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Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド Text Part Number: OL-11497-03-J

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Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

Text Part Number: OL-11497-03-J

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このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されて

いる表現、情報、および推奨事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないも

のとします。このマニュアルに記載されている製品の使用は、すべてユーザ側の責任になります。

対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。添付されていない場合には、代理店にご連絡ください。

FCC クラス A 適合装置に関する記述:この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス A デジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定してい

ます。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って

設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き

起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。

FCC クラス B 適合装置に関する記述:このマニュアルに記載された装置は、無線周波エネルギーを生成および放射する可能性があります。シスコシステムズの指示する設置手順に従わずに装置を設置した場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。こ

の装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス B デジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの仕様は、住宅地で使用したときに、このような干渉を防止する適切な保護を規定したものです。ただし、特定の設置条件におい

て干渉が起きないことを保証するものではありません。

シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラス A またはクラス B のデジタル装置に対する FCC 要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利が FCC 規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。

装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置ま

たはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起

きないようにしてください。

・干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。

・テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。

・テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。

・テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまた

はヒューズで制御されるようにします)。

米国シスコシステムズ社では、この製品の変更または改造を認めていません。変更または改造した場合には、FCC 認定が無効になり、さらに製品を操作する権限を失うことになります。

シスコシステムズが採用している TCP ヘッダー圧縮機能は、UNIX オペレーティング システムの UCB(University of California, Berkeley)パブリック ドメイン バージョンの一部として、UCB が開発したプログラムを最適化したものです。All rights reserved. Copyright © 1981,Regents of the University of California.

ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」と

して提供されます。シスコシステムズおよびこれら各社は、商品性や特定の目的への適合性、権利を侵害しないことに関する、または取

り扱い、使用、または取引によって発生する、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。

いかなる場合においても、シスコシステムズおよびその代理店は、このマニュアルの使用またはこのマニュアルを使用できないことに

よって起こる制約、利益の損失、データの損傷など間接的で偶発的に起こる特殊な損害のあらゆる可能性がシスコシステムズまたは代理

店に知らされていても、それらに対する責任を一切負いかねます。

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CCVP, the Cisco Logo, and the Cisco Square Bridge logo are trademarks of Cisco Systems, Inc.; Changing the Way We Work, Live, Play, and Learnis a service mark of Cisco Systems, Inc.; and Access Registrar, Aironet, BPX, Catalyst, CCDA, CCDP, CCIE, CCIP, CCNA, CCNP, CCSP, Cisco,the Cisco Certified Internetwork Expert logo, Cisco IOS, Cisco Press, Cisco Systems, Cisco Systems Capital, the Cisco Systems logo, Cisco Unity,Enterprise/Solver, EtherChannel, EtherFast, EtherSwitch, Fast Step, Follow Me Browsing, FormShare, GigaDrive, GigaStack, HomeLink, InternetQuotient, IOS, IP/TV, iQ Expertise, the iQ logo, iQ Net Readiness Scorecard, iQuick Study, LightStream, Linksys, MeetingPlace, MGX, NetworkingAcademy, Network Registrar, Packet, PIX, ProConnect, RateMUX, ScriptShare, SlideCast, SMARTnet, StackWise, The Fastest Way to IncreaseYour Internet Quotient, and TransPath are registered trademarks of Cisco Systems, Inc. and/or its affiliates in the United States and certain othercountries.

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C O N T E N T S

vCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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はじめに  xix

対象読者  xix

目的  xix

マニュアルの構成  xx

表記法  xxi

マニュアルの入手方法  xxiii

Cisco.com  xxiii

Product Documentation DVD  xxiii

マニュアルの発注方法  xxiv

シスコ製品のセキュリティ  xxv

シスコ製品のセキュリティ問題の報告  xxv

テクニカル サポート  xxvii

Cisco Technical Support & Documentation Web サイト  xxvii

Japan TAC Web サイト  xxviii

Service Request ツールの使用  xxviii

問題の重大度の定義  xxix

その他の資料および情報の入手方法  xxx

C H A P T E R 1 製品概要  1-1

概要  1-2

製品の概要  1-3

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Contents

viCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

形状および機能の概要  1-7

シャーシ  1-8

RP およびラインカード スロット  1-8

SFC スロット  1-8

アラーム カード スロット  1-8

シャーシ バックプレーン  1-9

電源  1-9

冷却  1-9

マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック  1-10

SFC のタイプ  1-10

システムの非冗長構成および冗長構成  1-11

スイッチ ファブリックのスイッチング容量およびルータのタイプ  1-12

スイッチ ファブリックの冗長性  1-12

MBus  1-13

オン /オフの制御  1-13

装置の検出  1-13

コードのダウンロード  1-14

診断  1-14

環境モニタリングおよびアラーム  1-14

RP  1-15

RP の機能  1-15

RP のタイプ  1-16

GRP  1-16

GRP のメモリ コンポーネント  1-19

システム ステータス LED  1-21

ソフト リセット スイッチ  1-23

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viiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Contents

PCMCIA スロット  1-24

非同期シリアル ポート  1-24

イーサネット ポート  1-25

PRP  1-26

PRP のメモリ コンポーネント  1-29

システム ステータス LED  1-31

ソフト リセット スイッチ  1-32

フラッシュ ディスク スロット  1-33

イーサネット ポート  1-34

非同期シリアル ポート  1-34

ラインカード  1-35

アラーム カード  1-37

アラーム出力機能  1-38

CSC および SFC のステータス  1-38

アラーム カードのステータス  1-39

電源モニタリング  1-39

アラーム リレー コンタクト コネクタ  1-39

電源サブシステム  1-40

AC 電源サブシステム  1-41

AC PDU  1-41

AC 入力電源装置  1-43

DC 電源サブシステム  1-45

DC PDU  1-45

DC 入力 PEM  1-47

配電  1-50

ブロワー モジュール  1-51

エアー フィルタ  1-53

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Contents

viiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ケーブル管理システム  1-55

FRU  1-57

技術仕様  1-57

C H A P T E R 2 インストレーションの準備  2-1

工具および機器  2-2

安全に関する注意事項  2-3

一般的な安全上の注意  2-3

適合規格および安全に関する情報  2-5

レーザーに関する注意事項  2-5

持ち運びに関する注意事項  2-5

静電破壊の防止  2-6

静電気防止用ストラップの接続  2-7

電気機器の安全な取り扱い  2-8

設置環境の条件  2-9

環境に関する注意事項  2-9

エアーフロー  2-9

温度および湿度  2-10

ラックマウントに関する注意事項  2-10

装置ラックのタイプ  2-10

装置の寸法および設置場所のレイアウト  2-11

換気  2-13

電源接続に関する注意事項  2-13

AC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項  2-14

DC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項  2-15

アース接続  2-16

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ixCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Contents

設置場所の配線  2-18

EMI  2-19

距離制限  2-19

ルータの開梱と再梱包  2-20

設置場所の準備に関するチェックリスト  2-21

C H A P T E R 3 ルータのインストレーション  3-1

ルータの設置  3-2

ラックマウント ブラケットの取り付け(任意)  3-3

必要な工具および機器  3-3

ラックマウント ブラケットの取り付け(任意)  3-3

中央マウント ブラケットの取り付け(任意)  3-6

必要な工具および機器  3-7

中央マウント ブラケットの取り付け(任意)  3-7

ラックへのシャーシの設置  3-8

卓上または平面でのシャーシの設置  3-10

補助的な接合 /アース接続  3-11

RP およびラインカードのケーブル接続  3-14

アラーム カード ケーブルの接続  3-17

コンソールおよび補助ポートの接続  3-18

GRP のコンソール ポートおよび補助ポート  3-18

GRP のコンソール ポートの信号  3-20

GRP の補助ポートの信号  3-20

PRP のコンソール ポートおよび補助ポート  3-21

PRP のコンソール ポートの信号  3-23

PRP の補助ポートの信号  3-24

フラッシュ メモリ カードの取り付け  3-24

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Contents

xCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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GRP のイーサネット ネットワーク接続  3-26

PRP のイーサネット ネットワーク接続  3-30

PRP のイーサネット接続  3-31

AC 電源接続  3-35

DC 電源接続  3-38

ルータの電源投入  3-41

ルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション  3-44

Cisco IOS ソフトウェア イメージ  3-44

システム起動前の確認事項  3-45

起動プロセスの概要  3-46

ルータの起動および初期状態の確認  3-46

RP の英数字 LED  3-48

RP の LED を使用する RP インターフェイス  3-50

System Configuration Dialogue  3-54

外部ネットワーク インターフェイス  3-55

手動によるシステムの起動  3-55

有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージの検索  3-55

Cisco IOS ソフトウェア イメージからの起動  3-57

ルータの設定  3-58

作業を始める前に  3-58

setup コマンド  3-58

グローバル コンフィギュレーション モード  3-59

Cisco IOS のユーザ インターフェイス  3-60

ユーザ インターフェイスのコマンド モード  3-60

ユーザ EXEC モード  3-61

特権 EXEC モード  3-61

グローバル コンフィギュレーション モード  3-62

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xiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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Contents

インターフェイス コンフィギュレーション モード  3-62

サブインターフェイス コンフィギュレーション モード  3-62

ROM モニタ モード  3-62

設定変更  3-63

対話型 setup コマンド スクリプトの例  3-64

グローバル パラメータの設定  3-67

ホスト名  3-67

パスワード  3-68

プロトコル  3-69

ネットワーク インターフェイスの設定  3-69

GRP のイーサネット インターフェイス  3-69

PRP のイーサネット インターフェイス  3-70

ラインカード インターフェイス  3-70

ソフトウェア バージョンの確認  3-72

show version コマンド  3-73

実行コンフィギュレーションの設定値の確認  3-73

show running-config コマンドの例  3-74

実行コンフィギュレーションの設定を NVRAM に保存する方法  3-75

実行コンフィギュレーションの設定値の表示  3-75

show startup-config コマンド  3-76

RP のフラッシュ メモリ カードの使用方法  3-78

RP へのフラッシュ メモリ カードの取り付け  3-78

RP からのフラッシュ メモリの取り外し  3-79

フラッシュ メモリ カードのフォーマット  3-79

ブート イメージの指定  3-81

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Contents

xiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

フラッシュ メモリのコンソール コマンド  3-82

フラッシュ メモリからの起動  3-84

ファイルのコピー  3-85

Cisco IOS ソフトウェア イメージのコピー  3-87

Cisco IOS ソフトウェア アップデートのコピー  3-88

RP メモリおよびフラッシュ メモリ カード間でのファイル コピー  3-91

RP の NVRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合  3-91

RP の DRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合  3-94

フラッシュ メモリ カードから RP の NVRAM にコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合  3-95

フラッシュ メモリ カード上のロックされたブロック  3-96

詳細情報の入手先  3-97

Cisco IOS ソフトウェアの設定およびサポート  3-97

C H A P T E R 4 インストレーションのトラブルシューティング  4-1

その他の設定作業  4-2

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定  4-2

ブート フィールドの設定値  4-4

コンフィギュレーション レジスタの設定値  4-7

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット  4-9

パスワードを忘れた場合の回復手順  4-12

サブシステムによる問題の解決  4-17

起動時の問題の特定  4-18

LED による情報収集  4-19

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xiiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Contents

AC 入力電源装置の LED  4-20

DC 入力 PEM の LED  4-21

ブロワー モジュールの LED  4-23

アラーム カードの LED  4-24

RP の英数字 LED ディスプレイ  4-25

電源サブシステムのトラブルシューティング  4-26

AC 入力電源サブシステムのトラブルシューティング  4-26

DC 入力 PEM のトラブルシューティング  4-29

プロセッサ サブシステムのトラブルシューティング  4-32

RP のトラブルシューティング  4-32

ラインカードのトラブルシューティング  4-35

アラーム カードによるトラブルシューティング  4-37

アラーム カード ステータスのモニタ  4-37

スイッチ ファブリック ステータスのモニタ  4-38

アラーム ステータス(CRITICAL、MAJOR、MINOR)のモニタ  4-38

冷却サブシステムのトラブルシューティング  4-39

C H A P T E R 5 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ  5-1

診断機能の概要  5-3

FPGA の概要  5-4

診断機能の使用方法  5-7

診断イメージの取得および保存  5-7

ラインカードの FPGA イメージのアップグレード  5-7

diag コマンドの使用方法  5-9

Cisco 12000 シリーズ ルータのラインカード  5-9

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Contents

xivCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Cisco 12000 シリーズ ルータの RP  5-10

Cisco 12000 シリーズ ルータの SFC および CSC  5-10

diag コマンド リファレンス  5-10

出力例  5-14

C H A P T E R 6 ルータのメンテナンス  6-1

ルータの電源切断  6-3

Cisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け  6-4

エアー フィルタの清掃と交換  6-8

ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け  6-11

ブロワー取り付けのトラブルシューティング  6-14

AC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け  6-15

取り付けに関する注意事項  6-15

電源装置および PDU の互換性  6-16

アップグレード キットの取り付け  6-18

AC PEM の取り外しおよび取り付け  6-20

AC 電源装置取り付けのトラブルシューティング  6-24

AC PDU の取り外しおよび取り付け  6-25

DC PEM の取り外しおよび取り付け  6-33

DC 電源装置取り付けのトラブルシューティング  6-37

PDU の取り外しおよび取り付け  6-38

RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け  6-47

工具および機器  6-48

RPまたはラインカードの取り外し  6-48

RP またはラインカードの取り付け  6-50

RP またはラインカードの追加  6-52

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xvCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Contents

ラインカード ケーブル管理ブラケットの取り付け  6-53

ラインカードのケーブル接続  6-55

CSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け  6-58

工具および機器  6-59

CSC の取り外しおよび取り付け  6-59

CSC の取り外し  6-60

CSC の取り付け  6-61

CSC の取り付けの確認  6-63

SFC の取り外しおよび取り付け  6-64

SFC の取り外し  6-65

SFC の取り付け  6-66

SFC の取り付けの確認  6-67

アラーム カードの取り外しおよび取り付け  6-68

アラーム カードの取り外し  6-69

アラーム カードの取り付け  6-69

アラーム カードの取り付けの確認  6-70

シャーシの取り外しおよび取り付け  6-71

工具および機器  6-71

作業を始める前に  6-72

交換用シャーシ側での準備  6-72

故障したシャーシ側での準備  6-73

PDU の電源切断  6-73

RP のケーブルの取り外し  6-73

ラインカードのインターフェイス ケーブルの取り外し  6-74

アラーム カード ケーブルの取り外し  6-74

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Contents

xviCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

システム コンポーネントの移設  6-74

RP およびラインカードの移設  6-75

CSC、SFC、およびアラーム カードの移設  6-76

電源モジュールの移設  6-76

ブロワー モジュールの移設  6-77

PDU の移設  6-77

補助的な接合およびアース接続の取り外し  6-77

シャーシの取り外し  6-77

卓上または平面からのシャーシの搬出  6-77

装置ラックからのシャーシの搬出  6-78

交換用シャーシの設置  6-79

卓上または平面でのシャーシの設置  6-79

装置ラックへのシャーシの設置  6-79

補助的な接合アース ケーブルの接続  6-80

交換用シャーシのケーブル接続  6-80

RP のケーブル接続  6-80

アラーム カードのケーブル接続  6-80

ラインカードのネットワーク インターフェイス ケーブル接続  6-80

ルータの電源接続  6-80

ブロワー モジュールの取り付け  6-81

ルータの再起動  6-81

RP およびラインカードのメモリの拡張  6-81

A P P E N D I X A 技術仕様  A-1

仕様  A-2

アラーム カード アラーム リレー コネクタの仕様  A-6

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xviiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Contents

ルータ性能のアップグレードおよびモデルの識別  A-7

I N D E X 索引

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Contents

xviiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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xixCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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はじめに

対象読者

『Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド』は、シスコ ルータのハードウェアの設置を担当する技術者およびシステム管理者を対象としています。

読者は、ルータおよびスイッチ ベースのハードウェアの設置および設定について、豊富な経験があることを前提としています。また、電子回路および配線手順

に精通しており、かつ電子機器技術者としての経験を積んでいる必要がありま

す。

目的

このインストレーション コンフィギュレーション ガイドでは、ルータのハードウェアの設置手順、基本的なスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの作成手順、および初めてルータを起動するときの手順について説明します。

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はじめに

マニュアルの構成

xxCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

マニュアルの構成

『Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド』の構成は、次のとおりです。

• 第 1 章「製品概要」 — Cisco 12006/12406 ルータについて、システムの概要を示します。さらに、電源システム、冷却システム、Gigabit Route Processor(GRP; ギガビット ルート プロセッサ)、Performance Route Processor(PRP; パフォーマンス ルート プロセッサ)、Clock and Scheduler Card(CSC; クロックスケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カードなど、主要なコンポーネントの物理特性および機能の概要を示します。

• 第 2 章「インストレーションの準備」 — 安全上の注意事項、設置場所の電源要件、環境要件、ケーブル接続、ラックマウント、ESD(静電気放電)、開梱、サイト ログ、設置場所の準備に関するチェックリストについて説明します。

• 第 3 章「ルータのインストレーション」 — Cisco 12006/12406 ルータを初めて設置し、設定する手順について説明します。

• 第 4 章「インストレーションのトラブルシューティング」 — インストレーション時に問題が発生した場合に、原因を突き止めて解決する方法について

説明します。

• 第 5 章「Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ」 — Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのフィールド診断プログラムをロードして実行する方法について説明します。

• 第 6 章「ルータのメンテナンス」 — Field-Replaceable Unit(FRU)レベルでの安全、FRU およびアセンブリの取り外し /取り付け手順、および FRU/デバイスのトラブルシューティングを行い、動作を確認する手順について説明

します。

• 付録 A「技術仕様」 — Cisco 12006/12406 ルータの技術仕様およびコネクタケーブル仕様を示します。

• 索引

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xxiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

はじめに

表記法

表記法

このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。

• Ctrl- は、Ctrl キーを表します。たとえば、Ctrl-z というキーの組み合わせは、Ctrl キーを押しながら z キーを押すことを意味します。

コマンドの説明では、次の表記法を使用しています。

• システム プロンプトが含まれている例は、ユーザがプロンプトに対してコマンドを入力する、対話型セッションを表します。システム プロンプトは、EXEC コマンド インタープリタの現在のレベルを表します。

たとえば、router> というプロンプトは、現在ユーザ レベルであることを表し、router# というプロンプトは、現在イネーブル レベルであることを表します。イネーブル レベルにアクセスするには、通常、パスワードが必要です。詳細については、関連するソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルおよびリファレンス マニュアルを参照してください。

• コマンドおよびキーワードは、太字で示しています。

• ユーザが値を指定する引数は、イタリック体で示しています。

• 角カッコ([ ])の中の要素は、省略可能です。

• 必ずどれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコ({ })で囲み、縦棒(|)で区切って示しています。

例では、次の表記法を使用しています。

• コンソール画面に表示される端末セッションおよび例は、screen フォントで示しています。

• ユーザが入力する情報は、太字の screen フォントで示しています。

• パスワードのように、出力されない文字は、かぎカッコ(< >)で囲んで示しています。

• システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコ([ ])で囲んで示しています。

• 行の先頭にある感嘆符(!)は、コメント行を表します。

注意 「要注意」の意味です。機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項

が記述されています。

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はじめに

表記法

xxiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介してい

ます。

ワンポイント・アドバイス 「時間の節約に役立つ操作」です。記述されている操作を実行すると時間を節約

することができます。

警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。

機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防

止対策に留意してください。

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xxiiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

はじめに

マニュアルの入手方法

マニュアルの入手方法

シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手することができます。また、テクニカル サポートおよびその他のテクニカル リソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情

報を入手する方法について説明します。

Cisco.comシスコの最新のマニュアルは、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/techsupport

シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com

http://www.cisco.com/jp

シスコの Web サイトの各国語版へは、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/public/countries_languages.shtml

Product Documentation DVDシスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Product Documentation DVD パッケージでご利用いただけます。Product DocumentationDVD は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。

Product Documentation DVD は、ポータブル メディアに収容された、技術的な製品マニュアルの総合的なライブラリです。この DVD を使用すると、シスコ製品の各種バージョンのハードウェアのインストレーション、ソフトウェアのインス

トール、設定、およびコマンドに関するガイドにアクセスし、HTML で技術マニュアルを表示できます。DVD を使用することで、インターネットに接続しなくてもシスコの Web サイトと同じマニュアルを参照できます。製品によっては、マニュアルの PDF バージョンも用意されています。

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はじめに

マニュアルの入手方法

xxivCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Product Documentation DVD は単一製品として、またはサブスクリプションとして入手できます。Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Ordering ツールまたは Cisco Marketplace から Product Documentation DVD(Customer Order Number DOC-DOCDVD=)を発注できます。

Cisco Ordering ツール:

http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/

Cisco Marketplace:

http://www.cisco.com/go/marketplace/

マニュアルの発注方法

Cisco.com に登録されている場合、2005 年 6 月 30 日から、次の URL にある CiscoMarketplace の Product Documentation Store でシスコ製品のマニュアルを発注できます。

http://www.cisco.com/go/marketplace/

Ordering ツールを使用したマニュアルの発注も引き続きサポートされています。

• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Ordering ツールからマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/

• Ordering ツールを使用したマニュアルの発注方法については、次の URL を参照してください。

http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm

• Cisco.com に登録されていない場合、製品を購入された代理店へお問い合わせください。

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xxvCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

はじめに

シスコ製品のセキュリティ

シスコ製品のセキュリティ

シスコでは、無償の Security Vulnerability Policy ポータルを次の URL で提供しています。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.html

このサイトから、以下のタスクを実行できます。

• シスコ製品における脆弱性を報告する。

• シスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける。

• シスコからのセキュリティ情報を入手するために登録を行う。

シスコ製品に関するセキュリティ勧告および注意のリストが以下の URL で確認できます。

http://www.cisco.com/go/psirt

勧告および注意事項が変更された際に、リアルタイムで確認したい場合は、以下

の URL から Product Security Incident Response Team Really Simple Syndication(PSIRT RSS)にアクセスできます。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_psirt_rss_feed.html

シスコ製品のセキュリティ問題の報告

シスコでは、安全な製品を提供することを目指しています。製品のリリース前に

社内でテストを実施し、すべての脆弱性を迅速に修正するように努めておりま

す。お客様がシスコ製品の脆弱性を発見したと思われる場合は、次の PSIRT にご連絡ください。

• 緊急度の高い問題 — [email protected]

緊急度の高い問題とは、システムが激しい攻撃を受けている状態、または急

を要する深刻なセキュリティの脆弱性を報告する必要がある状態を指しま

す。それ以外の状態はすべて、緊急度の低い問題とみなされます。

• 緊急度の低い問題 — [email protected]

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はじめに

シスコ製品のセキュリティ

xxviCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

緊急度の高い問題の場合、次の電話番号で PSIRT に問い合わせることができます。

• 1 877 228-7302

• 1 408 525-6532

ヒント お客様が第三者に知られたくない情報をシスコに送信する場合、Pretty Good Privacy(PGP)または PGP と互換性のある製品を使用して情報を暗号化することを推奨します。PSIRT は、PGP バージョン 2.x ~ 8.x と互換性のある暗号化情報を取り扱うことができます。

無効な暗号鍵または失効した暗号鍵は使用しないでください。PSIRT と通信する際は、次の URL にある Security Vulnerability Policy ページの Contact Summary にリンクされている有効な公開鍵を使用してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/products_security_vulnerability_policy.htm

このページのリンクに、現在使用されている PGP 鍵の ID があります。

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xxviiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

はじめに

テクニカル サポート

テクニカル サポートCisco Technical Support では、評価の高い 24 時間体制のテクニカル サポートを提供しています。Cisco.com の Cisco Technical Support & Documentation Web サイトでは、広範囲にわたるオンラインでのサポート リソースを提供しています。さらに、シスコシステムズとサービス契約を結んでいる場合は、Technical AssistanceCenter(TAC)のエンジニアによる電話サポートも提供されます。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーにお問い合わせください。

Cisco Technical Support & Documentation Web サイトCisco Technical Support & Documentation Web サイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに

関する技術上の問題の解決に役立てることができます。この Web サイトは 24 時間ご利用いただけます。次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/techsupport

Cisco Technical Support & Documentation Web サイト上のツールにアクセスする際は、いずれも Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン ID またはパスワードを取得していない場合は、次のURL で登録手続きを行ってください。

http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do

(注) テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、Cisco Product Identification(CPI)ツールを使用して、製品のシリアル番号をご確認ください。CPI ツールへは、Documentation & Tools の下にある Tools & Resources リンクをクリックして、Cisco Technical Support & Documentation Web サイトからアクセスできます。Alphabetical Index ドロップダウン リストから Cisco Product Identification Tool を選択するか、Alerts & RMAs の下にある Cisco Product Identification Tool リンクをクリックしてください。CPI ツールは、製品 ID またはモデル名、ツリー表示、または特定の製品に対する show コマンド出力のコピー & ペーストによる 3 つの検索オプションを提供します。検索結果には、シリアル番号のラベルの場所がハ

イライトされた製品の説明図が表示されます。テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、製品のシリアル番号のラベルを確認し、メモなどに控えてお

いてください。

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はじめに

テクニカル サポート

xxviiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Japan TAC Web サイトJapan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC

Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/jp/go/tac

サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、JapanTAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。

Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。

http://www.cisco.com/jp/register/

Service Request ツールの使用オンラインの TAC Service Request ツールを使えば、S3 および S4 の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。状況をご説明いただくと、TACService Request ツールが推奨される解決方法を提供します。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、シスコの技術者が対応します。TACService Request ツールは次の URL からアクセスできます。

http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest

問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 および S2 の問題にはシスコの技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。

電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。

アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)EMEA:+32 2 704 55 55米国: 1 800 553-2447

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xxixCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

はじめに

テクニカル サポート

TAC の連絡先一覧については、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/techsupport/contacts

問題の重大度の定義

すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。

重大度 1(S1) — ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。

重大度 2(S2) — ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内

にフルタイムで問題の解決にあたります。

重大度 3(S3) — ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。

重大度 4(S4) — シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどま

たはまったくない場合。

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はじめに

その他の資料および情報の入手方法

xxxCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

その他の資料および情報の入手方法

シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができま

す。

• Cisco Marketplace では、さまざまなシスコの書籍、参考資料、マニュアル、およびロゴ入り商品を提供しています。Cisco Marketplace には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/marketplace/

• Cisco Press では、ネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があ

ります。Cisco Press の最新の出版情報などについては、次の URL からアクセスしてください。

http://www.ciscopress.com

• 『Packet』は、シスコシステムズが発行するテクニカル ユーザ向けの季刊誌で、インターネットやネットワークへの投資を最大限に活用するのに役立ち

ます。『Packet』には、ネットワーク分野の最新動向、テクノロジーの進展、およびシスコの製品やソリューションに関する記事をはじめ、ネットワーク

の配置やトラブルシューティングのヒント、設定例、お客様の事例研究、認

定やトレーニングに関する情報、および多数の詳細なオンライン リソースへのリンクが盛り込まれています。『Packet』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/packet

• 『iQ Magazine』は、シスコのテクノロジーを使って収益の増加、ビジネス効率の向上、およびサービスの拡大を図る方法について学ぶことを目的とし

た、シスコシステムズが発行する成長企業向けの季刊誌です。この季刊誌

は、実際の事例研究や事業戦略を用いて、これら企業が直面するさまざまな

課題や、問題解決の糸口となるテクノロジーを明確化し、テクノロジーの投

資に関して読者が正しい決断を行う手助けをします。『iQ Magazine』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/go/iqmagazine

または次の URL でデジタル版をご覧いただけます。

http://ciscoiq.texterity.com/ciscoiq/sample/

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xxxiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

はじめに

その他の資料および情報の入手方法

• 『Internet Protocol Journal』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けに、シスコシステムズが発行する季刊

誌です。『Internet Protocol Journal』には、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/ipj

• シスコシステムズが提供するネットワーク製品およびカスタマー サポートサービスについては、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/products/index.html

• Networking Professionals Connection は、ネットワーキング専門家がネットワーキング製品やネットワーキング技術に関する質問、提案、情報をシスコ

の専門家および他のネットワーキング専門家と共有するためのインタラク

ティブな Web サイトです。ディスカッションに参加するには、次の URL にアクセスしてください。

http://www.cisco.com/discuss/networking

• シスコシステムズは最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施し

ています。トレーニングの最新情報については、次の URL からアクセスしてください。

http://www.cisco.com/en/US/learning/index.html

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はじめに

その他の資料および情報の入手方法

xxxiiCisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Page 33: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

C H A P T E R

1-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

1製品概要

この章では、Cisco 12006/12406 シリーズ ルータの概要を紹介します。ルータ ハードウェアおよび主要コンポーネントの物理構成と、ハードウェア関連の機能の概

要について説明します。

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第 1章 製品概要概要

1-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

概要

このマニュアルの対象となるのは、Cisco 12006/12406 シリーズ ルータで、次のルータが含まれます。

• オリジナルの Cisco 12006/12406 シリーズ ルータ

• Cisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータ。拡張シリーズ ルータでは、電源装置の容量が増加され、ブロワー モジュールがより強力になり、前面扉が新しくなっています。

(注) わかりやすくするため、ほとんどの図で前面扉は省略してあります。

2 種類のルータ モデルは、ルータに搭載されたスイッチ ファブリックのスイッチング容量が異なります。

• Cisco 12006 ルータ — 2.5 Gbps のスイッチ ファブリック

• Cisco 12406 ルータ — 10 Gbps のスイッチ ファブリック

これらのルータは、容量関係の違いを除き、内容的には同じです。各ルータの違

いが特に明記されない限り、このマニュアルに記載された情報はすべてのルータ

に当てはまります。

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1-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要製品の概要

製品の概要

Cisco 12006/12406 ルータ(図 1-1を参照)は、Cisco 12000 シリーズ ルータファミリーに属します。これらのルータの目的は、インターネットおよび企業バック

ボーンを 155 Mbps(OC-3/STM-1)、622 Mbps(OC-12/STM-4)、2.4 Gbps(OC-48/STM-16)、および 10 Gbps(OC-192/STM)の速度に拡張することです。

図 1-1 Cisco 12006/12406 ルータ(前面図)

1 ラインカード スロット(5) 5 アラーム カード スロット(2)

2 RP スロット 6 電源モジュール ベイ(2)

3 ブロワー モジュール 7 CSC スロット(2)

4 SFC スロット(3) 8 ケーブル管理ブラケット

1013

44

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

8 3

6

1 2

7

45

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第 1章 製品概要製品の概要

1-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

7 フィート(2.15 m)の標準装置ラック 1 つに、シャーシの高さ 18.5 インチ(46.9cm)の Cisco 12006/12406 ルータを 4 台搭載できます。

Cisco 12006/12406 ルータは、大部分の Cisco IOS ソフトウェア アップグレードについて、システム ソフトウェアのダウンロードが可能なので、新しい Cisco IOSイメージをリモートでダウンロードして保存し、起動できます。

Cisco 12006/12406 ルータの主要な機能は次のとおりです。

• Route Processor(RP; ルート プロセッサ) — スロット 5(最下部のスロット)が第 1 RP 用の推奨スロットです。ルータに冗長 RP を装備する場合は、5 つある標準のラインカード スロットのうち、任意のスロットに搭載できます。

• ラインカード — CO-192ラインカードを最大 5 つ、冗長 RP を搭載する場合は最大 4 つ搭載できます。これらのスロットは Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)対応なので、搭載されたカードのホットスワップが可能です。ルータの電源をオンにしたまま、故障したカードを取り外して交

換できます。

• Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード) および SwitchFabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード) — CSC 専用のホットスワップ対応スロット× 2、SFC 専用のホットスワップ対応スロット× 3

(注) Cisco 12006 ルータは 2.5 Gbps のスイッチ ファブリックを使用し、Cisco 12406 ルータは 10 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。同一シャーシに 2.5 Gbps の SFC と 10 Gbps の SFC を混在させることはできません。タイプの異なる SFC を混在させた場合、ルータは動作しません。

(注) CSC を 1 つだけ搭載してルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 CSC スロットに CSC ブランク フィラー(MAS-GSR6-CSCBLNK=)を取り付ける必要があります。

• 専用のアラーム カード スロット× 2(1+1 の冗長構成が可能)

• アラームおよび LED — カード ケージ、CSC ベイ、および SFC ベイの動作範囲に対応するアラームおよび LED

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1-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要製品の概要

• ホットスワップ対応の AC 入力電源装置または DC 入力 PEM(パワー エントリ モジュール)× 2

(注) AC 入力電源装置または DC 入力 PEM が 1 台だけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。

• 電源モジュールおよびそのほかの Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)は、エア ブロワー モジュールと Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)を除いてすべて、シャーシ前面から取り外すことができます。

• 電源コネクタはすべて、シャーシの背面の PDU にあります(図 1-2 を参照)。

• 拡張モデルには新しいデザインの前面扉が付いており、ルータのケーブル接

続は扉で隠されます。扉は右開きと左開きのどちらでも取り付けることがで

きます。

• Network Equipment Building System — Cisco 12006/12406 ルータは燃焼性、構造、および電子回路に関して、SR-3580 で定義されている NEBS 基準レベル3 の要件を満たしています。

• 電磁適合性および静電気放電の適合性 — Cisco 12006/12406 ルータは、製品とパッケージの両方について放射、耐性、および ESD(静電気放電)の規格に適合しています。

• 接合およびアース — 安全性、回路保護、雑音電流、信頼性、および運用に関して適合している接合およびアースです。

• 環境モニタ — Cisco 12006/12406 ルータは、動作温度、湿度に関して環境モニタ規格に適合していて、温度 /湿度(発熱量は除く)の変化に対処します。

• 衝撃および震動 — Cisco 12006/12406 ルータは動作範囲、取り扱い、および耐震規格に関して、NEBS(GR-63-Core のゾーン 4)に基づいた衝撃および震動テストが完了しています。これらのテストは地震環境および基準、オ

フィスの震動および基準、輸送時の震動および基準、梱包された装置の衝撃

基準に関して行われました。

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第 1章 製品概要製品の概要

1-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-2 Cisco 12006/12406 ルータ(背面図)

• 光ファイバ ケーブル管理機能 — 高密度光ファイバ FE(ファスト イーサネット)ポートをサポートする光ファイバ ケーブル管理機能

• 最新の 1.275 インチ ピッチのラインカードは、前面パネル アダプタ カバーを追加することによってラインカード ケージに収まります。ラインカードアダプタ カバーは、1.275 インチのラインカードに付属しています。

1 ブロワー モジュール 4 排気口

2 ブロワー モジュールの LED 5 PDU(ブロワー モジュールの奥、AC PDU の場合)

3 ブロワー モジュールのハンドル – –

1011

14

HIGH SPEED BLOWER

3

4

1

2 5

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1-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要形状および機能の概要

形状および機能の概要

ここでは、Cisco 12006/12406 ルータの主要なハードウェア コンポーネントとその機能について説明します。

• シャーシ(p.1-8)

• マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック(p.1-10)

• MBus(p.1-13)

• RP(p.1-15)

• ラインカード(p.1-35)

• アラーム カード(p.1-37)

• 電源サブシステム(p.1-40)

• ブロワー モジュール(p.1-51)

• エアー フィルタ(p.1-53)

• ケーブル管理システム(p.1-55)

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第 1章 製品概要シャーシ

1-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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シャーシ

Cisco 12006/12406 ルータのシャーシは、2 つの内蔵型カード ケージおよび 2 つの電源モジュール ベイで構成されるキャビネットです(図 1-1 を参照)。

RP およびラインカード スロットRP およびラインカードのケージには、ユーザ側で構成できる 6 スロットがあり、RP を 1 つ、ラインカードを最大 5 つサポートします。ラインカード上のネットワーク インターフェイスがルータのスイッチ ファブリックを外部ネットワークに接続します。RP の役割の詳細については、「RP」(p.1-15)を参照してください。ラインカードの役割の詳細については、「ラインカード」(p.1-35)を参照してください。

(注) Cisco 12006/12406 ルータで使用するラインカードは、ほかの Cisco 12000 シリーズ ルータと互換性があります。

SFC スロットスイッチ ファブリックの回路は 5 つのファブリック カード スロットに組み込まれています。2 つは CSC 用、3 つは SFC 用です(図 1-1 を参照)。スイッチ ファブリックの回路の役割の詳細については、「マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック」(p.1-10)を参照してください。

アラーム カード スロットCisco 12006/12406 ルータにはアラーム カードが 2 つ備わっています。これらのカードは、CSC スロットのすぐ下で隣り合って、2 つのカード スロットに搭載されています(図 1-1 を参照)。アラーム カードの役割の詳細については、「アラーム カード」(p.1-37)を参照してください。

(注) 2 つのアラーム カードは、CSC カード ケージの 2 つの CSC スロットの下に搭載されていますが、スイッチ ファブリックには含まれません。

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1-9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要シャーシ

シャーシ バックプレーンカード ケージはすべて、シャーシ背面にあるパッシブのシステム バックプレーンを通じて、電気的に結合されます。ルータ シャーシ内のほとんどすべての配線および回路が、シャーシ バックプレーンに含まれているか、またはシャーシバックプレーンに接続されています。シャーシ バックプレーンは、シャーシ内のすべてのカードおよびブロワー モジュールに DC 電力を配分すると共に、内部システム Maintenance Bus(MBus; メンテナンス バス)を通じて、ネットワーク データおよびシステム通信の両方について、カード間の物理通信パスを提供します。

電源

Cisco 12006/12406 ルータは、AC 入力電源システムまたは DC 入力電源システムのどちらの構成も可能なので、電源モジュール ベイには AC 入力電源モジュールまたは DC 入力 PEM のどちらでも搭載できます。電源サブシステムの詳細については、「電源サブシステム」(p.1-40)を参照してください。

注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置

のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳し

くは代理店までご連絡ください。

冷却

Cisco 12006/12406 ルータには、シャーシ内部に空気を行き渡らせるブロワー モジュールが備わっています。ブロワー モジュールはシャーシ背面にある取り外し可能なモジュールです(図 1-2 を参照)。ブロワー モジュールの詳細については、「ブロワー モジュール」(p.1-51)を参照してください。

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第 1章 製品概要マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック

1-10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリックCisco 12006/12406 ルータのスイッチ ファブリック回路は、ラインカードと RP 間を同期ギガビット速度で相互接続します。スイッチ ファブリックの回路は 5 つのファブリック カード スロットに組み込まれています。2 つは CSC 用、3 つはSFC 用です(図 1-3 を参照)。

図 1-3 CSC および SFC ベイ

SFC のタイプCSC は、シャーシの左下、CSC 0 および CSC 1 というラベルの半幅スロットに搭載されます。RP およびラインカード ケージの真下、アラーム カード ベイの真上です。3 つの SFC は、シャーシの右下、SFC 0、SFC 1、SFC 2 というラベルの半幅スロットに搭載されます。

(注) Cisco 12006/12406 ルータを稼働させるには、SFC とアラーム カードのほかに、CSC カードを少なくとも 1 つは搭載しておく必要があります。

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

5708

4

SFCCSC

CSCSFC

SFC

2

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

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1-11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック

CSC に組み込まれている機能は、次のとおりです。

• システム クロック — ラインカード間、またはスイッチ ファブリックを介した RPとラインカード間のデータ転送を同期化します。冗長 CSC を装備しているシステムでは、一方のシステム クロックで障害が発生しても他方のクロックが引き継げるように、2 つのシステム クロックが同期化されます。システム クロック信号はすべてのラインカード、RP、および SFC に送信されます。

• スケジューラ — ラインカードから送られてきたスイッチ ファブリックへのアクセス要求を処理します。スケジューラはラインカードからスイッチ ファブリックへのアクセス要求を受信すると、ラインカードにいつスイッチ ファブリックへアクセスさせるかを決定します。

• スイッチ ファブリック — ラインカード間または RP とラインカード間でユーザ トラフィックを伝送します。SFC にはスイッチ ファブリック回路だけが組み込まれています。CSC からスケジューリング情報およびシステムクロック情報を受け取ります。

SFC に組み込まれているのは、スイッチ ファブリック回路だけであり、この回路がラインカード間または RP とラインカード間でユーザ トラフィックを伝送します。SFC は CSC からスケジューリング情報およびシステム クロックを受け取ります。

システムの非冗長構成および冗長構成

Cisco 12006/12406 ルータは、2 種類のシステム構成が可能です。

1. CSC と電源装置をそれぞれ 1 つずつ搭載した非冗長構成。

Cisco 12006/12406 ルータを発注すると、デフォルトでは非冗長構成のシステムが出荷されます。

2. CSC と電源装置をそれぞれ 2 つずつ搭載した冗長構成。

冗長構成の場合、システムに CSC と電源装置をそれぞれ 2 つずつ搭載することによって、EMI の適合要件と冷却要件が満たされます。

非冗長構成の場合、第 2(未使用の)CSCスロットまたは第 2(未使用の)電源装置ベイのどちらか(あるいは両方)にブランク フィラーを取り付けた場合にかぎり、EMI の適合要件と冷却要件が満たされます。

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第 1章 製品概要マルチギガビット クロスバー スイッチ ファブリック

1-12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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(注) CSC を 1 つだけ搭載してルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 CSC スロットに CSC ブランク フィラー(MAS-GSR6-CSCBLNK=)を取り付ける必要があります。

スイッチ ファブリックのスイッチング容量およびルータのタイプCisco 12006 ルータは 2.5 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。この場合、各 CSC または SFC は 2.5 Gbps 全二重で、システムの各ラインカードに接続します。2.5 Gbps のスイッチ ファブリックは、12006 Advanced Clock and Scheduler Card(製品番号 12006-CSC=)および 12006 Advanced Switch Fabric Card(製品番号

12006-SFC=)で構成されます。Cisco 12006 ルータ用の 2.5 Gbps スイッチ ファブリックは、SFC に記されたシスコの識別ラベルで確認できます(SFC およびCSC)。CSC のラベルは CSC-30/120、SFC のラベルは SFC-30/120 です。

Cisco 12406 ルータは 10 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。この場合、各 CSC または SFC は 10 Gbps 全二重で、システムの各ラインカードに接続します。10 Gbps のスイッチ ファブリックは、CSC(製品番号 GSR6-CSC=)およびSFC(製品番号 GSR6-SFC=)で構成されます。10 Gbps の SFC では、ラベルは単に CSC および SFC です。

(注) 同一シャーシに 2.5 Gbps の SFC と 10 Gbps の SFC を混在させることはできません。タイプの異なる SFC を混在させた場合、ルータは動作しません。

スイッチ ファブリックの冗長性ルータに CSC を 2 つ装備すると、データ パス、スケジューラ、およびリファレンス クロックの冗長性が得られます。ラインカードとスイッチ ファブリック間のインターフェイスは、常にモニタされています。Loss of Synchronization(LOS;同期損失)を検出したルータは、自動的に冗長 CSC のデータ パスをアクティブにするので、データは冗長パスを流れるようになります。冗長 CSC への切り替えは 0.5 秒以内に行われるので、データの損失はまったくまたはほとんどありません。

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1-13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要MBus

MBusCisco 12006/12406 ルータの MBus および MBus モジュールは、システムのメンテナンス機能を管理します。MBus はバックプレーンに組み込まれています。独立したバスが 2 つあり、MBus の冗長性が得られます。

両方の MBus ネットワークが下記のすべてに接続されます。

• RP およびラインカード

• CSC、SFC、およびアラーム カード

• 電源モジュール

• ブロワー モジュール

各コンポーネントに配置された MBus モジュールは、MBus を介して通信し、アラーム カードから直接 DC 電圧を得ます。MBus は、各コンポーネントのオン /オフの制御、コンポーネント(装置)の検出、コードのダウンロード、診断、環

境モニタリングおよびアラームの機能を実行します。

オン /オフの制御各 MBus モジュールは、搭載されているコンポーネントの DC/DC コンバータを、オンボード EPROM および RP からコンポーネントが受信したコマンドに基づいて直接制御します。各 MBus モジュールは、アラーム カードからの DC 電圧に直接結合されます。

ルータの電源がオンになると、すべての MBus モジュールがただちに起動します。RP および CSC 上の MBus モジュールは、ただちに DC/DC コンバータを起動して、所定のカードを起動します。ラインカードの MBus モジュールは、RPからのコマンドを受信するまで待ち、そのあとでラインカードを起動します。

装置の検出

RP は、MBus を使用してシステム構成を検出します。RP は MBus 経由でメッセージを送り、搭載されているすべての装置に識別情報を要求します。応答からコン

ポーネント タイプとともに、ラインカード、CSC、SFC、およびアラーム カードのスロット番号を得ます。

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第 1章 製品概要MBus

1-14Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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コードのダウンロード

ラインカード オペレーティング ソフトウェアの一部分を MBus 経由で RP からラインカードにダウンロードできます。MBus はスイッチ ファブリックに比べると低速なので、スイッチ ファブリックにアクセスし、ダウンロード プロセスを完了するために必要なコードだけがラインカードにダウンロードされます。

診断

診断ソフトウェア イメージは、テスト シーケンス中に RP からラインカードにダウンロードされます。

環境モニタリングおよびアラーム

各コンポーネントの MBus モジュールは、所定のコンポーネントの環境を次のようにモニタします。

• ラインカードおよび RP では、各カードに搭載された 2 つの温度センサーが温度をモニタします。MBus モジュールは、+2.5 VDC、+3.3 VDC、および +5VDC の DC/DC コンバータに対応するソフトウェアを使用して、電圧を調整します。

• CSC および SFC は、各カードに搭載された 2 つの温度センサーが温度をモニタします。MBus モジュールは、+2.5 VDC および +3.3 VDC コンバータに対応するソフトウェアを使用して、電圧を調整します。

• アラーム カード上の MBus モジュールは、+5 VDC に合わせて電圧を調整します。

• 環境モニタリングには電圧モニタリング、温度モニタリング、およびブロ

ワー モジュール ファンの検知が含まれます。

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1-15Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

RPCisco 12006/12406 ルータごとに、メイン システム(またはルート)プロセッサが 1 つずつあります。RP はネットワーク ルーティング プロトコルを処理し、各ラインカード上の Cisco Express Forwarding(CEF)テーブルにアップデートを配布します。さらに RP は、診断、コンソール サポート、ラインカードのモニタリングなど、総合的なメンテナンス機能も実行します。

RP の機能RP の主要な機能は次のとおりです。

• 起動時に、搭載されているすべてのラインカードに、Cisco IOS ソフトウェアをダウンロードします。

• ルータを設定できるようにするためコンソール(端末)ポートを装備してい

ます。

• モデムなど、ほかの外部機器のために補助ポートを装備しています。

• Telnet を使用できるように、IEEE 802.3、10/100 Mbps(メガビット /秒)イーサネット ポートを装備しています。

• ルーティング プロトコルを実行します。

• ルーティング テーブルを作成してラインカードに配布します。

• ルータ用の総合システム メンテナンス機能を備えています。

RP はラインカード /RP カード ケージの任意のスロットに搭載できますが、推奨スロットはスロット 5 です。ルータにオプションの冗長 RP を装備する場合は、残り 5 スロットのうち、任意のスロットに搭載できます。

RP はスイッチ ファブリックを介して、または MBus を通じてラインカードと通信します。スイッチ ファブリック接続は、ルーティング テーブルの配布、およびラインカードと RP 間のパケット送信に使用される主要なデータ パスです。MBus 接続は、RP によるシステム ブートストラップ イメージのダウンロード、診断情報の収集またはロード、および総合的なシステム内部メンテナンス動作を

可能にします。

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第 1章 製品概要RP

1-16Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RP のタイプCisco 12006/12406 ルータで使用できる RP は、Gigabit Route Processor(GRP)および Performance Route Processor(PRP)の 2 種類です。

ここでは RP の各タイプについて検証します。

• GRP(p.1-16)

• PRP(p.1-26)

このマニュアルでは特に指定がないかぎり、RP で GRP と PRP の両方を表します。

(注) 冗長用のセカンダリ RP を搭載する場合は、プライマリ RP と同じタイプにする必要があります。

GRP

ここでは GRP について説明します。図 1-4に GRP の前面図を示します。

図 1-4 GRP(前面図)

GRP カードには、次のコンポーネントがあります。

• RISC プロセッサ — CPU として使用する IDT R5000 RISC(縮小命令セットコンピュータ)プロセッサ。この CPU は 100 MHz の外部バス クロック速度、および 200 MHz の内部クロック速度で動作します。

• DRAM — 2 つの 60 ns(ナノ秒)DIMM 上で最大 512 MB(メガバイト)のパリティ保護された Extended Data Output(EDO)DRAM。GRP では 128 MBの DRAM が出荷時の最小構成です。

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1 COLL

LINK TX

RX RJ-45

MII

RESET

AUX

CONSOLE

EJECT

5707

4

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1-17Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

(注) 512 MB の GRP ルート メモリ構成に適合するのは、製品番号 GRP-B=だけです。さらに、Cisco IOS Release 12.0(19)S または 12.0(19)ST 以上、および ROMMON Release 11.2 (181)以上が必要です。

• SRAM — セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能のための 512 KB(キロバイト)SRAM。SRAM は、ユーザが構成することも現場で拡張することもできません。

• NVRAM — 512 KB の NVRAM(不揮発性 RAM)。NVRAM は、ユーザが構成することも現場で拡張することもできません。

• メモリ — オンボード フラッシュ メモリ、最大 2 つの Personal ComputerMemory Card International Association(PCMCIA;パーソナル コンピュータ メモリ カード国際協会)ベースのフラッシュ メモリ カード、AdvancedTechnology Attachment(ATA)フラッシュ ディスクなど、システムが使用するそのほかのメモリ コンポーネントの大部分。

デフォルト構成の GRP は、20 MB フラッシュ メモリが搭載されています。

• センサー — 環境モニタリングのための温度センサー

(注) GRP のメモリ オプションおよびメモリのアップグレード手順については、『Cisco 12000 Series Gigabit Switch Router Memory Replacement Instructions』(Text

Part Number 78-4388-xx)を参照してください。

ルータを動作させる Cisco IOS ソフトウェア イメージは、GRP 上のフラッシュメモリに保存されます。GRP 上の SIMM、または GRP 前面の PCMCIA スロット0/スロット 1(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1)に搭載した PCMCIA フラッシュメモリ カードのどちらでも、フラッシュ メモリとして使用できます(図 1-5 を参照)。

(注) GRP フラッシュ メモリ SIMM には Cisco IOS ソフトウェア ブート イメージ、PCMCIA フラッシュ メモリ カードには Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存します。

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第 1章 製品概要RP

1-18Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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フラッシュ メモリに Cisco IOS イメージを保存することにより、アップグレードされた Cisco IOS イメージをリモートでダウンロードし、そのイメージを使用して起動することも、GRP のフラッシュ メモリに保存されたソフトウェア イメージから起動することもできます。Cisco IOS ソフトウェアは、GRP の DRAM 内部から実行されます。

図 1-5 GRP のレイアウト

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1 COLL

LINK TX

RX RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT H

1054

7

2DRAM DIMM

1

PCMCIA 0 1

RJ-45 MII

LED

SIMMU17

U42

U39

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1-19Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

GRP のメモリ コンポーネント

表 1-1に、GRP のメモリ コンポーネントの一覧を示します。GRP 上の DRAM およびフラッシュ SIMM の位置については、図 1-5を参照してください。

DRAM

GRP の EDO DRAM は、ルーティング テーブル、プロトコル、およびネットワーク アカウンティング アプリケーションを保存し、Cisco IOS ソフトウェアを実行します。標準(デフォルト)の GRP DRAM 構成は、64 MB の EDO DRAM です。これはユーザ側で 256 MB まで拡張できます。表 1-2に、DRAM の構成および拡張を示します。

表 1-1 GRP のメモリ コンポーネント

タイプ サイズ 個数 説明 位置

DRAM 1281または 256 MB

1. GRP では 128 MB の DRAM がデフォルトの DRAM 構成です。

1 または2

Cisco IOS ソフトウェアの主要機能に対応する 64 MB または 128 MB の DIMM(必要なDRAM による)

U39(バンク 1)U42(バンク 2)

SRAM 512 KB(固定)2

2. このメモリは、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することもできません。

セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能 —

NVRAM 512 KB(固定)2 システム コンフィギュレーション ファイル、レジスタの設定値、およびログ

フラッシュ

メモリ

8 MB SIMM3

3. SIMM ソケットはシスコ独自の設計に基づいて配線されているので、標準的な 80 ピンのフラッシュ SIMM は使用できません。

1 Cisco IOS ソフトウェア イメージおよびそのほかのユーザ定義ファイル

U17

20 MB4のフ

ラッシュ メモリ カード

4. 20 MB のフラッシュ メモリ カードが出荷時のデフォルト構成です。

1 または 2

最大 2 つのフラッシュ メモリ カードに、Cisco IOS ソフトウェア イメージ、システムコンフィギュレーション ファイル、およびそのほかのユーザ定義ファイルを保存5

5. どちらの PCMCIA スロットでも、Type I または Type II の PCMCIA カードを使用できます。

フラッシュ メモリ カードスロット 0 およびスロット 1

フラッシュ ブート ROM

512 KB 1 ROM モニタ プログラム ブート イメージ用のフラッシュ EPROM

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第 1章 製品概要RP

1-20Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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注意 メモリ障害を防止するため、DRAM DIMM は必ず、3.3 V(ボルト)、60 ns のデバイスにしてください。それ以外のデバイスを DIMM ソケットに搭載しないでください。表 1-2に記載されている、シスコが認定したメモリ オプションをできるだけ使用してください。

SRAM

SRAM は、セカンダリ CPU キャッシュ メモリを提供します。GRP の標準構成では 512 KB です。SRAM の主な機能は、ルーティング テーブルのアップデートや情報をラインカードとの間で送受信する際に、中間準備領域としての役割を果た

すことです。SRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することもできません。

NVRAM

NVRAMは、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア レジスタの設定値、および環境モニタ ログ用に 512 KB のメモリを提供します。この情報は、最低 5 年間は内容を維持する内蔵リチウム電池でバックアップされます。NVRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することもできません。

表 1-2 GRP の DRAM 構成

DRAM 総容量 製品番号 DRAM ソケット DIMM の個数

128 MB1

1. 128 MB が GRP では標準(デフォルト)の DRAM 構成です。

MEM-GRP/LC-64(=) U39(バンク 1)および U42(バンク 2)

64 MB DIMM× 2

128 MB MEM-GRP/LC-128(=) U39(バンク 1) 128 MB DIMM× 1

256 MB MEM-GRP/LC-256(=) U39(バンク 1)および U42(バンク 2)

128 MB DIMM× 2

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1-21Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

フラッシュ メモリ

フラッシュ メモリを使用すると、複数の Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコード イメージをリモートでロードして保存できます。新しいイメージをネットワーク経由で、またはローカル サーバからダウンロードし、その新しいイメージをフラッシュ メモリに追加したり、既存のファイルと置き換えたりすることができます。そのあと、保存されている任意のイメージから、手動で、または自

動的にルータを起動できます。

フラッシュ メモリはさらに、TFTP サーバとしても機能するので、保存されたイメージからほかのサーバをリモートで起動したり、それらのイメージをほかの

サーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。オンボード フラッシュ メモリ(bootflash)には、Cisco IOS ブート イメージを保存します。フラッシュ メモリ カードには、Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存します。スペアのフラッシュ メモリ カードを発注する場合は、製品番号 MEM-GRP-FL20=(20 MBType II PCMCIA フラッシュ メモリ カード)を指定してください。

システム ステータス LED

GRP の前面プレートには、2 種類のシステム ステータス LED があります。英数字 LED ディスプレイおよび装置 /ポートのアクティビティ インジケータです。

装置またはポートのアクティビティ インジケータ(図 1-6 を参照)は、次の機能グループで構成されています。

• フラッシュ メモリ カード アクティビティ LED × 2(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1) — フラッシュ メモリ スロットと 1 対 1 対応であり、スロットのアクセス時に点灯します。

• RJ-45 イーサネット ポート アクティビティ LED × 4(ラベルは LINK、COLL、TX、RX) — これらの LED は、RJ-45 イーサネット コネクタだけを対象とし、Media-Independent Interface(MII; メディア独立型インターフェイス)イーサネット ポートが使用されている場合にはディセーブルになります。各LED は、リンク アクティビティ(LINK)、コリジョン検出(COLL)、データ送信(TX)、およびデータ受信(RX)を示します。

• イーサネット ポート選択 LED × 2(ラベルは MII および RJ-45) — 点灯している場合は、2 つのイーサネット接続のうち、どちらが選択されているかを示します。RJ-45 ポートが選択されているときは、RJ-45 LED が点灯し、MIILED は消灯しています。MII ポートが選択されているときは、MII LED が点灯し、RJ-45 LED は消灯しています。

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第 1章 製品概要RP

1-22Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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図 1-6 GRP の LED(前面パネルの一部分)

英数字 LED ディスプレイ(図 1-7を参照)は、4 文字ずつ 2 列で構成されています。表示内容は、MBus モジュール ソフトウェアによって制御されます。どちらの表示行も、MBus モジュールが電力を供給します。

図 1-7 GRP の英数字 LED ディスプレイ(前面プレートの一部分)

英数字 LED は、次のルータ ステータス メッセージを伝えます。

• ブート プロセスの間に表示されるルータ ステータス メッセージ

• ブート プロセスの完了後に表示されるルータ ステータス メッセージ

ブート プロセス中の英数字 LED メッセージ表示は、MBus モジュールによって直接制御されます。ブート プロセスの完了後は、(MBus を通じて)Cisco IOS ソフトウェアによって制御され、Cisco IOS ソフトウェアが指定するメッセージを表示します。

5707

5

SLOT-0

SLOT-1 COLL

LINK TX

RX RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

4 4

5707

9

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1-23Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

英数字 LED メッセージは、下記を含め、さまざまなレベルのシステム動作情報も伝えます。

• GRP のステータス

• ルータのエラー メッセージ

• ユーザ定義のステータス メッセージおよびエラー メッセージ

(注) システム メッセージおよびエラー メッセージの全リストについては、『Cisco IOSSystem Error Messages』を参照してください。

ソフト リセット スイッチ

ソフト リセット スイッチ(図 1-6を参照)を押すと、Nonmaskable Interrupt(NMI)が生成され、GRP は ROM モニタ モードになります。ROM モニタ モードでのGRP の動作は、GRP のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定によって決まります(ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの詳細は、「ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定」[p.4-2] を参照)。

たとえば、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドが 0x0 に設定されている場合に、NMI スイッチを押すと、GRP は ROM モニタプロンプト(rommon>)のまま、ユーザがコマンドを入力してシステムを手動で起動するのを待ちます。一方、ブート フィールドが 0x1 に設定されている場合、システムは GRP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM で最初に検出した CiscoIOS イメージを自動的に起動します。

注意 ソフト リセット(NMI)スイッチは、GRP をリセットしたり、IOS イメージをリロードしたりするためのメカニズムではありません。このスイッチは、ソフト

ウェア開発のために用意されています。システム障害またはデータの損失を防止

するために、ソフト リセット スイッチは、代理店のメンテナンス担当者から指示された場合に限って使用してください。

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第 1章 製品概要RP

1-24Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ソフト リセット スイッチは、GRP 前面プレートにある小さい開口部から操作します。このスイッチを押すには、ペーパー クリップなど、先の尖った細いものを開口部に差し込みます。

PCMCIA スロット

GRP には、PCMCIA スロットが 2 つあります。どちらのスロットでも、+5.2 VDCで動作するデバイスであれば、フラッシュ メモリ カードまたは I/O(入出力)デバイスを使用できます。GRP がサポートするのは、Type I および II のデバイスだけです。+3.3 VDC の PCMCIA デバイスはサポートしません。PCMCIA スロットごとに、PCMCIA カードをスロットから取り出すためのボタンがあります。

非同期シリアル ポート

GRP のコンソール ポートおよび補助ポートは、システムのモニタおよび管理を行う目的で、外部装置を接続する非同期シリアル ポートです(図 1-4 を参照)。

コンソール ポートは、EIA/TIA(米国電子工業会 /米国電気通信工業会)-232 レセプタクル(メス)であり、コンソール端末と接続するための DataCircuit-terminating Equipment(DCE; データ回線終端装置)インターフェイスを提供します。

(注) EIA/TIA-232 は、RS-232 ともいいます。

表 1-3 PCMCIA デバイス(GRP が水平方向の場合)

PCMCIA スロット 0(下) PCMCIA スロット 1(上)

Type I または II 空

空 Type I または II

Type I または II Type I または II

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1-25Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要RP

補助ポートは、EIA/TIA-232 プラグ(オス)であり、Data Terminal Equipment(DTE;データ端末装置)インターフェイスを提供します。補助ポートはフロー制御をサ

ポートし、一般にモデム、CSU(チャネル サービス ユニット)、または Telnet 管理用のそのほかのオプション装置の接続に使用します。

(注) クラス B の EMI に適合させるために、GRP= および GRP-B= のコンソール ポートおよび補助ポートには、シールド ケーブルを使用する必要があります。GRP-B= ボードのアップデート バージョン(リビジョン F0)が利用できます。このバージョンはシールド ケーブルを使用しなくても、クラス B に適合します。

イーサネット ポート

GRP には、イーサネット ポート(図 1-4を参照)が 1 つあります。このポートは次の 2 種類の接続タイプのうち、どちらか一方を使用します。

• RJ-45 レセプタクル — 8 ピンの Media-Dependent Interface(MDI; メディア依存型インターフェイス)RJ-45 レセプタクルです。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらの接続でも可能です。

• MII レセプタクル — 40 ピンの Media Independent Interface(MII;メディア独立型インターフェイス)レセプタクルです。より柔軟なイーサネット接続が

可能です。

(注) GRP の RJ-45 および MII レセプタクルは、1 つのイーサネット インターフェイスに 2 種類の物理コネクタを提供します。MDI RJ-45 コネクタと MII コネクタのどちらでも使用できますが、同時に両方を使用することはできません。イーサ

ネット ポートの伝送速度は、GRP の自動検知方式によって設定されます。

この速度は、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されるので、ユーザ側では設定できません。さらに、自動検知されたデータ伝

送速度が 100 Mbps でも、イーサネット ポートが提供する使用可能な最大帯域幅は、100 Mbps 未満です。MII または RJ-45 接続のどちらを使用する場合でも、使用可能な最大帯域幅は約 20 Mbps であると想定してください。

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第 1章 製品概要RP

1-26Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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PRPここでは PRP について説明します。PRP は Cisco 12406 ルータおよび Cisco 12006ルータのどちらでもサポートされます。図 1-8に、PRP の前面パネルを示します。デフォルト構成の PRP は、20 MB フラッシュ メモリが搭載されています。

図 1-8 PRP(前面図)

使用できる PRP は、製品番号 PRP-1= です。これには 512 MB の SDRAM を搭載した PRP が 1 つ、さらに 64 MB の ATA フラッシュ ディスクが 1 つ含まれます。冗長用 PRP(製品番号 PRP-1/R=)も利用できます。

PRP には、次のコンポーネントが組み込まれています。

• PowerPC プロセッサ — Motorola の PowerPC 7450 CPU。133 MHz の外部バスクロック速度、667 MHz の内部クロック速度で動作します。

• SDRAM — 2 つの DIMM 上に 2 GB のシスコ認定 SDRAM を 2 つまで搭載できます。512 MB の SDRAM が出荷時のデフォルト構成です。SDRAM は Cisco認定 DIMM を使用している場合にかぎり、現場で交換できます。

• SRAM — 2 MB の SRAM(セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能用)。SRAMは、ユーザが構成することも現場で交換することもできません。

• NVRAM — 2 MB の NVRAM。NVRAM は、ユーザが構成することも現場で交換することもできません。

• メモリ — そのほかのメモリ コンポーネントには、オンボード フラッシュ メモリ、および最大 2 つのフラッシュ ディスクがあります。

• センサー — 環境モニタリングのための温度センサー

EJECT

RX

TX

PRIMARY

SLOT-1

SLOT-0

LINK

EN

RX

TX

ETH 1ETH 0 AUX CONSOLE

PERFORMANCE ROUTE PROCESSOR 1 (PRP-1)LINK

PRIMARY

ENRESET

7504

1

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1-27Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

Cisco IOS ソフトウェア イメージはフラッシュ メモリに保存されます。PRP に備わっているフラッシュ メモリは、次の 2 種類です。

1. オンボード フラッシュ メモリ — SIMM として装備しています。このフラッシュ メモリには、Cisco IOS ブート イメージ(bootflash)が保存されています。現場で交換することはできません。

2. フラッシュ ディスク — PRP には、フラッシュ ディスク スロットに搭載可能なフラッシュ ディスクが付属しています(図 1-9 を参照)。このフラッシュディスクには、Cisco IOS ソフトウェア イメージが保存されています。

フラッシュ メモリに Cisco IOS イメージを保存することにより、アップグレードされた Cisco IOS ソフトウェア イメージをリモートでダウンロードし、そのイメージから起動することも、PRP のフラッシュ メモリに保存されたソフトウェア イメージから起動することもできます。

Cisco 12000 シリーズ ルータは大部分の Cisco IOS ソフトウェア アップグレードについて、ダウンロード可能なシステム ソフトウェアをサポートします。したがって、新しい Cisco IOS ソフトウェア イメージをリモートでダウンロードして保存し、そのイメージから起動できます。Cisco IOS ソフトウェアは、PRP のSDRAM 内部から実行されます。

図 1-9に、PRP の各種ハードウェア コンポーネントの位置を示します。

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第 1章 製品概要RP

1-28Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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図 1-9 PRP(水平方向)

1 バックプレーン コネクタ 6 イーサネット ポート

2 フラッシュ SIMM(ソケット番号 P3) 7 補助ポート

3 SDRAM DIMM バンク 1 — ソケット番号 U15バンク 2 — ソケット番号 U18

8 コンソール ポート

4 イジェクト レバー 9 ハンドル

5 フラッシュ ディスク スロット(カバーの中) 10 ディスプレイ LED

EJECT

RX

TX

PRIMARY

SLOT-1

SLOT-0

LINK

EN

RX

TX

ETH 1ETH 0 AUX CONSOLE

PERFORMANCE ROUTE PROCESSOR 1 (PRP-1)LINK

PRIMARY

EN

RESET

7504

2

2

4

1

5 7 8 1096

3

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1-29Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

PRP のメモリ コンポーネント

表 1-4に、PRP のメモリ オプションおよび機能を示します。

(注) DIMM モジュールを 1 つだけ搭載する場合は、バンク 1(U15)を使用する必要があります。

表 1-4 PRP のメモリ コンポーネント

タイプ サイズ 個数 説明 位置

SDRAM1 SDRAM

1. デフォルトの SDRAM 構成は 512 MB です。バンク 1(U15)に最初に搭載する必要があります。一方または両方のバンクを使用して、512 MB、1 GB、または 2 GB の SDRAM を組み合わせて構成できます。1.5 GB の構成はサポートされません。

512 MB、1 GB、または 2 GB

1 または 2

Cisco IOS ソフトウェアの主要機能に対応する 512 MB および 1 GB の DIMM(必要な SDRAM 構成による)

U15(バンク 1)2

U18(バンク 2)

2. 両方のバンクに搭載する場合は、バンク 1 およびバンク 2 に同サイズの DIMM を使用する必要があります。

SRAM3 SRAM

3. このメモリは、ユーザ側で構成することも現場で交換することもできません。

2 MB(固定) — セカンダリ CPU キャッシュ メモリ機能 —

NVRAM3 2 MB(固定) 1 システム コンフィギュレーション ファイル、レジスタの設定値、およびログ

フラッシュ メモリ

64 MB SIMM4

4. フラッシュ メモリ SIMM は、ユーザが構成することも現場で交換することもできません。

1 Cisco IOS ブート イメージ(bootflash)、クラッシュ情報、およびそのほかのユーザ

定義ファイル

P3

64 MB、128 MB、または 1 GB のフラッシュ ディスク5

5. ATA フラッシュ ディスクおよび Type I および Type II のリニア フラッシュ メモリ カードがサポートされます。フラッシュ ディスクについては、「フラッシュ メモリ」(p.1-30)を参照してください。

1 または 2

最大 2 つのフラッシュ ディスクに、CiscoIOSソフトウェア イメージ、システム コンフィギュレーション ファイル、およびそのほかのユーザ定義ファイルを保存

フラッシュ ディスク

スロット 0 およびスロット 1

フラッシュ ブート ROM

512 KB 1 ROM モニタ プログラム ブート イメージ用のフラッシュ EPROM

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第 1章 製品概要RP

1-30Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

SDRAM

SDRAM は、ルーティング テーブル、プロトコル、およびネットワーク アカウンティング アプリケーションを保存し、Cisco IOS ソフトウェアを実行します。デフォルトの PRP 構成には、512 MB の Error Checking and Correction(ECC)SDRAM が含まれます。512 MB および 1 GB の DIMM アップグレードが利用できます。メモリ サイズを混載させることはできません。2 つの DIMM を搭載する場合、同じメモリ サイズにする必要があります。

注意 必ず、シスコが承認したメモリを使用するようにしてください。メモリ障害を防

止するために、SDRAM DIMM は +3.3 VDC、PC133 適合デバイスにする必要があります。それ以外のデバイスを DIMM ソケットに搭載しないでください。

SRAM

SRAM は、パリティ保護された 2 MB のセカンダリ CPUキャッシュ メモリを提供します。SRAM は、ルーティング テーブルのアップデートや情報をラインカードとの間で送受信する際に、中間準備領域として機能します。SRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することもできません。

NVRAM

NVRAM は、システム コンフィギュレーション ファイル、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値、および環境モニタリング ログ用に 2 MBのメモリを提供します。この情報は、最低 5 年間は内容を維持する内蔵リチウム電池でバックアップされます。NVRAM は、ユーザ側で構成することも、現場で拡張することもできません。

フラッシュ メモリ

フラッシュ メモリを使用すると、複数の Cisco IOS ソフトウェアおよびマイクロコード イメージをリモートでロードして保存できます。新しいイメージをネットワーク経由で、またはローカル サーバからダウンロードし、その新しいイメージをフラッシュ メモリに追加したり、既存のファイルと置き換えたりすることができます。そのあと、保存されている任意のイメージから、手動で、または自

動的にルータを起動できます。

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1-31Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

フラッシュ メモリはさらに、TFTP サーバとしても機能するので、保存されたイメージからほかのサーバをリモートで起動したり、それらのイメージをほかの

サーバのフラッシュ メモリにコピーしたりできます。オンボード フラッシュ メモリ(bootflash)には、Cisco IOS ブート イメージを保存します。フラッシュ ディスクには、Cisco IOS ソフトウェア イメージを保存します。PRP にはデフォルトで、64 MB の ATA フラッシュ ディスクが付属しています。表 1-5 に、サポートされるフラッシュ ディスク サイズおよび製品番号を示します。

システム ステータス LED

PRP の前面プレートには、2 種類のシステム ステータス LED があります。装置またはポートのアクティビティ インジケータおよび英数字 LED ディスプレイです。

装置またはポートのアクティビティ インジケータは、次の機能グループで構成されています。

• フラッシュ ディスク アクティビティ LED × 2(ラベルは SLOT-0 およびSLOT-1) — フラッシュ ディスク スロットと 1 対 1 対応であり、スロットのアクセス時に点灯します。

• RJ-45 イーサネット ポート LED × 4(ラベルは LINK、EN、TX、および RX)— 各 RJ-45 イーサネット接続に対応します。コネクタごとに、リンク アクティビティ(LINK)、ポート イネーブル(EN)、データ送信(TX)、データ受信(RX)を表す 4 つ 1 組の LED があります。

表 1-5 サポートされるフラッシュ ディスク サイズおよび製品番号

フラッシュ ディスク サイズ1

1. 標準の Type 1 および Type 2 リニア フラッシュ メモリ カードもサポートされますが、構成要件を満たすだけの容量が得られない場合があります。

製品番号

64 MB2

2. 64 MB の ATA フラッシュ ディスクが出荷時のデフォルト構成です。

MEM-12KRP-FD64=

128 MB MEM-12KRP-FD128=

1 GB MEM-12KRP-FD1G=

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第 1章 製品概要RP

1-32Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• イーサネット接続 LED × 2(ラベルは PRIMARY) — 点灯することによって、2 つのイーサネット接続のうち、どちらが選択されているかを示します。PRP では両方のポートがサポートされるので、ポート ETH0 の LED は常に点灯しています。ETH1 の LED は選択された場合に点灯します。

英数字 LED ディスプレイは、4 文字ずつ 2 列からなり、カードの片側にあります(図 1-7 を参照)。これらの LED は、ブート プロセスの間および完了後に生成されたシステム ステータス メッセージおよびエラー メッセージを伝えます。ブート プロセスおよび表示内容は、PRP の MBus モジュール ソフトウェアによって制御されます。

ブート プロセスが完了すると、LED は(MBus 経由で)Cisco IOS ソフトウェアによって制御され、表示内容も Cisco IOS ソフトウェアが指定します。

LED ディスプレイが提供する情報は、次のとおりです。

• PRP のステータス

• システム エラー メッセージ

• ユーザ定義のステータス メッセージおよびエラー メッセージ

(注) システム メッセージおよびエラー メッセージの全リストについては、『CiscoIOS System Error Messages』を参照してください。

ソフト リセット スイッチ

ソフト リセット スイッチを押すと、NMI が生成され、PRP は ROM モニタ モードになります。ROM モニタ モードでの PRP の動作は、PRP のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定によって決まります(ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの詳細は、「ソフトウェア コンフィギュレーションレジスタの設定」[p.4-2] を参照)。たとえば、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールドが 0x0 に設定されている場合に、NMI スイッチを押すと、PRP は ROM モニタ プロンプト(rommon>)のまま、ユーザが

コマンドを入力してシステムを手動で起動するのを待ちます。一方、ブート

フィールドが 0x1 に設定されている場合、システムは PRP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM で最初に検出した IOS イメージを自動的に起動します。

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1-33Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要RP

注意 ソフト リセット(NMI)スイッチは、PRP をリセットしたり、IOS イメージをリロードするためのメカニズムではありません。このスイッチは、ソフトウェア開

発のために用意されています。システム障害またはデータの損失を防止するため

に、ソフト リセット スイッチは、代理店のメンテナンス担当者から指示された場合に限って使用してください。

ソフト リセット スイッチは、PRP前面プレートにある小さい開口部から操作します。このスイッチを押すには、ペーパー クリップなど、先の尖った細いものを開口部に差し込みます。

フラッシュ ディスク スロット

PRP には、フラッシュ ディスク(PCMCIA)スロットが 2 つあります。どちらのスロットも、ATA フラッシュ ディスクまたは Type 1/Type 2 リニア フラッシュメモリ カードをサポートできます。PRP はデフォルトで、64 MB ATA フラッシュ ディスクを 1 つ搭載して出荷されます。

(注) PRPがサポートするのは、+5 VDCのフラッシュ ディスク デバイスだけです。+3.3 VDC の PCMCIA デバイスはサポートしません。

PRP はさまざまなフラッシュ デバイスの組み合わせをサポートします。ATA フラッシュ ディスクを使用することも、Type 1 または Type 2 のリニア フラッシュメモリ カードを使用することも、その 2 つを組み合わせて使用することもできます。各フラッシュ ディスク スロットには、スロットからカードを取り出すためのイジェクト ボタンがあります。

(注) Type 1 および Type 2 のリニア フラッシュ メモリ カードは、構成要件を満たすだけの容量が得られない場合があります。

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第 1章 製品概要RP

1-34Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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イーサネット ポート

PRP には 10/100 Mbps のイーサネット ポートが 2 つあり、どちらも 8 ピン RJ-45レセプタクルを使用しています。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)またはIEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)接続のどちらでも可能です(図 1-8 を参照)。

(注) イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは自動検知ですが、ユーザ側で設定できます。

非同期シリアル ポート

PRP には、非同期シリアル ポートが 2 つあります。コンソール ポートおよび補助ポートです(図 1-8 を参照)。これらのポートによって、外部シリアル装置を接続し、システムをモニタして管理できます。どちらのポートも、RJ-45 レセプタクルが備わっています。

コンソール ポートは、コンソール端末を接続するための DCE インターフェイスを提供します。補助ポートは、DTE インターフェイスを提供し、フロー制御をサポートします。一般にモデム、CSU、または Telnet 管理用のそのほかのオプション装置の接続に使用します。

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1-35Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要ラインカード

ラインカード

Cisco 12006/12406 ルータには、発注した数およびタイプのラインカードが搭載済みです。ラインカードおよび RP は、2 通りの基本的な組み合わせで搭載することによって、RP の冗長性や各種の物理ネットワーク メディアをサポートできます。

• 非冗長 RP — RP × 1 および Cisco 12000 シリーズ ルータラインカード× 5(最大)

• 冗長 RP — RP × 2 および Cisco 12000 シリーズ ルータラインカード× 4(最大)

ラインカードは、カード ケージの任意のスロット(0 ~ 5)に搭載できます。スロット番号 5 が推奨するデフォルトの RP スロットです。図 1-10 に、シングルモードおよびマルチモードのラインカードを示します。

ラインカードは、ルータの外部物理メディアへのインターフェイスを提供しま

す。外部接続は、シャーシ前面からラインカード前面プレートのコネクタへの接

続になります。ラインカードは RP と通信し、スイッチ ファブリック /アラームカード ケージ内の SFC を通じて相互にパケット データを交換します。

注意 ラインカード /RP カード ケージ内の使用しないカード スロットには、EMC(電磁適合性)およびシャーシ内でのエアーフローを確保するため、ブランク フィラー パネルを取り付けておく必要があります。ラインカードの前面プレートがカード スロットの開口部を完全に覆わない場合は、幅の狭いカード フィラー パネルを取り付ける必要があります。

各ラインカードの前面プレートにケーブル管理ブラケットを取り付け、ライン

カードの個々のポートに接続されたネットワーク インターフェイス ケーブルをきちんと整理して管理します。

ルータに搭載したラインカードはホットスワップ対応なので、ルータの電源を切

らずにラインカードを取り外したり取り付けたりできます。

(注) ラインカードの取り外し手順、取り付け手順、および設定手順の詳細について

は、FRU として発注した各ラインカードのコンフィギュレーション ノートを参照してください。

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第 1章 製品概要ラインカード

1-36Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-10 ラインカードの例

H10

781

LED

LED

0

1

2

3

160

ACTIVE

1

CARRIERRX PKT

ACTIVE

0

CARRIERRX PKT

ACTIVE

2

CARRIERRX PKT

ACTIVE

3

CARRIERRX PKT

ACTIVE

1

CARRIERRX PKT

ACTIVE

0

CARRIERRX PKT

ACTIVE

2

CARRIERRX PKT

ACTIVE

3

CARRIERRX PKT

Q O

C-3/ST

M-1 M

M PO

S

Q O

C-3/ST

M-1 SM

IR PO

S

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1-37Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要ラインカード

アラーム カードCisco 12006/12406 ルータには、アラーム カード スロットが 2 つあります。各アラーム カードは次の機能を持つか、または次の状態を伝えます。

• アラーム出力

• CSC のステータス

• SFC のステータス

• アラーム カードのステータス

• 電源および PEM のステータス

• アラーム リレー コンタクト

OIR メンテナンス(ホットスワップ可能な)機能により、アラーム機能全体が冗長アラーム カード上で実現されました。

図 1-11 アラーム カードの機能

(注) EMI の規格に適合させるために、Cisco 12006/12406 ルータにはアラーム カードを 2 つ搭載する必要があります。

1 MBUS ステータス LED 5 メジャー アラーム LED

2 CSC ステータス LED(2) 6 マイナー アラーム LED

3 SFC ステータス LED(3) – アラーム リレー コンタクト コネクタ

4 クリティカル アラーム LED – –

MBUS

CSC

ENABLED

FAIL

ALARM0

SFC

CRITICAL

MAJOR

MINOR

01 1 2

1 432 5 6

6617

0

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第 1章 製品概要ラインカード

1-38Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

アラーム出力機能

アラーム出力機能は、MBus モジュールの出力ポートに接続された一連のリレー、LED、および関連ドライバからなります。

アラーム出力機能は、RP のソフトウェアによって制御されます。RP から信号が届くと、アラーム カードの MBus モジュールが特定のリレーをアクティブにして、アラーム状態を伝えます。アラーム状態の重大度は 3 種類あります。クリティカル、メジャー、およびマイナーです。クリティカル、メジャー、およびマ

イナーの LED は、1 つの LED が故障した場合に備えて、2 つずつ配置されています。

(注) 一部の Cisco 12000 シリーズ ルータでは、アラーム カードにオーディオとビジュアルの両方のアラームが備わっています。Cisco 12006/12406 ルータのアラームカードに備わっているのは、ルータの異常をローカルに伝えるビジュアル アラームだけです。

個々のアラーム状態について、RP 上で稼働している IOS ソフトウェアがクリティカル、メジャー、またはマイナーのいずれのアラームであるかを判別しま

す。show コマンドの sh gsr tableおよび sh env allを入力すると、限度および現在の LED 表示を示したテーブルが表示されます。

CSC および SFC のステータス

アラーム カードは、システム内のすべての CSC および SFC に対して、OK または FAIL を示します。ファブリック カードからの冗長信号は各アラーム カードの LED に反映されます。アラーム カードは、各 LED の用途については制御しません。

MBus 補助電源は、50 W の DC/DC 電源装置およびある種の電流共有回路で構成されます。アラーム カードそのものがこの電源装置から電力を得るので、オンボード MBus モジュールが電源装置の問題を報告できるのは、シャーシに冗長アラーム カードが搭載されていて、MBus の電力を供給している場合だけです。

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1-39Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要ラインカード

アラーム カードのステータス

MBUS というラベルがある LED の ENABLED/FAIL のペアは、アラーム カードのステータスを示します。グリーンの ENABLED LED は、アラーム カードのMBus モジュールが正常に動作していることを示します。イエローの FAIL LEDは、アラーム カードがカード自体または MBus 電源装置のエラーを検出したことを意味します。

電源モニタリング

アラーム カードは、正常な動作範囲外の状態が存在する場合に、電源モジュールおよび信号をモニタします。それによって明らかにされる問題は、次のとおり

です。

• コンポーネントに電源電圧が供給されていない

• 電源または電源モジュールに障害がある

• 出力電圧 — 電圧モニタ信号が許容範囲外

• 出力電流 — 電流モニタ信号が許容範囲外

アラーム リレー コンタクト コネクタ

アラーム カード前面プレートの 9 ピン D タイプ アラーム リレー コンタクト コネクタ(図 1-11 を参照)を使用して、ルータに外部アラーム表示装置を接続すると、ルータのアラーム表示信号をルータ外部でリピートできます。

このコネクタのピンは、クリティカル、メジャー、およびマイナー アラーム リレー コンタクトに直接結線されています(ノーマル オープン、ノーマル クローズ、およびコモン)。アラーム カード前面プレートのアラーム LED の 1 つが点灯するイベントが発生すると、対応するリレー コンタクトもクローズされます。リレー インターフェイスの定格は最大 2 A、60 V、または 50 VA のいずれか大きい方です。

アラーム コンタクト ケーブルは、設置場所の環境に全面的に依存するので、アラーム コネクタ ケーブルは別途必要です。アラーム コネクタの接続要件およびアラーム コネクタ インターフェイスのピン割り当てについては、「アラーム カード アラーム リレー コネクタの仕様」(p.A-6)を参照してください。

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第 1章 製品概要電源サブシステム

1-40Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

電源サブシステム

Cisco 12006/12406 ルータは、ここで説明するとおり、AC 電源サブシステムまたは DC 電源サブシステムのどちらを使用しても稼働します。

• AC 電源サブシステム(p.1-41)

• DC 電源サブシステム(p.1-45)

• 配電(p.1-50)

(注) Cisco 12006/12406 ルータは、AC 電源または DC 電源のどちらを使用しても稼働しますが、2 種類の電源モジュールを同時に受け付けることはできません。

Cisco 12006/12406 ルータの電源装置 /PEM の詳しい取り扱い手順および交換手順については、第 6 章「ルータのメンテナンス」または FRU として出荷された電源装置 /PEM に対応するコンフィギュレーション ノートを参照してください。

(注) AC 電源で稼働している Cisco 12006/12406 ルータは、DC 電源で稼働するように変換できます。その逆も可能です。変換は現場でできますが、システムの電源を

オフにする必要があります。この変換作業の詳細については、『Cisco 12006 andCisco 12406 Router Power System Procedures Guide』の「Converting the Power System」を参照してください。

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1-41Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要電源サブシステム

AC 電源サブシステムAC 電源サブシステムは、次のシステム コンポーネントからなります。

• AC PDU(1 つ)

• AC 入力電源装置(非冗長構成で運用する場合は 1 つ、冗長構成で運用する場合は 2 つ)

注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置

のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳し

くは代理店までご連絡ください。

AC PDU

シャーシ背面パネルの AC PDU を介して、建物の AC 電源を AC 電源構成の Cisco12006/12406 ルータに接続します(図 1-2 および図 1-12 を参照)。

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第 1章 製品概要電源サブシステム

1-42Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-12 AC PDU

ルータが非冗長電源構成なのか、冗長電源構成なのかに応じて、ルータには建物

の AC 電源に PDU を接続する、1 本または 2 本の 14 フィート(4.3 m)AC 電源コードが付属しています。各種の AC 電源プラグを備えた AC 電源コードが利用できます(図 2-3 を参照)。

(注) 真の冗長性を得るには、それぞれ専用の回路ブレーカーで保護された別々の電源

回路に各電源装置を接続します。

1 非脱落型ネジ 4 AC PDU

2 AC 電源コード レセプタクル A 5 ガイド ピン

3 AC 電源コード レセプタクル B 6 ブロワー モジュール コネクタ

5765

0

4

1

3

2

5

6

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1-43Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要電源サブシステム

AC 入力電源装置

AC 入力電源装置は、シャーシ前面下部に 2 つあるベイの 1 つに搭載されている、取り外し可能な電源モジュールです(図 1-1を参照)。この電源モジュールは OIR機能をサポートするので、ホットスワップ可能です。

図 1-13 AC 入力電源装置

(注) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。

1 AC 入力電源装置 4 リリース レバーの非脱落型ネジ

2 ハンドル 5 LED

3 電源スタンバイ スイッチ – –

5791

61

3

2 5

4

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第 1章 製品概要電源サブシステム

1-44Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

AC 入力電源装置(図 1-13を参照)の概要は次のとおりです。

• PFC(力率補正回路)により、電源装置は北米では 100 ~ 240 VAC 20 A、その他の国では 185 ~ 264 VAC 16 A の範囲で動作する AC 電源からの AC 電源電圧を受け付けます。

• AC 入力電源装置の重量は 1 台で 14 ポンド(6.4 kg)です。–54.5 VDC で最大 1400 W を供給できます。

• AC 入力電源装置ごとに専用の 20 A が必要です(北米)(その他の国では 16A)。

• 前面プレートの電源スタンバイ スイッチを使用すると、AC 入力電源装置のDC 出力回路が一時的に使用できなくなります。

(注) このスイッチが AC 入力電源装置へ入ってくる AC 電力を遮ることはありません。AC 電源がルータに接続されているかぎり、電源装置回路の一部分は AC 電力の制御下になります。

• 電源装置の取り外しおよび取り付けが容易にできるように、ハンドルが備

わっています。

• 電源装置はイジェクト レバーの非脱落型ネジによって、電源装置ベイに固定されます。

• 前面プレートの 2 つの LED がステータス情報を示します。表 1-6に、各 LEDの機能を示します。

表 1-6 AC 入力電源装置の LED 表示

LED のラベル 機能 状態 説明

AC 入力 オン AC 電源が存在し、指定の限度内に収まっています。

オフ 電源が指定の限度内に収まっていません。

DC 出力 オン 電源装置は電源オンの状態で正常に動作

しています。

オフ 電源装置は障害状態で動作していて、

シャットダウンが行われました。

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1-45Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 1章 製品概要電源サブシステム

DC 電源サブシステムDC 電源サブシステムは、次のシステム コンポーネントからなります。

• DC PDU(1 つ)

• DC 入力 PEM(非冗長構成で運用する場合は 1 つ、冗長構成で運用する場合は 2 つ)

注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置

のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳し

くは代理店までご連絡ください。

DC PDU

DC PDU のコネクタ ブロックを介して、DC 電源構成のルータに建物の DC 電源を接続します(図 1-2 および図 1-14 を参照)。

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第 1章 製品概要電源サブシステム

1-46Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-14 DC PDU

DC 入力は、シャーシ背面パネルの DC PDU を介して接続されます。DC PDU には DC 電源コネクタ ブロックが 2 つあります。DC 電源コネクタ ブロックごとに、端子ポートが 3 つずつ備わっています。DC 電源からのリード線を端子ブロックに接続する必要があります。マイナスのリード線を一番上のポートに、プ

ラスのリード線を真ん中のポートに、アース線を最下部のポートに接続します

(図 1-15 を参照)。

1 非脱落型ネジ 4 DC PDU

2 DC 電源コネクタ ブロック A 5 ガイド ピン

3 DC 電源コネクタ ブロック B 6 ブロワー モジュール コネクタ

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1-47Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要電源サブシステム

図 1-15 Cisco 12006 ルータ DC PDU の電源コネクタ ブロック

DC 入力 PEM

DC 入力 PEM は、シャーシ前面下部に 2 つあるベイの 1 つに搭載されている、取り外し可能な電源モジュールです(図 1-1 を参照)。この電源モジュールは OIR機能をサポートするので、ホットスワップ可能です。

(注) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。

注意 Cisco 12006/12406 ルータは、AC 電源または DC 電源のどちらか一方を使用するように構成します。AC 入力電源装置と DC 入力 PEM を混在させることはできません。

1 マイナスの端子ポート 3 アースの端子ポート

2 プラスの端子ポート 4 端子ポート コネクタのネジ

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第 1章 製品概要電源サブシステム

1-48Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-16 DC 入力 PEM

DC 入力 PEM(図 1-16 を参照)の概要は次のとおりです。

• 前面プレートの回路ブレーカー スイッチで PEM のオン /オフを行います。

• PEM の取り外しおよび取り付けが容易にできるように、ハンドルが備わっています。

• PEM は、イジェクト レバーの非脱落型ネジで PEM ベイに固定されます。

• 前面プレートの 3 つの LED がステータス情報を示します。表 1-7 に、各 LEDの機能を示します。

1 DC 入力 PEM 4 リリース レバーの非脱落型ネジ

2 ハンドル 5 冷却ファン用の吸気口

3 回路ブレーカー オン /オフ スイッチ – –

6220

3

OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

12

45

43

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1-49Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要電源サブシステム

• PEM の重量は 1 台で 10.5 ポンド(4.76 kg)です。–48 VDCで最大 1400 W を供給できます。

• PEM に接続できるのは、UL1950、CSA 950、EN 60950、および IEC950 で規定されている Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全特別低電圧)に適合したDC 電源だけです。

• DC PDU および DC 入力 PEM(電源入力モジュール)を使用する Cisco12006/12406 ルータには、DC 電源ごとに 45 A の外部 DC 回路ブレーカーが必要です。

- 標準シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では、各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 45 A です。

- 拡張シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では、各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 60 A です。

この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の諸国)に従って、ショートおよび過電流障害から装置が保護されます。

(注) 停電に備えて、Uninterruptable Power Source(UPS; 無停電電源装置)を設置することを推奨します。

表 1-7 DC 入力 PEM の LED 表示

LED のラベル 色 機能

OUTPUT OK グリーン PEM は電源オンの状態で正常に動作しています。

INPUT OK グリーン PEM の入力に DC 電力が存在し、指定された限度内に収まっています。

MISWIRE オレンジ PDU の入力で、配線が逆になっています。

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第 1章 製品概要電源サブシステム

1-50Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

配電

ルータ シャーシのバックプレーンは、ルータ全体およびカード ケージ内の全カードに –48 VDC を分配します。

全カードには、この –48 VDC を +2.5 VDC、+3.3 VDC、+5 VDC、およびラインカードに必要なその他の電圧に変換する複数の DC/DC コンバータが備わっています。DC/DC コンバータは、RP および MBus ソフトウェアの制御の下で MBusモジュールによってオンになります。

ブロワー モジュールの電力は、PDU のコネクタを通じてバックプレーンから直接供給されます。PDU がバックプレーンからの DC 電圧をブロワー モジュールに与えます。ブロワー モジュールのブロワー モジュール コントローラ カードが、ブロワー モジュールのファンを作動させる DC 電圧に、–48 VDC を変換します。

注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置

のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳し

くは代理店までご連絡ください。

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1-51Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要ブロワー モジュール

ブロワー モジュールCisco 12006/12406 ルータには、シャーシ内部に空気を行き渡らせるブロワー モジュールが備わっています。ブロワー モジュールはシャーシ背面にあります(図1-2 を参照)。ブロワー モジュールは、シャーシ側面にある 2 つのエアー フィルタを通じて、シャーシに室内の空気を取り込み、シャーシのカード ケージに空気を流し、ブロワー モジュール背面の排気口から外に出します(図 1-17 を参照)。

注意 ほかの装置の排気がルータの吸気口から直接入り込むと、過熱状態になる可能性

があります。

シャーシ内部で適切なエアーフローを確保し、過熱状態を防止するために、ルー

タの前後左右を遮らないようにしてください。十分なエアーフローを得るため

に、シャーシの吸気口と排気口に 6 インチ(15.24 cm)のスペースを確保してください。

RP/ラインカード ケージ内部の温度が上昇すると、過熱による装置の損傷を防止するために、システムの環境モニタリングが内部コンポーネントへの電力供給を

すべて遮断します。

ブロワー モジュール内の 3 つのファンのいずれかで障害が検出されると、コンソール画面に警告メッセージが表示されます。複数のファンが故障すると、装置

の損傷を防止するために、システムがシャットダウンされます。

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第 1章 製品概要ブロワー モジュール

1-52Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-17 内部のエアーフロー(上面図)

ブロワー モジュールの 2 つの LED がブロワー モジュールの状態を伝えます。シャーシ背面から見ると、ブロワー モジュールの両方の LED を確認できます。

• OK — 左側の LED、グリーン。この LED が点灯している場合、ブロワー モジュールは正常に動作しています。ブロワー モジュールが取り付られ、シャーシ バックプレーンから電力が供給されると、この LED がただちに点灯するはずです。

5764

9

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1-53Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要ブロワー モジュール

• FAIL — 右側の LED、レッド。正常な動作時には、レッドの LED は消灯しているはずです。レッドの LED が点灯する場合、ブロワー モジュールでファン障害またはそのほかの障害が検出されています。既存のブロワー モジュールをスペアに交換してください。

エアー フィルタCisco 12006/12406 ルータには、ユーザ側でメンテナンス可能なエアー フィルタが 2 つあります(図 1-18 を参照)。

図 1-18 エアー フィルタの位置

5767

8

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

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第 1章 製品概要ブロワー モジュール

1-54Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

エアー フィルタは、シャーシ前面の右側にあります。エアー フィルタは、閉じたときにバネのかかるドアの奥に収容されています。

注意 ルータの稼働中、エアー フィルタを清潔な状態にしておく必要があります。月に一度、設置環境によってはそれ以上の頻度で、エアー フィルタを点検して清掃してください。

エアー フィルタを外した状態でルータを稼働させないでください。エアー フィルタは月に一度、設置環境によってはそれ以上の頻度で、点検して清掃してくだ

さい。エアー フィルタの手入れ方法および交換手順については、「エアー フィルタの清掃と交換」(p.6-8)を参照してください。

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1-55Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要ケーブル管理システム

ケーブル管理システム

Cisco 12006/12406 ルータのケーブル管理システムを使用して、システムに出入りするインターフェイス ケーブルを整理し、極端に曲がったり邪魔になったりしないようにします。

注意 インターフェイス ケーブルが極端に曲がっていると、性能が低下します。

ケーブル管理システム(図 1-19を参照)は、次のコンポーネントで構成されます。

• シャーシに取り付けられた垂直ケーブル管理ブラケット× 1

• 各ラインカードに取り付けられたラインカード ケーブル管理ブラケット×1

シャーシのケーブル管理ブラケットは、ルータ シャーシの前面に向かって、シャーシの左側、ラインカード /RP カード ケージの横に取り付けられています。シャーシ ケーブル管理ブラケットを使用して、ラインカードおよび RP のケーブルを整理し、ケーブルが曲がらないようにします。また、メンテナンス時、LED確認時など、シャーシの前面で作業しなければならないときに、ケーブルが作業

の妨げにならないようにします。

ラインカードのケーブル管理ブラケットは、非脱落型ネジで各ラインカードに固

定されます。ブラケットのケーブル タイでネットワーク インターフェイス ケーブルを固定し、ケーブルが割り当てられたコネクタに対して正しい位置で維持さ

れるようにします。また、ラインカードのコネクタにケーブルを接続するとき

に、各ケーブルの曲がり具合を管理します。

複数ポートのラインカードでは、ラインカードの取り外し /取り付け時に、ラインカード ケーブル管理ブラケットを使用して、ネットワーク インターフェイスケーブルがばらばらにならないようにします。ラインカードからラインカード

ケーブル管理ブラケットを取り外している間、ラインカードのコネクタから外し

たネットワーク インターフェイス ケーブルをブラケットで束ねたままにしておくことができます。こうすると、ラインカードを取り付けるときに、それぞれの

ネットワーク インターフェイス ケーブルがラインカード ケーブル コネクタとすでに対応している状態になります。

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第 1章 製品概要ケーブル管理システム

1-56Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 1-19 シャーシのケーブル管理システム

1018

33

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

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1-57Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 1章 製品概要FRU

FRUCisco 12006/12406 ルータの Field-Replaceable Unit(FRU)に含まれるものは、次のとおりです。

• RP

• ラインカード

• CSC

• SFC

• アラーム カード

• PDU:

- AC 電源システムには AC PDU

- DC 電源システムには DC PDU

• 電源モジュール

- AC 電源システムには AC 入力電源装置

- DC 電源システムには DC 入力 PEM

• AC 電源コード(AC 電源システム用)

• ブロワー モジュール

• エアー フィルタ

• シャーシ ケーブル管理ブラケット

技術仕様

Cisco 12006/12406 ルータの技術仕様および適合規格については、付録 A「技術仕様」を参照してください。

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第 1章 製品概要技術仕様

1-58Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Page 91: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

C H A P T E R

2-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

2インストレーションの準備

この章では、Cisco 12006/12406 ルータを設置するために必要な準備作業について具体的に説明します。

• 工具および機器(p.2-2)

• 安全に関する注意事項(p.2-3)

• 静電破壊の防止(p.2-6)

• 電気機器の安全な取り扱い(p.2-8)

• 設置環境の条件(p.2-9)

• ルータの開梱と再梱包(p.2-20)

• 設置場所の準備に関するチェックリスト(p.2-21)

Cisco 12006/12406 ルータを設置する前に、次の情報を確認しておく必要があります。

• 設置場所で満たさなければならない電源要件およびケーブル接続要件

• ルータを設置するために必要な機材

• 正常な動作を維持するために、設置場所で満たさなければならない環境条件

(注) 設置準備が完了するまでは、ルータを開梱しないでください。

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第 2章 インストレーションの準備工具および機器

2-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

工具および機器

Cisco 12006/12406 ルータは、最小限の工具で設置できます。必要な工具は次のとおりです。

• 1/4 インチおよび 3/16 インチ マイナス ドライバ

• 9/16 インチ レンチ

• 10 mm レンチ(開放型またはソケット型)

• 2 mm アレン レンチ

• 静電気防止用リスト ストラップ

• 静電気防止用マット

• 巻き尺

• ワイヤ カッター

• ペンチ

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2-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備安全に関する注意事項

安全に関する注意事項

次の注意事項に従って、安全を確保し、装置を保護してください。ここでは、起

こりうる危険な状況をすべて取り上げるわけではありません。常に注意が必要で

す。

• 一般的な安全上の注意(p.2-3)

• 適合規格および安全に関する情報(p.2-5)

• レーザーに関する注意事項(p.2-5)

• 持ち運びに関する注意事項(p.2-5)

一般的な安全上の注意

• 重量物を持ち運ぶ際は、必ず 2 人以上で行ってください。

注意 ブロワー モジュールのハンドルでシャーシを持ち上げてはなりません。ブロワーモジュールのハンドルは、ブロワー モジュールをシャーシから取り外すときに、ブロワー モジュールだけを持ち上げるものとして作られています。

• ルータの持ち運びまたは作業は、必ず電源を切断し、すべての電源コードを

抜いてから行ってください。

• 設置作業中および設置後、設置場所周辺をできるだけ埃のない清潔な状態に

保ってください。

• 通路や装置ラックの周囲に工具やルータ コンポーネントを置かないでください。

• 作業時には、ルータに引っ掛かるようなだぶついた衣服や、指輪やネックレ

スなどの装身具は着用しないでください。

• ネクタイやスカーフはしっかりと留め、袖はボタンを留めてください。

• シスコの装置は、指定された電気定格および使用上の注意事項に従って使用

した場合、安全に稼働します。

• 危険を伴う作業は、一人では行わないでください。

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第 2章 インストレーションの準備安全に関する注意事項

2-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• メンテナンスなどでルータの作業を行うときには、交換部品がホットスワッ

プ可能で、Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)に合わせて設計されている場合以外、必ず電源コードを外してください。

• ルータは、各国および地域の電気規格に適合するように設置する必要があり

ます。米国では、National Fire Protection Association(NFPA; 米国防火協会)70、United States National Electrical Codeが適用されます。カナダでは、CanadianElectrical Code、part I、CSA C22.1 が適用されます。その他の国では、International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)規格 364、パート 1 ~ 7 が適用されます。

• ルータの設置、設定、またはメンテナンスを行う前に、ルータに付属の

『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』(Text Part Number 78-4347-xx)に記載された安全上の警告を確認してください。

• AC Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)および AC 入力電源装置を使用する Cisco 12006/12406 ルータには、アース型電源コンセント専用の 3 線電気アース型プラグを備えた AC 電源コードが付属しています。これは安全上の仕様です。装置のアース接続は、地域および各国の電気規格に適合する

方式で行う必要があります。

• DC PDU および DC 入力 PEM(電源入力モジュール)を使用する Cisco12006/12406 ルータには、DC 電源ごとに 45 A の外部 DC 回路ブレーカーが必要です。

- 標準シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 45 A です。

- 拡張シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 60 A です。

この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の諸国)に従って、ショートおよび過電流障害から装置が保護されます。

• DC PDU および DC 入力 PEM を使用する Cisco 12006/Cisco 12406 ルータは、UL 1950、CSA-C22.2 No. 950、EN60950、ACA TS001、AS/NZS 3260、およびIEC60950 で規定された Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全特別低電圧)要件を満たす DC 電源に接続する必要があります。

• DC 入力 PEM を装備した Cisco 12006/Cisco 12406 ルータは、National ElectricCode、ANSI/NFPA 70 の Articles 110-16、110-17、および 110-18 に従い、立ち入りの制限された場所に設置する必要があります。

• DC PDU を搭載した Cisco 12006/Cisco 12406 ルータは、ただちに操作できる切断装置を固定配線に組み込んでおく必要があります。

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2-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備安全に関する注意事項

適合規格および安全に関する情報

Cisco 12006/12406 ルータは、適合規格および安全規格の要件を満たしています。適合規格に関する詳しい情報は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』(Text Part Number 78-4347-xx)を参照してください(Web サイト情報は「Cisco Technical Support & Documentation Web サイト」

[p.-xxvii] を参照)。

レーザーに関する注意事項

シングルモードの Cisco 12000 シリーズ ルータ ラインカードは、レーザーを使用します。目に見えないレーザー光が放射されます。ラインカードのポート開口部

をのぞきこまないでください。目を痛めないために、次の警告に従ってください。

警告 ポートにケーブルが接続されていないときは、開口部から目に見えないレーザー

光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部

をのぞきこまないでください。

持ち運びに関する注意事項

フル構成の Cisco 12006/12406 ルータは、約 205 ポンド(93 kg)の重量になります。ルータを設置する前に、電源の位置、ネットワーク接続などの条件を確認

し、後日シャーシを動かす必要のない適切な場所かどうかを確認してください。

注意 損傷を防止するため、ブロワー モジュールまたはラインカードのハンドルでルータ シャーシを持ち上げたり傾けたりしないでください。これらのハンドルでは、シャーシの重量を支えられません。

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第 2章 インストレーションの準備静電破壊の防止

2-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

重量のある装置を移動するときは、けがや装置の損傷を防止するために、必ず次

の注意事項を守ってください。

• 台車、パレット ジャッキ、フォークリフトなどの移動装置を使用して装置を移動させるときは、必ず、ルータの転倒を防止できる移動装置を使用して

ください。

• 装置の持ち運びを手伝ってくれる人を確保します。1 人では装置を持ち運ばないでください。

• 足元がしっかりしていることを確認し、両足で重量を支えてください。

• 装置はゆっくりと持ち上げてください。急に動かしたり、持ち上げながら身

体をねじったりしないでください。

• 背筋を伸ばし、腰ではなく脚の力を使って持ち上げてください。装置を持ち

上げるときに身体を曲げなければならない場合には、腰をかがめるのではな

く、ひざを曲げて腰に負担がかからないようにします。

• ルータを持ち運ぶ前に、すべての外部ケーブルを外してください。

静電破壊の防止

適切なアースが確保されていない場合、ESD(静電気放電)によって基板が損傷することがあります。また、基板の取り扱いが不適切な場合、故障または間欠的

な障害が発生する可能性があります。

基板を取り扱うときには、ESD による損傷を防止するために、次の注意事項に従ってください。

• 静電気防止用アンクル ストラップまたはリスト ストラップを肌に密着させて着用してください。

• アンクル ストラップやリスト ストラップは、身体の静電気から装置を保護するだけです。衣服の静電気によって電子部品が損傷を受けることがありま

す。

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2-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備静電破壊の防止

静電気防止用ストラップの接続

静電気防止用ストラップを身体に装着し、ストラップの一方を Cisco 12006/12406ルータのシャーシの塗装されていない金属部分に接続します(図 2-1参照)。

図 2-1 静電気防止用リスト ストラップとCisco 12006/12406 ルータ シャーシの接続

注意 静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1~ 10 Mohm でなければなりません。

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

5708

2

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第 2章 インストレーションの準備電気機器の安全な取り扱い

2-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

電気機器の安全な取り扱い

ラインカード、冗長 Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カード、ブロワー モジュール、および冗長電源モジュールは、ルータの稼働中に取り外し /取り付けを行っても、電気的な事故やルータの損傷が生じることはありません。

電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。

• ルータ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるか

を確認しておきます。

• ルータの取り付けや取り外しを行う前に、すべての外部ケーブルを外してく

ださい。

• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。

• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。

• 故障していると思われる機器は取り付けないでください。

• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不

備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。

• 電気事故が発生した場合は、次の手順に従ってください。

- 負傷しないように注意してください。ルータの電源を切断してくださ

い。

- 可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうよう

にしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから

救援を要請してください。

- 負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切

な処置を行ってください。

さらに、電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続さ

れている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。

• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。

• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでく

ださい。

• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。

• 電話回線の設置または変更は、十分注意して行ってください。

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2-9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

設置環境の条件

ここでは、Cisco 12006/12406 ルータを設置する前に考慮すべき、設置環境の条件について説明します。

• 環境に関する注意事項(p.2-9)

• ラックマウントに関する注意事項(p.2-10)

• 電源接続に関する注意事項(p.2-13)

• 設置場所の配線(p.2-18)

環境に関する注意事項

ここでは、さまざまな環境で Cisco 12006/12406 ルータを運用する場合の注意事項について説明します。取り上げる環境の考慮事項は、次のとおりです。

• エアーフロー

• 温度および湿度

エアーフロー

Cisco 12006/12406 ルータの換気システムは、シャーシ背面に搭載された 1 台のブロワー モジュールで構成されます。ブロワー モジュールは、シャーシ右側の交換可能なエアー フィルタから冷気を取り込むことによって、内部コンポーネントの動作温度を許容範囲で維持します。空気はカード ケージを流れてシャーシ背面から排気されます。

Cisco 12006/12406 ルータの設置場所を選択する際は、次の注意事項に従ってください。

• 埃のない場所 — できるだけ埃の少ない場所を選んでください。埃の多い環境では、エアー フィルタまたは電源装置の吸気口が目詰まりして、ルータに送り込まれる冷気が少なくなります。その結果、ルータ内部が過熱状態に

なることがあります。

• エアーフロー — 十分なエアーフローを得るために、シャーシおよび電源モジュールの吸気口と排気口に、6 インチ(15.24 cm)以上のスペースを確保してください。エアーフローが遮られたり制限されたりすると、または取り

込まれる空気の温度が高いと、ルータ内部が過熱状態になることがありま

す。極端な場合には、ルータ コンポーネントを保護するために、環境モニタリング システムが電力を遮断します。

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第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

2-10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

温度および湿度

設置場所の動作環境要件については、付録 A「技術仕様」を参照してください。記載されている温度および湿度の範囲内であれば、Cisco 12006/12406 ルータの動作が継続されます。臨界値に達する前に、環境異常を予測して改善することによ

り、正常な動作を維持することができます。

Cisco 12006/12406 ルータに組み込まれている環境モニタリング機能により、過電圧および過熱に起因するシステムおよびコンポーネントの故障が防止されます。

正常な動作を保証し、わずらわしいメンテナンス作業を行わなくてすむように、

設置場所を十分検討し準備を整えてからルータを設置してください。

ラックマウントに関する注意事項

ラックに Cisco 12006/12406 ルータを設置する前に、ここで説明する一般的なラックマウントの注意事項を検討してください。

装置ラックのタイプ

Cisco 12006/12406 ルータは、装置ラックに関する EIA(米国電子工業会)規格のEIA-310-D に準拠するほとんどの 2 支柱、4 支柱、または Telco タイプの 19 インチ ラックに設置できます。ラックには、ルータ シャーシを取り付けるため、マウント フランジ付きの支柱が少なくとも 2 本必要です。2 本の支柱の取り付け穴の中心線間で計測した間隔は、18.31 インチ ± 0.06 インチ(46.50 cm ± 0.15 cm)でなければなりません。

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2-11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

装置の寸法および設置場所のレイアウト

図 2-2に、Cisco 12006/12406 ルータ シャーシの俯瞰図および外寸を示します。

図 2-2 シャーシの外寸および俯瞰図(拡張モデルの前面扉も表示)

30.877

23.137

7.740

17.234

18.950 57

090

Page 102: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

2-12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

トラブルのない運用を維持するために、ラックへの設置を計画する際は、次の注

意事項について考慮してください。

• ラックを設置する場所には、AC または DC 入力電源、アース、およびネットワーク インターフェイス ケーブルの設備が必要です。

• 設置作業の際は、ラックの周囲に十分な作業スペースを確保してください。

シャーシを移動し、位置を合わせてラックに取り付けるには、ラックの周囲

に 3 フィート(約 91 cm)以上のスペースが必要です。電源モジュールを搭載するために、シャーシの前方に 2 フィート(約 61 cm)以上のスペースが必要です。

• 設置後のメンテナンス作業のために、シャーシの前後にそれぞれ 24 インチ(61 cm)以上のスペースを確保してください。

• 2 本の支柱またはレールの間にルータを取り付けるには、マウント フランジ間の内側の幅が、最低 17.5 インチ(44.5 cm)必要です。

• Cisco 12006/12406 ルータの拡張モデルの場合、4 支柱ラックのマウント レールは、前面扉を自由に開閉でき、ケーブル配線に十分なスペースが確保でき

るように 1.5 インチ(約 3.8 cm)ほど奥にずらして取り付ける必要があります。

• Cisco 12006/12406 ルータの高さは 18.5 インチ(46.9 cm)です。7 フィート(2.15 m)の装置ラックは通常、Cisco 12006/12406 ルータを 4 台収容できます。ラック内でルータのために十分なスペースを確保してください。

• Cisco 12006/12406 ルータに各種カードをフル装備した場合、重量は 205 ポンド(93 kg)になります。Telco ラックを使用する場合、2 本のラック支柱でシャーシの重量を支えることになります。ルータの重量でフレームが不安定

にならないようにする必要があります。フレームを必ず床にボルトで固定

し、建物の構造物(壁、または天井に取り付けた金具)に固定してください。

• ケーブルは、ラック前後での人の動きが妨げられないように配線してくださ

い。ネットワーク インターフェイス ケーブルへのノイズ干渉を防止するため、電源コードとケーブルが交差したり、平行になるような配線は避けてく

ださい。ケーブルと装置の接続部分は、適切なストレイン レリーフ方式によって保護してください。

• ルータに付属のケーブル管理ブラケットを取り付け、それを使用してケーブ

ルを整理し、ラインカード、電源モジュール、ブロワー モジュールにケーブルが垂れ下がらないようにします。ラックにすでに設置されている装置お

よび配線についても考慮してください。ほかの装置のケーブルによって、

カード ケージに手が届きにくくなったり、装置のメンテナンスや拡張のたびにケーブルを外すことになったりしないようにしてください。

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2-13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

換気

シャーシ背面にブロワー モジュールが搭載されています。エアー フィルタおよびブロワー モジュールへのエアーフローが妨げられないようにしてください。

(注) 暖まった空気はシャーシ背面から排気されます。十分なエアーフローを得るため

に、シャーシの吸気口と排気口に、6 インチ(15.24 cm)のスペースを確保してください。

• 同じラックに複数の Cisco 12006/12406 ルータを設置する場合は、ルータに必要な換気が適切に行われるようにしてください。

• ラック最下部に設置された装置からの熱気が上昇し、上の装置の吸気口から

入り込んで、上の装置が過熱状態になる可能性があります。

• ほかの装置の熱せられた排気が吸気口から入り、ルータ内部が過熱状態にな

ることがあります。

• 密閉型ラックの場合、換気システムが強力すぎると、シャーシ周辺にマイナ

スの空気圧が発生し、吸気口から空気を遠ざけることになるので、冷却が妨

げられる可能性があります。必要に応じて、ラックのドアを開けてルータを

稼働させるか、または開放型ラックに設置してください。

• 密閉型ラック内でバッフルを適切に使用すると、ルータの冷却に有効です。

電源接続に関する注意事項

Cisco 12006/12406 ルータは、AC 入力電源サブシステムまたは DC 入力電源サブシステムのどちらかを組み込むことができます。設置場所の電源に関する要件

は、使用する電源方式によって異なります。ルータの電源接続について検討する

際は、次の注意事項および推奨事項に従ってください。

• 設置前および設置後も定期的に設置場所の電源をチェックして、クリーンな

電力が供給されていることを確認してください。

• 必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。

• 落雷や電力サージによる損傷を防止するために、適切なアースを施してくだ

さい。

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第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

2-14Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

(注) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。

AC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項

Cisco 12006/Cisco 12406 ルータを AC PDU と組み合わせて使用する場合は、次の注意事項に従ってください。

• PFC(力率補正回路)により、PDU は北米では 100 ~ 240 VAC 20 A、その他の国では 185 ~ 264 VAC 16 A の範囲で動作する AC 電源からの AC 電源電圧を受け付けます。

• 必ず、システムに付属している 14 フィート(4.3 m)の AC 電源コードを使用してください。

• ルータに搭載された AC 入力電源装置ごとに、専用の回路ブレーカーを備えた専用の電源を用意してください。

• 可能であれば、UPS を設置してください。

表 2-1および図 2-3に、北米、オーストラリア、欧州で使用する電源プラグのタイプを示します。

表 2-1 AC 入力電源コードの国別オプション

ラベル 説明 シスコの製品番号

North America 20 A、250 VAC CAB-GSR6-220V-US=

Australia、New Zealand 15 A、250 VAC CAB-GSR6-AU=

Europe、Argentina、Brazil 16 A、250 VAC CAB-GSR6-EU=

Italy 16 A、250 VAC CAB-GSR6-IT=

United Kingdom 13 A、250 VAC(交換可能な 13A ヒューズ)

CAB-GSR6-UK=

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2-15Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

図 2-3 AC 電源プラグ

DC 電源を使用するルータの電源接続に関する注意事項

必ず次に示す DC 電源を使用する Cisco 12006/12406 ルータ のガイドラインに従ってください。

• DC PDU および DC 入力 PEM(電源入力モジュール)を使用する Cisco12006/12406 ルータには、DC 電源ごとに 45 A の外部 DC 回路ブレーカーが必要です。

- 標準シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 45 A です。

- 拡張シリーズの Cisco 12006/12406 ルータの入力電力では各 DC 電源から引き込めるのは 40.5 VDC で最大 60 A です。

5764

8

L6-20 20 A

AS 3112 10 A CEE 7/7 16 A

CEI 23-16/II 10 A BS 1363 13 A

Page 106: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

2-16Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

この回路ブレーカーにより、United States National Electrical Code NFPA 70(米国)、Canadian Electrical Code, part I, CSA C22.1(カナダ)、および IEC 364(その他の諸国)に従って、ショートおよび過電流障害から装置が保護されます。

• ルータに搭載する PEM ごとに、それぞれ専用の電源を用意してください。

• 可能であれば、UPS を設置してください。

アース接続

Cisco 12006/12406 ルータを電源に接続してオンにする前に、ルータの適切なシステム アースを確保する必要があります。装置のアース接続は、地域および各国の電気規格に適合する方式で行う必要があります。

Network Equipment Building System(NEBS)環境以外で設置する場合、AC 電源ユニットには International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)320 インレットが提供する保護アース コネクタ、および DC 電源ユニットにはメインの端子ブロック アース コネクタを使用できます。

• AC 入力電源で動作するように構成された Cisco 12006/12406 ルータの場合、AC PDU に 3 線電気アース タイプのコネクタが 2 つあり、ルータに付属している電源コードなどの 3 線アース タイプ AC 電源コードを受け付けます。これは安全上の仕様です。

• DC 入力電源で動作するように構成された Cisco 12006/12406 ルータの場合、DC PDU に DC 電源コネクタ ブロックが 2 つあり、それぞれがマイナス線(最上部の端子)、プラス線(真ん中の端子)、およびアース線(最下部の端

子)を接続するワイヤ接続端子を備えています。これは安全上の仕様です。

NEBS 環境でルータを設置する場合は、セントラル オフィスのアース システムまたは内部機器のアース システムをルータ シャーシの補助接合 /アース ポイントに接続することを強く推奨します。このアース ポイントは、シャーシ背面に近い側面にある、ネジ式の 3 つの差し込み口からなります(図 2-4 を参照)。NEBS接合 / アース レセプタクルともいい、補助接合 / アース接続に関する TelcordiaNEBS の要件を満たすために用意されています。

Page 107: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

2-17Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

図 2-4 NEBS 準拠の補助接合およびアース ポート

中央に 0.63 インチ(16 mm)間隔で穴が 2 つ開いているケーブル端子を使用し、図 2-5 のように 6.3 mm(M6)のネジでシャーシに固定します。シスコの端子(部品番号 32-0607-01)を利用できます。

図 2-5 ケーブル端子

ルータの位置と設置場所の環境に基づいて決定されたサイズと長さのワイヤの

アース線に、2 穴端子を圧着します。図 2-6 は、一般の金物屋で手に入る標準的な圧着工具です。

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

5774

4

2552

7

2.24

0.48

0.080.25 0.370.63

Ø 0.2672

Page 108: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

2-18Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 2-6 端子の圧着

(注) アース レセプタクルを構成するネジ式の差し込み口が 3 つ、三角形に配置されています。3 つの穴のうち、任意の 2 つを選び、端子とアース線を固定します。

設置場所の配線

ここでは、設置場所のプラント配線およびケーブル接続を準備するときの注意事

項について説明します。新しいシステムの位置を検討するときの注意事項は次の

とおりです。

• EMI(電磁波干渉)

• シグナリングおよびシールドなしコンダクタの距離制限

1 アース線に端子を被せる 2 端子を圧着する

5780

8

2

1

Page 109: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

2-19Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置環境の条件

EMI

電磁場で長距離の配線を行うと、ワイヤ上の信号と外部または大気の電磁場の間

で EMI(電磁波干渉)が発生する可能性があります。配線を適切に行わないと、プラント配線から無線周波干渉が発生する場合があります。

警告 特に雷や無線送信機による強力な EMI は、Cisco 12006/12406 ルータ内の信号ドライバやレシーバーを破損したり、電力サージを回線上に流して電気的な事故を

発生させたり、装置を損傷させたりする原因になります。

強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)の専門家に相談してください。

アース コンダクタを適切に配置してプラント配線にツイストペア ケーブルを使用すれば、プラント配線から無線周波干渉が発生することはほとんどありませ

ん。推奨距離を超える場合は、データ信号ごとにアース コンダクタを配置した高品質のツイストペア ケーブルを使用してください。

距離制限

配線が推奨距離を超える場合、または配線が建物間にまたがる場合には、近くで

落雷が発生した場合の影響について、十分に注意する必要があります。雷などの

高エネルギー現象で起こる Electromagnetic Pulse(EMP; 電磁波パルス)により、電子デバイスを破壊するエネルギーが非シールド導体に発生する場合がありま

す。過去にこのような問題が発生したことがある場合は、必要に応じて、電力

サージ抑止やシールドの専門家に相談してください。

上記のように、発生頻度は少ないものの、壊滅的な状況につながる可能性のある

問題は、大部分のデータセンターでは、パルス計などの特殊機器を使用しなけれ

ば解決できません。これらの問題が発生した場合、問題の特定と解決に長い時間

を要するので、適正なアースおよびシールドを施した環境を準備することによっ

て問題を予防してください。特に、電力サージの抑止には十分な注意を払う必要

があります。

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第 2章 インストレーションの準備ルータの開梱と再梱包

2-20Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ルータの開梱と再梱包

Cisco 12000 シリーズ ルータの梱包は、輸送中の通常の取り扱いによって製品が損傷する可能性を減らすように工夫されています。製品が損傷する可能性を最小

限に抑えるために、これらの製品を輸送するときには、シスコが指定した梱包を

使用してください。そうしなかった場合、ルータが損傷したり、ルータの性能が

低下したりする可能性があります。また、設置の準備が整うまでは、ルータを輸

送用コンテナから取り出さないでください。ルータは必ず、立てた状態で輸送ま

たは保管してください。設置場所が確定するまでは、ルータを輸送用コンテナに

収めておいてください。

輸送用パレットから開梱して内容物を確認するには、ルータに付属の開梱指示書

『Cisco 12006 and 12406 Router Unpacking and Repacking Instructions』(Text PartNumber 78-16104-xx)を参照してください。この指示書には、ルータを再び輸送する必要が生じたときの再梱包の方法も記載されています。

不足しているものがある場合は、購入された代理店に連絡してください。「テク

ニカル サポート」(p.-xxvii)を参照してください。

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2-21Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 2章 インストレーションの準備設置場所の準備に関するチェックリスト

設置場所の準備に関するチェックリスト

Cisco 12006/12406 ルータにはサイト ログが用意されています。このサイト ログをルータのそばに保管し、作業担当者が誰でも利用できるようにしておいてくだ

さい。サイト ログへの記入項目としては、次のものがあります。

• インストレーションの進行状況 — サイトログに項目を作成し、インストレーション作業を記録します。インストレーション中に経験した問題および

対応を記録しておきます。

• アップグレードおよび取り外し / 交換作業 — システムのメンテナンスや拡張の記録として、サイト ログを利用します。

- FRU の取り付け、取り外し、交換

- 構成変更

- ソフトウェアのアップグレード

- 実施した改善措置または予防的メンテナンス作業

- 間欠的に発生する問題

- コメント

表 2-2 に、サイト ログのサンプルを示します。このサンプルをコピーして利用しても、独自のサイト ログを作成してもかまいません。

表 2-2 サイト ログのサンプル

日付 行った処置および気づいた現象 記入者

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第 2章 インストレーションの準備設置場所の準備に関するチェックリスト

2-22Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

表 2-2 サイト ログのサンプル(続き)

日付 行った処置および気づいた現象 記入者

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C H A P T E R

3-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

3ルータのインストレーション

この章では、Cisco 12006/12406 ルータを初めて設置および設定するときの手順について説明します。内容は次のとおりです。

• ルータの設置(p.3-2)

• 補助的な接合 /アース接続(p.3-11)

• RP およびラインカードのケーブル接続(p.3-14)

• アラーム カード ケーブルの接続(p.3-17)

• コンソールおよび補助ポートの接続(p.3-18)

• AC 電源接続(p.3-35)

• DC 電源接続(p.3-38)

• ルータの電源投入(p.3-41)

• ルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション(p.3-44)

• Cisco IOS のユーザ インターフェイス(p.3-60)

• 設定変更(p.3-63)

• RP のフラッシュ メモリ カードの使用方法(p.3-78)

• 詳細情報の入手先(p.3-97)

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第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

3-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ルータの設置

ここでは、Cisco 12006/12406 ルータを設置する手順について説明します。

• ラックマウント ブラケットの取り付け(任意)(p.3-3)

• ラックへのシャーシの設置(p.3-8)

• 中央マウント ブラケットの取り付け(任意)(p.3-6)

• 卓上または平面でのシャーシの設置(p.3-10)

Cisco 12006/12406 ルータを設置する前に、第 2 章「インストレーションの準備」を参照し、設置環境に関する考慮事項および要件を確認してください。

ルータを設置する前に、次の条件が満たされていることを確認してください。

• シャーシ背面に搭載されたブロワー モジュールの排気口が遮られていない。

• ルータに向かって右側にエアー フィルタが取り付けられていて、ブロワーモジュールへのエアーフローが妨げられていない。

• ブロワー モジュールの LED を確認し、モジュールのメンテナンス作業を行うことができるように、シャーシ背面に 24 インチ(61 cm)のスペースが確保されている。

• ラインカードと電源装置の作業を行い、Network Interface Cable(NIC)またはそのほかのコンポーネントを取り付けることができるように、ルータ

シャーシの前面に 24 インチ(61 cm)のスペースがある。

• 空調によって温度が制御され、埃のない場所である。

• 電源コードおよび電源装置が設置場所の電源に適合することが確認済みで

ある。

• 装置のラベルによって、設置場所の電源がルータに適していることが確認済

みである。

• AC 電源レセプタクルが容易に手の届くところにある。

警告 1 台のルータに入力タイプの異なる電源モジュールを混載することはできません。ルータに搭載する電源モジュールは、すべて AC 入力電源装置にするか、またはすべて DC 入力 PEM にする必要があります。

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3-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

ラックマウント ブラケットの取り付け(任意)ルータのアクセサリ キットに含まれているラックマウント ブラケットのペアを使用すると、装置ラック内でルータの位置を調整して固定する間、ルータの重量

を一時的に支えることができます。このマウント ブラケットは使用してもしなくてもかまいません。ブラケットを使用しなくても、ラックにルータを設置でき

ます。このブラケットは、ルータの設置後もそのままにしておいてかまいません。

必要な工具および機器

オプションのラックマウント ブラケットを取り付けるには、次の工具が必要です。

• No. 2 プラス ドライバ

• 巻き尺(任意)

• 水準器(任意)

ラックマウント ブラケットの取り付け(任意)

ラックマウント ブラケットを取り付けるには、図 3-1 を参照しながら、次の作業を行います。

ステップ 1 左右のラック レールで、同じ高さの穴を計測して印を付けます。

ステップ 2 右側のマウント ブラケットを取り付けます。

a. 右側のラック レールに右側のラックマウント ブラケットを重ね、レールの印を付けたネジ穴にブラケットの一番下の穴を合わせます。

b. ブラケット最下部の穴にネジを差し込み、指で締めます。

c. ブラケットの最上部の穴にもう一本のネジを差し込み、指で締めます。

ステップ 3 ステップ 2a ~ ステップ 2c を繰り返し、左側のラックマウント ブラケットを取り付けます。

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第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

3-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 4 水準器を使用して、2 つのブラケットの上端が水平になっているかどうかを確認します。または、巻き尺でラック レールの上端からブラケットまでの長さを測り、左右両方とも同じになっているかどうかを確認します。

ステップ 5 ドライバを使用して、すべてのネジを締めます。

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3-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

図 3-1 ラックマウント ブラケットの取り付け(任意)

5780

2

3/4 1.9 cm

1 1/4 3.175 cm

3 3/8 8.57 cm1/16 1.6 mm

2 1/2 6.35 cm

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第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

3-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

中央マウント ブラケットの取り付け(任意)中央マウント位置に Cisco 12006/12406 ルータを取り付ける場合は、装置ラックのレールに上下の中央マウント ブラケットを取り付けてから、その中央マウント ブラケットにシャーシを固定する必要があります(図 3-2 を参照)。オプションの中央マウント ブラケットを使用しない場合は、「ラックへのシャーシの設置」(p.3-8)に進んでください。

図 3-2 上下の中央マウント ブラケット

5777

2

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

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3-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

オプションの中央マウント ブラケット インストレーション キットは、ルータの輸送用コンテナに収められたアクセサリ ボックスにあります。欠品がある場合は、購入した代理店までご連絡ください。

必要な工具および機器

オプションの中央マウント用ラックマウント ブラケットを取り付けるには、次の工具が必要です。

• No. 2 プラス ドライバ

• 巻き尺(任意)

• 水準器(任意)

中央マウント ブラケットの取り付け(任意)

中央マウント ブラケットを取り付けるには、図 3-2を参照しながら、次の作業を行います。

ステップ 1 左右の支柱で、同じ高さの穴を計測して印を付けます。

注意 右側の下部中央マウント ブラケットを取り付けるときには、ブラケットがエ

アー フィルタからのエアーフローを妨げないように注意が必要です。エアーフローが妨げられると、ルータが過熱状態になる原因になります。

ステップ 2 右側の下部ブラケットを取り付けます。

a. 右側のラックレールに右側の下部ブラケットを重ね、下部ブラケット最下部のネジ穴と印を付けたネジ穴を合わせます。

b. ラック レールの穴と重なるブラケット最下部の穴にネジを差し込み、指で締めます。

c. ブラケットの最上部の穴にもう一本のネジを差し込み、指で締めます。

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第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

3-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 3 ステップ 2a ~ ステップ 2c を繰り返し、右側の下部ブラケットと同じ高さになるように、左側の下部中央マウント ブラケットを取り付けます。

ステップ 4 水準器を使用して、2 つのブラケットの上端が水平になっているかどうかを確認します。または、巻き尺でラック レールの上端からブラケットまでの長さを測り、左右両方とも同じになっているかどうかを確認します。

ステップ 5 ドライバを使用して、すべてのネジを締めます。

ステップ 6 左右両方の上部中央マウント ブラケットで、ステップ 1 ~ステップ 5 を繰り返します。

ラックへのシャーシの設置

ここでは、ラックに Cisco 12006/12406 ルータを設置する手順について説明します。この手順では、輸送用コンテナの外側に貼付された『Cisco 12006 and Cisco12406 Router Unpacking and Repacking Instructions』(Text Part Number 78-16104-xx)に従って、ルータを開梱したものと想定しています。

装置ラックにシャーシを搭載するには、ラック レールの所定の位置にシャーシを置いてラックに固定するか、または任意で中央マウント ブラケットを使用し、シャーシの左右どちらかのラックマウント フランジの穴にネジを通して固定します。ラックによって異なるレールのさまざまな穴のパターンに対応するため、

シャーシのラックマウント フランジには、8 つで 1 組の楕円形のねじ穴が左右に2 つずつあります(図 3-3 を参照)。シャーシ フランジのマウント穴は、各グループでいずれか 1 つの穴が、ラック レールの穴またはオプションの中央マウントブラケットの穴に重なる間隔で配置されています。シャーシの反対側でも(同じ

グループの)対応するマウント穴を使用することにより、ラック内でシャーシを

水平に設置できます。

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3-9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

図 3-3 シャーシ マウント ブラケットの穴

ラックにシャーシを設置するには、図 3-3 を参照しながら、次の作業を行います。

ステップ 1 設置位置にできるだけ近く、かつ設置作業の妨げにならない場所にルータを運び

ます。

ステップ 2 1 人が前から、もう 1 人が後ろからシャーシを持ち上げます。シャーシの前後を持ち、パレットからシャーシを持ち上げて外し、ラックの中にシャーシを置きま

す。

(注) シャーシを持ち上げてラック内で位置を調整するときに、さらにもう 1 人必要な場合もあります。

5765

1

CSC

CSC

SFC

SFC

SFC

RP

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第 3章 ルータのインストレーションルータの設置

3-10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 3 ネジでシャーシをラックに固定します。

a. シャーシのラックマウント フランジで、最下部のマウント穴を確認します。穴の 1 つとラックのマウント穴を重ねます。

b. 用意されたネジの 1 つを取り付けます。c. シャーシの反対側にまわり、一番下のマウント穴のグループで同じ穴がラックの穴に重なるように、シャーシの位置を調節します。

d. 用意されたネジの 1 つを取り付けます。

ステップ 4 残りのマウント穴で、ステップ 3a ~ ステップ 3d を繰り返します。

注意 4 つの穴のグループにネジを(シャーシの左右に少なくとも 2 本ずつ)取り付けるまでは、シャーシから手を離さないでください。

ステップ 5 ドライバを使用して、すべてのネジを締めます。

卓上または平面でのシャーシの設置

卓上または安定した平面に Cisco 12006/12406 ルータを設置する手順は、次のとおりです。輸送用パレットにルータを固定していた取り付け金具を使用して、

シャーシを平面に固定できます。

ステップ 1 設置位置のできるだけ近くまでルータを運びます。

注意 ブロワー モジュールのハンドルでシャーシを持ち上げてはなりません。このハンドルが支えることができるのは、ブロワー モジュールの重量だけです。

ステップ 2 シャーシの前後に 1 人ずつ立ち、シャーシを持ち上げてパレットから外し、平面にシャーシを置きます。

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3-11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーション補助的な接合 /アース接続

ステップ 3 平面にシャーシを固定し、シャーシが落下しないようにします。

補助的な接合 /アース接続Network Equipment Building System(NEBS)環境にルータを設置する場合は、ここで説明する注意事項に従ってください。NEBS 環境以外で設置する場合、AC電源ユニットには International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)320 インレットが提供する保護アース コネクタ、および DC 電源ユニットにはメインの端子ブロック アース コネクタを使用できます。

ルータ シャーシでは、PDU への電源接続の一部として保護アース接続が必須ですが、さらにセントラル オフィスのアース システムまたは内部機器のアース システムをルータ シャーシの補助的な接合 / アース レセプタクルに接続することを強く推奨します。これは補助的な接合 /アース接続に関する Telcordia NEBS の要件に適合します。このレセプタクルは、背面パネルに近いシャーシ側面の 3 つのネジ式の差し込み口からなります(図 3-4 を参照)。

図 3-4 NEBS 準拠の補助接合およびアース ポート

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

5774

4

Page 124: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーション補助的な接合 /アース接続

3-12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 3-4および図 3-5のように、中心から 0.63 インチ(16 mm)間隔の 2 穴端子を使用し、2 本の 6.3 mm(M6)のネジでシャーシに接続します。シスコの端子(部品番号 32-0607-01)を利用できます。

図 3-5 ケーブル端子

2552

7

2.24

0.48

0.080.25 0.370.63

Ø 0.2672

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3-13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーション補助的な接合 /アース接続

ルータの位置と設置場所の環境に基づいて決定されたサイズと長さのワイヤの

アース線に、2 穴端子を圧着します。図 3-6 は、市販されている標準的な圧着工具です。

図 3-6 端子の圧着

(注) アース レセプタクルを構成するネジ式の差し込み口が 3 つ、三角形に配置されています。3 つの穴のうち、任意の 2 つを選び、端子とアース線を固定します。

1 アース線に端子を被せる 2 端子を圧着する57

808

2

1

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第 3章 ルータのインストレーションRP およびラインカードのケーブル接続

3-14Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

RP およびラインカードのケーブル接続RP(ルート プロセッサ)およびラインカードのケーブルを接続するには、図 3-7を参照しながら、次の作業を行います。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 左から右へ、最初の RP またはラインカードに接続するケーブルを順番に識別します。

ステップ 3 シャーシのケーブル管理ブラケットにインターフェイス ケーブルをていねいに通し、カードからカードのインターフェイス ポートへ配線します。一度に 1 本ずつ、この作業を行います。

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3-15Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションRP およびラインカードのケーブル接続

図 3-7 シャーシのケーブル管理ブラケット

ステップ 4 左から右へ順番に、カードの各ポートに接続するケーブルを識別し、RP またはラインカードのポートにケーブルを接続します。

ステップ 5 左から右へ順番に、マジックテープを使用して、ラインカードのケーブル管理ブ

ラケットにケーブルをていねいに巻き付けます。

1018

33

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

Page 128: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションRP およびラインカードのケーブル接続

3-16Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

注意 インターフェイス ケーブルがねじれたり極端に曲がったりしないように注意して、ケーブル管理ブラケット内のケーブルを調節します。ケーブルがねじれてい

たり極端に曲がったりしていると、信号符号化された光線をケーブルの端から端

へ正確に伝播する光ファイバの性能が低下することがあります。さらに、イン

ターフェイス ケーブルに適切なストレイン レリーフを施してください。

ステップ 6 シャーシの垂直ケーブル管理ブラケットのフィンガにケーブルを通し、ブラケッ

ト前面のラッチを回して、ブラケットにケーブルを固定します。

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3-17Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションアラーム カード ケーブルの接続

アラーム カード ケーブルの接続Cisco 12006/12406 ルータは、左側電源装置ベイの真上と、Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)スロットの真下にある 2 つのスロットに、アラーム カードを 2 つ搭載しています。各アラーム カードには、標準の DB-9 コネクタ(ラベルは ALARM)が 1 つずつあります。このコネクタを使用して、ルータを設置場所のアラーム メンテナンス システムに接続し、ルータでクリティカル、メジャー、およびマイナー アラームが発生した場合に、アラーム カード上のアラーム リレーをアクティブにし、外部サイトのアラームを起動させることができます。コネクタ ピンとアラーム カード リレー コンタクト間のピン /信号の対応については、付録 A「技術仕様」を参照してください。

アラーム コンタクト ケーブルは、設置場所の環境に全面的に依存するので、アラーム コネクタ ケーブルは別途必要です。

(注) アラーム コネクタに接続できるのは、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全特別低電圧)回路だけです。アラーム回路の最大定格は、2 A、50 VA です。

(注) Telcordia GR-1089 NEBS 標準の電磁適合性および安全性に準拠するため、アラーム カードの外部アラーム ポートに接続する際はシールド付きケーブルを使用する必要があります。このシールド付きケーブルは、両端ともシールド付きコネク

タで終端されていて、どちらのコネクタにもケーブルのシールド素材が接合され

ていなければなりません。

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-18Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

コンソールおよび補助ポートの接続

ここでは、ルータのコンソール ポートおよび補助ポートに、コンソール端末およびその他の補助装置を接続する場合について説明します。システムの稼働中

は、Data Set Ready(DSR; データ セット レディ)信号および Data Carrier Detect(DCD; データ キャリア検出)信号が両方ともアクティブです。コンソール ポートは、モデム制御またはハードウェア フロー制御をサポートしません。以下に、GRP ポートについて説明します。PRP ポートについては、「PRP のコンソールポートおよび補助ポート」(p.3-21)を参照してください。

GRP のコンソール ポートおよび補助ポートここでは、Gigabit Route Processor(GRP)のコンソール / 補助ポートに関して、接続装置およびピン割り当ての情報を提供します。

(注) クラス B の EMI に適合させるために、GRP= および GRP-B= のコンソール ポートおよび補助ポートには、シールド ケーブルを使用する必要があります。

GRP には EIA/TIA-232 ポートが 2 つあります。

• DCE DB-25 レセプタクル — コンソール端末を接続

• DTE DB-25 プラグ — DTE デバイスを接続

DCE モードのコンソール ポートは、ルータを設定するために必要なコンソール端末を接続する、DCE DB-25 レセプタクルです。

DTE モードの補助ポートは、モデムなどの DCE デバイス(CSU/DSU[チャネルサービス ユニット /データ サービス ユニット]、ほかのルータなど)をルータに接続するための DTE DB-25 プラグです。

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3-19Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

(注) コンソール ポートおよび補助ポートは、非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続する装置は、非同期伝送に対応していなければなりません。非同期

は、シリアル装置の最も一般的なタイプであり、たとえば、モデムは大部分が非

同期装置です。

図 3-8 GRP のコンソール DCE および補助 DTE ポート接続

端末のマニュアルで、使用する端末のボーレートを調べてください。マニュアル

に設定値が指定されていない場合は、次の端末設定値を使用してください。9600ボー、8 データ ビット、パリティなし、2 ストップ ビットです。コンソール ポートに端末を接続するための EIA/TIA-232 DCE コンソール ケーブルが必要です。

(注) Telcordia GR-1089 NEBS 標準の電磁適合性および安全性に準拠するため、すべてのコンソール、補助、およびイーサネット インターフェイスは屋内または被覆された環境での配線またはケーブル配線にのみ接続してください。屋内ケーブル

はシールド付きで、シールドは両端でアースされている必要があります。

SLOT-0

SLOT-1

CO

LL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

H10

735

DB-25

DB-25

GRP

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-20Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

GRP のコンソール ポートの信号

GRP のコンソール ポートには、ストレート EIA/TIA-232 ケーブルが必要です。表 3-1 に、GRP コンソール ポートの信号 /ピンの対応を示します。

GRP の補助ポートの信号

GRP の補助ポートは、ルータにモデムまたはそのほかの DCE デバイス(CSU/DSU、ほかのルータなど)を接続するための DB-25 プラグ DTE ポートです。補助ポートは、GRP カードのコンソール ポートの横にあります。この補助ポートは、ハードウェア フロー制御およびモデム制御をサポートします。図 3-8に、モデム接続の例を示します。表 3-2 に、補助ポートにおける信号 /ピンの対応を示します。

(注) クラス B の EMI(電磁波干渉)に適合させるために、GRP= および GRP-B= のコンソール ポートおよび 補助ポートには、シールド ケーブルを使用する必要があります。

表 3-1 GRP のコンソール ポート ピンの信号

ピン 信号 入出力 説明

1 GND – アース

2 TxD 出力 データ送信

3 RxD 入力 データ受信

6 DSR 入力 データ セット レディ(常にオン)

7 GND – アース

8 DCD 入力 データ キャリア検出(常にオン)

20 DTR 出力 データ ターミナル レディ

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3-21Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

PRP のコンソール ポートおよび補助ポートPRP のシステム コンソール ポートは、データ端末を接続する DCE RJ-45 レセプタクルです。データ端末は設定が必要です。コンソール ポートには、Console というラベルが付いています。図 3-9 を参照してください。コンソール ポートに接続する前に、端末のマニュアルでボーレートを調べてください。

マニュアルに設定値が指定されていない場合は、次の端末設定値を使用してくだ

さい。9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、2 ストップ ビットです。コンソール ポートにはロールオーバー RJ-45 ケーブルが必要です。

表 3-2 GRP の補助ポートの信号

ピン 信号 入出力 説明

1 信号アース – 信号アース

2 TxD 入力 データ送信

3 RxD 出力 データ受信

4 RTS 入力 送信要求(ハードウェア フロー制御に使用)

5 CTS 出力 クリア ツー センド(ハードウェア フロー制御に使用)

6 DSR 出力 データ セット レディ

7 信号アース – 信号アース

8 CD 出力 キャリア検知(モデム制御に使用)

20 DTR 入力 データ ターミナル レディ(モデム制御専用)

22 RING 出力 リング

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-22Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 3-9 PRP のコンソールおよび補助ポート接続

(注) コンソール ポートおよび補助ポートは、非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続する装置は、非同期伝送に対応していなければなりません。非同期

は、シリアル装置の最も一般的なタイプであり、たとえば、モデムは大部分が非

同期装置です。

注意 [Ethernet]、[10BASE-T]、[Token Ring]、[Console]、および [AUX] というラベルのポートは、SELV 回路です。SELV 回路は、SELV 回路にしか接続できません。

(注) RP ケーブルは別途必要です。

1 モデム 4 補助ポート

2 コンソール端末 5 コンソール ポート

3 RJ-45 イーサネット ケーブル – —

7069

2

RX

TX

PRIMARY

SLOT-1

SLOT-0

LINK EN

RX

TX

ETH

1E

TH 0

AUX

CO

NSO

LE

LINK

PRIMARY

EN

1

3

4

5

2

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3-23Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

(注) Telcordia GR-1089 NEBS 標準の電磁適合性および安全性に準拠するため、すべてのコンソール、補助、イーサネット、および BITS(PRP2)インターフェイスは屋内または被覆された環境での配線またはケーブル配線にのみ接続してくださ

い。屋内ケーブルはシールド付きで、シールドは両端でアースされている必要が

あります。

PRP のコンソール ポートの信号

PRP のコンソール ポートには、DCE RJ-45 レセプタクルが必要です。表 3-3 に、PRP コンソール ポートの信号 /ピンの対応を示します。

表 3-3 PRP のコンソール ポートの信号

コンソール ポートのピン番号 信号 入出力 説明

11

1. これらのピンは未結線です。

— — —

2 DTR 出力 データ ターミナル レディ

3 TxD 出力 データ送信

4 GND — 信号アース

5 GND — 信号アース

6 RxD 入力 データ受信

7 DSR 入力 データ セット レディ

81 — — —

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-24Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

PRP の補助ポートの信号

PRP の補助ポートは、ルータにモデムなどの DCE デバイス(CSU/DSU、ほかのルータなど)を接続するための DTE RJ-45 プラグです。このポートには、AUXというラベルが付いています。図 3-9 を参照してください。非同期補助ポートは、ハードウェア フロー制御およびモデム制御をサポートします。表 3-4 に、PRP の補助ポートにおける信号およびピンの対応を示します。

フラッシュ メモリ カードの取り付けルータはデフォルトで、有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージが格納されたフラッシュ メモリ カードを PCMCIA スロット 0 に差し込んだ状態で出荷されます(図 3-10 を参照)。PCMCIA スロット 0(SLOT-0)は下側スロット、スロット 1(SLOT-1)は上側スロットです。各 RP で両方のフラッシュ メモリ カード スロットを同時に使用できます。

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタは 0x0102 に設定され、フラッシュ メモリ カードに保存された Cisco IOS ソフトウェア イメージからルータが自動的に起動するようになっています。

表 3-4 PRP の補助ポートの信号

補助ポートのピン番号 信号 入出力 説明

1 RTS 出力 送信要求

2 DTR 出力 データ ターミナル レディ

3 TxD 出力 データ送信

4 GND — 信号アース

5 GND — 信号アース

6 RxD 入力 データ受信

7 DSR 入力 データ セット レディ

8 CTS 入力 クリア ツー センド

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3-25Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

図 3-10 フラッシュ メモリ カード スロットの開口部

コンソール端末が RP のコンソール ポートに接続され、電源がオンになっているか、または別の装置から Telnet セッションによってルータにリモート ログインしているかどうかを確認します。

SLOT-0

SLOT-1

RESET

AUX

EJECT

5708

0

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-26Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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GRP のイーサネット ネットワーク接続ここでは、イーサネット ネットワークに GRP を接続する方法について説明します。図 3-11に、GRP の RJ-45 ポートおよび MII イーサネット ポートを示します。

図 3-11 RJ-45 および MII イーサネット接続

GRP にはイーサネット ポートが 1 つあります。このポートは、次のいずれかのポート コネクタを使用します。

• RJ-45 レセプタクル — 8 ピンの Media-Dependent Interface(MDI; メディア依存型インターフェイス)RJ-45 レセプタクルです。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらの接続でも可能です。

• MII レセプタクル — 40 ピンの Media Independent Interface(MII; メディア独立型インターフェイス)レセプタクルです。より柔軟なイーサネット接続が

可能です。このコネクタは、IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)または IEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)のどちらの接続にも使用できます。

RJ-45 DTE

H10

736

MII DTE

GIG

AB

IT R

OU

TE

PRO

CE

SSOR

CO

LL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

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3-27Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

(注) GRP の RJ-45 および MII レセプタクルは、1 つのイーサネット インターフェイスに対して 2 通りの物理接続方法を意味しています。使用できるのは MDI RJ-45接続または MII 接続のどちらか一方であり、両方を同時に使用することはできません。イーサネット ポートの伝送速度は、GRP の自動検知方式によって設定されます。

この速度は、イーサネット インターフェイスの接続先ネットワークによって決定されるので、ユーザ側では設定できません。さらに、自動検知されたデータ伝

送速度が 100 Mbps でも、イーサネット ポートが提供する使用可能な最大帯域幅は、100 Mbps 未満です。MII または RJ-45 接続のどちらを使用する場合でも、使用可能な最大帯域幅は約 20 Mbps であると想定してください。

イーサネット ポートでは、Unshielded Twisted-Pair(UTP; シールドなしツイストペア)または Shielded Twisted-Pair(STP; シールド付きツイストペア)ケーブルのどちらでも使用できます。雑音に対して強力なイミュニティが求められる環境

では、STP ケーブルを推奨します。図 3-12 に、GRP に備わっているイーサネット MII レセプタクルのレイアウトを示します。

図 3-12 イーサネット MII レセプタクル

21

1

H65

38

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-28Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

表 3-5 に、イーサネット MII コネクタの信号 /ピンの対応関係を示します。

表 3-5 イーサネット MII のピン構成

ピン1

1. 記載されていないピンは未使用です。

入力 出力 入出力 説明 符号

14 ~ 17 – あり – データ送信 TxD

12 あり – – クロック送信 Tx_CLK2

2. Tx_CLK および Rx_CLK は、外部トランシーバが提供します。

11 – あり – エラー送信 Tx_ER

13 – あり – イネーブル送信 Tx_EN

3 – あり – MII データ クロック MDC

4 ~ 7 あり – – データ受信 RxD

9 あり – – クロック受信 Rx_CLK

10 あり – – エラー受信 Rx_ER

8 あり – – 有効データ受信 Rx_DV

18 あり – – コリジョン COL

19 あり – – キャリア検知 CRS

2 – – あり MII データ入出力 MDIO

22 ~ 39 – – – 共有 アース

1、20、21、40 – – – +5.0 V V

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3-29Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

図 3-13に、GRP に備わっているイーサネット RJ-45 レセプタクルのピン構成を示します。表 3-6に、GRP のイーサネット RJ-45 レセプタクルにおける信号 /ピンの対応を示します。

図 3-13 イーサネット RJ-45 レセプタクル

警告 [Ethernet]、[10BASE-T]、[Token Ring]、[Console]、および [AUX] というラベルのポートは、SELV 回路です。SELV 回路は、SELV 回路にしか接続できません。BRI(基本インターフェイス)回路は Telephone Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路と同様に取り扱われるので、SELV 回路を TNV 回路に接続しないでください。

表 3-6 イーサネット RJ-45 レセプタクルのピン構成

ピン 信号

1 TX+

2 TX–

3 RX+

4 ネットワーク終端

5 ネットワーク終端

6 RX–

7 ネットワーク終端

8 ネットワーク終端

H29

368 7 6 5 4 3 2 1

RJ-45

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-30Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

PRP のイーサネット ネットワーク接続ここでは、ルータの PRP をイーサネット ネットワークに接続する方法について説明します。

PRP には 10/100 Mbps のイーサネット ポートが 2 つあり、どちらも 8 ピン RJ-45レセプタクルを使用しています。IEEE 802.3 10BASE-T(10 Mbps)またはIEEE 802.3u 100BASE-TX(100 Mbps)接続のどちらでも可能です。イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは自動検知ですが、ユーザ側で設定できます。

PRP のイーサネット インターフェイスは、リピータではなくエンド ステーション デバイスなので、リピータまたはハブにイーサネット インターフェイスを接続することが必要です。PRP のイーサネット インターフェイス(ETH0 およびETH1 というラベルのポート)にケーブルを接続するには、カテゴリ 5 UTP ケーブルを PRP の RJ-45 レセプタクルに直接接続します。

RJ-45 ケーブルは別途必要です。

(注) EIA/TIA-568 規格に適合するケーブルを使用してください(ケーブルの推奨事項および仕様については、表 3-8および表 3-9を参照)。

注意 イーサネット ポートは主に、ルータへの Telnet ポートとして使用します。また、イーサネット ポートと直接接続されているネットワークを通じて Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動したり、アクセスしたりするために使用します。CiscoExpress Forwarding(CEF)は、セキュリティ上の理由から、デフォルトでオフになっています。これらのポートで CEF ルーティング機能をオンにする場合は、セキュリティ上どのような影響があるのかを十分に考慮するようにしてください。

図 3-14 に、イーサネット ポートの機能の例を示します。この例では、ルータ Aの PRP 上のイーサネット ポート(ETH0)から、ネットワーク 2.0.0.0 にはアクセスできません。アクセスできるのは、ネットワーク 1.0.0.0 にあるホストおよびルータ C だけです(図 3-14 の点線矢印を参照)。

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3-31Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

ルータ A からネットワーク 2.0.0.0 にアクセスするには、いずれかのラインカード(この例では、ルータ A の Packet-over-SONET [POS] ラインカード)上のインターフェイス ポートを使用して、ルータ B、さらにルータ C を経由して、ネットワーク 2.0.0.0 に接続します(図 3-14 の実線矢印を参照)。

図 3-14 PRP のイーサネット ポートの使用

PRP のイーサネット接続

図 3-15 に、PRP の RJ-45 レセプタクルおよびケーブル コネクタを示します。RJ-45接続に外部トランシーバは不要です。RJ-45 接続には、カテゴリ 5 の UTP ケーブルが必要です。カテゴリ 5 の UTP ケーブルは別途必要です。表 3-7 に、RJ-45 レセプタクルの信号およびピンの対応を示します。

ACisco 12000

BCisco 7500

CCisco 7500

POS

EO

A

1.0.0.0

EO

B

S6

75

5

A

2.0.0.0

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-32Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 3-15 RJ-45 レセプタクルおよびプラグ(水平方向)

警告 [Ethernet]、[10BASE-T]、[Token Ring]、[Console]、および [AUX] というラベルのポートは、SELV 回路です。SELV 回路は、SELV 回路にしか接続できません。BRI 回路は TNV 回路と同様に取り扱われるので、SELV 回路を TNV 回路に接続しないでください。

1 RJ-45 レセプタクル 2 カテゴリ 5 UTP ケーブル(プラグ付き)

表 3-7 PRP の RJ-45 イーサネット レセプタクルのピン割り当て

イーサネット ポートのピン番号 信号 説明

1 TxD+ データ送信 +

2 TxD– データ送信 –

3 RxD+ データ受信 +

4 ネットワーク終端 未結線

5 ネットワーク終端 未結線

6 RxD– データ受信 –

7 ネットワーク終端 未結線

8 ネットワーク終端 未結線

7504

3

8 7 6 5 4 3 2 1

1 2

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3-33Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

RJ-45 接続の要件に応じて、図 3-16 または図 3-17 のコネクタ ピン割り当てを使用してください。

図 3-16 ストレート ケーブルのピン割り当て(MDI イーサネット ポートとMDI-X を接続する場合)

図 3-17 クロス ケーブルのピン割り当て(2 つの PRP を接続する場合)

表 3-8 に、UTP ケーブルを使用する 100 Mbps 伝送のケーブル仕様を示します。

(注) イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは自動検知ですが、ユーザ側で設定できます。

MDI-X MDI

1 TxD+

2 TxD–

3 RxD+

6 RxD–

1 RxD+

2 RxD–

3 TxD+

6 TxD– H11

007

PRP

1 TxD+

2 TxD–

3 RxD+

6 RxD–

1 TxD+

2 TxD–

3 RxD+

6 RxD– 7543

1

PRP

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第 3章 ルータのインストレーションコンソールおよび補助ポートの接続

3-34Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

表 3-9 に、100BASE-TX の IEEE 802.3u 物理特性を示します。

表 3-8 100 Mbps 伝送の仕様および接続限界

パラメータ RJ-45

ケーブル仕様 カテゴリ 51 UTP、22 ~ 24 AWG2

1. EIA/TIA-568 または EIA-TIA-568 TSB-36 に準拠しています。別途必要です。2. AWG = American Wire Gauge。このゲージは、EIA/TIA-568 の規格で定められています。

ケーブル長(最大) —

セグメント長(最大) 100BASE-TX で 328 フィート(100 m)

ネットワーク長(最大) 656 フィート(200 m)3(リピータを 1 つ使用)

3. この長さは、具体的にはリピータ セグメント上の 2 ステーション間の距離です。

表 3-9 IEEE 802.3u 物理特性

パラメータ 100BASE-TX

データ レート(Mbps) 100

シグナリング方式 ベースバンド

最大セグメント長 100 m(DTE1とリピータ間)

1. DTE = Data Terminal Equipment(データ端末装置)

メディア カテゴリ 5 UTP(RJ-45 の場合)

トポロジー スター /ハブ

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3-35Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションAC 電源接続

AC 電源接続ここでは、AC 電源にルータを接続する手順について説明します。Power FactorCorrector(PFC; 力率補正回路)により、AC 入力電源装置は北米では 100 ~ 240VAC 20 A、海外では 185 ~ 264 VAC 16 A の範囲で動作する AC 電源からの AC電源電圧を受け付けます。

注意 AC 入力電源装置の重量は、14 ポンド(6.4 kg)あります。電源装置は、必ず両手で取り扱うようにしてください。

警告 AC 入力電源装置の電源スタンバイ スイッチは、OFF の位置にしておく必要があります。

ルータの電源をオンにする前に、電源装置ベイに次の組み合わせのいずれか 1 つに従って、電源装置を搭載しておく必要があります。

表 3-10 電源装置の組み合わせ

ルータの電源 組み合わせ

AC 電源 AC 入力電源装置× 1電源装置ブランク× 1

AC 入力電源装置× 2

DC 電源 DC 入力 PEM × 1PEM ブランク× 1

DC 入力 PEM × 2

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第 3章 ルータのインストレーションAC 電源接続

3-36Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 3-18 AC PDU

ルータの AC PDU を AC 電源に接続するには、図 3-18 を参照しながら、次の作業を行います。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

1 非脱落型ネジ(4) 4 AC PDU

2 AC 電源コード レセプタクル A 5 ガイド ピン

3 AC 電源コード レセプタクル B 6 ブロワー モジュール コネクタ

5765

0

4

1

3

2

5

6

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3-37Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションAC 電源接続

ステップ 2 輸送用パッケージの中から 2 本の AC 電源コードを取り出します。電源装置に付属の AC 電源コードが、設置場所に適したタイプであることを確認します。

(注) AC 電源コードのタイプが異なる場合は、購入した代理店に連絡し、交換してください。

ステップ 3 各 AC 電源コードのソケット側を PDU のレセプタクルに差し込みます(図 3-18を参照)。

ステップ 4 各 AC 電源装置コードのプラグ側を AC 電源コンセントに差し込みます。

完全な冗長性を得るために、専用の回路ブレーカーを備え、それぞれ独立してい

る電源回路に各 AC 入力電源装置を接続します。設置場所で停電が発生した場合に備えて、Uninterruptable Power Source(UPS; 無停電電源)を使用することも推奨します。

ステップ 5 それぞれの AC 入力電源装置に対応する AC 電源回路ブレーカーがオンになっていることを確認します。

(注) 電源モジュールが 1 つだけの構成でルータを稼働させる場合は、EMI の適合要件を満たすために、第 2 電源モジュール ベイにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を取り付ける必要があります。

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第 3章 ルータのインストレーションDC 電源接続

3-38Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

DC 電源接続ここでは、DC 電源にルータを接続する手順について説明します。

警告 DC 入力 PEM 前面プレートの回路ブレーカー スイッチは OFF の位置にしておく必要があります。

図 3-19 DC PDU

1 非脱落型ネジ(4) 4 DC PDU

2 DC電源コネクタ ブロック(A) 5 ガイド ピン

3 DC 電源コネクタ ブロック(B) 6 ブロワー モジュール コネクタ

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3-39Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションDC 電源接続

DC 電源に DC PDU を接続するには、図 3-19および図 3-20を参照しながら、次の作業を行います。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 ルータの背面で DC PDU の位置を確認します。PDU はブロワー モジュールのすぐ下、奥にあります。

図 3-20 DC PDU の電源コネクタ ブロック

ステップ 3 DC 電源コネクタ ブロックの 3 つの端子ポートに、次の順序で DC 電源リード線を接続します(図 3-20 を参照)。

• 最初にアース線(コネクタ ブロックの下のポート)

• 次にプラス線(コネクタ ブロックの真ん中のポート)

• 最後にマイナス線(コネクタ ブロックの上のポート)

a. コネクタ ブロック ポートにリード線を押し込みます。

1 マイナスの端子ポート 3 アースの端子ポート

2 プラスの端子ポート 4 端子ポート コネクタのネジ

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第 3章 ルータのインストレーションDC 電源接続

3-40Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

b. マイナス ドライバを使用して、ネジを締め、ラインを固定します。c. 残りのリード線およびもう一方の PDU コネクタ ブロックで、ステップ 3a および 3b を繰り返します。

ステップ 4 DC PDU に対応する DC 電源回路ブレーカーのスイッチがオンになっていることを確認します。

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3-41Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの電源投入

ルータの電源投入

ルータの電源を入れる手順は、次のとおりです。

ステップ 1 すべての回路ブレーカーをオンにするか、またはルータの PDU への電力を制御する、有効な電源に電源コードを接続します。

初回起動時に、システム バナー情報が表示されます。起動バナーおよび表示内容で、システムが正常に再起動し、すべてのインターフェイスが正常に再初期化

されたことを確認します。

ステップ 2 電源モジュールの LED を確認します。次のように表示されるはずです。

• AC 入力電源装置を搭載したルータの場合

- AC ラベルのグリーンの LED — この LED は、電源モジュールが電源ベイに完全に装着されていて、所定の範囲内の電力が供給されている場合

に点灯します。AC 電力が存在し、指定の限度内に収まっていることを意味します。電源装置ファンもオンになるはずです。

- DC ラベルのグリーンの LED — 電源装置は電源オンの状態で正常に動作しています。

• DC 入力 PEM を搭載したルータの場合

- INPUT OK ラベルのグリーンの LED — この LED は、電源モジュールが電源ベイに完全に装着されていて、所定の範囲内の電力が供給されてい

る場合に点灯します。DC 電力が存在し、指定の限度内に収まっていることを意味します。電源装置ファンもオンになるはずです。

- OUTPUT OK ラベルのグリーンの LED — DC 入力 PEM は電源オンの状態で正常に動作しています。

- MISWIRE ラベルのオレンジの LED — 消灯しているはずです。この LEDが点灯している場合は、PDU 入力側の配線が逆になっています。

ステップ 3 シャーシの背面に回り、ブロワー モジュール前面の 2 つの LED を確認してください。次のように表示されるはずです。

• OK ラベルのグリーンの LED — 点灯

• FAIL ラベルのレッドの LED — 消灯

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第 3章 ルータのインストレーションルータの電源投入

3-42Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 4 ブロワー モジュールのファンの作動音がただちに聞こえるはずです。

(注) 騒音の多い環境で、ブロワーの音を聞き取りにくい場合は、シャーシ背面の排気

口の前に手を当てて、ブロワーが作動していることを確認します。

図 3-21 アラーム カードの LED の点灯 /消灯

ステップ 5 アラーム カード上の 2 つの LED を見て確認します(図 3-21 を参照)。システムが正常に動作している場合、LED は次のような状態になっているはずです。

通常は消灯している LED

• MBUS ステータス LED(ラベルは FAIL)× 1

• CSC ステータス LED(ラベルは FAIL)× 2

• SFC ステータス LED(ラベルは FAIL)× 3

• ルータ アラーム LED × 3(ラベルは CRITICAL、MAJOR、MINOR)

通常は点灯している LED

• MBUS ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 1

1 MBUS ステータス LED 4 クリティカル アラーム LED

2 CSC ステータス LED(2) 5 メジャー アラーム LED

3 SFC ステータス LED(3) 6 マイナー アラーム LED

MBUS

CSC

ENABLED

FAIL

ALARM0

SFC

CRITICAL

MAJOR

MINOR

01 1 2

1 432 5 6

6617

0

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3-43Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの電源投入

• CSC ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 2

• SFC ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 3

ステップ 6 コンソール端末で、システム バナーが表示され、システムおよび全インターフェイスの初期化が正常に完了したことが表示されることを確認します。

電源モジュールが起動しない場合や、システムまたはインターフェイスが正常に

初期化されない場合は、第 4 章「インストレーションのトラブルシューティング」を参照してください。それでも問題を解決できない場合は、購入された代理

店にサポートを依頼してください。

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-44Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーションここでは、システムからネットワークにアクセスしたり、ネットワーク上のほか

のホストが Telnet 接続を使用してシステムにリモート アクセスしたりできるように、システムを設定する方法について説明します。詳細については、「詳細情

報の入手先」(p.3-97)に記載されているコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。

ここでは、システムの起動プロセスおよびルータの基本設定を行う手順について

説明します。

• Cisco IOS ソフトウェア イメージ(p.3-44)

• システム起動前の確認事項(p.3-45)

• 起動プロセスの概要(p.3-46)

• ルータの起動および初期状態の確認(p.3-46)

• 手動によるシステムの起動(p.3-55)

• ルータの設定(p.3-58)

Cisco IOS ソフトウェア イメージシステムに対応するデフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージは、表 3-11 に記載した内部または外部保存場所のどこからでも利用できます。

表 3-11 Cisco IOS ソフトウェア イメージの保存場所

GRP のオンボード フラッシュ メモリ

ルータは、フラッシュ メモリ SIMM に最新の Cisco IOS ソフトウェア イメージをロードしてから出荷されます。フラッシュ メモリ SIMM は、NVRAM(不揮発性 RAM)ともいいます。このタイプのメモリは、システムの電源が切

断されても内容を保持します。

フラッシュ メモリ カード

GRP の PCMICIA スロットに搭載したフラッシュ メモリには、デフォルトのソフトウェア イメージがロードされています。ルータとともに出荷されたデフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージの外部ストレージとして使用できます。

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3-45Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

システム起動前の確認事項

ルータを起動する前に、次の条件が満たされているかどうかを確認してくださ

い。

• すべてのカードが対応するカード ケージ スロットに正しく搭載されている。

• すべての非脱落型ネジが締まっている。

• すべてのインターフェイス ケーブルがきちんと接続されている。

• すべての電源コードが PDU に固定されている。

• すべての電源コードが適切な電源に接続されている。

• 端末装置が接続され、電源が入った状態で、9600 bps、8データ ビット、パリティなし、2 ストップ ビット(9600、8N2)に設定されている。

• PCMCIA スロット 0 に、有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージを格納したフラッシュ メモリ カードが搭載されている。

デフォルトでは、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタは 0x0102 に設定されており、フラッシュ メモリ カードに保存された Cisco IOS ソフトウェアイメージからルータが自動的に起動するようになっています。新しいフラッシュ

メモリ カードは、使用前にフォーマットする必要があります。新しいフラッシュメモリ カードのフォーマットについては、「フラッシュ メモリ カードのフォーマット」(p.3-79)を参照してください。

TFTP サーバ Telnet 接続を使用し、Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)によって有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージをダウンロードして保存できます。

表 3-11 Cisco IOS ソフトウェア イメージの保存場所 (続き)

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-46Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

起動プロセスの概要

次の例では、ルータが電源に接続されていて、ルータが稼働しており、ブロワー

モジュールのファンの作動音が聞こえ、アラーム カードの ENABLED LED が点灯しているものとします。

一般的な起動プロセスの例を紹介します。

• RP Maintenance Bus(MBus; メンテナンス バス)モジュールに有効な電圧が供給され、MBus ソフトウェアの実行が開始されます。

• RP がアラーム カード経由ですべての搭載デバイスにそれぞれのアイデンティティを明らかにするように求めるメッセージを送信することにより、

ルータ構成を判別します。応答として、スロット番号、カード タイプ、およびコンポーネント タイプが返されます。その後、RP、ラインカード、CSC、および SFC が起動します。

• RP の電源投入時リセット ロジックが、ローカル クロックと CSC クロックの両方が安定するまで据え置かれます。

• 電源投入時リセット ロジックが解除されると、RP が ROM モニタ ソフトウェアの実行を開始します。

• ROM モニタが autoboot に設定されている場合は、Cisco IOS ソフトウェアが自動的にロードされて起動します。

• ROM モニタが autoboot に設定されていない場合は、Cisco IOS ソフトウェアを手動で起動します。「手動によるシステムの起動」(p.3-55)を参照してください。

• Cisco IOS ソフトウェアが起動すると、システム内のほかのすべてのカードをポーリングして、各カードを起動し、必要な Cisco IOS ソフトウェアをロードします。

ルータの起動および初期状態の確認

ルータを最初に起動したときの状態を確認します。

• 電源コードが、PDU と電源の両方に正しく接続され、適切なストレイン レリーフを施したうえで固定されている。

• 空のカード スロットまたはカード ベイにカード ブラックが取り付けてある。これにより、シャーシ内のエアーフローと EMC(電磁適合性)が確保されます。

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3-47Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

• すべてのカードがそれぞれ対応するケージおよびベイに正しく搭載されて

いる。

• すべての非脱落型ネジが締まっている。

• ラインカードのケーブル管理ブラケットが対応するラインカードに固定さ

れている。

• インターフェイス ケーブルが対応するラインカード コネクタに完全に接続されている。

• インターフェイス ケーブルがシャーシのケーブル管理ブラケットを使用してきちんと引き回されている。

注意 カードの非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。ネジまたはコン

ポーネント前面プレートのネジ穴が効かなくなることがあります。

• 電源モジュールが対応するベイに正しく取り付けられ、すべてのイジェクト

レバーが完全に閉じた状態で固定されている。

• 電源モジュールの LED を確認します。

AC 入力電源装置を搭載したルータの場合、電源装置がベイに装着され、所定の電力が供給されると、次のようになります。

- AC ラベルのグリーンの LED が点灯します。AC 電源が存在し、指定の限度内に収まっていることを意味します。

- DC ラベルのグリーンの LED が点灯します。電源装置が電源オンの状態で正常に動作していることを意味します。

DC 入力電源装置を搭載したルータの場合、PEM がベイに装着され、所定の電力が供給されると、次のようになります。

- INPUT OK ラベルのグリーンの LED が点灯します。DC 電源が存在し、指定の限度内に収まっていることを意味します。

- OUTPUT OK ラベルのグリーンの LED が点灯します。PEM が電源オンの状態で正常に動作していることを意味します。

- MISWIRE ラベルのオレンジの LED は消灯しているはずです。この LEDが点灯している場合は、PDU 入力側の配線が逆になっています。

• 電源モジュール ファンもオンになるはずです。

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-48Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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シャーシ背面で、ブロワー モジュールの 2 つの LED の状態を観察します。ブロワー モジュールが正常に動作している場合は、左側の LED(グリーン)が点灯し、右側の LED(レッド)が消灯しています。

ブロワー モジュールのブロワーの作動音を確認します。騒音の多い環境では、ブロワーの作動音を聞き取れない場合があります。その場合は、シャーシ背面の上

下にある排気口付近に手を当てて、ブロワーが作動しているかどうかを確認して

ください。

RP の英数字 LED

RP の英数字 LED は、RP 前面プレートの片側、イジェクト レバーのそばにあります。図 3-22に、RP の LED ディスプレイを示します。

図 3-22 RP の英数字 LED ディスプレイ

4 4

5707

9

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3-49Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

4 列の各ディスプレイに、2 行のシステム メッセージの一部が表示されます。RPの起動プロセスの間、この LED ディスプレイには、表 3-12のような一連のメッセージが表示されます。

表 3-12 LED ディスプレイの意味および信号の発信元

LED ディスプレイ 意味 発信元

MROMnnnn

MBus マイクロコードの実行が開始されます。nnnnはマイクロコードのバージョン番号です。たとえ

ば、マイクロコードのバージョンが 1.17 の場合、0117 と表示されます。1

(注) この表示は瞬間的なので、見逃す可能性があります。

1. ご使用のシステムで稼働している MBus マイクロコードのバージョンとは異なる場合があります。

MBus コントローラ

LMEMTEST

RP のロー メモリをテスト中です。 RP ROM モニタ

MEMINIT

RP のメイン メモリ容量を検出中です。 RP ROM モニタ

RPRDY

システムは動作状態であり、ROM モニタ プロンプト(rommon>)から基本的な Cisco IOS ソフトウェアコマンドを実行可能です。

RP ROM モニタ

RPUP

有効な Cisco IOS イメージが稼働中です。 RP IOS ソフトウェア

PRIRP

RP がイネーブルであり、システムはプライマリとして認識されています。有効な Cisco IOS イメージが稼働中です。

RP IOS ソフトウェア

SECRP

RP がイネーブルであり、システムはセカンダリとして認識されています。有効な Cisco IOS イメージが稼働中です。

RP IOS ソフトウェア

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-50Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RP の LED を使用する RP インターフェイス

Cisco 12006/12406 ルータで使用できる RP は、Gigabit Route Processor(GRP; ギガビット ルート プロセッサ)および Performance Route Processor(PRP; パフォーマンス ルート プロセッサ)の 2 種類です。

ここでは RP の各タイプについて検証します。

• GRP の LED を使用する GRP インターフェイス(p.3-50)

• PRP の LED を使用する PRP インターフェイス(p.3-52)

(注) このマニュアルでは特に指定がないかぎり、RP で GRP と PRP の両方を表します。

RP の RJ-45 ポート LED は、次の状態を表示します。

• システムおよび RP のステータス

• アクティブになっているフラッシュ メモリ カード

• 使用中のイーサネット接続

• イーサネット インターフェイス上のアクティビティ

英数字 LED は、RP が正常に起動したことを表示します。

GRP の LED を使用する GRP インターフェイス

GRP の前面プレートには、装置またはポートのアクティビティを伝える LED インジケータが 8 つあります。各 LED は、対応する PCMCIA スロットがアクセスされると点灯します。ポートは次のとおりです。

• PCMCIA スロット アクティビティ LED × 2(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1)。

• RJ-45 イーサネット ポート アクティビティ LED × 4。これらの LED は、RJ-45イーサネット コネクタが使用します。MII イーサネット ポートを使用しているときは無効です。

• イーサネット ポート選択 LED × 2(ラベルは MII および RJ-45)。

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3-51Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

イーサネット ポート LED が点灯している場合は、2 つのイーサネット接続のうちのどちらが選択されているかを示します。RJ-45 ポートが選択されているときは、RJ-45 LED が点灯し、MII LED は消灯しています。MII ポートが選択されている場合は、MII の LED が点灯し、RJ-45 の LED は消灯しています(図 3-23 を参照)。

図 3-23 RP の RJ-45 および MII ポート LED

未設定のシステムを初めて起動すると、コンソール画面にシステム バナーが表示され、その後、System Configuration Dialogue が自動的に起動します。コンソール画面に表示された Cisco IOS バナーを確認してください。有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージが格納されているフラッシュ メモリ カードが PCMCIA スロット 0 に搭載されていて、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタが0x0102(出荷時のデフォルト値)に設定されている場合、ルータはこのイメージを使用して自動的に起動します。

LINK リンク アクティビティを示します。

COLL コリジョンの検出を示します。

TX データ送信を示します。

RX データ受信を示します。

5707

5

SLOT-0

SLOT-1 COLL

LINK TX

RX RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-52Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ルータが Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動すると、コンソール画面に次のようなシステム バナーが表示されます。

Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) GS Software (GSR-P-M)12.0(20020120:204554)Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.Compiled Sat 20-Aug-01 18:34...

(注) 表示されるシステム バナーは、稼働している Cisco IOS ソフトウェア イメージのバージョンによって異なります。

システム コンソールに ROM モニタ プロンプト(rommon>)が表示された場合

は、有効なシステム イメージが見つからなかったか、または起動シーケンスが何らかの理由で中断されたことにより、ROM モニタ モードが開始されています。

手動で Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動するには、システム コンソールに boot コマンドを入力します。さまざまな形式の boot コマンドを使用する手順については、次の各項を参照してください。

• 有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージの検索(p.3-55)

• Cisco IOS ソフトウェア イメージからの起動(p.3-57)

PRP の LED を使用する PRP インターフェイス

PRP の前面プレートには、装置またはポートのアクティビティを伝える LED インジケータが 8 つあります(図 3-24 を参照)。各 LED は、対応する PCMCIA スロットがアクセスされると点灯します。ポートは次のとおりです。

• PCMCIA スロット アクティビティ LED × 2(ラベルは SLOT-0 および SLOT-1)。

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3-53Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

• RJ-45 イーサネット ポート アクティビティ LED × 4。これらの LED は、RJ-45イーサネット コネクタが使用します。コネクタごとに、リンク アクティビティ(LINK)、ポート イネーブル(EN)、データ送信(TX)、およびデータ受信(RX)を表す 4 つの LED があります。

• イーサネット ポート選択 LED × 2(ラベルは PRIMARY)。この 2 つの LEDが点灯している場合、2 つのイーサネット接続のどちらが選択されているかを示します。PRP では両方のポートがサポートされるので、ポート ETH0 のLED は常に点灯しています。ETH1 の LED は選択された場合に点灯します。

図 3-24 PRP LED

未設定のシステムを初めて起動すると、コンソール画面にシステム バナーが表示され、その後、System Configuration Dialogue が自動的に起動します。コンソール画面に表示された Cisco IOS バナーを確認してください。有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージが格納されているフラッシュ メモリ カードが PCMCIA スロット 0 に搭載されていて、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタが0x0102(出荷時のデフォルト値)に設定されている場合、ルータはこのイメージを使用して自動的に起動します。

LINK リンク アクティビティを示します。

EN ポートが使用可能であることを示します。

TX データ送信を示します。

RX データ受信を示します。

RX

TX

PRIMARY

SLOT-1

SLOT-0

LINK

EN

RX

TX

ETH 1ETH 0

LINK

PRIMARY

EN

7069

3

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-54Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ルータが Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動すると、コンソール画面に次のようなシステム バナーが表示されます。

Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) GS Software (GSR-P-M)12.0(20020120:204554)Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.Compiled Sat 20-Aug-01 18:34...

(注) 表示されるシステム バナーは、稼働している Cisco IOS ソフトウェア イメージのバージョンによって異なります。

システム コンソールに ROM モニタ プロンプト(rommon>)が表示された場合

は、有効なシステム イメージが見つからなかったか、または起動シーケンスが何らかの理由で中断されたことにより、ROM モニタ モードが開始されています。

手動で Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動するには、システム コンソールに boot コマンドを入力します。さまざまな形式の boot コマンドを使用する手順については、次の各項を参照してください。

• 有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージの検索(p.3-55)

• Cisco IOS ソフトウェア イメージからの起動(p.3-57)

System Configuration Dialogue

システム コンソールに表示される、System Configuration Dialog の対話式スクリプト メッセージの例を示します。この対話式スクリプトに従って入力していくと、基本的なシステム動作パラメータを定義したルータ コンフィギュレーション データベース ファイルを作成できます。

--- System Configuration Dialog ---Continue with configuration dialog? [yes/no]:

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3-55Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

外部ネットワーク インターフェイス

設定が完了すると、RP およびラインカードが外部ネットワークと通信できるようになります。ネットワーク インターフェイスをただちに設定する必要はありませんが、ネットワーク環境で動作するようにインターフェイスを設定するまで

は、ネットワークに接続できません。設定については、「ルータの設定」(p.3-58)を参照してください。

(注) ラインカードのインターフェイスを設定すると、ラインカード上のインターフェ

イス固有の LED が点灯します。

各ラインカード インターフェイスの動作が正常かどうかを確認するには、初期設定手順と設定を完了したあとで、各ラインカードのコンフィギュレーション

ノートに記載されている LED の説明と比較しながら、インターフェイスのステータスを調べます。

起動プロセスの各ステップを完了できない場合は、「インストレーションのトラ

ブルシューティング」を参照してください。

手動によるシステムの起動

ルータが有効なシステム コンフィギュレーション イメージを見つけられなかった場合、または、ユーザが起動シーケンスを中断した場合は、ROM モニタ モードが開始され、ROM モニタ プロンプト(rommon>)が表示されることがありま

す。ROM モニタ モードから、有効なシステム イメージを探して起動するためのさまざまなコマンドにアクセスできます。

有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージの検索

ROM モニタ プロンプト(rommon>)から Cisco IOS ソフトウェア イメージを検索して、ルータを手動で起動する手順は、次のとおりです。

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-56Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 1 ROM モニタ モードで dir bootflashコマンドを使用して、RP 上のオンボード フラッシュ メモリ SIMM(NVRAM)の内容を調べます。

rommon 1> dir bootflash:File size Checksum File name

3277967 bytes (0x32048f) 0x6b331e30 gsr-p-mz.120-7.4.5rommon 2>

ステップ 2 オンボード フラッシュ メモリ SIMM に所定の Cisco IOS ブート イメージが保存されていた場合は、「Cisco IOS ソフトウェア イメージからの起動」(p.3-57)に進みます。それ以外の場合は、RP の PCMCIA スロット 0 またはスロット 1 でフラッシュ メモリ カードの内容を調べ、有効なイメージを探します。

カードの内容を調べる場合は、ROM モニタ モードで dir slotn: コマンドを発行します。この場合、nは 0(スロット 0)または 1(スロット 1)です。次に、スロット 0 に搭載されたフラッシュ メモリ カードの内容を出力するコマンド例を示します。

rommon 2> dir slot0:File size Checksum File name3277967 bytes (0x32048f) 0x6b331e30 gsr-p-mz.120-7.4.5

rommon 3>

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3-57Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

Cisco IOS ソフトウェア イメージからの起動

有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージが見つかると、表 3-13 に記載されている適切な boot コマンドを ROM モニタ モードで発行することによって、そのイメージから手動で起動できます。

PCMCIA スロット 0 のフラッシュ メモリに、有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージが保存されているかどうかを確認します。有効なイメージがない場合、シ

ステムはフラッシュ メモリ カードから無効なイメージを起動することになります。フラッシュ メモリ カードの内容を調べるには、dir slotn: コマンドを入力します。

表 3-13 ROM モニタの boot コマンド

コマンド 説明

boot (引数なし)オンボード フラッシュ メモリ SIMM で見つかったデフォルトのイメージを起動します。イメー

ジは出荷段階で SIMM に格納されています。

boot flash RP のスロット 0 に搭載されているフラッシュ メモリカード上で、最初に見つかったファイルを使用して、

ルータを起動します。

boot slot0: filename RP のスロット 0 に搭載されたフラッシュ メモリ カードから、特定のファイルを使用してルータを起動しま

す。

boot slot1: filename RP のスロット 1 に搭載されたフラッシュ メモリ カードから、特定のファイルを使用してルータを起動しま

す。

boot bootflash: filename RP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM(NVRAM)に格納されている特定のファイルを使用して、ルータ

を起動します。

boot tftp: filename [host] ネットワーク上のホスト TFTP サーバに保存されている特定のファイルを使用して、ルータを起動します。

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

3-58Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの内容を変更していない場合で、かつソフトウェア コンフィギュレーション レジスタが出荷時の設定値である 0x0102 の場合、次にルータを起動したときには、PCMCIA スロット 0 に搭載されたフラッシュ メモリ カード上の Cisco IOS ソフトウェアが起動します。

ルータの設定

setup コマンドの自動プロンプト方式を使用することによって、または各オプションとパラメータを手動で入力するグローバル コンフィギュレーション方式を使用することによって、ルータの基本設定を行うことができます。ここでは設

定について説明します。

• 作業を始める前に(p.3-58)

• setup コマンド(p.3-58)

• グローバル コンフィギュレーション モード(p.3-59)

作業を始める前に

ルータの設定作業を始める前に、次の情報を調べておく必要があります。

• ルータが使用するインターフェイス

• ルータがサポートするルーティング プロトコル

• 設定するプロトコルのネットワーク アドレス

• ユーザ環境で使用しているパスワード方式

setup コマンド

1 つの方法は、setup コマンド(別名、setup コマンド ユーティリティ)を使用することです。未設定のルータを初めて起動すると、setup コマンド ユーティリティが自動的に開始され、ルータを設定できるようになります。setup コマンドユーティリティは構造化方式の対話型スクリプトを提供し、ユーザがプロセスを

順序正しく完了できるように導きます。

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3-59Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションルータの IOS ソフトウェア コンフィギュレーション

setup コマンド ユーティリティは、特権 EXEC モード プロンプト(Router#)か

ら setup コマンドを発行することにより、いつでも呼び出すことができます。未設定のルータを初めて起動した場合に、自動的に開始されるものと同じコンフィ

ギュレーション スクリプトが呼び出されます。入力済みの設定情報を変更しなければならない場合、いつでも setup コマンドを入力できます。

setup コマンド ユーティリティを利用する利点は、対話型スクリプトが設定プロセスを最後まで導いてくれることです。

グローバル コンフィギュレーション モード

グローバル コンフィギュレーション モードを使用すると、Cisco IOS の CLI(コマンドライン インターフェイス)からルータを手動で設定できます。この場合、setup コマンドのコンフィギュレーション スクリプトによるプロンプトが表示されない状況で、システム コンソールからコンフィギュレーション コマンドを1 行ずつ入力しなければなりません。

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第 3章 ルータのインストレーションCisco IOS のユーザ インターフェイス

3-60Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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Cisco IOS のユーザ インターフェイスCisco IOS ソフトウェアの CLI を使用すると、ルータを設定して管理できます。Cisco IOS の CLI に慣れていない場合は、『Configuration Fundamentals ConfigurationGuide』の「Using the Command Line Interface」の章を参照してください。各種コマンド モード、コンテキスト ヘルプ、および編集機能について説明しています。

ユーザ インターフェイスのコマンド モードCisco IOS のユーザ インターフェイスは、さまざまなモード別に編成されています。使用できるコマンドは、その時点のモードによって決まります。システム

プロンプトに疑問符(?)を入力すると、そのときのコマンド モードで使用できるコマンドの一覧が表示されます。

ルータ上でセッションを開始する場合は、ユーザ モード(通称、EXEC モード)から始めます。EXEC モードで利用できるのは、限定されたコマンド サブセットだけです。すべてのコマンドにアクセスするには、特権 EXEC モードを開始します。この場合、パスワードを入力する必要があります。特権 EXEC モードから、任意の EXEC コマンドを入力したり、またはグローバル コンフィギュレーション モードを開始したりできます。EXEC コマンドのほとんどは、1 回限りのコマンドです。たとえば、現在のコンフィギュレーション ステータスを表示する showコマンド、カウンタまたはインターフェイスを消去する clear コマンドなどです。EXEC コマンドは、ルータの再起動後には保存されません。

コンフィギュレーション モードでは、実行コンフィギュレーションを変更できます。あとでコンフィギュレーションを保存すると、これらのコマンドが保存さ

れるので、ルータを再起動したときに使用できます。グローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コンフィギュレーション モード、サブインターフェイス コンフィギュレーション モード、および各種プロトコル固有のモードを開始できます。

ROM モニタ モードは、ルータを正常に起動できなかった場合に使用する独立したモードです。ルータが起動時に有効なシステム イメージを見つけられなかった場合、または起動時にルータのコンフィギュレーション ファイルが破損していた場合は、システムによって ROM モニタ モードが開始されることがあります。

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3-61Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションCisco IOS のユーザ インターフェイス

ユーザ EXEC モード

ルータが正常に起動して Cisco IOS ソフトウェアがロードされると、システム ソフトウェアによって、システム コンソールにユーザ EXEC モードのプロンプトが表示されます。ユーザ EXEC モード プロンプトは、割り当てられたルータ ホスト名に大なり記号(>)を加えて形成されます。初期設定時に setup コマンド機能を使用して変更しないかぎり、デフォルトのホスト名は router です。出荷時のデフォルト名を使用したルータのユーザ EXEC モード プロンプトは Routerです。

Router>

特権 EXEC モード

特権コマンドの多くは、動作パラメータを設定する場合に使用するので、不正に

使用されないように、特権アクセスをパスワードで保護する必要があります。特

権 EXEC モードを開始するには、ユーザ EXEC モード プロンプトに enable コマンドを入力します。イネーブル シークレット パスワードが設定されて、メモリに保存されている場合は、イネーブル シークレット パスワードを入力するように求められます。パスワードは画面表示されません。また、大文字と小文字が区

別されます。パスワードがシステムに受け付けられると、プロンプトが特権

EXEC モード プロンプトに変わります。このプロンプトは、割り当てられたルータ ホスト名にポンド記号(#)を加えて形成されます。次に、Router という名前のルータで、ユーザ EXEC モードから特権 EXEC モードに変更する例を示します。

Router> enablepassword: <password>Router#

パスワードの使用方法については、「グローバル パラメータの設定」(p.3-67)を参照してください。

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第 3章 ルータのインストレーションCisco IOS のユーザ インターフェイス

3-62Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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グローバル コンフィギュレーション モード

グローバル コンフィギュレーション コマンドは、個々のプロトコルまたはインターフェイスではなく、システム全体に作用する機能に適用します。グローバル

コンフィギュレーション モードを開始するには、configure terminal 特権 EXECコマンドを使用します。特定のルーティング機能またはブリッジング機能をイ

ネーブルにするのは、グローバル コンフィギュレーション コマンドです。

インターフェイス コンフィギュレーション モード

インターフェイス単位でイネーブルにできる機能は多数あります。インターフェ

イス コンフィギュレーション コマンドは、イーサネット、FDDI、シリアル ポートなどのインターフェイスの動作を変更します。インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの前に、インターフェイス タイプを定義する interfaceグローバル コンフィギュレーション コマンドを必ず指定します。

帯域幅、クロック レートなど、一般的なインターフェイス パラメータを左右するインターフェイス コンフィギュレーション コマンドの詳細については、『Configuration Fundamentals Command Reference』の「Interface Commands」の章を参照してください。プロトコル固有のコマンドについては、該当する Cisco IOSソフトウェア コマンド リファレンスを参照してください。

サブインターフェイス コンフィギュレーション モード

1 つの物理インターフェイスに、複数の仮想インターフェイス(サブインターフェイス)を設定できます。各種プロトコルは、サブインターフェイスをそれぞ

れ異なる物理インターフェイスとして認識します。サブインターフェイスの詳し

い設定手順については、Cisco IOS ソフトウェア マニュアルの、特定のプロトコルに対応するモジュールを参照してください。

ROM モニタ モード

ルータが有効なシステム イメージを見つけられなかった場合、または、ユーザが起動シーケンスを中断した場合は、ROM(読み取り専用メモリ)モニタ モードが開始されることがあります。ROM モニタ モードから、システムを起動したり、または診断テストを実行したりできます。起動から 60 秒以内に reload EXECコマンドを入力し、さらに Break キーを押すことによって、ROM モニタ モードを開始することもできます。

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3-63Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

設定変更

ここでは、ルータの設定を変更する方法について説明します。内容は次のとおり

です。

• 対話型 setup コマンド スクリプトの例(p.3-64)

• グローバル パラメータの設定(p.3-67)

• ネットワーク インターフェイスの設定(p.3-69)

• ソフトウェア バージョンの確認(p.3-72)

• 実行コンフィギュレーションの設定値の確認(p.3-73)

• 実行コンフィギュレーションの設定を NVRAM に保存する方法(p.3-75)

• 実行コンフィギュレーションの設定値の表示(p.3-75)

未設定のルータを初めて起動したときは、setup コマンド ユーティリティが自動的に開始され、システム コンソール画面に対話型の System Configuration Dialogが表示されます。System Configuration Dialog に従ってグローバル(システム全体)パラメータおよびインターフェイス(ラインカード)パラメータを入力して

いくと、コンフィギュレーション プロセスが完了します。

System Configuration Dialog のプロンプトおよびプロンプトが表示される順序は、プラットフォーム、ルータに搭載されているインターフェイス、およびルータ上

で稼働している Cisco IOS ソフトウェア イメージによって異なります。

System Configuration Dialog は、変更する項目にたどり着くまで、すべてのスクリプトを順番に処理していく必要があります。変更しない項目でデフォルトの設定

値をそのまま使用する場合は、コンソールのキーボードで Return キーを押します。変更しないで特権 EXEC プロンプトに戻る場合は、Ctrl-C キーを押します。setup コマンド ユーティリティのヘルプ テキストを表示する場合は、任意のプロンプトに対して疑問符(?)のキーを押します。

変更が完了すると、setup コマンド ユーティリティによって、setup セッションでの入力結果として作成されたコンフィギュレーション コマンド スクリプトが表示されます。さらに、そのコンフィギュレーションを使用するかどうかの確認

が求められます。Yes で応答すると、コンフィギュレーションが NVRAM に保存されます。No で応答すると、コンフィギュレーションは保存されず、プロセスが再び開始されます。このプロンプトにデフォルト値はありません。必ず、Yesまたは No で応答しなければなりません。

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-64Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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「対話型 setup コマンド スクリプトの例」(p.3-64)に、ルータの初回起動時に自動的に開始されるセットアップ セッションを示します。初期起動時には、システム バナー情報が表示され、続いて System Configuration Dialog が開始されます。

この例で紹介する出力は、Cisco IOS ソフトウェア イメージのバージョンおよびルータの構成によって異なります。したがって、実際には異なるコンフィギュ

レーション ダイアログが表示される場合があります。

setup コマンド スクリプトは自動的に進行する対話型スクリプトなので、応答が必要な場合はプロンプトが表示され、該当する場合はデフォルト値または代替値

が用意されます。

対話型 setup コマンド スクリプトの例Cisco Internetwork Operating System Software...

--- System Configuration Dialog ---

Continue with configuration dialog? [yes/no]: Yes

At any point you may enter a question mark '?' for help.Use ctrl-c to abort configuration dialog at any prompt.Default settings are in square brackets '[]'.

Basic setup only configures enough connectivityfor management of the system, extended setup will ask youto configure each interface of the system.

Would you like to enter basic management setup? [yes/no]: YesConfiguring global parameters:

Enter host name [Router]: Router

The enable secret is a password used to protect access toprivileged EXEC and configuration modes. This password, afterentered, becomes encrypted in the configuration.Enter enable secret [<Use current secret>]: alpha

The enable password is used when you do not specify anenable secret password, with some older software versions, andsome boot images.Enter enable password: bravo

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3-65Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

The virtual terminal password is used to protectaccess to the router over a network interface.Enter virtual terminal password: charlieConfigure SNMP Network Management? [no]:

Current interface summaryInterface IP-Address OK? Method Status ProtocolEthernet0 unassigned YES unset administratively down downPOS1/0 unassigned YES unset administratively down downSDCC1/0 unassigned YES unset administratively down downPOS2/0 unassigned YES unset administratively down downSDCC1/0 unassigned YES unset administratively down down...POS15/0 unassigned YES unset administratively down downSDCC15/0 unassigned YES unset administratively down down

Enter interface name used to connect to the management network from the above interface summary: Ethernet0

Configuring interface Ethernet0:Configure IP on this interface? Yes

IP address for this interface: 172.99.99.2Subnet mask for this interface: 255.85.89.000

Class B network is 172.88.9.0, 8 subnet bits; mask is /24

The following configuration command script was created:

hostname Routerenable secret 5 $1$krIg$emfYm/1OwHVspDuS8Gy0K1enable password wilmaline vty 0 4password charlieno snmp server!no ip routing!interface Ethernet0no shutdownip address 172.88.99.2 255.888.255.0!interface POS1/0shutdownno ip address!interface SDCC1/0

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-66Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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shutdownno ip address...interface POS15/0shutdownno ip address!interface SDCC15/0shutdownno ip address!end[0] Go to the IOS command prompt without saving this script.[1] Return back to the setup without saving this config.[2] Save this configuration to nvram and exit.

Enter your selection [2]:

Building configuration ...

Use the enabled mode ‘configure’ command to modify this configuration.

router#

いつでも特権 EXEC プロンプトに setup コマンドを入力することによって、setupコマンド ユーティリティを起動できます。

起動時に setup コマンド ユーティリティが自動的に開始されたときに表示されるコンフィギュレーション スクリプトと、setup コマンドを入力したときに表示されるスクリプトとの相違は、既存のスクリプトにはそれまでに入力されたシス

テム コンフィギュレーションのデフォルト値が角カッコ([ ])の中に表示されるということだけです。

たとえば、起動時に setup コマンド ユーティリティを使用して、それまで設定されていない POS インターフェイスを設定する場合、スクリプトの進行とプロンプトに対する応答は、次の形式で表示されます。

Configuring interface POS1/0: Is this interface in use?: yes Configure IP on this interface?: yes

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3-67Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

この例では、起動時に setup コマンド ユーティリティが自動的に開始され、過去の設定情報がないので、スクリプトにデフォルトまたは現在の条件が角カッコ

([ ])内で表示されることはありません。

特権 EXEC モードのプロンプトに setup コマンドを入力すると、POS インターフェイスが設定済みで、変更に関するクエリーが表示されている場合、表示形式

は次のようになります。

Configuring interface POS1/0:Is this interface in use?[yes]:Configure IP on this interface?[yes]:

setup コマンドを使用して setup コマンド ユーティリティを起動したので、また、設定情報がすでにあるので、スクリプトでは、角カッコ([ ])の中にデフォルトまたは現在のインターフェイス条件が表示されます。システム プロンプトに角カッコで囲まれた既存のデフォルト値が含まれている場合、Return キーを押してデフォルト値を受け入れるか、または代替値を入力して Return キーを押します。

グローバル パラメータの設定初めて setup ユーティリティを開始するか、または setup コマンドを入力したときには、ルータのグローバル パラメータを設定することが求められます。グローバル パラメータは、下記をはじめ、システム全体の設定値を制御する場合に使用します。

• ルータのホスト名

• イネーブル シークレット、イネーブル、および仮想端末セキュリティ パラメータに対応するパスワード

• ルータが使用するプロトコル

ホスト名

ルータに割り当てる名前は、ARPANET ホスト名規則に従わなければなりません。英字から始まり、英字または数字で終わらなければなりません。中で使用で

きるのは、英字、数字、およびハイフンだけです。名前の長さは 63 文字までです。詳細については、Requests For Comments(RFC)1035 『Domain Names—Implementation and Specifications』を参照してください。

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-68Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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インターネット ソフトウェア アプリケーションの多くは、大文字と小文字を区別しないので、コンピュータ名はすべて小文字で表す必要があります。詳細につ

いては、RFC 1178 『Choosing a Name for Your Computer』を参照してください。

パスワード

ユーザ EXEC レベルで使用できるコマンドは、特権 EXEC レベルで使用できるコマンドのサブセットです。特権 EXEC コマンドは通常、システム パラメータを設定するために使用します。不正に使用されないように、これらのコマンドは

パスワードで保護する必要があります。パスワード保護の設定方法または特権レ

ベルの設定方法については、『Security Configuration Guide』の「ConfiguringPasswords and Privileges」の章を参照してください。このマニュアルは、シスコのハードウェアにインストールされた Cisco IOS ソフトウェア リリースに対応する、Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットに含まれています。

Cisco 12006/12406 ルータではイネーブル シークレット パスワード機能が利用できます。特権レベルのコマンドにアクセスするには、システム コンソールから有効なパスワードを入力しなければなりません。ROM モニタから実行する場合は、ブート ROM レベルに応じて、イネーブル パスワードを使用できます。

最大限のセキュリティを確保するために、イネーブル シークレット パスワードおよびイネーブル パスワードは、それぞれ異なるものにしてください。setup プロセスで両方の機能に同じパスワードをしても受け付けられますが、異なるパス

ワードを入力しなければならないという警告が表示されます。

イネーブル シークレット パスワードには、1 ~ 25 文字の英数字(大文字と小文字)を使用できます。イネーブル パスワードには、任意の数の英数字(大文字と小文字)を使用できます。先頭文字を数字にすることはできません。ただし、

スペースは有効なパスワード文字です。たとえば、two words は有効なパスワードです。先行スペースは無視されますが、後続のスペースは認識されます。設定

したすべてのパスワードを書き留めて、あとで参照できるように安全な場所に保

管しておいてください。

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3-69Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

プロトコル

ルータのプロトコル設定の詳細については、「詳細情報の入手先」(p.3-97)に記載されている、該当するソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルを参照してください。

ネットワーク インターフェイスの設定ここでは、setup コマンド ユーティリティまたは setup コマンドを使用して、RPおよび搭載ラインカードのネットワーク インターフェイスを設定する方法について、簡単に説明します。設定が完了すると、RP およびラインカードが外部ネットワークと通信できるようになります。

RP および搭載ラインカードのインターフェイス パラメータを設定するには、次の情報が必要です。

• インターフェイスのネットワーク アドレス

• サブネット マスク値

• 設定するプロトコル

これらの情報は、ネットワーク管理者に問い合わせて取得してください。RP およびルータに搭載されている各ラインカードの詳細なインターフェイス設定手

順については、各カードに付属のコンフィギュレーション ノートを参照してください。

GRP のイーサネット インターフェイス

GRP 前面プレートの RJ-45 および MII レセプタクルは、IEEE 802.3u に準拠したインターフェイスです。これらの IEEE インターフェイスにより、イーサネットネットワークに接続できます。どちらのインターフェイスでも使用できますが、

両方を同時に使用することはできません。

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-70Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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次のコンフィギュレーション ダイアログ例では、IP ネットワーク レイヤ プロトコルを使用するイーサネット インターフェイスを設定しています(イーサネット インターフェイスは、外部ルーティング機能をサポートしません)。IP アドレスおよびサブネット マスク値は一例です。実際の IP アドレスおよびサブネットマスク値は異なります。

Configuring interface Ethernet0:Is this interface in use?: yesConfigure IP on this interface?: yes

IP address for this interface: 3.3.1.1Number of bits in subnet field: 8Class A network is 3.0.0.0, 8 subnet bits; mask is 255.888.0.0

Configure CLNS on this interface?: yes

PRP のイーサネット インターフェイス

PRP の IEEE 802.3 イーサネット インターフェイスによって、外部イーサネットネットワークに接続し、10 Mbps および 100 Mbps の速度でデータを送信できます。イーサネット ポートの伝送速度は、デフォルトでは自動検知ですが、ユーザ側で設定できます。

注意 イーサネット ポートは主に、ルータへの Telnet ポートとして使用します。または、イーサネット ポートと直接接続しているネットワークを通じて Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動したり、アクセスしたりするために使用します。CiscoExpress Forwarding(CEF)は、セキュリティ上の理由から、デフォルトでオフになっています。これらのポートで CEF ルーティング機能をオンにする場合は、セキュリティ上どのような影響があるのかを十分に考慮するようにしてください。

ラインカード インターフェイス

Cisco 12006/12406 ルータはさまざまなラインカードをサポートしているので、インターフェイスの設定手順については、個々のカードに付属のコンフィギュレー

ション ノートを参照してください。ここでは、setup コマンド ユーティリティでラインカードのインターフェイスを設定する、一般的な例をいくつか紹介しま

す。

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3-71Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

次に、一般的な設定値の例として、Quad OC-3c POS Line Card に関する SystemConfiguration Dialog セッションの抜粋を示します。

Configuring interface POS3/0:Is this interface in use?: yesConfigure IP on this interface?: yesConfigure IP unnumbered on this interface?: no

IP address for this interface: 2.1.1.1Number of bits in subnet field: 0Class A network is 2.0.0.0, 0 subnet bits; mask is 255.9.0

Configure CLNS on this interface?: yes

(注) デフォルトの設定で、POS インターフェイスは、32 ビットの Cyclic RedundancyCheck(CRC; 巡回冗長検査)および High-level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)をカプセル化プロトコルとして使用します。

次の例では、同じ Quad OC-3c POS Line Card のインターフェイスを IP unnumberedとして設定しています。

Configuring interface POS3/0:Is this interface in use?: yesConfigure IP on this interface?: yesConfigure IP unnumbered on this interface?: yes

Assign to which interface: ethernet0Configure CLNS on this interface?: yes

次の例では、IP を使用するものとして ATM ラインカードを設定しています。

Configuring interface parameters:

Configuring interface ATM1/0:Is this interface in use?: yesConfigure IP on this interface?: yes

IP address for this interface: 1.1.1.2Number of bits in subnet field: 0Class A network is 1.0.0.0, 0 subnet bits; mask is 255.9.8.0

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-72Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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(注) 搭載されている ATM ラインカードの全機能を使用するには、そのカードに対するほかのコンフィギュレーション パラメータを設定しなければならないことがあります。たとえば、Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)を設定する場合は、追加の手順が必要です。

setup コマンド ユーティリティまたは setup コマンドを使用して、ネットワークインターフェイス パラメータを手動で設定すると、RP およびラインカードのインターフェイスをある程度使用できるようになります。現在保存されている設定

情報を変更するには、任意の時点で特権 EXEC モード プロンプト(Router#)に

setup コマンドを入力し、別の System Configuration Dialog セッションを開始します。

さらに複雑な設定作業を行う場合は、特権 EXEC モード プロンプト(Router#)

に configure terminal コマンドを入力し、グローバル コンフィギュレーションモード [Router(config)#] を開始します。

ソフトウェア バージョンの確認ルータ上で稼働している Cisco IOS ソフトウェアの現在のバージョンを調べるには、ユーザ EXEC プロンプトに show version コマンドを入力します。Cisco IOSソフトウェアのバージョン番号が、システムに搭載されているハードウェア、シ

ステム イメージ ファイルの名前および保存場所、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの内容といった情報とともに表示されます。show version コマンドを使用すると、ルータのタイプもわかります。

次の 「show version コマンド」の例は、show version の一般的な出力です。ルータで稼働している Cisco IOS ソフトウェア イメージのバージョンおよびルータの構成によって、show version コマンドの出力結果が異なる場合があります。

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3-73Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

show version コマンド

Router# show versionCisco Internetwork Operating System SoftwareIOS (tm) GS Software (GSR-P-M)12.0(20020120:204554)Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.Compiled Sat 20-Aug-01 18:34Image text-base: 0x60010950, data-base: 0x61C00000

ROM: System Bootstrap, Version 11.2(17)GS2, [name 180] EARLY DEPLOYMENT RELEA)BOOTFLASH: GS Software (GSR-BOOT-M), Version 11.2(18)GS4, EARLY DEPLOYMENT RELE

Getty uptime is 22 hours, 15 minutesSystem returned to ROM by reloadSystem image file is "tftp://xxx.xx.xx.xxx/directory/name/gsr-p-mz"

cisco 12406/GRP (R5000) processor (revision 0x05) with 262144K bytes of memory.R5000 CPU at 200Mhz, Implementation 35, Rev 2.1, 512KB L2 CacheLast reset from power-on

1 Route Processor Card...Configuration register is 0x0...

router#

実行コンフィギュレーションの設定値の確認

実行コンフィギュレーションを保存する前に、設定値または変更した設定値を確

認するには、特権 EXEC モードのプロンプトに show running-config コマンドを入力します。たとえば、スロット 1 に Quad OC-3c/STM-1c POS インターフェイスが搭載されている場合、show running-config コマンドの一般的な出力は、次の例のようになります。ルータで稼働している Cisco IOS ソフトウェア イメージのバージョンおよびルータの構成によって、show running-config コマンドの出力結果が異なる場合があります。

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-74Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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show running-config コマンドの例

router# show running-configBuilding configuration...

Current configuration:!version 12.0no service padno service udp-small-serversno service tcp-small-servers!hostname Router!enable secret 5 $1$W6K5$W/p5Bq6IPLGJ/hS9VVP1g.enable password twink

interface POS1/0ip address 10.1.1.1 255.888.255.0crc 32clock source internal

!interface POS1/1no ip addressno ip route-cache cefno ip route-cacheshutdowncrc 32

!interface POS1/2no ip addressno ip route-cache cefno ip route-cacheshutdowncrc 32

!interface POS1/3no ip addressno ip route-cache cefno ip route-cacheshutdowncrc 32

(注) 個々のラインカードの詳細については、ラインカードに付属のラインカード インストレーション コンフィギュレーション ノートを参照してください。

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3-75Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

Cisco IOS ソフトウェアのマニュアル、ハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス マニュアルは、WWW 上の URL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、http://www-china.cisco.com、またはhttp://www-europe.cisco.com から入手できます。

実行コンフィギュレーションの設定を NVRAM に保存する方法変更した実行コンフィギュレーションを NVRAM に保存するには、次のように、特権 EXEC モード プロンプトに copy running-config startup-config コマンドを入力します。

Router# copy running-config startup-config

次のコマンドを使用して、実行コンフィギュレーションの設定値を保存すること

もできます。

Router# write memory

どちらのコマンドの場合も、グローバル コンフィギュレーション モードで作成したコンフィギュレーションの設定値が NVRAM に保存されます。実行コンフィギュレーションの設定値を NVRAM に保存しなかった場合は、次のシステム リロード時に、コンフィギュレーションの設定値が失われます。

実行コンフィギュレーションの設定値の表示

NVRAM に保存されている実行コンフィギュレーションの設定値を表示するには、システム コンソールから特権 EXEC モード プロンプトに show startup-configコマンドを入力します。出力は次の例のような形式になります。ルータで稼働し

ている Cisco IOS ソフトウェア イメージのバージョンおよびルータの構成によって、show startup-config コマンドの出力結果が異なる場合があります。

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第 3章 ルータのインストレーション設定変更

3-76Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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show startup-config コマンド

Router# show startup-configUsing 5560 out of 520184 bytes!version 12.0no service padservice timestamps debug uptimeservice timestamps log uptimeno service password-encryption!hostname Router!enable secret 5 $1$/5HX$OOvyhG2JYhNaCbPa45Wmn/enable password wilmaip cef distributed switchip host biff 10.3.3.254!interface Ethernet0ip address 10.3.1.1 255.888.0.0no ip mroute-cache

!interface POS1/0ip address 10.1.1.1 255.8.9.0no keepalivecrc 16no cdp enable

.

.

.interface ATM3/0ip address 10.0.0.15 255.8.8.0 secondaryip address 10.1.1.2 255.8.8.0atm pvc 1 0 64 aal5snapatm pvc 2 0 72 aal5mux ip 155000 155000 1atm pvc 3 1 90 aal5snap 312000 312000 1atm pvc 4 0 108 aal5snapatm pvc 10 0 144 aal5mux ip 155000 155000 1atm pvc 11 1 91 aal5snap 310000 310000 1map-group atm1

!no ip classlessip route 10.5.8.254 255.888.255.255 Ethernet0!map-list atm1ip 10.1.1.1 atm-vc 1ip 10.1.1.3 atm-vc 2ip 10.1.1.4 atm-vc 4

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3-77Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 3章 ルータのインストレーション設定変更

ip 10.0.0.1 atm-vc 3ip 10.0.0.5 atm-vc 10ip 10.0.0.6 atm-vc 11

no logging trap!!line con 0exec-timeout 0 0

line aux 0line vty 0 4password bambamlogin

!endRouter#

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-78Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RP のフラッシュ メモリ カードの使用方法ここでは、RP のフラッシュ メモリ カードの使用方法について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。

• RP へのフラッシュ メモリ カードの取り付け(p.3-78)

• RP からのフラッシュ メモリの取り外し(p.3-79)

• フラッシュ メモリ カードのフォーマット(p.3-79)

• ブート イメージの指定(p.3-81)

• フラッシュ メモリのコンソール コマンド(p.3-82)

• フラッシュ メモリからの起動(p.3-84)

• ファイルのコピー(p.3-85)

• Cisco IOS ソフトウェア イメージのコピー(p.3-87)

• Cisco IOS ソフトウェア アップデートのコピー(p.3-88)

• RP メモリおよびフラッシュ メモリ カード間でのファイル コピー(p.3-91)

• フラッシュ メモリ カード上のロックされたブロック(p.3-96)

RP へのフラッシュ メモリ カードの取り付けデュアル RP 構成の場合、プライマリ RP の PCMCIA スロットが slot 0 およびslot 1 です。セカンダリ RP がある場合、セカンダリ RP の PCMCIA スロットはsec-slot 0 および sec-slot 1 になります。PCMCIA スロット 0 は下、スロット 1 は上のスロットです。各 RP で両方のフラッシュ メモリ カード スロットを同時に使用できます。どちらのスロット位置の場合も、次の手順でフラッシュ メモリを取り付けます。

ステップ 1 RP の前面プレートに向かって、フラッシュ メモリ カードのコネクタ側をスロットに向け、ラベルを上にしてカードを持ちます(図 3-10 を参照)。

ステップ 2 適切なスロットにカードを差し込み、スロット背面のコネクタと完全にかみ合

い、イジェクト ボタンが手前に飛び出すまで押し込みます。

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3-79Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

RP からのフラッシュ メモリの取り外しフラッシュ メモリ カードを取り外す手順は、次のとおりです。

ステップ 1 スロット背面のコネクタからカードが外れるまで、該当するイジェクト ボタンを押します。

ステップ 2 スロットからカードを引き出し、静電気の影響を受けないように、静電気防止用

袋に収めます。

フラッシュ メモリ カードは、正しく差し込めるようにキーが刻んであります。カードを正しく差し込まないと、イジェクト ボタンが飛び出しません。カードは正しく装着した状態で、一部分がスロットからはみ出します。イジェクト ボタンが飛び出したら、それ以上はカードを押し込まないでください。

フラッシュ メモリ カードのフォーマットルータに付属のフラッシュ メモリ カードには、ルータを起動するために必要なデフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージが格納されています。

警告 この手順は、フラッシュ メモリ カード上のすべての情報を消去します。フラッシュ メモリ カード上の重要なデータを損失することがないように、慎重に作業してください。

フラッシュ メモリ カード上のデータを保存する必要がある場合は、カードをフォーマットする前に、サーバにデータをコピーします。状況によっては、新し

いフラッシュ カードを差し込んで、イメージまたはバックアップ コンフィギュレーション ファイルをカードにコピーする必要があります。新しいフラッシュメモリ カードは、フォーマットしてからでなければ使用できません。必ず、TypeI または Type II のフラッシュ メモリ カードを使用してください。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-80Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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注意 次のフォーマット手順では、ルータがすでに起動していることが前提です。

新しいフラッシュ メモリ カードは、次の手順でフォーマットします。

ステップ 1 RP のスロット 0 またはスロット 1 にフラッシュ メモリ カードを差し込みます(この例ではスロット 0 を使用)。

ステップ 2 format slot0:システム コンソールで、format slot0: コマンドを特権 EXEC モードプロンプトに入力します。

Router# format slot0:All sectors will be erased, proceed? [confirm]Enter volume id (up to 30 characters): MyNewCardFormatting sector nFormat device slot0 completedRouter#

上の出力例の [Formatting sector n] という行がコンソールに表示されます。カウンタが 1 になると、フォーマット プロセスの完了なので、新しいフラッシュ メモリ カードを使用できます。

コマンドおよび設定手順の詳細については、Cisco IOS のマニュアル セットに含まれている『Configuration Fundamentals Command Reference 』および『ConfigurationFundamentals Configuration Guide』を参照してください。マニュアルの入手方法については、「詳細情報の入手先」(p.3-97)を参照してください。

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3-81Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

ブート イメージの指定ここで説明する手順に従って、フラッシュ メモリ カードから起動できるようにする Cisco IOS ソフトウェア イメージ(例では new.image)を指定します。この手順の間は、フラッシュ メモリ カードからイメージを起動できるように、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタを 0x2102 に設定しておく必要があります。したがって、例に示すとおり、コマンド シーケンスに config-register コマンドを含める必要があります。

Router# configure terminalRouter(config)# no boot systemRouter(config)# boot system flash slot0:new.imageRouter(config)# config-register 0x2102Ctrl-ZRouter# copy running-config startup-configRouter# reload

reload コマンドを入力すると、PCMCIA スロット 0 に搭載されたフラッシュ メモリ カード上の指定ファイル(new.image)を使用して、システムが起動します。

これまでの例で、次のいずれかのソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値が指定されている場合、設定値に応じたシステム動作になります。

• 0x2000 — ネットワーク ブートに失敗した場合、システムはフラッシュ メモリ カードからデフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動します。

• 0x0100 — システムは Break 機能を無視します。

• 0x0101 — システムは、RP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM からデフォルト イメージ(最初に検出されたイメージ)を起動します。この設定値の場合、Break ディセーブル機能をリセットしない、およびネットワーク上で起動するデフォルト ファイル名の有無を調べないということも、システムに指示されます。

• 0x0002 — システムは RP のフラッシュ メモリ SIMM で、デフォルトの CiscoIOS ソフトウェア イメージを探します。

• 0x0102 — システムは Break 機能をディセーブルにして、デフォルト TFTPサーバ ファイル名の有無を調べます。ネットワーク ブートができなかった場合は、フラッシュ メモリ カードから起動します。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-82Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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フラッシュ メモリのコンソール コマンドアクセスしている現在の作業デバイスが RP のオンボード フラッシュ SIMM なのか、RP のスロットに搭載された PCMCIA フラッシュ メモリ カードなのかを判別するには、次のように、システム コンソールで特権 EXEC モード プロンプトに pwd コマンドを入力します。

Router# pwdslot0:Router#

この例では、アクセスしている現在の作業デバイスは RP のスロット 0 に搭載された PCMCIA フラッシュ メモリ カード上にあります。

別のタイプのフラッシュ メモリ デバイス アクセスに変更する場合は、cd device-name コマンドを入力します。この場合、device-nameには、slot0:、slot1:、または bootflash: を入力します。

cd コマンドの使用例を示します。

Router# cd slot1:Router# pwdslot1:/Router# cd slot0:Router# pwdslot0:/Router# cd bootflash:Router# pwdbootflash:/Router#

使用しているフラッシュ メモリ メディアのディレクトリ内容を表示するには、特権 EXEC モード プロンプトに dir [device-name] コマンドを入力します。device-name には、slot0:、slot1:、または bootflash: を入力します。

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3-83Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

dir コマンドの使用例を示します。

Router# dirDirectory of slot0:/

1 -rw- 122015 Sep 30 2002 15:03:55 myfile12 -rw- 2054979 Sep 30 2002 15:17:33 gsr-diag-mz.RELEASE283 -rw- 6670560 Sep 30 2002 15:22:49 gsr-p-mz.p74 -rw- 5560 Oct 08 2002 16:54:53 info

20578304 bytes total (9661756 bytes free)Router#

フラッシュ メモリ メディアからファイルを削除する場合は、特権 EXEC モードプロンプトで cd コマンドを使用してフラッシュ メモリ メディアを選択し、さらに delete filename コマンドを入力します。filename は、選択したフラッシュ メモリ メディア上の任意のファイルです。

次に、現在のフラッシュ メモリ ディレクトリからファイル info を削除する例を示します。

Router# delete slot0:infoRouter# dirDirectory of slot0:/

1 -rw- 122015 Sep 30 2002 15:03:55 myfile12 -rw- 2054979 Sep 30 2002 15:17:33 gsr-diag-mz.RELEASE283 -rw- 6670560 Sep 30 2002 15:22:49 gsr-p-mz.p7

20578304 bytes total (9661756 bytes free)Router#

現在のフラッシュ メモリ ディレクトリから削除したファイルは、ディレクトリリストから削除されるだけで、消去されるわけではありません。引き続き、フ

ラッシュ メモリ容量を使用します。したがって、undelete コマンドを使用することにより、削除したファイルをあとから回復できます。

フラッシュ メモリ ディレクトリから削除したファイルを永久に消去し、未削除ファイルをそのまま残しておく場合は、システム コンソールで特権 EXEC モード プロンプトに squeeze device-name コマンドを入力します。device-name にはslot0:、slot1:、または bootflash: を入力します。squeeze コマンドによって、削除ファイルが永久に消去され、その他すべての未削除ファイルが連続して配置され

るので、ストレージ容量を節約できます。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-84Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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突発的な停電によるデータ損失を防止するために、スクイーズ処理したデータ

は、システム専用として確保されている別のフラッシュ メモリ エリアに一時的に保存されます。

次に、squeeze コマンドの例を示します。

Router# squeeze slot0:All deleted files will be removed, Continue? [confirm]ySqueeze operation may take a while, Continue? [confirm]ySqueeze of slot0 completeRouter#ebESZ

前の例のコマンド出力で、最終行(ebESZ)は、squeeze コマンド実行中のフラッシュ メモリ操作を表しています。表 3-14に、その意味を示します。

スクイーズ操作の間、システムはどのスクイーズ機能が完了したかを示すログを

維持しているので、電源障害が発生しても、正しい位置に戻って操作を継続でき

ます。

フラッシュ メモリからの起動フラッシュ メモリから起動できるようにするには、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールド(ビット 3 ~ 0)を 2 ~ 15 の値に設定します。この値を boot system flash device:filename コンフィギュレーション コマンドで使用します。この場合、device は bootflash:、slot0:、または slot1: です。filename は、システムを起動するために使用するファイルの名前です。

表 3-14 squeeze コマンド機能の例

e 特殊なフラッシュ メモリ エリアが消去されました。この消去操作が完了してからでないと、特殊なフラッシュ メモリ エリアへの書き込み操作を開始できません。

b 特殊なフラッシュ メモリ エリアに書き込むべきデータが一時的にコピーされました。

E データが一時的に使用していたセクターが消去されました。

S フラッシュ メモリの永久保存位置にデータが書き込まれました。

Z スクイーズ操作が正常に完了したあとで、ログが消去されました。

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3-85Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

システムの稼働中にグローバル コンフィギュレーション モードを開始して、システムの起動元となるフラッシュ ファイル名を指定するには、次のように、システム コンソールから特権 EXEC モード プロンプトに configure terminal コマンドを入力します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# boot system flash device:filename

Break 機能をディセーブルにして、boot system flash device:filename コマンドをイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モード プロンプトにconfig-register コマンドを入力し、コンフィギュレーション レジスタ値を指定します。

Router(config)# config-reg 0x0102Ctrl-ZRouter#

ファイルのコピー

新しい Cisco IOS ソフトウェア イメージが公開されたとき、またはイメージのバックアップが必要になった時点で、フラッシュ メモリにそのイメージをコピーします。ここでは、RP のフラッシュ メモリ SIMM、またはスロット 0/ スロット 1 のどちらかに搭載された PCMCIA フラッシュ メモリ カードに、任意のタイプのファイルをコピーする手順について説明します。

注意 システムがオンボード フラッシュ メモリを使用して稼働している場合は、オンボード フラッシュ メモリ SIMM(別名 bootflash)に新しい Cisco IOS ソフトウェア イメージをコピーすることはできません。

有効な Cisco IOS イメージを失うことがないように、フラッシュ メモリの CiscoIOS ソフトウェア イメージは、一度に 1 つずつアップグレードしてください。PCMCIA ベースのフラッシュ メモリは、RP のオンボードフラッシュ SIMM(bootflash)とは別個にアップグレードしてください。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-86Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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フラッシュ メモリにファイルをコピーするには、システム コンソールで特権EXEC モード プロンプトに次のコマンドを入力します。

Router# copy tftp:filename [bootflash:|slot0:|slot1:] filename

この場合

次に、copy tftp:filename コマンドによって生成される出力例を示します。

Router# copy tftp:myfile1 slot0:myfile120575008 bytes available on device slot0, proceed? [confirm]Address or name of remote host [1.1.1.1]?Loading new.image from 1.1.1.1 (via Ethernet0):!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![OK - 7799951/15599616 bytes]CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCRouter#

tftp:filename コピーするファイルの保存場所および名前を

指定します。

[bootflash: | slot0: | slot1:]filename

コピー先フラッシュ メディアおよび新しいファイル名を指定します。コピー先フラッ

シュ メディアは、次のいずれか 1 つにします。

bootflash: — ファイルは RP のオンボード フラッシュ メモリ SIMM にコピーされます。

slot0: — ファイルはスロット 0 の PCMCIA フラッシュ メモリ カードにコピーされます。

slot1: — ファイルはスロット 1 の PCMCIA フラッシュ メモリ カードにコピーされます。

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3-87Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

この例では、ソース ファイルを宛先デバイスにダウンロードしている間、感嘆符(!)が表示されています。CCCCC は、ダウンロード プロセスで CRC が計算されていることを表します。CRC によって、ファイルが PCMCIA スロット 0 に搭載されているフラッシュ メモリ カード、すなわち指定された宛先デバイスに正しくダウンロードされたかどうかを検証します。

Cisco IOS ソフトウェア イメージのコピーCisco IOS ソフトウェア イメージは、あとで使用できるように、いつでもフラッシュ メモリ カードにコピーできますが、先にコピー操作に使用するフラッシュメモリ カードをフォーマットしておく必要があります。カードのフォーマットが済んでいない場合は、「フラッシュ メモリ カードのフォーマット」(p.3-79)を参照してください。

ネットワークの TFTP サーバに確実にアクセスするには、setup コマンド機能を使用してネットワーク インターフェイスを 1 つ設定しなければなりません。この機能の使用手順については、「設定変更」(p.3-63)またはルータで稼働している IOS ソフトウェア リリースに対応する『Configuration Fundamentals ConfigurationGuide』を参照してください。

フラッシュ メモリ カードにブート可能イメージをコピーする手順は、次のとおりです。

ステップ 1 ルータを起動し、初期化させます。

ステップ 2 ユーザ EXEC モードのプロンプトに enable コマンドを入力し、特権 EXEC モードを開始します。

Router> enablePassword: <password>Router#

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-88Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 3 この例では、次のコマンドを使用して、new.imageという名前のファイルを PCMCIA スロット 0 のフラッシュ メモリ カードにコピーします。

Router# copy tftp:new.image slot0:new.image20575008 bytes available on device slot0, proceed? [confirm]Address or name of remote host [1.1.1.1]?Loading new.image from 1.1.1.1 (via Ethernet0):!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![OK - 7799951/15599616 bytes]CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCRouter#

この例では、ソース ファイルを宛先デバイスにダウンロードしている間、感嘆符(!)が表示されています。CCCCC は、ダウンロード プロセスで CRC が計算されていることを表します。CRC によって、ファイルが PCMCIA スロット 0 に搭載されているフラッシュ メモリ カード、すなわち指定された宛先デバイスに正しくダウンロードされたかどうかを検証します。

ステップ 4 システムを再起動します。

Cisco IOS ソフトウェア アップデートのコピー今後、Cisco IOS ソフトウェアの新しいリリースが公開される際は、ネットワーク TFTP サーバから起動できるファイル、フロッピーディスク上のファイル、またはフラッシュ メモリ カード上のファイルとして、新しいイメージを受け取ることになります。

ここでは、PCMCIA スロット 0 のフラッシュ メモリ カードに以前の Cisco IOS イメージが保存されていて、RP のオンボード フラッシュ メモリにデフォルトのCisco IOS ソフトウェア ブート イメージが保存されているシステムにおいて、新しく公開された Cisco IOS ソフトウェア イメージをフラッシュ メモリ カードで使用する手順について説明します。

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3-89Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

この手順では、以前の Cisco IOS ソフトウェア イメージが格納されているフラッシュ メモリ カードに、新しいフラッシュ メモリ カードから更新済みの Cisco IOSソフトウェア イメージをコピーします。この例では、次のファイル名を使用します。

• image.new — 新しいフラッシュ メモリ上の新しいイメージ

• image.old — PCMCIA スロット 0 に搭載されている古いフラッシュ メモリカード上の古いイメージ

• image.boot — フラッシュ メモリ SIMM に保存されている起動可能な CiscoIOS ソフトウェア イメージ(ほかに使用できる起動可能イメージがない場合、デフォルトとしてこのイメージを使用してシステムが起動されます)。

この手順では、スロット 0 の以前のフラッシュ メモリ カードに、新しい CiscoIOS ソフトウェア イメージと以前のイメージの両方が収まるだけの容量があるものとします。以前のフラッシュ メモリ カードに両方のイメージを収めるだけの容量がない場合は、delete コマンドで以前のフラッシュ メモリ カードからファイルを削除します。ただし、image.old ファイルは削除しないでください。ファイルを削除したあと、squeeze コマンドを使用して、以前のフラッシュ メモリから削除ファイルを永久に消去します。squeeze コマンドについては、「フラッシュメモリのコンソール コマンド」(p.3-82)を参照してください。

ファイルを削除して squeeze コマンドを使用しても、まだ 2 つのファイルがスロット 0 のフラッシュ メモリ カードに収まらない場合は、このカードを取り外し、静電気防止用袋に入れて、安全な場所に保存します。スロット 0 に、image.newが保存されているフラッシュ メモリ カードを搭載します。次のステップ 5 の手順で、boot system flash slot0:image.new コマンドを入力し、新しいデフォルトのCisco IOS ソフトウェア起動イメージとして image.new ファイルを指定します。

フラッシュ メモリ カード間で起動可能な Cisco IOS ソフトウェア イメージをコピーする手順は、次のとおりです。

ステップ 1 ルータを起動します。この例では、image.boot というファイルがデフォルトのブート イメージです。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-90Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 2 enable コマンドを入力し、特権 EXEC モードを開始します。

Router> enablePassword: <password>Router#

ステップ 3 スロット 1 に新しいフラッシュ メモリ カードを搭載します。

ステップ 4 次のコマンドを入力し、スロット 1 の image.new ファイルを PCMCIA スロット 0のフラッシュ メモリ カードにコピーします。

(注) この手順は、スロット 0 のフラッシュ メモリ カードに、新しいイメージとフラッシュ メモリ カード上にすでに存在する以前のイメージを両方とも保持できるだけのスペースがある場合にかぎり、使用してください。

Router# copy slot1:image.new slot0:image.new

このコマンドを次の形式で入力した場合も、同じ結果が得られます。

Router# copy slot1:image.new slot0:

ステップ 5 次のコマンドを入力し、スロット 0 のフラッシュ メモリ カードにある image.newというファイルを起動用の新しいデフォルト システム イメージとして指定します。

Router# configure terminalRouter(config)# no boot systemRouter(config)# boot system flash slot0:image.newCtrl-ZRouter# copy running-config startup-configRouter# reload

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3-91Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

システムのリロード時に、スロット 0 のフラッシュ メモリ カードから image.newファイルが起動されます。

RP メモリおよびフラッシュ メモリ カード間でのファイル コピーコンフィギュレーション ファイルを一時的に保存しておくことのできる TFTPサーバにアクセスできない場合、PCMCIA スロット 0 またはスロット 1 に搭載したフラッシュ メモリ カードに、コンフィギュレーション ファイルをコピーする必要があります。そうすることによって、コンフィギュレーション ファイルをいつでも NVRAM に戻すことができます。コピーできるのは、(NVRAM から)スタートアップ コンフィギュレーション ファイル、または(DRAM から)実行コンフィギュレーション ファイルのどちらかです。

ここで説明する手順に従って、まず、NVRAM または DRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーし、そのあとで、フラッシュ メモリ カードから NVRAM にコンフィギュレーション ファイルをコピーして戻します。

• RP の NVRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーションファイルをコピーする場合(p.3-91)

• RP の DRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合(p.3-94)

• フラッシュ メモリ カードから RP の NVRAM にコンフィギュレーションファイルをコピーする場合(p.3-95)

(注) DRAM にファイルを直接コピーすることはできません。

RP の NVRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合

コピー手順として、copy startup-config [slot0: | slot1:]filename コマンドを使用します。この場合、startup-config はファイルの保存場所(NVRAM)、[slot0: | slot1:]はフラッシュ メモリ カード スロットのいずれか 1 つ、filename はコピーするコンフィギュレーション ファイルの名前です。環境変数 CONFIG_FILE は、NVRAM(システム デフォルト)を示さなければなりません。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-92Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

RP の NVRAM からスロット 0 のフラッシュ メモリ カードに、次の手順で、myfile2 という名前のコンフィギュレーション ファイルをコピーします。

ステップ 1 特権 EXEC モード プロンプトに show bootvar コマンドを入力し、環境変数CONFIG_FILE の現在の設定を表示します。

Router# show bootvar...CONFIG_FILE variable =Current CONFIG_FILE variable =...Router#

この例で、CONFIG_FILE 変数ステートメントのあとに何も表示されていないのは、環境変数が NVRAM(システム デフォルト)を指していることを意味します。

ステップ 2 コピー操作を開始するには、特権 EXEC モードのプロンプトに、次の形式で copyコマンドを入力します。

copy startup-config [slot0: | slot1:]filename

この場合

startup-config コピーするファイルの保存場所(NVRAM)を指定します。

[slot0: | slot1:]filename ファイルのコピー先(フラッシュ メモリ カードのスロット番号)と新しいファイルの名前を指定します。

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3-93Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

次に、copy startup-config slot0:filename コマンドの例を示します。

Router# copy startup-config slot0:myfile220575008 bytes available on device slot0, proceed? [confirm]Address or name of remote host [1.1.1.1]?Loading new.image from 1.1.1.1 (via Ethernet0):!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![OK - 7799951/15599616 bytes]CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCRouter#

この例では、ソース ファイルを宛先デバイスにダウンロードしている間、感嘆符(!)が表示されています。CCCCC は、ダウンロード プロセスで CRC が計算されていることを表します。CRC によって、ファイルが PCMCIA スロット 0 に搭載されているフラッシュ メモリ カード、すなわち指定された宛先デバイスに正しくダウンロードされたかどうかを検証します。

次の、「RP の DRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーションファイルをコピーする場合」(p.3-94)で説明するとおり、(DRAM にある)実行コンフィギュレーションをフラッシュ メモリ カードにコピーすることもできます。

ステップ 3 スロット 0 のフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルが正しくコピーされたことを確認するために、dir コマンドを入力します。

Router# dir slot0:-#- -length- -----date/time------ name1 5200084 May 10 2002 19:24:12 gsr-p-mz.112-83 1215 May 10 2002 20:30:52 myfile14 6176844 May 10 2002 23:04:10 gsr-p-mz.112-8.15 1186 May 10 2002 16:56:50 myfile2

9197156 bytes available (11381148 bytes used)Router#

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-94Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RP の DRAM からフラッシュ メモリ カードにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合

DRAM からフラッシュ メモリ カードに実行コンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は、次のとおりです。

ステップ 1 DRAM からフラッシュ メモリ カードに実行コンフィギュレーション ファイルをコピーするコマンドを入力します。このコマンドの形式は、次のとおりです。

copy running-config [slot0:|slot1:]filename

この場合

次に、copy running-config slot0:filename コマンドの例を示します。

Router# copy running-config slot0:myfile220575008 bytes available on device slot0, proceed? [confirm]Address or name of remote host [1.1.1.1]?Loading new.image from 1.1.1.1 (via Ethernet0):!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![OK - 7799951/15599616 bytes]CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCRouter#

この例では、ソース ファイルを宛先デバイスにダウンロードしている間、感嘆符(!)が表示されています。CCCCC は、ダウンロード プロセスで CRC が計算されていることを表します。CRC によって、ファイルが PCMCIA スロット 0 に搭載されているフラッシュ メモリ カード、すなわち指定された宛先デバイスに正しくダウンロードされたかどうかを検証します。

running-config ファイルのコピー元 DRAM を指定します。

[slot0: | slot1:]filename コンフィギュレーション ファイルのコピー先(スロット 0 またはスロット 1 に搭載されたフラッシュメモリ カード)と新しいファイルの名前を指定します。

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3-95Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

ステップ 2 ファイルが正しくコピーされたかどうかを確認するために、特権 EXEC モードプロンプトに dir コマンドを入力します。

Router# dir slot0:-#- -length- -----date/time------ name1 5200084 May 10 2002 19:24:12 gsr-p-mz.112-83 1215 May 10 2002 20:30:52 myfile14 6176844 May 10 2002 23:04:10 gsr-p-mz.112-8.15 1186 May 10 2002 16:56:50 myfile2

9197156 bytes available (11381148 bytes used)Router#

フラッシュ メモリ カードから RP の NVRAM にコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合

PCMCIA スロット 0 またはスロット 1 のフラッシュ メモリ カードから NVRAMにコンフィギュレーション ファイルをコピーする手順は、次のとおりです。

ステップ 1 フラッシュ メモリ カードから NVRAM にコンフィギュレーション ファイルをコピーするコマンドを入力します。このコマンドの形式は、次のとおりです。

copy [slot0:|slot1:]filename startup-config

この場合

[slot0: | slot1:]filename コピーするコンフィギュレーション ファイルの保存先(PCMCIA スロット 0 またはスロット 1 のフラッシュ メモリ カード)と新しいファイルの名前を指定します。

startup-config ファイルのコピー先(NVRAM)を指定します。

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第 3章 ルータのインストレーションRP のフラッシュ メモリ カードの使用方法

3-96Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

コピー操作を開始するには、特権 EXEC モードのプロンプトに、次のコマンドを入力します。

Router# copy slot0:myfile startup-config[ok]Router#

ステップ 2 次のコマンドを使用して、NVRAM に保存されたスタートアップ コンフィギュレーション ファイルが、システムのデフォルト実行コンフィギュレーションファイルになるようにします。

Router# copy startup-config running-configRouter#%SYS-5-CONFIG_I: Configured from memory by consoleRouter#

フラッシュ メモリ カード上のロックされたブロックフラッシュ メモリ カード上でブロックがロックされるのは、電源が切断された場合、または書き込み操作または消去作業中に RP の PCMCIA スロットからフラッシュ メモリ カードが取り外された場合です。

フラッシュ メモリのブロックがロックされると、書き込みも消去もできなくなります。何度繰り返しても、ブロックされた位置でエラーになります。フラッ

シュ メモリ カードのロックされたブロックを回復する唯一の方法は、format コマンドを使用して、フラッシュ メモリ カードを再フォーマットすることです。

注意 フラッシュ メモリ カードをフォーマットすると、カードの既存データがすべて失われます。

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3-97Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 3章 ルータのインストレーション詳細情報の入手先

詳細情報の入手先

ルータの動作が不完全な場合は、追加の設定作業が必要になることがあります。

ルータおよびルータ インターフェイスの詳細な設定手順については、次に紹介するマニュアルを参照してください。

ルータを稼働させる Cisco IOS ソフトウェアには、豊富な機能が備わっています。Cisco IOS ソフトウェアおよびルータの一般的なインストレーション / メンテナンス情報については、次の資料を利用してください。

Cisco IOS ソフトウェアの設定およびサポートCisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットに含まれている、モジュラ式のコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスは、シスコのハードウェアにインストールされている Cisco IOS ソフトウェアリリースと対応しています。また、ルータ上で使用している Cisco IOS ソフトウェア バージョンに対応した Cisco IOS ソフトウェア リリース ノートも参照してください。

Cisco IOS ソフトウェアのマニュアル、ハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス マニュアルは、WWW 上の URL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、http://www-china.cisco.com、またはhttp://www-europe.cisco.com から入手できます。

適合規格および安全性については、『Regulatory Compliance and Safety Informationfor the Cisco 12000 Series Routers』(Text Part Number 78-4347-xx)を参照してください。

ラインカードの詳細については、ラインカードに付属のインストレーション コンフィギュレーション ノートを参照してください。

GRP の詳細については、GRP に付属の『Gigabit Route Processor (GRP) Installation and Configuration』(Text Part Number: 78-4339-xx)を参照してください。

PRP の詳細については、PRP に付属の『Performance Route Processor (PRP)Installation and Configuration』(Text Part Number 78-13302-xx)を参照してください。

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第 3章 ルータのインストレーション詳細情報の入手先

3-98Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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C H A P T E R

4-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

4インストレーションのトラブルシューティング

この章では、Cisco 12006/12406 ルータのトラブルシューティング手順について説明します。この章の手順に従っても、ルータの機能に問題が残る場合は、購入さ

れた代理店にサポートを依頼してください。

• その他の設定作業(p.4-2)

• サブシステムによる問題の解決(p.4-17)

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

その他の設定作業

ここでは、その他の設定作業について説明します。

• ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定(p.4-2)

• パスワードを忘れた場合の回復手順(p.4-12)

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタは、具体的なシステム パラメータを定義するために使用する、NVRAM の 16 ビットのレジスタです。次の作業を行うために、このレジスタの内容を設定したり変更したりできます。

• デフォルトの Cisco IOS ソフトウェアのブート ソースの定義。次の優先順位で割り当てられます。

- PCMCIA スロット 0 に搭載されたフラッシュ メモリ カード- ネットワーク上の TFTP サーバ

- RP 上のフラッシュ メモリ SIMM(NVRAM)- 動作環境内に保存されているブート イメージ。ROM モニタ プロンプト(rommon>)に適切な形式の boot コマンドを入力することによってアクセスします。

• デフォルト ブート ファイル名の定義• Break 機能のイネーブル化 /ディセーブル化• ブロードキャスト アドレスの制御• コンソール端末のボー レートの設定• ブート イメージを使用する強制的な自動起動 ルータの電源を初めて入れると、RP ROM モニタというブート イメージが実行され、ROM モニタ プロンプト(rommon>)が表示されます。このプロ

ンプトから、限られたコマンドにアクセスし、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの値を設定したり、その他の作業を行ったりできます。

RP ROM モニタは、RP の製造時に RP のフラッシュ ROM にロードされています。RP ROM モニタを使用して、ローカル フラッシュ メモリ デバイスからシステムを起動できます。RP ROM モニタ ソフトウェアは、必要に応じてその場でアップグレードできます。

• NVRAM に保存されているコンフィギュレーション ファイルからの bootsystem コマンドの読み取り。表 4-1 に、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット定義を示します。

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4-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

注意 混乱してシステムが停止するような事態を招かないために、有効なソフトウェア

コンフィギュレーション レジスタ値は表 4-1 の個々の設定値ではなく、設定値の組み合わせになることに注意してください。たとえば、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの出荷時のデフォルトである 0x0102 は、複数の設定値を組み合わせたものです。

表 4-1 ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビットの意味

ビット番号1

1. ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの出荷時のデフォルトは 0x0102 です。この値は、バイナリ ビット 8 = 0x0100 およびバイナリ ビット 00 ~ 03 = 0x0002 の組み合わせです。

16 進値 定義 /機能

00 ~ 03 0x0000 ~ 0x000F

ルータを稼働させるために必要なデフォルトの

Cisco IOS ソフトウェア イメージの保存場所を定義するブート フィールドを形成する

06 0x0040 システム ソフトウェアに NVRAM の内容を無視させる

07 0x0080 OEM2 ビットをイネーブルにする

2. OEM = Original Equipment Manufacturer(相手先商標製造会社)

08 0x0100 Break 機能をディセーブルにする

09 0x0200 セカンダリ ブートストラップを使用する

10 0x0400 すべて 0 の IP をブロードキャストする

11 および 12 0x0800 ~ 0x1000

コンソールのボー レートを定義する(デフォルトの設定値は 9600 bps)

13 0x2000 ネットワーク ブートが失敗した場合に、デフォルトのフラッシュ メモリ ソフトウェアを起動する

14 0x4000 IP ブロードキャストからネットワーク番号を除外する

15 0x8000 診断メッセージをイネーブルにし、NVRAM の内容を無視する

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

表 4-2 に、ブート フィールドの内容を示します。ブート フィールドは、ルータを稼働させるために必要な、デフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージの保存場所を定義します。ブート フィールドの内容は、2 進数で指定します。

ブート フィールドの設定値

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの下位 4 ビット(ビット 3、2、1、および 0)が、ルータを起動するための Cisco IOS ソフトウェア イメージの保存場所を定義するブート フィールドを形成します。ブート フィールドの内容は、グローバル コンフィギュレーション モード プロンプト [router(config)#]から config-register コマンドを入力することによって、設定したり変更したりできます。

表 4-2 ブート フィールドおよび意味

ブート フィールド 定義

00 電源が入ると、システムは ROM モニタ プロンプト(rommon>)を

表示したまま、システムを手動で起動するユーザ コマンドが入力されるのを待ちます。

01 電源が入ると、システムは RP のオンボード フラッシュ メモリSIMM で最初に見つかったシステム イメージを使用して、自動的に起動します。

02 ~ 0F 電源が入ると、システムはネットワーク上の TFTP サーバに保存されているデフォルトの Cisco IOS ソフトウェア イメージを使用して、自動的に起動します。この設定の場合、RP 上のイーサネット ポートが設定されて動作可能であることが前提になります。この設定により、デフォルトのファイル名を上書きする boot systemコマンドも有効になります。

(注) Cisco 12006/12406 ルータは通常、ブート フラッシュにブート イメージを格納し、適切な作業用 Cisco IOS イメージを収めたフラッシュ カードを搭載した状態で出荷されます。Cisco IOS のアップグレードが必要になった場合は、FTP を使用して CCO から適切な Cisco IOS イメージをダウンロードします。

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4-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

(注) ルータに搭載されて出荷される RP、または Field-Replaceable Unit(FRU)として出荷される RP の場合、出荷時のコンフィギュレーション レジスタのデフォルト値は 0x0102 です。

ブート フィールドが 0 または 1(0000 または 0001)のどちらかに設定されている場合、システム コンフィギュレーション ファイルで指定されている起動命令はすべて無視され、ブート フィールドの設定値に応じて次のいずれかの状況が発生します。

• ブート フィールドが 0 に設定されている場合、ROM モニタ プロンプト(rommon>)に boot コマンドを入力することによって、ユーザが手動でオペレーティング システムを起動しなければなりません。boot コマンドは、引数があってもなくてもかまいません。

引数を指定しないで boot コマンドを入力した(すなわち、ファイルまたはほかの起動命令を指定しない)場合、システムは RP のフラッシュ メモリSIMM に保存されているデフォルトのイメージを使用して、自動的に起動します。

引数を指定して boot コマンドを入力する(すなわち、特定の保存場所から起動することをシステムに命令する)場合、次のオプションが利用できます。

- boot bootflash:filename コマンドを入力することにより、特定のフラッシュ SIMM イメージを使用して起動する、または boot slot #: imagenameコマンドを使用することにより、PCMCIA フラッシュ メモリ カードに保存されている特定のイメージを使用して起動することをシステムに

命令できます。

- boot filename コマンドを入力することにより、ブロードキャスト TFTP要求を送信し、ネットワーク TFTP サーバから起動する、または bootfilename ip-address コマンドを入力することにより、特定のネットワークTFTP サーバに直接要求を送信し、ネットワーク TFTP サーバから起動することをシステムに命令できます。

• ブート フィールドが 1 に設定されている場合、システムは RP のオンボードフラッシュ SIMM で最初に見つかったイメージを使用して、自動的に起動します。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• ブート フィールドが 0 または 1 以外のビット パターンに設定されている場合、ルータはソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値を使用して、ネットワーク TFTP サーバに保存されているデフォルトのシステムイメージのファイル名を計算します。その後、そのシステム イメージを使用して、ルータが起動されます。ただし、コンフィギュレーション ファイルに起動命令が含まれている場合は、システムはソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値に基づいて計算したファイル名を使用するのではなく、その命令に従って起動します。

このファイル名を形成するために、システムは cisco から始め、次の形式で、ブート フィールド値を 8 進数で表したもの、およびプロセッサ タイプを連結します。

cisco<bootfieldvalue>-<processorname>

たとえば、ファイル名形成のプロセスにより、次のようにファイル名の範囲

が作成されます。

cisco2-grp ...cisco17-grp

または

cisco2-prp ...cisco17-prp

システムは、この範囲内のいずれか 1 つのファイル名を使用して、ネットワークTFTP サーバに保存されているデフォルトのシステム イメージを起動します。

(注) PCMCIA スロット 0 またはスロット 1 に搭載されたフラッシュ メモリ カードに、起動可能な Cisco IOS ソフトウェア イメージがある場合、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのブート フィールド値が無効になります。その場合、システムはネットワーク TFTP イメージ(すなわち、cisco2-grp ~cisco17-grp または cisco2-prp ~ cisco17-prp の範囲にある算出されたファイル名)ではなく、フラッシュ メモリ カード上の Cisco IOS ソフトウェア イメージを使用して起動します。

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4-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

コンフィギュレーション レジスタの設定値

システム ソフトウェアの稼働中にソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値を変更する手順は、次のとおりです。

ステップ 1 ユーザ EXEC モードのプロンプトに enable コマンドおよび自分のパスワードを入力し、特権 EXEC モードを開始します。

Router> enablePassword: <password>Router#

ステップ 2 次のように、システム コンソールから特権 EXEC モードのプロンプトに

configure terminal コマンドを入力し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)#

ステップ 3 グローバル コンフィギュレーション モードのプロンプトに config-register valueコマンドを入力することによって、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの内容を設定します。この場合、value は、0x から始まる 16 進数です。

Router(config)# config-register 0xvalue

表 4-1 の 16 進数の欄を参照して、4 ビットの value パラメータとして入力できる設定値を調べてください。

ステップ 4 Ctrl-Z を入力し、グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

Router(config)# config-register 0xvalueRouter(config)# Ctrl-ZRouter#

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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このコマンド シーケンスにより、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの新しい内容が NVRAM に保存されますが、新しい設定値を有効にするには、ルータをリロードまたは再起動しなければなりません。

ステップ 5 show version 特権 EXEC コマンドを入力して、現在有効なソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を表示します。次回のルータ リロード時には、この値が使用されます。この値は、次の例のように、画面出力の最終行に表示されま

す。

Router# show version

.

.

.

Configuration register is 0x141 (will be 0x102 at next reload)

ステップ 6 「サブシステムによる問題の解決」(p.4-17)に記載されている手順で、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの設定値を保存します。

(注) コンフィギュレーション レジスタの変更が有効になるのは、コンソールから reload コマンドを入力するなど、システムをリロードしてからです。

ステップ 7 ルータを再起動します。

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4-9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット

ここでは、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビットの意味および起動プロセスにおける相互作用について、詳しく説明します。

「ブート フィールドの設定値」(p.4-4)で説明したとおり、ブート フィールドの設定値により、ルータの起動に使用する Cisco IOS ソフトウェア イメージの保存場所が決まります。ブート フィールド値が 0(0x0000)に設定されている場合、システム コンソールから ROM モニタ プロンプト(rommon>)に boot コマンドを入力することによって、ユーザが手動でオペレーティング システムを起動しなければなりません。

ブート フィールド値を 0x2 ~ 0xF に設定していて、なおかつコンフィギュレーション ファイルに有効な boot system コマンドが保存されている場合、ルータはその値によって指示された Cisco IOS ソフトウェア イメージを起動します。コンフィギュレーション ファイルに boot system コマンドがない場合は、ルータがデフォルトのブート ファイル名を作成し、ネットワーク TFTP サーバからそのファイルの入手を試みます。

次の例では、次のシステム再起動時に、RP のフラッシュ メモリ SIMM からルータを起動し、Break 機能を無視するように、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタを設定しています。

Router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.Router(config)# config-register 0x0102Router(config)# boot system flash filenameCtrl-ZRouter#

コンフィギュレーション レジスタが 0x0102 に設定されている場合、システムがデフォルトのブート ファイル名を計算します。このファイル名を形成する場合、システムは cisco から始め、ブート フィールド値を 8 進数で表したもの、ハイフン、およびプロセッサ タイプ(grp または prp)を付加します。

表 4-3 に、ネットワークから起動する場合に算出される可能性のあるデフォルトファイル名の範囲を示します。ただし、NVRAM のコンフィギュレーション ファイルに有効な boot system コンフィギュレーション コマンドが保存されている場合は、ネットワーク上で起動用に算出されたデフォルト ファイル名が無効になります。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

(注) PCMCIA スロット 0 またはスロット 1 に搭載されたフラッシュ メモリ カードに、起動可能な Cisco IOS ソフトウェア イメージがある場合は、コンフィギュレーション レジスタの設定値が無効になり、デフォルトの TFTP で起動可能なCisco IOS ソフトウェア イメージ(cisco2-grp ~ cisco17-grp または cisco2-prp ~cisco17-prp)の代わりに、起動可能な Cisco IOS ソフトウェア イメージが起動されます。

表 4-3 デフォルトのブート ファイル名

アクション /ファイル名 ビット 3 ビット 2 ビット 1 ビット 0

ブートストラップ モード 0 0 0 0

デフォルトのソフトウェア 0 0 0 1

cisco2-grp または cisco2-prp 0 0 1 0

cisco3-grp または cisco3-prp 0 0 1 1

cisco4-grp または cisco4-prp 0 1 0 0

cisco5-grp または cisco5-prp 0 1 0 1

cisco6-grp または cisco6-prp 0 1 1 0

cisco7-grp または cisco7-prp 0 1 1 1

cisco10-grp または cisco10-prp 1 0 0 0

cisco11-grp または cisco11-prp 1 0 0 1

cisco12-grp または cisco12-prp 1 0 1 0

cisco13-grp または cisco13-prp 1 0 1 1

cisco14-grp または cisco14-prp 1 1 0 0

cisco15-grp または cisco15-prp 1 1 0 1

cisco16-grp または cisco16-prp 1 1 1 0

cisco17-grp または cisco17-prp 1 1 1 1

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4-11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタにおけるビット 8 ~ 14 の意味は、次のとおりです。

ビット 8 — ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット 8 は、コンソールの Break キーを制御します。ビット 8 を設定すると、システムはコンソールの Break キーを無視します。これが出荷時のデフォルトです。逆に、ビット 8をオフにすると、システムは Break のキーストロークを、通常のシステム動作を停止して、強制的に ROM モニタ モードにするコマンドとして解釈します。ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタの Break イネーブル ビット設定に関係なく、起動から約 5 秒以内に Break キーを押すと、ROM モニタに戻ります。

ビット 9 — 未使用です。

ビット 10 およびビット 14 — ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット 10 は、IP ブロードキャスト アドレスのホスト部を制御します。ビット 10を設定すると、プロセッサは IP ブロードキャスト アドレスのホスト部をすべて0 にします。ビット 10 をオフにすると(出荷時のデフォルト)、プロセッサはすべて 1 を使用します。ビット 10 は、IP ブロードキャスト アドレスのネットワーク部およびサブネット部を制御するビット 14 と相互に作用します。表 4-4 に、ビット 10 およびビット 14 の組み合わせによる作用を示します。

ビット 11 およびビット 12 — ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット 11 およびビット 12 により、コンソール端末のデータ伝送速度が決まります。表 4-5 に、利用できる 4 種類のデータ伝送速度に対応するビット設定を示します。出荷時に設定されたデフォルトデータ伝送速度は 9600 bps です。

表 4-4 ブロードキャスト アドレスの宛先に関するコンフィギュレーション レジスタの設定

ビット 10 ビット 14 アドレス(<net> <host>)

オフ オフ <ones> <ones>

オン オフ <zeros> <zeros>

オン オン <net> <zeros>

オフ オン <net> <ones>

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ビット 13 — ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタのビット 13 により、ブートロード エラーに対するシステムの対応が決まります。ビット 13 を設定すると、システムは、ネットワーク TFTP サーバからブート ファイルをロードすることに 5 回連続して失敗した場合に、フラッシュ メモリから Cisco IOS ソフトウェアをロードします。ビット 13 をオフにすると、システムは無限に、ネットワーク TFTP サーバからブート ファイルをロードしようと試みます。出荷時のデフォルトで、ビット 13 は 0 に設定されています。

パスワードを忘れた場合の回復手順

ここでは、パスワードを忘れた場合の回復手順について説明します。

(注) イネーブル パスワードが暗号化されている場合は、次の手順でパスワードを回復することはできません。システムを再設定してから再起動する必要がありま

す。システムを再設定する場合は、特権 EXEC モードの show startup-config コマンドによって表示されたコンフィギュレーションを使用します(ステップ 11 を参照)。

次の手順で、忘れたパスワードを回復します。

ステップ 1 RP のコンソール ポートに ASCII 端末を接続します。

ステップ 2 9600 bps、8データ ビット、パリティなし、2ストップ ビット(またはコンソール ポートが設定されているその他の値)で動作するように、端末を設定します。

表 4-5 システム コンソール端末のデータ伝送速度の設定

ビット 12 ビット 11 データ伝送速度(bps)

0 0 9600

0 1 4800

1 0 1200

1 1 2400

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4-13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

ステップ 3 特権 EXEC モードのプロンプトに show version コマンドを入力し、既存のソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を表示します。

Router# show version

.

.

.

現在のコンフィギュレーション設定値は、show version コマンド出力の最終行に表示されます。この値を紙に書き留め、ステップ 13 で使用します。

ステップ 4 Break 機能がディセーブルの場合は、電源装置の電源を切り、5 秒待機してから再度電源を入れます。

Break 機能がイネーブルの場合は、Break キーを押すか、または Control キーを押したまま右角カッコのキーを押す(Ctrl-])ことによって、ブレーク信号を送信します。

ステップ 5 ルータの電源を入れてから 5 秒以内に、Break キーを押します。この動作により、端末に ROM モニタ プロンプトが表示されます。

rommon 1>

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-14Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 6 次の表示例のように、コンフィギュレーション ファイル情報が無視されるように、ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタを設定します。

rommon 1> config-register

Configuration Summaryenabled are:console baud: 9600boot: image specified by the boot system commandor default to: cisco2-grp

do you wish to change the configuration? y/n [n]: yenable “diagnostic mode”? y/n [n]:enable “use net in IP bcast address”? y/n [n]:enable “load rom after netbootfails”? y/n [n]:enable “use all zero broadcast”? y/n [n]:enable “break/abort has effect?” y/n [n]:enable “ignore system config info?” [n]: ychange console baud rate? y/n [n]:change boot characteristics? y/n [n]

Configuration Summaryenabled are:console baud: 9600boot: image specified by the boot system command

or default to: cisco2-grp

do you wish to change the configuration? y/n [n]

You must reset or power cycle for the new config to take effectrommon 1>

ステップ 7 ROM モニタ プロンプトに initialize コマンドを入力することにより、ルータを初期化します。

rommon 1> initialize

ルータがいったんオフになって再びオンになります。ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタが、コンフィギュレーション ファイルを無視するように設定されます。

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4-15Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

ステップ 8 System Configuration Dialog のプロンプトに次の指示が表示されるまで、no で応答します。

Press RETURN to get started!

ステップ 9 Return キーを押します。

インターフェイス コンフィギュレーション情報に続いて、ユーザ EXEC モードのプロンプトが表示されます。

router>

ステップ 10 ユーザ EXEC モードのプロンプトに enable コマンドを入力し、特権 EXEC モードを開始します。

router> enablePassword: <password>Router#

プロンプトが router> から router#(> から #)に変わり、コマンド モードの変更を伝えます。

ステップ 11 特権 EXEC モードのプロンプトに show startup-config コマンドを入力し、コンフィギュレーション ファイル内のイネーブル パスワードを表示します。

router# show startup-config

.

.

.

ステップ 12 特権 EXEC モードのプロンプトに configure terminal コマンドを入力し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

router# configure terminalEnter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.router(config)#

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングその他の設定作業

4-16Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 13 ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ値を元の値(ステップ 3 で記録した値)に戻します。または、config-register 0xvalue コマンドを使用することによって、この値を 0x0102(出荷時のデフォルト)に変更します。

router(config)# config-register 0xvaluerouter(config)#

value は次の例のように、前に 0x の付いた 16 進数です。

router(config)# config-register 0x0102

ステップ 14 Ctrl-Z を入力し、グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

router(config)# Ctrl-Zrouter#

ステップ 15 ルータを再起動し、enable コマンドで回復したパスワードを使用して、ルータにアクセスします。

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4-17Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

サブシステムによる問題の解決

システムの問題を解決するには、問題の原因がどのサブシステムにあるかを特定

することが重要です。起動時の問題を解決するには、まず、システムの現在の状

態と本来の状態とを比較します。起動時の問題は 1 つのコンポーネントが原因になっている場合が多いので、ルータの各コンポーネントのトラブルシューティン

グを行うのではなく、サブシステム単位で問題を特定する方が効率的です。この

章では、サブシステムごとにトラブルシューティングの手順を進めます。

トラブルシューティングを目的とした場合、Cisco 12006/12406 ルータは次のサブシステムで構成されています。

• 電源サブシステム — 次のコンポーネントからなります。

- AC 入力または DC 入力の Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)

- AC 入力電源装置または DC 入力 PEM(パワー エントリ モジュール)。Cisco 12006/12406 ルータは、AC 電源または DC 電源用として構成できます(AC 電源と DC 電源を混在させることはできません)。

- シャーシ バックプレーンの配電。電源装置から –48 VDC の電力がシャーシのバックプレーンに供給され、そこからバックプレーン コネクタを通じて –48 VDC の電力がカード ケージ内の各カードに分配されます。シャーシ バックプレーンから電力が供給されたブロワー モジュールは、PDU のコネクタを介してシャーシ バックプレーンに MaintenanceBus(MBus; メンテナンス バス)データを戻します。

2 つのアラーム カード上の DC/DC コンバータは、–48 VDC を +5 VDCに変換してシャーシ バックプレーンに戻します。バックプレーンから、ほかのカードの MBus モジュールおよびブロワー モジュールに電力が供給されます。

- DC/DC コンバータ。ルータの各カードに DC/DC コンバータが備わっています。これらのコンバータは、各カード上の MBus モジュールにより制御されています。DC/DC コンバータは、–48 VDC を各カードの回路が必要とする電圧に変換します。

• 冷却サブシステム — カード ケージ内の空気を循環させてカードを冷却するブロワー モジュールと、各電源モジュールのファンで構成されます。電力モジュールのファンは、電力モジュール ベイで冷気を循環させます。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-18Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

• プロセッサ サブシステム — RP、最大 5 つのラインカード(オプションの冗長 RP を搭載しない場合)、2 つのアラーム カードからなります。アラームカードは、CSC カード ケージのすぐ下、アラーム カード ケージに収容されています。RP およびラインカードは、オンボード プロセッサを装備しています。RP は、各ラインカードのプロセッサに Cisco IOS イメージのコピーをダウンロードします。ラインカードまたは RP がバックプレーンに完全に装着されていないと、システムが停止したり、クラッシュしたりすることがあ

ります。(各ラインカードおよび RP の前面プレートの一端にある)4 文字の英数字 LED 2 つに、トラブルシューティングに役立つシステムのステータス情報とエラー メッセージが表示されます。

起動時の問題の特定

起動時の問題は、通常、電源に原因があるか、またはカードがバックプレーンに

正しく装着されていないことが原因です。初回起動時に過熱による障害が起こる

ことはほとんどありませんが、ここでは、内部電圧を監視する環境モニタ機能に

ついても説明します。

ルータの初回起動時には、起動シーケンスを観察してください。正常な起動シー

ケンスは、次のとおりです。

• システムの各カードに MBus モジュールが 1 つ、DC/DC コンバータが少なくとも 1 つはあります。各 MBus モジュールは、対応するカードの DC/DCコンバータを制御します。MBus モジュールは、バックプレーンを介して電源装置から直流電圧を直接供給されます。電源装置の電源スイッチがオンに

なると、オンボードの Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM; 電気的消去再書き込み可能 ROM)デバイスから各 MBus モジュールが起動します。各 MBus モジュールのプロセッサは、カード上の IDピン セットをバックプレーン コネクタに読み込みます。これらのピンは、搭載されているカードの種類を MBus モジュールに伝え、それによってMBus モジュールの動作が決まります。

• Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)にはシステム クロックが組み込まれており、ただちに起動します。

• RP 上の MBus モジュールは、CSC の起動状況をモニタします。CSC が起動すると、RP 上の MBus モジュールにより DC/DC コンバータがオンになり、RP に電力が供給されます。

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4-19Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

• RP が各ラインカードに起動命令を送信します。各ラインカードのプロセッサがそれぞれブート プロセスの実行を開始します。各ラインカードはブート プロセスが完了すると、対応する MBus モジュールを介して RP に通知します。

• RP が各スイッチ ファブリック カードに起動コマンドを送信します。各スイッチ ファブリック カードの起動時には、対応する MBus モジュールのプロセッサが進行状況をモニタします。起動プロセスが完了すると、スイッチ

ファブリック カードの MBus モジュールから RP に、スイッチ ファブリックがオンラインになったことを伝えます。

• 各カードのブート プロセスが進行している間、カードの状態が英数字 LEDディスプレイに表示されます。左側のディスプレイはカードの DC/DC コンバータが制御し、右側のディスプレイは MBus モジュールに電力を供給するDC 電圧が制御します。

LED による情報収集電源モジュールの LED の状態、RP とラインカードの英数字ディスプレイを確認することによって、システムが起動シーケンスのどの時点で、どこに問題が発生

したかを判断できます。

(注) IOS ソフトウェア コマンドの test gsr led を使用すると、LED のランプ テストを実行できます。指定された期間、すべてのシステム LED が同時に点灯します。このテストによって、LED が故障していないかどうかを確認できます。

次に、ルータ起動時の正常な電源モジュールの LED 表示について説明します。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-20Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

AC 入力電源装置の LED

図 4-1 に、電源装置の前面プレートにある LED の配置を示します。

図 4-1 AC 入力電源装置の LED

表 4-6 に、各 LED の機能を示します。

1 AC 入力電源装置 4 リリース レバーの非脱落型ネジ

2 ハンドル 5 LED

3 電源スタンバイ スイッチ – –

5791

6

1

3

2 5

4

表 4-6 AC 入力電源装置の LED 表示

LED のラベル 機能 状態 説明

AC(左側の LED)

入力 オン AC 電源が存在し、指定の限度内に収まっています。

オフ 電源が指定の限度内に収まっていません。

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4-21Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

DC 入力 PEM の LED

図 4-2に、DC 入力 PEM にある LED の配置を示します。

図 4-2 DC 入力 PEM の LED

DC(右側の LED)

出力 オン 電源装置は電源オンの状態で正常に動作

しています。

オフ 電源装置は障害状態で動作していて、

シャットダウンが行われました。

表 4-6 AC 入力電源装置の LED 表示(続き)

LED のラベル 機能 状態 説明

1 DC 入力 PEM 4 リリース レバーの非脱落型ネジ

2 ハンドル 5 冷却ファン用の吸気口

3 オン /オフ スイッチ – –

6220

3

OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

12

45

43

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-22Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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表 4-7 に、各 LED の機能を示します。

表 4-7 DC 入力 PEM の LED 表示

LED のラベル 色 機能

OUTPUT OK グリーン PEM は電源オンの状態で正常に動作しています。

INPUT OK グリーン PEM の入力に DC 電力が存在し、指定された限度内に収まっています。

MISWIRE オレンジ PDU の入力で、配線が逆になっています。

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4-23Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

ブロワー モジュールの LED

図 4-3 に、ブロワー モジュールにある LED の配置を示します。

図 4-3 ブロワー モジュールの配置および機能

システムが正常に動作している場合、LED の状態は次のようになります。

• OK — グリーン。グリーンの OK LED が点灯していれば、動作は正常です。

1 ブロワー モジュール 4 排気口

2 ブロワー モジュールの LED 5 PDU

3 ブロワー モジュールのハンドル

1011

14

HIGH SPEED BLOWER

3

4

1

2 5

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-24Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• FAIL — 消灯。レッドの FAIL LED が点灯している場合は、ブロワー モジュールでファン障害またはその他の障害が検出されています。正常に動作してい

る間、レッドの LED は消灯しています。

アラーム カードの LED

図 4-4 に、アラーム カードの前面プレートにある LED の配置を示します。

図 4-4 アラーム カードの LED

システムが正常に動作している場合、LED は次のような状態になっているはずです。

通常は消灯している LED

• MBUS ステータス LED(ラベルは FAIL)× 1

• CSC ステータス LED(ラベルは FAIL)× 2

• SFC ステータス LED(ラベルは FAIL)× 3

• ルータ アラーム LED × 3(ラベルは CRITICAL、MAJOR、MINOR)

1 MBUS ステータス LED 4 クリティカル アラーム LED

2 CSC ステータス LED(2) 5 メジャー アラーム LED

3 SFC ステータス LED(3) 6 マイナー アラーム LED

MBUS

CSC

ENABLED

FAIL

ALARM0

SFC

CRITICAL

MAJOR

MINOR

01 1 2

1 432 5 6

6617

0

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4-25Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

通常は点灯している LED

• MBUS ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 1

• CSC ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 2

• SFC ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 3

RP の英数字 LED ディスプレイ

図 4-5 に、RP の前面プレートにある英数字 LED の配置を示します。

図 4-5 RP 英数字 LED ディスプレイ(前面プレートの一部分)

ルータの電源をオンにすると、RP 上の 4 文字の英数字 LED により次の情報が示されます。

• 上側の LED — 実行中の RP ソフトウェア コンポーネントを示します。

• 下側の LED — ブート プロセスの現在の状況を示します。

ブート プロセスの進行に応じてステータス メッセージが表示されます(表 4-8を参照)。

4 4

5707

9

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-26Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

電源サブシステムのトラブルシューティング

Cisco 12006/12406 ルータの電源サブシステムは、次のコンポーネントで構成されます。

• AC PDU または DC PDU

• AC/DC 入力電源装置× 1 または 2、あるいは DC 入力 PEM × 1 または 2

• バックプレーン

• DC/DC コンバータ

• MBus モジュール

電源モジュールはバックプレーン経由で DC 出力をシステムに供給します。アラーム カードからの DC 出力がシステムに搭載された各カードの MBus モジュールに電力を供給します。MBus モジュールは、システムの各カードに備わっている DC/DC コンバータを制御します。DC/DC コンバータは、バックプレーンからの DC 電力を +2.5、+3.3、および +5 VDC に変換し、カードの回路に分配します。

電源サブシステムを点検するには、まず、電源モジュールの LED を調べます。

• DC 入力 PEM の場合は、「DC 入力 PEM のトラブルシューティング」(p.4-29)を参照してください。

• AC 入力電源装置の場合は、次の項を参照してください。

AC 入力電源サブシステムのトラブルシューティング

AC 入力電源サブシステムを点検するには、まず、AC 入力電源装置の LED を調べます(「AC 入力電源装置の LED」[p.4-20] を参照)。建物の電力がシステムに供給されることによってシステムが起動すると、LED は次のようになります。

• AC ラベルのグリーンの LED がただちに点灯します。建物の AC 電源からシステムに適切な AC 電力レベルが供給されているあいだ、この LED は点灯しています。

• DC ラベルのグリーンの LED は、電源モジュールの DC 出力および内部 DC電圧の状態を示します。この LED は、次の条件が満たされている場合に点灯した状態になります。

- 電源装置がベイに正しく装着されている。

- 電源装置の電源スタンバイ スイッチがオンになっている。

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4-27Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

- 北米で使用する場合、AC 入力は 20 A で 100 ~ 240 VAC の範囲です。その他の国で使用する場合、AC 入力は 16 A で 185 ~ 264 VAC の範囲です。

- 電源装置が内蔵コンポーネントに –48 VDC を供給している。

- すべての内部 DC 電圧が許容範囲内である。

AC 電源または電源装置の内部 DC 電圧のいずれかが許容範囲にない場合、DC LED は点灯しないか、または電源スタンバイ スイッチをオンにして間もなく消灯します。

電源装置は MBus モジュールおよび RP が、過電圧 /低電圧および過電流 /低電流をモニタします。

AC 入力電源装置の問題を突き止める手順は、次のとおりです。

ステップ 1 AC LED が消灯している場合は、電源装置がベイに正しく装着されているか、イジェクト レバーが電源装置の前面プレートに対して平行になっているか、非脱落型ネジが固定されているかどうかを確認します。

• AC LED が点灯した場合は、ステップ 6 に進んでください。

• AC LED が消灯したままの場合は、ステップ 2 に進んでください。

ステップ 2 AC 電源の確認

a. 電源とルータ間の AC 電源コードを点検します。- 電源コードが PDU と AC コンセントにきちんと接続されているかどうかを確認します。

- 電源コードが裂けたり破損したりしていないかどうかを確認します。絶

縁体に亀裂や破損が見られる場合、またはプラグに緩みがある場合は、

新しい電源コードに交換してください。

b. AC 電源の回路ブレーカーがオンになっていて、トリップが生じていないか、回路ブレーカーの電流定格が適切かどうかを確認します。

c. ルータの各電源装置がそれぞれ独立した AC 電源に接続されているかどうかを確認します。

d. Uninterruptable Power Supply(UPS; 無停電電源装置)にルータを接続している場合は、UPS が正常に機能しているかどうかを確認します。システムに搭載した電源装置ごとに、異なる UPS を使用している場合もあります。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-28Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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AC 電源の配線に問題がないにもかかわらず、電源装置の AC LED が点灯しない場合は、ステップ 3 に進んでください。

ステップ 3 電源コードを別の適合 AC コンセントに接続します。

• 電源装置の AC LED が点灯した場合は、元の AC コンセントが故障しているので使用できません。設備の担当者に連絡し、ステップ 6 に進んでください。

• AC LED が消灯したままの場合は、ステップ 4 に進んでください。

ステップ 4 使用している電源コードを別の電源コードに交換します。

• 電源装置の AC LED が点灯した場合は、元の電源コードが不良なので交換する必要があります。電源装置の AC 部分は正常に動作しています。ステップ6 に進んでください。

• 新しい電源コードを使用し、別の電源に接続しても、AC LED が点灯しない場合は、電源装置の故障が考えられます。ステップ 5 に進んでください。

ステップ 5 スペアの電源装置がある場合は、既存のモジュールをスペアに交換してシステム

を再起動します。

• スペアの電源装置で AC LED が点灯し、電源装置が正常に動作している場合は、ステップ 6 に進んでください。元の電源装置は故障しているので、交換のため返品する必要があります。

ステップ 6 電源装置の DC LED が点灯しているかどうかを確認します。

• 点灯している場合、電源装置は正常に動作しています。この手順はこれで完

了です。

(注) 電源装置を 2 台搭載した Cisco 12006/12406 ルータでは、第 2 電源装置の出力でルータの動作を十分に維持できます。したがって、次の確認事項が当てはまるの

は、電源装置が 1 台のルータか、またはスイッチをオフにしたことによって第 2電源装置が一時的に使用できない場合だけです。

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4-29Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

• 点灯していないうえに、ほかのシステム アクティビティが見られない(ブロワー モジュールがオフ、ラインカードが動作していない)場合は、電源装置の故障なので、交換が必要です。ステップ 7 に進んでください。

• 点灯していないが、ブロワー モジュールは動作しているという場合、電源装置の DC LED が故障していると考えられます。ブロワー モジュールが動作していれば、すべての内部 DC 電圧は許容範囲内です。show environmentコマンドを使用して、各カードの電圧をチェックしてください。ブロワー モジュールが使用するのは –48 VDC です。

ステップ 7 スペアの電源装置がある場合には、現在のモジュールを取り外し、スペアと交換

してください。その結果、DC LED が点灯した場合、電源装置は正常に動作しています。

故障している電源装置を交換のため返品してください。

問題を解決できない場合、または電源装置や電源コードに異常がある場合には、

製品を購入した代理店に連絡してください。

DC 入力 PEM のトラブルシューティング

DC 入力 PEM を点検するには、まず、PEM の LED を調べます(「DC 入力 PEMの LED」[p.4-21] を参照)。

DC 入力 PEM が正常に動作するには、次の条件が満たされていなければなりません。

• PEM がベイに正しく装着されていて、イジェクト レバーが固定されている。

• 所定の範囲内の DC 入力がシャーシの PDU 端子コネクタ ブロックに正しく接続されている。

• PEM の前面プレートにある回路ブレーカーのスイッチが、オンになっている。

• PEM の前面プレートで、グリーンの OUTPUT OK LED および INPUT OK LEDが点灯していて、イエローのMISWIRE LED が消灯している。

DC 入力 PEM の問題を突き止める手順は、次のとおりです。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-30Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 1 MISWIRE LED が点灯しているかどうか。

• 点灯している場合、PDU の端子コネクタ ブロックに、電源の DC プラス線とマイナス線が逆に接続されています。

• 点灯していない場合は、ステップ 2 に進んでください。

ステップ 2 INPUT OK LED が消灯している場合は、PEM がベイに正しく装着されているか、イジェクト レバーが PEM の前面プレートに対して平行になっているか、非脱落型ネジが固定されているかどうかを確認します。

• INPUT OK LED が点灯した場合は、ステップ 6 に進んでください。

• INPUT OK LED が消灯したままの場合は、ステップ 3 に進んでください。

ステップ 3 PEM の回路ブレーカー スイッチがオンになっているかどうかを確認します。

• オンになっていない場合は、オンにします。INPUT OK LED が点灯した場合は、ステップ 6 に進んでください。

• スイッチがオンになっている場合は、ステップ 4 に進んでください。

ステップ 4 PEM の回路ブレーカー スイッチをオフにして、DC 電源を確認します。

a. 電源とルータ間の DC 電源コードを点検します。

• PDU および DC 電源に電源コードがきちんと固定されているかどうかを確認します。

• 電源コードが裂けたり破損したりしていないかどうかを確認します。絶縁体

に亀裂または破損が見られる場合は、電源コードを交換してください。

b. DC 電源の回路ブレーカーがオンになっていて、回路ブレーカーの電流定格が適切かどうかを確認します。

c. ルータの各 PEM がそれぞれ独立した DC 電源に接続されているかどうかを確認します。

• DC 電源コードに問題がなく、PEM をオンにしたときに PEM の INPUT OKLED が点灯した場合は、ステップ 6 に進んでください。

• DC 電源コードに問題がないにもかかわらず、PEM をオンにしたときに PEMの INPUT OK LED が点灯しない場合は、ステップ 5 に進んでください。

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4-31Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

ステップ 5 PEM を取り外し、ルータの第 2 ベイに取り付けるか、別の Cisco 12006 またはCisco 12406 ルータのベイに取り付けます。

• INPUT OK LED が点灯しない場合は、PEM の故障なので交換しなければなりません。

• INPUT OK LED が点灯した場合、PEM の入力部分は正常に動作しています。ステップ 6 に進んでください。

ステップ 6 OUTPUT OK LED が点灯しているかどうか。

• 点灯している場合、電源に問題はなく、PEM の動作は正常です。この手順はこれで完了です。

(注) PEM を 2 台搭載した Cisco 12006/12406 ルータでは、2 台めの PEM の出力でルータの動作を十分に維持できます。したがって、次の確認事項が当てはまるのは、

PEM が 1 台のルータか、またはスイッチをオフにしたことによって第 2 PEM が一時的に使用できない場合だけです。

• 点灯していないうえに、ほかのシステム アクティビティが見られない(ブロワー モジュールがオフ、ラインカードが動作していない)場合は、PEMの故障なので、交換が必要です。ステップ 7 に進んでください。

• 点灯していないが、ブロワー モジュールは動作しているという場合、OUTPUT OK LED の故障が考えられます。ブロワー モジュールが動作していれば、すべての内部 DC 電圧は許容範囲内です。show environment コマンドを使用して、各カードの電圧をチェックしてください。ブロワー モジュールが使用するのは –48 VDC です。

ステップ 7 スペアの PEM がある場合には、現在のモジュールを取り外し、スペアと交換してください。その結果、OUTPUT OK LED が点灯した場合、PEM は正常に動作しています。

故障している PEM を交換に出してください。

問題を解決できない場合、または PEM や電源コードに異常がある場合には、製品を購入した代理店に連絡してください。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-32Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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プロセッサ サブシステムのトラブルシューティングCisco 12006/12406 ルータのプロセッサ サブシステムには、RP、ラインカード、およびアラーム カードが含まれます。RP およびラインカードには、プロセッサが 2 つずつ搭載されています。一方がメイン プロセッサで、もう一方は MBus モジュールのコンポーネントです。MBus モジュールは、システムに電力が供給されるとただちに動作を開始します。MBus モジュールは、搭載されているカードのタイプを認識し、DC/DC コンバータをオンにするかどうかを判断します。RPの MBus モジュールは、わずかに遅れてカードの電源をオンにします。ラインカードの MBus モジュールは、RP からコマンドを受け取ったのちに、電源をオンにします。

Cisco 12006/12406 ルータに RP を 1 つ搭載しないかぎり、システムは動作しません。バックプレーンとの接続が不完全なラインカードは、RP に完全な信号を送信しないので、システムの停止に至る可能性があります。ラインカードは、正し

く取り付けバックプレーン コネクタに完全に装着するか、完全に取り外してから静電気防止デバイスに保管する必要があります。必要に応じて、個々のライン

カードのトラブルシューティングも可能ですが、まず、RP を正しく取り付け、システム ソフトウェアの初期化を完了する必要があります。

電源を投入すると、ただちに Power-on Self-Test(POST; 電源投入時セルフテスト)が開始され、RP メモリの状態がテストされます。結果は pass または fail として、英数字 LED ディスプレイに表示されます。

RP のトラブルシューティング

次の手順で、RP の問題を特定してください。

• 英数字 LED ディスプレイが両方とも点灯している。

2 つのディスプレイは個別に電力が供給されます。左側のディスプレイは、RP 上の DC/DC コンバータから電力が供給されます。右側のディスプレイは、電源装置から直接電力が供給されます。RP が起動していなくても、右側のディスプレイは点灯していることがあります。ディスプレイが両方とも

消灯している場合、RP がバックプレーン コネクタに正しく装着されていない可能性があります。RP の MBus モジュールに問題がある、またはシステムの電源装置がオフになっていることも考えられます。

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4-33Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

• ディスプレイが両方とも点灯している場合、表示されているメッセージを確

認してください。MBus モジュールによって DC/DC コンバータがオンになると、RP のプロセッサがただちにブート プロセスを開始します。ブート プロセスの進行に合わせてステータス メッセージが表示されます。表 4-8 に、RP の英数字 LED ディスプレイに表示されるメッセージを示します。同じメッセージが表示されたままの場合、ブート プロセスが停止していることがあります。表示されているメッセージを書き留めてください。システム電

源装置の電源スイッチをオフにしてから、もう一度オンにして、システムを

リセットします。これにより、ブート プロセスが再び開始されます。システムが再び停止した場合には、RP の故障が考えられ、交換が必要になることがあります。

- 電源モジュールとブロワー モジュールが動作しているにもかかわらず、RP の LED またはディスプレイがどれも点灯しない場合、RP が正しく搭載されていないか、アラーム カードから +5 VDC 出力が供給されていない可能性があります。

- 各電源モジュールの電源スイッチをオフの位置にします。

- RP 前面プレートで左右に 1 つずつある非脱落型ネジを緩め、イジェクト レバーを使用して RP をいったん取り出してから元に戻します。非脱落型ネジを締め、電源モジュールの電源スイッチをオンにすることに

よって、システムを起動します。

• アラーム カードのクリティカル、メジャー、またはマイナー アラーム LEDが点灯しているかどうか。

- アラーム カードの 3 組のアラーム LED ペアのいずれかが点灯している場合は、システム障害が検出されています。コンソールで、問題の原因

を伝えるメッセージがないかどうかを確認してください。

- RP から誤ったエラーが伝えられることがあります。RP を装着し直してみてください。

注意 RP のリセット スイッチを使用すると、RP とシステム全体がリセットされます。システムのエラーや問題を回避するために、リセット スイッチは必ずシスコ認定エンジニアの指示に従って使用してください。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-34Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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表 4-8 RP の英数字 LED ディスプレイのメッセージ

LED ディスプレイ1

1. メッセージはこの順番で表示されるわけではありません。

意味2

2. 瞬間的に表示されるメッセージもあれば、数秒間にわたって表示されるメッセージもあります。

LMEMTEST

ロー メモリ テストの実行中

LCAHINIT

下位 15k キャッシュの初期化

BSSINIT

ROM メイン メモリの初期化

NVRAMINIT

NVRAM の初期化

EXPTINIT

割り込みハンドラの初期化

TLBINIT

TLB の初期化

CACHINIT

CPU データおよび命令キャッシュの初期化

CACHPARY

CPU キャッシュ パリティのイネーブル化

MEMINIT

メイン メモリの初期化

NVRAMSIZE

NVRAM のサイズ

PCMCINIT

PCMCIA の初期化

EXITINIT

初期化シーケンス終了

IOSUP

Cisco IOS ソフトウェアが稼働中

MSTRRP

RP がイネーブルであり、システムが認識

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4-35Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

ラインカードのトラブルシューティング

ラインカードは、カード ケージのスロットに搭載できます。各ラインカードの起動時に、POST がラインカードのメモリに対して実行されます。システム コンソールからラインカードに対して、フルセットのフィールド診断テストを実行す

ることもできます。その場合、ラインカードの英数字 LED ディスプレイとシステム コンソールの両方に、pass または fail のメッセージが表示されます。

ラインカードの問題を突き止めるには、まず、2 つの英数字 LED ディスプレイを見て、ディスプレイ バンクが両方とも点灯しているかどうかを調べます。

2 つのディスプレイは個別に電力が供給されます。左側のディスプレイは、ラインカード上の DC/DC コンバータから電力が供給されます。右側のディスプレイは、バックプレーンから直接電力が供給されます。したがって、ラインカードの

電源がオフになっていても右側のディスプレイは点灯する場合があります。ディ

スプレイが両方とも点灯しない場合は、ラインカードとバックプレーン コネクタの接続が不完全であるか、ラインカードの MBus モジュールに問題があるか、またはシステムの電源がオフになっている可能性があります。

ディスプレイが両方とも点灯している場合、表示されているメッセージを確認し

てください。MBus モジュールによって DC/DC コンバータがオンになると、ラインカードのプロセッサがただちにブート プロセスを開始します。ラインカード上でのブート プロセスの進行に応じて、英数字ディスプレイにステータスメッセージが表示されます。

表 4-9 に、ラインカードの英数字 LED ディスプレイに表示されるメッセージを示します。瞬間的に表示されるメッセージもあれば、数秒間にわたって表示され

るメッセージもあります。

表 4-9 ラインカードの英数字 LED ディスプレイのメッセージ

LED ディスプレイ1 意味2

MEMTEST

POST メモリ テストの実行中

LROMRUN

POST メモリ テストが完了

BSSINIT

ROM メイン メモリの初期化

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-36Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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RSTSAVE

リセット理由レジスタを保存中

IORST

カードの I/O システムをリセット中

EXPTINIT

割り込みハンドラの初期化

TLBINIT

TLB の初期化

CACHINIT

CPU データおよび命令キャッシュの初期化

MEMINIT

メイン メモリの初期化

LROMRDY

ダウンロード アクセスが可能

ROMIGET

ROM イメージの受信中

FABLWAIT

ファブリック ダウンローダのロード待ち

FABLDNLD

ファブリック ダウンローダのロード中

FABLSTRT

ファブリック ダウンローダの起動中

FABLRUN

ファブリック ダウンローダの起動完了

IOSDNLD

Cisco IOS ソフトウェアのダウンロード中

IOSSTRT

Cisco IOS ソフトウェアの起動中

表 4-9 ラインカードの英数字 LED ディスプレイのメッセージ(続き)

LED ディスプレイ1 意味2

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4-37Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

アラーム カードによるトラブルシューティングアラーム カードは、CSC スロットのすぐ下にあるアラーム カード スロットに搭載されています。アラーム カードの主要な機能は、次の 4 つです。

• ラインカードへの DC MBus 供給電圧の冗長化

• 電源システム モニタ機能

• CSC および SFC の OK/FAIL ステータス表示

• アラーム システム リレー出力および表示のハードウェアによる実行

これらの機能のステータスは、アラーム カード前面プレートの LED で示されます。(図 4-4 を参照)。

アラーム カード ステータスのモニタ

アラーム カードの前面プレートには、アラーム カードの動作状態を示す LED のペア(ラベルは MBUS)があります。

ENABLED ラベルのグリーンの MBUS LED は、アラーム カードがシステムに認識され、正常であることを示します。FAIL ラベルのイエローの MBUS LED は、アラーム カードで障害が検出されたことを示します。

アラーム カードに障害がない場合には、ENABLED ラベルのグリーンの LED が点灯し、FAIL ラベルのイエローの LED は消灯しています。

IOSUP

DRAM で Cisco IOS ソフトウェアが稼働

IOSRUN

ラインカードがイネーブルで動作可能

1. メッセージはこの順番で表示されるわけではありません。2. 瞬間的に表示されるメッセージもあれば、数秒間にわたって表示されるメッセージもあります。

表 4-9 ラインカードの英数字 LED ディスプレイのメッセージ(続き)

LED ディスプレイ1 意味2

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-38Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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スイッチ ファブリック ステータスのモニタ

CSC 0 または CSC 1 のどちらにも問題がない場合、各 CSC の ENABLED ラベルのグリーンの LED が点灯し、FAIL ラベルのイエローの LED は消灯しています。CSC で障害が発生すると、そのカードのグリーンの ENABLED LED が消灯し、イエローの FAIL LED が点灯します。システム コンソールに警告メッセージが送信されますが、ルータの動作に影響はありません。

(注) CSC または SFC で FAIL ラベルのイエローの LED が点灯した場合には、障害の内容を伝えるメッセージがないか、システム コンソールで確認してください。

SFC(SFC 0、SFC 1、または SFC 2)に問題がない場合、各 SFC の ENABLED ラベルのグリーンの LED が点灯し、FAIL ラベルのイエローの LED は消灯しています。SFC で障害が発生すると、そのカードのグリーンの ENABLED LED が消灯し、イエローの FAIL LED が点灯します。システム コンソールに警告メッセージが送信されますが、ルータの動作に影響はありません。

アラーム ステータス(CRITICAL、MAJOR、MINOR)のモニタ

アラーム カードの前面プレートには、3 対のアラーム ステータス LED があります。これらの LED は、MBus を通じて検出されたシステム アラーム状態を表示します。

• CRITICAL

• MAJOR

• MINOR

(注) 各 LED は、1 つの LED が故障した場合に備えて、2 つずつ配置されています。6つの LED のいずれかが点灯している場合は、障害の内容を伝えるメッセージがないか、システム コンソールで確認してください。

Cisco 12006/12406 ルータにはアラーム カードが 2 つあるので、MBus を通じてシステム アラーム状態が検出されると、両方のアラーム カードで同じ LED が点灯します。

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4-39Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

アラームにより、カード ケージのコンポーネントの過熱、ブロワー モジュールのファン障害、電源装置の過電流、または搭載カードの許容範囲外の電圧が警告

されます。これらの LED は、MBus ソフトウェアによって制御され、各レベルのアラームを起動するしきい値レベルが設定されています。

RP はシステムに対し、温度、電圧、電流、およびファン速度の値を定期的に調べます。しきい値の超過が検出されると、RP はアラーム カードに該当するアラーム重大度を設定します。その結果、アラーム ディスプレイ LED のペアの 1つが点灯し、所定のアラーム表示リレーがアクティブになり、アラーム ディスプレイに接続された外部オーディオ /ビジュアル アラームが起動します。RP はシステム コンソールに、しきい値違反のメッセージも出力します。

冷却サブシステムのトラブルシューティング

Cisco 12006/12406 ルータは、シャーシ背面にブロワー モジュールがあり、このモジュールがルータ コンポーネントに冷気を供給します(図 4-3 を参照)。

ブロワー モジュールは、ブロワー モジュールの奥まったところにあるコネクタを通じて、電力と信号を受け取ります。このコネクタは PDU 上のコネクタと結合されます。ブロワー モジュールにはファンが 3 つ、コネクタが 1 つ、コントローラ カードが 1 つあります。さらに、シャーシ背面から見えるブロワー モジュールの前面プレートには LED が 2 つあります。

• グリーンの OK LED — この LED が点灯している場合、ブロワー モジュールの動作は正常です。

• レッドの FAIL LED — この LED が点灯している場合、ブロワー モジュールの動作は正常ではありません。

グリーンの LED が消灯しているか、レッドの LED が点灯しているか、またはその両方の条件が揃っている場合は、次の手順で冷却システムの問題を突き止めて

ください。

• ブロワー ファンの作動音を聞きます。騒音の多い環境では、ブロワー モジュールの背面に手を当てて、排気口から空気が出ているかどうかを確認し

ます。ブロワー モジュールのファンが作動している場合、電源モジュールがブロワー モジュールに供給している DC 電圧に問題はありません。

• ブロワー モジュールのファンが作動していない場合は、ブロワー モジュールまたは電源モジュールからの DC 電圧のどちらかに問題があると考えられます。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-40Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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- 各電源モジュールの出力 LED(AC入力電源装置では DC LED、DC 入力PEM では OUTPUT OK LED)を確認します。電源モジュールの出力 LEDが消灯していて、入力 LED が点灯している場合は、電源モジュールの故障が疑われるので、点検または交換してください。

- 電源モジュールの出力 LED が点灯していて(DC 出力は正常)、ブロワーモジュールの LED が消灯している場合は、ブロワー モジュールがシャーシに正しく装着されているかどうかを確認します。

ブロワー モジュールをシャーシに固定している 4 本の非脱落型ネジを緩め、シャーシからブロワー モジュールを引き出していったん取り外し、そのあとでブロワー モジュールをシャーシにしっかり押しつけてブロワー モジュールを装着し直します。4 本の非脱落型ネジを締めます。

• それでもブロワー モジュールが稼働しない場合、ブロワー モジュールのコントローラ カードに問題があると考えられます。

• 次のコンソール モニタ メッセージは、システムが過熱状態を検出したか、またはルータ内の電力が許容範囲外になっていることを示します。

Queued messages:%ENVM-1-SHUTDOWN: Environmental Monitor initiated shutdown

許容範囲外の電力状態によって環境シャットダウンが必要になった場合、シ

ステムがシャットダウンする前に電源モジュールの OUTPUT FAIL LED が点灯します。「電源サブシステムのトラブルシューティング」(p.4-26)を参照してください。

• 初回起動時に過熱状態が発生することはほとんどありませんが、ほかの装置

からの熱い排気がエアー フィルタを通じて入り込んでいないかどうか、冷気を取り込み熱気を逃がすことができるように、シャーシの前後に 6 インチ(15.24 cm)以上のスペースが確保されているかどうかを確認します。

• シャーシ右側の溝にある 2 つのエアー フィルタの状態を確認します。エアーフィルタが汚れている場合は、フィルタを取り外して掃除機をかけるか、ま

たは交換します。

• 先行するメッセージが、コンポーネントまたは温度センサーの障害を伝えて

いることがあります。システムがシャットダウンする前に、show environmentall または show environment table コマンドを使用して、各カードで測定された電圧および温度を含めたシステムの内部環境を表示してください。

ブロワー モジュールが故障した場合には、ブロワー モジュール全体を交換する必要があります。

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4-41Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

それでも問題が解決できない場合は、購入した代理店に連絡して指示を受けてく

ださい。

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第 4章 インストレーションのトラブルシューティングサブシステムによる問題の解決

4-42Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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C H A P T E R

5-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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5Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ

Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断機能を使用すると、システムの運用を中断せずに、障害のあるハードウェアを Field-Replaceable Unit(FRU)レベルで特定できます。障害のある部品が特定できれば、スペア部品と交換できます。

フィールド診断は、ルータ内部の個々のコンポーネントを特定することが目的で

はありません。単純に特定のカードが動作可能か障害状態かを判別するだけで

す。

(注) Cisco IOS Release 12.0(22)S から、ラインカードのフィールド診断イメージが Cisco IOS のメイン イメージにバンドルされなくなりました。ラインカードのフィールド診断機能は現在、独立したイメージとして保存、維持されています。

診断コマンドを使用するには、フラッシュ メモリ カードまたは TFTP ブートサーバでこのイメージを利用できるようにする必要があります。RP および SFCのフィールド診断機能は、引き続きバンドルされているので、別個のイメージか

ら起動する必要はありません。

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ

5-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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バンドルされていないフィールド診断機能から得られるメリットは、次のとおり

です。

• 稼働中のテスト — Cisco IOS を実行している稼働中のルータでフィールド診断テストを実行できます。使用できなくなるのは、テスト対象のカードだけ

です。対象カードが診断テストに合格すると、通常の稼働状態に戻ります。

ハードウェア障害が検出された場合、そのカードはテストの完了後も使用で

きません。

• コンパクトな Cisco IOS イメージ — 20 MB のフラッシュ メモリ カードを使用しているユーザに対応できるように、ラインカードのフィールド診断機能

は、独立したイメージとして保存、維持されます。フラッシュ メモリ カードまたは TFTP ブート サーバで使用できるようにする必要があります。

• 最新の診断ソフトウェアへのアクセスが容易 — フィールド診断ソフトウェアが独立したイメージとして維持されるようになったので、使用している

Cisco IOS ソフトウェアのバージョンに関係なく、Cisco.com からいつでも最新バージョンを入手して利用できます。

この章のこれ以降の内容は、次のとおりです。

• 診断機能の概要(p.5-3)

• FPGA の概要(p.5-4)

• 診断機能の使用方法(p.5-7)

• diag コマンドの使用方法(p.5-9)

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5-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ診断機能の概要

診断機能の概要

Cisco 12000 シリーズ ルータでは、SFC および RP カードの診断テストに加え、各ラインカードに対して 100 以上の診断テストが実行されます。診断テストの分野は次のとおりです。

• プロセッサのテスト

• メモリのテスト

• コンポーネントのテスト

• 主要データ パスのテスト

• Field-Programmable Gate Array(FPGA)イメージの更新(一部のラインカード)

(注) Cisco IOS Release 12.0(21)S または 12.0(21)ST 以上を使用する場合、デフォルトのダウンロード方式が MBus からスイッチ ファブリックに変更されています。MBus からテスト結果を取得するには 15 分程度かかりましたが、スイッチ ファブリックの場合は約 1 分でテスト結果が得られます。

診断機能の実行中、テスト対象のラインカードは診断ソフトウェアによって制御

されます。診断機能を実行すると、テスト中のラインカードはオフラインになり

ます。診断機能によりオフラインになるのはテスト対象のラインカードだけで

す。その他のラインカードはオンラインのまま、通常どおりトラフィックの送受

信を継続します。診断テストがシステムのパフォーマンスに影響を与えることは

ありません。

診断テストはすべてのテストが完了した場合、ユーザがテストを中止した場合、

またはエラーが検出された場合(デフォルト)に停止されます。複数のカードの

テストを実行する場合、テストに失敗したカードのテストは中断されますが、そ

の他のカードのテストは続行されます。

テストが終了すると、コンソールおよびテスト対象カードの英数字 LED ディスプレイに、合否を伝えるメッセージが表示されます。

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータFPGA の概要

5-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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FPGA の概要Cisco 12000 シリーズ ルータの一部のラインカードは、Field-Programmable GateArray(FPGA)の形で、ハードウェア情報をソフトウェア コードとして保存します。このコードはラインカード上のフラッシュ メモリに直接格納されます。機能の拡張やコードの改良目的で、まれにこのフラッシュ メモリ コードを別のFPGA コードに更新しなければならないことがあります。

FPGA イメージによっては、Cisco IOS イメージ内にバンドルされ、新しいリリースと同時に更新されます。この場合、フラッシュ メモリでの保存は不要です。これらの FPGA は通常、Cisco IOS フィーチャ セット内部で開発されて拡張されます。それ以外、変更が必要になる可能性のないものは、ラインカードのフラッ

シュ メモリに永続的に格納されます。ラインカードの起動時に、Cisco IOS は内部にバンドルされているイメージを使用することもあれば、ラインカードのフ

ラッシュ メモリに格納されている FPGA イメージにアクセスして使用する場合もあります。

FPGA コードがフラッシュ メモリに格納されていて、Cisco IOS コードがリビジョンを確認する場合、FPGA アップグレードの必要性が Cisco IOS ブート プロセスによって通知されることがあります。

次の Cisco IOS 起動テキストの例では、FPGA アップグレード メッセージを太字で示しています。

*Aug 19 14:51:06 UTC: %MBUS-6-FABCONFIG: Switch Cards 0x1F (bitmask) Primary Clock is CSC_1 Fabric Clock is Redundant Bandwidth Mode : Full Bandwidth *Aug 19 14:51:23 UTC: %MBUS-6-NO_FPGA_IMG: FPGA image is not appropriate or corrupted for slot 0. Please run Field Diagnostics image on slot 0 to upgrade the FPGA image. *Aug 19 14:51:31 UTC: %GRPGE-6-SYNC_LOSS: Interface GigabitEthernet2/0: Loss of Sync *Aug 19 14:51:31 UTC: %GRPGE-6-RX_LOS: Interface GigabitEthernet2/0: Detected RX Loss of Signal SLOT 2:00:00:12: %SYS-5-RESTART: System restarted -- Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) GS Software (GLC1-LC-M), Experimental Version 12.0(20030605:093502) [mliflian-25-thr-work-nog-lke 115] Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems, Inc. Compiled Tue 19-Aug-03 17:33 by mliflian

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5-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータFPGA の概要

このメッセージを受け取った場合は、Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断機能を使用して、フラッシュ メモリを新しいイメージで更新してください。フィールド診断機能を使用して FPGA を更新する場合、テストは開始されず、FPGA コードの更新だけが行われます。「ラインカードの FPGA イメージのアップグレード」(p.5-7)を参照してください。

フィールド診断テストを実行すると、対象となったラインカードはトラフィック

の送受信を中止しますが、ルータのほかのコンポーネントは引き続き、通常どお

りにトラフィックの送受信を行います。ラインカードにフィールド診断プログラ

ムがロードされ、フラッシュ メモリの更新が実行され、更新が正常に完了すると、カードが Cisco IOS を再起動します。1 つのラインカードでプロセスが完了するには、約 2 分かかります。一度にラインカードを 1 つずつ処理する必要があります。ラインカードに Cisco IOS がリロードされてから 30 秒待ち、それから次のラインカードを更新するようにしてください。この間に、ルータはすべての

内部機能を同期させることができます。次の出力例で、スロット 0 に搭載されたラインカードの FPGA コードを更新するプロセスを示します。

router# diag 0 verbose update-fpgas Running DIAG config check Fabric Download for Field Diags chosen: If timeout occurs, try 'mbus' option. Verbose mode: Test progress and errors will be displayed UUT will update FPGA's flash Running Diags will halt ALL activity on the requested slot.[confirm] Router# Launching a Field Diagnostic for slot 0 Loading muckier/award/c12k-fdiagsbflc-mz.conn_isp from 223.255.254.254 (via Ethernet0): !!!!!( stuff deleted) !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! [OK - 8452824 bytes]

FD 0> ***************************************************** FD 0> GSR Field Diagnostics V6.14 FD 0> Compiled by award on Mon Sep 22 14:05:20 PDT 2003 FD 0> view: award-conn_isp.Field_Diag_Release FD 0> ***************************************************** Executing all diagnostic tests in slot 0 (total/indiv. timeout set to 3000/600 sec.) FD 0> BFR_CARD_TYPE_OC12_4P_ATM_E48 testing... FD 0> Available test types 2 FD 0> 1 FD 0> 3

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータFPGA の概要

5-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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FD 0> 11 FD 0> Completed f_diags_board_discovery() (0x2f) FD 0> Verbosity now (0x00000211) TESTSDISP FATL IDSPRINTF FD 0> Test list selection received: Test ID 3, Device 0 FD 0> running in slot 0 (1 tests from test list ID 3) FD 0> Skipping MBUS_FDIAG command from slot 5 FD 0> Just into idle state FDIAG_STAT_IN_PROGRESS(0): test #1 Pinnacle FPGA Upgrade FD 0> Same version of IOB FPGA in flash and bundle: rev A0.79 FD 0> IOB FPGA completed FD 0> MICKEY FPGA completed FD 0> Same version of MOUSE FPGA in flash and bundle: rev A0.11 FD 0> MOUSE FPGA completed FD 0> Lower version of SAF FPGA being programmed over flash bundle: Bundle rev B0.0A flash rev B1.10 FD 0> SAF FPGA completed FD 0> Magic number indicates first use of this sector in flash for CPK FPGA FD 0> WARNING: Not all devices flashed successfully: fail_flag=0x0010 FD 0> CPK FPGA completed FD 0> Displaying environmental information FD 0> 3.3V 5V MBUS 5V Hot Sensor Inlet Sensor FD 0> (mv) (mv) (mv) (deg C) (deg C) FD 0> 3288 2568 5048 45.0 34.5 FDIAG_STAT_DONE(0)

FD 0> Changed current_status to FDIAG_STAT_IDLE Field Diagnostic ****PASSED**** for slot 0

Field Diag eeprom values: run 8 fail mode 0 (PASS) slot 0 last test failed was 0, error code 0 Shutting down diags in slot 0

Board will reload Router# Router# Router# SLOT 0:00:00:42: %SYS-5-RESTART: System restarted -- Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) GS Software (GLC1-LC-M), Experimental Version 12.0(20030909:221642) [hsiang-conn3 108] Copyright (c) 1986-2003 by cisco Systems, Inc. Compiled Thu 11-Sep-03 15:19 by hsiang

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5-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ診断機能の使用方法

診断機能の使用方法

下記を確認してから、診断手順を進めてください。

• 診断イメージの取得および保存(p.5-7)

• ラインカードの FPGA イメージのアップグレード(p.5-7)

診断イメージの取得および保存

ラインカードのフィールド診断コマンドを使用するには、有効な診断イメージを

取得し、ルータに搭載されている別個のフラッシュ メモリ カードまたは TFTPブート サーバに保存しておく必要があります。

フィールド診断イメージの容量は、約 18 MB です。Cisco IOS イメージはこれより多少大きくなります。64 MB のフラッシュ メモリ カード 1 つに両方のイメージを格納することも、20 MB のメモリ カードを 2 つ用意して、RP のカード スロット 0 およびスロット 1 に搭載し、別々に保存することもできます。将来のフィーチャ リリースに対応できるように、できるだけ大きめのフラッシュ メモリ ディスクを使用してください。

診断イメージの名前は c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S です。いつでも Cisco.com から入手できます。120-25.S は Cisco IOS イメージ、この例では Cisco IOS Release12.0(25)S に対応するイメージのバージョン番号です。

(注) Cisco.com に用意されているシスコのフィールド診断イメージはすべて、

Cisco IOS 12.0(22)S 以上のあらゆるソフトウェア リリースと上位および下位互換性があります。ラインカードのテストおよび検証には、必ず、Cisco.com にある最新のフィールド診断イメージを使用することを強く推奨します。

ラインカードの FPGA イメージのアップグレードラインカードが起動しないときに、FPGA イメージの問題を伝えるエラー メッセージを受け取った場合、またはラインカードの英数字 LED ディスプレイが IOSSTRT ステートのまま変化しない場合は、diagコマンドを使用して FPGA イメージをアップグレードする必要があります。

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータ診断機能の使用方法

5-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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(注) Cisco IOS イメージは起動時に、ルータ上で互換性のある FPGA イメージが稼働しているかどうかを確認します。FPGA イメージのメジャー バージョン番号は、Cisco IOS イメージが想定している番号と一致していなければなりません。FPGAイメージのマイナー バージョン番号は、Cisco IOS イメージが想定しているマイナー バージョン番号と同じかそれより大きくなければなりません。たとえば、Cisco IOS イメージで FPGA イメージの最小番号として 03.02 が想定されている場合、ソフトウェアはラインカードの bootflash に格納されている FPGA イメージの実際のメジャー バージョン番号が 03 であり、マイナー バージョン番号が02 以上かどうかを確認します。

ラインカードの FPGA イメージをアップグレードする手順は、次のとおりです。

ステップ 1 enable コマンドとパスワードを入力し、特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 2 次の形式で diag コマンドを入力し、最新のフィールド診断ダウンロード イメージに含まれる FPGA イメージ(複数可)でフラッシュ メモリを更新します。

diag slot-number update-fpga source {tftp | flash} source-path

イメージ ファイル名は c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S です。この場合、120-25.S はCisco IOS のリリース番号です。

• フラッシュ メモリ カードの場合、保存先のパスは通常、slot0:c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S または slot1:c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S になります。

• TFTP ブート サーバの場合、保存先のパスは通常、tftp://tftp_server_ip_address/my_directory/c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S になります。

注意 このテストの実行中は、ラインカードを取り外したり、フィールド診断セッショ

ンを中止したりしないでください。

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5-9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

diag コマンドの使用方法ラインカード、RP(Performance Route Processor [PRP] および Gigabit Route Processor[GRP] の両方を含む)、SFC、または Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)に対してフィールド診断テストを実行するには、特権 EXECコンフィギュレーション モードで diag コマンドを使用します。ラインカードまたは RP で実行中のフィールド診断セッションを停止するには、このコマンドのdiag halt 形式を使用します。

注意 一部のラインカードには、ラインカード内部テストのトラフィックをカスタマー

側接続から分離できないコンポーネントが組み込まれています。このようなライ

ンカードをテストする場合は、最も信頼性の高い結果を求め、トラフィックの中

断を最小限に抑える目的で、テストを開始する前に警告が出され、対象となるラ

インカードとの接続を切断するように通知されます。

Cisco 12000 シリーズ ルータのラインカードラインカードのフィールド診断テストに使用するコマンドの例を示します。

diag slot-number source {tftp | flash} source-path [verbose] [wait] [full] [coe] [dl-timeout-plus <1-2000>] [device] [messaging]

diag slot-number previous

diag slot-number halt

diag slot-number update-fpga source {tftp | flash} source-path [dl-timeout-plus <1-2000>]

(注) Cisco IOS Release 12.0(22)S から、ラインカードのフィールド診断イメージが Cisco IOS のメイン イメージにバンドルされなくなりました。ラインカードのフィールド診断機能は現在、独立したイメージとして保存、維持されています。

診断コマンドを使用するには、フラッシュ メモリ カードまたは TFTP ブートサーバでこのイメージを利用できるようにする必要があります。RP および SFCのフィールド診断機能は、引き続きバンドルされているので、別個のイメージか

ら起動する必要はありません。

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

5-10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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Cisco 12000 シリーズ ルータの RPGRP および PRP のフィールド診断テストに使用するコマンドの例を示します。

diag slot-number [verbose] [wait] [full] [coe]

diag slot-number previous

diag slot-number halt

Cisco 12000 シリーズ ルータの SFC および CSCSFC および CSC のフィールド診断テストに使用するコマンドの例を示します。

diag slot-number [verbose]

diag コマンド リファレンス表 5-1に、diag コマンドのオプションとその説明を示します。

表 5-1 diag コマンド リファレンス

コマンド 説明

slot-number テストするカードのスロット番号。

source ラインカード診断イメージの保存先パスが続くことを示し

ます。このキーワードの後ろには tftp キーワードまたは flashキーワードを指定する必要があります。

tftp 診断イメージの保存先が TFTP サーバであることを示します。このキーワードの後ろには source-path を指定する必要があります。dl-timeout-plus オプションも参照してください。

flash 診断イメージの保存先がフラッシュ メモリ カードであることを示します。このキーワードの後ろには source-path を指定する必要があります。

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5-11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

source-path 診断イメージまでのパス。イメージ ファイル名は c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S です。この場合、120-25.S は CiscoIOS Release 12.0(25)S に対応しています。フラッシュ カードの場合、保存先パスは通常、slot0:c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.Sまたは slot1:c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S です。TFTP の保存先パスは通常、

tftp://tftp_server_ip_address/my_directory/c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S になります。このオプションはラインカードのテストにかぎり使用できます。また、ラインカードのテストでは

必須です。

halt (任意)ラインカードのフィールド診断テストを中止します。

このオプションを使用できるのは、ラインカードおよび RPにかぎられます。

previous (任意)カードに対してこれまで実行されたテストの結果(あ

る場合)を表示します。このオプションを使用できるのは、

ラインカードおよび RP にかぎられます。

verbose (任意)コンソールに進行状況を伝えるメッセージおよびエ

ラー メッセージを表示できるようにします。デフォルトでは、最終結果とともに、最小限のステータス メッセージだけがコンソールに表示されます。広範なテストなので、

verbose オプションを指定しなかった場合、テスト結果が表示されるまでに最大 15 分かかります。TAC と連絡をとるときには、verbose オプションを指定し、結果をキャプチャすることを推奨します。

wait (任意)フィールド診断テストが正常に完了した場合に引き

続き行われる、Cisco IOS ソフトウェアのラインカードへの自動リロードを中止します。このキーワードを使用する場合

は、microcode reload slot グローバル コンフィギュレーションコマンドを使用するか、または RP がラインカードを認識し、ラインカードに Cisco IOS ソフトウェア イメージがダウンロードされるように、手動でラインカードを取り外し、(起

動するために)もう一度取り付ける必要があります。

表 5-1 diag コマンド リファレンス(続き)

コマンド 説明

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

5-12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

coe (任意)エラー時に続行。通常、フィールド診断テスト セッションで 1 つでもエラーになると、フィールド診断がただちに中止されます。coe キーワードを使用すると、エラーが発生しても、内部テスト リストの最後までテストが強制的に続けられます。カスケード型のエラーが発生した場合など、

このオプションを使用すると、ルータのリロードが必要にな

り、すべての RP およびラインカードが影響を受けるので、十分に注意してください。このオプションを使用できるの

は、ラインカードおよび RP にかぎられます。

full (オプション)デフォルトのテスト セットではメモリおよびデータ パスのテストが中心になります。ラインカードまたは RP で最も広範なテスト セットが実行されるようにするには、full オプションを使用します。テスト時間は多少長くなります。このオプションを使用できるのは、ラインカード

および RP にかぎられます。

dl-timeout-plus <1-2000 seconds>

(オプション)ユーザがダウンロード タイムアウト値を操作できるようにします。基準値は 300 秒です。300 に 1 ~ 2000の任意の値を追加できます。たとえば、dl-timeout-plus の値として 12 を指定すると、合計値は 312 秒になります。これにより、低速 TFTP をブート パスとするユーザをサポートできます。

表 5-1 diag コマンド リファレンス(続き)

コマンド 説明

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5-13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

フィールド診断テストでカード障害が検出された場合、ラインカードを手動でオ

ンラインに戻さなければならないことがあります。この場合、microcode reloadコマンドを使用できます。

注意 ラインカードでフィールド診断を実行すると、そのラインカード上のすべてのア

クティビティが停止します。diag コマンドが診断機能の実行を開始する前に、ラインカード上のフィールド診断実行要求を確認することが求められます。

標準モードでは、テストに失敗すると、失敗したテストの名称がコンソールに表

示されます。ただし、実行されたすべてのテストが表示されるわけではありませ

ん。実行されたすべてのテストを表示するには、verbose キーワードを使用します。

ラインカードの診断テストがすべて完了すると、PASSED または TEST FAILUREというメッセージが表示されます。ラインカードが PASSED メッセージを送った場合、wait キーワードが指定されていないかぎり、ラインカード上の Cisco IOS

update-fpga (任意)最新のフィールド診断ダウンロード イメージに含まれる FPGA イメージ(複数可)で、フラッシュ メモリを更新します。このオプションを使用すると、フィールド診断

セッションがラインカード上のフラッシュ メモリに格納されている FPGA イメージの更新という、1 つの作業に限定されます。このセッションの間、他のテストは実行されませ

ん。このオプションを指定すると、フラッシュ メモリ内のすべての FPGA イメージが更新されます。ラインカードに複数の FPGA が格納されている場合、このプロセスを選択的に使用することはできません。

(注) このテストの実行中は、ラインカードを取り外したり、フィールド診断セッションを中止したりしないでください。

messaging 詳細なトラブルシューティング情報を提供します。

表 5-1 diag コマンド リファレンス(続き)

コマンド 説明

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

5-14Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ソフトウェア イメージが自動的にリロードされます。ラインカードが TESTFAILURE メッセージを送った場合は、ラインカード上の Cisco IOS ソフトウェアイメージが自動的にリロードされることはありません。

診断テストで不合格になった場合に、ラインカードをリロードするには、

microcode reload slot グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。

(注) diag halt コマンドを使用してフィールド診断テストを中止した場合、ラインカードはダウン(起動していない状態)のままになります。テストを中止するのは通

常、ラインカードの取り外し /交換を行う場合です。それ以外の場合で、ラインカードを元の状態(オンライン)に戻さなければならないときには、microcodereload グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用するか、またはラインカードをオフ /オンします。

ラインカードがテストに不合格だった場合、そのラインカードは故障しているの

で交換しなければなりません。状況によっては、TAC エンジニアの指示を受けながら、ユーザが FRU のメモリ モジュールを交換して再度テストすることもあります。たとえば、DRAM のテストが不合格になった場合、ラインカードのDRAM を交換すればすむこともあります。ただし、あくまでも TAC エンジニアの指示に従い、静電気に弱いデバイスの取り扱い手順を厳格に守る必要がありま

す。決して、人体とボードのアースが不適切な状態で、メモリ コンポーネントの交換を行ってはなりません。

出力例

スロット 7 のラインカードに対してフィールド診断を実行した場合の出力例を示します。ラインカードがすべてのフィールド診断テストに合格すると、カード

上の Cisco IOS ソフトウェアが自動的にリロードされます。ラインカードに対して診断テストを実行すると、ラインカード上のすべてのアクティビティが停止す

るので、テストを開始する前に、ラインカードの実行要求について確認が求めら

れます。total/indiv. timeout set to 2000/600 sec. メッセージは、2,000 秒以内にすべてのフィールド診断テストを実行しなければならず、個々のテストを 600 秒以内に完了しなければならないことを意味します。

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5-15Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

Router# diag 7 source tftp tftp://192.164.5.4/images/c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.SRunning DIAG config checkFabric Download for Field Diags chosen: If timeout occurs, try 'mbus' option.Running Diags will halt ALL activity on the requested slot. [confirm]award-rp-slot0#Launching a Field Diagnostic for slot 7Downloading diagnostic tests to slot 7 via fabric (timeout set to 300 sec.)5d20h: %GRP-4-RSTSLOT: Resetting the card in the slot: 7,Event: EV_ADMIN_FDIAGLoading images/award/c12k-fdiagsbflc-mz from 192.164.1.1 (via Ethernet0): !!!!!5d20h: Downloading diags from tftp file tftp://192.164.1.1/images/award/c12k-fdiagsbflc-mz!!!!![OK - 13976524 bytes]FD 7> *****************************************************FD 7> GSR Field Diagnostics V6.05FD 7> Compiled by award on Tue Jul 30 13:00:41 PDT 2002FD 7> view: award-conn_isp.FieldDiagReleaseFD 7> *****************************************************Executing all diagnostic tests in slot 7(total/indiv. timeout set to 2000/600 sec.)FD 7> BFR_CARD_TYPE_OC12_4P_POS testing... FD 7> Available test types 2FD 7> 1FD 7> Completed f_diags_board_discovery() (0x1)FD 7> Test list selection received: Test ID 1, Device 0FD 7> running in slot 7 (30 tests from test list ID 1)FD 7> Skipping MBUS_FDIAG command from slot 2FD 7> Just into idle stateField Diagnostic ****PASSED**** for slot 7Shutting down diags in slot 7Board will reload5d20h: %GRP-4-RSTSLOT: Resetting the card in the slot: 7,Event: EV_ADMIN_FDIAGSLOT 7:00:00:09: %SYS-5-RESTART: System restarted --Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) GS Software (GLC1-LC-M), Experimental Version 12.0(20020509:045149) [award-conn_isp.f_diag_new 337]Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.Compiled Tue 25-Jun-02 15:51 by award

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

5-16Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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verbose オプション(強く推奨)を指定してラインカード テストを実行した場合の出力例を示します。

Router# diag 7 verbose tftp tftp://192.164.1.1/images/award/c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.SRunning DIAG config checkFabric Download for Field Diags chosen: If timeout occurs, try 'mbus' option.Verbose mode: Test progress and errors will be displayedRunnning Diags will halt ALL activity on the requested slot. [confirm]Router#Launching a Field Diagnostic for slot 7Downloading diagnostic tests to slot 7 via fabric (timeout set to 300 sec.)00:07:41: %GRP-4-RSTSLOT: Resetting the card in the slot: 7,Event: EV_ADMIN_FDIAGLoading images/award/c12k-fdiagsbflc-mz from 192.164.1.1 (via Ethernet0): !!!!!! (...)00:08:24: Downloading diags from tftp file tftp://192.164.1.1/images/award/c12k-fdiagsbflc-mz!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!![OK - 13976524 bytes]FD 7> *****************************************************FD 7> GSR Field Diagnostics V6.05FD 7> Compiled by award on Tue Jul 30 13:00:41 PDT 2002FD 7> view: award-conn_isp.FieldDiagReleaseFD 7> *****************************************************Executing all diagnostic tests in slot 7(total/indiv. timeout set to 2000/600 sec.)FD 7> BFR_CARD_TYPE_OC12_4P_POS testing... FD 7> Available test types 2FD 7> 1FD 7> Completed f_diags_board_discovery() (0x1)FD 7> Verbosity now (0x00000011) TESTSDISP FATLFD 7> Test list selection received: Test ID 1, Device 0FD 7> running in slot 7 (30 tests from test list ID 1)FD 7> Just into idle stateFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #1 Dram Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #2 Dram DatapinsFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #3 Dram BusfloatFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #4 RBM SDRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #5 RBM SDRAM DatapinsFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #6 RBM SSRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #7 RBM SSRAM Datapins MemoryFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #8 TBM SDRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #9 TBM SDRAM Datapins

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5-17Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

FDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #10 TBM SSRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #11 TBM SSRAM Datapins MemoryFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #12 PSA TLU SDRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #13 PSA TLU SDRAM DatapinsFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #14 PSA PLU SDRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #15 PSA PLU SDRAM DatapinsFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #16 PSA SRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #17 PSA SRAM DatapinsFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #18 To Fabric SOP FIFO SRAM MemoryFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #19 From Fabric SOP FIFO SRAM MemoryFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #20 RBM to SALSA PacketFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #21 TBM to SALSA PacketFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #22 RBM to TBM SLI Packet LoopbackFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #23 TBM to PSA Packet - Framer LoopbackFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #24 TBM to TX SOP PacketFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #25 TBM to RX SOP Packet - 4302 Terminal LoopbackFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #26 TBM to RX SOP Packet - Framer System Bus LoopFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #27 RBM to TBM Fabric Packet LoopbackFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #28 TBM to RBM Packet, RBM page crossingFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #29 TBM to TX SOP Packet SimultaneousFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(7): test #30 TBM to PSA Multicast Packets - Framer LoopbackFDIAG_STAT_DONE(7)FD 7> Changed current_status to FDIAG_STAT_IDLEField Diagnostic ****PASSED**** for slot 7Field Diag eeprom values: run 62 fail mode 0 (PASS) slot 7last test failed was 0, error code 0Shutting down diags in slot 7Board will reload

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

5-18Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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次に、GRP カードのテストに失敗した場合の例を示します。このカードは交換する必要があり、修理のために返品しなければなりません。

Field Diag download COMPLETE for slot 7FD 3> *****************************************************FD 3> GSR Field Diagnostics V6.01FD 3> Compiled by award on Tue Apr 9 07:22:53 PDT 2002FD 3> view: award-conn_isp.f_diag_newFD 3> *****************************************************Diagnostics have been downloaded to slot 7Executing all diagnostic tests in slot 7(total/indiv. timeout set to 2000/600 sec.)FD 3> BFRP w/ECC testing... FD 3> Secondary Discovery found ID 2FD 3> BFR_CARD_TYPE_BFRP_CARD w/ ECC testing... FD 3> Available test types 2FD 3> 1FD 3> Completed f_diags_board_discovery() (0x1)FD 3> Verbosity now (0x00000011) TESTSDISP FATLFD 3> Test list selection received: Test ID 1, Device 0FD 3> running in slot 7 (24 tests from test list ID 1)FDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #1 BFRP Dram Datapins TestFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #2 Dram Marching Pattern TestFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #3 DataPins_SramFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #4 March_SramFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #5 High Memory DRAM Marching PatternFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #6 diags_csar_regtestFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #7 diags_test_p4_csar_intFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #8 NVRAM Memory TestFD 3> 32 bit data compare error. Wrote 0xcccccccc, read back 0xcc41cccc at location 0xbe03fff0FDIAG_STAT_DONE_FAIL(3) test_num 8, error_code 1COMPLETED Field Diags: pid 128, status 5, test_num 8, error_code 1Field Diagnostic: ****TEST FAILURE**** slot 7: first test failed: 8,NVRAM Memory Test, error 1Field Diag results from eeprom before updating slot 7, run# 0x5000042 were 0x0previous field diag eeprom values: run 66 fail mode 5 (DOWNLOAD FAILURE)last test failed was 0, error code 0Field Diag eeprom values: run 67 fail mode 1 (TEST FAILURE) slot 7last test failed was 8, error code 1Shutting down diags in slot 7slot 7 done, will not reload automatically

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5-19Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

次の例では、ラインカードのこれまでのテスト結果を示します。このラインカー

ドでは 64 回の診断テストが実行されました。最後のフィールド診断セッションでボードが合格し、FAIL モードは 0 になりました。これは最終的に失敗したテストの数です。

Router # diag 7 prevField Diag eeprom values: run 64 fail mode 0 (PASS) slot 7 last test failed was 0, error code 0

update-fpga オプションを指定してラインカード テストを実行した場合の出力例を示します。

Router# diag 7 verbose source tftp tftp://223.255.254.254/c12k-fdiagsbflc-mz.120-25.S update-fpgaRunning DIAG config checkFabric Download for Field Diags chosen: If timeout occurs, try 'mbus' option.Verbose mode: Test progress and errors will be displayedUUT will update FPGA's flashRunnning Diags will halt ALL activity on the requested slot. [confirm]Router#PID of f_diag_run is 121, set test_pid[3]gdb slot is 0Launching a Field Diagnostic for slot 7Loading c12k-fdiagsbflc-mz.new_fpga from 223.255.254.254 (via Ethernet0):!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!Calling enable_slot_and_type_on_fabric(DISABLE) for slot 7Calling enable_slot_and_type_on_fabric(ENABLE) for slot 7FD 3> *****************************************************FD 3> GSR Field Diagnostics V6.9FD 3> Compiled by ckhuong on Fri Jan 17 15:51:36 PST 2003FD 3> view: ckhuong-conn_isp.inti4FD 3> *****************************************************Diagnostics have been downloaded to slot 7Executing all diagnostic tests in slot 7(total/indiv. timeout set to 2000/600 sec.)FD 3> BFR_CARD_TYPE_4P_GE_E48 testing...FD 3> Available test types 2FD 3> 1FD 3> 3FD 3> 11FD 3> Completed f_diags_board_discovery() (0x32)FD 3> Verbosity now (0x00000011) TESTSDISP FATL

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第 5章 Cisco 12000 シリーズ ルータのフィールド診断テスト Cisco 12000 シリーズ ルータdiag コマンドの使用方法

5-20Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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FD 3> Test list selection received: Test ID 3, Device 0FD 3> running in slot 7 (1 tests from test list ID 3)FD 3> Just into idle stateFDIAG_STAT_IN_PROGRESS(3): test #1 Tetra Flash Mem UpgradingFD 3> Upgraded FPGA image in Flash from version 0xcc53 to 0xcc54Calling enable_slot_and_type_on_fabric(DISABLE) for slot 7Calling enable_slot_and_type_on_fabric(ENABLE) for slot 7FDIAG_STAT_DONE(3)

FD 3> Changed current_status to FDIAG_STAT_IDLECOMPLETED Field Diags: pid 121, status 6, test_num 1, error_code 0

Field Diagnostic ****PASSED**** for slot 7

Field Diag results from eeprom before updating slot 7, run# 0x10 were 0x0previous field diag eeprom values: run 16 fail mode 0 (PASS) last test failed was 0, error code 0Field Diag eeprom values: run 17 fail mode 0 (PASS) slot 7 last test failed was 0, error code 0Shutting down diags in slot 7

Board will reloadRouter#

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C H A P T E R

6-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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6ルータのメンテナンス

Cisco 12006/12406 ルータは、発注内容に従って構成され、納入後ただちに設置して起動できる状態で出荷されます。ルータの設置および設定後、ルータの正常な

動作を維持するために、追加の作業が必要になることがあります。また、ネット

ワーキングに関する要件の変化にともない、コンポーネントの追加または変更に

よってシステムを拡張しなければならない場合があります。

この章では、ルータのメンテナンス手順について説明します。最初に、ルータの

電源を切断しなければならない場合と切断手順について説明します。さらに、次

のメンテナンス手順について説明します。

• ルータの電源切断(p.6-3)

• Cisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け(p.6-4)

• エアー フィルタの清掃と交換(p.6-8)

• エアー フィルタの清掃と交換(p.6-8)

• ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け(p.6-11)

• AC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け(p.6-15)

• AC PEM の取り外しおよび取り付け(p.6-20)

• AC PDU の取り外しおよび取り付け(p.6-25)

• DC PEM の取り外しおよび取り付け(p.6-33)

• PDU の取り外しおよび取り付け(p.6-38)

• RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け(p.6-47)

• RP またはラインカードの取り外しおよび取り付け(p.6-47)

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第 6章 ルータのメンテナンス

6-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• CSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け(p.6-58)

• シャーシの取り外しおよび取り付け(p.6-71)

• RP およびラインカードのメモリの拡張(p.6-81)

この章で説明する作業を行う前に、「レーザーに関する注意事項」(p.2-5)、「持ち運びに関する注意事項」(p.2-5)、およびルータに付属の『Regulatory Complianceand Safety Information for the Cisco 12000 Series Router』(Text Part Number 78-4347-xx)で、安全に関する情報を参照してください。

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6-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスルータの電源切断

ルータの電源切断

この章で説明するメンテナンス作業は、特に明記しないかぎり、ルータの電源を

入れたままで行うことができます。Cisco 12006/12406 ルータの Field ReplaceableUnit(FRU)のほとんどは、Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)対応なので、ルータの電源を入れたまま、取り外したり取り付けたりすることが

できます。

• ラインカード、Switch Fabric Card(SFC; スイッチ ファブリック カード)、アラーム カード、およびブロワー モジュールは、ホットスワップ可能です。

• 電源モジュール、Clock and Scheduler Card(CSC; クロック スケジューラ カード)、およびルート プロセッサはいずれも OIR 対応ですが、ホットスワップが可能であるのは、システムに電源モジュールが 2 つ、CSC が 2 つ、またはRP が 2 つ備わっている場合に限られます。

• Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)は OIR 対応ではありません。

AC または DC 電源のルータで、電源をオフにする手順は次のとおりです。

ステップ 1 電源モジュールの前面プレートにあるスイッチをオフにします。

ステップ 2 PDU に接続された電源コードに対応する、建物の回路ブレーカーをオフにします。

ステップ 3 手順上、電源からルータを切り離さなければならない場合

a. AC 電源システム — 電源コンセントから両方の AC 電源コードを外します。b. DC電源システム — PDU の両方の電源コネクタ ブロックから電源 DC ワイヤを切り離します。

ステップ 4 次の条件が満たされているかどうかを確認します。

a. 電源モジュールの LED が消灯していて、電源モジュールのファンが作動していない。

b. RP、ラインカード、およびアラーム カードの LED が消灯している。c. ブロワー モジュールの LED が消灯していて、すべてのブロワー モジュールのファンが作動していない。

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第 6章 ルータのメンテナンスCisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

6-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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Cisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

Cisco 12006 および Cisco 12406 拡張シリーズ ルータには、新しい前面扉が付いています。ルータは、左開きになるようにシャーシの左側にドア ヒンジが取り付けられて出荷されます。ここでは、ドア ヒンジを反対側に取り付けて、前面扉を右開きにする方法について説明します。

ヒンジ位置を変更する手順は、次のとおりです。

ステップ 1 右側のラッチ ボタンを押して前面扉を開きます(図 6-1)。

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6-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスCisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

図 6-1 前面扉を開く

ステップ 2 ヒンジ ピン(上下)を持ち上げて前面扉をシャーシから取り外します(図 6-2)。

注意 シャーシから前面扉を取り外すときは、前面扉が落ちないようにしっかり支えて

おいてください。

ステップ 3 ヒンジ ピンをシャーシのヒンジ ブラケットの中に戻します。

1 前面扉のラッチ

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

1495

431

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第 6章 ルータのメンテナンスCisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

6-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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図 6-2 ヒンジ ピンの取り外しと取り付け

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

1495

44

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6-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスCisco 12006/12406 拡張シリーズ ルータの前面扉の取り外しおよび取り付け

ステップ 4 図 6-3 に示すように、扉からバンパーとレバー受けを取り外します。

図 6-3 バンパーとレバー受けの取り外し

ステップ 5 取り外した金具類を前面扉の左右で入れ替えます。

a. レバー受けを左側に取り付け、ネジでしっかり固定します。

b. バンパーを右側に取り付け、ネジでしっかり固定します。

1 バンパー 2 レバー受け

1495

45

2

1

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第 6章 ルータのメンテナンスエアー フィルタの清掃と交換

6-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 6 前面扉をシャーシに取り付けます。

a. シャーシの右側のヒンジからヒンジ ピンを外します。b. 前面扉のレバー受けとシャーシ右側のヒンジを重ね、ヒンジ ピンを中に通して前面扉を固定します(図 6-2 を参照)。

c. ラッチ ボタンを押して前面扉を閉じます(ドア ラッチがシャーシのヒンジピンとかみ合って閉まります)。

エアー フィルタの清掃と交換Cisco 12006 および Cisco 12406 ルータには、ユーザが保守できるエアー フィルタが 2 つあります。エアー フィルタは、ブロワー モジュールによってルータに取り込まれる空気から埃を取り除きます。月に一度、設置環境によってはそれ以上

の頻度で、エアー フィルタを点検してください。

エアー フィルタの清掃または交換の手順は、次のとおりです。

ステップ 1 シャーシ右側のバネ仕掛けのエアー フィルタ ドアを開き、フィルタの端の小さいタブを持ってエアー フィルタを引き出して取り外します(図 6-4)。

同様に、2 番めのエアー フィルタを取り外します。

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6-9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスエアー フィルタの清掃と交換

図 6-4 エアー フィルタの取り外し

ステップ 2 エアー フィルタの状態を目視点検し、清掃するかまたは新しいエアー フィルタへ交換するかを判断します。

• 汚れがある — 掃除機をかけるか、フィルタを交換します。

注意 シャーシに取り付けたまま、エアー フィルタに掃除機をかけないでください。ルータに汚れが入り込まないようにするため、エアー フィルタは完全に取り外してから清掃するようにしてください。

1 エアー フィルタ ドア 2 エアー フィルタ

1294

03

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

12

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第 6章 ルータのメンテナンスエアー フィルタの清掃と交換

6-10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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• 磨耗または損傷がある — フィルタが磨耗したり損傷したりしている場合は、適切な方法で廃棄し、交換用フィルタ(ACS-GSR6-FLTR=)を取り付けます。

ステップ 3 エアー フィルタ ドアを開き、新しいエアー フィルタまたは清掃済みのエアーフィルタを取り付けます。

(注) 各エアー フィルタの端にある矢印は、空気の流れる方向を示しています。エアー フィルタを取り付けるときは、必ず矢印が内側(RP およびラインカード ケージ側)を向くようにしてください。

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6-11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け

ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付けこの手順の図は、Cisco 12006/12406 シリーズ ルータのオリジナルのブロワー モジュールおよび新型の拡張容量ブロワー モジュールの両方を表しています。オリジナルのシステムとともに出荷されたブロワー モジュールと、現行システムとともに出荷されている拡張容量ブロワー モジュールです。ブロワー モジュールを交換する場合、次のようになります。

• オリジナルのブロワー モジュール(GSR6-BLOWER=) — 交換には、オリジナルのブロワー モジュールまたは拡張容量ブロワー モジュールを使用します。

• 拡張容量ブロワー モジュール(12000/6-BLOWER=) — 交換には、拡張容量ブロワー モジュールを使用します。

(注) Cisco 12006/12406 シリーズ ルータとともに出荷されたオリジナルのブロワー モジュールと比較すると、新型の拡張ブロワー モジュールはシャーシを冷やすためのエアーフロー容量が 40% 近く強化されています。新しいファンの回転速度はより高速になり、エアーフローが改善されています。このため新しいブロワー モジュールから発生する音は大きくなっています。

ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。

ステップ 1 シャーシからブロワー モジュールを取り外します(図 6-5)。

a. ブロワー モジュールのハンドルを引き上げて持ち運び位置にします。b. ブロワー モジュールの前面プレートにある 4 本の非脱落型ネジを緩めます。c. ブロワー モジュールの両側をつかみ、まっすぐ手前に引いてシャーシから取り外します。

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第 6章 ルータのメンテナンスブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け

6-12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 6-5 ブロワー モジュールの取り外し

ステップ 2 新しいブロワー モジュールを取り付けます(図 6-6)。

a. ブロワー モジュールのガイド穴と、シャーシ上端のガイド ピンおよびシャーシ下端の PDU のガイド ピンとを合わせます。

b. ブロワー モジュールがバックプレーン コネクタとかみ合うまで、ブロワーモジュールをシャーシに差し込みます。

注意 ブロワー モジュールのコネクタと PDU がかみ合うと、ブロワー モジュールとバックプレーンの電気系統と制御系統の接続が自動的に行われます。ブロワー

モジュールと PDU コネクタが破損しないよう、シャーシ背面にブロワー モジュールを取り付けるときは力の入れすぎに注意してください。

1 持ち運び用ハンドル 2 非脱落型ネジ(両側に 2 本ずつ)

1294

01

HIGH SPEED BLOWER

21

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6-13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け

c. 4 本の非脱落型ネジでブロワー モジュールをシャーシに固定します。OK(グリーン)インジケータが点灯するはずです。OK のインジケータが点灯しない場合は、「ブロワー取り付けのトラブルシューティング」(p.6-14)を参照してください。

d. ブロワー モジュールのハンドルを下げて稼働位置にします。

図 6-6 ブロワー モジュールの取り付け

1 持ち運び用ハンドル 3 ガイド ピン

2 非脱落型ネジ(両側に 2 本ずつ)12

9402

HIGH SPEED BLOWER

2 31

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第 6章 ルータのメンテナンスブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け

6-14Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ブロワー取り付けのトラブルシューティング

ブロワー モジュールを取り付けたあとにブロワー モジュールが正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。

ステップ 1 ルータの電源が投入されており、すべての電源コードが正しく接続されているこ

とを確認します。

ステップ 2 4 本の非脱落型ネジを緩め、ブロワー モジュールをシャーシに装着し直します。ブロワー モジュールがバックプレーン コネクタにきちんと装着されるように、非脱落型ネジを締め直します。

ステップ 3 ブロワー モジュールの、次のステータス インジケータを確認します。

• OK(グリーン) — ブロワー モジュールが取り付けられ、バックプレーン コネクタから電力が供給されると、このインジケータがただちに点灯するはず

です。ブロワー モジュールが正常に作動していることを示します。

• Fail(レッド) — このインジケータは、正常に作動している時は消灯しています。これが点灯した場合、ブロワー モジュールでファンの故障またはその他の障害が検出されています。

- ブロワー モジュールを何度か取り付け直してみても、このインジケータが点灯したままでブロワー モジュールのファンが正常に回転しない場合は、使用しているブロワー モジュールをスペアと交換してください。

- スペアのブロワー モジュールも正常に作動しない場合は、ルータの電源を切り、購入された代理店に連絡してください。

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6-15Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け

AC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け

ここでは、Cisco 12006/12406 シリーズ ルータで使用される AC 電源および DC 電源システムの、取り外しおよび取り付け手順について説明します。アップグレー

ド キットを発注されている場合は、同じ手順ですべての電源システム コンポーネントをアップグレードできます。

この手順の図は、オリジナルの電源装置とアップグレードされた電源装置および

Cisco 12006/12406 シリーズ ルータとともに出荷される PDU を表しています。システムによっては、シャーシ内のコンポーネントが図と厳密には同一でない場合

がありますが、取り外しおよび取り付けの手順は基本的に同じです。必要に応じ

て、オリジナルのモデルと新しいモデルを示すために、複数の図を掲載していま

す。

電源装置の取り外し /取り付けには、次の工具および機器が必要です。

• No. 1 プラス ドライバ

• 3/16 インチ マイナス ドライバ

• 静電気防止用リスト ストラップ

取り付けに関する注意事項

Cisco 12006/12406 シリーズ ルータは、OIR をサポートしています。冗長電源装置を交換する場合は、システムに電源が供給された状態で電源装置の取り外しお

よび取り付けが行え、電気的な事故やシステムの損傷が生じることはありませ

ん。この機能により、電源装置を交換している間もシステムはすべてのルーティ

ング情報を管理しセッションを確実に維持することができます。

ただし、有効な冗長性を維持し、適切な空冷を確保し、EMI 適合規格に合致するには、正常に動作する電源装置が両方とも取り付けられている必要があります。

故障した電源装置をルータの稼働中に取り外す場合は、できるだけ速やかに交換

作業を行ってください。工具と交換用の電源装置を手元に用意してから、取り外

しおよび取り付け手順を開始するようにしてください。

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第 6章 ルータのメンテナンスAC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け

6-16Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

電源装置および PDU の互換性Cisco 12006/12406 シリーズ ルータでは、AC 電源システムと DC 電源システムのいずれかを使用できます。これらの電源システム用に、次の 2 つのタイプの電源装置があります。

• オリジナルの電源装置(定格 1400 W) — 旧システムとともに出荷

• 拡張容量電源装置(定格 1900 W) — 現行システムとアップグレード キットとともに出荷

どちらのタイプの電源装置も取り外し /取り付け手順は同じですが、電力容量と形状に違いがあるので、シャーシ内に異なるタイプの電源装置を混在させること

はできません。

注意 新型の 1900 W の DC 電源装置には、アップグレードされた PDU が必要です。旧型の PDU を使用して新型の電源装置を取り付けることはできません。旧型の電源装置を新型に交換する場合は、両方の電源装置、PDU、およびブロワー モジュール(NEBS の拡張温度範囲要件に適合する必要がある場合)のすべてを交換してアップグレードを行う必要があります。したがって、このアップグレード

作業を行うには、ルータをシャットダウンする必要があります。システム管理者

および関係者に、アップグレード中はすべてのルーティング トラフィックが停止することを通知してください。

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6-17Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け

これらの取り付け作業(表 6-1)を行う前に、使用しているシステムの電源装置と対応する PDU の確認をしてください。

表 6-1 オリジナルのコンポーネントおよび交換用のコンポーネント

オリジナルのコンポーネント 交換用のコンポーネント

PDU(GSR6-AC-PDU=)

1400 W 電源装置とのみ互換性があります。

AC PDU(12000/6-AC-PDU=)

1900 W 電源装置に対して必要です。

AC 電源装置(PWR-GSR6-AC=)

1400 W 電源装置の交換にのみ使用します。すべての電源装置が 1400 W である必要があります。1900 W 電源装置と混在させないでください。

AC 電源装置(12000/6-AC-PEM=)

既存の電源装置の交換に使用します。すべての電源装置

が 1900 W である必要があります。1400 W 電源装置と混在させないでください。

1400 W 電源装置を 1900 W 電源装置にアップグレードする場合は、AC PDU も新型(12000/6-AC-PDU=)にアップグレードする必要があります。

注意 1400 W 電源システムでは冗長性が必要条件ではなかったので、2 台めの電源装置の代わりにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を使用して EMI 規格に適合していました。新型の 1900 W 電源装置では冗長性が必要条件です。必ず 2 台の電源装置を取り付けてください。

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第 6章 ルータのメンテナンスAC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け

6-18Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

アップグレード キットの取り付け電源システムのアップグレード キットの取り付けでは、次のコンポーネントを交換します。

• AC 電源アップグレード(12000/6-AC-UP=)

- 電源装置(AC PEM の取り外しおよび取り付け [p.6-20] )

- PDU(AC PDU の取り外しおよび取り付け [p.6-25] )

• DC 電源アップグレード(12000/6-DC-UP=)

- 電源装置(DC PEM の取り外しおよび取り付け [p.6-33] )

- PDU(PDU の取り外しおよび取り付け [p.6-38] )

DC 電源装置(PWR-GSR6-DC=)

1400 W 電源装置の交換にのみ使用します。1900 W 電源装置と混在させないでください。

DC 電源装置(12000/6-DC-PEM=)

既存の電源装置の交換に使用します。すべての電源装置

が 1900 W である必要があります。1400 W 電源装置と混在させないでください。

1400 W 電源装置を新しい 1900 W 電源装置にアップグレードする場合は、DC PDU も新型(12000/6-DC-PDU=)にアップグレードする必要があります。

注意 1400 W 電源システムでは冗長性が必要条件ではなかったので、2 台めの電源装置の代わりにブランク フィラー(MAS-GSR-PWRBLANK=)を使用して EMI 規格に適合していました。新型の 1900 W 電源装置では冗長性が必要条件です。必ず 2 台の電源装置を取り付けてください。

DC PDU(GSR6-DC-PDU=)

1400 W 電源装置とのみ互換性があります。

DC PDU(12000/6-DC-PDU=)

1900 W 電源装置に対して必要です。

表 6-1 オリジナルのコンポーネントおよび交換用のコンポーネント(続き)

オリジナルのコンポーネント 交換用のコンポーネント

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6-19Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC/DC 電源サブシステム コンポーネントの取り外しおよび取り付け

(注) NEBS の拡張温度範囲要件に適合するには、ブロワーのアップグレード(電源アップグレード キットには含まれていない)も必要です。ブロワーのアップグレード(12000/6-BLOWER=)を発注するには、シスコの代理店へお問い合わせください。

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PEM の取り外しおよび取り付け

6-20Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

AC PEM の取り外しおよび取り付けここでは、AC PEM の取り外しおよび取り付け手順について説明します。この手順を開始する前に、「取り付けに関する注意事項」(p.6-15)を必ずお読みください。

図 6-7 に AC 電源装置のコンポーネントを示します。

図 6-7 AC 電源装置のコンポーネント

1 AC PEM 4 非脱落型ネジ /リリース レバー

2 ハンドル 5 AC Input/DC Output ステータス インジケータ

3 電源オン /オフ スイッチ

5791

61

3

2 5

4

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6-21Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC PEM の取り外しおよび取り付け

AC 電源装置の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。

注意 シャーシ内に異なるタイプの電源装置を混在させることはできません。旧システ

ムの 1400 W 電源装置を新型の 1900 W 電源装置に交換する場合は、両方の電源装置、AC PDU、およびブロワー モジュール(NEBS の拡張温度範囲要件に適合する必要がある場合)を交換する必要があります。詳細については、「電源装置

および PDU の互換性」(p.6-16)を参照してください。このアップグレードを行うには、ルータをシャットダウンする必要があります。システム管理者および関

係者に、アップグレード中はすべてのルーティング トラフィックが停止することを通知してください。

ステップ 1 電源スイッチを OFF(0)の位置にします。

ステップ 2 AC コンセントから電源装置コードを抜きます。

ステップ 3 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオフにします。

ステップ 4 シャーシから PEM を取り外します(図 6-8)。

a. 各イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩めます。

b. ピボット レバーを回転させて開くと、電源装置がイジェクトされます。c. 一方の手で電源装置を支えながら、ベイから電源装置を引き出します。

警告 電源装置の重量は、約 14 ポンド(6.35 kg)あります。両手を使って電源装置を取り外してください。

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PEM の取り外しおよび取り付け

6-22Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 6-8 AC 電源装置の解除

ステップ 5 新しい電源装置を取り付けます(図 6-9)。

a. 電源装置がバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源装置をベイに差し込みます。

注意 電源シェルフのバックプレーン コネクタが破損しないよう、電源装置をシャーシに挿入するときは力の入れすぎに注意してください。

b. イジェクト レバーを閉じ、非脱落型ネジで電源装置をバックプレーン コネクタにしっかり装着します。

8437

2

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6-23Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC PEM の取り外しおよび取り付け

図 6-9 AC 電源装置の装着

ステップ 6 AC コンセントに電源装置コードを差し込みます。

ステップ 7 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオンにします。

ステップ 8 電源スイッチを ON(1)の位置にします。

電源装置前面の AC Input および DC Output の両インジケータが点灯するはずです。点灯しない場合は、「AC 電源装置取り付けのトラブルシューティング」(p.6-24)を参照してください。

8437

3

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PEM の取り外しおよび取り付け

6-24Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

AC 電源装置取り付けのトラブルシューティングAC 電源装置を取り付けたあとに AC 電源装置が正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。

ステップ 1 電源装置が正しく装着されていることを確認します。

• 電源装置をイジェクトして装着し直します。次のことを確認します。

- イジェクト レバーの非脱落型ネジがしっかり締まっている。

- 電源スイッチが ON(1)の位置になっている。

ステップ 2 ルータの電源が投入されており、すべての電源コードが正しく接続されているこ

とを確認します。

• シャーシ背面の電源コードが固定クリップで PDU にしっかりと固定されている。

• 電源コードの先が専用の AC コンセントに接続されている。

- 各 AC 電源装置は 200 ~ 240 V の公称範囲で動作するので、20 A 以上(北米)の供給が必要です(その他の国では 16 A)。

• AC 電源の回路ブレーカーのスイッチがオンになっていることを確認します。

ステップ 3 電源装置の、次のステータス インジケータを確認します。

• AC Input(グリーン) — 電源装置が正常に動作しており、AC 入力電圧が 200~ 240 V の公称動作範囲にあります。このインジケータは、電源装置スイッチが ON(1)の位置にあるときに点灯します。

- 電源側をすべて点検しても AC Input のインジケータがオフのままの場合は、電源装置をスペアと交換してください。

- スペアの電源装置が動作しない場合は、PDU を交換してください。

• DC Output(グリーン) — 電源装置が正常に動作しており、DC 出力電圧が–48 ~ –60 V の公称動作範囲にあります。このインジケータは、電源装置スイッチが ON(1)の位置にあるときに点灯します。

消灯している場合は、電源スイッチをいったん OFF にしてから ON にしてください。スイッチの ON/OFF を何度か繰り返してもインジケータが消灯したままの場合は、電源装置をスペアと交換します。

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6-25Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

AC PDU の取り外しおよび取り付けAC PDU の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。この手順を開始する前に、「取り付けに関する注意事項」(p.6-15)をお読みください。

図 6-10 に AC PDU のコンポーネントを示します。

図 6-10 AC PDU

1 非脱落型ネジ 4 AC PDU

2 AC 電源コード コネクタ / 固定クリップ(A)

5 ガイド ピン

3 AC 電源コード コネクタ / 固定クリップ(B)

6 ブロワー モジュール コネクタ

5765

0

4

1

3

2

5

6

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

6-26Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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注意 PDU の取り外しおよび取り付けを行うには、システムの電源をオフにする必要があります。ネットワーク管理者および関係者に、作業中はすべてのルーティン

グ トラフィックが停止することを通知してください。

ステップ 1 2 台の電源装置の電源スイッチを OFF(0)の位置にして電源装置をオフにします。

ステップ 2 AC コンセントから電源装置コードを抜きます。

ステップ 3 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオフにします。

ステップ 4 各イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、イジェクト レバーを回転させて開くと PDU コネクタから電源装置が押し出されます(図 6-11)。

• ベイから電源装置を取り外す必要はありません。

• 2 番めの電源装置に対して同じ手順を行います。

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6-27Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

図 6-11 AC 電源装置の解除

ステップ 5 固定クリップを外し、PDU から各電源装置コードを抜きます(図 6-10 を参照)。

ステップ 6 ブロワー モジュールを取り外します(図 6-12)。

a. ブロワー モジュールのハンドルを引き上げて持ち運び位置にします。b. ブロワー モジュールの 4 本の非脱落型ネジを緩めます。c. ブロワー モジュールの両側をつかみ、まっすぐ手前に引いてシャーシから取り外します。

8437

2

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

6-28Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

図 6-12 ブロワー モジュールの取り外し

ステップ 7 シャーシから PDU を取り外します(図 6-13)。

a. PDU の 4 本の非脱落型ネジを緩めます。b. PDU をつかんで少し引き出します。c. PDU を左に寄せ、右側を回転させてシャーシの開口部を通過させ、開口部から PDU を取り出します。

(注) PDU を少し傾けるとシャーシから取り外しやすくなります。10

1115

HIGH SPEED BLOWER

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6-29Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

図 6-13 AC PDU の取り外し

ステップ 8 新しい PDU を取り付け、4 本の非脱落型ネジでシャーシにしっかり固定します。

ステップ 9 ブロワー モジュールを取り付けます(図 6-14)。

a. ブロワー モジュールのガイド穴とシャーシおよび PDU のガイドピンとを合わせます。

b. ブロワーが PDU コネクタとかみ合うまで、ガイドピンに沿ってブロワーをシャーシに差し込みます。

注意 コネクタが破損しないよう、ブロワー モジュールを取り付けるときは力の入れすぎに注意してください。

5767

6

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

6-30Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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c. 4 本の非脱落型ネジでブロワー モジュールをシャーシに固定します。d. ブロワー モジュールの持ち運び用ハンドルを下げて稼働位置にします。

図 6-14 ブロワー モジュールの取り付け

ステップ 10 電源コードを PDU に接続し、固定クリップで電源コードをしっかり固定します。

ステップ 11 その電源コードを AC コンセントに接続します。

ステップ 12 その AC コンセントに対応する回路ブレーカーをオンにします。

ステップ 13 電源装置を再度取り付けます(図 6-15)。

a. 電源装置が PDU コネクタとかみ合うまで、電源装置をベイの中に挿入します。

1011

15

HIGH SPEED BLOWER

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6-31Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

注意 コネクタが破損しないよう、電源装置をシャーシに挿入するときは力の入れすぎ

に注意してください。

b. イジェクト レバーを閉じ、非脱落型ネジで電源装置をシャーシにしっかり装着します。

c. 2 番めの電源装置について、a. および b. の手順を繰り返します。

図 6-15 AC 電源装置の装着

8437

3

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第 6章 ルータのメンテナンスAC PDU の取り外しおよび取り付け

6-32Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 14 両方の電源装置の電源スイッチを ON(1)の位置にします。

電源装置の AC Input Power および DC Output Power の両インジケータが点灯するはずです。点灯しない場合は、「AC 電源装置取り付けのトラブルシューティング」(p.6-24)を参照してください。

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6-33Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスDC PEM の取り外しおよび取り付け

DC PEM の取り外しおよび取り付けここでは、DC PEM のシャーシからの取り外しおよび取り付け手順について説明します。この手順を開始する前に、「取り付けに関する注意事項」(p.6-15)をお読みください。

図 6-16 に DC 電源装置のコンポーネントを示します。

図 6-16 DC PEM コンポーネント

DC 電源装置の取り外しおよび取り付けの手順は、次のとおりです。

1 DC PEM 4 非脱落型ネジ /リリース レバー

2 ハンドル 5 冷却ファン

3 電源オン /オフ スイッチ 6 AC Input/DC Output/Miswire ステータス インジケータ

6220

3

OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

12

45

43

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第 6章 ルータのメンテナンスDC PEM の取り外しおよび取り付け

6-34Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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注意 シャーシ内に異なるタイプの電源装置を混在させることはできません。1400 W電源装置を 1900 W 電源装置に交換する場合は、両方の電源装置、DC PDU、およびブロワー モジュール(NEBS の拡張温度範囲要件に適合する必要がある場合)を交換する必要があります。詳細については、「電源装置および PDU の互換性」(p.6-16)を参照してください。このアップグレードを行うには、ルータをシャットダウンする必要があります。システム管理者および関係者に、アップグ

レード中はすべてのルーティング トラフィックが停止することを通知してください。

ステップ 1 電源スイッチを OFF の位置にします。

ステップ 2 電源装置に対応する回路ブレーカーをオフにします。

警告 この手順を行っている間、電源を確実にオフにしておくために、回路ブレーカー

スイッチをテープでオフ(0)の位置に固定してください。

ステップ 3 シャーシから電源装置を取り外します(図 6-17)。

a. 各イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩めます。b. ピボット レバーを回転させて開くと、ベイから電源装置が解除されます。

c. 一方の手で電源装置を支えながら、ベイから電源装置を引き出します。

警告 電源装置の重量は、約 10 ポンド(4.5 kg)あります。両手を使って電源装置を取り外してください。

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6-35Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスDC PEM の取り外しおよび取り付け

図 6-17 DC 電源装置の解除

ステップ 4 新しい電源装置を取り付けます。

a. 電源装置がバックプレーン コネクタとかみ合うまで、電源装置をベイに差し込みます。

注意 電源シェルフのバックプレーン コネクタが破損しないよう、電源装置をシャーシに挿入するときは力の入れすぎに注意してください。

1011

16OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

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第 6章 ルータのメンテナンスDC PEM の取り外しおよび取り付け

6-36Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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b. イジェクト レバーを閉じ、非脱落型ネジで電源装置をバックプレーン コネクタにしっかり装着します(図 6-18)。

図 6-18 AC 電源装置の装着

ステップ 5 回路ブレーカーをオンにします。

ステップ 6 電源スイッチを ON の位置にします。

電源装置前面の AC Input および DC Output の両インジケータが点灯するはずです。点灯しない場合、または Miswire インジケータが点灯する場合は、「DC 電源装置取り付けのトラブルシューティング」(p.6-37)を参照してください。

1011

17OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

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6-37Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスDC PEM の取り外しおよび取り付け

DC 電源装置取り付けのトラブルシューティングDC 電源装置を取り付けたあとに DC 電源装置が正常に動作しない場合の、トラブルシューティングの手順は次のとおりです。

ステップ 1 電源装置が正しく装着されていることを確認します。

• 電源装置をイジェクトして装着し直します。

- イジェクト レバーの非脱落型ネジがしっかり締まっている。

- 電源スイッチが ON(1)の位置になっている。

ステップ 2 ルータの電源が投入されており、すべての電源コードが正しく接続されているこ

とを確認します。

• 電源のリード線が PDU の電源コネクタ ブロックにしっかり接続されている。

• 電源コードが DC 電源接続部にしっかり接続されている。

• DC 電源の回路ブレーカーがオンになっている。

ステップ 3 電源装置の、次のステータス インジケータを確認します。

• Output OK(グリーン) — PEM が正常に動作しており、DC 電源出力電圧が–48 ~ –60 V の公称動作範囲にあります。このインジケータは、電源装置スイッチが ON(1)の位置にあるときに点灯するはずです。

消灯している場合は、電源スイッチをいったん OFF にしてから ON にしてください。スイッチの ON/OFF を何度か繰り返してもインジケータが消灯したままの場合は、電源装置をスペアと交換します。

• Input OK(グリーン) — 電源装置が正常に動作しており、DC 電源入力電圧が –40.5 ~ –75 VDC の公称動作範囲にあります。このインジケータは、電源装置スイッチが ON(1)の位置にあるときに点灯するはずです。

- 電源側をすべて点検しても Input OK のインジケータがオフのままの場合は、電源装置をスペアと交換してください。

- スペアの電源装置が動作しない場合は、PDU を交換してください。

• Miswire(オレンジ) — PDU 電源コネクタ ブロックの入力配線に誤りがあります。

DC 電源コネクタ ブロックへの配線を修正してください(図 6-25)。

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

6-38Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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PDU の取り外しおよび取り付けDC PDU の取り外しおよび取り付け手順は、次のとおりです。この手順を開始する前に、「取り付けに関する注意事項」(p.6-15)をお読みください。

図 6-19に DC PDU のコンポーネントを示します。

図 6-19 DC PDU

1 非脱落型ネジ 4 DC PDU

2 DC電源コネクタ ブロック(A) 5 ガイド ピン

3 DC 電源コネクタ ブロック(B) 6 ブロワー モジュール コネクタ

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6-39Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

注意 PDU の取り外しおよび取り付けを行うには、システムの電源をオフにする必要があります。ネットワーク管理者および関係者に、作業中はすべてのルーティン

グ トラフィックが停止することを通知してください。

ステップ 1 2 台の電源装置の電源スイッチを OFF(0)の位置にして電源装置をオフにします(図 6-16 を参照)。

ステップ 2 電源装置に対応する回路ブレーカーをオフにします。

警告 この手順を行っている間、電源を確実にオフにしておくために、回路ブレーカー

スイッチをテープでオフ(0)の位置に固定してください。

ステップ 3 各イジェクト レバーの非脱落型ネジを緩め、イジェクト レバーを回転させて開くと PDU コネクタから電源装置が押し出されます(図 6-20)。

• ベイから電源装置を取り外す必要はありません。

• 2 番めの電源装置に対して同じ手順を行います。

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

6-40Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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図 6-20 DC 電源装置の解除

ステップ 4 ブロワー モジュールを取り外します(図 6-21)。

a. ブロワー モジュールのハンドルを引き上げて持ち運び位置にします。b. ブロワー モジュールの 4 本の非脱落型ネジを緩めます。c. ブロワー モジュールの両側をつかみ、まっすぐ手前に引いてシャーシから取り外します。

1011

16OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

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6-41Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

図 6-21 ブロワー モジュールの取り外し

ステップ 5 次の手順で、DC 電源のリード線を PDU の電源コネクタ ブロックから外します(図 6-22)。

a. 最上部のポートからマイナスのリード線を外す

b. 真ん中のポートからプラスのリード線を外す

c. 最下部のポートからアース線を外す

d. 2 番めの電源コネクタ ブロックに対して同じ手順を繰り返します。

警告 けがや装置の損傷を防止するために、必ず(1)マイナス(–)、(2)プラス(+)、(3)アース、の順で DC 元電源のリード線およびアース線を電源シェルフ端子から取り外してください。

1294

01

HIGH SPEED BLOWER

21

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

6-42Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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図 6-22 DC 電源のリード線の取り外し

ステップ 6 シャーシから PDU を取り外します(図 6-23)。

a. PDU の 4 本の非脱落型ネジを緩めます。b. PDU をつかんで少し引き出します。c. PDU を左に寄せ、右側を回転させてシャーシの開口部を通過させ、シャーシから PDU を取り出します。

(注) PDU を少し傾けるとシャーシから取り外しやすくなります。

1 マイナスの端子ポート 3 アースの端子ポート

2 プラスの端子ポート 4 端子ポート コネクタのネジ

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6-43Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

図 6-23 DC PDU の取り外し

ステップ 7 新しい PDU を取り付け、4 本の非脱落型ネジでシャーシにしっかり固定します。

ステップ 8 ブロワー モジュールを取り付けます(図 6-24)。

a. ブロワー モジュールのガイド穴とシャーシおよび PDU のガイドピンとを合わせます。

b. ブロワーがバックプレーン コネクタとかみ合うまで、ガイドピンに沿ってブロワーをシャーシに差し込みます。

注意 コネクタが破損しないよう、ブロワー モジュールを取り付けるときは力の入れすぎに注意してください。

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

6-44Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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c. 4 本の非脱落型ネジでブロワー モジュールをシャーシに固定します。d. ブロワー モジュールの持ち運び用ハンドルを下げて稼働位置にします。

図 6-24 ブロワー モジュールの取り付け

ステップ 9 次の手順で、DC 電源のリード線を PDU の電源コネクタ ブロックに再度接続します(図 6-25)。

a. アース線を最下部のポートに接続

b. プラスのリード線を真ん中のポートに接続

c. マイナスのリード線を最上部のポートに接続

d. 2 番めの電源コネクタ ブロックに対して同じ手順を繰り返します。

1294

02

HIGH SPEED BLOWER

2 31

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6-45Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

警告 けがや装置の損傷を防止するために、必ず次の手順でアース線および DC 元電源のリード線を電源ブロック コネクタに接続してください。(1)アースとアース、(2)プラス(+)とプラス(+)、(3)マイナス(–)とマイナス(–)、の順。

図 6-25 DC 電源のリード線の取り外し

ステップ 10 電源装置に対応する回路ブレーカーをオンにします。

ステップ 11 電源装置を再度取り付けます。

a. 電源装置が PDU コネクタとかみ合うまで、電源装置をベイの中に挿入します。

注意 コネクタが破損しないよう、電源装置をシャーシに挿入するときは力の入れすぎ

に注意してください。

1 マイナスの端子ポート 3 アースの端子ポート

2 プラスの端子ポート 4 端子ポート コネクタのネジ

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第 6章 ルータのメンテナンスPDU の取り外しおよび取り付け

6-46Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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b. イジェクト レバーを閉じ、非脱落型ネジで電源装置をシャーシにしっかり装着します(図 6-26)。

c. 2 番めの電源装置について、a. および b. の手順を繰り返します。

図 6-26 DC 電源装置の装着

ステップ 12 電源装置の電源をオンにします。

電源装置の Output Power OK および Input Power OK の両インジケータが点灯するはずです。点灯しない場合は、「DC 電源装置取り付けのトラブルシューティング」(p.6-37)を参照してください。

1011

17OUTPUTOK

INPUTOK

MISWIRE

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6-47Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

RP またはラインカードの取り外しおよび取り付けラインカードは、RP/ラインカード ケージのスロット 0(最上部のスロット)からスロット 4 までの任意のスロットに搭載できます(図 6-27 を参照)。Cisco12006/12406 ルータでは、スロット 5(最下部のスロット)に RP を搭載します。冗長 RP は任意のスロットに搭載できます。冗長 RP を使用する場合は、EMI 防止規格に従って、ラインカード スペーサが必要です。

図 6-27 Cisco 12006/12406 ルータのカード ケージにおけるスロット位置

ラインカードの詳細については、各ラインカード タイプに対応するインストレーション コンフィギュレーション ノートを参照してください。このノートは、FRU として工場から出荷される各ラインカードに付属しています。

5765

1

CSC

CSC

SFC

SFC

SFC

RP

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

6-48Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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工具および機器

ラインカードの取り外しおよび取り付けには、次の工具および機器が必要です。

• 静電気防止用ストラップ

• 3/16 インチ マイナス ドライバ

• 交換用ラインカードまたは RP

RPまたはラインカードの取り外しCisco 12000 シリーズのラインカードは OIR 対応なので、ルータの電源を入れたまま、取り外したり取り付けたりできます。RP も OIR 対応ですが、ホットスワップが可能なのは、システムに RP が 2 つ搭載されている場合だけです。

RP/ラインカード ケージから RP またはラインカードを取り外す手順は、次のとおりです。図 6-28 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 交換するラインカードを確認し、次の情報を書き留めておきます。

• ラインカードのスロット番号およびタイプ

• ネットワーク インターフェイス ケーブルが接続されているラインカード ポート

ステップ 3 複数ポートのカードでは、左側のポートから順に、各ポートからインターフェイ

ス ケーブル コネクタを外します。

ステップ 4 すべてのインターフェイス ケーブルを外してから、ケーブル管理ブラケットの2 本の非脱落型ネジを緩め、カードからブラケットを引き抜きます。

ステップ 5 ラインカード前面プレートの左右で、イジェクト レバーの 2 本の非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 6 イジェクト レバーを同時に外側に回し、バックプレーン コネクタからラインカードを外します。各イジェクト レバーは、前面プレートから外側に回転させます(図 6-28 を参照)。

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6-49Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

注意 各ラインカードをスロットから完全に引き抜きます。ラインカードの一部をス

ロットに残さないでください。スロットのすぐ下にある RP またはラインカードの EMI シールドが損傷します。

図 6-28 カード ケージから RP またはラインカードを取り外す方法

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

5708

7

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

6-50Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 7 両手でラインカードのフレームの端を持って支えながら、ラインカードをスロッ

トから完全に引き抜きます。

注意 カード フレーム前面プレートの一辺は、多数の伝導性接点が浮き出した EMI 防止ガスケットで縁取りされています。ガスケットの接点が損傷しないように注意

してください。カード フレームのガスケットが損傷を受けると、EMI の性能が低下することがあります。

ステップ 8 静電気から保護し、光ファイバ ラインカードの場合は光ファイバ コネクタに埃が入らないようにするために、取り外したラインカードをただちに静電気防止用

袋に収めます。

(注) カード ケージのラインカード スロットにラインカードを搭載しない場合は、過熱を防止し、EMC を確保するために、ブランク ラインカードを取り付ける必要があります。

故障したラインカードを返品する場合は、交換用ラインカードの輸送用の箱を使

用して梱包してください。

RP またはラインカードの取り付けRP またはラインカード ケージにラインカードを取り付ける手順は、次のとおりです。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 ほかの RP またはラインカードを取り外す前に書き留めた、スロット割り当てとネットワーク インターフェイス ケーブルの情報を確認します。

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6-51Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

注意 RP またはラインカードは、金属製カード フレームのエッジ部分だけを持つようにしてください。ボード本体またはコネクタ ピンには触れないでください。

ステップ 3 RP またはラインカードを輸送用パッケージおよび静電気防止用袋から取り出します。

ステップ 4 カード ケージの左右にある、カード スロット フレーム位置合わせ用の溝に、RPまたはラインカード フレームの両端をはめ込みます。

注意 ラインカードの一部をスロットに残さないでください。スロットのすぐ下にある

RP またはラインカードの EMI シールドが損傷します。

ステップ 5 両方のイジェクト レバーを外側に回します。つまり、各イジェクト レバーを前面プレートから外側に回転させます。

ステップ 6 金属製のカードフレームの端を両手で持って支えながら、カード ケージのスロット位置合わせ用の溝に RP またはラインカードを押し込みます。

注意 カード フレーム前面プレートの一辺は、多数の伝導性接点が浮き出した EMI 防止ガスケットで縁取りされています。ガスケットの接点が損傷しないように注意

してください。カード フレームのガスケットが損傷を受けると、EMI の性能が低下することがあります。

ステップ 7 両方の親指でカード フレームを RP/ラインカード スロットに差し込み、イジェクト レバーがカード ケージの前面と接触したら、そこで止めます。

ステップ 8 2 つの RP またはラインカード イジェクト レバーをつかみ、内側に倒して、カードの前面プレートに対して垂直になるようにします。これによって、RP またはラインカードがバックプレーン コネクタに装着されます。

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

6-52Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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ステップ 9 カード前面プレートの左右にある非脱落型ネジを締めます。これによって、RPまたはラインカードがバックプレーンから部分的に外れるのを防止し、適切な

EMI シールドを確保できます。

(注) EMI 仕様の規格に適合させるために、ラインカードの非脱落型ネジを締める必要があります。

その他の交換用 RP またはラインカードについてもステップ 2 ~ステップ 9 を繰り返し、「ラインカードのケーブル接続」(p.6-55)に進みます。

RP またはラインカードの追加RP またはラインカード ケージに新しい RP またはラインカードを取り付ける手順は、次のとおりです。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 新しいラインカードに使用するカード スロットを確認します。

ステップ 3 カード スロットからブランク前面プレートを取り外します。

ステップ 4 ブランク カード スロットの上に、幅のせまいカード フィラー パネルが取り付けてある場合は、それも外します。

注意 ラインカードは、金属製カード フレームのエッジ部分だけを持つようにしてください。ボード本体またはコネクタ ピンには触れないでください。

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6-53Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

ステップ 5 「RP またはラインカードの取り付け」(p.6-50)に記載されているステップ 3に進み、RP またはラインカードの取り付け作業を続けます。

ステップ 6 取り付けるカードがほかにもある場合は、ステップ 2 ~ステップ 5 を繰り返します。

(注) カード ケージのラインカード スロットにラインカードを搭載しない場合は、過熱を防止し、EMC を確保するために、ブランク ラインカードを取り付ける必要があります。

ラインカード ケーブル管理ブラケットの取り付け新しいラインカードを取り付ける場合は、ラインカードの前面プレートにライン

カード ケーブル管理ブラケットを取り付けてから、ポートにケーブルを接続する必要があります。図 6-29 に、Cisco 12006/12406 ルータのラインカードで一般的な、ラインカード ケーブル管理ブラケットの向きと位置を示します。

図 6-29 ラインカードのケーブル管理ブラケット

6658

7

OC-12/STM-4 POS

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

CARRIER

RX CELL

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

6-54Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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Cisco 12000 シリーズ ルータのラインカードでは、次の目的でケーブル管理ブラケットを使用します。

• ネットワーク インターフェイス ケーブルを整理する

• ネットワーク インターフェイス ケーブルが作業の妨げにならないようにする

• ラインカード前面プレートの各ポートに対応するようにコネクタを配置す

• ケーブルが極度に曲がらないようにする(ネットワーク インターフェイスケーブルが極度に曲がっていると、パフォーマンスが低下する原因になりま

す)

(注) ラインカードで使用するケーブル管理ブラケットのタイプは、ラインカードのタ

イプ、およびカード前面プレートにあるネットワーク インターフェイス ポート数によって異なります。

ラインカード ケーブル管理ブラケットを取り付ける手順は、次のとおりです。図6-29 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 ラインカードの輸送用の箱から、ラインカード ケーブル管理ブラケットを取り出します。

ステップ 3 ラインカード ケーブル管理ブラケットの上部をラインカード前面プレートの上部(2 列 4 文字の英数字ディスプレイの反対側)を合わせます。

ステップ 4 ブラケットの 2 本の非脱落型ネジをラインカード前面プレートの両端、イジェクト レバー付近にあるネジ穴に合わせます。

ステップ 5 2 本の非脱落型ネジを指で締めます。

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6-55Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

注意 非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。ネジまたはラインカード

前面プレートのネジ穴が効かなくなることがあります。

ステップ 6 マイナス ドライバを使用して、4 本の非脱落型ネジを固定します。

ステップ 7 ラインカードがほかにもある場合は、それらについてもステップ 2 ~ステップ 6を繰り返します。

ラインカードのケーブル接続

ラインカード /RP カード ケージの既存のラインカードを交換した場合には、ラインカードの前面プレートにラインカード ケーブル管理ブラケットを元どおりに取り付け、次に説明する手順に従って、交換用ラインカードにネットワーク

インターフェイス ケーブルを接続する必要があります。

新しいラインカードを追加した場合は、次に説明する手順に従って、ラインカー

ド ケーブル管理ブラケットを使用し、ラインカードに追加のネットワーク インターフェイス ケーブルを接続し、シャーシ前面から垂直のシャーシ ケーブル管理ブラケットにケーブルを引き回す必要があります。図 6-30 では、汎用ケーブル管理ブラケットおよびマジックテープが取り付けられています。

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第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

6-56Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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図 6-30 ラインカード ケーブル管理ブラケットおよびマジックテープ

ラインカードにネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する手順は、次のとおりです。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 ネットワーク インターフェイス ケーブルを支えるために、適切な数のマジックテープをケーブル管理ブラケットの溝に通して取り付けます。

a. マジックテープの細い方をケーブル管理ブラケットの溝に通します。

b. マジックテープの細い方を幅の広い方の溝に通します。

c. マジックテープの溝に通した細い方を引っ張って、ケーブル管理ブラケットに固定します。

OC-12/STM-4 POS

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

CARRIER

RX CELL

5780

3

OC-12/STM-4 POS

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

0 CARRIER

RX CELL

ACTIVE

CARRIER

RX CELL

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6-57Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスRP またはラインカードの取り外しおよび取り付け

ステップ 3 ラインカードの左端のポートから右に向かって順に(複数ポートを装備したライ

ンカードの場合)、ラインカード ポートに対応するネットワーク インターフェイス ケーブルを確認し、ケーブル コネクタをラインカード ポートに差し込みます。

ステップ 4 インターフェイス ケーブルをケーブル管理ブラケットにはわせます。

ステップ 5 このラインカードの残りのインターフェイス ケーブルについても、ステップ 2~ 4 を繰り返します。

(注) インターフェイス ケーブルがねじれたり極端に曲がったりしないように注意して、ケーブル管理ブラケット内でケーブルを調節します。ケーブルがねじれていたり極端に曲がったりしていると、信号符号化された光線をケーブルの端から端へ正確に伝播する光ファイバの性能が低下することがあります。さらに、インターフェイス ケーブルに適切なストレイン レリーフを施してください。

ステップ 6 マジックテープを巻き付けて、インターフェイス ケーブルをケーブル管理ブラケットに固定します。マジックテープを締めすぎないように注意してください。

ステップ 7 マジックテープを押さえつけて固定します。

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第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-58Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

CSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

Cisco 12006/12406 ルータのシャーシ スロットには、CSC × 2、SFC × 3、およびアラーム カード× 2 を搭載できます(図 6-31 を参照)。

図 6-31 CSC、SFC、およびアラーム カード スロットの位置

(注) Cisco 12006 ルータは 2.5 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。この場合、各 SFC または CSC は 2.5 Gbps 全二重で、システムの各ラインカードに接続します。2.5 Gbps のスイッチ ファブリックは、12006 Advanced Clock and Scheduler Card(製品番号 12006-CSC=)および 12006 Advanced Switch Fabric Card(製品番号

12006-SFC=)で構成されます。

Cisco 12406 ルータは、10 Gbps のスイッチ ファブリックを使用します。この場合、各 SFC または CSC は 10 Gbps 全二重で、システムの各ラインカードに接続します。10 Gbps スイッチ ファブリックは、CSC(製品番号 GSR6-CSC=)および SFC(製品番号 GSR6-SFC=)で構成されます。

1 つのシャーシに 2.5 Gbps の SFC と 10 Gbps SFC を混在させることはできません。タイプの異なる SFC を混在させた場合、ルータは動作しません。

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

5708

4

SFCCSC

CSCSFC

SFC

2

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

Page 331: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

6-59Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

工具および機器

CSC、SFC、またはアラーム カードの取り外し /取り付けには、次の工具が必要です。

• 静電気防止用ストラップ

• 3/16 インチ マイナス ドライバ

• 静電気防止用袋または同様の静電気防止用容器

CSC の取り外しおよび取り付け冗長 CSC 構成の Cisco 12006/12406 ルータは、2 つの CSC を 2 つの CSC スロットに搭載します。非冗長構成のルータは、CSC スロットの 1 つに CSC を 1 つ搭載し、もう 1 つの CSC スロットには CSC ブランク フィラーを取り付けます(図6-31 を参照)。図 6-32 に、途中まで引き出した状態の CSC を示します。

(注) CSC は OIR をサポートするので、ルータに CSC が 2 つ装備されている場合は、システムの電源を入れたまま一方の CSC を取り外すことができます。CSC が 1つだけのルータは、CSC を取り外す前にルータの電源をオフにする必要があります。

注意 CSC または CSC ブランク フィラーを取り外すときには、各コンポーネントをシャーシから完全に取り出し、静電気防止策が施された場所に置きます。カード

またはブランクの一部がスロットに残っていてはなりません。一部が残っている

と、すぐ下のスロットに搭載されたカードの EMI シールドが破損します。

注意 CSC の OIR をサポートするには、2 つの CSC(冗長構成)が必要です。冗長構成であれば、システムの電源を入れたまま、CSC または SFC を取り外したり取り付けたりすることができます。CSC が 1 つしかない場合は、システムの電源が入っているときにカードを取り外してはなりません。

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第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-60Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ここでは、CSC の取り外し /取り付け手順について説明します。

• CSC の取り外し(p.6-60)

• CSC の取り付け(p.6-61)

図 6-32 CSC の取り外しおよび取り付け

CSC の取り外し

CSC を取り外す手順は、次のとおりです。図 6-32 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

1 CSC 3 イジェクト レバー(2)

2 非脱落型ネジ(2)

1014

09

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

12

3

Page 333: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

6-61Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

ステップ 2 CSC の左右にある、2 本の非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 3 カードのイジェクト レバーをつかみ、CSC の前面プレートから外側に回転させます。

ステップ 4 スロットの途中まで CSC を引き出し、そこで止めます。

ステップ 5 金属製のカード フレーム以外には触れないように注意しながら、空いている方の手で CSC の底面を支えてください。

注意 1 台の CSC だけでルータを稼働させる場合は、EMC 要件を満たし、過熱を防止し、EMI 規格に適合させるために、第 2 CSC スロットに CSC ブランク フィラー(MAS-GSR6-CSCBLNK=)を取り付ける必要があります。

ステップ 6 カードをスロットから引き出し、ただちに静電気防止用袋または同様の静電気防

止用容器に収めます。

故障した CSC を返品する場合は、交換用カードが入っていた箱を使用して梱包してください。

CSC の取り付け

CSC を取り付ける手順は、次のとおりです。図 6-32 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 静電気防止用袋または静電気防止用容器から CSC を取り出します。

注意 カードの回路やコネクタには触れないでください。

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第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-62Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 3 金属製のカード フレーム以外には触れないように注意しながら、空いている方の手で CSC の底面を支えてください。

注意 CSC スロットの両側に、カードの位置合わせ用の溝があります。CSC をスロットに差し込むときには、カード フレームの両側を対応するカード スロットの溝にきちんと合わせてください。

ステップ 4 CSC スロットの左右にある、カード スロット フレーム位置合わせ用の溝に、CSCフレームの両端をはめ込みます。

ステップ 5 両方のイジェクト レバーを外側に回します。つまり、各イジェクト レバーを前面プレートから外側に回転させます。

ステップ 6 両方の親指でカード フレームを CSC スロットに差し込み、イジェクト レバーがカード ケージの前面と接触したら、そこで止めます。

ステップ 7 コネクタがバックプレーンに装着されるまで、前面プレート側にイジェクト レバーを回転させます。

注意 CSC のイジェクト レバーは、CSC の前面プレートと一直線にならない場合があります。CSC を確実に装着し、EMC 要件を満たすために、非脱落型ネジを締めます。非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。ネジまたは CSC前面プレートのネジ穴が効かなくなることがあります。

ステップ 8 2 本の非脱落型ネジを締めます。

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6-63Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

CSC の取り付けの確認

交換用 CSC を取り付けたあとで、ルータの動作を確認するには、2 つのアラーム カードで LED を調べます(図 6-33 を参照)。システムが正常に動作している場合、LED は次のような状態になっているはずです。

通常は点灯している LED

• MBUS ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 1

• CSC ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 2

• SFC ステータス LED(ラベルは ENABLED)× 3

通常は消灯している LED

• MBUS ステータス LED(ラベルは FAIL)× 1

• CSC ステータス LED(ラベルは FAIL)× 2

• SFC ステータス LED(ラベルは FAIL)× 3

• ルータ アラーム LED × 3(ラベルは CRITICAL、MAJOR、MINOR)

図 6-33 アラーム カードの LED の点灯 /消灯

1 MBUS ステータス LED 4 クリティカル アラーム LED

2 CSC ステータス LED(2) 5 メジャー アラーム LED

3 SFC ステータス LED(3) 6 マイナー アラーム LED

MBUS

CSC

ENABLED

FAIL

ALARM0

SFC

CRITICAL

MAJOR

MINOR

01 1 2

1 432 5 666

170

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第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-64Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

SFC の取り外しおよび取り付けシャーシ右下にある 3 つの半幅スロットに SFC が 3 つ搭載されます(図 6-31 を参照)。図 6-34 に、途中まで引き出した状態の SFC を示します。

(注) CSC の OIR をサポートするには、2 つの CSC(冗長構成)が必要です。冗長構成であれば、システムの電源を入れたまま、CSC または SFC を取り外したり取り付けたりすることができます。CSC が 1 つしかない場合は、システムの電源が入っているときにカードを取り外してはなりません。

注意 SFC を取り外すときには、カードをシャーシから完全に取り出し、静電気防止策が施された場所に置きます。カードの一部がスロットに残っていてはなりませ

ん。一部が残っていると、すぐ下のスロットに搭載されたカードの EMI シールドが破損します。

ここでは、SFC の取り外し /取り付け手順について説明します。

• SFC の取り外し(p.6-65)

• SFC の取り付け(p.6-66)

• SFC の取り付けの確認(p.6-67)

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6-65Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

図 6-34 SFC の取り外しおよび取り付け

SFC の取り外し

SFC を取り外す手順は、次のとおりです。図 6-34 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 SFC 前面プレートの左右にある、非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 3 カードのイジェクト レバーをつかみ、SFC の前面プレートから外側に回転させます。

1 SFC 3 イジェクト レバー(2)

2 非脱落型ネジ(2) – –

1014

10

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

12

3

Page 338: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-66Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 4 スロットの途中まで SFC を引き出し、そこで止めます。

ステップ 5 金属製のカード フレーム以外には触れないように注意しながら、空いている方の手で SFC の底面を支えてください。

ステップ 6 カードをスロットから引き出し、ただちに静電気防止用袋または同様の静電気防

止用容器に収めます。

故障した SFC を返品する場合は、交換用カードが入っていた箱を使用して梱包してください。

SFC の取り付け

EMC 要件を満たすために、SFC の非脱落型ネジを締める必要があります。

SFC の取り付け手順は、次のとおりです。図 6-34 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 静電気防止用袋または静電気防止用容器から SFC を取り出します。

注意 カードの回路やコネクタには触れないでください。

ステップ 3 金属製のカード フレーム以外には触れないように注意しながら、空いている方の手で SFC の底面を支えてください。

注意 SFC スロットの両側に、カードの位置合わせ用の溝があります。スロットに SFCを差し込むときには、カード フレームの両側を対応するカード スロットの溝にきちんと合わせてください。

Page 339: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

6-67Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

ステップ 4 SFC スロットの左右にある、カード スロット フレーム位置合わせ用の溝に、SFCフレームの両端をはめ込みます。

ステップ 5 両方のイジェクト レバーを外側に回します。つまり、各イジェクト レバーを前面プレートから外側に回転させます。

ステップ 6 両方の親指でカード フレームを SFC スロットに差し込み、イジェクト レバーがカード ケージの前面と接触したら、そこで止めます。

ステップ 7 コネクタがバックプレーンに装着されるまで、前面プレート側にイジェクト レバーを回転させます。

注意 SFC のイジェクト レバーは、SFC の前面プレートと一直線にならない場合があります。SFC を確実に装着し、EMC 要件を満たすために、非脱落型ネジを締めます。非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。ネジまたは SFC前面プレートのネジ穴が効かなくなることがあります。

ステップ 8 SFC 前面プレートの左右にある、非脱落型ネジを締めます。

SFC の取り付けの確認

交換用 SFC を取り付けたあとで、ルータの動作を確認する場合は、「CSC の取り付けの確認」(p.6-63)を参照してください。LED の説明は、SFC の動作を確認する場合にも当てはまります。

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第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-68Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

アラーム カードの取り外しおよび取り付けアラーム カード ベイのカード スロットに 2 つのアラーム カードが搭載されています。これらのスロットは、シャーシの左下、CSC カード スロットのすぐ下です(図 6-31 を参照)。図 6-35 に、途中まで引き出した状態のアラーム カードを示します。

図 6-35 アラーム カードの取り外しおよび取り付け

(注) アラーム カードは OIR 対応なので、システムの電源を入れたまま、アラーム カードを取り外したり取り付けたりできます。

ここでは、アラーム カードの取り外し /取り付け手順について説明します。

• アラーム カードの取り外し(p.6-69)

• アラーム カードの取り付け(p.6-69)

1 アラーム カード 2 非脱落型ネジ(2)

SLOT-0

GIGABIT ROUTE PROCESSOR

SLOT-1

COLL

LINK

TX

RX

RJ-45

MII

RESET

AUX

EJECT

CONSOLE

1014

08

CISCO 12000 SERIESGIGABIT SWITCH ROUTER

1

2

Page 341: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

6-69Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

• アラーム カードの取り付けの確認(p.6-70)

アラーム カードの取り外し

アラーム カードの取り外し手順は、次のとおりです。図 6-35 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

ステップ 2 アラーム カードの前面プレートの左右にある、非脱落型ネジを緩めます。

ステップ 3 アラーム カード前面のハンドルを持ち、スロットの途中までアラーム カードを引き出して、そこで止めます。

ステップ 4 金属製のカード フレーム以外には触れないように注意しながら、空いている方の手でアラーム カードの底面を支えてください。

ステップ 5 スロットからカードを取り出し、ただちに静電気防止用袋または同様の静電気防

止用容器に収めます。

故障したアラーム カードを返品する場合は、交換用アラーム カードが入っていた箱を使用して梱包してください。

アラーム カードの取り付け

アラーム カードの取り付け手順は、次のとおりです。図 6-35 を参照しながら、作業を進めてください。

ステップ 1 静電気防止用ストラップを手首に付け、シャーシまたはアースされたその他の塗

装されていない金属部分にもう一方の端を固定します。

Page 342: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスCSC、SFC、またはアラーム カードの取り外しおよび取り付け

6-70Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 2 静電気防止用袋または静電気防止用容器からアラーム カードを取り出します。

注意 カードの回路やコネクタには触れないでください。

ステップ 3 ハンドル以外には触れないように注意しながら、空いている方の手でアラーム

カードの底面を支えてください。

ステップ 4 バックプレーンに接触するまで、アラーム カード スロットにアラーム カードを押し込み、そこで止めます。

ステップ 5 アラーム カードのコネクタがバックプレーンのコネクタに装着されるまで、両手の親指で、カード フレームをスロットに押し込みます。

注意 EMC 要件を満たすために、アラーム カードの非脱落型ネジを締める必要があります。非脱落型ネジを締めすぎないように注意してください。ネジまたはアラー

ム カード前面プレートのネジ穴が効かなくなることがあります。

ステップ 6 2 本の非脱落型ネジを締めて、アラーム カードをシャーシに固定します。

アラーム カードの取り付けの確認

交換用アラーム カードを取り付けたあとで、ルータの動作を確認する場合は、「CSC の取り付けの確認」(p.6-63)を参照してください。LED の説明は、アラーム カードの動作を確認する場合にも当てはまります。

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6-71Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

シャーシの取り外しおよび取り付け

ここでは、故障した Cisco 12006/12406 ルータ シャーシを取り外し、交換用シャーシを取り付ける手順について説明します。

交換用シャーシは次のコンポーネントからなる、一体型の板金アセンブリです。

• 6 スロットの RP およびラインカード ケージ

• 2 スロットの CSC ケージ

• 3 スロットの SFC ケージ

• アラーム カード スロット× 2

• エアー フィルタ× 2

• 電源モジュール ベイ× 2

• コネクタを装備したバックプレーン× 1

シャーシはラックに設置することも、安定した平面に設置することもできます。

工具および機器

ルータ シャーシの交換には、次の工具および機器が必要です。

• 静電気防止用ストラップ

• 3/16 インチおよび 1/4 インチ マイナス ドライバ

• No. 1 および No. 2 プラス ドライバ

• 9/16 インチ(14 mm)レンチ

• 3/4 インチ(19 mm)ソケット /ラチェット レンチ

• 掃除機

• 静電気防止用袋または同様の静電気防止用容器

• 交換用シャーシ、部品番号:GSR6/120=

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第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

6-72Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

作業を始める前に

故障したシャーシからエアー フィルタ以外のあらゆるコンポーネントを取り外して、交換用シャーシに取り付ける必要があります。推奨する手順は次のとおり

です。

• 輸送用の箱から交換用シャーシを取り出し、故障したシャーシが搭載されて

いるラックまたは故障したシャーシが設置されている台の近くに一時的に

置きます。

• 交換用シャーシを故障したシャーシと同じアース システムに接続します。

• 装置ラックまたは安定した台から故障シャーシを運び出して保管するため

の場所を確保しておく必要があります。

• 故障したシャーシから交換用シャーシに、コンポーネントを移します。

• 故障したシャーシを取り外した同じ装置ラックまたは安定した台に、交換用

シャーシ(および搭載したすべてのコンポーネント)を設置します。

この手順に従うと、ラインカード、RP、SFC、CSC、アラーム カードなどのシステム コンポーネントをそれぞれが搭載されているカード ケージ、ベイ、およびスロットの外部で一時的に保管する必要がないので、システム コンポーネントが保護されます。

あるシャーシから別のシャーシにコンポーネントを移すと、交換用シャーシ側

で、故障したシャーシと同じ位置に各コンポーネントを取り付けることになるの

で、ルータの物理構成が確実に維持されます。

交換用シャーシ側での準備

故障したシャーシの設置場所のそばに交換用シャーシを運びます。交換用シャー

シの NEBS 補助接合 /アース レセプタクルに、セントラル オフィスのアース システムまたは内蔵機器のアース システムを一時的に接続します。

詳細については、「補助的な接合 /アース接続」(p.3-11)を参照してください。

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6-73Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

故障したシャーシ側での準備

コンポーネントを取り外せるように、故障したシャーシを準備するには、PDUの電源を切断し、RP ケーブル、ラインカードのネットワーク インターフェイスケーブル、およびアラーム カード ケーブルを取り外す必要があります。ここでは、このための手順について説明します。

• PDU の電源切断(p.6-73)

• RP のケーブルの取り外し(p.6-73)

• ラインカードのインターフェイス ケーブルの取り外し(p.6-74)

• アラーム カード ケーブルの取り外し(p.6-74)

PDU の電源切断

故障したシャーシから交換用シャーシにコンポーネントを移す前に、ルータの電

源を切断する必要があります。この手順に含まれるコンポーネントの多くは OIR対応であり、ホットスワップ可能ですが、PDU を取り外す前に、ルータをオフにして電源を完全に切断しなければなりません。

警告 ルータの電源をオフにしてください。

ルータの電源を切断する手順については、「ルータの電源切断」(p.6-3)を参照してください。

RP のケーブルの取り外し

RP のケーブルを取り外す前に、それぞれのケーブル接続を確認し、紙に書き留めておきます。RP のコンソール ポート、補助ポート、またはどちらかのイーサネット ポート(RJ-45 または MII)にケーブルが接続されている場合、それらのケーブルを取り外します(GRP の場合)。取り外したケーブルは、新しい RP で再利用できるようにケーブル管理ブラケットに残しておいても、シャーシから取

り外して別に保管しておいてもかまいません。

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第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

6-74Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ラインカードのインターフェイス ケーブルの取り外し

「RP またはラインカードの取り外し」(p.6-48)に記載されている手順に従って、各ラインカードからネットワーク インターフェイス ケーブルを外します。

各カードからケーブルおよびラインカード ケーブル管理ブラケットを取り外したあとで、交換用シャーシに取り付け、ラインカードに接続できる状態になるま

で、ケーブルの束が作業の妨げにならないように慎重に処置します。

アラーム カード ケーブルの取り外し

アラーム カードの外部アラーム デバイス コネクタに外部アラーム デバイスケーブルが接続されている場合は、「アラーム カードの取り外し」(p.6-69)に記載されている手順に従って、アラーム カードからこれらのケーブルを取り外す必要があります。

各アラーム カードから外したケーブルは、交換用シャーシのアラーム カードに接続できる状態になるまで、作業の妨げにならないように慎重に引き寄せておき

ます。

システム コンポーネントの移設古いシャーシから新しいシャーシへ、次のシステム コンポーネントを移設する必要があります。

• RP およびラインカード

• CSC、SFC、およびアラーム カード

• 電源モジュール(AC 入力電源装置または DC 入力 PEM のどちらか一方)

• PDU

• ブロワー モジュール

各コンポーネントの移設については次に説明します。

その後、シャーシを取り外します(p.6-77)。交換用シャーシ(p.6-79)を取り付け、最後に取り外したコンポーネントをもう一度接続します(p.6-80)。

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6-75Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

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第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

RP およびラインカードの移設

ラインカード /RP カード ケージからラインカードおよび RP(1 つまたは複数)を取り外し、交換用シャーシのカード ケージに取り付ける必要があります。適切なエアーフローを確保し、EMI を防止するために、使用しないスロットにはブランクのカード スロットを取り付けておく必要があります。EMC を確保するために、交換用シャーシで RP およびラインカードの非脱落型ネジを締める必要があります。

注意 カード フレーム前面プレートの一辺は、多数の伝導性接点が浮き出した EMI 防止ガスケットで縁取りされています。ガスケットの接点が損傷しないように注意

してください。カード フレームのガスケットが損傷を受けると、EMI の性能が低下することがあります。

「RP またはラインカードの取り外し」(p.6-48)の手順に従って、カード ケージに搭載されている各ラインカードを取り外します。

(注) それまでルータで使用していたソフトウェア コンフィギュレーションと一致させるために、故障したシャーシから取り外した各カードを交換用シャーシの同じ

スロットに搭載する必要があります。

ラインカードの取り付け手順については、「RP またはラインカードの取り付け」(p.6-50)を参照してください。

取り外した RP を交換用シャーシの同じカード スロットに取り付けます。RP の取り付け手順については、「RP またはラインカードの取り付け」(p.6-50)を参照してください。

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第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

6-76Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

CSC、SFC、およびアラーム カードの移設

CSC × 2、SFC × 2、およびアラーム カード× 2 を一度に 1 つずつ、それぞれ対応するスロットから取り外し、交換用シャーシの同じスロットに取り付けます。

(注) 交換用シャーシに CSC、SFC、およびアラーム カードを取り付けてから、カードの非脱落型ネジを締め、EMC を確保します。

「CSC の取り外し」(p.6-60)の手順に従って、故障したシャーシのスロットから各 CSC を取り外します。「CSC の取り付け」(p.6-61)の手順に従って、交換用シャーシの同じスロットに CSC をただちに取り付けます。

「SFC の取り外し」(p.6-65)の手順に従って、各 SFC をスロットから取り外します。「SFC の取り付け」(p.6-66)の手順に従って、交換用シャーシの同じスロットに SFC をただちに取り付けます。

「アラーム カードの取り外し」(p.6-69)の手順に従って、故障したシャーシのスロットから各アラーム カードを取り外します。「アラーム カードの取り付け」(p.6-69)の手順に従って、交換用シャーシの同じスロットにアラーム カードをただちに取り付けます。

電源モジュールの移設

AC 入力電源装置を使用するシステムの場合は、「AC PEM の取り外しおよび取り付け」(p.6-20)に記載されている手順に従って、各電源装置を取り外します。交換用シャーシの同じベイに、各 PEM をただちに取り付けます。

DC 入力 PEM を使用するシステムの場合は、「DC PEM の取り外しおよび取り付け」(p.6-33)に記載されている手順に従って、各 PEM を取り外します。交換用シャーシの同じベイに、各 PEM をただちに取り付けます。

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6-77Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

ブロワー モジュールの移設

「ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け」(p.6-11)に記載されている手順に従って、シャーシからブロワー モジュールを取り外します。

(注) ブロワー モジュールを作業の妨げにならない場所に一時的に置きます。あとで交換用シャーシに取り付けます。

PDU の移設

「シャーシの取り外しおよび取り付け」(p.6-71)に記載されている手順に従って、故障したシャーシから PDU を取り外し、交換用シャーシに取り付けます。

補助的な接合およびアース接続の取り外し

「補助的な接合 / アース接続」(p.3-11)の説明に従って、故障したシャーシから補助接合 /アース ケーブルを外します。

シャーシの取り外し

ここでは、次の手順について説明します。

• 卓上または平面からのシャーシの搬出(p.6-77)

• 装置ラックからのシャーシの搬出(p.6-78)

卓上または平面からのシャーシの搬出

シャーシは重量があり、持ち上げて支えることが難しいので、卓上またはその他

の平面からシャーシを運び出すときには、安全のために 2 人で作業してください。シャーシの搬出作業を始める前に、それぞれが「持ち運びに関する注意事

項」(p.2-5)に記載されている持ち運びの注意事項を確認し、指示に従ってください。

卓上または平面から故障したシャーシを運び出す手順は、次のとおりです。

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第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

6-78Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ステップ 1 すべてのケーブルを取り外し、作業の妨げにならないように取り除きます。

ステップ 2 シャーシの重量を確実に支えるために、シャーシの左右に 1 人ずつ立ち、故障したシャーシの一時保管用に準備した場所に、卓上または平面からシャーシを運び

ます。

ステップ 3 シャーシを作業の妨げにならない安全な場所に置きます。

装置ラックからのシャーシの搬出

装置ラックから故障したシャーシを運び出す前に、シャーシをラックにマウント

する方法を確認します。

• ラック フランジに直接取り付けられているが、オプションのラックマウント ブラケット(図 3-1を参照)に搭載されている場合

• ラック フランジに直接取り付けられている場合

• 中央マウント ブラケット キット(図 3-2 を参照)を使用して取り付けられている場合

シャーシは重量があり、持ち上げて支えることが難しいので、ラックからシャー

シを運び出すときには、安全のために 3 人で作業してください。ラックからシャーシを運び出す前に、それぞれが「持ち運びに関する注意事項」(p.2-5)に記載されている持ち運びの注意事項を確認し、指示に従ってください。

装置ラックから故障したシャーシを運び出す手順は、次のとおりです。

ステップ 1 すべてのケーブルを取り外し、作業の妨げにならないように取り除きます。

ステップ 2 装置ラックにシャーシを固定しているネジを緩めます。ただし、外さないでくだ

さい。

ステップ 3 シャーシの左右に 1 人ずつ立ってシャーシの重量を確実に支え、3 人めが装置ラックにシャーシを固定しているネジを外します。

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6-79Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

ステップ 4 ラックからシャーシを取り出し、故障したシャーシの一時保管用に用意した場所

に運びます。

ステップ 5 シャーシを作業の妨げにならない安全な場所に置きます。

交換用シャーシの設置

ここでは、次の手順について説明します。

• 卓上または平面でのシャーシの設置(p.6-79)

• 装置ラックへのシャーシの設置(p.6-79)

卓上または平面でのシャーシの設置

交換用シャーシの設置手順については、「卓上または平面でのシャーシの設置」

(p.3-10)を参照してください。

装置ラックへのシャーシの設置

装置ラックから故障したシャーシを運び出す前に、シャーシをラックにマウント

する方法を確認します。

• ラック フランジに直接取り付けられているが、オプションのラックマウント ブラケット(図 3-1を参照)に搭載されている場合

• ラック フランジに直接取り付けられている場合

• 中央マウント ブラケット キット(図 3-2 を参照)を使用して取り付けられている場合

「ラックへのシャーシの設置」(p.3-8)の手順に従い、同じマウント方法で交換用シャーシを設置します。

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第 6章 ルータのメンテナンスシャーシの取り外しおよび取り付け

6-80Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

補助的な接合アース ケーブルの接続「補助的な接合 /アース接続」(p.3-11)の説明に従って、接合 /アース ケーブル端子を接合 /アース レセプタクルに接続します。

交換用シャーシのケーブル接続

ここでは、次の手順について説明します。

• RP のケーブル接続(p.6-80)

• アラーム カードのケーブル接続(p.6-80)

• ラインカードのネットワーク インターフェイス ケーブル接続(p.6-80)

RP のケーブル接続

「RP およびラインカードのケーブル接続」(p.3-14)に記載されている手順に従って、RP にケーブルを接続します。

アラーム カードのケーブル接続

「アラーム カード ケーブルの接続」(p.3-17)に記載されている手順に従って、アラーム カードにケーブルを接続します。

ラインカードのネットワーク インターフェイス ケーブル接続

「RP およびラインカードのケーブル接続」(p.3-14)の説明に従って、各ラインカードにネットワーク インターフェイス ケーブルを接続します。

ルータの電源接続

AC 電源システムの場合は、「AC 電源接続」(p.3-35)に記載されている手順に従って、AC PDU に建物からの AC 電源コードを接続します。

DC 電源システムの場合は、「DC 電源接続」(p.3-38)に記載されている手順に従って、DC PDU に建物からの DC 電源コードを接続します。

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6-81Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

第 6章 ルータのメンテナンスRP およびラインカードのメモリの拡張

ブロワー モジュールの取り付け「ブロワー モジュールの取り外しおよび取り付け」(p.6-11)に記載されている手順に従って、交換用シャーシにブロワー モジュールを取り付けます。

ルータの再起動

シャーシの交換後、「ルータの電源投入」(p.3-41)の手順に従ってルータを再起動し、正常に再起動したかどうかを確認します。

RP およびラインカードのメモリの拡張RP およびラインカードのメモリの拡張については、『Cisco 12000 Series RouterMemory Replacement Instructions』(Text Part Number 78-4338-xx)を参照してください。このマニュアルは、http://www.cisco.com からオンラインで利用できます。Cisco CD-ROM にも収められています。

このマニュアルには、メモリ要件の最新情報とともに、Cisco 12000 シリーズ ルータの RP およびラインカードでメモリを交換する手順が記載されています。RP またはラインカードのメモリを交換する、または RP またはラインカードにメモリを追加する前に、このマニュアルを参照してください。

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第 6章 ルータのメンテナンスRP およびラインカードのメモリの拡張

6-82Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

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A-1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

A P P E N D I X A技術仕様

この付録では、Cisco 12006/12406 ルータの技術仕様およびその他の情報について説明します。

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付録 A 技術仕様仕様

A-2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

仕様

ここでは Cisco 12006/12406 ルータの仕様を次の表に分けて紹介します。

• 物理仕様については、表 A-1を参照してください。• AC 入力電源サブシステムを装備したシステムの電気仕様については、表A-2を参照してください。

• DC 入力電源サブシステムを装備したシステムの電気仕様については、表A-3を参照してください。

• 環境仕様については、表 A-4を参照してください。

表 A-1 物理仕様

説明 値

シャーシの高さ 18.5インチ(46.9 cm)

シャーシの幅 17.3インチ(43.9 cm)

シャーシの奥行 28.0 インチ(71.1 cm)(ケーブル管理システムを含む)

スロット数 6 スロット

集約スイッチング容量 Cisco 12006:30 Gbps

Cisco 12406:120 Gbps

スロットごとの全二重スループット Cisco 12006:2.5 Gbps/スロット

Cisco 12406:10 Gbps/スロット

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A-3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

付録 A 技術仕様仕様

表 A-2の電気仕様および値は、AC 入力 Power Distribution Unit(PDU; 配電ユニット)および AC 入力電源装置モジュールを装備したシステムの場合です。

サイズ シャーシの高さ

• 18.5 インチ(47.0 cm)

シャーシの幅

• 17.3 インチ(43.9 cm)• 19 インチ(48.24 cm)1

シャーシの奥行

• 28.0 インチ(71.1 cm)• 30.75 インチ(78.1 cm)2

重量

• 140 ポンド(64 kg)3

• 213 ポンド(97.4 kg)4

ラックごとのシャーシ数 4

1. シャーシ ラックマウント フランジおよび前面扉の幅を含む。2. ケーブル管理システムおよび前面カバーを含む。3. シャーシのみ4. シャーシ完全構成(すべてのカード スロット、AC または DC 電源、およびつや消し扉とヒンジを使用)

表 A-1 物理仕様(続き)

説明 値

表 A-2 AC 入力電源装置の電気仕様

説明 値

入力電圧定格1 100 ~ 120 VAC 公称(範囲:85 ~ 135 VAC2

200 ~ 240 VAC 公称(範囲:180 ~ 264 VAC)220 ~ 240 VAC(英国)

入力ライン周波数定格 1 50/60 Hz 公称(範囲:47 ~ 63 Hz)50/60 Hz(英国)

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付録 A 技術仕様仕様

A-4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置

のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳し

くは代理店までご連絡ください。

表 A-3の電気仕様および値は、DC 入力 PDU および DC 入力 PEM(パワー エントリ モジュール)を装備したシステムの場合です。

入力電流定格 1 ライン コードごとに 13 A @ 200 ~ 240 VRMS(最大)

AC 供給電源の要件 1 20 A(北米)、16 A(その他の国)、13 A(英国)

出力電圧および電流(公称)最大 –54.5 VDC @ 30 A(標準シリーズ)

最大 –54.5 VDC @ 36 A(拡張シリーズ)

合計 AC 入力電力 1708 VA(標準シリーズ)

2210 VA(拡張 シリーズ)

冗長性 2N の冗長性を得るために 2 台の AC 入力電源モジュールが必要

1. 各 AC 入力電源装置モジュールの値2. 標準シリーズのみ。拡張シリーズでは 110 VAC はサポートされていません。

表 A-2 AC 入力電源装置の電気仕様(続き)

説明 値

表 A-3 DC PEM の電気仕様

説明 値

入力電圧定格1 –48 VDC 公称(北米)–60 VDC 公称(欧州)(範囲:–40.5 ~ –72 VDC)

入力電流定格 1 フィードあたり 60 A(最大)

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A-5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

付録 A 技術仕様仕様

注意 オンラインの電力計算器を使用して、シャーシ構成がパワー バジェット要件に適合していることを確認してください。構成が正しく確認できないと、電源装置

のいずれかが故障した場合に予測できない事態が生じる可能性があります。詳し

くは代理店までご連絡ください。

DC 供給電源の要件 1 60 A

出力電圧および電流(公称)最大 –48 VDC @ 40 A(標準シリーズ)

最大 –54.5 VDC @ 36 A(拡張シリーズ)

合計 DC 入力電力 1630 VA(標準シリーズ)

2290 VA(拡張 シリーズ)

冗長性 2N の冗長性を得るために 2 台の DC 入力 PEM が必要

1. 各 DC 入力 PEM の値

表 A-4 環境仕様

説明 値

温度 32 ~ 104°F(0 ~ 40°C)(動作時)–4 ~ 149°F(–20 ~ 65°C)(非動作時)

湿度 10 ~ 90%(結露しないこと)(動作時)5 ~ 95%(結露しないこと)(非動作時)

高度 0 ~ 10,000 ft(0 ~ 3,000 m)(動作時)0 ~ 15,000 ft(0 ~ 4,570m)(非動作時)

放熱量 5,828 Btu/時(最大)(AC 標準シリーズ)

8,871 Btu/時(最大)(AC 拡張シリーズ)

5,562 Btu/時(最大)(DC 標準シリーズ)

8,871 Btu/時(最大)(DC 拡張シリーズ)

表 A-3 DC PEM の電気仕様(続き)

説明 値

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付録 A 技術仕様仕様

A-6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

注意 ほかの装置の排気が Cisco 12006/12406 ルータの吸気口から直接入り込むと、過熱状態になる可能性があります。ほかの装置の熱気が直接流入しないように配慮

して、ルータを設置してください。

アラーム カード アラーム リレー コネクタの仕様アラーム カードのアラーム リレー コネクタは、標準の DB-9 コネクタです。リレー インターフェイスの定格は最大 2 A、60 V、または 50 VA のいずれか大きい方です。表 A-5 に、コネクタ ピンとその定義を示します。

冷却 ルータに向かって右の側面から背面への冷却

衝撃 5 ~ 500 Hz、0.5 g1(0.1 oct/分2)(動作時)

5 ~ 100 Hz、1 g(0.1 oct/分)(非動作時)100 ~ 500 Hz、15 g(0.2 oct/分)500 ~ 1,000 Hz、1.5 g(0.2 oct/分)

1. g = 重力2. oct/分 = オクターブ /分

表 A-4 環境仕様(続き)

説明 値

表 A-5 アラーム カード アラーム リレー コンタクト コネクタのピン割り当て

ピン 名前 定義

1 Critical_NO クリティカル、ノーマル オープン(NO)コンタクト

2 Critical_C クリティカル、コモン(COM)コンタクト

3 Major_NO メジャー、NO コンタクト

4 Minor_NO マイナー、NO コンタクト

5 Minor_C マイナー、COM コンタクト

6 Critical_NC クリティカル、ノーマル クローズ(NC)コンタクト

7 Major_NC メジャー、NC コンタクト

8 Major_C メジャー、COM コンタクト

9 Minor_NC マイナー、NC コンタクト

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A-7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

付録 A 技術仕様仕様

ルータ性能のアップグレードおよびモデルの識別

シャーシ側面の適合規格情報ラベルには、Cisco 12000 シリーズ ルータのモデル番号も記されています。このモデル番号は、Cisco 12000 シリーズに含まれているルータであることを示すとともに、ルータがサポートする最大スイッチング容

量、シャーシのライン カード /RP スロット数を示します。

たとえば、Cisco 12006 ルータは 6 スロットで 30 Gbps、スロットあたり 2.5 Gbpsのスイッチング容量のあるシャーシを装備しています。これに対して Cisco12406 ルータは、6 スロットで 120 Gbps、スロットあたり 10 Gbps のスイッチング容量のあるシャーシを装備しています。表 A-6 に、Cisco 12006 および Cisco12406 ルータについて、シャーシのスロット数、最大スイッチング容量、スイッチ ファブリックのタイプによるモデルの比較情報を示します。

スイッチ ファブリックのアップグレードによってスイッチング容量を拡張できる Cisco 12000 シリーズ ルータでは、アップグレードを実行し、インストレーションを確認したあとで、管理上、注意すべき考慮事項があります。

• スイッチ ファブリックのアップグレードには、新しいモデル番号でルータを識別する新しいラベルは含まれていません。ルータ シャーシの適合規格ラベルも変更されません。したがって将来、ルータのメンテナンス時にエンジニアが混乱する可能性があります。アップグレードを担当したエンジニアが必要な管理手順に従って、アップグレード後の新しいルータ識別情報を外見からわかるようにしておくことを推奨します。

• スイッチ ファブリックをアップグレードしたルータに新しい識別情報が貼付されていない場合は、Cisco IOS ソフトウェア コマンド、またはルータに搭載されているスイッチ ファブリック カード(SFC および CSC)のシスコ識別ラベルを使用して、アップグレード後のルータを識別できます。ルータモデルおよび対応するスイッチ ファブリック カード識別ラベルについては、表 A-6 を参照してください。

表 A-6 Cisco 12006 および Cisco 12406 ルータのモデル比較

モデルシャーシ スロット数 スイッチング容量 スイッチ ファブリックの表示

12406 6 120 Gbps SFC および CSC

12006 6 30 Gbps SFC-30/120 および CSC-30/120

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付録 A 技術仕様仕様

A-8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Page 363: Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション ......CONTENTS v Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイドOL-11497-03-J

1Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

I N D E X

Numerics

100BASE-TX イーサネット ポート

GRP  1-25, 3-26

PRP  1-34

最大ケーブル長  3-34

仕様  3-34

10BASE-T

ポート  3-22

10BASE-T イーサネット ポート

GRP  1-25, 3-26

PRP  1-34

A

AC 電源コード

長さ  1-42

プラグ(図)  2-15

AC 入力電源装置

LED  1-42, 4-20

出力電圧  A-4

出力電流  A-4

説明  1-44

電源仕様  A-4

入力電圧定格  A-3

入力電流定格  A-4

ライン周波数  A-3

B

boot bootflash コマンド  3-57

boot slot0(または slot1)コマンド  3-57

boot system flash コマンド  3-84, 3-89, 4-5

boot system コマンド  4-2, 4-9

boot コマンド  3-57, 4-5, 4-9

Break キー(割り込み)  4-11

C

cd コマンド  3-82

Cisco 12006 シリーズ

環境仕様  A-5

電気仕様

AC 入力電源装置  A-3

DC 入力 PEM  A-4

物理仕様  A-2

config-register コマンド  3-81, 3-85, 4-7, 4-9, 4-14,4-16

configure terminal コマンド  4-7, 4-9, 4-15

configure コマンド  3-72

copy running-config startup-config コマンド  3-75

copy コマンド(フラッシュ メモリ カード)  3-90

CSC

10 Gbps  1-12, A-7

2.5 Gbps  1-12, A-7

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Index

2Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

イジェクト レバー  6-62

交換用 CSC の動作確認  6-63

スイッチ ファブリック タイプを識別するラベル  1-12

取り外しおよび取り付け

(図)  6-60

手順  6-59‐ 6-63

D

DC 入力 PEM

LED  1-48

出力電圧  A-5

出力電流  A-5

説明  1-49

電気規格  2-4

電源仕様  A-5

入力電圧定格  A-4

入力電流定格  A-4

delete filename コマンド  3-83

delete コマンド  3-83

dir コマンド  3-82

DRAM

DIMM の搭載(注意)  1-20, 1-30

GRP

構成  1-19

説明  1-19

属性の要約(表)  1-19

PRP

構成  1-30

説明  1-30

属性の要約(表)  1-29

E

EMC

ブランク フィラー パネル(注意)  1-35

EMI

EMI 防止ガスケットの損傷(注意)  6-50, 6-51, 6-75

防止  2-18

EMP  2-19

enable コマンド  4-7, 4-15

EXEC モード  3-61

F

Field Replaceable Unit

FRUを参照

format コマンド  3-80, 3-96

G

GRP

Cisco IOS ソフトウェア イメージ  1-17, 1-19

DRAM

構成  1-19

構成(表)  1-20

MDI RJ-45 レセプタクル  3-29

NVRAM  1-20

PCMCIA

スロット  1-24

デバイス(表)  1-24

SRAM  1-20

イーサネット MII のピン構成(表)  3-28

イーサネット ポート  1-25, 3-26

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3Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Index

英数字 LED ディスプレイ

(図)  1-22

説明  1-22, 3-48

オンボード フラッシュ メモリ、説明  1-21

コンソール ポート

接続(図)  3-19

説明  1-24

装置またはポートのアクティビティ LED

(図)  1-22

説明  1-21

ソフト リセット スイッチ

機能  1-23

使用方法(注意)  1-23

非同期シリアル ポート  1-24

補助ポート

接続(図)  3-19

説明  1-25

メモリ コンポーネント(表)  1-19

レイアウト(図)  1-18

I

IEEE 802.3u 仕様  3-34

initialize コマンド  4-14

L

LED

AC 入力電源装置  1-42, 4-20

DC 入力 PEM  1-48

GRP

英数字 LED ディスプレイ  1-22, 3-48

装置またはポートのアクティビティ  3-50

装置またはポートのアクティビティ(図) 3-51

PRP

英数字 LED ディスプレイ  1-32, 3-48

装置またはポートのアクティビティ  1-31

装置またはポートのアクティビティ(図)  3-53

アラーム カード

(図)  6-63

点灯 /消灯  6-63

英数字 LED ディスプレイ

GRP  1-22

PRP  1-32

装置またはポートのアクティビティ

GRP  1-21

PRP  1-31

トラブルシューティング

AC 入力電源サブシステム  4-26

DC 入力 PEM  4-29

ブロワー モジュール  1-52

M

MBus(メンテナンス バス)

概要  1-13‐ 1-14

説明  1-13

トラブルシューティング  4-18

モジュール  4-18

MDI イーサネット RJ-45 レセプタクル

ケーブル仕様  3-34

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Index

4Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ピンの構成(図)  3-29

MII イーサネット レセプタクル、GRP

コネクタのピン構成  3-27

説明  1-25, 3-26

ピン構成(表)  3-28

N

NEBS

適合性  1-5

補助接合およびアース接続  2-16, 3-11

NVRAM

GRP

説明  1-20

属性の要約(表)  1-19

PRP

説明  1-30

属性の要約(表)  1-29

設定値の保存  3-75

フラッシュ メモリとともに使用  3-91, 3-95

O

OIR  1-4

Online Insertion and Removal

OIR を参照

P

PCMCIA

新しいフラッシュ メモリ カードのフォーマット  3-79

スロット、説明  1-33

説明、スロット  1-24

フラッシュ メモリも参照

Personal Computer Memory Card International Association

PCMCIAを参照

PRP

Cisco IOS ソフトウェア イメージ  1-27

NVRAM  1-30

SDRAM 構成  1-30

SRAM  1-30

イーサネット ポート  1-34

英数字 LED ディスプレイ

機能  1-32

説明  3-48

オンボード フラッシュ メモリ、説明  1-30

コンソール ポート

機能  1-34

接続(図)  3-22

装置の接続  3-21

ピン構成(表)  3-23

装置またはポートのアクティビティ LED  1-31

装置またはポートのアクティビティ LED(図)  3-53

ソフト リセット スイッチ

機能  1-32

使用方法(注意)  1-33

フラッシュ ディスク サイズおよび製品番号(表)  1-31

補助ポート

ピン構成(表)  3-24

接続(図)  3-22

説明  1-34

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5Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Index

メモリ コンポーネント(表)  1-29

レイアウト(図)  1-28

pwd コマンド  3-82

R

reload コマンド  4-8

RJ-45

ケーブル仕様  3-34

コネクタの説明  1-25, 3-26

RP

英数字 LED ディスプレイ  4-33

装置またはポートのアクティビティ LED(図)  3-51

追加  6-52‐ 6-57

デフォルトのスロット  1-35

電源投入時セルフテスト(POST)  4-32

トラブルシューティング  4-32

取り外しおよび取り付け  6-47‐ 6-52

フラッシュ メモリ カードの取り付け(図)3-25

RP フラッシュ メモリ SIMM へのコピー(注意)3-85

S

SDRAM

PRP

構成  1-30

説明  1-30

属性の要約(表)  1-29

SELV 回路

接続  3-22

setup コマンド  3-63

SFC

10 Gbps  1-12, A-7

2.5 Gbps  1-12, A-7

イジェクト レバー  6-67

スイッチ ファブリック タイプを識別するラベル  1-12

取り外しおよび取り付け

(図)  6-65

手順  6-64‐ 6-67

show environment all コマンド  4-40

show environment table コマンド  4-40

show environment コマンド  4-29, 4-31

show running-config コマンド  3-73

show startup-config コマンド  3-75, 4-12, 4-15

show version コマンド  3-72, 4-8, 4-13

squeeze コマンド  3-83, 3-84

SRAM

GRP(表)  1-19

PRP(表)  1-29

U

UPS  2-14, 2-16

アース接続  2-16

アラーム カード

CRITICAL、MAJOR、MINOR LED  4-38

LED

(図)  6-63

点灯 /消灯  6-63

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Index

6Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

外部サイト アラーム デバイスに接続するケーブルのコネクタ  3-17

取り外しおよび取り付け

(図)  6-68

手順  6-68‐ 6-70

安全性

Safety Extra-Low Voltage 要件  2-4

SELV 回路接続  3-22

アースの不備  2-8

電気  2-8

持ち運び  2-5, 6-77, 6-78

イーサネット ポート

100BASE-TX

GRP  1-25, 3-26

PRP  1-34

仕様  3-34

10BASE-T

GRP  1-25, 3-26

PRP  1-34

インターフェイスの設定  3-69

説明

GRP  1-25, 3-26

PRP  1-34

イジェクト レバー

CSC  6-62

SFC  6-67

インターフェイスのパラメータ、設定  3-69, 3-72

エアー フィルタ

位置  1-54

説明および推奨事項  1-53

エアーフロー

シャーシ内部のエアーフロー  1-51

シャーシ内部のエアーフロー(図)  1-52

英数字 LED ディスプレイ

GRP  1-22

PRP  1-32

トラブルシューティング  4-18

ラインカード  4-35

カードの取り扱い、EMC の確保(注意)  6-51, 6-52

回復、忘れたパスワード  4-12, 4-16

確認、ルータの初期状態  3-46

稼働中のテスト  5-2

雷発生時の安全確保  2-8

環境シャットダウン  4-40

環境モニタリング  1-14

規格、電気  1-49, 2-4, 2-16

起動時の問題、トラブルシューティング  4-18

起動、システム  3-46

機能

FRU の取り外し  1-5

NEBS との適合性  1-5

OIR  1-4

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7Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Index

RP、RP の冗長構成、カード スロット  1-4

冗長 CSC サポート  1-4

冗長アラーム カード  1-4

背面パネルの電源コネクタ  1-5

ホットスワップ対応の電源モジュール  1-5

ラインカード サポート  1-4

グローバル パラメータの設定  3-67

警告

EMI 障害  2-19

SELV 回路への接続  3-29

回路ブレーカーのスイッチ、DC 入力 PEM  3-38

異なる電源モジュール タイプの混載禁止  3-2

説明  xxii

電源スタンバイ スイッチ、AC 入力電源装置  3-35

フラッシュ カードのフォーマットによる全データ消去  3-79

ルータの電源切断が必要  6-73

レーザー放射に関する注意  2-5

ケーブル

100BASE-TX、最大長(表)  3-34

AC 電源コード  2-14

GRP

イーサネット ポート  3-29

コンソール ポート  3-18

補助ポート  3-18, 3-20

PRP

イーサネット ポート  3-32

コンソール ポート  3-21

補助ポート  3-21

アラーム カードのアラーム リレー コンタクトコネクタ  1-39, 3-17, A-6

ケーブル管理システム  1-55, 2-12, 3-14, 6-53 ‐6-57

工具および機器  2-2, 3-3, 3-7, 3-13

コネクタ

GRP

イーサネット  1-25, 3-26‐ 3-30

コンソール ポートのピン割り当て(表) 3-20

補助ポートのピン割り当て(表)  3-21

PRP

イーサネット  1-34, 3-30‐ 3-34

コンソール ポートのピン割り当て(表) 3-23

補助ポートのピン割り当て(表)  3-24

アラーム リレー、アラーム カード  3-17, A-6

コマンド

boot  3-57, 4-5, 4-9

boot bootflash  3-57

boot slot0(または slot1)  3-57

boot system  4-2, 4-9

boot system flash  3-85, 3-89, 4-5

boot system flash filename  3-84

cd  3-82

config-register  3-81, 3-85, 4-7, 4-9, 4-14, 4-16

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Index

8Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

configure terminal  4-7, 4-9, 4-15

copy  3-90

copy running-config startup-config  3-75

delete  3-83

dir  3-82

enable  4-7, 4-15

EXEC モード  3-61

format  3-80, 3-96

initialize  4-14

pwd  3-82

reload  4-8

setup  3-63

show environment  4-29, 4-31

show environment all  4-40

show environment table  4-40

show running-config  3-73

show startup-config  3-75, 4-12, 4-15

show version  3-72, 4-8, 4-13

squeeze  3-83, 3-84

設定  3-72

フラッシュ メモリ使用時の関連コマンド  3-82

コンソール ポート

GRP

説明  1-24

装置の接続  3-18

ピン構成(表)  3-20

PRP

説明  1-34

装置の接続  3-21

ピン構成(表)  3-23

システム

アース接続に関する注意事項  2-16

安全な持ち運び  2-5, 6-77, 6-78

起動前の確認  3-45

グローバル パラメータの設定  3-67, 3-72

手動による起動  3-55

設定、基本  3-75

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ  4-2, 4-4

電源接続に関する注意事項  2-13

特権 EXEC モード  3-61

バナー  3-52, 3-54

補助アース接続  2-16, 3-11

割り込み(Break)  4-11

シャーシ

奥行  A-2, A-3

外寸  2-11

概要  1-8‐ 1-9

高さ  A-2, A-3

取り外しおよび取り付け  6-71‐ 6-81

幅  A-2, A-3

持ち運び(注意)  2-5

ラックへの設置  3-10

手動による起動  3-55

仕様

100BASE-TX  3-34

IEEE 802.3u  3-34

奥行き、シャーシ  A-2, A-3

高さ、シャーシ  A-2, A-3

幅、シャーシ  A-2, A-3

使用時の注意、boot flash コマンド  3-57

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9Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Index

シリアル ポート、非同期

コンソール ポート、補助ポートも参照  1-24

スイッチ ファブリック

スイッチ ファブリック回路を参照

スイッチ ファブリック回路

概要  1-10‐ 1-12

識別ラベル  1-12, A-7

スイッチ、ソフト リセット(NMI)

GRP  1-23

PRP  1-32

静電気防止用袋  6-61, 6-66

静電気防止用容器  6-61, 6-66, 6-69

設置環境の条件

システム アース  2-16

電気機器の安全な取り扱い  2-8

電源  2-13‐ 2-16

配線

アースおよび絶縁されていない場合  2-8

安全に関する注意事項  2-8

準備および検討の考慮事項  2-18

ツイストペア  2-19

補助アース接続  2-16, 3-11

ラックへの設置  2-10, 2-11, 2-12

設定

インターフェイス  3-69, 3-72

グローバル パラメータ  3-67

ファイルの保存  3-75

ルータ  3-58

例  3-67

レジスタ

値(注意)  4-3

設定値の変更  4-7, 4-8

ビットの意味  4-9, 4-12

ブート フィールド  4-9

ソフト リセット(NMI)スイッチ(注意)  1-23,1-33

ソフトウェア コンフィギュレーション レジスタ  3-45, 4-2

注意

boot flash コマンドの使用時  3-57

DRAM DIMM の搭載  1-20, 1-30

EMI 防止ガスケットの損傷  6-50, 6-51, 6-75

GRP のソフト リセット(NMI)スイッチ  1-23

PRP のソフト リセット(NMI)スイッチ  1-33

RP フラッシュ メモリ SIMM へのコピー  3-85

カードの取り扱い  6-51, 6-52

コンフィギュレーション レジスタ値  4-3

説明  xxi

正しい持ち運び方  2-5

非脱落型ネジの締めすぎ  3-47, 6-55, 6-62,6-70

フラッシュ メモリ カードの取り付け  3-79

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Index

10Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

フラッシュ メモリ カードのフォーマットによるデータの消去  3-96

ブランク フィラー パネル  1-35

中央マウント ブラケット、ラックへの取り付け  3-6

注、説明  xxii

ツイストペア ケーブル  2-19

適合規格情報

ルータ モデル番号の位置  A-7

デフォルトの RP スロット  1-35

電圧

出力

AC 入力電源装置  A-4

DC 入力 PEM  A-5

入力

AC 入力電源装置  A-3

DC 入力 PEM  A-4

電気

安全に関する注意事項  2-8

規格  1-49, 2-4, 2-16

電源

アースの不備  2-8

サージ抑止  2-19

注意事項および要件  2-13‐ 2-16

入力

AC 入力電源装置  A-4

DC 入力 PEM  A-5

電源サブシステム

DC/DC コンバータ  4-26

MBus モジュール  4-26

PDU  4-26

入力電源  4-26

バックプレーン  4-26

電源投入時セルフテスト(POST)  4-32

電源投入、ルータ  3-41

電源モジュール

AC 入力

出力電圧および電流  A-4

電源仕様  A-4

入力電圧定格  A-3

入力電流定格  A-4

ライン周波数  A-3

DC 入力

出力電圧および電流  A-5

電源仕様  A-5

入力電圧定格  A-4

入力電流定格  A-4

電磁適合性

EMCを参照

電磁波干渉

EMI を参照

電磁波パルス

EMP を参照

電流定格

出力

AC 入力電源装置  A-4

DC 入力 PEM  A-5

入力

AC 入力電源装置  A-4

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11Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Index

DC 入力 PEM  A-4

電話ジャック  2-8

トークン リング  3-22

特権 モード  3-61

トラブルシューティング

AC 電源コードの損傷  4-27

AC 入力電源サブシステム  4-20, 4-26‐ 4-29

DC 電源コードの損傷  4-30

DC 入力 PEM  4-29‐ 4-31

稼働中のテスト  5-2

環境シャットダウン  4-40

起動時の問題  4-18

起動プロセス  4-19

電源サブシステム  4-26

電源の問題  4-18

フィールド診断テスト  5-1

プロセッサ サブシステム  4-32

ブロワー モジュール  4-39, 4-40

ラインカード  4-35

冷却サブシステム  4-39

配線

AC PDU(配電ユニット)  3-36

AC 電源コード  2-14

GRP

イーサネット MII のピン構成(表)  3-28

イーサネット ポート接続  3-29

コンソール ポート  3-18

補助ポート  3-18, 3-20

PRP

イーサネット ポート接続  3-30

コンソール ポート  3-21

補助ポート  3-21

ツイストペア  2-19

電話回線の取り扱いに関する注意事項  2-8

プラント配線  2-18

パスワード、回復  4-16

バナー、システム  3-52, 3-54

ハンドルを使用しての持ち上げ(注意)  2-5

非脱落型ネジの締めすぎ(注意)  3-47, 6-55, 6-62,6-70

非同期シリアル ポート

コンソール ポート、補助ポートも参照

ピン割り当て

GRP

イーサネット MDI ポート(表)  3-29

イーサネット MII ポート(表)  3-28

コンソール ポート(表)  3-20

補助ポート(表)  3-21

PRP

イーサネット MDI レセプタクル(表)3-32

コンソール ポート(表)  3-23

補助ポート(表)  3-24

アラーム リレー コネクタ、アラーム カード A-6

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Index

12Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

ファイル名、ネットワークからの起動用  4-9

ファスト イーサネットの仕様  3-34

フィールド診断テスト  4-35, 5-1

ブート ファイル、ネットワークからロード  4-12

ブート プロセス、トラブルシューティング  4-19

ブートロード エラー、システムの対応  4-12

不揮発性 RAM

NVRAMを参照

フラッシュ ブート ROM

GRP(表)  1-19

PRP(表)  1-29

フラッシュ メモリ

copy コマンド  3-90

GRP

説明  1-21

属性の要約(表)  1-19

PRP

説明  1-30

属性の要約(表)  1-29

カード

GRP スロットの説明  1-24

PRP スロットの説明  1-33

新しいカードのフォーマット  3-79

挿入(注意)  3-79

フォーマットによるデータの消去(注意) 3-96

コピー

RP メモリへのファイル  3-91

カード間  3-88

フラッシュ メモリ カードへのファイル  3-87

使用方法  3-78, 3-96

ブランク フィラー パネル(注意)  1-35

プロセッサ サブシステム、トラブルシューティング  4-32

ブロワー モジュール

LED  1-52

コントローラ カード  1-51

説明  1-9, 1-51

トラブルシューティング  4-39

ファン障害の検出  1-51

補助接合およびアース接続  2-16, 3-11

補助ポート

説明  1-25, 1-34

ピン構成(表)

GRP  3-21

PRP  3-24

保存、実行コンフィギュレーション  3-75

無線周波干渉  2-19

無停電電源装置

UPSを参照

メモリ コンポーネント

GRP  1-19

PRP  1-29

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13Cisco 12006/12406 ルータ インストレーション コンフィギュレーション ガイド

OL-11497-03-J

Index

モデル番号の位置、ルータ  A-7

ラインカード

英数字 LED ディスプレイ  4-35

起動時のメッセージ、英数字 LED ディスプレイ  4-35

診断  4-35

追加  6-52‐ 6-57

トラブルシューティング  4-35

取り外しおよび取り付け

(図)  6-49

手順  6-47‐ 6-52

ライン周波数、AC 入力電源装置  A-3

ラックマウント

Telco ラックの要件  2-12

シャーシ  3-10

注意事項  2-12

通気  3-2

リセット スイッチ

GRP  1-23

PRP  1-32

冷却サブシステム

環境シャットダウン  4-40

トラブルシューティング  4-39

レーザーに関する注意事項  2-5

ロックされたブロックの回復  3-96

割り込み、Break キー  4-11

ワンポイントアドバイス、説明  xxii