- 1 - V2.0

CoolStep

自動導入ドライブコントローラー

ビクセン AP 赤道儀用

取扱説明書

- 2 - V2.0

目次

はじめに ................................................................................... - 3 -

組立・接続編 ............................................................................. - 4 -

コントローラー各部名称 ..................................................................................................... - 5 -

モーターの取付け ................................................................................................................ - 7 -

ケーブルの取付け .............................................................................................................. - 10 -

コントローラー接続例 ....................................................................................................... - 11 -

設定・運用編 ........................................................................... - 13 -

電源投入 ............................................................................................................................ - 14 -

Wi-Fi 接続・設定確認 ....................................................................................................... - 15 -

コントロール操作画面 ....................................................................................................... - 17 -

ガイド設定/操作画面 ......................................................................................................... - 18 -

WiFI アクセスポイント設定画面 ...................................................................................... - 22 -

星図ソフトでの天体自動導入 ............................................................................................ - 23 -

リミットが掛かってしまった時の復帰方法....................................................................... - 32 -

USB ドライバーのインストール ....................................................................................... - 33 -

オートガイドの設定(PHD2) ............................................................................................. - 34 -

運用中のチェックポイント................................................................................................ - 38 -

仕様一覧 ................................................................................. - 40 -

CoolStep 計算シート ............................................................... - 41 -

著作権表示 .............................................................................. - 42 -

本文中赤字で表現されている項目は重要事項です。正しい使い方を厳守してください。

- 3 - V2.0

はじめに

このたびは CoolStep 自動導入ドライブコントローラー ビクセン AP 赤道儀用 をご購入いただ

き､ありがとうございます｡

CoolStep はオープンソフトの OnStep を基にしたモータードライブシステムです｡

OnStep は Howard Dutton 氏が作成し､GPL ライセンスに基づいてオープンソフトとして公開

され､日々更新されているものです｡これは無料でソースコードの公開､改変､商用利用が可能な

ものですが､著作権は Howard Dutton 氏が保持しています｡

CoolStep も GPL ライセンス規約に基づきソースコードを購入者に提供しております｡

上記のように CoolStep 及びその基となった OnStep は世に言う“完成品”ではありません｡

CoolStep をご購入いただいたユーザー様には､是非この取扱説明書をお読みいただき､使用しな

がら理解を深めていただければと思います｡また､不具合の報告や改善の要望などがありました

ら､販売元の星見屋まで､メールでお知らせください｡

support@hoshimiya.com

なお､この取扱説明書の記載内容及び CoolStep の仕様は予告なく変更される場合があります｡

- 4 - V2.0

組立・接続編

- 5 - V2.0

コントローラー各部名称

正面

動作 LED

モーターが回りだすと TrackLED が点滅します。

停止や導入中は点灯します。

注）電源を入れても点滅しない場合は、

電源を入れなおしてください。

下部側面

モーターコネクター

モーターケーブルを接続します。

動作 LED

モーターコネクター

- 6 - V2.0

上部側面

電源コネクター

入力電圧 DC12V でご使用できます。

2A まででご使用ください

3A の自己復旧型のフューズが入っています。

上記規格外電源の使用による故障は保証対象外となります。

USB コネクター

パソコンまたは ASIAIR と接続します。

ST-4 ガイドポート

ST4 規格のガイドポートです。

ご利用する場合はご使用のガイドカメラの

ガイドポートの仕様をご確認ください。

USB

ST4 ガイドポート

電源コネクター

- 7 - V2.0

モーターの取付け

１.モーターユニットを用意ください。

二つとも同じ形状ですので赤経､赤緯どちらに

も使えます｡

２.手動モジュールの固定ボルトを緩め取り外します。

外したネジは、添付のボルトと交換します。

（標準のボルトではボルトネジの掛かりが少ないの

で､必ず交換をお願いします。）

３.モーターユニットを手動モジュールに合わせ重ね合わせてねじ止めします

方向は写真のように合わせます。

赤経側 赤緯側

- 8 - V2.0

4.ベルトを掛けます

６角穴ネジ

タイミングベルト

ポスト

a) プーリー保護カバーを付属工具を使って取り外します｡紛失しないように確保しておいてください｡

b) モーターユニットの金具からモーターを固定している６角ネジとポストを緩めます。

c) プーリーにベルトを掛けてピンと張った状態でポストを固定します。

ベルトを横から押して 2ｍｍくらい 沈む感じで張るのが適正です。

(張り過ぎるとモーターが脱調する可能性があります｡)

（付属工具）

６角レンチ（モーター取付用）

ナットドライバー ６角レンチ（プーリー用）

d) 次に残りの６角穴ネジを取り付け固定します。

e) 最後にプーリー保護カバープレートを６角ネジでプレートを取り付けます。

注：ポストの取リ付けは必ず付属のナットドラーバー（規格：5.5）をご使用ください。

- 9 - V2.0

5.モーターの取り付けの完成状態を確認します

ベルトは二つのプーリーの中心になるようにセットされているか?

ベルトの張り具合は適切か?

- 10 - V2.0

ケーブルの取付け

.モーターケーブルを取り付けます

モーターケーブルの L 型プラグが赤経側で写真の下

のコネクターに取り付けてください。

ストレートプラグは赤緯側で上のコネクターに取り

付けます。

注）モーターユニット､プラグの形状はロットによっ

ては予告なく変更する場合があります。

赤緯モーター側コネクター

直タイプのコネクターを接続します。カチッというまで押

し込みます。

外すときはコネクターのリリースボタンを押しながら引き

抜きます。

赤経モーター側コネクター

L タイプのコネクターを接続します。

カチッというまで押し込みます。

外すときはコネクターのリリースボタンを押しながら引

き抜きます。

- 11 - V2.0

コントローラー接続例

A) ガイドカメラの ST4 端子を利用してオートガイドをする場合の接続例

ノートパソコンとガイドカメラの接続には

カメラに必要なドライバーのインストール

が必要｡

CoolStep コントローラーとの接続の際には､

ドライバーが自動でインストールされる｡

ただし､自動インストールが成功しない場

合は付属 CD-ROM からインストール｡詳細

は P.33 参照

B) USB 端子を共用して ASCOM 設定でオートガイドをする場合の接続例

- 12 - V2.0

C) WiFi 接続したスマホなどから操作した場合の接続例（オートガイドなし）

D) ASIAIR と併用する場合の接続例

- 13 - V2.0

設定・運用編

- 14 - V2.0

電源投入

電源投入前にはウエイトを下にしておおよそ天の北極方向に鏡筒を向けます。

Home ポジションを示すバーニアシールが貼った場合はそれぞれバーニアを

合わせてください。(P38｢原点を示すバーニアの貼り付け｣参照)

北極星

ドイツ型赤道儀

導入精度を高めるためにも極軸を正しく合わせておきます。

（極軸望遠鏡での設定方法は AP 望遠鏡の取扱説明書をご参照ください）

１電源を入れる順序。

前章のケーブルの取付けに従い､モー

ターケーブルの接続を確実に行って

から､電源プラグをコネクターに差し

込み電源を入れます。

電源コネクターにプラグを差し込む

とピッと音がして電源が入ります。

出荷時設定では OnStep の持つリミット機能により以下のような挙動を示します｡

1．電源を投入する

2．恒星時追尾が始まる

3．3 分から 5 分の間追尾速度が低下し続ける

4．そのまま放置すると追尾が止まる

リミット機能はフェールセーフのために用意されていますが､ブラウザからの設定で On/Off の

切り替えが可能です｡切り替えの方法は P.17 を参照ください｡

フェールセーフでモーターが動かなくなった時の対処方法は P.30 を参照ください。

電源コネクター

- 15 - V2.0

Wi-Fi 接続・設定確認

実装済み WiFi の使用方法

電源投入後､PC もしくはスマホで表示される｢使用可能な WIFIネットワーク｣画面に

CoolStep**** (****はシリアルナンバーです。)

という SSID で表示されます

接続パスワードは"password"です。

ブラウザ設定画面から変更できます。

WiFi 接続後ブラウザで各種設定が出来ます｡スマホや PC 上のソフトやアプリからは

設定および自動導入が可能になります。

※WiFi の接続について

PCやスマホが他のWiFi とも接続可能な状況にある場合､CoolStepのWiFi が切れやすく､他のWiFi に自

動的に接続されてしまう場合があります｡

その場合､モバイルデータと Bluetooth をオフにしたうえで､CoolStep 以外のアクセスポイントに対しては自動

接続の設定を Off にして接続してください。

- 16 - V2.0

ブラウザ設定画面

ブラウザで”192.168.0.1”を開くとブラウザ内から各種設定が出来ます｡

最初に表示されるのはコントローラーのステータス画面です。

世界時

観測地

現在の望遠鏡向いている座標

値

導入目標の座標値

子午線反転の状態表示

恒星時運転動作

パーク動作

リミット

導入時の子午線反転機能

赤経モーター回転方向

赤緯モーター回転方向

エラー表示

CPU パフォーマンス表示

- 17 - V2.0

コントロール操作画面

Date/Time：ブラウザ端末(PC/スマホ)の現在時

刻をコントローラーに記憶させます。

電源を入れたら必ず

SET ボタンを押してください。

Home/Park:指定された場所にパーキング動作を

します。

動作完了すると恒星時駆動が止まり

ます。（パーク動作）

Traching :(On/Off)

恒星時運転の動作･停止が出来ます。

(+0.1Hz faster/-0.1Hz slower/Reset)

大気誤差によるスピードの変更が

出来ます。

モーションタイプラプス用 0.5×か

ら 24×速まで選択可能です。

観測対象によってスピードが替えら

れます。

Limits：(On/Off)

動作リミットの ON/OFF を指定します。

通常は ON でリミットが使える状態でお使いください。

OFF にすることにより”イナバウア”状態での自動導入が行えます。

変更後は必ず望遠鏡の挙動を確認し鏡筒やカメラの三脚との接触に十分ご注意ください。

GotoMeridian Flip：子午線反転動作の ON/OFF です。通常は ON です。

変更後は必ず望遠鏡の挙動を確認し鏡筒やカメラの三脚との接触に十分ご注意ください。

Goto Alert Buzzer：導入時や同期の時の音を鳴らす／鳴らさないが選択できます。

Auto Meridian Flip :子午線を越えた時に自動的に反転する／しないが選択できます。

Meridian Flip Pause at Home:導入時に子午線越え時に一時停止する／しないが選択が出来ます。

Limits と GotoMeridian Flip は電源を切っても設定は保持します。

- 18 - V2.0

ガイド設定/操作画面

ガイドスピードの変更と手動ガイドの操作が出来ます。

ガイドスピードは 3 段階、PHD/PHD2 ガイディングの場合は 0.5 倍速を選択ください。

速度はご自身の環境に合してください

St-４仕様端子を使う場合は 0.5 倍速固定になります。

- 19 - V2.0

観測地設定画面

RA Motor Dir. DEC Motor Dir.:赤経、赤緯モーターの物理的回転方向です

CoolStep では変更する必要はありません｡

Backlash:CoolStep はベルトドライブですので各軸 0 に設定のままにしてください

ベルトドライブ以外の機材で使用する場合は反転したときの動作停止の間が

小さくなるように数値を入力します。適正値は試行錯誤で決定してください。

Limits:鏡筒と三脚が干渉を防ぐための動作LimitsとGotoMeridian Flipの詳細設定が来ます。

設定単位は角度です。

- 20 - V2.0

Telescope Settings:ギア比の設定です。

CoolStep では変更する必要はありません｡

Location:観測地の緯度経度を入力します。

観測地から見て世界標準時の時差を入力します。

日本標準時の時差の入力は-9hrs 0min と入力します。

正確に入力しないと SkySafari での導入精度に誤差が生じます。

この画面の設定項目は本体の電源を切ってもメモリに保持されます。

ASIAIR や PC のプラネタリウムソフト等の SkySafari 以外の外部システムで観測地の緯度経度

を保持して自動導入を行う際には､外部の位置情報が使用されるので､この値が正しくなくても

自動導入には影響ありません｡PHD などのガイドシステムや SkySafari での自動導入を使用す

る際には正しく入力してください

観測地をあらかじめ設定している場合は、以前設定したデータが保持されているため､実際の観

測場所が変わっていなければ改めて設定する必要はありません。

- 21 - V2.0

WiFI 設定画面

Wifi クライアント/サーバーや SSID の設定が可能です。

「password」

と入力をして設定画面に入ります。

基本は変更不可です。

設定にはネットワークの知識が必要になってきます。

詳細はお問い合わせをお願いします。

変更する場合は保証対象外になります。

- 22 - V2.0

WiFI アクセスポイント設定画面

SSID：SSID の名前 パスワード 使用する WiFi のチャンネルを設定します。

出荷時設定値は以下の通りです。

IP アドレス：192.168.0.1

ゲートウェイ：192.168.0.1

サブネット：255.255.255.0

WiFI Config Security は設定画面に入るためのパスワードです。

出荷時設定は password です

- 23 - V2.0

星図ソフトでの天体自動導入

Ciel (SkyChart)の場合

「望遠鏡 設定」

LX200 を選択します

「接続-望遠鏡」 の確認

Configure を選択し LX200 Setup を表示 Port をコン

トローラーの COM ポート番号に合わせると PC がもつ

観測地の情報と日時が表示されます。

COM ポートの確認方法は

P.33｢USB ドライバーのインストール｣を参照のこと

- 24 - V2.0

接続 ― コントローラーと接続をします。

接続されると極付近に指標が出ます。

望遠鏡は極付近を向いていることになります。

- 25 - V2.0

目標の天体を導入

目標の天体をクリックして導入アイコンをクリックすると導入が始まります。

途中で止めたい場合は停止アイコンをクリックします。

注）望遠鏡が全く違う方向に向いてしまう場合､星図ソフトの日時、観測地が正しく設定されて

いるかどうか確認してください｡

１点アライメント

導入後に撮影してみて視野の中心に目標の天体が入ってない場合

その場合は目標を手動で視野の中心に入れて同期を取ります。

合わない場合は何度も繰り返します。

- 26 - V2.0

ステラナビゲーターの場合

観測-望遠鏡コントロールを選択します。

ミード-LX200 を選択し接続パネルを押します。

日時･場所の送信を選択

CoolStep コントローラーの日時･場所を設定します。

正しい日時･場所の送信を行わないとあらぬ方向を向いて導入を終了したり､

リミット動作が入って途中で停止する場合があります。

- 27 - V2.0

接続されると極付近に指標が出ます。

望遠鏡は極付近を向いていることになります。

- 28 - V2.0

目標の天体を導入

目標の天体をクリックして緑色のマーカーが付いたら導入アイコンをクリックすると導入が

始まります。

途中で止めたい場合は停止アイコンをクリックします。

注）望遠鏡が全く違う方向に向いてしまう場合､星図ソフトの日時、観測地が

正しく設定されているかどうか確認してください｡

１点アライメント

導入後に撮影してみて視野の中心に目標の天体が入ってない場合

目標を手動で視野の中心に入れて同期を取ります。

合わない場合は何度も繰り返します。

- 29 - V2.0

スマホでの導入

Skysafari Pro/ Skysafari Plus などで操作します。

ScopeType の設定は LX200 Generic

MountType は Equatorinal Goto

ポートは 192.168.0.1:9999 です。

観測地と日時を設定する場合は Set Time&Location を“ON”にしてください。

接続には最大 20 秒ほどかかります。

Connect で接続 Disconnect で切断

目標を選択してマーカーが出たら Goto で導入 Align で同期になります。

下のスライドバーは４段階の速度変更

右サイドの方向キーは南北の手動操作

左サイドの方向キーは東西の手動操作です。

詳しくは Skysafari Pro/ Skysafari Plus の取扱説明書をご参照ください

- 30 - V2.0

子午線反転、リミット動作について

ドイツ型赤道儀モードで動作させた場合､向きによって鏡筒と三脚が干渉する場合があります。

それを防ぐためにフェールセーフ機能が備わっています。

Overhead

オートフリップ

past MediamWEST

Horizon

past MediamEast

自動フリップモードに設定の場合（黄色 ➡）

子午線リミットをまたいで導入すると自動反転が始まります。

オートフリップモードオフの場合は恒星時駆動が徐々に減速し一時停止します。

コラム：子午線反転、リミット動作の設定解除

ブラウザでリミット動作の On/Off が出来ます。

Off にするとリミット動作をしなくなります

ブラウザで子午線反転の On/Off が出来ます。

Off にすると子午線反転をしなくなります

コントロール画面 P.17 を参照ください。

- 31 - V2.0

リミットに関しては下記の位置での導入禁止や恒星時駆動の停止が出来ます。（オレンジ➡）

Horizon:地平線方向（出荷時設定値は 0°）

Overhead:天頂 （出荷時設定値は 80°）90°を設定するとリミット解除されます。

past MediamEast 東から子午線をまたぐ位置（出荷時設定値は 15° １時間）

past MediamWest 西から子午線をまたぐ位置（出荷時設定値では 15° １時間）

リミット相関図

past MediamWEST 最大-45°(-3H) 最大+45°(+3H)

E W

+の設定値 - の設定値

子午線

設定した角度以上に西には動作しません。

past MediamEast 最大+45°(+3H) 最大-45°(-3H)

E W

- の設定値 +の設定値

子午線

設定した角度以上に東には動作しません。

星図ソフト上でリミットを検知します｡

リミットを検知すると恒星時運転が停止します｡

その場合の復帰方法は次項を参照ください｡

- 32 - V2.0

リミットが掛かってしまった時の復帰方法

ブラウザでコントロール画面を開きます。

Limits:(リミット)を OFF にします。

リミット制限が OFF にしただけでは駆動は開始しないので

Tracking:（トラック）を On にします。

この一連の操作によりモーターが再駆動します。

注) Limits 制限は鏡筒を三脚に接触させないためのフェールセーフとして用意された機能です｡

この復帰方法手順を取る際には鏡筒が三脚に接触しないように位置関係を確認してください｡

- 33 - V2.0

USB ドライバーのインストール

(Windows10 では原則としてこのシリアルドライバーのインストールは必要あり

ません｡Windows7 などの場合インストールが必要になる場合があります )

CD－ROM 内の serial_install を実行します。

上の画面の例としてデバイスマネージャーで見ると COM ポート（COM9）が現

れます。

COM ポート番号はパソコンの環境によって変わります。

- 34 - V2.0

オートガイドの設定(PHD2)

ASCOM が必要な環境と ASCOM を使わない環境が選択できます｡

選択するマウントの接続が

ONCAMERA の場合

ASCOM のインストールは不要 ただしガイドケーブルが必要です。

OnStep (ASCOM)の場合

ASCOM のインストール必要 ガイドケーブル不要です。

ASCOM を使う場合､ASCOM 環境の構築･設定が必要です

(ASCOM 環境の構築手順についてはここには記載しません｡)

ASCOM 設定の場合は

CoolStep ガイド機能によって高精度の

オートガイドが実現できます。

- 35 - V2.0

ASCOM Telescope Chooser で OnStep(ASCOM)を選択します。

をクリックして ASCOM のプロパティ画面を開きます｡

P.33 で確認した COM ポートを設定します。

- 36 - V2.0

ガイドスピードの変更

ブラウザで 192.168.0.1 の画面を開きガイドスピードを変更します。

基本は×0.5 にします。

導入後はガイドスピードが

変わっている場合が有りますので

必ずガイドスピードの変更を

行ってください。

キャリブレーション時間の設定

キャリブレーションが正確

に行われないと正確なガイ

ドが出来ません。

補正量が多かったり少なか

ったりするとオートガイド

に乱れが生じます。

キャリブレーションステッ

プの適正時間の算出をしま

す。

脳みそボタンを押します。

ガイドタブに移りキャリブレーションステップ（ms）の時間計算を行います｡

- 37 - V2.0

キャリブレーションステップは

ガイドカメラのピクセルサイズ､

CoolStep のガイドスピード (0.5)

キャリブレーションステップ (12)

ガイドスコープの焦点距離 (mm)を入力し OK を

クリックすることで計算されます。

詳しい操作に関しては PHD2 のサイトをご覧ください。（本項例：PHD2 v2.6.5）

- 38 - V2.0

運用中のチェックポイント

１.ベルトの状態確認

モーターを動かしているときにベルトが左右どちらかに振れていく場合は､赤道儀の微動軸とモ

ーター軸が並行ではないことが考えられます。

手動モジュールとモーターユニットを平行にして取り付けてください。

平行になるように調整します。

- 39 - V2.0

2.原点を示すバーニアの貼り付け

参考

AP 赤道儀は、目盛環がありませんのでモータードライブの初期位置に付属のバーニア目盛を貼り付ける

ことで使い始めまでの時間が短縮できます。

貼付手順

事前に望遠鏡で基準星を導入し､望遠鏡でその基準星を視野の中心に入れてから星図ソフトと同期します。

P.17 コントロール操作画面参照のこと

導入したら FindHome ボタンを押して赤道儀をホームポジションに移動させます。

赤道儀が止まったら電源を切ってバーニアシールを見やすい位置に貼り付けます。

次回からは赤道儀をバーニアに合わせ初期位置にして導入すると同期が簡単に出来るようになります。

注）赤道儀の据え付け精度によっては、導入後、目的の天体が視野の中心に入ってこない場合があります。

より正確に極軸を調整してください。

- 40 - V2.0

仕様一覧

CoolStep コントローラー本体

項目 スペック

電源電圧 DC12V～DC24V

最大電流 0.5Ａ～1.5A（１相あたり）

モーター出力コネクタ 4P キャノンタイプ×２ 1.2ｍ

導入最大速度 200 倍～800 倍

マイクロステップ数 256 分割

ポート USB1.1×１

RJ-11×１ガイド、ハンドパッド兼用

WIFI（技適準拠）

オートガイド端子 ST4 互換端子 0.5 倍速固定

使用モーター HB 型ステッピングモーター

コントロール可能プラネタリウムソフト ステラナビゲーター11

CielSykChart ver4.0

SkySafari Pro/Plus（アンドロイド、iOS）

その他 ASCOM に対応したアプリ

モーター＆プーリー関係

ＮＯ． 品名 項目 スペック

１ 赤緯/赤経駆動モーター モータータイプ バイポーラステッパータイプ

ステップ角 1.8 度

定格電流・フェーズ 0.8/Ａ or 1.5Ａ/相

定格電圧 5.4Ｖ

２ タイミングプーリー プーリー比 34：15

３ タイミングベルト 材質（本体） クロロプレンゴム

４ 材質（芯線） グラスファイバーコード

５

- 41 - V2.0

CoolStep 計算シート

導入最高速の設定に必要な計算が可能な Excel シートのサンプルです。

予告なく変更になる場合がございます。

- 42 - V2.0

著作権表示

CoolStep について

* Howard Dutton 氏の作成の ONSTEP を GNU GPL に基づき水谷全克が改変しています。

このプログラムはフリーソフトウェアです

あなたはそれを再配布したり、変更したりすることができます。

GNU 一般公衆利用許諾契約書の条項の下で

（ライセンスのバージョン 3 または すべてのそれ以降のバージョン）

このプログラムは有用であることを願って配布されていますが、いかなる保証もありません。

また、ソースコードの配布についていかなる制限を受けてはなりません。

GNU GPL の規定により本製品のファームウェア及び回路図を CD にて添付しております。

CoolStep における GNU General Public License version 3（GPLv3）に基づく

ソースコードの改変項目の記載表記

1.起動時、同期、導入、スピード変更 等の BEEP 音

2.MaxImDL 利用時のキャリブレーション時間の変更 20 秒対応

3.WEB デザイン変更、ギア比、モーターのステップ数等の入力項目の追加

4.Limits：(On/Off)の追加、GotoMeridian Flip：(On/Off)の追加

5.モーター回転方向の WEB 入力の追加

６.SSID 初期値の名称を CoolStep に変更

7. モーションタイプラプス用に駆動スピードを 0.5*、2*、3*、4*、6*、12*、24*の７速モード追加

詳細は GNU General Public License をご覧ください。

製作元 Copyright（C）2012 to 2018 Howard Dutton

2020 年 2 月 1 日版