Dev opsが注目されている理由
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DevOps とは~ DevOps がいま注目されている理由~
2013 年 12 月 19 日JEITA ソフトウェアエンジニアリング技術 ワークショップ
2013
Publickey 新野淳一
1Publickey http://www.publickey.jp/
自己紹介新野淳一 IT ジャーナリスト / Publickey ブロガー
クラウド利用促進機構( CUPA ) 総合アドバイザー元アイティメディア 常務執行役員 テクノロジー・メディア事業部長
ブログメディアの運営http://www.publickey.jp/
雑誌やオンラインメディアへの寄稿など
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アジェンダ DevOps とは何か? DevOps が注目されている理由
3Publickey http://www.publickey.jp/
DevOps とは何か? その歴史と内容について
4Publickey http://www.publickey.jp/
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DevOps 、国内での盛り上がり2010 年頃 日本で DevOps の記事や勉強会での説明が始まる。2011 年 3 月 ブログメディア Publickey で記事公開
「開発と運用の新しい関係、「 DevOps 」とは何か?」
2012 年 2 月 イベント「 Datadog & DevOps meet up 」開催2012 年 5 月 イベント「 DevOps Days Tokyo 2012 」開催2012 年 10 月 国内で Chef の商用提供開始、クリエーションライン
2013 年 8 月 イベント 「 Developers Summit 2013 Summer 」 DevOps & Mobile
2013 年 9 月 イベント「 DevOps Day Tokyo 2013 」 開催予定2013 年 10 月 イベント「 IBM Innovate 2013 」 DevOps
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DevOps 、海外での始まりと広がり
2009 年 6 月 3 日 米オライリーのイベント「 Velocity 」のセッション
「 10 deploys per day dev & ops cooperation at Flickr 」John Allspaw & Paul Hammond
2009 年 10 月 30 日 ベルギーのヘントでイベント開催
「 Devopsdays Ghent 2009 」 コンサルタントの Patrick Debois 氏が提唱
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DevOps 、海外での始まりと広がり2010 年
2 月 DevOps Days Sydney6 月 DevOps Days Moutain View10 月 DevOps Days Humburg12 月 DevOps Days Sao Paulo
2011 年4 月 DevOps Days Melbourne8 月 DevOps Days Bangalore10 月 DevOps Days Goteber12 月 DevOps Days Manila
2012 年4 月 DevOps Days Austinetc....
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最初は相手にされなかった DevOps
「 Devopsdays09 – 2 週間が過ぎて」この数年、アジャイル系カンファレンスへ行っても全然相手にしてもらえなかった。もうあきらめ気味だったんだ。開発と運用が協力するなんていう考えはばかげているってね。
だけど、なんと、このこの思いが本当に広まりつつあるんだ。
Devopsdays09 - Two Weeks Laterhttp://www.jedi.be/blog/2009/11/15/devopsdays09-two-weeks-later/
Patrick Debois 氏、ブログにて最初の DevOps Days を振り返る。
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IT の現場でよくある風景
「ユーザーのためにどんどん新機能を開発して、システムに追加していこうよ!」
「ユーザーのためには安定運用が必要だから、いいかげんなコードは受け入れないよ!」
開発担当( Dev ) 運用担当( Ops )
「なんだかシステムの性能が落ちてるぞ、バグがあるんじゃないの?」
「僕の環境では問題ない。そっちで調べてから言ってきてよ!」
= 新機能はなかなか追加されず、トラブルも解決されない。
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IT の現場の望ましい風景
「ユーザーのためにどんどん新機能を開発して、システムに追加していこうよ!」
「了解! 問題があったらすぐ戻せるようにしておくから 」
開発担当( Dev ) 運用担当( Ops )
「なんだかシステムの性能が落ちてるぞ、バグがあるんじゃないの?」
「調べるよ。ログを詳しく見せて!」
= 新機能は追加され、トラブルもすぐに解決して安定運用
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優れたサービスを作る条件が DevOps
開発担当( Dev ) 運用担当( Ops )
= つねに進化しつづけるオンラインサービスは自然に DevOps を実践している
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DevOps の原典は Flickr のプレゼン
「 Velocity 2009 」で公開。 DevOps のコンセプトは、ここに書いてある 約 80 ページのスライドを、 3 枚にまとめました
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10 deploys per Day (要約その 1 )
ビジネスは変化を要求してくる
変化に伴うリスクを、ツールとカルチャーで低減する
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10 deploys per Day (要約その 2 )
これらがツール
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10 deploys per Day (要約その 3 )
これがカルチャー
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DevOps のおおまかな位置づけ
Dev• スクラム /XP• ソースコード管理• ビルド自動化• テスト自動化• デプロイ自動化• Github 、 Jenkins 、 Redmine 、 JIRA……
Ops• Instastructure as Code≒ クラウド• サーバ、ストレージ、ネットワークの構成
自動化• オートスケール、自動フェイルオーバー• ログ収集、モニタリング• Chef 、 Puppet 、 Capistrano 、 Splunk……
Biz DevOps アジャイル開発
メトリクス/ KPI /フィードバック
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まとめ: DevOps はムーブメントである
「ツール」と「カルチャー」の 2 つが DevOps の柱 ツール= DevOps を推進するためのツールすべて カルチャー= Dev と Ops が尊重し合い、協力すること 決まった方法論はない。あくまでムーブメント
アジャイル開発には「スクラム」「かんばん」「 XP 」のような、フレームワークや方法論がある。しかし DevOps にはそのようなものはなく、あくまで「 Dev と Ops が協力する」というムーブメントである。
しかし優れたサービスを開発する上で不可欠の要素
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DevOps はなぜ注目されているのか?
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Lean Startup の登場
2012 年 4 月、 Eric Ries 氏来日講演の模様
2011 年に、エリック・リース氏が提唱。不確実な状況の中でビジネスに成功するための方法論として注目。
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Lean Startup とはIT において、多くのプロジェクト失敗の原因は、
「難しくて作れなかったから」ではない。正解にたどり着くには、素早く試行錯誤を繰り返
す必要がある。資金が枯渇する前に!変化を起こすのに規模の優位性はない。大企業で
あってもスタートアップと同じスピードで動けなければビジネスでは勝てない
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Lean Startup の源流はトヨタ生産システム源流はトヨタ生産システム( TPS )。リーン開発手法、そしてリーンスター
トアップへ。実用最小限の製品( MVP : Minimum Viable Product )を最小限の努力で作る 開発、計測、学習のフィードバックループを速く回す
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システムインテグレーションにおける大きなトレンド
ビジネスのスピードへ追随するために : サービス化
スクラッチ開発
パッケージ利用 : 開発期間の短縮
サービス化 : デプロイの短縮、即時利用
価格競争力を強化するために : グローバル化
アウトソース : 専門家の活用
オフショア : 内外価格差の活用
クラウドソーシング : グローバル競争力の活用
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従来のソフトウェア開発ビジネス
納期がゴール 開発作業が価値を生み出す 納期の時点で最高の品質を目指す 納品に対してお金をいただく お客様の成功はあまり関係ない
サービス化されたソフトウェア開発ビジネス
納期がスタート 開発と運用の連係が価値を生み出す 機能と運用の質を継続的に高めていく 利用に対し継続的にお金をいただく お客様が成功しないとお金がもらえな
い
サービス化にどう対応すべきか?
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サービス化市場における競争力とは?
サービスでは、質の高い開発と質の高い運用が一体として期待される• 優れた機能を迅速に実装する技術 (アジャイル開発)• 安定かつ高性能な運用を実現する技術 (運用監視)• 運用で得た知見を開発にフィードバックする。継続的カイゼン活動
による高品質、低コスト化。
≒ アジャイル開発方法論+運用監視
≒ DevOps
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開発環境をどう構築するか• アジャイル開発、ビルド自動化、テスト自動化• 特に多様なモバイルデバイスのテストをどうするか
運用の自動化とモニタリング環境をどう構築するか• デプロイ自動化、オートスケーリング、障害対応、モニタリ
ング KPI などメトリクスの策定
DevOps を実現するうえでの技術的課題
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ガバナンスルールとの整合性 組織間の利害関係(特に開発と運用)を乗り越える
カルチャーをどう作るか 多様化する技術、環境などに対応する人材育成、組織構成をどうするか
開発と運用が別々に契約、発注される状況をどうするか?
要件を完備したソフトウェアの納品による売上げ、という商習慣をどう抜け出すのか?
DevOps を実現するうえでの制度的課題
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