業内容1.この授業で学ぶことの紹介。 ベクトルとその演算の復習2.行列の導入,いろいろな行列3.行列の基本的な演算4.正則行列,逆行列5.行列の分割6.連立1次方程式と行列,掃き出し法7.行列の基本変形18.行列の基本変形29.基本変形と基本行列10.連立方程式に解が存在する条件11.行列の階数12.基本変形による連立1次方程式の解法13.連立1次方程式の解の分類14.基本変形による逆行列の求め方

履修の注意点この授業の履修にあたり,高校での行列の学習は前提としないが,義務教育で学んだ数学は当然,前提とする。経済学で用いる数学を理解するためには,解析学の知識も必要である.線形代数学と合わせて解析学も履修してほしい.

準備学習の内容あらかじめ教科書の対応箇所を読んでおいて欲しい。また,授業後には参考書に挙げた問題集などで(特に計算問題を)多く問題を解いておくことが望ましい。

教科書橋口秀子,星野慶介,山田宏文 『線形代数入門』 学術図書出版社

参考書水本久夫 『線形代数の基礎』培風館藤岡敦 『手を動かしてまなぶ線形代数』裳華房その他 授業の中で紹介する。

成績評価の方法定期試験:100%

その他特になし

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線形代数学Ⅱ2単位

1・2年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標線形代数学は,社会科学を学ぶ学徒にとっては重要な必須科目である。さらに高度の社会科学を学ぶためには,行列の基礎的理論に加えて,行列式の定義とその性質を学ぶことが有益である。

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある。第1回 a:線形代数学 II のガイダンス

b:2次の行列式とクラメールの公式第2回 2次行列式の列に関する性質第3回 2次行列式の特徴づけ第4回 3次の行列式とクラメールの公式第5回 3次行列式の列に関する性質第6回 3次行列式の特徴づけ第7回 一般の行列式の定義とその性質第8回 行列式の列に関する性質第9回 行列式の諸々の基本定理第10回 行列式の行に関する性質第11回 余因子と余因子展開定理第12回 一般のクラメールの公式第13回 順列の転倒数と符号第14回 行列式の第2の定義

履修の注意点a:線形代数学 I を習得しておくこと.b:特に行列の基本変形と行列の四則演算.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に定めない.

参考書a:線形代数学の基礎,水本久夫著,培風館b:線形代数キャンパスゼミ,馬場敬之著,マセマc:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法定期試験(70%)と中間テスト(30%).

その他線形代数学と解析学とは独立した内容である.

線形代数学Ⅱ2単位

1・2年次

兼任講師 内 田 俊 郎

授業の概要・到達目標線形代数は自然科学・社会科学の様々な分野において道具として

用いられている。この授業では,線形代数学の基礎のうち,行列式およびベクトル空間について学ぶ。行列式の基本的な計算ができるようになること,ベクトル空間の基本的な概念(特に基底など)を理解して使えるようになることを目標とする。

授業内容1.線形代数学IIの概観。線形代数学Iの復習2.2次の行列式3.3次の行列式4.一般の次数の行列式の導入の準備5.一般の次数の行列式の定義6.行列式の性質と計算7.余因子展開8.余因子と逆行列,クラメルの公式9.ベクトル空間10.部分空間・1次結合11.ベクトルの1次独立・1次従属12.基底と次元13.内積14.正規直交基底

履修の注意点線形代数学Iを履修済みであるか,または,それと同等以上の線形代数の知識があることが望ましい。

準備学習の内容あらかじめ教科書の対応箇所を読んでおく。授業後には参考書に挙げた問題集などで(特に計算問題を)多く問題を解いておくこと。

教科書橋口秀子,星野慶介,山田宏文 『線形代数入門』 学術図書出版社

参考書水本久夫 『線形代数の基礎』培風館藤岡敦 『手を動かしてまなぶ線形代数』裳華房その他 授業の中で紹介する。

成績評価の方法定期試験:100%

その他特になし

─ 39 ─

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線形代数学Ⅲ2単位

3・4年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標線形代数学 I,II では,行列の基本的な性質と行列式の性質を学んだ.本講義では,線形代数学の理解の土台となるベクトル空間の概念および関連する諸性質を学び,さらに内積の性質について学ぶ.高度な社会科学を学ぶ必要性のある学生には,履修を薦める.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:線形代数学IIIのガイダンス

b:抽象的ベクトル空間第2回 生成する空間,部分空間第3回 1次独立,1次従属第4回 線形結合,部分空間第5回 ベクトル空間の基底と次元第6回 ベクトル空間の基底と次元の定理第7回 内積とノルム(計量空間)第8回 コーシー・シュヴァルツの不等式第9回 直交系と正規直交系第10回 グラム・シュミットの直交化( 2, 3 次元の場合)第11回 グラム・シュミットの直交化(一般次元の場合)第12回 部分空間と直交補空間第13回 直交行列とその性質第14回 線形写像と行列

履修の注意点a:線形代数学 I を習得しておくこと.b:特に,行列の四則演算と基本変形の性質.c:抽象的な思考に慣れておくこと.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に定めない.

参考書a:線形代数学の基礎,水本久夫著,培風館b:初歩から学べる線形代数,佐藤恒雄,野澤宗平著,培風館c:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法大テストを2回(50%) と小テストを5回(50%) .

その他特になし

線形代数学Ⅳ2単位

3・4年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標線形代数学 I,II,III の続編を講義する.行列の積は複雑であるので,簡単に計算する方法を本講義で考察する.この方法は,数学のなかでも重要な考え方のモデルであり,行列の対角化または固有値問題と呼ばれている.関数の極値問題や微分方程式の解法にも応用があり,高度な社会科学を学ぶ意欲のある学生には,履修を薦める.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:線形代数学 IVのガイダンス

b:固有値と固有ベクトルの定義第2回 2次行列の固有値問題第3回 2次行列の固有値問題(複素数の固有値)第4回 3次行列の固有値問題(固有値が単根)第5回 3次行列の固有値問題(固有値が重根)第6回 固有値と固有ベクトルの性質第7回 固有値と固有ベクトルの問題演習第8回 行列の対角化第9回 対称行列の対角化第10回 直交行列の対角化第11回 対角化の十分条件第12回 2次曲線の分類(非退化の場合)第13回 2次曲線の分類(退化の場合)第14回 行列方程式の非負解

履修の注意点a:線形代数学 I,II,III を習得しておくこと.b:特に,行列式の理解.c:抽象的な思考に慣れておくこと.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に定めない.

参考書a:線形代数学の基礎,水本久夫著,培風館b:初歩から学べる線形代数,佐藤恒雄,野澤宗平著,培風館c:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法大テストを2回(50%) と小テストを5回(50%).

その他特になし

─ 40 ─

Page 42: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

解析学Ⅰ2単位

1・2年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標文系学生は,高校3年時の微積分を学んでいないことが多いので,まず微分の定義から始めて,微分法の基本公式と応用を講義する.次に,初等関数(三角関数,指数関数,対数関数等)の微分学とその応用を講義する.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:解析学のガイダンス

b:極限と連続性第2回 微分の定義と微分の基本公式第3回 微分法の種々の公式第4回 合成関数の微分第5回 微分の応用(関数とグラフ)第6回 三角関数の極限公式第7回 三角関数の微分第8回 指数関数,対数関数の極限公式第9回 指数関数,対数関数の微分第10回 ロルの定理第11回 平均値の定理第12回 微分の応用(関数とグラフ)第13回 微分の応用(不等式)第14回 ド・ロピタルの定理

履修の注意点a:高校2年次までの数学を習得しておくこと.b:三角関数,指数関数,対数関数の公式の理解.c:極限や微分の基礎的な理解.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に定めない.

参考書a:微分積分学の基礎,水本久夫著,培風館b:微分と積分,三宅敏恒著,培風館c:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法定期試験(70%)と中間テスト(30%).

その他線形代数学と解析学とは独立した内容である.積分については,

「数学概論」で講義する.

解析学Ⅰ2単位

1・2年次

兼任講師 内 田 俊 郎

授業の概要・到達目標この授業では,1変数関数の微分法について学ぶ。微分法の概念を理解し,合成関数の微分法などの1変数の微分法に関する基本的な計算ができるようになること,その応用として,極値問題が解けるようになることを目標とする。

授業内容1.解析学Iの内容の概観,集合・関数などの基礎概念の確認2.関数の極限3.関数の連続性4.いくつかの連続関数1,三角関数など5.いくつかの連続関数2,指数関数や対数関数6.微分係数,導関数の定義7.微分法の公式8.初等関数の導関数9.高階導関数10.平均値の定理11.不定形の極限12.テイラーの定理13.関数の増14.グラフの凹凸

履修の注意点高校での微分の学習は前提としない。経済学で用いる数学を理解するためには,線形代数学も履修することが望ましい。

準備学習の内容予習として,教科書の対応箇所を読んでくること。また,授業後には参考書に挙げた問題集などで問題を解いておくこと.

教科書水本 久夫 『微分積分学の基礎 改訂版』 培風館

参考書S.ラング 『解析入門 原書第3版』岩波書店

微分積分学の教科書・参考書はたくさんあるので自分にあうものを探して下さい。

成績評価の方法定期試験:100%

その他特になし

─ 41 ─

Page 43: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

解析学Ⅱ2単位

1・2年次

教授 四反田 義 美

授業の概要・到達目標社会科学を学ぶ学徒にとって,解析学は重要な必須科目である.さらに高度の社会科学を学ぶためには,多変数関数の極大,極小問題を学ぶことが必要となる.本講義では,偏微分,全微分の定義から始めて,多変数関数の微分法の公式と極値問題を講義する.多変数関数の理論は,応用面でも有用かつ興味深い対象である.

授業内容次の講義計画は,内容面のステップであるので,実際とは進捗状況に応じて,若干ずれる場合がある.第1回 a:解析学 II のガイダンス

b:多変数関数のグラフと連続性第2回 多変数関数と偏微分第3回 多変数関数の高階微分第4回 全微分の定義と関連事項第5回 偏微分と全微分の関係第6回 多変数関数の合成関数の微分公式第7回 多変数関数の合成関数の微分公式の応用第8回 多変数関数の平均値の定理第9回 多変数関数の平均値の定理の応用第10回 基本的な偏微分方程式の解法第11回 2変数関数の極値問題第12回 2変数関数の極値問題(問題演習)第13回 3変数関数の極値問題第14回 ラグランジュ乗数法

履修の注意点a:解析学 I を習得しておくこと.b:特に,種々の微分公式の理解.c:特に,平均値の定理の理解.

準備学習の内容a:数学の理解と習得のためには,平常の積み重ねが必要なので,講義は全て真面目に出席すること.b:講義への受身的参加では,数学は身には付かないので,自宅での復習時間を毎回1時間以上は確保すること.

教科書特に定めない.

参考書a:微分積分学の基礎,水本久夫著,培風館b:微分と積分,三宅敏恒著,培風館c:政治経済学部数学ホームページ内の講義関連資料.(Oh-o! Meiji のクラスウェッブから閲覧可能)

成績評価の方法定期試験(70%)と中間テスト(30%).

その他線形代数学と解析学とは独立した内容である.積分については,

「数学概論」で講義する.

解析学Ⅱ2単位

1・2年次

兼任講師 内 田 俊 郎

授業の概要・到達目標解析学IIでは,多変数関数の微分法について学ぶ。多変数関数の微分法に関する基本的な計算ができるようになること,その応用として,2変数関数の極値問題,条件付き極値問題が解けるようになることを目標とする。

授業内容1.解析学IIの概観と解析学の基本的事項の復習2.2変数関数とその定義域3.2変数関数の極限と連続性4.偏導関数5.全微分6.接平面と方向微分係数7.高階偏導関数と2変数関数の合成関数の微分法8.平均値の定理とテイラーの定理9.2変数関数の極値問題1,極値の必要条件と停留点10.2変数関数の極値問題2,極値の十分条件と極値の計算11.陰関数と陰関数定理12.条件付き極値問題1,Lagrangeの未定乗数法13.条件付き極値問題2,極値の十分条件と極値の計算14.条件付き極値問題3,複数の条件,不等式で表される条件

履修の注意点「解析学I」の履修済みか,同程度の微分や積分に対する知識が必要である。経済学で用いる数学を理解するためには,線形代数学も履修することが望ましい。

準備学習の内容教科書の対応箇所を読んでくる。復習として,問題集などで問題を解いておく。

教科書水本 久夫 『微分積分学の基礎 改訂版』 培風館

参考書S.ラング 『続解析入門 原書第2版』岩波書店

微分積分学の教科書・参考書はたくさんあるので自分にあうものを探して下さい。

成績評価の方法定期試験:100%

その他特になし

─ 42 ─

Page 44: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

社会の中の科学2単位

1・2年次

専任講師 稲 葉 肇

授業の概要・到達目標科学と科学者は社会から隔絶された存在ではない.むしろ,科学

が科学者という人間によってなされる営みである以上,科学の歴史を論ずるにあたっては,さまざまな制度的・社会的要素を考慮することは不可欠であるとさえ言える.ここに科学の社会史と呼ばれる分野の存在意義がある.

この講義では,主として欧米諸国の事例を通じて,科学とそれを取り巻く制度・社会・文化との関係を講ずる.これにより,科学から社会への影響と,社会から科学への影響を考察するためのさまざまな視点を涵養することを目指す.

授業内容第1回 導入:科学の社会史とは第2回 大学・学会・アカデミー第3回 フランスの科学 (1) 啓蒙の世紀における科学第4回 フランスの科学 (2) 科学の制度化第5回 ドイツの勃興 (1) プロイセン大学改革第6回 ドイツの勃興 (2) 実験室教育第7回 a 第1回試験 b 解説第8回 科学の専門分化・専門職化第9回 産業革命とイギリスの科学第10回 アメリカ産業社会における科学第11回 日本の大学と科学第12回 ナショナリズムと科学第13回 戦争と科学第14回 a 第2回試験 b 解説

履修の注意点必要な数学・物理学の知識は講義内で説明する.

「歴史における科学」(春学期),「国際文化特殊講義II」(秋学期)も関連科目である.

準備学習の内容教科書と授業で配布する資料をよく読んでおくこと.

教科書『科学の社会史:ルネサンスから20世紀まで』古川安(ちくま学芸文庫)2018年

参考書『近代ヨーロッパ大学史』アンダーソン(昭和堂)2012年

成績評価の方法学期中に行う2回の試験の成績により評価する.

その他授業中に私語または迷惑行為が認められた場合には,当該の受講者の成績を減点することがある.

歴史における科学2単位

1・2年次

専任講師 稲 葉 肇

授業の概要・到達目標科学はわれわれの考え方や生き方に大きな影響を与えている.し

かし,現在見られるような科学的知識の体系が,人類の始まりとともに存在したわけではない.それは長い時間をかけて,多くの人々が,試行錯誤を重ねながら,作り出してきたものである.つまり人間の営為としての科学には歴史があり,それゆえ科学史というアプローチが可能となるのである.

科学史は科学そのものと同じくらい,あるいはそれ以上に幅広い分野である.本講義ではその中でも,古代ギリシアから近世ヨーロッパに至る天文学と自然学(物理学)の歴史を題材として,科学の歴史的変化を論ずるための基本的な概念や観点を習得することを目標とする.

授業内容第1回 導入:科学史への招待第2回 古代の天文学第3回 古代ギリシア(1)アリストテレスの形而上学第4回 古代ギリシア(2)アリストテレスの自然学第5回 中世ヨーロッパ(1)大学と教会第6回 中世ヨーロッパ(2)自然学の展開第7回 a 第1回試験 b 解説第8回 コペルニクス:科学革命のはじまり第9回 ティコの天文観測とケプラーの法則第10回 ガリレオの望遠鏡と落下法則第11回 ベーコンの新しい科学第12回 デカルトの自然学第13回 ニュートンの総合:科学革命の完成第14回 a 第2回試験 b 解説

履修の注意点必要な数学・物理学の知識は講義内で説明する.

「社会の中の科学」,「国際文化特殊講義II」(いずれも秋学期)も関連科目である.

準備学習の内容授業で配布する資料をよく読んでおくこと.

教科書使用しない.

参考書『〈科学の発想〉をたずねて』橋本毅彦(左右社)2010年

成績評価の方法学期中に行う2回の試験の成績により評価する.

その他授業中に私語または迷惑行為が認められた場合には,当該の受講者の成績を減点することがある.

─ 43 ─

Page 45: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

技術の歩み【2017年度以降入学者】古代・中世・近代の技術【2016年度以前入学者】

2単位

3・4年次

兼任講師 渋 谷 一 夫

授業の概要・到達目標今日ほど,技術が社会において大きな意味をもった時代はない。

本講義は,技術が社会(経済的・政治的・思想的側面など)とどのような文脈で関連しているのかなどといった問題を含めて,技術の歴史的展開過程(産業革命のはじまりまで)を明らかにする。

授業内容本講義では,原始時代からイギリス産業革命のはじまりまでの技

術を取り上げる。第1回a:イントロダクション(技術とは何か)第2回:原始時代の技術-石器の発明とその変遷第3回:古代文明における技術1 農業技術の発明とその特徴第4回:古代文明における技術2 ギリシャ文明と製鉄技術第5回:古代文明における技術3 ローマ帝国と土木技術第6回:古代文明における技術4 ローマ帝国と建築技術第7回:中世ヨーロッパにおける技術1 動力技術(水車)の発明

とその変遷第8回:中世ヨーロッパにおける技術2 繊維技術(紡績技術)の

変遷第9回:中世ヨーロッパにおける技術3 繊維技術(織布技術)の

変遷第10回:ルネサンス期の技術1 印刷に関連した技術第11回:ルネサンス期の技術2 軍事に関連した技術第12回:マニュファクチュア期の技術-製鉄技術の改良とその発達第13回:産業革命のはじまり1 繊維技術における機械化第14回:産業革命のはじまり2 動力技術の新展開-蒸気機関の発

履修の注意点道具や機械などのメカニズムを理解してもらうために,それらの

図版を印刷したプリントをしばしば配布する予定であるが,技術史の専門用語・知識に習熟することが望まれる。したがって,講義は毎回受講することが望ましい。

準備学習の内容授業で使用したレジュメの内容を配布資料をもとに深め,不明な

箇所があれば自分で調べ,また次の授業後に質問すること。次の回の内容については,使用するレジュメに必ず目を通しておくこと。

教科書本年度は使用しない。

参考書技術史の代表的な書物は,開講時に示すとともにそれぞれの講義

内で適宜紹介する。

成績評価の方法定期試験とレポート提出状況および授業への参加度で評価する。

評価の比重は試験を70%,レポートを20%,平常点を10%とする。

その他講義のレジュメは毎回 Web 上に公開するので,受講者は必ずレ

ジュメをプリントアウトして持参すること。詳細は最初の授業のときに説明するので,受講者は必ず出席して

もらいたい。

科学技術と現代社会【2017年度以降入学者】近代・現代の技術【2016年度以前入学者】

2単位

3・4年次

兼任講師 渋 谷 一 夫

授業の概要・到達目標今日ほど,科学技術が社会において大きな意味をもった時代はな

い。本講義は,科学技術が社会(経済的・政治的・思想的側面)とどのような文脈で関連しているのか,自然科学とどのような相互関連性をもっているのか(特に19世紀以降)などといった問題を含めて,技術の歴史的展開過程(産業革命期から20世紀前半まで)を説明する。

授業内容本講義では,産業革命期から,現代技術が形成される20世紀前半

までの技術の発達を扱う。第1回a:イントロダクション(産業革命以降の技術の特徴)第2回:繊維産業における技術の新展開第3回:動力技術の新展開1 蒸気機関の発明とその発達第4回:動力技術の新展開2 蒸気機関の輸送手段への応用第5回:製鉄技術の新展開1 熔鉱工程における新技術第6回:製鉄技術の新展開2 精錬工程における新技術第7回:金属加工技術の新段階 工作機械の発明と大量生産のはじ

まり第8回:漂白技術の新展開1 漂白工程の短縮化と近代化学技術の

成立1第9回:漂白技術の新展開2 環境悪化とその対策第10回:染料技術の新展開 合成染料の発明と近代化学技術の成立

2第11回:電気技術の発明とその発達1 情報伝達技術の新段階第12回:電気技術の発明とその発達2 照明技術の新段階第13回:電気技術の発明とその発達3 電力技術の成立第14回:まとめ-現代社会と科学技術の関係

履修の注意点道具や機械などのメカニズムを理解してもらうために,それらの

図版を印刷したプリントをしばしば配布する予定であるが,技術史の専門用語・知識に習熟することが望まれる。したがって,講義は毎回受講することが望ましい。

準備学習の内容授業で使用したレジュメの内容を配布資料をもとに深め,不明な

箇所があれば自分で調べ,また次の授業後に質問すること。次の回の内容については,使用するレジュメに必ず目を通しておくこと。

教科書本年度は使用しない。

参考書技術史の代表的な書物は,開講時に示すとともにそれぞれの講義

内で適宜紹介する。

成績評価の方法定期試験とレポート提出状況および授業への参加度で評価する。

評価の比重は試験を70%,レポートを20%,平常点を10%とする。

その他講義のレジュメを毎回 Web 上に公開するので,受講者は必ずプ

リントアウトして持参すること。詳細は最初の授業のときに説明するので,受講者は必ず出席して

もらいたい。

─ 44 ─

Page 46: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

物理の世界【2017年度以降入学者】物質の成り立ち【2016年度以前入学者】

2単位

1・2年次

兼任講師 内 田 俊 郎

授業の概要・到達目標授業の概要

今日,我々が直面している最大の課題の一つは福島第一原発の事故処理と原発・原子力をどうするかということであろう。この講義では原子力を考えるのに必要な科学的知識を解説するとともに,物理学が到達した物質観を概説する。

前半で,原子核や放射線,原子核分裂等の物理学の基礎を概説し,ついで,原子力発電や核廃棄物の再処理など現実的問題を扱う。最後に現在わかっている物質の基礎的な構成要素(素粒子)とそれらに働く基礎的な相互作用を説明する。

到達目標新聞・雑誌,ニュース等に現れる原子力に関する用語の意味を理

解し,説明できる。

授業内容1.講義内容の紹介,原子論の歴史2.周期表,原子構造3.古典力学と量子力学4.電磁波と光子5.原子から原子核へ6.原子核の性質7.同位体と放射線8.放射線年代学9.核分裂の発見と連鎖反応10.原子炉と原子力発電11.核燃料サイクル12.原子核から素粒子へ13.クォークとレプトン14.4つの力と素粒子の標準模型,まとめ

履修の注意点高校の物理や数学の知識は不要だが,中学で学習した程度の数式は使う。

準備学習の内容配布資料で予習,復習してください。

教科書プリントを配布する。

参考書S.ワインバーグ 著 「電子と原子核の発見」ちくま学芸文庫F.クローズ 著 「宇宙という名の玉ねぎ」山本義隆 著 「原子・原子核・原子力 わたしが講義で伝えたかったこと」岩波書店その他,授業の中で紹介する。

成績評価の方法定期試験 90%,授業への取り組み10%。

その他特になし

物質と宇宙2単位

1・2年次

兼任講師 内 田 俊 郎

授業の概要・到達目標宇宙論は20世紀に大きな進歩を遂げた。1930年代の宇宙の膨張の

発見から1948年のガモフによるビッグバン宇宙論の提唱,1960年代半ばの宇宙背景放射の発見などを経て宇宙が高温高密度の状態から始まったことが明らかにされた。1990年代には宇宙背景放射が精密に観測され,宇宙論は精密科学の領域に到達したといえる。さらに,2000年代には宇宙の膨張が加速していることも明らかになった。

この講義ではビッグバン宇宙論を主題として,宇宙が物理法則でどのように理解されるのかを説明する。現代宇宙論の概要を理解し,我々と宇宙の関係性を知ることが目標である。

授業内容1.宇宙論へのイントロダクション。宇宙観の変遷2.銀河の「発見」,宇宙の階層構造3.宇宙の膨張の発見4.重力と一般相対論,5.一般相対論による宇宙モデル6.ビッグバン宇宙の提唱7.ビッグバン vs 定常宇宙論8.宇宙の熱史と宇宙背景放射9.初期宇宙における元素合成10.恒星内部における元素合成11.さらに初期の宇宙:インフレーション宇宙論,物質・反物質12.銀河形成と暗黒物質13.宇宙の加速膨張の発見14.遠方の宇宙の観測

履修の注意点高校の物理や,数学の知識は前提とせず,必要なことは解説する。中学で履修した程度の数学は使用する。

準備学習の内容予習 配布資料を読んでくる。復習 配布資料を復讐する。

教科書プリントを配布する。

参考書F.クローズ 著 「宇宙という名の玉ねぎ」吉岡書店S. ワインバーグ 著「宇宙創成はじめの3分間」 ちくま学芸文庫佐藤 勝彦 著「宇宙論入門─誕生から未来へ」 岩波新書

成績評価の方法定期試験80%,授業への取り組み20%。

その他特になし

─ 45 ─

Page 47: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

エネルギーと環境2単位

1・2年次

兼任講師 市 野 美 夏

授業の概要・到達目標近年,環境の悪化が人類だけではなく生物全体に及ぼす影響が心

配され,大きな社会問題となっている。例えば「地球温暖化」は地球規模での環境問題であり,科学,政治,経済,社会といった様々な分野に関わる非常に複雑な問題である。さらに,地球のシステムはさまざまな構成要素から成り立っており,そのサブシステムである気候システムでさえたやすく理解することは難しい。そのため,地球温暖化についての情報の中にも,変化のメカニズムについての誤解や,時間スケールの混同がよく見られる。

本講義では,地球温暖化などの地球規模の環境問題に対する科学的理解を深めるため,一度,全地球環境史まで視点を広げて,気候変動の全体像を把握する。具体的には,過去に起こった環境変動を取り上げ,気候の形成にとって重要な物理法則などの基本的な概念を学習する。

これまでも多くの国際的,国家的な努力がなされているが,社会を構成する一人一人が地球温暖化について正しく理解し,それに基づく行動が必要である。そのためにも,受講者には,気候システムだけではなく,地球システム全体についての学習を通し,現在,人類が直面している地球規模の環境問題について,各々の視点から考察していくことを望む。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:全球凍結イベント第3回:光と物質のエネルギー第4回:放射エネルギー収支第5回:アイスアルベドフィードバック第6回:大気の成り立ち第7回:二酸化炭素の減少第8回:大気分子と光第9回:温室効果第10回:炭素循環第11回:気候ジャンプ第12回:酸素の増加第13回:まとめ第14回:総合演習

履修の注意点この講義では,中学卒業までの数学,理科の知識を前提とし,高校1年生程度の数学,物理,化学の知識があることが望まれる。数式を用いた講義もある。

準備学習の内容各講義内容は次回以降の講義に必要であるので,講義後は配布資料等で復習し,特に基礎的な項目については十分な理解を深めておくこと。また,疑問点などがあれば,次の講義のはじめに質問すること。演習問題や考察などの宿題は,講義内容の確認や次の講義の予習となるものなので,各自で取り組んでから次の講義に臨むこと。

教科書配布資料

参考書知りたいサイエンス!正しく理解する気候の科学 ー論争の原点にたち帰るー中島映至 田近英一(2013)技術評論社ISBN978-4-7741-5432-9 ¥1580IPCC第4次報告書および第5次報告書(http://www.ipcc.ch/)そのほか,都度,講義の中で紹介する。

成績評価の方法講義への積極的な参加と貢献および期末試験から総合的に判断する。

その他本講義は,受け身の姿勢ではなく,積極的に参加することが望ましい。後期開講される「環境と社会」は本講義の続編となっており,より具体的な事象について取り上げる。

環境と社会2単位

1・2年次

兼任講師 市 野 美 夏

授業の概要・到達目標近年,環境の悪化が人類だけではなく生物全体に及ぼす影響が心

配され,大きな社会問題となっている。例えば「地球温暖化」は地球規模での環境問題であり,科学,政治,経済,社会といった様々な分野に関わる非常に複雑な問題である。さらに,地球のシステムはさまざまな構成要素から成り立っており,そのサブシステムである気候システムでさえたやすく理解することは難しい。そのため,地球温暖化についての情報の中にも,変化のメカニズムについての誤解や,時間スケールの混同がよく見られる。これまでも多くの国際的,国家的な努力がなされているが,社会を構成する一人一人が地球温暖化について正しく理解し,それに基づく行動が必要である。

本講義では,人類誕生以降の気候変動を取り上げ,気候変動現象のメカニズムの理解に重要な物理法則などの基本的な概念を学習する。近い将来起こりうる環境変化に備えるため,自分なりに情報を集め,将来を予測し,確実に準備をしておく必要がある。受講者は,人間と地球システムの関わりや,気候変動の基本的な仕組みについての理解を深め,地球温暖化やエネルギー問題について,あらためて考察することを望む。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:第四紀の気候変動第3回:放射エネルギー収支第4回:温室効果第5回:寒冷化第6回:氷期と間氷期第7回:ミランコビッチフォーシング第8回:最終氷期第9回:急激な気候変動と熱塩循環第10回:完新世前期の気候変動第11回:過去2000年の気候変動第12回:小氷期と地球温暖化第13回:気候モデルと将来予測第14回:総合演習

履修の注意点この講義では,中学卒業までの数学,理科の知識を前提とし,高校1年生程度の数学,物理,化学の知識があることが望まれる。数式を用いた講義もある。

準備学習の内容各講義内容は次回以降の講義に必要であるので,講義後は配布資料等で復習し,特に基礎的な項目については十分な理解を深めておくこと。また,疑問点などがあれば,次の講義のはじめに質問すること。演習問題や考察などの宿題は,講義内容の確認や次の講義の予習となるものなので,各自で取り組んでから次の講義に臨むこと。

教科書配布資料

参考書知りたいサイエンス!正しく理解する気候の科学 ー論争の原点にたち帰るー中島映至 田近英一(2013)技術評論社ISBN978-4-7741-5432-9 ¥1580IPCC第4次報告書および第5次報告書(http://www.ipcc.ch/)そのほか,都度,講義の中で紹介する。

成績評価の方法講義への積極的な参加と貢献,および期末試験で総合的に判断する。

その他講義では受講者の意見を発表する場もあるので,受け身の姿勢ではなく積極的な受講を望む。本講義の理解を助けるため前期に開講される「エネルギーと環境」の受講を推奨する。

─ 46 ─

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生物の成り立ちと生命現象2単位

1・2年次

兼任講師 更 科 功

授業の概要・到達目標現在の生物を完成したものとして見るだけでは理解できないこと

が,生物学には数多く存在する。その理由は,生物が歴史的な存在だからである。生物の体は,たとえどんなに小さな部分でも,全てが進化の産物である。過去を知らなければ,現在の生物を知ることはできない。

この授業では,生命の起源から現在の生命までの歴史(教科書の第7章~第20章)を解説する。毎回,タイムマシンに乗ったように過去に戻って昔の生物を観察し,その時代から未来(つまり私たちが生きている現在)を眺める。そして私たちも含めた現在の生物の中に,過去の生物の遺産を実感してもらう。秋学期の「生命とバイオテクノロジー」(現在の生物について解説する)につながる授業であり,現在の生物の歴史的成り立ちを理解して,生命現象に対するバランスの取れた理解を得ることがこの授業の目標である。

授業内容≪進化から見た生命現象≫第1回目 生命の起源第2回目 最古の化石第3回目 地球の全生物の共通祖先第4回目 光合成第5回目 真核生物第6回目 多細胞生物第7回目 カンブリア紀の爆発第8回目 生物の陸上進出第9回目 大量絶滅第10回目 恐竜の時代第11回目 巨大隕石の衝突第12回目 哺乳類の繁栄第13回目 人類の進化第14回目 地球外生命の可能性

履修の注意点特になし。

準備学習の内容基礎知識は必要ない。生き物に対する好奇心があれば十分であ

る。ただし講義後,教科書の該当箇所を読んでおくこと。

教科書『宇宙からいかにヒトは生まれたか』 更科功(新潮社) 2016年,ISBN978-4-10-603781-8,1300円(税別)

参考書『絵でわかるカンブリア爆発』 更科功 (講談社) 2016年,

ISBN978-4-06-154779-7,2200円(税別)『進化の教科書 第1巻』 カール・ジンマー,ダグラス・J・エム

レン (講談社) 2016年,ISBN978-4-06-257990-2,1680円(税別)

成績評価の方法授業への貢献度(10%)と期末試験(90%)による。

その他特になし。

生命とバイオテクノロジー2単位

1・2年次

兼任講師 更 科 功

授業の概要・到達目標生物学は近年の急速な発展により,食品,環境,疾病などの分野

で,私たちの生活に深く関わっている。今日では,私たちが住んでいる世界を正しく解釈するために,生物学の知識は欠かすことができない。その一方で,ネットやメディアで流される生物学に関する情報には,必ずしも適切とは言えないものも多く,場合によっては何を信じてよいのかわからなくなる可能性もある。

授業では,基礎的な生物学の知識だけでなく,その知識に至る思考方法や,医学分野などへの応用例についても解説する。また,分子や細胞などの小さなレベルから,生態系のような大きなレベルまでを含めた様々な視点からも,生物という存在を解説する。そして日々の生活の中で,生物学に関する様々な情報を正しく解釈し,偏りのない判断ができるようになることが,この授業の目標である。

授業内容≪生命現象と私たちの生活≫第1回目 生物とは何か第2回目 細胞第3回目 代謝第4回目 複製第5回目 植物第6回目 動物第7回目 生物の多様性第8回目 進化第9回目 生物学の応用(1)(認知症)第10回目 生物学の応用(2)(ガン)第11回目 生物学の応用(3)(花粉症)第12回目 生物学の応用(4)(飲酒)第13回目 生物学の応用(5)(クローン)第14回目 生物学の応用(6)(ロボット)

履修の注意点特になし。

準備学習の内容前の講義で説明した用語を後の講義で頻繁に使用するので,毎回確認をしておくこと。

教科書特になし。

参考書『化石の分子生物学』 更科功 (講談社) 2012年,ISBN978-4-06-288166-1),760円(税別)

『爆発的進化論』 更科功 (新潮社) 2016年,ISBN978- 4- 10-610685-9),720円(税別)

成績評価の方法授業への貢献度(10%)と期末試験(90%)による。

その他特になし。

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国際文化特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

兼任講師 小副川 琢

授業の概要・到達目標ムスリム(イスラーム教徒)は現在,世界に16億人いると言われ,そのうちの10億人がアジアに住んでいるとされる。すなわち,我々は,イスラームを理解することなくして,自らの住むアジアを理解することもできない。そこで,イスラームそのもの及びイスラーム世界に関する事象を本講義では取り上げていき,その多様性を理解することを目的とする。

授業内容第1回:aのみ:イントロダクション第2回:イスラームの教え第3回:イスラームの宗派-スンナ派,シーア派第4回:イスラーム世界の広がり(1):中東・アフリカ地域第5回:イスラーム世界の広がり(2):アジア地域第6回:イスラーム世界の広がり(3):欧米地域第7回:イスラーム世界の食(1):ハラール食第8回:イスラーム世界の食(2):日常と非日常第9回:イスラーム世界の社交第10回:イスラーム世界の女性第11回:現代事情(1):シリア内戦の起源第12回:現代事情(2):シリア内戦の展開第13回:現代事情(3):シリア内戦の現状第14回:まとめ

履修の注意点世界史の知識があると望ましい。

準備学習の内容次回の授業で取り上げる重要用語を提示するので,事前に調べておくこと。復習として,配布資料を見直すこと。

教科書とくに定めない。

参考書授業中に適宜提示する。

成績評価の方法期末試験で評価する。

その他特になし。

国際文化特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

専任講師 稲 葉 肇

授業の概要・到達目標進化論は生物種の変化に関する理論として誕生し,動植物のみな

らず人間をも含めたわれわれの生命観を大きく変革した.特に19世紀から20世紀にかけて,進化論は人間の社会や宗教に関する大きな論争を引き起こし,その結果として悲劇をもたらす場合さえあった.本講義ではこのような進化論の形成とその影響を論ずる.

この講義では,進化論の科学史的な検討を通じて,そのインパクトの大きさを確認するとともに,自然科学の知見を人間や社会に

(安易に)適用することがどのような問題点を抱えているか,その基本的な論点と考え方を学ぶことを目標とする.

授業内容第1回 導入:進化論・社会・文化第2回 分類学の発展第3回 ラマルクの進化論第4回 ダーウィンの進化論 (1)『種の起源』第5回 ダーウィンの進化論 (2) 進化の総合説第6回 進化論とキリスト教第7回 進化論と倫理第8回 創造科学とインテリジェント・デザイン説第9回 優生学のはじまり第10回 20世紀の優生政策 (1) アメリカにおける展開第11回 20世紀の優生政策 (2) ドイツ・日本における展開第12回 分子生物学の誕生第13回 ゲノム編集:現代の優生学?第14回 まとめ

履修の注意点「歴史における科学」(春学期),「社会の中の科学」(秋学期)も関連科目である.

準備学習の内容授業で配布する資料をよく読んでおくこと.

教科書使用しない.

参考書『生物学の歴史』横山輝雄(放送大学教育振興会)1997年『科学の倫理学』内井惣七(丸善出版)2002年

成績評価の方法平常点(20%)と期末レポート(80%)により評価する.

その他授業中に私語または迷惑行為が認められた場合には,当該の受講者の成績を減点することがある.

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国際文化特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

専任講師 佐久間 寛

授業の概要・到達目標【授業概要】

本講義では,アフリカをはじめとした世界各地の「文化」に着目して,人間にとり「経済」とは何かを考える。わたしたちが知る,あらゆる財とサービスが「市場」で売買される経済は,西欧近代に成立した特殊な制度にすぎない。世界の大小様々な社会の過去と現在に目をこらすと,人類には驚くほど多様な経済があり,たとえば市場ばかりでなく「贈与」を中心とした経済が重要であった事実が浮かび上がってくる。

【到達目標】わたしが調査した西アフリカを含む各地の事例の考察を通じて,

多元的な経済のあり方への理解を深めつつ,市場一辺倒の経済観を問い直す視座の獲得を目指す。

授業内容第1回目 文化から学ぶ経済第2回目 「生」を「生」む第3回目 「農」という「業」(1)第4回目 「農」という「業」(2)第5回目 「漁」という「業」(1)第6回目 「漁」という「業」(2)第7回目 「呪」という「術」第8回目 「貿」は「易」いか(1)第9回目 「貿」は「易」いか(2)第10回目 「贈」り「与」える (1)第11回目 「贈」り「与」える(2)第12回目 「統」べて「治」める第13回目 「開」き「発」する (1)第14回目 「開」き「発」する (2)

履修の注意点授業への参加度(出欠およびリアクションペーパー)を重視する

ので注意すること。

準備学習の内容授業ごとに文献や映像作品を紹介するので可能な範囲で目を通す

こと。

教科書特に定めない。講義ごとに資料を配付する。また映像作品を積極

的に用いる。

参考書特に定めない。適宜紹介する。

成績評価の方法授業への参加度および授業ごとのリアクションペーパー(70%),

学期末レポート(30%)

その他受講者の疑問や要望を極力尊重し,必要な場合には授業内容を柔

軟に見直す。

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ACEⅠ【和泉】 春学期 月曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標The Japanese Mind and Intercultural CommunicationThis upper advanced course is designed to help you think about contemporary Japanese culture and the values, attitudes, behavior patterns, andcommunication styles of modern Japan. Readings, discussions, and activities will encourage a deeper exploration of Japanese culture and acomparative study of intercultural issues related to Western cultures. You will be asked to read articles, do research, write reports, and givepresentations. Class activities will include pair and group work as well as class discussion. By the end of this course, you should gain moreconfidence in expressing your opinions about Japanese culture in English, increase your understanding of other cultures, and improve youracademic and critical thinking skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course: Intercultural CommunicationWeek 2 Topic 1: Communication and Culture / Aimai: Ambiguity and the JapaneseWeek 3 Amae: The Concept of Japanese Dependence / Honne to Tatemae: Private vs. PublicWeek 4 Discussion and comparative study of topics related to communication and cultureWeek 5 Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 6 Topic 2: Culture and Identity / Bushido: The Way of the WarriorWeek 7 The Do Spirit of Japan / Wabi-Sabi: Simplicity and Elegance as Ideals of BeautyWeek 8 Discussion and comparative study of topics related to culture and identityWeek 9 Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 10 Topic 3: Culture and Business / Shudan Ishiki: Japanese Group ConsciousnessWeek 11 Uchi to Sodo: Dual Meanings in Japanese Human RelationsWeek 12 Discussion and comparative study of topics related to culture and businessWeek 13 Group Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 14 Course review and Presentation

履修の注意点Students with a TOEIC score of 750 or more can sign up for this course. The course is designed so that you can take the course one semester orboth semesters since the content is different each semester. It is highly recommended that you sign up for both semesters.

準備学習の内容There is no homework before the first class. If you are absent, you must complete all missed assignments and be ready for the next class. It is veryimportant that you are well prepared for each class. You are encouraged to speak only English in this course and to join in class discussions andactivities. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from each other and are committed toimproving their English skills.

教科書The Japanese Mind: Understanding Contemporary Japanese Culture, edited by Roger J. Davies and Osamu Ikeno. Tuttle Publishing Company.The instructor will also distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書None

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly homework and written assignments30% Research Paper and Presentations

その他If possible, please bring the textbook to the first class.

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ACEⅠ【和泉】 春学期 火曜 2時限

1単位

1~4年次

兼任講師(法) バンバム,クララN.

授業の概要・到達目標This is a challenging course designed for those interested in the very complex and multi-faceted relationship humans have with animals (as co-inhabitants on this earth, as pets, workers, part of the food chain, and so on). It is through an examination of this relationship that we can begin tounderstand who we are as humans, how we are in the world, how we behave. We tend to forget that we ourselves are animals. Hopefully,exploring our modern world through this unique lens will be a pleasurable way to exercise all the language skills: speaking, listening, reading, andwriting (with some special focus on academic writing and presentation skills) , and build the fluency, flexibility, and confidence needed tocommunicate in English with increasingly more clarity and depth.Besides the tasks we do together as a class, you will each choose a topic to examine in some depth over the semester. This will include researchingand collecting materials, and writing and preparing a presentation to give toward the end of the semester.

授業内容Week 1 Overview / IntroductionsWeek 2 Choosing individual topicsWeek 3 Environmental issues: Earth Day, biodiversity (part 1)Week 4 Environmental issues: Earth Day, biodiversity (part 2)Week 5 Pets: pleasures and issues (part 1)Week 6 Pets: pleasures and issues (part 2)Week 7 Mini-speechesWeek 8 Entertainment industry / Other working animals (part 1)Week 9 Entertainment industry / Other working animals (part 2)Week 10 Amazing stories (part 1)Week 11 Amazing stories (part 2)Week 12 Final presentations (group 1)Week 13 Final presentations (group 2)Week 14 Surveys / Round table reflections / Wrap-up

履修の注意点This course is open to students with a TOEIC score of 600 or more. It is hoped that students in this course have a basic love and concern foranimals. The spring course continues in the fall with different topics, issues, and language focus tasks. Certain things from the spring will berevisited and developed further in the fall, so it is hoped you will sign up for both semesters. On the other hand, each semester stands on its own,and it is fine to take just one of the courses.

準備学習の内容You are expected to attend class regularly and come on time. It should be stressed that even when it is necessary to miss a class, you must do thehomework for that class and give it to me as soon as possible. If you cannot meet this requirement, please let me know of the circumstances.

教科書There is no textbook. I will provide all language instructional material and much of the content material: readings, videos, etc., depending on thetopic. You will also contribute to content through homework and research assignments.

参考書A good dictionary is recommended.

成績評価の方法30% Participation and a positive attitude50% Homework assignments (including writing tasks connected to the final presentation)20% Final presentation

その他None

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ACEⅠ【和泉】 春学期 火曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions anddebates, rebuttal formation, listening to opinions and determining reasoning, debating opinions and disagreeing, and using credible evidence tosupport an argument. Additionally, the course will work on developing debate skills by defending arguments with credible and effectivereasoning. This will be accomplished primarily during small team debate development and homework tasks. Additionally, students will beprovided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Debate Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Academic Debate 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Academic Debate 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Debate 1 Practice第5回目 First Debate Topic Presentation All Teams第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Debate 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Debate 2 Development, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 2 Practice第9回目 Second Debate Topic Presentation All Teams第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Debate 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Debate 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 3 Practice第13回目 Final Debates Debate Groups第14回目 Final Evaluation Review, Debate Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course.This course is a one semester ACE1 course. Class size is limited to 16 students. Students taking the Tuesday 5th period class cannot take thiscourse, as there will be material shared between the classes. Students also cannot continue this class in the fall semester, as it is designed as a onesemester class.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as debate drafts will require MS Office documents to be checked in class.

教科書No textbook required.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (research collected outside of class for debate drafts and group discussion)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes two debates, a mini-debate, reviews of other teams and post-debate feedback)

その他None

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Page 54: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅠ【和泉】 春学期 火曜 5時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions anddebates, rebuttal formation, listening to opinions and determining reasoning, debating opinions and disagreeing, and using credible evidence tosupport an argument. Additionally, the course will work on developing debate skills by defending arguments with credible and effectivereasoning. This will be accomplished primarily during small team debate development and homework tasks. Additionally, students will beprovided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Debate Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Academic Debate 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Academic Debate 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Debate 1 Practice第5回目 First Debate Topic Presentation All Teams第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Debate 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Debate 2 Development, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 2 Practice第9回目 Second Debate Topic Presentation All Teams第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Debate 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Debate 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 3 Practice第13回目 Final Debates Debate Groups第14回目 Final Evaluation Review, Debate Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course.This course is a one semester ACE1 course. Class size is limited to 16 students. Students taking the Tuesday 4〈sup〉th 〈/sup〉period classcannot take this course, as there will be material shared between the classes. Students also cannot continue this class in the fall semester, as it isdesigned as a one semester class.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as debate drafts will require MS Office documents to be checked in class.

教科書No textbook required.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (research collected outside of class for debate drafts and group discussion)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes two debates, a mini-debate, reviews of other teams and post-debate feedback)

その他None

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ACEⅠ【和泉】 春学期 水曜 1時限

1単位

1~4年次

教授 マーク,ケヴィンL.

授業の概要・到達目標This course will use READING as a starting-point for improving students’ abilities in all 4 Skills: Reading, Listening, Speaking and Writing. Thetheme will be Learning to be Me: Personal Narratives of Growing Up.Each week students will read one or two passages related to the theme, listen to the accompanying audio files and complete a study worksheetdesigned to help them fully understand the passage. Each week there will be a 15-minute listening exercise aimed at helping students toidentify vocabulary ─ particularly phrases ─ that will help them to develop their English proficiency. Students will summarize the readingpassage orally. They will discuss connections between the passage and their own personal experiences. There will be regular writingassignments based on students’ own personal life experiences. During the last three weeks of the course students will work individually or insmall groups to make a slide show presentation based on their personal life experiences and what they have learned from them. During the classshort audio and video recordings will be made. These will be used to help students with their pronunciation and general communication skills.Students are expected, through completing this course, to develop self-confidence in using English generally. They will also expand theirvocabulary, develop their reading and listening fluency through practice in focusing on “chunks” of language of increasing size, and improve theirability to summarize what they read and hear as well as recount personal experiences in writing and speech.

授業内容第1回目 COURSE INTRODUCTION第2回目 Selected Readings 1第3回目 Selected Readings 2第4回目 Selected Readings 3第5回目 Selected Readings 4第6回目 Selected Readings 5第7回目 Selected Readings 6第8回目 Selected Readings 7第9回目 Selected Readings 8第10回目 Selected Readings 9第11回目 Presentation Preparation第12回目 Presentation Preparation第13回目 PRESENTATIONS第14回目 Detailed Feedback on Presentations

履修の注意点None

準備学習の内容Students will be expected to spend up to two hours a week on out-of-class homework assignments. If homework assignments take more than twohours they should inform the instructor, who will make an adjustment to the workload.

教科書Handouts will be provided.

参考書Students are encouraged to use online English-English dictionaries, such ashttps://www.macmillandictionary.com

成績評価の方法Students will be assessed on 1) effort and participation in class (40%); 2) the thoroughness with which they complete the homework assignments(40%);3) Improvement in apparent confidence in using English, and in improvement as measured by weekly phrase listening practice/tests(20%)

その他Students may not be absent more than four times. Being late by up to 15 minutes on three occasions will count as one absence.

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Page 56: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅠ【和泉】 春学期 金曜 1時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハインズ,マーティンK.

授業の概要・到達目標This course will examine major issues currently facing Japan and the world. Examples of the topics, which will be explored, include; immigration,Japan's changing society, education, the role of women in society, and crime. The majority of materials and topics for discussion will be providedby the lecturer. However, students will be actively encouraged to develop their research skills and bring their own materials to the classroom.Additionally, students are free to suggest topics, which they may find interesting. Although there is no strict format, all lessons will feature pair-work / group discussion and will conclude with a listening activity or a short video clip. The aims of this course are to help students improve theirL2 fluency, develop their research skills, broaden their vocabulary (through reading assignments) and learn how to think both critically andreflectively on a range of contentious topics.

授業内容Week 1. Introduction / The World Today 1.Week 2. Education 1. School lifeWeek 3. Education 2. Education systems around the worldWeek 4. Focus on Japan 1. A changing societyWeek 5. Focus on Japan 2. Tourism & immigrationWeek 6. The World Today 2.Week 7. Racism & DiscriminationWeek 8. Immigration 1. 'A world without borders'Week 9. Immigration 2. Political asylum / Economic refugeesWeek 10. Crime & Punishment 1.Week 11. Crime & Punishment 2.Week 12. The World Today 3.Week 13. Women in the workplaceWeek 14. Module a: Women in society / Module b: Final Exam

履修の注意点This is a one-semester course. As such, students who enroll in this course in the spring semester should not enroll in this course in the fallsemester. Additionally, students should also be aware that on occasion there may be an overlap in content with the ACE 2 course, which is taughtperiod 2 on Fridays.Before the course, students may want to get in the habit of reading an English language newspaper or watching news bulletins from themainstream media.

準備学習の内容Students will be assigned homework on a weekly basis. This will consist of reading comprehension from newspaper articles or research.Additionally, students will conduct on-line research and prepare for their final presentations. These assignments will probably entail about 1 hourto 90 minutes of extra study.

教科書There is no textbook for this course.

参考書None

成績評価の方法1. Participation & A Positive Attitude: 30%2. Coursework: 30%3. Final Exam: 40%

その他As noted in the course description above, students (when requested) are expected to bring their own research materials to the classroom. Thisassignment is not to be taken lightly and only hard copies of research are acceptable. Materials, articles etc., which have only been downloadedonto small hand-held devices such as smartphones, are not permitted.

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ACEⅠ【駿河台】 春学期 月曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 兼 子 歩

授業の概要・到達目標この授業ではおもにMadeline Y. Hsu, Asian American History: A Very Short Introduction (New York: Oxford University Press, 2017)を読み

ディスカッションすることを通じて,アメリカ史・近現代アジア史についての基本的な理解を深めると同時に,人文社会科学のアカデミックな議論を英語で行う能力を培うことを目標としている。

授業内容毎週の授業では,事前に決められた担当者が,その回のテキスト内容を英語でプレゼンテーションする。その後,内容に関して英語でディ

スカッションし,テキストの内容に関する理解を深めていく。プレゼンテーションと,授業への貢献度によって成績評価するので,積極的に発言すること。

以下は各週で読むテキストの予定である。Week 1 IntroductionWeek 2 Noran Feene, “Katy Perry’s ‘Geisha-Style’ Performance Needs to Be Called Out,” The Atlantic, November 15, 2013Week 3 Viet Thanh Nguyen, “I Love America. That’s Why I Have to Tell the Truth About It,” TIME, November 15, 2018Week 4 chapter 1 “Empires and migration,” pp.1-10Week 5 chapter 1 “Empires and migration,” pp.10-24Week 6 chapter 2 “Race and the American republic,” pp.25-40Week 7 chapter 2 “Race and the American republic,” pp.40-51Week 8 chapter 3 “Living in the margins,” pp.52-70Week 9 chapter 3 “Living in the margins,” pp.70-82Week 10 chapter 4 “Crucibles of war,” pp.83-99Week 11 chapter 4 “Crucibles of war,” pp.99-115Week 12 chapter 5 “Imperialism, immigration, and capitalism,” pp.116-131Week 13 chapter 5 “Imperialism, immigration, and capitalism,” pp.131-145Week 14 Wrap-Up Session

履修の注意点毎週10̃20ページ前後の学術的な英語の文章の読解に耐えられるリーディング能力を有しているか,培うための努力を惜しまないことが求め

られる。

準備学習の内容Hsu, Asian American History以外のテキストはOh-O! Meijiよりダウンロードできる状態にしておくので,受講生は各自,事前にダウンロー

ドして内容を理解すること。また,英単語を調べるだけでなく,各種の用語・概念についてもわからないものは可能な限り確認すること。授業当日までに,テキスト必ず読んでおき,内容について疑問や意見,批判などを考えておくこと。プレゼンテーションを担当するときは,PowerPointでスライドを作成すること。

教科書Madeline Y. Hsu, Asian American History: A Very Short Introduction (New York: Oxford University Press, 2017)他のテキストはOh-O! Meijiでダウンロードできる。

参考書以下の参考書を強く推奨する。いずれもOxford University Pressから刊行されている入門的教科書である。Paul Boyer, American History: A Very Short IntroductionDavid Gerber, American Immigration: A Very Short IntroductionRichard M. Valelly, American Politics: A Very Short IntroductionPaul Wilkinson, International Relations: A Very Short Introduction

成績評価の方法平常点のみで決める。期末試験等は行わない。

プレゼンテーション 40%ディスカッションへの貢献 60%

その他特になし

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ACEⅠ【和泉】 秋学期 月曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標The Japanese Mind and Intercultural CommunicationIn this fall course, we will continue to study contemporary Japanese culture and the values, attitudes, behavior patterns, and communication stylesof modern Japan. Readings, discussions, and activities will encourage a deeper exploration of Japanese culture and a comparative study ofintercultural issues related to Western cultures. You will be asked to read articles, do research, write reports, and give presentations. Classactivities will include pair and group work as well as class discussion. By the end of this course, you should gain more confidence in expressingyour opinions about Japanese culture in English, increase your understanding and appreciation of other cultures, and improve your academic andcritical thinking skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; Communication Styles and Cultural ValuesWeek 2 Topic 1: Culture and Social Behavior / Giri: Japanese Social ObligationsWeek 3 Gambari: Japanese Patience and Determination / Sempei and Kohei: Seniority RulesWeek 4 Discussion and comparative study of topics related to culture and social behaviorWeek 5 Presentations on intercultural topics related to readings and class discussionWeek 6 Topic Two: Culture and Perception / Bigaku: The Japanese Sense of BeautyWeek 7 Kisetsu: The Japanese Sense of Seasons / Kenkyo: The Japanese Virtue of ModestyWeek 8 Research and further study of topics related to intercultural issues and valuesWeek 9 Poster Presentations on topics related to readings and student researchWeek 10 Topic 3: Culture and Personal Relations / Rousaikenbo: Social Expectations of Women in JapanWeek 11 Danjyo Kankei: Male and Female Relations / Omiai: Arranged Marriage in JapanWeek 12 Discussion and comparative study of topics related to culture and personal relationsWeek 13 Group Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 14 Course review and final paper

履修の注意点Students with a TOEIC score of 750 or more can sign up for this course. The course is designed so that you can take the course one semester orboth semesters since the content is different each semester.

準備学習の内容There is no homework before the first class. If you are absent, you must complete all missed assignments and be ready for the next class. It is veryimportant that you are well prepared for each class. You are encouraged to speak only English in this course and to join in class discussions andactivities. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from each other and are committed toimproving their English skills.

教科書The Japanese Mind: Understanding Contemporary Japanese Culture, edited by Roger J. Davies and Osamu Ikeno, Tuttle Publishing Company,The instructor will also distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書None

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly homework and written assignments30% Final Paper and Presentations

その他If possible, please bring the textbook to the first class.

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ACEⅠ【和泉】 秋学期 火曜 2時限

1単位

1~4年次

兼任講師(法) バンバム,クララN.

授業の概要・到達目標In this fall course, we will continue the exploration begun in the spring semester, studying the relationship between animals and humans in ourmodern world. It is a challenging course designed for students interested in the very complex and multi-faceted relationship humans have withanimals in so many areas of life (as co-inhabitants on this earth, as pets, workers, part of the food chain, and so on). We will examine a number oftopics together, and, as in the spring, you will also each choose your own topic to examine in some depth. You will be expected to write up yourthoughts and findings to hand in to me, and to present to the class as an informal presentation toward the end of the semester.

授業内容Week 1 OverviewWeek 2 Food and meat issues (part 1) / choosing personal topics for semesterWeek 3 Food and meat issues (part 2)Week 4 Food and meat issues (part 3)Week 5 Disappearing species / Maligned creatures (part 1)Week 6 Disappearing species / Maligned creatures (part 2)Week 7 Short presentations / surprising stories and relationships (part 1)Week 8 Short presentations / surprising stories and relationships (part 2)Week 9 Sustainability / interconnection (part 1)Week 10 Sustainability / interconnection (part 2)Week 11 Animals in myth and folkloreWeek 12 Final presentations (group 1)Week 13 Final presentations (group 2)Week 14 Surveys / Round table reflections / wrap-up

履修の注意点This course is open to students with a TOEIC score of 600 or more. Hopefully, you will bring to the class, a love and concern for animals. Since thefall course is in many ways a continuation of the spring course, it is hoped that you will sign up for both semesters. On the other hand, eachsemester stands on its own, and it is fine to take just one of them.

準備学習の内容You are expected to attend class regularly and come on time. It should be stressed that even when it is necessary to miss a class, you must do thehomework for that class and give it to me as soon as possible. If you cannot meet these requirements, please let me know of the circumstances.

教科書There is no textbook. I will provide all language instructional material and much of the content material:readings, videos, etc., depending on the topic. You will also contribute to content through homework and research assignments.

参考書A good dictionary is recommended.

成績評価の方法30% Participation and a positive attitude50% Homework assignments (including writing tasks connected to the final presentation)20% Final presentation and written work

その他None

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ACEⅠ【和泉】 秋学期 火曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions anddebates, rebuttal formation, listening to opinions and determining reasoning, debating opinions and disagreeing, and using credible evidence tosupport an argument. Additionally, the course will work on developing debate skills by defending arguments with credible and effectivereasoning. This will be accomplished primarily during small team debate development and homework tasks. Additionally, students will beprovided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Negotiation & Discussion Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Discussion Topic 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Discussion Topic 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Discussion Topic 1 Presentation Set-up第5回目 Discussion Topic 1 Presentation All Groups第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Discussion Topic 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Discussion Topic 2, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Discussion Topic 2 Presentation Practice第9回目 Discussion Topic 2 Presentation All Students in Pairs第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Discussion Topic 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Discussion Topic 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Discussion Topic 3 Presentation Practice第13回目 Final Discussion Topic Presentation第14回目 Final Evaluation Review, Negotiation Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course. Thiscourse is a one semester ACE1 course. Class size is limited to 16 students. Students taking the Tuesday 5th period class cannot take this course, asthere will be material shared between the classes.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as debate drafts will require MS Office documents to be checked in class.

教科書A textbook is not required.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (research collected outside of class for debate drafts and group discussion)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes three presentations, presentation reviews of other teams, and post-debate feedback)

その他None

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ACEⅠ【和泉】 秋学期 火曜 5時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions anddebates, rebuttal formation, listening to opinions and determining reasoning, debating opinions and disagreeing, and using credible evidence tosupport an argument. Additionally, the course will work on developing debate skills by defending arguments with credible and effectivereasoning. This will be accomplished primarily during small team debate development and homework tasks. Additionally, students will beprovided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Negotiation & Discussion Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Discussion Topic 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Discussion Topic 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Discussion Topic 1 Presentation Set-up第5回目 Discussion Topic 1 Presentation All Groups第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Discussion Topic 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Discussion Topic 2, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Discussion Topic 2 Presentation Practice第9回目 Discussion Topic 2 Presentation All Students in Pairs第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Discussion Topic 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Discussion Topic 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Discussion Topic 3 Presentation Practice第13回目 Final Discussion Topic Presentation第14回目 Final Evaluation Review, Negotiation Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course.This course is a one semester ACE1 course. Class size is limited to 16 students. Students taking the Tuesday 4th period class cannot take thiscourse, as there will be material shared between the classes.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as debate drafts will require MS Office documents to be checked in class.

教科書A textbook is not required.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (research collected outside of class for debate drafts and group discussion)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes three presentations, presentation reviews of other teams, and post-debate feedback)

その他None

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ACEⅠ【和泉】 秋学期 水曜 2時限

1単位

1~4年次

専任講師 永 江 敦

授業の概要・到達目標≪授業の到達目標及びテーマ≫日本語の世界でも同じことだけど,英語でもいろいろなジャンルの言葉使いや文体があって,そのジャンル独特の書き方がある。この授業では,そんな様々なジャンルの英語に触れながら,それを読み解いていく体験をするのが目的である。原則として,プリントを使用する。毎時間,必ず課題を出すので,家で頑張ってくること。

授業内容第1回目:イントロダクション第2回目:英語の成立第3回目:雑誌を読む1第4回目:雑誌を読む2第5回目:新聞を読む1第6回目:新聞を読む2第7回目:歌詞を読む第8回目:詩を読む第9回目:広告を読む第10回目:小説を読む1第11回目:小説を読む2第12回目:シナリオを読む第13回目:アフレコの作り方第14回目:論文を読む

履修の注意点英語辞典必携。英和・英々辞典については,初期の段階で詳しく解説する。

準備学習の内容毎回,何らかの課題を出すので必ずやってくること。

教科書特に使用しない。プリントを配布する。

参考書以下の文献のほか,開講時に示す。Jonathan Bate, English Literature: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2011).Jonathan Culler, Literary Theory: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2000).Richard Toye, Rhetoric: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2013).Stephen Anderson, Languages: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2012).Lynda Mugglestone, Dictionaries: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2011).

成績評価の方法授業への参加度と学期末の試験とレポートな。平常点60%,試験30%,レポート10%とする。

その他特になし。

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ACEⅠ【和泉】 秋学期 金曜 1時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハインズ,マーティンK.

授業の概要・到達目標This course will examine major issues currently facing Japan and the world. Examples of the topics, which will be explored, include; immigration,Japan's changing society, education, the role of women in society, and crime. The majority of materials and topics for discussion will be providedby the lecturer. However, students will be actively encouraged to develop their research skills and bring their own materials to the classroom.Additionally, students are free to suggest topics, which they may find interesting. Although there is no strict format, all lessons will feature pair-work / group discussion and will conclude with a listening activity or a short video clip. The aims of this course are to help students improve theirL2 fluency, develop their research skills, broaden their vocabulary (through reading assignments) and learn how to think both critically andreflectively on a range of contentious topics.

授業内容Week 1. Introduction / The World Today 1.Week 2. Education 1. School lifeWeek 3. Education 2. Education systems around the worldWeek 4. Focus on Japan 1. A changing societyWeek 5. Focus on Japan 2. Tourism & immigrationWeek 6. The World Today 2.Week 7. Racism & DiscriminationWeek 8. Immigration 1. 'A world without borders'Week 9. Immigration 2. Political asylum / Economic refugeesWeek 10. Crime & Punishment 1.Week 11. Crime & Punishment 2.Week 12. The World Today 3.Week 13. Women in the workplaceWeek 14. Module a: A look back at 2019 / Module b: Final Exam

履修の注意点This is a one-semester course. As such, students who enroll in this course in the spring semester should not enroll in this course in the fallsemester. Additionally, students should also be aware that on occasion there may be an overlap in content with the ACE 2 course, which istaught period 2 on Fridays.Students who intend to enroll in this course should use their free time in the summer vacation to keep abreast of global issues through readingEnglish language newspapers or watching news bulletins from the mainstream media.

準備学習の内容Students will be assigned homework on a weekly basis. This will consist of reading comprehension from newspaper articles or research.Additionally, students will conduct on-line research and prepare for their final presentations. These assignments will probably entail about 1 hourto 90 minutes of extra study.

教科書There is no textbook for this course.

参考書None

成績評価の方法1. Participation & A Positive Attitude: 30%2. Coursework: 30%3. Final Exam: 40%

その他As noted in the course description above, students (when requested) are expected to bring their own research materials to the classroom. Thisassignment is not to be taken lightly and only hard copies of research are acceptable. Materials, articles etc., which have only been downloadedonto small hand-held devices such as smartphones, are not permitted.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 月曜 2時限

1単位

1~4年次

専任講師 ネルソン,リンジーR.

授業の概要・到達目標ACE II: Pop Music and Popular CultureThis course is designed to improve your English speaking, listening, and reading skills. Our focus is on English-language pop music--song lyricsplus news articles and videos about popular music and music stars.I will choose articles and videos based on the topics, singers, and bands that you are interested in.By the end of this course, you should be able to:1. understand more vocabulary, slang, and phrases commonly used in pop songs and articles / videos about popular music2. have one-on-one conversations (without notes) about topics related to popular music and popular culture3. have discussions with your classmates about topics related to popular music and popular culture

授業内容1 a. Introduction to course2 Introduction to course, part 2; music and pop culture vocabulary3 Article or video (based on student choice)4 Article or video (based on student choice), conversations5 Article or video (based on student choice), conversations6 Article or video (based on student choice), conversations7 Article or video (based on student choice), quiz8 Article or video (based on student choice), conversations9 Article or video (based on student choice), conversations10 Article or video (based on student choice), conversations11 Article or video (based on student choice), conversations12 Final interviews13 Final interviews14. a. Final interviews b. Conclusions and final thoughts

履修の注意点Before each class, students will read the assigned article or watch the video listed for that class date. Each class will include small groupdiscussions of the article or video, a review of key phrases and concepts, conversation practice, listening practice, and lectures about ideaspresented in the article or video.Students will also have one-on-one conversations with the professor related to popular music and popular culture (without notes), and do a final“interview” in which they discuss a specific topic with the professor and answer questions about it.

準備学習の内容Please come to class prepared to discuss the readings and videos listed for that day. Please also come to class with your own questions aboutwords, phrases, or ideas that you don’t understand.Be prepared to speak only English in class.Students must attend the first class. Students who are absent from more than four classes will receive a failing grade.

教科書There is no textbook. Readings and videos will be distributed in class or available online.

参考書Please see the weekly schedule.

成績評価の方法Participation in class activities and discussion: 40%Conversation: 20%Quiz: 20%Final interview: 20%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 月曜 4時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Effective Leadership and Personal GrowthThis course is designed for students interested in learning more what effective leadership is and in taking an important step in building their ownleadership skills. Based on case studies and the writings of a recognized leadership expert and best-selling author, this course provides studentswith practical examples and insights into the fundamentals of effective leadership. Through weekly readings and written assignments, class andgroup discussions, and individual presentations, students gain a greater understanding of what effective leadership is, how to develop their ownleadership skills, and improve their presentation and discussion skills.

授業内容Week 1 Introduction to leadership principles; The Law of the LidWeek 2 The Law of InfluenceWeek 3 The Law of ProcessWeek 4 The Law of NavigationWeek 5 The Law of Solid GroundWeek 6 The Law of RespectWeek 7 Mid-term paperWeek 8 The Law of ConnectionWeek 9 The Law of Inner CircleWeek 10 The Law of Buy-InWeek 11 The Law of the PictureWeek 12 The Law of PrioritiesWeek 13 The Law of SacrificeWeek 14 Course review and Final paper

履修の注意点Students with a TOEIC score of 600 or more are welcome to sign up for this course. Students can take this course only one semester since thecontent is the same each semester. Students must have personal curiosity and reflection and openness to share in class discussion.

準備学習の内容There is no homework or preparation before the first class. Students are required to complete weekly assignments, participate in class and groupdiscussions, and give one presentation. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from eachother and are committed to improving their English skills.

教科書The 21 Irrefutable Laws of Leadership: Follow Them and People Will Follow You by John Maxwell,Publisher: Thomas Nelson, Inc.The instructor will provide students with the textbook on the first day of class.

参考書Entrepreneurship: A Very Short Introduction, Paul Westhead and Mike Wright, Oxford University Press.Leadership: A Very Short Introduction, Keith Grint, Oxford University.Management: A Very Short Introduction, John Hendry, Oxford University Press.Organizations: A Very Short Introduction, Mary Jo Hatch, Oxford University.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly readings and writing assignments20% Individual presentation10% Final paper

その他None

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Page 66: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅡ【和泉】 春学期 月曜 5時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Storytelling through MoviesThis course introduces students to the basic skills of storytelling, presentation, scriptwriting, and film production. You are encouraged to practiceyour listening, speaking, reading and writing skills while learning the elements of a well-structured story, practicing presentation skills, writingdialogues and a short film script, and building on basic knowledge of film production. You will work in small groups to plan, write, perform, shoot,direct, edit, and produce several scenes and a short film. By the end of this course, you should be more confident in expressing your opinions inEnglish and further develop your storytelling, presentation, discussion, and movie-making skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; storytelling and creativityWeek 2 Writing and reading dialogues and script format; filming skits and role-playWeek 3 Project 1: Writing about your favorite movie / Paragraph structureWeek 4 Storytelling in Hollywood movies; screenwriting structureWeek 5 Analysis of popular American screenplays; CasablancaWeek 6 Project 2: Movie Review PresentationsWeek 7 Movie Review Presentations [continued]Week 8 Elements of a short story; reading of several short storiesWeek 9 Analysis of several short stories; adaptation of a short story into a film scriptWeek 10 Project 3: Writing a film script from a short story / script revisionWeek 11 Pre-production planning, storyboarding, camera anglesWeek 12 Rehearsal and team productionWeek 13 Film editing; adding music and graphicsWeek 14 Course review / Screening and evaluation of short films

履修の注意点This course is designed for all students whose TOEIC score is 520 or more. You can take this course more than once since the content is differentin each class.

準備学習の内容Suggested homework before the first class is to watch several movies with the audio volume off in order to study how camera angles and editingcontribute to storytelling and cinematic meaning. It is very important that you are well prepared for each class, so that you can participateactively and contribute to the success of the group projects. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who wantto learn from each other and are committed to improving their English skills.

教科書The instructor will distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書The Screenwriter's Workbook by Syd Field.Visual Storytelling: Videography and Post Production in the Digital Age by Ronald J. Osgood.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English30% Weekly homework and written assignments20% Movie review presentation20% Final script and film project

その他This ACE II course is highly recommended for ACE students who wish to improve their academic English skills while obtaining valuableexperience in storytelling, scriptwriting, acting, directing, cinematography, and editing.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 火曜 1時限

1単位

1~4年次

兼任講師(法) バンバム,クララN.

授業の概要・到達目標This is a communicative writing course that will touch on the form and logic of academic essay writing but also call on our imagination and artisticimpulses that are too often forgotten in university writing courses. In this course . . . let`s call it “Finding your writing voice” . . . we will try tobalance things out a bit by taking a more playful attitude to writing. We will explore many different writing styles: personal journal writing,poetry, stories, drama, essays, etc.Topics and materials will come from readings, videos, music, and other sources, so all the language skills, not just writing, will be exercised. Therewill be a variety of task types, such as using pictures to stimulate stories, writing with others, and so on, and it is possible that through the courseof the semester, ideas will emerge for individual or group projects that may result in other forms like short films, song lyrics, and plays. We will seehow it goes.

授業内容Week 1 Overview / introductionsWeek 2 Constructing a personal journal / Journal writingWeek 3 Ideas are everywhere / Brainstorming / FlexibilityWeek 4 There is humor in everythingWeek 5 Jumping the senses: postcards on parade, going inside pictures / drama (part 1)Week 6 Jumping the senses: postcards on parade, going inside pictures / drama (part 2)Week 7 Time travel: reporting and describing in sparkling detailWeek 8 The glory of ordinariness: poetryWeek 9-10 Folktales, parables, fantasy: story writingWeek 11 Music: inspiration for writing / lyricsWeek 12 Pure folly: constructing games from childhood memoryWeek 13 Final sharing: readings, performances (part 1)Week 14 Final sharing: readings, performances (part 2) / wrap-up

履修の注意点This course is open to students with a TOEIC score of 600 or more. There are no special skills required to participate in this course. All you need isthe desire to explore thoughts, ideas, and feelings in writing, the curiosity and flexibility to try new things, and finally, the willingness to work withothers and to share observations and reflections.The spring course continues in the fall with different topics and tasks. Certain things from the spring will be revisited and developed further in thefall, so I hope that you sign up for both semesters. On the other hand, each semester stands on its own, and it is fine to take just one of the courses.

準備学習の内容You are expected to attend class regularly and come on time. I would like to stress that even if you have to miss a class, you must do the work forthat class and give it to me as soon as possible. If there is a problem, please speak to me about it.

教科書No textbook

参考書A good dictionary is always helpful.

成績評価の方法30% Participation and a positive attitude50% General homework and assignments (including ongoing written preparation for final assessment)20% Final assessment project

その他None

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Page 68: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅡ【和泉】 春学期 火曜 2時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標We will consider a wide range of themes for the 21st century such as personal robots, gaming, and deep-water life. We will do so using a numberof “TED Talks.” TED─which stands for “Technology, Entertainment, Design”─offers a great many influential videos online for free distribution,under the slogan “ideas worth spreading,” from expert speakers on education, business, science, technology, culture, design, creativity, and globalissues. Not only are the contents of TED talks enlightening and thought-provoking, but the speakers also present their ideas in engaging ways. Assuch, they are excellent resources for English learners, too. By successfully completing this course, you will have become comfortable andconfident in dealing with related texts (in reading as well as in listening) and expressing your thoughts on the themes covered.NOTE: Although you may have watched some TED videos before, it is unlikely that you will have seen the videos used in this course, as thenumber of TED Talks is huge.

授業内容Week 1:Introduction to the courseWeek 2:Interdisciplinary─LIFE CHANGES (Unit 1)Week 3:Business/Leadership─TEAM POWER (Unit 2)Week 4:Lice Science─OCEAN WONDERS (Unit 3)Week 5:Sociology/ Fashion─WHAT WE WEAR (Unit 4)Week 6:Psychology/History─MOMENTS AND MEMORIES (Unit 5)Week 7:PresentationsWeek 8:Architecture and Design─BUILDING SOLUTIONS (Unit 6)Week 9:Communication/Sociology─ROADS TO FAME (Unit 7)Week 10:Conservation/Engineering─FACE OFF (Unit 8)Week 11:Visual Arts/Sociology─COMMUNITY VOICES (Unit 9)Week 12:Technology/Robotics─ROBOTS AND US (Unit 10)Week 13:PresentationsWeek 14:Course summary and additional instruction

履修の注意点次に挙げる2つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)通年でのセット履修のみ可とする。ただし,長期留学参加のため秋学期は履修できなくなる学生については,後日,秋学期分の履修取り消し願いを受け付ける。

(2)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講),ACE3(*通年セット履修開講)との同時履修は認めない。

準備学習の内容毎週の課題に要する時間は学生ごとに英語力および背景知識の違いに応じて異なってくる。この旨を了承した上で履修をすること。

教科書Longshaw, R. (2014). 21st Century Reading 1: Creative Thinking and Reading with TED Talks. Cengage Learning.ISBN-13: 9781305264595*春学期と秋学期で使用する教科書が異なるので注意すること。

参考書To be announced

成績評価の方法Grades will be based on the following:1) Attendance & participation: 40%2) Weekly assignments and presentation: 60%

その他This course aims to be at once stimulating and challenging. Students are expected to be attentive and to contribute to in-class discussions. Pleasestay actively engaged in the tasks at hand and respectful of other classmates.本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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ACEⅡ【和泉】 春学期 火曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師(営) ヴァジラサーン,アンディ

授業の概要・到達目標This is a listening and speaking course with a focus on vocabulary. Vocabulary knowledge is a key component of listening comprehension and oralexpression. Students will learn to recognize and produce high-frequency idioms, phrases and expressions, which are useful in a variety ofconversational situations. Classroom activities aim to introduce new phrases and have students actively practice in conversations and discussions.Written homework will give students a chance to reinforce and internalize their new vocabulary knowledge.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations, Interviews第2回目 Unit 1 “Getting Cold Feet” Themes: love, marriage, expressing anxiety, giving advice第3回目 Unit 1 “Getting Cold Feet” Themes: love, marriage, expressing anxiety, giving advice第4回目 Unit 1 “Getting Cold Feet” Themes: love, marriage, expressing anxiety, giving advice第5回目 Unit 2 “Pulling an all-nighter” Themes: school pressure, complaining and giving advice; Quiz 1第6回目 Unit 2 “Pulling an all-nighter” Themes: school pressure, complaining and giving advice第7回目 Unit 2 “Pulling an all-nighter” Themes: school pressure, complaining and giving advice第8回目 Unit 3 “Are we couch potatoes?” Themes: TV, home parties, expressing opinions; Quiz2第9回目 Unit 3 “Are we couch potatoes?” Themes: TV, home parties, expressing opinions第10回目 Unit 3 “Are we couch potatoes?” Themes: TV, home parties, expressing opinions第11回目 Unit 4 “A really big blackout” Themes: emergencies, expressing surprise, relief, regret; Quiz 3第12回目 Unit 4 “A really big blackout” Themes: emergencies, expressing surprise, relief, regret;第13回目 Unit 4 “A really big blackout” Themes: emergencies, expressing surprise, relief, regret;第14回目 a) Wrap-up; b) Exam

履修の注意点Students are welcome to take this course one semester or both semesters since the classroom materials will be different.

準備学習の内容Expect to speak in ENGLISH ONLY with the teacher AND with your classmates. This includes ALL types of interaction, not only “lesson”activities and discussions, but also casual talking (borrowing a pen, asking about weekend plans.) When you enter the classroom, you enter anEnglish Zone.(You will improve SO MUCH from this experience.)Homework and other assignments MUST be completed before you enter the classroom. Do not try to finish homework in the classroom, hidingbehind your textbook.

教科書The textbook below will be used for Spring and Fall Semesters (different chapters).Course Textbook: All Clear: Listening and Speaking, Level 2, 3rd edition Student Bookby Helen Kalkstein FragiadakisISBN-13: 978-1413017045Price: approximately \3,000Additional material may be selected and developed by the instructor for use in this course.Online resources will be made available to students for independent study.

参考書Students are required to bring an English dictionary to class, but which dictionary to use is the decision of thestudents.

成績評価の方法30% Active class participation, including adherence to an English-only policy, and a positive attitude20% Homework and other assignments20% End-of-Unit Quizzes30% End of Term Assessment

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 ジョージ,ジョニーE.

授業の概要・到達目標TED (Technology Entertainment and Design) talks have recently served as the premier online platform for excellence in presentation. TED'sexploration of social issues through the voices of dynamic, charismatic speakers has made it into an online phenomenon. While you may have seena TED talk, have you ever aspired to GIVE a TED talk? In this course we will watch and analyze TED talks to try to understand what makes suchpresentations effective. We will also consider the limitations of the prototypical TED talk, which appears to have an underlying protocol regardingthe thematic requirements. Finally, you will prepare your TED talk (with assistance) and present it to the class!OBJECTIVESCreate clear, concise, engaging presentation contentPlay to your strengths in speech and manner when presentingIncrease your awareness of presentation styles and strategies

授業内容1 Self intros/what is TED?/what makes an effective presentation discussion2 Qualities of an effective presentation/ What’s so special about TED?3 Structure: introduction, body, conclusion (THEME/message)4 How to tell a story ‒Beasty vs Tom Thum5 Present your favourite talks6 Present your favourite talks7 Group presentation workshop8 Group created presentations-- Emulate a TED Talk9 Student TED talk videos10 Preparation help and practice11 Your TED talks12 Your TED talks13 Your TED talks14 Feedback and Discussion

履修の注意点This course focuses on practice and improvement of your presentation skills with lots of feedback. You will discuss effective presentation skillswith video examples. Afterwards you will present your TED talk and provide detailed feedback to your classmates’ talks. The remainder of thecourse primarily involves presentations along with discussion of instructor and peer/self feedback. Homework includes: finding video examples ofeffective speaking; preparing for presentations; and giving feedback. The materials and support for this class will be targeted towardsintermediate English level students.

準備学習の内容Practice of general presentation skills and English speaking skills by giving presentations based on TED Talk models and student examples.

教科書No text. Relevant material will be distributed to the class.

参考書The TED website -- https://www.ted.com/Writing assistance social network -- http://lang-8.com/Pronunciation help website -- https://forvo.com/

成績評価の方法Class participation 10%Feedback to other students 20%Two minor presentations 30%One major presentation 40%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標Building Presentation and Discussion Skills for Study Abroad (for advanced students)This course is designed for advanced students who are seriously considering studying abroad in English speaking countries.Using small group activities, students will build a firm foundation for academic and social skills in English focusing especially on presentation anddiscussion skills.Students will have ample opportunities to use English in small group discussions and group presentations, on their lives, articles, videos, films, andbooks of their academic interests, such as in politics, economics, environmental issues, their study abroad plans, positive psychology, andneuroscience. The aim of this course is for each student to gain more confidence in listening, speaking, reading, writing and cooperative skills sothat they will be able to fully participate in and enjoy their study abroad experiences. Students will also get to read and write English extensivelythrough posting short entries in social media within a closed group, such as in a Facebook group, and also through their article, video, and bookreport assignments.

授業内容Weeks 1-4

Getting to know each other. Each student makes an introductory speech. Introduction to Positive Psychology. Review basic conversation skillsfor social and academic settings. Posting short entries on positive experiences daily.Weeks 3-5

Learning effective learning skills by studying neuroscientific findings mainly from internet articles and TED.com video clips.Weeks 4-8

Student-led group discussions based on TED.com talks.Weeks 6-8

Basic presentation skills focusing on body language and voice inflection.Weeks 9-12

Developing an effective persuasive speech. Students in small groups will prepare a short group presentation (4 to 5 minutes each).Weeks 13-14

Final delivery of group presentations.

履修の注意点授業内容の関係上,必ず春,秋学期連続でセット履修してください。(ただし,春学期,あるいは秋学期に留学する人に特別に1期のみの

履修を認める場合があります。その場合は教師に直接相談してください。)また,このクラスを履修する方には,他のACE授業,留学準備講座,トップスクールセミナー,ACEの学生などが主催する英語合宿,学部

間共通外国語科目の夏期,春期の集中英会話講座,政治経済学部,明治大学主催,あるいは外部の海外留学プログラム,交換留学プログラムなどに積極的に参加することを強くお勧めします。また,水曜4限の森本担当のACE2は,授業の内容がほぼ同じですので,履修は避けてください。

準備学習の内容This is a highly demanding course for advanced students. There will be a lot of homework in reading articles, books, watching videos, andpreparing short reports. Additionally, students will be required to prepare for group presentations outside of their class time. In particular, theywill be highly recommended to set up a time to talk in English EVERY DAY with their classmates, foreign students, or anybody who is willing tospeak only in English in places such as International Exchange Lounge (国際交流ラウンジ) and/or online.初回の授業では,英語による1分以内の簡単な自己紹介をしてもらいますので,準備をして来てください。

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2009Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Raynolds, New Riders, 2012コウビルド英英辞典 ¥3,885 (税込)マクミラン英英辞典(コンパクト版) 紀伊国屋書店 ¥3,990 (税込)各種電子辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation: 20%(4回以上欠席した場合は原則として単位は認定されない。)Reports and written assignments: 40%(すべての課題を提出しなければ単位は認定されない。)Speeches, presentations and quizzes: 40%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

兼任講師(営) ルボー,チャールズケルシー

授業の概要・到達目標ACE II Presentation and Debate Skills Development CourseThis course is based on the content and techniques the instructor developed teaching presentation seminars in IBM Japan, Canon, Hitachi andToshiba for over 25 years. At the end of this course, students will be able to deliver a presentation at a professional level. To do this, we willpractice how to deliver a presentation with energy and enthusiasm, how to prepare professional visuals using PowerPoint, how to structure apresentation that catches the audience's interest, and how to win their understanding, agreement and commitment to action.This course will help you do well in the ACE courses that require presentations.

授業内容Week 1 Course Introduction; Introduction to the Physical Message; Physical Skill 1Week 2 Informative presentationWeek 3 Physical Skill 2Week 4 Layout SpeechWeek 5 Physical Skill 3Week 6 Demonstration SpeechWeek 7 Introduction to the Visual MessageWeek 8 Comparison SpeechWeek 9 Introduction to the Story MessageWeek 10 Presenting the IntroductionWeek 11 Presenting the BodyWeek 12 Presenting the ConclusionWeek 13 Final PresentationWeek 14 Review and test

履修の注意点This is a year-long course. The spring semester covers presentation skills and the fall semester coversdebate skills. Please enroll for both semesters. All students are welcome to attend; however, studentsshould be motivated. If you are interested in becoming a better English speaker, presentation and debateskills can help. Emphasis will be placed on practice and improvement.

準備学習の内容No preparation or homework is required before the first class. If possible, please bring the textbook to the first class, and please bring the textbookand a dictionary to class each week. Attendance is mandatory. Do not miss class! Please do not use Japanese in class; please do your best tocommunicate in English.

教科書Speaking of Speech New Edition, David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan,2,500 yen with DVD.

参考書Only the Internet.

成績評価の方法Students will be required to present at least 5 presentations and a final presentation.Each of the 5 presentations is 10% of the grade (total 50%); the final presentation is25% of the grade; participation (a positive attitude, participation in group discussions, asking

その他All students must buy a text. If possible, please bring the text to the first class.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 水曜 4時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標Building Presentation and Discussion Skills for Study Abroad (for advanced students)This course is designed for advanced students who are seriously considering studying abroad in English speaking countries.Using small group activities, students will build a firm foundation for academic and social skills in English focusing especially on presentation anddiscussion skills.Students will have ample opportunities to use English in small group discussions and group presentations, on their lives, articles, videos, films, andbooks of their academic interests, such as in politics, economics, environmental issues, their study abroad plans, positive psychology, andneuroscience. The aim of this course is for each student to gain more confidence in listening, speaking, reading, writing and cooperative skills sothat they will be able to fully participate in and enjoy their study abroad experiences. Students will also get to read and write English extensivelythrough posting short entries in social media within a closed group, such as in a Facebook group, and also through their article, video, and bookreport assignments.

授業内容Weeks 1-4

Getting to know each other. Each student makes an introductory speech. Introduction to Positive Psychology. Review basic conversation skillsfor social and academic settings. Posting short entries on positive experiences daily.Weeks 3-5

Learning effective learning skills by studying neuroscientific findings mainly from internet articles and TED.com video clips.Weeks 4-8

Student-led group discussions based on TED.com talks.Weeks 6-8

Basic presentation skills focusing on body language and voice inflection.Weeks 9-12

Developing an effective persuasive speech. Students in small groups will prepare a short group presentation (4 to 5 minutes each).Weeks 13-14

Final delivery of group presentations.

履修の注意点授業内容の関係上,必ず春,秋学期連続でセット履修してください。(ただし,春学期,あるいは秋学期に留学する人に特別に1期のみの履

修を認める場合があります。その場合は教師に直接相談してください。)また,このクラスを履修する方には,他のACE授業,留学準備講座,トップスクールセミナー,ACEの学生などが主催する英語合宿,学部

間共通外国語科目の夏期,春期の集中英会話講座,政治経済学部,明治大学主催,あるいは外部の海外留学プログラム,交換留学プログラムなどに積極的に参加することを強くお勧めします。また,水曜3限の森本担当のACE2は,授業の内容がほぼ同じですので,履修は避けてください。

準備学習の内容This is a highly demanding course for advanced students. There will be a lot of homework in reading articles, books, watching videos, andpreparing short reports. Additionally, students will be required to prepare for group presentations outside of their class time. In particular, theywill be highly recommended to set up a time to talk in English EVERY DAY with their classmates, foreign students, or anybody who is willing tospeak only in English in places such as International Exchange Lounge (国際交流ラウンジ) and/or online.初回の授業では,英語による1分以内の簡単な自己紹介をしてもらいますので,準備をして来てください。

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2009Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Raynolds, New Riders, 2012コウビルド英英辞典 ¥3,885 (税込)マクミラン英英辞典(コンパクト版) 紀伊国屋書店 ¥3,990 (税込)各種電子辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation: 20%(4回以上欠席した場合は原則として単位は認定されない。)Reports and written assignments: 40%(すべての課題を提出しなければ単位は認定されない。)Speeches, presentations and quizzes: 40%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 水曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師(営) ルボー,チャールズケルシー

授業の概要・到達目標ACE II The Complete PresenterWould you like to be a great presenter? This course focuses on how to become a complete presenter. In the spring term, we will focus on thebasics of presentation: how to use body language, how to design and use good PowerPoint slides, and how to tell a good story. We will do avariety of different styles of presentations: poster presentations, group presentations, and individual presentations. We will work hard, but we willhave fun speaking English in class. This course will help you do well in the ACE courses that require presentations.

授業内容Week 1 Course Introduction; Introduction to the Physical Message; Physical Skill 1Week 2 Informative PresentationWeek 3 Physical Skill 2Week 4 Layout SpeechWeek 5 Physical Skill 3Week 6 Demonstration SpeechWeek 7 Introduction to the Visual MessageWeek 8 Comparison SpeechWeek 9 Introduction to the Story MessageWeek 10 Presenting the IntroductionWeek 11 Presenting the BodyWeek 12 Presenting the ConclusionWeek 13 Final PresentationWeek 14 Review and test

履修の注意点This is a year-long course. The spring semester covers basic presentation skills and basic types of presentationsuch as informative presentations, layout speeches, demonstrations, and comparison speeches.The fall semester adds more sophisticated skills like handling the question and answer session, audienceanalysis, and how to get interest, understanding, agreement, and action from the audience. Please enroll forboth semesters. All intermediate students are welcome to attend; however, students should be motivated. Ifyou are interested in becoming a better English speaker, presentation skills can help. Emphasis will beplaced on practice and improvement.

準備学習の内容No preparation or homework is required before the first class. If possible, please bring the textbook to the first class, and please bring the textbookand a dictionary to class each week. Attendance is mandatory. Do not miss class! Please do not use Japanese in class; please do your best tocommunicate in English.

教科書Speaking of Speech New Edition, David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan. 2,500 yen with DVD.

参考書Only the Internet.

成績評価の方法Students will be required to present at least 5 presentations and a final presentation.Each of the 5 presentations is 10% of the grade (total 50%); the final presentation is25% of the grade; participation (effort, a positive attitude, participation in group discussions, askingand answering questions, etc.) is 20% of the grade; the final test is 5% of the grade.

その他All students must buy a textbook. If possible, please bring the textbook to the first class.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 水曜 5時限

1単位

1~4年次

兼任講師(法) バンバム,クララN.

授業の概要・到達目標In this communicative course we will look at a variety of topics and world issues, both light and serious, that touch our lives deeply. Sometimestopics will be timed to coincide with outside events, such as Earth Day, and other annual commemorations. Since this is an ACE 2 course, the hopeis not simply to build our knowledge about things through research and discussion, but also to explore them in more personal and imaginativeways. The language aims of this class are to strengthen English communicative ability and to exercise all the language skills (reading, writing,speaking, and listening). Materials will come from many sources as needed: readings, video clips, music, memories, etc.

授業内容Week 1:Overview / IntroductionsWeek 2:Earth Day and environmental concerns (part 1)Week 3:Earth Day and environmental concerns (part 2)Week 4:Emotional health and happiness (part 1)Week 5:Emotional health and happiness (part 2)Week 6:English (part 1)Week 7:English (part 2)Week 8:Human rights (part 1)Week 9:Human rights (part 2)Week 10:Science and technologyWeek 11:Food: pleasures and issues (part 1)Week 12:Food: pleasures and issues (part 2)Week 13:Travel alternativesWeek 14:Review / Survey / Wrap-up

履修の注意点The spring course continues in the fall with different topics, issues, and language focus tasks. Certain things from the spring may be revisited anddeveloped further in the fall, so it is hoped you will sign up for both semesters. On the other hand, each semester stands on its own, and it is fine totake just one of the courses.

準備学習の内容You are expected to attend class regularly and come on time. It should be stressed that even when it is necessary to miss a class, you must do thehomework for that class and give it to me as soon as possible. If you cannot meet these requirements, please let me know of the circumstances.

教科書There is no textbook. I will provide all language instructional material and much of the content material:readings, videos, etc., depending on the topic. You will also contribute to content through assignments.

参考書A good dictionary is recommended.

成績評価の方法30% Participation and a positive attitude70% Homework assignments (including a slightly more involved final assignment)

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 木曜 1時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Storytelling through MoviesThis course introduces students to the basic skills of storytelling, presentation, scriptwriting, and film production. You are encouraged to practiceyour listening, speaking, reading and writing skills while learning the elements of a well-structured story, practicing presentation skills, writingdialogues and a short film script, and building on basic knowledge of film production. You will work in small groups to plan, write, perform, shoot,direct, edit, and produce several scenes and a short film. By the end of this course, you should be more confident in expressing your opinions inEnglish and further develop your storytelling, presentation, discussion, and movie-making skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; storytelling and creativityWeek 2 Writing and reading dialogues and script format; filming skits and role-playWeek 3 Project 1: Writing about your favorite movie / Paragraph structureWeek 4 Storytelling in Hollywood movies; screenwriting structureWeek 5 Analysis of popular American screenplays; CasablancaWeek 6 Project 2: Movie Review PresentationsWeek 7 Movie Review Presentations [continued]Week 8 Elements of a short story; reading of several short storiesWeek 9 Analysis of several short stories; adaptation of a short story into a film scriptWeek 10 Project 3: Writing a film script from a short story / script revisionWeek 11 Pre-production planning, storyboarding, camera anglesWeek 12 Rehearsal and team productionWeek 13 Film editing; adding music and graphicsWeek 14 Course review / Screening and evaluation of short films

履修の注意点This course is designed for intermediate students with a TOEIC score of 520 to 630. However, if space is available, students with higher TOEICscores can sign up for this class. You can take this course more than once since the content is different in each class.

準備学習の内容Suggested homework before the first class is to watch several movies with the audio volume off in order to study how camera angles and editingcontribute to storytelling and cinematic meaning. It is very important that you are well prepared for each class, so that you can participateactively and contribute to the success of the group projects. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who wantto learn from each other and are committed to improving their English skills.

教科書The instructor will distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書The Screenwriter's Workbook by Syd Field.Visual Storytelling: Videography and Post Production in the Digital Age by Ronald J. Osgood.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English30% Weekly homework and written assignments20% Movie review presentation20% Final script and film project

その他This ACE II course is highly recommended for ACE students who wish to improve their academic English skills while obtaining valuableexperience in storytelling, scriptwriting, acting, directing, cinematography, and editing.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 木曜 2時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Storytelling through MoviesThis course introduces students to the basic skills of storytelling, presentation, scriptwriting, and film production. You are encouraged to practiceyour listening, speaking, reading and writing skills while learning the elements of a well-structured story, practicing presentation skills, writingdialogues and a short film script, and building on basic knowledge of film production. You will work in small groups to plan, write, perform, shoot,direct, edit, and produce several scenes and a short film. By the end of this course, you should be more confident in expressing your opinions inEnglish and further develop your storytelling, presentation, discussion, and movie-making skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; storytelling and creativityWeek 2 Writing and reading dialogues and script format; filming skits and role-playWeek 3 Project 1: Writing about your favorite movie / Paragraph structureWeek 4 Storytelling in Hollywood movies; screenwriting structureWeek 5 Analysis of popular American screenplays; CasablancaWeek 6 Project 2: Movie Review PresentationsWeek 7 Movie Review Presentations [continued]Week 8 Elements of a short story; reading of several short storiesWeek 9 Analysis of several short stories; adaptation of a short story into a film scriptWeek 10 Project 3: Writing a film script from a short story / script revisionWeek 11 Pre-production planning, storyboarding, camera anglesWeek 12 Rehearsal and team productionWeek 13 Film editing; adding music and graphicsWeek 14 Course review / Screening and evaluation of short films

履修の注意点This course is for students with a TOEIC score of 600 and more. You can take this course more than once since the content is different in eachclass.

準備学習の内容Suggested homework before the first class is to watch several movies with the audio volume off in order to study how camera angles and editingcontribute to storytelling and cinematic meaning. It is very important that you are well prepared for each class, so that you can participateactively and contribute to the success of the group projects. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who wantto learn from each other and are committed to improving their English skills.

教科書The instructor will distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書The Screenwriter's Workbook by Syd Field.Visual Storytelling: Videography and Post Production in the Digital Age by Ronald J. Osgood.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English30% Weekly homework and written assignments20% Movie review presentation20% Final script and film project

その他This ACE II course is highly recommended for ACE students who wish to improve their academic English skills while obtaining valuableexperience in storytelling, scriptwriting, acting, directing, cinematography, and editing.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 金曜 1時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions andpresentations, clarification techniques, listening to dialogs and making comments or asking questions, stating opinions and giving reasons, andusing evidence to support an argument. Additionally, the course will work on developing PowerPoint presentation skills through computer-basedpresentation tasks. This will be accomplished primarily during small team presentation development and homework tasks.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Presentation Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Presentation Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Presentation Development, Presentation writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Presentation Practice第5回目 1st Presentation Small Group, Question and Answer, Presentation Draft Submission第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: PowerPoint Introduction, Presentation Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: PowerPoint Draft Development, Presentation Development第8回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: PowerPoint Draft Check, Presentation Practice,第9回目 2nd Presentation in Pairs, Question and Answer, Presentation PowerPoint Submission第10回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Body Language, Presentation Development第11回目 Discussion, Speaking Skills Part 5: Gestures, Presentation Development第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Presentation Practice Set 1第13回目 Final Presentations 1st Set, Question and Answer, Presentation Practice Set 2第14回目 Final Presentations 2nd Set, Question and Answer, Presentation Draft Submissions

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course. Thiscourse is a one-semester ACE 2 course. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS PowerPoint, as presentations will require PowerPoint.

教科書No textbook purchase is required. All materials will be provided by the instructor.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (activities completed outside of class including presentation drafts and PowerPoints)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes three presentations, questions and answers for other teams and feedback reviews)

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 金曜 2時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハインズ,マーティンK.

授業の概要・到達目標The main objective of this course is to improve communication skills. There is a strong emphasis on pair and group-work and obviously, studentsare expected to communicate in English, at all times. Additionally, to develop reading skills and expand vocabulary, students will also be givenreading assignments at regular intervals throughout the semester. The majority of materials for discussion will be provided by the lecturer butstudents will be actively encouraged to develop their research skills and bring their own materials to the classroom. Ongoing weeklypresentations will be a feature of the spring semester, with students giving a brief summary of a major news item presently dominating themainstream media.

授業内容Week 1:Introduction to the course / The World TodayWeek 2:EducationWeek 3:Environmental IssuesWeek 4:TechnologyWeek 5:Open TopicWeek 6:Lifestyles: Past & PresentWeek 7:Lifestyles: The East & the WestWeek 8:Fashion & Trends 1.Week 9:Fashion & Trends 2. - ImageWeek 10:Open TopicWeek 11:The World of Work 1.Week 12:The World of Work 2.Week 13:Personal MilestonesWeek 14:Module a: The Power of Advertising / Module b: Final Exam

履修の注意点This is a one-year course and will continue in the fall semester. As such, students are encouraged to enroll for the entire academic year.Additionally, students should also be aware that, on occasion, there may be an overlap in content with the ACE 1 course, which is taught period 1on Fridays.Before the course, students may want to get in the habit of reading an English language newspaper or watching news bulletins from themainstream media.

準備学習の内容Students will be assigned homework on a weekly basis. This will consist of reading comprehension from newspaper articles, the textbook orresearch. These assignments will probably entail about 1 hour to 90 minutes of extra study.

教科書New Language Leader Intermediate CoursebookPublisher: PearsonISBN: 978 1 447948292D. Cotton, D. Falvey & S. Kent\3,000 approximate price

参考書None

成績評価の方法1. Participation & Attendance: 30%2. Presentation: 30%3. Final Exam: 40%

その他Students should be aware that a high percentage of their grade will be allocated to classroom participation and presentations. As such, onlystudents who are fully committed to improving their communication skills should enroll.As noted in the course description above, students (when requested) are expected to bring their own research materials to the classroom. Thisassignment is not to be taken lightly and only hard copies of research are acceptable. Materials, articles etc., which have only been downloadedonto small hand-held devices such as smartphones, are not permitted.

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ACEⅡ【和泉】 春学期 金曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions andpresentations, clarification techniques, listening to dialogs and making comments or asking questions, stating opinions and giving reasons, andusing evidence to support an argument. Additionally, the course will work on developing PowerPoint presentation skills through computer-basedpresentation tasks. This will be accomplished primarily during small team presentation development and homework tasks.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Presentation Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Presentation Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Presentation Development, Presentation writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Preview, 1st Presentation Practice第5回目 1st Presentation Small Group, Topic 1 Question and Answer, Presentation Draft Preparation第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Topic 1 Presentation Draft Submission, Presentation Format第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Topic 1 Presentation Development第8回目 First Presentations Part 3: Topic 1 Presentation to Class,第9回目 Second Presentation Part 4, Question and Answer, Presentation Topic 2第10回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Body Language, Presentation Development第11回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Topic 2 Presentation Draft Submission, Presentation Format第12回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Topic 3 Presentation Development第13回目 Second Presentations Part 4: Topic 3 Presentation Development第14回目 Presentations, Question and Answer, Presentation Discussions

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course.This course is a one-semester ACE 2 course. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as presentations will require MS Office Applications.

教科書No textbook purchase is required. All materials will be provided by the instructor.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (activities and presentation work completed outside of class including presentation drafts)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes two presentations, questions and answers for other teams and feedback reviews)

その他None

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ACEⅡ【和泉】 春学期 金曜 5時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions andpresentations, clarification techniques, listening to dialogs and making comments or asking questions, stating opinions and giving reasons, andusing evidence to support an argument. Additionally, the course will work on developing PowerPoint presentation skills through computer-basedpresentation tasks. This will be accomplished primarily during small team presentation development and homework tasks.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Presentation Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Presentation Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Presentation Development, Presentation writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Preview, 1st Presentation Practice第5回目 1st Presentation Small Group, Topic 1 Question and Answer, Presentation Draft Preparation第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Topic 1 Presentation Draft Submission, Presentation Format第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Topic 1 Presentation Development第8回目 First Presentations Part 3: Topic 1 Presentation to Class,第9回目 Second Presentation Part 4, Question and Answer, Presentation Topic 2第10回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Body Language, Presentation Development第11回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Topic 2 Presentation Draft Submission, Presentation Format第12回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Topic 3 Presentation Development第13回目 Second Presentations Part 4: Topic 3 Presentation Development第14回目 Presentations, Question and Answer, Presentation Discussions

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course.This course is a one-semester ACE 2 course. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as presentations will require MS Office Applications.

教科書No textbook purchase is required. All materials will be provided by the instructor.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (activities and presentation work completed outside of class including presentation drafts)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes two presentations, questions and answers for other teams and feedback reviews)

その他None

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ACEⅡ【駿河台】 春学期 火曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標Discussion and Group Projects (for advanced students)This course is designed for advanced students who are seriously considering studying and/or working in English speaking environment.There are two main aims to this course:1) Developing advanced discussion skills on current and academic topics2) Completing final group projectsStudents will have ample opportunities to use English in small group discussions and speeches discussing articles, videos such as talks onTED.com, and books of their choice related to politics, economics, environmental issues, their study and work abroad plans, the ACE program, andPositive Psychology. Through those discussions and research outside of the class, students will complete their final group projects, whose focuscould range from an academic subject, methods and experiences of learning English, a drama performance, study abroad and ACE relatedexperiences. The medium of the final project could be in a form of a video, an essay, a presentation, and so forth, and they may be shared onlinewith other students in the ACE program.Students will also get to read and write English extensively through posting short entries in social media within a closed group, such as in aFacebook group, and also through their article, video, and book report assignments.

授業内容Weeks 1-3

Getting to know each other. Review basic conversation skills for social and academic settings.Weeks 3-10

Student-led discussions focused on various articles, books, and videos on subjects that students bring in each week. Students will take turns inleading discussions on a topic of their choice using some articles in English and talks on TED.com.Week 4

Introducing the concept of the final group project.Weeks 4-6

Dividing into groups and writing proposals of group projects.Weeks 6-8

Research and preparation for the group projects in and outside the classroom.Week 7

Interim delivery of the group projects.Weeks 9-12

Rehearsing and video-taping the final projects.Weeks 13-14

Final delivery of group projects.

履修の注意点This is a demanding course for advanced students only.

準備学習の内容There will be a lot of homework in reading articles, books, watching videos, and preparing short reports. Additionally, students will be required toprepare for group projects outside of their class time and they need to negotiate their schedule with their group mates.

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2009Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Raynolds, Voices That Matter, 2011電子辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation: 30%(5回以上欠席した場合は原則として単位は認定されない。)Final project and/or presentations: 40%Written assignments, preparation for discussions: 30%

(すべての課題を完成し,提出しなければ評価の対象にならない。)

その他None

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ACEⅡ【駿河台】 春学期 火曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標The Japanese Mind and Intercultural CommunicationThis course is designed to help you think about contemporary Japanese culture and the values, attitudes, behavior patterns, and communicationstyles of modern Japan. Readings, discussions, and activities will encourage a deeper exploration of Japanese culture and a comparative study ofintercultural issues related to Western cultures. You will be asked to read articles, do research, write reports, and give presentations. Classactivities will include pair and group work as well as class discussion. By the end of this course, you should gain more confidence in expressingyour opinions about Japanese culture in English, increase your understanding of other cultures, and improve your academic and critical thinkingskills.

授業内容Week 1 Introduction to the course: Intercultural CommunicationWeek 2 Topic 1: Communication and Culture / Aimai: Ambiguity and the JapaneseWeek 3 Amae: The Concept of Japanese Dependence / Honne to Tatemae: Private vs. PublicWeek 4 Discussion and comparative study of topics related to communication and cultureWeek 5 Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 6 Topic 2: Culture and Identity / Bushido: The Way of the WarriorWeek 7 The Do Spirit of Japan / Wabi-Sabi: Simplicity and Elegance as Ideals of BeautyWeek 8 Discussion and comparative study of topics related to culture and identityWeek 9 Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 10 Topic 3: Culture and Business / Shudan Ishiki: Japanese Group ConsciousnessWeek 11 Uchi to Sodo: Dual Meanings in Japanese Human RelationsWeek 12 Discussion and comparative study of topics related to culture and businessWeek 13 Group Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 14 Course review and Presentation

履修の注意点This course is open to all third-year and fourth-year students. You can register for this course for one semester or two semesters since the coursecontent is different each semester. It is recommended that you sign up for both semesters.

準備学習の内容There is no homework before the first class. If you are absent, you must complete all missed assignments and be ready for the next class. It is veryimportant that you are well prepared for each class. You are encouraged to speak only English in this course and to join in class discussions andactivities. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from each other and are committed toimproving their English skills.

教科書The Japanese Mind: Understanding Contemporary Japanese Culture, edited by Roger J. Davies and Osamu Ikeno. Tuttle Publishing Company.The instructor will also distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書None

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly homework and written assignments30% Research Paper and Presentations

その他If possible, please bring the textbook to the first class.

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 月曜 2時限

1単位

1~4年次

専任講師 ネルソン,リンジーR.

授業の概要・到達目標ACE II: U.S. High School and University LifeThis course is designed to improve your English speaking, listening, and reading skills. Our focus is on U.S. high school and university life. We willread short pieces of fiction and non-fiction and watch clips from TV, film, and YouTube and then discuss them in class. The goal is for you to beable to talk about your own high school and university experiences in English, and to understand the experiences of students from the U.S.I will choose reading and viewing materials based on the topics and questions that you are interested in.By the end of this course, you should be able to:1. understand more vocabulary, slang, and phrases commonly used to talk about high school and university life2. have one-on-one conversations related to high school and university life3. have discussions with your classmates about topics related to high school and university life

授業内容1 a. Introduction to course2 Introduction to course, part 2; high school and university vocabulary3 High school and university vocabulary 24 Article or video (based on student choice), conversations5 Article or video (based on student choice), conversations6 Article or video (based on student choice), conversations7 Article or video (based on student choice), quiz8 Article or video (based on student choice), conversations9 Article or video (based on student choice), conversations10 Article or video (based on student choice), conversations11 Article or video (based on student choice), conversations12 Final interviews13 Final interviews14. a. Final interviews b. Conclusions and final thoughts

履修の注意点Before each class, students will read the assigned article or watch the video listed for that class date. Each class will include small groupdiscussions of the article or video, a review of key phrases and concepts, conversation practice, listening practice, and lectures about ideaspresented in the article or video.Students will also have one-on-one conversations with the professor related to popular music and popular culture (without notes), and do a final“interview” in which they discuss a specific topic with the professor and answer questions about it.

準備学習の内容Please come to class prepared to discuss the readings and videos listed for that day. Please also come to class with your own questions aboutwords, phrases, or ideas that you don’t understand.Be prepared to speak only English in class.Students must attend the first class. Students who are absent from more than four classes will receive a failing grade.

教科書There is no textbook. Readings and videos will be distributed in class or available online.

参考書NonePlease see the weekly schedule.

成績評価の方法Participation in class activities and discussion: 40%Conversation: 20%Quiz: 20%Final interview: 20%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 月曜 4時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Effective Leadership and Personal GrowthThis course is designed for students interested in learning more what effective leadership is and in taking an important step in building their ownleadership skills. Based on case studies and the writings of a recognized leadership expert and best-selling author, this course provides studentswith practical examples and insights into the fundamentals of effective leadership. Through weekly readings and written assignments, class andgroup discussions, and individual presentations, students gain a greater understanding of what effective leadership is, how to develop their ownleadership skills, and improve their presentation and discussion skills.

授業内容Week 1 Introduction to leadership principles; The Law of the LidWeek 2 The Law of InfluenceWeek 3 The Law of ProcessWeek 4 The Law of NavigationWeek 5 The Law of Solid GroundWeek 6 The Law of RespectWeek 7 Mid-term paperWeek 8 The Law of ConnectionWeek 9 The Law of Inner CircleWeek 10 The Law of Buy-InWeek 11 The Law of the PictureWeek 12 The Law of PrioritiesWeek 13 The Law of SacrificeWeek 14 Course review and Final paper

履修の注意点Students with a TOEIC score of 600 or more are welcome to sign up for this course. Students can take this course only one semester since thecontent is the same each semester. Students must have personal curiosity and reflection and openness to share in class discussion.

準備学習の内容There is no homework or preparation before the first class. Students are required to complete weekly assignments, participate in class and groupdiscussions, and give one presentation. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from eachother and are committed to improving their English skills.

教科書The 21 Irrefutable Laws of Leadership: Follow Them and People Will Follow You by John Maxwell,Publisher: Thomas Nelson, Inc.The instructor will provide students with the textbook on the first day of class.

参考書Entrepreneurship: A Very Short Introduction, Paul Westhead and Mike Wright, Oxford University Press.Leadership: A Very Short Introduction, Keith Grint, Oxford University.Management: A Very Short Introduction, John Hendry, Oxford University Press.Organizations: A Very Short Introduction, Mary Jo Hatch, Oxford University.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly readings and writing assignments20% Individual presentation10% Final paper

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 火曜 1時限

1単位

1~4年次

兼任講師(法) バンバム,クララN.

授業の概要・到達目標This course, “Finding your own writing voice,” is a communicative writing course. Whereas most university courses teach mainly academic essayform, this course aims to explore other styles as well as the academic essay . . . styles that call on our imaginative and playful impulses. We willexplore a variety of different writing styles: personal, journal writing, poetry, stories, drama, essays, etc. This approach builds flexibility andopenness, and surprisingly can make us better writers of academic styles as well. It is a question of balance.Topics and materials will come from readings, videos, music, and other sources, so all the language skills, not just writing, will be exercised. Therewill be a variety of task types, such as using pictures to stimulate stories, writing with others, and so on. Projects in small groups may emerge asthe semester progresses.

授業内容Week 1 Overview / introductionsWeek 2 Constructing a personal journal / Nature and animalsWeek 3 News has faces: writing as someone else, slow letters from the heart (part 1)Week 4 News has faces: writing as someone else, slow letters from the heart (part 2)Week 5 Jumping the senses: going inside pictures / drama, joint writing (part 1)Week 6 Jumping the senses: going inside pictures / drama, joint writing (part 2)Week 7 Superstition, horror, fear / suspense, drama writingWeek 8 Connections, sustainability / critical thinkingWeek 9 Bringing back the sensual, slowing down, dropping the electronics (part 1)Week 10 Bringing back the sensual, slowing down, dropping the electronics (part 2)Week 11 Human rights, decency, justice / opinion writingWeek 12 Festivals, celebrations, memory / descriptive writingWeek 13 Final sharing: readings, performances (group 1)Week 14 Final sharing: readings, performances (group 2) / wrap-up

履修の注意点This course is open to students with a TOEIC score of 600 or more. There are no special skills required to participate in this course. All you need isthe desire to explore thoughts, ideas, and feelings in writing, the curiosity and flexibility to try new things, and finally, the willingness to work withothers and to share observations and reflections. Since the fall course will build on ideas and themes explored in the spring course, I hope that yousign up for both semesters. On the other hand, each semester stands on its own, and it is fine to take just one of the courses. All classes will beconducted entirely in English.

準備学習の内容You are expected to attend class regularly and come on time. I would like to stress that even if you have to miss a class, you must do the work forthat class and give it to me as soon as possible. If there is a problem, please speak to me about it.

教科書No textbook

参考書A good dictionary is always helpful.

成績評価の方法30% Participation and a positive attitude50% General homework and assignments (including ongoing written preparation for final assessment)20% Final assessment project

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 火曜 2時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標We will consider a wide range of themes for the 21st century such as personal robots, gaming, and deep-water life. We will do so using a numberof “TED Talks.” TED─which stands for “Technology, Entertainment, Design”─offers a great many influential videos online for free distribution,under the slogan “ideas worth spreading,” from expert speakers on education, business, science, technology, culture, design, creativity, and globalissues. Not only are the contents of TED talks enlightening and thought-provoking, but the speakers also present their ideas in engaging ways. Assuch, they are excellent resources for English learners, too. By successfully completing this course, you will have become comfortable andconfident in dealing with related texts (in reading as well as in listening) and expressing your thoughts on the themes covered.NOTE: Although you may have watched some TED videos before, it is unlikely that you will have seen the videos used in this course, as thenumber of TED Talks is huge.

授業内容Week 1:Introduction to the second semesterWeek 2:Interdisciplinary─STARTING UP (Unit 1)Week 3:Conservation─FRAGILE FORESTS (Unit 2)Week 4:Health/Innovations─BRIGHT IDEAS (Unit 3)Week 5:Sociology/Technology─GAME CHANGERS (Unit 4)Week 6:Psychology/Education─LESSONS IN LEARNING (Unit 5)Week 7:PresentationsWeek 8:Food/Health─FOOD FOR LIFE (Unit 6)Week 9:Behavior/Psychology─BODY SIGNS (Unit 7)Week 10:Energy/Engineering─ENERGY BUILDERS (Unit 8)Week 11:Engineering/Art─CHANGING PERSPECTIVES (Unit 9)Week 12:Statistics/Economics─DATA DETECTIVES (Unit 10)Week 13:PresentationsWeek 14:Course summary and additional instruction

履修の注意点次に挙げる2つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)通年でのセット履修のみ可とする。ただし,長期留学参加のため秋学期は履修できなくなる学生については,後日,秋学期分の履修取り消し願いを受け付ける。

(2)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講),ACE3(*通年セット履修開講)との同時履修は認めない。

準備学習の内容毎週の課題に要する時間は学生ごとに英語力および背景知識の違いに応じて異なってくる。この旨を了承した上で履修をすること。

教科書Blass, L., Vargo, M. & Yeates, E. (2015). 21st Century Reading 2: Creative Thinking and Reading with TED Talks.Cengage Learning.ISBN-13: 9781305265707*春学期と秋学期で使用する教科書が異なるので注意すること。

参考書To be announced

成績評価の方法Grades will be based on the following:1) Attendance & participation: 40%2) Weekly assignments and presentation: 60%

その他This course aims to be at once stimulating and challenging. Students are expected to be attentive and to contribute to in-class discussions. Pleasestay actively engaged in the tasks at hand and respectful of other classmates.本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 火曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師(営) ヴァジラサーン,アンディ

授業の概要・到達目標This is a listening and speaking course with a focus on vocabulary. Vocabulary knowledge is a key component of listening comprehension and oralexpression. Students will learn to recognize and produce high-frequency idioms, phrases and expressions, which are useful in a variety ofconversational situations. Classroom activities aim to introduce new phrases and have students actively practice in conversations and discussions.Written homework will give students a chance to reinforce and internalize their new vocabulary knowledge.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations, Interviews第2回目 Unit 5 “Workaholic” Themes: Work pressure, accepting and refusing invitations, persuading.第3回目 Unit 5 “Workaholic” Themes: Work pressure, accepting and refusing invitations, persuading.第4回目 Unit 5 “Workaholic” Themes: Work pressure, accepting and refusing invitations, persuading.第5回目 Unit 6 “Guess Who?” Themes: Juggling school, work, family, expressing surprise and curiosity; Quiz 5第6回目 Unit 6 “Guess Who?” Themes: Juggling school, work, family, expressing surprise and curiosity第7回目 Unit 6 “Guess Who?” Themes: Juggling school, work, family, expressing surprise and curiosity第8回目 Unit 7 “Recycle!” Themes: Taking care of the environment, expressing anger, apologizing; Quiz 6第9回目 Unit 7 “Recycle!” Themes: Taking care of the environment, expressing anger, apologizing第10回目 Unit 7 “Recycle!” Themes: Taking care of the environment, expressing anger, apologizing第11回目 Unit 8 “The last class” Themes: Talking about future plans, vacations, saying farewells; Quiz 7第12回目 Unit 8 “The last class” Themes: Talking about future plans, vacations, saying farewells第13回目 Unit 8 “The last class” Themes: Talking about future plans, vacations, saying farewells第14回目 a) Wrap-up; b)Exam

履修の注意点Students are welcome to take this course one semester or both semesters since the classroom materials will be different.

準備学習の内容Expect to speak in ENGLISH ONLY with the teacher AND with your classmates. This includes ALL types of interaction, not only “lesson”activities and discussions, but also casual talking (borrowing a pen, asking about weekend plans.) When you enter the classroom, you enter anEnglish Zone.(You will improve SO MUCH from this experience.)Homework and other assignments MUST be completed before you enter the classroom. Do not try to finish homework in the classroom, hidingbehind your textbook.

教科書The textbook below will be used for Spring and Fall Semesters (different chapters).Course Textbook: All Clear: Listening and Speaking, Level 2, 3rd edition Student Bookby Helen Kalkstein FragiadakisISBN-13: 978-1413017045Price: approximately \3,000Additional material may be selected and developed by the instructor for use in this course.Online resources will be made available to students for independent study.

参考書Students are required to bring an English dictionary to class, but which dictionary to use is the decision of thestudents.

成績評価の方法30% Active class participation, including adherence to an English-only policy, and a positive attitude20% Homework and other assignments20% End-of-Unit Quizzes30% End of Term Assessment

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 ジョージ,ジョニーE.

授業の概要・到達目標TED (Technology Entertainment and Design) talks have recently served as the premier online platform for excellence in presentation. TED'sexploration of social issues through the voices of dynamic, charismatic speakers has made it into an online phenomenon. While you may have seena TED talk, have you ever aspired to GIVE a TED talk? In this course we will watch and analyze TED talks to try to understand what makes suchpresentations effective. We will also consider the limitations of the prototypical TED talk, which appears to have an underlying protocol regardingthe thematic requirements. Finally, you will prepare your TED talk (with assistance) and present it to the class!OBJECTIVESCreate clear, concise, engaging presentation contentPlay to your strengths in speech and manner when presentingIncrease your awareness of presentation styles and strategies

授業内容1 Self intros/what is TED?/what makes an effective presentation discussion2 Qualities of an effective presentation/ What’s so special about TED?3 Structure: introduction, body, conclusion /“Zen Presentations” --THEME/message4 Considering your audience (Gad Elmaleh)/How to tell a story ‒Beasty vs Tom Thum5 Present your favourite talks6 Present your favourite talks7 Presentation workshop8 Your Zen Presentations9 Student TED talk videos10 Preparation help and practice11 Your TED talks12 Your TED talks13 Your TED talks14 Feedback and Discussion

履修の注意点This course focuses on practice and improvement of your presentation skills with lots of feedback. You will discuss effective presentation skillswith video examples. Afterwards you will present your TED talk and provide detailed feedback to your classmates’ talks. The remainder of thecourse primarily involves presentations along with discussion of instructor and peer/self feedback. Homework includes: finding video examples ofeffective speaking; preparing for presentations; and giving feedback. The materials and support for this class will be targeted towards advancedEnglish level students.

準備学習の内容Practice of general presentation skills and English speaking skills by giving presentations based on TED Talk models and student examples.

教科書No text. Relevant material will be distributed to the class.

参考書The TED website -- https://www.ted.com/Writing assistance social network -- http://lang-8.com/Pronunciation help website -- https://forvo.com/

成績評価の方法Class participation 10%Feedback to other students 20%Two minor presentations 30%One major presentation 40%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標Building Presentation and Discussion Skills for Study Abroad (for advanced students)This course is designed for advanced students who are seriously considering studying abroad in English speaking countries.Using small group activities, students will build a firm foundation for academic and cooperative skills in English focusing especially onpresentation and discussion skills.Students will continue to have ample opportunities to use English in small group discussions and group presentations, on their lives, articles,videos, films, and books related to politics, economics, environmental issues, their study abroad plans, positive psychology, and neuroscience. Theaim of this course is for each student to gain more confidence in listening, speaking, reading, writing and cooperative skills so that they will be ableto fully participate in and enjoy their study abroad experiences.In addition, in small groups, students will perform a short scene taken from a film they choose.As in the previous semester, students will continue to read and write English extensively through posting short entries in social media within aclosed group, such as in a Facebook group, and also through their article, video, and book report assignments.

授業内容Weeks 1-10

Group discussions using article and video reports, and posts.Weeks 2-4

Preparing for a performance of a short scene taken from a film. Students in small groups will prepare a short drama taken from their favoritefilm (4 to 5 minutes each).Weeks 5-6

Performance of the scenes.Weeks 7-9

Review basic presentation skills focusing on body language and voice inflection.Introducing the C.R.A.P (Contrast, Repetition, Alignment, and Proximity) principle to enhance presentation slides.

Week 7-10Building up final persuasive presentations. Students in small groups or solo will prepare a short group presentation (6 to 7 minutes each).

Weeks 11-12Final delivery of presentations

Week 13Preparing for the final joint ACE Showcase event. As a class, students will perform in front of other ACE classes and my Kyoyo seminar class

and show them what they have achieved. It is also an opportunity for them to appeal to the audience what they would like to do with them in thelarger ACE community.Week 14 (On a make-up class day)

Performing in the final joint ACE Showcase event with other ACE classes.

履修の注意点必ず春,秋学期連続でセット履修してください。(ただし,春学期,あるいは秋学期に留学する人に,特別に1期のみの履修を認める場合が

あります。その場合は教師に直接相談してください。)また,このクラスを履修する方には,他のACE授業,トップスクールセミナー,ACEの学生などが主催する英語合宿,学部間共通外国語科

目の夏期,春期の集中英会話講座,政治経済学部,明治大学主催,あるいは外部の海外留学プログラム,交換留学プログラムなどに積極的に参加することを強くお勧めします。さらに,学内外のプレゼンテーション・コンテストなどに参加する際は,そのプレゼンテーションなどを授業で発表することで,授業でのプレゼンテーションの代わりと認める場合もあります。

準備学習の内容This is a highly demanding course continuing from the spring semester. There will be a lot of homework in reading articles, books, watching

videos, and preparing short reports. Additionally, students will be required to prepare for playing a movie scene and a group presentation outsideof their class time.

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2009Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Raynolds, New Riders, 2012コウビルド英英辞典 ¥3,885 (税込)マクミラン英英辞典(コンパクト版) 紀伊国屋書店 ¥3,990 (税込)各種辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation: 20%(4回以上欠席した場合は原則として単位は認定されない。)Reports and written assignments: 40%(すべての課題を提出しなければ単位は認定されない。)Presentations and performances: 40%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

兼任講師(営) ルボー,チャールズケルシー

授業の概要・到達目標ACE II Presentation ad Debate Skills Development CourseThis course is based on the content and techniques the instructor developed teaching debate and negotiation seminars in IBM Japan, Canon,Hitachi and Toshiba over 25 years. In this course, we will cover negotiation skills, debate skills, and discussion skills. We will focus on the basicsof critical thinking and persuasion. You will learn how to present your opinion in a clear, persuasive manner. At the end of this course, studentswill be able to prepare a position, deliver a position, critique a position, and defend a position. We will also learn how to clarify a problem, how tocreate win-win solutions, how to use objective criteria, and what to do when solutions can't be reached. This course will help you be successful inACE courses where discussion is important.

授業内容Week 1 Negotiation vs. DebateWeek 2 Negotiation Skills 1 and 2Week 3 Negotiation Skills 3 and 4Week 4 Essentials of Debate: ResolutionsWeek 5 Essentials of Debate: ReasonsWeek 6 Essentials of Debate: SupportsWeek 7 Mid-term TestWeek 8 Debate Affirmative SpeechesWeek 9 Essentials of Debate: RefutationsWeek 10 Mini-debatesWeek 11 Discussion skillsWeek 12 Discussion practice and Final Debate preparationWeek 13 Final DebateWeek 14 Review and Test

履修の注意点The fall course on debate and the Spring course on presentation comprise a year-long ACE II course.Students are required to enroll in both courses. All advanced students are welcome to attend; no previousexperience in debate is necessary. No preparation or homework is required before the first class. We willkick off the first class with a simple negotiation role play. Emphasis will be placed on practice andimprovement. We will work hard and have fun.

準備学習の内容No preparation or homework is required before the first class. If possible, please bring the textbook to the first class, and please bring the textbookand a dictionary to class each week. Attendance is mandatory. Do not miss class! Please do not use Japanese in class; please do your best tocommunicate in English.

教科書Discover Debate, Michael Lubetsky, Charles LeBeau and David Harrington, LanguageSolutions, 2,289 yen.

参考書Only the Internet.

成績評価の方法25% Participation and a positive attitude25% Completed homework25% Mid-term exam25% Final exam

その他All students must buy a textbook.

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 水曜 4時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標Building Presentation and Discussion Skills for Study Abroad (for advanced students)This course is designed for advanced students who are seriously considering studying abroad in English speaking countries.Using small group activities, students will build a firm foundation for academic and cooperative skills in English focusing especially onpresentation and discussion skills.Students will continue to have ample opportunities to use English in small group discussions and group presentations, on their lives, articles,videos, films, and books related to politics, economics, environmental issues, their study abroad plans, positive psychology, and neuroscience. Theaim of this course is for each student to gain more confidence in listening, speaking, reading, writing and cooperative skills so that they will be ableto fully participate in and enjoy their study abroad experiences.In addition, in small groups, students will perform a short scene taken from a film they choose.As in the previous semester, students will continue to read and write English extensively through posting short entries in social media within aclosed group, such as in a Facebook group, and also through their article, video, and book report assignments.

授業内容Weeks 1-10

Group discussions using article and video reports, and posts.Weeks 2-4

Preparing for a performance of a short scene taken from a film. Students in small groups will prepare a short drama taken from their favoritefilm (4 to 5 minutes each).Weeks 5-6

Performance of the scenes.Weeks 7-9

Review basic presentation skills focusing on body language and voice inflection.Introducing the C.R.A.P (Contrast, Repetition, Alignment, and Proximity) principle to enhance presentation slides.

Week 7-10Building up final persuasive presentations. Students in small groups or solo will prepare a short group presentation (6 to 7 minutes each).

Weeks 11-12Final delivery of presentations

Week 13Preparing for the final joint ACE Showcase event. As a class, students will perform in front of other ACE classes and my Kyoyo seminar class

and show them what they have achieved. It is also an opportunity for them to appeal to the audience what they would like to do with them in thelarger ACE community.Week 14 (On a make-up class day)

Performing in the final joint ACE Showcase event with other ACE classes.

履修の注意点必ず春,秋学期連続でセット履修してください。(ただし,春学期,あるいは秋学期に留学する人に,特別に1期のみの履修を認める場合があります。その場合は教師に直接相談してください。)

また,このクラスを履修する方には,他のACE授業,トップスクールセミナー,ACEの学生などが主催する英語合宿,学部間共通外国語科目の夏期,春期の集中英会話講座,政治経済学部,明治大学主催,あるいは外部の海外留学プログラム,交換留学プログラムなどに積極的に参加することを強くお勧めします。さらに,学内外のプレゼンテーション・コンテストなどに参加する際は,そのプレゼンテーションなどを授業で発表することで,授業でのプレゼンテーションの代わりと認める場合もあります。

準備学習の内容This is a highly demanding course continuing from the spring semester. There will be a lot of homework in reading articles, books, watching

videos, and preparing short reports. Additionally, students will be required to prepare for playing a movie scene and a group presentation outsideof their class time.

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2009Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Raynolds, New Riders, 2012コウビルド英英辞典 ¥3,885 (税込)マクミラン英英辞典(コンパクト版) 紀伊国屋書店 ¥3,990 (税込)各種辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation: 20%(4回以上欠席した場合は原則として単位は認定されない。)Reports and written assignments: 40%(すべての課題を提出しなければ単位は認定されない。)Presentations and performances: 40%

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 水曜 4時限

1単位

1~4年次

兼任講師(営) ルボー,チャールズケルシー

授業の概要・到達目標ACE II The Complete PresenterDuring this term we will focus on more sophisticated types of presentation such as the option presentation,the proposal presentation, the sales presentation, the technical presentation, the academic presentation, andthe team presentation. We will also practice the question and answer session, and more sophisticated analytic skills such as audience analysis andSWOT analysis.ACE II The Complete PresenterDuring this term we will focus on more sophisticated types of presentation such as the option presentation,the proposal presentation, the sales presentation, the technical presentation, the academic presentation, andthe team presentation. We will also practice the question and answer session, and more sophisticated analytic skills such as audience analysis andSWOT analysis.

授業内容Week 1 Unit 1 What are the options?Week 2 Unit 2 The option presentationWeek 3 Unit 3 Job huntingWeek 4 Unit 4 The proposal presentationWeek 5 Unit 5 Have I got your interest?Week 6 Unit 6 The sales presentationWeek 7 Unit 7 Technical problems; Technical solutionsWeek 8 Unit 8 The technical presentationWeek 9 Unit 9 Cite your source!Week 10 Unit 10 Academic presentationsWeek 11 Unit 11 Creative innovationsWeek 12 Unit 12 The team presentationWeek 13 Unit 12 The team presentation (continued)Week 14 Review and test

履修の注意点This is a year-long course. The spring semester covers basic presentation skills and basic types ofpresentation such as informative presentations, layout speeches, demonstrations, and comparison speeches.The fall semester adds more sophisticated skills like handling the question and answer session, audienceanalysis, and how to get interest, understanding, agreement, and action from the audience. Please enroll forboth semesters. All intermediate students are welcome to attend; however, students should be motivated. Ifyou are interested in becoming a better English speaker, presentation skills can help. Emphasis will be placedon practice and improvement.

準備学習の内容No preparation or homework is required before the first class. If possible, please bring the textbook to the first class, and please bring the textbookand a dictionary to class each week. Attendance is mandatory. Do not miss class! Please do not use Japanese in class; please do your best tocommunicate in English.

教科書Speaking of Speech Level 2, Charles LeBeau, Macmillan Education, 2,500 yen with DVD.

参考書Only the Internet.

成績評価の方法Students will be required to present at least 5 presentations and a final presentation.Each of the 5 presentations is 10% of the grade (total 50%); the final presentation is25% of the grade; participation (effort, a positive attitude, participation in group discussions, asking and answering questions, etc.) is 25% of thegrade.

その他All students must buy the textbook.

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 水曜 5時限

1単位

1~4年次

兼任講師(法) バンバム,クララN.

授業の概要・到達目標This fall course, as in the spring, is a communicative course that explores a variety of topics and world issues, both light and serious, that touch ourlives deeply. Sometimes topics will be timed to coincide with outside events (there are many interesting ones in the fall). The hope in this class isnot simply to build our knowledge about things through research, discussion, and so on, but also to explore them in more personal and imaginativeways, which is perhaps more in keeping with an ACE 2 course such as this one. The language aims of this class are to strengthen Englishcommunicative ability and to exercise all the language skills (reading, writing, speaking, and listening). Materials will come from many sources asneeded: readings, video clips, music, memories, etc.

授業内容Week 1:Overview / IntroductionsWeek 2:Animals (part 1)Week 3:Animals (part 2)Week 4:Animals (part 3)Week 5:Customs (part 1)Week 6:Customs (part 2)Week 7:Gender (part 1)Week 8:Gender (part 2)Week 9:Consumerism (part 1)Week 10:Consumerism (part 2)Week 11:Culture and entertainment (part 1)Week 12:Culture and entertainment (part 2)Week 13:CelebrationsWeek 14:Review / wrap-up

履修の注意点Since the fall course is in many ways a continuation of the spring course, it is hoped that you will sign up for both semesters. On the other hand,each semester stands on its own, and it is fine to take just one of them.

準備学習の内容You are expected to attend class regularly and come on time. It should be stressed that even when it is necessary to miss a class, you must do thehomework for that class and give it to me as soon as possible. If you cannot meet these requirements, please let me know of the circumstances.

教科書There is no textbook. I will provide all language instructional material and much of the content material:readings, videos, etc., depending on the topic. You will also contribute to content through assignments.

参考書A good dictionary is recommended.

成績評価の方法30% Participation and a positive attitude70% Homework assignments (including a slightly more involved final assignment)

その他None

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 木曜 1時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Storytelling through MoviesThis course introduces students to the basic skills of storytelling, presentation, scriptwriting, and film production. You are encouraged to practiceyour listening, speaking, reading and writing skills while learning the elements of a well-structured story, practicing presentation skills, writingdialogues and a short film script, and building on basic knowledge of film production. You will work in small groups to plan, write, perform, shoot,direct, edit, and produce several scenes and a short film. By the end of this course, you should be more confident in expressing your thoughts,ideas, and feelings in English and further develop your storytelling, presentation, and movie-making skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; storytelling and creativityWeek 2 Writing and reading dialogues and script format; filming skits and role-playWeek 3 Project 1: Writing about your favorite movie / Paragraph structureWeek 4 Storytelling in Hollywood movies; screenwriting structureWeek 5 Analysis of popular American screenplays; CasablancaWeek 6 Project 2: Movie Review PresentationsWeek 7 Movie Review Presentations [continued]Week 8 Elements of a short story; reading of several short storiesWeek 9 Analysis of several short stories; adaptation of a short story into a film scriptWeek 10 Project 3: Writing a film script from a short story / script revisionWeek 11 Pre-production planning, storyboarding, camera anglesWeek 12 Rehearsal and team productionWeek 13 Film editing; adding music and graphicsWeek 14 Course review / Screening and evaluation of short films

履修の注意点This course is designed for intermediate students with a TOEIC score of 520 to 630. However, if space is available, students with higher TOEICscores can sign up for this class. You can take this course more than once since the content is different in each class.

準備学習の内容Suggested homework before the first class is to watch several movies with the audio volume off in order to study how camera angles and editingcontribute to storytelling and cinematic meaning. It is very important that you are well prepared for each class, so that you can participateactively and contribute to the success of the group projects. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who wantto learn from each other and are committed to improving their English skills.

教科書The instructor will distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書The Screenwriter's Workbook by Syd Field.Visual Storytelling: Videography and Post Production in the Digital Age by Ronald J. Osgood.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English30% Weekly homework and written assignments20% Movie review presentation20% Final script and film project

その他This ACE II course is highly recommended for ACE students who wish to improve their academic English skills while obtaining valuableexperience in storytelling, scriptwriting, acting, directing, cinematography, and editing.

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Page 96: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅡ【和泉】 秋学期 木曜 2時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Storytelling through MoviesThis course introduces students to the basic skills of storytelling, presentation, scriptwriting, and film production. You are encouraged to practiceyour listening, speaking, reading and writing skills while learning the elements of a well-structured story, practicing presentation skills, writingdialogues and a short film script, and building on basic knowledge of film production. You will work in small groups to plan, write, perform, shoot,direct, edit, and produce several scenes and a short film. By the end of this course, you should be more confident in expressing your thoughts,ideas, and feelings in English and further develop your storytelling, presentation, and movie-making skills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; storytelling and creativityWeek 2 Writing and reading dialogues and script format; filming skits and role-playWeek 3 Project 1: Writing about your favorite movie / Paragraph structureWeek 4 Storytelling in Hollywood movies; screenwriting structureWeek 5 Analysis of popular American screenplays; CasablancaWeek 6 Project 2: Movie Review PresentationsWeek 7 Movie Review Presentations [continued]Week 8 Elements of a short story; reading of several short storiesWeek 9 Analysis of several short stories; adaptation of a short story into a film scriptWeek 10 Project 3: Writing a film script from a short story / script revisionWeek 11 Pre-production planning, storyboarding, camera anglesWeek 12 Rehearsal and team productionWeek 13 Film editing; adding music and graphicsWeek 14 Course review / Screening and evaluation of short films

履修の注意点This course is for students with a TOEIC score of 600 and more. You can take this course more than once since the content is different in eachclass.

準備学習の内容Suggested homework before the first class is to watch several movies with the audio volume off in order to study how camera angles and editingcontribute to storytelling and cinematic meaning. It is very important that you are well prepared for each class, so that you can participateactively and contribute to the success of the group projects. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who wantto learn from each other and are committed to improving their English skills.

教科書The instructor will distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書The Screenwriter's Workbook by Syd Field.Visual Storytelling: Videography and Post Production in the Digital Age by Ronald J. Osgood.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English30% Weekly homework and written assignments20% Movie review presentation20% Final script and film project

その他This ACE II course is highly recommended for ACE students who wish to improve their academic English skills while obtaining valuableexperience in storytelling, scriptwriting, acting, directing, cinematography, and editing.

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ACEⅡ【和泉】 秋学期 金曜 1時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions andpresentations, clarification techniques, listening to dialogs and making comments or asking questions, stating opinions and giving reasons, andusing evidence to support an argument. Additionally, the course will work on developing PowerPoint presentation skills through computer-basedpresentation tasks. This will be accomplished primarily during small team presentation development and homework tasks.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Presentation Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Presentation Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Presentation Development, Presentation writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Preview, 1st Presentation Practice第5回目 1st Presentation Small Group, Topic 1 Question and Answer, Presentation Draft Preparation第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Topic 1 Presentation Draft Submission, Presentation Format第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Topic 1 Presentation Development第8回目 First Presentations Part 3: Topic 1 Presentation to Class第9回目 Second Presentation Part 4, Question and Answer, Presentation Topic 2第10回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Body Language, Presentation Development第11回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Topic 2 Presentation Draft Submission, Presentation Format第12回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Topic 3 Presentation Development第13回目 Second Presentations Part 4: Topic 3 Presentation Development第14回目 Presentations, Question and Answer, Presentation Discussions

履修の注意点Students thinking about studying abroad or looking to improve academic communication skills will also benefit from taking this course.This course is a one-semester ACE 2 course. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as presentations will require MS Office Applications.

教科書No textbook purchase is required. All materials will be provided by the instructor.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (activities and presentation work completed outside of class including presentation drafts)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes two presentations, questions and answers for other teams, and feedback reviews)

その他None

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Page 98: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅡ【和泉】 秋学期 金曜 2時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハインズ,マーティンK.

授業の概要・到達目標This course is a continuation of the spring semester course and again, the primary focus is on improving fluency skills through pair andgroupwork. As in the spring semester, the majority of materials for discussion will be provided by the lecturer, but students will again be activelyencouraged to develop their research skills and bring their own materials to the classroom. In the final weeks of this semester, some class timewill be allocated for presentation preparation and students will collaborate as they examine a major issue presently dominating the media. In thefinal lesson, the group will then present their research to the class and answer questions.

授業内容Week 1:Summer NewsWeek 2:City Life 1Week 3:City Life 2Week 4:Populism: The Changing Political LandscapeWeek 5:Open TopicWeek 6:Travel 1Week 7:Travel 2: Mass TourismWeek 8:ConflictWeek 9:The News TodayWeek 10:The 2020 OlympicsWeek 11:Open TopicWeek 12:Family LifeWeek 13:A look back at 2019Week 14:Group Presentations

履修の注意点Students should use their free time in the summer vacation to keep abreast of global issues through reading English language newspapers orwatching news bulletins from the mainstream media.Students should also be aware that, on occasion, there may be an overlap in content with the ACE 1 course, which is taught period 1 on Fridays.

準備学習の内容Students will be assigned homework on a weekly basis. This will consist of reading comprehension from newspaper articles, the textbook orresearch. These assignments will probably entail about 1 hour to 90 minutes of extra study.

教科書New Language Leader Intermediate CoursebookPublisher: PearsonISBN: 978 1 447948292D. Cotton, D. Falvey & S. Kent\3,000 approximate price

参考書None

成績評価の方法1. Participation & Attendance: 20%2. Group Presentations: 30%3. Reading Comprehensions: 50%

その他Students should be aware that a high percentage of their grade will be allocated to classroom participation and presentations. As such, onlystudents who are fully committed to improving their communication skills should enroll.As noted in the course description above, students (when requested) are expected to bring their own research materials to the classroom. Thisassignment is not to be taken lightly and only hard copies of research are acceptable. Materials, articles etc., which have only been downloadedonto small hand-held devices such as smartphones, are not permitted.

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ACEⅡ【駿河台】 秋学期 火曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標The Japanese Mind and Intercultural CommunicationIn this fall course, we will continue to study contemporary Japanese culture and the values, attitudes, behavior patterns, and communication stylesof modern Japan. Readings, discussions, and activities will encourage a deeper exploration of Japanese culture and a comparative study ofintercultural issues related to Western cultures. You will be asked to read articles, do research, write reports, and give presentations. Classactivities will include pair and group work as well as class discussion. By the end of this course, you should gain more confidence in expressingyour opinions about Japanese culture in English, increase your understanding of other cultures, and improve your academic and critical thinkingskills.

授業内容Week 1 Introduction to the course; Communication Styles and Cultural ValuesWeek 2 Topic 1: Culture and Social Behavior / Giri: Japanese Social ObligationsWeek 3 Gambari: Japanese Patience and Determination / Sempei and Kohei: Seniority RulesWeek 4 Discussion and comparative study of topics related to culture and social behaviorWeek 5 Presentations on intercultural topics related to readings and class discussionWeek 6 Topic Two: Culture and Perception / Bigaku: The Japanese Sense of BeautyWeek 7 Kisetsu: The Japanese Sense of Seasons / Kenkyo: The Japanese Virtue of ModestyWeek 8 Research and further study of topics related to intercultural issues and valuesWeek 9 Poster Presentations on topics related to readings and student researchWeek 10 Topic 3: Culture and Personal Relations / Rousaikenbo: Social Expectations of Women in JapanWeek 11 Danjyo Kankei: Male and Female Relations / Omiai: Arranged Marriage in JapanWeek 12 Discussion and comparative study of topics related to culture and personal relationsWeek 13 Group Presentations on intercultural topics related to readings and discussionWeek 14 Course review and final paper

履修の注意点This course is open to all third-year and fourth-year students. The course is designed so that you can take the course one semester or bothsemesters since the content is different each semester.

準備学習の内容There is no homework before the first class. If you are absent, you must complete all missed assignments and be ready for the next class. It is veryimportant that you are well prepared for each class. You are encouraged to speak only English in this course and to join in class discussions andactivities. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from each other and are committed toimproving their English skills.

教科書The Japanese Mind: Understanding Contemporary Japanese Culture, edited by Roger J. Davies and Osamu Ikeno, Tuttle Publishing Company,The instructor will also distribute handouts and supplementary materials as well as use online resources.

参考書

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly homework and written assignments30% Final Paper and Presentations

その他If possible, please bring the textbook to the first class.

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ACEⅡ【駿河台】 秋学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Effective Leadership and Personal GrowthThis course is designed for students interested in learning more what effective leadership is and in taking an important step in building their ownleadership skills. Based on case studies and the writings of a recognized leadership expert and best-selling author, this course provides studentswith practical examples and insights into the fundamentals of effective leadership. Through weekly readings and written assignments, class andgroup discussions, and individual presentations, students gain a greater understanding of what effective leadership is, how to develop their ownleadership skills, and improve their presentation and discussion skills.

授業内容Week 1 Introduction to leadership principles; The Law of the LidWeek 2 The Law of InfluenceWeek 3 The Law of ProcessWeek 4 The Law of NavigationWeek 5 The Law of Solid GroundWeek 6 The Law of RespectWeek 7 Mid-term paperWeek 8 The Law of ConnectionWeek 9 The Law of Inner CircleWeek 10 The Law of Buy-InWeek 11 The Law of the PictureWeek 12 The Law of PrioritiesWeek 13 The Law of SacrificeWeek 14 Course review and Final paper

履修の注意点This course is open to all third-year and fourth-year students. Students must have personal curiosity and reflection and openness to share in classdiscussion.

準備学習の内容There is no homework or preparation before the first class. Students are required to complete weekly assignments, participate in class and groupdiscussions, and give one presentation. This course will be fun and exciting with the help of enthusiastic students who want to learn from eachother and are committed to improving their English skills.

教科書The 21 Irrefutable Laws of Leadership: Follow Them and People Will Follow You by John Maxwell,Publisher: Thomas Nelson, Inc.The instructor will provide students with the textbook on the first day of class.

参考書Entrepreneurship: A Very Short Introduction, Paul Westhead and Mike Wright, Oxford University Press.Leadership: A Very Short Introduction, Keith Grint, Oxford University.Management: A Very Short Introduction, John Hendry, Oxford University Press.Organizations: A Very Short Introduction, Mary Jo Hatch, Oxford University.

成績評価の方法Grades are based on:30% Active participation in English40% Weekly readings and writing assignments20% Individual presentation10% Final Paper

その他None

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ACEⅢ【和泉】 春学期 金曜 2時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing four skills (Speaking, Listening, Reading and Writing) for academic purposes. The course goal is to helpstudents perform in an academic environment by performing the following tasks: pair and group discussions and presentations, using clarificationtechniques, analyzing listening passages, writing and peer-editing sentences and paragraphs and analyzing and organizing reading passageinformation. Additionally, the course will work on developing collaboration skills through spoken and writing small group tasks. This will be doneprimarily through presentation writing and speaking assignments in small teams.This course will also develop the skills necessary to improve performance on all four sections of the IELTS Test. Students will use an IELTStextbook for reading and listening assignments which will later be discussed in class.Additionally, students will be provided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Debate Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Academic Debate 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Academic Debate 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Debate 1 Practice第5回目 First Debate Topic Presentation All Teams第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Debate 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Debate 2 Development, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 2 Practice第9回目 Second Debate Topic Presentation All Teams第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Debate 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Debate 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 3 Practice第13回目 Final Debates Debate Groups第14回目 Final Evaluation, Review, Debate Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about taking ACE 3 IELTS courses will also benefit from taking this course.This course is a full year ACE 3 course. Students are required to register for both semesters of this course.Students will not be able to switch between period 2 and period 3, in which the courses are offered, as each period is designed for different levels,and because some of the class content and material will be used in both classes. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS PowerPoint, as presentations will require PowerPoint. Additionally, the course is meant to help students with preparing forthe IELTS which now has a computer-based test option.

教科書Textbook to be determined (TBD) pending review.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (activities completed outside of class including textbook reading and listening)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes three speaking projects involving academic presentations and written presentation drafts)

その他None

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ACEⅢ【和泉】 春学期 金曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本コースでは,明治大学の協定校留学を目指す上で必要となるTOEFLiBT試験のスコアを取得すべく,その対策指導を行っていく。春秋学期を通じ,TOEFLiBTのセクション別の問題形式,解法,そして学習方法を指導していく。通年の講義と実践問題演習を通じて,TOEFLiBTで80点(※ITP換算で550点)を取得することを目標とする。対象学生の英語レベルはTOEIC 600点以上(TOEFL iBT 60点以上)としているが,TOEICスコア700点未満の場合は予習・復習が相当大変になることを覚悟して履修すること。

授業内容第1回目 イントロダクション第2-12回目 4技能別の対策第13-14回目 学期内容の補完

履修の注意点次に挙げる6つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)TOEFLiBT受験エッセンスは半期では到底カバーできないため,本コースは通年履修(=セット履修)のみ可とする。(2)Upper Advancedレベルに位置している学生は,本コース(Advanced Level)は履修せず,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレ

ベルのTOEFLiBT対策ACE3を履修すること。(*ただし,Upper Advancedレベル学生の一部に対してはAdvancedレベルコースの履修を促す可能性がある。)

(3)松崎担当のACE3を修了済の学生は,本コースへの追加履修を認めない。(4)松崎が担当するAdvancedレベルACE3の開講時限は金曜3限と金曜4限となっているが,内容は3限と4限で同一となっているので,い

ずれかのみ履修可とする。また,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレベル ACE3との同時履修は不可とする。(5)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講)の内容は本ACE3コースが扱う内容と重複

する箇所があるので,これらコースへの履修を検討している学生は,ACE3か留学準備講座・留学基礎講座のいずれかのみ履修すること。松崎担当のACE3と留学準備・基礎講座の両方を履修することは認めない。

(6)使用言語は原則,英語とする。TOEFLiBTテストの形式についての説明やライティングへの添削等,授業の一部は日本語でも行う。

準備学習の内容本コースは,北米の大学・大学院への留学を目指している学生にとって必須となるTOEFLiBT受験のための準備コースである。TOEFLiBTで高得点を取るためには,リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4技能全てにおいて,ハイレベルなスキルが要求される。したがって,週1回という限られた授業を通じて目標スコアに到達するためには,毎回の授業に対する徹底した予習,復習作業を重ねることが不可欠となる。本コースの履修を検討する学生は,こうした本コースの主旨を十分に理解した上で履修をし,授業に臨むこと。

教科書Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD出版社: Compass Publishing著者: Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff ZeterISBN: 978-1-59966-519-1価格: ¥8,295

参考書適宜提示する。

成績評価の方法(1)授業参加: 50%(※採点目安: 時間厳守,持参物用意,受講姿勢,予習,復習)(2)課題・小テスト: 50%※評価は通常の「S・A・B・C・F・T」で行い,GPAに含めるものとする。

その他本コースは,とても厳しい内容ではあるが,「自分の将来のために留学をしたい」という学生に是非チャレンジしてもらいたい。最後に,本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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ACEⅢ【和泉】 春学期 金曜 3時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing four skills (Speaking, Listening, Reading and Writing) for academic purposes. The course goal is to helpstudents perform in an academic environment by performing the following tasks: pair and group discussions and presentations, using clarificationtechniques, analyzing listening passages, writing and peer-editing sentences and paragraphs and analyzing and organizing reading passageinformation. Additionally, the course will work on developing collaboration skills through spoken and writing small group tasks. This will be doneprimarily through presentation writing and speaking assignments in small teams.This course will also develop the skills necessary to improve performance on all four sections of the IELTS Test. Students will use an IELTStextbook for reading and listening assignments which will later be discussed in class.Additionally, students will be provided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.This course will focus on developing four skills (Speaking, Listening, Reading and Writing) for academic purposes. The course goal is to helpstudents perform in an academic environment by performing the following tasks: pair and group discussions and presentations, using clarificationtechniques, analyzing listening passages, writing and peer-editing sentences and paragraphs and analyzing and organizing reading passageinformation. Additionally, the course will work on developing collaboration skills through spoken and writing small group tasks. This will be doneprimarily through presentation writing and speaking assignments in small teams.This course will also develop the skills necessary to improve performance on all four sections of the IELTS Test. Students will use an IELTStextbook for reading and listening assignments which will later be discussed in class.Additionally, students will be provided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Presentation Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Development第3回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Development, IELTS Reading Report第4回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, 1st Presentation Practice第5回目 1st Presentation Small Group, Question and Answer, Presentation Draft Submission第6回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Development, IELTS Reading Report第7回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Development第8回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Practice, IELTS Reading Report第9回目 2nd Presentation in Pairs, Question and Answer, Presentation Draft Submission第10回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Development第11回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Development, IELTS Reading Report第12回目 Discussion, Speaking and Writing Skills, Presentation Practice Set 1第13回目 Final Presentations 1st Set, Question and Answer, Presentation Practice Set 2第14回目 Final Presentations 2nd Set, Question and Answer, Presentation Draft Submissions

履修の注意点Students thinking about taking ACE 3 TOEFL iBT courses will also benefit from taking this course.This course is a full year ACE 3 course. Students are required to register for both semesters of this courseStudents will not be able to switch between period 2 and period 3 in which the courses are offered, as each period is designed for different levels,and because some of the class content and material will be used in both classes. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS PowerPoint, as presentations will require PowerPoint. Additionally, the course is meant to help students with preparing forthe IELTS which now has a computer-based test option.

教科書Textbook to be determined (TBD) pending review.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (activities completed outside of class including textbook reading and listening)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes three speaking projects involving academic presentations and written presentation drafts)

その他None

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Page 104: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【和泉】 春学期 金曜 4時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本コースでは,明治大学の協定校留学を目指す上で必要となるTOEFLiBT試験のスコアを取得すべく,その対策指導を行っていく。春秋学期を通じ,TOEFLiBTのセクション別の問題形式,解法,そして学習方法を指導していく。通年の講義と実践問題演習を通じて,TOEFLiBTで80点(※ITP換算で550点)を取得することを目標とする。対象学生の英語レベルはTOEIC 600点以上(TOEFL iBT 60点以上)としているが,TOEICスコア700点未満の場合は予習・復習が相当大変になることを覚悟して履修すること。

授業内容第1回目 イントロダクション第2-12回目 4技能別の対策第13-14回目 学期内容の補完

履修の注意点次に挙げる6つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)TOEFLiBT受験エッセンスは半期では到底カバーできないため,本コースは通年履修(=セット履修)のみ可とする。(2)Upper Advancedレベルに位置している学生は,本コース(Advanced Level)は履修せず,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレ

ベルのTOEFLiBT対策ACE3を履修すること。(*ただし,Upper Advancedレベル学生の一部に対してはAdvancedレベルコースの履修を促す可能性がある。)

(3)松崎担当のACE3を修了済の学生は,本コースへの追加履修を認めない。(4)松崎が担当するAdvancedレベルACE3の開講時限は金曜3限と金曜4限となっているが,内容は3限と4限で同一となっているので,い

ずれかのみ履修可とする。また,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレベル ACE3との同時履修は不可とする。(5)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講)の内容は本ACE3コースが扱う内容と重複

する箇所があるので,これらコースへの履修を検討している学生は,ACE3か留学準備講座・留学基礎講座のいずれかのみ履修すること。松崎担当のACE3と留学準備・基礎講座の両方を履修することは認めない。

(6)使用言語は原則,英語とする。TOEFLiBTテストの形式についての説明やライティングへの添削等,授業の一部は日本語でも行う。

準備学習の内容本コースは,北米の大学・大学院への留学を目指している学生にとって必須となるTOEFLiBT受験のための準備コースである。TOEFLiBTで高得点を取るためには,リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4技能全てにおいて,ハイレベルなスキルが要求される。したがって,週1回という限られた授業を通じて目標スコアに到達するためには,毎回の授業に対する徹底した予習,復習作業を重ねることが不可欠となる。本コースの履修を検討する学生は,こうした本コースの主旨を十分に理解した上で履修をし,授業に臨むこと。

教科書Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD出版社: Compass Publishing著者: Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff ZeterISBN: 978-1-59966-519-1価格: ¥8,295

参考書適宜提示する。

成績評価の方法(1)授業参加: 50%(※採点目安: 時間厳守,持参物用意,受講姿勢,予習,復習)(2)課題・小テスト: 50%※評価は通常の「S・A・B・C・F・T」で行い,GPAに含めるものとする。

その他本コースは,とても厳しい内容ではあるが,「自分の将来のために留学をしたい」という学生に是非チャレンジしてもらいたい。最後に,本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

─ 103 ─

Page 105: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【和泉】 春学期 金曜 5時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本コースでは,明治大学の協定校留学を目指す上で必要となるTOEFLiBT試験のスコアを取得すべく,その対策指導を行っていく。春秋学期を通じ,TOEFLiBTのセクション別の問題形式,解法,そして学習方法を指導していく。通年の講義と実践問題演習を通じて,TOEFLiBTで100点(※ITP換算で600点)を取得することを目標とする。対象学生の英語レベルはTOEIC 750点以上としているが,長期留学経験がない学生については予習・復習が相当大変になることを覚悟して履修すること。

授業内容第1回目 イントロダクション第2-12回目 4技能別の対策第13-14回目 学期内容の補完

履修の注意点次に挙げる7つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)TOEFLiBT受験エッセンスは半期では到底カバーできないため,本コースは通年履修(=セット履修)のみ可とする。(2)松崎担当のACE3を修了済の学生は,本コースへの追加履修を認めない。(3)松崎が担当するAdvancedレベル ACE3(開講時限は金曜3限と金曜4限)との同時履修は不可とする。(4)履修希望者が多い場合,一部の学生については,松崎が金曜3限・金曜4限に担当するAdvancedレベル ACE3であれば履修を許可する

可能性がある。(5)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講)の内容は本ACE3コースが扱う内容と重複

する箇所があるので,これらコースへの履修を検討している学生は,ACE3か留学準備講座・留学基礎講座のいずれかのみ履修すること。松崎担当のACE3と留学準備・基礎講座の両方を履修することは認めない。

(6)使用言語は原則,英語とする。TOEFLiBTテストの形式についての説明やライティングへの添削等,授業の一部は日本語でも行う。(7)松崎が火曜2限に担当するUpper Advancedレベル学生向けのACE2との同時履修は認めない。

準備学習の内容本コースは,北米の大学・大学院への留学を目指している学生にとって必須となるTOEFLiBT受験のための準備コースである。TOEFLiBTで高得点を取るためには,リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4技能全てにおいて,ハイレベルなスキルが要求される。したがって,週1回という限られた授業を通じて目標スコアに到達するためには,毎回の授業に対する徹底した予習,復習作業を重ねることが不可欠となる。本コースの履修を検討する学生は,こうした本コースの主旨を十分に理解した上で履修をし,授業に臨むこと。

教科書Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD出版社: Compass Publishing著者: Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff ZeterISBN: 978-1-59966-519-1価格: ¥8,295

参考書適宜提示する。

成績評価の方法(1)授業参加: 50%(※採点目安: 時間厳守,持参物用意,受講姿勢,予習,復習)(2)課題・小テスト: 50%※評価は通常の「S・A・B・C・F・T」で行い,GPAに含めるものとする。

その他本コースは,とても厳しい内容ではあるが,「自分の将来のために留学をしたい」という学生に是非チャレンジしてもらいたい。最後に,本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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Page 106: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【駿河台】 春学期 水曜 4時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Tactics for the New TOEIC Test and Essential VocabularyThis course is designed to help students to develop the test-taking and language skills to improve their score on the new TOEIC Listening andReading Test. Students will learn important test-taking strategies to perform better on the TOEIC test and study high-frequency vocabularywords often used in business and workplace settings. The classroom materials have been endorsed by the Educational Test Service (ETS) andcontain authentic ETS test questions. Weekly mini-tests will help students to review and reinforce their knowledge of key vocabulary and testtips and tactics.

授業内容Week 1 Introduction to the goals of the course and the new TOEIC examWeek 2 Test-taking Strategies: Listening Skills and Vocabulary BuildingWeek 3 Listening: Units 1 and 8 / Units 2 and 9 / Vocabulary BuildingWeek 4 Practice Listening Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 5 Listening: Units 3 and 10 / Units 4 and 11 / Vocabulary BuildingWeek 6 Practice Listening Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 7 Reading: Units 5 and 12 / Review Grammar and VocabularyWeek 8 Practice Reading Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 9 Reading: Units 6 and 13 / Review Grammar and VocabularyWeek 10 Practice Reading Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 11 Reading: Units 7 and 14 / Review Grammar and VocabularyWeek 12 Practice Reading Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 13 Review Listening and Reading Units 1-14 and VocabularyWeek 14 Review Test Tips and Tactics Checklists / Final Evaluation

履修の注意点This course is open to all third-year and fourth-year students. Students can sign up for one semester or both semesters since the course contentis different.

準備学習の内容There is no homework or preparation before the first class. Students are required to use on-line TOEIC resources outside of class and to learnnew business and workplace English words each week.

教科書Tactics for TOEIC Listening and Reading Test by Grant Drew, Oxford University Press ISBN: 978-0-19-452953-2

参考書An English-English dictionary, such as the Macmillan, Oxford, Longman or Cambridge advanced learner dictionaries, either in paper or electronicform.

成績評価の方法All grades are based on:30% Active participation in English40% Homework preparation10% Vocabulary quizzes20% Mid-term and Final TOEIC exams

その他If possible, please bring the textbook to the first class.

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Page 107: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【和泉】 秋学期 金曜 2時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions anddebates, rebuttal formation, listening to opinions and determining reasoning, debating opinions and disagreeing, and using credible evidence tosupport an argument. Additionally, the course will work on developing debate skills by defending arguments with credible and effectivereasoning. This will be accomplished primarily during small team debate development and homework tasks.This course will also continue to develop the skills necessary to improve performance on the IELTS Test. Students will use an IELTS textbookfrom first semester for reading and listening assignments which to be discussed in class.Additionally, students will be provided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Debate Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Academic Debate 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Academic Debate 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Debate 1 Practice第5回目 First Debate Topic Presentation All Teams第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Debate 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Debate 2 Development, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 2 Practice第9回目 Second Debate Topic Presentation All Teams第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Debate 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Debate 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 3 Practice第13回目 Final Debates Debate Groups第14回目 Final Evaluation Review, Debate Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about taking ACE 3 IELTS courses will also benefit from taking this course.This course is a full year ACE 3 course. Students are required to register for both semesters of this course.Students will not be able to switch between period 2 and period 3, in which the courses are offered, as each period is designed for different levels,and because some of the class content and material will be used in both classes. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as debate drafts will require MS Office documents to be checked in class.

教科書Textbook is not required.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (research collected outside of class for debate drafts and group discussion)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes two debates, one mini debate, reviews of other teams, and post-debate feedback)

その他None

─ 106 ─

Page 108: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【和泉】 秋学期 金曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本コースでは,明治大学の協定校留学を目指す上で必要となるTOEFLiBT試験のスコアを取得すべく,その対策指導を行っていく。春秋学期を通じ,TOEFLiBTのセクション別の問題形式,解法,そして学習方法を指導していく。通年の講義と実践問題演習を通じて,TOEFLiBTで80点(※ITP換算で550点)を取得することを目標とする。対象学生の英語レベルはTOEIC 600点以上(TOEFL iBT 60点以上)としているが,TOEICスコア700点未満の場合は予習・復習が相当大変になることを覚悟して履修すること。

授業内容第1回目 イントロダクション第2-12回目 4技能別の対策第13-14回目 学期内容の補完

履修の注意点次に挙げる6つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)TOEFLiBT受験エッセンスは半期では到底カバーできないため,本コースは通年履修(=セット履修)のみ可とする。(2)Upper Advancedレベルに位置している学生は,本コース(Advanced Level)は履修せず,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレ

ベルのTOEFLiBT対策ACE3を履修すること。(*ただし,Upper Advancedレベル学生の一部に対してはAdvancedレベルコースの履修を促す可能性がある。)

(3)松崎担当のACE3を修了済の学生は,本コースへの追加履修を認めない。(4)松崎が担当するAdvancedレベルACE3の開講時限は金曜3限と金曜4限となっているが,内容は3限と4限で同一となっているので,い

ずれかのみ履修可とする。また,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレベル ACE3との同時履修は不可とする。(5)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講)の内容は本ACE3コースが扱う内容と重複

する箇所があるので,これらコースへの履修を検討している学生は,ACE3か留学準備講座・留学基礎講座のいずれかのみ履修すること。松崎担当のACE3と留学準備・基礎講座の両方を履修することは認めない。

(6)使用言語は原則,英語とする。TOEFLiBTテストの形式についての説明やライティングへの添削等,授業の一部は日本語でも行う。

準備学習の内容本コースは,北米の大学・大学院への留学を目指している学生にとって必須となるTOEFLiBT受験のための準備コースである。TOEFLiBTで高得点を取るためには,リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4技能全てにおいて,ハイレベルなスキルが要求される。したがって,週1回という限られた授業を通じて目標スコアに到達するためには,毎回の授業に対する徹底した予習,復習作業を重ねることが不可欠となる。本コースの履修を検討する学生は,こうした本コースの主旨を十分に理解した上で履修をし,授業に臨むこと。

教科書Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD出版社: Compass Publishing著者: Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff ZeterISBN: 978-1-59966-519-1価格: ¥8,295

参考書適宜提示する。

成績評価の方法(1)授業参加: 50%(※採点目安: 時間厳守,持参物用意,受講姿勢,予習,復習)(2)課題・小テスト: 50%※評価は通常の「S・A・B・C・F・T」で行い,GPAに含めるものとする。

その他本コースは,とても厳しい内容ではあるが,「自分の将来のために留学をしたい」という学生に是非チャレンジしてもらいたい。最後に,本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

─ 107 ─

Page 109: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【和泉】 秋学期 金曜 3時限

1単位

1~4年次

兼任講師 ハダス,マイケル ミロスラヴ

授業の概要・到達目標This course will focus on developing speaking, listening, and communication skills for academic and general communication purposes. The coursegoal is to help students communicate effectively in social and academic environments using the following tasks: pair and group discussions anddebates, rebuttal formation, listening to opinions and determining reasoning, debating opinions and disagreeing, and using credible evidence tosupport an argument. Additionally, the course will work on developing debate skills by defending arguments with credible and effectivereasoning. This will be accomplished primarily during small team debate development and homework tasks.This course will also continue to develop the skills necessary to improve performance on the IELTS Test. Students will use an IELTS textbookfrom first semester for reading and listening assignments which to be discussed in class.Additionally, students will be provided with the fundamentals for writing at the university level in universities abroad.

授業内容第1回目 Course Introduction and Expectations and Academic Debate Topics Introduction第2回目 Discussion, Speaking Skills Part 1, Academic Debate 1 Development第3回目 Discussion, Speaking Skills Part 2, Academic Debate 1 Development, Debate writing第4回目 Discussion, Speaking Skills Review, 1st Debate 1 Practice第5回目 First Debate Topic Presentation All Teams第6回目 Discussion, Speaking Skills Part 3: Debate 2 Introduction, Evidence Development第7回目 Discussion, Speaking Skills Part 4: Debate 2 Development, Evidence Completion第8回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 2 Practice第9回目 Second Debate Topic Presentation All Teams第10回目 Debate Speaking Skills Part 6: Debate 3 Introduction, Evidence Development第11回目 Debate Speaking Skills Part 7: Debate 3 Development, Evidence Completion第12回目 Discussion, Speaking Skills Review, Debate 3 Practice第13回目 Final Debates Debate Groups第14回目 Final Evaluation Review, Debate Key Points Discussion

履修の注意点Students thinking about taking ACE 3 IELTS courses will also benefit from taking this course.This course is a full year ACE 3 course. Students are required to register for both semesters of this course.Students will not be able to switch between period 2 and period 3, in which the courses are offered, as each period is designed for different levels,and because some of the class content and material will be used in both classes. Class size is limited to 15 students.

準備学習の内容Students will use computers for some sections of this class. Please consider this carefully before registering. You must have some degree ofproficiency with MS Office, as debate drafts will require MS Office documents to be checked in class.

教科書Textbook to be determined (TBD) pending review.

参考書Online resources will be introduced for students to study independently.

成績評価の方法30% Weekly Review (research collected outside of class for debate drafts and group discussion)30% Participation (students will need to be actively involved in the class)40% Assessment (includes three debates, pre-debate reviews of other teams, and post-debate feedback)

その他None

─ 108 ─

Page 110: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACEⅢ【和泉】 秋学期 金曜 4時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本コースでは,明治大学の協定校留学を目指す上で必要となるTOEFLiBT試験のスコアを取得すべく,その対策指導を行っていく。春秋学期を通じ,TOEFLiBTのセクション別の問題形式,解法,そして学習方法を指導していく。通年の講義と実践問題演習を通じて,TOEFLiBTで80点(※ITP換算で550点)を取得することを目標とする。対象学生の英語レベルはTOEIC 600点以上(TOEFL iBT 60点以上)としているが,TOEICスコア700点未満の場合は予習・復習が相当大変になることを覚悟して履修すること。

授業内容第1回目 イントロダクション第2-12回目 4技能別の対策第13-14回目 学期内容の補完

履修の注意点次に挙げる6つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)TOEFLiBT受験エッセンスは半期では到底カバーできないため,本コースは通年履修(=セット履修)のみ可とする。(2)Upper Advancedレベルに位置している学生は,本コース(Advanced Level)は履修せず,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレ

ベルのTOEFLiBT対策ACE3を履修すること。(*ただし,Upper Advancedレベル学生の一部に対してはAdvancedレベルコースの履修を促す可能性がある。)

(3)松崎担当のACE3を修了済の学生は,本コースへの追加履修を認めない。(4)松崎が担当するAdvancedレベルACE3の開講時限は金曜3限と金曜4限となっているが,内容は3限と4限で同一となっているので,い

ずれかのみ履修可とする。また,金曜5限に松崎が担当するUpper Advancedレベル ACE3との同時履修は不可とする。(5)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講)の内容は本ACE3コースが扱う内容と重複

する箇所があるので,これらコースへの履修を検討している学生は,ACE3か留学準備講座・留学基礎講座のいずれかのみ履修すること。松崎担当のACE3と留学準備・基礎講座の両方を履修することは認めない。

(6)使用言語は原則,英語とする。TOEFLiBTテストの形式についての説明やライティングへの添削等,授業の一部は日本語でも行う。

準備学習の内容本コースは,北米の大学・大学院への留学を目指している学生にとって必須となるTOEFLiBT受験のための準備コースである。TOEFLiBTで高得点を取るためには,リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4技能全てにおいて,ハイレベルなスキルが要求される。したがって,週1回という限られた授業を通じて目標スコアに到達するためには,毎回の授業に対する徹底した予習,復習作業を重ねることが不可欠となる。本コースの履修を検討する学生は,こうした本コースの主旨を十分に理解した上で履修をし,授業に臨むこと。

教科書Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD出版社: Compass Publishing著者: Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff ZeterISBN: 978-1-59966-519-1価格: ¥8,295

参考書適宜提示する。

成績評価の方法(1)授業参加: 50%(※採点目安: 時間厳守,持参物用意,受講姿勢,予習,復習)(2)課題・小テスト: 50%※評価は通常の「S・A・B・C・F・T」で行い,GPAに含めるものとする。

その他本コースは,とても厳しい内容ではあるが,「自分の将来のために留学をしたい」という学生に是非チャレンジしてもらいたい。最後に,本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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ACEⅢ【和泉】 秋学期 金曜 5時限

1単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本コースでは,明治大学の協定校留学を目指す上で必要となるTOEFLiBT試験のスコアを取得すべく,その対策指導を行っていく。春秋学期を通じ,TOEFLiBTのセクション別の問題形式,解法,そして学習方法を指導していく。通年の講義と実践問題演習を通じて,TOEFLiBTで100点(※ITP換算で600点)を取得することを目標とする。対象学生の英語レベルはTOEIC 750点以上としているが,長期留学経験がない学生については予習・復習が相当大変になることを覚悟して履修すること。

授業内容第1回目 イントロダクション第2-12回目 4技能別の対策第13-14回目 学期内容の補完

履修の注意点次に挙げる7つの履修上の注意点に気をつけること。

(1)TOEFLiBT受験エッセンスは半期では到底カバーできないため,本コースは通年履修(=セット履修)のみ可とする。(2)松崎担当のACE3を修了済の学生は,本コースへの追加履修を認めない。(3)松崎が担当するAdvancedレベル ACE3(開講時限は金曜3限と金曜4限)との同時履修は不可とする。(4)履修希望者が多い場合,一部の学生については,松崎が金曜3限・金曜4限に担当するAdvancedレベル ACE3であれば履修を許可する

可能性がある。(5)松崎が他に担当している「留学準備講座」(*春学期開講),「留学基礎講座」(*秋学期開講)の内容は本ACE3コースが扱う内容と重複

する箇所があるので,これらコースへの履修を検討している学生は,ACE3か留学準備講座・留学基礎講座のいずれかのみ履修すること。松崎担当のACE3と留学準備・基礎講座の両方を履修することは認めない。

(6)使用言語は原則,英語とする。TOEFLiBTテストの形式についての説明やライティングへの添削等,授業の一部は日本語でも行う。(7)松崎が火曜2限に担当するUpper Advancedレベル学生向けのACE2との同時履修は認めない。

準備学習の内容本コースは,北米の大学・大学院への留学を目指している学生にとって必須となるTOEFLiBT受験のための準備コースである。TOEFLiBTで高得点を取るためには,リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4技能全てにおいて,ハイレベルなスキルが要求される。したがって,週1回という限られた授業を通じて目標スコアに到達するためには,毎回の授業に対する徹底した予習,復習作業を重ねることが不可欠となる。本コースの履修を検討する学生は,こうした本コースの主旨を十分に理解した上で履修をし,授業に臨むこと。

教科書Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD出版社: Compass Publishing著者: Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff ZeterISBN: 978-1-59966-519-1価格: ¥8,295

参考書適宜提示する。

成績評価の方法(1)授業参加: 50%(※採点目安: 時間厳守,持参物用意,受講姿勢,予習,復習)(2)課題・小テスト: 50%※評価は通常の「S・A・B・C・F・T」で行い,GPAに含めるものとする。

その他本コースは,とても厳しい内容ではあるが,「自分の将来のために留学をしたい」という学生に是非チャレンジしてもらいたい。最後に,本コースの履修者には担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請する場合があるが,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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ACEⅢ【駿河台】 秋学期 水曜 4時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標Tactics for the New TOEIC Test and Essential VocabularyThis course is designed to help students to develop the test-taking and language skills to improve their score on the new TOEIC Listening andReading Test. Students will learn important test-taking strategies to perform better on the TOEIC test and study high-frequency vocabularywords often used in business and workplace settings. The classroom materials have been endorsed by the Educational Test Service (ETS) andcontain authentic ETS test questions. Weekly mini-tests will help students to review and reinforce their knowledge of key vocabulary and testtips and tactics.

授業内容Week 1 Introduction to the goals of the course and the new TOEIC examWeek 2 Test-taking Strategies: Listening Skills and Vocabulary BuildingWeek 3 Listening: Units 15 and 22 / Units 16 and 23 / Vocabulary BuildingWeek 4 Practice Listening Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 5 Listening: Units 17 and 24 / Units 18 and 25 / Vocabulary BuildingWeek 6 Practice Listening Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 7 Reading: Units 19 and 26 / Review Grammar and VocabularyWeek 8 Practice Reading Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 9 Reading: Units 20 and 27 / Review Grammar and VocabularyWeek 10 Practice Reading Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 11 Reading: Units 21 and 28 / Review Grammar and VocabularyWeek 12 Practice Reading Exercises / Test Tips and Tactics ChecklistsWeek 13 Review Listening and Reading Units 15-28 and VocabularyWeek 14 Review Test Tips and Tactics Checklists / Final Evaluation

履修の注意点This course is open to all third-year and fourth-year students. Students can register for this course for one semester or two semesters since thecourse content is different.

準備学習の内容There is no homework or preparation before the first class. Students are required to use on-line TOEIC resources outside of class and to learnnew business and workplace English words each week.

教科書Tactics for TOEIC Listening and Reading Test by Grant Drew, Oxford University Press ISBN: 978-0-19-452953-2

参考書An English-English dictionary, such as the Macmillan, Oxford, Longman or Cambridge advanced learner dictionaries, either in paper or electronicform.

成績評価の方法30% Active participation in English40% Homework preparation10% Vocabulary quizzes20% Mid-term and Final TOEIC exams

その他All students must buy a textbook. If possible, please bring the textbook to the first class.

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ACEⅣ【和泉】 春学期 金曜 2時限

1単位

1~4年次

教授 マーク,ケヴィンL.

授業の概要・到達目標This course aims to give students a chance to discover fresh ways of studying English, and to strengthen their ability to study independently and/or in small groups.INTRODUCTION TO ACE IV SELF-STUDYIn the 6-week introduction, students will learn about the optional study paths that are available to them. After completing this introductorycourse students will, in consultation with the instructor, plan a course based on the OPTIONS below. Students will not need to take thisintroductory course again if they join another ACE IV course at a later date.OPTIONSWriting about daily lifeWriting about formative past experiencesSummary writing based on TED talksAcademic writing (for students preparing to study abroad)Vocabulary development for TOEICVocabulary development through word roots4-skills development based on studying scenes from filmsActivities to support general conversational ability, including games and mini-presentationsIndividualized pronunciation practice

授業内容第1回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 1第2回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 2第3回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 3第4回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 4第5回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 5第6回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 6第7回目 Work on selected option第8回目 Work on selected option第9回目 Work on selected option第10回目 Work on selected option第11回目 Work on selected option第12回目 Work on selected option第13回目 Work on selected option第14回目 REVIEW: short presentations, discussion and sharing of learnings.More information about ACE IV can be found here:https://ace4introduction.postach.io/

履修の注意点Students should be ready to work with other people in the class in pair and small-group activities. They should also be able to use a computer,tablet or smart phone for listening and pronunciation practice. Students who have already

準備学習の内容Students will be expected to spend up to two hours a week on out-of-class homework assignments. If homework assignments take more than twohours they should inform the instructor, who will make an adjustment to the workload.

教科書Worksheets will be provided by the instructor.

参考書Students are encouraged to use online English-English dictionaries, such ashttps://www.macmillandictionary.com

成績評価の方法Students will be assessed on 1) effort and participation in class (40%); the thoroughness with which they complete the homework assignments(40%); improvement in apparent confidence in using English, and improvement as measured by weekly phrase listening practice/tests (20%);There will be no final test. Students will complete a final assignment to be decided in consultation with the instructor.The focus in this course is on supporting you as an individual, and this will also be reflected in the evaluation.

その他It is expected that each student will work at his or her own pace. Students are encouraged ─ but not required ─ to spend time in small-groupactivities for part of the course.Students may not be absent more than four times. Being late by up to 15 minutes on three occasions will count as one absence.

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ACEⅣ【和泉】 秋学期 水曜 1時限

1単位

1~4年次

教授 マーク,ケヴィンL.

授業の概要・到達目標This course aims to give students a chance to discover fresh ways of studying English, and to strengthen their ability to study independently and/or in small groups.INTRODUCTION TO ACE IV SELF-STUDYIn the 6-week introduction, students will learn about the optional study paths that are available to them. After completing this introductorycourse students will, in consultation with the instructor, plan a course based on the OPTIONS below. Students will not need to take thisintroductory course again if they join another ACE IV course at a later date.OPTIONSWriting about daily lifeWriting about formative past experiencesSummary writing based on TED talksAcademic writing (for students preparing to study abroad)Vocabulary development for TOEICVocabulary development through word roots4-skills development based on studying scenes from filmsActivities to support general conversational ability, including games and mini-presentationsIndividualized pronunciation practice

授業内容第1回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 1第2回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 2第3回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 3第4回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 4第5回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 5第6回目 INTRODUCTION to ACE ACE IV Self-Study-Part 6第7回目 Work on selected option第8回目 Work on selected option第9回目 Work on selected option第10回目 Work on selected option第11回目 Work on selected option第12回目 Work on selected option第13回目 Work on selected option第14回目 REVIEW: short presentations, discussion and sharing of learnings.More information about ACE IV can be found here:https://ace4introduction.postach.io/

履修の注意点Students should be ready to work with other people in the class in pair and small-group activities. They should also be able to use a computer,tablet or smart phone for listening and pronunciation practice. Students who have already

準備学習の内容Students will be expected to spend up to two hours a week on out-of-class homework assignments. If homework assignments take more than twohours they should inform the instructor, who will make an adjustment to the workload.

教科書Worksheets will be provided by the instructor.

参考書Students are encouraged to use online English-English dictionaries, such ashttps://www.macmillandictionary.com

成績評価の方法Students will be assessed on 1) effort and participation in class (40%); 2) the thoroughness with which they complete the homework assignments(40%); 3) Improvement in apparent confidence in using English, and improvement as measured by weekly phrase listening practice/tests(20%).There will be no final test. Students will complete a final assignment to be decided in consultation with the instructor.The focus in this course is on supporting you as an individual, and this will also be reflected in the evaluation.

その他It is expected that each student will work at his or her own pace. Students are encouraged ─ but not required ─ to spend time in small-groupactivities for part of the course.Students may not be absent more than four times. Being late by up to 15 minutes on three occasions will count as one absence.

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ACE Presentation Skills【駿河台】 春学期 火曜 2時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標This course is a special “exit” course in the ACE Program, designed for students who wish to obtain the ACE Certificate.The main goal of this course is to review presentation skills, and to build up toward a final persuasive presentation on an academic subject, whichwill be presented individually. Students will be expected to deliver their presentations effectively and also to smoothly handle questions after thedelivery. We will invite students and teachers from outside our class to our mid-term and final presentation classes and have them participate inthe discussions after each presentation.Students will be encouraged to support their classmates preparing for their presentations, and peer teaching of various presentation skills willoften be assigned. they will have ample opportunities to use English in small group discussions and speeches.

授業内容Week 1

Getting to know each other. Short self-introduction speeches by each student.Weeks 2-4

Reviewing basic presentation skills. Every week each student will prepare and give a short speech, a presentation, or a workshop on a giventopic.Week 4

A class survey on the opinion statement chosen for the mid-term presentation. Submission of the outline for the mid-term presentations.Weeks 5

Delivering Introduction of the mid-term presentations (about 1 minute)Week 6

Delivering Introduction and Body of the mid-term presentations (about 4 to 5 minutes)Week 7

Full rehearsal of the mid-term presentation (5 to 6 minutes each).Week 8

Full delivery of the mid-term presentation (5 to 6 minutes each) followed by short discussions involving the audience.Week 9

A class survey on the opinion statement chosen for the final presentation. Submission of the outline for the final presentationsWeek 10

Delivering Introduction of the final presentationsWeek 11

Delivering Introduction and Body of the final presentationsWeek 12

Rehearsing the delivery of the Final presentationsWeek 13-14

Full delivery of the final presentations (9 to 10 minutes each) followed by short discussions involving the audience. The final presentation eventwill be open to public, and they will be video-taped and may be shared in other ACE classes and in the ACE public website.On a make-up class day

Performing or showing the final presentation video in the final joint ACE Showcase event in Izumi with other ACE classes.

履修の注意点定員は8名です。この授業に登録するには,以下の2つの前提条件をすべてクリアしている必要があります。1 ACEI~IVから,SまたはAの評価を6単位以上取得。2 TOEICスコア600以上を取得。(2018年以降の入学者は基準が変わります。)リピートで履修は可能ですが,初めて履修する方を優先し,定員に余裕がある場合は,すでにACE Presentation Skillsの単位を取得した方の履修も認めます。その際は,教員に必ず申し出てください。

準備学習の内容単位を得るには,最低,mid-term, final presentationを合格レベルで発表し,スムースに発表後の質疑応答,ディスカッションを英語でこなすことが求められます。また,4回以上欠席すると,評価の対象にはなりません。

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2008Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Reynolds, Voices That Matter, 2011各種辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation, weekly assignments and speeches: 25%Mid-term presentation: 30%Final presentation: 45%

その他None

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ACE Presentation Skills【駿河台】 春学期 水曜 3時限

1単位

1~4年次

特任准教授 パワー,トーマスG.

授業の概要・到達目標This course is a special “exit” course in the ACE Program, designed for students who wish to obtain the ACE Certificate. The main goal of thiscourse is to review presentation skills and to prepare a final persuasive presentation on an academic subject. Students will be expected to delivertheir individual presentations effectively and to smoothly handle questions after their delivery. Students and teachers from outside of class will beinvited to participate in the discussion after the mid-term and final presentations. Students will be encouraged to support their classmates in thepreparation of presentations, which provides ample opportunities to use English in small group discussions and practice speeches.

授業内容Week 1 Getting to know each other. Introduction to the course.Weeks 2-5 Review of basic presentation skills. Every week each student will prepare and give a short speech on a given topic.Week 5 Submission of the outline for the mid-term presentationWeek 6 Delivery of Introduction of the mid-term presentationWeek 7 Delivery of Introduction and Body of the mid-term presentationWeek 8 Mid-term presentation (4 to 5 minutes each) followed by short discussions with the audienceWeek 9 Submission of the outline for the final presentationWeek 10 Delivery of Introduction of the final presentationWeek 11 Delivery of Introduction and Body of the final presentationWeek 12 Rehearsal of the final presentationWeek 13 Review and final preparationWeek 14 Review and Final student presentations (7 to 8 minutes each), followed by short discussion with the audience. The final presentations

will be videotaped and may be shared in other ACE classes.

履修の注意点定員は8名です。この授業に登録するには,以下の2つの前提条件をすべてクリアしている必要があります。1 ACEI~IVから,SまたはAの評価を6単位以上取得。2 TOEICスコア600以上を取得。(2018年以降の入学者は基準が変わります。)リピートで履修は可能ですが,初めて履修する方を優先し,定員に余裕がある場合は,すでにACE Presentation Skillsの単位を取得した方の履修も認めます。その際は,教員に必ず申し出てください。

準備学習の内容単位を得るには,最低,mid-term, final presentationを合格レベルで発表し,スムースに発表後の質疑応答,ディスカッションを英語でこなすことが求められます。また,4回以上欠席すると,評価の対象にはなりません。

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2009.コウビルド英英辞典 ¥3,885 (税込)マクミラン英英辞典(コンパクト版) 紀伊国屋書店 ¥3,990 (税込)電子辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法25% Active participation in English25% Weekly assignments and speeches50% Mid-term and Final presentations

その他この授業で単位認定されると同時に,「ACE認定証」取得の資格を得ることが出来ます。

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ACE Presentation Skills【駿河台】 秋学期 火曜 2時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標This course is a special “exit” course in the ACE Program, designed for students who wish to obtain the ACE Certificate.The main goal of this course is to review presentation skills, and to build up toward a final persuasive presentation on an academic subject, whichwill be presented individually. Students will be expected to deliver their presentations effectively and also to smoothly handle questions after thedelivery. We will invite students and teachers from outside our class to our mid-term and final presentation classes and have them participate inthe discussions after each presentation.Students will be encouraged to support their classmates preparing for their presentations, and peer teaching of various presentation skills willoften be assigned. they will have ample opportunities to use English in small group discussions and speeches.

授業内容Week 1

Getting to know each other. Short self-introduction speeches by each student.Weeks 2-4

Reviewing basic presentation skills. Every week each student will prepare and give a short speech, a presentation, or a workshop on a giventopic.Week 4

A class survey on the opinion statement chosen for the mid-term presentation. Submission of the outline for the mid-term presentations.Weeks 5

Delivering Introduction of the mid-term presentations (about 1 minute)Week 6

Delivering Introduction and Body of the mid-term presentations (about 4 to 5 minutes)Week 7

Full rehearsal of the mid-term presentation (5 to 6 minutes each).Week 8

Full delivery of the mid-term presentation (5 to 6 minutes each) followed by short discussions involving the audience.Week 9

A class survey on the opinion statement chosen for the final presentations. Submission of the outline for the final presentationsWeek 10

Delivering Introduction of the final presentationsWeek 11

Delivering Introduction and Body of the final presentationsWeek 12

Rehearsing the delivery of the Final presentationsWeek 13-14

Full delivery of the final presentations (9 to 10 minutes each) followed by short discussions involving the audience. The final presentation eventwill be open to public, and they will be video-taped and may be shared in other ACE classes and in the ACE public website.On a make-up class day

Performing or showing the final presentation video in the final joint ACE Showcase event in Izumi with other ACE classes.

履修の注意点定員は8名です。この授業に登録するには,以下の2つの前提条件をすべてクリアしている必要があります。1 ACEI~IVから,SまたはAの評価を6単位以上取得。2 TOEICスコア600以上を取得。(2018年以降の入学者は基準が変わります。)リピートで履修は可能ですが,初めて履修する方を優先し,定員に余裕がある場合は,すでにACE Presentation Skillsの単位を取得した方の履修も認めます。その際は,教員に必ず申し出てください。

準備学習の内容単位を得るには,最低,mid-term, final presentationを合格レベルで発表し,スムースに発表後の質疑応答,ディスカッションを英語でこなすことが求められます。また,4回以上欠席すると,評価の対象にはなりません。

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2008Presentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Reynolds, Voices That Matter, 2011各種辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation, weekly assignments and speeches: 25%Mid-term presentation: 30%Final presentation: 45%

その他None

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Page 118: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

ACE Presentation Skills【駿河台】 秋学期 火曜 3時限

1単位

1~4年次

専任講師 森 本 陽 子

授業の概要・到達目標This course is a special “exit” course in the ACE Program, designed for students who wish to obtain the ACE Certificate.The main goal of this course is to review presentation skills, and to build up toward a final persuasive presentation on an academic subject, whichwill be presented individually. Students will be expected to deliver their presentations effectively and also to smoothly handle questions after thedelivery. We will invite students and teachers from outside our class to our mid-term and final presentation classes and have them participate inthe discussions after each presentation.Students will be encouraged to support their classmates preparing for their presentations, and peer teaching of various presentation skills willoften be assigned. they will have ample opportunities to use English in small group discussions and speeches.

授業内容Week 1

Getting to know each other. Short self-introduction speeches by each student.Weeks 2-4

Reviewing basic presentation skills. Every week each student will prepare and give a short speech, a presentation, or a workshop on a giventopic.Week 4

A class survey on the opinion statement chosen for the mid-term presentation. Submission of the outline for the mid-term presentations.Weeks 5

Delivering Introduction of the mid-term presentations (about 1 minute)Week 6

Delivering Introduction and Body of the mid-term presentations (about 4 to 5 minutes)Week 7

Full rehearsal of the mid-term presentation (5 to 6 minutes each).Week 8

Full delivery of the mid-term presentation (5 to 6 minutes each) followed by short discussions involving the audience.Week 9

A class survey on the opinion statement chosen for the final presentations. Submission of the outline for the final presentationsWeek 10

Delivering Introduction of the final presentationsWeek 11

Delivering Introduction and Body of the final presentationsWeek 12

Rehearsing the delivery of the Final presentationsWeek 13-14

Full delivery of the final presentations (9 to 10 minutes each) followed by short discussions involving the audience. The final presentation eventwill be open to public, and they will be video-taped and may be shared in other ACE classes and in the ACE public website.On a make-up class day

Performing or showing the final presentation video in the final joint ACE Showcase event in Izumi with other ACE classes.

履修の注意点定員は8名です。この授業に登録するには,以下の2つの前提条件をすべてクリアしている必要があります。1 ACEI~IVから,SまたはAの評価を6単位以上取得。2 TOEICスコア600以上を取得。(2018年以降の入学者は基準が変わります。)リピートで履修は可能ですが,初めて履修する方を優先し,定員に余裕がある場合は,すでにACE Presentation Skillsの単位を取得した方の履修も認めます。その際は,教員に必ず申し出てください。

準備学習の内容単位を得るには,最低,mid-term, final presentationを合格レベルで発表し,スムースに発表後の質疑応答,ディスカッションを英語でこなすことが求められます。また,4回以上欠席すると,評価の対象にはなりません。

教科書Study Skills for College English 2nd Edition (慶應義塾大学経済学部英語部会編著 定価 ¥1,050)

参考書Speaking of Speech New Edition, by David Harrington and Charles LeBeau, Macmillan, 2008Prqesentation Zen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery, 2nd Edition by Garr Reynolds, Voices That Matter, 2011各種辞書,オンライン辞書など。

成績評価の方法Participation, weekly assignments and speeches: 25%Mid-term presentation: 30%Final presentation: 45%

その他None

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英語 1~4年次

【教 授】石山徳子,虎岩直子,中村幸一,廣部 泉,マーク・ケヴィンL【専任講師】兼子 歩,ジョージ・ジョニーE,永江 敦,ネルソン・リンジーR,森本陽子【兼任講師】安藤和弘,石井千春,伊藤晶子,伊藤健一郎,伊藤由起子,井上和哉,宇野雅章,奥井 裕,小倉美加,越智敏之,加藤 匠,河

本房子,木村志穂,儀部直樹,具島 靖,熊澤清美,倉光紀子,佐藤信夫,髙取康之,中野里美,中林正身,中村 豪,中村美奈子,西浦 徹,野川浩美,堀越喜晴,松崎由貴,松沼真由子,望月千栄子,山口志のぶ,矢向寛子,依田里花,横田保恵,ライト・ティモシーJ,若月麻美,渡邊浩子

授業の概要・到達目標21世紀を迎えグローバル化の進む現在,英語の重要度は,益々大きくなっている。特に,本学部では,単位を伴った留学促進に力を入れており,英語は留学準備のためにも特に重要である。授業では読む,書く,話す,聴く,能力を高めることを当面のねらいとするが,一人の教員がすべての分野を同時に指導することは困難なので,個々のクラスによっていくつかの分野に的を絞ることになる。いずれの分野を学ぶにしても,語学習得のほかに,外国語を学ぶ意義を深く考え,その奥にある文化,風土,思考方法,外国語学習方法などに対する視野を広げることを,もう一つの目的とする。

授業内容クラス指定,再履修授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択外国語(2年生以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

履修の注意点明治大学,或いは政治経済学部の外国語教育は全体としてバランスが取れるように構成されている。当学部の英語Ⅰ,英語Ⅱ,英語Ⅲ,英語Ⅳの授業の他にも,以下の授業やプログラムを履修したり参加することが可能である。1) 学部間共通外国諸科目:詳しくは配布された「学部間共通外国語シラバス」を参照のこと,英語については英会話科目が中心である2) 本学部独自のACE(Advanced Communicative English)プログラム:1クラス15人以下のコミュニケーション能力を重視した少人数授業を履修し,プレゼンテーションなどの能力も養い,ACE修了証を獲得することも,条件を満たせば可能である。(詳しくは,4月のACEガイダンスに出席し,シラバス,政治経済学部HP(教育の特色の中にあるACEページ)を参照すること)。3) 実践的英語力強化プログラム(仮称):各種英語試験受験のサポート,オンライン英会話講座,語学留学講座などがオファーされている。今年度受講可能な講座や申し込み時期,方法については,http://meiji-seikei-ghrd.com/original/english.html他,掲示板などの情報に常に注意すること。4) その他にも,英語科目ではないが,専門科目を英語で学ぶトップスクールセミナー(国内留学体験),留学生サポーター制度,留学準備講座など,英語を介してオファーされる各種講義や受け入れ留学生との交流機会等があるので,掲示等に注意し,積極的に履修,あるいは参加すること。いずれにせよ,履修に関して特に留意してほしいことは,受身の学習を脱却して,英語を学習の対象としてみるだけでなく,「英語を使って学ぶ」気持ちになることである。日頃から,書物,新聞,英語を母国語とする人との会話など,英語を実生活で積極的に使うように心がけよう。本学部の学生には,留学に積極的にチャレンジして欲しいが,そうでなくとも,実際,社会に出てから,思わぬ時に国際的な場面で学んだり,働いたりする<巡り合わせ>に,会うものである。(30代,40代の卒業生が一番よく口にする言葉は,学生時代に「もっと英語を」そして

「もっと教養を」身に付けておけばよかった,というものである。〔教養があれば応用が効く,とのこと〕)

準備学習の内容クラス指定,再履修授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択外国語(2年生以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

教科書クラス指定,再履修授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択外国語(2年生以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

参考書クラス指定,再履修授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択外国語(2年生以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

成績評価の方法それぞれの担当教員によって異なる。クラス指定,再履修授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択外国語(2年生以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

その他特になし

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ドイツ語 1~4年次

【教 授】田村久男【准 教 授】飯嶋曜子【兼任講師】青木敦子,赤池 エルフリーデ マリア,石原竹彦,遠藤紀明,春日正男,兼子安弘,高橋泰雄,野口 健,橋本由紀子,平山茂

樹,渡部敏一,坂東知子

授業の概要・到達目標ABC(アー・ベー・ツェー)の発音から接続法までのドイツ語文法の基礎と簡単なドイツ文の理解から始めて,中級読本が読めるようにな

るまでを目指す。同時にドイツ語圏諸国をはじめとしてヨーロッパの歴史,社会,文化,地理などにも目を向ける。2年次では文法事項を再確認しながら,ドイツ語圏(ドイツ,オーストリア,スイス)の歴史,社会,文化,地理,風俗,生活,文学など

に関するものを読むが,各人の関心に応じて,さまざまなジャンルのドイツ語(必ずシラバスを参照のこと)を読む中級ドイツ語,独検対応のためのドイツ語,ドイツ語会話のなかから選ぶことができる。

その他,学部間共通外国語科目としてドイツ人講師による会話I,II,IIIも設置されている。また,夏休み中に和泉キャンパスでネイティヴ・スピーカーによるドイツ語夏期集中講座も開催される。春と秋の年2回,ドイツ語技能検定試験(独検)も実施されており,これらは学部の語学の単位に換算することができるので,シラバスによく目を通すこと。

授業内容1年次では基本文法を学ぶとともに,やさしい読本を使って標準的な表現に親しむ。文法も講読もほぼ同じ章立てになっているので,対応

させながら学ぶことができる。文法,講読ともに前期をドイツ語I,後期をドイツ語IIといい,ドイツ語Iでは,発音から始め,動詞系列では現在形を,名詞系列では格変化を中心にして,文を作るための基本的な語順を学ぶ。ドイツ語IIではさまざまな時称,助動詞,関係文,受動,最後に英語の仮定法に似た接続法を学び,ドイツ文の基本構造(枠構造)を理解する。クラス指定授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択ドイツ語(2年次以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

履修の注意点ドイツ語会話I,II,III(学部間共通外国語科目)の履修を薦めたい。専門科目の中にもドイツ語圏の政治,経済,歴史,文化を対象とする

科目がある。

準備学習の内容クラス指定授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択ドイツ語(2年次以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

教科書クラス指定授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択ドイツ語(2年次以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。1年文法は統一教科書『ドイツ文法スマート』(郁文堂)と『ドイツ文法エクササイズ』(郁文堂)を併用する。

参考書クラス指定授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択ドイツ語(2年次以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

【参考文献】(1) 独和辞典。特に指定しないので,担当教員の説明を聞いて購入するとよい。(2) ドイツの政治,経済,社会,文化などについての文庫本や新書なども読むとよい。

成績評価の方法担当教員の考え方や方針によって異なる。クラス指定授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択ドイツ語(2年次以上)は「選択外国語シラバス」を確認すること。

その他特になし

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フランス語 1~4年次

【准 教 授】前田更子【兼任講師】加藤徳夫,久保みゆき,陣野俊史,瀧川広子,田桐正彦,藤井宏尚,宮川慎也,前之園望,山上昌子,山出裕子,ベルテ ディデ

エ,高橋明美

授業の概要・到達目標初めてフランス語に接する学習者を対象としています。新たな言語との出会いによって,それまで自分が作り上げてきた世界観や社会の見

方が大きく揺さぶられることは少なくありません。2年間のフランス語の授業を通して,フランス語を習得するだけでなく,フランコフォニー(フランス語使用圏)の文化,社会に関する知識を深めていきましょう。

1年次では,発音や文法の初歩を学び,最終的にはフランス語の文章を正確に音読し,平易な文章を理解し,日常的な事柄について最低限の意志を相手に伝えられるようにします。

2年次の授業での具体的な目標は,多様なジャンルのフランス語の原書を,辞書を用いて理解できるようになることです。

授業内容1年次の授業においては,フランス語の総合力を養う導入教育をおこないます。前期の2コマ(フランス語I),および後期の1コマ(フラ

ンス語II)では,基礎文法の習得を主な目的とした授業が展開されます。1年次後期に設置されているもう1コマの授業(フランス語II)については,担当教員の裁量にゆだねられていますが,それらの授業ではおおむね,既習文法事項の復習をしながら,簡単な文章の読解,日常表現を中心とした会話の練習,身近な話題に関する作文などに力が注がれ,学習者がフランス語に慣れ親しむように工夫されています。

2年次においては,未習の文法項目を学びつつ,辞書を片手にさまざまなジャンルの文章を読み理解する能力,また,語彙力を強化しながら伝えたいことを文章化する(話す)能力を養います。さらに,DVDなどの視覚教材を用いた授業では,フランスだけでなく,スイスやベルギー,ケベック,アフリカ諸国といったフランコフォニーの多様で豊かな文化に触れる機会もあるでしょう。

具体的な授業の進め方については,それぞれの授業に関するシラバス,および担当教員からの説明で確認してください。なお,政治経済学部では,「実用フランス語技能検定試験」の受験を奨励しています。習熟度の確認のため,フランス語運用能力の向上のた

めにぜひ利用してください。詳しくは,授業時に教員に相談してください。クラス指定授業については,Oh-o! Meijiクラスウェブで確認すること。2年次以上の選択フランス語の授業については,「選択外国語シラバス」で確認すること。

履修の注意点学部間共通科目として「フランス語会話」と「夏期集中講座」が用意されています。より多くの学びの機会を得たい方,会話力を身につけ

たい方には,学部間共通外国のシラバスにも目を通すことを勧めます。語学の習得には日々の努力の積み重ねが大切です。学習内容を消化し,自分の中に定着させるためには,とりわけ復習が重要になるでしょ

う。なお,毎時間新しいことを学んでいきます。やむを得ず欠席する場合には必ず自習するようにしてください。

準備学習の内容クラス指定授業については,Oh-o! Meijiクラスウェブで確認すること。2年次以上の選択フランス語の授業については,「選択外国語シラバス」で確認すること。

教科書クラス指定授業については,Oh-o! Meijiクラスウェブで確認すること。2年次以上の選択フランス語の授業については,「選択外国語シラバス」で確認すること。

参考書クラス指定授業については,Oh-o! Meijiクラスウェブで確認すること。2年次以上の選択フランス語の授業については,「選択外国語シラバス」で確認すること。

成績評価の方法クラス指定授業については,Oh-o! Meijiクラスウェブで確認すること。2年次以上の選択フランス語の授業については,「選択外国語シラバス」で確認すること。

その他特になし

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中国語 1~4年次

【教 授】本間次彦,丸川哲史【准 教 授】羽根次郎【兼任講師】味岡美玲,石黒ひさ子,蛯名良亮,江崎隆哉,王 俊文,大西陽子,大橋由紀夫,郭 偉,河田聡美,喬 志航,佐藤 賢,髙橋

美千子,張 士陽,中嶋 諒,中本梅衣,花井みわ,本田親史,将邑劍平,楊 立明

授業の概要・到達目標発音・文法の初歩から始めて,中国語の基礎的な表現を習得すること,平易な文章を理解できる能力を養うことが目ざされる。さらに,応

用的な表現能力と読解能力の養成を目標としていく。

授業内容「音」で表わされる「ことば」を学ぶという点から見て,中国語の学習に当たって最も大切なのは,正確な発音とその表記である「ピンイ

ン」(ローマ字による中国語表記法)を習得することである。一方,通常の中国語の文章を読むためには,逆に,発音とピンインのマスターを前提とした,ピンイン離れ(日本語で言えば,振り仮名離れに相当する)が必要となる。二年間の授業は,このピンイン離れの入り口のレベルに到達するまでの課程と位置づけることができる。

〔1年次〕基礎的な発音練習から始め,基本文法を学びながら,簡単な会話ができ,やさしい文章が理解できる力を養う。日本人教員が担当する授業では主に,ピンイン表記および語法面の理解に重点を置き,ネイティブ教員が担当するクラスでは主に,音声面の練習に重点を置く。

詳しい授業内容は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。〔2年次〕基礎的な表現や文法事項を復習しつつ,応用的な表現能力と読解能力をバランスよく身につけることを目ざす。

この他,より高度の中国語運用能力の習得を希望する学生向けに,3年次以降にも特別のクラスが設けられている。2年次以降の選択外国語は「選択外国語シラバス」もしくは Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。

履修の注意点学部間共通外国語科目の中に,「中国語会話」や「夏期集中講座」などが設置されている。話す力,聞く力を特に身につけようと望む者に

は,履修を薦めたい。

準備学習の内容クラス指定授業は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択中国語は,「選択外国語シラバス」もしくは Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。

教科書クラス指定授業は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択中国語は,「選択外国語シラバス」もしくは Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。中国語の辞書としては,初級向けに『プログレッシブ中国語辞典』(小学館),『クラウン中日辞典』(三省堂)などがある。また,より本格

的な学習を目ざす者のためには,『中日辞典』(小学館),『講談社中日辞典』,『白水社中国語辞典』,『東方中国語辞典』(東方書店),『中日大辞典』(大修館書店)などがある。

参考書担当教員の指示に従うこと。

成績評価の方法担当教員の考え方や方針によって異なる。クラス指定授業は Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択中国語(2年次以上)は「選択外国語シラバス」もしくは Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。

その他特になし

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スペイン語 1~4年次

【准 教 授】仮屋浩子,内田兆史【専任講師】武田和久【兼任講師】有田美保,稲森広明,大場樹精,久野量一,コルメナ ロメロ ロベルト,佐藤麻里乃,田中 恵,濱田和範,バリエントス ロド

リゲス,福原弘識,メンドサ オスカル,モラレス ムニヨス サンドラ,ロドリゲス ベニト,寺沢 セシリア恵子,石原 セルヒオナバロポロ

授業の概要・到達目標初めてスペイン語を学ぶ人を対象として,文字と発音を学ぶところから始めます。スペイン語で最低限の意志を伝える,ある程度のコミュ

ニケーションを成立させる,辞書をひけるようになる,といった段階を経て,2年間学んだのちには,自分の感情を含め,身の回りのことについて表現し理解もできること,さらにはスペイン語圏の文化背景についても言語と並行して吸収した上でスペイン語圏を旅行する際に,人と知り合い,自分のことを話し相手の話を聞けるようになること,辞書を片手に初歩的な文章の読解ができるようになることを目指します。

1級から6級までの6段階に分けられたスペイン語技能検定を例に取れば,最初の学期で6級,1年~1年半かけて5級,2年を終えて4級程度の取得を目標にします。さらに半年から一年努力すれば,EUが設定しているヨーロッパ言語共通参照枠のA2を目指すこともできるでしょう。

授業内容スペイン語は,綴りと発音の関係が明確で,比較的発音しやすいので,最初からスムーズに学んでいけます。動詞の活用,性数一致など,

覚えること・難しい点も少なくない文法面の問題も,発音のしやすさという間口の広さをバネに乗り越えていきましょう。またそのためにも復習を繰り返し,一歩一歩着実に進んでいけるように取り組んでください。

さらに,簡単な読解,身近な話題に関する作文,聞き取り,日常表現を中心にした会話練習などを取り入れながら学んだ文法を大きく広げていきます。また,言語習得には文化的背景も不可欠なので,二十カ国におよぶスペイン語圏の多様な文化に触れる機会も与えられることでしょう。具体的な授業の進め方その他については担当教員の説明およびそれぞれのシラバスを確認してください。

【1年次】おもに文法学習を中心とするクラスと,聞いたり話したりする練習を中心とするクラスがあります。文法あっての凡用性と,口頭あっての

実用性,そのふたつをバランスよく学んでいきます。前期には現在形を,後期には過去形を中心に学び,スペイン語の基礎を築きます。【2年次】

既習文法事項を復習・再確認しながら,未習の基礎文法を仕上げます。言いたいことを表現する技術,書かれていること・言われていることを理解するコツを身につけたり,語彙を強化したりします。スペイン語で友人と話をすること,辞書さえあればスペイン語の文章を理解できるようになること,スペイン語検定4級合格を目指した文法事項の習得を到達目標とします。

意欲的な学習をして「初習外国語(という卒業単位)」の域を超えた習得を目指しましょう。

履修の注意点学部間共通外国語のなかにもスペイン語が設置されています。より多くの学びの機会を得たい,会話力を身につけたい,復習がしたい,と

いったさまざまな活用法があります。

準備学習の内容クラス指定授業は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択スペイン語は「選択外国語シラバス」を確認すること。

教科書クラス指定授業は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択スペイン語は「選択外国語シラバス」を確認すること。

参考書クラス指定授業は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択スペイン語は「選択外国語シラバス」を確認すること。

成績評価の方法クラス指定授業は,Oh-o! Meiji クラスウェブを確認すること。選択スペイン語は「選択外国語シラバス」を確認すること。

その他特になし

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健康・運動科学Ⅰ2単位

2年次

教授 春日井 淳 夫

授業の概要・到達目標本授業は,体育学と医学およびその他の関連諸科学の知見を総合

して,健康づくりの3要素である「運動・栄養・休養」について,できるだけ具体的に解説する。またヒトの健康を理解する上で必要と思われる基礎的な生理学分野(神経,筋肉,呼吸,循環等)についても解説する。

これによって受講生は,人間にとっての身体運動の意味,運動と健康の関わり,栄養・休養の重要性,基礎的な生理学分野について学び,生涯に亘って日常的に運動やスポーツを個人の健康や能力に合わせて実践できるようになる。また,疾患にかかる前に健康度を高め,疾患にかからない身体をつくる正しい健康づくり理論が理解でき,医・科学的根拠に基づいた健康度の測定・評価,到達目標の決定が実現できるようになる。

授業内容第1回 イントロダクション(授業実施上の注意点),現代人の生

活習慣と健康状態第2回 体力とは何か,運動不足とその影響第3回 生理学・基礎編(人体の構造と機能)第4回 筋肉,骨格筋の収縮とエネルギー供給系第5回 神経系の基礎と運動との関わり,運動と体温調節機能第6回 運動と呼吸・循環系第7回 身体組成と肥満,肥満と動脈硬化・高血圧症第8回 免疫と運動第9回 活性酸素と生活習慣病第10回 安全で有効な運動の基準とは,どんな運動が健康づくりに

有効か第11回 栄養 ~生活習慣病・老化を防ぐ食事第12回 禁煙と節酒第13回 効果的な休養とは第14回 aのみ:まとめ

履修の注意点1.講義はPower Pointを用いて行う。講義資料は,Oh-o! Meiji

Systemの本講義クラスウェブにアクセスし,事前に受講生がダウンロード&印刷をして授業に持参することとする(初回授業で説明をする)。

2.高校の保健理論の理解を前提とする。3.1回ずつの授業が相互に関連があるので休まず受講することを

望む。4.授業中の飲食行為,携帯電話による通話・メールは厳禁とす

る。5.私語など人の迷惑になる行為は厳禁とする。

準備学習の内容講義資料は事前に必ず一読しておくことを予習と位置づける。各

回の授業内容についての様々な情報をインターネットや図書を利用して積み重ねることを復習として位置づける。

教科書特に指定しない。

参考書特に指定しない。

成績評価の方法1.学期末に行う筆記試験の点数で評価する。2.点数は60点以上を合格とし,点数に応じてS~Cの評価をする。3.合格点に満たない者についての救済措置(追試,レポート等)

は行わない。

その他特になし。

健康・運動科学Ⅰ2単位

2年次

兼任講師 武 田 紘 平

授業の概要・到達目標この授業の目標は,健康を維持するためになぜ運動が必要なの

か,運動を行うと身体がどのように変化するのかを自然科学的に理解することです。この目標を達成するために,自然科学的かつ専門的な内容となることを十分理解して受講して下さい。

授業の概要として,体力,栄養,運動器,加齢,糖尿病,高血圧,スポーツ医学,スポーツ科学,トレーニングなどの内容が主になります。

授業内容第1回 イントロダクション

(授業の内容,評価方法についての説明)第2回 健康と運動の科学的な基礎第3回 健康と運動の科学的な基礎第4回 運動と全身のエネルギー代謝第5回 骨格筋のエネルギー代謝第6回 糖代謝と糖尿病第7回 グループディスカッション第8回 加齢,不活動による身体機能の低下と運動第9回 スポーツ医学(外科)第10回 スポーツ医学(内科)第11回 基本的なトレーニングの理論と実際第12回 栄養と運動第13回 スポーツ科学第14回 まとめ

履修の注意点・グループワークを数回おこないます。グループワークを積極的におこなえない人は履修しないで下さい。・体育会の学生など,練習・試合などの欠席は基本的には考慮しません。・スライドを用いた講義をおこないます。・自然科学的な内容を多く含み,それに関わる専門用語も使用します。・健康科学だけでなく,スポーツ科学の内容も含みます。

準備学習の内容授業内容に関する書籍,文献を積極的に読むことを推奨する。

教科書特に指定しない

参考書『教養としての身体運動・健康科学』(東京大学身体運動研究室編)東京大学出版会

『乳酸と運動生理・生化学』(八田秀雄著)市村出版『健康づくりのための運動の科学』(鵤木秀夫)化学同人

成績評価の方法筆記試験(80%)と授業への参加度(20%)

その他特になし

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健康・運動科学Ⅱ2単位

3・4年次

兼任講師 相 澤 勝 治

授業の概要・到達目標スポーツは主に,オリンピックなどの競技スポーツや健康増進を

目的とした健康スポーツに大別されるが,アスリート,子ども,高齢者,女性など各対象者の目的に応じてスポーツの持つ価値やその意義は異なる。本講義では,スポーツの歴史や現代競技スポーツの諸問題について考えると共に,健康増進のための運動の効用について生理学的・社会学的知見と関連づけて概説する。

授業内容第1回:イントロダクション,授業内容,授業実施の注意点第2回:スポーツイベントのコンセプトチェンジ第3回:スポーツの高潔性第4回:日本のスポーツ政策の変遷第5回:創発とスポーツ第6回:アダプテッドスポーツとは第7回:女性のスポーツ環境第8回:スポーツのリサーチリテラシー第9回:ヘルスプロモーションと健康日本21第10回:スポーツと動機付け第11回:筋肉を鍛える価値を考える第12回:スポーツによる医学第13回:スポーツ遺伝子第14回:スポーツとソーシャルキャピタル

履修の注意点・ 主にスライド(パワーポイント)を用いて授業を行います。・ 高校の保健理論の理解を前提とし,授業への積極的な姿勢を求める。

準備学習の内容・ 授業時に配布したプリント等を参考に復習し,事後の展開について準備する。

教科書・特に指定しない。

参考書・ 「大学生のためのスポーツリテラシー&スポーツウェルネス」野呂進・佐藤雅幸監修,日本文化出版・ 「スポーツ教養入門」高峰修編著,岩波ジュニア新書

成績評価の方法本講義は,期末試験(60%)に加え,小レポート(20%)および授業への参加度(20%)から総合的に判断し評価する。

その他・特になし。

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運動学演習Ⅰ-1,Ⅰ-2〔1年必修〕1単位

1年次

【教 授】岩波 力,春日井淳夫,高峰 修,後藤光将【兼任講師】佐古隆之,一川大輔,杉山仁志,濁川孝志,石渡貴之,今野和志,成瀬和弥,佐藤伸一郎,板橋クリストファーマリオ,西谷善

子,蓬郷尚代,武田紘平,井尻哲也,齋藤 実,蛭間栄介,梅澤秋久

授業の概要・到達目標本授業の目標は,人間形成や心身共に健康な活力を培うために欠くことのできない身体運動について科学的に理解し,周りの人々とコミュ

ニケーションをとりながら実践できる知識を,実際の体験を通じて習得することです。運動不足に伴う体力低下が深刻な社会問題となっているなかで,健康で活力ある生活の基礎となる身体運動の実践能力向上,生涯を通じて運動が実践できる資質の向上・育成をねらいとします。

授業内容1.運動学演習I-1・I-2はそれぞれ半期科目ですが,時間割に指定された曜日・時限においてクラス単位で授業を行います。2.授業教材として,テニス・ゴルフ・サッカー・フットサル・ソフトボール・バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球・柔道・剣道・水泳・水球・フィットネス・クライミング・ウォーキング等の種目が予定されています。授業では春学期,秋学期,それぞれ異なる施設で上記にあげた種目などの授業が実施され,半期ごとに成績評価が行われます。3.この授業では,実施種目に関連した知識や運動科学理論などの講義も行われます。4.担当教員や具体的な授業内容については,各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

履修の注意点1.女子学生は「女子クラス」に編入される場合と,当該クラスのまま履修する場合があります。詳細は4月のクラス別ガイダンス時に指示されます。2.運動学演習I-1・I-2の単位修得にあたっては,半期ごと授業実施回数の3分の2以上の出席が必要となります。3.運動が禁止または制限されている学生は,第1回目の授業時に担当教員に申し出て,指示を受けてください。4.受講にあたっては,当該年度の健康診断を必ず受診してください。

準備学習の内容各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

教科書各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

参考書各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

成績評価の方法各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

その他各種目に適切な服装や靴,またメガネの着用については担当教員の指示に従ってください。

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運動学演習Ⅱ-1,Ⅱ-2〔2年選択〕1単位

2年次

【教 授】岩波 力,高峰 修,後藤光将【兼任講師】佐古隆之,一川大輔,濁川孝志,堀川浩之,板橋クリストファーマリオ,井尻哲也,梅澤秋久

授業の概要・到達目標運動学演習II-1・II-2では,継続的な運動実践の機会を教育の一環として確保し,学生の自主的な身体運動への参加を促し,身体運動の習慣

化を図り,生涯を通じて運動が実践できる資質のさらなる向上・育成を目的とします。各授業の概要や到達目標については,各自が受講を希望するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

授業内容開講種目については次ページの一覧表を参照してください。そのうち,政治経済学部が設置する授業を優先して選ぶことができます。ただ

し他の学部が設置する授業であっても,定員が満たされていない場合に限って履修することができます。

履修の注意点1.単位修得にあたっては半期授業実施回数の3分の2以上の出席が必要となります。2.春学期と秋学期で異なる曜日・時限の授業を履修することも可能です。3.運動学演習II-1,II-2の履修を希望する人は,web 上から履修申込をしてください。web による履修登録の結果,申込人数が定員を超えた場合には無作為の抽選を行い,4月9日(予定)に web 上で結果を公表します。この抽選にもれてしまい,さらに運動学演習II-1,II-2の履修を希望する場合は,必ず本人が4月9日の午後(予定)に和泉体育館に集まってください。他学部授業の履修も含めて,定員に満たない授業の履修手続きを行います。4.キャンプ・ゴルフ・スキーなどの集中実技(生涯スポーツ演習)と運動学演習II-1,II-2の履修の両方を希望する人は,上記の web 上の手続きはとらず,4月9日の午後(予定)に和泉体育館で行われる集中実技ガイダンスに必ず出席してください。5.上記に示した期日は変更の可能性もありますので,時間と場所も含めて詳細については学部からのお知らせや掲示で確認してください。

準備学習の内容各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

教科書各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

参考書各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

成績評価の方法各自が受講するコマの Oh-o! Meiji 画面にて確認してください。

その他1.各種目に適切な服装や靴,またメガネの着用については担当教員の指示に従ってください。2.受講にあたっては当該年度の健康診断を必ず受診してください。

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運動学演習Ⅲ-1,Ⅳ-11単位

3・4年次

兼任講師 相 澤 勝 治

授業の概要・到達目標本授業の目標は,人間形成や心身共に健康な活力を培うために欠くことのできない身体運動について科学的に理解し,周りの人々とコミュニケーションをとりながら実践できる知識を,実際の体験を通じて習得することです。運動不足が要因となる病が深刻な社会問題となっているなかで,健康で活力ある生活の基礎となる身体運動の実践能力向上,生涯を通じて運動が実践できる資質の育成をねらいとします。

授業内容使用施設:リバティタワー地下スポーツホール第1講 イントロダクション第2講 フットサルー実技(1)ゴールを狙う第3講 フットサルー実技(2)周りの人が動く第4講 フットサルー実技(3)ゲーム実践第5講 バドミントンー実技(1)基本練習第6講 バドミントンー実技(2)ゲームの組み立て第7講 バドミントンー実技(3)ゲーム実践第8講 バレーボール実技(1)ルールと基本の動き第9講 バレーボール実技(2)レシーブ/アタック第10講 バレーボール実技(3)ゲーム実践第11講 バレーボール実技(4)ゲーム実践第12講 ボールゲーム実技(1)ボールを用いたアクティビティ第13講 ボールゲーム実技(2)ゲーム実践第14講 ボールゲーム実技(3)ゲーム実践

履修の注意点1.本授業の内容には実技だけではなく講義も含まれています。2.単位修得にあたっては,授業実施回数の3分の2以上の出席が必要となります。3.医師により運動が禁止または制限されている学生は,第1回目の授業時に担当教員に申し出て,指示を受けてください。4.室内用のシューズを用意すること。

準備学習の内容各回の授業概要の指示に従い関連するキーワードを調べ,授業終了後は授業内容を復習し,自分のライフスタイルを省察すること。

教科書授業時に配布する。

参考書授業時に配布する。

成績評価の方法授業への参加度(60%),授業に取り組む態度(20%),スキルの上達度(20%)から総合的に評価する。

その他1.各種目に適切な服装や靴,またメガネの着用については担当教員の指示に従ってください。2.受講にあたっては当該年度の健康診断を必ず受診してください。

─ 127 ─

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運動学演習Ⅲ-1,Ⅳ-11単位

3・4年次

兼任講師 中 西 康 己

授業の概要・到達目標実施種目:バレーボールチームスポーツであるバレーボールの実践を通して,個々の技術レベルに応じた役割分担をし,相互のコミュニケーションを図りながらバレーボールのゲームを楽しむ。アンダーハンドパス・オーバーハンドパス・スパイク・サービスなどの基本技術の習得からゲームが楽しくできるレベルに達することを目標とする。ルール等についての講義も実技授業中に行い正しい知識と技能を身につける。また,ゲームでは多くのチーム編成を経験しコミュニケーションをはかりながら,技術の向上を目指す。

授業内容第1講 イントロダクション(授業の目的,内容,注意点の確認等),バレーボールの特性第2講 パス練習(オーバーハンドパス,アンダーハンドパス),ミニゲーム第3講 サーブ練習(フローターサーブ,スピンサーブ),ゲーム第4講 スパイク練習,ゲーム第5講 レシーブ練習(スパイクレシーブ),ゲーム第6講 レシーブ練習(サーブレシーブ),ゲーム第7講 フォーメーション練習(サーブレシーブ体形),ゲーム第8講 ブロック練習,ゲーム第9講 フォーメーション練習(デフェンス,及びオフェンス),ゲーム第10講 ゲーム ①(リーグ戦)第11講 ゲーム ②(リーグ戦)第12講 ゲーム ③(リーグ戦)第13講 ゲーム ④(リーグ戦)第14講 ゲーム ⑤(まとめ)

履修の注意点1.単位修得にあたっては半期授業実施回数の3分の2以上の出席が必要となります。2.運動ができる服装,屋内履き用スポーツシューズを毎回準備してきてください。3.履修状況によって,授業内容を若干変更して行う場合があります。

準備学習の内容バレーボールのルールの確認,怪我の予防に関する資料を読む。

教科書特に指定しません

参考書特に指定しません

成績評価の方法出席及び授業への取り組み姿勢(40%),基本技術の習得及びリーグ戦の運営等の観点からの総合的な評価(40%),期末レポート(20%)とします。

その他1.各種目に適切な服装や靴,またメガネの着用については担当教員の指示に従ってください。2.受講にあたっては当該年度の健康診断を必ず受診してください。

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運動学演習Ⅲ-2,Ⅳ-21単位

3・4年次

兼任講師 相 澤 勝 治

授業の概要・到達目標本授業の目標は,人間形成や心身共に健康な活力を培うために欠くことのできない身体運動について科学的に理解し,周りの人々とコミュニケーションをとりながら実践できる知識を,実際の体験を通じて習得することです。運動不足が要因となる病が深刻な社会問題となっているなかで,健康で活力ある生活の基礎となる身体運動の実践能力向上,生涯を通じて運動が実践できる資質の育成をねらいとします。

授業内容使用施設:リバティタワー地下スポーツホール第1講 イントロダクション第2講 フットサルー実技(1)ゴールを狙う第3講 フットサルー実技(2)周りの人が動く第4講 フットサルー実技(3)ゲーム実践第5講 バドミントンー実技(1)基本練習第6講 バドミントンー実技(2)ゲームの組み立て第7講 バドミントンー実技(3)ゲーム実践第8講 バレーボール実技(1)ルールと基本の動き第9講 バレーボール実技(2)レシーブ/アタック第10講 バレーボール実技(3)ゲーム実践第11講 バレーボール実技(4)ゲーム実践第12講 ボールゲーム実技(1)ボールを用いたアクティビティ第13講 ボールゲーム実技(2)ゲーム実践第14講 ボールゲーム実技(3)ゲーム実践

履修の注意点1.本授業の内容には実技だけではなく講義も含まれています。2.単位修得にあたっては,授業実施回数の3分の2以上の出席が必要となります。3.医師により運動が禁止または制限されている学生は,第1回目の授業時に担当教員に申し出て,指示を受けてください。4.室内用のシューズを用意すること。

準備学習の内容各回の授業概要の指示に従い関連するキーワードを調べ,授業終了後は授業内容を復習し,自分のライフスタイルを省察すること。

教科書授業時に配布する。

参考書授業時に配布する。

成績評価の方法授業への参加度(60%),授業に取り組む態度(20%),スキルの上達度(20%)から総合的に評価する。

その他1.各種目に適切な服装や靴,またメガネの着用については担当教員の指示に従ってください。2.受講にあたっては当該年度の健康診断を必ず受診してください。

─ 129 ─

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運動学演習Ⅲ-2,Ⅳ-21単位

3・4年次

兼任講師 中 西 康 己

授業の概要・到達目標実施種目:バレーボールチームスポーツであるバレーボールの実践を通して,個々の技術レベルに応じた役割分担をし,相互のコミュニケーションを図りながらバレーボールのゲームを楽しむ。アンダーハンドパス・オーバーハンドパス・スパイク・サービスなどの基本技術の習得からゲームが楽しくできるレベルに達することを目標とする。ルール等についての講義も実技授業中に行い正しい知識と技能を身につける。また,ゲームでは多くのチーム編成を経験しコミュニケーションをはかりながら,技術の向上を目指す。

授業内容第1講 イントロダクション(授業の目的,内容,注意点の確認等),バレーボールの特性第2講 パス練習(オーバーハンドパス,アンダーハンドパス),ミニゲーム第3講 サーブ練習(フローターサーブ,スピンサーブ),ゲーム第4講 スパイク練習,ゲーム第5講 レシーブ練習(スパイクレシーブ),ゲーム第6講 レシーブ練習(サーブレシーブ),ゲーム第7講 フォーメーション練習(サーブレシーブ体形),ゲーム第8講 ブロック練習,ゲーム第9講 フォーメーション練習(デフェンス,及びオフェンス),ゲーム第10講 ゲーム ①(リーグ戦)第11講 ゲーム ②(リーグ戦)第12講 ゲーム ③(リーグ戦)第13講 ゲーム ④(リーグ戦)第14講 ゲーム ⑤(まとめ)

履修の注意点1.単位修得にあたっては半期授業実施回数の3分の2以上の出席が必要となります。2.運動ができる服装,屋内履き用スポーツシューズを毎回準備してきてください。3.履修状況によって,授業内容を若干変更して行う場合があります。

準備学習の内容バレーボールのルール,怪我の予防に関する資料を読む。

教科書特に指定しません。

参考書特に指定しません。

成績評価の方法出席及び授業への取り組み姿勢(40%),基本技術の習得及びリーグ戦の運営等の観点からの総合的な評価(40%),期末レポート(20%)とします。

その他1.各種目に適切な服装や靴,またメガネの着用については担当教員の指示に従ってください。2.受講にあたっては当該年度の健康診断を必ず受診してください。

─ 130 ─

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2019年度 選択体育実技 時間割一覧(和泉キャンパス)

曜日

時限

設置学部

春学期 秋学期

担当教員 種 目 場所 定員 担当教員 種 目 場所 定

2 政 後藤 光将 テニス(初級) テニスコート 24

3法 夏目 麻子 スイミング(初級) プール 30 夏目 麻子 スイミング(中級) プール 30

政 高峰 修 クライミング クライミング 36 高峰 修 クライミング クライミング 30

4 政 佐古 隆之 バドミントン サブホール 36 佐古 隆之 卓球 卓球場 40

5 政 ゴルフ ゴルフレンジ 28 ゴルフ ゴルフレンジ 28

2政 濁川 孝志 テニス(初級) テニスコート 24 濁川 孝志 テニス(初級) テニスコート 24

情 蓬郷 尚代レクリエーショナル・

スポーツSR11 20

3 法釜崎 太 サッカー(初級) グラウンド 40 釜崎 太 サッカー(中級) グラウンド 40

小岩 健一 セルフディフェンス 柔道場 30 小岩 健一 セルフディフェンス 柔道場 30

4 法 多田 聡 レクリエーション SR11 24 多田 聡 バドミントン サブホール 36

3

政岩波 力 ゴルフ ゴルフレンジ 28 岩波 力 インラインスケート 剣道場 24

堀川 浩之 バドミントン サブホール 36 堀川 浩之 ゴルフ ゴルフレンジ 28

文田中 伸明 テニス(中級) テニスコート 24 田中 伸明 テニス(中級) テニスコート 24

水村 信二 クライミング(入門編) クライミング 24 水村 信二 クライミング(入門編) クライミング 24

4

商 成田 健造 アクアスポーツ プール 30 澤井 和彦 オルタナティブスポーツ SR11 20

政板橋クリストファーマリオ

テニス(上級) テニスコート 24板橋クリストファーマリオ

テニス(上級) テニスコート 24

文 水村 信二 クライミング(入門編) クライミング 24 水村 信二 クライミング(入門編) クライミング 24

5 政高峰 修 サッカー グラウンド 40 高峰 修 クライミング クライミング 24

板橋クリストファーマリオ

テニス(初級) テニスコート 24板橋クリストファーマリオ

卓球 卓球場 40

3

商 佐伯 徹郎 バスケットボール メインホール 40 佐伯 徹郎 サッカー グラウンド 40

文田中 伸明 テニス(初中級) テニスコート 24 田中 伸明 テニス(初中級) テニスコート 24

クライミング(初級) クライミング 24

情ソリドーワル,

マーヤヨガ・護身術 柔道場 30

4 文水村 信二 クライミング(初級) クライミング 24

田中 伸明 テニス(上級) テニスコート 24 田中 伸明 テニス(上級) テニスコート 24

5 政後藤 光将 ジョグ&ウォーク テニスコート 24

井尻 哲也 ソフトボール グラウンド 30 井尻 哲也 フィットネス FR 30

2 文宮脇 梨奈 ストレッチ&ヨガ 柔道場 30 宮脇 梨奈 ニュースポーツ SR11 30

佐賀 典生 クライミング(入門編) クライミング 24 佐賀 典生 クライミング(入門編) クライミング 24

3

法 高村 直成 クライミング(初級) クライミング 20 高村 直成 クライミング(中級) クライミング 20

営 後藤 肇 バスケットボール メインホール 40 後藤 肇 バスケットボール メインホール 40

情 森田 ゆい 日本舞踊(1) 柔道場 30 森田 ゆい 日本舞踊(2) 剣道場 24

4 情 森田 ゆい バスケットボール3on3 SR11 20 森田 ゆい バスケットボール3on3 SR11 20

5 政 梅澤 秋久 フットサル メインホール 40 梅澤 秋久 フットサル メインホール 40

集中授業(学外)

高峰 修キャンプ

(ベーシックコース)朝霧高原 55 田中 伸明 スキー ニセコ 70

土方 圭キャンプ

(アドバンストコース)朝霧高原 25 後藤 光将 スノーシュー 菅平 30

川口 啓太 ゴルフ 茂原 25 宮脇 梨奈 スキー 裏磐梯 40

長尾 進 馬術 水戸 35 多田 聡 テレマークスキー 戸隠 30注意事項※ 設置学部の学生が優先です.※ 学部により科目名・履修番号が異なります.※ 受講にあたっては,当該年度の健康診断を必ず受診してください.

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2019年度 選択体育実技一覧(駿河台キャンパス)

主催学部 開講期 曜日 時限 場所※ 学部科目名 種 目 定員

担当教員備 考

所属 資格 氏 名

法春 木 3 ホール スポーツ実習 フットサル 25 法 専任 釜崎 太

秋 木 3 ホール スポーツ実習 フットサル 25 法 専任 釜崎 太

政経

春 火 3 ホール 運動学演習Ⅲ-1, IV-1 バレーボール 30 政経 兼任 中西 康己

秋 火 3 ホール 運動学演習Ⅲ-2, IV-2 バレーボール 30 政経 兼任 中西 康己

春 火 4 ホール 運動学演習Ⅲ-1, Ⅳ-1 バレーボール 30 政経 兼任 中西 康己

秋 火 4 ホール 運動学演習Ⅲ-2, Ⅳ-2 バレーボール 30 政経 兼任 中西 康己

春 金 3 ホール 運動学演習Ⅲ-1, Ⅳ-1 マルチスポーツ 30 政経 兼任 相澤 勝治

秋 金 3 ホール 運動学演習Ⅲ-2, Ⅳ-2 マルチスポーツ 30 政経 兼任 相澤 勝治

春 金 4 ホール 運動学演習Ⅲ-1, Ⅳ-1 マルチスポーツ 30 政経 兼任 相澤 勝治

秋 金 4 ホール 運動学演習Ⅲ-2, Ⅳ-2 マルチスポーツ 30 政経 兼任 相澤 勝治

春 月 1 ホール 生涯スポーツⅡ-1 テニス 20 文 専任 田中 伸明 経験者対象

秋 月 1 ホール 生涯スポーツⅡ-2 テニス 20 文 専任 田中 伸明 経験者対象

春 火 2 ルーム 生涯スポーツⅡ-3 フィットネス 30 文 兼任 杉浦 克己

秋 火 2 ルーム 生涯スポーツⅡ-4 フィットネス 30 文 兼任 杉浦 克己

春 火 4 ルーム 生涯スポーツⅡ-1 太極拳 30 文 兼任 劉 立凡

秋 火 4 ルーム 生涯スポーツⅡ-2 太極拳 30 文 兼任 劉 立凡

情コミ春 火 2 ホール ウェルネス・スポーツC テニス 24 情コミ 兼任 板橋クリストファーマリオ 未経験者対象

秋 火 2 ホール ウェルネス・スポーツD テニス 24 情コミ 兼任 板橋クリストファーマリオ 未経験者対象

定員合計春学期 249

秋学期 249※ルーム:リバティタワー地下2階スポーツルーム

ホール:リバティタワー地下3階スポーツホール

【履修に際しての注意事項】〇法学部,政治経済学部,文学部及び情報コミュニケーション学部の3・4年生を対象とした科目です.○所属学部以外の学部が主催する科目も履修することができます.

※文学部主催科目は卒業に必要な必修科目として履修することはできません.○授業内容は科目主催学部のシラバスを確認してください.〇履修を希望する者は,春学期の第1週目の授業で履修者を決定しますので,必ず出席して下さい.

※秋学期科目の履修を希望する者も春学期の同一曜日・時限の第1週目の授業に必ず出席して下さい.○履修希望者が定員を超えた場合は,以下の優先順位で抽選を行います.

⑴ 科目主催学部の学生⑵ 科目主催学部以外の学生

○政治経済学部の学生は,政治経済学部主催の秋学期科目についてのみ,秋学期の第1週目の授業で担当教員が認めた場合に限り,秋学期に履修を追加することができます.

○所属学部により履修科目名が異なります.法学部=「スポーツ実習」政治経済学部=「運動学演習Ⅲ-1・2, Ⅳ-1・2」文学部=「生涯スポーツⅡ-1~4」情報コミュニケーション学部=「ウェルネス・スポーツC,D」

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政治学特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

助教 李 永 澍

授業の概要・到達目標[授業概要]「台頭する中国」とともに生じた問題を,如何に見るべき,解決するべきでしょうか。これは,世界中の政治家にとって避けられないトピックと言える。本授業は,国際関係理論を基礎にし,「中国」とその外交関係を授業内容の軸にし,多くの文献を利用し,世界的な視点を導入する。授業の内容と難易度は初回のイントロダクションで学生の需要に合わせて調整し,行っていく。

「到達目標」中国の国際関係の基本を理解することを目標とする。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 大国夢と現実第3回目 中国伝統思想第4回目 外交関係の始まり第5回目 鎖国と開国第6回目 日中戦争の戦勝国第7回目 中国内戦第8回目 冷戦時代の中国(1)第9回目 冷戦時代の中国(2)第10回目 冷戦後の中国第11回目 中国から見る世界第12回目 世界から見る中国第13回目 復習第14回目 総括

履修の注意点特になし

準備学習の内容授業で予習・練習事項を指導します。

教科書特に定めない

参考書『21世紀国際社会を考える』渋谷淳一(編),本田 量久(編)(旬

報社)

成績評価の方法授業への貢献度(50%),レポート(50%)で評価します。60%以上の得点は単位の取得を認めます。

その他特になし

政治学特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

特任准教授 トパロフ,リュボミール K.

授業の概要・到達目標R2P: Peacekeeping, Peacebuilding and Human SecurityThis course is structured around the complex notion of UN Peacekeeping operations since the end of theCold War.We begin with introduction of the fundamentals theories about war, peacekeeping andconflict resolution.We will address the concept of collective security embodied in the UN Charter, andthe core principles behind the Universal Declaration of Human Rights, the flagship achievement of theUnited Nations.The course examines also a number of cross-cutting issues, such as sovereignty,peacekeeping, peacebuilding, and strategic interests.Students will be introduced to the origins andevolution of the concept of Responsibility to Protect.In the latter part of the course we will consider selected case studies and examine the predicamentsrelated to the implementation of complex components of peacekeeping missions, such as nationalsovereignty, lack of trust of the involved actors, regional and offshore power interests, limitationsof peacekeeping mandates, etc.The seminar is designed to stimulate students’ comprehension andanalytical skills with regards to peacekeeping and peacebuilding missions.

授業内容第1回目 Introduction to the Subject Why Human Rights Matter第2回目 The Changing Concept of Human Rights Historical Evolution第3回目 The UN Charter of Human Rights第4回目 The Universal Declaration of Human Rights and the UN Treaty System第5回目 UNHCHR overview, tasks, problems第6回目 UN Peacekeeping Missions theory and practice第7回目 Kofi Annan: the Responsibility to Protect video and discussion第8回目 Responsibility to Protect(R2P)Report Overview and Synopsys第9回目 Evolution of R2P concept Report analysis第10回目 Global Politics and R2P第11回目 Saving Strangers Case Study Iraq 1991第12回目 Saving Strangers Case Study Genocide in Rwanda 1994第13回目 Saving Strangers Case Study Somalia第14回目 Case Study Syria

履修の注意点General: This is a fourteen-week, full credits regular semester course, with substantial workrequirements.The course load, including readings, written assignments, and exams are designedto be manageable and doable, according to the requirements of Meiji University for academicperformance and excellence in higher education.Readings: Students are expected to do their assigned readings prior to each class and come prepared forclass.All reading materials are regarded as complimentary to the lectures, and not as substitute forthe latter.Attendance: Attendance is mandatory and regular attendance will be positively reflected as part of thefinal grade.Absence from a particular lecture, exam or section, for any reason, cannot serve asgrounds for dispute of unsatisfactory performance.Nomake-ups will be given for any part of thiscourse, except in extremely rare, special extenuated circumstances.Participation: Participation is part of the grading, and as such has direct impact on your finalgrade.Students are encouraged to make a fair effort to participate both in class and in their sections byasking questions, making comments, and providing analytical explanations.

準備学習の内容General: This is a fourteen-week, full credits regular semester course, with substantial workrequirements.The course load, including readings, written assignments, and exams are designedto be manageable and doable, according to the requirements of Meiji University for academicperformance and excellence in higher education.Readings: Students are expected to do their assigned readings prior to each class and come prepared forclass.All reading materials are regarded as complimentary to the lectures, and not as substitute forthe latter.Attendance: Attendance is mandatory and regular attendance will be positively reflected as part of thefinal grade.Absence from a particular lecture, exam or section, for any reason, cannot serve asgrounds for dispute of unsatisfactory performance.Nomake-ups will be given for any part of thiscourse, except in extremely rare, special extenuated circumstances.Participation: Participation is part of the grading, and as such has direct impact on your finalgrade.Students are encouraged to make a fair effort to participate both in class and in their sections byasking questions, making comments, and providing analytical explanations.

教科書TBA

参考書Sources and citations: Do not, ever, plagiarize! Plagiarism will be dealt with harshly.We use verysophisticated and highly effective plagiarism software, so be advised and do not fall pray totemptations for easy op-outs.Provide citations to quotes and to any ideas that you use that are not yourown.Any information, which is not common knowledge and is taken from an outside source, shouldbecited according to a standard citation system.The MLA, Chicago, or American PsychologicalAssociation style manuals are all acceptable guides.Just be consistent.If you need to cite informationobtained online, give the URL of the web site.No more than one quarter of your sources may be fromthe web.If in doubt, consult with me.

成績評価の方法Assignments: There are two(2)short reflection(1- 2 pages)memos required for successfulcompletion of the course.Not submitting one or more memos will be reflected in the formula forcomputing the final grade for the course.All memos must be submitted online via Oh-o Meiji System.Nohard copies must be submitted.In addition, there is a final exam 5-10 minutes power point presentation on aspecific Case Study orPeacekeeping Mission.Please, revise and proofread your memos prior to submission.Be advised that use of spelling softwareis not always enough to save you from embarrassing spelling errors.Use of contracted words is notacceptable, i.e.you should write the full forms(ex: do not instead of don’t).Grading Procedure: Response Memos: 2x15% each = 30%; Participation 15%; Attendance =15%; FinalExam: 40%

その他Academic Honesty:(Very Important)Meiji University is committed to the principles of intellectualhonesty and integrity. All members of Meiji University community are expected to maintain completehonesty in all academic work, presenting only that which is their own in exams, quizzes andassignments.If you have any questions regarding proper attribution of the work of others, please seeme before turning the work in for a grade.Cell Phones: All pagers or cell phones must be turned off for the entire duration of the class.No use ofcommunicational devices, including SMS, picture MMS, etc.devices will be tolerated during class.Food and Beverages: Showing respect to your instructor and to your colleagues is part of theeducational process in Northeastern with Meiji University.Students are strongly discouraged to bringfood and beverages in class.Showing respect for this demand is highly appreciated.Changes in the Syllabus: I reserve the right to modify our course schedule and activities depending onclass size and any unforeseen events.

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政治学特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

兼任講師 ポラック,クリスチャン P.

授業の概要・到達目標国際政治経済学の入門 I

(Introduction to International Political Economy, IPE)歴史観点から

授業内容第1回目 イントロダクション 国際政治経済学とは何か第2回目 リアリズム(Realism)の見方第3回目 リベラリズム(Liberalism)の見方第4回目 マルキシズム(Marxism) の見方第5回目 新国際政治経済第6回目 権力の新構造第7回目 大航海時代と重商主義第8回目 自由貿易とイギリス第9回目 グローバリゼーションの歴史

(1870-1914)第10回目 グローバリゼーションの歴史

(1945年以後)第11回目 グローバリゼーション,戦争と平和第12回目 力の構造と国際経済体制第13回目 Pax Americanaパックス アメリカーナ:冷戦とブレト

ンウッズ体制第14回目 グローバル化:パックス アメリカーナの再編へ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点特に定めない。

準備学習の内容特に定めない。

教科書特に定めない。

参考書大芝亮共著:国際政治経済学 入門 第3版Introduction to International Political Economy,3rd ed., 有斐閣,2012年。田所昌幸:国際政治経済学,名古屋大学出版会,2008年。

成績評価の方法平常点と毎回,一人の学生の発表。

その他特に定めない。

政治学特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

教授 堀 金 由 美

授業の概要・到達目標テーマ:「開発と援助」入門

開発問題とは何か。ひとことで言うなら,それは,グローバリゼーションが進み,国家間の垣根がどんどん低くなる今日の国際社会において,しかし厳然として存在する格差の問題であるということができよう。本講義は,

(1)世界にはどのような経済的格差があるのか,(2)それは,どうして生まれたか,そして(3)それはさらにどのような政治・社会的格差を生んでいるのかを把握し,(4)それに対して,「豊かな世界」の我々は,いかに関わってきたか,そして今後,問題の解決のためにはさらにどのような努力が必要なのか,こうした問題を考えることとしたい。

開発の問題はきわめて複雑で多種多様な問題を包含しており,その理解・解決のためには学際的(inter-disciplinary)アプローチを必要とする典型的な問題である。本講義においては,その多様性を学び,今後,さらにこの問題を深めて行こうと考える学生に,では,自分はその多様性の中からどのような問題を選び,どのようにアプローチするのか,そのためには今後何を学んでゆくべきかを考える指針を与えるものとしたい。

授業内容第1回 オリエンテーション:開発問題とは何か第2回 国際社会に存在する経済格差,貧困と貧困がもたらすもの第3回 ワークショップ:貧困の諸相(ケース・スタディ)第4回 開発問題の歴史的経緯と理論的変遷第5回 開発問題への取り組み(1) 途上国自身の開発努力第6回 開発問題への取り組み(2) 国際社会の取り組み─その1:経済協

力の半世紀応と対立第7回 開発問題への取り組み(3) 国際社会の取り組み─その2:

MDGs,SDGsとグローバルイシューへの取り組み第8回 日本のODA(1) 国際比較の中で第9回 日本のODA(2) ODAのしくみと体制第10回 日本のODA(3) ODAの評価と批判第11回 日本の途上国外交とODAをめぐる諸問題第12回 21世紀の開発問題へのアプローチと国際政治経済状況第13回 ディスカッション:開発と援助をどう考えるか。私たちに何ができ

るのか。第14回 まとめ よりよい世界を構築するために・・・

履修の注意点全体を通して,履修者の積極的参加を歓迎することとしたいが,特に,上

記計画中の第3回(ワークショップ),第13回(ディスカッション)については,事前の指示に従って準備学習をしてもらい,授業時間においては,少人数のグループで議論をし,その結果を発表しあうとともに,後日,レポートとしてまとめ,提出してもらう予定である。

この授業の目的は,上述のとおり,開発や援助の問題について細かい知識を得る(覚える)というよりは,その全体の枠組みと多様性を実感し,理解すること,さらにはそうした中から,各自が興味を持つ問題を見つけてゆくことである。したがって,何よりも積極的な学びを奨励したい。なお,多様性を理解するには,自分の興味のあることもないことも,いろいろな問題に

「頭を突っ込む」ことが必要となる。毎回出席をとり,感想・コメント等を求めるので,そのつもりでいていただきたい。

準備学習の内容毎回の授業において,次回のテーマを説明するとともに,必要に応じてそ

の事前学習について指示をする。(たとえば,外務省や国連のホームページにおいて,特定のセクションを閲覧するなど。) また,授業の中でも,関連情報のウェブサイトや参考書などを多く紹介するので,復習,あるいはさらなる発展学習として,積極的に参照し,取り組んでほしい。

教科書特に指定しない。

参考書「動く⇒動かす」編,『ミレニアム開発目標─世界から貧しさをなくす8つの方法』 合同出版 2012年山本一巳・山形辰史編 『国際協力の現場から─開発にたずさわる若き専門家たち』 岩波ジュニア新書 2007年勝間靖編著 『テキスト国際開発論─貧困をなくす開発目標へのアプローチ』ミネルヴァ書房 2012年ジェフリー・サックス 『貧困の終焉─2025年までに世界を変える』 早川書房 2006年この他にも,授業の中で適宜推薦するので,積極的に参照してほしい。

成績評価の方法平常点(出席と積極的参加) 50%,レポート2回,中間レポートおよび期末レポート 各25%より具体的には,第一回のオリエンテーションにて説明する。

その他特になし

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政治学特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

助教 竹 内 桂

授業の概要・到達目標1993年以降の日本政治史を検討する。細川内閣以降の内閣が対象で,首相の動向を中心に内政と外交政策を論じる。各首相は,いかなる意図を持って政策の実現を目指したのか,それはどのような帰結となったのか。併せて,権力闘争にも着目する。授業では,首相や同時代の政治家の日記と回想録,新聞記事,マスコミ関係者の著作のほか,映像資料も用いて,政治史の観点から検討する。現代日本政治史に関する知識の習得と理解を深めることを目標とし,現在の日本政治や国際関係について考察する能力を高める機会としたい。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 55年体制下の自民党政治第3回目 細川内閣(1993~94)第4回目 村山内閣(1994~96)第5回目 橋本内閣(1996~98)第6回目 小渕内閣(1998~99)第7回目 森内閣(1999~2001)第8回目 小泉内閣①(2001~2006)第9回目 小泉内閣②(2001~2006)第10回目 小泉内閣後の自民党政権(2006~2008)第11回目 民主党政権①(2009~12)第12回目 民主党政権②(2009~12)第13回目 第二次安倍晋三内閣(2012~14)第14回目 第三次安倍晋三内閣(2014~)・まとめ

履修の注意点他の履修者の迷惑となる行為は慎むこと。

準備学習の内容授業の内容をしっかりと復習する。

教科書使用しない。

参考書薬師寺克行『現代日本政治史』(有斐閣,2014年)後藤謙次『ドキュメント平成政治史』1~3(岩波書店,2014年)増田弘編『戦後日本首相の外交思想』(ミネルヴァ書房,2016年)宇治敏彦編『首相列伝─伊藤博文から小泉純一郎まで』(東京書籍,2001年)

成績評価の方法定期試験(80%),平常点(20%)

その他特になし

政治学特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

兼任講師 ポラック,クリスチャン P.

授業の概要・到達目標国際政治経済学の入門 II

(Introduction to International Political Economy, IPE)

未来へ

授業内容第1回目 経済相互依存と平和第2回目 EU:経済相互依存の例第3回目 経済安全保障第4回目 自由貿易と保護主義第5回目 国家間国際協力と国際機関,貿易第6回目 国家間国際協力と国際機関,金融第7回目 国家の新しい役割第8回目 科学技術と現代国際関係第9回目 移民をめぐる政治と経済第10回目 世界貿易の新スキム第11回目 地域協力機構第12回目 国家間FTA と EPA第13回目 地球環境ガヴァナンス第14回目 国際政治経済学の未来像※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点特に定めない。

準備学習の内容特に定めない。

教科書特に定めない。

参考書大芝亮共著:国際政治経済学 入門 第3版Introduction to International Political Economy,3rd ed., 有斐閣,2012年。田所昌幸:国際政治経済学,名古屋大学出版会,2008年。

成績評価の方法出席と毎回,一人の学生の発表。

その他特になし

─ 135 ─

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マスコミュニケーション特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

兼任講師(理工研) 水 野 博 介

授業の概要・到達目標現代のマスメディア(映画・ラジオ・テレビ)やインターネット

は,どのような社会状況や文化状況のなかから生まれてきたのか?モダン(近代)社会や文化の形成・変化についてみていくなか

で,メディアの誕生や変遷をみていく。例えば,ニューヨークやハリウッドと映画との関係,東京オリン

ピックとテレビとの関係など,都市文化との関係も視野に入れる。ネットやITについては,コンピュータの誕生やSNSの普及・動画投稿サイトの興隆まで見ていく。

最終的には,マスメディアやネットとの融合など,ポストモダン期のメディアのあり方を考える。

授業内容第1回目 授業全体の概要,モダン社会と文化第2回目 映画の発明,エジソンやリュミエール第3回目 映画の都 ハリウッド建設とユダヤ人第4回目 ラジオの発明と都市文化第5回目 ラジオの変遷と大衆文化第6回目 テレビの発明と大衆文化の発展第7回目 テレビと東京オリンピック第8回目 コンピュータの発明と中央集権第9回目 パソコンの登場とハッカー文化第10回目 インターネットの発展と文化第11回目 マスメディアとSNSとの関係第12回目 映画のデジタル化とシネコン第13回目 テレビのデジタル化とインターネットとの融合第14回目 テレビやラジオの未来

履修の注意点不要な私語やスマホ・ケータイ等の使用を禁じます(スマホ・ケータイ等はしまってもらう)。

準備学習の内容予習はしなくてよい。復習として,テキストや参考文献等を読んでもらいたい。

教科書水野博介著『ポストモダンのメディア論』改訂新版(学文社刊)を特殊講義ⅠとⅡの両方で使います。毎回持参のこと。

参考書配布プリントに記載するなど,授業中に適宜指示します。

成績評価の方法毎回見るDVD資料について感想・意見・疑問を提出すること(合計28点満点)と期末の筆記試験(72点満点)の合計で60点以上あれば「合格」とする。

その他DVD資料の多くは貴重。しっかり見聴きして感想等をきちんと書くと,しだいに教養が身につく。

マスコミュニケーション特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

兼任講師(理工研) 水 野 博 介

授業の概要・到達目標現代の大衆文化,とくにポピュラー音楽(ロックやJポップ,ア

イドル,初音ミク等々)の発展をマスメディアやインターネットの誕生・変遷と関連させながら,みていく。

実際に,CDやDVDで各時代・年代の資料を見聴きし,音楽を中心とした大衆文化の発展を追体験してもらう。

ポピュラー音楽の変遷を追うことで,大衆文化とくに若者文化の誕生や発展について理解できる。テクノロジーと文化との関わりも考える。

授業内容第1回目 日本の近代化と西洋音楽の輸入第2回目 日本のポピュラー音楽の始まり第3回目 鉄道・デパートと西洋音楽の普及第4回目 ラジオとジャズ・歌謡曲の誕生第5回目 映画とジャズ・歌謡曲の発展第6回目 若者の反抗とロック音楽の誕生第7回目 日本の若者とロカビリー第8回目 和製ポップスやグループサウンズの誕生第9回目 フォークと日本の若者文化の成立第10回目 日本の歌謡曲の発展第11回目 テレビの発展とアイドル文化第12回目 Jポップの誕生と発展第13回目 デジタル化とJポップの発展第14回目 テクノロジーの発展と日本的要素の重視

履修の注意点不要な私語やスマホ・ケータイ等の使用を禁じます(スマホ・ケータイ等はしまってもらう)。

準備学習の内容予習はしなくてよいが,復習として,下記の教科書や参考文献を

読むなどしてほしい。

教科書水野博介著『ポストモダンのメディア論』改訂新版(学文社刊)を特殊講義ⅠとⅡの両方で使います。毎回持参のこと。

参考書配布プリントに記載するなど,授業中に適宜指示します。

成績評価の方法毎回授業で見聴きするDVDやCD資料についての感想・意見・疑問を提出すること(合計28点満点)と筆記試験(72点満点)の合計で60点以上であれば「合格」とする。

その他CDやDVD資料の多くは貴重。しっかり見聴きして感想等をきちんと書くと,しだいに教養が身につく。

─ 136 ─

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経済学特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

特任教授 国 友 直 人

授業の概要・到達目標講義テーマ:「データ分析入門 (An Introduction to Statistical DataAnalysis)」授業の概要・目標:グローバル化する社会の中で経済やビジネスなど様々な場における共通言語・理解力としてデータ分析の重要性が世界的に高まっています。このコースは「(統計的)データ分析」への入門,国際化の中で世界の共通の知的能力の一つとなっている「データ解析力,統計的分析の基礎能力」を身につけるための科目です。配布資料は日本語,講義も日本語で行いますが,英語の用語が頻繁に利用される意味ではbilingual and experimental(二か国語による実験的内容)とする予定とします。受講者は講義の中で日本語の概念・用語が,国際的な世界でどのような英語による表現となるかを学ぶことになります。歴史的には統計的データ分析法の大部分は,もともと英米で開発され,その後に日本語の用語に翻訳されたものであるので,その道筋の逆をたどることになるはずです。したがって扱う内容を理解し,その英語の用語の使い方に慣れれば,労せずして国際的に活躍できる実力を身につけることが期待できるはずです。

授業内容第一回 はじめに(Introduction)第二回 Descriptive Statistics 1 (記述統計1)第三回 Descriptive Statistics 2 (記述統計2)第四回 Descriptive Statistics 2 (記述統計3)第五回 Probability (確率)第六回 Probability Distributions (確率分布)第七回 Sampling(標本分布)第八回 Point Estimation 1(推定1)第九回 Point Estimation 2(推定2)第十回 Confidence Interval(信頼区間)第十一回 Hypothesis Testing(仮説検定1)第十二回 Hypothesis Testing (仮説検定2)第十三回 An Introduction to Regression(回帰入門)第十四回 復習およびまとめ

履修の注意点講義の内容はJSS(Japan Statistical Society, 日本統計学会)統計検定(http://www.toukei-kentei.jp)に関連する資格「統計検定2級」

((例えば統計検定2級対応「統計学基礎」,日本統計学会編,東京図書を参照)が取得できるようになるレベルを目標とします。またエクセルを利用した課題を予定しています。

準備学習の内容最初の数回の内容は中学・高校における「資料の活用」,「データの分析」,コンピューターの利用などと重なるところがあるので,復習しておくことは有用と思われます。

教科書資料を配布する予定ですが,久保川達也・国友直人「統計学」(東京大学出版会)の最初の方を参考にします。内容・時間的制約などから参考書の内容すべてを講義で扱うわけではありません。各自のレベルに応じて他の参考書を利用することでも結構です。

参考書「統計学基礎」(東京図書)久保川達也・国友直人「統計学」(東京大学出版会).

成績評価の方法講義への参加40%, 課題30%,試験30%.

その他講義内容の概要は毎回の講義後にWebsiteに掲示する予定.

経済政策特殊講義Ⅰ2単位

1・2年次

特任准教授 稲 垣 久美子

授業の概要・到達目標社会の様々な変化により,働くことに対する考え方(仕事観,労

働価値観)がどのように変わってきたのかを理解した上で,変わりゆく社会に適応していくために,大学時代にどのような経験をすることが求められるのかについて考えます。さらに,キャリアに関する諸理論を概観して,今までと異なる観点からキャリアを考えていきます。

授業で学んだ知識をもとに,日々の学生生活の過ごし方,及び,卒業後の将来キャリアについて,各自が自分なりの意見を言えるようになることを到達目標とします。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:仕事観の変遷⑴:仕事観形成の歴史的背景第3回:仕事観の変遷⑵:戦後日本の高度成長を支えた仕事観第4回:仕事観の変遷⑶:現代日本の仕事観第5回:仕事観の変遷⑷:現代日本の仕事満足第6回:社会の変化と大学生活の経験価値第7回:静態的キャリア論:マッチング論第8回:静態的キャリア論:キャリアアンカー論第9回:動態的キャリア論:偶発性アプローチ⑴第10回:動態的キャリア論:偶発性アプローチ⑵第11回:キャリア構築理論⑴第12回:キャリア構築理論⑵第13回:ダイナミックプロセスアプローチ第14回:まとめとクイズ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点講師によるレクチャーに加えて,グループに分かれてのディス

カッション,クラス討講などを取り入れたアクティブラーニング型の授業を行います。クラス討議やグループディスカッションでの積極的な発言など,能動的に授業に参加する態度を求めます。

準備学習の内容授業で討議した内容を振り返り,不明な部分,質問があれば,

「振り返りミニッツ」に書いてください。授業の復習として,ミニレポートを課します。

教科書特に定めません。

参考書『ライフ・シフトー100年時代の人生戦略』リンダ・グラットン/ア

ンドリュー・スコット著(東洋経済新報社,2016年)

成績評価の方法平常点(授業への参加態度も評価の対象とする) 30%ミニレポート 40%最終回クイズ 10%最終レポート 20%

その他特にありません。

─ 137 ─

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経済政策特殊講義Ⅱ2単位

1・2年次

特任准教授 稲 垣 久美子

授業の概要・到達目標この授業では,個人が組織のなかで働きながら,どのように自分

のキャリアを開発していけるのかについて考えます。組織における個人のキャリア開発理論のなかでも特に「モチベーション論」に焦点を当て,事例研究を通して,やる気のメカニズムを理解すると同時に,各自が自分の「やる気」をどう引き出すか,モチベーションの持(自)論を磨きます。さらに,日本企業の伝統的な組織主導型キャリア開発の仕組みと1990年代半ばから起こってきたキャリア自律の動きを対比させて,組織における個人のキャリア開発の特徴と課題を検討していきます。その上で,授業で獲得した知識をもとに,自分のキャリア開発に対する認識を深めることを目指します。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:組織で働くとは⑴第3回:組織で働くとは⑵第4回:ワークモチベーション⑴第5回:ワークモチベーション⑵第6回:ワークモチベーション⑶第7回:組織内キャリア開発⑴第8回:組織内キャリア開発⑵第9回:組織内キャリア開発⑶第10回:キャリア自律⑴第11回:キャリア自律⑵第12回:キャリア自律⑶第13回:ワーク・ライフ・インテグレーション第14回:まとめとクイズ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点講師によるレクチャーに加えて,グループに分かれてのディス

カッション,クラス討講などを取り入れたアクティブラーニング型の授業を行います。クラス討議やグループディスカッションでの積極的な発言など,能動的に授業に参加する態度が求められます。

準備学習の内容授業で討議した内容を振り返り,不明な内容,質問があれば,

「振り返りミニッツ」に書いてください。授業の復習として,ミニレポートを課します。

教科書特に定めません。

参考書『働くみんなのモチベーション論』金井壽宏(日経ビジネス人文

庫)2016年

成績評価の方法平常点(授業への参加態度も評価の対象とする) 30%ミニレポート 40%最終回クイズ 10%最終レポート 20%

その他特にありません。

留学準備講座【和泉開講】2単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本講座は,留学を間近に控えている学生のための準備コースである。また,履修時に留学が未定の学生に対しても,留学に向けての動機付けを行う。ただし,主たるターゲットは,留学を間近に控えている,学習モティベーションの極めて高い学生とする。授業内容としては,留学先での膨大な英語でのインプット,アウトプットに対応するためのトレーニングを行なっていく。具体的には,留学先での様々なシチュエーションを想定したサンプル会話ダイアログの暗記作業,そして,英語でのアカデミック・リスニングやディスカッションを行う。なお,長期留学を目指す学生の場合,最大の課題はリスニングでもスピーキングでもなくリーディングとなるが,本コースではリーディング力養成は扱わない。あらかじめこの旨を了解した上で履修を行うこと。

授業内容第1回目 イントロダクション(1)第2回目 イントロダクション(2)第3回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(1)第4回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(2)第5回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(3)第6回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(4)第7回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(5)第8回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(6)第9回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(7)第10回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(8)第11回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(9)第12回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(10)第13回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(11)第14回目 学期内容の補完

履修の注意点授業で扱う学術的内容については,政治経済学部の短期留学プログラム(夏休みor春休み中に実施)における学習内容に即した専門領域を扱うようにする。留学希望者で特にTOEIC 700点未満の学生については,履修することを強く推奨する。

【英語力要件について】 TOEIC 550~700点程度の学生を対象とする。【指導言語について】 適宜,英語および日本語にて指導を行う。

準備学習の内容授業各回の予習・復習には最低90~120分程度の時間を要する。

教科書『Mastering Skills for the TOEFL iBT Second Edition Listening Book with MP3CD』

【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff Zeter【出版社】(Compass Publishing)【ISBN】 978-1599663579 【価格】 ¥4,104※上記の代わりに,4技能すべてのTOEFL対策が出来る次の“完全版”テキストを準備することでも構わない。ただし,本講座ではリスニング・セクション以外は扱わないので注意すること。Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3CD

【出版社】 Compass Publishing 【著者】 Moraig Macgillivary, PatrickYoung, Jeff Zeter

【ISBN】 978-1-59966-519-1 【価格】 ¥8,295

参考書携帯可能な和英,英和,英英の3種類の電子辞書を用意しておくこと。※スマートフォンの辞書アプリでも構わない。

成績評価の方法(1)授業貢献度:50%(※採点目安:時間厳守,持参物用意,発言量・質を含む受講態度,グループワーク参加姿勢)

(2)課題:50%本科目の評価は,通常の「S・A・B・C・F・T」で行うが,GPAには含まれない。また,本科目の履修単位は,年間履修単位制限に含まれない。ただし,以上2点,政治経済学部以外に所属する学生の履修に関しては,学生が所属する学部の定めによる。(※各自,学部事務に確認すること。)

【欠席上限回数について】 欠席は,理由の如何に関わらず,2回までは認めるが,3回以上は評価を下げる。(※なお,遅刻に対する評価については,上記

(1)の評価基準に則り行う)

その他(1)使用教室がPC完備の教室でない場合,学内WiFiネットに接続可能なスマートフォン(あるいはタブレットまたはラップトップ・パソコン)を持参すること。

(2)本コースの履修者には,担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請している。ただし,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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留学準備講座【駿河台開講】2単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本講座は,留学を間近に控えている学生のための準備コースである。また,履修時に留学が未定の学生に対しても,留学に向けての動機付けを行う。ただし,主たるターゲットは,留学を間近に控えている,学習モティベーションの極めて高い学生とする。授業内容としては,留学先での膨大な英語でのインプット,アウトプットに対応するためのトレーニングを行なっていく。具体的には,留学先での様々なシチュエーションを想定したサンプル会話ダイアログの暗記作業,そして,英語でのアカデミック・リスニングやディスカッションを行う。なお,長期留学を目指す学生の場合,最大の課題はリスニングでもスピーキングでもなくリーディングとなるが,本コースではリーディング力養成は扱わない。あらかじめこの旨を了解した上で履修を行うこと。

授業内容第1回目 イントロダクション(1)第2回目 イントロダクション(2)第3回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(1)第4回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(2)第5回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(3)第6回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(4)第7回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(5)第8回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(6)第9回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(7)第10回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(8)第11回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(9)第12回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(10)第13回目 日常英会話・学術リスニングとディスカッション(11)第14回目 学期内容の補完

履修の注意点授業で扱う学術的内容については,政治経済学部の短期留学プログラム(夏休みor春休み中に実施)における学習内容に即した専門領域を扱うようにする。留学希望者で特にTOEIC 700点未満の学生については,履修することを強く推奨する。

【英語力要件について】 TOEIC 550~700点程度の学生を対象とする。【指導言語について】 適宜,英語および日本語にて指導を行う。

準備学習の内容授業各回の予習・復習には最低90~120分程度の時間を要する。

教科書『Mastering Skills for the TOEFL iBT Second Edition Listening Book with MP3CD』

【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff Zeter【出版社】(Compass Publishing)【ISBN】 978-1599663579 【価格】 ¥4,104※上記の代わりに,4技能すべてのTOEFL対策が出来る次の“完全版”テキストを準備することでも構わない。ただし,本講座ではリスニング・セクション以外は扱わないので注意すること。Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3CD

【出版社】 Compass Publishing【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff Zeter【ISBN】 978-1-59966-519-1 【価格】 ¥8,295

参考書携帯可能な和英,英和,英英の3種類の電子辞書を用意しておくこと。※スマートフォンの辞書アプリでも構わない。

成績評価の方法(1)授業貢献度:50%(※採点目安:時間厳守,持参物用意,発言量・質を含む受講態度,グループワーク参加姿勢)

(2)課題:50%本科目の評価は,通常の「S・A・B・C・F・T」で行うが,GPAには含まれない。また,本科目の履修単位は,年間履修単位制限に含まれない。ただし,以上2点,政治経済学部以外に所属する学生の履修に関しては,学生が所属する学部の定めによる。(※各自,学部事務に確認すること。)

【欠席上限回数について】 欠席は,理由の如何に関わらず,2回までは認めるが,3回以上は評価を下げる。(※なお,遅刻に対する評価については,上記

(1)の評価基準に則り行う)

その他(1)使用教室がPC完備の教室でない場合,学内WiFiネットに接続可能なスマートフォン(あるいはタブレットまたはラップトップ・パソコン)を持参すること。

(2)本コースの履修者には,担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請している。ただし,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

留学基礎講座【和泉開講】2単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本講座では,協定校留学選考(※駿河台の場合は海外大学院留学)にチャレンジする学生に対し,必要な指導を行って行く。内容としては,出願書類・面接試験の準備(日本語・英語)を指導するとともに,留学先で英語での講義を受ける備えとしてアカデミック・リスニングのトレーニングを行い,また,オーラル・コミュニケーション・スキルの養成もしていく。なお,協定校留学を目指す場合,TOEFL iBTテストまたはIELTSテストでの高いスコアが出願条件として必要となる(※一部大学ではTOEFL ITPスコアも認めている)。本講座では,開講時期と協定校出願時期の問題のため,これら試験への対策は行っていないので注意すること(※ただし,リスニング・セクションのみ授業内容はこの対策となる)。TOEFL,IELTS対策授業への履修を希望する学生は,本講座担当教員(松崎)がACEで担当している試験対策コースを履修することを推奨する。なお,TOEFL ITP対策に関しては,対策問題集を「参考書」欄に挙げておくので参照のこと。

授業内容第1回目 イントロダクション(1)第2回目 イントロダクション(2)第3回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(1)第4回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(2)第5回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(3)第6回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(4)第7回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(5)第8回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(6)第9回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(7)第10回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(8)第11回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(9)第12回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(10)第13回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(11)第14回目 学期内容の補完

履修の注意点【英語力要件について】 TOEIC 600点以上(または,TOEFL ITP 500点以上,TOEFL iBT 60点以上)の学生を対象とする。ただし,協定校留学にチャレンジする場合には,これらスコアでは不十分であることを銘記しておくこと。したがって,協定校留学を希望する学生の場合には,前期のうちから希望する留学先の大学で必要とされるスコアを獲得できるよう,英語学習に励んでおくこと。

【指導言語について】 適宜,英語および日本語にて指導を行う。

準備学習の内容授業各回の予習・復習には最低90~120分程度の時間を要する。

教科書『Mastering Skills for the TOEFL iBT Second Edition Listening Book with MP3 CD』【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff Zeter【出版社】(Compass Publishing)【ISBN】 978-1599663579 【価格】 ¥4,104※上記の代わりに,4技能すべてのTOEFL対策が出来る次の“完全版”テキストを準備することでも構わない。ただし,本講座ではリスニング・セクション以外は扱わないので注意すること。Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD

【出版社】 Compass Publishing【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff Zeter【ISBN】 978-1-59966-519-1 【価格】 ¥8,295

参考書携帯可能な和英,英和,英英の3種類の電子辞書を用意しておくこと。※スマートフォンの辞書アプリでも構わない。

【TOEFL ITP対策】 TOEFLテスト ITP完全攻略(神部孝・アルク)

成績評価の方法(1)授業貢献度:50%(※採点目安:時間厳守,持参物用意,発言量・質を含む受講態度,グループワーク参加姿勢)

(2)課題:50%本科目の評価は,通常の「S・A・B・C・F・T」で行うが,GPAには含まれない。また,本科目の履修単位は,年間履修単位制限に含まれない。ただし,以上2点,政治経済学部以外に所属する学生の履修に関しては,学生が所属する学部の定めによる。(※各自,学部事務に確認すること。)

【欠席上限回数について】 欠席は,理由の如何に関わらず,2回までは認めるが,3回以上は評価を下げる。(※なお,遅刻に対する評価については,上記(1)の評価基準に則り行う)

その他本コースの履修者には,担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請している。ただし,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

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留学基礎講座【駿河台開講】2単位

1~4年次

特任准教授 松 崎 武 志

授業の概要・到達目標本講座では,協定校留学選考(※駿河台の場合は海外大学院留学)にチャレンジする学生に対し,必要な指導を行って行く。内容としては,出願書類・面接試験の準備(日本語・英語)を指導するとともに,留学先で英語での講義を受ける備えとしてアカデミック・リスニングのトレーニングを行い,また,オーラル・コミュニケーション・スキルの養成もしていく。なお,協定校留学を目指す場合,TOEFL iBTテストまたはIELTSテストでの高いスコアが出願条件として必要となる(※一部大学ではTOEFL ITPスコアも認めている)。本講座では,開講時期と協定校出願時期の問題のため,これら試験への対策は行っていないので注意すること(※ただし,リスニング・セクションのみ授業内容はこの対策となる)。TOEFL,IELTS対策授業への履修を希望する学生は,本講座担当教員(松崎)がACEで担当している試験対策コースを履修することを推奨する。なお,TOEFL ITP対策に関しては,対策問題集を「参考書」欄に挙げておくので参照のこと。

授業内容第1回目 イントロダクション(1)第2回目 イントロダクション(2)第3回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(1)第4回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(2)第5回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(3)第6回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(4)第7回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(5)第8回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(6)第9回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(7)第10回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(8)第11回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(9)第12回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(10)第13回目 出願書類・面接準備 / アカデミック・リスニング / オーラル・コミュニ

ケーション(11)第14回目 学期内容の補完

履修の注意点【英語力要件について】 TOEIC 600点以上(または,TOEFL ITP 500点以上,TOEFL iBT 60点以上)の学生を対象とする。ただし,協定校留学にチャレンジする場合には,これらスコアでは不十分であることを銘記しておくこと。したがって,協定校留学を希望する学生の場合には,前期のうちから希望する留学先の大学で必要とされるスコアを獲得できるよう,英語学習に励んでおくこと。

【指導言語について】 適宜,英語および日本語にて指導を行う。

準備学習の内容授業各回の予習・復習には最低90~120分程度の時間を要する。

教科書『Mastering Skills for the TOEFL iBT Second Edition Listening Book with MP3 CD』【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young, Jeff Zeter【出版社】(Compass Publishing)【ISBN】 978-1599663579 【価格】 ¥4,104※上記の代わりに,4技能すべてのTOEFL対策が出来る次の“完全版”テキストを準備することでも構わない。ただし,本講座ではリスニング・セクション以外は扱わないので注意すること。Mastering Skills for the TOEFLiBT Second Edition Combined Book with MP3 CD

【出版社】 Compass Publishing 【著者】 Moraig Macgillivary, Patrick Young,Jeff Zeter

【ISBN】 978-1-59966-519-1 【価格】 ¥8,295

参考書携帯可能な和英,英和,英英の3種類の電子辞書を用意しておくこと。※スマートフォンの辞書アプリでも構わない。

【TOEFL ITP対策】 TOEFLテスト ITP完全攻略(神部孝・アルク)

成績評価の方法(1)授業貢献度:50%(※採点目安:時間厳守,持参物用意,発言量・質を含む受講態度,グループワーク参加姿勢)

(2)課題:50%本科目の評価は,通常の「S・A・B・C・F・T」で行うが,GPAには含まれない。また,本科目の履修単位は,年間履修単位制限に含まれない。ただし,以上2点,政治経済学部以外に所属する学生の履修に関しては,学生が所属する学部の定めによる。(※各自,学部事務に確認すること。)

【欠席上限回数について】 欠席は,理由の如何に関わらず,2回までは認めるが,3回以上は評価を下げる。(※なお,遅刻に対する評価については,上記(1)の評価基準に則り行う)

その他本コースの履修者には,担当教員(松崎)が行っている外国語学習に関する学術研究への協力を要請している。ただし,この研究に協力をしなくとも本コースへの履修を妨げることはく,成績評価を下げるようなこともない。

就業力育成総合講座IV2単位

1~4年次

特任准教授 稲 垣 久美子

授業の概要・到達目標「ビジネスキャリア育成」

本講座は,将来のキャリアとして,勤務先企業で経営幹部・管理者を目指す学生,ベンチャー企業を自ら創業しようという思いを抱いている学生,あるいは経営者として既存企業の事業継承を予定

(希望)している学生たちのキャリア形成を支援することを目的としています。起業家,企業経営者,キャリアコンサルタントなどを講師として招聘し,自らの体験談やビジネスキャリアとして成長していくために必要な資質やその育成の方法,起業の秘訣などについてお話しいただきます。そして,講座の後半では,グループでビジネスプランを策定し,クラス発表を行います。

講座を通して,ビジネスキャリアに興味関心を持って,起業を自身のキャリアの選択肢のひとつとして捉え,将来に向けて成長しようとする皆さんを支援するための実践的な講座です。

授業内容「ビジネスキャリア育成」【第1回】

稲垣久美子(本学教員) 講座紹介&ガイダンス【第2・第3回】

齋藤 みずほ氏(キャリア・クエスト 代表)「起業家が語る創業までの道とビジネスに求められるキャリア形成」

【第4・第5回】大石 勝幸氏(株式会社ブリングアウト 代表取締役)「キャリア

形成に繋げる自己分析&自己診断」【第6・第7回】

半田 正浩氏(株式会社COCO・WA・DOCO 代表取締役)「若手ベンチャー社長が語る起業の心得と今,できること」

【第8・第9回】政所 利子氏(株式会社玄 代表取締役)「起業家が語る地域産業

振興にかける夢」【第10・第11回】

経済産業省 関東経済産業局 「地域ビッグデータを活用した地域産業分析の活用法」

【第12・第13回】江口 耕三氏(株式会社キノファーマ 取締役CFO)「いい会社を

増やす取り組み(社会的事業プランの策定)」【第14回】

稲垣 久美子(本学教員) 講座のまとめ

*講師は調整中です。確定ではありませんので,今後変更されることがあります。

履修の注意点外部から講師を招聘する講座ですので,講師への礼を失することがないように,能動的に学ぼうとする姿勢をもって,講義に真剣に向き合うことが求められます。

準備学習の内容毎回,授業終了時に講師から出される課題レポートを提出期限を守ってOh-o!Meijiクラスウェブにアップすることが求められます。

教科書なし。

参考書なし。ただし,各講師から講義時に紹介されることがあります。

成績評価の方法この講座の成績評価は,

(1)授業への参加・貢献度(平常点に加えて,クラスに向けての発言など,能動的な参加態度を授業への貢献として加点する)

(2)毎回のレポート提出状況(毎回,講師から出される課題レポートを提出期限を守ってOh-o!Meijiシステムにアップすること)

(3)最終レポートの内容以上の(1)(2)(3)によって総合的に評価します。定期試験は実施しません。

その他就業力育成総合講座の修得単位数は,2単位まで卒業に必要な単位数に含めることができます。

─ 140 ─

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憲法4単位

1・2年次

兼任講師 松 井 直 之

授業の概要・到達目標・私たちの生活のルールである様々な法の基本である日本国憲法は,私たちの人権を保障し,国の仕組みを規定し,実は身近なところでつながっています。こうした日本国憲法の様々な論点,争点を具体的な判例を紹介しながら解説していくことを通じて,日本国憲法に関する基礎的な知識,考え方を身につけていきます。・日本国憲法の基礎的な知識や考え方を身につけ,自分の意見を組み立てることができるようになることを目標とします。

授業内容第1回 平和主義(1):立憲主義,平和的生存権,戦力,自衛隊第2回 平和主義(2):集団的自衛権,日米安全保障条約,国際貢献第3回 国民主権:主権・国民の多義性,憲法制定権力第4回 天皇:皇室典範,皇位継承,国事行為,内閣の助言と承認第5回 選挙権:参政権,二元説,選挙運動の自由第6回 選挙制度:立法裁量,日本の選挙制度,選挙運動の自由第7回 国会(1):権力分立,国民の代表機関,唯一の立法機関第8回 国会(2):二院制,会期,国会の権能第9回 内閣(1):行政,国務の総理,内閣の権限,議院内閣制第10回 内閣(2):内閣の位置づけ,閣議,独立行政委員会第11回 裁判所(1):司法,法律上の争訟,司法権の限界第12回 裁判所(2):特別裁判所の禁止,裁判官の良心,裁判員制度第13回 裁判所(3):裁判の公開,司法権の独立第14回 地方自治:地方自治の本旨,機関と権限,条例第15回 思想・良心の自由:思想良心,信条・内心,外部的行為第16回 表現の自由(1):優越的地位,検閲・事前抑制,明確性第17回 表現の自由(2):表現内容規制第18回 表現の自由(3):表現内容中立的規制,マス・メディア第19回 集会・結社の自由:公共施設管理権,公安条例,結社第20回 信教の自由:宗教,政教分離,制度的保障第21回 学問の自由:天皇機関説,先端科学技術研究,大学の自治第22回 経済的自由:移動の自由,職業の自由,財産権第23回 社会権:生存権,教育を受ける権利,勤労権第24回 身体の自由:適正手続,行政手続,被疑者・被告人の権利第25回 法の下の平等:相対的平等,憲法14条後段列挙事由,家族第26回 幸福追求権:人格権,名誉権,自己決定権第27回 人権の享有主体:未成年者,外国人,団体第28回 人権規定の射程:特別な公法上の関係,私人間効力,間接適用説

履修の注意点・該当箇所の一読を前提に,重要な点を軸に通常の講義形式により行います。

準備学習の内容・復習を中心に行うようにしてください。・1回目から通常の講義をするので,指定された教科書・講義資料(「Oh-o! Meiji」に掲載します)を事前に読み,分からないところを明らかにしておいてください。・受講後,指定された教科書・講義資料を読み直し,参考書を参照して,事前に分からなかった点が理解できるようになったかを確認してください。

教科書・『大学生のための憲法』 君塚正臣編著 (法律文化社)2018年・『ポケット六法』(有斐閣),『デイリー六法』(三省堂),『コンパクト六法』(岩波書店)などの六法を持参してきてください。

参考書・『高校から大学への憲法』 君塚正臣編 (法律文化社) 2016年・『VIRTUAL 憲法』 君塚正臣=藤井樹也=毛利透 (悠々社) 2005年・『比較憲法』 君塚正臣編著 (ミネルヴァ書房) 2012年

成績評価の方法・期末試験(100%)

その他・講義の際に質問に答えてもらうことがありますので,国内政治や国際政治などに関心を持って積極的に参加してください。

─ 141 ─

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憲法4単位

1・2年次

兼任講師(法) 小 林 康 一

授業の概要・到達目標「憲法」について我々は日常,意識することはそれ程多くはない。しかし,近代以降の国家・社会は「法治国家」とされている。つまり憲法

を頂点とする法体系が存在し,これにもとづいて,又,その範囲内で国政が行なわれ,あるいは市民生活が営まれている。さて,現実を見ると現代日本の社会は「格差」,「貧困」といった国民個人の生活をおびやかす問題が深刻化しつつある。しかしこの様な現実は「日本国憲法」が目標としていた社会とはいえない。この規範(憲法)と現実のズレをどの様に考え又どの様に解決していくべきか,本講義は以上を念頭におきつつ具体的事例にそくして進めて行く。

授業内容現代憲法は「人権」と「統活機構」の二つの部分より構成されている。本講義においては,一応下記のスケジュールにより講義を進めて行

く。

(1):憲法の歴史I近代立憲主義の確立と憲法(2):憲法の歴史II近代憲法から現代憲法への発展(3):日本憲法史I明治維新と大日本帝国憲法(4):日本憲法史II太平洋戦争の終結と日本国憲法の成立(5):日本国憲法の基本原理(6):日本国憲法下の基本的人権の体系(7):人権総論I人権の享有主体,人権と公共の福祉(8):人権総論II私人間効力(9):精神的自由権総論人権の原型として(10):思想・良心の自由(11):信教の自由(靖国問題を題材にしつつ)(12):学問の自由(13):表現の自由I優越的人権としての価値(14):表現の自由II高度情報化社会におけるプライバシー権・個人情報の保護を中心として(15):経済的自由権総論近代より現代への変化(16):職業選択の自由(経済的活動の自由を中心として)(17):財産権の保障(絶対的な性格より相対的性格への変化を中心として)(18):社会権総論I(国家による自由としての性格)(19):社会権総論II(社会福祉国家理念を中心として)(20):生存権その理念と現実(21):労働条件法定主義(社会的弱者保護の為に)(22):労働基本権憲法上の理念と現代社会状況とのズレを中心として(23):教育を受ける権利(24):統括機構総論権力分立その近代型から現代型への展開(25):国会主権者国民の意思が現実に届いているのかという点を中心として(26):内閣日本型行政(官僚制を中柱とした)の問題点(27):裁判所人権保障の為の機構その現実(司法審査制を中心として)(28):憲法改正今,憲法を改正することの是非。

履修の注意点講義においては当然のことながら体系的・理論的な面が前面に出る。私としてもそれを肉づける意味で具体的事例を出来る限り話すつもり

ではいるが,受講者も積極的に新聞・テレビのニュースに関心を持ち,講義で得た知識を現実の問題と結びつけて考える様にして欲しい。それにより「生きた憲法」として身につくことになろう。

準備学習の内容当然のことであるが予習,復習は必要である。毎回の授業の最後に次回の講義について指示するので教科書の該当箇所を

通読してくること,そして授業を受けたらその日のうちにノートを整理しておくこと。理解できない点があれば次の授業のときに質問すること。以上は憲法を理解し身に着けるために必要である。

教科書緒方章宏編『憲法入門』文化書房博文社

参考書各種六法,他は授業中にその都度紹介する。

成績評価の方法期末に論述式の試験を行い評価する。

その他講義にて得た知識を確実に身につける為にも,紹介した参考文献を出来る限り読んで欲しい。それにもとづいてレポートを作成・提出した

場合には当然それなりに評価する。(任意)

─ 142 ─

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政治学基礎2単位

1・2年次

教授 木 寺 元

授業の概要・到達目標この講義では,現実の政治を構成している諸制度と実際の政治の

プロセスを理解するための視座に関して,その基礎的な知識とそれに基づく思考の機会を提供する。これらを通じて,他の政治系科目を学ぶための「基礎体力」を付けることを最大の目標とする。

授業内容1・イントロダクション2・執政制度3・選挙制度4・投票行動5・政党組織6・議会制度7・官僚制8・独立機関9・地方自治10・国際政治11・メディアと政治12・利益団体13・市民社会14・グループワーク*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点講義では,履修者に対し考えてもらう機会を積極的に提供していきたい。また,グループワークとして,クラス対抗でプレゼンテーションを行う。

準備学習の内容講義中にテーマが示されるコメントの提出は,携帯電話・パソコン等により,Oh-o! Meijiを通じて行う。

教科書『政治学入門』(弘文堂)

参考書講義中に紹介する。

成績評価の方法授業での「コメント」,「グループワーク」および「期末試験」による。

その他特に定めない。

政治学基礎2単位

1・2年次

助教 縄 倉 晶 雄

授業の概要・到達目標本授業は,国内外の政治現象,制度,および理論を幅広く見ていき,その理解を深めていくものである。本授業を通じて,受講者が政治学の基礎知識を習得するとともに,有権者として行動していく上での知的基盤を確たるものにすることを到達目標とする。

授業内容第1回目 政治学を学ぶ意義第2回目 「政治」の定義第3回目 権力分立の思想とその類型第4回目 立法権第5回目 司法権第6回目 行政権第7回目 官僚制第8回目 政党システム第9回目 利益団体とコーポラティズム第10回目 地方自治第11回目 国際政治第12回目 民主主義および民主化第13回目 政治理論・思想と現実政治第14回目 まとめ

履修の注意点学期中に1回,任意レポートを設定する。レポート提出者には平常点を加算する。

準備学習の内容毎回,翌週の授業で取り上げるテーマを予告するので,当該テーマについて参考書などを読み,予習しておくこと。

教科書特になし。(パワーポイント・テキストを使用する)

参考書加茂利男ほか『現代政治学 第4版(有斐閣アルマ)』有斐閣,2012年参考書はこれ以外にも多数存在する。難易度別にリストアップした参考書の一覧表を第1回授業で配布する。

成績評価の方法試験:70点,参加度:30点,合計100点にて成績評価を行う。任意レポート提出の提出者には,最大で15点分参加度を加点する。

その他本授業ではパワーポイント・テキスト(PPT)を用いて講義を進めるが,授業で用いるPPTは,原則として紙媒体では配布されない。

代わりに授業用のPPTは,授業に先立ち,Oh-o! Meijiのクラスウェブにアップロードされるので,各自で印刷するか,スマートフォンやタブレット端末にダウンロードするなどして,授業に臨む必要がある。

─ 143 ─

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政治学基礎2単位

1・2年次

助教 李 永 澍

授業の概要・到達目標「授業概要」本授業は国際関係の政治理論を基礎にし,ヨーロッパとアジアとその関係をテーマにし,最初の接点から現在まで,歴史を見ながら国際関係への理解を深めるものである。学習のテーマは幅広くカバーする。一部の例としては,シルクロード,中国と日本の鎖国,冷戦,中国の台頭,日米同盟,イギリスのEU離脱などがある。授業の内容と難易度は初回のイントロダクションで学生の需要に合わせて調整し,行っていく。

「到達目標」ヨーロッパとアジアの関係の基本内容を理解する。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 政治学理論第3回目 中国第4回目 シルクロード(1)第5回目 シルクロード(2)第6回目 ヨーロッパとアジア(近代)第7回目 世界大戦(1)第8回目 世界大戦(2)第9回目 冷戦第10回目 冷戦の崩壊第11回目 冷戦直後の国際関係第12回目 現在の国際関係第13回目 総括(1)第14回目 総括(2)

履修の注意点特になし

準備学習の内容授業で予習・練習事項を指導します。

教科書特に定めない

参考書『21世紀国際社会を考える』渋谷 淳一(編),本田 量久(編)(旬報社)

成績評価の方法授業への貢献度(50%),レポート(50%)で評価します。60%以上の得点は単位の取得を認めます。

その他特になし

政治理論基礎2単位

1・2年次

教授 木 寺 元

授業の概要・到達目標古代から政治は様々な問題に直面してきた。それに対し政治学も

また多様な概念を編み出し,思考してきた。いまの政治はどうだろうか。同じように様々な問題を抱えてはいないだろうか。

この講義では,政治の根本に関わる基礎概念について考え,現代政治が直面している諸課題について検討していきたい。また,そうした作業を通じて,他の政治系科目を学ぶための「基礎体力」を付けることを最大の目標とする。

授業内容1 所有2 決定3 自由4 平等5 国家6 民族7 暴力8 権力9 参加10 戦争と平和11 性差12 ワークⅠ13 ワークⅡ14 まとめ*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点講義では,履修者に対し考えてもらう機会を積極的に提供していきたい。また,グループワークとして,クラス対抗で劇を演じる。

準備学習の内容講義中にテーマが示されるコメントの提出は,携帯電話・パソコン等により,Oh-o! Meijiを通じて行う。

教科書特に定めない。

参考書講義中に紹介する。

成績評価の方法授業での「コメント」,「グループワーク」および「期末試験」による。

その他特になし

─ 144 ─

Page 146: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

政治理論基礎2単位

1・2年次

助教 竹 内 桂

授業の概要・到達目標政治理論の基本的な項目について,講義する。政治理論に関する項目が中心となるが,単に理論を扱うだけではなく,現実政治に関する事柄も扱う。政治理論,政治学に関する基本的な知識を習得し,政治について考える足がかりをつくる機会とする。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 政治とは第3回目 権力第4回目 リベラリズム第5回目 正義論第6回目 平等第7回目 民主主義1第8回目 民主主義2第9回目 ナショナリズム第10回目 国際政治第11回目 選挙第12回目 政党第13回目 メディア第14回目 まとめ※取り上げる項目を変更する場合がある。

履修の注意点他の履修者の迷惑となる行為は慎むこと。

準備学習の内容授業の内容をしっかりと復習する。

教科書使用しない。

参考書川崎修・杉田敦編『新版 現代政治理論』(有斐閣,2012年)

成績評価の方法定期試験(80%),平常点(20%)

その他特になし

政治理論基礎2単位

1・2年次

助教 縄 倉 晶 雄

授業の概要・到達目標本授業は,政治学における様々な理論を具体的な政治現象に即して理解し,以ってその意義を理解していこうとするものである。1学期間本授業を受講することにより,抽象的であるために一見難解で,その意義が理解しづらい政治学の諸理論が,実は現実政治を体系的に理解する上で重要な役割を果たしていることを認識できることを,その目標とする。

授業内容1.はじめに第1部 民主主義に関する諸理論2.自由3.平等4.参加5.権力第2部 近代資本主義と政治6.所有7.暴力第3部 現代社会と政治8.個人9.社会運動・市民社会第5部 現代の国家10.国民国家11.リーダーシップ第4部 国際政治に関する諸理論12.戦争13.平和14.まとめ

履修の注意点毎回,授業の前半モジュールを使い,グループワークを行う。具体的には,毎回のトピックについて少人数のグループごとに議論を行ってもらい,かつその議論の結果を発表してもらう。その後,後半モジュールにおいて,グループワークでの結果を踏まえつつ講義形式による解説を行う。従って本授業は,誤りを恐れずに自らの意見を述べつつも,他人の意見に耳を傾け,かつその議論の結果を人前で発表する積極性を受講者に求めるものである。

準備学習の内容本シラバスにある通り,毎回の授業における主題は予め決まっているので,受講者は次回授業で取り上げる主題について関連文献や資料を予め読んでおく必要がある。

教科書特定の教科書は指定せず,授業内での解説においてはPPTを使用する。

参考書学期冒頭に,難易度別にリストアップした文献一覧を配布する。

成績評価の方法参加度:60点試験:40点合計:100点

その他本授業ではパワーポイント・テキスト(PPT)を用いて講義を進めるが,授業で用いるPPTは,原則として紙媒体では配布されない。

代わりに授業用のPPTは,授業に先立ち,Oh-o! Meijiのクラスウェブにアップロードされるので,各自で印刷するか,スマートフォンやタブレット端末にダウンロードするなどして,授業に臨む必要がある。

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政治学原論4単位

1・2年次

教授 高 橋 一 行

授業の概要・到達目標ポピュリズムやナショナリズムという言葉が頻繁に議論されるようになっている。その際に,それらの概念規定を明確にすることが重要である。国家に関する意識がどのように生成し,それに伴って,国家という機構がどう確立して行ったのか。さらにそこから,どのように,民主主義,リベラリズムが展開されたのか。それらを,近世,近代からの政治史,政治学説史の中で検証しつつ,とりわけ戦争の世紀でもある20世紀において,どう進展したのかを,見て行きたい。その上で,情報化社会と言われ,またグローバルに人の行き来のある社会において,国家がどう変容するのかを論じたい。さらに近年は宗教や移民の問題が重要になり,あらためて国家の主権が問われている。そういうことを念頭に置きつつ,講義する。

授業内容0 イントロダクション1-1 今,何が問題か(1) 移民問題とポピュリズム1-2 今,何が問題か(2) フランスのライシテ1-3 今,何が問題か(3) ウェーバーとブローデル1-4 今,何が問題か(4) 近代国家と資本主義2-1 宗教と国家(1) ナショナリズムの成立2-2 宗教と国家(2) イギリスとオランダ2-3 宗教と国家(3) ドイツ2-4 宗教と国家(4) アメリカ3-1 国家の正当化(1) 社会契約論という虚構(1):ホッブズ3-2 国家の正当化(2) 社会契約論という虚構(2):ロック3-3 国家の正当化(3) もうひとつの社会契約論(1):スピノザ3-4 国家の正当化(4) もうひとつの社会契約論(2):ルソー4-1 民主主義論(1) 古代ギリシアから,トクヴィルまで4-2 民主主義論(2) アメリカ民主主義理論の展開,ダ-ル他4-3 民主主義論(3) ポピュリズムと熟議民主主義4-4 民主主義論(4) 集合知論と代議制民主主義5-1 正義論(1) その前提としての,功利主義とリベラリズム論5-2 正義論(2) 功利主義から正義論へ5-3 正義論(3) 税のあり方とベーシック・インカム5-4 正義論(4) 世界正義論から,平和論へ6-1 政治的思考(1) カント平和論とその後6-2 政治的思考(2) フロイトの戦争論6-3 政治的思考(3) ユートピア論,逆ユートピアの歴史6-4 政治的思考(4) 保守主義とは何か7-1 21世紀の政治(1) 社会主義と戦争の世紀を超えて7-2 21世紀の政治(2) 情報化社会の進展と金融化7-3 21世紀の政治(3) Social Capital論,社会保障について7-4 21世紀の政治(4) まとめ

履修の注意点毎回,参考書を指示するので,それを出来るだけ読んで欲しい。文庫本,新書版など,入手しやすいものを指示する。

準備学習の内容参考書の中で興味が湧いたものを入手して読むこと。

教科書毎回プリントを配布する。

参考書毎回,指示する。その他,拙著を挙げておく。

『ホッブズからヘーゲルへ』信山社 2001『教育参加』新読書社 2004『所有論』御茶の水書房 2010『知的所有論』御茶の水書房 2013『他者の所有』御茶の水書房 2014『所有しないということ』御茶の水書房2017

成績評価の方法毎回小テストを実施し,その点数を蓄積する。3点満点,14回で計42点になる。その点数を,期末に課す試験の点数に付け加え,その合計点で評価する。試験対策については,6月下旬に指示する。

その他特になし。

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政治学原論4単位

1・2年次

兼任講師 芝 田 秀 幹

授業の概要・到達目標〈授業の到達目標及びテーマ〉「政治学原論」は,政治学の学的体系のなかでは基礎的研究分野,すなわち「基礎政治学」ともいうべき分野に属している。つまり,学生諸君が上級学年に配当されている専門,特殊学科目で研究を深めていくに先立って,偏りなく政治学のアウトラインを把握するとともに,最近の研究動向を踏まえながら政治学の学習上重要と思われる主要な基礎的概念を理解してもらうことが,政治学原論の講座に課せられた責務である。上記の到達目標を念頭に置きながら,政治学上の諸概念をより深く検討し,その整理を行うことが本講義での目的であり,テーマである。

〈授業の概要〉授業では,最初に政治学の基本理論の紹介と整理を行い,その後「政治権力」「国家」「共同体」「デモクラシー」などのパートに分けたうえで,それぞれに関係するキー・概念の分析を行う。

授業内容第1回目 開講に当って講義のねらい・スケジュールの説明・政治学原論の講座の意味第2回目 政治学の課題(1)政治とは何か・政治学の構成第3回目 政治学の課題(2)政治概念の発展・政治学研究の困難とメリット第4回目 政治学の課題(3)現代政治学の理論第5回目 政治権力(1)支配と服従第6回目 政治権力(2)政治学史上の政治権力論第7回目 権威(1)権威とは・権威の諸理論第8回目 権威(2)権力と権威・権威の実態第9回目 国家(1)国家理論の変遷(1)・古代ギリシャ第10回目 国家(2)国家理論の変遷(2)・中世キリスト教第11回目 国家(3)国家理論の変遷(3)・近代社会契約論第12回目 国家(4)国家理論の変遷(4)・理想主義・マルクス主義第13回目 社会(1)多元的国家論=政治的多元主義第14回目 社会(2)現代社会論第15回目 社会(3)抵抗と不服従第16回目 主権(1)政治学史上の主権理論(1)第17回目 主権(2)政治学史上の主権理論(2)第18回目 共同体(1)国家・コミュニティ・アソシエーション第19回目 共同体(2)リバタリアンとコミュニタリアン第20回目 デモクラシー(1)民主主義の基本原理第21回目 デモクラシー(2)審議デモクラシー第22回目 デモクラシー(3)闘技デモクラシー第23回目 イデオロギーイデオロギー論の諸相第24回目 自由と平等(1)自由概念の史的変遷(1)第25回目 自由と平等(2)自由概念の史的変遷(2)第26回目 自由と平等(3)平等概念の史的変遷(1)第27回目 自由と平等(4)平等概念の史的変遷(2)第28回目 講義のまとめ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点歴史知識,人間・社会への関心が政治学を学ぶものの条件であるから,受講者は何よりもまず歴史をよく勉強し,かつ日々生起する出来事や状況に触発されつつ考えることが重要。また,新聞・テレビ・ネットから供される場当たり的情報ではなく,歴史の中で鍛えられた人類の知的遺産,学問的研究成果を尊び,またそれに学ぶスタンスを身に付けてほしい。

準備学習の内容授業中に配布するプリントに目を通しておくこと。また,授業後に再度見直し,不明な部分があれば次の授業で質問すること。

教科書使用しない。プリントを配布する。

参考書使用しないが,講義の際に随時紹介する。

成績評価の方法授業への貢献度10%・レポート30%・定期試験60%

その他特になし。

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行政学基礎2単位

2年次

准教授 西 村 弥

授業の概要・到達目標《授業の到達目標》

「行政の肥大化」が指摘され,数次にわたる行政改革が行われてきたにもかかわらず,わが国行政の果たす役割は拡大を遂げてきた。規制改革が進められる一方で,一年間に数百の許認可が新設されている。行政機関の長である総理とその閣僚たちに対する注目度は,国会両院の議長や委員長の比ではない。本講義では,行政についての基礎的な知識を身につけることはもちろんのこと,これからの行政に求められる役割や,無数の行政批判論や擁護論の当否について,自ら考える力をつけることを目標とする。

《授業の概容》行政学基礎では,近代以降における行政の守備範囲の変遷と拡大

について把握するとともに,議院内閣制や大統領制,あるいはそれを支える官僚制や行政機構等,現代行政を構成する基本的な「制度」について理解を深める。また,後半では,長らく改革の対象とされながら,もっとも変動の少ない分野である公務員制度について多様な観点からとりあげ,現代公務員制度の意義と課題について光をあてる。

授業内容第1講 行政学基礎では何を学ぶか?第2講 立法国家と行政国家:行政の守備範囲の拡大第3講 議院内閣制と大統領制:どちらが「強い」のか?第4講 家産官僚制と近代官僚制:「家来」と「公務員」第5講 官僚制に対する批判:官僚制の「逆機能」第6講 わが国の行政機構:分担管理とセクショナリズム第7講 ラインとスタッフ:未分化なスタッフ機能第8講 独任制と合議制:リーダーシップと中立性第9講 審議会と行政委員会:似て非なる機能第10講 公務員制度1 戦前における概要第11講 公務員制度2 戦後における概要第12講 公務員制度3 任用:猟官制,資格任用制,職階制第13講 公務員制度4 給与勧告と俸給表,キャリアパス第14講 公務員制度5 服務規制:分限処分と懲戒処分・まとめ

履修の注意点この講義を履修するにあたっては,行政学の素養を広く身につけ

るため,「行政理論基礎」を受講することが望ましい。

準備学習の内容日常の生活の中のあらゆる場所と場面に「行政」は関与してい

る。公務員がいるところだけが「行政の現場」ではない。日常生活の中にどのように行政が関与しているか,しっかりアンテナを立てておくこと。それによって,行政学をより実のある形で深く理解できる。

また,行政についての基礎的な知識・理論を学ぶ教科であることから,ノートをもとにしっかりと復習し,知識を定着させること。

教科書とくに指定しない。

参考書石見豊『日本の公共経営』北樹出版,2014年。(2,500円+税)中邨章・牛山久仁彦編著『政治・行政への信頼と危機管理』芦書

房,2012年。(2,500円+税)牛山久仁彦・外山公美編著『国家と社会の政治・行政学』芦書

房,2013年。(2,600円+税)真渕勝『行政学』有斐閣,2009年。(3,600円+税)西尾勝『行政学〔新版〕』有斐閣,2001年。(3,100円+税)

成績評価の方法原則として平常点20%,期末試験80%で評価する。

その他特になし

行政理論基礎2単位

2年次

准教授 西 村 弥

授業の概要・到達目標《授業の到達目標》

「行政の肥大化」が指摘され,数次にわたる行政改革が行われてきたにもかかわらず,わが国行政の果たす役割は拡大を遂げてきた。規制改革が進められる一方で,一年間に数百の許認可が新設されている。行政機関の長である総理とその閣僚たちに対する注目度は,国会両院の議長や委員長の比ではない。本講義では,行政についての基礎的な知識を身につけることはもちろんのこと,これからの行政に求められる役割や,無数の行政批判論や擁護論の当否について,自ら考える力をつけることを目標とする。

《授業の概容》行政理論基礎では,行政機関の「活動」について理論と実際の両

面から光をあてる。最新の動向にも配慮しながら,わが国の行政において,政策,ヒト(定員),カネ(予算決算)がこれまでどのように運用・管理されてきたのか概観する。後半では,近年,改革の対象として注目されてきた特殊法人や独立行政法人等の外郭団体との関係,および,行政改革を支える理論的動向について理解を深める。

授業内容第1講 行政理論基礎では何を学ぶか?第2講 政策形成1 稟議制と意思決定方式,incrementalism第3講 政策形成2 誰が「起案」するか第4講 政策形成3 政策形成における政官関係第5講 人事・定員1 国家公務員の「削減」と「純減」第6講 人事・定員2 総定員法とその効果第7講 人事・定員3 官房三課と人事異動第8講 予算・決算1 予算編成過程とその配分第9講 予算・決算2 予算の執行における課題第10講 予算・決算3 決算と会計検査,その問題点第11講 企画と実施の分離1 特殊法人の問題点第12講 企画と実施の分離2 独立行政法人とは何か第13講 企画と実施の分離3 民営化と privatization第14講 これからの行政の役割・まとめ

履修の注意点この講義を履修するにあたっては,行政学の素養を広く身につけ

るため,「行政学基礎」を受講することが望ましい。

準備学習の内容日常の生活の中のあらゆる場所と場面に「行政」は関与してい

る。公務員がいるところだけが「行政の現場」ではない。日常生活の中にどのように行政が関与しているか,しっかりアンテナを立てておくこと。それによって,行政学をより実のある形で深く理解できる。

また,行政についての基礎的な知識・理論を学ぶ教科であることから,ノートをもとにしっかりと復習し,知識を定着させること。

教科書とくに指定しない。

参考書石見豊『日本の公共経営』北樹出版,2014年。(2,500円+税)中邨章・牛山久仁彦編著『政治・行政への信頼と危機管理』芦書

房,2012年。(2,500円+税)牛山久仁彦・外山公美編著『国家と社会の政治・行政学』芦書

房,2013年。(2,600円+税)真渕勝『行政学』有斐閣,2009年。(3,600円+税)西尾勝『行政学〔新版〕』有斐閣,2001年。(3,100円+税)

成績評価の方法原則として平常点20%,期末試験80%で評価する。

その他特になし

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社会学4単位

1・2年次

教授 鍾 家 新

授業の概要・到達目標《授業の概要》社会学は社会科学の一つであり,近代以降の社会を中心に研究する学問である。この授業では,社会学の視点・研究方法・考え方,政治・統治,言語共同

体,植民地・異文化,貧困・福祉,移民・エスニシティ,国家・国民などを中心に,社会学という学問の考え方・特徴・分析手法を説明していく。

《授業の到達目標及びテーマ》この授業の到達目標は,<1>社会学の基本的な知識,<2>社会学的想像力,<3>日本社会・中国社会など現代社会の国際比較分析の能力,<4>自

己分析力と自己相対化力,を身につけさせていくことである。社会への認識を深めることは自己認識を深めることである。この授業のテーマは,<1>社会学の研究対象・基本概念・研究方法・社会学の考え方・社会学の古典の代表作を学ぶことと,<2>近代国家と最高権威

の再構築,<4>自国言語の廃止論からみた非西洋近代化の苦悩,<3>社会主義化・植民地統治・社会保障の導入における<伝統文化>の発見・利用,移民・エスニック問題,越境者からみる祖国感情など,具体的な社会現象を分析することである。これらを分析することによって,日中の近代化における表と裏,現代社会における個人と社会の関係の本質を探る。

授業内容第1回:社会学の視座と社会学的思考Ⅰ:社会学の定義第2回:社会学の視座と社会学的思考Ⅱ:社会学の研究対象第3回:社会学の視座と社会学的思考Ⅲ:社会学の基本概念第4回:社会学の視座と社会学的思考Ⅳ:社会学の研究方法第5回:社会学の名著〔1〕Ⅰ:E.デュルケム『自殺論-社会学研究』

(デュルケムの経歴・代表作・社会学の特徴)第6回:社会学の名著〔1〕Ⅱ:E.デュルケム『自殺論-社会学研究』

(主な視点・考え)第7回:政治・統治Ⅰ:天皇と天皇制第8回:政治・統治Ⅱ:毛沢東と中国共産党体制第9回:政治・統治Ⅲ:社会主義と資本主義との異同/中国社会主義運動とソ連・日中戦争第10回:言語共同体Ⅰ:国民国家の形成と言語第11回:言語共同体Ⅱ:日本の近代化における漢字廃止論・日本語廃止論・日本語賛美論第12回:言語共同体Ⅲ:中国の近代化における漢字廃止論・中国語廃止論・中国語賛美論第13回:植民地・異文化Ⅰ:台湾統治をめぐる後藤新平の中国認識と日本認識第14回:植民地・異文化Ⅱ:後藤新平の台湾統治策第15回:貧困・福祉Ⅰ:中国の社会保障制度の構築・運営への「伝統文化」の影響第16回:貧困・福祉Ⅱ:中国の「伝統文化」への社会保障体系化の影響第17回:貧困・福祉Ⅲ:日本の社会保障制度の構築と「伝統文化」第18回:社会学の名著〔2〕Ⅰ:M.ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

(ウェーバーの経歴・代表作・社会学の特徴)第19回:社会学の名著〔2〕Ⅱ:M.ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

(主な視点・考え)第20回:移民・エスニシティⅠ:在日華僑華人の形成とエスニックの特徴の「利用」「隠滅」第21回:移民・エスニシティⅡ:在日華僑華人の老い・死第22回:移民・エスニシティⅢ:在日華僑華人の故郷喪失と故郷探し第23回:社会学の名著〔3〕Ⅰ:G.ジンメル『社会学の根本問題-個人と社会』

(ジンメルの経歴・代表作・社会学の特徴)第24回:社会学の名著〔3〕Ⅱ:G.ジンメル『社会学の根本問題-個人と社会』

(主な視点・考え)第25回:国家・国民Ⅰ:「中国残留孤児」の創出と召還第26回:国家・国民Ⅱ:「中国残留孤児」の老後第27回:国家・国民Ⅲ:日中のはざまで生きる「中国残留孤児」第28回:社会凝集力の諸相:「祖国感情」「伝統文化」「言語感情」「最高権威」

履修の注意点なし

準備学習の内容事前に教科書の該当箇所を読むこと。授業後,復習すること。

教科書『社会凝集力の日中比較社会学』鍾家新(ミネルヴァ書房)2016年。

参考書〈1〉『自殺論-社会学研究』E.デュルケム著,宮島喬訳(中公文庫)。〈2〉『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』M.ウェーバー著,大塚久雄訳(岩波文庫)。〈3〉『社会学の根本問題-個人と社会』G.ジンメル著,清水幾太郎訳(岩波文庫)。〈4〉『社会学』A・ギデンズ著,内田健他訳(而立書房)。

成績評価の方法授業への参加度と期末試験によって評価する

その他なし

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ジャーナリズム論2単位

1・2年次

教授 小 池 保 夫

授業の概要・到達目標ジャーナリズム,マス・メディアが社会に及ぼす影響について,

近代日本の成立過程,日本の民主化のプロセスをたどりながら検証する。

また,時事的な出来事を材料にして,メディアの報道姿勢や報道内容を検討する。

この講義を通じて,ジャーナリズム,マス・メディアの活動を規定する社会的要因についても理解を深めてもらう。

授業内容1.aのみ:イントロダクション2.コミュニケーション,マス・コミュニケーションの意味3.マス・メディア,ジャーナリズムの意味4.かわら版とその機能5.新聞黎明期とその機能6.明治新政府の樹立と新聞の機能7.日清・日露戦争と新聞8.大正デモクラシーと新聞9.太平洋戦争と新聞10.太平洋戦争と放送11.戦争とプロパガンダ12.占領下の日本のマス・メディア13.放送制度の確立とジャーナリスム14.戦後のジャーナリスムの変遷と課題

履修の注意点日頃から一般紙を講読していること。

準備学習の内容授業時に,次週の準備学習について指示する。特に,各メディアの伝達内容に留意すること。

教科書特に指定しない。

参考書藤竹暁編『図説日本のメディア』NHK出版,春原昭彦著『日本

新聞通史』清泉社。この他,随時指示する。

成績評価の方法定期試験を基本(60%)に,平常点(10%),小テスト(30%)を

加味して総合的に評価する。

その他特になし

ジャーナリズム論2単位

1・2年次

兼任講師 山 田 伸 二

授業の概要・到達目標この講義は,NHKで経済記者・解説委員を歴任した経験に基づき,社会人として必要な,教養としての経済を解説します。同時に,ジャーナリズム・ジャーナリストのあり方を考えて貰います。講義では,受講生の希望を聞きながら,経済だけで無く政治・国際情勢など現実に起きている様々な問題を取り上げて論じます。私は世の中に,もっともらしい嘘が流布しているのに驚かされます。世の中が猛烈な勢いで変化しているため,既成概念で捉えることが出来ないことが原因です。そこで,何が真実かを見極める目を,変化を読み取るしなやかな感受性を身につけてもらいたいと思います。

授業内容第1回:オリエンテーション~常識の嘘第2回:破綻したアベノミクス第3回:マイナス金利の欺瞞第4回:概観・戦後日本経済第5回:プラザ合意の総決算第6回:アジアの台頭,3極化した世界第7回:バブル崩壊と失われた20年第8回:為替と市場経済第9回:円高が日本経済を滅ぼすか第10回:アベノミクスと財政赤字第11回:高齢化社会と日本社会第12回:プレゼンテーション特集第13回:日本の格差問題第14回:どんな社会を目指すのか

履修の注意点講義は大筋,以上のようなことを考えていますが,その時々に起きた生々しい問題に差し替えてます。講義の第1回目に学生さんの希望を取り,それに基づいてラインアップを確定します。過去に,イスラム国・有事法制・東京五輪・北朝鮮問題などを,皆さんの提案で取り上げました。授業は,私の講義と学生さんによるプレゼンテーションの二本柱で,目玉はプレゼンテーションです。皆さんに提案を募り,政治経済・社会現象など,それぞれ関心のあるテーマについて自由に発表をして貰っています。韓国からの留学生が軍隊に入隊した体験を発表するなど,興味深い話も聞くことが出来ます。プレゼンテーションをした学生は大いに勉強し,人前で発表する事で自信をつけ,すっかり逞しくなっていきました。勉強は自分のためにするものです。受講する人は,貴重な時間ですから,自分の血肉になるように積極的に授業に参加して下さい。

準備学習の内容日頃からニュースを見る習慣を付けること。特に,SNSではなく,テレビや新聞など既存のメディアに目を通し,SNSとの違いを意識すること。

教科書山田伸二=『グローバル通貨戦争』東洋経済(2005)山田伸二=『静かなるデフレ』東洋経済(2003)

参考書山田伸二の著書が多数あるので参考にして下さい。いずれも東洋経済新報社から出ており,アマゾンで安価に入手できます。

成績評価の方法プレゼンテーションや質問などで授業に積極的に参加したかどうかを,最も重視します。それ以外には,原則としてレポートで採点しますが,内容は厳しく評価します。受講者の5分の1が単位を落とした年もありました。

「レポートなら楽勝」という,安易な気持ちで受講すると,ひどい目に遭います。

その他特になし

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メディアコミュニケーション論2単位

1・2年次

教授 竹 下 俊 郎

授業の概要・到達目標現代は「メディア依存社会」である。テレビ,新聞・雑誌,書

籍,映画などの伝統メディア,そして,Webサイトやソーシャルメディアなどのネットメディア--。われわれは情報メディアが環境と化した世界で生活している。では,こうしたさまざまなメディアを利用して情報を受容し,あるいは発信を行うことは,人間にとってどのような可能性や問題をもたらしているのだろうか。本講義ではこの問題を考えてみたい。多様なタイプのメディアコミュニケーションが,個人や社会に対してどのような機能や影響を及ぼすかについて理解を深め,かつメディアコミュニケーション研究という学問領域への関心を高めることが本講義の目標である。とくに,政治経済学部のカリキュラムの一環として,現代社会の政治行動や経済(とくに消費)行動にメディアがどう関わっているかという問題へと受講生の興味を促したい。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 メディアの発達史第3回 メディアと現実構成第4回 対人コミュニケーション第5回 広告コミュニケーション第6回 インターネットの歴史第7回 電話コミュニケーション第8回 イノベーションの普及第9回 メディアと暴力第10回 メディアリテラシー第11回 国際世論と対外発信第12回 メディアと世論第13回 テレビと選挙第14回 国際PR戦の時代

履修の注意点原則として,毎回の授業用資料を事前にOh-o!Meiji の本科目の

ページに掲載するので,受講生はそれらをプリントアウト等閲覧可能な状態にして,授業に持参してほしい。

準備学習の内容この講義を受けるにあたっては,予習よりも復習に重点を置いてほしい。授業の中で関心を持ったトピックについて,紹介された文献やオンラインの資料等でさらに追究することを勧める。

教科書特に指定しない。

参考書藤竹暁・竹下俊郎(編)『図説 日本のメディア〔新版〕』(NHK

出版)その他,各論についての文献は授業中に指示。

成績評価の方法筆記試験 70%レポート 20%授業への参加度 10%

その他特になし。

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マクロ経済学4単位単位

1・2年次

教授 武 田 巧

授業の概要・到達目標本講義は,経済の仕組みをこれから本格的に学ぼうとしている初学者を対象としたマクロ経済学の入門講義である。従って,経済学に関する事前の知識を何ら前提とせず

に,ともすれば抽象的で難解になりがちなマクロ経済学の基本的な概念や基礎知識を,身近な具体例を多用しながら,分かりやすく説明することに努めていく。GDP とは何か。何が一国の GDP を決めるのか。日本の財政赤字はなぜ膨らんでいったのか。日銀はなぜ低金利政策を維持しているのか。中国の貿易収支はなぜ黒字なのか。反対に,米国はなぜ赤字なのか。金融危機はなぜ生じるのか。インフレ,デフレはなぜ生じるのか。多くの途上国はなぜ経済発展できずにいるのか。すべてがマクロ経済学の扱う問題である。履修者が現代社会における経済の仕組みや役割を把握し,様々な経済現象に対する理解を深め,問題解決の方法を自ら考えることができるようになることを,本講義は目指している。

到達目標としては,「ミクロ経済学」とあわせて履修することで,受講者が広範な経済関連科目を理解できるだけの基礎力を身に付け,経済的思考法に慣れ,『日本経済新聞』を読めるようになり,そして経済学検定試験で B+を獲得することを目指している。

授業内容講義は,以下の様に,進める予定。

第1回:イントロダクション第2回:マクロ経済学とは1{TAB}第3回:マクロ経済学とは2第4回:GDP と経済指標の見方1第5回:GDP と経済指標の見方2第6回:GDP の決定1第7回:GDP の決定2第8回:消費と投資1第9回:消費と投資2第10回:中間試験1第11回:貨幣の需要と供給1第12回:貨幣の需要と供給2第13回:IS-LM 分析1第14回:IS-LM 分析2

第15回:IS-LM 分析3第16回:経済政策の有効性1第17回:経済政策の有効性2第18回:中間試験2第19回:オープン・マクロ経済1第20回:オープン・マクロ経済2第21回:オープン・マクロ経済3第22回:労働市場と総需要・総供給1第23回:労働市場と総需要・総供給2第24回:インフレーションと失業1第25回:インフレーションと失業2第26回:経済成長1第27回:経済成長2第28回:全体総括

履修の注意点マクロ経済学とミクロ経済学は,経済を理解するうえでの両輪であり,経済学科生のみならず,両方を履修することが望ましい。両科目への理解はすべての経済関連科目の

基礎となり,その基礎が無ければ,応用科目の理解は不可能となる。この際,是非,真剣に取り組んで欲しい。さすれば,日々の経済に対する理解が格段に深まるはずである。加えて,是非お勧めしたいのが『日本経済新聞』などの経済紙/誌を日々読み続けることである。マクロでも,ミクロでも,経済学を理解するには現実の経済がどう動いているかを知る必要があるが,その点で,新聞は格好の教材になる。さらに,経済学はもちろんだが,あらゆる分野で数学および統計学の重要性が高まっている。経済学部/学科の必修科目は世界中でマクロ,ミクロ,統計学,計量経済学と決まっており,世界中どこへ行っても,こうした科目の理解がいまや必須となっている。本講義では高度な数学的知識を前提とはしないものの,数学,統計学,そして計量経済学の知識を身に付けることを勧める。

なお,本講義では,教科書の進行に合わせて,Oh-o! Meiji に課題や練習問題を開示している。各自挑戦することで,経済そして経済学に対する基本的知識と考え方をより確かなものにできるはずとの考えからである。

準備学習の内容毎回の予習としては,教科書,Oh-o! Meiji にアップロードする講義資料を事前に読むこと。復習としては,下記教科書の出版社 WEB サイトにて無料閲覧可能な10分間ミニ

テスト,教科書各章末問題,http://www.jikkyo.co.jp/download/detail/105/7874960106およびOh-o! Meiji にて閲覧可能な各種問題を通じて理解力を高める。

教科書山田久,武田巧他『入門マクロ経済学』実教出版。上記出版社 WEB サイトにて無料閲覧可能な教科書各章末問題の解答と解説,各章の10分間ミニテスト。Oh-o! Meiji にて閲覧可能な各種問題。

『日本経済新聞』。

参考書N. G.マンキュー『マンキュー経済学IIマクロ編』東洋経済新報社。J. E.スティグリッツ『マクロ経済学』東洋経済新報社。P. A.クルーグマン,R.ウェルズ『クルーグマン マクロ経済学』東洋経済新報社。中谷巌『マクロ経済学入門第5版』日本評論社。伊藤元重『マクロ経済学』日本評論社。伊藤元重,下井直毅『マクロ経済学パーフェクトマスター』日本評論社。なお,数学を苦手とする場合は,下記参考書を勧める。E・ドウリング『例題で学ぶ入門・経済数学(上)(下)』シーエービー出版。その他,必要に応じて紹介する。

成績評価の方法中間試験2回(各25%), 期末試験(50%)の合計によって評価する。ただし,短時間の基本的理解を問う小テスト(5回)も予定している。なお,中間試験を止むを得な

い事情で受験できない場合は,医師による診断書,体育会部長による対外試合などのための欠席願いなど,書面による欠席届を速やかに持参するとともに,別途指定するテーマ,形式,提出方法によるレポートを Oh-o! Meiji を通じて直接電子的に提出してもらう予定。期末試験を受験できない場合は追試を申請すること。

その他以下の点を心しておくこと。

1.出席せずして単位認定は有り得ない。2.現実の経済動向を把握するために,常に新聞を読むこと。3.講義中は最低限のマナーを守ること。次の点は特に順守のこと。

a.勝手なおしゃべりはしない。b.スマホ,携帯電話はマナー・モードにしておく。c.教室をむやみに出入りしない。

4.上記マナーを守らない場合は,退室を命じ,以後受講を認めない。5.試験にて不正行為を行った者には単位を認定しない。6.定期試験対策問題,定期試験問題解答,休講連絡など講義に関わる連絡事項は,Oh-o! Meiji により通知する。連絡事項が PC ないしスマホや携帯電話に転送されるように設定を済ませておくこと。

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マクロ経済学4単位

1・2年次

教授 平 口 良 司

授業の概要・到達目標マクロ経済学とは,国・地域全体の経済が動く仕組みや,その動きに経済政策が与える影響を分析する研究分野です。本講義ではこのマク

ロ経済学の基礎を学びます。GDP,消費,投資といった経済指標の持つ意味を理解すること,そして経済の動きや政策の効果を,モデルを使って主体的に分析できるようになることが到達目標です。

授業内容第1回目 マクロ経済学とは何か第2回目 国内総生産第3回目 景気・物価と雇用第4回目 金融市場の役割第5回目 貨幣の機能第6回目 中央銀行の役割第7回目 財政(1) 予算第8回目 財政(2) 税制と国債第9回目 消費の決まり方第10回目 乗数理論第11回目 投資の決まり方第12回目 財市場・貨幣市場の均衡第13回目 財政金融政策の効果の分析第14回目 経常収支と為替レート第15回目 開放経済における国内総生産の決まり方第16回目 総需要・総供給分析第17回目 インフレとデフレ第18回目 労働市場の分析第19回目 経済成長の決定要因第20回目 経済成長モデルの分析第21回目 景気循環の考え方第22回目 産業連関分析(1)産業連関表の読み方第23回目 産業連関分析(2)投入係数行列第24回目 経済格差の経済分析第25回目 消費のライフサイクル仮説第26回目 資産価格の決まり方(1)第27回目 資産価格の決まり方(2)第28回目 まとめ

履修の注意点ミクロ経済学と同様,マクロ経済学は基礎からの積み重ねの学問ですので,授業の欠席をしないようにしてください。

準備学習の内容授業中に配布する練習問題にしっかり取り組んでください。テレビや新聞の経済ニュースに関心を持つようにしてください。

教科書マクロ経済学(平口良司・稲葉大著,有斐閣ストゥディア)

参考書『経済学のための線形代数』(平口良司著,浅倉書店)

成績評価の方法中間試験(20%)と期末試験(80%)によって評価します。

その他私語はしないようにしてください。

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マクロ経済学4単位

1・2年次

教授 八 木 尚 志

授業の概要・到達目標マクロ経済学の入門的な内容について講義を行います。講義を大きく3つに分け,第1に経済全体の捉え方(国民経済計算の基礎),第2に

国民所得の決定理論に関する基礎理論(静学マクロモデル),第3にインフレーション,景気循環,経済成長などの時間を通じたマクロ経済の動きについて説明します。マクロ経済の把握の方法とそのメカニズムを理解するための様々な理論を初学者に修得してもらうことが,この講義の目的です。

授業内容第1回 経済学を学ぶにあたって 第15回 単純なケインズモデル第2回 産業連関表 第16回 単純なケインズモデル第3回 国民所得勘定 第17回 貨幣数量説と流動性選好理論第4回 国民所得勘定 第18回 IS-LMモデル第5回 国民所得勘定 第19回 IS-LMモデル第6回 貨幣・物価 第20回 IS-LMモデル第7回 金融 第21回 総需要(AD)総供給(AS)モデル第8回 雇用と労働 第22回 中間テスト(第2回)第9回 国際収支表と為替レート 第23回 失業とインフレーションの理論第10回 中間テスト(第1回) 第24回 失業とインフレーションの理論第11回 古典派とケインズ 第25回 ハロッド=ドーマーの経済成長モデル第12回 生産物市場の均衡条件 第26回 国際収支表,ISバランス第13回 古典派経済モデル 第27回 為替レートと購買力平価説第14回 古典派経済モデル 第28回 オープン・マクロモデル

履修の注意点・出席をするようにしてください。・1時限の授業がありますが,遅刻をしないようにしてください。

準備学習の内容次回の講義・内容について授業やOh-o! Meijiで指示します。その指示に従って準備して下さい。

教科書西村和雄・八木尚志著『経済学ベーシックゼミナール』実務教育出版

参考書八木尚志著『基礎からステップ経済学』実務教育出版

成績評価の方法平常点・中間テスト,期末テストの総合評価(期末テストのウェイトは50%以上)。

その他予習・復習を十分に行い,マクロ経済学の内容と理論構造を理解してください。

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マクロ経済学4単位

1・2年次

准教授 飯 田 泰 之

授業の概要・到達目標初学者を対象にマクロ経済学の基礎について講義を行う。マクロ経済学は大局的な経済動向を理解し,経済政策の効果を考える上で重要な

情報を含んでいる。また,資格試験・就職試験において経済系科目が課される場合の必須科目でもある。経済統計の基礎知識,経済数学に関する補講などと併せて基礎的なマクロ経済理論を理解することを目標に講義を行いたい。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 マクロ経済学の歴史第3回目 経済統計の基礎知識(1)データの読み方使い方第4回目 経済統計の基礎知識(2)国民経済計算体系第5回目 有効需要の原理とセイの法則第6回目 財市場における基本均衡式第7回目 総需要消費・設備投資・政府支出第8回目 45度線モデル第9回目 貨幣と債券第10回目 債権利回りと債券価格第11回目 貨幣の三需要第12回目 貨幣の定義と信用創造第13回目 貨幣市場の基本均衡式第14回目 問題演習(1)第15回目 問題演習(2)第16回目 IS-LMモデル(1)IS・LM曲線の導出第17回目 IS-LMモデル(2)政策効果の基本第18回目 財政政策と金融政策第19回目 賃金の硬直性とフィリップス曲線第20回目 フィリップス曲線に関する応用的議論第21回目 AD-ASモデル第22回目 合理的期待とマクロ経済学論争第23回目 景気循環理論と経済成長理論第24回目 経済成長理論(1)古典派とケインズ派の成長理論第25回目 経済成長理論(2)新古典派的成長第26回目 経済成長理論(3)成長会計第27回目 問題演習(3)第28回目 問題演習(4)

履修の注意点特になし

準備学習の内容テキストの該当部分に目を通しておくこと。

教科書『マクロ経済学の核心』(飯田泰之,光文社新書)『経済学講義』(飯田泰之,ちくま新書)

参考書『コンパクトマクロ経済学』(飯田泰之・中里透,新世社)『ゼミナール経済政策入門』(岩田規久男・飯田泰之,日本経済新聞社)

成績評価の方法レポート・期末テストによる。

その他出席は問わない代わりに,私語や講義中の態度には厳正に対処する。

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ミクロ経済学4単位

1・2年次

教授 浅 井 澄 子

授業の概要・到達目標ミクロ経済学は,家計と企業の行動や市場メカニズムと政府の役割を考えるうえで重要な学問であり,本講義は,2年次以降で経済学の応用科目を学ぶにあたっての基礎科目という位置づけでもある。さまざまな社会現象を考察するには,論理的思考と評価の基軸が必要である。この講義により,ミクロ経済学の基本的な考え方を身につけるとともに,経済現象への理解を深めることが目標である。入門科目であることから,具体例や数値例を使い,重要事項にしぼって説明をし,全員が経済学の基礎理論を習得することを目指す。

授業内容第1回目 ミクロ経済学の考え方第2回目 経済モデル トレードオフと取引第3回目 需要と供給(1) 需要曲線第4回目 需要と供給(2) 価格弾力性・所得弾力性第5回目 需要と供給(3) 供給曲線第6回目 需要と供給(4) 市場均衡第7回目 消費者行動(1) 効用と無差別曲線第8回目 消費者行動(2) 予算制約第9回目 消費者行動(3) 最適な消費第10回目 消費者行動(4) 代替効果・所得効果第11回目 企業行動(1) 生産関数第12回目 企業行動(2) 費用関数の基本第13回目 企業行動(3) 費用関数の導出第14回目 企業行動(4) 利潤最大化の行動

第15回目 企業行動(5) 短期・長期の概念第16回目 生産要素市場(1) 概要第17回目 生産要素市場(2) 労働の需要と供給第18回目 余剰分析(1) 基本第19回目 余剰分析(2) 余剰分析の応用 一般均衡第20回目 不完全競争(1) 独占企業の行動第21回目 不完全競争(2) 独占市場の余剰分析第22回目 不完全競争(3) 寡占市場 数量競争第23回目 不完全競争(4) 寡占 ゲーム理論の基礎第24回目 不完全競争(5) 寡占 価格競争 製品差別化第25回目 市場の失敗(1) 外部性第26回目 市場の失敗(2) 公共財第27回目 情報の経済学第28回目 まとめ

履修の注意点講義は基本的に板書で行うが,内容はパワーポイントの資料として,事前にOh-o!Meijiにアップロードする。印刷した資料を持参の上,授業に参加すること。出欠は取らないが,積み重ねが重要な科目であることから,欠席者は次回までに自分でその内容を補っておくこと。

準備学習の内容事前にOh-o! Meijiにアップロードした資料に目を通しておくこと。その資料には授業では扱わない練習問題も含まれているので,授業後に各自で解いておくこと。

教科書教科書は指定しない。

参考書基本的な参考書としては以下のとおりである。1回目の講義で複数の参考書をその特徴を含めて紹介する。自分に合う参考書を選択し,授業の該当箇所を読み込むこと。嶋村紘輝(2005)『新版ミクロ経済学』,成文堂芦谷政浩(2009)『ミクロ経済学』,有斐閣伊藤元重(2003)『ミクロ経済学 第2版』,日本評論社神戸伸輔・寶多康弘・濱田弘潤(2006)『ミクロ経済学をつかむ』,有斐閣クルーグマン・ウェルス(2007)『ミクロ経済学』,東洋経済新報社西村和雄(1996)『現代経済学入門 ミクロ経済学』,岩波書店マンキュー(2013)『マンキュー経済学 第3版 ミクロ編』,東洋経済新報社吉田真理子・荒田映子(2013)『ミクロ経済学の理論と演習』,中央経済社

成績評価の方法授業中に15分くらいの小テストを3回程度,実施する。期末に行う筆記試験と小テストで評価し,評価のウエイトは期末試験80%,小テスト全体で20%である。いかなる理由であっても,欠席者に対する小テストの再試験はない。

その他特になし

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ミクロ経済学4単位単位

1・2年次

教授 武 田 巧

授業の概要・到達目標経済現象を大雑把に捉え,経済の基本的な動きを理解するには,経済理論,なかでも主に価格の決定を扱うミクロ経済学が必要不可欠となる。モノやサービスの価格はどの

ように決まるのか。限りある資源は一体どのように配分されるのか。そこにおいて,市場はいかなる役割を果たし得るのか。市場が機能することで,私たちはどのような社会に到達し得るのか。それでは市場が機能しない場合はどうか。本講義では,身近な具体例を多用し,ともすれば抽象的で難解になりがちなミクロ経済理論を分かりやすく解説する。受講者は本講義を通じて,経済の基礎的な考え方を体系的に習得し,現代社会における経済の仕組みや役割,様々な経済現象に対する理解を深めることになる。

到達目標としては,「マクロ経済学」とあわせて履修することで,受講者が広範な経済関連科目を理解できるだけの基礎力を身に付け,経済的思考法に慣れ,『日本経済新聞』を読めるようになり,そして経済学検定試験で B+を獲得することを目指している。

授業内容講義は,以下の様に,進める予定。

第1回:イントロダクション第2回:はじめにミクロ経済学で学ぶこと1第3回:はじめにミクロ経済学で学ぶこと2第4回:需要曲線と消費者行動1第5回:需要曲線と消費者行動2第6回:供給曲線と生産者行動1第7回:供給曲線と生産者行動2第8回:供給曲線と生産者行動3第9回:供給曲線と生産者行動4第10回:中間試験1第11回:消費者行動の理論1第12回:消費者行動の理論2第13回:消費者行動理論の展開1第14回:消費者行動理論の展開2

第15回:消費者行動理論の展開3第16回:企業行動の理論1第17回:企業行動の理論2第18回:中間試験2第19回:一般均衡と資源配分第20回:ミクロ経済学の応用 国際経済学の基礎第21回:独占の理論1第22回:独占の理論2第23回:市場の失敗1第24回:市場の失敗2第25回:市場の失敗3第26回:ミクロ経済学の応用ゲーム理論の基礎第27回:ミクロ経済学の応用不完全情報の経済学第28回:全体総括

履修の注意点マクロ経済学とミクロ経済学は,経済を理解するうえでの両輪であり,経済学科生のみならず,両方を履修することが望ましい。両科目への理解はすべての経済関連科目の

基礎となり,その基礎が無ければ,応用科目の理解は不可能となる。この際,是非,真剣に取り組んで欲しい。さすれば,日々の経済に対する理解が格段に深まるはずである。加えて,是非お勧めしたいのが『日本経済新聞』などの経済紙を日々読み続けることである。ミクロでも,マクロでも,経済学を理解するには現実の経済がどう動いているかを知る必要があるが,その点で,新聞は格好の教材になる。さらに,経済学はもちろんだが,あらゆる分野で数学および統計学の重要性が高まっている。経済学部/学科の必修科目は世界中でマクロ,ミクロ,統計学,計量経済学と決まっており,世界中どこへ行っても,こうした科目の理解がいまや必須となっている。本講義では高度な数学的知識を前提とはしないものの,数学,統計学,そして計量経済学の知識を身に付けることを勧める。

なお,本講義では,教科書の進行に合わせて,Oh-o! Meiji に課題や練習問題を開示している。各自挑戦することで,経済そして経済学に対する基本的知識と考え方をより確かなものにできるはずとの考えからである。是非,挑戦して欲しい。

準備学習の内容毎回の予習としては,教科書,Oh-o! Meiji にアップロードする講義資料を事前に読むこと。復習としては,下記教科書の出版社 WEB サイトにて無料閲覧可能な10分間ミニ

テスト,教科書各章末問題http://www.jikkyo.co.jp/download/detail/105/6994461826とOh-o! Meiji にて閲覧可能な各種問題を通じて理解力を高める。

教科書山田久,武田巧他『入門ミクロ経済学』(初版第二刷)実教出版。上記出版社 WEB サイトにて無料閲覧可能な教科書各章末問題の解答と解説,各章の10分間ミニテスト。Oh-o! Meiji にて閲覧可能な各種問題。

『日本経済新聞』。

参考書伊藤元重『ミクロ経済学 第2版』日本評論社。伊藤元重,下井直毅『ミクロ経済学パーフェクトマスター』日本評論社。

上記2冊は特に,教科書を補完するうえで有用と思われる。N. G.マンキュー『マンキュー経済学Iミクロ編』東洋経済新報社。J. E.スティグリッツ『ミクロ経済学』東洋経済新報社。ポール・クルーグマン,ロビン・ウェルス『クルーグマン・ミクロ経済学』東洋経済新報社。倉成資成『入門価格理論』日本評論社。

数学を苦手とする者には下記を勧める。E・ドウリング『例題で学ぶ入門・経済数学(上)(下)』シーエーピー出版。

その他,必要に応じて紹介する。

成績評価の方法中間試験2回(各25%)と期末試験(50%)の合計で評価する。ただし,短時間の基本的理解を問う小テスト(5回)を実施する予定。なお,中間試験を止むを得ない事情

で受験できない場合は,医師による診断書,体育会部長による対外試合などのための欠席願いなど,書面による欠席届を速やかに持参するとともに,別途指定するテーマ,形式,提出方法によるレポートを Oh-o! Meiji を通じて直接電子的に提出してもらう予定。期末試験を受験できない場合は追試を申請すること。

その他以下の点を心しておくこと。

1.出席せずして単位認定は有り得ない。2.現実の経済動向を把握するために,常に新聞を読むこと。3.講義中は最低限のマナーを守ること。次の点は特に順守のこと。

a.勝手なおしゃべりはしない。b.携帯電話,スマホはマナー・モードにしておく。c.教室をむやみに出入りしない。

4.上記マナーを守らない場合は,退室を命じ,以後受講を認めない。5.試験にて不正行為を行った者には単位を認定しない。6.講義に関わる連絡事項は,Oh-o! Meiji により通知する。連絡事項が PC ないしスマホや携帯電話に転送されるように設定を済ませておくこと。

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ミクロ経済学4単位

1・2年次

教授 平 口 良 司

授業の概要・到達目標ミクロ経済学とは,家計(世帯)や企業が市場においてどのような経済活動を行い,結果としてどのように品物の値段や生産量が決まるか

を分析する分野です。この授業では,ミクロ経済学の基礎を講義します。ミクロ経済学の基本的な考え方を用いて,経済における市場の役割とその限界,そして市場経済における政策の果たす役割について理解することを到達目標とします。

授業内容第1回目 経済学に必要な数学(1)関数,グラフ第2回目 経済学の原理第3回目 比較優位と絶対優位第4回目 比較優位の原理第5回目 市場と需要・供給第6回目 均衡価格と均衡数量第7回目 価格規制の効果第8回目 弾力性第9回目 市場の効率性第10回目 課税の費用第11回目 国際貿易第12回目 外部性第13回目 公共財第14回目 税制の設計

第15回目 消費者選択の理論(1) 予算制約式第16回目 消費者選択の理論(2) 効用最大化問題第17回目 消費者選択の理論(3) 上級財と下級財第18回目 異時点間の消費の選択第19回目 経済学に必要な数学(2)ベクトル,微分第20回目 競争市場と企業第21回目 独占と寡占第22回目 生産要素市場第23回目 所得不平等と格差の理論第24回目 ゲーム理論入門第25回目 情報の非対称性第26回目 労働と余暇の選択第27回目 政治の経済分析第28回目 一般均衡理論入門

履修の注意点ミクロ経済学は基礎から応用への積み重ねの学問ですので,欠席をしないようにしてください。

準備学習の内容予習の必要はありませんが,授業中に配布する練習問題に積極的に取り組んでください。

教科書グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学Ⅰミクロ編』東洋経済新報社

参考書井堀利宏『入門ミクロ経済学』新世社,平口良司『経済学のための線形代数』浅倉書店

成績評価の方法中間試験(20%)と期末試験(80%)によって評価します。

その他私語はしないようにしてください。

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ミクロ経済学4単位

1・2年次

専任講師 井 上 朋 紀

授業の概要・到達目標授業の大部分は完全競争市場を扱う。経済主体(消費者と生産者)が多数いる完全競争市場において,それぞれの経済主体は,自分の消費活動や生産活動

は経済全体の規模に比べたら小さく,価格を殆ど変化させないと感じている。そのため,価格を所与として行動する。消費者と生産者の行動をモデル化し,市場で財の価格がどのように決まるかを説明する。

最後に,不完全競争市場を扱う。財を生産する企業が少ない寡占市場では,企業は生産量を増減させて価格を変化させることができるため,自分の利潤が最大になるように,価格の変化も見越して生産量を決める。寡占市場で財の価格がどのように決まるか,ゲーム理論を用いて分析する。

この講義を通して,現実の経済をどのようにモデル化し,どのような方法で分析するかについて学んでもらいたい。2年生以降,経済政策論,国際貿易論,産業組織論といった応用分野を重点的に勉強していく場合でもミクロ経済学は重要である。理論的な基礎を習得するだけでなく,応用例を通してミクロ経済学の使い方に慣れるのが目的である。

授業内容第1回:イントロダクション,経済学の目的と分析方法第2回:需要曲線と供給曲線,消費者余剰と生産者余剰第3回:完全競争市場のモデル:財,価格第4回:消費者行動1:消費者行動の定式化,無差別曲線と需要ベクトル第5回:消費者行動2:効用函数の序数性,限界代替率第6回:消費者行動3:限界代替率の意味,選好の凸性と限界代替率逓減の法則第7回:消費者行動4:需要ベクトルの求め方,所得消費曲線第8回:消費者行動5:エンゲル曲線,需要の価格弾力性第9回:消費者行動6:正常財と下級財,通常財とギッフェン財第10回:消費者行動7:粗代替財と粗補完財,需要曲線のシフト第11回:消費者行動8:支出最小化問題と補償需要ベクトル第12回:消費者行動9:代替効果と所得効果,スルツキー方程式第13回:消費者行動10:労働供給の決定,貯蓄の決定第14回:生産者行動1:生産者行動の定式化,生産函数第15回:生産者行動2:短期の生産者行動,利潤最大化問題,費用函数第16回:生産者行動3:可変費用と固定費用,平均費用と限界費用第17回:生産者行動4:生産中止価格,損益分岐価格,短期の供給曲線第18回:生産者行動5:長期の生産者行動第19回:中間試験第20回:生産者行動6:長期の費用曲線第21回:市場均衡1:部分均衡分析,消費者余剰第22回:市場均衡2:物品税の効果,死荷重第23回:市場均衡3:一般均衡分析,エッジワース・ボックス経済のワルラス均衡第24回:市場均衡4:ワルラス均衡の求め方第25回:市場均衡5:パレート効率性,厚生経済学の基本定理第26回:市場均衡6:生産経済におけるワルラス均衡第27回:不完全競争1:独占第28回:不完全競争2:クールノー競争,ベルトラン競争

履修の注意点微分の計算をよく使うので,「数量経済分析」を履修することを強く勧める。それぞれの講義では細かいことを扱うので,全体像のどの部分を学習しているのか常に意識すること。週2コマあって進度が速いので,よく復習して分からないことを溜めないようにすること。4回ぐらい授業中に基本的な問題について小テストを実施する。

準備学習の内容Oh-o! Meijiにアップする練習問題と『ミクロ経済学演習第2版』の問題を解いて,理解を深めること。

教科書『ミクロ経済学』 奥野正寛(編著)(東京大学出版会)2008年 (3780円)授業に出ずに独りで読み進めるには難しい。板書の内容で意味が通るようにするので,教科書を購入する場合は,授業を聞いてから読むことを勧める。

『ミクロ経済学演習第2版』奥野正寛(編)(東京大学出版会)2018年 (3024円)関連する問題を解くことを勧める。

参考書(1)『改訂版 経済学で出る数学:高校数学からきちんと攻める』 尾山大輔,安田洋祐(編著)(日本評論社)2013年(2268円)(2)『ミクロ経済学』 山崎昭(知泉書館)2006年(4968円)(3)『ミクロ経済学の力』 神取道宏(日本評論社)2014年(3456円)1変数函数の微分や方程式のグラフを描くことに不安のある者には(1)を勧める。経済学でどのように使われるかの例題も多いので,授業内容の演習にもなる。教科書よりも,数学的により厳密に学びたい者には(2)を勧める。限界代替率の導出がより厳密であり,双対性(効用最大化と支出最小化の関係)についても書いてある。(3)は,理論的な説明に加え,ミクロ経済学をどのように使うかを身近な多くの例で示している。(3)も読むことを全受講者に強く勧める。

成績評価の方法0.3×(中間試験と期末試験の点数の低い方)+0.7×(中間試験と期末試験の高い方)+小テストの点数中間試験を欠席した者についての追試は行わない。中間試験や小テストの点数が高くても,期末試験を受験していない者には単位を認定しない。

その他講義中は,携帯電話を鳴らさないこと,私語をしないこと,教室を頻繁に出入りしないこと,スマートフォンなどで撮影しないこと。授業後の昼休みにオフィスアワーを実施する予定である。

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経済史4単位

1・2年次

准教授 赤 津 正 彦

授業の概要・到達目標将来についての見通しを持つためには,現在をよく理解しなければならない。現在を正確に把握するためには,過去についての知見を深め

なければならない。なぜなら現在は過去の積み重ねによって成り立っているからである。本講義では,主に西洋の経済の歴史について学ぶ。西洋にその歴史的起源を持ちながらも,世界的に拡延し,また今なお存続する経済システムは多い。なかでも資本主義は,我々が生きる今日の経済社会の基軸的なシステムであり,その西洋における生成,発展,変容の過程を振り返って見ることは,我々が生きる現代社会の成り立ちを考える上で不可欠のことといえよう。

本講義では,以上の資本主義を中心とした西洋の経済社会システムが,いかなる条件・状況のもとで,どのように生成・確立したか,またいかにして世界的に展開し,そして変容してきたかについて検討する。またそれらを通じて,今日の経済社会について考えるための,また将来のそれを展望するための視座の獲得を目指す。

授業内容第1回:イントロダクション─経済史とは何か?第2回:経済史における近代と資本主義第3回:中世社会(1)中世の農村共同体第4回:中世社会(2)中世の都市共同体第5回:ルネサンスと経済第6回:大航海時代のヨーロッパ経済第7回:農村社会の変容と農村工業の萌芽的展開第8回:絶対王政と市民革命─市民革命の経済的背景第9回:宗教と資本主義第10回:貿易国家オランダの盛衰第11回:産業革命前夜のイギリス─産業革命の社会経済的背景第12回:イギリス産業革命(1)「最初の産業革命」第13回:イギリス産業革命(2)産業革命の社会的・人間的諸結果第14回:小括第15回:経済史における世界経済・国際経済・国民経済

第16回:イギリス産業革命の他国への波及(1)第17回:イギリス産業革命の他国への波及(2)第18回:イギリスの産業覇権─「自由貿易帝国主義」について第19回:19世紀末大不況─19世紀末の世界的長期不況について第20回:世界経済の再編成(1)イギリスの衰退とその経済的背景第21回:世界経済の再編成(2)アメリカ・ドイツの台頭とその経

済的背景第22回:帝国主義と第一次世界大戦─第一次世界大戦の経済的背景第23回:戦間期経済(1)相対的安定期の欧米経済第24回:戦間期経済(2)世界恐慌について第25回:第二次世界大戦と経済(1)ブロック経済第26回:第二次世界大戦と経済(2)資本主義の変容第27回:戦後改革とアメリカ体制─第二次世界大戦後の世界経済の

再編成第28回:まとめ

履修の注意点上記の授業内容はおおよその計画であり,実際の進捗状況などにより変更もありうる。授業計画の詳細および授業の進め方などについては初回の授業時に説明する。

準備学習の内容下記の「参考書」に挙げられている予習・復習用参考書を入手し,授業の前後に読むことが望まれる。

教科書特に指定しない。

参考書予習のための参考書

岡田泰男『経済史入門』慶應義塾大学出版会,1997年。関口尚志・梅津順一『欧米経済史』放送大学教育振興会,1995年。藤瀬浩司『欧米経済史』放送大学教育振興会,2004年。

(以上のうちどれか一冊)復習のための参考書

各回授業時に配布されるプリントに参考文献として示す。

成績評価の方法定期試験,小テスト,授業への参加度,などにより総合的に評価する。

その他特になし。

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経済史4単位

1・2年次

専任講師 下斗米 秀 之

授業の概要・到達目標われわれの生きるグローバルな資本主義経済の現在の状況を的確に理解し,未来を展望するにはどうすればよいのか。経済史はこの問題を考えるうえで有用な科目である。経済史とは現在と過去,そして経済と歴史を結ぶ学問である。現在の経済は過去の遺産であり,その形成過程を知ることによって,われわれの立っている現在の位置を確かめることができる。現代の支配的な社会経済システムである近代資本主義や市場経済の成立・発展・変質の過程を把握することが経済史研究の課題であり,それらがどのように世界へと広がり,各国・各地域の経済発展に寄与したのかを理解することが重要となる。資本主義経済は技術革新や工業化によって人々の生活水準を引き上げ,かつてないほど豊かな社会を実現させた。その一方で公害や環境破壊,貧富の格差の拡大は経済発展の弊害でもある。資本主義経済のもつ二面性に留意しつつ,本講義では,西洋経済史にあらわれた諸問題の原因と過程,その帰結を学ぶことを通じて現代社会を生きるための鋭い洞察力と論理的思考力を養う。西洋経済の歴史を概観しながら,現在の経済における諸問題との関連やそれらを読み解く力を身につける。

授業内容第1回目 経済史への招待─ガイダンス第2回目 経済史の課題と方法第3回目 中世都市とギルドの世界第4回目 農民の世界と封建社会の動揺第5回目 近代世界の成立と大航海時代第6回目 プロト工業化とヨーロッパ経済第7回目 ヨーロッパの絶対主義と市民革命第8回目 「最初の工業国」イギリス第9回目 イギリスの工業化と人口・農業・商業第10回目 イギリス産業革命とその帰結第11回目 ヨーロッパ大陸の産業革命第12回目 アメリカ合衆国の独立第13回目 アメリカ産業革命と南北戦争第14回目 パックス・ブリタニカの時代

第15回目 第二次産業革命の時代第16回目 世紀転換期のイギリス経済第17回目 世紀転換期のドイツ・フランス経済第18回目 世紀転換期のアメリカ経済第19回目 第一次世界大戦と戦時経済体制第20回目 アメリカの大量生産体制と大衆消費社会第21回目 ヨーロッパの戦後復興と相対的安定第22回目 大恐慌とニューディール第23回目 第二次世界大戦と戦時経済体制第24回目 第二次世界大戦後のアメリカ経済第25回目 第二次世界大戦後のヨーロッパ経済第26回目 グローバル化とアメリカ経済第27回目 ヨーロッパ経済統合の進展第28回目 講義のまとめ

履修の注意点隣接科目の日本経済史,社会思想史,経済思想史などを履修することが望ましい。

準備学習の内容予習:参考文献を読んで単元についての理解を深める。復習:レジュメを利用して講義内容のポイントをおさえ,重要語句等について調べる。

教科書とくに使用しない。毎回レジュメを配布する。

参考書馬場哲・山本通・廣田功・須藤功編『エレメンタル欧米経済史』晃洋書店,2012年堺憲一『あなたが歴史と出会うとき-経済の視点から』名古屋大学出版会,2009年小野塚知二『経済史-いまを知り,未来を生きるために』有斐閣,2018年など

成績評価の方法期末試験を中心に評価するが,授業の中でリアクションペーパーの提出を求めることもある。授業態度,提出課題(30%)期末試験(70%)

その他授業に関する質問は授業終了後に受け付ける。

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経済史4単位

1・2年次

兼任講師 石 原 俊 時

授業の概要・到達目標現代社会は目まぐるしく変化している。それゆえにこそ,現代社会の現代たるゆえんを,ただ単に目の前の変化を追うだけはなく,数世紀

にもわたる長期的な時間軸や地球全体を視野に収めるような空間軸の中に位置づけて理解する必要があると考える。この授業では,19世紀末葉までの西欧社会および経済の展開を概観することにより,現代社会を捉える際に歴史的視点がいかに有効性を持つのかを確かめてみたい。

授業内容第1回目 経済史とは何か第2回目 経済史と日本社会を見る眼第3回目 時間軸と空間軸(前近代と近代,近代と現代,西洋と東洋 etc)第4回目 中世ヨーロッパの社会と経済(1)中世とは第5回目 中世ヨーロッパの社会と経済(2)都市第6回目 中世ヨーロッパの社会と経済(3)農村第7回目 中世ヨーロッパの社会と経済(3)中世社会の動態第8回目 中世ヨーロッパの社会と経済(4)前近代における「ヨーロッパ」の特質とは第9回目 ルネサンスと宗教改革(1)近代資本主義の成立をめぐって第10回目 ルネサンスと宗教改革(2)ルネサンス第11回目 ルネサンスと宗教改革(3)宗教改革第12回目 「地理上の発見」と世界システム(1)世界商業戦と主権国家の形成第13回目 「地理上の発見」と世界システム(2)重商主義第14回目 「地理上の発見」と世界システム(3)市民革命第15回目 産業革命への途(1)イギリス名誉革命体制第16回目 産業革命への途(2)産業革命の前提条件第17回目 産業革命への途(3)重商主義植民地体制とアメリカ第18回目 産業革命とパックス・ブリタニカ(1)イギリス産業革命の展開第19回目 産業革命とパックス・ブリタニカ(2)国際自由貿易体制と二重革命の時代第20回目 産業革命とパックス・ブリタニカ(3)後発国の産業革命1第21回目 産業革命とパックス・ブリタニカ(4)後発国の産業革命2第22回目 産業革命とパックス・ブリタニカ(5)産業革命と「社会的なるもの」第23回目 第二次産業革命と現代社会の幕開け(1)第二次産業革命第24回目 第二次産業革命と現代社会の幕開け(2)各国における第二次産業革命の展開第25回目 第二次産業革命と現代社会の幕開け(3)国際金本位制第26回目 第二次産業革命と現代社会の幕開け(4)集団化と組織化第27回目 第二次産業革命と現代社会の幕開け(5)帝国主義と福祉国家形成の端緒第28回目 まとめと質疑応答(*授業内容は必要に応じて変更されうる。)

履修の注意点高校の世界史で学ぶ内容は理解していることを前提とする。高校で履修していない者もしくは記憶が不確かな者は授業に際して高校の教科

書あるいは概説書を参照してほしい。

準備学習の内容取り立てて予習をする必要はない。講義を聞いて関心をもったテーマがあれば,それについて読書を進めていただければと思う。ただし,

歴史の知識が不十分である場合,よく復習をしていないと,講義で扱っている内容の歴史的脈絡がわからなくなりがちなので,復習は心がけてもらいたい。なお参考文献は,適宜指示する。

教科書使用しない。

参考書授業の際に,適宜指示する。とりあえず,馬場哲・山本通・廣田功・須藤功著『エレメンタル欧米経済史』晃洋書房2012年を挙げておく。

成績評価の方法学期中に4・5回授業内容について感想・質問・意見を聞き,授業の理解度を測るアンケートを行う。成績はそれに対する評価(平常点)

と学期末試験の点数に基づく。平常点の比重は未定である。

その他特になし

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経済原論4単位

1・2年次

専任講師 髙 橋 聡

授業の概要・到達目標(1)授業概要経済原論(Principles of Economics)は,資本主義経済の原理(Principles=メカニズム・法則性)を解明する科目である。具体的には,資本主義の歴史的展開をふまえつつ,以下二点の原理を解明する。①人間・社会・自然のトータルなあり方としての資本主義経済の再生産構造 ②資本主義経済の景気変動と長期的動態。

経済学は,学派によって資本主義経済の見方(ヴィジョン)と分析手法が異なる。現在の大学では主流派経済学(=新古典派経済学)の方法に従ってミクロ・マクロ経済学が講義されている。これに対して本講義では,主にマルクスの理論と今日の非主流派経済学(ケインズ学派,制度学派など)に即して経済現象を解明する。これにより,ミクロ・マクロともあわせて,資本主義経済にアプローチするための多様な分析手法を身に着けてほしい。

(2) 到達目標①資本主義経済の仕組みを理解する。②経済の歴史的方向性を読みとる力を身につける。

授業内容第1回目 経済原論の方法。ミクロ・マクロ経済学と経済原論のちがい第2回目 資本主義経済と市場経済,資本主義経済の歴史的発展区分第3回目 市場の基本構造とその特質 商品と貨幣第4回目 市場の基本構造とその特質 貨幣の諸機能第5回目 近代的企業システムと産業資本 資本とは何か第6回目 近代的企業システムと産業資本 資本の再生産第7回目 近代的企業システムと産業資本 資本内部の人的組織第8回目 近代的企業システムと産業資本 資本の所有第9回目 剰余価値の理論 剰余価値とは何か第10回目 剰余価値の理論 絶対的剰余価値第11回目 剰余価値の理論 相対的剰余価値第12回目 剰余価値の理論 特別剰余価値第13回目 再生産と産業連関 資本主義経済とその分析視角第14回目 再生産と産業連関 単純再生産表式第15回目 再生産と産業連関 拡大再生産表式第16回目 前半のまとめ,理解度の確認第17回目 諸資本間の競争と利潤 資本の行動指針としての利潤率第18回目 諸資本間の競争と利潤 利潤率の規制要因と資本の行動第19回目 諸資本間の競争と利潤 資本の部門間競争第16回目 資本主義経済と失業 相対的過剰人口の理論第17回目 資本主義経済と失業 産業予備軍の形成メカニズム第18回目 資本主義経済と失業 景気循環と産業予備軍・賃金変動第19回目 資本主義経済と消費 マルクスの消費概念第20回目 資本主義経済と消費 新古典派の消費理論と制度学派第21回目 資本主義経済と消費 レギュラシオン学派と現代資本主義第22回目 資本主義経済と消費 消費過程のこれから-豊かさとは何か第23回目 商業資本と銀行資本,そして信用制度 商業資本と銀行資本第24回目 商業資本と銀行資本,そして信用制度 信用の機能とコントロール第25回目 恐慌・景気循環論 資本主義の確立と景気循環第26回目 恐慌・景気循環論 独占資本主義における景気循環の変容第27回目 現代資本主義論 高度経済成長の時代第28回目 現代資本主義論 ブレトンウッズ体制の崩壊から金融グローバリゼーションへ

履修の注意点マクロ経済学を履修していることが望ましい。経済史や経済思想史など歴史科目とも関係する。

準備学習の内容予習:次回範囲の教科書・プリントを読み,疑問点をあげておくこと。

復習:疑問点を解決することができたかどうかを確認し,授業で指示された箇所をまとめ,問題を解く練習をすること。

教科書『現代資本主義の経済理論』飯田和人・髙橋聡・高橋輝好(日本経済評論社),2016年。

参考書使用しない。配布プリントに記載されている本に目を通すことが望ましい。

成績評価の方法中間試験50%,期末試験50%

その他講義ではマルクス学派を尊重するものの,受講者にはマルクスを含む諸学派と自らとの間にクールな距離感を保つことをすすめる。また,政治経済学部は,「政治を学ぶことなくして経済は理解できない。経済を学ぶことなくして政治を理解することもできない」をモットーとする。できれば,他学科の学生にも学んでほしい。

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統計学4単位

1・2年次

教授 新 田 功

授業の概要・到達目標21世紀に入ってからのITの進歩は著しい。ITの根幹はネットワークである。このネットワークの発展によってさまざまな可能性が生まれた。

ビッグデータもその1つである。そしてこのビッグデータを収集・加工・分析するための科学的手法の総称がデータサイエンスである。データサイエンスにおいて中心的な役割を果たすのが統計学である。この講義では,統計学の初歩から初めて,データサイエンスにおいて必要な統計の知識である,推定,検定,ベイズ統計学,多変量解析などの習得を目標とする。

授業内容第1回 データサイエンス時代の統計学第2回 記述統計(1):データの整理第3回 記述統計(2):中心的傾向値第4回 記述統計(3):散布度第5回 記述統計(4):尖度・歪度第6回 確率(1):4種類の確率第7回 確率(2):確率の加法定理と乗法定理第8回 確率分布(1):二項分布・ポアソン分布第9回 確率分布(2):正規分布第10回 標本平均の分布と中心極限定理第11回 統計的推測(1):平均値の区間推定第12回 統計的推測(2):t 分布と小標本の平均値の区間推定第13回 統計的推定(3):カイ二乗分布と分散の区間推定第14回 統計的仮説検定(1):平均値の仮説検定

第15回 統計的仮説検定(2):小標本の平均値の仮説検定第16回 統計的仮説検定(3):比率の仮説検定第17回 統計的仮説検定(3):独立性の仮説検定第18回 ノンパラメトリック検定(1):中央値の差の検定第19回 ノンパラメトリック検定(2):分布の差の検定第20回 関係の分析(1):相関係数第21回 関係の分析(2):単回帰分析第22回 多変量解析(1):重回帰分析第23回 多変量解析(2):判別分析第24回 多変量解析(3):主成分分析,因子分析第25回 ベイズ統計(1):ベイズの定理第26回 ベイズ統計(2):ベイズの定理の応用第27回 ビッグデータの将来第28回 まとめ

履修の注意点表計算ソフト(Excel)が付属しているノートPCを持参することが望ましい。出席回数が少ない受講者は定期試験を受ける権利を放棄したも

のとみなす。

準備学習の内容毎回,Oh! Meijiに講義用資料をuploadするので,それを事前にダウンロードし,予習しておくこと。ダウンロードしたファイルは紙媒体に

印刷して持参することが望ましい。

教科書特になし

参考書その都度指示する

成績評価の方法平常点(20%)と筆記試験(60%)と多変量解析に関するレポート(20%)。定期試験の前に,出題範囲や出題形式について「傾向と対策」をレクチャーする。

その他特になし

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統計学4単位

1・2年次

教授 永 原 裕 一

授業の概要・到達目標社会科学における分析の基礎として,統計学の考え方及び分析手法を学ぶ。自らデータ分析を実行していくにあたっての理論的な背景を理

解することを到達目標とする。

授業内容第1回:(a.のみ:イントロダクション)統計学とは何か第2回:統計学の歴史1第3回:統計学の歴史2第4回:度数分布表による計算第5回:ヒストグラム第6回:中心の特性値の導入第7回:中心の特性値の計算第8回:ばらつきの特性値の導入第9回:ばらつきの特性値の計算第10回:散布図の見方第11回:相関係数の導入第12回:相関係数の計算第13回:回帰分析の導入第14回:回帰分析の計算

第15回:回帰分析の応用第16回:場合の数の復習第17回:確率の基礎第18回:確率の応用第19回:確率変数第20回:確率分布の基礎第21回:二項分布第22回:正規分布第23回:母集団と推定第24回:中心極限定理第25回:推定量の基礎と応用第26回:点推定と区間推定第27回:検定第28回:まとめ

履修の注意点毎回,授業中に演習をするので,電卓を持参のこと。関連科目:社会科学方法論,数量経済分析,経済統計学,数値情報論,応用数量分析

準備学習の内容とくに,記述統計学は,参考書などで,予習をすること。また,復習は,参考書などの問題を解くこと。

教科書教科書:特に指定しない。

参考書参考書:田中勝人著『基礎コース 統計学』,新世社東京大学教養学部統計学教室編『統計学入門』,東大出版会森棟公夫・照井伸彦・中川満・西埜晴久・黒住英司『統計学』,増補版,有斐閣

成績評価の方法期末試験 100%

その他特になし

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数量経済分析2単位

1・2年次

教授 八 木 尚 志

授業の概要・到達目標経済分析に必要となる数学的知識を取り上げて講義を行います。

高校で身に付けた数学の学力は履修者によってさまざまであるかもしれませんが,この講義では,数学の知識とともに,毎回の講義においてどのような数学の理解がどのような経済分析に関連しているか応用されるかという点に配慮して講義を進める予定です。

授業内容第1回 経済数量のとらえ方1:経済変数,比率,指数第2回 経済数量のとらえ方2:変化率と弾力性第3回 経済数量のとらえ方3:指数と数列第4回 関数とグラフ第5回 指数関数と対数関数第6回 方程式と不等式第7回 行列とベクトル第8回 経済分析と微分1第9回 中間試験第10回 経済分析と微分2第11回 経済分析と微分3第12回 経済分析と微分4第13回 経済分析と積分第14回 経済分析と積分

履修の注意点毎回出席(小テストをかねる場合もあります)を取ります。欠席

をしないようにしてください。

準備学習の内容次回の内容について,配付プリントを用いて準備をして下さい。

教科書プリントを配布する予定です。

参考書授業中に案内します。

成績評価の方法平常点,中間試験,期末試験(ウェイトは50%以上)

その他経済学の基礎となる数学をわかりやすく講義するように努力しま

す。現代の経済分析においては,ソフトウェアを利用して簡単に計算ができるようになってきていますが,基礎的な概念を理解したり,自分で計算してみることを心がけてください。

数量経済分析2単位

1・2年次

専任講師 齋 藤 雅 己

授業の概要・到達目標(授業の概要)

経済学においては,多くの分野で数学的な手法や思考法を用いた理論展開がなされているため,数学的素養がなければ講義内容を十分に理解することはできないという現状がある。しかし,「数学的手法を用いているから経済学はむずかしい」というのは誤った先入観であり,実際には,その反対で「数学的手法を用いることで経済学はやさしくなる」と言える。なぜならば,数学は,複雑に絡み合った現実の経済現象を論理的かつ明快に整理し,分析する強力なツールとなってくれるからである。

本講義では,このような「経済学における分析ツール」としての基本的な数学手法を学ぶとともに,そうした数学的手法が経済学へどのように応用されているのかを学んでいく。

(到達目標)本講義を通じて,受講生が学部レベルの経済学の学習に必要な数学的知識を身につけるとともに,専門

科目における講義に対応できるだけの数学的基礎能力を養成することを目的としている。

授業内容本講義は,以下の内容と順序にしたがって進めていく予定である。

第1回:イントロダクション ~ 経済学における数学的アプローチ ~第2回:高校数学の復習第3回:経済学におけるグラフ・方程式の応用第4回:数列とその応用第5回:指数関数と対数関数第6回:微分法の基礎(1)第7回:微分法の基礎(2)第8回:微分の経済学的応用第9回:積分法の基礎第10回:積分の経済学的応用第11回:線形代数の基礎(1)第12回:線形代数の基礎(2)第13回:経済学における線形代数の応用第14回:確率と統計の基礎※第1回の授業において,より詳細なシラバスを配布し,講義の進め方や受講時の基本的ルール,出席・試験・成績評価などの重要事項について説明いたします。この科目の単位取得を考えている学生は,必ず出席するようにして下さい。

履修の注意点数学を苦手に感じている人は,これまで数学を学ぶ過程のどこかで分からなくなってしまい,道に迷っ

てしまっただけですので,この講義を通じて基礎から積み重ねていくことで必ず理解することができるようになります。しかしながら,欠席をしてしまっては,そのような積み重ねが困難となり,それ以降の講義内容についていくことができなくなってしまいます。くれぐれも欠席しないように注意してください。

また,数学的な手法は,説明を何度も聞いたとしても,実際に自分で問題を解いてみないかぎり身に付くものではありません。その意味では,この授業は「実技科目」であると言えます。そのため,受け身で講義を受けるのではなく,受講生の主体的かつ継続的な努力が望まれます。具体的には,受講生が数学的手法に対する理解を深め,それらを十分に身につけるために,毎回,演習問題や復習・応用課題を配布し,自ら問題を解くという作業を行ってもらいます。

なお,受講生は高校1年生程度の数学知識があれば十分であり,本講義は,数学に苦手意識を持っている人や昔習った数学を忘れてしまった人も含めて,基礎から学んでいく講座となっています。

準備学習の内容(予習・復習)

毎回の授業で提示される次回授業範囲について,事前に教科書・参考書を読み,内容を理解しておくこと。また,授業で十分に理解できなかった箇所について,レジュメとノート,および教科書・参考書を用いて調べなおすこと。

(復習・応用課題)毎週,講義内容に関連した復習・応用課題を配布するので,次の授業までに各自で問題を解いてくる

(答えだけではなく,答えの導出過程も含めて記述する)。→ 問題が解けなかった場合,解答に取り組んだ時間を提出用紙に記入して,どこが分からなかったの

か(なぜ解けないのか)が分かるようにメモをしておく。途中までしかできていなくても,消さずにそのままの状態で提出する。

→ 解けなかった問題は,課題提出の当日に配布される解答・解説プリントを確認して内容の理解に努め,その後でもう一度自分で解いてみてください。もし,プリントを見ただけで分からなければ,教員へ質問してください。

(現実経済の情報収集)本講義は,現実の世界経済において生じている様々な問題と関連させながら進めていくため,日常的に

関心を持って経済情報の収集・整理を行ってください。少なくとも,毎日,代表的な経済情報紙である「日本経済新聞」に目を通し,重要な出来事や経済問題についての知識を積み上げて行ってください。そうすることで,経済学に対する理解が深まるとともに,経済学を学ぶことが楽しくなるはずです。

教科書『経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める(改訂版)』,尾山大輔・安田洋祐編著(日本評論社,

2013年)

参考書(ワークブック)

『経済学で出る数学 ワークブックでじっくり攻める』,白石俊輔著,尾山大輔/安田洋祐監修(日本評論社,2014年)

(入門レベル)『大学新入生のための数学入門』,石村園子著(共立出版,2002年)『大学新入生のための微分積分入門』,石村園子著(共立出版,2004年)

(初級レベル)『やさしく学べる微分積分』,石村園子著(共立出版,1999年)『やさしく学べる線形代数』,石村園子著(共立出版,2000年)『やさしく学べる統計学』,石村園子著(共立出版,2006年)『例題で学ぶ入門・経済数学〈上〉〈下〉』,E.T.ドウリング著(シーエーピー出版,1995/1996年)

(中級レベル)『はじめよう 経済数学』,浅利一郎/山下隆之著(日本評論社,2003年)

(上級レベル)『現代経済学の数学基礎(第4版)〈上〉〈下〉』,A.C.チャン/K.ウエインライト著(シーエーピー出版,

2010年)※レベルは学部生を基準にしています。※その他,必要とする参考文献等は,講義においてその都度提示します。

成績評価の方法期末試験の点数(100%)に授業への参加度(特別加点による上乗せ,最大15%)を加えて,100点満点

で評価する。なお,授業への参加度は,[1] 毎回の復習・応用課題を提出すること(10%),[2] 授業時に配布するリ

アクションペーパーに「授業に対する質問・感想」を3行以上書いて提出すること(5%),という2点を特別加点として評価する。

その他(基本科目)マクロ経済学,ミクロ経済学※上記科目の単位を取得していなくても履修は可能ですが,その場合,経済学の様々な概念を理解するのに時間がかかることが考えられます。自らの数学的力量を勘案するとともに,ミクロ経済学・マクロ経済学を本講座と同時並行で学んでいくことが可能かどうか,事前に十分検討してください。

(関連科目)線形代数学,解析学,基礎数学,数学概論,統計学,経済統計学,計量経済学,経済政策原理,国際経済学,開発経済学,労働経済学など。

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数量経済分析【英語授業】2単位

1・2年次

特任教授 国 友 直 人

授業の概要・到達目標この講義では主に英語を用いて経済・社会・経営などにかかわる国際標準の数量経済分析の基本事項を扱います。社会科学系の日本人学生にはかなり高いと思われる国際化へのハードル(数理と英語)を克服して,近い将来,国際的に活躍できる素養の獲得を目指します。This course covers the basic mathematical skills needed to understandModern Economics, Finance, Insurance and Statistics. It is a bilingualand experimental course in the sense that both English and Japanese areused so that the standard usage of mathematical and statistical methodsin Japan and other advanced countries will be learned. Themathematical education level at high schools in Japan is generallyuniform and higher than that in some countries. The emphasis will begiven to the motivations and needs of mathematical analyses inEconomics, Finance, Insurance and Statistics, and the course covers theminimum levels of undergraduate (basic) mathematics as the globalstandard, that is, Linear Algebra, Calculus, and Probability.

授業内容Week 1 Some Examples (経済における例)Week 2 Linear Algebra for Economics 1 (線形代数と経済1)Week 3 Linear Algebra for Economics 2 (線形代数と経済2)Week 4 Linear Algebra for Economics 3 (線形代数と経済3)Week 5 Linear Algebra for Economics 4 (線形代数と経済4)Week 6 Linear Algebra for Economics 5 (線形代数と経済5)Week 7 Probability and Statistics for Economics 1 (確率統計と経済1)Week 8 Probability and Statistics for Economics 2 (確率統計と経済2)Week 9 Probability and Statistics for Economics 3 (確率統計と経済3)Week 10 Calculus for Economics 1 (微積分と経済1)Week 11 Calculus for Economics 2 (微積分と経済2)Week 12 Calculus for Economics 3 (微積分と経済3)Week 13 Calculus for Economics 4 (微積分と経済4)Week 14 Review (解説)

履修の注意点Some assignments will be given in the course.

準備学習の内容高校数学Iでの基本を前提とするので不十分な諸君は事前に,あるいは学期のはじめに復習しておくことが望ましい。Some high school mathematics would be assumed . If you are notprepared enough, try to review it in advance.

教科書No specific text.

参考書Dowling, E.T. ,” Introduction to Mathematical Economics,” (ThirdEdition), McGraw-Hill,Wonnacott, T. and R. Wonnacott, “Introductory Statistics for Businessand Economics,” Fourth Edition (Wiley).

成績評価の方法Participation 40%, Report 30%, Exam 30%

その他各週の講義の概要は講義後に英語と日本語でWebsiteに掲示する予定です。The summary of lectures in English and Japanese will be posted inWebsite after each lecture.

数量経済分析2単位

1・2年次

特任教授 国 友 直 人

授業の概要・到達目標講義タイトル:「数量経済分析(日本語)」授業の概要・目標:社会・経済・金融(含む保険)などでの実務や経済学・統計学などの学問を学ぶ上で,近年では必要不可欠となっている大学初級の数理的方法の基礎を扱います。数学そのものではなく,経済現象や社会における不確実性・リスクに関わる現象を分析するために有用な数理的方法,経済分析で利用されている数量的分析,などを理解・活用できるようになることが目標です。将来における経済,保険・金融,統計的)データ分析などをより深く理解するためのグローバル・スタンダードとなっている基礎的事項の習得を目指しています。

授業内容第一回 経済における例第二回 線形代数と経済1第三回 線形代数と経済2第四回 線形代数と経済3第五回 線形代数と経済4第六回 線形代数と経済5第七回 確率統計と経済1第八回 確率統計と経済2第九回 確率統計と経済3第十回 微積分と経済1第十一回 微積分と経済2第十二回 微積分と経済3第十三回 微積分と経済4第十四回 復習およびまとめ

履修の注意点数理的な議論を理解し,利用していくためには講義を聴講するだけではなく各自が自由に使えることが重要です。そこで演習問題に取り組んでもらうために,講義の進行に合わせて数回の演習課題を出す予定です。

準備学習の内容高校数学Iなどで学んだ内容の理解が十分でない諸君は事前に,あるいは学期のはじめに復習しておくことが望ましい。

教科書特になし。

参考書尾山・安田編「経済学で出る数学」 (日本評論社),久保川達也・国友直人「統計学」(東京大学出版会),縄田和満「Excelによる統計入門」(朝倉書店)。

成績評価の方法平常点40%,課題提出30%,試験30%

その他講義内容の概要は講義後にWebsiteに掲示する予定。

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日本経済史4単位

1・2年次

准教授 日 向 祥 子

授業の概要・到達目標[授業の概要]幕末・開港から高度成長期までの日本経済・社会について,その変容過程を学ぶ。[到達目標]日本経済・社会の在り様が変容してきた過程について,基本的な知識を習得するとともに,ごく基本的な経済学の理解に基づいて史的因果関係を吟味する力を身につける。

授業内容第1回目 (イントロダクション)経済史を学ぶ視座第2回目 《概観》幕末~1904年第3回目 ・黒船襲来第4回目 ・維新の税制改革第5回目 ・明治14年政変第6回目 【復習】理解度の確認(1)第7回目 《概観》1905~1923年第8回目 ・足尾鉱毒事件第9回目 ・別子暴動事件第10回目 ・大正政変第11回目 ・米騒動第12回目 【復習】理解度の確認(2)第13回目 《概観》1924~1935年第14回目 ・昭和恐慌第15回目 ・2.26事件第16回目 《概観》1936~1945年第17回目 ・戦争の爪痕第18回目 【復習】理解度の確認(3)第19回目 《概観》1946~1950年第20回目 ・民主化と非軍事化第21回目 《概観》1951~1956年第22回目 ・ドッジ・ライン第23回目 ・保守合同と55年体制第24回目 《概観》1957~1964年第25回目 ・新日本製鐵の成立第26回目 《概観》1965~1973年第27回目 ・ドル・ショックと石油危機第28回目 【復習】理解度の確認(4)

履修の注意点特になし

準備学習の内容次回授業に関わる論点について「自分なりの思考」を巡らす予習課題を設定し,その提出を求める。復習については自主性に委ねるが,「授業内容」に示す通り,確認課題に取り組む機会を設ける。

教科書・『(新版)日本経済の事件簿』武田晴人(日本経済評論社)2009年

参考書特になし

成績評価の方法予習課題の提出(50%),期末試験(50%)

その他特になし

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社会思想史4単位

1・2年次

専任講師 杉 本 隆 司

授業の概要・到達目標授業のテーマ「社会思想史における宗教と合理化問題の再検討」この授業では西欧近代における宗教と合理化の問題を検討する。M・ウェーバーによれば近代史は宗教的な世界観から合理的な世界観への

転換,「世界の脱魔術化」の過程として特徴づけられる。だが近年では,西欧世界とイスラム世界に代表されるように異文明間の文化的摩擦に注目が集まり,また西欧諸国内部でも政教分離・世俗化の問題は現実の政治的課題となっている。こうした関心からキリスト教と異教(魔術),文明と野生(野蛮),プロテスタンティズムと資本主義といったテーマを中心に,社会と宗教の緊張関係を近代初頭までさかのぼり,従来の市民社会論や近代化論では周辺に置かれてきた「他者の信仰」と寛容思想の系譜を社会思想の観点からとらえ直すことを目的とする。

授業内容中世までキリスト教の作家たちは異教・異端を排除しつつ教会史そのものを人類史として描いてきた。だが近世以降,歴史的・社会的にキ

リスト教文明とは異質な世界観が西欧世界に導入される。その仕方はキリスト教・文明批判というストレートな形をとることもあれば,古典古代や新大陸の称揚,ユートピア思想の形をとることもある。それに対してキリスト教の側からの反論も生まれるが,それもプロテスタントとカトリックでは一枚岩ではない。また経験主義をはじめ世俗の思想からも野生や自然状態の称揚を批判する動きが現れる。授業ではこれらの流れを歴史的に整理しながら「脱(再)魔術化」の問題を思想史のなかで改めて検討する。最後にキリスト教が失墜した19世紀に再び世俗宗教による社会の組織化を掲げた思想潮流に社会学思想や社会主義の起源を置きなおし,現代の社会と宗教の在り方や自由主義批判の思想的起源についても併せて考える。1)イントロダクション─授業の概要2)「他者の信仰」と現代(現代のイスラムと欧米を例に)3)ユダヤ=キリスト教①(ユダヤ教と旧約聖書,律法主義,原罪・贖罪意識)4)ユダヤ=キリスト教②(キリスト教と新約聖書,福音書の普遍主義,正義と愛)5)古代・中世キリスト教①(異教概念の成立,聖書の偶像表象,教会制度の確立)6)古代・中世キリスト教②(アウグスティヌスとアクィナスの迷信・偶像崇拝批判)7)宗教改革の歴史①(ルターと「異教=教皇制」論,イコノクラスム,領邦教会制)8)宗教改革の歴史②(対抗宗教改革,カルヴァンの呪術批判,ベーコンのイドラ論)9)宗教改革の歴史③(天職思想と禁欲倫理,ウェーバーの「脱魔術化」と資本蓄積論)10)宗教改革の歴史④(デモノロジーの盛衰,ヴァイヤーとボダンの自由意志論争)11)新大陸の「発見」①(「魂」の征服,アリストテレス復興,普遍史と文明化の使命論)12)新大陸の「発見」②(インディオ弁護論と無主の地論批判,高貴な野生人論)13)ユートピアとユマニスム①(ルネサンス,モンテーニュの懐疑,モアの文明批判)14)ユートピアとユマニスム②(新プラトン主義の世界像,クザーヌスからケンブリッジ学派まで)15)理神論と経験主義①(ハーバートの自然宗教論とスピノザの寛容思想)16)理神論と経験主義②(デカルトの生得観念論,ホッブズの自然状態批判)17)理神論と経験主義③(ベールの有徳な無神論,ロックの経験論と生得観念批判)18)啓蒙思想の展開①(ヴォルテールの反教権闘争,モンテスキューのベール批判)19)啓蒙思想の展開②(啓蒙のユートピア,ディドロの文明批判,ルソーのロック所有論批判)20)啓蒙思想の展開③(新旧論争と進歩思想,ヒュームの理神論批判)21)啓蒙思想の展開④(フランス経験主義,宗教・言語の起源論争)22)仏革命とロマン主義①(非キリスト教化と革命宗教,ネーションの創出)23)仏革命とロマン主義②(ドイツ・ロマン主義の反文明論,世界の再魔術化)24)ドイツ観念論と宗教①(カントの理性宗教論,ヘーゲルのロマン主義批判)25)ドイツ観念論と宗教②(フォイエルバッハの神学批判からマルクスの疎外論まで)26)フランス実証主義①(サン=シモンとコントの世俗宗教による社会の再組織化)27)フランス実証主義②(カトリック社会主義からデュルケム社会学まで)28)全体の解説とまとめ

履修の注意点受講者の数に応じて出席票を配布する予定。私語,スマホ厳禁。

準備学習の内容毎回配布するレジュメに掲げる参考図書のうち関心のあるものがあれば自分でさらに読んで調べてみる。語学に自信のある学生は時間をかけて原書の一冊を読破するのもよい。人類学,民族学,ヨーロッパ史に関心のある学生も歓迎します。

教科書なし。毎回プリントを配布。

参考書マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』大塚久雄訳,岩波文庫,1989年ヘンリー・カメン『寛容思想の系譜』成瀬治訳,平凡社,1970年宇野重規ほか編『社会統合と宗教的なもの』白水社,2011年平子友長ほか編『危機に対峙する思考』梓出版社,2016年

成績評価の方法授業の前半の終りに中間テストを行う。出席が過半数を下回る場合,期末試験の資格を失う。期末試験の結果とあわせて総合的な評価をします。

その他特になし

─ 169 ─

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経済思想4単位

1・2年次

専任講師 奥 山 誠

授業の概要・到達目標経済思想は,それが生まれてきた時代の社会的背景あるいは制度的環境と切り離すことはできない。なぜなら,経済思想とは,そのときど

きの経済社会が抱える問題に答えようとする経済学者たちの真摯な努力のうえに築かれるものだからである。本講義では,近代初期のヨーロッパを舞台として生まれた経済思想がどのような時代的特殊性と時代を超えた普遍性を有していたのかにつ

いて検討を行う。考察の範囲としては,経済学の黎明である重商主義,重農主義からアダム・スミスを嚆矢とする古典派経済学を経て,その批判的継承としてのマルクス,歴史学派経済学,アメリカ制度学派までを予定している。

主要な経済思想について一通りの理解を得ること,また現代を代表する経済システムである「資本主義」の特徴をより具体的に掴めるようになることを到達目標とする。

授業内容第1回 : イントロダクション第2回 : 中世封建社会と「資本主義」第3回 : 重商主義の時代と経済政策第4回 : 重商主義の理論1 マンとペティ第5回 : 重商主義の理論2 ヒュームとステュアート第6回 : 重農主義の時代と経済政策第7回 : ケネーの経済思想と「経済表」第8回 : 古典学派の時代と経済政策第9回 : アダム・スミスの生涯と著作第10回 : 『国富論』概説1 富と分業, 価値・価格論第11回 : 『国富論』概説2 資本投下論と重商主義批判第12回 : 『国富論』概説3 経済と国家, 政策提言第13回 : マルサスの人口論とゴドウィン批判第14回 : 穀物法をめぐるリカードウとマルサスの論争第15回 : 地代論と「資本主義」に対する長期的展望第16回 : ミルにおける環境経済思想の萌芽と「停止状態」第17回 : 社会主義経済学の興隆とマルクスの『資本論』第18回 : 労働価値説と人間の疎外, 物象化論第19回 : 剰余価値の形成と搾取, 資本蓄積論第20回 : ドイツ産業革命と歴史学派の生誕第21回 : ゾンバルトの「近代資本主義」論第22回 : ヴェーバーにおける宗教と経済第23回 : シュンペーターの企業家観と経済発展論第24回 : 歴史学派の波及とアメリカ制度学派第25回 : ヴェブレンにおける営利企業の理論第26回 : 「資本主義」経済システムの特徴1 市場と制度第27回 : 「資本主義」経済システムの特徴2 貨幣と信用第28回 : 「資本主義」経済システムの特徴3 消費と生産

履修の注意点社会思想史,経済史を併せて履修すること。

準備学習の内容授業で扱ったテーマについて参考書の該当箇所を読むこと。

教科書特に定めない。

参考書『経済思想』 長峰章編著 (学文社) 2015年『経済思想の源流』 金子光男編著 (八千代出版) 2008年『経済思想』 松原隆一郎 (新世社) 2001年『経済思想』 八木紀一郎 (日経文庫) 1993年『経済思想』 猪木武徳 (岩波書店) 1987年

成績評価の方法平常点(30%), 期末試験(70%)

その他特になし。

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民法(総則)2単位

2年次

兼任講師 松 野 民 雄

授業の概要・到達目標《授業の概要》

民法は,人と人との間の法律関係を規律する最も基本となる法律である。民法の内容は,民法総則,物権法,債権法,家族法(親族法・相続法)によって構成されている。この授業においては,民法の中の「民法総則」に関する基礎知識の修得を目的として講義を行う。授業の中では,民法総則の内容について,なるべく多くの具体例を用いて解説し,興味深く民法総則に関する基礎知識を修得できるように進めていく。

この授業では,公務員試験・国家試験(宅建試験・行政書士試験・司法書士試験等)・法学検定試験の合格をも念頭において進めていく。

《授業の到達目標》この授業では,民法の中の上記分野に関して,公務員試験(国家

一般職,地方上級)・国家試験(宅建試験,行政書士試験)合格レベルの基礎知識の修得と法的思考力の涵養を到達目標としている。

授業内容第1回 イントロダクション,民法とは何か第2回 民法典の構造,民法の指導原理,私権の制限第3回 権利の主体(自然人と法人)第4回 自然人の能力(権利能力,意思能力,行為能力)第5回 制限行為能力者制度(未成年者,成年被後見人)第6回 制限行為能力者制度(被保佐人,被補助人)第7回 制限行為能力者制度(取引の相手方の保護)第8回 法律行為(意義,成立要件,有効要件)第9回 意思表示(その1)第10回 意思表示(その2)第11回 代理制度(その1)第12回 代理制度(その2)第13回 時効制度(その1)第14回 時効制度(その2)

履修の注意点受講に際しては,必ず,指定教科書と六法を持参すること。

準備学習の内容教科書中,授業の進行予定に該当する箇所を,よく読んでおくこ

と。

教科書松野民雄著『現代民法概要』(嵯峨野書院,2019年)

参考書1.『民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第8版]』(別冊ジュリストNo.237,有斐閣,2018年)2.『六法』(どのようなものでもよい。小型のもので可。例えば,

『ポケット六法』(有斐閣,平成31年版)。その他,必要に応じて,授業の際に指示する。

成績評価の方法授業への出席(3分の2以上)が,当然の前提となる。そして,

平常点(受講態度等20%)および定期試験の結果(80%)によって総合的に評価する。

その他本年度春学期,民法(総則)が試験科目になっている公務員試験

または国家試験に合格した者については,特例措置あり。

民法(物権)2単位

2年次

兼任講師 松 野 民 雄

授業の概要・到達目標《授業の概要》

民法は,人と人との間の法律関係を規律する最も基本となる法律である。民法の内容は,民法総則,物権法,債権法,家族法(親族法・相続法)によって構成されている。この授業においては,民法の中の「物権法」に関する基礎知識の修得を目的として講義を行う。授業の中では,物権法の内容について,なるべく多くの具体例を用いて解説し,興味深く物権法に関する基礎知識を修得できるように進めていく。

この授業では,公務員試験・国家試験(宅建試験・行政書士試験・司法書士試験等)・法学検定試験の合格をも念頭において進めていく。

《授業の到達目標》この授業では,民法の中の上記分野に関して,公務員試験(国家

一般職,地方上級)・国家試験(宅建試験,行政書士試験)合格レベルの基礎知識の修得と法的思考力の涵養を到達目標としている。

授業内容第1回 物権の意義・性質第2回 物権の効力第3回 物権変動の時期,対抗要件第4回 不動産物権変動(その1)第5回 不動産物権変動(その2)第6回 動産物権変動第7回 占有権第8回 所有権第9回 用益物権第10回 担保物権の意義・性質第11回 担保物権の効力第12回 抵当権(その1)第13回 抵当権(その2)第14回 抵当権(その3)

履修の注意点受講に際しては,必ず,指定教科書と六法を持参すること。

準備学習の内容教科書中,授業の進行予定に該当する箇所を,よく読んでおくこ

と。

教科書松野民雄著『現代民法概要』(嵯峨野書院,2019年)

参考書1『民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第8版]』(別冊ジュリストNo.237,有斐閣,2018年)2.『六法』(どのようなものでもよい。小型のもので可。例えば,

『ポケット六法』有斐閣,平成31年版など)。その他,必要に応じて,授業の際に指示する。

成績評価の方法授業への出席(3分の2以上)が,当然の前提となる。そして,

平常点(受講態度等20%)および定期試験の結果(80%)によって総合的に評価する。

その他本年度秋学期,民法(物権)が試験科目になっている公務員試

験,国家試験または検定試験(法学検定試験等)に合格した者については,特例措置あり。

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地方自治法2単位

2年次

教授 牛 山 久仁彦

授業の概要・到達目標日本の地方自治は,90年代に進められた地方分権の推進によって,大きく前進した。それ以前にも,地方自治は憲法保障されており,戦後改革をふまえた地方自治の確立がなされていたが,戦前からの官治集権が引きつがれた面もあり,地方自治のあり方が問われていた。本講義では,日本国憲法に規定された自治権保障の基本的な原則をふまえ,憲法付属法ともいわれる地方自治法の基本的な原理と制度等について講義を行う。この講義を通じて地方自治の基本原理についての法的な理解を深め,地方自治の基本的な構造と制度についての概略についての知見を得る。

授業内容本講義では,地方自治の基本的な原理について,地方自治法を学ぶことによって理解する。その上で,国地方の関係や地方自治に関連する諸制度の法的な根拠について学び,地方自治の意義と制度についての理解を深めていく。講義の具体的な内容と進め方は以下の通り。第1回 講義の進め方について(地方自治法についての概略)第2回 地方自治の法原理(地方自治の意義と根拠)第3回 地方自治法制の歴史(戦前の地方制度)第4回 日本国憲法と地方自治法第5回 自治体の種類と自治体の区域(都道府県と市区町村)第6回 自治体の合併と道州制第7回 自治体政治と二元代表制第8回 自治体住民とその権利と義務第9回 自治立法権と例規第10回 政策法務と自治体条例第11回 自治行政権と自治体の事務第12回 国の関与と中央-地方関係第13回 公の施設の管理と指定管理者制度第14回 自治財政権と自治体の財務・全体のまとめ

履修の注意点生きた地方自治法を習得・理解するためには,自治体が直面する諸問題について,行政法,行政学,政治学をはじめ,社会学や財政学など広範な視点からの理解が不可欠である。本講座では,憲法学・行政法学など法律学的な視点を重視するが,政策法務的な思考が求められることから,地方自治の現状に関心をもち,具体的な自治体の動向について気を配ることを望む。

準備学習の内容講義内容について事前にテキスト等で確認するとともに,地方自治法の条文や判例との関連について理解を深める。

教科書人見剛・須藤陽子『ホーンブック地方自治法』北樹出版

参考書磯部力・小幡純子・斎藤誠編『地方自治判例百選(第四版)』(有斐閣)六法(「地方自治法」が収録されていれば出版社は問わない)他は講義内で適宜指示する。

成績評価の方法学期末の試験の結果により評価する。なお,講義への参加状況やリアクションぺーパーなどの結果も評価に加算する。

その他講義中の私語等,講義の妨げになったり,他の履修者の迷惑になる行為は厳禁とする。

地域研究論2単位

2年次

兼任講師(文) 谷 川 尚 哉

授業の概要・到達目標そもそも,地域研究とは何であるのか。そのアプローチを地理学

の立場から考えていきたい。私たちが生活している場所(地域)は,大なり小なり様々な問題

を抱えている。地理学ではそれを,地域問題または地域矛盾と呼ぶ。地域の実態を調査研究すれば,おのずと地域問題が浮かび上がり,次は,その問題解決のための模索が始まるというものである。この地域問題の正しい理解を到達目標としたい。

具体的な地域として,香川県小豆郡土庄町豊島(てしま)を取り上げる。瀬戸内海に浮かぶ島である。この豊島が,産業廃棄物の不法投棄の場となった。住民たちは,その問題に真正面から取り組んだ。問題は,一応の解決を見たが,島民の高齢化は進む。今,豊島は,新たなる「島興し」を模索している。

授業内容第1回目 地域とは何か(1)第2回目 地域とは何か(2)第3回目 地域調査とは何か(1)第4回目 地域調査とは何か(2)第5回目 豊島産廃問題を理解する(1)第6回目 豊島産廃問題を理解する(2)第7回目 豊島産廃問題を理解する(3)第8回目 豊島産廃問題を理解する(4)第9回目 豊島産廃問題を理解する(5)第10回目 豊島産廃問題を理解する(6)第11回目 豊島産廃問題を理解する(7)第12回目 豊島産廃問題を理解する(8)第13回目 豊島産廃問題を理解する(9)第14回目 豊島産廃問題を理解する(10)

履修の注意点欠席回数が授業回数の3分の1を超えた者は試験を受けられな

い。

準備学習の内容高校程度の地図帳があると良い。下記の参考書を一読することを

薦める。

教科書現時点では未定である。ビデオ教材を活用する。

参考書大川真郎『豊島産業廃棄物不法投棄事件』日本評論社,2001年。曽根英二『ゴミが降る島』日本経済新聞社,1999年。中坊公平『中坊公平・私の事件簿』集英社新書,2000年。

成績評価の方法期末の試験(100点)が100%である。レポート等での代替はな

い。

その他特になし

─ 172 ─

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地域分析法2単位

2年次

教授 廣 松 悟

授業の概要・到達目標この授業では,空間を明示的な分析単位としたアプローチの実際

について,毎回,導入的な講義に引き続いて参加者各自に演習課題に積極的に取組んでもらうことを通じて,都市や地域に関連する専門諸科目へのイントロダクションとしたい。

授業内容1.イントロダクション2.地域分析入門(1)

地域統計の実際3.地域分析入門(2)

地域データの特質とその限界4.地域分析入門(3)

同演習5.地域分析の実際(1)

地域特化指数について6.地域分析の実際(2)

立地係数と地域集積7.地域分析の実際(3)

同演習8.地域分析の実際(4)

GIS ソフトの導入と使用9.地域分析の実際(5)

同演習10.地域分析の実際(6)

多変量解析法の導入 a11.地域分析の実際(7)

多変量解析法の導入 b12.地域分析の実際(8)

多変量解析法の導入 c13.地域分析とプレゼンテーション(1)

プレゼンテーションと地図化14.表地域分析とプレゼンテーション(2)

表象としての「地図」の特質と限界(含演習)

履修の注意点学科を問わず,生活の場としての都市や地域に関する様々なト

ピックについて,何らかの「具体的関心」を抱いていることをこの科目履修のための最低必要条件としたい。なお,演習の課題遂行上PC 表計算ソフトを使用するので,基本操作については既知であることが望まれる。つまり,データ入力や計算式の利用等の基本事項については特に解説はしないということ。なお,それ以外のソフトウェア操作等については,授業中で解説する。PCの数に制限あり。超えた場合(30数名)には抽せんを行う。

準備学習の内容講義内容の正確な理解と運用を図るため,講義終了時に関連する

問題を提示し次週開始時に解答およびその補足を適宜行う,ので,そのための積極的な対応が求められる。

教科書特に定めない。講義中に適宜プリント類を配布する。

参考書特に定めないが,その都度,必要に応じて詳細な文献リストを配

布する。

成績評価の方法複数の演習の成果により,それらの「総合評価」とする。各課題

の「重み付け」や課題提出の手順等については,初回オリエンテーションで詳しく述べるので,単位取得希望者は必ず出席のこと。原則的に,初回出席ができない学生の受講は認められない。

その他関連科目である「地域研究論」(2単位)の受講を勧める。

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簿記論4単位

2年次

教授(会計) 梅 原 秀 継

授業の概要・到達目標現代の企業は,定期的に財務諸表を公開することによって,外部の利害関係者に対して自己の経済活動に関する報告を行っている。この財

務諸表の作成技術が企業会計ないし複式簿記であり,しばしば事業の言語(language of business)といわれるように,営利・非営利を問わず企業に関心をもつ者であれば,早い段階で備えておくべき知識といえる。

本講義では,基本的に複式簿記の知識修得を目標とするが,財務諸表の作成ルールである会計基準についても検討を行う。また,日商簿記検定3級・2級に合格するための演習を適宜行い,日商簿記検定1級,国税専門官ならびに公認会計士・税理士など国家試験につながる会計学の基礎固めも視野に入れることにする。

授業内容第1回 企業会計制度の概要:企業会計の目的・対象第2回 財務諸表の構成:貸借対照表と損益計算書第3回 財務諸表の構成:仕訳と勘定第4回 演習第5回 棚卸資産:原価配分,先入先出法と平均法第6回 棚卸資産:分記法・三分法・売上原価対立法第7回 棚卸資産:継続記録法と定期棚卸法第8回 有形固定資産:減価償却の意義,定額法と定率法第9回 有形固定資産:取得と売却,建設仮勘定第10回 無形固定資産:ソフトウェア,研究開発費第11回 演習第12回 金銭債権債務:売掛金と買掛金,貸付金と借入金など第13回 経過勘定項目:収益・費用の見越し・繰延べ第14回 有価証券:取得と売却,時価法第15回 有価証券:保有目的別処理,償却原価法第16回 リース:リース取引の分類,ファイナンス・リースの処理第17回 資産会計総論:資産の定義と認識第18回 演習第19回 負債と引当金:負債の定義と認識,引当金の処理第20回 資本:資本と利益の区別,増資と配当第21回 資本:株主資本と評価・換算差額等第22回 税金:所得税・法人税・住民税・事業税第23回 損益計算:収益と費用の認識第24回 演習第25回 決算:帳簿の締切り,試算表・精算表第26回 財務諸表の作成:貸借対照表,損益計算書,株主資本等変動計算書第27回 帳簿組織:主要簿と補助簿,伝票第28回 演習

履修の注意点本講義では,複式簿記の基本原理に基づきながら,会計基準の理解にも役立つように設例を用いた解説を行う。なお,複式簿記の知識を定

着させるには演習が不可欠という点には十分留意してほしい。

準備学習の内容指定された演習問題は必ず復習し,身につくまで反復すること。

教科書Oh-o!Meiji上で,レジュメを配布する。

参考書テーマに応じて必要な参考文献は,適宜,指示する。

成績評価の方法定期試験と授業中の確認テスト・発言等により評価する。

その他本講義をきっかけとして,社会で生起している多くの会計問題に目を向け,より上級レベルの学習に進まれることを期待したい。

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社会科学方法論4単位

1・2年次

専任講師 中 島 満 大

授業の概要・到達目標大学に入り,概念,理論,仮説などの言葉を耳にする機会も増えたと思う。これらの言葉は,研究の方法論に関係する用語である。本講義

の前半では,研究(ex. 卒業研究)を実施する際に必要となる方法論やその考え方について解説していく。後半では,各調査法について概説し,それぞれの調査法の強みや注意すべき点を説明していく。

本講義では,皆さんが,社会科学方法論に基づいて,卒業研究などの研究計画を立案できることを到達目標とする。自分で問いを立て,先行研究を整理し,何らかの方法で調査し,その調査を土台として論文を執筆していくための基礎的な力の習得を本講義では目指していく。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 リサーチ・リテラシーとは何か?第3回目 科学という方法(1)科学と疑似科学第4回目 科学という方法(2)帰納と演繹第5回目 リサーチ・デザイン(1)研究と調査の見取り図第6回目 リサーチ・デザイン(2)分析単位と時間の扱い方第7回目 ケース・スタディ第8回目 先行研究との接続第9回目 概念化と操作化(1)概念の役割と概念化第10回目 概念化と操作化(2)概念をいかに測定するのか?第11回目 サンプリングのロジック第12回目 前半のまとめ第13回目 調査倫理第14回目 量的調査と質的調査第15回目 実験法第16回目 サーヴェイ・リサーチ(1)ワーディングの問題第17回目 サーヴェイ・リサーチ(2)調査票を用いた分析方法第18回目 データ・アーカイブと二次分析第19回目 参与観察(1)参与観察の考え方第20回目 参与観察(2)参与観察を使った研究事例第21回目 インタビュー(1)インタビューの多様性第22回目 インタビュー(2)インタビューを使った研究事例第23回目 既存資料分析(1)「量的」な既存資料分析第24回目 既存資料分析(2)「質的」な既存資料分析第25回目 歴史人口学入門(1)宗門改帳からBDSへ第26回目 歴史人口学入門(2)歴史人口学の研究から何が見えるのか第27回目 論文/レポートを書き上げるということ(1)論文の構成第28回目 論文/レポートを書き上げるということ(2)本講義の課題の説明

履修の注意点いろいろな講義と,この講義を結びつけながら,講義を受けてほしい。

準備学習の内容この講義(特に後半部)では,該当する調査法を用いた研究論文や文献を読んでくることを求める。できるだけおもしろい研究にふれて,「自分もやってみたい」と思ってもらえることが理想である。

教科書毎回,レジュメを配布する。

参考書適宜,講義で紹介する。

成績評価の方法平常点(25%),課題(25%),研究計画書(50%)

その他特になし。

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Page 177: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

政治学・社会学総合講座【2017年度以降入学者】政治・社会研究総合講座【2016年度以前入学者】

2単位

1年次

複数担当者

授業の概要・到達目標政治学・社会学を学ぶにあたって,知っておいてほしい基本的な事柄,トピックスを取り上げる。各回の担当者が「政治学理論」,「政治史・政治思想」,および「社会学」のさまざまなテーマを入門的に解説する。これらを通じて,政治学科で学ぶ内容に興味を持ってもらい,一年次から専門教育につながる学習を促すことがねらいである。

2.授業内容授業内容 春学期 担当者 テーマ第1回目 4月12日 井田正道 イントロダクション第2回目 4月19日 土屋光芳 留学経験について第3回目 4月26日 牛山久仁彦 地方自治と自治体政治第4回目 5月10日 西村弥 災害対応から行政を考える第5回目 5月17日 堀金由美 アジアの中の日本第6回目 5月24日 外池 力 デモクラシーと人権第7回目 5月31日 西川伸一 自民党総務会とはなにか第8回目 6月7日 伊藤 剛 国際関係論入門第9回目 6月14日 髙山裕二 なぜアメリカ市民は銃を手放さないのか?:政治思想入門第10回目 6月21日 重田園江 古代と近代はどちらが偉いのか?第11回目 6月28日 水戸部由枝 戦後ドイツの新しい社会運動第12回目 7月5日 樋口収 ヒトの心を探る:進化社会心理学入門第13回目 7月12日 竹下俊郎 メディアと政治第14回目 7月19日 碇陽子 贈与論から見る臓器提供:文化人類学入門

履修の注意点特になし

準備学習の内容特になし

教科書特になし

参考書各回の内容に関連する参考書を適宜指示する

成績評価の方法平常点および各回の最後に課される小テストの成績を加味して総合的に評価する。

その他特になし

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経済学総合講座【2017年度以降入学者】経済研究総合講座【2016年度以前入学者】

2単位

1年次

複数担当者

授業の概要・到達目標経済学科の学生のなかには,「経済学を学ぼう」という高い理想をもって入学したものの,「経済学がわからない」,「経済学はどうやって学習するのか」という壁にぶつかる

ケースが多々ある。本講座は「経済学を何から学んでいいのかわからない」「経済学を学ぶにはどういった文献を読んだらいいのか」といった学生に対して,経済学の基礎を提供することを目

的としている。本講座では,経済学の基礎について理論,歴史,政策,総合の分野から専門の教員が講義を行い,経済学をやさしく解説する。履修者は各分野の専門教員から経済学の基礎を学ぶとともに,今後の経済学研究の出発点にしてもらいたい。

授業内容春学期月曜1時限 担 当 者 テ ー マ 備 考

1 4月15日 森下 正 講座概要2 4月22日 安藏 伸治 人口学の不思議3 5月6日 八木 尚志 現代の経済学と経済学者4 5月13日 平口 良司 日本の経済政策5 5月20日 井上 朋紀 協力ゲーム理論6 5月27日 下斗米 秀之 経済史からみるアメリカの移民問題7 6月3日 髙橋 信勝 なぜ経済学の歴史を学ぶのか8 6月10日 小野島 真 日本の財政状況と税制の国際比較9 6月17日 小早川 周司 貨幣とフィンテック10 6月24日 齋藤 雅己 経済学的思考にもとづく洞察力の養成11 7月1日 柴田 有祐 良い政策・悪い政策12 7月8日 藤永 修一 世界経済の正しい見方-「常識」と「誤解」-13 7月15日 大森 正之 経済と環境はどうつながっているのか 海の日14 7月22日 稲垣 久美子 キャリアガイダンス

春学期月曜2時限 担 当 者 テ ー マ 備 考1 4月15日 森下 正 講座概要2 4月22日 安藏 伸治 人口学の不思議3 5月6日 武田 巧 経済学への誘い4 5月13日 平口 良司 日本の経済政策5 5月20日 永原 裕一 統計学と現代ファイナンス理論6 5月27日 赤津 正彦 産業革命研究史にみる経済史の多様性と可能性7 6月3日 奥山 誠 西欧経済学と近代日本8 6月10日 星野 泉 少子高齢化と財政9 6月17日 勝 悦子 日本経済と金融10 6月24日 齋藤 雅己 経済学的思考にもとづく洞察力の養成11 7月1日 柴田 有祐 良い政策・悪い政策12 7月8日 末永 啓一郎 経済発展論と開発経済学13 7月15日 廣松 悟 地域経済の持続的発展とは? 他 海の日14 7月22日 稲垣 久美子 キャリアガイダンス

春学期月曜3時限 担 当 者 テ ー マ 備 考1 4月15日 森下 正 講座概要2 4月22日 安藏 伸治 人口学の不思議3 5月6日 武田 巧 経済学への誘い4 5月13日 浅井 澄子 経済学の情報産業への応用5 5月20日 永原 裕一 統計学と現代ファイナンス理論6 5月27日 日向 祥子 日本経済の歴史と財閥7 6月3日 杉本 隆司 サン=シモンの産業組織思想8 6月10日 倉地 真太郎 日本財政と格差社会9 6月17日 小早川 周司 貨幣とフィンテック10 6月24日 加藤 久和 人口減少時代の財政・社会保障11 7月1日 永野 仁 経済学から見た仕事と賃金12 7月8日 末永 啓一郎 経済発展論と開発経済学13 7月15日 奥山 雅之 地域産業はどう変わったか 海の日14 7月22日 稲垣 久美子 キャリアガイダンス

※各時限とも,理論・歴史・政策・総合等の分野をバランスよく開講する。

履修の注意点【講義中における諸注意】1:授業中は静粛に(私語厳禁,携帯電話使用も禁止,携帯電話はマナーモードか,電源を切ってください,必須マナーです)。2:講義内容を整理してメモを取ること(情報や知識を知恵に転換するために必須の行為です)。

準備学習の内容特になし

教科書使用しない。授業で資料等を配布することがある。

参考書使用しない。授業で資料等を配布することがある。

成績評価の方法・本講座では,毎回の授業についてその内容をまとめたレポートを提出してもらいます。・レポートの採点は各回の担当講師が行います。・全14回(初回除く)の総合点で成績評価を行います(A(優),B(良),C(可),F(不可)の4段階)。・レポート用紙は授業中に配布いたします。・授業時間内にレポート執筆時間を用意します。・授業終了後,レポートを回収します。・他人のレポートを写す,あるいは他人にレポートを写させる行為はカンニングと見なします。

その他特になし

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地域研究総合講座4単位

2年次

複数担当者

授業の概要・到達目標行政,企業,地域社会,三つのテーマを柱として,それぞれに関わる講義を行う。講師は,地域あるいはそれに関連する現場でご活躍され

ている先生方で,その経験をもとに,各分野の現状と問題点,課題などについてお話いただく。地域において政策を展開・運用する際の,地域の「実態」を十分に理解できるようになることを目的としている。自治体の政策形成,地域活性化,まちづくりなど,理論だけでは得られない貴重な体験談等も紹介していただく。なお,初回と最終回は,専任教員による講座の概要,成績評価等のガイダンスを含めた導入講義とまとめの講義を行なう。また「地域研究インターンシップ」を経験したOB・OGの話を聞いて,この総合講座がもつ意義に対する理解を深めることもする。

こうした一連の講義により,地域づくりの最先端の取り組み状況を理解できるようになるとともに,3年生時に実施される「地域研究インターンシップ」に参加する際の,「基礎体力」=知識・見識・常識を身につけることを目的としている。

地域行政学科の必修科目であるため卒業のために必要なだけでなく,3年次の地域研究インターンシップに参加することを目指す学生は,本講座を受講し,単位修得しておかなければならない。

授業内容(春学期・月曜・3・4時限)

授業内容 担当講師・講義テーマ4月15日 牛山久仁彦 政治経済学部教授

『この講座のねらい」4月22日 水野嘉郎氏 厚生労働省医薬・生活衛生局

『①国の法律と予算ができるまで・②官僚から見た社会課題(共に仮題)』5月6日 講師調整中

5月13日 加藤寛昭氏 食と農研究所 代表『今農業が熱い!農業が果たす社会的使命』

5月20日 根本泰昌氏 ワイズティーネットワーク株式会社 代表取締役社長『5000個の選択肢から選んだ紅茶で地域活性化への挑戦』

5月27日 黒澤元国氏 秩父商工会議所 中小企業相談所長『地域活性化のための連携体制構築と取組事例』

6月3日 講師調整中6月10日 小西龍人氏 株式会社船場 CD統括部

『まちづくりと商業の関係 これからの官民連携のまちづくり』6月17日 山田敏夫氏 ライフスタイルアクセント株式会社代表取締役

『メイドインジャパンを世界へ(仮題)』6月24日 柚木理雄氏・臼井由季氏 株式会社Little Japan

『空き家を利用したビジネスのつくり方』7月1日 矢野茂氏 税理士

『地域社会を築いていくための税の在り方』7月8日 市川勝也氏 所沢市役所経営企画部

『公務員の仕事・所沢市の現在の動き(仮題)』7月15日 講師調整中7月22日 講師調整中

調整中の講師およびテーマは,決定次第Oh-o! Meijiクラスウェブにてお知らせします。

履修の注意点地域行政学科の学生だけが「地域研究総合講座」を履修することができる。

準備学習の内容次回の講義担当者について,プロフィール,著書,業績など確認しておくとより興味が高まると思います。

教科書なし。

参考書なし。ただし,各講師より各講義時に紹介される場合がある。

成績評価の方法授業での発言等貢献度(平常点)および講師から出された課題に対しレポートを提出することで総合的に評価される。したがって,定期試

験は実施されない。

その他Oh-o! Meijiシステムへのこまめなアクセスおよび「お知らせ機能」を携帯電話へ転送する設定をしておくとよい。

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政治学説史2単位

3・4年次

准教授 髙 山 裕 二

授業の概要・到達目標【政治理論で読む憲法/英語原典で読む政治理論】現実の政治の背景には法制度があり,その背後には理念がある。今年度は,日

本国憲法の条文を手がかりに,現代政治の基礎をなす理念を読み解いていく。たとえば,「近代」以降の政治学史において生みだされた政教分離,国民主権,基本的人権などの理念である。受講生は,政治学の名著の「原典」に直に触れ,時間や場所の異なる思想(思考の蓄積)を知ることで,現代社会の問題を相対的に捉える視座を養い,社会をよりよくする理念=アイデアを少しでもそこから学びとることが期待される。

講義では,主に日本の憲法の条文をまずは紹介したうえで,その背景にある思想を理解するために各思想家のテキストを検討する。なかでも重要な著作の箇所

(コピー配布)は原典にも目を通してじっくり読解する。基本的には,英語(原典)と和訳を併用し,英語圏以外の思想家の原典についても英訳を用いることとする。

授業内容プロローグ第1回 『ロビンソン・クルーソー』の時代(近代政治学の課題)第Ⅰ部 内戦の時代(16・17世紀)第2回 政教分離/古代・中世の「法」思想とマキアヴェッリ第3回 プライバシー/モンテーニュと宗教戦争第4回 主権(代表)/ホッブズ第5回 議会(基本的人権)/ロック第Ⅱ部 イングランドの世紀(18世紀)第6回 権力分立/モンテスキュー第7回 結社(参議院)/フェデラリスト第8回 経済的自由/アダム・スミス第Ⅲ部 フランス革命の時代第9回 自衛権(平和主義)/カント第10回 生存権(憲法改正)/ルソー第11回 政党(代議制)/バーク第Ⅳ部 〈民主化〉の時代(19世紀)第12回 地方自治(陪審制)/トクヴィル第13回 平等(参政権)/ミル第14回 議院内閣制(天皇)/バジョットエピローグ

*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点とくに予備知識は必要としない。ただし,授業内容を理解するため,毎週紹介

する参考文献を中心に,関連図書を各自で入手し,そのつど読むことが求められる。

準備学習の内容授業で扱う思想家のテキストに少しでも目を通して予習をしておくこと。毎回

授業の最後に行う「ブリーフ・レポート」で授業の要点を確認し,また次週の冒頭で行う解説を聞いて復習すること。

教科書授業全体では特に指定しない。各回で主に扱う思想家のテキストが教科書にな

る。毎回レジュメを配布する。また,原典(英文テキスト抜粋)を事前にOh-o!

Meijiを通じて配布する。

参考書講義の進捗に合わせて適宜紹介するが,以下に,政治学説史全般に関わるもの

を一部あげておく。・姜尚中・齋藤純一編『逆光の政治哲学』法律文化社,2016年。・川崎修・杉田敦編『西洋政治思想資料集』法政大学出版局,2014年。・宇野重規『西洋政治思想史(有斐閣アルマ)』有斐閣,2013年。・川崎修・杉田敦編『現代政治理論(有斐閣アルマ)新版』有斐閣,2012年。・川出良枝・山岡龍一『西洋政治思想史──視座と論点』岩波テキストブックス,2012年。・ジョン・ロールズ『ロールズ 政治哲学史講義I II』岩波書店,2011年。・シェルドン・S. ウォーリン『政治とヴィジョン』尾形典男ほか訳,福村出版,2007[1960]年。・松本礼二・川出良枝『近代国家と近代革命の政治思想』放送大学教育振興会,1997年。・佐藤正志『政治思想のパラダイム─政治概念の持続と変容』新評論,1996年。

成績評価の方法平常点20%程度,期末試験80%程度

*毎回,授業内容を確認する「ブリーフ・レポート」を実施する。提出は義務ではなく,単位認定の条件でもないが,授業のポイントを踏まえている場合には,試験の点数とは別にボーナス点として加算される。*「中間レポート」の提出は任意。成績の「繰り上げ」に用いる。

その他授業で紹介する参考文献のいくつかを各自で入手し,そのつど読むという姿勢

を持ってください。出欠はとりませんが,欠席せざるをえない場合は,各自で授業内容の埋め合わせをしておくことが求められます。

各回のレジュメは二週間限定でOh-o! Meiji上にアップします。また,「ブリーフ・レポート」の採点結果はできるだけその日にOh-o! Meijiを通じて返却します。

政治学説分析2単位

3・4年次

准教授 髙 山 裕 二

授業の概要・到達目標今日,世界を席巻しつつある「ポピュリズム」と呼ばれる現象をどう理解した

ら良いだろうか。そのヒントを探るべく,本講義では,近代革命後のデモクラシーの「専制」に関して,政治理念(例えば自由主義,社会主義,科学主義などのイデオロギー)に注目しながら検討する。

前半では,近代民主主義の起点となった米仏両革命の思想を解説した後,トクヴィルのデモクラシー論を紹介する。そのうえで,「民主的」時代にこそ生まれる専制が現実のものとなったフランス第二帝政の統治思想(ボナパルティズム)を,ナポレオン三世の思想やマルクスらによる批判を紹介しながら検討する。

後半では,その時代に生まれたナショナリズムや社会ダーウィニズム(エセ科学主義)を解説した後,ファシズム前夜に大衆民主主義の諸課題を提起したウォーラス,リップマン,マックス・ウェーバーらの著作を紹介する。そのうえで,ヒトラーが台頭するなかで議会制民主主義の危機について考察した20世紀を代表する政治思想家,カール・シュミットとハンナ・アーレントの政治理論を取り上げる。

民主主義の構造的問題を鋭く指摘した近現代の政治理論を歴史的に理解することで,例えばポピュリズムのような今日民主主義諸国の抱える諸課題を,受講生各自が自分の頭で考えられるようになることを目指す。

授業内容第Ⅰ部 近現代政治理論の課題第1回 民主政の理想とその逆説:Animal Farmを事例に第2回 「専制」とは何か?:古代から近代まで第Ⅱ部 近代革命と「宗教化」する人民政治第3回 共和主義:フランス革命とロベスピエール第4回 民衆主義:アメリカ革命とジャクソン第5回 自由主義:移り変わる専制と個人主義第Ⅲ部 フランス第二帝政とヨーロッパの世紀末第6回 皇帝主義:普通選挙とカエサル問題第7回 社会主義:〈新たな不平等〉とマルクス主義第8回 産業主義:経済成長と行政の集権第9回 国民主義:官僚制と構造化される支配第10回 科学主義:社会ダーウィニズムとファシズム前夜の思想第Ⅳ部 二つの世界大戦とファシズムの擡頭第11回 議会主義:シュミット(1)第12回 独裁政治:シュミット(2)第13回 全体主義:アーレント(1)第14回 多元主義:アーレント(2)

*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点必須条件ではないが,春学期の「政治学説史」を受講していることが望ましい。

準備学習の内容授業で扱う思想家のテキストに少しでも目を通して予習をしておくこと。毎回

授業の最後に行う「ブリーフ・レポート」で授業の要点を確認し,また次週の冒頭で行う解説を聞いて復習すること。

教科書特に指定しないが,授業で扱う思想家のテキストが教科書になる。毎回レジュ

メを配布する。

参考書講義の進捗に合わせて適宜紹介するが,ここではさしあたり,政治学説史全般

に関わるものを一部あげておく。・姜尚中・齋藤純一編『逆光の政治哲学』法律文化社,2016年。・川崎修・杉田敦編『西洋政治思想資料集』法政大学出版局,2014年。・宇野重規『西洋政治思想史(有斐閣アルマ)』有斐閣,2013年。・川崎修・杉田敦編『現代政治理論(有斐閣アルマ)新版』有斐閣,2012年。・川出良枝・山岡龍一『西洋政治思想史──視座と論点』岩波テキストブックス,2012年。・ジョン・ロールズ『ロールズ 政治哲学史講義I II』岩波書店,2011年。・シェルドン・S. ウォーリン『政治とヴィジョン』尾形典男ほか訳,福村出版,2007[1960]年。・松本礼二・川出良枝『近代国家と近代革命の政治思想』放送大学教育振興会,1997年。・佐藤正志『政治思想のパラダイム─政治概念の持続と変容』新評論,1996年。

成績評価の方法平常点20%程度,期末試験80%程度

*毎回,授業内容を確認する「ブリーフ・レポート」を実施する。提出は義務ではなく,単位認定の条件でもないが,授業のポイントを踏まえている場合には,試験の点数とは別にボーナス点として加算される。*「中間レポート」の提出は任意。成績の「繰り上げ」に用いる。

その他授業で紹介する参考文献のいくつかを各自で入手し,そのつど読むという姿勢

を持ってください。出欠はとりませんが,欠席せざるをえない場合は,各自で授業内容の埋め合わせをしておくことが求められます。

各回のレジュメは二週間限定でOh-o! Meiji上にアップします。また,「ブリーフ・レポート」の採点結果はできるだけその日にOh-o! Meijiを通じて返却します。

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日本政治史4単位

3・4年次

教授 小 西 徳 應

授業の概要・到達目標日本の第2次大戦敗戦後を中心に,1960年代~70年代末までの政治・社会状況を主な対象として,世界情勢経済情勢も視野に入れながら,

「現代」を理解する基礎を身につけることを目的とする。東西対決が終焉を迎えて30年近くが過ぎた現在も冷戦とその崩壊の余波が見られるだけでなく,次々と新たな「うねり」が世界を襲ってい

る。EU・ユーロ問題や WTO・APEC・TPP問題,さらには北朝鮮問題など,各地における多様なとり組みや紛争がすぐに思い浮かぶ。これらとのかかわりをはじめ日米・日中・日韓関係などにより,さまざまなレベルで世界とリンクしている日本も深刻な影響をまぬがれえない。比較的最近の出来事を,日本独自の問題にかぎって見ても,選挙制度改革・政治改革・行政改革をはじめ,領土問題や北朝鮮の“ミサイル”発射問題,さらには沖縄基地問題や安保法制問題など,多岐にわたる問題と密接な関係を持っていることがわかる。これらは戦後の日本が歩んできた路線に大きな変更を迫るものであり,われわれの生活に密着している政治や社会をいっそう不安定かつ不透明なものにしている。

今こそ,歴史を学ぶことで「現在」を正しく理解し,それによって「将来」を的確に予想していくことが不可欠になっている。同時に,上述した日本国内での事象のほとんどが世界の動きと通底しているため,世界の動きを理解することなしに現在の日本を理解することはできない。講義ではこのことを念頭におき,今日の社会に大きな枠組みを与えることになった第2次大戦がいかなるものであったのか,その結果もたらされた占領政策はどのようなものだったのか,世界情勢が変化する中でいかにそれが変遷していったのかに焦点を当てる。また日本の独立後は,冷戦下で,世界情勢のさまざまな影響を受けながら,日本政治が変遷をたどることとなる。それらを分析することで,日本社会の特性を明らかにするとともに,戦時・戦中の変化が今日の社会にどのような影響を与えているのかについて解説をする。またさまざまな資料や映像などを教材として使用することにより「時代の雰囲気」の追体験もおこなう。

授業内容便宜上,内閣を中心に時代を区分をして講義を進めるが,時事的な動きに合わせたタイムリーな議題もとり入れ,状況に応じて構成を変え

ることもある。第1・2回 イントロダクション─政治史とは何か。第2次大戦とそれ以降の事象を学ぶ意義など第3・4回 第2次大戦とは何だったのか(とくにヨーロッパにとって)第5・6回 第2次大戦とアジア第7~9回 第2次大戦と日本第10・11回 無条件降伏と戦争責任第12・13回 東久邇内閣の政策と果たした役割第14~16回 アメリカの対日政策形成史と GHQ第17回 幣原内閣(憲法改正過程,総選挙と政党・公職追放,民主化運動と2・1ゼネスト)第18・19回 冷戦構造の始まりと国内政策の変更第20・21回 第1次吉田内閣(芦田修正,東京裁判,農地解放,財閥解体)第22~25回 片山・芦田内閣(社会党・中道政権の失政と長期低落,GHQ 内部の確執),第2次~第5次吉田内閣第26回 岸内閣と60年安保第27回 三池闘争と戦後の住民参加第28回 1960年代の社会運動と政府の対応(4大公害裁判,大学紛争と教育改革)

履修の注意点関連科目は特に指定しないが,歴史の理解には幅広い関心と理解が不可欠であるので,断片的な知識に終わらせないように,目的意識を

もった不断の努力が不可欠である。また早朝からの講義であるが,本講義のねらいを明確に認識するためにも,第1回目から必ず出席すること。

準備学習の内容多様な通史を読み,歴史的事実の把握に努めると同時に,歴史の捉え方の多様性と困難さを知るように心がけること。

教科書テーマを網羅した,適切な教科書はないので特に定めない。

参考書テーマが多岐にわたるので講義のなかでそのつど紹介する。

成績評価の方法定期試験の成績。

その他特になし

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Page 182: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

日本政治史4単位

3・4年次

兼任講師 飛矢崎 雅 也

授業の概要・到達目標日本が近代国家として出発したのは明治維新からである。明治維新は,19世紀後半の帝国主義への移行期という世界史的条件のもとでの,日本史上におけ

る封建社会から近代社会への一大転換過程であるが,国民的な意識によって支えられた中央集権制の下,民主化の可能性と産業社会への発展を含むような体制を近代国家であるとするならば,明治維新はその出発点であったといえる。

明治維新は,近世封建制社会=幕藩制社会の内在的諸矛盾の進行が幕藩制社会の基礎を浸食し,そこに外国からの圧力が加重されて権力の危機が一気に亢進したとき起こったが,その後形成された近代国家・日本は短期間で急速な発展を遂げたのち,内政外交両面の失敗によって崩壊した。

この授業では,まず幕末・明治維新から第二次世界大戦までの日本の政治・社会状況を対象として,世界史的同時代性も視野に入れながら,「明治日本」として成立した近代国家が「帝国日本」として発展し,崩壊した特質について解説する。次に,戦後国家の転換の中での,現代日本の政治過程の特質を分析する。現在においてもわたしたちは,近代国家を単位とする国家主権と国家平等観念に基礎づけられた国際秩序の中で暮らし,また国民として国家の法制度を担っている。そうであるならば,日本史上において初めて成立した近代国家の現在に至るまでの興廃を検討することは,今日の近代国家=日本国を考えるためにも,ひいてはそこに生きるわたしたち自身を認識するためにも,きわめて重要であろう。このような問題意識のもと,現在の政治社会への理解をより深められる授業としたい。

〈到達目標〉近代以降の日本政治の流れについての基本的知識を身につけるとともに,日本政治を国内政治だけでなく世界史的な視野の中で理解できるようにする。さ

らに,現代の日本政治を歴史的なパースペクティブの中で考える態度を養う。

授業内容第1回 イントロダクション--何を,何故,どのように問題にするのか第2回 日本政治史を見る視点第3回 日本の政治文化第4回 天皇制第5回 前史--幕藩体制の動揺と開国

1 幕藩体制2 幕藩体制の内在的矛盾の激化3 ペリーの来航と条約調印

第6回 前史--幕末政治の展開1 開国論と攘夷論2 幕府の終焉

第7回 明治新政府の誕生1 新政権の骨格2 留守政府と岩倉遣外使節団3 有司専制と自由民権運動・士族反乱との対抗

第8回 近代国家の形成1 自由民権運動の展開--立憲政治への胎動2 内閣制度の創設と条約改正交渉3 明治憲法の制定

第9回 明治憲法体制の展開と「帝国日本」の成立1 初期議会と日清戦争2 立憲政友会の成立3 帝国主義国家への歩み

第10回 「帝国日本」の模索1 日露戦争後という時代2 大正政変3 第一次世界大戦

第11回 社会運動の新紀元1 諸社会運動の勃興2 労働運動の昂揚3 恐慌と労働運動の社会主義との結合

第12回 ワシントン体制と政党政治の確立1 ワシントン体制と日本2 政党政治の成立

第13回 政党政治の隆盛と満州事変1 二大政党時代の開幕2 軍部の政治進出

第14回 軍部独裁への道1 国際的孤立化2 岡田内閣と国体明徴運動3 二・二六事件

第15回 日中戦争1 ファシズムの台頭と戦時体制への傾斜2 近衛内閣と日華事変の勃発3 国家総動員法

第16回 「帝国日本」の崩壊1 戦争への道2 戦時体制の確立3 大東亜戦争(太平洋戦争)

第17回 戦後世界と冷戦構造──「東京裁判」と戦後処理第18回 冷戦下の国際復帰──サンフランシスコ講和条約と日米安保条約第19回 「55年体制」の成立第20回 岸信介政権と安保改定第21回 アメリカの冷戦戦略と高度成長第22回 佐藤栄作政権と沖縄返還第23回 「明治百年」と初の天皇外遊第24回 自民党の派閥政治と日米関係第25回 バブル経済と新自由主義第26回 冷戦終結と「55年体制」の崩壊第27回 「戦後50年」と「村山談話」第28回 日本の未来と発展をどのように実現するのか?

履修の注意点授業の進め方,成績評価などについて説明するので,履修を予定する学生は必ず初回の講義に出席すること。授業は口述・板書,配布資料,ビデオを中心

に行うので,ノートを準備し要点をメモするとともに,課題について自ら考えること。

準備学習の内容時々刻々生じる社会の問題に対応して意志決定を行い,行動に移していく営みである政治について科学的知識を作るには,政治学以外の多くの学問分野の

知識・手法を取り込まねばなりません。そのことを意識して授業に臨んでください。

教科書『はじめての日本現代史』伊勢弘志・飛矢﨑雅也(芙蓉書房出版)2017年。その他,毎回プリントを配布してなるべく史料を用い,履修者が複雑な歴史の

具体的イメージを持てるようにする。

参考書『史料構成近代日本政治史』安部博純・岡本宏・藤村道生・毛利敏彦(南窓社)1976年。『戦後政治史〔新版〕』石川真澄(岩波書店)2004年。『日本の政

治〔第二版〕』村松岐夫・辻中豊・伊藤光利(有斐閣)2001年。『現代に甦る大杉栄』飛矢﨑雅也(東信堂)2013年。その他,初回および毎回の授業に応じて,関連する主題ごとに参考文献を挙げる。

成績評価の方法課題レポートと試験の内容により総合的に成績を評価する。課題レポートの内容:50%,試験:50%。

その他特になし

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Page 183: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

西洋政治史4単位

3・4年次

准教授 水戸部 由 枝

授業の概要・到達目標世界でいち早く近代的な主権国家が成立したヨーロッパ。このヨーロッパにおいて政治社会はどのような変容をとげてきたのか。また,市民革命,産業革

命,国民国家形成を特徴とする近代から,グローバル化のもと国家統合が進められてきた現代にかけての,政治的な連続性・不連続性,諸政治社会現象の歴史的な因果関係,政治が経済や社会におよぼした影響とはいかなるものなのか。

本講義では,ヨーロッパ政治史を中心に概観しながら,これらの問いについて考察する。その際,国家に関わる事柄だけに限らず,あらゆる社会的な諸集団,さらには諸個人の間でも政治が機能していること(政治の多様性),また,国家による権利保障や福祉・社会保障と引き替えに,どのような国家介入が家族や個人に対してなされたのかについても言及したい。到達目標:現代から歴史にアプローチし,歴史から現代を捉え返すことで,過去だけでなく現在の政治・社会への理解をより深めること。さらには将来の社会のあり方について考える力をつけること。

授業内容(全28回)第1回 イントロダクション:西洋政治史の意義第2回 啓蒙の時代第3回 フランス革命第4回 ナポレオンの時代,ウィーン体制第5回 ブルジョワ・自由主義の台頭第6回 1848年革命第7回 産業革命──急激な工業化が社会に与えた影響第8回 国民国家形成──エスニシティ,ネイション,ナショナリズム第9回 植民地主義,オリエンタリズム第10回 帝国主義・帝国意識第11回 第一次世界大戦──総力戦体制の成立第12回 大戦中と大戦後の変化第13回 ヴェルサイユ体制下のヨーロッパ政治──政治的・経済的動揺第14回 ファシズム体制の成立──イタリア第15回 ナチ独裁体制第16回 反ユダヤ主義──ホロコースト第17回 第二次世界大戦第18回 「過去の克服」第19回 冷戦(1)──東西ドイツの建国とベルリンの壁建設第20回 冷戦(2)──自由主義陣営と共産主義陣営の対立第21回 ヨーロッパ統合──経済統合から政治統合へ第22回 福祉国家第23回 学生運動──その前後の政治と社会第24回 市民・社会運動,緑の党第25回 新自由主義の台頭第26回 冷戦の終結──ベルリンの壁崩壊第27回 移民・難民問題と極右政党の台頭第28回 まとめ

履修の注意点・授業は毎回パワーポイントを使って行う。各授業のレジュメは,授業中に配布するとともに,Oh-o! Meiji でも一定期間公開する。

準備学習の内容・授業内容の理解をより深めるために,歴史,特に西洋近現代史に関する一般的な知識を事前に習得しておくことが望ましい。

教科書教科書は特に指定しない。

参考書1)網谷龍介・伊藤武・成廣孝編『ヨーロッパのデモクラシー』ナカニシヤ出版,2009年。2)上杉忍・山根徹也編『大学生のための世界史講義:歴史から今を知る』山川出版社,2010年。3)岡義武『国際政治史』岩波現代文庫,2009年(初版,岩波全書,1955年)。4)加賀美雅弘・川手圭一・久邇良子『ヨーロッパ学への招待:地理・歴史・政治からみたヨーロッパ』学文社,2014年。5)川越修・矢野久『明日に架ける歴史学:メゾ社会史のための対話』ナカニシヤ出版,2016年。6)川越修・脇村幸平・友部謙一・花島誠人『ワークショップ社会経済史:現代人のための歴史ナビゲーション』ナカニシヤ出版,2010年。7)木村靖二・近藤和彦編著『近現代ヨーロッパ史』放送大学教育振興会,2006年。8)篠原一『ヨーロッパの政治』東京大学出版会,1986年。9)杉本稔『現代ヨーロッパ政治史』北樹出版,2007年。10) 田野大輔・柳原伸洋『教養のドイツ現代史』ミネルヴァ書店,2016年。11) 日本国際政治学会編(李鍾元・田中孝彦・細谷雄一責任編集)『日本の国際政治学4:歴史の中の国際政治』有斐閣,2009年。12) 馬場康雄・平島健司(編)『ヨーロッパ政治ハンドブック〔第2版〕』東京大学出版会,2010年。13) ハルトムート・ケルブレ『ヨーロッパ社会史:1945年から現在まで』日本経済評論社,2010年。14) 平島健司・飯田芳弘『改訂新版 ヨーロッパ政治史』放送大学教育振興会,2010年。15) 若尾祐司・井上茂子『ドイツ文化史入門:16世紀から現代まで』昭和堂,2011年。16) E. J .ホブズボーム(柳父国近・荒関めぐみ他訳)『資本の時代:1848-1875(1)(2)』みずず書房,1981, 1982年。17) E. J .ホブズボーム(野口建彦・野口照子他訳)『帝国の時代:1875-1914(1)(2)』みすず書房,1993, 1998年。※その他,参考書,資料は講義中に適宜紹介する。

成績評価の方法平常点30%(授業への参加度・小テスト・リアクションペーパー)と学期末試験70%(論述形式)の総合点をもとに成績評価を行う。

その他特になし。

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現代思想2単位

3・4年次

教授 重 田 園 江

授業の概要・到達目標春学期は,「近代の成り立ち」を一七世紀の思想に求める。そのなかで,「社会

契約論」と「統治」の二本立てで取り上げ,これらを比較対照しながら近代のオモテとウラを捉えようと思う。前半では社会契約論の特徴的な思考法を示し,後半でそれとは対照的な「統治」から近代を見ることを試みる。二つの見方を通じて,ではいまの私たちを規定し,作っている政治のあり方はどのようなものなのかを考察するところまでいきたい。

社会契約については,いまの自分をいったん離れて全体を見渡す視点を手に入れるというのはどうすることなのか,その思考法が見出されたプロセスをたどりながら明らかにする。想像してみればわかるはずだが,社会のルールや人が共存するための決めごとを作るためには,自分のことばっかり主張していたら難しい。しかし人間はみな自分が好きで他者は二の次だ。わがままな人々を前にして,社会思想家たちはどうしたらルールの発見が可能かを考えてきた。そのなかでも,国民主権と民主主義の基本原則として現代にまで用いられている強力なルール化のプロセスである,「社会契約」という考えを紹介する。

しかし,契約だとかルールだとか,そういうものだけで世の中の秩序ができているはずはない。というか,ルールを守って生きる人間,またそのなかで社会に役立つ生産活動に勤しむ人間を作らなければならない。それはどうやってなされてきたのか。いまの世では家にひきこもっているネトゲ廃人はダメ人間ということになっている。活発でよく働き次から次にモノを欲しがってステイタスを上げようとする人間がステキということになっている。かといって,人間がみなもともと快活で勤勉だと信じる人もいないだろう。人が生産性をもったまともな人間にされるには,いったいどんな装置が発動しているのだろう。それが「統治」である。人は生まれながらに人なのではなく,社会に有用な存在となるように「統治」される。では,近代における統治のあり方はどのようにして,どんな発想で出てきたのか。これを見ていくのが講義後半の目的である。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 社会契約の源泉はどこ?

キリスト教,ローマ法,ゲルマンの自由第3回 ホッブズって変な人1

運動と世界第4回 ホッブズって変な人2

契約はなにを失わせ,なにを得させるのか第5回 ルソーってすごい変な人1

文明って腐ってるぜ!第6回 ルソーってすごい変な人2

一般意志?!第7回 統治性とは

どうやって出てきた話なの?第8回 統治術と君主の鑑

立派な王様ってどんな人?第9回 マキャヴェリ

ルネッサンスの太陽ってどんな人?第10回 国家理性の問題

国家理性ってなに?第11回 国家理性とクーデタ

クーデタって政府転覆ではないの?第12回 国際秩序の生成と統治

ウェストファリアと力の政治第13回 ホッブズと統治

近代のオモテとウラ第14回 まとめ

履修の注意点特になし

準備学習の内容講義の前半については,「論理的」思考(話のつながりをきちんと捉えること)を求める。後半については,部分に囚われず全体の流れや感じをつかむような視野を求める。

教科書重田園江『社会契約論ーホッブズ・ヒューム・ルソー・ロールズ』ちくま新書重田園江『統治の抗争史ーフーコー講義1978-79年』勁草書房(高いので買わなくてもいいですが,これに依拠して後半の講義を進めます)

参考書参考文献は適宜授業中に指示します。ミシェル・フーコー『安全・領土・人口』筑摩書房マキャヴェリ『君主論』ホッブズ『リヴァイアサン』ルソー『人間不平等起源論』『社会契約論』

成績評価の方法期末試験。毎回の授業への取り組み。授業では毎回リアクションペーパーを配り,回収します。リアクションペーパーは成績にアナログ的に反映します。

その他授業の最初に前説の時間を取る。受講生の反応をふまえて,映画や文学作品の

紹介と,リアクションペーパーをもとにした対話形式とを取り混ぜて行う。

現代政治理論2単位

3・4年次

教授 重 田 園 江

授業の概要・到達目標秋学期は,「ミシェル・フーコーの統治性研究」の一八世紀編を講義する。就活を控えた/終えた3・4年生にとって,自分たちが生きている「体制」がどのよう

なものなのかを,もしかしたらはじめて真剣に考える機会なのかもしれない。なんのために働くのか,どのような働き方があるのか。

それらを考えるにあたって,「私的利益を当然の前提とする社会」というのが,人間にとって道徳的にどのような意味をもつのかをふりかえることは重要ではないだろうか。高校までの学校や家庭教育で「自分を優先して人のことをないがしろにしてはいけない」だとか「人の役に立つ人間になりなさい」と言われてきた人が多いだろう(そうでないと困る)。しかしいざ就活をはじめてみると「自分をPRしろ」「売り込め」,会社に入れば「できるだけ儲けを出せ」と言われる。これって道徳的にどうなの?という問いはいったいどこに吹っ飛んでしまったんだろう。

このような価値観が支配する世界,あるいは二重道徳の世界は当然なのだろうか。それは近代という時代が生み出した怪物,あるいは「鬼子」ではなかっただろうか。

言い方をかえると次のようになる。自由主義というか資本主義は,世の中の標準,デフォルト,つまり当たり前になっている。その一方で,グローバル資本主義の猛威とその弊害について,これはさすがにおかしいだろうという空気が強まっている。しかし誰も止めることができない。追いつめられた人々の諦めは憎悪を生み,目の前のより弱い者をいじめてうさを晴らしている。

では,猛威をふるう自由な市場の思想と実践はそもそもいつの時代にどうやって出てきたのか。それを見ていくことで,市場の自由の思想的,政治的特徴やそれがもともともっている弱点が明らかになる。そしてかなりびっくりするのだが,一八世紀といまとで自由主義をめぐる対立点や争点はあまり変わっていない。むしろいまでは見えなくなってしまった争点を,一八世紀の人々は真剣に問うているのだ。現代の状況を見るかぎり,自由な経済が勝利し,それに疑問を呈し,あるいは世の中をもっと複雑に眺めた思想家たち

(ここにはアダム・スミスらの自由主義者が数多く含まれる)は敗北したようにも見える。だが,一人勝ちと席巻が無際限の弊害を生み出しているならそれは勝利とは言えない。コントロール不能なだけである。

現代の切迫した問題に迫るために思想史にヒントを求める。これがこの授業のやり方であり,そのためにここで取り上げるテーマが自由主義の経済思想の歴史的・思想的源泉である。

授業内容第1回 イントロダクション

ポスト自由主義?第2回 都市計画とポリス

一八世紀パリはどのくらい汚かった?第3回 病と衛生

癩とペストと天然痘第4回 食糧難

食べ物がないとき都市はどうしていたの?第5回 穀物自由化論

自由と規制とどっちがいい?第6回 チュルゴー対ネッケル

有名人対決はどちらが?第7回 自由か規制か

重商主義ってどんな考え?第8回 自然と自由

「重農主義(自然主義)」と自然の関係は?第9回 欲望と真理

市場はなぜ黄門さまの「印籠」みたいになったのか?第10回 ホモ・エコノミクス

「経済人」てどんな人?第11回 功利主義と経済人

哲学史の中でホモ・エコノミクスはどう位置づく?第12回 エコノミーの歴史

エコノミーって経済じゃないの?第13回 エコノミーが経済になるとき

国家理性から政治経済学へ第14回 まとめ

履修の注意点特になし

準備学習の内容講義は歴史的・思想的な話を扱うが,現代の諸問題への明確なレレヴァンスがあると考えている。そのことについて,身近などのような事柄に関するどのような「問い方」と関わりがあるかを自分で考えてみるようにしてほしい。

教科書重田園江『統治の抗争史ーフーコー講義1978-79』勁草書房,2018年(高いので買わなくていいですが,これに依拠して進めます)

参考書参考文献は授業中に適宜指示します。ミシェル・フーコー『生政治の誕生』筑摩書房安藤裕介『商業・専制・世論─フランス啓蒙の「政治経済学」と統治原理の転換─』創文社アルバート・ハーシュマン『情念の政治経済学』法政大学出版局カール・ポランニー『大転換』東洋経済新報社 など

成績評価の方法期末試験。授業への取り組み。毎回の授業でリアクションペーパーを回収する。リアクションペーパーは成績評価にアナログ的に反映する。

その他毎回授業の最初に前説の時間があり,リアクションペーパーへの返答を含めて学生とのやりとりを行う(「おたよりコーナー」と呼ばれている)。現代思想に関係する映画やアニメ,80年代サブカルチャーなどの紹介を取り混ぜ,授業への関心を喚起する。

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日本政治思想史2単位

3・4年次

専任講師 相 原 耕 作

授業の概要・到達目標日本には,後進国として先進国の文明を輸入し続けてきた歴史が

あります。外来思想の導入には様々な軋轢や反発を伴い,そこから新たな思想も産み出されてきます。そのような営みについて,主に中国由来の儒学・朱子学に対する江戸時代の知識人たちの知的格闘に即して考えます。

本講義の目標は,「異質な他者」と出会うことです。「異質な他者」の思考の道筋を辿り,彼らとともに考え,思考の幅を広げることを目指します。

授業内容一話完結型の講義は行いませんが,おおよその予定は以下の通りです。但し,変更はありえます。第1回 イントロダクション

「異質な他者」との出会い第2回 「日本」「日本語」について考える

儒学・朱子学の政治思想(1)儒学の成り立ち第3回 儒学・朱子学の政治思想(2)存在論・人性論第4回 儒学・朱子学の政治思想(3)政治論・ユートピアと革命第5回 儒学・朱子学の政治思想(4)中華と夷狄第6回 徳川政権のクレデンダとミランダ第7回 徳川社会と儒学(1)家・家職国家第8回 徳川社会と儒学(2)君臣・天子第9回 徳川社会と儒学(3)礼楽・革命・東夷第10回 反朱子学の政治思想─古学の成立

伊藤仁斎の思想(1)古義学の方法・朱子学批判第11回 伊藤仁斎の思想(2)道徳論・政治論

荻生徂徠の思想(1)朱子学・仁斎学批判第12回 荻生徂徠の思想(2)言語研究・古文辞学・徂徠学第13回 荻生徂徠の思想(3)政策論第14回 太宰春台と国学

履修の注意点日本政治文化論と併せて受講すると理解が深まります。講義中に資料の朗読や意見を求める場合があります。その際は快く応じて下さい。

準備学習の内容配付資料に予習・復習のための欄を設けますから,それに従って予習・復習を行って下さい。

教科書教科書は使用しません。毎回,資料を配付します。

参考書渡辺浩『日本政治思想史[十七~十九世紀]』東京大学出版会,2010年田尻祐一郎『江戸の思想史 人物・方法・連環』中公新書,2010年原武史『日本政治思想史』放送大学,2017年米原謙『日本政治思想[増補版]』ミネルヴァ書房,2017年その他の文献は,講義の際に適宜紹介します。

成績評価の方法定期試験80%(講義で得た知識を運用する工夫と論理的に表現する力を問う論述試験)・平常点20%(毎回提出のコメント・ペーパーによる)。

その他話を聞きながらノートをとる能力を身につけて下さい。また,毎回,コメント・ペーパーに,質問・意見・感想などを書いていただきます。

日本政治文化論2単位

3・4年次

専任講師 相 原 耕 作

授業の概要・到達目標日本には,後進国として先進国の文明を輸入し続けてきた歴史が

あります。江戸時代には,中国由来の儒学・朱子学が学問の主流となる一方,西洋思想も入ってきます。江戸時代半ばから幕末維新期の知識人たちが,儒学・朱子学や近代西洋の思想とどのように知的に格闘したのか,考えます。

本講義の目標は,「異質な他者」と出会うことです。「異質な他者」の思考の道筋を辿り,彼らとともに考え,思考の幅を広げることを目指します。

授業内容一話完結型の講義は行いませんが,おおよその予定は以下の通りです。但し,変更はありえます。第1回 イントロダクション

「まつりごと」─日本在来の政治観第2回 「政は正なり」─儒学の政治観第3回 「おおやけ」と「わたくし」─公共性をめぐって第4回 「言語」をめぐる構想と闘争(1)儒学者・契沖・賀茂真

淵第5回 「言語」をめぐる構想と闘争(2)本居宣長の語学説と秩

序像第6回 「言語」をめぐる構想と闘争(3)本居宣長の「神」・平田

篤胤第7回 近世日本の外交関係第8回 後期水戸学の思想第9回 幕末の朱子学第10回 近代国家の形成と江戸思想第11回 「国民nation」の創出─ナショナリズム第12回 「公議輿論」と明治憲法(1)民間の憲法構想第13回 「公議輿論」と明治憲法(2)明治憲法の制定と運用第14回 武士なき「武士道」の成立

履修の注意点日本政治思想史と併せて受講すると理解が深まります。講義中に資料の朗読や意見を求める場合があります。その際は快く応じて下さい。

準備学習の内容配付資料に予習・復習のための欄を設けますから,それに従って予習・復習を行って下さい。

教科書教科書は使用しません。毎回,資料を配付します。

参考書渡辺浩『日本政治思想史[十七~十九世紀]』東京大学出版会,2010年田尻祐一郎『江戸の思想史 人物・方法・連環』中公新書,2010年原武史『日本政治思想史』放送大学,2017年米原謙『日本政治思想[増補版]』ミネルヴァ書房,2017年その他の文献は,講義の際に適宜紹介します。

成績評価の方法定期試験80%(講義で得た知識を運用する工夫と論理的に表現する力を問う論述試験)・平常点20%(毎回提出のコメント・ペーパーによる)。

その他話を聞きながらノートをとる能力を身につけて下さい。また,毎回,コメント・ペーパーに,質問・意見・感想などを書いていただきます。

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メディアリテラシー論2単位

3・4年次

兼任講師 見 城 武 秀

授業の概要・到達目標皆さんは「メディアリテラシー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「メディアと主体的・批判的につき合う能力」といった説明がされることの多いこの言葉ですが,実はメディアという存在をどのように捉えるかによって,そこから導かれるメディアリテラシー観も大きく違ってきます。この授業ではまず,メディアリテラシーを理解するための前提となる基礎概念(=メディアの文法性,/メディアの文脈依存性/メディアに対する批判性)について,映像を中心とした実際のメディア作品を題材に解説していきます。次に,メディアの役割を「現実の反映」と見る立場から導かれる「反映主義的メディアリテラシー観」と,メディアの役割を「現実の構成」と見る立場から導かれる「構成主義的メディアリテラシー観」とを対比させることで,両者にとって「メディア批判」がもつ意味がまったく異なることを明らかにします。このような作業を通じて最終的に,メディアリテラシーに関する議論に潜んでいる「落とし穴」の存在に気づいてもらうことが,この講義の目的です。

授業内容第1回目:メディアリテラシーとは何か第2回目:メディアの文法性-登場人物の「心の声」はどう表現さ

れるか第3回目:メディアの文脈依存性-なぜ変身アイテムはくり返し壊

れるのか第4回目:2つのメディア像-「反映」するメディアと「構成」す

るメディア(1)第5回目:2つのメディア像-「反映」するメディアと「構成」す

るメディア(2)第6回目:メディアに対する批判性とは何か(1)-ナマ信仰/リ

アル信仰の問題点第7回目:メディアに対する批判性とは何か(2)-反映主義的メ

ディア批判と構成主義的メディア批判第8回目:ドキュメンタリーは嘘をつく第9回目:メッセージを意味づけるフレームの多層性第10回目:ドキュメンタリーは嘘をついているのか第11回目:映像が伝える「現実」について,あらためて考える第12回目:1964東京/2012ロンドン/2016リオ・デジャネイロ─3つ

のオリンピックにおける映像メディアの役割を比較することで見えてくること

第13回目:反映主義的メディアリテラシー観を超えて第14回目:まとめ

履修の注意点授業に関連した課題を提出する機会が3回あります。

準備学習の内容授業中に配付するレジュメに沿って自分が授業内容を理解しているか確認してください。レジュメに<授業をより深く理解するためのヒント>が付されている場合は,かならず解答してから次の授業に臨んでください。

教科書使用しません。

参考書使用しません。

成績評価の方法期末試験(85%),前述の課題(15%)

その他特になし

国際コミュニケーション論2単位

3・4年次

兼任講師 石 澤 靖 治

授業の概要・到達目標授業の概要: テーマは「紛争とメディア」。学問分野としては,政治学・社会学・国際関係論などにわたる。授業の到達目標: 国際関係におけるマスメディアと二国間関係の相互作用についてのモデルとダイナミズムを理解し,それを他の二国間関係にも応用して考えられるようにすること,国際関係における世論とPRの影響と役割,政治プロセスとの関連,国際関係論の基本を理解すること。その上で,国際関係におけるパブリック・ディプロマシーやソフトパワーの重要性への認識を深めつつ,政策提案についてトライする。

授業内容第1回目:授業の説明,イントロダクション第2回目:マスメディア・ジャーナリズムの基本的特質1メカニズ

ム第3回目:マスメディア・ジャーナリズムの基本的特質2国際報道第4回目:マスメディア・ジャーナリズムの基本的特質3デジタル

メディア第5回目:日米マスメディア論第6回目:戦後日米関係史第7回目:日米関係とマスメディア1前半第8回目:日米関係とマスメディア2後半,主として1980年代以降第9回目:理解度の確認第10回目:戦争とマスメディア・国際関係論の視点第11回目:ベトナム戦争,湾岸戦争とマスメディア第12回目:イラク戦争とマスメディア第13回目:ボスニア紛争とマスメディア第14回目:紛争とメディアの諸相,パブリック・ディプロマシー,

ソフトパワー*状況により内容,進行に変化があることがある。

履修の注意点一つ一つ積み上げ式の講義となる。表面的ではなく,いかに深く

内容を理解するかが重要である。事前に問題意識を持っていると受講が充実する。

国際関係論,国際情勢に関する授業を履行しているか,その分野に興味と関心をもっていることが望まれる。

準備学習の内容テキストを読むこと。ジャーナリズムに興味のある学生は,国際関係以外の章にも目をとおしておくことを推奨する。授業で扱う,日米関係,ベトナム戦争,湾岸戦争,イラク戦争,ボスニア紛争などについては,事前・事後に関連書籍を読んでおくことで,より理解が深まる。

教科書『テキスト現代ジャーナリズム論』 石澤靖治著 (ミネルヴァ書

房(minerva text library)),2008年(2019年中の発刊を予定している書籍が出版された場合は,改めてアナウンスし,それをテキストとする)

参考書石澤靖治著『戦争とマスメディア』ミネルヴァ書房,2005年高木徹『戦争広告代理店』講談社,2002年その他,随時指示する。

成績評価の方法期末試験:50%,理解度の確認:30%,平常点(授業中に実施するコ

メントの提出など):20%何回か授業中に,質問に対する回答を書いてもらいそれらを平常

点とする。

その他しばしば映像を使用する。

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マスメディア論2単位

3・4年次

教授 竹 下 俊 郎

授業の概要・到達目標テレビや新聞といったマスメディアは,現代社会のなかで公共的

な情報・知識の共有を促進するという役割を担っている。社会学的に見れば,マスメディアはひとつの社会制度である。こうした社会制度としてのマスメディアが,政治・経済・法といった他の制度とどう関連しながら日々コンテンツを生産し,また,それがどう利用されているのかを考察する。議論の対象となるコンテンツとしては,娯楽的内容よりもニュースなど時事的な情報の生産・流通・消費の過程に焦点を合わせる。現代社会におけるマスメディアの構造とマスコミュニケーションの過程に対する受講者の理解を深めることを目標とする。それと同時に,ネットの普及に伴う多メディア・多チャンネル化のなかで,伝統的なメディアがどう変容するかについても考えてみたい。

授業内容第1回 イントロダクション:多様化するメディア環境とマスメ

ディア第2回 産業としてのマスメディア(1):新聞の発達第3回 産業としてのマスメディア(2):放送の発達第4回 産業としてのマスメディア(3):メディアのビジネスモ

デル第5回 産業としてのマスメディア(4):市場寡占化の問題 その

1第6回 産業としてのマスメディア(5):市場寡占化の問題 その

2第7回 メディアの自由と責任(1):思想の自由市場論第8回 メディアの自由と責任(2):社会的責任論第9回 メディアの自由と責任(3):表現の自由と知る権利第10回 ニュース制作とその規定要因(1):ニュースバリュー第11回 ニュース制作とその規定要因(2):客観報道主義第12回 メディアの利用過程(1):「利用と満足」研究第13回 メディアの利用過程(2):メディア利用の分散化とマス

メディアの役割第14回 総括

履修の注意点この講義を受けるにあたって,「メディアと世論」を合わせて履

修することが望ましい。また,他の関連科目として「国際コミュニケーション論」「メディアリテラシー論」などがある。

原則として,毎回の授業用資料を事前にOh-o!Meiji の本科目のページに掲載するので,受講生はそれらをプリントアウト等閲覧可能な状態にして,授業に持参してほしい。

準備学習の内容この講義を受けるにあたっては,予習よりも復習に重点を置いてほしい。授業の中で関心を持ったトピックについて,紹介された文献やオンラインの資料等でさらに追究することを勧める。

教科書藤竹暁・竹下俊郎(編)『図説 日本のメディア〔新版〕』(NHK出版)蒲島郁夫・竹下俊郎・芹川洋一『メディアと政治〔改訂版〕』(有斐閣)

参考書個別テーマの参考文献については授業中に指示する。

成績評価の方法筆記試験 70%レポート 20%授業への参加度 10%

その他特になし。

メディアと世論2単位

3・4年次

教授 竹 下 俊 郎

授業の概要・到達目標民主主義は世論にもとづく統治であるといわれる。そして,現代

の高度大衆社会にあって世論の形成や変動に大きく関わっているのが,マスメディアをはじめとする各種情報メディアである。本講義では,メディアと「世論(=公共的問題をめぐる一般市民の意識や行動)」との間の影響の授受関係について考える。現代政治を分析・考察するうえで,メディアの役割に対する理解は欠かせない。たんなる印象批評ではなく,科学的方法によって事実やデータの収集・分析を行った実証研究にもとづきながら,現代の大衆民主主義におけるメディアの機能について理解を深めることを目標とする。

授業内容第1回 イントロダクション:輿論と世論第2回 プロパガンダの時代(1)第3回 プロパガンダの時代(2)第4回 古典研究:放送の大衆動員力(1)第5回 古典研究:放送の大衆動員力(2)第6回 古典研究:選挙キャンペーンと投票行動第7回 限定効果論の成立と再検討第8回 認知的影響への視点の転換第9回 議題設定研究の展開第10回 フレーミング研究の展開第11回 メディアの現実定義機能第12回 「意見の風向き」とメディア:沈黙のらせん第13回 メディア環境の変容と政治コミュニケーション(1):ソフ

トニュース化第14回 メディア環境の変容と政治コミュニケーション(2):分極

履修の注意点この講義を受けるにあたって,「マスメディア論」を合わせて履

修することが望ましい。また,他の関連科目として「国際コミュニケーション論」「メディアリテラシー論」などがある。

原則として,毎回の授業用資料を事前にOh-o!Meiji の本科目のページに掲載するので,受講生はそれらをプリントアウト等閲覧可能な状態にして,授業に持参してほしい。

準備学習の内容この講義を受けるにあたっては,予習よりも復習に重点を置いてほしい。授業の中で関心を持ったトピックについて,紹介された文献やオンラインの資料等でさらに追究することを勧める。

教科書蒲島郁夫・竹下俊郎・芹川洋一『メディアと政治〔改訂版〕』(有斐閣)

参考書竹下俊郎『メディアの議題設定機能〔増補版〕』(学文社)M. マコームズ(竹下俊郎訳)『アジェンダセッティング』(学文社)個別テーマに関する参考文献は授業中に指示する。

成績評価の方法筆記試験 70%レポート 20%授業への参加度 10%

その他特になし。

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経済学史4単位

3・4年次

教授 髙 橋 信 勝

授業の概要・到達目標経済学の歴史とは,自由と保護,公正と効率,私益と公益といった対立軸に依拠しながら,市場経済社会のプラスとマイナスの側面を理論

化する試みの軌跡にほかならない。この講義では,市場経済社会をめぐる過去の代表的経済学者たちの学説を概観するとともに,時代の課題に取り組んだ彼らの知的営為の蓄積が時代の制約をこえる学説として結晶していく過程を辿りなおす。経済学の歴史を学ぶことで,受講生が多様な経済学的思考のプロトタイプにふれ,錯綜する現代の社会経済現象を複眼的にとらえる視野を培う一助とすること,これが講義の目的である。

授業内容第1回目 オリエンテーション: 経済学史研究の課題と意義第2回目 トーマス・マン: 重商主義の時代背景,貿易差額説第3回目 コルベール主義: 産業規制と独占第4回目 ペティ,ロック,カンティロン: 労働への眼差しと経済循環の発見第5回目 ヒューム: 貨幣数量説と重商主義批判第6回目 ケネー(1): フィジオクラシーの時代背景,『経済表』の概略第7回目 ケネー(2): 経済政策論,租税論第8回目 スミス(1): 『国富論』の課題と構成,経済成長観第9回目 スミス(2): 分業論,価値・価格論第10回目 スミス(3): 資本蓄積論,産業構造論,重商主義批判第11回目 スミス(4): 安価な政府論,租税原則論第12回目 リカードウ(1): 『経済学および課税の原理』の課題と構成,価値論第13回目 リカードウ(2): リカードウ体系,比較生産費説第14回目 マルサス(1): 『人口論』の課題と構成,人口原理第15回目 マルサス(2): 平等社会批判と救貧法批判第16回目 セー: 生産概念,経済主体の区分論,販路説第17回目 リカードウ派社会主義: 労働全収権論とその対抗理論第18回目 ミル(1): 『経済学原理』の課題と構成,生産と分配の峻別論第19回目 ミル(2): 価値論,停止状態論,社会改良プラン第20回目 リスト(1): 『経済学の国民的体系』の課題と構成,英仏古典派批判第21回目 リスト(2): 生産諸力の理論,発展段階論,通商政策第22回目 マルクス(1): 『資本論』の課題と構成,唯物史観第23回目 マルクス(2): 商品,価値法則,貨幣,資本第24回目 マルクス(3): 剰余価値の生産第25回目 マルクス(4): 資本の蓄積,相対的過剰人口第26回目 近代経済学史への架橋(1): 限界革命第27回目 近代経済学史への架橋(2): ケインズ革命第28回目 総復習

履修の注意点近代経済学史,現代経済史,国際経済史を履修することが望ましい。

準備学習の内容予習: 講義内容に対応するテキストのページをあらかじめ指示するので,かならず目を通しておくこと。復習: 授業はキーワードを板書し,テキストを参照しながらすすめる。授業内容の詳細な板書は行わないので,授業のメモを含めてノー

トを清書しなおすこと。また講義の「道筋」に当たる内容については,別途自分で要約を作成すること。

教科書長峰章編著『経済思想』学文社

参考書なし

成績評価の方法評価の比率は小テストが20パーセント,定期試験が80パーセントである。

その他特になし

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近代経済学史4単位

3・4年次

専任講師 奥 山 誠

授業の概要・到達目標近代社会の形成と発展にともない,その時代が抱える歴史的課題,克服すべき経済問題もたえず変化する。経済学はその生誕以来,それぞ

れの時代の課題に対して有効な処方箋を与えるべくつねに格闘を続けてきた。その過程で培われた経済理論のなかには,今日なお顧みるに値する卓抜な知見が数多く含まれている。本講義では,そうした経済学の遺産として特に19世紀末葉以降ヨーロッパを中心にして発展した「近代経済学」と呼ばれる潮流に注目し,その主要な経済理論について検討を行う。

近代経済学の理論的系譜について一通りの知識を得ること, またそれが現代のミクロ・マクロ両経済学の理論的基礎としていかに重要な貢献を果たしているのかを理解することを本講義の到達目標とする。

授業内容第1回 : イントロダクション第2回 : 限界革命1 限界効用理論について第3回 : 限界革命2 限界革命の3大学派について第4回 : W.S.ジェボンズ1 経済学方法論争への参戦第5回 : W.S.ジェボンズ2 富の学から交換の学へ第6回 : W.S.ジェボンズ3 『経済学の理論』と日本でのその受容第7回 : C.メンガー1 ジャーナリズムから経済学の世界へ第8回 : C.メンガー2 ジュモラーとの方法論争第9回 : C.メンガー3 主観的価値論について第10回 : L.ワルラス1 静学体系としての一般均衡理論第11回 : L.ワルラス2 ワルラスの社会ヴィジョン第12回 : L.ワルラス3 ワルラス経済学の継承とパレート第13回 : 新古典派経済学1 「新古典派」とはなにか?第14回 : 新古典派経済学2 ケンブリッジ学派の系譜について第15回 : A.マーシャル1 19世紀末大不況と経済学への開眼第16回 : A.マーシャル2 動態的市場経済の把握第17回 : A.マーシャル3 自由貿易論第18回 : A.マーシャル4 「所有と経営の分離」と経済騎士道論第19回 : A.C.ピグー1 マーシャル経済学の継承第20回 : A.C.ピグー2 厚生の3命題第21回 : A.C.ピグー3 失業理論と雇用政策第22回 : A.C.ピグー4 ケインズとの対立第23回 : ケインズ革命1 「新しい経済学」の誕生第24回 : ケインズ革命2 『一般理論』の世界的波及第25回 : J.M.ケインズ1 自由放任の終焉第26回 : J.M.ケインズ2 有効需要の理論第27回 : J.M.ケインズ3 流動性選好説第28回 : J.M.ケインズ4 階級観

履修の注意点経済学史,現代経済史,国際経済史, 経済思想,マクロ経済学,ミクロ経済学を履修済みであるか,もしくは併せて受講することが望まし

い。

準備学習の内容授業で扱ったテーマについて参考書の該当箇所を読むこと。

教科書特に定めない。

参考書『経済思想』 長峰章編著 (学文社) 2015年『経済思想の源流』 金子光男編著 (八千代出版) 2008年『テキストブック 近代経済学史 〔改訂版〕』 田中敏弘編著 (有斐閣ブックス) 1994年

成績評価の方法平常点(30%), 期末試験(70%)

その他特になし。

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国際経済史2単位

3・4年次

准教授 赤 津 正 彦

授業の概要・到達目標産業革命を経て巨大な工業生産力を手にしたイギリスは,19世紀

中葉には世界の工業生産品の1/2近くを産み出す「世界の工場」となる。さらに,工業製品の世界への輸出および世界からの原料や食料の輸入に関わる貿易においても圧倒的地位を獲得したイギリスは,「世界の商社」となり,またそこで得られた富は,同国を世界中に資金を供給する「世界の銀行」とした。イギリスは世界経済における覇権国となる。このイギリスの産業・貿易・金融上の優位,また同国が世界に供給する基軸通貨ポンド,そして同国が唱道する

「自由貿易」によって世界経済が比較的安定していたとされる19世紀中葉から20世紀初頭は,後に「パクス・ブリタニカ」(イギリスによる平和)の時代と呼ばれることになる。

本講義では,世界経済におけるイギリスの覇権がいかにして打ち立てられたか,またイギリスの覇権が世界経済にいかなる影響を及ぼしたか,そして19世紀末から始まる覇権国イギリスの経済的衰退が,世界経済とまた世界の安定にいかなる影響を及ぼしたかを検討することを通じて,複雑化しまた混迷する現代の国際経済を見るための視座の獲得を目指す。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:イギリス産業革命第3回:「世界の工場」イギリス第4回:「世界の商社」イギリス第5回:「世界の銀行」イギリス第6回:イギリスと中心工業国第7回:イギリスと周辺工業国第8回:イギリスと周辺従属国第9回:19世紀末大不況第10回:イギリスの衰退とアメリカ・ドイツの台頭第11回:「パクス・ブリタニカ」の黄昏(1)保護主義の台頭第12回:「パクス・ブリタニカ」の黄昏(2)帝国主義と第一次世

界大戦第13回:「パクス・ブリタニカ」の黄昏(3)世界恐慌とイギリス第14回:「パクス・ブリタニカ」の終焉─スターリング・ブロック

と第二次世界大戦

履修の注意点上記の授業内容はおおよその計画であり,実際の進捗状況などにより変更もありうる。授業計画の詳細および授業の進め方などについては初回授業時に説明する。

準備学習の内容下記の「参考書」に挙げられている予習・復習用参考書を入手し,授業の前後に読むことが望まれる。

教科書特になし。

参考書予習のための参考書

神武庸四郎・萩原伸次郎『西洋経済史』有斐閣,1989年。復習のための参考書

各回授業時に配布されるプリントに参考文献として示す。

成績評価の方法定期試験,レポート,授業への参加度,などにより総合的に評価する。

その他特になし。

現代経済史2単位単位

3・4年次

兼任講師 枡 田 大知彦

授業の概要・到達目標この講義では,世界経済が現在置かれた状況を前提として,19世

紀から20世紀を中心的な対象に,その歩みを学んでいく。私たちはいかにしてここにたどり着いたのか。これが本講義における最重要の問いとなる。学生諸君が現在の経済のあり様に対し抱いている疑問,論点を,経済史という視角から検討し解明すること,あるいはそうした視角を養うことを目指す。同時に,ヨーロッパを中心に世界規模でヒト・モノ・カネ(そして情報)がどのように動いてきたのか。そのひろがりかたの歴史的展開と時期・地域ごとの特質をつかみ取ることを目標とする。

経済の歴史の中にあらわれた諸問題の原因と結果を学ぶことを通じて,資本主義の将来について展望する能力および社会で生きていく上での多様な情報を得ることができる。

経済・社会が現在のかたちをとるに至った過程を詳しく知ることができる。

授業内容第1回:イントロダクション─ヨーロッパ,アメリカの経済の歴史

に対する第一印象─第2回:あらためていま,産業革命とは何か,考えてみる第3回:資本主義とロウシ関係─労資関係と労使関係─第4回:19世紀末の大不況─「大転換期」のはじまり─第5回:ビスマルクの「社会保険」─福祉国家の起源を探る─第6回:イギリスのリベラル・リフォームと資本主義(史)における

「大転換」第7回:第一次世界大戦という曲がり角─社会主義国家の成立─第8回:1929年世界恐慌と1930年代の大恐慌の原因と結果第9回:ナチス政権の成立とナチス経済の実態─近年の研究成果を

ふまえて─第10回:ニューディールとは何か─ケインズ政策の「登場」─第11回:第二次世界大戦の経済史的意義─パクス・アメリカーナの

成立と東西冷戦のはじまり─第12回:福祉国家の成立と高度経済成長─「大きな政府」の歴史─第13回:福祉国家の解体と新自由主義の台頭第14回:まとめ

履修の注意点受講に際して,欧米の経済およびその歴史,あるいは西洋史等に

関する特別な知識は必要ない(世界史を学んだことがなくても問題はない)。それらについて少しでも興味,関心をもつ学生諸君の出席を歓迎する。

準備学習の内容予習:前回までの(歴史の)大きな流れ,ポイントを確認してお

くこと。復習:授業で扱ったトピックや出来事の背景・原因,経過,結果

等についてレジュメを用いて確認しておくこと。

教科書特に指定しないが,授業ごとにレジュメ(プリント)を配布する。

レジュメをすべて集めると教科書と同等の内容になる。

参考書奥西孝至・ばん澤歩・堀田隆司・山本千映著『西洋経済史』有斐閣アルマ,2010年金井雄一・中西聡・福澤直樹編著『世界経済の歴史─グローバル経済史入門─』名古屋大学出版会,2010年馬場哲・山本通・廣田功・須藤功著『エレメンタル欧米経済史』晃洋書房,2012年

成績評価の方法試験(75%),授業に対する態度・貢献(発言・リアクションペーパー)等による平常点(25%)。

その他特になし

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近代経済学4単位

3・4年次

教授 八 木 尚 志

授業の概要・到達目標本講では,近代経済学の主要な理論を取り上げ,その理論体系を説明します。ミクロ経済学は市場経済のメカニズムを価格の働きに着目し

て説明していく分野です。マクロ経済学は,経済の全体のメカニズムを集計量を用いて明らかにしようとする分野です。本講の目的は,現代の理論経済学の代表的な理論構造に関する理解を深めることです。

講義内容を2つに区分して講義を行う予定です。第1に,ミクロ経済学の主要な理論体系を部分均衡分析と一般均衡分析の2つの面,第2に,マクロ経済学の基礎的構造を古典派経済モデルとケインジアン的経済モデルの2つの体系,失業とインフレーションの理論,動学的総需要動学的総供給モデル,消費関数,投資関数,景気循環理論,経済成長理論など時間を通じた経済分析・マクロ動学の基礎,の内容を講義する予定です。

授業内容第1回 近代経済学の系譜第2回 生産理論第3回 生産理論第4回 効用理論と需要理論第5回 需要理論第6回 消費の一般均衡分析第7回 経済的厚生第8回 生産と消費の一般均衡分析第9回 生産と消費の一般均衡分析第10回 部分均衡分析と一般均衡分析第11回 不確実性と情報の経済分析第12回 不確実性と情報の経済分析第13回 中間テスト第14回 古典派経済学とケインジアンの経済学

第15回 古典派・新古典派の貨幣数量説第16回 古典派・新古典派の経済分析第17回 単純なケインジアンのモデル第18回 流動性選好理論とその後の貨幣理論の発展第19回 ケインジアンのIS-LMモデル第20回 の労働市場の分析・総需要-総供給分析第21回 ケインジアンの開放経済モデル:マンデル=フレミング・

モデル第22回 中間テスト第23回 失業とインフレーションの理論第24回 消費の理論第25回 投資関数の理論第26回 経済成長の理論第27回 マクロ分配理論第28回 景気循環の理論

履修の注意点・出席をするようにしてください(4年生は特に注意してください)。

準備学習の内容教科書の次回の授業内容を指示します。指示に従って授業の準備をして下さい。

教科書西村和雄著『ミクロ経済学入門』岩波書店西村和雄著『ミクロ経済学』東洋経済西村和雄・八木尚志著『経済学ベーシックゼミナール』実務教育出版

参考書伊達邦春編著『近代経済学』『ミクロ経済学』『マクロ経済学』八千代出版八木尚志著『基礎からステップ経済学』実務教育出版西村・友田著『経済学ゼミナール:上級編』実務教育出版浅子・加納・倉澤著『マクロ経済学』新世社その他のリーディングリストは講義時に説明します。

成績評価の方法平常点,中間テスト,期末試験(期末テストのウェイトは40%以上。期末試験終了後に平常点,中間テスト,期末試験の全体の成績状況を

みて最終的なウェイトを決めます。出席は重視しているので注意してください)

その他グラフや数値例を用いて近代経済学の基礎理論の体系とその発展についてわかりやすく講義をするように心がけます。理論経済学は市場経

済のメカニズムに対する経済学の見方を体系的に説明したもので,さまざまな政策の基礎となっていたり,他の学問分野にも影響を与えたりしています。ぜひ積極的に授業に取り組んでください。

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経済統計学4単位

3・4年次

教授 永 原 裕 一

授業の概要・到達目標前半は,GDP や景気指標,株価指数などの代表的な経済統計を例に,データの背後にある経済現象の把握を狙いとする。後半は,まず,確

率・統計を学習し,応用として現代ファイナンス理論を紹介して,その中で統計学がどのように生かされているかを考える。また,時系列分析について,その基礎を学習する。

授業内容経済学や現代ファイナンス理論における統計学の有用性を,理論・実務の両面から解説する。

第1回 (a.のみ:イントロダクション)経済統計学とは第2回 統計学史第3回 経済統計学史第4回 国民所得統計第5回 物価統計第6回 人口・労働・消費統計第7回 景気統計(景気変動)第8回 景気統計(景気動向指数)第9回 金融統計(金利)第10回 金融統計(株価指数)第11回 経済統計学の数学(数列・指数関数など)第12回 金融統計(DDMなど)第13回 金融統計(デリバティブ)第14回 金融工学史第15回 現代ファイナンス理論入門第16回 確率の基礎第17回 確率変数第18回 確率分布第19回 期待値と分散第20回 2次元確率変数第21回 正規分布第22回 リターンとリスク第23回 投資家の効用第24回 投資機会集合第25回 市場モデル・CAPM第26回 オプション理論第27回 時系列分析の基礎第28回 時系列の応用とまとめ

履修の注意点基本科目:統計学

準備学習の内容段階的学習が必要となりますので,復習を常に心がけ,また,数学を使うので,高校の数学や統計学を学び直しておいてください。

教科書特に指定しません

参考書田中勝人著「経済統計」岩波書店榊原茂樹・青山護・浅野幸弘著「証券投資論」日経新聞社

成績評価の方法期末筆記試験(100%)によって成績評価します。

その他特になし

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経済変動論4単位

3・4年次

教授 高 橋 輝 好

授業の概要・到達目標一般に経済変動とは,趨勢的なもの,循環的なもの,季節的なもの,不規則なものとに大別されるが,現実の経済過程は,むしろこれらの

4つの複合として展開する。本講義では,1つのシステムとしての資本主義の内部に運動規定因をもつ運動形態としての景気循環を主たる対象に据え,理論的把握を試みるとともに,その変遷の過程を構造的形態と歴史的環境の変化を機軸にして明らかにする。それによって,景気的側面と構造的側面とが絡み合いながら展開する現代資本主義のダイナミズムについての理解を深めることができる。

授業内容第1回:経済変動論の対象と方法-景気循環の諸類型第2回:景気の今をどう捉える第3回:調整メカニズムとしての景気循環第4回:資本制生産システムの確立と景気循環(1)第5回:資本制生産システムの確立と景気循環(2)第6回:システムの不安定性-貨幣の媒介制と自立性第7回:システムの不安定性-価値増殖の任意性と再生産の制約第8回:システムの不安定性-再生産の社会的制約(1)第9回:システムの不安定性-再生産の社会的制約(2)第10回:システムの不安定性-再生産の社会的制約(3)第11回:拡大再生産の長期法則-再生産表式による例証第12回:機械制工業の展開と労働力人口への影響(1)第13回:機械制工業の展開と労働力人口への影響(2)第14回:利潤率の長期動向

第15回:景気循環の局面展開第16回:Harrod の「不安定性原理」と Kaldor による Harrod 批判第17回:Solow の成長方程式第18回:1873年以降の長期不況-恐慌の形態変化と景気循環の変容第19回:1890年代半ば以降の長期拡張過程と景気循環第20回:第一次大戦後の世界経済の変化と景気循環第21回:戦後ブームと1920年恐慌第22回:米国における20年代前期の景気循環第23回:米国における20年代中期の好況過程の変容第24回:ポンド・ドル体制とその難点第25回:ポンド危機と農業不況第26回:米国における20年代後期の景気循環と29年恐慌第27回:1929年恐慌の展開過程第28回:現代資本主義と景気循環

履修の注意点経済変動はあらゆる経済的諸要因の複合的作用として展開する。したがって経済理論,財政・金融の基礎理論および国際経済の基本的枠組

みについての理解も要求される。

準備学習の内容あらかじめ配付される資料,レジュメ等を熟読しておくことを要望する。

教科書教科書の指定はしない。講義の都度レジュメ,資料を配付する。

参考書『現代資本主義の経済理論』飯田和人・高橋聡・高橋輝好著(日本経済評論社,2016年)『景気循環』置塩信雄編著(青木書店,1988年)『景気循環論』長島誠一著(青木書店,1994年)『資本主義発展の長期波動』E.マンデル著,岡田光正訳(柘植書房,1990年)『世界経済をどう見るか』宮崎義一著(岩波新書,1986年)『世界大恐慌』侘美光彦著(お茶の水書房,1994年)『世界恐慌と国際金融』侘美光彦・杉浦克己編(有斐閣,1982年)

成績評価の方法期末試験100%による。但し授業への参加度を評価する場合がある。

その他特になし。

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計量経済学4単位

3・4年次

教授 小 林 和 司

授業の概要・到達目標さまざまな形で応用される計量経済分析の分析方法や分析結果を読み解くために必要となる基礎的な知識を身につけることを目標とする。

従って,計量経済学の基礎にある数学や統計学の説明から説き起こし,分析方法を一通り説明したあとで,若干の応用例を示す予定である。

授業内容第1回 計量経済学の概要第2回 計量経済分析の前提第3回 誤差に対する仮定第4回 練習問題第5回 確率分布第6回 正規分布第7回 練習問題第8回 点推定第9回 区間推定第10回 推定量の評価第11回 練習問題第12回 仮説検定第13回 棄却域第14回 p値

第15回 練習問題第16回 t検定第17回 練習問題第18回 経済予測第19回 自己回帰モデル第20回 定常性第21回 次数の決定第22回 練習問題第23回 単位根検定第24回 重回帰分析第25回 同時方程式モデル第26回 パネルデータ分析第27回 計量経済分析の応用例第28回 まとめ

履修の注意点この科目を履修するに当たり,特に予備知識は要求しない。練習問題の出来具合によっては,授業中に小テストを実施することがある。

準備学習の内容学生の予備知識による。

教科書拙著『計量経済学の基本』世界書院

参考書適宜授業の中で紹介する。

成績評価の方法期末試験による。小テストの成績は,期末試験の租点に上乗せする。ただし,100点を超える分はカウントされない。

その他特になし

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数理経済学4単位

3・4年次

専任講師 井 上 朋 紀

授業の概要・到達目標位相数学と多変数函数の微分の知識を補いつつ,ミクロ経済学で学習した消費者理論をより厳密に扱う。具体的に扱うトピックは,(a)需要ベクトルの存在と一意性,(b)需要函数の連続性,(c) 競争均衡の存在,(d)限界代替率が限界効用の比になることの証明(陰函数定理を用いる),(e)需要ベクトルの導出(ラグランジュの定理を用いる)などである。経済学でよく使われる数学を正確に使えるようにし,証明の書き方を覚えることで,中級から上級のミクロ経済学のテキストを独力で読めるようになるのが目標である。

授業内容第1回:完全競争市場での消費者行動,ラグランジュの定理を用いて需要ベクトルを求める第2回:ユークリッド空間の位相1:内積,ノルム第3回:ユークリッド空間の位相2:線形写像の行列表現,開集合の定義第4回:ユークリッド空間の位相3:開集合の性質,閉集合の定義と性質第5回:ユークリッド空間の位相4:閉包の定義,点列,内点の点列による特徴づけ第6回:ユークリッド空間の位相5:触点の点列による特徴づけ,部分列の定義第7回:ユークリッド空間の位相6:実数の連続性第8回:ユークリッド空間の位相7:コンパクト集合の定義,コンパクト集合の点列による特徴づけ第9回:ユークリッド空間の位相8:連続函数の定義第10回:ユークリッド空間の位相9:連続函数の点列による特徴づけ第11回:ユークリッド空間の位相10:連続函数の逆像による特徴づけ第12回:ユークリッド空間の位相11:連続函数によるコンパクト集合の像第13回:ユークリッド空間の位相12:函数の連続性とグラフ第14回:消費者理論1:効用最大化問題の解(需要ベクトル)の存在第15回:凸解析:凸集合の定義,凹函数・準凹函数の定義と性質第16回:消費者理論2:需要ベクトルの一意性,需要函数の連続性第17回:完全競争的な交換経済におけるワルラス均衡の存在定理第18回:Brouwerの不動点定理とワルラス均衡の存在第19回:微分1:微分の定義,微分の一意性,ヤコビ行列第20回:微分2:合成函数の微分第21回:微分3:和・積・商の微分,偏微分の定義,1変数函数の微分についての諸定理(ロルの定理,平均値の定理)第22回:微分4:高階の偏微分,偏微分の順序第23回:微分5:合成函数のヤコビ行列,連続可微分な函数第24回:行列式1:行列式の性質,置換,正則行列第25回:行列式2:余因数行列,クラメルの公式第26回:微分6:陰函数定理,消費者理論3:限界代替率の導出第27回:微分7:ラグランジュの定理第28回:消費者理論3:需要ベクトルをラグランジュの定理を用いて求める

履修の注意点定義は正確に覚え,微分の計算を正しく行えるようにするだけでなく,できる限り定理の証明も覚えること。特に,位相数学については,定義や使い方に慣れるまでに時間がかかるが,根気よく勉強を続けること。授業中に定義を覚えているかの小テストや計算の小テストを実施する。

準備学習の内容1変数函数の微分については,計算がきることを前提として授業を進める。内容が積み重ねであり,週2コマあるので,よく復習して分からないことを溜めないこと。

教科書(1)『経済数学講義』 丸山徹(慶應通信)1984年。(2)『多変数解析学:古典理論への現代的アプローチ』 スピヴァック(著),齋藤正彦(訳)(東京図書)1972年。(3)『A First Course in Optimization Theory』 Sundaram, R.K.(Cambridge University Press)1996年。ユークリッド空間の位相については(1)と(2)を,多変数函数の微分,陰函数定理については(2)を,ラグランジュの定理については

(3)を用いる。どの教科書も1冊の内容を全て使うわけでない。また,板書の内容で意味が通るようにする。教科書を購入する場合は,これらのことをよく考慮すること。

参考書『ミクロ経済学』 山崎昭(知泉書館)2006年。消費者理論における陰函数定理やラグランジュの定理の使い方について参考になる。

成績評価の方法宿題と小テスト(30%),定期試験(70%)によって評価する。宿題は提出しても,できていなければ点数にならない。

その他履修者の様子を見て,授業のペースを遅くし,講義内容を変更する可能性がある。水曜日の授業後の昼休みにオフィスアワーを実施する予定である。

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経済政策原理4単位

3・4年次

専任講師 齋 藤 雅 己

授業の概要・到達目標(授業の概要)

本講義は,経済理論を現実の経済問題へと実践的に応用して,経済運動のメカニズムが円滑に,効率的に,拡大的に機能するように維持,管理していく「経済政策形成の原理」を明らかにすることを目的としている。

21世紀に入り,世界経済がますますグローバル化していく中で,我々は国境を超えた様々な問題に直面し,解決を迫られている。さらに,企業活動は既に国境を越えて展開されており,もはや企業の利益と国家の繁栄,および国民の幸福は一致しなくなってきている。これらの問題に答えていくためには,如何にして現実経済の動きを認識・把握し,克服すべき政策課題を明らかにして経済政策の形成と実践を図っていけばよいのだろうか。本講義では,日々起こりくる経済問題をとりあげながら,この課題に取り組んでいきたい。

(到達目標)本講義においては,受講生が,学習した知識や経済理論(モデル)を十分に理解したうえで,それらを現実の経済問題の分析へ適用し,政策的に応用できるようになることを目標としている。

授業内容本講義は,以下の内容と順序にしたがって進めていく予定である。

第1回:イントロダクション ~ 経済政策の原理 ~第2回:経済政策の形成とその基本概念第3回:経済政策形成の指導原理 ~ 経済原理と政治原理 ~第4回:政策指導原理の転換メカニズム(1)~ 経済原理に内在する矛盾 ~第5回:政策指導原理の転換メカニズム(2)~ 政治原理に内在する矛盾 ~第6回:経済政策の目標と政策体系およびその理論構造 ~ 経済分析理論と政策理論 ~第7回:経済運動メカニズムの分析と経済政策第8回:経済政策の目標変数としての所得水準の決定 ~ 二部門経済モデル ~第9回:三部門・四部門経済モデルにおける所得水準の決定 ~ 経済モデルの拡張と修正 ~第10回:経済活動の変化と経済政策 ~ 自律的拡大成長のメカニズムとGlobal Economyにおける経済発展 ~第11回:戦略的政策変数としての消費支出の分析(1)~ 消費支出の決定要因 ~第12回:戦略的政策変数としての消費支出の分析(2)~ 消費理論とその政策論的インプリケーション ~第13回:戦略的政策変数としての投資支出の分析(1)~ 投資水準の決定 ~第14回:戦略的政策変数としての投資支出の分析(2)~ 投資水準の変化とその政策論的応用 ~第15回:中間試験第16回:生産物市場の分析(1)~ IS 曲線の導出と均衡調整メカニズム ~第17回:生産物市場の分析(2)~ IS 曲線のシフトと政策論的応用 ~第18回:貨幣市場の分析(1)~ LM 曲線の導出と均衡調整メカニズム ~第19回:貨幣市場の分析(2)~ LM 曲線のシフトと政策論的応用 ~第20回:生産物市場,貨幣市場,労働市場の同時均衡 ~ 財政・金融政策とその効果 ~第21回:経済成長理論 I ~ ドーマー・モデル ~第22回:経済成長理論 II ~ ハロッド・モデル ~第23回:ハロッド・モデルの政策論的応用 ~ 経済崩壊の分析と政策対応 ~第24回:経済成長理論 III ~ 新古典派成長モデル(ソロー・モデル)~第25回:技術進歩と経済成長の分析 ~ 持続的長期成長政策の基礎 ~第26回:経済成長理論の展開 ~ 内生的成長理論とその政策論的意味内容 ~第27回:経済成長の内部構造の分析-G-Formula ~第28回:講義のまとめ&復習

なお,受講生が講義内容をより理解し易くなるように,毎週,現実の経済現象の中から特に重要な経済時事問題を取り挙げ,そのときの経済政策課題とその政策的対応を検討していく予定である。※第1回の授業において,より詳細なシラバスを配布し,講義の進め方や受講時の基本的ルール,出席・試験・成績評価などの重要事項について説明いたします。この科目の単位取得を考えている学生は,必ず出席するようにして下さい。

履修の注意点(基本科目)マクロ経済学,数量経済分析(関連科目)財政学,財政政策,金融経済論,国際金融論,国際経済学,国際経済政策,労働経済学,開発経済学,現代経済政策,現代日本経済論※毎回必ず出席するとともに授業の予習・復習をきちんと行えば,本科目の単位取得自体は難しくない。

準備学習の内容毎回の授業で提示される次回授業範囲について,事前に教科書・参考書を読み,内容を理解しておくこと。また,授業で十分に理解できなかった箇所につ

いて,レジュメとノート,および教科書・参考書を用いて調べなおすこと。なお,本講義は,現実の世界経済において生じている様々な問題と関連させながら進めていくため,日常的に関心を持って経済情報の収集・整理を行うこ

と。少なくとも,毎日,代表的な経済情報紙である「日本経済新聞」を読み,重要な出来事や政策課題について批判的に検討し,自らの考えをまとめておくこと。

教科書『経済政策原理の研究』,後藤昭八郎著(世界書院,2000年)

参考書『マクロ経済学 第4版』,ジョセフ・E.スティグリッツ/カール・E.ウォルシュ著(東洋経済新報社,2014年)

※その他,必要とする参考文献等は,講義においてその都度提示する。

成績評価の方法中間試験(50%)と期末試験(50%)の合計に授業への参加度(特別加点による上乗せ,最大15%)を加えて,100点満点で評価する。なお,授業への参加度は,授業時に配布するリアクションペーパーに「授業に対する質問・感想」を3行以上書いて提出することで特別加点として評価す

る。

その他特になし

─ 195 ─

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自治体経営論4単位

3・4年次

教授 牛 山 久仁彦

授業の概要・到達目標地方分権が日本における重要な政治課題として登場して以来,そのあり方や方向性についての議論が重ねられてきたが,2000年4月のいら

ゆる「分権一括法」はそうした改革を具体的にスタートさせる意味をもつ。戦後,日本国憲法のもとで構想された地方自治制度であるが,55年目にして大きな改革が行われ,地域における政治・行政は大きく変わろうとしている。この講義では,こうした改革がもたらされた歴史的背景や,制度の変化について概観し,自治体経営の観点からの改革がなぜ,どのように求められているか,また,その意義について検討する。

授業内容前半は,地方自治についての基本的な視点や制度の状況について講義を行い,後半に入って個別の行政課題および地方自治の政治システム

についての検討を進める。また,市民・住民による政治参加の問題がクローズアップされ,地方分権で重要性が増している地域政治システムについて検討を進め,首長・議会の問題や,情報公開・住民投票など関連する項目について講義を行う。

1 「自治」ということ2 地方自治の歴史と展開<1>3 地方自治の歴史と展開<2>4 地方政府論と政府関係<1>5 地方政府論と政府関係<2>6 地方政府の種類と機能<1>7 地方政府の種類と機能<2>8 機関委任事務体制と集権体制9 地方財政の仕組みと地方体制<1>10 地方財政の仕組みと地方体制<2>11 地方分権改革の潮流とその意義<1>12 地方分権改革の潮流とその意義<2>13 「分権一括法」の到達点と課題<1>14 「分権一括法」の到達点と課題<2>

15 自治体経営の視点と地域住民<1>16 自治体経営の視点と地域住民<2>17 地方自治と地域福祉<1>18 地方自治と地域福祉<2>19 地方自治とまちづくり<1>20 地方自治とまちづくり<2>21 地域政治研究の意義と視点<1>22 地域政治研究の意義と視点<2>23 首長の役割と機能24 地方議会の役割と課題25 自治体選挙の現状と問題点26 広域行政と市町村合併<1>27 広域行政と市町村合併<2>28 住民投票制度の課題と展望

履修の注意点地方自治をめぐる諸問題については,行政学,政治学をはじめ,社会学や財政学など広範な分野についての理解が不可欠である。本講座で

は,行政学的な議論を中心にしながら,行政法学など法律学的な思考も重視し,自治体行政の重要課題である財政問題を理解することも必要となる。

準備学習の内容地方自治をめぐる諸問題については,行政学,政治学をはじめ,社会学や財政学など広範な分野についての理解が不可欠である。本講座で

は,行政学的な議論を中心にしながら,行政法学など法律学的な思考も重視し,自治体行政の重要課題である財政問題を理解することも必要となる。

教科書開講時に指示する。

参考書牛山久仁彦他著『現代地方自治の課題』学陽書房阿部 斉・新藤宗幸著『概説日本の地方自治』東京大学出版会

成績評価の方法基本的には,試験による評価とするが,平常点・レポートなど日常的な学生諸君の努力にこたえることができるような工夫をしたい。

その他特になし

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国家論2単位

3・4年次

教授 西 川 伸 一

授業の概要・到達目標(1)概要:とりわけ現代国家をめぐる政治学の諸潮流の議論を概

括的に講じていく。その際,できるだけ具体的な事例を踏まえて説明することを心がける。

(2)到達目標:為政者に「操作」されない,国家や権力に対する「醒めた」認識を身につける。

授業内容第1回 オリエンテーション;「国家」とは何か(1)第2回 「国家」と何か(2)第3回 「国家」と何か(3)第4回 社会主義国家とは何だったのか(1)第5回 社会主義国家とは何だったのか(2)第6回 社会主義国家とは何だったのか(3)第7回 anti-statism としての多元主義(1)第8回 anti-statism としての多元主義(2)第9回 anti-statism としての多元主義(3)第10回 新多元主義の国家論(1)第11回 新多元主義の国家論(2)第12回 ニューライトの国家論(1)第13回 ニューライトの国家論(2)第14回 まとめ;春学期試験についての説明

履修の注意点パワーポイントを用いた授業を行う。ただし,重要事項は板書して確認する。

準備学習の内容次回の授業で配布するハンドアウトを事前にクラスウェブに掲載するので,目を通しておくこと。

教科書使用しない。

参考書拙著(2018)『政衰記 2011-2018』五月書房新社。拙著(2018)『覚せ

い・

剤取締法の政治学』ロゴス。拙著(2015)『城山三郎『官僚たちの夏』の政治学』ロゴス。拙著(2013)『これでわかった! 内閣法制局』五月書房。拙著(2010)『オーウェル『動物農場』の政治学』ロゴス。

成績評価の方法授業への参画度(30%),小レポート(10%),国立ハンセン病資

料館見学レポート(10%),および春学期試験(50%)。くわしくは第1回授業時に説明するので,必ず出席すること。

その他(1)時間厳守で行う。(2)私語をする学生や「スマホ奴隷」の学生は退室してもらう。

現代国家分析2単位

3・4年次

教授 西 川 伸 一

授業の概要・到達目標(1)概要:裁判は国家に固有の作用である。しかし,現代国家の

分析対象として,裁判所はほとんど注目されてこなかった。そこでこの授業では,日本の裁判所に焦点を当てて,裁判所行政とりわけ裁判官の幹部人事に接近することにする。あわせて,最高裁の成り立ちや最高裁裁判官国民審査の意義と現状についても講じていく。

(2)到達目標:国民審査でおざなりの白票を投じない程度の知識を,現代日本の裁判所について身につける。

授業内容第1回 オリエンテーション;なぜ最高裁裁判官は15人なのか(1)第2回 なぜ最高裁裁判官は15人なのか(2)第3回 なぜ最高裁裁判官は15人なのか(3)第4回 最高裁裁判官にはだれがなるのか(1)第5回 最高裁裁判官にはだれがなるのか(2)第6回 最高裁事務総局とは何か(1)第7回 最高裁事務総局とは何か(2)第8回 最高裁事務総局とは何か(3)第9回 高裁長官にはだれがなるのか(1)第10回 高裁長官にはだれがなるのか(2)第11回 地家裁所長ポストの「個性」(1)第12回 地家裁所長ポストの「個性」(2)第13回 最高裁裁判官国民審査はムダなのか(1)第14回 最高裁裁判官国民審査はムダなのか(2)

秋学期試験についての解説

履修の注意点パワーポイントを用いた授業を行う。ただし,重要事項は板書して確認する。

準備学習の内容次回の授業で配布するハンドアウトを事前にクラスウェブに掲載するので,目を通しておくこと。

教科書使用しない。

参考書デイヴィッド・S・ロー,拙訳(2013)『日本の最高裁を解剖する』

現代人文社。拙著(2012)『最高裁裁判官国民審査の実証的研究』五月書房。拙著(2010)『裁判官幹部人事の研究』五月書房。拙著(2005)『日本司法の逆説』五月書房。

成績評価の方法授業への参画度(30%),小レポート(10%),秋学期試験(60%)。

くわしくは第1回授業時に説明するので,必ず出席すること。

その他(1)時間厳守で行う。(2)私語をする学生や「スマホ奴隷」の学生は退室してもらう。

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国際政治学4単位

3・4年次

教授 伊 藤 剛

授業の概要・到達目標私が大学を卒業してから25年,大学で講義をするようになってから20年が経過した。私が大学生のころ,「先生の話は集中して聞きなさい」

と言われた。一つの時間帯で一つのことに集中しなさいという意味である。しかし,今はそうではない。私の授業を聞きながら,携帯メールに返信し,パソコンで情報を取りと,一つの時間帯で二つ以上の事柄を遂行する必要がある。現代の学生は,大変忙しくなった。

しかし他方で,学生のレポートを読むと,愕然とすることが近年多くなった。注釈のないレポートは言うに及ばず,段落のないもの,段落の最初が1マス空いていないもの等,私が学生時代に教授の手伝いをしたときに垣間見たレポートとはずいぶん異なる体裁のものが多くなった。

私は常日頃から大学の講義で教えられる事柄は,その学問体系のほんの一部分に過ぎず,それだけに講義は学生の関心を惹起することくらいしかできないと思ってきた。3・4年の専門科目でもそうだろう。当授業は国際政治学であるが,学問としての国際政治学とは,我々の身の回りに起こるグローバルな国際問題を政治学の手法を用いて分析する社会科学の一分野である。20世紀初頭(古くは,主権国家システムが成立した17世紀半ば)以降の欧米で徐々に形成されてきた国際政治の理論的英知と,今現在に展開されている国際現象の理解との双方が有機的に関連付けられて発展してきた。よって,本講義では,今日の国際問題に触れながらも,それに止まらない理論的・歴史的全体像を鳥瞰することを目指す。

しかし他方で,それで学問の全体像が講義できるわけではない。よって,レポートの書き方,語学の勉強の仕方,留学のチャンスのつかみ方,海外生活のコツといったおおよそ国際関係の「現実と学問」に関する事柄をトータルに話したいと考えている。

授業内容国際政治学の基本概念・理論・歴史を紹介しながら,最近の国際問題を体系的に理解できるような知見を提供する。単なる時事問題の羅列・

解説でなく,時には思想的背景・理論的分析手法・歴史的背景等に遡る。具体的な時事問題は理論上の法則を通じてこそ批判が可能となり,逆に,抽象的な理論は現実の国際政治の実証に支えられてこそ空虚であることから逃れ得ることに留意しながら講義を進める。取り上げる課題は,以下のような事柄を考えている。

〈前半〉第1回:国際政治と国内政治第2回:9・11テロとイラク攻撃第3回:アジア太平洋地域の国際政治構造第4回:ヨーロッパ地域の国際政治構造第5回:冷戦と冷戦後第6回:「戦争の過程」と平和第7回:安全保障政策第8回:国際協調はなぜ続かないか第9回:外交政策決定過程第10回:同盟の機能第11回:冷戦のビデオ上映と解説─二極体制の構築第12回:同上─1960年代第13回:同上─デタントの新冷戦第14回:情報化・市場主義・グローバリゼーション

〈後半〉第15回:第二次世界大戦の終結と冷戦の始まり第16回:米ソ核時代の始まり第17回:冷戦の地域的拡大第18回:「二極体制」の成立と管理第19回:米ソ軍備管理の始まり第20回:ヨーロッパ地域主義とアジアの独立運動第21回:アメリカの相対的衰退とデタントの時代へ第22回:デタントの地域的影響第23回:レーガン政権と新冷戦第24回:ゴルバチョフと冷戦の終結第25回:湾岸戦争とアメリカの再生第26回:アメリカ的グローバル・スタンダード第27回:9・11テロと「悪の枢軸」・「不安定の弧」・「ならず者国家」第28回:オバマ政権とトランプ政権

履修の注意点1)本年度は秋学期に集中して行う。2)ただ,授業概要をどのようにするかは,受講生との相談による。ひとまず〈前半〉と〈後半〉としたが,同時並行で授業を行っても構わない。

準備学習の内容テキストがある場合,事前に読んでくること。

教科書特定の教科書は用いないので,授業ノートが中心となる(教科書現在執筆中)。

参考書参考文献としては,(1)桜田大造・伊藤 剛編著『比較外交政策』明石書店,2004年,(2)アルフレード・ヴァラダン『自由の帝国』

NTT出版,2000年,(3)伊藤 剛『同盟の認識と現実』有信堂,2002年,(4)Go Ito, Alliance in Anxiety(New York:Routledge, 2003),(5)ジョセフ・ナイ『国際紛争』有斐閣,2003年,(6)高坂正尭『現代の国際政治』講談社,1989年,(7)高柳先男『パワー・ポリティクス』有信堂,1991年,(8)P. ヴィオッティ・M. カピ(ウェッセルズ・石坂訳)『国際関係論』彩流社,1993年,(9)野林健ほか編著『国際政治経済学・入門─新版。─』有斐閣,2009年,(10)平野健一郎『国際文化論』東京大学出版会,2000年,(11)原彬久編『国際関係学講義』新版,有斐閣,2001年,(12)渡邊啓貴編『ヨーロッパ国際関係史』有斐閣,2002年,(13)防衛大学校安全保障学研究会編著『安全保障学入門・新版』亜紀書房,2003年,(14)『国際政治事典』弘文堂,2005年,(15)五十嵐武士編『21世紀のアメリカ外交と国際社会』昭和・ー,2006年,(16)増田弘編『ニクソン訪中と冷戦構造の変容』慶應大学出版会,2006年,(17)家近ほか編著『岐路に立つ日中関係』晃陽書房,2007年。その他リストを配布する。

成績評価の方法できればレポートにしたいが,受講者の数によっては試験で判断する。

その他1時限目と2時限目とで,受講者人数があまり変わることのなきよう留意されたい。

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都市政策【2018年度以降入学者】都市空間政策【2017年度以前入学者】

2単位

3・4年次

兼任講師 大 杉 覚

授業の概要・到達目標政策論の基礎的アプローチについて解説したうえで,多岐にわた

る都市政策分野について事例として取り上げ,政策論を活用しながら都市政策を様々な角度から検討する。

日常生活にも関わりの深い都市政策について意識をもって捉えられるようにするとともに,都市政策に対して客観的・科学的にアプローチできるようなスキルやマインドを養成する。

授業内容第1回目 はじめに/都市政策への視点第2回目 都市政策と政策形成①第3回目 都市政策と政策形成②第4回目 都市政策とイノベーション第5回目 都市政策と計画第6回目 政策開発への戦略的アプローチ第7回目 都市政策の実施戦略第8回目 都市政策と環境①第9回目 都市政策と環境②第10回目 都市政策と医療・福祉第11回目 都市政策と健康第12回目 都市政策と文化芸術第13回目 都市政策と都市再生第14回目 全体のまとめ

履修の注意点理論と事例を相互に参照しながら議論を進めるので,日頃から具

体的な都市政策の事例について意識するとともに,ホームページなどで情報収集することをすすめる。

準備学習の内容予習:授業時にあらかじめ指示する文献等を読み込むこと。復習:関連文献等で知識や理解度を確認すること。

教科書大森彌ほか『人口減少時代の地域づくり読本』公職研,2015年,

ISBN 978-4-875-26347-0

参考書適宜指示する。

成績評価の方法期末試験による。

その他特になし

都市行政【2018年度以降入学者】都市行政政策【2017年度以前入学者】

2単位

3・4年次

兼任講師 大 杉 覚

授業の概要・到達目標行政学の知見を理解・分析のためのフレームワークとして活用

し,都市行政の存立基盤や制度に関する基本的事項を学ぶ。都市行政に関する基礎知識を習得し,実践的意義などについて理

解を深めることを通じて,都市行政に対して客観的・科学的にアプローチできるようなスキルやマインドを養成する。

授業内容第1回目 はじめに/都市行政への視点第2回目 都市行政への行政学的枠組み①第3回目 都市行政への行政学的枠組み②第4回目 都市制度の歴史第5回目 都市行政と自治体ガバナンス①第6回目 都市行政と自治体ガバナンス②第7回目 都市自治体の行政組織第8回目 都市自治体の人事マネジメント第9回目 都市行政と公民連携第10回目 都市行政とアウトソーシング第11回目 都市行政と市民参加第12回目 都市内分権と地域コミュニティ第13回目 都市自治体の税財政構造第14回目 全体のまとめ

履修の注意点行政学,地方自治などの隣接・関連分野について合わせて学ぶこ

とをすすめる。

準備学習の内容予習:教科書の該当箇所,および,その他指示された文献を事前

に読むこと。復習:教科書,関連文献等で知識や理解度を確認すること。

教科書大森 彌・大杉 覚『地方自治(仮題)』2019年刊行予定

参考書適宜指示する。

成績評価の方法期末試験による。

その他特になし

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政治過程論4単位

3・4年次

教授 土 屋 光 芳

授業の概要・到達目標伝統的な政治学は権力や制度についての研究が主であった。政治過程論は20世紀初頭にそうした伝統的な政治学を科学化するアプローチと

して始まった。したがって,政治過程論の講義の目的は,第1は,政治学方法論,特に政治学の「科学化」についてである。具体的には,「政治過程論」の創始者,ベントレーの集団アプローチ,1950年後半に始まった行動論革命,1980年代に盛んになった新制度論などについて概説する。第2に政治過程論の集団アプローチを具体的な場面に移してその理解を深めるために利益集団政治を体系的に解説する。個別的なテーマは利益集団の類型,直接ロビイング,間接ロビイング,ロビイストなどである。第3にデモクラシー論と「民主化論」を概念的に区別したうえで,民主化プロセスから改革開放後の中国と台湾の民主化について解説する。

講義の履修後,様々な政治関連問題について異なる立場から理解できるようになるだけでなく,実際の政治プロセスを動態的に理解できるようにするのが到達目標である。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 政治とは何か?第3回 政治学の対象と目的第4回 政治学の科学化革命としての行動論革命第5回 科学的思考方法の基礎第6回 ベントレー政治学の意義第7回 プルーラリズムとコーポラティズム第8回 政治過程と政策過程第9回 過程(プロセス)か,制度か?第10回 「新制度論」の類型第11回 規範的制度論第12回 合理的選択制度論第13回 歴史的制度論と社会学的制度論第14回 利益集団政治か,政党政治か?第15回 公共利益集団第16回 単一争点集団─きれいな政治,きれいな環境,安全な製品第17回 非営利団体ーNPSとNPO第18回 非営利団体ーNGO第19回 利益団体の台頭と消滅第20回 利益集団の分類第21回 集団の影響力行使の手段ー直接ロビイング第22回 集団の影響力行使の手段ー間接ロビイング第23回 ロビイスト第24回 「民主化」の理論的視座第25回 中華民国北京政府と南京国民政府の民主化の失敗第25回 台湾政府の民主化成功と北京政府の政治改革失敗第27回 李登輝政権と台湾の民主化過程第28回 民主進歩党の「中国政策」

履修の注意点授業は,教科書を使う部分とそうでない部分があるので,前回に使用するかどうかを通知する。

準備学習の内容授業の前にレジメと関連する新聞雑誌記事のコピーを配布する。当日の講義の理解を深めるため授業の途中にこのコピーを読んで感想など

を書き,講義終了時に提出する。こうして講義の復習に役立てる。

教科書ガイ・ピーターズ(土屋光芳訳)『新制度論』芦書房,2007年拙著『中国と台湾の「民主化』の試み』人間の科学新社,2005年

参考書ラスムッセン(橋本彰訳)『政治過程論』勁草書房,1976年ベントリー『統治過程論』法律文化社,1994年オルセン『集合行為論』ミネルヴァ書房,1983年アン・ハドック(土屋光芳他訳)『開発NGOと市民社会』人間の科学新社,2003年久米邦男『原因を推論するー政治分析方法論のすすめ』有斐閣,2013年

成績評価の方法定期試験(86%)と授業への参加度(14%)で評価する。参加度とは授業中に配布した雑誌・新聞記事に対するコメントで判断する。

その他特になし

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政治体制論2単位

3・4年次

教授 外 池 力

授業の概要・到達目標私の教育目標は,以下の三つを身につけることです。1 知的誠実さ2 健全な批判精神3 許す勇気本講義の目的は,1・2年生で学んだ政治学,政治史,政治理論の基本を,「デモクラシー」,「人権」,「文化」という軸を中心に発展させることにある。まずデモクラシーの理論を紹介しながら,デモクラシーへの批判や反発は歴史上常にあることを紹介し,デモクラシー批判のパターンを位置づけることにより,安易なデモクラシー批判に絡み取られないようにし,さらなるデモクラシーが可能かどうかを考える。また一方で,人権に対する批判についてもデモクラシーと関連づけながら同じように考察し,それらの概念のもつ有効性を検討する。比較政治体制論という視座を取ることにより,世界の政治のマクロレベルでの比較が可能となり,エスノセントリズム

(自民族中心主義)やナイーブな文化相対主義に陥らない柔軟で責任ある思考を身につけることができる。デモクラシーや人権は人類が共有できる普遍的な制度なのか,それとも文化的・歴史的に相対的になのか,またそれらを支える価値観はどうかを,様々な国や地域での様々な実例を挙げながら考え,普遍主義との相対主義の複雑な関係を考察する。アムネスティ・インターナショナルやその他の人権擁護機関の資料などから常に世界各地での進行形の人権弾圧の最新の資料を随時紹介するので,FREEDOM HOUSE,ヒューマンライツウォッチその他多様な情報を自分で使いこなし,自分の倫理と理論を常に事実から検証していく態度を取れるようにする。数回のレポートで資料を使って自分の意見を論理的にまとめる練習をし,試験で検証する。

授業内容講義は次のような順序で行われる予定である。

なお,授業の最初の10~20分は,毎回,世界や日本の人権に関する最新のトピックを紹介する人権教育を行なう。(1) 問題意識の設定,資料の収集と研究方法,

図書館や図書検索の使い方の簡単なおさらいと神保町古本街の巡り方(安く本を手に入れる方法や古本街の歴史や穴場)などを教える。

(2) デモクラシーの基礎知識(1)デモクラシー批判の構造,デモクラシーは理論的に不可能か?

(3) デモクラシーの基礎知識(2)デモクラシー批判の構造,デモクラシーは望ましくないか?

(4) デモクラシーと人権デモクラシーと人権の対立と補完性を論じる。

(5) 功利と権利,人権批判「みんなのため」をどこまで許すのか?多数は正しいのか?人権批判について

(6) 政治体制の考え方「民主体制,権威主義体制,全体主義体制」という類型学について考える。

(7) 欧米型民主主義への批判「歴史の終わり」と「文明の衝突」について考える。

(8) 文化という「野蛮」と普遍という「押しつけ」(1)文化と人権,文化とデモクラシーについて考える。

(9) 文化という「野蛮」と普遍という「押しつけ」(2)文化と人権,文化とデモクラシーについて考える。

(10) 文化相対主義と普遍主義(1)「文化」vs「人権」なのか? PC などを通じて考える。

(11) 文化相対主義と普遍主義(2)多文化主義とデモクラシーについて考える。

(12) 文化相対主義と歴史主義欧米 VS 非欧米,「相対化」という視座で歴史,社会について考える。

(13)デモクラシーと相対主義相対主義の時代のデモクラシーについて考える。

(14)まとめ,総括普遍的なデモクラシーや人権の構築は可能か。人類共通の価値の構築の重要性と問題点を考え,その問題点の克服を模索する。

履修の注意点自らが問題意識を持ち研究を進めていくことが重要であるから,関心のあるテーマを定め,図書館と神田本の街を使いこ

なせるようになること。そのために,中央図書館の 1F の参考図書コーナーと地下 2F から入る「閉架書庫」などを利用しデモクラシー・人権関

連の資料を手に入れてみること。また神保町のどこかの古本屋で地図を手に入れてみること。*毎回プリントを授業の進行よりも少し早めに配布するので,予習,復習に利用すること。

準備学習の内容各授業でプリントを幾つか配布するが,次の週の内容まで配布することが多いので,熟読しておくこと。またプリントの量が多いので,すべてを授業中に読めないので,未読の部分についても,熟読しておくこと。

教科書特になし

参考書小山力也『古本屋ツアー・イン・神保町』本の雑誌社,フクヤマ『歴史の終わり』三笠書房,サンゲーラ『恥と名誉』解放出版社,トドロフ『歴史のモラル』法大出版会,シュレージンガー『アメリカの分裂』岩波書店,脇浜義明編訳『アメリカの差別問題:PC(政治的正義)論争をふまえて』明石書店,シャピロ『民主主義理論の現在』慶応大学出版会,ウォラーステイン『社会科学をひらく』藤原書店,神保・宮台『アメリカン・ディストピア』春秋社,グリンデほか『アメリカ建国とイロコイ民主制』みすず書房,ドガン『比較政治社会学の新次元』芦書房などアムネスティインターナショナルやヒューマンライツウォッチ,フリーダムハウスのデータは適時配布する。http://www.amnesty.org/ (アムネスティインターナショナルHP)http://www.freedomhouse.org/ (フリーダムハウスHP)http://www.hrw.org (ヒューマンライツウォッチHP)http://hrn.or.jp/(ヒューマンライツ・ナウHP)http://www.indexoncensorship.org/ Index on Censorship(報道の自由)http://en.rsf.org/ (報道の自由)http://www.moj.go.jp/JINKEN/index.html (法務省人権擁護局HP)http://www.unic.or.jp/activities/humanrights/ (国連広報センタHP:ー人権)http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/Pages/HumanRightsBodies.aspx (国連人権機関HP)特に「普遍的・定期的レビュー」http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/UPR/Pages/UPRMain.aspxhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken.html (外務省の人権部分)

「普遍的・定期的レビュー」の日本関連部分http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken_r/upr_gai.htmlhttp://www.jinken.or.jp/jinken-info (HP:人権教育啓発推進センター:HP)http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/links/social.html#sougou 法政大学大原社会問題研究所,社会問題・社会運動関連サイト

(日本国内)https://www.youtube.com/user/humanrights The Human Rights Channel on YouTube国会図書館電子図書館http://www.ndl.go.jp/jp/service/online_service.html#denshi国会図書館デジタルコレクションhttp://dl.ndl.go.jp/CiNii大学図書館の本を探すhttp://ci.nii.ac.jp/books/?l=ja

「本の街」神田神保町オフィシャルサイトhttp://jimbou.info

成績評価の方法試験(70%)および3回以上の(30%)の3回以上のレポート(必修)によって評価する。

その他レポート等でコピーペーストは厳禁,自分で考え自分の言葉で書くこと。

レポート提出は3回とも期限を守ること。

政治体制変動論2単位

3・4年次

教授 外 池 力

授業の概要・到達目標私の教育目標は,以下の三つを身につけることです。1 知的誠実さ2 健全な批判精神3 許す勇気本講義の目的は,1・2年生で学んだ政治学や政治史の基本を,「民主化」,「革命」,「寛容」,「人権」という軸を中心に発展させることにある。ここでは,政治体制の移行もしくは変動という視座を取ることにより,世界の政治の動態をマクロレベルで比較することが可能となる。民主化について,「移行期における正義」というテーマにおいて独裁体制の犯罪への加担者を民主化後にいかに処遇するかといういわゆる「拷問者問題」などを中心に考える。この問題は「戦争犯罪」をどう考えるかということに通ずる問題でもある。たとえばハンチントンは,民主化において過去の政治的犯罪について「裁くべからず,許すべからず,忘れるべからず」と論じているが,果たしてこのような結論は妥当なものであろうか。旧社会主義国の民主化,南アフリカのアパルトヘイト廃止,日本などの戦後処理,死刑問題などの実例を題材にしながら,このような裁きと許しや寛容の問題を歴史的,理論的に検討していく。そのなかで,デモクラシーや人権という概念の重要性や問題点を再検討する。アムネスティ・インターナショナルのニュースレター,FREEDOM HOUSE,ヒューマンライツウォッチなどから世界各地での進行形の人権弾圧の資料を紹介するので,自分の持つ倫理と理論を常に事実から検証していく態度を取ることが求められる。特に,講義を進めるなかで12月10日の国際人権デーに向かけてノーベル平和賞をはじめとする,多くの人権関連の賞やそれに関するニュースが増えるので,そのようなホットで論争的な題材に対する感受性を養い,自らの論理と倫理を深めることが到達目標である。

授業内容講義は次のような順序で行われる予定である。

なお,授業の最初の10~20分は,毎回,世界や日本の人権に関する最新のトピックを紹介する人権教育を行なう。(1) 世界の民主化と自由化

民主化の現状を,FREEDOM HOUSE やアムネスティなどの指標・資料を使って検討する(2) 民主化の理論と民主主義の条件

ハンチントンやダールなど議論を基本として民主化の理論を検討し,民主主義の条件を考える(3) 体制の移行

民主化を政治体制の移行という観点から考える。(4) 拷問者問題について

民主化と革命の関連を考えながら,旧体制の犯罪の扱いについて考えることで,正義と裁きの問題を検討する。(5) 移行期の正義(1)フランスや日本などの戦後処理の事例を通じて,戦後の責任の追及のあり方を考える。

(6) 移行期の正義(2)南アフリカなどの「真実と和解委員会」のプロセスを検討し,裁きと許しの問題を考える。

(7) 移行期の正義(3)円卓会議や協定の問題と非暴力思想を,ポーランドなど具体的事例を通じて考える。

(8) 民主化と寛容(1)デモクラシーを定着させるために必要な寛容について歴史的な視点で考える。特に寛容の父と言われるカステリオについ

て学ぶ。(9) 民主化と寛容(2)

デモクラシーを定着させるために必要な寛容について政治思想的な視点で考える。(10) 民主化と寛容(3)

「他者」をどう位置づけるか,という視点から寛容の問題を考察する。(11) 民主化と寛容(4)

死刑制度について考えることで,裁きと許しの問題を進化させる。(12) 民主化とトラウマ

独裁体制下での犠牲者の心の傷にどう対処するかを考える。集団のトラウマという問題を論じることで,体制と個人の関係を考える。

(13) 世界や日本の人権賞とノーベル平和賞について,平和と人権という観点から考える。(14) まとめ,総括

政治体制を考えるにあたって人権という視点の重要性を考え,またデモクラシーの価値を再確認する。

履修の注意点自らが問題意識を持ち研究を進めていくことが重要であるから,関心のあるテーマを定め,図書館と神田本の街を使いこ

なせるようになること。毎回プリント資料を授業の進行よりも少し早めに配るのでそれらを通じて,予習・復習をすること。

準備学習の内容各授業でプリントを幾つか配布するが,次の週の内容まで配布することが多いので,熟読しておくこと。またプリントの量が多いので,すべてを授業中に読めないので,未読の部分についても,熟読しておくこと。

教科書特になし

参考書ダール『ポリアーキー』三一書房,ハンチントン『第三の波』三嶺書房,ミフニク『民主主義の天使』同文館,山本浩『真実と和解』NHK 出版,ボレイン『国家の仮面が剥がされるとき』第三書館,ローゼンバーク『過去と闘う国々』新曜社,カメン『寛容思想の系譜』平凡社,亀井静香『死刑廃止論』花伝社,ハーマン『心的外傷と回復』みすず書房,ヘイナー『かたりえぬ真実』平凡社,ミノウ『復讐と赦しのあいだ』信山社,ロールズ他『人権について』みすず書房,アムネスティインターナショナルやヒューマンライツウォッチ,フリーダムハウスのデータは適時配布する。http://www.amnesty.org/ (アムネスティインターナショナルHP)http://www.freedomhouse.org/ (フリーダムハウスHP)http://www.hrw.org (ヒューマンライツウォッチHP)http://www.moj.go.jp/JINKEN/index.html (法務省人権擁護局HP)http://www.unic.or.jp/activities/humanrights/ (国連広報センタHP:ー人権)http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/Pages/HumanRightsBodies.aspx (国連人権機関HP)特に「普遍的・定期的レビュー」http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/UPR/Pages/UPRMain.aspxhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken.html (外務省の人権部分)

「普遍的・定期的レビュー」の日本関連部分http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken_r/upr_gai.htmlhttp://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/links/social.html#sougou 法政大学大原社会問題研究所,社会問題・社会運動関連サイト

(日本国内)ヒューライツ大阪https://www.hurights.or.jp/japan/https://www.youtube.com/user/humanrights the Human Rights ChannelThe International Justice Resource Center(IJRC)の文献検索照会ページhttp://www.ijrcenter.org/research-aids/legal-analysis-books-articles-etc/#Book_Article_and_Working_Paper_Databases国会図書館電子図書館http://www.ndl.go.jp/jp/service/online_service.html#denshi国会図書館デジタルコレクションhttp://dl.ndl.go.jp/CiNii大学図書館の本を探すhttp://ci.nii.ac.jp/books/?l=ja

「本の街」神田神保町オフィシャルサイトhttp://jimbou.info

成績評価の方法試験(70%)と3回以上のレポート(必修)(30%)で評価する

その他レポート等でコピーペーストは厳禁,3回ともレポートの期限は守ること

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比較政治論4単位

3・4年次

特任准教授 トパロフ,リュボミール K.

授業の概要・到達目標This course is intended to provide students with analytical knowledge and theoretical and practical skills to understand the subject ofcomparative politics. The course addresses a number of empirical and analytical questions: what are the key differences between democraciesand authoritarian states; what is the state and what role does it play; how to compare democracies; what is the difference between presidentialand parliamentary democracies; what is the link between regime type and economic welfare in the context of India and China?Students are introduced to various methods and techniques of comparative politics. During the course we will analyze the nature of comparativepolitics; the process of state formation and the classification of regimes; the structure of political institutions; the role of political actors; and theprocesses of governance performance. In the course of our sessions students will review the leading research literature and will be introduced tothe theoretical concepts and empirical literature on each topic, and then will be introduced to case studies.

授業内容IntroductionWeek 1 Introduction -What is Comparative Politics-States and RegimesWeek 2 The Nation StateWeek 3 Subject and CitizensWeek 4 Regimes _ varieties of democraciesWeek 5 Regimes _ varieties of autocraciesWeek 6 Case study discussion: South Africa, Nigeria, and Iran InstitutionsWeek 7 Constitutions and Electoral Systems(Memo 1 DUE in class)Week 8 Executives, BureaucraciesWeek 9 Legislatures Quiz 1(10 min)ActorsWeek 10 Political Parties & Party Systems(Memo 2 DUE in class)Week 11 Political Culture and Rational DecisionsWeek 12 Political Activism Quiz 2(10 min)PoliciesWeek 13 Policymaking Process(Memo 3 DUE in class)Week 14 EU Politics _ a new type of governance Quiz 3(10 min)Final Exam TBD

履修の注意点No preparation.

準備学習の内容No preparation.

教科書To be announced at the first lecture.

参考書Please, have a dictionary in paper or electronic handy at all times. Also, use of any writers’ Reference Book, electronic or hard copy, when writingyour memos is encouraged.

成績評価の方法There are three(3)reflection memos and essays required for successful completion of the course. The reflection memos and essays must bebetween 300 words(min)and 900 words(max). While you may choose to write longer essays, your submitted assignments will be read andgraded up to the cut-off point at 900 words.Please, revise and proofread your memos prior to submission. Use of contracted words is not acceptable, i.e. you should write the full forms(ex:do not instead of don’t). Avoid split infinitives and colloquial language as much as possible, especially the general and ambiguous use of verbssuch as “feel” and parasite use of words such as “like.” Proper punctuation and use of grammar is required.Grading Procedure:Participation 15%; Short memos 3x15% = 45%; Final paper/exam 40%

その他Contacts: I check my email regularly and I try to respond promptly to students. In addition, students are encouraged to come and see me duringmy office hours, and to discuss any questions they may have about the course readings, the lectures, and the assignments. In rare cases when yourschedule does not permit you to meet with me during the office hours, alternative times can be arranged. Suchalternative meetings are possiblehowever only by appointment.Late arrivals for class: I will work extremely hard to make it to every class, on time. In return, I ask that you do the same. While there is noattendance sheet(and no attendance kept).Academic Honesty:(Very Important)Meiji University is committed to the principles of intellectual honesty and integrity. All members of theMeiji community are expected to maintain complete honesty in all academic work, presenting only that which is their own in exams, quizzes andassignments. If you have any questions regarding proper attribution of the work of others, please see me before turning the work in for a grade.Important Notice: Students who attempt to misrepresent the work of others as their own will be dealt with harshly,can expect to receive 0%credit for the assignment in question, and may face further academic sanctions.Cell Phones: All pagers or cell phones must be turned off for the entire duration of the class. No use of communicational devices, including SMS,picture MMS, etc. devices will be tolerated during class.Food and Beverages: Showing respect to your instructor and to your colleagues is part of the educational process at Meiji University. Students arestrongly discouraged to bring food and beverages in class. Showing respect for this demand is highly appreciated.Changes in the Syllabus: I reserve the right to modify our course schedule and activities depending on class size and any unforeseen events.

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比較政治論4単位

3・4年次

兼任講師 鄭 俊 坤

授業の概要・到達目標「比較するということがなければ,精神はいかに進むべきかを知らない」。「一つの国についてしか知っていない人は,実はその国についても

知っていない」。これは比較方法の重要性について語った A.ド・トックヴィルの言葉である。比較政治学は個別の地域・事例について比較分析という方法を通じて共通性と独自性を確認し,さらにはそれが何故生じるのかについて理解していく知的作業である。

比較政治学は世界中のあらゆる政治システムを研究の対象とし,また多様な分野を扱う政治学の中でも最も刺激的な分野の一つである。特に,現在も変化しつつある最新の事例や海外の政治に対する深い理解も求められる。本講義では,比較政治の主題,対象,方法論について理解し,さらに代表的なテーマや理論などを取り上げ,比較政治学の主な流れと時代背景について明らかにしていく。

比較政治学の概論的・方法論的理解を土台にして,戦後における比較政治学の主要テーマについて,世界各国での情報を利用しながら,実際の政治が国や地域ごとに異なっている原因について突き止める。例えば,1990年以後のグローバル化と情報化の進展によって,複雑に展開していく地球規模での諸変化とともに,国家,市場,市民社会との関係や役割の変化は民主政治のみならず,共同体のあり方についても大きな影響を与えている。今年度は,EU とアジア共同体などの地域統合に注目しながら,国民国家のあり方や変化について分析する。

さらに,今の社会はどこへ向かおうとしているのか? その力は何なのか? そしてどのような問題が現れているのか? このような根本的なテーマについて身近なところからその手掛かりを見つけて皆で考えてみる。

授業内容Ⅰ.イントロダクション──本講義についてⅡ.現代政治社会の理解

1.20世紀から現在に至るまでの主要変化2.変わり行く国家の意味3.現代の政治を見る眼4.デモクラシーのジレンマについて

Ⅲ.比較政治とは何か1.比較政治の概念と主題2.比較政治の方法と対象3.比較政治学の発展と変化

Ⅳ.主要理論および事例分析1.戦後政治の理解と政治発展論について2.政治文化について3.政治文化論的アプローチの事例研究4.グローバル化と政治変動5.地域統合についての比較考察6.国民国家の変化とその限界について7.地域統合と市民社会の役割8.グローバル化・地域統合と国民国家の変容9.いま,なぜアジア共同体なのか10.アジア共同体形成の可能性と阻害要因11.国家・市場・市民社会の関係変化12.人間の理解と共同体について13.国民国家を超えて14.今日の社会はどこへ向かおうとしているのか?15.まとめ以上のテーマを中心に講義を進めていく。

履修の注意点関連科目を履修し,現代社会に対する問題意識をもって受講することが望ましい。

準備学習の内容関連科目を履修し,現代社会に対する問題意識をもって受講することが望ましい。

教科書特に指定しない。

参考書必要な参考文献については講義に合わせてその都度紹介する。まずは,次の文献を参照していただきたい。

『グローバル・ポリティクス』E・ルアード,人間の科学社。『比較政治学の新動向』H・ウィーアルダ,東新堂。『政治学』久米郁男他,有斐閣。『国家と個人』田中浩,岩波書店。『東アジア共同体』谷口誠,岩波書店。『ナショナリティについて』デイヴィド・ミラー,風行社。

『民族という虚構』小坂井敏晶,東京大学出版会。『アジア共同体の創成に向かって』佐藤洋治・鄭俊坤編著,芦書房。『アジアの地域統合を考える』羽場久美子編著,明石書店。

成績評価の方法期末テストおよび平常点(出席はもとより,授業での積極的発言等)

その他特になし

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比較政治論(東アジア)4単位

3・4年次

教授 堀 金 由 美

授業の概要・到達目標「実験」による理論・仮説の検証が事実上ほぼ不可能,あるいは極めて難しい政治学の世界において,「比較」という方法は,理論化・モデル化のための極めて重要なツール

である。研究・観察の目的が,一般化(理論化・モデル化)ではなく,単にひとつの事象を理解しようとする場合にも,一見不要とも思われる他との「比較」という作業は,実はそのひとつの事象の理解を飛躍的に深めてくれる可能性を持っている。

そこで本講義では,この「比較」というツールを手に,東アジア(東南アジアを含む)の政治を眺めてみたい。わが国をも含むこの地域は,世界銀行による「東アジアの奇跡」という表現にも象徴されているように,戦後の国際政治経済のなかで,注目に値するめざましい発展をとげ,今や,世界経済を牽引する「コア」として,さらなるダイナミックな成長を続けている。この発展の軌跡を,開発(経済発展)と民主化という戦後世界の2つのキーワードを中心的切り口として概観し,「比較」することとする。最終的にひとつの「東アジア政治モデル」の構築を目指すか,あるいは比較に基づいたより強固な「韓国型」「インドネシア型」政治モデルへと向かうのか,それは参加者各自の興味と意思とにまかせることとしたいが,いずれにせよ,この作業を通して得られた知識と経験・視点は,履修者が後に他地域の政治を見る際にも有益なものとなるとともに,東アジア地域の政治経済を理解するにあたっての有用な知識のベースを形成することとなろう。

なお,上記テーマに加え,いわゆる歴史認識問題や朝鮮半島情勢,あるいはアジア太平洋の経済統合に向けた動きなど,今日のアジアと日本との関係を考える際に重要ないくつかのトピックについても,適宜考える機会を取り入れることとしたい。

授業内容[1]総論第1回:イントロダクション:東アジアの政治を見る目-なぜ「東アジア」か?日本とアジアの関係を考える第2回:東アジアの政治・社会の多様性と『東アジアの奇跡』第3回:方法論:政治を「比較」するとは?社会科学としての政治学およびその一領域としての比較政治学第4回:開発過程を理解するためのアプローチ:ポリティカル・エコノミー第5回:比較の枠組み:開発途上国の政治を読み解く既存のモデル第6回:背景:戦後植民地の独立と冷戦第7回:既存の理論(1)近代化論,発展段階説第8回:既存の理論(2)従属論第9回:既存の理論(3)ジョンソンの日本モデルと開発主義国家第10回:既存の理論(4)ジョンソンモデルの東アジアへの応用第11回:既存の理論(5)ハガードのポリティカル・エコノミー第12回:既存の理論(6)エバンスの略奪国家と開発主義国家第13回:既存の理論(7)コーリの理論と21世紀の開発主義第14回:戦後社会科学の理論的発展と開発主義国家論の位置づけ,まとめ

[2]各論:戦後東アジア諸国の開発と政治,民主化第16回:第一部で学んだ理論の復習─東アジアの開発主義モデル第17回:民主主義の理論:ダールの『ポリアーキー』第18回:20世紀後半の民主化:ハンティントンの『第三の波』第19回:冷戦と戦後国際政治の枠組み,第20回:ケース(1)韓国:開発主義の典型モデル(その1.歴史的背景と制度,環境)第21回:ケース(1)韓国:開発主義の典型モデル(その2.民主化と先進国化)第22回:ケース(1)韓国:理論モデルと歴史の再検討)第23回:ケース(2)台湾:第二のモデル(その1.歴史的背景と中台関係)第24回:ケース(2)台湾:第二のモデル(その2.韓国との比較)第25回:ケース(3)シンガポール:華人都市国家の戦略第26回:ケース(4)タイ・マレーシア・インドネシア:NIES への道第27回:まとめ(1)東アジアの開発と政治・民主化,そしてアジア危機第28回:まとめ(2)モデル化の可能性と現代性,他地域の政治を見る際のインプリケーション

履修の注意点経済政策は,先進国・途上国の別にかかわらず,いかなる国においても現代政治における最大の争点のひとつである。経済政策の政治的意味を理解するには,まず,その政

策の経済的意味がわからねばならない。そこで,本講義のみならず,現代社会をよりよく理解する術として,別途経済学の基礎知識(特にマクロ経済学や貿易・産業政策に関する知識)を身につけるよう,何らかの形で努力してほしい。本講義についても,経済学の基礎知識がある方が,より理解が深まるであろう。

また,同じく「現代」に対する理解を促進するため,歴史,特に近代以降の世界史,東アジア史,日本史を各自が復習しなおすことを期待したい。歴史は重要である。なお,前半で学ぶモデルと後半の実証,すなわち現実に照らしたモデルの再検討は,切り離しがたい密接な関係を有する一連の知的作業をなす。モデルへの理解なくして比

較の作業は意味をなさないので,万一,講義に出席できない事情がある場合には,必ず自己の責任においてその内容をフォローしてほしい。

準備学習の内容理解を助けるための開講前の準備としては,参考文献の欄に記載の『アジア政治を見る眼』を読んでおくことが望まれる。その他の参考文献については,講義の進捗に合わせて随時紹介するので,積極的に参照してほしい。毎回の準備については,毎回,授業で用いるパワーポイントのファイルを事前にOh-o!Meiji にアップしておくので,それをダウンロード・プリントして目を通した上で授業に参加すること。また,随時関連参考書を紹介するので,復習およびさらなる視野の拡大のため,ぜひ,参照してほしい。いつくかの重要参考書については,選択制のレポート課題図書として指定するので,積極的に取り組んでもらいたい。

教科書特に指定なし。

参考書『アジア政治とは何か-開発・民主化・民主主義再考』岩崎育夫,中央公論社 2009年『アジア政治を見る眼-開発独裁から市民社会へ』岩崎育夫,中公新書 2001年

『20世紀システム 4.開発主義』,東京大学社会科学研究所編,東京大学出版会 1998年『アジア政治読本』,佐藤宏・岩崎育夫(編著),東洋経済新報社 1998年『アジア経済論 新版』,原洋之介(編),NTT 出版 2001年『新興アジア経済論-キャッチアップを超えて』,末廣昭,岩波書店 2014年『第三の波-20世紀後半の民主化』,S.P.ハンチントン,三嶺書房 1995年『アジアの政治経済・入門 新版』,片山裕・大西裕(編),有斐閣ブックス 2010年『東アジアの開発経済学』,大野健一・桜井宏二郎,有斐閣アルマ 1997年なお,この他にも,授業において各回の内容に応じた参考文献を紹介するので,各自の興味に応じて積極的に参照の上,興味・視野を広げていただきたい。

成績評価の方法原則として,平常点(積極的参加と授業への貢献度)40%,および期末レポート60%を目安とし,,総合的に評価する。ただし,選択制の課題レポートに取り組む等,特に

積極的な参加については,加点の対象とする。

その他特になし

─ 204 ─

Page 206: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

計量政治学2単位

3・4年次

教授 井 田 正 道

授業の概要・到達目標現代社会,現代政治を理解するためには,データの分析は不可欠である。この授業では,現代の政治と社会を理解するために,まず,統計調査の歴史,世論調査の技法,そしてデータの見方について講義する。デモクラシーにおいては国民に主権があり,それゆえ,世論の研究は必要不可欠である。そこで,次に,日本における有権者政治の展開について個々の事例を取り上げて考える。受講者は,この授業から,政治の数量アプローチの基礎的理解とその意義について考える力を身につけてほしい。あわせて,社会データの分析事例も紹介したい。

授業内容第1回目 a. イントロダクション第2回目 政治学の科学化と数量化第3回目 世論調査の技法第4回目 統計解析の手法第5回目 投票行動論(1)アメリカ第6回目 投票行動論(2)アメリカ第7回目 投票行動論(3)日本第8回目 先進民主主義諸国における「政党─有権者」関係の変化第9回目 集計データを用いた選挙分析第10回目 地方選挙の計量分析第11回目 55年体制期の政治意識第12回目 社会・生活データの分析第13回目 2017年参院選の分析第14回目 まとめ

履修の注意点政治現象を学問的に見ることと,ジャーナリスティックに見ることの違いを理解すること。授業には教科書を持参すること。

(しばしば教科書に掲載してあるデータ等を参照してもらう)。

準備学習の内容しっかりと復習をすること。

教科書『政治・社会意識の現在』 井田正道 北樹出版 2008年

参考書『世論調査を読む-Q&Aから見る日本人の〈意識〉』 井田正道 明治大学出版会 2013年

成績評価の方法レポート(30%)定期試験(70%)

その他特になし

政治行動論2単位

3・4年次

教授 井 田 正 道

授業の概要・到達目標この授業では,主として,現代日本人の政治意識,とりわけ,世論の変化に焦点を当て,その変化が,選挙過程・政治リーダーの選出過程に,そして政策決定過程にどのような影響を及ぼしたかについて考える。議会制デモクラシーのもとでは,世論や有権者の投票行動の重要性の高さはいうまでもなく,現代政治学では,それらの研究は政策決定過程の分析と同様に重視されてきた。ここでは,これまでに蓄積されてきた知見を整理し,今後の展望にも言及する。また,この分野でもっとも研究蓄積の多い,アメリカ政治についても言及する。受講者は,この授業から,政治行動の基礎的理解とその意義について考える力を身につけてほしい。

授業内容第1回目 a. イントロダクション第2回目 政治的態度第3回目 政治と文化第4回目 政治改革の帰結第5回目 選挙制度と政党システム第6回目 55年体制下の政治意識第7回目 政党支持基盤の変化第8回目 無党派層を考える第9回目 業績評価意識第10回目 安倍政権と世論第11回目 政治関心について第12回目 18歳選挙権導入の影響第13回目 最近の世論について第14回目 まとめ

履修の注意点政治現象を学問的に見ることと,ジャーナリスティックに見ることの違いを理解すること。授業には教科書を持参すること。

(しばしば教科書に掲載してあるデータ等を参照してもらう)。

準備学習の内容復習をしっかりすること。

教科書『日本政治の展開-有権者意識の視点-』 井田正道 北樹出版2018年

参考書『アメリカ分裂』 井田正道 明治大学出版会 2017年

成績評価の方法レポート(30%)定期試験(70%)

その他特になし

─ 205 ─

Page 207: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

国際関係史4単位

3・4年次

教授 川 嶋 周 一

授業の概要・到達目標現在の国際社会はいかなるアクターによって成り立ち,いかなるダイナミズムに基づいて行動することで成り立っていくのか。そしてその

成り立ちはいかなる構造を作り出していくのか。現在を知り,未来を占うためには,歴史に根差した知識と「ものの見方」は不可欠である。国際関係史とは,このようなグローバルな視点の下から,「いま」の「世界(=国際社会)」がどのような過去から成り立っていったのかを検討していく学問である。ただし,本講義で取り上げる「世界」は基本的に西洋世界,とりわけヨーロッパ発祥のそれであることには注意されたい。国際関係の歴史を学問的知見によって切り取ったとき,かつて高校や受験で習った「世界史」とは異なる,暗記に留まらない歴史認識と世界認識を持つことが可能となるだろう。そのような認識を涵養することが,本講義の目的である。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 「国際関係史」とはいかなる学問か?第3回 「ヨーロッパ的」近代国際体系の成立第4回 ヨーロッパ的国際体系の拡大:ローカルな文明とグローバルな接続第5回 グローバル・トランスフォーメーション:19世紀における国際秩序変動第6回 「失われた19世紀(1)」:19世紀前半における国際主義第7回 「失われた19世紀(2)」:19世紀後半における国際主義第8回 第一次世界大戦の勃発とその帰結:20世紀世界の始まりと戦間期秩序第9回 ヴェルサイユ条約と戦間期秩序第10回 逆転した不均衡な体系(1):戦間期国際関係から20世紀理解へ第11回 逆転した不均衡な体系(2):グローバルな国際連盟第12回 奈落の底へ:危機の三〇年代第13回 地の底からの眺め:第二次大戦中における戦後構想第14回 第二次大戦の国際政治史第15回 戦後秩序の成立と冷戦の勃発(1) 1943-1946第16回 戦後秩序の成立と冷戦の勃発(2) 1947-1948第17回 冷戦における対立の諸相─1950年代─第18回 冷戦と音楽第19回 核エネルギーをめぐる国際関係史第20回 「真にグローバルな国際社会」の形成へ?:第三世界,脱植民地化,国連第21回 「長い70年代」:グローバリズムの登場と戦後秩序の転換第22回 冷戦の終わりの始まり:1980年代の国際政治第23回 ベルリンの壁の崩壊:東ドイツの統治崩壊,ヨーロッパ・ピクニック計画から壁の崩壊へ第24回 「Back to the Future?」:冷戦終焉後における西側秩序の拡大と民族紛争の激化第25回 中東問題の国際関係史第26回 ビンラディンの10年第27回 21世紀の歴史は記述できるか?第28回 まとめと総括

履修の注意点上記授業内容は変更があり得るので,講義を履修する予定の学生は,必ず第1回のガイダンスに出席されたい。ガイダンスにて,詳しい講

義予定,参考文献リスト,成績評価法を説明する。本講義の内容は,一見すると高校までの「世界史」の内容に似ているが,世界史履修者であるかどうかはあまり関係がない。重要なのは,

20世紀の歴史については,ある程度知っておいた方が得である。その点で,映像教材であるが,DVD『映像の世紀』を全巻視聴しておくことを,強く薦める。 また,この講義は基本的に政治学の枠内で展開されるので,さまざまな政治学関連科目をよく勉強してほしい。

準備学習の内容DVD『映像の世紀』を全巻視聴しておくこと。参考書を入手し,内容について把握しておくこと。

教科書開講時に指示する。

参考書詳しい参考書リストを第1回のガイダンスで配布する予定だが,とりあえず以下が主要な参考書である(順不同)。遠藤乾(編)『ヨーロッパ統合史』(名古屋大学出版会,2008年);トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史(上)(下)』(みすず書房,2008

年);有賀貞『国際関係史:16世紀から1945年まで』(東京大学出版会,2010年):石井修『国際政治史としての20世紀』(有新堂高文社,2000年);佐々木雄太『国際政治史:世界戦争の時代から21世紀へ』(名古屋大学出版会,2011年)

成績評価の方法定期試験(50%)およびレポート(50%)。ただし,出席へのインセンティブとして,平常点を設ける。平常点については,毎回質問票・感

想票を配布し,記入のあったもののみ,点数としてカウントする。詳細はガイダンスで説明する。

その他特になし

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国際関係史4単位

3・4年次

特任准教授 トパロフ,リュボミール K.

授業の概要・到達目標This course is intended to introduce students to a wide range of questions and problems related to the increased threats to global security fromvarious non-state actors, and the ways to counter them.The objective of the course is to provide students with deeper and more comprehensiveunderstanding of the origins, evolution, motives, and types of modern ever more global terrorism, and the means to counter it.During the firstpart of the course, students will examine the roots, origin, nature, objectives, strategies of terrorism, and organization of terrorist groups.We willalso discuss the political, psychological, socioeconomic, and religious causes of terrorist violence, with emphasis on the impact of globalizationunderstood as increased channels of communication, transnational economic ties, and technology, distinctions between terrorism and other formsof political violence, and the reasons that individuals resort to terrorism, the role of states in supporting or tolerating terrorism. In the secondpart of the course we will apply the theoretical concepts we have learned to various areas of conflicts, from Afghanistan to the Middle East, to FarEast Asia, to Latin Americaand the United States. By the end of this course, the students will be familiar with the main scholarly literature andrecent research on terrorism, as well as the possible military, foreign and domestic policy making, legislative, economic, and social approaches tosuccessful countering political violence.

授業内容Week 1 Introduction to the Topic: Policies, Syllabus, Readings, Expectations, EvaluationsWeek 2 Terrorism: A ConceptWeek 3 Definition(s)of Terrorism Mission ImpossibleWeek 4 History of Terrorism Part I from Terror to Terrorism: Historical PerspectiveWeek 5 History of Terrorism Part II The State and Terror from AboveWeek 6 History of Terrorism Part III The Coming of Modern TerrorismWeek 7 Explanations of Terrorism Systemic Explanations: Politics and EconomicsWeek 8 Explanations of Terrorism Group and Individual Explanations: Psychological CausesWeek 9 Explanations of Terrorism The Rise of Suicide TerrorismWeek 10 Explanations of Terrorism Religion and Terrorism: Jihad, Holy War, Just WarWeek 11 CBRN Assessment of RiskWeek 12 Case Study al QaedaWeek 13 Case Study Central Asia: Pakistan, Afghanistan, UzbekistanWeek 14 Counter-terrorism, War on Terror, Intelligence, and Technology: The Use of Drones

履修の注意点General: This is a Fourteen-week, full credits regular semester course, with substantial work requirements.The course load, including readings,written assignments, and exams are designed to be manageable and doable, according to the requirements of Meiji University for academicperformance and excellence in higher education. Readings: Students are expected to do their assigned readings prior toeach class and comeprepared for class.All reading materials are regarded as complimentary to the lectures, and not as substitute for the latter. Attendance:Attendance is mandatory and regular attendance will be positively reflected as part of the final grade.Absence from a particular lecture, examor section, for any reason, cannot serve as grounds for dispute of unsatisfactory performance.No make-ups will be given for any part of thiscourse, except in extremely rare, special extenuated circumstances. Participation: Participation is part of the grading, and as such has directimpact on your final grade.Students are encouraged to make a fair effort to participate both in class and in their sections by asking questions,making comments, and providing analytical explanations.

準備学習の内容No preparation.

教科書TBA

参考書Sources and citations: Do not, ever, plagiarize! Plagiarism will be dealt with harshly.We use very sophisticated and highly effective plagiarismsoftware, so be advised and do not fall pray to temptations for easy op-outs.Provide citations to quotes and to any ideas that you use that are notyour own.Any information, which is not common knowledge and is taken from an outside source, should be cited according to a standard citationsystem.The MLA, Chicago, or American Psychological Association style manuals are all acceptable guides.Just be consistent.If you need tocite information obtained online, give the URL of the web site.No more than one quarter of your sources may be from the web.If in doubt,consult with me.

成績評価の方法Assignments: There are two(2)short reflection(1-2 pages)memos required for successful completion of the course.Not submitting one ormore memos will be reflected in the formula for computing the final grade for the course.All memos must be submitted online via Oh-o MeijiSystem.No hard copies must be submitted. In addition, there is a final exam 5-10 minutes power point presentation on specific IO oractivity. Please, revise and proofread your memos prior to submission.Be advised that use of spelling software is not always enough to saveyou from embarrassing spelling errors.Use of contracted words is not acceptable, i.e.you should write the full forms(ex: do not instead ofdon’t). Grading Procedure: Response Memos: 2x15% each = 30%; Participation 15%; Attendance =15%; Final Exam: 40%

その他Academic Honesty:(Very Important)Meiji University is committed to the principles of intellectual honesty and integrity.All members ofMeiji University community are expected to maintain complete honesty in all academic work, presenting only that which is their own in exams,quizzes and assignments.If you have any questions regarding proper attribution of the work of others, please see me beforeturning the work infor a grade. Cell Phones: All pagers or cell phones must be turned off for the entire duration of the class.No use of communicational devices,including SMS, picture MMS, etc.devices will be tolerated during class. Food and Beverages: Showing respect to your instructor and to yourcolleagues is part of the educational process in Northeastern University.Students are strongly discouraged to bring food and beverages in class.Showing respect for this demand is highly appreciated. Changes in the Syllabus: I reserve the right to modify our course schedule and activitiesdepending on class size and any unforeseen events.

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アメリカ政治論2単位

3・4年次

准教授(情) 清 原 聖 子

授業の概要・到達目標トランプ政権誕生からほどなくして,トランプ大統領は敵対するメディアを「フェイクニュースメディア」と呼び,ツイッターで攻撃したことが日本のメディアでも大々的に取り上げられたことは記憶に新しい。2016年大統領選で大きく分断されたアメリカ社会はこれからどこへ向かっていくのか,日米関係にどのような影響があるのだろうか。トランプ政権のアメリカを論じるためには,まず,アメリカ政治の近年の政治動向について,流れを理解する必要がある。そこで,本授業では,日本政治との比較論的な視座からアメリカの政治制度の概説を行い,現代アメリカ政治の抱える諸課題について,内政外交両面について,検討していきたい。初めに大統領選挙の仕組みや大統領と議会の関係,裁判所の役割といった政治制度について基本的な知識を学ぶ。その上でホットな争点である人種問題,同性婚,銃規制,宗教,経済,移民などの問題を説明する。授業の後半では,超大国アメリカと国際社会との関わりについても理解を深められるよう,アメリカ外交の歴史的な流れから日米関係についても扱う予定でいる。また本授業では,大統領が既存メディアを非難してツィッターで直接国民に情報発信を行う時代である点に鑑みて,とりわけアメリカ政治におけるメディアの分極化やソーシャルメディアを含むメディアの役割に注目して講義を行う。この授業を通じて,社会人となっても役立つように,現代アメリカ政治・社会を見るための自分なりの尺度を身につけてもらいたい。

授業内容第1回 aのみガイダンス(アメリカ政治を学ぶ意義)第2回 アメリカ合衆国の成立,大統領制と議院内閣制の違い第3回 選挙制度と2000年,2008年,2016年大統領選挙第4回 大統領と連邦議会の関係第5回 政策形成過程におけるメディアと利益集団の役割第6回 司法(最高裁判所)の政治的役割第7回 中間試験(a),政治・文化・宗教・イデオロギー第8回 マイノリティ,人種問題の過去と現在第9回 地方自治と連邦制第10回 外交と安全保障,パブリック・ディプロマシー第11回 日米関係第12回 現代アメリカ政治の動向(1)第13回 現代アメリカ政治の動向(2)第14回 まとめ内容は必要に応じて変更の場合もある。

履修の注意点アメリカ政治の初学者向けの講義を行うが,毎回授業の最後にリアクションペーパーを書く時間をとる。積極的に授業に参加する姿勢が望ましい。

準備学習の内容選択式問題により基礎的用語知識を問う中間試験を行う。定期試験は論述式が中心。授業では最新のニュースについても触れるので,日ごろからアメリカ政治や社会に関するニュースを見ておくことを勧める。

教科書『アメリカ政治第3版』久保文明・砂田一郎・松岡泰・森脇俊雅編著(有斐閣アルマ)2017年

参考書『戦後アメリカ外交史第3版』佐々木卓也編(有斐閣アルマ)2017年『ポスト・オバマのアメリカ』山岸敬和・西川賢編著(大学教育出版)2016年

『アメリカ大統領制の現在』待鳥聡史(NHK出版)2016年『アメリカ政治の壁─利益と理念の狭間で』渡辺将人(岩波新書)2016年

『アメリカ政治 制度・文化・歴史』西山隆行(三修社)2014年『アメリカにとって同盟とはなにか』公益財団法人日本国際問題研究所監修,久保文明編著(中央公論新社)2013年

成績評価の方法定期試験(60%),授業への参加度(リアクションペーパー:20%),中間試験(20%)評価に際して重視するポイント:理解力・論理的思考力

その他特になし

ラテンアメリカ政治論2単位

3・4年次

兼任講師 舛 方 周一郎

授業の概要・到達目標激動のラテンアメリカで,いま,何が,なぜ,どのように,起

こっているのか。ラテンアメリカは,国際政治学では周辺の地域に位置づけられてきた。しかし同時に,この地域は長らく,経済発展・民主化・紛争・社会運動など,普遍的な政治現象を理解するための実験場であった。ラテンアメリカが直面してきた課題は,現在のアジア・アフリカ・中東諸国が直面する課題でもある。本講義では,米州関係と国内政治過程に焦点を当てながら,ラテンアメリカの歴史的背景と政治体制の基本構造を理解することで,現代に通じる複雑な政治社会構造と同地域が世界に放つ多様性を解明することを目指す。

授業内容第1回目 授業の概要説明第2回目 ラテンアメリカの政治社会構造第3回目 19世紀末までのラテンアメリカ国際関係第4回目 20世紀初頭のラテンアメリカと米州関係第5回目 ポピュリズムと労働運動第6回目 キューバ革命と米州関係第7回目 メキシコ革命と革命後の政治体制第8回目 軍事政権と市民運動第9回目 映像鑑賞第10回目 1980年代の経済危機と民主化過程第11回目 中米紛争(1):紛争前の社会構造第12回目 中米紛争(2):中米の和平構築第13回目 ラテンアメリカにおける左派の台頭第14回目 活発化する先住民運動

履修の注意点講義はパワーポイントと映像資料等を使用して行われる。パワー

ポイントの内容と補足資料は,Oh-o!Meijiにアップロードするので各自がプリントアウトして授業に持参すること。また,講義終了時に,毎回リアクションペーパーへの記入と提出を求める。

準備学習の内容講義は,ラテンアメリカ政治の初学者を対象とするが,政治学の

基礎的な知識を備えていることが望ましい。また配付資料には,あらかじめ目を通しておくこと。

教科書特定の教科書は使用しない。ただし,初回の講義で毎回の授業内

容と関連した基礎的な文献や資料を紹介する。

参考書初回の講義で参考文献リストを配布する。特に,①久保慶一ほか

『比較政治学の考え方』(有斐閣),②後藤政子ほか『ラテンアメリカはどこへ行く」(ミネルヴァ書房),③オリヴィエ・ダベーヌ『地図で見るラテンアメリカハンドブック』(原書房),④松下洋・乗浩子編『ラテンアメリカ 政治と社会(全面改定版)』(新評論)の4点を推薦する。

成績評価の方法リアクションペーパー(20%),レポート(30%),期末試験

(50%)

その他日ごろから,国内外の新聞記事(特に政治欄・国際欄と個人的に

関心のある話題)を読む習慣をつけましょう。

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アフリカ政治論2単位

3・4年次

兼任講師 石 川 薫

授業の概要・到達目標アフリカの実際の姿(過去・現在)を把握した上で,国造りおよび持続的開発に苦闘するアフリカ諸国の実情と工夫,立ち上がる政治的決意とその実践について考え,学びます。この授業は,事実関係を学びつつ,考える力を深めることを主眼としています。

授業内容第1回:イントロダクションおよびアフリカ概説(その1):今学期の

授業の流れを説明した上で,アフリカが乗りこえようとしている地理上および歴史上のハンディを概説。「アフリカ史」は誰が書いたのか。アフリカのイメージと本当のアフリカの違い,ミラー図法が招く錯覚と南北問題について考える。

第2回:アフリカ概説(その2):「文明」と「野蛮」と言う概念を作り出したヨーロッパによるアフリカの破壊。「野蛮」とは何か。

第3回:国家の3要素(権力・領土・国民):なぜアフリカの首都は海岸線に多く,国境は直線なのか。

第4回:言語と国家:アフリカの言語の状況。なぜアフリカには多言語国家が多く,また一つの言語がいくつかの国にまたがっているのか。「公用語」とは何か,「母語」とは何か。「先進国」ではどうだったのか。

第5回:宗教と国家:アフリカ大陸を地理的に2分しているイスラム教地域とキリスト教地域。イスラム教の「静かな普及」,ヨーロッパより古いアフリカのキリスト教,19世紀のキリスト教と植民地化の関係について学び,南スーダンの独立が何を意味するかを考える。

第6回:アフリカの紛争:独立闘争,冷戦時代の代理戦争の実態を見つつ,アフリカ大陸に差す「民族国家」の幻影について考える。

第7回:国造りにおける国家と個人の役割:国家はどのように個々人の生きる力をつけることができるのか,あるいはつけるべきなのか。また,国際社会における「慈善」と「連帯」の違いは何か。

第8回:生きる力(その1):国民の健康を守る:世界3大疾病および熱帯病との戦い。現代医学で本来なら防ぎうる死に今なお直面する途上国の実態と対策について学び考える。

第9回:生きる力(その2):水と衛生: 蛇口をひねれば清潔な水が出てくるという国は少ない。また世界の25億人は衛生施設(トイレ)へのアクセスがない。公衆衛生の基本とは何か

第10回:生きる力(その3):次世代を育てる:教育を受けることは生き抜く上で重要だが,その実践には障害も多い。

第11回:生きる力(その4):教育の機会を失した人々に生きる術を伝える: 学校に行けなかった人々が,「読み・書き・そろばん」に加えて「手に職」を付ける方法は何か。

第12回:生きる力(その5):アフリカの女性:実は強かったかつてのアフリカの女性(二人の女王の例,商家の女主人たち)。しかし19世紀のヨーロッパ人宣教師の介入で女性の権利は大きく制限された。今日のアフリカではどうか。

第13回:アフリカの再生:園芸作物(花卉,インゲン,茶など)はアフリカの未来を開けるか。農業を支える女性農民と小規模農家の役割を学ぶ。

第14回:日本とアフリカ:思いのほか古い接点があった。国造りにおける日本とアフリカの考え方について学ぶ。

履修の注意点特別の注意事項はありません。日頃から,国際関係や開発関係の報道,ドキュメンタリー番組等に関心を向けてください。

準備学習の内容授業では多数のスライドを使用します。内容を咀嚼するために,予習・復習として教科書およびスライドを読み,必要に応じて提示された関連資料を自分で探究するとさらに理解が深まります。

教科書「『未解』のアフリカ」,石川薫,小浜裕久著,勁草(けいそう)書房(2018年1月15日発行)

参考書『新書 アフリカ史』 宮本正興および松田素二編 (講談社現代新書)1997年

成績評価の方法期末試験(70%),授業への貢献度(30%)

その他特にありません

ロシア政治論2単位

3・4年次

教授 外 池 力

授業の概要・到達目標教育目標は,以下の三つを身につけることです。1 知的誠実さ2 健全な批判精神3 許す勇気ソ連は既に歴史となり,ロシア史のなかの一つの時代を指し示すにすぎないと言われるようになった。しかし,現在のロシア・東欧の政治を考えるだけでなく,現代世界の政治経済,歴史,思想を考えていくうえで,社会主義,革命,計画経済,スターリン主義,収容所,全体主義,そしてそれらに対する反発と超克への努力と挫折などのテーマを考察することは重要である。「誤った倫理は,搾取工場や強制収容所や死の行進へ向かうための,欠かせない一歩なのだ。」(サイモン・ブラックバーン)という言葉が示すように,より良き社会の構築を目指した人々が手にした政治体制が,あまりに

「野蛮」なものだったというプロセスについては,まさに思考の糧といえる題材である。また日本において,ソ連をモデルにした革命が挫折した歴史についても,「蟹工船」などプロレタリア文学,転向,党派間の闘争,などのテーマを通して,なぜ,「戦争と人権抑圧」を防ぐことがことができなかったのかについても検討する。また同時に,現代のロシアの政治についても,その制度や政治文化,また人権問題などを通じて,考察を進める。具体的な到達目標としては,冷戦崩壊後,直接的には理解がしにくくなった革命,社会主義,ソ連などへの理想化とその挫折について,20世紀の政治史,思想史を読み解くためだけでなく,現在の政治,社会を考えるためにも有効な視座を得ることにある。また,数回課すレポートと試験などを通じて,自分の独自の意見を表現できるようにする。

授業内容講義は次のような順序で行われる予定である。

(1) 問題意識の設定,資料の収集と研究方法図書館や図書検索の使い方の簡単なおさらいと神保町古本街の歴史と巡り方(安く本を手に入れる方法)などを教える。

(2) 社会主義,そしてソビエト・ロシアを考えるソ連崩壊から約20年経ち,20世紀の歴史,政治,思想を理解する重要なファクターである「社会主義国」の意味や実態に

ついて理解するのが困難になっているともいえる。そこで現在的視点から社会主義を多角的に概観する。(3) ソ連の崩壊と現代ロシア政治

ソ連体制のどこに問題があったかを考え,現在のロシア政治の特徴を考察する。(4) ソ連・ロシアの人権問題

ソ連時代と現代ロシアの人権問題などを題材に,ロシアの政治体制について考える。(5) ロシア革命とその影響

ロシア革命が世界各国の政治,経済,文化に与えた影響は多大なものがあり,これをめぐる論争を紹介し,現代に通じる問題提起をする。

(6) 収容所問題ソ連における強制収容所の歴史とメカニズムを考察する。ソ連における強制収容所についての研究を紹介し,現代への含

意を思想的な視点をまじえて論じる。(7) 芸術と政治(1)

ソ連の文学運動と「蟹工船」に代表される日本の戦前のプロレタリア文学運動の連関を事例にしながら,全体主義体制下の芸術やロシア革命・ソ連が日本の思想に与えた影響について考える。

(8) 芸術と政治(2)ソ連の文学運動と日本の戦前のプロレタリア文学運動の連関を事例にしながら,「転向」や「政治と文学」の問題を視野

に入れる。(9) ソルジェニーツィンと『収容所群島』

ソルジェニーツィンの『収容所群島』が世界に与えたインパクトやその意義を考えることで,体制と人間について考える。サルトル・カミュ論争などを通じて政治とテロル(政治的暴力)についても考える

(10) スターリン主義の考察スターリンとスターリン主義について,歴史家の議論だけでなく,さまざまな思想家の見解を検討しながら,そのメカニ

ズムを考える。(11) 全体主義論について

全体主義論とその応用,全体主義概念の有効性ついて検証する。(12) 独裁体制下の民衆

これまでの議論を援用しながら,独裁下の民衆の生活や心理を考え,独裁体制のメカニズムを論じる。独裁体制に普通の人々はいかに関わったのか,という問題を通して,政治体制と市民の関わり考える。

(13)「普通の人々」独裁体制を支えていたのは異常な人々ではなく,むしろ「普通の人々」であることを,ナチズムやスターリン主義の研究

成果なども援用しながら,考察する。(14) まとめ,総括

履修の注意点自らが問題意識を持ち研究を進めていくことが重要であるから,関心のあるテーマを定め,図書館と神田本の街を使いこ

なせるようになること授業中に,プリントを授業の進行よりも少し早めに配布するので,予習・復習に利用すること。また神保町古書店に行っ

て,古書店 MAP を手に入れワンコインで本をともかく買ってみること。

準備学習の内容各授業でプリントを幾つか配布するが,次の週の内容まで配布することが多いので,熟読しておくこと。またプリントの量が多いので,すべてを授業中に読めないので,未読の部分についても,熟読しておくこと。

教科書なし

参考書ソルジェニーツィン『収容所群島』1~6巻,新潮文庫,トドロフ『極限に面して』法大出版会,ボッファ『スターリン主義とはなにか』大月書店,ギル『スターリニズム』岩波書店,ゲッティ『大粛清への道:ソ連極秘資料集』大月書店,マンデリシターム『流刑の詩人マンデリシターム』新潮社,松本健一編『詳解現代論争事典』流動出版,思想の科学研究会編『共同研究転向』1~6,平凡社,東洋文庫アプルボーム『グラーグ』白水社,富田武『シベリア抑留:スターリン独裁下,「収容所群島」の実像』中央公論新社吉本隆明『マチウ書試論・転向論』講談社文芸文庫アーレント『イェルサレムのアイヒマン:悪の陳腐さについての報告』みすず書房,ブラウニング『普通の人々』筑摩書房,ファイジズ『囁きと密告』白水社,ネイマーク『スターリンのジェノサイド』みすず書房トラヴェルソ『全体主義』平凡社国会図書館電子図書館http://www.ndl.go.jp/jp/service/online_service.html#denshiCiNii大学図書館の本を探すhttp://ci.nii.ac.jp/books/?l=ja

「本の街」神田神保町オフィシャルサイトhttp://jimbou.infoソ連時代のテロルの犠牲者のデータベースhttp://lists.memo.ru/index.htmシベリア抑留者犠牲者データベースhttp://yokuryu.world.coocan.jp/meibo2.html

成績評価の方法年3回以上のレポート(必修)(30%)と試験(70%)で評価する

その他レポート等でコピーペーストは厳禁,レポートの提出期限は3回とも守ること

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東欧政治論2単位

3・4年次

教授 外 池 力

授業の概要・到達目標私の教育目標は,以下の三つを身につけることです。1 知的誠実さ2 健全な批判精神3 許す勇気ロシア・東欧地域の政治に関して,これらの地域の各国の特色を踏まえながら,人権やナショナリズムなどを軸にして考える。再び台頭し始めたロシアの大国主義を,周辺諸国との政治と関連づけながら論じていく。また特に EU 加盟やエネルギー問題など現在ロシアと東欧諸国の関係で重要になっている諸点を考察する。またこの地域の人権問題に絡めて,社会運動についても紹介する。またソ連崩壊後多発した民族紛争について,これらの地域の民族の多様性を踏まえながら,各国のナショナリズムや民族紛争なども含め幾つかのケースを取り上げながら,様々なナショナリズムに関する理論を検討する。その際に,ナショナリズムの理論や思想についての考察を読み解く作業も行う。社会主義とナショナリズムについても,インターナショナリズムと関連性に焦点をあてて考察する。この地域の様々な民族紛争や反ユダヤ主義の問題をポグロムやホロコーストの実態や原因を探ることによって考察する。ナショナリズムは,どの国も自国の特殊性,優位性を主張するが,比較すれば,その本質的構造は同様であり,ナショナリズムの過度の強調は問題があることを気づくことと同時に,他国や過去の民族紛争や民族差別の経験の反省が,現在の自分たちにも生かすことができるということを学び,健全な批判精神を身につける。被害者意識が攻撃性を生むことや「わかりやすい説明」の危険などの普遍的テーマについても考察する。

授業内容講義は次のような順序で行われる予定である。

(1) はじめに:本授業の進め方,評価方法,概要など(2) 東欧の政治;歴史と文化(3) 東欧の政治;CIS 諸国も含めその政治問題の概観(4) ロシア・東欧のナショナリズム,民族問題(5) ナショナリズム,民族問題についての理論や思想(6) 日本のナショナリズムについて(7)「幻想の共同体」と「共同幻想論」(8) 社会主義とナショナリズム:インターナショナリズムについて(9) ロシア・東欧の反ユダヤ主義について(ポグロムの歴史と構造)(10) ロシア・東欧の反ユダヤ主義について(ホロコーストの考察)(11) ロシア・東欧の反ユダヤ主義について(反ユダヤ主義の考察)(12) 反ユダヤ主義と日本(13) 被害者意識と攻撃性(14) まとめ・総括

履修の注意点自らが問題意識を持ち研究を進めていくことが重要であるから,関心のある

テーマを定め,図書館と神田本の街を使いこなせるようになることまた課題のレポート等では,自分の考えと文献の引用箇所をはっきり区別する

こと。

準備学習の内容プリントが事前に授業の進行より早めに配るので,予習・復習に利用すること。

教科書なし

参考書ジマー『ナショナリズム』岩波書店,アンダーソン『想像の共同体』リブロポート,吉本隆明編『ナショナリズム』筑摩書房,デーヴィス『ナショナリズムと社会主義』岩波書店,ポロンスキ『小独裁者たち』法大出版会,アニコー『ロシア,中・東欧ユダヤ民族史』彩流社アレイヘム『屋根の上のバイオリン弾き』早川書房,ヴィーゼル『沈黙のユダヤ人』白水社,ギテルマン『葛藤の一世紀』サイマル出版会,グロス『アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義』白水社,シュガーほか『東欧のナショナリズム』刀水書房,スナイダー『ブラッドランド』(上)(下)筑摩書房野村真理『ガリツィアのユダヤ人』人文書院国会図書館電子図書館http://www.ndl.go.jp/jp/service/online_service.html#denshi国会図書館デジタルコレクションhttp://dl.ndl.go.jp/

「本の街」神田神保町オフィシャルサイトhttp://jimbou.infoホロコーストの犠牲者データベースhttp://yvng.yadvashem.org/

成績評価の方法年3回以上のレポート(必修)(30%)と試験(70%)で評価する。

その他レポート等でコピーペーストは厳禁,3回のレポートの提出期限を守ること

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現代社会学4単位

3・4年次

教授 石 川 雅 信

授業の概要・到達目標本講義では複雑に変化し,多様化する現代社会の諸相を社会学の視点から分析する。社会学の研究対象は極めて広く,社会現象のほとんど

すべてが研究対象になる可能性があるといって過言ではないが,ここでは下記の「授業内容」に示した項目について,具体的な事例をとりあげながら考察する。到達目標は現実に起こる社会現象を社会学的な概念,理論を介して解釈する方法を習得し,社会学の研究方法,思考方法の特質を理解することにある。

授業内容本年度は2時限ごとに共通のテーマで授業を進める。各回に示されている語句は授業内容に関するキーワードである。

第1・2回:社会学とは─コント,デュルケーム,ヴェーバー,実証主義,社会学主義,社会的事実,理解社会学,社会的行為第3・4回:社会理論の展開─社会進化論,社会有機体説,機能主義,構造主義,象徴的相互作用論,パーソンズ,ゴフマン第5・6回:社会調査法の開発─定量分析,定性分析,『サンダカン八番娼館』,調査倫理,マリノフスキー,マードック,参与観察法第7・8回:家族機能の縮小─外部化,ライフスタイルの変化,ファストフード,マクドナルド化,ジョージ・リッツァー第9・10回:人格発達の過程─社会化,「野生児」,発達課題,新潟児童監禁事件,ジーニー,フロイト,エリクソン,アイデンティティ第11・12回:学校社会─メリトクラシー,脱学校社会,イリイチ,フリースクール,「平凡教育」,「非凡教育」,柳田国男第13・14回:危険な場所としての家族─親密性,「家庭内暴力」,児童虐待,ドメスティックバイオレンス,高齢者虐待,加害者の治療第15・16回:婚姻の変化─晩婚化,非婚化,少子化,ロマンティックラブ,恋愛結婚至上主義,事実婚,夫婦別姓,「婚活」第17・18回:職業生活と「会社」─日本型雇用慣行の変化,企業コミットメント,過労死,学卒一括採用,リストラ,「追い出し部屋」第19・20回:格差の拡大─非正規雇用,派遣社員,フリーター,ニート,格差の再生産,「希望格差社会」,秋葉原無殺傷事件第21・22回:ジェンダーの多様性─フェミニズム,LGBT,性の二重基準,貧困の女子化,ジェンダーフリー,「ミルク」第23・24回:高齢者の孤立─エイジズム,無縁社会,活動理論,離脱理論,ノーマリゼーション,在宅ケア第25・26回:高齢者にまつわる逸脱─高齢者犯罪,振り込めサギ,婚活サギ,「後妻業」,高齢者の交通事故第27・28回:新たな社会現象と社会学の課題─少子高齢化,家族制度の変化,IT技術の変化,生殖医療の変化,環境問題

履修の注意点この講義を履修するにあたって,事前に「社会学」「文化人類学」「心理学」などの社会学系科目を履修していることが望ましいが,初学者

にも理解しやすいよう授業をすすめる予定である。

準備学習の内容シラバスの内容に従って,授業の前に教科書,参考書などの関連箇所を精読し,疑問点,問題点をまとめておく。本年度の授業は2時限連

続の授業であるため,1時限あたり100分程度の時間をかけて予習復習をすること。

教科書『テキストブック家族関係学』 山根常男他編著 (ミネルヴァ書房) 2006年

参考書『はじめて出会う社会学─社会学はカルチャー・スタディ』 伊藤公雄他編著 (有斐閣)『現代社会学』(改訂版) 宮島 喬編 (有斐閣)『ライフコースとジェンダーで読む家族』 岩上真珠著 (有斐閣)『おひとりさまの老後』 上野千鶴子著 (法研)『希望格差社会』 山田昌弘 (筑摩書房)

成績評価の方法筆記試験の成績80パーセント,レポートの成績20パーセントで評価する。

その他現代社会に対して,疑問や問題意識をもった学生の履修を希望する。

─ 211 ─

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現代社会心理学4単位

3・4年次

専任講師 樋 口 収

授業の概要・到達目標社会心理学は人の社会性を支える心理的基盤について明らかにする学問である。本講義ではこうした心理的基盤について概説するとともに,

社会心理学の最新の研究について説明する。本講義の到達目標は(1)社会心理学の専門用語を理解すること,(2)社会心理学の研究データを理解できるようになること,(3)その

用語を用いて人の社会性について説明できるようになること,である。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 注意第3回 記憶第4回 社会的推論第5回 対人認知1第6回 対人認知2第7回 態度と態度変化第8回 感情第9回 自己第10回 自己制御第11回 社会心理学研究の最前線1第12回 社会的影響1第13回 社会的影響2第14回 社会的影響3第15回 社会心理学実験の体験第16回 中間まとめ第17回 心の進化第18回 狩猟採集民の生活第19回 所属欲求と社会的排斥第20回 同調第21回 仲直り第22回 社会心理学研究の最前線2第23回 偏見1第24回 偏見2第25回 配偶行動1第26回 配偶行動2第27回 生活史第28回 まとめ

履修の注意点講義中の私語は厳禁である。また初回の講義に課外学習などについても説明をするので必ず参加すること。どうしても出席できない場合に

は「事前」に樋口まで「理由を含めて」連絡をすること(email: ohgc29[at]meiji.ac.jp: [at]は@にする)。なお,授業の順番は,受講生の理解度に応じて変更することもある。

準備学習の内容各回の最後に参考文献を複数提示するので,興味のあるものを精読すること。

教科書使用しない。

参考書『社会心理学』池田謙一他(著)(有斐閣)2010年『進化と感情から解き明かす社会心理学』北村英哉・大坪庸介(著)(有斐閣)2012年『心理学研究法』高野陽太郎・岡隆(著)(有斐閣)2004年

成績評価の方法授業への参加度(20%),期末試験(80%)

その他この講義の資料はWeb上にあげるので,各自が印刷して講義に参加すること(具体的な場所については,初回のガイダンスで説明する)。また,この講義では講義内あるいは講義外で社会心理学の実験を実施する予定である。参加は任意であるが,必ず良い経験になるので,興

味をもって参加して欲しい。

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産業心理学2単位

3・4年次

教授(営) 中 西 晶

授業の概要・到達目標〈概要〉

産業心理学は,『産業社会における人間心理』をテーマに理解を深めるものである。関連する分野は,経営管理論,組織行動論,人的資源管理論,消費者行動論,マーケティング, 行動経済学など多岐にわたる。心理学的な視点をもとに幅広い専門知識を身につけるとともに,現代社会における人と産業についてのアウトラインを理解することを目的とした講義とする。できるだけ身近な事例やケーススタディなども交えながら授業を進める。授業では,プレゼンテーションソフトやインターネットを活用する。

〈到達目標〉本講義では,産業心理学の学問的性格としての全体像を位置づけ

ながら,変化の激しい産業社会の諸相と今日的問題の具体例を解説する。心理学的思考スタイルを学習しながら現代産業社会の特質と課題について理解することを授業の到達目標とする。

授業内容以下のような内容を予定している。授業の進行状況や時事的な話題の提供等で若干前後することがあ

る。

第1回 産業心理学を学ぶ第2回 産業社会と人間心理第3回 モチベーションの基礎第4回 リーダーシップとチームマネジメント第5回 ストレスとメンタルヘルス第6回 意思決定とその問題第7回 オペレーションと安全第8回 組織構造と組織文化第9回 コンフリクトと交渉第10回 人事管理の基本第11回 キャリア開発第12回 学習のメカニズム第13回 流行と消費者行動第14回 まとめ

履修の注意点履修者への要望としては,身近な暮らしの問題に関心を持ち,主体性を持って心理学的視点から体系的に考察しようとする,積極的な態度で授業に出席を心がける学生の履修を希望する。

準備学習の内容特に必要としないが,日常生活において常に問題意識を持ち,情報を探索・収集して,自分なりの考えをまとめていく姿勢が求められる。

教科書中西晶著,『マネジメントの心理学【第2版】ー経営心理学入門』,日科技連出版社, 2014年

参考書授業内で適宜指示する。

成績評価の方法理解度確認を兼ねた

毎週のアンケート 50%期末アンケート 50%

いずれもOh-o!Meiji上で行う予定である。

その他特になし

消費心理学2単位

3・4年次

兼任講師(商) 田 口 尚 史

授業の概要・到達目標本科目は,製品やサービスを購入する消費者が購買意思決定を行なう際の心理を理解することを目標とする。企業が行なう広告などの販売促進活動が同一であっても,その広告に対する消費者の反応は多様である。その背景には,消費者個人の心理的な反応の違いがある。本科目では,消費者の購買行動の心理学的な側面について解説する。具体的には,(1)企業からの刺激を消費者はどのように知覚するのか,(2)消費者はどのような動機で購買行動を起こすのか,(3)消費者は購買経験からどのように学習するのか,(4)消費者の態度や関与が個々の購買行動にどのように影響するのか,(5)社会集団の中で消費者の購買心理はどのように変化するのかなどについて解説する。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 消費者関与第3回 態度と説得的プロモーション第4回 消費者の認知プロセス第5回 消費者の感情第6回 学習とロイヤルティ・プログラム第7回 消費者の意思決定方略第8回 価格と消費者心理第9回 ブランドと消費者心理第10回 衝動買いと店内プロモーション第11回 社会集団とアイデンティティ第12回 ソーシャル・ネットワークと口コミ第13回 カスタマー・エンゲージメント第14回 まとめ

履修の注意点授業は講義形式で行なう。毎回資料を配布するので,配布された資料はファイルして保存しておくこと。

準備学習の内容学生自身も一人の消費者であるので,授業で学習した内容について,消費者として日々の買い物を行なう時に授業で学んだことを振り返ってほしい。

教科書教科書は使用しない。毎回プリントを配付する。

参考書山田一成・池内裕美 編著『消費者心理学』勁草書房,2018年,2,700円+税。その他の参考書は講義中に配布するプリントの中で紹介する。

成績評価の方法期末試験によって評価する。

その他特になし

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社会調査法2単位

3・4年次

専任講師 碇 陽 子

授業の概要・到達目標【授業の概要】社会調査とは,一つの調査を指すのではなく,社会的な問題意識に基づいてデータを収集し,収集したデータを使って,社会について考え,その結果を公表する一連の過程を指す。本授業では,質的調査を中心に,社会調査の意義と考え方を具体的に学ぶ。卒業論文などにおいて,実際に社会調査を行えるようになることを目標とする。

授業内容第1回目 社会調査とは第2回目 質的調査における調査者の視点第3回目 フィールドワークの事例(参与観察)第4回目 フィールドワークの事例(観察)第5回目 フィールドワークの事例(聞きとり)第6回目 質的調査の発想:量的調査との違いから第7回目 概念力と文献調査第8回目 中間試験第9回目 研究計画書・調査依頼第10回目 フィールドノート第11回目 聞き取りをする第12回目 データ分析第13回目 報告書の作成第14回目 まとめ

履修の注意点この講義を履修するにあたって,1,2年次に「社会学」や「文化人類学」などの科目を履修していることが望ましい。

準備学習の内容次回の授業範囲について事前に教科書等で調べておくこと。

教科書特に指定しない

参考書大谷信介ほか編『新・社会調査へのアプローチ』ミネルヴァ書房

(2013),佐藤郁哉『フィールドワークの技法』新曜社(2002)等

成績評価の方法中間試験(30%),期末試験(60%),平常点(10%)

その他特になし

フィールドワーク論2単位

3・4年次

専任講師 碇 陽 子

授業の概要・到達目標【授業の概要】フィールドワークとは,解明したい課題に対し,自ら現場へ行って,自らの目で観察し,インタビューしながら,データを集める調査方法である。文化人類学を中心に重要な調査方法とされている。本授業では,フィールドワークをすることの意義と課題を,学ぶ。そのために,様々な地域に生きる人々の生/性を中心とした事例をとりあげた上で,それらを人類学的な視点から考察する。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 フィールドワークの始まりと「未開社会」第3回目 女子割礼/女性器切除と文化相対主義①第4回目 女子割礼/女性器切除と文化相対主義②第5回目 日本人論とオリエンタリズム第6回目 グローバル化した世界におけるフィールドワーク第7回目 ジェンダー/セクシュアリティの議論から考える多様性

①第8回目 ジェンダー/セクシュアリティの議論から考える多様性

②第9回目 生殖医療と家族①第10回目 生殖医療と家族②第11回目 臓器移植の経済第12回目 観光をフィールドワークする第13回目 フィールドワークは何の役に立つ?第14回目 まとめ

履修の注意点この講義を履修するにあたって,1,2年次に「文化人類学」などの科目を履修していることが望ましい。

準備学習の内容授業で紹介する問題について文献等で調べ,自分で考えてくること。

教科書特に指定しない

参考書藤田結子ほか編『現代エスノグラフィー新しいフィールドワークの理論と実践』(2013)

成績評価の方法小レポート(30%),期末試験(60%),平常点(10%)

その他特になし

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Page 216: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

比較社会学4単位

3・4年次

教授 加 藤 彰 彦

授業の概要・到達目標《汝自身の社会を知れ──比較社会学的観点から日本社会論を展開する》

政治学・経済学が法,行政,議会,市場,財政などの明文化された制度を主な対象とするのに対して,社会学はそれらを土台として支えている家族と共同体,世代とジェンダー,社会階層とエスニシティ,宗教と価値観・世界観など,慣習・文化に基づく社会構造に注目する。

比較社会学は,そのような社会の土台の構成原理および再生産の原理を,歴史的比較(時代と世代)と地理的比較(地域と異文化)により,明らかにする学問である。

本講義では,日本の社会・文化の特徴と個性を,国内の歴史的比較と地域間比較(→第Ⅰ部),グローバルな諸世界との異文化間比較と国際比較(→第Ⅱ部)を通じて明らかにしながら,等身大の日本像・世界像を提示していく。

幕末から1世紀半続いた人口増加の時代は終わりを遂げ,これから本格的な人口減少時代がはじまる。現代日本社会が抱える問題のほとんどは,成長の時代から縮小の時代への転換にともなって生じているといっても過言ではない(→第Ⅲ部)。21世紀日本の諸課題について,幻想に囚われることなく考え抜くための知的基盤と,はっきりとした時代の見晴らしを獲得することが目標である。

授業内容【第Ⅰ部 日本社会の変化・連続性・地域性】第1回 第1章 日本の成り立ちⅠ 日本人の起源と歴史第2回 第2章 日本の成り立ちⅡ 徳川日本の家族・人口・社会・国家第3回 第3章 社会と文化の基層構造(1)家族と共同体第4回 社会と文化の基層構造(2)東北日本第5回 社会と文化の基層構造(3)西南日本第6回 社会と文化の基層構造(4)中央日本第7回 第4章 宗教・死生観・世界観(1)この世とあの世/生と死の循環構造第8回 宗教・死生観・世界観(2)稲作文化と循環再生の世界観第9回 第5章 近代化と社会変動(1)明治維新と国民国家の構築第10回 近代化と社会変動(2)高度成長と〈家族・企業・国家〉の戦後体制第11回 近代化と社会変動(3)バブル経済・平成不況・社会の劣化第12回 第6章 家族・人口・社会の再生産Ⅰ 戦後日本家族の変化と連続性第13回 第7章 家族・人口・社会の再生産Ⅱ 少子化・人口減少とは何か第14回 中間考察

【第Ⅱ部 世界の中の日本】第15回 第8章 中華世界 なぜ統合と分裂の歴史をくり返してきたのか第16回 第9章 インド世界 民族的にすこぶる多様で,かつ諸王国分立時代が長かったにもかかわらず,

なぜひとつの世界としての統合を維持できたのか第17回 第10章 イスラーム世界(1)なぜかくも徹底的な唯一神教なのか第18回 イスラーム世界(2)イスラーム的共生の諸原理第19回 第11章 近代以前のヨーロッパ世界(1)なぜキリスト教を受け入れたのか第20回 近代以前のヨーロッパ世界(2)多数中心的構造と世界統合の困難性第21回 第12章 世界の近代化(1)征服の時代/世界の囲い込み第22回 世界の近代化(2)近代世界システムと国民国家体制第23回 第13章 近代化の帰結(1)植民地主義・市場主義・環境破壊第24回 近代化の帰結(2)資源・エネルギー,そして知識の囲い込み

【第Ⅲ部 結論: 将来展望・将来構想】第25回 第14章 グローバル化の限界/世界の有限性第26回 第15章 ローカル化の可能性Ⅰ(1)少子化・無子化・人口減少の危機にある日本第27回 ローカル化の可能性Ⅰ(2)持続可能な家族・世代・共同体を取り戻す第28回 第16章 ローカル化の可能性Ⅱ 地産地消する分散型社会・分権型国家

履修の注意点講義は,図版,歴史地図,統計地図,ドキュメンタリー映像などの視覚資料を活用しながら,パワーポイントを使って進める。内容が多岐

にわたるので,細かい知識を得るというよりも,大きな構図を理解するように心がけてほしい。受講者から質疑カードにより質問・意見を聴取して,授業内容に反映させるとともに,適宜返答・コメントする。

準備学習の内容予習の必要はなく,復習を推奨する。講義内容は多岐にわたるが,明確なストーリーのもとに構成されているので,授業後に配布プリント

を見ながら頭の整理を行うと効果的である。また,疑問点や興味を惹いた論点を文献やWebで調べ,解釈を加えて,ストーリーの展開を試みると,自力で考える力を養うことができる。

教科書毎回プリントを配布する。

参考書加藤彰彦・戸石七生・林研三編著 『家と共同性』(比較家族史学会監修・家族研究の最前線①) 日本経済評論社 2016年平井晶子・床谷文雄・山田昌弘編 『出会いと結婚』(比較家族史学会監修・家族研究の最前線②) 日本経済評論社 2017年その他多数におよぶので,授業を進めるなかで,各章ごとに文献を紹介する。

成績評価の方法期末レポートを基本とし,質疑カードにより加点して評価する。授業の進め方および成績評価の詳細は,初回にオリエンテーションを行っ

て説明する。

その他特になし

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Page 217: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

民俗学2単位

3・4年次

兼任講師 高 桑 史 子

授業の概要・到達目標私たちは日常生活の中で様々なことに気づき,経験し,知識を得

て,その背景やその現象をささえている文化について考える。またそれらがどのように伝えられて(伝承されて)きたか,さらに今後どのように伝えていくべきか,にも関心をもつ。このような人々の営みについて考えるのが民俗学である。本講義では現代の日本や世界でおこっている事象・現象について,その背景や意味について考える。

人々が営んできた知の世界を知り,またそれらが現代社会でどのように活かされるべきか,客観的に判断する能力を養う。

授業内容第1回目:民俗学を学ぶこと第2回目:人と人の関係のありかた─地域社会の中で生きること第3回目:家族の一員として生まれ,成長する─子どもの役割第4回目:「おとな」になること─成人儀礼第5回目:家族をつくる─配偶者選択と結婚第6回目:「妻」「母」「娘」「姉妹」である女性第7回目:年をとること─老人観,老人の役割第8回目:死,死者と私たち第9回目:世界観第10回目:先祖を祀る第11回目:変わりゆく日本の地域社会,ムラ第12回目:過疎・高齢化・少子化と地域社会第13回目:よりよい暮らしを求めて─幸福と民俗学第14回目:現代社会と民俗学

履修の注意点人類学分野や社会学分野など関連する科目も履修することが望ましい。

準備学習の内容次回の授業に関する課題に関して,文献等で調べ,事前配布物を読んでおくこと。

教科書使用しない。

参考書市川・中野・篠原・常光・福田編著 2015 『はじめて学ぶ民俗学』

(ミネルヴァ書房)

成績評価の方法レポート(30%),期末試験(70%)

その他特になし

日本民俗社会論2単位

3・4年次

兼任講師 高 桑 史 子

授業の概要・到達目標人と海とのかかわりを考える。海は様々な幸をもたらしてくれ

る。それは豊かな海産物であり,また遠隔地からは,海上交易により,ものや情報,そして人を運んでくる。また,海は海難事故や高波・高潮・嵐,不漁などの不幸のみならず,すべてを奪い去る津波という災厄ももたらす。授業では,人は海とどのようにかかわってきのか,海とどのように生きてきたのかを考える。前半は 海からみた世界の再構成,漁民の移動,海と生きた人たちの世界観,運命観など海域世界の民俗を考える。後半は災害からの復興をテーマに津波被災地の人々のくらしを考える。現象や課題の理解の方法,解決方法の多様性を知り,人々の蓄積された知の世界を知る能力を養う。

授業内容第1回目:民俗学と海村研究第2回目:海をめぐる民俗(1)─寄り神信仰第3回目:海をめぐる民俗(2)─海上他界第4回目:海をめぐる民俗(3)─漁民の移動第5回目:海をめぐる民俗(4)─漁村と農村第6回目:海をめぐる民俗(5)─海村の女性 女性と労働第7回目:海をめぐる民俗(6)─豊漁の海と知の伝承第8回目:国際社会の中の日本の漁業,日本の海第9回目:災害からの復興と漁村・海村の暮らし第10回目:大規模自然災害からの復興と減災第11回目:コミュニティ崩壊の克服と再生第12回目:災害と文化,民俗知を見直す─災害伝承を考える第13回目:災害弱者とマイノリティ第14回目:復興と開発がかかえる課題─民俗学と災害研究

履修の注意点人類学分野や社会学分野など関連する科目の履修が望ましい。民俗学を履修しておいてほしい。

準備学習の内容次回の授業に関する課題に関して,文献等で調べ,事前配布物を読んでおくこと

教科書使用しない

参考書川島秀一2012『津波のまちに生きて』(冨山房インターナショナル)

同 2017『海と生きる作法─漁師から学ぶ災害観』(冨山房インターナショナル)

成績評価の方法レポート(30%),期末試験(70%)

その他特になし

─ 216 ─

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民族学2単位

3・4年次

兼任講師 木佐木 哲 朗

授業の概要・到達目標「民族」という用語は日常でも普通に使われていますが,その概

念規定では国により時代によりまた専門分野によっても混乱が見られます。そもそも民族学は,19世紀半ば世界のさまざまな人々への興味からフランスで起こりますが,20世紀初頭ドイツで各民族の歴史文化の比較研究が盛んになりました。この講義では,文化の担い手として民族を位置付け,さまざまな文化を担った人間の実像を描く「民族誌」や歴史文献などを手がかりに,異なる人々の生活様式や英知を垣間見,文化相対主義に立ちながらそれぞれの文化のもつ意味や民族の特性などについて考えます。

授業内容1.民族学と民俗学2.文化を定義した上での民族という概念3.民族の核となる人間の言語4.言語の恣意性と文化の相対性5.滅びつつある採集狩猟民の社会(1)6.滅びつつある採集狩猟民の社会(2)7.滅びつつある採集狩猟民の社会(3)8.家畜と共にある牧畜民の社会(1)9.家畜と共にある牧畜民の社会(2)10.家畜と共にある牧畜民の社会(3)11.作物に合わせた農耕民の社会(1)12.作物に合わせた農耕民の社会(2)13.作物に合わせた農耕民の社会(3)14.まとめ

履修の注意点文化人類学・社会調査法・民俗学・比較社会学などを履修してい

ることが望ましいですが,自文化同様異文化にも興味があって,積極的に異なる価値観を認めようとする姿勢が大切だと思います。また,是非秋学期の社会人類学も履修してもらいたいと思います。

準備学習の内容授業で紹介した内容を復習すると共に,次回のテーマについて参

考書等を利用して予習することを求めます。

教科書教科書はとくに指定しませんが,適宜プリントを配布します。

参考書米山俊直・谷 泰編『文化人類学を学ぶ人のために』(世界思想

社)エルマン・サーヴィス著『民族の世界』(講談社)田中二郎著『最後の狩猟採集民』(どうぶつ社)福井勝義著『認識と文化色と模様の民族誌』(東京大学出版会)など講義の中で適宜紹介します。

成績評価の方法平常点(授業への参加度)を考慮し,レポートを中心に総合的に

評価します。

その他とくにありません。

社会人類学2単位

3・4年次

兼任講師 木佐木 哲 朗

授業の概要・到達目標近年「社会人類学」は,アメリカ中心の文化人類学やドイツ中心

の民族学とほぼ同様な意味で使われています。この用語はイギリスやフランスでは現在でも一般的ですが,文化を社会の組織や構造と関連させて考える特徴をもっています。この講義では,社会人類学上の伝播論的な方法論を押さえた上で,日本民族文化の重層性や日本民俗社会の地域性を分析します。そして,イスラーム社会の文化的特性についても検討します。また,衣・食・住の問題を文化や社会との関係をふまえ考察します。それらを通して,起源や本質を探りつつ文化相対主義的な思考法を模索します。

授業内容1.社会人類学上の進化論2.社会人類学上の伝播論3.ドイツの文化圏説と歴史民族学4.日本民族の起源5.日本民族文化の重層性6.日本民俗社会の地域性7.日本の地域類型論8.日本の地域領域論9.琉球民俗社会の特殊性10.イスラーム都市社会(1)11.イスラーム都市社会(2)12.文化としての衣(装い)の問題13.文化としての食の問題14.文化としての住の問題

履修の注意点文化人類学・社会調査法・民俗学・比較社会学などを履修してい

ることが望ましいですが,自文化同様異文化にも興味があって,積極的に異なる価値観を認めようとする姿勢が大切だと思います。また,是非春学期の民族学も履修してもらいたいと思います。

準備学習の内容授業で紹介した内容を復習すると共に,次回のテーマについて参

考書等を利用して予習することを求めます。

教科書教科書はとくに指定しませんが,適宜プリントを配布します。

参考書岡 正雄著『異人その他』(言叢社)(岩波文庫)合田 濤・大塚和夫編『民族誌の現在』(弘文堂)深作光貞著『「衣」の文化人類学』(PHP 研究所)石毛直道・鄭 大聲編『食文化入門』(講談社)など講義の中で適宜紹介します。

成績評価の方法平常点(授業への参加度)を考慮し,レポートを中心に総合的に

評価します。

その他とくにありません。

─ 217 ─

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国際法4単位

3・4年次

山 田 寿 則

授業の概要・到達目標「社会あるところ法あり」との法格言がいうように,人間社会を秩序づけるために法が必要のものであるとすれば,国際社会にも法は存在する。国際法は,

主権国家が併存する近代ヨーロッパ社会において成立し,その妥当基盤となる「国際社会」の拡大・変容にともなって,変化してきた。今日の国際社会は,異質な価値を背景とする諸国家からなるだけでなく,主権国家とは異なる利害や価値観を背景とした非国家主体(国際組織や企業,NGO,個人等)も構成要素として包含する極めて多様で多元的な社会となっている。現代の国際法も,かかる国際社会の変化とともに,その原則・規則を変質させてきており,また,法主体の多様化,法源論の動揺にみられるように構造的な変容をも余儀なくされている。

本講義では,現代の国際法が,このような国際社会の秩序づけに際してどのように機能し,またどのような限界を有しているかについて理解することを主な目的とする。また,この理解を踏まえて,国際事象を法的に解説し,自らの見解を構築できる力を養うことを目標とする。その際に,身近な視点から国際法を理解できるよう,なるべく身近な問題,例えば日本の外交課題などをとりあげつつ講義を進める。

授業内容第1回:国際法学習へのイントロダクション第2回:国際法の歴史第3回:国際法の概念(国際法は法か?)第4回:国際法の法源(国際法はどのようにして成立するか─慣習法と国連決議を中心に)第5回:国際法の法源(条約の成立と終了─日韓併合を素材に)第6回:国家の成立と承認(「一つの中国」論をめぐって)第7回:不干渉原則(何が内政干渉なのか?)第8回:国家管轄権(国境の壁をどうみるか?)第9回:領土(総論)第10回:領土(日本の「領土問題」)第11回:海洋法(領海)第12回:海洋法(大陸棚)第13回:海洋法(排他的経済水域)第14回:空域と宇宙空間第15回:外国人の地位と外交的保護第16回:国籍第17回:犯罪人引渡と国際犯罪第18回:難民の保護第19回:人権の国際的保障(人権基準の設定)第20回:人権の国際的保障(人権基準の実施)第21回:紛争の平和的解決第22回:安全保障(戦争の違法化)第23回:安全保障(国連の集団安全保障)第24回:安全保障(個別的自衛権)第25回:安全保障(集団的自衛権)第26回:国際人道法(内戦とテロとの戦いをめぐる課題)第27回:軍縮・軍備管理(総論)第28回:軍縮・軍備管理(核軍縮の現在)※ 講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点国際法の現状を理解するには,それも実感をもって理解するには,多くの事例を知ることが不可欠ですが,講義においては時間の制約から詳細に立ち入る

余裕がありません。したがって,適宜指示する参考文献を受講生各自で自習することが前提となります。

準備学習の内容毎回の講義では,事前にレジュメを配布します。予習として,レジュメの内容とそこに記載されている教科書の対応範囲をよく読み,理解を深めて出席す

ることが求められます。また,毎回の講義終了時に受講者からの質問票を受け付け(提出は任意),次回講義の冒頭でこれに回答します。復習においては,受講時にとったノート等を整理しておくことを奨励します。

教科書『国際法〔第5版〕』松井芳郎ほか著(有斐閣)2007年。ただし,第11刷(2016年10月10日発行)を使用する。http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641159273

参考書『国際法で世界がわかる ニュースを読み解く32講』森川幸一他編(岩波書店)2016年https://www.iwanami.co.jp/book/b266512.html『国際法』玉田大,水島朋則,山田卓平著(有斐閣)2017年http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641150454『国際法 新訂版 はじめて学ぶ人のための』大沼保昭(東信堂)2008年http://www.toshindo-pub.com/category/international/syousai2008.html『実践国際法〔第2版〕』小松一郎著(信山社)2015年http://www.shinzansha.co.jp/book/b201046.html『国際法から世界を見る 市民のための国際法入門(第3版)』松井芳郎(東信堂)2011年http://www.toshindo-pub.com/category/international/syousai2011.html

『21世紀の国際法』大沼保昭(日本評論社)2011年https://www.nippyo.co.jp/shop/book/5702.html『国際法基本判例50〔第2版〕』杉原高嶺他編(三省堂)2014年https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/roppou/kokusai_jitsumu/kokusai_hanrei50v2.html『国際法判例百選〔第2版〕』小寺彰他編(有斐閣)2011年http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641115040『判例国際法〔第2版〕』松井芳郎他編(東信堂)2006年http://www.toshindo-pub.com/category/international/syousai2006.html※以上は全体を通じての参考書です。この他に講義の内容に即して適宜紹介します。

成績評価の方法期末試験(50%),中間レポート(30%)並びに質問等を通じた授業への貢献度(20%)により評価します。詳細は開講時に説明します。

その他安全保障や紛争解決,軍縮問題などの比重が高い授業構成になりますが,その他にも,標準的な教科書で扱われる範囲をほぼひととおり扱う予定です。問

題関心を広く持って受講されることを望みます。

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行政法4単位

3・4年次

教授(法) 下 川 環

授業の概要・到達目標高度情報化社会の急速な発展,経済危機,地球的規模での環境問題の深刻化,少子高齢社会の進展,高度な生命科学の発達,原発依存など

の社会・経済の急激な多様化・複雑化に伴い,これまで予想もできなかったような深刻な現代的問題が次々と生起している。このため,行政機関は,広範な専門技術的裁量権を行使して新たに発生する複雑な問題に迅速に対応する必要性に迫られている。行政法の核心は,行政権の行使が「国民の厳粛な信託によるもの」(憲法前文)であるという憲法原理を基本として,現代社会における行政の役割の重大性の認識の下に,行政機関による裁量権の適正な行使を確保し,民主的で国民に対して責任のとれる行政を実現するためには行政の過程をどのようにコントロールすべきか,そのコントロールの法理論を探求することにあると考える。

かかる観点に立って,本講義は,憲法理念と行政・行政法,行政裁判法制の歴史,行政法の基本原理,民主行政の法的過程における透明性とアカウンタビリティを中心に,行政法に関する基礎理論を理解してもらうことを目標とするものである。

講義では,最初の15分程度で前回の講義の要点整理をした上で,170分(85分+85分)程度で講義ノートと板書を併用して新規の内容の講義を行った後,授業終了直前の15分程度を当てて真剣に受講していたかどうかを自己確認するための簡単なワンポイントテストを行う。

授業内容第1回 a:イントロダクション

b:「憲法は滅び,行政法は存続する」?第2回:行政法の原点─憲法理念と行政(1)第3回:行政法の原点─憲法理念と行政(2)第4回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(1)第5回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(2)第6回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(3)第7回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(4)第8回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(5)第9回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(6)第10回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(7)第11回:行政法の原点─憲法理念と行政法:歴史的展開(8)第12回:行政法の原点─憲法理念と行政法:基本的人権と行政法第13回:行政法の原点─行政法の基本原理:憲法的価値への回帰(1)第14回:行政法の原点─行政法の基本原理:憲法的価値への回帰(2)第15回:民主行政の法的過程─民主行政と立法権の委任(1)第16回:民主行政の法的過程─民主行政と立法権の委任(2)第17回:民主行政の法的過程─民主行政と公権力の行使(1)第18回:民主行政の法的過程─民主行政と公権力の行使(2)第19回:民主行政の法的過程─民主行政における裁量第20回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(1)第21回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(2)第22回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(3)第23回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(4)第24回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(5)第25回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(6)第26回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:行政手続(7)第27回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:情報公開(1)第28回:民主行政の法的過程─行政の透明性とアカウンタビリティ:情報公開(2)*講義の内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点開講時に詳細なシラバスを配布する。

準備学習の内容講義においては,事前にプリント(講義ノートと資料)を配付する(ただし,正当な理由のない欠席者に対して後日プリントを配付するこ

とはしない)ので,シラバスに従ってできる限り予習をした上で受講するとともに,復習に際しては,ノート整理を行って体系的な理解を心掛けて欲しい。

教科書特に定めないが,高橋滋編 『Visual Materials』(有斐閣,2015年),判例集としては,宇賀克也・交告尚史・山本隆二編 『行政判例百選Ⅰ

Ⅱ(第7版)』(有斐閣,2017年)を使用する。

参考書特に定めない。

成績評価の方法(1)定期試験100点(○×式60点,記述式40点),平常点20点(2点×10回),授業を真剣に受けていれば容易に解答することができる授業

終了直前の15分程度の簡単な記述式ワンポイントテスト30点(3点×10回)の合計150点満点で行う。ただし,本講義では,勉学のプロセス(地道な努力)を特に重視するため,授業にきわめて熱心であって平常点とワンポイントテストの得点が高得点である場合は,これも加味して最終的な成績評価をすることとしたい。このため,定期試験では,努力の果実である「手書き」ノートのみの持込みを許可する。(2)平常点が10点(50%)未満である者は,定期試験の受験資格を失う。この場合の成績評価は「未受」となる。

その他(1)開講時に履修上のルールについて詳細に説明するので,最初の講義には必ず出席していただきたい。(2)特に公務員,行政書士,法科大学院進学などを志望する者は,行政法を必ず修得しておく必要があるので,是非受講していただきた

い。

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国際経済学4単位

3・4年次

兼任講師 神 余 崇 子

授業の概要・到達目標変動激しい国際経済状況の理解には,基本的な国際経済理論の習得が欠かせない。貿易の例外なき自由化,グローバルな資本市場の形成,加えてFTA/

EPAを中心とした多国間経済連携の深化と拡大により,もはや国際経済全体の潮流を考慮することなしに,国内経済政策を語ることはできなくなっている。各国内,及び各国間で採用される経済政策は,常に何々すべきといった規範を持つ。歴史の流れの中で醸成された地域特有の価値観に基づいた政治的決断

といえる。故に,その主義や理想を,他地域の価値観や,現在的視点および経済的合理性のみで否定することは妥当ではない。また同時に,世界経済全体を俯瞰的視点で考察し,各国の判断の相互作用を検討する事も怠ってはいけない。

伝統的経済理論が担うのは,政策執行が,誰に,どのような影響があるのか,客観的評価する手段の提供である。その上で実際の政治経済的環境や,各種指標と照らし合わせ,課題を掘り起こす事が重要である。

本講義は基本的な国際マクロ経済及び貿易理論の習得とともに,現在の国際経済事情を歴史,制度,政治的側面から多面的に理解する事を試みる。

授業内容第1回:aのみ イントロダクション~国際経済学を学ぶ意義~ (経済学の分析対象と理論と政策の関連性について)第2回:国際経済学3つの視点 (国際経済の論点・マクロ経済理論の潮流)第3回:グローバル化と世界貿易(グローバル化の光と影)第4回:国際収支表の見方(日本の国際収支の変遷)第5回:国際収支の理論,国際投資ポジション第6回:貿易政策手段とその効果第7回:貿易乗数理論第8回:開放経済下のマクロ経済政策(1)第9回:開放経済下のマクロ経済政策(2)第10回:為替レートと国際金融(1)

a:為替と貿易ゲーム(ゲームを通した理解)b:為替レートの基本

第11回:為替レートと国際金融(2)第12回:為替レートの国際金融(3)第13回:国際通貨体制の変容第14回:単一通貨ユーロとユーロ危機について第15回:a:中間テスト(国際マクロ)

b:中間テスト解説第16回:a:DVD鑑賞(自由貿易の光と影)

b:貿易論イントロダクション(貿易論を学ぶ前に注意する点)第17回:貿易の開始と貿易理論第18回:貿易の利益1(リカーディアンの比較優位論とリカードモデル)第19回:貿易の利益2(リカーディアンの比較優位論の現代的意義)第20回:貿易の利益3(部分均衡分析 余剰分析)第21回:貿易の利益4(余剰分析:保護貿易のインセンティブと手段とその効果)第22回:貿易の利益5(一般均衡分析)第23回:貿易の利益6(一般均衡分析と技術開発)第24回:ヘクシャー・オリーンの定理1第25回:ヘクシャー・オリーンの定理2第26回:要素の国際移動の効果(マクドゥーガル・ケンプモデル)第27回:多国籍企業の行動第28回:aのみ:期末テスト模擬問題および解説

履修の注意点基礎科目:ミクロ経済学,経済政策原理関連科目:国際経済政策,開発経済学,金融経済論,国際金融論,国際政治学

準備学習の内容事前に参考図書や関連する図書の該当箇所を読み,疑問点などを用意しておくこと。新聞やニュースなどで関連する経済事情について理解を深めておくこと。授業最後に演習問題や課題に関する記述を求めることがある。解説は次週に必ず行うが,自身でも解答を見直して,できなかった箇所は復習しておくこと。授業内で紹介した参考文献,映画,小説,論文等を復習として閲覧しておくこと。

教科書特に指定しない。配布する資料を利用しながら講義を進める。

参考書「クルーグマンの国際経済学 上下」P.R.クルーグマン,M.オブズフェルド著 山本章子訳,(ピアソン桐原2010年・2011年)丸善出版より再出版 2014年。「ゼミナール国際経済入門」(改訂3版),伊藤元重,日本経済新聞社,2005年。「国際経済学」澤田康幸,新世社,2003年。「現代国際経済論」安田信之助 編著,八千代出版,2012年。

その他適宜参考となる図書,映画,小説,論文等を授業内において紹介する。

成績評価の方法平常点(10%)課題の提出(授業終了時に数回)(20%)中間テスト(30%),及び期末テスト(40%)により総合的に判断する。

その他特になし

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現代日本経済論4単位

3・4年次

准教授 飯 田 泰 之

授業の概要・到達目標本講義では,基礎的な経済理論を用いて日本経済を巡る諸論点について解釈を行う。テーマが多岐にわたるため,適宜参考文献等を参照し,

積極的に講義に参加することを期待している。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 経済データの読み方第3回 ミクロ経済学の基礎 (1)競争市場とその効率性第4回 ミクロ経済学の基礎 (2)不完全競争と非合理的行動第5回 マクロ経済学の基礎 (1)需要主導モデル第6回 マクロ経済学の基礎 (2)供給主導モデル第7回 戦後日本経済史 (1)古典派モデルと高度成長第8回 戦後日本経済史 (2)新古典派モデルと安定成長第9回 戦後日本経済史 (3)金融の自由化とバブル第10回 戦後日本経済史 (4)失われた十年を巡って第11回 金融政策 (1)金融政策論争第12回 金融政策 (1)非伝統的金融政策とアベノミクス第13回 財政政策 (1)現代日本の財政環境第14回 財政政策 (2)財政政策の有効性を巡って第15回 所得分配 (1)r〉g第16回 所得分配 (2)現代日本の分配問題第17回 国際経済 (1)自由貿易の利益第18回 国際経済 (2)国際金融に関する論点第19回 経済成長 (1)経済の非物質化第20回 経済成長 (2)高圧経済下の需要政策第21回 地域政策 (1)地域再生の失敗学第22回 地域政策 (2)地方創生の必要性を巡って第23回 企業と組織の改革第24回 働き方改革を巡る論点第25回 現代日本経済の諸課題 (1)人口減少と社会保障第26回 現代日本経済の諸課題 (2)ロストジェネレーション問題第27回 現代日本経済の諸課題 (3)そのほかの論点第28回 まとめ

※途中,適宜ゲスト講師を呼んで講義・議論を行う場合がある。その際は上記の進行に一部変更が加わる点を留意されたい。

履修の注意点ミクロ経済学・マクロ経済学を履修していない場合には,講義開始前に『経済学講義』(飯田泰之・ちくま新書)を読んでおいてほしい。

準備学習の内容講義中に言及した参考文献には積極的に目を通して欲しい。

教科書適宜指示する。

参考書適宜指示する。

成績評価の方法レポート・期末テストによる。

その他特になし

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産業組織論4単位

3・4年次

教授 浅 井 澄 子

授業の概要・到達目標産業組織論はミクロ経済学を応用して,独占あるいは寡占企業の行動を分析するとともに,市場における弊害を除去するための政策の指針

を提供する学問である。換言すれば,産業組織論は応用ミクロ経済学に位置するのみならず,独占禁止法の運用や競争政策の根拠を理論面及び実証面で提示し,理論と現実をつなぐ役割を担っている。ミクロ経済学を使って,現実に起こっている問題の分析能力を身につけることが,本授業の目標である。

授業では,市場構造や企業行動に関する基本部分を学習するとともに,公益事業論,競争政策と独占禁止法の適用というミクロ経済学の現実への適用についても言及する。また,近年,研究が進んでいるネットワーク産業の一つである情報産業を随時,例として取り上げ,経済理論が企業戦略や政策にどのように適用されているのかについても説明していきたい。

授業内容第1回 産業組織論の概要と系譜第2回 企業の理論第3回 ミクロ経済学の復習:完全競争市場第4回 ミクロ経済学の復習:独占市場第5回 市場構造(1):市場の画定 市場集中度第6回 市場構造(2):合併第7回 市場構造(3):参入障壁第8回 市場構造(4):製品差別化第9回 市場成果:余剰 効率性 生産性 利潤率第10回 寡占市場(1):クールノー・モデル第11回 寡占市場(2):シュタッケルベルク・モデル第12回 寡占市場(3):ベルトラン・モデル第13回 寡占市場(4):製品差別化の競争第14回 ゲーム理論

第15回 共謀第16回 参入阻止行動第17回 垂直的取引制限第18回 略奪的価格設定第19回 非価格競争と広告第20回 価格戦略第21回 価格差別化第22回 技術革新第23回 標準化と知的財産第24回 情報の経済学第25回 公的規制(1):自然独占と伝統的規制第26回 公的規制(2):インセンティブ規制第27回 ネットワーク産業の競争政策第28回 独占禁止法の概要と全体のまとめ

履修の注意点ミクロ経済学の手法を使って現実の問題を考えていくので,ミクロ経済学を履修していることを前提とする。講義は基本的に板書で行うが,

その内容は事前にOh-o!Meijiにアップロードしたパワーポイント資料に基づく。パワーポイント資料を印刷した上で,授業に参加すること。出欠は取らないが,欠席者は次回の講義までに講義内容を自習しておくこと。また,日頃から新聞を読み,実際の経済事象にも関心を持っておいてほしい。

準備学習の内容パワーポイント資料には授業では扱わない練習問題も含まれているので,授業後に復習として各自,解いておくこと。また,授業後は,指

定した参考書の該当部分を読んでおくこと。

教科書教科書は指定しない。

参考書参考書は1回目の講義の際に,それぞれの特徴を含め紹介する。自分に合った参考書を選択し,講義内容の箇所を読み込んでおくこと。基本的な参考書として以下が挙げられる。泉田成美・柳川隆(2008)『プラクティカル 産業組織論』,有斐閣アルマ井手秀樹・鳥居昭夫・竹中康治(2010)『入門・産業組織』,有斐閣植草益・井手秀樹・竹中康治・堀江明子・菅久修一(2004)『現代産業組織論』,NTT出版新庄浩二編(2003)『産業組織論(新版)』,有斐閣ブックス長岡貞男・平尾由紀子(2013)『産業組織の経済学 第2版』,日本評論社春名章二(2004)『産業組織論』,中央経済社また,中級レベルの参考書は,以下のとおりである。小田切宏之(2001)『新しい産業組織論』,有斐閣柳川隆・川濱昇編(2006)『競争の戦略と政策』,有斐閣植草益編(1995)『日本の産業組織』,有斐閣花園誠(2018)『産業組織とビジネスの経済学』有斐閣

成績評価の方法授業中に15分くらいの小テストを3回程度行う。期末に行う筆記試験で80%,小テストの全体で20%として評価する。いかなる理由でも,

小テスト欠席者に対する再試験はない。

その他特になし

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金融論2単位

3・4年次

教授 小早川 周 司

授業の概要・到達目標(目的・狙い)金融(ファイナンス)の基礎的な内容を解説するとともに,金融機関や金融市場の役割,さらには金融と情報技術の融合(フィンテック)といった最近の金融システム・制度を取り巻く新たな動きについて講義します。受講者は,社会人生活に欠かせない金融サービスや多様な金融機関の役割について理解を深めることを通じて,長い目で見た自らの資産形成にあたっての基礎を身につけることを狙いとします。

(授業概要)家計の貯蓄と資産運用,企業の投資と資産調達,金融の基本的仕組み,金融機関と金融市場の役割,金融システムとプルーデンス政策等について解説します。講義と並行して,受講者は,金融システムの評価に関するレポートを約1か月かけて作成し,提出します。

授業内容第1回目 イントロダクション:金融と金融取引第2回目 資金循環統計からみた金融第3回目 金融機関の役割第4回目 銀行の機能:貨幣,信用創造第5回目 銀行の機能:決済の仕組み第6回目 銀行の機能:貸借対照表,損益計算書第7回目 証券会社,保険会社の機能第8回目 金融システムの安定性とプルーデンス政策第9回目 金融市場の役割,国内金融市場を巡る最近の話題第10回目 家計の金融資産選択第11回目 金融と情報技術の融合(フィンテック)第12回目 ブロックチェーン,仮想通貨第13回目 貨幣の将来像,中央銀行が発行するデジタル通貨第14回目 ラップアップ:多様化する金融サービス

履修の注意点上記の授業計画は,半期間に取り扱う内容をおおまかに配分したものです。実際には,各回の進捗度合いに応じて改訂されます。なお,講義の内容はできるだけ平易な内容とし,ミクロ・マクロ経済学が未修得でも理解できるようにします。

準備学習の内容各回の講義で使うレジュメをみながら予習・復習してください。

教科書特に定めません。

参考書参考文献は,各回の授業において紹介します。

成績評価の方法期末試験(60%),レポート(30%),授業貢献度(10%)を総合的に勘案し,評価します。

その他特にありません。

金融政策2単位

3・4年次

教授 小早川 周 司

授業の概要・到達目標(目的・狙い)日本銀行の金融政策をテーマとして,その目標と政策手段を具体的に解説するとともに,金融政策の効果がさまざまな金融機関・市場を通じて,企業の投資や家計の消費など実体経済面にどのように波及していくかについて解説します。また,海外の主要中央銀行の金融政策についても,解説します。

(授業概要)日本銀行の目的と機能,金融政策の独立性と説明責任,金融政策の目標と手段等について,順次解説します。また,バブル発生以降の日本銀行の金融政策運営を振り返った後,アメリカの連邦準備制度等の金融政策について学習し,海外の中央銀行における金融政策の枠組みへの理解を深めます。

授業内容第1回目 イントロダクション:中央銀行とは?第2回目 金融政策の目的:物価の安定とは?第3回目 金融政策の独立性・説明責任第4回目 金融政策の手段第5回目 金融政策の運営第6回目 金融政策決定会合の実務第7回目 金融政策の波及経路第8回目 日本銀行の金融政策:資産価格の上昇と金融政策第9回目 日本銀行の金融政策:金融システム危機の発生と金融政

策第10回目 日本銀行の金融政策:量的・質的金融緩和政策第11回目 アメリカ連邦準備制度の金融政策:ボルカーからグリー

ンスパン第12回目 アメリカ連邦準備制度の金融政策:バーナンキからイエ

レン第13回目 欧州中央銀行の金融政策:概説第14回目 ラップアップ:日米欧の金融政策

履修の注意点上記の授業計画は,半期間に取り扱う内容をおおまかに配分したものです。実際には,各回の進捗度合いに応じて改訂されます。なお,講義の内容はできるだけ平易な内容としますが,ミクロ・マクロ経済学の基礎的な内容を修得済みであることを前提として,講義を進めます。

準備学習の内容各回の講義で使うレジュメをみながら予習・復習してください。海外中央銀行の金融政策については,英語の文献を紹介しますので,英文読解力があることが前提となります。

教科書特に定めません。

参考書参考文献は,各回の授業において紹介します。

成績評価の方法期末試験(80%),授業貢献度(20%,授業中の課題への貢献度等を含む)を総合的に勘案し,評価します。

その他特にありません。

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国際金融論4単位

3・4年次

教授 勝 悦 子

授業の概要・到達目標わが国および国際的な金融・通貨問題について,現実に起きた事象を分析し,その理解を深めると同時に理論的枠組みを理解することを目

的とする。学生一人一人が国際金融問題について課題設定し,それを分析し,論文作成ができるレベルを到達目標とする。

授業内容「国際金融論」と一口にいっても幅広い。それは,1)「金融論」を開放経済に拡張した領域,2)「マクロ経済」を開放経済に拡張した領

域,3)貿易論など「国際経済学」の一部を構成する領域,といった異なる側面を持つ。本講義は,そのうち「金融論」および「マクロ経済学」を開放経済に拡張した領域と解釈したアプローチで行う。こうした観点からは,国際金融論は世界の経済情勢,政治情勢を常に把握する必要のある,極めて現実的かつチャレンジングな分野であると言える。

講義の前半では,国際収支のマクロ経済学的意味合い,為替レートとマクロ経済,マンデル=フレミング・モデル,為替レートの決定理論などの理論的フレームワークを概説する。また,国際通貨システムの歴史や制度的枠組みについても検討する。

講義の後半では,前期の基本的な講義をベースとして,<1>金融のグローバリゼーションと BIS 規制,<2> EU の通貨統合,<3>国際的マネー・フローの変化と通貨危機,<4>中国元を含む新興諸国通貨制度,<5>世界金融危機と国際金融システムの安定性,<6>欧州のソブリン危機などについて講義を行う。

第1回 イントロダクション国際金融論とは何か第2回 国民所得と経常収支GNP と GDP 経常収支と貯蓄・投資第3回 経常収支と対外資産,経常収支の4つの側面第4回 国際収支表の作り方第5回 3極の国際収支の動向,グローバルインバランスについて第6回 外国為替市場と為替レート,外国為替市場の仕組み第7回 外国為替介入と金融政策第8回 先渡し相場とカバー付き金利平価第9回 為替制度と金融政策金本位制のメカニズム第10回 リスクヘッジのための為替市場,スワップ,オプション第11回 為替レートの決定理論(長期的理論)購買力平価(PPP)第12回 為替レートの決定理論(短期的理論)アセットアプローチ第13回 為替レートとマクロ経済弾力性アプローチ,J カーブ効果第14回 マンデル=フレミング理論

第15回 為替制度の歴史(1)第一次世界大戦以前の通貨システム第16回 わが国の通貨制度の歴史第17回 ブレトンウッズ体制と変動相場制,政策協調のあり方第18回 欧州統合について(1):歴史的経緯と深化第19回 欧州統合について(2):通貨制度,EMU と東西ドイツ統

合第20回 欧州統合について(3)ユーロシステムの金融政策第21回 金融のグローバル化(1):プロセスと効用第22回 金融のグローバル化(2):BIS 規制第23回 ブルーデンス政策:金融規制の国際標準第24回 通貨危機(1):理論,および通貨の交換性と資本取引規制第25回 通貨危機(2):アジア諸国の通貨制度と金融政策第26回 通貨制度と金融政策:中国元,エマージング諸国の金融経

済問題第27回 サブプライムローン危機:プロセスと原因第28回 欧州のソブリン危機,国際金融システムの安定性,IMF の

役割

履修の注意点金融経済論,国際経済学,国際経済政策を履修することが望ましい。

準備学習の内容指定した教科書の該当する章を必ず読んでおくこと。復習として,該当する章の問題をしておくこと。

教科書勝 悦子(2011)『新しい国際金融』有斐閣

参考書バリー・アイケングリーン『国際金融アーキテクチャーポスト通貨危機の金融システム改革』(監訳:勝 悦子)東洋経済新報社高木信二『入門国際金融第2版』日本評論社その他資料を配付する。

成績評価の方法レポート作成 50%期末試験 50%授業時間中に作成提出した課題のポイントを上乗せする。

その他特になし

─ 224 ─

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経済地理学4単位

3・4年次

教授 廣 松 悟

授業の概要・到達目標経済地理学の体系的理解を目指したこの講義では,その理論・実証の両面に通底する広範な分野の紹介を行うことになる。まずは,我々の

日々の生活諸条件を物質的に構成している都市空間に対する様々なアプローチの方から若干詳しく検討し始めることとし,通常考えられているよりも遥かに多く状況依存的な産物である我々の日常的都市生活活動とその物的および社会経済的基盤に対する客観的分析の能力と,空間を明示的に分析枠組みの中に取り込んだ経済ダイナミクスの理解の双方にに努める。

授業内容1.イントロダクション2.経済地理学の課題・方法・視角(1)

経済学的方法と地理学的視角3.経済地理学の課題・方法・視角(2)

地域・ローカリティ研究の射程とその意義4.都市システムと経済の空間的連関(1)

方法としての都市5.都市システムと経済の空間的連関(2)

中心地論(クリスターラーモデル,等)とその射程6.都市システムと経済の空間的連関(3)

中枢機能とその立地変動7.都市システムと経済の空間的連関(4)

世界都市システム論と世界都市の空間構造8.都市システムと経済の空間的連関(5)

世界都市システム論と世界都市の歴史的動態9.都市農村関係(1)

都市からみた農業と農村10.都市農村関係(2)

チューネンモデルとその現代的意味11.都市農村関係(3)

アーバンフリンジについて12.農業空間とその固有の論理(1)

グローバル農業の展開とその限界13.農業空間とその固有の論理(2)

モンスーンアジア・水田稲作農業とその特殊性14.レポート課題の提示とその説明15.製造業の構成とその空間的ダイナミズム(1)

工業空間のグローバル変動とその要因16.製造業の構成とその空間的ダイナミズム(2)

ウェーバーモデルと集積の論理

17.製造業の構成とその空間的ダイナミズム(3)現代企業の立地決定論

18.製造業の構成とその空間的ダイナミズム(4)プロダクト・サイクルと工業集積空間の形成

19.製造業の構成とその空間的ダイナミズム(5)グローバリズムとローカリゼーション

20.製造業の構成とその空間的ダイナミズム(6)US 自動車製造業の歴史とその立地変動

21.経済のサービス化とその空間的含意(1)国際的労働力移動とその地域的諸背景

22.経済のサービス化とその空間的含意(2)「世界都市」再論

23.経済のサービス化とその空間的含意(3)商業集積の論理と現代都市商業空間の変容

24.経済地理学と地域政策(1)地域格差諸論<1>

25.経済地理学と地域政策(2)地域格差諸論<2>

26.経済地理学と地域政策(3)経済成長と地域格差形成・まとめ

27.経済地理学と地域政策(4)戦後日本の経済成長と地域格差形成

28.経済成長と地域の自立的発展「移出主導型」地域経済モデルとその含意ほか

履修の注意点学科・コースを問わず,生活の場としての「地域」や「都市」に関する様々なトピックについて,できるだけ具体的な関心を抱いているこ

とを最大の条件としたい。

準備学習の内容講義内容の正確な理解と運用を図るため,講義終了時に関連する問題を提示し次週開始時に解答およびその補足を適宜行う,ので,そのた

めの積極的な対応が求められる。

教科書教科書については特に定めず,適宜参考文献表やプリント類を配布する。

参考書参考資料及び文献は,講義開始時を含めその都度指示し,数回にわたって詳細リストを配布する。

成績評価の方法レポート,学期末筆記試験を行い,それらの総合評価とする。なお,各課題の「重み付け」については,初回ガイダンスで詳しく言及する

ので,単位取得希望者は必ず出席のこと。この回の説明は後には繰り返さない。

その他関連科目である「地域開発論」及び「地域振興論」(隔年開講各2単位)とのセット履修が望ましい。

─ 225 ─

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地域開発論2単位

3・4年次

兼任講師 梶 田 真

授業の概要・到達目標そもそも,地域開発とはどのような行為なのでしょうか。また,

効果的な地域開発を考えていくためにはどのような問題を考慮していかなければならないのでしょうか。

本講義では,主としてマクロな理論,グローバルな現象に焦点をあてながら地域開発について考えていきたいと思います。具体的には,地域開発をめぐる主要なトピックスについて,日本を含めた世界各地の具体的な問題・取り組みを取り上げながら検討を進めていくことで,地域開発を捉えるための幅広い視野を獲得することを目標としています。

(注意:春学期の「地域開発論」の内容と冬学期の「地域開発論」の内容は同一です)

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 地域開発に関係した諸概念第3回目 東アジアの「奇蹟」と影第4回目 発展なき成長論第5回目 グローバル化と地域第6回目 「地域の競争力」をめぐって(1)第7回目 「地域の競争力」をめぐって(2)第8回目 中心地域と周辺地域第9回目 農業生産における先進国と途上国の関係第10回目 先進国における農業・農村開発第11回目 開発と資源管理:コモンズをめぐる議論(1)第12回目 開発と資源管理:コモンズをめぐる議論(2)第13回目 地域開発をめぐる政治経済学(1)第14回目 地域開発をめぐる政治経済学(2)

履修の注意点特別な事前準備は不要ですが,できるだけ多くの統計や地図など

の資料を提示しながら話を進めて行きますので,現場を想像しながら,当事者になったつもりで地域開発の問題を考えてみて下さい。

準備学習の内容特に予習の必要はありませんが,授業で取り扱った地域や事項に

ついて各自で調べていってもらうと理解が深まると思います.

教科書特に指定しません。できるだけパワーポイントのハンドアウトを

配布するようにしたいと思います。

参考書必要があれば授業中に指示します。

成績評価の方法原則として期末レポートで評価します。

その他特になし

─ 226 ─

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地方財政論4単位

3・4年次

教授 星 野 泉

授業の概要・到達目標地方財政を論じる場合の「地方」とは,農村部,あるいはいわゆる田舎のことを意味するわけではない。駿河台のある東京中心部の千代田

区を含む東京特別区や東京都,あるいはその他の都市部自治体をも含んだ概念であり(現在はその部分が圧倒的に大きい),公共部門たる地方自治体を意味し,地方財政とはその財政活動のこととなる。

地方自治体は,予算,税制,財政調整,補助金,公債などで国との財政関係を強くもつ一方,公共サービスの供給及び地方税の課税主体として住民との財政関係をもつ。本講義では,こうした二面性をおもに制度,歴史,国際比較の観点からみていく。

また,財政の国際化が進み,国際公共財や,財政や税制の国際調整が課題となるにつれ,地方財政の分野は大きく広がりつつある。EU の観点から見れば,EU に属するヨーロッパの一国は一地方であり,各地域にEUからの交付金もある。世界あるいは国連中心主義から見れば,日本財政も地方財政の一部となる。したがって,国の財政も地方財政の範疇といえる。これまでおもに国との関係で地方財政や地方分権論を語ってきたものがより複雑化してきたのである。分権論は,国からばかりでなく,国を超えた主体からの分権も議論しなくてはならない。

本年度は,国税を含めた税制を中心に日本の地方分権の現状,イギリスやスウェーデンとの国際比較に時間を割く予定である。また,少子高齢化との関わりなど,その時々の課題についても盛り込んでいく予定であり,授業予定は前後することもある。

授業内容第1回 bのみ 講義の概要第2回 経済,財政,地方財政の国際比較1第3回 経済,財政,地方財政の国政比較2第4回 公共部門と民間部門第5回 スウェーデンの地方財政第6回 イギリスの地方財政第7回 国民経済と地方財政第8回 日本の地方財政概要第9回 日本の地方財源第10回 所得税と個人住民税第11回 法人税と地方法人2税(事業税・法人住民税)第12回 消費税と地方消費税第13回 固定資産税第14回 自主課税権,法定外税,環境税第15回 地方交付税と地域格差第16回 公共事業,教育,福祉と国庫支出金第17回 地方債第18回 経費の分類第19回 少子高齢化と地方財政1第20回 少子高齢化と地方財政2第21回 地方分権改革の動向第22回 住んでいる自治体の財政分析をしてみよう第23回 都道府県財政第24回 大都市財政(政令指定都市と東京特別区)第25回 都市財政第26回 小規模町村財政第27回 地方財政の今日的課題第28回 bのみ 講義の整理

履修の注意点関連科目として財政学,財政政策。

準備学習の内容テキスト,参考文献を読んで参加すること。

教科書兼村・星野『予算決算すぐ分かる自治体財政』(イマジン出版)

参考書星野『税のかたちは国のかたち』(朝陽会)和田・星野・青木編『現代の地方財政』(第3版)(有斐閣)星野『スウェーデン高い税金と豊かな生活』(イマジン出版)

成績評価の方法平常点,小試験,レポートおよび定期試験の成績による。

その他特になし

─ 227 ─

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中小企業論4単位

3・4年次

教授 森 下 正

授業の概要・到達目標ベンチャー・中小企業による産業の苗床機能の発揮が,先進諸国のみならず,発展途上国でも期待されている。なぜなら,今日のホンダやソニーも,創業

当初は小さな町工場からスタートし,絶え間ない技術革新と製品開発によって,一大産業を築いたからである。また,経済の国際化,サービス化,高度情報化と人口の高齢化など,企業を取り巻く経済環境は変化し続けている。そこで,企業活動を軸とした現実世界を十分に観察し,経済の本質を解明する。

(授業の目的)本講義では,ベンチャー・中小企業の理論と実態の論述を行う。まず,現実のベンチャー・中小企業の実態と問題を解明するために必要な理論的分析視点

とベンチャー・中小企業を取り巻く経営課題を解決するための手法を学ぶ。また,経済発展,経済環境変化,産業構造転換と中小企業経営との関係を産業別に理論と実証の側面から詳述する。さらに,ベンチャー・中小企業集積地の実態や企業経営を行うために必要なマネジメントの手法,企業経営者に必要な能力と資質および技術的な方法などについて,講義を進めたい。特に,産業集積地の産業風土,協同組合を中心とした連携・組織化活動,産学官の連携活動及び中小企業金融の実態を解明する。また,ベンチャー・中小企業の経営者像,創業・新事業創造に至るプロセスなどを学ぶことによって,中小企業経営を遂行する上で必要な視点を学ぶ。

(到達目標)地域産業,中小企業の経営革新等に資する政策立案能力,実際に企業経営を行うにあたっての基本的なマネジメントの考え方と手法を身につける。具体的

には,以下の5つの点についての習得を目指す。1)現実のベンチャー・中小企業の実態と問題を解明するために必要な理論的視点2)現実のベンチャー・中小企業が抱える問題を解決するための手法3)ベンチャー・中小企業の産業集積地の実態4)企業経営を行うために必要なマネジメントの手法5)企業経営者に必要な能力と資質および技術的な方法

授業内容第1回:イントロダクション(中小企業研究の視座)第2回:革新的な中小企業の経営特質と残された課題第3回:中小企業問題と中小企業政策第4回:中小企業協同組合等連携組織の理論と実践第5回:中小企業の連携・組織化政策の新展開第6回:グルーバル時代における中小企業経営第7回:中小製造業の経営特質と史的展開第8回:中小製造業と産業クラスター第9回:中小製造業によるものづくり力向上への挑戦第10回:中小物流業の経営特質と史的展開第11回:中小物流業のロジスティクス新展開第12回:中小流通業の経営特質と史的展開第13回:中小流通業と大手流通チェーンの行方第14回 a:求められるアントレプレナーシップ

第16回:中小サービス業の生産性向上と高付加価値化第17回:ベンチャー・中小企業金融の実態と課題第18回:規制改革と中小企業の生き残り戦略第19回:中小企業による環境経営第20回:少子高齢社会における中小企業の人材育成第21回:IT 革命と中小企業経営第22回:企業家精神と産業風土第23回:ベンチャー・中小企業の創業第24回:ベンチャー・中小企業による新事業創造と事業拡大第25回:ベンチャー・中小企業のマーケティング戦略第26回:ベンチャー・中小企業のロジスティックス戦略第27回:ベンチャー・中小企業の財務・資金調達戦略第28回 a:ベンチャー・中小企業の経営再構築

履修の注意点産業,地域経済などに関する科目,「産業組織論」「地域産業論」「財政学」「労働経済学」「経済政策」「人口学」「産業心理学」などを履修することで,講

義の理解を深めることの手助けとなる。

準備学習の内容予習として,事前にOh-o! Meiji Systemを通じて配布される講義用資料をダウンロードし,プリントアウトをして授業時に持参するようにしておくこと。

また,授業内容に合わせて,教科書を事前に熟読して授業に臨むこと。また,復習として,配布されたレジュメおよび授業中にメモしたノートを利用して,当該授業を振り返り,次回授業時に行う確認テストで回答できるようにしておくこと。

教科書『中小企業 これからの成長戦略』百瀬恵夫・森下 正・DH ウイッタカー共著,東洋経済新報社,1999年『中小企業論新』百瀬恵夫編著,白桃書房,2000年『新協同組織革命』百瀬恵夫著,東洋経済新報社,2003年『15マネジメント基本全集 ベンチャービジネス(ベンチャリング);ベンチャービジネスとマネジメント』今村哲編著,学文社,2006年『空洞化する都市型製造業集積の未来~革新的中小企業経営に学ぶ~』森下 正著,同友館,2008年『中小企業白書 2018年版』中小企業庁編,2018年

参考書特に定めない。

成績評価の方法成績は,授業中に実施する確認テスト(50点),期末試験(50点)の合計(100点)によって,総合的に評価する。

その他授業中に実施する確認テストおよび学習レポートは,Oh-o! Meiji System で提出する。

─ 228 ─

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地域産業論4単位

3・4年次

准教授 奥 山 雅 之

授業の概要・到達目標産業あるいは個々の企業は,地勢や地域の資源,人材,他の企業や大学などの存在,自治体の政策など,地域によって大きな影響を受ける。

一方,地域産業は雇用や税収,地域住民に必要な製品やサービスの提供など,地域の持続的発展に大きな役割を担っている。さらには,グローバル化の進展のなかで,世界的な地域間競争が活発化し,地域産業の果たす役割はむしろ高まっているといえよう。

本講義では,地域の持続的発展の担い手である地域産業を実証的に捉えるとともに,グローバル化の中でも個性的な製品・サービスの創造や地域課題の解決を図ろうとする地域産業のあり方や,地域産業と地域づくりの関係について考察する。

地域産業に関わる基礎的な理論を学習するとともに,地域産業の実態を様々な統計を紹介しながら概観する。後期は,前期で学習した知識に基づいて,地域の事例,政策の事例を多く取り上げながら,「地域産業において現実的な課題は何か」「その解決策は?」などについて考えていく。

到達目標は,地域と産業についての関係性を理解し,地域における産業の役割を深く認識するとともに,各地の産業の実態や課題を把握し,解決に向けた構想力を身につけることである。

授業内容第1回目:イントロダクション~なぜ地域産業論を学ぶのか~第2回目:地域産業の役割第3回目:産業立地論の基礎~農業立地論~第4回目:産業立地論の基礎~工業立地論~第5回目:産業集積の理論~伝統的産業集積理論~第6回目:産業集積の理論~取引費用と収穫逓増~第7回目:産業集積の理論~産業クラスター理論~第8回目:産業クラスター政策と地域産業第9回目:地域における知識創造第10回目:産業集積における学習と相互作用第11回目:地域産業と分業システム~アウトソーシング理論~第12回目:地域産業と分業システム~柔軟な専門化,分業の利益~第13回目:国際的な産業立地の変化と地域産業第14回目:産地型集積と社会的分業~繊維産地を例に~第15回目:大都市圏型産業集積と住工混在問題~東京の産業集積を例に~第16回目:企業城下町型集積と下請企業群の変容第17回目:地域産業政策の変遷第18回目:地域産業政策の今日的課題第19回目:地方創生・郊外再生とソーシャルキャピタル~離島,多摩ニュータウンを例に~第20回目:地域における創業~スピンオフ・スピンアウト~第21回目:多様な近接性とイノベーション第22回目:地域産業の開発~中心と周辺,企業誘致~第23回目:地域イノベーションシステムと阻害要因第24回目:地域における需要搬入と新市場・新技術への展開第25回目:商業集積の理論第26回目:商業集積の変容とその課題第27回目:クリエイティブ産業集積の理論と政策第28回目:地域における内発的産業発展~地域産業のグローバル化~

履修の注意点産業に対する問題意識や提言力を身につけるため,日頃より新聞の経済・産業関連記事に接することが望まれる。関連科目には「中小企業論」「地域政策論」「協同組合学」「経済地理学」などがある。あわせて履修することが望ましい。

準備学習の内容事前に,本シラバスの授業内容の欄に示した用語を辞典等で調べておくこと。復習として,配布するレジュメに示す「課題」を実施するこ

と。

教科書教科書は使用しない。毎回配布するレジュメ(授業資料)によって講義をすすめていく。

参考書・『新地域産業論─産業の地域化を求めて』伊藤正昭(学文社)2011年9月。・『外需時代の日本産業と中小企業』加藤秀雄(新評論)2015年9月。

成績評価の方法レポート(20%),期末試験(80%)

その他特になし

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人口学4単位

3・4年次

特任教授 金 子 隆 一

授業の概要・到達目標人口学は単に人口の増減を扱うものというより,むしろ人々のライフコース(生涯)を定量的に捉えて,実証的分析やモデル化によって,

人間の「生」を科学的に探求する学問分野である。また経済社会変化の基底には常に人口変動の働きがあるので,現実世界における経済活動,政策形成においても,人口に関する知識や分析技術は必須の基礎となる。とりわけ今日の日本は世界に先駆けて人口減少,少子高齢化を基調とした社会へと歴史的転換を経験しており,この時代を把握し,将来を見通すためには,ライフコース・人口・経済社会の連動を正しく理解することがいっそう重要になっている。本講義では,人口構造・人口動態(マクロ事象),結婚,出生,死亡などのライフコース事象(ミクロ事象)に関する基礎概念,モデル,分析法の習得を通してその特性を学び,次いでわが国や世界が直面している人口高齢化をはじめとする人口変動とその経済社会,社会保障などとの関わりについて学習し,人間社会に対する大局的視点の獲得を目指す。

授業内容第1回目 序論…………………………人口減少・少子高齢社会への道,21世紀社会第2回目 人口の基礎知識……………人口静態・動態,規模・構造 など第3回目 人口学の基礎概念…………統計学・人口統計学,生存のべ年数 など第4回目 人口増加……………………人口学的方程式,人口増加モデル など第5回目 人口再生産…………………人口再生産率,人口置換水準 など第6回目 人口構造(目的変量)……基本構造,人口ピラミッド など第7回目 人口構造(説明変量)……人口モメンタム 構造要因vs行動要因 など第8回目 人口分析の方法(1)……統計モデル,標準化指標,要因分解 など第9回目 人口分析の方法(2)……レキシス図,ライフサイクル事象の確率表現 など第10回目 生命表(1)………………死亡秩序,平均余命・平均寿命 など第11回目 生命表(2)………………イベントヒストリー分析法,特定死因除去 など第12回目 死亡分析と長寿化(1)…指標・モデル・分析法,疫学転換と要因・帰結 など第13回目 死亡分析と長寿化(2)…老化・寿命の進化,長寿化と経済社会,寿命の将来 など第14回目 結婚分析と非婚化(1)…指標・モデル・分析法,晩婚化・未婚化・非婚化 など第15回目 結婚分析と非婚化(2)…結婚・家族意識・行動の変化を捉える など第16回目 出生分析と少子化(1)…指標・モデル・分析法,TFRの成りたち,出生転換 など第17回目 出生分析と少子化(2)…期間対コーホート出生力,テンポ効果 など第18回目 出生分析と少子化(3)…少子化の動向・要因・メカニズム・帰結・「対策」など第19回目 人口移動……………………指標・モデル・分析法,人口移動転換 など第20回目 地域人口……………………地域人口分布,地域創生(地方消滅)など第21回目 人口転換理論(1)………近代化・人口転換,人口移動 など第22回目 人口転換理論(2)………脱近代化・第二の人口転換,人口移動 など第23回目 人口モデル…………………静止人口モデル,安定人口モデル など第24回目 人口推計……………………将来人口推計,ライフサイクル変容 など第25回目 人口減少社会(1)………人口減少・少子高齢化の原因,縮小再生生産サイクル など第26回目 人口減少社会(2)………人口減少・少子高齢化の帰結,持続可能性 など第27回目 人口と経済社会……………人口bonus/onus,社会保障 社会理念 など第28回目 人口レジームと文明………わが国と世界の21世紀社会 人類文明の行方 など

履修の注意点統計や数式など定量的題材を用いるが,人口・経済社会の本質的理解が主眼であり,必要な手法等は講義で解説し,習得できる範囲のものである。したがって予めのスキルより,関心の強さが重要である。

準備学習の内容配布資料と参考図書などを用いて,講義内容を十分復習し,問題提起などに対して真剣に考察すること。

教科書指定しない。配付する資料を教科書とし,適宜紹介する参考図書等を補助教材とする。

参考書『日本の人口動向とこれからの社会』森田朗(監修)東京大学出版会(2017, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4130511394),『ポスト人口転換期の日本』佐藤龍三郎・金子隆一(編)原書房(2016, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4562092076),『人口学への招待』河野稠果(著)中公新書(2007, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4121019105),その他適宜紹介する。

成績評価の方法レポート(30%),期末試験(70%)

その他特になし

─ 230 ─

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労働経済学4単位

3・4年次

教授 永 野 仁

授業の概要・到達目標「働いて賃金収入を得る」という活動(つまり雇用労働)は,現代社会において人々の最も基本的な活動の一つである。「労働経済学」とは,

主として経済学の観点から,雇用労働に関わる諸問題を分析する学問分野である。雇用労働に関連する様々なトピックスがマスコミで連日とりあげられているが,これらの問題がなぜ発生するのだろうか。また,それには

どのような対策が必要だろうか。これらを考える際に必要な知識の獲得や,分析枠組の理解を,授業の到達目標とする。

授業内容講義で取り上げるテーマの多くは,現在の社会で発生している事柄である。このような事柄を議論する際には,理論と現実を絶えず照らし

合わせることが必要である。現実を無視した理論からは建設的な提言は生まれないだろうし,理論的な検討を経ない単なる現象の紹介からは有効な対策を生み出せないからである。この点を考慮して授業は,理論の紹介と共に,現実をとらえる図表を示しながら進めていく。今年度は,以下のような内容を予定している。

第1回 イントロダクション第2回 経済学から見た労働という活動第3回 就業構造の特徴とその変化第4回 労働供給の理論:基礎第5回 労働供給の理論:展開第6回 労働供給の理論:発展第7回 労働需要の理論:短期第8回 労働需要の理論:長期第9回 労働市場の機能:雇用と失業第10回 失業の現状第11回 フィリップス・カーブ第12回 UV 分析第13回 内部労働市場の出現第14回 日本企業の賃金の現状

第15回 年功賃金を説明する仮説第16回 日本型雇用慣行のメカニズム第17回 労働時間の現状と法制(1)第18回 労働時間の現状と法制(2)第19回 労働組合の組織第20回 労働組合の機能第21回 就業形態の多様化(1)第22回 就業形態の多様化(2)第23回 若年層の就業問題第24回 女性労働と雇用差別(1)第25回 女性労働と雇用差別(2)第26回 高齢者の雇用問題第27回 外国人労働問題第28回 まとめ

履修の注意点労働経済学は経済学の基礎をベースにした分野であるので,ミクロ経済学やマクロ経済学の基礎的な知識があることが望ましい。なお関連

科目は,人口学,中小企業論,産業心理学,および社会保障論である。

準備学習の内容教科書があるので,事前に目を通して自分の考えをまとめておくこと。

教科書永野 仁『労働と雇用の経済学』中央経済社,2017年。

参考書石田英夫 他『MBA 人材マネジメント』中央経済社,2002年。小崎・牧野・吉田『キャリアと労働の経済学』日本評論社,2011年。清家 篤『労働経済』東洋経済新報社,2002年。永野 仁『日本企業の賃金と雇用』中央経済社,1996年。永野 仁編著『大学生の就職と採用』中央経済社,2004年。

成績評価の方法成績は達成度と意欲で決定する。ここで,達成度は期末の定期試験で評価し,意欲は授業への参加度と貢献度で評価する。配点のウェイト

は,前者が80%,後者が20%である。

その他特になし

─ 231 ─

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社会保障論4単位

3・4年次

教授 加 藤 久 和

授業の概要・到達目標〈授業の到達目標・テーマ〉

社会保障制度は,病気やケガ,高齢,失業,貧困などさまざまなリスクに直面した際に必要となる社会的な仕組みであり,我々の生活に欠かせないものである。最近では,公的年金制度や医療・介護保険制度の見直しなどが政策課題となっているが,これらは社会保障制度の柱である。また,格差や所得再分配などに関しても,社会保障制度の枠組みの中で考えていくべき政策課題である。

社会保障制度を考える際には,幅広い視点が必要になる。授業では経済学的視点からのアプローチが中心となるが,財政との関連性,雇用や労働市場などとの関係,少子高齢化など人口問題からの見方,国際比較の視点などが欠かせない。以上の多様な視点から,社会保障の仕組み・現状・課題を総合的に理解することが授業の到達目標となる。

〈授業の概要〉社会保障制度の役割や内容にとどまらず,広く社会保障を支える枠組みとしての財政や租税制度,年金・医療・介護などの社会保険に関する経

済学的な分析,所得分配と公平性,少子化問題の分析,さらには社会保障制度改革のあり方などについても学ぶことになる。

授業内容1.社会保障論イントロダクション-講義計画と講義の目的2.社会保障の考え方,分析視点<社会保障制度の概要>3.社会保障制度の成立過程4.わが国の社会保障制度(1):医療保険と医療供給体制5.わが国の社会保障制度(2):年金保険6.わが国の社会保障制度(3):介護保険7.わが国の社会保障制度(4):労働保険8.わが国の社会保障制度(5):生活保護<公共政策とその課題>9.財政の現状と租税制度の課題10.年金制度をめぐる課題11.わが国の教育政策とその課題12.財政構造改革と社会保障13.医療提供体制とその課題14.格差社会と再分配政策<人口減少・少子高齢化社会の課題>15.近年の人口動向:少子高齢化と人口減少16.少子化問題とその背景17.わが国の社会保障制度(6):少子化対策18.地方消滅と地方創生19.少子化の経済分析<諸外国の社会保障制度>20.ヨーロッパ諸国の社会保障制度(1):年金制度を中心に21.ヨーロッパ諸国の社会保障制度(2):医療制度を中心に22.アジア諸国の社会保障制度<社会保障制度の経済分析>23.厚生経済学の基礎概念と社会保障24.医療と医療保険の経済分析:医療経済学入門25.年金の経済学:公的年金の必要性と年金財政26.分配と再分配の経済分析27.格差と貧困の経済分析28.まとめ

履修の注意点この講義では履修人数に関わらず,可能な限り講義内でディスカッションを行いたい。 また,経済学全般の基礎的知識や財政等に関する社会

的動きへの関心は,この講義では必須となる。新聞等に日常的に接していることは重要である。

準備学習の内容授業ではディスカッション等も行うので,事前に講義のレジュメ等を読むことや講義に際して推奨する参考文献を読んでおくこと。

教科書特に定めない。講義に即したレジュメや必読文献等を Oh-o! Meiji System クラスウェッブに掲載する。

参考書椋野美智子,田中耕太郎(2018)『はじめての社会保障(第15版)』有斐閣。社会保障入門編集委員会編(2018)『社会保障入門2018』日本経済新聞社編(2018)『2030年からの警告 社会保障 砂上の安心網』小塩隆士(2015)『18歳からの社会保障読本』ミネルヴァ書房。加藤久和(2011)『世代間格差』(ちくま新書)筑摩書房。駒村康平,山田篤裕他(2015)『社会政策 福祉と労働の経済学』有斐閣。

成績評価の方法定期試験(70%),講義・ディスカッションへの貢献・レポート等(30%)によって成績を決定する。

その他授業では,できるかぎり教壇からの一方通行にならないようにしたい。そのためにも受講する学生諸君の積極的な議論への参加を期待してい

る。

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協同組合学4単位

3・4年次

教授 大 高 研 道

授業の概要・到達目標《授業の概要》

今日,世界的な金融・財政危機,環境問題,少子高齢化,不安定雇用,地域紛争など,私たちの経済・社会生活はその根幹をゆるがすさまざまな課題に直面している。いまこそ,地域における協同と連帯によってこれらの問題を解決することが求められている。19世紀前半に英国において誕生した協同組合の取り組みは,その後,日本を含む世界中の国々に広がっていった。近年では,国連による国際協同組合年宣言(2012年),ユネスコ無形文化遺産登録(2016年)など,その存在意義と果たす役割への期待は高まっている。本講義では,社会的な事業体としての協同組合の歴史・現状・課題の考察を通して,新たな社会経済システム構築に果たす協同組合の役割と可能性について共に考えたい。

《到達目標》商業的世界が日常生活の隅々を支配している今日,私たちは「消費者」として他者と接する場面が多い。身近な地域の暮らしの現実の中で生成

するさまざまな問題(現代的課題)に対応している協同組合は,商品・サービスを媒介としながらも,単なる「消費者」を超えた「生活当事者」としての視点に立った事業・運動に取り組んできた。本講義では,地域社会を基盤とした協同組合の位置と役割について理解することを第一義的な目的とするが,その学びの先には,「閉じられた関係性」のなかに生きる現代人の生活(暮らし)や労働のあり方を含めた自らの生き方そのものについて,一定程度のビジョンを提示できるようになることをも目指している。

授業内容本講義は「協同組合とは何か(基礎編)」(第1回~10回),「協同組合実践論」(第11回~18回),「現代社会経済システムと非営利・協同論」(第

19~28回)の三部構成からなる。第1回目 協同組合とは何か第2回目 現代協同組合論の射程第3回目 協同組合の歴史と思想(1)第4回目 協同組合の歴史と思想(2)第5回目 協同組合の国際的展開(1)第6回目 協同組合の国際的展開(2)第7回目 世界の協同組合の新潮流(1)第8回目 世界の協同組合の新潮流(2)第9回目 わが国の協同組合の歴史(1)第10回目 わが国の協同組合の歴史(2)第11回目 生産者協同組合の実践(1)第12回目 生産者協同組合の実践(2)第13回目 利用者協同組合の実践(1)第14回目 利用者協同組合の実践(2)第15回目 労働者協同組合の実践(1)第16回目 労働者協同組合の実践(2)第17回目 協同労働と協同組合(1)第18回目 協同労働と協同組合(2)第19回目 経済のグローバル化と非営利・協同経済第20回目 福祉国家再編下における非営利・協同組織第21回目 NPOの歴史と制度第22回目 NPOから社会的企業へ第23回目 社会的排除問題と社会的企業(1)第24回目 社会的排除問題と社会的企業(2)第25回目 変容するコミュニティと社会的企業(1)第26回目 変容するコミュニティと社会的企業(2)第27回目 社会的経済・連帯経済論と協同組合第28回目 まとめ

履修の注意点・本講義ではグループ討論・報告を実施する。討論への参加姿勢も成績評価に含まれる。・講義中の携帯電話(スマートフォン等)の使用は禁ずる。漢字・用語等を調べたい場合は電子辞書等を使用すること。

準備学習の内容《予習》・毎回の講義の最後に,次回講義のテーマおよびキーワードについて触れるので,最低限の言葉の意味と背景について調べておくこと。

《復習》・毎回の講義終了後,①「学んだこと」,②「疑問に思ったこと・さらに学びたいこと」の2点を整理しておくこと。これらについては,3部構成の各部の終わりに質疑応答・意見交換の時間を設ける。

教科書特になし。

参考書・中川雄一郎(2018)『協同組合のコモン・センス』日本経済評論社・中川雄一郎・杉本貴志編著/全労済協会監修(2012)『協同組合を学ぶ』日本経済評論社・藤井敦史・原田晃樹・大高研道編著(2013)『闘う社会的企業』勁草書房

成績評価の方法試験80%,平常点20%(毎回の出席が前提となる。それゆえ,出席したからといって加点されることはない。ただし,欠席は減点の対象となる)。

その他対話型の講義を重視する。グループ討議や質問・発言などを通して積極的に参加してほしい。

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現代経済政策4単位

3・4年次

専任講師 柴 田 有 祐

授業の概要・到達目標本講義では,市場メカニズムと政府の役割について考える。市場メカニズムは価格の変化を通じて需給を調整し,経済を望ましい状態へと

導く働きをするが,常に望ましい状態を実現するわけではない。市場メカニズムがうまく機能しない場合,政府にはそれを補完する役割が求められる。政府はどのような場合に,どのような形で経済に介入すべきなのだろうか。この講義では,政府の役割として一般に考えられている景気の安定化,資源配分の調整,所得の再分配について解説する。それぞれについて,関連する基本的な理論モデルと日本,アメリカ,ヨーロッパなど先進諸国の政策の事例を取り上げる。

経済理論を学ぶことを通じて,論理的で経済学的な思考力を身に付ける。それと同時に,現実の事例に触れることで,理論が複雑な現実を必ずしも説明できないことを知る。このように,理論と現実の両面から考えることを通じて,経済問題に対する高い洞察力を身に付けることを目指す。

具体的な到達目標は以下の通りである。(1)なぜ特定のケースでは市場メカニズムが有効に機能しないのかについて説明できるようになる。(2)その場合,どのような政策が有効であるか判断できるようになる。(3)特定の政策について,適切に経済学的な評価ができるようになる。

授業内容第1回 イントロダクション──市場メカニズムと政府の役割第2回 効率的な資源配分第3回 景気変動のコスト第4回 GDP第5回 財政政策と乗数効果第6回 信用創造と金融政策第7回 マクロ経済政策の課題(1)──裁量政策に伴う問題第8回 マクロ経済政策の課題(2)──財政政策・金融政策に固有の課題第9回 経済成長は必要か第10回 経済成長の源泉第11回 物的資本と経済成長(1)──投資,貯蓄および外国資本第12回 物的資本と経済成長(2)──人口と資本ストックの成長第13回 教育──人的資本への投資第14回 教育と外部性第15回 イノベーションの促進(1)──独占と競争的市場第16回 イノベーションの促進(2)──技術革新における政府の役割第17回 資源配分の効率化(1)──独占の弊害第18回 資源配分の効率化(2)──自由化・規制緩和第19回 市場は万能か──市場メカニズムが機能する条件第20回 急増する自由貿易協定第21回 自由貿易の利益(1)──比較優位の原理第22回 自由貿易の利益(2)──貿易政策の効果第23回 産業政策は有効か第24回 オランダ病──資源立国化の陥穽第25回 なぜ所得の再分配を行うか第26回 再分配の手段第27回 社会保険第28回 講義のまとめ

履修の注意点関連科目は,マクロ経済学,ミクロ経済学,経済政策原理,国際経済など。特に,マクロ経済学とミクロ経済学はこの講義の基礎となるた

め復習しておくことが望ましい。

準備学習の内容各回の内容に関連の深いミクロ経済学やマクロ経済学の領域を事前に示すので,下記の参考書等で予習すること。また,講義で分からない

ことがあれば,講義中ないし講義後に質問するなどして,できるだけ早く疑問を解消すること。

教科書特に指定しない。

参考書岩田規久男/飯田泰之『ゼミナール経済政策入門』日本経済新聞社,2006年。柳川隆/永合位行/藤岡秀英編『セオリー&プラクティス 経済政策』有斐閣,2017年。D.N.ワイル『経済成長』(第2版)ピアソン桐原,2010年。八田達夫『ミクロ経済学:市場の失敗と政府の失敗への対策』東洋経済新報社,2008年。八田達夫『ミクロ経済学:効率化と格差是正』東洋経済新報社,2009年。

成績評価の方法期末試験および小テスト。

その他特になし。

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開発経済学4単位

3・4年次

教授 末 永 啓一郎

授業の概要・到達目標世界経済における貧富の格差は極めて大きい。いち早く経済発展を遂げた国もあれば,そうした国を模倣してキャッチアップに成功した国

もある。その一方で,発展に取り残された国も数多く存在する。本講義では,経済発展やキャッチアップに成功した国々・失敗した国々を取り上げつつ,後発国が経済発展を遂げるための方策・戦略について議論する。到達目標は,世界における経済発展の歴史と現状,理論を学ぶとともに,後発国が採るべき戦略について,自ら考察出来るようになることである。

授業内容第1回目 イントロダクション:開発経済学とは第2回目 世界経済の歴史と現状:700万年間の経済成長第3回目 狩猟・採集・農業技術の進歩第4回目 産業革命以前の技術進歩:綿・鉄・蒸気第5回目 イギリスの産業革命第6回目 欧米諸国の産業革命とキャッチアップ第7回目 日本の産業革命とキャッチアップ:製糸業第8回目 日本の産業革命とキャッチアップ:綿産業第9回目 開発とレント1第10回目 開発とレント2第11回目 保護貿易の経済効果第12回目 輸入代替政策と輸出志向政策第13回目 情報革命と世界経済1:iPhoneにみるGlobal Value Chain第14回目 情報革命と世界経済2:日本のキャッチアップとアメリカの再「キャッチアップ」第15回目 アメリカのコンピュータ産業の発展第16回目 日本のコンピュータ産業のキャッチアップ第17回目 先進国半導体産業の発展とキャッチアップ第18回目 東アジア半導体産業のキャッチアップ第19回目 経済成長理論第20回目 キャッチアップ理論第21回目 雁行形態論第22回目 中国経済の発展と二重経済論第23回目 中国経済の問題点第24回目 タイの経済発展:中所得国の罠とスラム第25回目 フィリピンの経済発展:人口問題とゴミ問題第26回目 タンザニアの経済開発とNGO第27回目 ルワンダの虐殺と「奇跡」第28回目 まとめ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点遅刻,居眠り,私語禁止

準備学習の内容予習・復習を心がけてください。

教科書中村文隆編『レントと政治経済学』八千代出版,2013年ロス『レント,レント・シージング,制度崩壊』人間の科学新社,2012年デミルバス『レント・シーキングの政治経済学』(仮題), 近刊

参考書多数に上るので,講義の際に,指示する。

成績評価の方法授業態度,講義レポート,期末試験による。

その他ミクロ経済学,マクロ経済学を未修得の場合は,講義前に指示するので,必要な項目を学習すること。

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国際経済政策4単位

3・4年次

准教授 藤 永 修 一

授業の概要・到達目標《授業の概要》

国際経済政策は経済政策の範疇の一つとして位置付けることができるが,今や一国の経済政策は他の諸国や世界経済に対して少なからず影響を及ぼす。また,グローバリゼーションは,世界経済や各国経済に対してプラス・マイナスの影響をもたらしている。そのため,近年,国内経済の諸問題を国際経済と関連付け,他国や国際機関へ責任を転嫁するという傾向が強くなっている。国際経済では自国の国益(時にはエゴ)が現れやすく,結局,国内経済と対外経済とのバランスを如何にとるかが今日の課題となる。この課題に対する処方箋を検討していくことが,本講義の目指すところである。

《到達目標》この授業では理論的な分析だけでなく,歴史的動向を踏まえながら進めていく。現実の経済の動向に対して,多角的視点から物事を捉え,

世間に流布している俗説に惑わされることのないような素養を身につけることを,この授業の目標とする。

授業内容第1回 a:イントロダクション b:国際経済政策とは何か第2回 世界経済の現状第3回 世界経済における日本の役割第4回 世界経済の問題点と国際経済体制第5回 GATT第6回 WTO第7回 金本位制第8回 IMF(1)~1973年第9回 IMF(2)1973年~第10回 国際収支第11回 経常収支不均衡問題第12回 金融危機:アジア通貨危機とリーマン・ショック第13回 開放経済における財政政策と金融政策第14回 貿易理論と貿易政策第15回 比較優位の原理第16回 関税の経済効果第17回 輸入数量制限・生産補助金の経済効果第18回 新しい貿易理論第19回 戦略的貿易政策第20回 自由貿易と保護貿易:まとめ第21回 日米貿易摩擦(1)総論第22回 日米貿易摩擦(2)1980年代第23回 日米貿易摩擦(3)1990年代~第24回 アジア経済と日本第25回 グローバリゼーションとは何か第26回 グローバリゼーション:貿易と資本移動第27回 グローバリゼーションの是非第28回 まとめ

履修の注意点基礎科目:マクロ経済学,ミクロ経済学関連科目:国際経済学,国際金融論,開発経済学,現代経済政策,産業組織論,経済政策原理

準備学習の内容授業時にプリントの配布で準備学習について説明する。

教科書特に指定しない。

参考書『経済財政白書』内閣府,『通商白書』経済産業省『世界経済の謎』竹森俊平,東洋経済新報社その他は講義のなかで適宜指示し,また参考資料をプリントで配布する。

成績評価の方法試験(70%),授業への参加度(30%)で評価する。

その他特になし

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財政政策4単位

3・4年次

教授 小野島 真

授業の概要・到達目標政府部門を巡る資金の流れを対象として,政府部門が果たすべき役割を考え,そして,その役割をどのような政策手段で実現すべきなのか

を考える。一般的には,政府が財政を通じて果たすべき役割とは,資源の効率的配分,所得の再分配,経済安定化であるといわれている。政府部門はこれらの役割を,どのような手段により実現してゆくべきなのか,財政理論という分析道具を用い解明したい。そして,同時に,政府の財政政策がもたらした実際的側面についても注目していく。

現在,戦後日本が構築してきた財政制度は様々な軋みを生じてきており,われわれの生活に重要な影響を及ぼす問題が山積みとなっている。これらの諸問題について,共に考えていきたい。

授業内容第1回:(a)イントロダクションー財政の意義と役割第2回:租税政策とその役割第3回:租税原則と租税の一般理論第4回:効率的資源配分と租税第5回:所得再分配と租税第6回:最適課税論第7回:消費課税の理論と実際第8回:個人所得課税の理論と実際第9回:支出税構想の変遷と具体的提案第10回:法人所得課税の理論と実際第11回:経済のグローバル化と税制第12回:環境問題と課税第13回:日本における租税政策とその展望第14回:世界における租税政策とその展望

第15回:フィスカルポリシーの理論の生成とその変遷第16回:フィスカルポリシーの基礎理論第17回:フィスカルポリシーと為替水準第18回:フィスカルポリシーと物価水準第19回:公債管理政策と公債負担論第20回:中立命題とその含意第21回:日本における経済安定化政策の有効性第22回:公共財と効率的資源配分第23回:政府の失敗の理論第24回:補助金政策と効率的資源配分第25回:財政投融資とその問題点第26回:公営企業と第3セクター第27回:財政再建策の国際比較第28回:(a)授業の振り返り

(注)内容および進度については状況により変更する場合がある。

履修の注意点ミクロ・マクロ経済学をしっかりと復習したうえで受講することが望ましい。また,講義中に取り上げた内容について,文献等で調べておくこと。

準備学習の内容次回の講義までに調べておくべきことを指示する。調べておいたことは,講義中に課すレポートにも反映させておくこと。また,復習として参考書の該当箇所を読んでおくこと。

教科書なし

参考書兼村・星野・小野島他編著『グローカル財政論』税務経理協会. および星野・小野島編著『現代財政論』学陽書房

成績評価の方法原則として試験80%,授業中に書いてもらうレポート10%,授業への貢献度10%の配分で評価する(ただし履修者数などの状況によりこの比率を変える場合もある)

その他なし

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環境経済学4単位

3・4年次

教授 大 森 正 之

授業の概要・到達目標Ⅰ 経済学は自然および環境をどのように理解してきたのか?経済活動は公害や環境破壊といった事象にどのように関与してきたのか?そして現在,地域社会から地球規模に至る環境問題にたいして経済学,そして消費者・企業・政府さらに国際機関はどのような処方箋を準備しているのか?授業では環境経済学の形成史をたどりつつ,以上の諸論点を解明する。そして環境政策の様々な手法(法的な直接規制,経済財政的規制,情報的教育的誘導)がどのように構想され,その導入がどのように模索されたかを跡付ける。Ⅱ 1960年代の先進諸国における環境政策の模索とその後の導入を契機に,経済活動での環境利用における環境資源の節約,すなわち環境経済(Environmental Economy)の過程が始動する。80年代以降の廃棄物問題や地球規模の環境問題への関心を契機に,企業の自主的な環境管理活動から環境志向的な技術革新が生じ,台頭する環境志向の消費者群との連携からエコグッズが開発される。授業ではこうした環境ビジネスの展開に着目する。

授業の到達目標を企業および政府の現行の環境政策について,代案を準備できる能力の形成におきます。

授業内容第1回目 環境経済学の定義・方法・範囲第2回目 古典派経済学における環境問題の不在第3回目 環境経済学の源流Ⅰ:J.S ミルの自然理解と天恵物第4回目 環境経済学の源流Ⅱ:J.S ミルにおける定常状態論と開発抑制志向第5回目 環境経済学の源流Ⅲ:J.S ミルのコモンズ保存活動とナショナルトラスト第6回目 環境経済学の源流Ⅳ:シジウィックとフォーセットによるミルの継承第7回目 環境経済学の源流Ⅴ:ジェヴォンズによる「負の財」の発見第8回目 環境経済学の端緒的形成Ⅰ:マーシャルの自由財と外部性論第9回目 環境経済学の端緒的形成Ⅱ:マーシャルの都市住環境保全論と空気浄化税第10回目 環境経済学の端緒的形成Ⅲ:マーシャルのゾーニング案と都市建築規制第11回目 環境経済学の形成Ⅰ:ピグーの「負のサービス」と公私の限界生産物乖離論第12回目 環境経済学の形成Ⅱ:ピグーの環境政策論(自主交渉,規制,税・補助金)第13回目 制度学派の環境経済学:カップの社会的費用論と直接規制第14回目 新制度学派の環境経済学Ⅰ:コースの社会的費用問題(コースの定理と排出権取引:規制か自主交渉か)第15回目 市場経済の形成と環境問題(前近代~第二次世界大戦)第16回目 市場の失敗と環境政策の模索・導入(戦後~1970年代)第17回目 環境経済学の対応(厚生経済学の限界とマルクス学説の適用)第18回目 環境経済学の課題(マルクス学説の限界とシュンペーターのリスク論)第19回目 環境政策論Ⅰ:環境立法と直接規制第20回目 環境政策論Ⅱ:直接規制と環境補助金および環境課徴金第21回目 環境政策論Ⅲ:直接規制と PPP および環境産業の形成第22回目 環境政策論Ⅳ:緑の消費者と緑の企業の連携(エコラベリング制度)第23回目 環境ビジネス論Ⅰ:「公害防止は儲かる」仮説とエコノベーション第24回目 環境ビジネス論Ⅱ:環境ソフトビジネスの普及第25回目 環境マネジメント論Ⅰ:環境管理と環境監査(EMAS と ISO14000)第26回目 環境マネジメント論Ⅱ:環境管理・監査システム・環境報告書・環境会計第27回目 企業の環境経済Ⅰ:環境経済学から環境節約学へ第28回目 企業の環境経済Ⅱ:エコテクノストラクチャーの形成と環境戦略

履修の注意点履修の前提科目はないが,初級の経済学を学んでおいてほしい。授業の資料は適宜,授業時間中に配布するが,原則として欠席者に後日配布しない。準備学習は,事前に配布する資料を授業前に読み,論点を明確に理解しておくことに尽きます。

準備学習の内容各回の講義内容を配布資料で復習してほしい

教科書特に定めない

参考書大森 正之『ケンブリッジ環境経済思想の形成と展開』人間の科学新社〔金子 光男・尾崎 和彦編著『環境の思想と倫理』所収〕ハーマン・デイリー著(新田 功,藏本 忍,大森 正之訳)『持続可能な発展の経済学』みすず書房ペーテル・セーデルバウム著(大森正之,小祝慶紀,野田浩二訳)『持続可能性の経済学を学ぶ』人間の科学新社K.W.カップ著(大森正之訳)『制度派経済学の基礎』人間の科学新社

成績評価の方法学期末試験のみで評価

その他特に定めない

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財政学4単位

3・4年次

専任講師 倉 地 真太郎

授業の概要・到達目標[授業の概要]本講義では,財政学の基本的な考えを,理論と実際の両面から学習する。現在,日本は未曽有の財政赤字を抱えており,将来の公共サービスの提供や財政破たんに対して多くの国民が不安を抱えている状況にある。なぜこのような財政問題が日本では発生しているのか。どのようにすれば解決可能なのか。財政学の学習を糸口として,現代社会の課題について理解を深める。

[到達目標]本講義の目標は,財政と市場の関係性,日本と諸外国が直面する財政問題を学び,財政政策と公共サービスの意義と課題を理解すること,身近な社会問題を財政学的視点でとらえることである。

授業内容第1回目 aのみ:イントロダクション

(財政とは何か,財政学をなぜ学ぶのか)第2回目 財政の機能と役割第3回目 公共財の理論と外部性第4回目 予算編成と予算原則第5回目 租税原則第6回目 租税の理論と実際第7回目 所得税第8回目 法人税第9回目 消費税第10回目 資産課税第11回目 財政赤字の歴史第12回目 公債管理政策第13回目 財政・経済政策①─公共投資─第14回目 財政・経済政策②─金融政策─

第15回目 福祉財政①─税方式と社会保険方式─第16回目 福祉財政②─年金財政─第17回目 福祉財政③─生活保護財政─第18回目 福祉財政④─医療・介護財政─第19回目 福祉財政⑤─保育財政─第20回目 普遍主義と選別主義第21回目 地方財政の理論と実際①─地方税─第22回目 地方財政の理論と実際②─地方交付税─第23回目 財政の国際比較①─歴史的傾向─第24回目 財政の国際比較②─収斂化と多様化─第25回目 グローバル化と財政①─租税競争と租税協調─第26回目 グローバル化と財政②─財政民主主義とポピュリズムー第27回目 人口減少時代の財政問題第28回目 まとめ

履修の注意点関連科目には「地方財政論」,「財政政策」,「自治体経営論」があり,併せて履修することが望ましい。

準備学習の内容日頃からニュースに目を通し,時事問題に広く関心を持つようにすること。講義資料や講義で紹介した参考文献を確認し,復習する必要がある。

教科書随時,プリント(パワーポイント教材)を配布する。講義資料はOh-o! Meijiシステム・担当教員Webサイトに掲載する。

参考書『財政学改訂版』神野直彦(有斐閣)2007年,『現代財政を学ぶ』池上岳彦ら(有斐閣)2015年,『福祉財政』高端正幸・伊集守直編(ミネルヴァ書房)2018年

成績評価の方法リアクションペーパー・平常点(10%),レポート(20~25%),定期試験(65~70%)の成績による。

その他オフィスアワーは2限後のお昼休み中に実施する予定である。連絡先:[email protected]

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応用数量分析2単位

3・4年次

特任教授 国 友 直 人

授業の概要・到達目標近年では社会・経済・金融・保険・製造業などの実業界,公共政策の作成・評価などの公共分野,さらに応用経済学,計量経済学,金融論(ファイナンス),などの学問分野においてデータ解析や統計的データ分析法が重要となっています。この講義ではこうした実業界や学問分野の展開に対応できる「応用をめざす統計学」について確率・統計の基礎的な事項を扱います。実社会における統計的方法の利用,統計的リスク管理の方法や統計的データ分析に関係する基本を理解・活用できるようになることが目標です。

授業内容第一回 確率・統計と社会・経済第二回 確率の源流第三回 確率と経済・金融リスク第四回 条件付確率とベイズの定理第五回 超幾何分布と品質管理第六回 指数関数・指数分布・リスク(危険度)第七回 少数法則と損害保険第八回 大数法則と保険原理第九回 中心極限定理と正規分布第十回 統計的推測の基本(推定と検定)第十一回 カイ二乗分布と適合度検定第十二回 t分布と二標本問題第十三回 同時分布・条件付期待値・マルチンゲール第十四回 尤度関数の利用とまとめ

履修の注意点この科目では若干の数理的な内容,および統計計算ソフト(エクセルなど)を用いた数量分析なども議論する予定です。この講義と並行して計算機・統計計算ソフトをりようしたより実践的な内容の経済学特殊講義Ⅳが開講されます。また目標となる資格としてJSS統計検定(http://www.toukei-kentei.jp)の「統計検定2級」から「準1級」の取得が可能となるレベルをめざしています。計算機・統計計算ソフト(Rやエクセルなど)を本格的に利用する実践的内容は同じ学期の経済学特殊講義IVで扱われる予定です。

準備学習の内容この科目では若干の数理的な議論を利用するので,高校数学Iなど理解が十分でない諸君は復習しておくことが望ましい。

教科書久保川達也・国友直人『統計学』(東京大学出版会)の一部分を基礎資料として配布する予定です。

参考書久保川達也・国友直人『統計学』(東京大学出版会),

『統計学基礎』(東京図書)

成績評価の方法平常点40%, 課題30%,試験30%

その他講義内容の概要は毎回の講義後にWebsiteに掲示する予定です。

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地域行政学4単位

3・4年次

兼任講師 山 岸 絵美理

授業の概要・到達目標2000年4月より施行された「地方分権一括法」により,日本の地方自治は大きな転換期を迎えることになった。これからの地域行政は,県庁や市役所といった行政のみの問題ではなく,地域に住む住民が,自分たちの生活する地域を現在・未来の視点でどのように考えていくのかが課題となる。本講義では,地方分権による「地域」の役割の高まりを意識し,こうした改革がもたらされた歴史的背景,制度の変化について学ぶ。そし

て,地方自治の意義を検討し,日々変化する地域行政の今後のあり方について考えることで,地域の一員として行政への関心を高めてもらうことをめざす。その意味で,本講義は,公務員志望者のみを対象とするものではないので,企業やNPOをめざす者など, 幅広い学生の参加を望む。

授業内容第1回目 イントロダクション(地域とは何か)第2回目 地域と行政 -区域と自治の視点ー第3回目 地方自治の歴史 〈1〉第3回目 地方自治の歴史 〈2〉第4回目 自治体と国地方関係 〈1〉第5回目 自治体と国地方関係 〈2〉第6回目 地方政府の種類と機能 〈1〉第7回目 地方政府の種類と機能 〈2〉第8回目 機関委任事務体制と集権体制第9回目 地方分権の流れとその意義第10回目 「分権一括法」の到達点と課題第11回目 自治体の政治機構第12回目 自治体の行政機構第13回目 「平成の大合併」と市町村 〈1〉第14回目 「平成の大合併」と市町村 〈2〉

第15回目 広域行政と市町村合併第16回目 自治体の政策と政策過程 〈1〉第17回目 自治体の政策と政策過程 〈2〉第18回目 政策法務と条例第19回目 地方自治と地域福祉 〈1〉第20回目 地方自治と地域福祉 〈2〉第21回目 住民と自治体 〈1〉第22回目 住民と自治体 〈2〉第23回目 地方自治とまちづくり第24回目 自治体経営と協働第25回目 自治体選挙の状況と課題第26回目 住民投票制度の課題と展望第27回目 地方財政の仕組み第28回目 まとめ

履修の注意点地方自治についての理解が必要不可欠となるので,行政学,政治学への知識があることが望ましい。毎日の新聞やニュースで取り上げられる自治体,自分が住む地域への関心を持ってほしい。

準備学習の内容地方自治についての理解が必要不可欠となるので,行政学,政治学への知識があることが望ましい。毎日の新聞やニュースで取り上げられる自治体,自分が住む地域への関心を持ってほしい。

教科書開講時に指示する。

参考書適宜,参考になる文献・資料を提示する。阿部 斉・新藤宗幸『概説日本の地方自治』東京大学出版会

成績評価の方法基本は学期末テストで評価。授業内で行うリサーチ─ペーパ等で評価点を加算。

その他授業の妨げ,他の学生の迷惑になるような行為は厳禁です。

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行政情報論2単位

3・4年次

教授 小 池 保 夫

授業の概要・到達目標地方自治の本旨は「住民参加」であるとしばしば言われている

が,住民参加が可能となる前提として,地域を構成する行政や住民の間で情報が共有されている必要がある。そのため,さまざまな情報活動が展開されているが,行政の広報・広聴活動の歴史と理念,現状を踏まえ,課題を検討する。

さらに,行政の説明責任,住民の知る権利に応える仕組みとしての情報公開制度を検討する。

また,情報化の進展に伴う個人情報のあり方と扱いの問題点を習得することを目的とする。

授業内容第1回 aのみ:イントロダクション第2回 PR・広報の歴史第3回 広報活動の実態第4回 広報活動の課題第5回 広報活動の事例第6回 広聴活動の実態第7回 広聴活動の課題第8回 広聴活動の事例第9回 情報公開制度の実態第10回 情報公開制度の課題第11回 情報公開制度の事例第12回 個人情報保護の実態第13回 個人情報保護の課題第14回 個人情報保護の事例

履修の注意点毎週の講義は継続性があるので,遅刻や欠席は厳に慎むこと。日

頃の行政関係の動きに関心を持ち,マスコミ報道などに注意すること。

準備学習の内容授業時に,次週の準備学習について指示する。特に,各メディア

の伝達内容に留意すること。

教科書特に指定しない。

参考書授業時に随時指示する。

成績評価の方法定期試験60%を基本に,平常点10%,小テスト30%を加味して総

合的に評価する。

その他特になし

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公共政策学4単位

3・4年次

教授(ガバ) 木 村 俊 介

授業の概要・到達目標《授業の到達目標》

公共政策とは何だろうか。公共政策とは,「社会の問題を解決するための方向性と具体的手段」と考えられている。このような公共政策は,社会経済の変化に応じて刻々と変化してゆく。特に近年では,公共政策における立案や実施プロセスが大きく変動してきている。

受講者諸君が将来社会に出て様々な職業に就く上で,公共部門(国,自治体,公的機関)の内部で働く機会や,公共部門をカウンターパートとして働く機会に遭遇することは少なくない。このため,このような公共政策の立案・実施のプロセスを理解しておくことは,様々な洞察を行う上で意義があることと考えられる。

講師は,元国家公務員(総務省)であり,国及び地方公共団体の勤務経験を有する実務家教員である。本講義では,行政学を踏まえ,公共政策について行政実務を反映した応用的な知識を身につけることを第一目標とする。その上で,政策課題を解決する立案能力や,政策を巡る政府・自治体・民間のあり方について考える力をつけることを最終的な目標とする。

《授業の概容》前半において,公共政策の意義や政策の企画立案,実施過程に関する基本的事項の理解を深め,次に,教育,医療・福祉,公共交通,危機

管理,安全規制,都市インフラ,公務員制度,行政統制,NPO,政策調整,独立行政法人,大都市制度,地方分権,国地方の財政その他の個別の政策分野をとりあげ,現代社会における政策課題と,その対策について学ぶこととする。

授業内容第1講 イントロダクション第2講 現代行政における発想の転換(なぜ公共政策学が必要とされているのか?)第3講 公共政策総論⑴ (問題の発見;政策問題はどのように発見されるのか?)第4講 公共政策総論⑵ (設計;解決案はどのように設計されるのか?)第5講 公共政策総論⑶ (決定;官僚や政治家は決定に向けてどのように行動するのか?)第6講 公共政策総論⑷ (実施;政策の実施に向けて霞が関はどのように対応し,現場はどのように行動するか?)第7講 公共政策総論⑸ (評価;政策をどのように評価するのか?)第8講 公共政策総論⑹ (改善;公共政策をどのように改善するか?)第9講 各論⑴ (教育;少子化社会において教育行政をどのように改善するのか?)第10講 各論⑵ (地域医療・介護;地域包括ケアシステムで何を目指しているのか?)第11講 各論⑶ (公共交通;規制緩和後の交通政策は何を目指しているのか?)第12講 各論⑷ (危機管理;危機の際に行政は何を行うのか?)第13講 各論⑸ (安全規制;行政は科学をどのように活用するのか?)第14講 各論⑹ (都市インフラ;人口減少下でインフラを維持するために何を行わなければならないか?)第15講 各論⑺ (公務員制度;公務員制度の何が問題なのか?)第16講 各論⑻ (行政統制;行政サービスの質を確保するために何が必要か?)第17講 各論⑼ (NPO;何が期待されるのか?)第18講 各論⑽ (政策調整,独立行政法人;どのような政府が求められているのか?)第19講 各論⑾ (大都市制度;行政の担い手として何が求められているのか?)第20講 各論⑿ (地方分権;分権と国民生活の向上は結び付いているか?)第21講 各論⒀ (国地方の財政制度1;国と地方はどのような役割分担をしているのか?)第22講 各論⒁ (国地方の財政制度2;地域間格差の是正とはどのような問題か?)第23講 各論⒂ (環境政策;国・地方は環境のために何ができるのか?)第24講 各論⒃ (食の安全;消費者と生産者はどのような関係に立つべきなのか?)第25講 各論⒄ (情報と行政;情報はどのように共有され,また,保護されるべきなのか?)第26講 各論⒅ (公益事業;改革はどのように進められてきたか?)第27講 各論⒆ (規制改革;改革は何をもたらすのか?)第28講 まとめ

履修の注意点半期集中科目であり,意欲的に学ぶ姿勢が必要である。

準備学習の内容日常の生活の中のあらゆる場所と場面に「公共政策」は介在している。日頃から,新聞,ニュース等において,行政活動に係る出来事に関

心を持っておくこと。

教科書(前半)『入門 公共政策学』 秋吉貴雄 中公新書,2017年。(後半)『ダイバーシティ時代の行政学』 早稲田大学出版部,2016年。上記教科書に加え,講師が作成する副教材を使用する。副教材はウェブクラスにアップロードするので各自でダウンロードすること。

参考書御厨貴 『公共政策』 放送大学大学院教材 2017年。

成績評価の方法原則として平常点30%,中間レポート20%,期末試験50%で評価する。

(なお,6割以上の出席回数を単位取得の前提とする。)

その他特になし

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公会計学4単位

3・4年次

教授(ガバ) 兼 村 高 文

授業の概要・到達目標公会計学は,公共部門のうち主として国と地方の政府の経済活動に係る金銭的問題を対象とする学問である。以前は官庁会計と称して現金主義で会計が行われていたが,1980年代からの公共部門の公共経営(NPM)の考えによる改革で,公会計も民間企業の会計に倣った発生主義への改革が行われてきた。これにより,官庁会計(現金主義・単式簿記)は企業会計(発生主義・複式簿記)に改める公会計改革が進められてきた。欧米やアジアの一部の国ではすでに公会計改革が行われ,政府の会計制度は企業会計と同様の制度に改められている。企業会計は官庁会計に比べてより有用な会計情報を提供してくれるため改革が求められるのであるが,公共部門は民間とは異なり市場が成立せず価格メカニズムが働かない。また市場では供給されないが不可欠の公共財の存在もある。そのような公共部門,とりわけ政府の会計制度はどのように改めるべきなのか。本講義では主として財政学の視点から公会計の理論と制度について欧米の議論も交えながら進める。また日本の現状について,地方自治体で平成27年度決算から新たに導入された統一的な会計基準にもとづく財務書類についてもその意義を論じる。

授業内容Ⅰ 公共部門と予算会計制度

1)公会計学を学ぶにあたって:公会計学と財政学の関係を解説する2)公会計と財政学の概要3)財政の理論と制度の概要:公会計が機能する財政の理論と制度を解説する4)公会計学の概要5)政府の予算制度:財政の中心である予算会計の制度を説明する6)政府の会計制度7)予算会計制度の改革と動向:NPM 理論より進められている予算会計改革を解説する8)予算会計制度改革の課題

Ⅱ 公会計と公監査の理論と制度9)公会計の理論10)公会計の課題:学会等で指摘されている課題について解説する11)国の公会計制度:国と地方の一般会計を中心とした会計制度を解説する12)地方の公会計制度13)地方公会計制度の実際1:地方自治体の予算決算制度14)地方公会計制度の実際2:決算手続きと決算書15)地方自治体の財政分析1:財政を分析の目的と意義16)地方自治体の財政分析2:決算統計の分析17)地方自治体の財政分析3:事例分析18)公営企業の会計:地方自治体が経営する公営企業の財政と実際を解説する19)外郭団体の会計:第3セクター等の財政と実際を解説する20)公監査の理論と制度:政府に対する監査の理論と制度を解説する

Ⅲ 外国の公会計制度と動向21)欧米の公会計の議論と制度:財政改革とともに進められてきた欧米の公会計制度の動向をみる22)アメリカの公会計制度:アメリカの連邦・地方の公会計制度をみる23)イギリスの公会計制度:イギリスの公会計と地方自治体の公会計制度をみる24)イギリスの地方自治体の公会計の実際25)欧米における公会計の議論1:公会計の学会で議論されている課題等を紹介し解説する26)欧米における公会計の議論2:公会計改革と今後の動向27)国際公会計基準(IPSAS)の設定と各国・機関の対応:国際公会計基準の設定とその採用状況等についてみる28)国際公会計基準の課題と今後の方向

履修の注意点会計学の専門知識がなくても学習できるようにすすめる予定である。

準備学習の内容公会計は政府の経済活動として表示される予算決算の金銭的表記等に関する学問であるので,財政に関する科目を履修することを勧める。

教科書とくに指定しない。講義内容に応じて資料を配布する。

参考書鈴木豊・兼村高文編著『公会計講義』税務経理協会(平成22年4月)兼村高文・星野泉『自治体財政がよくわかる本』イマジン出版(平成30年)。『図説日本の財政』平成29年度版,東洋経済新報社。

成績評価の方法授業への参加度30%,授業中レポート35%,定期試験35%

その他特になし

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社会福祉政策論2単位

3・4年次

教授 鍾 家 新

授業の概要・到達目標この授業のテーマは,<1>社会福祉の意味・関連概念・基本的

な考え・機能,<2>「統治」「産業化」「社会主義」「戦争」などからみる社会福祉政策の制定過程,<3>少子高齢化社会における社会福祉政策の改革の現状と課題など,を究明することである。

この授業の到達目標は,社会福祉政策の形成・発展・改革の過程に関する多元的な分析によって,現代社会・近代化における社会福祉政策の位置づけ・意義・限界,少子高齢化・グローバル化における社会福祉政策の変容,をより体系的に理解するための知識・思考力を身につけさせていくことである

授業内容第1回:社会福祉と何かⅠ:定義・関連概念・基本的な考え第2回:社会福祉と何かⅡ:社会福祉の機能第3回:統治と社会福祉政策Ⅰ:恤救規則・救護法第4回:統治と社会福祉政策Ⅱ:生活保護第5回:産業化と社会福祉政策Ⅰ:産業構造・就職構造の変化第6回:産業化と社会福祉政策Ⅱ:家族構造・社会意識の変化第7回:社会主義と社会福祉政策第8回:戦争と社会福祉政策Ⅰ:厚生省の創設・戦前と戦後の厚生

行政第9回:戦争と社会福祉政策Ⅱ:国民健康保険の創設・普及第10回:戦争と社会福祉政策Ⅲ:労働者年金保険・厚生年金保険の

制定・実施第12回:少子高齢化と社会福祉政策Ⅰ: 年金保険の現状・改革第13回:少子高齢化と社会福祉政策Ⅱ: 医療保険の現状・改革第13回:少子高齢化と社会福祉政策Ⅲ: 介護問題第14回:グローバル化における社会福祉政策のゆくえ

履修の注意点なし

準備学習の内容配布した資料を授業の当日までには読むこと。授業後,復習する

こと。

教科書なし

参考書『日本型福祉国家の形成と「十五年戦争」』鍾家新(ミネルヴァ書

房)1998年。

成績評価の方法授業への参加度と期末の筆記試験によって評価する。

その他なし

コミュニティ福祉論2単位

3・4年次

教授 鍾 家 新

授業の概要・到達目標この授業のテーマは,<1>近代化における「コミュニティ」と

「地域」の意味の変化,<2>地域における老い・死の受容に関する日中比較,<3>コミュニティ福祉への住民参加に関する日中比較,<4>空間を超えるコミュニティ・NPO福祉団体の創出,<5>ボランティアたちの人間像・内面の精神世界,<6>移民のコミュニティなど,多様なコミュニティ・地域の視点から多様な福祉の実態を究明することである。

この授業の到達目標は,社会福祉における「住民」「コミュニティ」の位置づけや意味の変化,「コミュニティ」の喪失と再建の過程,社会福祉の本質とゆくえをより深く理解するための知識・思考力を身につけさせていくことである。

授業内容第1回:「コミュニティ」とは何か第2回:「地域」とは何か第3回:地域における老い・死の受容に関する日中比較Ⅰ: 日本

の老人観・死生観・葬儀第4回:地域における老い・死の受容に関する日中比較Ⅱ: 中国

の老人観・死生観・葬儀第5回:コミュニティ福祉への住民参加に関する日中比較Ⅰ: 日

本の町内会・自治会第6回:コミュニティ福祉への住民参加に関する日中比較Ⅱ: 日

本の民生委員第7回:コミュニティ福祉への住民参加に関する日中比較Ⅲ: 中

国都市部における「社区」第8回:コミュニティ福祉への住民参加に関する日中比較Ⅳ: 中

国農村部における「宗族」第9回:空間を超えるコミュニティ・NPO福祉団体の創出Ⅰ:

「交通遺児」を支援する交通遺児育英会第10回:空間を超えるコミュニティ・NPO福祉団体の創出Ⅱ:

「病気遺児」「自殺遺児」「震災遺児」「アフリカのエイズ遺児」を支援するあしなが育英会

第11回:ボランティアたちの人間像・内面の精神世界Ⅰ: あしながさんたちに対する聴き取り調査と統計調査から

第12回:ボランティアたちの人間像・内面の精神世界Ⅱ: あしながさんたちに対する聴き取り調査と統計調査から

第13回:移民とコミュニティ:在日華僑華人にとってのコミュニティ

第14回:日本の社会福祉における「住民」「地域」の位置づけの変化

履修の注意点なし

準備学習の内容配布した資料を授業の当日までに読むこと。授業後,復習するこ

と。

教科書なし

参考書なし

成績評価の方法授業への参加度と期末試験によって評価する。

その他なし

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異文化ビジネス論概論2単位

3・4年次

教授 海 野 素 央

授業の概要・到達目標今日,グローバリゼーション下において,海外進出や M & A

(企業の合併・買収)が頻繁に行われる中で,それに伴う異文化的な諸問題が発生している。例えば,中国進出日本企業の中には,中国人従業員の品質,作業標準書,ホウレンソウ(報告・連絡・相談)等に対する思考様式が,日本人管理職のそれと相違するために生じる様々な問題に直面している企業が多い。日本人管理職と中国人管理職とのチームワークの醸成や信頼関係の構築に悩んでいる日本企業もある。同様の現象は,インド進出日本企業においても観察することができ,現地インド人従業員のモチベーションにマイナスの影響を与えている。

そこで,本講義では,海外進出がもたらす異文化ビジネス環境において,従業員のモチベーションを高め,コラボレーションを実現させる知識やスキルを学生諸君に習得させることを目標に,実践的な講義を行う。

授業内容異文化ビジネスの基礎理論と実践を交えた構成とする。理論面では,R・ハウス,J・チョホカー,G・ウィーバー,K・

トーマス,C・トーマス,C・トリアンディス等の理論を取り上げる。実践面では,事例研究,シミュレーション,DVD等を取り入れながら,異文化コラボレーション力を向上させていきたいと考えている。

本講義では,以下の内容を考えている。第1回 イントロダクション第2回 インド進出日系企業における異文化マネジメントと人材育

成第3回 インド進出日系企業におけるインド人管理職の意識とモチ

ベーションの高め方第4回 事例研究(インド)第5回 中国進出日系企業における異文化マネジメントと人材育成第6回 中国進出日系企業における中国人従業員のモチベーション

向上と維持の仕方第7回 事例研究(中国)第8回 タイ進出日系企業における異文化マネジメントと人材育成第9回 事例研究(タイ)第10回 グローバル時代におけるバーチャルリーダーの役割と育成

法第11回 組織DNAのグローバル展開と浸透戦略第12回 異文化交渉I第13回 異文化交渉II第14回 講義全体のふりかえり

講師による一方的な講義を避け,講師と受講者との双方向的コミュニケーションを図りたい。

履修の注意点「異文化理解とコミュニケーション」並びに「異文化摩擦とコ

ミュニケーション」を履修していることが望ましい。

準備学習の内容次回の授業内容に関して教科書及び参考書等で調べておくこと。授業で扱った理論並びに概念を復習しておくこと。

教科書特に定めない

参考書海野素央(2008)『アジア地域と日系企業-インド・中国進出を考える企業への提言』(同友館)海野素央(2005)『合併企業のモチベーション管理-組織文化の繭をどう打破するか』(中央経済社)海野素央((2002)『異文化ビジネスハンドブックー事例と対処法』

(学文社)

成績評価の方法レポート(20%),期末試験(80%)

その他特になし。

実践異文化ビジネス論2単位

3・4年次

教授 海 野 素 央

授業の概要・到達目標今日,日本企業は,地球規模の競争にさらされ,それに生き残

り,発展していかなければならないという共通の課題を抱えている。しかし,企業の多くは,異文化ビジネス環境でリーダーシップを発揮し,効果的に業務を遂行できる人材の不足に悩んでいる。

本講義では,異文化ビジネス環境において,成功を収めることができるような異文化ビジネス人材の育成を目的としている。それは,異文化的なものの見方並びに考え方を備えた人材であり,文化的背景の異なる相手の価値観と自分乃至自社の価値観を調整できるKSAA(Knowledge, Skill, Ability, Attitude:知識・スキル・能力・態度)を備えた人材でもある。その意味できわめて実践的な内容となる。

また,本講義では,グローバリゼーション下における望ましいリーダー像である異文化協働型リーダーの育成にも関心が注がれている。

異文化のみならず,同文化においても,ものの見方,考え方,価値観の異なる人と協働し,リーダーシップを発揮する際に,本講義で得られた KSAA は必ずその力を発揮されるであろう。

授業内容実践の前に,基礎理論を講義する。理論面では,I・ベンズ,R・

シュワルツ,R・ハーグローブ,G・レンウィック等の理論を基礎に,海野が展開してきた異文化ファシリテーター,異文化コーチ,異文化メンターに関する論を講義する。一方,実践面では,事例,シュミレーション(疑似体験),DVD等を取り入れながら,異文化ビジネス人材の育成にコミットしていきたい。

尚,本講義では,異文化ファシリテーター,異文化コーチ,異文化メンターとしての信念や価値観も考究する。

本講義では,以下のような内容を講ずる予定である。第1回 イントロダクション第2回 ファシリテーションとは第3回 異文化ファシリテーターの役割第4回 異文化ファシリテーション(シミュレーションI)第5回 異文化ファシリテーション(シミュレーションII)第6回 異文化ファシリテーション(シミュレーションIII)第7回 異文化ファシリテーション(シミュレーションIV)第8回 コーチングとは第9回 異文化コーチングと異文化メンタリング第10回 事例研究第11回 企業価値の浸透と促進第12回 異文化チームとコンフリクト第13回 合併企業における異文化コラボレーターの仕事第14回 授業全体のふりかえり

また,講師による一方的な講義を避け,講師と受講者との双方向的コミュニケーションを図りたい。

履修の注意点「異文化理解とコミュニケーション」並びに「異文化摩擦とコ

ミュニケーション」を履修していることが望ましい。

準備学習の内容次回の授業内容に関して教科書及び参考書等で調べておくこと。授業で扱った理論並びに概念を復習しておくこと。

教科書海野素央(2004)『異文化コラボレーターの仕事-合併はなぜう

まくいかないのか』(中央経済社)

参考書海野素央(2005)『合併企業のモチベーション管理-組織文化の

繭をどう打破するか』(中央経済社)

成績評価の方法リポート(20%),期末試験(80%)

その他特になし。

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地域政策論Ⅰ2単位

3・4年次

兼任講師 和 気 純 子

授業の概要・到達目標少子高齢社会の特性を把握したうえで,特に高齢者保健福祉の理

念,発展過程,法体系について学ぶ。また,高齢者,家族,地域が抱える高齢者支援ニーズについて理解し,高齢者支援に必要な方法として,ソーシャルワーク,ケアマネジメントおよびケアの理念,方法,技術,プロセス,課題について論じる。さらに,こうした支援が展開される基盤となる組織,体制,専門職のあり方について学び,地域政策における高齢者支援の意義と課題について論じる。

授業内容第1回目:イントロダクション第2回目:高齢者の特性とニーズ第3回目:少子高齢社会の特性と課題第4回目:高齢者保健福祉の理念と発展過程第5回目:高齢者保健福祉の法体系第6回目:介護保険制度の仕組みとサービス第7回目:高齢者保健福祉の関連施策第8回目::高齢者支援の方法・技術第9回目:高齢者支援の実際第10回目:高齢者ケアの理念と方法第11回目:高齢者支援と地域政策第12回目:認知症・終末期ケアと地域支援第13回目:居住環境と地域福祉第14回目:高齢者支援の課題と展望

履修の注意点社会福祉関連の基礎知識があることが望ましい。

準備学習の内容社会福祉,高齢者福祉,地域福祉に関する文献を読み,事前に基

本的考え方を理解する。

教科書『高齢者福祉の世界』(補訂版)直井道子・中野いく子・和気純子編有斐閣2014年

参考書内閣府編『高齢社会白書』2018年

成績評価の方法リアクションペーパー(30%),期末試験(70%)

その他特になし

地域政策論Ⅱ2単位

3・4年次

兼任講師 手 塚 崇 子

授業の概要・到達目標授業の概要は,地域政策の中でも重要な子どもに関する支援政

策・行政について,その概要と課題を学ぶ。そして待機児童や虐待といった子育てを巡る課題等を踏まえつつ,子育て支援政策・行政の機能と役割について理解を深める。

授業の到達目標は,現代社会の子育てをめぐる支援政策・行政についての基本的な制度政策の仕組みを理解し,子どもや保護者を巡る様々な課題について,事例や映像を通して自治体の役割や機能,保育士等の専門職との連携についての課題を考察できるようになることである。

授業内容第1回目 イントロダクション─子育て支援と自治体の役割第2回目 就学前教育・保育(1)幼稚園と保育所の歴史第3回目 就学前教育・保育(2)幼保一体化から認定こども園制

度へ第4回目 就学前教育・保育(3)子ども子育て支援制度第5回目 保育所の役割と機能第6回目 社会的養護について第7回目 里親制度(1)里親制度について第8回目 里親制度(2)里親制度の事例と課題第9回目 児童虐待(1)児童虐待の現状第10回目 児童虐待(2)児童相談所の役割第11回目 子どもの貧困(1)現代社会の貧困第12回目 子どもの貧困(2)子ども食堂と行政の取組第13回目 自治体と専門職との連携第14回目 授業のまとめー自治体の役割と機能

履修の注意点この授業ではグループワークやディスカッション等により,学生に意見交換をしてもらうので,積極的に発言してほしい。

準備学習の内容毎回,次回の授業のテーマを伝えるので,事前に指定した文献や

厚生労働省が発表している報告書等を読んでおくこと。

教科書特に定めない。随時資料を配布する。

参考書阿部彩(2014)『子どもの貧困Ⅱ』岩波新書柏女霊峰(2015)『子ども・子育て支援制度を読み解く』新読書社中村強士(2009)『戦後保育政策のあゆみと保育のゆくえ』手塚崇子(2014)『幼保一体化施設の運営と行財財政─就学前教育・保育の一元化をめぐってー』専修大学出版局

成績評価の方法平常点(25%),期末試験(75%)で成績を評価する。

その他特になし。

─ 247 ─

Page 249: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

地域政策論Ⅲ2単位

3・4年次

兼任講師 安 倍 宰

授業の概要・到達目標本講義では,「地域文化」と「政治」の関わりに関し,文化人類

学の方向から考察を進めてゆく。一般に政治学では国家組織,行政体系の存在を前提とした「統治学」が展開している。しかし,文化人類学では,1940年代以降,政治人類学が展開してきており,60年代~70年代はそのピークとも言える時期を迎えた。ここでは必ずしも,国家行政を前提としない論争がなされており,そうした視点で形成された“政治”認識で政策を捉え直してみたい。

授業内容第1回 「地域」と「政策」第2回 政治人類学とは第3回 政治哲学の中の政治第4回 文化人類学の中の政治(機能主義と構造主義)第5回 政治人類学の「離陸」第6回 エスニシティとナショナリズム第7回 カルチュラル・ポリティクス第8回 政策と文化第9回 「境界」創造への政策第10回 民族認識と政策第11回 民族認識と政策(2)第12回 文化資本と政策第13回 文化資本のマネージメント第14回 まとめと復習

履修の注意点「政治」認識を,積極的に読み替えようという目的で授業を組み

たてるつもりなので,皆さんもそのつもりで参加してください。

準備学習の内容「政治」認識を,積極的に読み替えようという目的で授業を組み

たてるつもりなので,皆さんもそのつもりで参加してください。

教科書教科書に相当するものは無い。「政治学」「地方自治」「文化人類

学」の入門書を読んでおくことが望ましい。

参考書『アフリカの伝統的政治体系』,フォーテス他編,大森他訳,みす

ず書房『政治人類学』,バランディエ,中川訳,合同出版その他は授業中

に示す

成績評価の方法原則として期末試験で評価する。受講人数により,レポートでの

代替もありうる。

その他特になし

地域政策論Ⅳ2単位

3・4年次

兼任講師(ガバ) 廣 瀬 和 彦

授業の概要・到達目標地方自治については最も身近であるにもかかわらず最も関心が薄い傾向がみられる。基礎的自治体である市区町村議会,広域的自治体である都道府県議会がどのような権限を有し,どのような活動をしているのか。本来生活に最も身近であるはずの住民代表機関について理解が浅くなっている。そこで地方自治法に基づきながら,地方自治特に地方議会の役割について学び,地方公務員や地方議会議員として住民のために頑張って働く学生が本講義をうけて多く輩出してくれることを願う。本講座を履修後は地方議会について法規定された権限を網羅・学習することができ,さらに地方公共団体の長との対比の中で地方公共団体の法制度も理解することができる。

授業内容第1回目 イントロダクション・地方議会とは第2回目 地方自治制度における議会の地位(憲法93条等)第3回目 議員定数の現状と算定手法第4回目 議員報酬の現状と算定手法第5回目 政務活動費の現状と問題点第6回目 本会議・委員会・協議等の場第7回目 議会の議決権限 ①(条例・予算・決算)第8回目 議会の議決権限 ②(その他)第9回目 議員の発言権と法的責任第10回目 議会の会議の種類と招集第11回目 議会における審議手法第12回目 請願・陳情第13回目 長と議会の関係第14回目 議会改革

履修の注意点単元に当たる教科書の項目を授業を受ける前に読むと理解が深ま

るので準備すること。また新聞等における地方議会の報道には注意を払うこと。

準備学習の内容議員ハンドブックと授業の単元を熟読すること。

教科書廣瀬和彦著「地方議員ハンドブック」(ぎょうせい)

参考書なし

成績評価の方法授業への参加度・期末テストによる評価

その他特になし

─ 248 ─

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地域政策論Ⅵ2単位

3・4年次

兼任講師 山 岸 絵美理

授業の概要・到達目標本講座では,政治学や地方自治論についての基本的な知識を土台

として,市民・住民の政治への参加の意義と役割について理解を深めていきます。具体的事例を取り上げながら,政治参加の仕組みについて知識を得るとともに,デモクラシーの意義について理解を深めます。また,主権者として,市民・住民として,現代の日本社会や地域における状況や仕組みをより深く考察し,政治参加の仕組みについての基本的知識を身につけるとともに,日本の自治体における政治参加のこれまでの経過,現状や課題についても理解することをめざします。本講座の履修を通じて,主権者として,市民・住民として,地域社会において現状と課題を理解し,活動できる力を養うことを身につけてください。

授業内容第1回目 イントロダクション,政治参加とは何か

・政治参加の前提についての概念整理第2回目 政府の役割と政治参加

・政府の機能と市民・住民の政治参加の意義第3回目 民主主義とは何か

・民主主義の歴史と理論第4回目 民主主義と参加(1)

・民主的な参加の諸制度(選挙と議会)第5回目 民主主義と参加(2)

・直接参加の諸制度(住民投票等)第6回目 政治参加の実践(1)

・日本における高度成長期の住民参加第7回目 政治参加の実践(2)

・自治体行政の統制と政策提案第8回目 コミュニティ形成と政治参加(1)

・自治会,町内会の役割と課題第9回目 コミュニティ形成と政治参加(2)

・コミュニティ政策の展開と自治体第10回目 市民・住民参加の事例(1)第11回目 市民・住民参加の事例(2)第12回目 政治参加の新しい展開と課題

・市民参加型の政策形成(市民ワークショップ,市民討議会等)第13回目 政治参加の課題と展望

・市民,住民の政治参加が抱える問題点と合意形成の課題

第14回目 全体のまとめと論点整理

履修の注意点政治や地方自治についての理解が必要不可欠となるので,行政

学,政治学,地方自治論等への知識があることが望ましい。

準備学習の内容講義に関連する情報や資料を,新聞やインターネットなどのツー

ルを利用して,収集する。

教科書開講時に指示する。

参考書講義時に適宜紹介する。

成績評価の方法講義への貢献度(50%),授業内に実施するリアクションペー

パー(30%),討論への参加(20%)。

その他特になし。

地域政策論Ⅶ2単位

3・4年次

兼任講師 北 嶋 守

授業の概要・到達目標国内外の地域政策について産業クラスター政策に焦点を当て,M.ポーターのクラスター概念を踏まえながら,国内外の産業クラスター政策の具体的な事例を取り上げ,特に国内については産業集積や地場産業と産業クラスターとの関係について解説する。また,近年の産業クラスター政策については,地域イノベーションの視点も盛り込みながら解説する。

授業内容第1回目a:イントロダクション(産業集積と産業クラスターの違い)

b:産業クラスターとしてのシリコン・バレー・モデル第2回目:日本の産業クラスターの産業政策的枠組み第3回目:シリコン・バレーの産業発展前史第4回目:ハイテク産業クラスターの発展第5回目:韓国の産業クラスター政策第6回目:フィンランドの産業クラスター政策第7回目:新潟県の地場産業と産業クラスター第8回目:長野県の地場産業と産業クラスター第9回目:山形県の大学と産業クラスター第10回目:福島県の産業政策と産業クラスター第11回目:福岡県の産業政策と産業クラスター第12回目:欧米諸国の地域イノベーション政策第13回目:日本の地域イノベーション政策第14回目:産業クラスター政策の可能性と課題

履修の注意点超高齢社会が進行している日本の地域経済に対して産業クラスター政策の意義とは何かといった現実的な問題意識を持って授業に臨むこと。

準備学習の内容授業で配布する資料や紹介する参考文献についてはよく目を通し要点を整理しておくこと。

教科書『産業クラスターと地域経済』二神恭一・西川太一郎編(八千代出版)2005年

参考書『日本のクラスター政策と地域イノベーション』松原宏編(東京大学出版会)2013年

『産業クラスターと活動体』笹野尚(エネルギーフォーラム)2014年

成績評価の方法レポート(20%),授業への貢献度(30%),期末試験(50%)

その他特になし

─ 249 ─

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地域政策論Ⅹ2単位

3・4年次

兼任講師 鈴 木 潔

授業の概要・到達目標この講義のテーマは「地域政策の最前線」である。改めて言うま

でもなく,自治体の提供する地域政策には格差がある。例えば,東京都23区では家庭ごみの収集は無料で実施されている。しかし,世田谷区と隣接する調布市では有料の指定収集袋を買わなければならない。燃やすごみの場合には45リットル相当10枚1組で840円である。このような地域政策の格差や多様性は,どのように生じるのだろうか。

この講義は,受講者が地域における身近な問題や地方自治の仕組みを考察できるようになることを到達目標とする。地域政策に関する基礎的知識とともに,少子化対策や東京五輪などの時事的トピックも解説したい。

なお,授業は,当日配布するレジュメに即して講義形式で行う。受講者の理解度を確認するため,授業の最後に小テストを毎回実

施する。

授業内容第1回:なぜいま地域政策を学ぶのか第2回:地方分権改革第3回:政令指定都市制度第4回:都区制度第5回:首長と行政組織第6回:地方議会第7回:市区町村議会傍聴に関するレポート発表会第8回:土地利用政策第9回:地域活性化政策第10回:環境政策第11回:ゴミ処理政策第12回:福祉政策第13回:介護保険政策第14回:市区町村子育て政策に関するレポート発表会

履修の注意点この講義では,毎回の講義で実施する小テストとその発表などを

通じて,自ら考えをまとめて適切に表現する能力を養う。本講義を履修する場合は,併せて「自治体経営論」,「地域行政

学」,「都市空間政策」,「都市行政政策」,「地方財政論」,「公共政策学」も履修することが望ましい。

準備学習の内容参考書を読み,授業内容に関係する箇所を予習しておくことが求

められる。また,準備学習の一環として,講義のトピックに関するコメント

カードの提出を求めることがある。

教科書教科書は指定しない。授業中にプリントを配付する。

参考書中邨章・牛山久仁彦監修『政治・行政への信頼と危機管理』芦書

房,2012年。礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『ホーンブック地方自治〔第3

版〕』北樹出版,2014年。北村亘・青木栄一・平野淳一『地方自治論』有斐閣,2017年。この他の参考書は授業中に紹介する。

成績評価の方法成績評価は次のように行う。内訳は,毎回の講義で実施する小テストの点数の総計が50%,市

区町村議会傍聴レポートが25%,市区町村子育て政策比較レポートが25%である。

その他特になし。

地域情報論2単位

3・4年次

兼任講師 浅 岡 隆 裕

授業の概要・到達目標「地域情報化」と呼ばれる社会変動の深化によって,地域に流通

し,当該地域の住民が受発信する情報の量と質が大きく変容してきています。本講義では,地域情報の産出と流通,消費をめぐる,これまでの経緯と現状について詳しく説明していきます。とりわけ≪地域メディア≫や≪インターネットによる地域情報の受発信≫といったトピックの説明に多く時間をかける予定です。自分たちが生活をしているローカルな場に生起している地域情報について興味を持ち,その産出・流通メカニズムについて主体的に考察できるだけの知識習得を目指します。

授業内容第1回目 地域情報とは何か。それを学ぶ意義第2回目 地域メディアの意義と機能第3回目 情報通信産業としての地域メディア第4回目 地域メディアの多様化と積層化第5回目 政策としての地域情報化第6回目 まちおこしと地域情報化第7回目 地域でのコミュニケーション変容第8回目 ローカルなネット・コミュニティ第9回目 メディア活動という“社会運動”第10回目 地域から情報発信のケーススタディ第11回目 地域住民の情報ニーズと行動第12回目 特定地域での地域情報の事例研究第13回目 変わる≪地域≫概念第14回目 コミュニケーションのデザインへ

履修の注意点私語は他の受講者の迷惑になるのでしないでください。出席は重視します。

準備学習の内容授業内で関連する参考書や関連書籍・資料を紹介するので,事前に目を通して,講義内容の理解を深めてください。復習として授業で見聞した概念,事例について,レジュメや配布物などを読み返し,身近で当てはまる事例がないのかなどを考え,実際に調べてみることを推奨します。

教科書特に指定しません。

参考書『インターネット普及期以降の地域情報化とコミュニケーション変容』 浅岡隆裕(KADOKAWA)2016年

成績評価の方法複数回の小レポート20%,期末の最終レポート60%,平常点(授業での積極参加・提出課題)20%とします。

その他受講者が居住している地域社会に興味を持ってもらいたいと思います。

─ 250 ─

Page 252: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

民法(債権)2単位

3・4年次

兼任講師 松 野 民 雄

授業の概要・到達目標《授業の概要》民法は,人と人との間の法律関係を規律する最も基本となる法律である。民法の内容は,民法総則,物権法,債権法,家族法(親族法・相続法)によって構成されている。この授業においては,民法の中の「債権法」に関する基礎知識の修得を目的として講義を行う。授業の中では,債権法の内容について,なるべく多くの具体例を用いて解説し,興味深く債権法に関する基礎知識を修得できるように進めていく。

この授業では,公務員試験・国家試験(宅建試験・行政書士試験・司法書士試験等)・法学検定試験の合格をも念頭に置いて進めていく。

《授業の到達目標》この授業では,民法の中の上記分野に関して,公務員試験(国家

一般職,地方上級)・国家試験(宅建試験,行政書士試験)合格レベルの基礎知識の修得と法的思考力の涵養を到達目標としている。

授業内容第1回 債権の意義・性質,債権の発生原因第2回 債権の目的第3回 債権の効力(1) 債務不履行に基づく損害賠償請求(そ

の1)第4回 債権の効力(2) 債務不履行に基づく損害賠償請求(そ

の2)第5回 債権の対外的効力(1) 債権者代位権第6回 債権の対外的効力(2) 債権者取消権(詐害行為取消権)第7回 多数当事者の債権関係(1) 連帯債務第8回 多数当事者の債権関係(2) 保証債務第9回 債権譲渡第10回 相殺第11回 契約の成立第12回 契約の効力第13回 不法行為(1)第14回 不法行為(2)

履修の注意点受講に際しては,必ず,指定教科書と六法を持参すること。

準備学習の内容教科書中,授業の進行予定に該当する箇所を,よく読んでおくこ

と。

教科書松野民雄著『民法概要〔四訂版〕』(嵯峨野書院,2015年)

参考書1.「民法判例百選Ⅱ 債権[第8版]」(別冊ジュリストNo.238,有斐閣,2018年)2.「六法」(どのようなものでもよい。小型のもので可。例えば,

「ポケット六法」有斐閣,平成31年版など)。その他,必要に応じて,授業の際に指示する。

成績評価の方法授業への出席3分の2以上が,当然の前提となる。そして,平常

点(受講態度等20%)および定期試験の結果(80%)を総合して評価する。

その他本年度春学期,民法(債権)が試験科目になっている国家試験ま

たは公務員試験に合格した者については,特例措置あり。

民法(家族法)2単位

3・4年次

兼任講師 松 野 民 雄

授業の概要・到達目標《授業の概要》

民法は,人と人との間の法律関係を規律する最も基本となる法律である。民法の内容は,民法総則,物権法,債権法,家族法(親族法・相続法)によって構成されている。この授業においては,民法の中の「家族法(親族法・相続法)」に関する基礎知識の修得を目的として講義を行う。授業の中では,家族法(親族法・相続法)の内容について,なるべく多くの具体例を用いて解説し,興味深く家族法に関する基礎知識を修得できるように進めていく。

この授業では,公務員試験・国家試験(宅建試験・行政書士試験等)・法学検定試験の合格をも念頭に置いて進めていく。

《授業の到達目標》この授業では,民法の中の上記分野に関して,公務員試験(国家

一般職,地方上級)・国家試験(宅建試験,行政書士試験)合格レベルの基礎知識の修得と法的思考力の涵養を到達目標としている。

授業内容第1回 家族法の概要,親族の意義・範囲第2回 親族法(1) 婚姻の成立要件第3回 親族法(2) 婚姻の効果第4回 親族法(3) 離婚の方法・効果第5回 親族法(4) 親子関係(その1)「実親子関係」第6回 親族法(5) 親子関係(その2)「養親子関係」第7回 親族法(6) 扶養第8回 相続法(1) 相続の意義,相続人の範囲第9回 相続法(2) 相続分第10回 相続法(3) 遺産分割第11回 相続法(4) 相続の承認・放棄第12回 相続法(5) 遺言(その1)第13回 相続法(6) 遺言(その2)第14回 相続法(7) 遺留分

履修の注意点受講に際しては,必ず,指定教科書と六法を持参すること。

準備学習の内容教科書中,授業の進行予定に該当する箇所を,よく読んでおくこ

と。

教科書松野民雄著『民法概要〔四訂版〕』(嵯峨野書院,2015年)

参考書1.「民法判例百選Ⅲ 親族・相続〔第2版〕」(別冊ジュリストNo.239,有斐閣,2018年)2.「六法」(どのようなものでもよい。小型のもので可。例えば,

「ポケット六法」有斐閣,平成31版など)。その他,必要に応じて,授業の際に指示する。

成績評価の方法授業への出席3分の2以上が,当然の前提となる。そして,平常

点(受講態度等20%)および定期試験の結果(80%)によって総合的に評価する。

その他本年度秋学期,民法(家族法)が試験科目になっている公務員試

験,国家試験または検定試験(法学検定試験等)に合格した者については,特例措置あり。

─ 251 ─

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地域創造総合講座4単位

3・4年次

複数担当者

授業の概要・到達目標「地域」は今日,多様で深刻な問題を抱えている。そうした中で,地域の健全化・活性化をはかるには,住民,企業,自治体の3つセクター

が,地域社会,産業,行政の分野を基礎として,互いに協働することが不可欠である。また3つセクターが統合される場である「地域」同士が手をとりあい,グローバルな視点から行動することも不可欠である。本講座では,政治経済学部に設置されている各科目を学んだ後,地域の発展という視点から,それらを総合化・体系化することを目的としている。それは各人が将来において,直接・間接に,地域社会(企業も含む)で実践活動に従事することを前提としている。具体的には,公務員,議員,企業家,NPO 職員をはじめとして,さらには一市民としてである。

講師は,地域あるいはそれに関連する現場でご活躍されている方々で,その経験をもとにご講義願うとともに,ワークショップ形式も取り入れ,学生参加型の講座となる。

授業内容日程(秋学期,火曜,5・6時限の2時限連続)

テーマ(予定)Ⅰ 地域からの発信

1.島の内発的発展と観光戦略2.地域の報道現場からみた自治体とまちづくり3.地域と世界を結ぶ

Ⅱ 地域医療・看護1.地域における医療:医療に携わる人材,地域医療の動向,病院・診療所経営の実態などについて2.地域における看護:看護サービスの内容,看護に携わる人材の育成・確保

Ⅲ 地域環境・景観1.伝統的建造物と景観2.農村の環境と景観3.都市の景観と環境出講予定講師についての詳細は,決定次第Oh-o! Meijiクラスウェブに掲載。

履修の注意点全学科の学生が履修可能であるが,まち・地域・コミュニティの活性化に関心があり,現状の問題点を正しく把握し,それらを克服する手

段を実践的,総合的に学ぶ意欲を強く持つことが望まれる。

準備学習の内容次回の講義担当者のプロフィール,著書,業績などを確認しておくことが望ましい。

教科書特になし。ただし,各講師より各講義時において紹介される場合がある。

参考書なし。

成績評価の方法毎回の授業参加による貢献度。実習がある場合は,それへの参加も出席回数としてカウントする。定期試験は実施しない。

その他特になし。

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Page 254: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

日本・アジア地域論Ⅰ2単位

3・4年次

准教授 嶋 田 直 哉

授業の概要・到達目標文学理論を学ぶ。物語の内容(ストーリー)はもちろんのこと,物語の構造に注目することで新たな読解の方法を身につける。感覚的に物語を読むのではなく,分析的に物語が読めるようになることを到達目標とする。以下の作品を読む予定である。芥川龍之介「羅生門」「藪の中」志賀直哉「小僧の神様」国木田独歩「鎌倉夫人」横光利一「蠅」太宰治「千代女」

授業内容第1回目 イントロダクション 文学理論とは第2回目 作者 その1 テクスト論第3回目 作者 その2 内包された作者第4回目 視点 その1 視点人物第5回目 視点 その2 焦点化第6回目 描写 その1 示すこと第7回目 描写 その2 語ること第8回目 読者 その1 内包された読者第9回目 読者 その2 同時代の読者第10回目 ジェンダー その1 まなざしの政治学第11回目 ジェンダー その2 語りの政治学第12回目 語り その1 誰が語っているのか第13回目 語り その2 どのように語っているのか第14回目 総まとめ※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点事前に指定された作品を読み,各自感想を持って授業に臨むこと。いかなる理由があろうとも私語は絶対にしてはならない。途中退室する者に対しては厳しく対処する。

準備学習の内容事前に指定された作品(短編小説の予定)をしっかり読んでおくこと。

教科書使用しない。授業時にプリントを配布する。

参考書河野龍也他編著『大学生のための文学トレーニング近代編』(三省堂 2012・1)ほか詳細は授業内で紹介する。

成績評価の方法授業への参加度(40%)期末レポート(60%)

その他第1回の授業時に授業の進め方,成績評価について説明する。第1回目の授業の欠席は配慮しない。

日本・アジア地域論Ⅱ2単位

3・4年次

教授 本 間 次 彦

授業の概要・到達目標明治時代以降の日本人は,中国をどのように見てきたのか。中国

を見るまなざしは,この150年ほどの間にどのように変化し,現在に至っているのか。これらの問題を,この授業では考察していく。その際に,同時代の中国における日本観も随時参照することで,当時の日中関係の状況を多面的に検討することも目ざす。

福沢諭吉から近年に至るまでの代表的な論者の中国観について順次とりあげていくが,日本人の中国観が時代とともにどのように推移して現在に至っているのか,この点を明確化することがこの授業の目標となる。

授業内容第1回:イントロダクション-福沢諭吉「脱亜論」とアジア主義第2回:中江兆民・樽井藤吉第3回:内村鑑三・陸奥宗光第4回:岡倉天心第5回:宮崎滔天・北一輝第6回:吉野作造第7回:内藤湖南第8回:「北京学生の日本国民に告ぐるの書」第9回:石橋湛山第10回:三木清第11回:尾崎秀美第12回:竹内好1-近代の超克第13回:竹内好2-方法としてのアジア第14回:溝口雄三

履修の注意点現在の日中関係の歴史的背景に強い知的関心をもっている皆さん

に受講してもらえれば幸いです。

準備学習の内容授業で配布された資料を読みかえすなどして,前回までの授業内

容を十分理解した上で,毎回の授業に出席すること。

教科書特定の教科書は用いない。

参考書特定の参考書は用いない。

成績評価の方法複数回のレポート提出により総合的に評価する。

その他特になし

─ 253 ─

Page 255: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

日本・アジア地域論Ⅲ2単位

3・4年次

准教授 羽 根 次 郎

授業の概要・到達目標【授業の概要】

今年度の本講義は,中国政府が現在推進する世界規模の流通戦略である「一帯一路」構想について論じる。

かつては太平洋・大西洋岸にあったモノ・カネ・ヒト・コト(情報)の重心は今や,東南アジア・南アジア・西アジア・北アフリカ・東アフリカというインド洋沿岸に移りつつあり,中国が旗振り役となってアジアインフラ投資銀行(AIIB)が北京で立ち上げられたのはその象徴ともいえる。

その一方で,東欧・中欧・南欧への中国資本の進出も顕著であり,グローバリゼーションが加速する今日において,「中国」を

「中国」として切り取って考察することに意味は失われつつある。「エリア・スタディーズ」(地域研究)とは,「普遍」と対照される「特殊」として,いかにその地域が普遍ではないのかを証明するためのイデオロギー装置として機能させられてきたのは言うまでもない。しかし,中国の如上の展開は「普遍」の多元性や複数性を提示しているようにも見える。

本講義では,こうした思想的関心を持ちつつ,「一帯一路」構想を通じてグローバリゼーションのありようをあらためて考えてみたい。【到達目標】「一帯一路」とグローバリゼーションについて理解を深める。

授業内容第1回目:イントロダクション及び問題提起第2回目:「一帯一路」政策の概要第3回目:ユーラシア大陸横断鉄道について第4回目:ソ連崩壊と中国第5回目:西部大開発構想第6回目:テロリズムの拡大第7回目:まとめ第8回目:リーマン・ショックと対外投資の積極化第9回目:領土問題という分岐点第10回目:インド洋から見た一帯一路第11回目:地中海から見た一帯一路第12回目:中独蜜月時代の意味第13回目:まとめ第14回目:復習*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点適宜指示します。

準備学習の内容適宜指示します。

教科書配布するレジュメが教科書の代わりになる。後日の再配布は行わ

ないので欠席しないこと。

参考書適宜指示する。

成績評価の方法試験(またはレポート)100%

ただし,リアクションペーパーなどを通じて学生に感想を聞くことがありえる。

その他毎回の出席を履修の条件とする。

日本・アジア地域論Ⅳ2単位

3・4年次

准教授(情) 横 田 貴 之

授業の概要・到達目標近年の中東諸国における政治変動は,世界の大きな注目を集めて

います。「アラブの春」後に顕著となった穏健派イスラーム主義運動の政治的台頭は,2013年のエジプトにおけるクーデタを契機に後退しました。最近では,「イスラーム国」など過激派イスラーム主義運動の活動が話題になっています。こうした混乱は中東諸国のみならず,周辺地域,さらには国際社会にも多大な影響を与えています。

本講義では,現代中東の政治・経済へ大きな影響を与えているイスラーム主義に着目することで,諸問題の背景・経緯・現状を考察します。授業では,必要最低限の知識・視座を習得した後,具体的事例に即して現代中東政治の実態解明を目指します。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 中東の誕生第3回 「イスラム原理主義」の再考第4回 イスラームの政教一元論第5回 イスラーム主義とは何か?第6回 イスラーム改革運動の系譜第7回 ムスリム同胞団第8回 イラン革命の衝撃第9回 中東和平とイスラーム主義第10回 「アラブの春」とイスラーム主義第11回 イスラームにおけるジハード第12回 アル=カーイダ第13回 国際社会におけるイスラーム主義第14回 授業のまとめ

履修の注意点毎回の授業において,受講生の発言,およびリアクションペー

パーの提出を課します。発言・リアクションペーパーは成績に反映します。期末試験は授業を踏まえた設問となるので,予習・復習による授業内容の深い理解が不可欠です。

また,授業内で指示する課題は必ず行ってください。

準備学習の内容授業中に配布するレジュメの該当箇所を必ず復習し,不明な点は

リアクションペーパーにて質問してください。次回の内容についても,事前に配布するレジュメに目を通して,概要を理解してください。

また,新聞やテレビなどで,日常的にイスラーム関連のニュースに触れてください。

教科書特に定めない。授業ではPPTを使用し,レジュメを配布する。

参考書授業内で適宜紹介する。

成績評価の方法授業への貢献度20%,リアクションペーパー 20%,期末試験(論述式)60%

その他第1回のイントロダクションにおいて,授業詳細について説明するので,履修希望者は必ず出席すること。

─ 254 ─

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日本・アジア文化論Ⅰ2単位

3・4年次

准教授 嶋 田 直 哉

授業の概要・到達目標演劇を観ることとはどういうことなのか。その疑問をパフォーマンス理論にまでさかのぼって考えてみる。そののち映像を使い具体的な作品の鑑賞を行う。様々な舞台作品に触れることで演劇の理論,具体的な作品の演出方法,現代を代表する劇作家の代表作について知ることを到達目標とする。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 演劇的とはどういうことか第3回目 ミュージカルを考える その1第4回目 ミュージカルを考える その2第5回目 ミュージカルを考える その3第6回目 ミュージカルを考える その4第7回目 宝塚歌劇を考える第8回目 オペラを考える その1第9回目 オペラを考える その2第10回目 オペラを考える その3第11回目 井上ひさしを考える第12回目 現代演劇最前線第13回目 コメディを考える第14回目 総まとめ※講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点映像を使った授業になるので各自積極的な姿勢で臨むこと。実際の舞台鑑賞を課題にする予定なのでそのつもりで臨むこと。いかなる理由があろうとも私語は絶対にしてはならない。途中退室する者に対しては厳しく対処する。

準備学習の内容授業を受けたあとは積極的に劇場へ足を運ぶこと。

教科書使用しない。適宜プリントを用意する

参考書授業内で紹介する。

成績評価の方法授業への参加度(40%)期末レポート(60%)

その他最初の授業に出席すること。最初の時間についての欠席は配慮しない。第1回の授業時に授業の進め方,成績評価について説明する。

日本・アジア文化論Ⅱ2単位

3・4年次

教授 本 間 次 彦

授業の概要・到達目標近世の中国社会を主に分析の対象としながら,いわゆる「中国

的」なものとは何であるかについて,多角的に考察していきたい。(1)他の地域に対して自らを「中国」と位置づける意識はどのように形成されてきたか,また,「中国人」とはどのような人たちのことか。(2)日本や朝鮮と比較した場合に,中国の近世社会とそのエリート像にはどのような特徴があったか。(3)日本と比較した場合に,中国の伝統社会が生み出した歴史観とその近代的変容にはどのような特徴があったか。これらの点について順次とりあげていく。

同時代の日本や朝鮮,さらには,現代の中国との対比を通じて,近世の中国社会がどのような意味で現代に連続し,また,断絶しているか明確化することが,この授業の目標となる。

授業内容第1回:イントロダクション-中国とは何か第2回:中華とナショナリズム第3回:中国社会の特質第4回:中国の「家」第5回:中国・日本・朝鮮の近世社会第6回:読書人(中国)と両班(朝鮮)第7回:儒教と武士第8回:日本の儒者たち第9回:朱子学と武士道第10回:日本の朱子学第11回:中国の伝統的歴史観第12回:日本近世の歴史観第13回:「文明開化」と「中華」第14回:中国近代と社会進化論

履修の注意点現在の東アジア社会の成り立ちに強い関心をもつ皆さんに受講し

てもらえれば幸いです。

準備学習の内容授業で配布された資料を読みかえすなどして,前回までの授業内

容を十分理解した上で,毎回の授業に出席すること。

教科書特定の教科書は用いない。

参考書特定の参考書は用いない。

成績評価の方法複数回のレポート提出により総合的に評価する。

その他特になし

─ 255 ─

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日本・アジア文化論Ⅲ2単位

3・4年次

准教授 羽 根 次 郎

授業の概要・到達目標【授業の概要】

この講義では,西洋や日本,そして中国自身が「中国」をいかに理解していったのかについて歴史的に論じる。

具体的には,タタール/カタイ/チーナという三分法によるヨーロッパの中国認識の形成が,中国の実際の状況といかなる関係を持ってきたのかを論じることになる。

本来,「中国」と「中華」と「漢」とは歴史的には決して同義語ではない。しかしながら,現代においてはどうしてもそれらを同義であると見なしたい心理的なメカニズムが私たち一人ひとりに内蔵されてしまっている。その結果として,「中国人イコール漢民族」という中国観から自由になることができない。このいわば「同義化」によって,私たちの中国認識はいかなる影響を受けてきたのであろうか。これが本講義での主要課題となる。

【到達目標】ユーラシア世界の東西文明史の枠組みから中国を俯瞰しうる方法

を学ぶ。

授業内容第1回目:イントロダクション及び問題提起第2回目:セレスとシナイ──プトレマイオス以前の地中海世界に

おける「中国」第3回目:古代中国における「華」と「夷」の発想第4回目:ツィニスタ:ビザンツ帝国における「中国」第5回目:五胡十六国から南北朝にかけての中国の民族大移動時代第6回目:カタイとマンジ──パクスモンゴリアにおける東西交流第7回目:まとめ第8回目:正統論──宋と明は本当に「統一王朝」だったのか?第9回目:タルタルとチーナの二分法へ──明清交替の伝わり方第10回目:清朝の国家原理の変容──民族政権から天下国家へ第11回目:近代日本と中国人留学生──中国人による「中国」知識

の吸収第12回目:「中国」を受容した現代中国──近代西欧世界認識との

折衷第13回目:まとめ第14回目:復習*講義内容は必要に応じて変更することがある。

履修の注意点適宜指示する。

準備学習の内容適宜指示する。

教科書配布するレジュメが教科書の代りになる。後日の再配布は行わない。

参考書適宜指示する。

成績評価の方法試験(またはレポート)100%ただし,リアクションペーパーなどを通じて学生に感想を聞くことがまれにありえる。

その他本講義では,マスメディアに垂れ流されている中国イメージとは

異なる中国への捉え方を論じます。古代より歴史的に掘り起こしながら論じていきますので,議論の筋が分かるまでは退屈な気にさせる講義になるでしょう。「分かる」というのは簡単なことではありません。「分かりやすい」講義が「良い講義」だと信じている学生には,本講義にはあまり向いていないでしょう。

なお,就職活動やインターンシップを含め,予定とは自分の力で上手にやりくりするものです。学外での事情を教室に持ち込まれたら大学は成立しません。個別事情を教員に訴えてこられても考慮しません。各自個別に解決してください。

日本・アジア文化論Ⅳ2単位

3・4年次

兼任講師(法) 北 原 圭 一

授業の概要・到達目標西アジアと日本の外交・文化関係を,主に比較文化論と文化交渉

史の視座から考察することを通じ,西アジアと日本それぞれの社会的・文化的特徴への理解を深め,その知識に基づき履修者が今後の両者の関係のあり方について各自の見解を明確に表明できるようにすることを目標とする。

2019年,日本とイランは外交関係樹立90周年を迎える。また,「親日国」としても知られるトルコとの外交関係は95周年,サウジアラビアとのそれは64周年を迎える。文化的関係という観点から見れば,その歴史は外交関係樹立よりもさらに以前にまで遡る。本講では,日本との外交樹立90周年・革命成立40周年という節目の年に当たるイランを中心に,これら西アジアの国々と日本との関係の歴史を紐解きながら,西アジアの宗教的背景(イスラーム)や現在の政治的課題についても論じていく。

授業内容第1回:a:イントロダクション

b:西アジアと地政学,イスラーム第2回:現代イランの政治・社会状況と外交関係,イランの歴史と

宗教文化的特質第3回:イランと日本の外交・文化関係(1):近代以前のイラン

と日本第4回:イランと日本の外交・文化関係(2):明治政府とイラン第5回:イランと日本の外交・文化関係(3):パフラヴィー朝と

日本第6回:イランと日本の外交・文化関係(4):イラン革命と日本第6回:映画からみるイラン社会第7回:イラン映画と日本第8回:日本とイランの合作映画第9回:日本とイランの合作映画の事例第10回:オスマン帝国と日本第11回:トルコ共和国と日本第12回:サウジアラビアの政治・外交と宗教第13回:サウジアラビアと日本第14回:a:試験

b:講義のまとめと試験の解説

履修の注意点宗教としてのイスラームについて基礎的な知識があるほうが好ましいが,知識がなくても事前の準備学習で対応可能なよう配慮して授業を進める。

準備学習の内容事前にOh-o! Meijiを通じて資料を配布するので,それに基づき事前学習をし,分からない用語等を調べておくこと。また,授業後に資料と各自が取ったノートやメモを読み直した上で,必要に応じて参考文献の該当箇所を読むこと。

教科書特に定めず,事前に配布した資料に基づき授業を進める。

参考書杉田英明『日本人の中東発見─逆遠近法のなかの比較文化史』(東京大学出版会)1995年池井優著,坂本勉編『近代日本とトルコ世界』[慶應義塾大学地域研究センター叢書6](勁草書房)1999年

成績評価の方法毎回のレスポンスシートの内容30%,期末試験70%で評価する。

その他特になし。

─ 256 ─

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ヨーロッパ地域論Ⅰ2単位

3・4年次

専任講師 永 江 敦

授業の概要・到達目標映画作品を利用しながら,イギリス文学を「楽しむ」ことを目的

とする。ある文化圏の文化を理解する手がかりとして,一番適しているの

はその地域の文学を覗いてみるに限る。文学には,その地域の人間の行為が一挙手一投足まで描写されて

いるからである。とは言っても,短期間で外国の文学を読むのは大変な作業ではあ

る。そこで,本講義では,映画化されているイギリスの文学作品を中

心に扱っていきたい。もちろん,原作を読むのが一番だが,とっかかりとして映画を

使ってイギリス文学の世界に参入するということ。それにしても,授業時間帯に映画全編を観ることは不可能なの

で,あらかじめ,大学のビデオライブラリーやレンタルビデオ店で作品を観ておくこと。

授業では,原作の原語の一部を読むこともある。具体的には,講義時に示すことになろう。

授業内容2.ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』(岩波文庫)

(『マイ・フェア・レディ』ジョージ・キューカー監督)3.ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』(岩波文庫)

(『マイ・フェア・レディ』ジョージ・キューカー監督)4.ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』(岩波文庫)(コッポラ監督

『地獄の黙示録』)5.ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』(岩波文庫)(コッポラ監督

『地獄の黙示録』)6.E.M. フォースター『インドへの道』(ちくま文庫)(デイ

ヴィッド・リーン監督)7.E.M. フォースター『インドへの道』(ちくま文庫)(デイ

ヴィッド・リーン監督)8.トーマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』(岩波文庫)(デ

イヴィッド・リーン監督)9.トーマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』(岩波文庫)(デ

イヴィッド・リーン監督)10.グレアム・グリーン『第三の男』(キャロル・リード監督)11.グレアム・グリーン『第三の男』(キャロル・リード監督)12.ジョージ・オーウェル『1984』(早川文庫)(マイケル・ラド

フォード監督)13.ジョージ・オーウェル『1984』(早川文庫)(マイケル・ラド

フォード監督)14.番外編モンティー・パイソンの喜劇世界

履修の注意点一つの作品が終わったら,レポートを課するので,必ず提出すること。

準備学習の内容講義内で映画作品を見るが,度々静止して,詳しい解説をするつもりだが,時間が限られているので,あらかじめ,作品等を見てくることを課することあり。

教科書開講時に詳しく説明する。

参考書吉田健一『英国の文学』(岩波書店)

成績評価の方法3~4本のレポートを課する。

その他特になし。

ヨーロッパ地域論Ⅱ2単位

3・4年次

准教授 飯 嶋 曜 子

授業の概要・到達目標本講義は,ドイツ語圏の地域の特性をヨーロッパという空間のな

かに位置づけ把握するとともに,ドイツ語圏内部のさまざまな地域の実情やその変容を明らかにすることを目的とする。ドイツ,スイス,オーストリアの3カ国から,都市と農村を取り上げ,それらが抱える問題やその変容を,都市計画・まちづくり,農村開発,環境政策の3つのテーマに絞り具体的に論じていく。さらに,イタリア・南チロル地域とフランス・アルザス地域を取り上げ,国民国家の枠内での少数言語地域としてのドイツ語圏が抱える問題を論じる。

分析の際には,特定の地域的な現象を,EU,国家,州,県,市町村などの多様な空間スケールとの重層的な連関の中で把握することの重要性に着目する。

受講者は以上の一連の講義を通じて,ドイツ語圏の諸地域のさまざまな実態を把握するとともに,ドイツ語圏の地域とは何か,という問題に対し,多角的な視点から捉えていくことが可能となる。

授業内容1.ヨーロッパとドイツ語圏2.ドイツ① ボン:ドイツの都市システム3.ドイツ② ケルン:景観論争4.ドイツ③ フライブルク(1):環境に配慮したまちづくり5.ドイツ④ フライブルク(2):問題地区のコミュニティ再生6.ドイツ⑤ 黒い森の文化・習俗7.スイス① アルプスの土地利用8.スイス② アルプスの環境保護と交通政策9.スイス③ ベルン:中世都市の構造と機能10.スイス④ バーゼル:国境を越える都市圏11.オーストリア① ウィーンの都市再開発12.オーストリア② チロル:農村開発とツーリズム13.イタリアのなかのドイツ語圏:南チロル14.フランスのなかのドイツ語圏:アルザス*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点中学・高校時代に使用したもので構わないので,地図帳を持参すること。常に地図を参照し,地理的関係を考慮して事例地域を位置づける姿勢を身につけてほしい。

準備学習の内容とくに定めない。

教科書とくに定めない。

参考書とくに定めない。

成績評価の方法平常点 15%期末レポートもしくは期末試験 85%

その他とくになし。

─ 257 ─

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ヨーロッパ地域論Ⅴ2単位

3・4年次

教授 佐 原 徹 哉

授業の概要・到達目標The sudden and violent rise of the group aka. "Islamic State (IS)"drastically changed our notion of terrorism. Far from small bands ofextremists that commit act of terrorism sporadically, the IS had itsown territory, army and state apparatus. It curved out, thoughtemporarily, a huge territory larger than the Great Britain, out of thespace between Syria and Iraq, as well as created several enclavesscattering between North Africa and South Eastern Asia. It couldalso mobilize foreign mercenaries in more than 100 countries. Itsreach is now worldwide, and poses serious threats to our globalcommunity. How has it emerged? How could it build up its “state”?Why could it attract such a huge number of people? What kind ofgoal is it pursuing? This lecture tries to give answers to thosequestions by highlighting the genesis and development of Salafi-Jihadism as an idea, and following the path that the Islamists haveembodied this idea into tangible organizations.

授業内容1 lecture: Introduction, Basic tenets of Islam2 lecture: Living Islam and its various forms3 lecture: Islamic Revivalism in Modern times4 lecture: Muslim Brotherhood and its ideologues: Banna andQutb5 lecture: Development of Salaf- jihadist ideologies: Jihad byFarraj ans Azzam6 lecture: Afghan War and the Genesis of al-Qaeda7 lecture: Bosnian Civil War and al- Qaeda’s infiltration intoEurope8 lecture: Civil War in Chechnya, and the Genesis of CaucasusEmirate9 lecture: 9/11 Attack and Al-Qaeda’s Strategies10 lecture The Second US invasion in Iraq, and the Genesis ofIslamic State in Iraq11 lecture: Syrian Civil War and IS12 lecture: The expansion of IS provinces into Central Asia13 lecture: Salafi-Jihadism in Southeastern Asia14 lecture: The Case of Africa: Boko Haram and al- Shabaab,Overview

履修の注意点この授業は英語で行います。受講者は以下の要項を熟読してください。The lecture is given in English. The summary of lecture as well asauxiliary materials and texts will be uploaded on the class web.Students are expected to download them from "material" site, inadvance to the lecture. Since this lecture deals with contemporaryphenomena, the lesson plans will be adjusted to catch up with theongoing events.

準備学習の内容Not particularly, otherwise mentioned in the summary of lectureattacked to this site

教科書Not particularly, otherwise mentioned in the summary of lectureattacked to this site

参考書Not particularly, otherwise mentioned in the summary of lectureattacked to this site

成績評価の方法The score of final exam is accounted. Students actively taking partin the lecture, like good questions, discussions, and debate, will getadditional scores.

その他None

ヨーロッパ文化論Ⅰ2単位

3・4年次

教授 マーク,ケヴィン L.

授業の概要・到達目標この授業では,映画やテレビドラマ,広告や挿絵,ニュースと

いったメディアを通して,英国の文化に見られる現代のテーマや社会問題を取り上げます。毎回,学生は,授業で様々な「メディアテクスト(media texts)」を,社会的かつ歴史的なつながりの中で,どのように理解するべきかを様々な観点から学びます。criticalthinkingを鍛えることは,自分の考えをまとめて表現するのに役立つだけでなく,社会においても,十分に自分の力を発揮するのに役立ちます。

授業内容第1回目 Introduction: What is culture? Analysing Media第2回目 British Humour第3回目 British Humour第4回目 Ethnically Mixed Britain第5回目 Ethnically Mixed Britain第6回目 Social Class第7回目 Social Class第8回目 Royalty第9回目 The Legacy of Empire第10回目 The Legacy of Empire第11回目 “British” Identity and Values第12回目 “British” Identity and Values第13回目 Review第14回目 Preparation for Reports*このシラバスは,学生と相談のうえ変更されることもあります。

履修の注意点この授業は,英語と日本語の両方で行われます。受講生の皆さん

は,クラスメートや教師との活発なディスカッションが求められます(日本語)。

準備学習の内容事前準備として,授業で取り上げる映画は,前もって観ておくこ

とが望ましい。特に,『クィーン』(The Queen, 2006)と『ガンジー』(Gandhi,1982) は,是非,観てください。

教科書プリントを配布します。

参考書特になし

成績評価の方法・アクティブな参加+授業後のリアクションペーパー(50%)・学期末レポート(50%)

その他この授業は,イギリスの文化について学ぶと同時に,英語を上達

させたいと思う皆さんにとって良い機会です。英語のレベルではなく,やる気と努力があれば,良い評価を得ることができるはずです。

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ヨーロッパ文化論Ⅱ2単位

3・4年次

教授 田 村 久 男

授業の概要・到達目標ドイツの「伝説」と文学,芸術作品

ドイツをはじめ,オーストリア,スイスを含むドイツ語圏の各地に関連した,広い意味での伝説や伝承を紹介し,これらの「伝説」をもとに創作された文学作品,音楽,絵画等の芸術作品を取り上げ,それらの成立事情と現代に持つ意味や影響を考える。

例えば,最初に取り上げるローレライ伝説は詩人ハインリヒ・ハイネが1824年に発表した詩にジルヒャーが曲をつけたことで広まり,岩の上で髪を梳く乙女の姿はパロディを含めて無数の絵画のモチーフとなった。日本でもすでに明治期に紹介され愛唱歌の一つとなり,ドイツでは一時期,ナチス政権下でハイネがユダヤ人だったためにあまり好まれなかったが,現在,ローレライは観光コースの

「ライン川下り」のハイライトのひとつであり,世界中から多くの観光客を集めている。

なお,その他,授業で扱うテーマについては変更もありうる。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 ライン川の伝説 ─ ハイネの「ローレライ」第3回 同(2) ─ ニーベルンゲン伝説とワーグナー第4回 ゴットハルト峠 ─ スイス建国神話第5回 同(2) ─ ウィリアム・テルとハプスブルク第6回 ハルツ山地 ─ ワルプルギスの魔女伝説第7回 ファウスト伝説とメフィストフェレス第8回 ハーメルン ─ 中世,子供の失踪伝説第9回 ウィーン ─ オーストリア・ハプスブルク家の繁栄第10回 同(2) ─ ウィーン世紀末芸術第11回 ミュンヘン ─ バイエルン国王と文化振興第12回 同(2) ─ 狂王ルートヴィヒ2世第13回 同(3) ─ 「白バラ事件」とナチス抵抗運動第14回 まとめ

履修の注意点特にドイツ語の知識は必要としないが,おおまかな歴史や地名

などドイツについての基本的な知識を前提とする。あくまでも文化論であり,文化・芸術全般について幅広く興味を持ってほしい。

準備学習の内容特に予習は必要としないが,時間の関係で授業で紹介しきれない

教材は,授業時間外で課題を課すこともある。

教科書特になし。必要に応じて資料をプリントで配布する。

参考書適宜,授業の中で紹介する。

成績評価の方法筆記試験またはレポート70%,平常点30%

その他特になし。

ヨーロッパ文化論Ⅳ2単位

3・4年次

准教授 仮 屋 浩 子

授業の概要・到達目標美術館を訪れて絵画鑑賞をするとき,西洋画家の作品の多くには

ギリシャ神話やキリスト教にまつわるモチーフが描かれています。しかし,モチーフが何なのかを知らなければ表面的な美しさしか感じることはできませんし,日本文化との比較をすることもできません。これは絵画のみならず,ほかの芸術作品全般にもいえることです。とりわけ古典神話が現代でも再創造されているのは,普遍的なアーキタイプとして成り立っているからです。その多義性を探求することは,人間性や世界観,そして芸術をとおして解釈されてきた方法や手段についての知見を得ることにつながります。

この授業では,前半はヨーロッパの芸術・知の源泉であるギリシア神話とそれをモチーフにして創られた様々な芸術作品(絵画・彫刻・文学・演劇・映画など)との関連性を,後半ではキリスト教の様々なエピソードと芸術作品(絵画・彫刻・文学・演劇・映画など)や祝祭との関連性を探求します。共に,様々なモチーフと取り合わせる対象となるのはスペイン人によって創出された芸術作品ですが,必要な場合はスペイン以外のヨーロッパ人の作品も扱っていく予定です。

授業はワークショップ形式,そしてグループ作業で進めていきます。代表的な芸術作品が想を得た神話や原典を分析することができ,知見を深めていくと同時に創造力を培い,国内や海外の芸術作品に触れるのに相応しい眼をもつ人間に共に成長することをめざします。

授業内容第1回:ヨーロッパの基層文化について第2回:ギリシャ神話と芸術作品1第3回:ギリシャ神話と芸術作品2第4回:ギリシャ悲劇と芸術作品1第5回:ギリシャ悲劇と芸術作品2第6回:ホメロスの叙事詩と芸術作品1第7回:ホメロスの叙事詩と芸術作品2第8回:旧約聖書と芸術作品1第9回:旧約聖書と芸術作品2第10回:新約聖書と芸術作品1第11回:新約聖書と芸術作品2第12回:キリスト教とスペインにおける祝祭1:聖週間・復活祭第13回:キリスト教とスペインにおける祝祭2:カーニバル第14回:キリスト教とスペインにおける祝祭3:クリスマスと公現

祭・まとめ

履修の注意点毎回新しいグループを組んだ上,共同作業を行います。グループ内で作業したことを全体でシェアする時もあります。

準備学習の内容授業で扱った題材がどのような文化事象でどのように援用されているのかを積極的に探求すること。

教科書特に定めない

参考書特に定めない

成績評価の方法平常点・授業への貢献度(50%),期末試験(50%)

その他特になし

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アメリカ地域論Ⅰ2単位

3・4年次

専任講師 兼 子 歩

授業の概要・到達目標この授業では,ジェンダー(社会的・歴史的に構築された性差の

ありかた)およびセクシュアリティ(社会的・歴史的に構築された性的な欲望のありかた)を通じてアメリカ合衆国史に新たな光を当てることを目的としている。

この授業は,女性史研究の成果も紹介するが,ジェンダーの歴史学は女性史とイコールではない。男性もまたジェンダー分析の対象であり,また,性差をめぐる認識や表象・言説そのものが社会をどのように変えていったのかという点にも注目する。

ジェンダーという観点から社会・経済・政治・文化等を考える視点を獲得し,同時にアメリカの歴史的・社会的特質に関する理解を深めることを,この科目の到達目標とする。

授業内容以下は各週の予定であるが,内容は変更することがある。この授業では,19世紀を中心として植民地期から20世紀初頭までのアメリカ史を扱う。それによって,現代アメリカの基礎が確立した時代を学ぶとともに,アメリカがいかなる変容を経て現代に至っているのかを理解する。1.イントロダクション2.異なるジェンダー観の衝突:先住民と入植者3.北部社会とジェンダー①:分離領域の世界4.北部社会とジェンダー②:ロマンティック・ラブの世界5.北部社会とジェンダー③:都市労働者階級の男と女6.南部社会とジェンダー①:奴隷主の世界,奴隷の世界7.南部社会とジェンダー②:持てる男と持たざる男8.南北戦争とジェンダー①:男たちが戦う意味9.南北戦争とジェンダー②:女たちにとっての戦争10.手を取りあう男と女:再建期の黒人コミュニティとジェンダー11.人種暴力のポリティクス:20世紀転換期南部社会のジェンダー12.革新主義時代のジェンダー①:女性運動と改革政治13.革新主義時代のジェンダー②:企業のなかの男と女14.革新主義時代のジェンダー③:スポーツとデートの時代

履修の注意点受講生には,ジェンダーおよびセクシュアリティをめぐる近年の研究成果に柔軟に耳を傾ける姿勢,また,日本における我々の問題を考える視点を得るために学ぶという姿勢が求められる。なお,性的な事例や話題が授業中に紹介されることがあるが,真摯な態度で授業に臨むこと。

準備学習の内容歴史についての授業は,前回までの議論との接続が非常に重要になるので,授業の前に,前回のレジュメやノートを読み返して,内容理解を確認しておくこと。

教科書特に使用しない。レジュメ等が必要な場合は,授業中に配布する。

参考書授業中に適宜参考文献を紹介する。

成績評価の方法20% 平常点(リアクションペーパー等)30% 中間課題(ミニレポート)50% 期末テスト総合で60%以上になると,単位を認定される。

その他特になし

アメリカ文化論Ⅰ2単位

3・4年次

専任講師 兼 子 歩

授業の概要・到達目標この授業では,ジェンダー(社会的・歴史的に構築された性差のありかた)およびセクシュアリティ(社会的・歴史的に構築された性的な欲望のありかた)を通じて,近年のアメリカ合衆国の状況への理解に新たな光を当てることを目的としている。ジェンダーという観点から社会・経済・政治・文化等を考える視点を獲得し,同時にアメリカの歴史的・社会的特質に関する理解を深めることを,この科目の到達目標とする。なお,この授業は前期のアメリカ地域論1と内容的には継続性があるが,地域論1を履修せずにこの文化論1のみを履修しても理解できるよう授業を進めていく。しかし,地域論1を履修しておけば,この授業のより深い理解が可能になるだろう。

授業内容以下の授業内容の予定は,変更することがありうる。植民地期から現代に至る同性間の性愛の意味の変容や,「同性愛者」とされる人々の経験や運動,そして「同性愛者」たちをとりまくアメリカ社会の変容の歴史を考える。第1週 イントロダクション:1960年代以前の「伝統的」ジェン

ダー関係第2週 合衆国建国以前のセクシュアリティのかたち第3週 ベッドを共にする男たち,ボストン式結婚をする女たち第4週 フェアリーたちの世界:20世紀転換期都市空間のセクシュ

アリティ第5週 現代的《同性愛/異性愛》カテゴリーの勃興第6週 戦場の性と愛:第二次世界大戦下の同性愛者たち第7週 冷戦安全保障国家と同性愛者迫害の激化第8週 立ち上がる同性愛者:ゲイ・レズビアン解放運動の興隆第9週 HIV/AIDSパニック:新たな差別と新たなアクティビズム第10週 よき消費者としての同性愛者?:ゲイ・マーケティングの

時代第11週 《違い》が資源になるとき:新自由主義グローバル化時代

の多様性第12週 同性婚運動の時代(1):家族の愛への承認を求めて第13週 同性婚運動の時代(2):新自由主義の時代の家族第14週 アメリカLGBTの現状

履修の注意点ジェンダーおよびセクシュアリティに関する議論に,柔軟に耳を傾ける姿勢が求められる。また,アメリカの事例を日本における我々のあり方を再考するための視座へと活かしていく視点が求められる。なお,授業中に性的な話題や事例も登場するが,真摯な姿勢で講義に臨むこと。

準備学習の内容歴史を論じる授業という性格上,前回までの授業の内容を理解しておくことは,毎回の授業の内容との接続という観点から重要である。授業の前に,それまでの授業のレジュメやノートを見返して,内容を確認しておくこと。

教科書特に指定しない。必要なレジュメ等は授業中に配布される。

参考書授業中に,折に触れて紹介する。

成績評価の方法20% 平常点(ときおり回収するリアクションペーパーなど)30% 中間課題 授業中に指示する。50% 期末テスト

その他特になし

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連環地域文化論Ⅰ2単位

3・4年次

教授 柴 﨑 文 一

授業の概要・到達目標「今,地球で何が起きているのか~環境政策のこれからを探る~」ドイツは1970年代から環境先進国として,低炭素社会の実現に向

け突き進んでいます。これに対してアメリカは,数年前「グリーンニューディール」政策を声高に掲げながら,シェールガス・オイル技術の開発によって,一転,従来の大量エネルギー消費の国家戦略へと舵を取り直してしまいました。また日本でも,東日本大震災の直後には,福島第1原子力発電所の事故による教訓から,原子力発電から撤退する機運が盛り上がりましたが,それから時が経つごとに,経済性を優先する観点から,原子力利用への動向が高まっています。この授業では,こうした各国の環境政策の動向を,多くの映像資料を通して検証しながら,日本と世界のこれからあるべき環境政策の方向性を探って行きたいと考えています。

授業内容第1回 今,地球で何が起きているのか。第2回 北極海の資源開発第3回 南極の氷が融ける第4回 シェール革命の衝撃第5回 消えたグリーンニューディール第6回 スマートグリッドの可能性第7回 ドイツ再生可能エネルギー法の革新性第8回 ドイツ二酸化炭素税の先進性第9回 原発技術の安全性?第10回 核廃棄物~技術が解決すると言い続けて50年~第11回 誰が保障するのか? 10万年の安全性第12回 原子力バックエンド~原子力は安くない~第13回 誰が支えるのか? ~原発撤退後の町や村~第14回 環境教育先進国ドイツ

(講義内容は授業の進行状況等により変更することがある。)

履修の注意点この授業は第1回から実質的な講義を始めますので,初回から欠

席しないように心がけてください。

準備学習の内容授業はパワーポイントを使用して行われます。パワーポイントの

内容は,適宜,クラスウェッブの資料コーナーに置かれますので,各自がプリントアウトし,授業に持参するようにしてください。授業では,各自がプリントアウトしたスライドに解説内容を書き込みし,授業後には復習として,各回で提示された諸問題に関し,各自でよく考察するようにしてください。また,次回の講義に向けて,予め読んでおくことを指定する資料もあるので,そのような場合には必ず準備をしてください。

教科書指定はありません。

参考書授業中に適宜紹介します。

成績評価の方法毎回授業中に,Oh-o! Meijiのアンケート機能を利用したリアク

ションペーパーの提出が課されます。リアクションペーパーの提出状況が30%の評価となり,さらに学期中または期末に課されるレポートが70%の評価となって,最終的な期末評価を算出します。

その他特になし

連環地域文化論Ⅱ2単位

3・4年次

教授 佐 原 徹 哉

授業の概要・到達目標「イスラム国(IS)」の出現はテロリズムに対する我々の認識を一変させる出来事であった。ISは,単なるテロリスト集団ではなく領域国家と組織された軍隊を持つ。ISの支配地域はシリアとイラクに留まらず,北アフリカから中央アジアにかけての広大な地域に広がっている。ISに参加する外国人傭兵は世界100カ国以上からやってきており,ムスリム諸国だけでなくキリスト教諸国や日本までも含まれる。ISがなぜこれほどまでに肥大化したのか,この脅威の本質は何なのか,ISの脅威に対処するには何が必要なのか,これらの問いは切実なものとなっている。本講義では,IS出現の背景とその問題点を紹介し,国際テロリズムの視点からグローバルな秩序の変化を考える。

授業内容1回 イスラムの基本概念2回 サラーフィ主義の歴史3回 ムスリム同胞団4回 現代のサラーフィ主義5回 アフガン戦争とアルカイーダ(AQ)6回 ボスニア内戦とAQのバルカン・ネットワーク7回 チェチェン紛争と旧ソ連のジハード主義組織8回 第二次イラク侵略と「イラクのアルカイーダAQI」9回 シリア内戦とジハード主義10回 AQとISの違い:タクフィール主義11回 ISの出現と拡大12回 ISの海外属州13回 ISと外国人傭兵14回 総括

履修の注意点授業はパワーポイントを用いる。講義録やパワーポイントの概要はクラスウエブ上の「資料」にアップするので事前にハードコピーを作成しておくこと。また,本講義は現在進行形の出来事を扱うので,授業計画はアドホックに調整される。授業で指示する

準備学習の内容特に指定しない

教科書授業中に紹介する

参考書授業中に紹介する

成績評価の方法定期試験の成績による

その他なし

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連環地域文化論Ⅲ2単位

3・4年次

専任講師 稲 葉 肇

授業の概要・到達目標現代において確率や統計と無縁に生きることは不可能だろう.そ

れらは天気予報などの日常生活から,物理学などの自然科学,あるいは政治・行政における意思決定まで,ほとんど至るところに顔を出すのである.しかし,それでは「確率とは何か」「統計とは何か」と問われた場合に満足な答えを返すことが出来る人は少ないのではないだろうか.この講義では,これらの問いに科学史の観点からアプローチする.

この講義の目的は,科学史的な検討を通じて,われわれの知識の内容や科学の方法にきわめて大きな変化をもたらした確率・統計の概念についての歴史的理解を豊かにすることにある.また,あわせて科学における諸概念を歴史的に検討する手法の一例を与える.

授業内容第1回 導入第2回 確率の客観的解釈第3回 確率の主観的解釈第4回 確率(論)の歴史 (1) 知識と憶見第5回 確率(論)の歴史 (2) 賭博の数学第6回 確率(論)の歴史 (3) ラプラスの古典的確率論第7回 統計(学)の歴史 (1) 政治算術・人口統計第8回 統計(学)の歴史 (2) ケトレー第9回 統計(学)の歴史 (3) 統計的社会法則第10回 統計(学)の歴史 (4) 生物統計学第11回 物理学への応用 (1) 統計力学第12回 物理学への応用 (2) 量子力学第13回 ベイズ統計学の登場第14回 まとめ

履修の注意点最低限必要な数学の知識については授業中に説明する.

準備学習の内容授業で配布する資料をよく読んでおくこと.

教科書使用しない.

参考書『統計学と社会認識』ポーター(梓出版社)1995年『偶然を飼いならす』ハッキング(木鐸社)1999年

成績評価の方法平常点(20%)と期末レポート(80%)により評価する.

その他授業中に私語または迷惑行為が認められた場合には,当該の受講者の成績を減点することがある.

身体文化論2単位

3・4年次

教授 高 峰 修

授業の概要・到達目標テレビや雑誌にはダイエット情報があふれ,中高年者はメタボリックシン

ドロームが,子どもは体力の低下が危惧されています。2010年から改正臓器移植法が施行され,2017年12月現在で15歳未満の脳死臓器移植が国内で15例あったことが報告されています。2014年9月には日本人男性が東南アジアで代理出産によって10人以上の子どもをもうけていたという報道がありましたし,2015年からは国内で着床前スクリーニングの臨床研究が始まりました。

他方,スポーツの世界ではインターセックスやトランスジェンダーのアスリートが競技会に出場するための基準作りが進んでいます。また2018年の冬季オリンピック平昌大会では,国家的ドーピングによりロシアの出場が危ぶまれています。

こうしてみると,私たちは常に身体や生命に関する話題に取り囲まれているといえます。この講義では,現代の私たちの身体が単に生物的・物質的な存在であるだけではなく,文化や社会の中でどのように構築され,どのような現状にあるのか,そしてその背後にある政治性・経済性について理解することを目標とします。

講義では「歩く」「痩せる」「鍛える」「越境する」「産む」「産まない」「病む」「死ぬ」といった人生や生活のいくつかの局面について,スポーツやジェンダーの視点,特に女性の身体へのまなざしをもちながら私たちの身体について眺め,身体というごくありふれた物体・存在について考え直します。

授業内容第1講 「歩く」~ナンバ歩き第2講 「痩せる」~ダイエット第3講 「鍛える」~体力論第4講 「越境する」~性と障害第5講 ディベートの方法論第6講 ディベートの実際第7講 第1回ディベート~代理母出産第8講 「産む」第9講 第2回ディベート~着床前診断第10講 「産む/産まない」第11講 「産まない」~人工妊娠中絶第12講 「病む」~脳死・臓器移植第13講 「死ぬ」~尊厳死第14講 まとめ

履修の注意点「授業の概要」で述べたとおり,この講義では私たちの身体と私たちが生活

する文化や社会との関わりに目を向けます。したがって,どうやったら筋肉をつけたりダイエットすることができるかといった内容については触れませんので注意してください。また講義内容はやや抽象的になりますが,そうした話題にもあきらめずに,積極的に考えていくよう期待します。

準備学習の内容講義期間中にディベートを行いますので,講義時間外にその準備をする必

要があります。

教科書特に定めません。

参考書特に定めません。

成績評価の方法原則として毎回出欠をとり授業へのコメントを書いてもらいます。また

ディベートなどのグループワークも取り入れ,そこでの取り組みについても評価の対象とします。期末には試験を行います。

成績評価については,次の4点から総合的に評価します:1)授業内容の理解度(リアクションペーパーの評価) 40%2)ディベートへの出席 10%3)グループワークへの取り組み(相互評価) 10%4)期末試験 40%

その他a)スライドとレジュメ

講義は原則として,スライドによるプレゼンテーションによって進めます。講義前にスライドのファイルをOh-o! Meijiのクラスウェブ内(資料)にアップしますので,必要に応じて各自で印刷してください。b)リアクションペーパー

原則として毎回,受講内容に対するコメントを書いてもらいます。この内容をもって出席とします。ときどき,遅刻のチェックします。c)ディベート

取り上げる話題としては,善悪のつけがたい意見の分かれるものが多くなります。そこで講義内で2回ほどディベートを行い,受講生の皆さんも議論に加わってもらいたいと思います。ディベート終了後にグループ内で相互評価をし,この相互評価とディベートの優劣を成績評価の対象とします。

─ 262 ─

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スポーツ文化論2単位

3・4年次

教授 後 藤 光 将

授業の概要・到達目標我々にとって,「身体」「からだ」の存在は,人間である以上普遍

的なテーマとなりえます。古代ギリシャから現代に至るまで,哲学をはじめ様々な分野でこれらが探求され続けています。

この授業では,人間の生身の「身体」を表現する文化複合体として「スポーツ」に注目します。FIFA W 杯,オリンピック・パラリンピック大会などメガスポーツイベントは,もはや国際政治・経済の分野においても大きなインパクトを有しています。「スポーツ」は,我々にとってもはや必要不可欠な存在ともいえます。

文化論的学問対象として「スポーツ」に接近することにより,何気なく行ってきた,見てきた「スポーツ」を歴史学的,文化人類学的手法で解釈していきます。

本授業を受講することによって,様々な事象に対する歴史的視野を広げることができます。

授業内容本講では,文化人類学的視点と歴史学的視点でスポーツに関連す

る様々な事象に接近します。具体的には以下の項目に沿って展開します。時事的な問題も取り扱うので,国際情勢の変化によって授業内容が変更になる場合もあります。1.イントロダクション(スポーツアニメに見る文化性)2.スポーツの概念史3.体育の概念史4.キリスト教と身体・体育・スポーツ5.日本人初のオリンピアン 金栗四三6.日本人初のメダリスト 熊谷一彌7.植民地とスポーツ8.スポーツとテロ9.スポーツと民族問題10.スポーツ選手の社会貢献11.スポーツとマスメディア12.スポーツボランティア13.2020年東京オリンピック・パラリンピック14.まとめ

履修の注意点KIDS(携帯,飲食,惰眠,私語)は厳禁です。大学生らしく大人

の授業態度で受講して下さい。1限開講の授業なので遅刻に気を付けて下さい。通勤ラッシュに

よる電車遅延という日常的なリスクは,自らの心懸けて克服できるものです。早めに到着するように心懸けてください。

準備学習の内容学際的なテーマの授業なので,スポーツ関連の時事問題を新聞や

Webサイトなどで常に情報収集して,自分ごととして考えるように心懸けて下さい。

教科書日本オリンピック・アカデミー編(2016)『JOAオリンピック小事

典』メディア・パル瀬戸邦彦・杉山千鶴編(2013)『近代日本の身体表象演じる身体・

競う身体』森話社新井博・榊原浩晃編(2012)『スポーツの歴史と文化 スポーツ史

を学ぶ』道和書院

参考書松瀬学(2013)『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』扶桑社阿部生雄編(2012)『スポーツの世界地図」丸善出版井上俊・菊幸一編(2011)『よくわかるスポーツ文化論』ミネル

ヴァ書房日本オリンピックアカデミー編(2008)『ポケット版オリンピック

事典』Martin Polley(2007)『Sports History: A Practical Guide』

Palgrave MacMillan

成績評価の方法複数回の小テスト,および,期末レポートを実施します。小テスト(60%),期末レポート(40%)を総合的に判断して成績

評価をおこないます。

その他特になし

表象文化論2単位

3・4年次

専任講師 永 江 敦

授業の概要・到達目標飲み屋などで学生諸君と雑談をしている際に,ふと,黒澤明の映画作品の話をすると,ほとんどの学生は,黒澤明の名前は聞いたことがあっても,その作品群は見ていないことを,かねてより,すこぶる残念なことだと思っていた。 話はそれに留まらず,黒澤ばかりか,溝口健二,小津安二郎,小林正樹,成瀬巳喜男,川島雄三,山本薩夫などの名だたる傑作も,ほとんどまったく見たことがないことを知るに及んで,私は愕然とするばかりだった。 いずれも,戦中戦後の日本を,鋭い視点と作劇効果を駆使しつつ,巧みに記録してきた映画作家たちである。 それどころか,白黒映画を見たことがないという学生すらいる。 これではまずい。 そう思った。 しからば,「表象文化論」のような講義で,是非,これらを取り上げて,その片鱗だけでも味わってもらわないことには大変なことになると思った次第。 ただ,戦後日本映画を総なめにすることは無理なので,今期は,基本的には,黒澤明の活劇巨編『七人の侍』(1954年)を中心に論じてみることにした。 黒澤作品は,世界的にも,映画の「古典」(倣うべき模範)と位置付けられているが,そんなことはどうでもよい。 『七人の侍』が,現在に於いても,いかにアクチュアルな問題提起をしているかということを中心に講義を展開していきたい。

授業内容1.黒澤明とは何か(導入)2.『七人の侍』を観る1(途中で映像を止めながら詳説)3.『七人の侍』を観る2(途中で映像を止めながら詳説)4.『七人の侍』を観る3(途中で映像を止めながら詳説)5.『七人の侍』の導入的な解説6.『七人の侍』の脚本解題7.『七人の侍』が及ぼした影響と作劇について8.『荒野の七人』(米作品)との比較9.西部劇からの影響(ジョン・フォードなど)10.西部劇への影響11.『生きる』について12.『羅生門』について13.『悪い奴ほどよく眠る』について14.『生きものの記録』について

履修の注意点特になし

準備学習の内容何回か,レポート(感想)を提出のこと。 参考にするべき映画作品や書籍は,必ず,観て読んでくること。

教科書佐藤忠男『黒澤明の世界』(朝日文庫)四方田犬彦『『七人の侍』と現代~黒澤明 再考』 (岩波新書)

参考書黒澤明『蝦蟇の油─自伝のようなもの』 (岩波現代文庫)小林信彦『黒澤明という時代 』(文春文庫)橋本忍『複眼の映像─私と黒澤明』 (文春文庫)

成績評価の方法レポートを課する。

その他特になし

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表象文化論2単位

3・4年次

准教授 仮 屋 浩 子

授業の概要・到達目標スペインの代表的な都市であるバルセロナは,どんな表象から成り立っているのでしょうか? 人口に膾炙しているガウディーの建築物のみならず,この都市がいつどのように誕生し,現在のブランドをもつようになったのか,なぜ地域ナショナリズムが台頭したのか,その真髄となる何かを探していきましょう。とりわけ,バルセロナを扱う小説を題材に,都市の中にあるモチーフが,習慣,祝祭がどう描かれているのかを確認していきましょう。

この授業では,前半はローマ時代から中世を経て,スペイン黄金時代におけるバルセロナの位置付けなどを,小説『海のカテドラル』を題材にしながら考察していきます。後半は,都市の発展,近代主義,スペイン内戦とバルセロナを,小説『風の影』,『カタロニア讃歌』を題材にしながら見ていきます。

授業はワークショップ形式,そしてグループ作業で進めていきます。歴史の知見を深めていくと同時に想像力を働かせ,サッカーやガウディだけに留まらないバルセロナの都市としての表象を堪能してみましょう。

授業内容第1回:表象とは何か? スペイン・カタルーニャ・バルセロナの

関係性第2回:バルセロナの今第3回:ローマ時代とBarcino第4回:『海のカテドラル』(1): 中世都市バルセロナ第5回:『海のカテドラル』(2): 宗教とバルセロナ第6回:スペイン王位継承戦争とバルセロナ第7回:19世紀バルセロナと黄金熱第8回:都市拡張と近代主義: 建築,芸術,文芸復興運動第9回:カタルーニャ主義第10回:『風の影』(1): スペイン内戦とバルセロナ第11回:『風の影』(2): 20世紀初頭バルセロナにおける商業第12回:『カタロニア讃歌』: オーウェルとバルセロナ第13回:カタルーニャとバルセロナ第14回:まとめ:バルセロナの表象

履修の注意点特になし。

準備学習の内容イルデフォンソ・ファルコネス著『海のカテドラル』,カルロス・ルイス・サフォン著『風の影』,ジョージ・オーウェル著『カタロニア讃歌』を読んで授業に臨んでほしい。

教科書特になし。

参考書イルデフォンソ・ファルコネス著『海のカテドラル』(集英社)カルロス・ルイス・サフォン著『風の影』(集英社)ジョージ・オーウェル著『カタロニア讃歌』(岩波文庫)

成績評価の方法平常点・授業への貢献度(50%),期末試験(50%)

その他特になし。

政治学特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

兼任講師 松 岡 信 之

授業の概要・到達目標【テーマ・日本政治のあり方と未来】2019年度は,受講者全員で文献講読(輪読)を行い学習に取り組む。この講義では,担当部分を受講生が発表する。過去を知ることでこれからの日本政治を考えていきたい。

【到達目標】主体的な学習とそれにもとづく議論を行えるようにする。

授業内容第1回目 授業概要等の説明第2回目 発表,討論,まとめ1第3回目 発表,討論,まとめ2第4回目 発表,討論,まとめ3第5回目 発表,討論,まとめ4第6回目 発表,討論,まとめ5第7回目 発表,討論,まとめ6第8回目 発表,討論,まとめ7第9回目 発表,討論,まとめ8第10回目 発表,討論,まとめ9第11回目 発表,討論,まとめ10第12回目 発表,討論,まとめ11第13回目 発表,討論,まとめ12第14回目 発表,討論,まとめ13

履修の注意点講義形式ではなく,担当者による発表と受講生での議論を行う。

準備学習の内容発表者に限らず,履修者全員が該当範囲を読んでくること。また,発表で出された論点について,自ら考えること。

教科書河野康子『戦後と高度成長の終焉』(2010年,講談社学術文庫)2冊目以降の教科書については,受講者の希望を聞いた上で決定する。

参考書指定なし。

成績評価の方法授業への貢献度 100%

その他特になし

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Page 266: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

政治学特殊講義Ⅴ2単位

3・4年次

兼任講師 髙 梨 洋 平

授業の概要・到達目標この授業では,現代政治哲学における「正義論」「平等論」を主題

とする。政治哲学とは,政治の領域における規範性を探究する学問であり,現代政治哲学は,「どのような政治制度が道徳的に正しいのか?」という問題を中心として展開してきた。あらゆる公共政策の背後には,それらの立案者が支持する何らかの道徳原理が潜んでいる。例えば,国家間の経済格差や男女の社会的地位における不平等,民族的マイノリティや外国籍の人々に対するヘイトスピーチ,障害者やLGBTに対する偏見や差別の問題,公平な税制度をいかに構築すべきかといった問題は,現代社会が抱える喫緊の課題であるが,いずれも

「平等」の価値(「不平等」の悪)と関連するものである。これらの問題への対処方法は,「なぜ不平等は悪なのか?」,「平等とは厳密に何を意味するのか?」,「正義と平等の関係はいかなるものか?」といった問いに,我々がどのような答えを与えるかに依存するだろう。本講義では,現代の主要な政治哲学理論や重要概念を分析し,それらが現実の政策や制度,社会問題に対して,どのような関連を有するかを論じる。

この授業を通じて,「正義」「平等」「自由」といった政治哲学上の重要概念の意味を明晰に把握し,「思考実験」や「概念分析」と呼ばれる分析的政治哲学の手法を踏まえた思考法を訓練することで,自らの政治的立場を論理的に構築する能力を習得することが,本講義の到達目標である。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:ロールズ─正義とは何か?─第3回:ドゥオーキン─平等とは何か?─第4回:コーエン─運の平等主義─第5回:「自己責任論」の政治哲学─人々は自身の選択の責任を負う

べきなのか?─第6回:「自由」の概念分析─私が稼いだお金は私のものか?─第7回:「平等」の概念分析─平等に価値はあるのか?─第8回:希少な財の分配─誰の利益が優先されるべきなのか?─第9回:生活保護と正義論─なぜ最低限の生活が保障されるべきなの

か?─第10回:「機会の平等」と「結果の平等」─どちらの平等を実現すべ

きか?─第11回:グローバルな正義第12回:アファーマティブ・アクション─不利な立場の人々を優先す

るべきか?─第13回:フェミニズムと正義論─同性婚は本当に平等主義的か?─第14回:まとめ

履修の注意点リアクションペーパーを毎回配布するので,授業に関する質問や,

予習した内容に関する疑問等を書いてほしい。授業内では,それらの質問等に答える時間を設ける。

準備学習の内容予習に関しては,必要に応じて参考文献を読むこと。また,日頃よ

り新聞やニュースで報じられている社会問題に対して,自らがどのような立場を取るのかを,その理由を含めて考えておくこと。復習に関しては,授業で配布するプリントなどに再度目を通し,疑問点は必ず質問すること。

教科書特になし

参考書『平等主義基本論文集』広瀬 巌 編・監訳(勁草書房,2018年)『平等主義の哲学─ロールズから健康の分配まで─』広瀬巌 著,齊藤拓 訳(勁草書房,2016年)

『新版現代政治理論』ウィル・キムリッカ 著,千葉眞・岡﨑晴輝 訳(日本経済評論社,2005年)『政治哲学への招待─自由や平等のいったい何が問題なのか?』アダム・スウィフト 著,有賀誠・武藤功 訳(風行社,2011年)

成績評価の方法授業への参加・貢献度(30%),期末試験(70%)

その他特になし

政治学特殊講義Ⅴ2単位

3・4年次

兼任講師 佐々木 研一朗

授業の概要・到達目標【授業の概要】「医学部不正入試問題」「文部科学省における再就職等規制違反」「給付型奨学金」「研究不正」「大学ランキング」など,近年,日本の高等教育政策に対する社会の関心が高まっている。本講義は,日本の高等教育政策(科学技術政策を含む)の現状と課題について,その歴史を振り返りつつ,政治学の分析枠組みを用いてその概要と特徴について理解を深めていく。将来,大学教員をはじめとする研究者や大学職員としての勤務を希望する者,中高の教員や産学連携などのかたちで高等教育機関と関わる業務に従事しようとする者,広く教育政策に関心のある者に対し,高等教育に関する知識を提供する場を目指したい。

【到達目標】高等教育政策(科学技術政策を含む)について基本的な理解を身につけること。

授業内容第1回 オリエンテーション / 教育政策の政治学的分析第2回 大学とは何か?第3回 日本における大学の誕生─明治大正期─第4回 国家総動員体制下の日本の大学第5回 戦後教育改革と高等教育第6回 大学紛争と高等教育第7回 近年の大学改革第8回 グローバル化政策第9回 奨学金政策第10回 日本の科学技術政策第11回 研究倫理第12回 大学の危機管理第13回 大学の社会貢献第14回 まとめと課題への挑戦

履修の注意点パワーポイントを使用する。また,映像資料を上映する場合がある。出席者には必要に応じ,質問したり,意見を問うたりする。受講生の理解の度合いに応じ,講義の進行を変更する可能性がある。国家論・現代国家分析や日本政治史,公共政策学などを同時に履修すると理解が深まる。

準備学習の内容事前に,参考書,各回の授業で指定する参考文献の該当箇所を読んだうえで講義に臨むこと。復習として,授業で紹介した課題について調べること。

教科書特に指定しない。

参考書『大学とは何か』,吉見俊哉(岩波新書)2011年『研究不正──科学者の捏造,改竄,盗用』,黒木登志夫(中公新書)2016年

『帝国大学──近代日本のエリート育成装置』,天野郁夫(中公新書)2017年

成績評価の方法授業への貢献度(15%),レポート(25%),期末試験又は期末レポート(60%)

その他(1)私語をする学生は退出すること。(2)遅刻厳禁

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Page 267: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

経済学特殊講義Ⅲ2単位

3・4年次

特任教授 国 友 直 人

授業の概要・到達目標講義タイトル:「経済データの理論と応用」授業の概要・目標:インターネット情報が活用されるようになった近年では各ビジネス分野の私的データ,公共分野の公的データ,など経済データの利用が高まり,社会では「ビックデータの時代の到来」などとも言われています。この講義では経済やビジネスの動向を理解する為に,政府統計を含む経済の動向に関するデータ,経済データを科学的に利用する際に重要となる理論や分析法などの基本事項を扱います。例えば公的ミクロ・データや民間の市場調査では有限母集団に基づく調査の理論が応用され,経済の動向を理解するために公的マクロ・データでは季節調整法,市場予測や金融業などでは時系列分析などが利用されています。経済データを理解・活用することは,近年ではビジネス分野や経済学などの学問分野における科学的分析や政策評価などには欠かせなくなっています。経済動向や市場動向を分析・予測する統計的方法の可能性や限界についても議論する予定です。各自が経済データを理解し,計算機(エクセルやRなどのソフトウエア)を利用して実際に統計分析ができるデータサイエンティストになることを目指します。

授業内容第一回 経済データを巡る問題第二回 経済データの記述1第三回 経済データの記述2第四回 経済データの記述3第五回 経済時系列の記述1(マクロ)第六回 経済時系列の記述2(金融)第七回 経済時系列の記述3(相関と回帰)第八回 センサスとサンプリング第九回 標本調査1第十回 標本調査2第十一回 時系列モデルの利用1第十二回 時系列モデルの利用2第十三回 時系列モデルの利用3第十四回 復習およびまとめ

履修の注意点JSS統計検定(http://www.toukei-kentei.jp)の資格では「統計検定2級」(例えば統計検定2級対応「統計学基礎」,日本統計学会編を参照)を取得できるレベルをめざします。エクセル(Excel)やR(フリーソフト)などを利用した課題も予定しています。

準備学習の内容基礎的な統計学を既にあるいは並行して履修することが望ましい。

教科書特になし。講義に関連する資料は配布する予定。

参考書久保川達也・国友直人『統計学』(東京大学出版会),中村・新家・美添・豊田『経済統計入門』東京大学出版会,土屋隆裕『概説 標本調査法』,浅倉書店,山本拓『経済の時系列分析』.創文社.

成績評価の方法平常点40%,課題提出30%,最終試験30%

その他講義の概要を含む必要な情報は個人Webに掲示する予定。

経済学特殊講義Ⅲ2単位単位

3・4年次

兼任講師 高 哲 央

授業の概要・到達目標【授業の概要】

現在,日本の財政は厳しい状況にある。膨大な財政赤字の増嵩,そして本格的な高齢社会の到来による財政需要の急増に直面している状況から,今後の国民負担増は避けられず,とくに租税制度のあり方が問われている。租税制度のあり方を考えるにあたっては,租税の理論と制度の基本的な知識が不可欠である。本講義では,租税の複雑な理論や制度をできるかぎりわかりやすく解説し,受講生の総合的な理解を促すことを心掛ける。

【到達目標】受講者一人一人が中長期的な視点から日本の経済社会,財政の置かれた状況を考え,租税制度のあるべき姿を判断する力を身につけることを目標とする。

授業内容第1回目 イントロダクション:なぜ,いま,税制改革か第2回目 租税及び課税の基本概念:税とは何か?第3回目 租税原則論の潮流:税制が備えるべき諸条件とは第4回目 租税の転嫁・帰着第5回目 課税と経済効率性第6回目 日本の租税体系第7回目 所得課税(1)個人所得税第8回目 所得課税(2)法人税第9回目 消費課税(1)一般消費税第10回目 消費課税(2)個別消費税第11回目 資産課税第12回目 地方税第13回目 関税第14回目 国際課税*上記は授業内容のおおよその流れである。授業の進捗状況や必要に応じて内容が変更することもある。

履修の注意点関連科目として財政学,地方財政論,財政政策を受講しているこ

とが望ましい。

準備学習の内容今日的なトピックを取り扱うことがあるため,日常的に新聞や

ニュースなどには触れておくこと。

教科書特に指定しない。原則として,毎回プリントを配布する。

参考書『財政学』,池宮城秀正(ミネルヴァ書房),2019年。『現代税制改革史─終戦からバブル崩壊まで』,石弘光(東洋経済新報社),2008年。

『図説日本の税制』,吉沢浩二郎(財経詳報社),2018年。

成績評価の方法平常点50%(授業への参加度・小テスト),期末レポート50%に

よって総合的に評価する。

その他特になし。

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経済学特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

教授 大 森 正 之

授業の概要・到達目標・授業のタイトル:制度派経済学と環境経済論・授業の概要アメリカで19世紀末前後からヴェブレンやコモンズらにより形成された制度派経済学は,戦後,K.W.カップらにより独自の環境経済学へと発展した。それは現代ではスウェーデンのP.セーデルバウム,アメリカのD.ブロムリーにより継承され,発展した。我が国では都留重人および彼の研究グループに継承された。この講義では,以上の理論的な発展過程を跡づけ,現代における制度派経済学の到達点とその環境経済学バージョンの特徴を考察する。

授業内容1.授業の概要と成績評価についての概説2.前制度学派の経済学(ミル,マーシャル,ピグー)3.制度派経済学の形成(ヴェブレンの消費と企業の理論)4.制度派環境経済論(ヴェブレンのとミュルダールのCCC理論)5.カップの制度派環境経済論1(批判理論と社会的費用論)6.カップの制度派環境経済論2(カップのCCC理論)7.カップの制度派環境経済論3(社会的最低限と環境基準)8.セーデルバウムの制度派環境経済論1(政治経済人と政治経済

組織)9.セーデルバウムの制度派環境経済論2(ポジション分析)10.ブロムリーの制度派所有権論1(コースの定理批判)11.ブロムリーの制度派所有理論2(漁業経済学批判)12.我が国の制度派環境経済学1(都留重人と環境負荷緩和財)13.我が国の制度派環境経済学2(宮本憲一と宇沢弘文)14.授業のまとめ現代制度学派の到達点(J.ホジソンの仕事)

履修の注意点・履修上の注意

春学期に環境経済学を履修しておくと理解が促進されますが,必ずしも前提科目ではありません。

・準備学習の内容授業で取り上げる経済学者のプロファイルや主要業績をウェブサイトやブログで調べておくと授業が分かりやすくなります。

準備学習の内容・準備学習の内容

授業で取り上げる経済学者のプロファイルや主要業績をウェブサイトやブログで調べておくと授業が分かりやすくなります。

教科書K.W.カップ(2014)『制度派経済学の基礎』人間の科学新社

参考書ペーテル セーデルバウム著(2010)『持続可能性の経済学を学ぶ:経済学に多元主義を求めて』人間の科学新社

成績評価の方法授業への参加度と期末レポートにより評価します。

その他特になし

経済学特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

特任教授 国 友 直 人

授業の概要・到達目標近年では社会・経済・金融・保険などの実業界,公共政策の作成・評価などの公共分野,さらに応用経済学,計量経済学,金融論

(ファイナンス),などの学問分野,においてデータ解析や統計的データ分析方法の利用が重要となっています。この授業では,同じ学期の(より基礎的な内容の)「応用数量分析」と連動・補完して,統計的方法による経済のデータ分析における実践的話題を扱います。統計計算ソフトであるR(フリーソフト)やエクセルを利用した実習を重視して,各自が主な経済・金融・経営データを理解し,統計的データ分析を自由にできるデータサイエンティストとなることが目標です。

授業内容第一回 社会・経済における統計的方法の役割第二回 統計的データ分析の基礎1第三回 統計的データ分析の基礎2第四回 統計的データ分析の基礎3第五回 シミュレーションの方法1第六回 シミュレーションの方法2第七回 回帰分析1第八回 回帰分析2第九回 分散分析1第十回 分散分析2第十一回 時系列分析1第十二回 時系列分析2第十三回 時系列分析3第十四回 復習およびまとめ

履修の注意点並行して開講される科目「応用数量分析」(数量的基礎・統計的方法の基礎を重視)と相補的な内容となる予定。JSS統計検定(http://www.toukei-kentei.jp)での資格では「統計検定2級」から「準1級」をめざすレベルに対応します。R(統計フリーソフト)やエクセルなどを利用した経済データ分析の実践的内容および課題を予定しています。

準備学習の内容統計学関係の科目を履修していることが望ましい。

教科書特になし。久保川達也・国友直人『統計学』(東京大学出版会)の一部分などを基礎資料として配布する予定です。

参考書久保川達也・国友直人『統計学』(東京大学出版会),

『統計学基礎』(東京図書),小暮厚之「Rによる統計データ分析入門」(朝倉書店)国友直人・山本拓(訳)「時系列モデル入門」

成績評価の方法授業への参加40%, 課題30%,試験30%

その他講義内容の概要は毎回の講義後にWebsiteに掲示する予定です。

─ 267 ─

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経済学特殊講義Ⅴ2単位

3・4年次

特任教授 金 子 隆 一

授業の概要・到達目標経済社会現象の基底には常に人口変動の働きがあり,とりわけ今

日の日本は世界に先駆けて人口減少,少子高齢を基調とした社会への歴史的転換期にある。したがって現代を理解し将来を見通すためには,人口・経済社会の連動を正しく理解する必要がある。ただし,人口とは,そのミクロ側面は私たち個人の生活や人生,すなわちライフコースに他ならず,わが国が直面している歴史的転換とは,実は我々自身の生き方の転換に他ならない。

本講義では,人口変動とライフコース事象に関する基礎概念を学び,次いで我々の「生」を根本から変え,近代化の起点とも考えられる死亡率低下,すなわち長寿化を中心に経済社会の成り立ちと歴史的変化について考察する。

授業内容第1回目 イントロダクション…人口減少社会第2回目 人口統計の基礎概念…人口静態と動態第3回目 人口のメカニズム…人学的方程式第4回目 生命のサイクル…人口再生産第5回目 人口構造…多死社会の到来第6回目 人口分析の視点…ライフイベント確率モデル第7回目 生存と死亡の定量化…生命表第8回目 生存と死亡の理論…寿命の進化第9回目 生存と死亡の歴史…疫学転換理論第10回目 長寿化の要因…生物医学的要因第11回目 長寿化の要因…経済社会的要因第12回目 長寿化の帰結…人口高齢化第13回目 長寿化の帰結…長寿化と経済リスク第14回目 長寿化と社会…長寿リスクと経済

履修の注意点統計や数式など定量的題材を用いるが,人口・経済社会の本質的理解が主眼。

準備学習の内容講義内容について十分復習し,問題提起などに対しては真剣に考察すること。

教科書指定しない。配付する資料を教材し,適宜参考図書を紹介する。

参考書『日本の人口動向とこれからの社会』森田朗(監修)東京大学出版会(2017, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4130511394),

『ポスト人口転換期の日本』佐藤龍三郎・金子隆一(編)原書房(2016, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4562092076),『人口減少と日本経済』津谷典子・樋口美雄(編)日本経済新聞出版社(2009, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4532353920),

『人口学への招待』河野稠果(著)中公新書(2007, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4121019105),その他適宜紹介する。

成績評価の方法レポート(50%),期末試験(50%)

その他特になし

経済学特殊講義Ⅴ2単位単位

3・4年次

兼任講師 アディネガラ・イヴォンヌ

授業の概要・到達目標先進国や途上国を問わず,経済発展に伴う環境問題が発生してい

る。本講義は,戦後インドネシアを主としながらも,ASEAN諸国の経済とエネルギー環境問題を,制度派エコロジー経済学からの観点で,各国における諸問題の類似点,相違点を整理し,それら時代ごとの変化からそれぞれの国における経済とエネルギー環境問題の将来あるべき規範について考える。そして,制度派エコロジー経済学の観点から,地球規模の環境問題の解決方法を考える力を養う。

授業内容第1回目:イントロダクション講義の全体像の提示第2回目:戦後インドネシアの経済とエネルギー環境問題(スカル

ノ政権下)第3回目:新秩序体制下の経済とエネルギー環境問題(スハルト政

権下)第4回目:改革後インドネシアの経済とエネルギー環境問題(ハビ

ビ・ワヒド・メガワティ政権下)第5回目:ユドヨノ政権下の経済とエネルギー環境問題第6回目:ジョコ政権下の経済とエネルギー環境問題第7回目:戦後から現在まで,さらに将来におけるインドネシアの

経済開発と自然保護第8回目:戦後マレーシアの経済とエネルギー環境問題1第9回目:戦後マレーシアの経済とエネルギー環境問題2第10回目:戦後フィリピンの経済とエネルギー環境問題1第11回目:戦後フィリピンの経済とエネルギー環境問題2第12回目:東南アジア諸国の経済とエネルギー環境問題の類似点と

相違点第13回目:東南アジア諸国の経済開発と自然環境保護第14回目:ふりかえり

履修の注意点授業に集中し,内容を理解すること。アクター・アジェンダ・ア

リーナ分析方法を用いた具体的な事例を基に授業を進めるので,分析方法への理解を深めていく必要がある。

準備学習の内容各回の授業内容を振り返り,関心を持ったテーマに関しては参考

文献などにあたること。また,次回の授業内容について簡単に調べておくこと。

教科書教科書は指定しない。適宜プリントを配布する。

参考書森晶寿 (2012)『東アジアの環境政策』昭和堂出版。セーデルバウム,ペーテル(2010)大森正之,小祝慶紀,野田浩二訳『持続可能性の経済学を学ぶ:経済学に多元主義を求めて』株式会社出版研。佐藤百合 (2011) 『インドネシアのエネルギー政策-増産・節約・低環境負荷を目指して-』アジア経済研究所。

成績評価の方法授業への貢献度 (50%) レポート(50%)。

その他特になし。

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Page 270: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

経済学特殊講義Ⅵ2単位

3・4年次

特任教授 金 子 隆 一

授業の概要・到達目標経済社会現象の基底には常に人口変動の働きがあり,とりわけ今

日の日本は世界に先駆けて人口減少,少子高齢を基調とした社会への歴史的転換期にある。したがって現代を理解し将来を見通すためには,人口・経済社会の連動を正しく理解する必要がある。ただし,人口とは,そのミクロ側面は私たち個人の生活や人生,すなわちライフコースに他ならず,わが国が直面している歴史的転換とは,実は我々自身の生き方の転換に他ならない。

本講義では,わが国や世界が直面している人口高齢化をもたらしている出生率低下,すなわち少子化を中心に経済社会の成り立ちと歴史的変化について考察する。

授業内容第1回目 イントロダクション…超高齢化社会第2回目 人口統計の基礎概念…人口再生産率第3回目 人口のメカニズム…高齢化メカニズム第4回目 生命のサイクル…人口置換水準第5回目 人口構造…縮小再生産第6回目 人口分析の視点…ピリオドとコーホート第7回目 出生の理論…人類進化と出生第8回目 出生の理論…少子化メカニズム第9回目 結婚の観察…晩婚化・非婚化第10回目 少子化の社会…出生率,出生転換第11回目 少子化の社会…近代社会と持続第12回目 近代化と社会…人口転換と20世紀第13回目 脱近代化と社会…第二人口転換21世紀第14回目 少子化と文明…日本社会の行方

履修の注意点統計や数式など定量的題材を用いるが,人口・経済社会の本質的理解が主眼。

準備学習の内容講義内容について十分復習し,問題提起などに対しては真剣に考察すること。

教科書指定しない。配付する資料を教材し,適宜参考図書を紹介する。

参考書『日本の人口動向とこれからの社会』森田朗(監修)東京大学出版会(2017, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4130511394),

『ポスト人口転換期の日本』佐藤龍三郎・金子隆一(編)原書房(2016, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4562092076),『人口減少と日本経済』津谷典子・樋口美雄(編)日本経済新聞出版社(2009, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4532353920),

『人口学への招待』河野稠果(著)中公新書(2007, ISBN-10〈mi〉:〈mi〉4121019105),その他適宜紹介する。

成績評価の方法レポート(50%),期末試験(50%)

その他特になし

経済政策特殊講義Ⅲ2単位

3・4年次

特任准教授 稲 垣 久美子

授業の概要・到達目標この授業では,大学から仕事への橋渡しをねらいとして,「働き

方・生き方の主体性(どのように働いていくのか,生きていくのか)」と「積極的な働きかけ(どのように仕事・職場組織に働きかけていくのか)」を自分自身に問いかけながら,働くことを通してどのように自分の可能性を拡げていけるのかについて考えます。

具体的なトピックとして「モチベーション」「リーダーシップ」「ストレス対処」「ダイバーシティ」を取り上げます。自分にとって効果のある「やる気」の高め方や維持するためのコツをつかむと同時に,他者に対してどのように働きかけ,リーダーシップを発揮できるかについて具体的にイメージできるようになることを目指します。加えて,仕事・職場環境に自分の身を置くことになった時に出会うであろう様々な出来事に能動的に関わっていけるように,ストレスとどのようにうまく付き合っていけるか,多様な人々のなかで自分がどのようなマインドで働くことができるか,自分なりに考えられるようになることを目指します。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:「働くこと」の基礎知識第3回:仕事・職場組織の課題第4回:モチベーション開発⑴第5回:モチベーション開発⑵第6回:モチベーション開発⑶第7回:リーダーシップ開発⑴第8回:リーダーシップ開発⑵第9回:リーダーシップ開発⑶第10回:ストレス対処⑴第11回:ストレス対処⑵第12回:ダイバーシティ開発⑴第13回:ダイバーシティ開発⑵第14回:まとめ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点講師によるレクチャーに加えて,学生各自による「調べ学習」,

グループワーク,クラス討議を取り入れたアクティブラーニング型の授業を行います。能動的に授業に参加する態度を求めます。

準備学習の内容講師から出される課題について,学生自らが情報収集し,意見を

まとめ,発信する「調べ学習」を課します。

教科書特に定めません。

参考書授業の中で適時紹介します。

成績評価の方法平常点(出席状況,グループワーク,クラス討議への参加状況)

40%中間課題30%最終課題30%

その他本科目の履修者は「応用総合講座Ⅷ 現代の経営学:『いい会社』

に学ぶ経営」(春学期木曜4限)も併せて履修することを推奨します。

─ 269 ─

Page 271: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

経済政策特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

専任講師 柴 田 有 祐

授業の概要・到達目標本講義では,第二次世界大戦以降世界経済の中心的存在であった

アメリカの経済政策について解説し,歴史的・経済学的な観点から考察する。アメリカは戦後,経済学の最先端だったが,同時にその経済学を最も政策形成に反映した国でもあった。このようなアメリカの経済政策の歴史を学びながら,戦後の経済学の発展について辿る。講義の範囲は,戦後の経済政策に強い影響を与えた1930年代の大不況から現在までとする。

理論を学ぶことを通じて,論理的で経済学的な思考力を身に付ける。それと同時に,現実のアメリカ経済を学ぶことで,理論が複雑な現実を必ずしも説明できないことを知る。このように,理論と現実の両面から考えることを通じて,経済問題に対する高い洞察力を身に付けるを目指す。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 大不況(1)──フーバーとルーズベルト第3回目 大不況(2)──金の足枷第4回目 戦後の国際経済システム第5回目 ドル不足と復興援助第6回目 ドル危機第7回目 ニュー・エコノミクス第8回目 インフレーションの高進第9回目 スタグフレーションと金融政策第10回目 レーガノミクス(1)──大きな政府から小さな政府へ第11回目 レーガノミクス(2)──サプライ・サイド政策第12回目 日米経済摩擦第13回目 ニュー・エコノミー第14回目 サブプライム・ローンと金融危機

履修の注意点関連科目:マクロ経済学,ミクロ経済学,国際経済学,国際経済

政策,現代経済政策

準備学習の内容各回の授業に関連の深いミクロ経済学やマクロ経済学の領域を事

前に示すので,予習したうえで授業に臨むこと。また,講義で分からないことがあれば,講義中ないし講義後に質問するなどして,できるだけ早く疑問を解消すること。

教科書特に指定しない。

参考書特に指定しない。

成績評価の方法レポート(70%)および平常点(30%)。受講者が多い場合は,

レポートに代えて学期末に試験を行う。

その他特になし。

経済政策特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

特任准教授 稲 垣 久美子

授業の概要・到達目標人材マネジメントは,人を重視した経営という視点において,そ

の組織らしさが最も現れる部分と言えます。この授業では,経営視点の人材マネジメントについて,企業事例の紹介含めて,考え方について学びます。さらに,現代の人材マネジメント上の課題である人材の多様性やグローバルを前提にしたときに,組織や人のマネジメントのあり方がどのように変化するのか,新しい傾向についても検討します。この授業では,人材マネジメントの流れを理解した上で,企業が直面する人材マネジメント上の新たな課題について考察できるようになることを目指します。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:経営視点の人材マネジメントとは第3回:人を大事にする経営第4回:人を大事にする経営(事例を通して理解する)第5回:成果を生み出す能力とは第6回:採用の仕組み第7回:報酬・評価制度第8回:報酬・評価制度(事例を通して理解する)第9回:人材育成第10回:人材育成(事例を通して理解する)第11回:ダイバーシティと人材マネジメント第12回:ダイバーシティと人材マネジメント(事例を通して理解す

る)第13回:雇用の多様化第14回:まとめとクイズ*講義内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点講師によるレクチャーに加えて,学生による「調べ学習」をもと

にグループで討議をします。授業に能動的に参加する態度を求めます。

準備学習の内容「調べ学習」として,人材マネジメントに関する事例やニュース

について自ら情報収集して,それに対する自分の意見をまとめ,クラスに向けて発信してもらいます。

教科書特に定めません。

参考書授業の中で適時紹介します。

成績評価の方法平常点(授業への参加態度も評価の対象とする) 30%課題提出 40%最終回クイズ 10%最終レポート 20%

その他特にありません。

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Page 272: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

国際文化特殊講義Ⅲ2単位

3・4年次

兼任講師 ポラック,クリスチャン P.

授業の概要・到達目標日仏関係史外交,軍事,産業,貿易,法律,教育,技術,学術,美術,文学,建築,人物,医学,植物学,宗教国際関係の中に 日本はフランスからどのようなことを学んだか,この授業であきらかにすると同時に両国の間に相互依存関係を説明する目的である。

授業内容第1回目 イントロダクション 幕末まで日仏関係第2回目 日仏関係のあけぼの第3回目 フランスと琉球王国第4回目 日仏修好通商条約(1858)第5回目 下関戦争とAlfred ROUSSIN第6回目 遣欧使節団第7回目 絹 日仏貿易の黎明期Leon ROCHES第8回目 横須賀造船所と Leonce VERNY第9回目 第一次軍事顧問団Jules CHANOINE第10回目 箱館戦争とJules BRUNET第11回目 軍事教育とCharles BULAND第12回目 日本を写った最初のフランス人たち第13回目 日本近代植物学の父L.SAVATIER第14回目 日本におけるパリ外国宣教師会

履修の注意点特に定めない

準備学習の内容特に定めない

教科書特に定めない

参考書西野嘉章+Christian POLAK:維新とフランス,日仏学術交流の黎明,東京大学総合研究博物館,2009.Christian POLAK:絹と光,日仏交流黄金期 (江戸時代1950年),2001.同:筆と刀,日本の中のもう一つのフランス,1872-1960,2005同:百合と巨筒,2014

成績評価の方法平常点と期末レポートによる

その他授業でPowerPointを使います。

国際文化特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

兼任講師 ポラック,クリスチャン P.

授業の概要・到達目標日仏関係史外交,軍事,産業,貿易,法律,教育,技術,学術,美術,文学,建築,人物,医学,植物学,宗教国際関係の中に 日本はフランスからどのようなことを学んだか,この授業であきらかにすると同時に両国の間に相互依存関係を説明する目的である。

授業内容第1回目 イントロダクション 明治大正日仏関係第2回目 富岡製糸所とPaul BRUNAT第3回目 第二次軍事顧問団第4回目 第三次軍事顧問団第5回目 帝国海軍の近代化とEmile BERTIN第6回目 日本の近代法の父G.BOISSONADE第7回目 ジャポニズムJaponisme第8回目 鉱業の近代化とF.COIGNET第9回目 Georges BIGOT第10回目 Felix REGAMEY第11回目 日本でのフランス企業と実業家第12回目 フランス航空教育軍事顧問団第13回目 西園寺公望とG.CLEMENCEAU第14回目 Paul JACOULETとNoel NOUET

履修の注意点特に定めない

準備学習の内容特に定めない

教科書特に定めない

参考書西野嘉章+Christian POLAK:維新とフランス,日仏学術交流の黎明,東京大学総合研究博物館,2009.Christian POLAK:絹と光,日仏交流黄金期 (江戸時代1950年),2001.同:筆と刀,日本の中のもう一つのフランス,1872-1960,2005同:百合と巨筒,2014

成績評価の方法平常点と期末レポートによる

その他授業でPowerPointを使います

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Page 273: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ2単位

3・4年次

助教 李 永 澍

授業の概要・到達目標「授業概要」本授業は,なるべく授業当時最新の国際事情に関する英語文献を扱い,そして専門知識と英語力全般を同時に強化させるものである。学習のテーマは,国際関係の基礎はもちろん,EU,中国,アメリカなどの地域情報,英語の読解,聴解,口頭表現,思考力などの勉強方法まで,学生の需要に合わせ,構成して行く。

「到達目標」1 英語の情報を効率的に収集できること2 自分の意思を英語で流暢に伝えること3 国際関係において理解を深めること

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 原典と分析(1)第3回目 原典と分析(2)第4回目 原典と分析(3)第5回目 原典と分析(4)第6回目 原典と分析(5)第7回目 原典と分析(6)第8回目 原典と分析(7)第9回目 原典と分析(8)第10回目 原典と分析(9)第11回目 原典と分析(10)第12回目 原典と分析(11)第13回目 原典と分析(12)第14回目 総括

履修の注意点特になし

準備学習の内容授業で予習・練習事項を指導する。

教科書特に定めない

参考書『21世紀国際社会を考える』渋谷 淳一(編),本田 量久(編)(旬報社)

成績評価の方法授業への貢献度(50%),レポート(50%)で評価する。60%以上の得点は単位の取得を認める。

その他特になし

原典講読Ⅱ2単位

3・4年次

助教 李 永 澍

授業の概要・到達目標「授業概要」本授業は,なるべく授業当時最新の国際事情に関する英語文献を扱い,そして専門知識と英語力全般を同時に強化させるものである。学習のテーマは,国際関係の基礎はもちろん,EU,中国,アメリカなどの地域情報,英語の読解,聴解,口頭表現,思考力などの勉強方法まで,学生の需要に合わせ,構成して行く。

「到達目標」1 英語の情報を効率的に収集できること2 自分の意思を英語で流暢に伝えること3 国際関係において理解を深めること

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 原典と分析(1)第3回目 原典と分析(2)第4回目 原典と分析(3)第5回目 原典と分析(4)第6回目 原典と分析(5)第7回目 原典と分析(6)第8回目 原典と分析(7)第9回目 原典と分析(8)第10回目 原典と分析(9)第11回目 原典と分析(10)第12回目 原典と分析(11)第13回目 原典と分析(12)第14回目 総括

履修の注意点特になし

準備学習の内容授業で予習・練習事項を指導する。

教科書特に定めない

参考書『21世紀国際社会を考える』渋谷 淳一(編),本田 量久(編)(旬報社)

成績評価の方法授業への貢献度(50%),レポート(50%)で評価する。60%以上の得点は単位の取得を認める。

その他特になし

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Page 274: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ2単位

3・4年次

兼任講師 三 森 ちかし

授業の概要・到達目標この授業では,Europe Union(以下 EU)について書かれた英語

文献の講読によって英文読解力の向上を目指すとともに,EU についての基本的知識を高めることを目的とします。

授業内容主として,輪読形式で講義を進めていきます。毎回担当者を決

め,指定した範囲の翻訳を発表してもらいます。文献の内容を正確に理解し,きちんとした日本語に訳することを重視しますので,量よりも質の高い翻訳を求めます。第1回:イントロダクション第2回:lesson 1第3回:lesson 2第4回:lesson 3第5回:lesson 4第6回:lesson 5第7回:lesson 6第8回:lesson 7第9回:lesson 8第10回:lesson 9第11回:lesson 10第12回:lesson 11第13回:lesson 12第14回:lesson 13

履修の注意点EU およびヨーロッパに関するニュースを常に注意を払うように

してください。

準備学習の内容割り当てられた担当箇所を翻訳してきてください。口頭で述べるのではなく,事前に日本語として理解しやすい文にしてきて下さい。

教科書Brexit,Canbury Press を使う予定です。購入は不要です。

参考書『EU欧州統合の現在』(辰巳浅嗣,創元社)『EU の政治』(田中俊郎,岩波書店)『国際関係の中の拡大 EU』(森井裕一ほか,信山社)『ヨーロッパ統合史』(遠藤乾,芦書房)『EUの知識』(藤井良弘,日経文庫)

成績評価の方法平常点および発表内容で評価します。

その他特になし

原典講読Ⅱ2単位

3・4年次

兼任講師 三 森 ちかし

授業の概要・到達目標この授業では,Europe Union(以下 EU)について書かれた英語

文献の講読によって英文読解力の向上を目指すとともに,EU についての基本的知識を高めることを目的とします。

授業内容主として,輪読形式で講義を進めていきます。毎回担当者を決

め,指定した範囲の翻訳を発表してもらいます。文献の内容を正確に理解し,きちんとした日本語に訳することを重視しますので,量よりも質の高い翻訳を求めます。第1回:イントロダクション第2回:lesson 1第3回:lesson 2第4回:lesson 3第5回:lesson 4第6回:lesson 5第7回:lesson 6第8回:lesson 7第9回:lesson 8第10回:lesson 9第11回:lesson 10第12回:lesson 11第13回:lesson 12第14回:lesson 13

履修の注意点EU およびヨーロッパに関するニュースを常に注意を払うように

してください。

準備学習の内容割り当てられた担当箇所を翻訳してきてください。口頭で述べるのではなく,事前に日本語として理解しやすい文にしてきて下さい。

教科書Brexit,Canbury Press を使う予定です。購入は不要です。

参考書『EU欧州統合の現在』(辰巳浅嗣,創元社)『EU の政治』(田中俊郎,岩波書店)『国際関係の中の拡大 EU』(森井裕一ほか,信山社)『ヨーロッパ統合史』(遠藤乾,芦書房)『EUの知識』(藤井良弘,日経文庫)

成績評価の方法平常点および発表内容で評価します。

その他特になし

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Page 275: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ2単位

3・4年次

助教 竹 内 桂

授業の概要・到達目標Aurelia George Mulgan, The Abe administration and the rise of theprime ministerial executive, Routledge, 2018.を講読する。授業ではまず,原文を日本語に訳していく。その上で,著者が打ち出している主張や論点について検討していきたい。行政学,政治史に関わる英語文献を読むことで,専門用語や表現に慣れるとともに,知識の習得を目指す。

授業内容目次は以下の通りである。1. Introduction2. The Rise of the Prime Ministerial Executive and the Process ofAdministrative Reform3. Reinforcing the Power of the Prime Ministerial Executive underthe Second Abe4. Westminster or Presidential?5. Conclusion

履修の注意点辞書(電子辞書,スマートフォンアプリ可)を持参する

準備学習の内容テキストをしっかりと復習すること

教科書Aurelia George Mulgan, The Abe administration and the rise of theprime ministerial executive, Routledge, 2018購入する必要はありません。

参考書特になし

成績評価の方法授業への参加度 50%期末試験 50%

その他特になし

原典講読Ⅱ2単位

3・4年次

助教 竹 内 桂

授業の概要・到達目標原 典 講 読 Ⅰ に 引 き 続 き,Aurelia George Mulgan ,The Abeadministration and the rise of the prime ministerial executive,Routledge, 2018.を講読する。授業ではまず,原文を日本語に訳していく。その上で,著者が打ち出している主張や論点について検討していきたい。行政学,政治史に関わる英語文献を読むことで,専門用語や表現に慣れるとともに,知識の習得を目指す。

授業内容目次は以下の通りである。1. Introduction2. The Rise of the Prime Ministerial Executive and the Process ofAdministrative Reform3. Reinforcing the Power of the Prime Ministerial Executive underthe Second Abe4. Westminster or Presidential?5. Conclusion

履修の注意点辞書(電子辞書,スマートフォンアプリ可)を持参する

準備学習の内容テキストをしっかりと復習すること

教科書Aurelia George Mulgan ,The Abe administration and the rise of theprime ministerial executive, Routledge, 2018.購入する必要はありません。

参考書特になし

成績評価の方法授業への参加度 50%期末試験 50%

その他特になし

─ 274 ─

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原典講読Ⅰ2単位

3・4年次

専任講師 倉 地 真太郎

授業の概要・到達目標この授業では,税制・社会保障財政,格差・貧困問題について書かれた英語文献の読解を通じて,英文読解力の向上と財政問題や貧困・格差問題に関する基本的知識を高めることを目的とする。履修者が英語文献を適切に読解し,議論が行えるようになることが授業の目標である。

授業内容第1回目 aのみ:イントロダクション

(講読テキストの相談と決定)第2回目 講読と解説(1)第3回目 講読と解説(2)第4回目 講読と解説(3)第5回目 講読と解説(4)第6回目 講読と解説(5)第7回目 講読と解説(6)第8回目 講読と解説(7)第9回目 講読と解説(8)第10回目 講読と解説(9)第11回目 講読と解説(10)第12回目 講読と解説(11)第13回目 講読と解説(12)第14回目 a)試験,b)解説

履修の注意点・演習形式で行うので,授業の事前準備を欠かさないこと。・英語辞書を必ず持参すること。

準備学習の内容事前にテキストの該当箇所をよく読み,分からないことを辞書で調べておくこと。テキスト内容の概要報告など,課題を課す場合がある。

教科書以下の経済・財政,貧困・格差問題に関する専門文献の輪読を検討している。文献の該当部分はコピーして配布する。なお,輪読のスケジュールや文献内容については履修者と相談の上,決定する予定である。・Huerlimann, G. et.al. eds.(2018) Worlds of Taxation The PoliticalEconomy of Taxing, Spending, and Redistribution Since 1945,Palgrave macmillan.・OECD(2018) Working Better with Age: Japan・OECD(2015) In It Together: Why Less Inequality Benefits All・Steinmo,S.(2018) The Leap of Faith The Fiscal Foundations ofSuccessful Government in Europe and America, Oxford UniversityPress.

参考書授業中に適時指定する。

成績評価の方法授業への貢献度(70%),レポート(30%)。

その他初回講義において,輪読文献の決定を行うため,必ず出席すること。連絡先:[email protected]

原典講読Ⅱ2単位

3・4年次

専任講師 倉 地 真太郎

授業の概要・到達目標この授業では,税制・社会保障財政,格差・貧困問題について書かれた英語文献の読解を通じて,英文読解力の向上と財政問題や貧困・格差問題に関する基本的知識を高めることを目的とする。履修者が英語文献を適切に読解し,議論が行えるようになることが授業の目標である。

授業内容第1回目 aのみ:イントロダクション

(講読テキストの相談と決定)第2回目 講読と解説(1)第3回目 講読と解説(2)第4回目 講読と解説(3)第5回目 講読と解説(4)第6回目 講読と解説(5)第7回目 講読と解説(6)第8回目 講読と解説(7)第9回目 講読と解説(8)第10回目 講読と解説(9)第11回目 講読と解説(10)第12回目 講読と解説(11)第13回目 講読と解説(12)第14回目 a)試験,b)解説

履修の注意点・演習形式で行うので,授業の事前準備を欠かさないこと。・英語辞書を必ず持参すること。

準備学習の内容事前にテキストの該当箇所をよく読み,分からないことを辞書で調べておくこと。テキスト内容の概要報告など,課題を課す場合がある。

教科書以下の経済・財政,貧困・格差問題に関する専門文献の該当部分はコピーして配布する。なお,輪読のスケジュールや文献内容については履修者と相談の上,決定する予定である。・Huerlimann, G. et.al. eds.(2018) Worlds of Taxation The PoliticalEconomy of Taxing, Spending, and Redistribution Since 1945,Palgrave macmillan.・OECD(2018) Working Better with Age: Japan・OECD(2015) In It Together: Why Less Inequality Benefits All・Steinmo,S.(2018) The Leap of Faith The Fiscal Foundations ofSuccessful Government in Europe and America, Oxford UniversityPress

参考書授業中に適時指定する。

成績評価の方法授業への貢献度(70%),レポート(30%)。

その他初回講義において,輪読文献の決定を行うため,必ず出席すること。連絡先:[email protected]

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原典講読Ⅰ2単位

3・4年次

専任講師 中 島 満 大

授業の概要・到達目標社会科学方法論および社会調査論のテキストを読み,それをもと

に議論を行う。リサーチ・デザインの設計や調査法の選択など,社会科学の基礎となる方法論の習得を目指す。

方法論のテキストの精読と議論を通じて,自身で課題を設定し,先行研究を読み,何らかの方法で調査する力の養成を本講義の目標としている。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 パラダイムと理論第3回目 調査倫理(1)第4回目 調査倫理(2)第5回目 リサーチ・デザイン(1)第6回目 リサーチ・デザイン(2)第7回目 ケース・スタディ第8回目 先行研究のレビュー(1)第9回目 先行研究のレビュー(2)第10回目 概念化と操作化(1)第11回目 概念化と操作化(2)第12回目 サンプリング(1)第13回目 サンプリング(1)第14回目 まとめ

履修の注意点特になし。

準備学習の内容発表の担当者は,レジュメの用意などをきちんとすること。担当者以外も課題文献を読んでおくこと。

教科書講義で文献のコピーを配布する。

参考書適宜,講義で提示する。

成績評価の方法講義への貢献度(60%)とレポート(40%)

その他特になし。

原典講読Ⅱ2単位

3・4年次

専任講師 中 島 満 大

授業の概要・到達目標社会科学方法論および社会調査論のテキストを読み,それをもと

に議論を行う。リサーチ・デザインの設計や調査法の選択など,社会科学の基礎となる方法論の習得を目指す。

方法論のテキストの精読と議論を通じて,自身で課題を設定し,先行研究を読み,何らかの方法で調査する力の養成を本講義の目標としている。

授業内容第1回目 イントロダクション第2回目 量的調査と質的調査第3回目 実験法第4回目 サーヴェイ・リサーチ(1)第5回目 サーヴェイ・リサーチ(2)第6回目 インタビュー(1)第7回目 インタビュー(2)第8回目 参与観察(1)第9回目 参与観察(2)第10回目 内容分析(1)第11回目 内容分析(2)第12回目 研究計画のプレゼンテーション(1)第13回目 研究計画のプレゼンテーション(2)第14回目 論文/報告書を書き上げる

履修の注意点特になし。

準備学習の内容発表の担当者は,レジュメの用意などをきちんとすること。担当者以外も課題文献を読んでおくこと。

教科書講義で文献のコピーを配布する。

参考書適宜,講義で提示する。

成績評価の方法講義への貢献度(30%),研究計画のプレゼンテーション(30%),レポート(40%)

その他特になし。

─ 276 ─

Page 278: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ2単位

3・4年次

専任講師 髙 橋 聡

授業の概要・到達目標授業概要OECD(経済協力開発機構)のレポートSociety at Glance 2019を読む。これにより,世界主要国の経済・社会・雇用・貧困などの状況をデータによって比較し,グローバル経済における我が国の立ち位置を理解する。

到達目標経済を英語で学ぶことで,経済ニュースにアクセスする力を身に着ける。

授業内容第1回目 イントロダクション 家計の所得第2回目 出生率第3回目 移民第4回目 家族第5回目 人口第6回目 雇用第7回目 失業第8回目 中間評価第9回目 技術第10回目 教育支出第11回目 労働市場第12回目 不平等第13回目 貧困第14回目 前半のまとめ

履修の注意点辞書を用意すること。

準備学習の内容指定ページを翻訳して必ず授業に臨むこと。

教科書2019年のデータが発表された時点でOh-MeijiにURLを掲載するので,それを各自プリントアウトして持参すること。

参考書なし

成績評価の方法平常点=授業内での訳読(50%),試験(50%)

その他特になし

原典講読Ⅱ2単位

3・4年次

専任講師 髙 橋 聡

授業の概要・到達目標授業概要OECD(経済協力開発機構)のレポートSociety at Glance 2019を読む。これにより,世界主要国の経済・社会・雇用・貧困などの状況をデータによって比較し,グローバル経済における我が国の立ち位置を理解する。

到達目標経済を英語で学ぶことで,経済ニュースにアクセスする力を身に着ける。

授業内容第1回目 社会保障第2回目 寿命第3回目 自殺第4回目 医療費第5回目 タバコとアルコール第6回目 生活の満足度第7回目 信頼関係第8回目 中間評価第9回目 政治参加第10回目 犯罪件数第11回目 社会的絆第12回目 健康状態第13回目 失業手当第14回目 まとめ

履修の注意点辞書を用意すること。

準備学習の内容指定ページを翻訳して必ず授業に臨むこと。

教科書2019年のデータが発表された時点でOh-MeijiにURLを掲載するので,それを各自プリントアウトして持参すること。

参考書なし

成績評価の方法授業中の訳読(50%),試験(50%)

その他特になし

─ 277 ─

Page 279: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ(日本古典語)2単位

3・4年次

准教授 植 田 麦

授業の概要・到達目標この授業では,中古(平安時代)から近世(江戸時代)にかけて

書かれた原典資料を読解する。演習形式で授業を進める。到達目標として以下を設定する。

・いわゆる「くずし字」を読むことができる。・古典文法についての知識を身につけ,古典文を適切に読解できる。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 テキストに基づく演習第3回 テキストに基づく演習第4回 テキストに基づく演習第5回 テキストに基づく演習第6回 テキストに基づく演習第7回 テキストに基づく演習第8回 テキストに基づく演習第9回 テキストに基づく演習第10回 テキストに基づく演習第11回 テキストに基づく演習第12回 テキストに基づく演習第13回 テキストに基づく演習第14回 試験と解説

履修の注意点・就職活動に関しての欠席を公欠として扱うことはない。・演習形式で行うので,事前・事後学習は欠かさないこと。自習を行わないものに対する配慮は一切行わない。・大半の学生が初めて学ぶ内容であるが,日本古典文法および日本古典文学世界の常識について理解しているものとして授業を進める。・生半可な態度で授業を受けると,毎回出席していても不合格になる場合がある。・以上を熟慮の上,履修登録を行うこと。

準備学習の内容・予習:毎回の授業終了時に指示する。・復習:課題を出す場合がある。課題を提出しない場合は,単位の認定にかかわる大きなペナルティを科す。

教科書・『仮名手引』,神戸平安文学会編,(和泉書院)・演習テキストは授業内で配布する。

参考書・『くずし字解読辞典(普及版)』,児玉幸多,(東京堂出版)

成績評価の方法・期末試験100%・任意でない課題を課すことがある。当該課題を未提出の場合,大きなペナルティを科す。・なお,「出席点」なるものは存しないが,遅刻・欠席により減点を行う。よって,一定回数以上の遅刻・欠席をした場合は,単位認定の対象とならない。

その他・第1回の授業時において,期間内の授業について説明する。履修を考えている者はかならず出席すること。出席しない場合の不利益については,一切考慮しない。・履修者数および授業の進展に伴い,授業予定の一部を変更する場合がある。

原典講読Ⅱ(日本古典語)2単位

3・4年次

准教授 植 田 麦

授業の概要・到達目標この授業では,近代初期までの写本・版本を主たる対象として,

「くずし字」の資料を読解する。演習形式で授業を進める。到達目標として以下を設定する。

・いわゆる「くずし字」を読むことができる。・古典文法についての知識を身につけ,古典文を適切に読解できる。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 テキストに基づく演習第3回 テキストに基づく演習第4回 テキストに基づく演習第5回 テキストに基づく演習第6回 テキストに基づく演習第7回 テキストに基づく演習第8回 テキストに基づく演習第9回 テキストに基づく演習第10回 テキストに基づく演習第11回 テキストに基づく演習第12回 テキストに基づく演習第13回 テキストに基づく演習第14回 試験と解説

履修の注意点・就職活動に関する欠席を公欠として扱うことはない。・演習形式で行うので,事前・事後学習は欠かさないこと。自習を行わないものに対する配慮は一切行わない。・日本古典文法および日本古典文学世界の常識について理解しているものとして授業を進める。・本授業は,春学期開講の「原典講読Ⅰ」の授業内容を前提として進める。そのため,第1回からくずし字のテキストの読解を行う。履修する場合は,必ず以下に示す教科書を持参すること。・生半可な態度で授業を受けると,毎回出席していても不合格になる場合がある。・以上を熟慮の上,履修登録を行うこと。

準備学習の内容・予習:毎回の授業終了時に指示する。・復習:課題を出す場合がある。課題を提出しない場合は,単位の認定にかかわる大きなペナルティを科す。

教科書・『仮名手引』(神戸平安文学会編 和泉書院)・演習テキストは授業内で配布する。

参考書・『くずし字解読辞典(普及版)』(児玉幸多 東京堂出版)

成績評価の方法・期末試験100%・任意でない課題を課すことがある。当該課題を未提出の場合,大きなペナルティを科す。・なお,「出席点」なるものは存しないが,遅刻・欠席により減点を行う。よって,一定回数以上の遅刻・欠席をした場合は,単位認定の対象とならない。

その他・第1回の授業時において,期間内の授業について説明する。履修を考えている者はかならず出席すること。出席しない場合の不利益については,一切考慮しない。・履修者数および授業の進展に伴い,授業予定の一部を変更する場合がある。

─ 278 ─

Page 280: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ(ドイツ語)2単位

3・4年次

准教授 水戸部 由 枝

授業の概要・到達目標この授業では,ドイツ語圏(ドイツ,オーストリア,スイス)の

政治・経済・社会・文化・歴史・ジェンダー/セクシュアリティに関するドイツ語テキスト(論文・著書の一部や雑誌・新聞記事など)の講読,あるいはそれらをテーマとした映画の鑑賞やドイツ語会話を通じて,1)ドイツ語力の向上,2)テキストの内容やドイツという国への理解を深めることを目的とします。授業では,毎回担当者にテキストを訳出してもらい,文法や構文,内容について解説します。その他,ドイツ留学・ドイツ短期滞在・ドイツ旅行を計画している学生の皆さんには,そのための準備方法に関しても指導していきます。具体的な授業内容とスケジュールは,受講者の受講目的・人数・語学力・要望に応じて決めますので,初回授業に参加するようにしてください。

本講義の到達目標は,受講者の関心と能力に適したテキストの選択,講読,テキストの内容に関する議論を通じて,1)ドイツ語力の向上,2)ドイツに関する知識の広がりと深化,3)日独比較の視点をもって内容を理解すること,にあります。

授業内容第1回 イントロダクション

(授業形態・授業内容・講読テキストについて)第2回 講読と解説(1)第3回 講読と解説(2)第4回 講読と解説(3)第5回 講読と解説(4)第6回 講読と解説(5)第7回 講読と解説(6)第8回 講読と解説(7)第9回 講読と解説(8)第10回 講読と解説(9)第11回 講読と解説(10)第12回 講読と解説(11)第13回 講読と解説(12)第14回 まとめと総括

履修の注意点ドイツ語の基礎能力が必要です。授業内で文法や構文について説明するようにしますが,受講者の皆さんは授業開始までに初歩的な文法について一通り理解しておくよう心がけてください。

準備学習の内容事前にテキストの該当箇所を読み,わからない単語を辞書で調べておいてください。

教科書特に指定しません。授業で使用するテキストは毎回用意します。

参考書授業で適宜紹介します。

成績評価の方法定期試験はありません。授業への貢献度(60%)と授業への参加度

(40%)で評価します。

その他特になし

原典講読Ⅱ(ドイツ語)2単位

3・4年次

准教授 水戸部 由 枝

授業の概要・到達目標この授業では,ドイツ語圏(ドイツ,オーストリア,スイス)の

政治・経済・社会・文化・歴史・ジェンダー/セクシュアリティに関するドイツ語テキスト(論文・著書の一部や雑誌・新聞記事など)の講読,あるいはそれらをテーマとした映画の鑑賞やドイツ語会話を通じて1)ドイツ語力の向上,2)テキストの内容やドイツという国への理解を深めることを目的とします。授業では,毎回担当者にテキストを訳出してもらい,文法や構文,内容について解説します。その他,ドイツ留学・ドイツ短期滞在・ドイツ旅行を計画している学生の皆さんには,そのための準備方法に関しても指導していきます。具体的な授業内容とスケジュールは,受講者の受講目的・人数・語学力・要望に応じて決めますので,初回授業に参加するようにしてください。※原典講読Ⅰの内容よりも多少難しくなります。

本講義の到達目標は,受講者の関心と能力に適したテキストの選択,講読,テキストの内容に関する議論を通じて,1)ドイツ語力の向上,2)ドイツに関する知識の広がりと深化,3)日独比較の視点をもって内容を理解すること,にあります。

授業内容第1回 イントロダクション

(授業形態・授業内容・講読テキストについて)第2回 講読と解説(1)第3回 講読と解説(2)第4回 講読と解説(3)第5回 講読と解説(4)第6回 講読と解説(5)第7回 講読と解説(6)第8回 講読と解説(7)第9回 講読と解説(8)第10回 講読と解説(9)第11回 講読と解説(10)第12回 講読と解説(11)第13回 講読と解説(12)第14回 まとめと総括

履修の注意点ドイツ語の基礎能力が必要です。授業内で文法や構文について説明するようにしますが,受講者の皆さんは授業開始までに初級文法について一通り理解しておくよう心がけてください。

準備学習の内容事前にテキストの該当箇所を読み,わからない単語を辞書で調べておいてください。

教科書特に定めません。授業で使用するテキストは毎回用意します。

参考書授業で適宜紹介します。

成績評価の方法定期試験はありません。授業への貢献度(60%)と授業への参加度

(40%)で評価します。

その他特になし

─ 279 ─

Page 281: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ(ドイツ語)2単位

3・4年次

専任講師 奥 山 誠

授業の概要・到達目標経済学わけても経済思想および経済学説に関連するドイツ語文献

を精読する。その際, 本講義では, 近年再評価の著しいドイツ歴史学派の経済思想に焦点を合わせ, 制度・慣習に着目する現代経済学の刷新にとってその経済思想がいかに重要な役割を果たしているのかを解説していく。

基本的な経済学のドイツ語文献を精読することを通じてドイツ語読解力を向上すること, ドイツ語圏の経済思想・経済学説にかんする知識を高め, その経済思想がもつ有用性を理解することを到達目標とする。

授業内容第1回目:イントロダクション第2回目:「歴史学派」の定義第3回目:「歴史学派」生成の時代背景1 ドイツ資本主義形成期第4回目:「歴史学派」生成の時代背景2 ドイツ資本主義確立期第5回目:開拓者としてのF. リストの経済思想1 古典派への懐

疑第6回目:開拓者としてのF. リストの経済思想2 「国民経済学」

の経済思想第7回目:「歴史学派」の生成 ─ 「旧歴史学派」の経済思想第8回目:W. ロッシャーの歴史的方法第9回目:B. ヒルデブラントの経済発展段階論第10回目:K. クニースの歴史的科学としての政治経済学第11回目:「歴史学派」の確立 ─ 「新歴史学派」の経済思想第12回目:G. シュモラーの歴史研究と配分的正義の観念第13回目:G. シュモラーの重商主義論と方法論争第14回目a: 試験

b:正答解説

履修の注意点必ず辞書(電子辞書可)を持参すること。

準備学習の内容文献は必ず読んだうえで授業に出席すること。また文法, 構文, 内

容について不明な点があれば授業で質問すること。

教科書初回授業時に文献のコピーを配布する。

参考書特に定めない。

成績評価の方法授業への貢献度60%, レポートの成績40%で評価する。

その他初回の授業には必ず出席すること。

原典講読Ⅱ(ドイツ語)2単位

3・4年次

専任講師 奥 山 誠

授業の概要・到達目標経済学わけても経済思想および経済学説に関連するドイツ語文献

を精読する。その際, 本講義では, 近年再評価の著しいドイツ歴史学派の経済思想に焦点を合わせ, 制度・慣習に着目する現代経済学の刷新にとってその経済思想がいかに重要な役割を果たしているのかを解説していく。

基本的な経済学のドイツ語文献を精読することを通じてドイツ語読解力を向上すること, ドイツ語圏の経済思想・経済学説にかんする知識を高め, その経済思想がもつ有用性を理解することを到達目標とする。

授業内容第1回目:イントロダクション第2回目:「歴史学派」の発展 ─ 「最新歴史学派」の経済思想第3回目:W. ゾンバルトにおける「資本主義」概念の提起第4回目:W. ゾンバルトの企業家観と信用理論第5回目:W. ゾンバルトの資本主義起源論第6回目:M. ヴェーバーの「理念型」とシュモラー批判第7回目:M. ヴェーバーにおける「資本主義の精神」第8回目:J. A. シュンペーターの資本主義発展の理論第9回目:A. シュピートホフの景気循環論第10回目:「最新歴史学派」の資本主義終焉論1 ゾンバルトの場

合第11回目:「最新歴史学派」の資本主義終焉論2 シュンペーター

の場合第12回目:歴史学派の波及1 アメリカの場合第13回目:歴史学派の波及2 イギリスの場合第14回目a:試験

b:正答解説

履修の注意点必ず辞書(電子辞書可)を持参すること。

準備学習の内容文献は必ず読んだうえで授業に出席すること。また文法, 構文, 内

容について不明な点があれば授業で質問すること。

教科書初回授業時に文献のコピーを配布する。

参考書特に定めない。

成績評価の方法授業への貢献度60%, レポートの成績40%で評価する。

その他初回の授業には必ず出席すること。

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Page 282: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ(フランス語)2単位

3・4年次

准教授 髙 山 裕 二

授業の概要・到達目標この講義では,フランス語の政治(学)文献を精読することで,卒

論などで仏語原典が使えるようになることを目指す。テキストとしては,政治学関連の事典の項目やLe Mondeなどの新聞の時事的記事を扱う予定である。

授業内容1.イントロ2-14 Dictionnaire de philosophie politiqueの諸項目や新聞記事の輪読*受講生を見てテキストを含めて変更する可能性がある。

履修の注意点フランス語の授業を履修済みであること。

準備学習の内容テキストの該当箇所を毎回精読し授業にのぞむこと。

教科書Dictionnaire de philosophie politique (PUF, 2003).テキスト(教科書)はコピーして配布する。

参考書授業中に適宜指定する。

成績評価の方法平常点(授業への参加・貢献)100%

その他無断欠席・遅刻は厳禁。

原典講読Ⅱ(フランス語)2単位

3・4年次

准教授 髙 山 裕 二

授業の概要・到達目標この講義では,フランス語の政治(学)文献を精読することで,卒

論などで仏語原典が使えるようになることを目指す。テキストとしては,ポピュリズム,特にフランスの極右勢力に関する文献やCourrier internationalなどの雑誌を扱う予定である。

授業内容1.イントロ2-14 現代フランスの極右研究の第一人者Pascal Perrineau教授(Sciences Po)の著書や新聞・雑誌記事の輪読*受講生を見てテキストを含めて変更する可能性がある。

履修の注意点原典講読I(仏語)を履修していること。

準備学習の内容テキストの該当箇所を毎回精読し授業にのぞむこと。

教科書Pascal Perrineau, Cette France de gauche qui vote FN (Le Seuil,2017)*テキスト(教科書)は変更の可能性がある。

参考書授業中に適宜指定する。

成績評価の方法平常点(授業への参加・貢献)100%

その他無断欠席・遅刻は厳禁。

─ 281 ─

Page 283: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ(フランス語)2単位

3・4年次

専任講師 杉 本 隆 司

授業の概要・到達目標近年,世界的にベストセラーになったThomas Piketty, Le capitalau XXIe siècle(トマ・ピケティ『21世紀の資本』)を読む。フランス語原著で1000頁近い大著であるため,授業ではChapitre 1の講読を通じて18世紀以降の資本と所得配分の歴史分析について学ぶ。本書には日本語版があるが,英語版からの重訳であるため,フランス語で正確に読めるようになることを目指す。

授業内容1.ガイダンス2.Revenu et production (p.71̴)3. Le partage capital-travail dans le long terme (p.75~)4. La notion de revenu national (p.78̴)5. Qu’est-ce que le capital ? (p.82~)6. Capital et patrimoine (p.84̴)7. Le rapport capital/revenu (p.89~)8. La première loi fondamentale du capitalisme (p.92̴)9. La comptabilité nationale, une construction sociale en devenir(p.99̴)10. La répartition mondiale de la production (p.105̴)11. L’inégalité mondiale (p.111~)12. La répartition mondiale du revenu (p.116̴)13. Quelles forces permettent la convergence entre pays ? (p.119~)14. a)試験,b)解説

履修の注意点1.初回のガイダンスに出席すること。2.辞書(電子辞書可)・文法書を持参すること。3.初級文法の知識があることが望ましいが,ピケティを原著で読みたいという意欲があれば歓迎。

準備学習の内容1.毎回持ち回りで指定の個所を訳してくること。2.日本語版を参考にしてよいが,自分の訳文は必ず文法的に説明できるように(あるいはどこがわからないのかを説明できるように)しておくこと。3.日本語版で「はじめに」を事前に読んでおくことが望ましい。

教科書Thomas Piketty, Le capital au XXIe siècle, Éditions du Seuil, 2013各自購入してもよいが,Chapitre 1は次の著者サイトからダウンロードできる。http://piketty.pse.ens.fr/files/Piketty2013IntroChap1.pdf

参考書トマ・ピケティ『21世紀の資本』山形浩生・守岡桜・森本正史訳,みすず書房,2014

成績評価の方法授業への貢献度70%,レポート30%で総合的に評価する。

その他この授業は仏語原典講読Ⅱと連動しているので合わせて受講するのが望ましい。

原典講読Ⅱ(フランス語)2単位

3・4年次

専任講師 杉 本 隆 司

授業の概要・到達目標近年,世界的にベストセラーになったThomas Piketty, Le capitalau XXIe siècle(トマ・ピケティ『21世紀の資本』)を読む。フランス語原著で1000頁近い大著であるため,授業ではChapitre 2の講読を通じて18世紀以降の経済成長の歴史分析について学ぶ。本書には日本語版があるが,英語版からの重訳であるため,フランス語で正確に読めるようになることを目指す。

授業内容1.ガイダンス2. La croissance:illusions et réalités (p.125̴)3. Les étapes de la croissance démographique (p.131~)4. Une croissance démographique négative? (p.136̴)5. La croissance, source d’égalisation des destins (p.141~)6. Que signifie un pouvoir d’achat multiplié par dix ? (p.147~)7. La croissance:une diversification des modes de vie (p.151̴)8. La fin de la croissance ? (p.156~)9. La postérité des Trente Glorieuses (p.161̴)10. La double courbe en cloche de la croissance mondiale (p.165~)11. La question de l’inflation (p.169~)12. Le sens de l’argent dans le roman classique (p.174~)13. La fin des repères monétaires au XXe siècle (p.176~)14. a)試験,b)解説

履修の注意点1.初回のガイダンスに出席すること。2.辞書(電子辞書可)・文法書を持参すること。3.初級文法の知識があることが望ましいが,ピケティを原著で読みたいという意欲があれば歓迎。

準備学習の内容1.毎回持ち回りで指定の個所を訳してくること。2.日本語版を参考にしてよいが,自分の訳文は必ず文法的に説明できるように(あるいはどこがわからないのかを説明できるように)しておくこと。3.日本語版で「はじめに」「第一章」を事前に読んでおくことが望ましい。

教科書Thomas Piketty, Le capital au XXIe siècle, Éditions du Seuil, 2013

参考書トマ・ピケティ『21世紀の資本』山形浩生・守岡桜・森本正史訳,みすず書房,2014

成績評価の方法授業への貢献度70%,レポート30%で総合的に評価する。

その他この授業は仏語原典講読Ⅰと連動しているので合わせて受講するのが望ましい。

─ 282 ─

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原典講読Ⅰ(社会学)2単位

3・4年次

兼任講師 石 川 浩 之

授業の概要・到達目標この授業では,これまでに身に付けた英語読解力をもとにして,

社会学(文化人類学)の英語文献の講読を通して社会学(文化人類学)の考え方を身につけていく。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 Why Bother With Holism?(1)第3回 Why Bother With Holism?(2)第4回 Why Bother With Holism?(3)第5回 Holism in Anthropological Self-Representation(1)第6回 Holism in Anthropological Self-Representation(2)第7回 Holism in Anthropological Self-Representation(3)第8回 Holism in Anthropological Self-Representation(4)第9回 The Abject Heart of Holism(1)第10回 The Abject Heart of Holism(2)第11回 The Abject Heart of Holism(3)第12回 The Abject Heart of Holism(4)第13回 A Brief History of Holism(1)第14回 A Brief History of Holism(2)

履修の注意点文化人類学などの社会学系の科目既習者が望ましい。

準備学習の内容事前に次の回で扱うテキストの該当箇所を予習し, 授業時に訳を

発表できるように準備しておくこと。授業で扱った範囲を再度読み直し, 疑問点は質問をすること。

教科書文化人類学の専門文献を講読していく。具体的な候補は次の文献の Introduction であり,履修者にはコ

ピーを配布する。Bubandt, Nils and Ton Otto, " Anthropology and the

Predicaments of Holism," in Otto, Ton and Nils Bubandt(eds.),Experiments in holism: theory and practice in contemporaryanthropology, Wiley-Blackwell, 2010.

この本は文化人類学における全体論(ホリズム)の理論的展開について論じた論文集である。

履修者の状況によって,以下の入門書の概論にあたる第1章を講読していく可能性もある。

Keesing, Roger M., Cultural anthropology: a contemporaryperspective(2nd edition), New York: Holt, Rinehart &Winston, 1981.

この本は民族誌的事例を多く引用しながら,具体的に文化人類学の様々なテーマを体系的にわかりやすく解説している文化人類学の入門書である。

参考書必要に応じて随時,日本語の文化人類学関係書を紹介する。

成績評価の方法授業への貢献度および発表内容(100%)。試験・レポートは原則

として実施しない。

その他特になし

原典講読Ⅱ(社会学)2単位

3・4年次

兼任講師 石 川 浩 之

授業の概要・到達目標この授業では,これまでに身に付けた英語読解力をもとにして,

社会学(文化人類学)の英語文献の講読を通して社会学(文化人類学)の考え方を身につけていく。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 Holism and General Theories(1)第3回 Holism and General Theories(2)第4回 Holism and General Theories(3)第5回 Holism and General Theories(4)第6回 Holism and General Theories(5)第7回 Presentation of the Data on the Case Study(1)第8回 Presentation of the Data on the Case Study(2)第9回 Presentation of the Data on the Case Study(3)第10回 Presentation of the Data on the Case Study(4)第11回 Presentation of the Data on the Case Study(5)第12回 Analyses of the Data with Holistic Perspective(1)第13回 Analyses of the Data with Holistic Perspective(2)第14回 Analyses of the Data with Holistic Perspective(3)

履修の注意点文化人類学などの社会学系の科目既習者が望ましい。

準備学習の内容事前に次の回で扱うテキストの該当箇所を予習し, 授業時に訳を

発表できるように準備しておくこと。授業で扱った範囲を再度読み直し, 疑問点は質問をすること。

教科書文化人類学の専門文献を講読していく。具体的な講読する文献は,履修者との合議の上で決定する予定で

ある。具体的な候補は,原典講読Iで扱う次の文献に収録されている論

文であり,履修者にはコピーを配布する。Otto, Ton and Nils Bubandt(eds.), Experiments in holism:

theory and practice in contemporary anthropology, Wiley-Blackwell, 2010.

この本は文化人類学における全体論(ホリズム)の理論的展開について論じた論文集である。

履修者の状況によって,以下の入門書の第2章以降を講読していく可能性もある。

Keesing, Roger M., Cultural anthropology: a contemporaryperspective(2nd edition), New York: Holt, Rinehart &Winston, 1981.

この本は民族誌的事例を多く引用しながら,具体的に文化人類学の様々なテーマを体系的にわかりやすく解説している文化人類学の入門書である。

家族,親族,呪術,シャーマニズムなどのトピックから選択して講読を進めていくつもりである。

参考書必要に応じて随時,日本語の文化人類学関係書を紹介する。

成績評価の方法授業への貢献度および発表内容(100%)。試験・レポートは原則

として実施しない。

その他特になし

─ 283 ─

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原典講読Ⅰ(特定 スポーツ)2単位

3・4年次

兼任講師 飛矢崎 雅 也

授業の概要・到達目標本クラスでは,20世紀を代表する政治哲学者J・RawlsのThe

Law of Peoples(1993)を教科書として使用し,政治哲学の醍醐味を味わいながら,英語の文章を読み,理解する訓練を行います。

一流と呼ばれる学者の思索に触れることによって,学問の面白さ,豊かさを知ってもらい,原典を読む喜びを得ることを目指します。

授業内容第1回目 a:原典への扉を開く

b:Preface第2回目 Introduction第3回目 Introduction第4回目 The First Part of Ideal Theory1 The Law of Peoples as Realistic Utopia第5回目 The First Part of Ideal Theory1 The Law of Peoples as Realistic Utopia第6回目 The First Part of Ideal Theory2 Why Peoples and Not States?第7回目 The First Part of Ideal Theory2 Why Peoples and Not States?第8回目 The First Part of Ideal Theory3 Two Original Positions第9回目 The First Part of Ideal Theory3 Two Original Positions第10回目 The First Part of Ideal Theory4 The Plinciples of the Law of Peoples第11回目 The First Part of Ideal Theory4 The Plinciples of the Law of Peoples第12回目 The First Part of Ideal Theory5 Democratic Peace and Its Stability第13回目 The First Part of Ideal Theory5 Democratic Peace and Its Stability第14回目 a:試験

b:講義全体の振り返り

履修の注意点1.英語を不得意とする者もあるかもしれませんが,一流のスポーツ選手は国際試合等の場で,英語を使わねばなりません。したがって,意欲をもって英語の学習に取り組んでほしいと思います。2.教科書と辞書を必ず持参すること。持参しない場合は,欠席とみなします。3.大会等の理由で欠席する場合は,部長の先生に署名・押印をいただいた正式な欠席届を提出すること。

準備学習の内容次回授業分について単語を辞書で調べるなど,分からない点を

はっきりさせて授業に臨むこと。

教科書J・Rawls The Law of Peoples(1993)教科書はこちらで用意します。

参考書特になし

成績評価の方法授業への参加度 50%(参加とは,当日与えられた課題に積極的

にとりくむことを意味する)期末試験 50%

その他特になし

原典講読Ⅱ(特定 スポーツ)2単位

3・4年次

兼任講師 飛矢崎 雅 也

授業の概要・到達目標本クラスでは,20世紀を代表する政治哲学者J・RawlsのThe

Law of Peoples(1993)を教科書として使用し,政治哲学の醍醐味を味わいながら,英語の文章を読み,理解する訓練を行います。

一流と呼ばれる学者の思索に触れることによって,学問の面白さ,豊かさを知ってもらい,原典を読む喜びを得ることを目指します。

授業内容第1回目 a:原典への扉を開く

b:The First Part of Ideal Theory5 Democratic Peace and Its Stability第2回目 The First Part of Ideal Theory6 Society of Liberal Peoples: Its Public Reason第3回目 The First Part of Ideal Theory6 Society of Liberal Peoples: Its Public第4回目 The Second Part of Ideal Theory7 Toleration of Nonliberal Peoples第5回目 The Second Part of Ideal Theory7 Toleration of Nonliberal Peoples第6回目 The Second Part of Ideal Theory8 Extension to Decent Hierarchical Peoples第7回目 The Second Part of Ideal Theory8 Extension to Decent Hierarchical Peoples第8回目 The Second Part of Ideal Theory9 Decent Consultation Hierarchy第9回目 The Second Part of Ideal Theory9 Decent Consultation Hierarchy第10回目 The Second Part of Ideal Theory10 Human Rights第11回目 The Second Part of Ideal Theory10 Human Rights第12回目 The Second Part of Ideal Theory11 Comments on Procedure of the Law of Peoples第13回目 The Second Part of Ideal Theory12 Concluding Observations第14回目 a:試験

b:講義全体の振り返り

履修の注意点1.英語を不得意とする者もあるかもしれませんが,一流のスポーツ選手は国 際試合等の場で,英語を使わねばなりません。したがって,意欲をもって 英語の学習に取り組んでほしいと思います。2.教科書と辞書を必ず持参すること。持参しない場合は,欠席とみなします。3.大会等の理由で欠席する場合は,部長の先生に署名・押印をいただいいた正式な欠席届を提出すること。

準備学習の内容次回授業分について単語を調べるなどし,分からない点をはっき

りさせて授業に臨むこと。

教科書J・Rawls The Law of Peoples(1993)教科書はこちらで用意します。

参考書特になし

成績評価の方法授業への参加度 50%(参加とは,当日与えられた課題に積極的

にとりくむことを意味します)期末試験 50%

その他特になし

─ 284 ─

Page 286: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

原典講読Ⅰ(特定 スポーツ)2単位

3・4年次

専任講師 柴 田 有 祐

授業の概要・到達目標経済に関する英語文献の読解を通じて,経済学の基本的な概念や

理論を学び,それを用いて現実の問題について考える。今年度はスポーツを題材にして経済学の現実の問題への応用の仕方を学ぶ。経済学については,初歩から丁寧に説明するつもりなので,予備知識は必要としない。

半期にわたってスポーツの経済分析についての英文を読み進めることで,英文読解力を高めるのと同時に,論理的・経済学的な思考力を養うことを目的とする。具体的な到達目標は,経済学の基本的な概念を用いて現実を説明したり推論したりできるようになること,経済に関する英語の平易な文章を読めるようになることである。

授業内容第1回 イントロダクション──スポーツを経済学で分析する第2回 機会費用第3回 絶対優位第4回 比較優位の原理第5回 ベーブ・ルースと二刀流第6回 比較優位と国際貿易第7回 需要と供給のモデル第8回 需要法則第9回 市場における買い手の行動第10回 供給法則第11回 市場における売り手の行動第12回 市場均衡第13回 不均衡からの調整第14回 a 試験

b 解説

履修の注意点指定された箇所を必ず予習すること。辞書(電子辞書可)を持参すること。

準備学習の内容事前に指定された範囲を読み,分からない英単語や経済用語など

について調べておくこと。

教科書Michael A Leeds and Peter von Allmen (2015) The Economics of

Sports, 5th edition (global edition), Edinburgh Gate, Pearson.

参考書特に指定しない。

成績評価の方法平常点70%,期末試験30%で評価する。

その他特になし。

原典講読Ⅱ(特定 スポーツ)2単位

3・4年次

専任講師 柴 田 有 祐

授業の概要・到達目標経済に関する英語文献の読解を通じて,経済学の基本的な概念や

理論を学び,それを用いて現実の問題について考える。今年度はスポーツを題材にして経済学の現実の問題への応用の仕方を学ぶ。経済学については,前期に学んだことを踏まえて,少し高度な概念やモデルについても学習する。

半期にわたってスポーツの経済分析についての英文を読み進めることで,英文読解力を高めるのと同時に,論理的・経済学的な思考力を養うことを目的とする。具体的な到達目標は,経済学の概念やモデルを用いて現実を説明したり推論したりできるようになること,経済に関する英語の平易な文章を読めるようになることである。

授業内容第1回 イントロダクション──スポーツを経済学で分析する第2回 需要と供給のモデル第3回 需要曲線のシフト第4回 正常財と劣等財第5回 所得の変動が価格に及ぼす影響第6回 スポーツリーグの収益減少に対するセーフティネット第7回 代替財と補完財第8回 チケット価格の差別第9回 供給曲線のシフト第10回 供給の価格弾力性第11回 需要の価格弾力性第12回 ベースボール・カードの価格の違いはなぜ生じるか第13回 M. マントルとH. アーロン第14回 a 試験

b 解説

履修の注意点指定された箇所を必ず予習すること。辞書(電子辞書可)を持参すること。

準備学習の内容事前に指定された範囲を読み,分からない単語や経済用語につい

て調べておくこと。

教科書Michael A. Leeds and Peter von Allmen (2015) The Economics of

Sports, 5th edition (global edition), Edinburgh Gate, Pearson.

参考書特に指定しない。

成績評価の方法平常点70%,期末試験30%で評価する。

その他特になし。

─ 285 ─

Page 287: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

応用総合講座Ⅱ『自治体トップに聞く~地域の政治と行政』2単位

3・4年次

教授 牛 山 久仁彦

授業の概要・到達目標地方分権の時代にあって,自治体の自己決定システムとしての首長や議会の役割が重要になっている。本講座では,こうした現状をふまえ,

地域における政治・経済のキーパーソンとして活躍している自治体のトップを招き,現実の自治体行政の動きと地域の自己決定システムである地域政治の実態を学ぶ。

授業内容ゲスト講師が分担し,行財政改革や条例制定など各自治体の特徴的な取り組みや地域政治の現状について講義を行う。毎回,自治体首長にゲスト講師としてお越しいただきます。

(春学期・火曜・3時限)

講師が決定次第,Oh-o! Meijiクラスウェブへアップロードする。

履修の注意点地方自治,地域政治の基本的な知識を習得しておくことが望ましい。

準備学習の内容地方自治,地域政治の基本的な知識を習得しておくことが望ましい。

教科書教科書は用いない。

参考書参考文献については,各担当者が適宜紹介する。

成績評価の方法授業参加・小レポートなど,平常点と最終回に行う時間内レポートにより評価する。

その他特になし

─ 286 ─

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応用総合講座Ⅲ『オリンピックの政治経済学』2単位

3・4年次

准教授 水戸部 由 枝

授業の概要・到達目標2020年に東京で開催されるオリンピックを,政治学,経済学,社会学ならびに文化理論の応用の場と位置づけ,オリンピックに対して多角的にアプローチする。その際に,スポーツイベントとしてのオリンピックの価値からはいったん距離をおき,一都市で開催されるオリンピックとそれに関わる様々な社会の変化を社会現象として位置づけ,その社会現象に対して各講師が各自の専門分野のスタンスから解説する。そして最終的にはスポーツイベントとしてのオリンピックに立ち戻り,現代社会におけるオリンピックをめぐる政治的・経済的・文化的な力学を総合的に理解することがねらいである。

授業内容9月20日 オリンピズム(川島高峰/情コミ)9月27日 1936年,ナチス期のオリンピック(水戸部由枝)10月4日 1984年,ロサンゼルス大会(高峰修)10月11日 オリンピックの経済効果(飯田泰之)10月18日 東京オリンピックにおける政府間関係(西村弥)10月25日 オリンピックと日本政治(木寺元)11月8日 オリンピックと都市・建築(南後由和/情コミ)11月15日 オリンピックと東京一極集中(加藤久和)11月22日 オリンピックとボランティア(後藤光将)11月29日 復興五輪(高峰修)12月6日 オリンピック・ジェンダー・セクシュアリティ(兼子歩)12月13日 中国・北京・オリンピック(羽根次郎)12月20日 オリンピック・スポーツと公正(重田園江)1月10日 総合討論(高峰修・水戸部由枝)

履修の注意点特になし

準備学習の内容特になし

教科書特になし

参考書各回の内容に関連する参考書を適宜指示する

成績評価の方法平常点および各回の最後に課される小テストの成績かリアクションペーパーの内容を加味して総合的に評価する

その他特になし

─ 287 ─

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応用総合講座Ⅷ『現代の経営学:「いい会社」に学ぶ経営学』2単位

3・4年次

特任准教授 稲 垣 久美子

授業の概要・到達目標「現代の経営学:『いい会社』に学ぶ経営」

世の中の「いい会社」の概念が変わりつつある。会社の経営姿勢や社会貢献,社員の働きやすさややりがい,さらに地域社会との繋がりなどがその評価軸として重視されるようになってきた。

本講座では,「社員の意欲と能力を最大限に引き出し,地域・社会との関わりを大切にしながら,顧客に対して高付加価値・差別化サービスを提供する経営」を実現した企業として,経済産業省主催「おもてなし経営企業選」に選出された企業や『日本で一番大切にしたい会社』として取り上げられた企業の経営幹部を講師に迎え,現代における「いい会社」の実例を紹介する。

ご登壇いただく企業の経営幹部には,事業内容,経営理念・沿革,及び,新たな価値創造や企業ブランド向上にどのように取り組んでいるのかについてご講義いただく。2週に渡ってご登壇いただける場合は,事業変革や経営危機での対応など,現代の経営課題を提示していただき,それらの課題について経営者と学生がディスカッションを交えながら,現代の事業経営が如何にあるべきかについて学ぶ。

本講座を通して,「経営とは何か?何のためのものか?」「企業理念とは何か?」「働くとは何か?」について問いかけながら,学生自身の仕事観形成や「働くこと」について見識を拡げることを目標とする。

授業内容「現代の経営学:『いい会社』に学ぶ経営」第1回 本学政治経済学部 稲垣久美子特任准教授講座の紹介第2・3回 キャリア・クエスト 代表 齋藤 みずほ氏

「『いい会社』とは (1)(2)」」第4~11回 スケジュール調整中。以下の講師に依頼中浜野 慶一氏 ㈱浜野製作所 代表取締役「浜野製作所のプロジェクト志向経営の実践」

石坂 知子氏 石坂産業㈱ 専務取締役「石坂産業株式会社に学ぶ理念経営」

金坂 良一氏 カネパッケージ㈱ 代表取締役社長「国内外におけるカネパッケージの事業展開とおもてなし経営 」

石原 慧子氏 ㈱安城自動車学校 代表取締役社長「安城自動車学校におけるおもてなし経営」

第12・13回 ㈱キノファーマ 取締役CFO 江口 耕三氏「『いい会社』に学ぶ経営」第14回 本学政治経済学部 稲垣久美子特任准教授講座のまとめ

履修の注意点外部から講師を招聘する講座のため,講師への礼を失することがないように,能動的に学ぼうとする姿勢で講義に真剣に向き合うことを求める。ワークショップ形式で授業を実施する回もあるので,積極的にワークに参加することを求める。

準備学習の内容経済産業省「おもてなし経営企業選」WEBサイトを見ておくこと。

http://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/omotenashi-keiei/index.html

教科書特定の書籍等は無し。ただし,担当講師から適宜,配布あるいは指示有り。

参考書特定の書籍等は無し。ただし,担当講師から適宜,配布あるいは指示有り。

成績評価の方法(1)授業への参加と貢献(平常点に加えて,講座に対して能動的積極的に参加する態度を授業貢献として評価する) 60%(2)レポートの提出と発表 40%成績は,(1)と(2)によって総合的に評価する。

その他ワークショップ形式で授業を実施する回もあるので,講師から座席移動の指示が出た場合は,速やかに行動すること。

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Page 290: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

地域研究インターンシップ2単位

3年次

授業の概要・到達目標すでにアルバイトの経験をもつ学生は多いが,まもなく就職活動が始まる3年次に,公共部門,民間部門を問わず,地域社会で働くとはど

ういうことかについて改めて考える材料,経験をしていただきたい。公務員,議員など,将来の職業選択に向け,実務経験を得ることを目的とする。

授業内容履修登録後,派遣先を決定,マナー講座等,所定の事前研修を受ける。3年次の夏休み期間を中心に,2週間,政治経済学部(地域行政学科)と提携した役所,議員事務所,企業等の用意した研修,あるいは実務を経験する。研修実施後,事後レポート作成および実習先担当者を招いての発表会を行う。

これまでの主な実習先(ただし,今年度も継続して受入れ可能とは限らない)【東京23区】 【市役所】 【その他団体,役場,企業等】足立区役所 宇都宮市役所 愛媛県中小企業団体中央会荒川区役所 太田市役所 狭山産業労働センンター(狭山企業群)新宿区役所 取手市役所 狭山商工会議所杉並区役所 日立市役所 高根澤町千代田区役所 水戸市役所 金山町役場中野区役所 熊谷市役所 森ビル文京区役所 越谷市役所港区役所 狭山市役所

戸田市役所【東京都内】 ふじみ野市役所国分寺市役所 千葉市役所羽村市役所 浦安市役所東村山市役所 君津市役所武蔵野市役所 銚子市役所

成田市役所【県庁(自己開拓を含む)】 船橋市役所群馬県庁 松戸市政策推進室長野県庁 八千代市役所福島県庁 鎌倉市役所山梨県庁 相模原市役所富山県庁 茅ヶ崎市役所徳島県庁 横須賀市役所沖縄県庁 上田市役所山形県庄内支庁 長野市役所

呉市役所

履修の注意点2年次において,地域研究総合講座を履修および単位修得が基本要件となる。また,事前研修,インターンシップなどについては,他の科

目にも増して,予定されている研修や面接,マナー講座への出席,レポート提出が重要となる。

準備学習の内容派遣先によって異なる。

教科書なし。

参考書必要な図書,資料については,履修登録後指示する。

成績評価の方法事前研修,インターンシップにおける出席状況,実施状況,事後レポートおよび10月下旬に実施される報告会での実習報告(必須)などに

より単位を認定する。成績評価は,合格・不合格となる。

その他地域行政学科の3年生のみ履修することができる。キャリアサポート実習との重複履修はできない。

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キャリアサポート実習2単位

3年次

授業の概要・到達目標近年,大学生の卒業後のキャリアデザインのために「インターンシップ」が重要になっている。インターンシップには,学内の就職キャリア支援センターが募集を仲介する学内型と各企業が直接募集する学外型の2種類がある。本授業では,学内型,あるいは学外型の「インターンシップ」に参加する学生を対象に意味ある経験となるような意識付けを行うことを目的とする。インターンシップに必要な知識とスキルの習得と様々な業種の企業人の講話を通じて,意味あるインターンシップの意識付けと自己のキャリアデザイン形成のきっかけづくり,その後の就活へのマインドアップを図ることを到達目標として設定する。

授業内容第1回 イントロダクション第2回 キャリアデザインと仕事の意義第3回 自己分析(今の自分と将来の自分)第4回 業界・企業研究第5回 エントリーシートの書き方第6回 社会人基礎力(自己アピールポイントの考察)第7回 ビジネスマナー第8回 企業講話1第9回 企業講話2第10回 企業講話3第11回 企業講話4第12回 企業講話5第13回 企業講話6第14回 まとめ(インターンシップの意義)

履修の注意点本授業では,学内型,あるいは学外型の「インターンシップ」に参加する学生を対象とした授業である。授業内容にはインターンシップ実習は含まれないが,教室内でのグループワークなどを実施することもある。学内,学外のインターンシップへのエントリー情報などは随時授業内で紹介する。

準備学習の内容キャリア形成に関する情報収集を怠らないこと。

教科書特になし

参考書特になし

成績評価の方法毎回授業時に書いてもらうリアクションペーパー(70%),グループワークなどの授業への取り組み度(30%)を総合して評価する。

その他特になし

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社会実習2単位

1~4年次

授業の概要・到達目標学部が認定する機関で,ボランティア制度を利用し,在学中にボランティア体験を行う。公共部門,民間部門,NPO など,ボランティア活

動に参加することによって,視野を広めてもらいたい。

授業内容公共部門,民間部門,NPO など,ボランティア活動に一定期間参加すること。

履修の注意点ガイダンスに出席し,「社会実習(ボランティア活動)単位認定制度の概要」について説明を受ける事。

準備学習の内容特になし

教科書特になし

参考書特になし

成績評価の方法所定の手続きにより単位を認定する。成績は,合格・不合格のどちらかである。

【認定条件】活動時間合計80 時間以上で認定する。①ボランティア受入機関から活動期間及び活動事項の認定を得ること。②ボランティア活動報告書を提出すること。

その他社会実習の2単位は,履修登録時に「卒業に必要な単位数」に含めることはできない。したがって,履修制限単位数には含めずに「卒業単

位外」として履修することができる。しかし,1~3 年次に修得した単位を「卒業に必要な単位数」に含めることを希望する場合は,4年次の履修登録時に専用用紙にて申請す

れば,「その他の応用科目」として単位認定される。(この場合,4年次の履修制限単位数に含める。また,新規履修とはならない。)

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日本事情A【2017年度以降入学者】日本事情ⅠA【2016年度以前入学者】

2単位

1・2年次

准教授 内 田 兆 史

授業の概要・到達目標この授業は,留学生と将来の留学を希望する一般の学生(政治経済学部に限る)を対象として開講されるものです。この授業では,日本の

歴史や文化から政治や経済にいたるまで,日本に関するさまざまなテーマについての講義が,政治経済学部ならではの多彩な講師陣によって展開されます。留学生にとっては,日本に関する多様な知識を得る機会となるとともに,海外留学を希望する一般の学生にとっても,留学先で日本を紹介するために有用な知識の獲得につながることでしょう。

授業内容第1回 イントロダクション:日本の芸術と「翻訳」(内田兆史)第2回 日本人論を考える(池田 功)第3回 日本の”遊び”を体験する(高峰 修)第4回 東アジアの近代と外来語の交流(本間次彦)第5回 東京の老舗居酒屋事情(佐原徹哉)第6回 日本の行政(西村 弥)第7回 天皇と政治(相原耕作)第8回 グローバルーホスト&ゲストー日本文化の地域性(山内健治)第9回 日本の政治(木寺 元)第10回 日本の税制(小野島真)第11回 日本の経済政策(平口良司)第12回 日本経済の歴史と財閥(日向祥子)第13回 日本の老舗と地域産業(奥山雅之)第14回 日本の中小企業の経営特質(森下 正)

履修の注意点この授業の定員は100名です。また上記のようにこの授業は,留学生と将来の留学を希望する学生のために開講されるものであるため,次の

ような履修条件が設定されています。留学生は,春学期に履修登録を行う場合,優先的に登録されます。一般の学生は秋学期の抽選期間にエントリーを行うことができます。ただしこの授業は「留学を希望する学生」のために開講されるものであるため,一般の学生は,短期留学派遣最低基準のTOEICスコア550点以上を取得していることが必要です。なお留学生も秋学期に登録を行う場合は,一般の学生と同様の期間と条件になりますので注意してください。

準備学習の内容予めOh-o! Meijiを通じて予習課題が指定された場合は,必ず予習を行ってください。また回によっては意見の発表や,グループワークが課

される場合もあるので,そのような場合には積極的に参加するように心がけてください。復習課題が課される場合も同様に,丹念に復習を行い,提出課題がある場合には必ず期限内に提出するようにしてください。

教科書特になし。

参考書授業中に適宜紹介の予定。

成績評価の方法原則として毎時間終了時にリアクションペーパーの提出が求められます。各回のリアクションペーパーが担当教員によって採点され,最終

的に集計された結果が期末評価となります。

その他特になし。

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日本事情B〔留学生対象〕2単位

1・2年次

森 永 由 紀

授業の概要・到達目標本授業では留学生を対象に,日本事情を自然環境や公害問題の面から講義する。

あわせて受講生は,自国の自然や環境問題について日本と比較しながら紹介する。到達目標は,日本の自然を理解すると共に日本の自然の楽しみ方を知り,かつ自然災害から身を守る方法を学ぶ。また,日本の公害経験を

学び,自国でそれらを役立てる方法を模索する。

授業内容第1回 はじめに なぜ日本の自然や公害経験を学ぶのか第2回 日本の自然の恵みと脅威第3回 地震第4回 火山噴火第5回 水害・雪害第6回 原発第7回 防災対策 ハザードマップ第8回 防災対策 「釜石の奇跡」第9回 日本の公害 深刻化した理由と対策第10回 水俣病第11回 四日市ぜんそく第12回 足尾鉱毒事件・イタイイタイ病第13回 アジアのアスベスト公害第14回 アジアの環境問題の解決にむけて

履修の注意点留学生が対象である。授業内容はあくまでも予定であり,進捗状況などによって変更になることがある。

準備学習の内容適宜課題を出すので,必ず次週までに用意する。

教科書なし

参考書適宜紹介する。

成績評価の方法出欠および授業への参加度(30%),レポート(70%)

その他特になし

─ 293 ─

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日本事情C〔留学生対象〕2単位

1・2年次

阿 部 卓

授業の概要・到達目標担当者の専門は「人類学」で,おもに中国や東南アジア地域と専門としている。この授業では,フィールド調査の経験や海外経験を踏まえ,

日本の文化・社会を説明していく。取り上げる内容は,食文化,言語,宗教,家族,男女の優位差,ジェンダーロールなどの予定である。また,グループワーク,ディスカッションやプレゼンテーションも取り入れ,日本語能力,学生間のコミュニケーション能力の強化を図る。また,国籍の違う学生と日本について情報交換をしたり,グループワークをしたりする予定である。

この授業の目標は,日本語能力,コミュニケーション能力を高めること,日本の文化・社会に対して理解を深めることにある。授業では,受講生からの質問や発表も織り交ぜる予定であり,受講生が少数であれば,教室を出てどこかに見学に行くことも考えている。

授業内容講義形式で,日本の文化(料理,起源),社会に関して説明していくとともに,動画や写真,テレビ番組,映画,なども使って,解説してい

く予定である。第1回 イントロダクション第2回 日本で疑問に思うこと第3回 日本料理・和食とは第4回 日本料理の起源と歴史第5回 現代日本の食第6回 日本語と周辺の言語第7回 日本語の起源第8回 日本文化の源流:照葉樹林文化と日本文化第9回 日本人の宗教観:歴史と現状第10回 日本文化と世界:クールジャパン?第11回 日本社会:家族,ジェンダー第12回 日本社会 日本社会は男性優位?女性優位?グループワーク第13回 日本社会 日本社会は男尊女卑か? グループワーク 発表第14回 a:まとめ b:小テスト

履修の注意点キャンパス外へ出かけていくことも計画しているので,自分の行動に責任を持てる人,積極的に授業に参加できる人が受講するようにして

もらいたい。

準備学習の内容使用しない。

教科書使用しない。

参考書定期試験は行わない。評価は,毎回授業後に提出する感想(50%),小テスト(15%),宿題(15%),グループワークの積極性・貢献度

(20%)とする。よって,特別な理由がない限り,授業には出席することが必要である。注意として,他人が課題・宿題を作成したり,他人のものをまる写ししたり,出席の偽装などの不正があった場合は,評価を不可とする。

成績評価の方法留学生のみ履修可能。ただし,一度単位修得した者は履修することができない。

その他特になし。

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共通総合講座Ⅰ・Ⅱ2単位

1~4年次

授業の概要・到達目標本学では,学部の枠を超え,学術的で魅力ある講座を「学部間共通総合講座」として,以下の通り各キャンパスで開講している。

授業内容駿河台キャンパス【春学期開講】アジア諸国の軍事的自由化の現段階:武器移転史の研究から火 2世界情勢と日本そしてグローバル人材 火 2自治労寄付講座「地方自治体の仕事と労働組合」 火 3明治大学の歴史Ⅱ 火 5ローカルスタンダードをデザインする(環境人文学Ⅰ) 水 4環境と政治・経済・社会Ⅰ 木 5広告の現在と言葉 金 2図書館活用法 金 3人権って何?築くちから、気づくこころ 金 4

【秋学期開講】大学博物館の現場を実見する 月 4コントラクトブリッジで学ぶ数理科学入門B 火 3労働講座企画委員会寄附講座

「未来の自分をつかめ~OB・OGの働き方をとおして考える」火 3

東京土地家屋調査士会寄附講座「土地と建物の登記に関する講座」 火 4明治大学の歴史Ⅰ 火 5軍縮・軍備管理入門 火 5プルデンシャル生命保険株式会社寄付講座「営業学入門」 水 3インティマシーをデザインする(環境人文学Ⅱ) 水 4登戸研究所から考える戦争と平和 木 2企業・産業のレジリエンスとイノベーション 木 3環境と政治・経済・社会Ⅱ 木 5キャリア講座Ⅰ─キャリアマネジメント・コミュニケーション能力養成 木 5グローバル化と人権 金 4

和泉キャンパス【春学期開講】図書館活用法 水 4明治大学の歴史Ⅰ 金 4シェイクスピアの現代的魅力 金 5

【秋学期開講】図書館活用法 水 4明治大学の歴史Ⅱ 金 4キャリア講座Ⅱ─あなたの将来設計 金 5

生田キャンパス【春学期開講】キャリア形成支援講座Ⅰ-就職する前に知っておきたいこと-

火 5登戸研究所から考える戦争と平和 木 2明治大学の歴史Ⅰ 金 4

【秋学期開講】図書館活用法 金 4キャリア形成支援講座Ⅱ-多様な働き方とキャリアデザイン-

金 4

中野キャンパス【春学期開講】コントラクトブリッジで学ぶ数理科学入門A 火 3企業のダイバーシティ経営と日本社会─グローバル化の観点を中心として 火 3産学連携型キャリア支援講座~Future Skills Project~ 火 6明治大学の歴史Ⅰ 金 4

【秋学期開講】産学連携型アカデミック・インターンシップ講座─課題解決・企業提案を通じてビジネスを学ぶ 火 6

履修の注意点各講座の授業内容,テキスト,成績評価の方法等は,「2019年度学部間共通総合講座シラバス」(各学部カウンターにて配布)に掲載していま

す。受講する場合は,必ず入手してください。政治経済学部生は,履修制限単位数等が定められているので,シラバスⅠ「履修の手引き」を参照すること。

準備学習の内容「2019年度学部間共通総合講座シラバス」を参照のこと。

教科書「2019年度学部間共通総合講座シラバス」を参照のこと。

参考書「2019年度学部間共通総合講座シラバス」を参照のこと。

成績評価の方法「2019年度学部間共通総合講座シラバス」を参照のこと。

その他「2019年度学部間共通総合講座シラバス」を参照のこと。

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政治学特殊講義Ⅲ2単位

3・4年次

客員教授 エフィ,フィトリアーニ

授業の概要・到達目標Along the course of its history, Southeast Asia has always been the areaof contending influences and competing politics among external majorpowers. Therefore, international relations in Southeast Asia reflect howthe regional countries respond to those external pressures eitherindividually, bilaterally, or regionally. This course is designed tofamiliarize the students with the contemporary dynamics in SoutheastAsia, not only on regional countries’ foreign policies but also on relationsamong the them and between those countries and extra-regional powerssuch as Japan, the US and China.The course objectives are:1) To facilitate an understanding of the relations among countries inSoutheast Asia as well as between the regional countries and externalmajor powers.2) To encourage explorations of the foundations and development ofIndonesia’s foreign policy.3) To facilitate an understanding of objectives and roles of ASEAN4) To facilitate constructive dialogues on regional dynamics inSoutheast AsiaUpon successful completion of this subject, students are expected to:・demonstrate an understanding of the subject being studied;・show a good capacity to communicate his/her understanding on simplebut systematic written form in English;have an awareness of the contemporary regional dynamics in SoutheastAsia

授業内容Lecture 1:Introduction to Southeast AsiaLecture 2:Countries in Southeast AsiaLecture 3:Indonesia’s Foreign Policy and its roles in Southeast AsiaLecture 4:Malaysia’s, Brunei’s and Singapore’s foreign policiesLecture 5:Thailand’s and the Phillipines’ foreign policiesLecture 6:Cambodia’s and Laos foreign policiesLecture 7:Myanmar’s and Vietnam’s foreign policiesLecture 8:SEA countries’ relations with external major powersLecture 9:Introduction to the Association of Southeast Asian Nations

(ASEAN)Lecture 10:ASEAN Community ‒ Three PillarsLecture 11:ASEAN relations with China and the USLecture 12:ASEAN relations with Japan, Australia and IndiaLecture 13:Contemporary challenges to ASEANLecture 14:Final Exam

履修の注意点Students of all levels of study are welcome.Lectures, assignments and exam are in English.

準備学習の内容Please read relevant chapters in the textbook and articles

教科書Donald E. Weatherbee, 2015, International Relations in Southeast Asia:The Struggle for Autonomy, 3rd Edition, Rowman & LittlefieldPublishers, London.

参考書・Taku Yukawa (2017), “The ASEAN Way as a symbol: an analysis ofdiscourses on the ASEAN Norms” , the Pacific Review, DOI: 10.1080/09512748.2017.1371211・Evi Fitriani (2015), “ASEAN and EU Cooperative Culture in the Asia-Europe Meeting”, in Mario Telo, Louise Fawcett and Frederik Ponjaert,Interregionalism and the European Union: A Post-revisionist approach toEurope’s place in a changing world, Ashgate, London

成績評価の方法Summary of Reading (30%), Attendance and Class Participation (20%),Final Exam (50%)

その他None

政治学特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

客員教授 リッキ,カーステン

授業の概要・到達目標This course will outline the major political debates and ideas that arose inJapan in the second half of the 20th century. Japan’s journey from adefeated nation in 1945 to an economic powerhouse in the late 1960s andan international aid superpower in the 1980s represents a narrative ofsuccess. However, the postwar state and nation also had to deal with anarrative of discontinuity from a discredited past, and fundamentallyrenegotiate the relationship between civil society and the state in theprocess. They did so through a lively debate culture, where fundamentaltensions concerning war, pacifism, security and democracy rose to thefore of national consciousness. How these issues unfolded shaped nationalidentity formation for the postwar Japanese polity. We will first outlinethe socio- political landscape of the immediate postwar era, beforeidentifying pivotal debates and individual thinkers whose ideas acted as acatalyst for debate. We will then address some fundamentalcontradictions that continue to bedevil politics and political ideas incontemporary Japan.The objectives of the course are:a. To understand the political and intellectual context of the postwar erain Japanb. To be familiar with core ideas and concepts of postwar Japanesepolitical thoughtc. To comprehend key characteristics of political culture in late 20thcentury Japan

授業内容Lecture 1:Japan’s War: issues and debates on the history of WWII in

postwar JapanLecture 2:Occupied Japan and the framing of a postwar narrativeLecture 3:The Japan-US allianceLecture 4:The Cold War in postwar JapanLecture 5:Postwar political thought: ResponsibilityLecture 6:Postwar political thought: PacifismLecture 7:Postwar political thought: DemocracyLecture 8:Postwar political thought: SecurityLecture 9:The 1960 security treaty crisisLecture 10:Japan and the global history of 1968Lecture 11:The politics of commemoration: the Smithsonian Institute &

the Enola Gay exhibitionLecture 12:Apology diplomacy in the 1990sLecture 13:Pacifism vs SecurityLecture 14:Japanese politics at century’s end: the death of Emperor

Hirohito

履修の注意点None

準備学習の内容Carol Gluck, “The past in the present”, in Andrew Gordon ed., PostwarJapan as History Berkeley: University of California Press, 1993, pp 64 ‒95.

教科書Jeff Kingston, Japan in Transformation 1945 ‒ 2010. Harlow: Longman,2011

参考書Rikki Kersten, “Postwar Japanese Political Philosophy: Marxism,liberalism, and the quest for autonomy” , in Bret de Bary ed., OxfordHandbook of Japanese Philosophy. November 2018.http://www.oxfordhandbooks.com/abstract/10.1093/oxfordhb/9780199945726.001.0001/oxfordhb-9780199945726-e-30?rskey=j9rWlC&result=1

成績評価の方法Final exam (short essays): 80%Attendance and participation: 20%

その他None

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アジア政治論2単位

3・4年次

客員准教授 モーク,ピーター

授業の概要・到達目標In this course, we will seek to deepen our understanding of modernJapanese history. We will take an imaginative approach: we will readand critique a (translated) Japanese high-school history textbook.We will also seek to understand these historical issues as theyimpact on Japan today.

The course objectives are:1. a heightened awareness of modern Japanese history;2. a better understanding of the impact of Japan’s recent past on itspresent.

授業内容Lecture 1:Course introductionLecture 2:The Meiji RestorationLecture 3:Modernizing during the Meiji periodLecture 4:Taisho DemocracyLecture 5:The early years of “turbulent Showa”Lecture 6:World War IILecture 7:Midsemester ExamLecture 8:Yasukuni Shrine and war memoryLecture 9:Japan, the Koreas and memories of the colonial periodLecture 10:Japan, China, and war memoryLecture 11:Japan, the United States and war memoryLecture 12:Japan, Australia, and war memoryLecture 13:Japan, Southeast Asia, and war memoryLecture 14:Final exam

履修の注意点Students of all levels of English are welcome. Classes will beconducted in English; both exams will be in English.

準備学習の内容Please complete assigned readings before each class.

教科書There is a course reader.

参考書Please bring the course reader and an English dictionary to eachclass.

成績評価の方法i. Class attendance/participation = 20%ii. Midsemester Exam = 30%iii. Final exam = 50%

その他None

経済政策特殊講義Ⅲ2単位

3・4年次

客員准教授 ソン,トゥングタン

授業の概要・到達目標The course is going to provide the students with basic knowledge of the history,economy, culture, and politics of the country which has been transitioning from thesocialist centrally-planned to market economic development policies. The courseparticularly emphasizes the agonizing structural economic and administrativereforms for a more efficient economic environment and integration into the worldtrade system. Students are provided with an analysis of social and environmentalpolicies that face a number of challenges given the existing government system andhave chance to study the relations between Vietnam and Japan as well as theASEAN countries plus China. At the end of the course, students are required toconduct a comparative study between socio-economic/environmental policies ofthe two countries in order to draw out lessons learnt for more efficient policy designand implementation.

授業内容Lecture 1:Viet Nam (VN)’s historyLecture 2:VN economy: a structural shift from the Socialist centrally-planned to

market economyLecture 3:VN politicsLecture 4:Public administrative & economic reformsLecture 5:Poverty policiesLecture 6:Environmental policiesLecture 7:Social policiesLecture 8:Urbanization and its issuesLecture 9:VN culturesLecture 10:VN integration into the regional (ASEAN & China) and world

economy - current trade agreements.Lecture 11:VN-Japan relationLecture 12:student assignment presentationsLecture 13:student assignment presentationsLecture 14:final examination

履修の注意点The course is held in English and your involvement is highly encouraged. Anystudents who are interested in Vietnamese and neighboring economies arewelcome.

準備学習の内容Students are requested to prepare for each class by reading assigned coursematerials.

教科書Assigned course materials will be uploaded onto the Oh-o Meiji system.

参考書・ Freeman, D. B. (1996). Doi Moi policy and the small-enterprise boom in Ho ChiMinh City, Vietnam. Geographical Review, 178-197.・ Luong, H. V. (2003) . Postwar Vietnam: Dynamics of a transforming society.Lanham, Maryland: Rowman & Littlefield.・ Minh Hoa, N., & Thanh Tung, S. (2013). Vietnam - Hochiminh. In I. Shirley & C.Neill (Eds.), Asian and Pacific Cities - Development Patterns. Oxon, UK: Routledge.・ Nghia, P. D., Thanh, N. X., Du, H. T., Tuan, D. T. A., Wilkinson, B., Anh, V. T. T.,Dapice, D. (2013). Unplugging Institutional Bottlenecks to Restore Growth. Ho ChiMinh, Vietnam: Vietnam Executive Leadership Programme, Harvard KennedySchool・ Son Thanh Tung. (2015). A critical examination of poverty reduction initiative inVietnam. PhD thesis. Auckland University of Technology. New Zealand.・ United Nations Development Programme. (2010b). Urban poverty assessmentin Hanoi and Hochiminh city. Hanoi, Vietnam: Author.・ Vietnam Academy of Social Sciences. (2011) . Poverty reduction in Vietnam:achievements and challenges. Hanoi, Vietnam: Author.・ Wescott, C. (2003). Hierarchies, Networks and Local Government in Vietnam.International Public Management Review, 4(2).・ World Bank. (2011b). Vietnam Development Report 2012. Market Economy for aMiddle-Income Vietnam. Hanoi, Vietnam: Author.・ World Bank. (2011c) . Vietnam Urbanisation review. Technical AssistanceReport. Hanoi, Vietnam: Author.・ World Bank. (2012a). Vietnam Poverty Assessment: Well Begun, Not Yet Done:Vietnam’s Remarkable Progress on Poverty Reduction and the EmergingChallenges. Hanoi, Vietnam: Author.

成績評価の方法Participation & attendance: 20%, Presentations: 40%Final examination: 40%

その他None

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経済学特殊講義Ⅳ2単位

3・4年次

客員教授 ハンス,ミハエル トラウトヴァイン

授業の概要・到達目標Title: History of Economic Thought (HET)Contents:: This course is designed to provide students with knowledgeabout the evolution of economic thinking and its relevance for understandingcurrent trends in the world economy. Globalization, digitalization, financialcrises, stagnation and inequality may be considered as recent phenomena.However, many of the underlying mechanisms can be understood bystudying similar developments in the past, set in the light of theories andcontroversies that evolved in reaction. Moreover, the history of economicthought can also be used to test the scope of modern economics.The course objectives are:・To understand where economic ideas came from and how they tended tochange over time;・To get an understanding of the relevance of HET for studying the presentworld economy;・To test the scope of modern economics by comparison with earlierapproaches in HET.

授業内容Lecture 1 The Uses of the Past: Types & functions of HETLecture 2 Analytical decision trees: Mapping schools of

thought and great controversiesLecture 3 Early economic thoughtLecture 4 Classical Political EconomyLecture 5 Neoclassical economicsLecture 6 Historicism and InstitutionalismLecture 7 Evolution of MacroeconomicsLecture 8 Grand Visions I: Smith and MarxLecture 9 Grand Visions II: Schumpeter and KeynesLecture 10 Testing modern economics by HET I:

GlobalizationLecture 11 Testing modern economics by HET II:

Technology, employment and incomeLecture 12 Testing modern economics by HET III:

Business cycles and financial crisisLecture 13 Patterns in the evolution of economic thinkingLecture 14 What have we learnt from history?

履修の注意点A sufficient knowledge of English is necessary; Students should be able tofollow the lectures, to write short essays and to participate in discussions inEnglish

準備学習の内容Extended power point material will be provided. Please read the literaturerecommended under 5. and 6. for the lectures listed (L 1 etc.) below.

教科書Sandelin, B., Trautwein, H.-M. & Wundrak, R. (2014), A Short History ofEconomic Thought, 3rd edition, London: Routledge.

参考書L 1- 2: Leijonhufvud, A. (2006) , The Uses of the Past, URL: https://core.ac.uk/download/pdf/11829511.pdf;Trautwein, H.-M. (2017) , The Last Generalists, European Journal of theHistory of Economic Thought 24 (6): 1134-66.L 3-5: Kurz, H.D. (2016), Economic Thought ‒ A Brief History, New York:Columbia University Press, ch. 1-7L 8-9: Medema, S.G. & Samuels, W.J. (2003) , The History of EconomicThought: A Reader, London: Routledge, pp. 153-79 (Smith), 375-407 (Marx),588-608 (Keynes);Schumpeter, J.A. (1935) , The Analysis of Economic Change, Review ofEconomic and Statistics 17 (4): 2-10;L 10: Trautwein, H.-M. (2019), Inequality and trade: Some insights from thehistory of economic thought, The International Trade Journal 33 (1): 5-15.

成績評価の方法80% short essay or presentation; 20% attendance and participation

その他Students can choose between submitting short written essays and makingshort presentations in lectures 8, 9 or 14.

経済学特殊講義Ⅵ2単位

3・4年次

客員教授 マルク,ラヴォア

授業の概要・到達目標Title: Introduction to post-Keynesian economicsIn this course I shall present approaches, theories and models basedon post-Keynesian economics (PKE), a radical version of Keynesiantheory. An objective of the course is to show that a coherent andpowerful alternative to mainstream theory can be built, based on theworks of Keynes and Kalecki, as developed by economists such asNicholas Kaldor and Hyman Minsky, as well as contemporary post-Keynesians. The emphasis will be on the positive contributions ofthis tradition.For those who wish to oppose mainstream economic policies ‒ i.e.,austerity policies, zero- inflation policies, downsizing, salary andsocial program cuts, balanced public budgets, etc. ‒ post-Keynesianeconomics offers a solid economic background. A particularattention will be paid to monetary issues, central bank behaviourand the payment system.

授業内容Lecture 1:21 September: Features of heterodox economicsLecture 2:21 September: Features and paradoxes of PKELecture 3:24 September: PK consumer choice theoryLecture 4:24 September: PK theory of the firmLecture 5:28 September: PK monetary economicsLecture 6:28 September: Financial instability and MinskyLecture 7:1 October: The central bank in PKELecture 8:1 October: The stock-flow consistent approachLecture 9:5 October: Profits and Kalecki’s relationLecture 10:5 October:Employment and effective demandLecture 11:8 October:The neo-Kaleckian model of growthLecture 12:8 October:Issues with the neo-Kaleckian modelLecture 13:12 October: Final examinationLecture 14:12 October: Monetary policies: Japan, Eurozone

履修の注意点Some knowledge of economics is required.

準備学習の内容Read the relevant chapters of the textbook before the classes.

教科書M. Lavoie, Introduction to Post-Keynesian Economics, Palgrave/Macmillan, Basingstoke 2006.[There is a Japanese translation of the book, published byNakanishiya, Kyoto, 2008].

参考書More details are provided in the book of M. Lavoie, Post-KeynesianEconomics: New Foundations, Edward Elgar, Cheltenham, 2014.

成績評価の方法There will be a final exam, based on short questions, during lecture13. Lecture 14 will be devoted to the monetary policy being pursuedby the Bank of Japan and the European Central Bank. The exam willcount for 80%, attendance and participation, in particular duringlecture 14, will count for 20%.

その他None

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日本史概論2単位

1年次

藤 井 崇

授業の概要・到達目標当授業は日本中世史に関する講義科目である。具体的には,日本

中世における代表的な合戦やその前後の政治史について解説を行う。なお,合戦そのものについての解説よりも,合戦前後の政治史の解説に重きを置くこととする。到達目標としては,日本中世における主要な合戦と合戦前後の政治史を理解することで,現在の世界で発生している紛争・政治問題に対し,確固たる意見を持つことができ,今後,我々が戦争の発生を防ぐための智慧として,その知識・教養を活用できるようにする。

授業内容第1回:イントロダクション─合戦とは何か第2回:前九年合戦・後三年合戦と政治史第3回:源平合戦と政治史第4回:文永の役・弘安の役と政治史第5回:南北朝期の合戦と政治史第6回:応仁・文明の乱と政治史第7回:戦国期東国の合戦と政治史第8回:戦国期畿内・近国の合戦と政治史第9回:戦国期西国の合戦と政治史第10回:織田信長の合戦と政治史第11回:豊臣秀吉の合戦と政治史第12回:文禄・慶長の役と政治史第13回:関ケ原の戦い・大坂の陣と政治史第14回:試験と解説*授業内容は授業の進捗具合や受講生の関心次第で変更することがある。

履修の注意点日本中世史への興味と基礎的知識をもっていること。板書の量は少なくなる。

準備学習の内容受講前は,あらかじめ,日本史の各通史シリーズのうちの中世部

分を読んで概要を把握しておくこと。受講後は,理解できなかった専門用語などについて調べ,疑問点をまとめて講師に質問すること。

教科書『戦争の日本史』(吉川弘文館)の中世部分を基本的に用いる。但

し,毎時間講師がプリントを用意するので必ずしも購入の必要はない。

参考書中公文庫『日本の歴史』 講談社学術文庫『日本の歴史』など

成績評価の方法定期試験による

その他

日本史概論2単位

1年次

長 沼 秀 明

授業の概要・到達目標《授業の概要》教職課程「教科に関する科目」(「共通講座」)として,日本史を教えるために必要な基礎的知識を実践的に学びます。《授業の到達目標およびテーマ》高等学校で「日本史A」の授業を担当することを想定し,ある学校の授業例を参考にしつつ,日本の歴史に関する基礎的な知識を学びます。中学「社会」の授業を担当する際にも大いに役立つ内容です。

授業内容第1回 ガイダンス,「日本史A」の目標および内容第2回 動揺する江戸幕府─内憂外患への対応─第3回 開国第4回 明治維新第5回 自由民権運動,大日本帝国憲法(その1)第6回 自由民権運動,大日本帝国憲法(その2)第7回 条約改正,日清戦争(その1)第8回 条約改正,日清戦争(その2)第9回 日露戦争第10回 第一次世界大戦第11回 大正・昭和初期の経済と対外関係第12回 昭和恐慌から二・二六事件へ,戦争の時代第13回 敗戦と占領・戦後改革,講和から高度経済成長時代へ第14回 a.まとめ

b.試験*授業内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点1)教職課程認定科目であることを十分に認識してください。2)いわゆる出席点はありません。3)授業時間は最大限に使います。

準備学習の内容毎回,事前に指示した課題に真剣に取り組み,積極的に参加してください。

教科書つぎの二冊が教科書です。必ず初回の授業までに購入し,二冊ともに毎回の授業に持参してください。(1)文部科学省『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』(教育出版,2010年)(本体価格390円)(2)『日本史A─現代からの歴史─』(高等学校地理歴史科用文部科学省検定済教科書 2-東書-日A308)(東京書籍,2017年)(本体価格610円)

参考書毎回の授業のなかで紹介します。

成績評価の方法定期試験の得点および毎回の授業で提出してもらう「解答票」を総合的に判定し,厳正に行ないます。具体的な割合は,試験の得点55%,毎回の授業の成果45%を原則とします。

その他「Oh-o! Meiji システム」の積極的な活用をはかります。

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日本史概論2単位

1年次

小 磯 隆 広

授業の概要・到達目標本講義は,日本近現代史を通史的に概説する。特に,内政と外交との連関に注意しながら,時々の為政者が国内情勢および国際情勢をどのように認識し,どのような理由に基づき,そしてどのような判断を下したのか,その背景や過程を考えることに重点を置く。教員に必要な日本近現代史の教養を身につけるとともに,現代社会の課題や事象を考えるうえで不可欠な歴史的思考力を養うことを目指す。

授業内容第1回:aのみ:イントロダクション第2回:開国と幕末の動乱第3回:明治国家の建設第4回:明治立憲制の成立,明治初期の外交第5回:日清・日露戦争第6回:日露戦後の国際関係と日本の植民地経営第7回:政党政治の発展第8回:第一次世界大戦とシベリア出兵第9回:国際協調と大正デモクラシー第10回:協調外交のほころびと恐慌第11回:満州事変と軍部の台頭第12回:日中戦争第13回:太平洋戦争第14回:占領と講和

履修の注意点なるべく普段から日本近現代史や外交・政治に関連するテレビ番組,新聞記事に目を通すこと。

準備学習の内容配布レジュメや自身のノートを見直すなど復習したうえで,次回の授業に臨むこと。

教科書特に定めない。レジュメを配布する。

参考書佐々木潤之介ほか編『概論 日本歴史』(吉川弘文館,2000年),北岡伸一『日本政治史‐外交と権力』(有斐閣,2011年)

成績評価の方法期末レポート100%

その他

東洋史概論2単位

1年次

鈴 木 直 美

授業の概要・到達目標《授業内容》新石器時代から20世紀までの中国史の流れを概観し,東アジア・北アジア・内陸アジアなどとのかかわりから中国の政治・経済・社会の動向をとらえる。

《到達目標》1.中学「社会」・高校「世界史」の授業を行うに十分な知識と教養を習得する。2.中国社会のあり方を歴史的背景から理解する。3.様々な歴史的事象について,多角的な視点から考察できる。

授業内容授業はおおむね教科書に沿ってすすめるが,重要な項目や補足の必要な点についてはより詳しい解説を行う。なお,授業の進行状況によって内容を変更する場合がある。1.ガイダンス/「中国」とは何か2.新石器時代~初期王朝(二里頭文化・殷・西周)3.春秋・戦国~統一秦4.漢5.魏晋南北朝6.隋~唐7.五代~南宋8.元~明9.清の建国~乾隆帝の時代10.アヘン戦争~日清戦争11.日清戦争後~辛亥革命12.五四運動~国共合作13.抗日戦争~中華人民共和国成立14.社会主義体制建設期/試験

履修の注意点高校時代の世界史の内容を復習しておくこと。世界史を履修していない,もしくは現代史など学習していない範囲がある場合は下記書籍を読んでおくのが望ましい。

「世界の歴史」編集委員会『もういちど読む山川世界史』(山川出版社,2009年)

準備学習の内容1.毎回,事前に教科書を読んで学習内容を把握しておくこと。2.授業終了後にOh-o! Meijiシステムからスライドを配布するので,教科書・授業時配布プリントと合わせて内容を復習すること。

教科書1.岸本美緒『中国社会の歴史的展開』(放送大学教育振興会,2007年)。2.授業時にプリント配布。

参考書愛宕元・冨谷至編『新版 中国の歴史』上・下(昭和堂,2009年)

成績評価の方法期末試験(100%)による。1.期末試験は記述式で行う。単語の羅列や意味の不明な文章は解答とみなさず,単位を認定しない。2.出席回数が7割未満の場合,単位を認定しない。

その他1.毎回出席をとる。Oh-o! Meijiシステムの出席確認機能を使用するので,スマートフォン・パソコンなどを持参のこと。ない場合は出欠カードの提出に替える。2.著しい遅刻や私語がある場合にはその回の受講を認めないことがある。

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東洋史概論2単位

1年次

石 野 智 大

授業の概要・到達目標本授業では,時間的・空間的な広がりを有する中国の政治と社会

について,周辺地域との関係も視野に入れながら概観する。また,それらを通して,受講者各自が中国史に関する基本的な知識を習得することを目的とする。

長期にわたる中国の歴史を理解する際には,その大きな流れを捉えることが重要な意味を持つ。そのため,教職教養と一般教養を兼ねる本授業では,その部分に力点をおいて講義を進める。ただし,時間の関係で中国史の全時代を取り上げることはできず,本授業では中国文明の誕生から中国史上の画期とされる唐宋変革期までの歴史的推移を追う。それを踏まえて,授業の最後には中国史における時代区分の問題についても考えてみたい。

授業内容第1回:イントロダクション第2回:中国文明の誕生第3回:初期王朝の形成第4回:春秋戦国時代の政治と文化第5回:秦漢統一帝国の成立と崩壊(その1)第6回:秦漢統一帝国の成立と崩壊(その2)第7回:講義前半のふりかえりと中間試験第8回:魏晋南北朝時代の政治と諸民族の動向第9回:隋唐王朝の形成と変容(その1)第10回:隋唐王朝の形成と変容(その2)第11回:五代・北宋の展開第12回:南宋時代の政治と文化第13回:唐宋変革論と中国史の時代区分第14回a:期末試験

b:講義全体のまとめ※授業内容は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点高校で「世界史」(とくに前近代部分)を履修しなかった方も歓迎します。授業や試験において細かな歴史用語や年代の暗記は求めませんので,中国史の大きな流れを理解するように心がけてください。

準備学習の内容履修前の事前学習としては,高校世界史教科書の中国史関連部分などを一読しておくとよいと思います。また,授業開始後は,下記の参考書を積極的に読まれることを希望します。

教科書特に指定しません。授業時に適宜プリントを配布します。

参考書『概説中国史』上・下,冨谷至・森田憲司編(昭和堂,2016年)『中国の歴史』岸本美緒(ちくま学芸文庫,筑摩書房,2015年)また,より専門的な理解を深めるには,以下の概説書をお勧めします。

『世界歴史大系 中国史』1~5(山川出版社,1997年~2003年)『中国の歴史』全12巻(講談社,2004年~2005年)

成績評価の方法定期試験(論述)80%,平常点(リアクションペーパー,授業態度など)20%

その他

西洋史概論2単位

1年次

小野寺 利 行

授業の概要・到達目標ヨーロッパの中世・近世の歴史を概観する。前近代ヨーロッパ史

の流れや基本的な事項を,商業を中心とする経済史の視点を通して学ぶことを目的とする。商業によってヨーロッパ内外の地域がどのように結びついていたのかをみていくことで,工業化や世界の一体化を実現する以前のヨーロッパの姿を理解したり,ヨーロッパ世界の歴史的な変化を考えたりするための手がかりつかむことを目指したい。

授業内容以下のように授業を進めていく予定だが,状況に応じて変更する

こともある。第1回:イントロダクション第2回:中世社会の成立第3回:中世前期の都市と商業第4回:中世社会の発達第5回:中世中期の都市と商業第6回:中世中期の商業の発達第7回:中世社会の変容第8回:近世社会第9回:近世の国家と商業第10回:植民地貿易(1) ポルトガルとスペイン第11回:植民地貿易(2) オランダとイギリス第12回:ヨーロッパ貿易第13回:近世の世界経済第14回(a):まとめ第14回(b):テスト

履修の注意点高校世界史の教科書や参考書,後掲の参考書などに目を通して,

ヨーロッパの中世・近世の大まかな流れをおさえておくことが望ましい。

準備学習の内容予習では,参考文献に目を通して次回授業の内容を大まかにつか

み,自分なりの疑問点・課題をもって授業に臨むこと。復習では,授業で配付したプリントや参考文献を利用してノートのまとめ・整理・補足などを行ない,授業の要点や質問などのリアクションペーパーを作成すること。

教科書特定の教科書は使用せず,資料を配付する。

参考書授業中に随時紹介するが,さしあたり基本的な文献を挙げてお

く。・『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』服部良久ほか(ミネルヴァ書房)・『大学で学ぶ西洋史[近現代]』小山哲ほか(ミネルヴァ書房)・『西洋経済史』奥西孝至ほか(有斐閣)

成績評価の方法・学期末試験(70%)・リアクションペーパー(30%)

その他

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西洋史概論2単位

1年次

小野寺 利 行

授業の概要・到達目標ヨーロッパの中世・近世の歴史を概観する。ヨーロッパの前近代

の歴史を,国家の仕組みや国家と社会の関係に焦点を当てて学んでいくことを目的とする。近代や現代の国家は社会や人々と深く関わっているが,近代以前の歴史を見ると常にそうであったわけではない。そこで,前近代のヨーロッパでは国家が社会や人々とどう関わっていたのか,そして,どのようにして深く関わるようになったのかをみていくことにする。それを通して,ヨーロッパという地域や現代にもつながる近代国家を歴史的な視点で考える手がかりをつかむことを目指したい。

授業内容以下のように授業を進めていく予定だが,状況に応じて変更する

こともある。第1回:イントロダクション第2回:中世の社会第3回:中世の国家第4回:カトリック教会第5回:中世の都市第6回:中世の農村第7回:中世社会の変容第8回:近世の国家第9回:近世の国家と経済第10回:近世の国家と社会第11回:近世の国家と教会第12回:近世の国家と軍隊第13回:近世の文化第14回(a):まとめ第14回(b):テスト

履修の注意点高校世界史の教科書や参考書,後掲の参考書などに目を通して,

ヨーロッパの中世・近世の大まかな流れをおさえておくことが望ましい。

準備学習の内容予習では,参考文献に目を通して次回授業の内容を大まかにつか

み,自分なりの疑問点・課題をもって授業に臨むこと。復習では,授業で配付したプリントや参考文献を利用してノートのまとめ・整理・補足などを行ない,授業の要点や質問などのリアクションペーパーを作成すること。

教科書特定の教科書は使用せず,資料を配付する。

参考書授業中に随時紹介するが,さしあたり基本的な文献を挙げてお

く。・『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』服部良久ほか(ミネルヴァ書房)・『大学で学ぶ西洋史[近現代]』小山哲ほか(ミネルヴァ書房)・『概説 西洋法制史』勝田有恒ほか(ミネルヴァ書房)

成績評価の方法・学期末試験(70%)・リアクションペーパー(30%)

その他

西洋史概論2単位

1年次

渡 辺 知

授業の概要・到達目標《授業の到達目標およびテーマ》ヨーロッパの近現代のあゆみを世界システム論の観点から見ていきます。ただ,過去の事実の確認にとどまらず,それがなぜ起きたのか,また,過去の出来事が現在の社会といかに関係するのか,あるいは,一地域の動向が世界のその他の地域の動向といかに密接に結びついているのかといった点に力点を置きつつ,歴史学における多様なものの捉え方をあわせて提示できればと希望します。《授業の概要》この授業では15世紀のポルトガル,スペインのヨーロッパ外への進出から19世紀の世界の一体化に至るまでの過程を概観し,ヨーロッパの近代の歩みが世界史的にどのような意味を持つのか,考えてみたいと思います。

授業内容以下の通り授業を進める予定ですが,進行具合によって若干の変更を加えることもあります。第1回 世界の一体化と世界システム論第2回 大航海時代以前のヨーロッパ 1第3回 大航海時代以前のヨーロッパ 2第4回 ポルトガルとアジア第5回 スペインとアメリカ 1第6回 スペインとアメリカ 2第7回 17世紀のヨーロッパ第8回 第一次イギリス帝国の形成第9回 イギリス商業革命第10回 西インド諸島と砂糖第11回 アフリカと大西洋奴隷貿易第12回 フランス革命と環大西洋革命 1第13回 フランス革命と環大西洋革命 2第14回a 講義全体のふりかえり

b 試験

履修の注意点これまであまり「世界史」等になじみのなかった方の受講も歓迎します。

準備学習の内容紹介した参考文献に目を通してください。

教科書特に定めません。

参考書参考文献として,以下の文献を紹介します。また,授業中も随時紹介していきます。川北稔『世界システム論講義:ヨーロッパと近代世界』ちくま学芸文庫,2016年。

成績評価の方法授業の区切りに授業内容のまとめや感想を書いて頂き,これを平常点とします。学期末には試験を行い,成績はこれらの総合評価とします(学期末試験80%,平常点20%)。

その他

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人文地理学概論2単位

1年次

谷 川 尚 哉

授業の概要・到達目標教職課程におかれている「人文地理学概論」であることをふまえて,人文地理学の基礎・基本を述べるとともに,地理教育論にも適宜ふれていきたい。高等学校で「地理 A または B」を選択しなかった人にとっては,中学校の「社会科地理的分野」以来の地理となろうが,地理あるいは人文地理学の楽しさ,面白さを理解してもらえればありがたい。ただし,半期の講義であるため,文字どおり「概論」とならざるをえない面がある。毎回の講義は,あくまでも「窓を開ける」ことであり,その窓から何を見るかは受講生に委ねられている。

授業内容(1) 人文地理学とはどういう学問か。地理学の構成から考える

(a)。(2) 人文地理学とはどういう学問か。地理学の構成から考える

(b)。(3) 人文地理学とはどういう学問か。地理学の手法から考える

(c)。(4) 人文地理学とはどういう学問か。地理学の手法から考える

(d)。(5) 地理学とはどういう学問か。地理学史から考える(a)。海の

向こうに何がある? 山の向こうに何がある?(6) 地理学とはどういう学問か。地理学史から考える(b)。大航

海時代は地理的発見の時代(7) 地理学とはどういう学問か。地理学史から考える(c)。コロ

ンブス(8) 地理学とはどういう学問か。地理学史から考える(d)。バス

コ・ダ・ガマ(9) 地理学とはどういう学問か。地理学史から考える(e)。マゼ

ラン(10) 地理学とはどういう学問か。地理学史から考える(f)。地理

学の存在価値は,ありやなしや?(11) 景観の変貌から地域の再編成を考える(a)。高度1000フィー

トから見た日本(12) 景観の変貌から地域の再編成を考える(b)。山が地図から消

えた? 地形図を読む(13) 景観の変貌から地域の再編成を考える(c)。島が島でなく

なった?(14) 景観の変貌から地域の再編成を考える(d)。瀬戸内海の島の

変貌

履修の注意点1.受講生は,教室内でのマナーを守る事。2.毎回,「感想」を書いてもらう。3.第1回目から本論に入るので,そのつもりで受講するように。

準備学習の内容1.復習が最重要である。2.毎回の講義で何を学んだのかを確実に理解すること。3.ノートの整理が肝要である。4.事前に配布した資料等は,必ず熟読して講義に臨むこと。

教科書使用しない。映像資料やプリントを教科書代わりに使用する。

参考書随時,紹介する。

成績評価の方法1.原則として,出席は絶対条件。講義の3分の1を休んだ者には単位は与えられない。2.学期末の試験で100%評価する。レポート提出で代替することはできない。

その他

自然地理学概論2単位

1年次

若 松 伸 彦

授業の概要・到達目標自然地理学はその地域の気候,地形,水文,植生等の自然環境を総合的に捉える学問分野である。地理というと,社会科の一科目であり,事象の暗記科目と思われがちである。しかし自然地理学は,実際には私たちの身のまわりにある自然環境がどのようなものかを理解し,その仕組みや因果関係を学ぶことが非常に大切である。本講義は,自然環境に関する基礎的な知識を身に着け,総合的に自然環境を捉える能力を身に着けることが目標である。このような能力を身に着けることで,自然災害や地球環境問題に対しての正しい対処が可能にもなる。

授業内容第1回a:自然地理学の見方・考え方(ガイダンス)

b:自然地理学の基本第2回:惑星としての地球第3回:大地形と火山第4回:岩石と日本列島のでき方第5回:世界と日本の大地形第6回:平野の地形第7回:山地の地形第8回:河川の地形第9回:海岸の地形第10回:地球のエネルギー収支と大気大循環第11回:世界の気候と植生第12回:日本の気候と植生第13回:様々な環境問題第14回a:講義のまとめ

b:試験

履修の注意点積極的な授業の参加を望む。授業内容はいわゆる理系の地学の領域を含むが,文系学生でも理解できる内容である。

準備学習の内容事前にwebシステムによってプリントを配布するので,必ず印刷をして持参すること。プリントは図表及び板書を補助するためのプリントであり,復習や授業後の整理を行うことが望ましい。

教科書『新詳高等地図』(帝国書院)2017年高校時代に地図帳を購入している者は代用しても良い。他に教科書は定めないが,参考書があると授業の理解が進む。

参考書『自然地理学概論』 高橋日出男・小泉武栄編著(朝倉書店)2008年『上高地の自然誌』 上高地自然史研究会編(東海大学出版会)2016年

成績評価の方法講義態度10%,期末試験90%で評価する。

その他

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地誌学概論2単位

1年次

内 藤 芳 宏

授業の概要・到達目標教職課程におかれている「地誌学概論」であることを考慮し,中学・高等学校の教員に求められる地誌学の基礎・基本から専門領域に加えて,既存の概念から応用する授業事例も触れていきたい。地理は知らない土地の知らない人たちや自然に対する好奇心から成り立っている。とくに地誌学は特定地域における自然と人文の諸事象とその関係を考察し,地域的な特徴を究明すること,すなわち地域を知ることが目的とされる。地誌学の楽しみを得ることで,将来のあなたの教え子たちに還元するための糸口になることを目指したい。

授業内容第1回:オリエンテーション 地誌学を学ぶということ第2回:地誌学の基礎①学校教育の地誌とは第3回:地誌学の基礎②日本を扱う(都市近郊)第4回:地誌学の基礎③日本を扱う(農山村部)第5回:地誌学の展開①専門性を活かした地誌 地形図の活用(段

彩図/尾根と谷)第6回:地誌学の展開②専門性を活かした地誌 地形図の活用(土

地利用図)第7回:地誌学の展開③専門性を活かした地誌 フィールドワーク

の実践第8回:地誌学の展開④専門性を活かした地誌 統計地図の活用第9回:地誌学の展開⑤外国を扱う第10回:地誌の授業実践①旅をつくる第11回:地誌の授業実践②ヒマラヤ山脈の暮らし第12回:地誌の授業実践③アルプス山脈の暮らし第13回:地誌の授業実践④小さな国の環境大国第14回:学期末試験

履修の注意点授業にきちんと出席し,学ぶ姿勢を示すこと。また毎回授業に関する「感想」の提出を求める。授業中のマナーは誠実であること。受講者は教員を目指すからには,揺るぎない自らに負けない真剣な姿勢を求めたい。

準備学習の内容復習を大切にすること。とくに地誌は地理的位置関係および付随する情報が講義で扱われる。今日の授業で何を学んだのか,確実に理解すること。そのためにはノートの整理が肝要である。

教科書教科書はとくに指定しない。映像資料やプリントを教科書代わりに使用する。ただし地理は地名や位置をその都度確認するためにも,高校時代に地理の授業で使用した地図帳を用意しておくこと(高校時代に地理の授業を受けていない者は同等のものを用意しておくこと)。また国土地理院発行の地形図を用いた作業も行う。授業内で指示する図副を各自で用意すること。

参考書地理・地誌に関わる入門書として以下を紹介する。地理教育研究会編『知るほど面白くなる日本地理』日本実業出版社水野一晴『人間の営みがわかる地理学入門』ベレ出版富田啓介『はじめての地理学』ベレ出版

成績評価の方法毎回出席をとる。3分の1を休んだ者には単位は与えられない。成績評価は学期末試験60%,平常点(提出物および授業への貢献度)40%等を総合的に判断する。

その他

法律学概論2単位

1年次

原 俊 之

授業の概要・到達目標現行の法制度のうち,市民生活の基本法である民法を中心に,契約,不法行為,雇用関係法などの仕組みについて学ぶ中で,法の基礎理論や紛争解決制度に関する知識を習得する。指定テキストである『法の世界へ〔第7版〕』のうち,第1章~第3章および第7章の内容を軸に,必要に応じて他の章にも触れながら講義を進める。生活に密着した具体的な事例を検討し,法制度を身近に感じることによって,今後法学系科目を学ぶ際の各自のスタイルを身につけていただきたい。

授業内容第1回:aのみ:オリエンテーション

(授業の進め方,この授業で取り扱う内容・範囲について)第2回:法の定義・分類第3回:法の解釈・適用と紛争解決制度第4回:契約と意思表示(1) 意思表示とは何か第5回:契約と意思表示(2) 意思表示の無効・取消し第6回:契約と意思表示(3) 関連判決を読む第7回:損害賠償のルール(1) 不法行為の基礎第8回:損害賠償のルール(2) 製造物責任と医療訴訟第9回:損害賠償のルール(3) 関連判決を読む第10回:雇用関係のルール(1) なぜ労働法が必要か第11回:雇用関係のルール(2) 労働条件の法規制と労働組合第12回:判例・文献を収集する第13回:判例を読む(1) 認定事実の正確な理解第14回:判例を読む(2)「判例ルール」の抽出

履修の注意点単にテキストを読んで講義を聴き流すだけでなく,講義で触れた判例や法令など,図書館やデータベースなどを駆使して自らの手で収集・検討するよう心がけること。

準備学習の内容予め指示したテキストの該当箇所ほか各種資料の精読,法令や用語の調査等を必ず行ったうえで講義に臨み,できればその日のうちに講義内容を再確認しておくこと。

教科書池田真朗ほか 『法の世界へ(第7版)』 (有斐閣アルマ・2017年)

参考書講義中適宜紹介する。またプリントを配布する。

成績評価の方法期末試験90%,平常点(授業態度,レポート等を含む)10%を総合判断して評価する。

その他

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法律学概論2単位

1年次

市 川 直 子

授業の概要・到達目標《授業の到達目標及びテーマ》日本で現在効力をもっている法律はかるく1,000を超えますが,それらは一定の秩序にしたがって体系化されています。この授業では,日本のそうした法体系を検討するとともに,日本の国内法体系と国際法との関係についても理解することを目指します。《授業の概要》この授業では,各種法律の基本部分を説明しながら,それと国家の最高法である憲法との関係を確認していきます。ついで,国際関係を維持するための条約や国際慣習法に言及します。

授業内容第1回:法の目的 / 法の解釈・歴史第2回:憲法と財産法(1)第3回:憲法と財産法(2)第4回:憲法と家族法(1)第5回:憲法と家族法(2)第6回:憲法と労働法(1)第7回:憲法と労働法(2)第8回:憲法と刑事法(1)第9回:憲法と刑事法(2)第10回:憲法と行政法(1)第11回:憲法と行政法(2)第12回:憲法と国際法(1)第13回:憲法と国際法(2)第14回:まとめ / 試験*講義内容・順序は必要に応じて変更することがあります。

履修の注意点各種法律を日本国憲法と関連づけて説明していきますので,この授業を受ける前に,「日本国憲法」を受講済みであることが望ましいです。

準備学習の内容テキストの該当ページまたは配布プリントを読んでおいて下さい。

教科書穐山守夫・市川直子『新現代社会と法』和広出版(2016年)2300円

参考書六法全書その他の参考文献一覧は,授業のときに配布します。

成績評価の方法レポート(30%)および期末試験(70%)によります。

その他明治大学の各種施設,特に博物館(刑事部門),平和教育登戸研究所資料館を訪れてみて下さい。

法律学概論2単位

1年次

松 井 千 秋

授業の概要・到達目標本講は,わが国の法の支配の根幹をなす近代憲法の意義及び個人の尊厳,基本的人権保障などの基本原理の意義を理解するとともに,こうしたことを前提としかつ継承しつつ制定されたわが国の憲法の基本的構造やその特色を理解することを目的とするものである。

授業内容[第1回] 法の意義[第2回] 法規範の構造[第3回] 法の分類[第4回] 法の解釈・解釈法[第5回] 法の適用[第6回] 裁判と法①民事裁判[第7回] 裁判と法②刑事裁判[第8回] 犯罪と法[第9回] 財産と法①総則[第10回] 財産と法②物権と債権[第11回] 家族(子ども)と法[第12回] 医療と法[第13回] 社会と法[第14回] 国際関係と法

履修の注意点本講ではテーマ毎に講義レジュメを配布して,それにしたがって講義を進める。一定程度に進んだところで中心的テーマについてレポートにして提出してもらう。なお,レポートは原則として2回で,平常点評価の資料とする。

準備学習の内容原則としてあらかじめ教科書を購読して基礎知識を身につけ講義によってその理解を深めるのが理想であるが,専門知識を要する分野でもあり,受講後に講義レジュメと講義ノートの内容を教科書と対照する方法でもよい。

教科書齊藤信宰編著「現代社会にける法学入門(第3版)」(成文堂)

参考書必要に応じて適宜紹介する。

成績評価の方法小レポート及び各期末試験の成績により総合的に判定する。

おおむね30%,70%の割合で評価する。

その他最高法規である憲法を深く理解するため,法の意義,目的,理念から現代における法的諸問題を取り扱う「法学 B」を併せて選択することが望ましい。

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倫理学概論2単位

1年次

宇田川 尚 人

授業の概要・到達目標《授業の概要》この授業では,主に基礎倫理学の立場から,1)まず「道徳」と「倫理」との違いを明らかにした上で「悪」と「ナルシシズム」との関係を考察する。2)そこから,人と人が社会の中で生きてゆく際の重要な基本概念(例えば,共感可能性・他者の自由の尊重・責任等)が,「何故,今,旧来の形ではもはや機能しなくなりつつあるのか?」という問題を提起し,3)「登校拒否」「引きこもり」等に見られる傷つきやすい現代の若者のナルシスト的側面と,「いじめ」「ストーカー」から「ナチスのホロコースト」

「ユニラテラリズム」に至る「同型性に基づかない他者」への過激な「排除の論理」を分析し,それらに共通する「時代の病巣的特性」を明らかにする。4)その上で,(悪へと開かれていながらも)善を選び取る人間の良心とその尊厳とは何か?という問いと,他者への真の責任とは何か?という問いに,(カント,レヴィナス等の倫理思想を参照にしつつ)答えてゆこうと考えている。《到達目標》この授業で学習した倫理的視点に基づき,今日の社会で起こっている様々な問題のいずれに対しても,自分なりの見解を持てるようになること。また授業での思考訓練を通して,具体的な状況の中で「自己」と「社会」との関係を倫理的に分析し考察する能力を身につけること。

授業内容1)問題提起 ─〈道徳〉はあるが,〈倫理〉がない日本2)道徳と倫理の差異3)倫理的<対話>の12原則4)「やさしさ」vs 真のやさしさ ─ あるいは社会に蔓延する「思いやり」

という名の「思考停止」システムについて5)「いじめ」と排除の論理 ─ あるいは自分は関係ない・中立だと

思っている「傍観者」に潜む「悪」について6)同型性に基づく他者理解とその限界7)悪の分析論8)「欠如としての悪」と「ベクトルとしての悪」9)根源悪と思考放棄10)良心の呼び声と「自由」11)人格形成論と人間の「自己実現」12)「欲求」と「欲望」の差異---教育と倫理13)「知識」と「情報」の差異---教育の役割14)情報化(バーチャル化)されえぬものとしての「私」

履修の注意点毎回出席し,集中して聴いていないとついてゆけなくなる可能性があるので,その旨注意すること。その他の注意点は初回に述べる。

準備学習の内容配付資料はざっと読んだだけではわからないかもしれない。それでも必ず目を通し,1)自分の理解が正しいか自信のない箇所や,2)理解できていないと思われる箇所をあらかじめチェクしておくこと。また,3)配付資料には書かれていないが授業内で理解の為に「重要」と説明された「概念」や「キーワード」は必ずメモを取り,4)それらの「論理関係」を手掛かりとして,もう一度配布資料を復習の際に読み込むこと。

教科書プリントを必要に応じて,配布またはWeb(Oh-o! Meiji)上にUPする。

参考書PHP 新書 中島義道「対話のない社会」勁草書房 中島義道「悪への自由-カント倫理学の深層文法」勁草書房 佐藤義之「レヴィナスの倫理」等その他の参考文献は授業の中で紹介する。

成績評価の方法毎回のリアクションペーパー(40%)と学期末のレポート(60%)で成績を評価する。また最低三分の二以上の出席をレポート提出の条件とする。

(但し,駿河台校舎での授業は少人数を前提としているため,学生との話し合いによって平常点のみで評価する可能性が高い)詳細は初回の授業で報告する。

その他特になし

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Page 310: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

科目名索引(講義内容・授業計画)注)Ⅰ・Ⅱ…などのローマ数字は一部を除いて省略しています。

頁【ア】アジア政治論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀300アフリカ政治論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀209アメリカ政治論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀208アメリカ地域論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀260アメリカ文化論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀260【イ】異文化ビジネス論概論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀246異文化摩擦とコミュニケーション㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀35異文化理解とコミュニケーション㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀35【ウ】運動学演習㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀125~130【エ】英語㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀118ACE㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀50~117エネルギーと環境㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀46【オ】応用数量分析㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀240応用総合講座㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀286~288【カ】外国文学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀25解析学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀41,42開発経済学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀235科学技術と現代社会㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀44環境経済学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀238環境と社会㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀46【キ】技術の歩み㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀44基礎数学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀37基礎論理学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀3キャリアサポート実習㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀290行政学基礎㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀148行政情報論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀242行政法㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀219行政理論基礎㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀148共通総合講座㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀295協同組合学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀233教養基礎講座㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀26近代経済学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀190近代経済学史㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀188近代・現代の技術㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀44金融政策㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀223金融論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀223

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Page 311: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

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Page 312: 哲学概論...Heideggerの自我論 第2回目 交換可能な私?(私なんて,いてもいなくても世界は変わらない?) 第3回目 私 その非本来的自己と本来的自己

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メディアと世論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀186メディアリテラシー論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀185【ヨ】ヨーロッパ地域論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀257,258ヨーロッパ文化論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀258,259【ラ】ラテンアメリカ政治論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀208【リ】留学基礎講座㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀139,140留学準備講座㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀138,139倫理学概論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀312【レ】歴史学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀5,6歴史における科学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀43連環地域文化論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀261,262【ロ】労働経済学㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀231ロシア政治論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀209論理学概論㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀㌀4

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