Chapter 4 スコアエディタでの入力の実践② 4 75 Chapter 4...

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Chapter 4 75 Chapter 4  スコアエディタでの入力の実践② このChapter 4ではエレクトーン用の楽譜 を入力する手順を解説します。 次の楽譜を作成します (図1) 図1 Chapter 1を参考にCubaseシリーズの起動、新規プロジェクトの作成や音源 設定までを行ってください(次ページ図2)

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Chap

ter 4

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 Chapter 4 

スコアエディタでの入力の実践②

このChapter 4ではエレクトーン用の楽譜

を入力する手順を解説します。

次の楽譜を作成します(図1)

図1

1 Chapter 1を参考にCubaseシリーズの起動、新規プロジェクトの作成や音源設定までを行ってください(次ページ図2)。

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図2

MIDI トラックとパートの作成、音色の設定

 エレクトーンは、ピアノとは異なり、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤の音色が異なることがほとんどです。音色をそれぞれ別に設定するためにMIDIトラックを3つ作成します。

1 「プロジェクト」→「トラックを追加」→「MIDI」をクリックします(図3)。

2 「MIDIトラックを追加」のウィンドウで「カウント」の項目を

「3」にして「OK」をクリックします(図4)。

図3

図4

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  MIDI 01~03の3つのトラックが作成されます(図5)。上から上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤になります。

3 Chapter 1「音色の設定」を参考に、それぞれの音色を設定します。ここでは、

   ・上鍵盤に「トランペット(Trumpet)」(図6)

   ・下鍵盤に「エレクトロニックピアノ(E.Piano1)」(図7)

   ・ペダル鍵盤に「ウッドベース(Aco.Bass)」(図8)

  を割り当てた状態で解説します。

図7 図8図6

4 「鉛筆」ツールを使って各トラックにパートを1小節分作成します(図9)。

5 「オブジェクトの選択」ツールを使って、3つのパートをドラッグして選択します(図10)。

6 「MIDI」→「スコアエディタを開く」をクリックします(図11)。

図5

図 10

図9

図 11

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 3段の五線が表示されます(図12)。図 12

表示の拡大

 表示を拡大します。

1 縦のスクロールバーの上にある下向きの三角マークをクリックしてメニューを表示し、「200%」をクリックします(図13)。

 表示が拡大されます(図14)。 図 14

図 13

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3段譜の設定①ー名称の変更

 3段譜の名称を変更します。

 ここでは、1段目を「UK」、2段名を「LK」、3段目を「PK」と名称を変更します。

1 1段目の「MIDI 01」と表示されている部分をダブルクリックします(図15)。

  「譜表名称を設定」のウィンドウが開きます(図16)。

2 「MIDI 01」と表示された部分をクリックすると反転します(図17)。

3 「UK」と入力して「OK」をクリックします(図18)。

  1段目に「UK」と表示されます(図19)。

図 19

 以降、2段目、3段目も同様の操作を行いそれぞれの名称を入力してください(図20)。

図 15

図 16

図 20

図 17

図 18

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3段譜の設定②ー大括弧の入力

 1段目と2段目を大括弧(ブレース)でくくります。

1 「スコア」→「設定」をクリックします(図

21)。

2 「スコア設定」のウィンドウが開くので「レイアウト」をクリックします(図22)。

3 中央に「トラック」という項目が表示されています。その「トラック」の左には「大括弧」と「括弧」のマークが表示されています。ここで「UK」の左の大括弧の下で、「LK」に向ってドラッグすると、UKとLKが[ でくくられます(図23)。

4 「適用」をクリックしたあと、「閉じる」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます(図

24)。

 1段目と2段目が大括弧でくくられます(図

25)。

図 23

図 25

図 21

図 22

図 24

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3段譜の設定③ー音部記号の変更

 2段目と3段目の音部記号を変更します。

1 2段目のト音記号をダブルクリックします(図26)。

2 「音部記号の編集」のウィンドウが開きます(図27)。

  音部記号が表示されている右の下向きの三角マークをクリックしてスクロールさせて「ベース(ヘ音記号)」を表示し、「OK」をクリックします(図28)。

図 27 図 28

 2段目がヘ音記号に変更されました(図29)。

図 29

 3段目も同様の操作でヘ音記号に変更してください(図30)。

3段譜の設定④ー調号の変更

 調号を変更します。

1 ツールバーの「記号を表示」をクリックします(図31)。すでに青く点灯して記号のインスペクターが表示されている場合には、この操作はしなくてけっこうです。

図 26

図 30

図 31

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2 インスペクターが表示されます。「調号」をクリックします(図32)。

3 調号が表示されるので「Gmaj」をクリックします(図33)。

4 1段目のト音記号と拍子記号の間へカーソルを移動し、クリックします(図

34)。

  調号が入力されます(図35)。

図 32 図 35図 34図 33

・・・ひとこと

 調号は、曲全体の調を表すものなので、任意の段の調号を変更すればすべての段

の調号が変更されます。

基本的な入力手順①ー3連符の入力

 1段目の1拍目の3連符を入力します。

 「ノート長」が「クオンタイズとリンク」になっているのを確認してください(図36)。

図 36

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1 ツールバーの「ノートを挿入」をクリックします(図

37)。

2 拡張ツールバーの音符から「8分音符」と「T(3連符)」をそれぞれクリックします(図38)。

3 1小節目の1拍目で、ミの位置でクリックします。

4 ミが16分音符で入力され付点8分音符が表示されます(図39)。表示が3連符ではありませんが、後で自動的に修正されます。

5 付点8分休符上でシの位置でクリックします(図40)。

6 シが入力され3連符のカッコが表示されます(図41)。

7 8分3連休符上でソの位置でクリックします(図42)。

図 39 図 40 図 41 図 42

 3連符が入力されました(図43)。

・・・ひとこと

 パート内で一度でも8分3連符を入力すると、次の入力から

は最初の音符を入力すれば、自動的に3連のカッコが表示され

るようになります(図44)。

図 44

図 43

図 37

図 38

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基本的な入力手順②ー付点音符の入力

 2拍目に付点8分音符と16分音符を入力します。付点音符はこれまでの入力とは違い「クオンタイズとリンク」では入力しないので注意してください。

1 3連符を入力した時にクリックした「T(3連符)」をクリックして、消灯させます(図45)。

2 「・(付点)」をクリックします(図46)。

3 「ノート長」を「1/8付点」にします(図47)。

4 「クオンタイズ」を「1/ 16」にします(図48)。

図 48

5 2拍目の4分休符上で、ミの位置でクリックします。

  8分音符がタイでつながれた形で、さらに3連符のカッコが表示されます(図49)。これらは次の音符を入力すると自動的に修正されます。

6 拡張ツールバーの「音符」から「16分音符」をクリックし、「付点」をクリックして消灯させます(図50)。

図 49

図 46

図 45

図 47

図 50

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7 16分休符の左側でソの位置でクリックします(図51)。 16分音符が入力され、タイやカッコが消え連桁でつながれます(図52)。

図 51 図 52

基本的な入力手順③ー3連符以外の連符の入力

 Cubaseシリーズは、拡張ツールバーの「音符」からの選択では3連符のみ作成できるようになっています。5連符やその他の連符を作成するには、拡張ツールバーでの選択以外の方法で行う必要があります。 ここでは3拍目の16分音符の5連符を作成する手順を解説します。

1 拡張ツールバーの「16分音符」をクリックします。これまでの作業で「付点」や「T」などが選択されている場合には、クリックして消灯させます(図53)。

2 「ノート長」を「クオンタイズとリンク」にします(図54)。

3 譜例の音階で16分音符を入力していきます(図

55)。

4 ツールバーの「オブジェクトの選択」をクリックします(図56)。

5 入力した5個の16分音符をドラッグして選択します(図57)。

図 55

図 56

図 57

図 53

図 54

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6 「スコア」→「連符の作成」をクリックします(図58)。

  「連符」のウィンドウが開きます(図59)。

図 59図 58

  「タイプ」は連符の数を設定します。初期設定は「5」すなわち5連符になっています。譜例でも5連符なのでこのままでけっこうです。

  「オーバー」は連符全体の長さを設定します。ここでは16分音符の5連符の1拍分になります。数値は分母が音符で、分子が数を表しています。4/4拍子で1拍分なら「1/4」とします。分母が右、分子が左のそれぞれの三角マークをクリックして変更します(図60)。

・・・ひとこと

 ここでは厳格な拍子による設定ではないので、たとえば2/8としても同じ効果

になります。

  「長さの変更」は5連符化することによって、各々の音符の長さを変更するかどうかを設定します。連符ではない16分音符で入力を行っているので、これを正確な5連符の長さにするためにチェックを入れます(図61)。

7 「構築」をクリックします(図62)。

図 60

図 61

図 62

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  選択した16分音符が5連符に変更されます(図63)。

8 「閉じる」をクリックしてウィンドウを閉じます(図64)。

図 63 図 64

基本的な入力手順④ータイの入力

 5連符の最後の音符は次の4分音符とタイでつながっています。タイを入力します。

1 4分音符を4拍目のソの位置に入力します(図

65)。

2 ツールバーの「のり」をクリックします(図

66)。

3 5連符の最後のソをクリックします(図67)。

 4拍目のソとタイでつながれます(図68)。

図 65

図 66

図 67

図 68

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基本的な入力手順⑤ースラーの入力

 2段目の2分音符同士につながるスラーを入力します。

1 これまでの手順を参考に、2段目に1拍目に2分音符で「ミ、ソ、シ」、同じく3拍目に「ソ、シ、ミ」と入力します。前項の入力手順④で「のり」ツールが選択されているので、「ノートを挿入」ツールにするのを忘れないようにしてください(図69)。

図 69

2 「記号を表示」をクリックします(図70)。すでに青く点灯して記号のインスペクターが表示されている場合には、この操作はしなくてけっこうです。

3 「強弱記号」をクリックします(図71)。

  強弱記号が表示されます(図72)。

4 「上向きのスラー」をクリックします(図73)。自動的に鉛筆ツールになります。

5 1拍目のシから3拍目のミまでドラッグします(図74)。

6 続いて1拍目のミから3拍目のシまでドラッグします(図75)。

図 74 図 75図 73

図 70

図 71 図 72

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7 下向きのスラーをクリックします(図76)。

8 1拍目のミから3拍目のソまでドラッグします(図77)。

図 77図 76

 初期設定では、スラーの色は黄緑色に表示されます。これを黒に変更します。

9 「ファイル」→「初期設定」をクリックします(図78)。

10 「初期設定」のウィンドウが開きます(図79)。

図 79

図 78

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11 左側の一覧から「スコア」にある「色を使った表記」をクリックします(図

80)。

12 右側に「スコア−色を使った表記」が表示されます。

13 「Moved Slur」のチェックをクリックしてはずします(図81)。

14 「OK」をクリックします(図82)。

図 80 図 81

図 82

 スラーが黒で表示されます(図83)。図 83

・・・ひとこと

 スラーの曲線や開始/終了位置を修正するには、ツールバーの「オブジェクトの

選択」をクリックしてからスラーの末端でクリックして黒い四角(カーブポイント)

を表示させドラッグして修正します(図83-2)。図 83-2

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基本的な入力手順⑥ークレッシェンドの入力

 3段目の3拍目にクレッシェンドを入力します。クレッシェンドは入力手順⑤で解説した「強弱記号」に含まれているので、このままの状態で作業を進めます。

1 これまでの手順を参考に3段目に音符を入力します(図84)。

図 84

2 クレッシェンドをクリックします(図85)。

3 3拍目の先頭から終わりにかけてドラッグします(図86)。

図 86

・・・ひとこと

 クレッシェンド/デクレッシェンドもスラーと同様、「オブジェクトの選択」をク

リックしてから記号をクリックして選択し、黒い四角(ハンドル)をドラッグするこ

とで角度や位置を修正できます(図87)。

図 87

図 85

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ページモードに切り替える

 これまではスコアエディタで操作してきましたが、ここではテキストを入力したり、楽譜内の表示や体裁を整えたりするために「ページモード」で作業を行います。

1 「スコア」→「ページモード」をクリックします(図

88)。

2 画面が変更されページモードになります(図

89)。

図 89

 作業がしやすいよう拡大率を変更してください(図

90)。

図 90

図 88

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コード記号の入力

 これから入力するコード記号は「Em」です。マイナーコードの表記は「m」とするのが一般的です。Cubaseの初期設定では「-(マイナス)」と表記する仕組みになっているので、これを「m」とする手順を解説します。

 またコード記号は、初期設定ではインスペクター内に表示されていないので表示します。

1 これまでの作業で「強弱記号」などが開いている場合には、項目をクリックして閉じます。

2 項目のいずれかの場所で右クリックしてメニューを表示します(図95)。

3 「コード記号」をクリックします(図91)。

4 インスペクター内に「コード記号」が表示されるので、クリックして開きます(図

92)。

5 入力するコードに一番近い形のコードタイプを選択します。これからEmを入力するので、「C-」をクリックします(図93)。

6 1小節目の上段の1拍目でクリックします(図94)。

7 「C-」記号が入力されます(図95)。

図 95図 94

図 92図 91

図 93

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8 「オブジェクトの選択」をクリックします(図96)。

9 「C-」をダブルクリックします(図

97)。

10 「コード記号の編集」のウィンドウが開きます。

11 ここではEmに変更するため、まず「調の基音」の項目にある▲を何度かクリックして「E」に変更します(図98)。

12 「適用」をクリックしてからウィンドウを閉じます。

  コード記号がE-に変更されます(図99)。

13 「スコア」→「設定」をクリックします(図100)。

14 「プロジェクト」→「コード記号」をクリックします(図101)。

図 99

図 96

図 97

図 98

図 100

図 101

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15 「min.」の列から「m」を選択します(図102)。

16 「コード記号に適用」をクリックし、「適用」をクリックしてからウィンドウを閉じます(図103)。

  コード記号がEmに変更されます(図

104)。

ペダル鍵盤の縦線を消す

 通常のエレクトーン譜の3段目のペダル鍵盤は、上2段とは切り離されています。2段目と3段目の間の縦線を消します。

1 「削除」をクリックします(図105)。

2 2段目と3段目の間の縦線上でクリックします(図106)。

 縦線が消えます(図107)。

図 105

図 107図 106

図 102

図 104

図 103

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小節線の変更

 小節線を変更することができます。ここでは終止線を通常の小節線に変更します。

1 「オブジェクトの選択」をクリックします(図108)。

2 小節線をダブルクリックします(図109)。

3 「小節線」のウィンドウが開きます(図110)。

4 「(通常の)小節線」をクリックします(図111)。

  「小節線」のウィンドウが閉じ小節線が変更されます(図112)。

図 110 図 111

曲のタイトル/作曲者などのテキストの入力

 Chapter 3「曲のタイトル/作曲者を入力する」をご覧ください。

図 108

図 109

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Chap

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ライン/トリルなどの記号の入力

 トリルや1カッコなどの記号はインスペクターの「ライン/トリル」に用意されています(図112)。

テキスト、その他の記号の入力

 歌詞、指示などのテキスト、およびダルセーニョ、ペダルなどの記号はインスペクターの「他」に用意されています(図113)。図 113

 このChapterではエレクトーン譜の作成を学びました。次のTips集では役に立つヒントを掲載しました。参考にしてください。

図 112

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TIPS集

よく使う設定をテンプレートに保存する方法

 Cubaseシリーズを起動後に、MIDIトラックなどの作成を省き素早く作成に移るために、よく使うトラック設定を新規プロジェクトのテンプレートに保存することができます。 たとえば、MIDIトラックを16トラック作成しテンプレートに保存しておけば、SOL2 / XGworks STと同じようにすぐに作業に取り掛かれます。

1 メニューの「プロジェクト」→「MIDI」をクリックして合計16のMIDIトラックを作成します(図1、2、3)。

図2

図1

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TIPS

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図3

2 メニューの「ファイル」→「テンプレートとして保存」をクリックします(図4)。

3 「テンプレートとして保存」のウィンドウが開きます(図5)。

4 「名称」の欄にわかりやすい名前を入力します。ここでは「XG」と入力し「OK」をクリックします。

 これでMIDIトラックが16トラックの状態でテンプレートとして保存されました。 

「ファイル」→「新規プロジェクト」をクリックして「新規プロジェクト」を開くと「テンプレート」の一覧に「XG」が表示されるので、選択してOKをクリックすればすぐに作業に取り掛かることができます(図6)。

図6

図4

図5

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スタンダート MIDI ファイル(SMF)の読み込み方について

 Cubaseシリーズで、SMFフォーマット0のファイルを読み込むと、1つのトラックにまとめられたまま表示されることがあります(図7)。図7

 これを解消するには2つの方法があります。

1. 読み込んだ後で分割する

1 読み込んだファイルのパートを選択した状態で「MIDI」→「パートを分解」をクリックします(図

8)。

2 「パートを分解」のウィンドウが開きます。ここで「チャンネルを分割」にチェックを入れ、「OK」をクリックします(図9)。

図8

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TIPS

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図9

  チャンネル(パート)が分割されて表示されます(図10)。

図 10

2. 読み込むときの設定を変更する

 MIDIファイルを読み込む前に、読み込む設定を変更しておきます。

1 「ファイル」→「初期設定」をクリックします(図11)。

2 「初期設定」のウィンドウが開きます。

3 左側の一覧から「MIDIファイル」をクリックすると、右側に「MIDI−MIDIファイル」の項目が表示されます(次ページ図12)。

図 11

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図 12

4 下側の「読み込みオプション」の中の「ファイルタイプ0の場合はチャンネルを分割」にチェックを入れて「OK」をクリックします(図13)。

 この設定によりSMFフォーマット0を読み込むと自動的にチャンネル(パート)が分割された状態で表示されます。

作成した曲をオーディオ化する方法

 Cubaseシリーズと外部MIDI音源で作成した曲は、そのままではオーディオCDなどに焼くことはできません。一度、MIDI音源からオーディオデータとして取り込んだ後に、「オーディオミックスダウン」を行います。

図 13

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TIPS

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オーディオデータとして取り込む手順

 使用しているMIDI音源(ここではMU2000EX)のOUTPUTをオーディオデバイス(ここではMW8CX)に接続した例で解説します。

1 制作した曲(プロジェクト)を開きます(図14)。

図 14

2 「デバイス」→「VSTコネクション」をクリックします(図15)。

図 15

3 「VSTコネクション」のウィンドウが開きます。「入力」をクリックします(次ペー

ジ図16)。

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図 16

4 「オーディオデバイス」の項目が「Yamaha ASIO DirectKS Driver」に、「デバイスポート」の項目の左右が「USB Audio CODEC-1」「USB Audio CODEC-2」になっているのを確認します(図17)。

5 VSTコネクションのウィンドウを閉じます。

6 「プロジェクト」→「トラックを追加」→「オーディオ」をクリックします(図18)。

7 「オーディオトラックを追加」のウィンドウが開くので、「カウント」を「1」、「構成」を

「stereo」になっているのを確認して「OK」をクリックします(図19)。

図 19

図 17

図 18

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TIPS

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  オーディオトラック(オーディオ 01)が追加されます(図20)。

8 オーディオトラックの「録音可能」ボタンと「モニタリング」ボタンをクリックして点灯させます(図21)。

9 曲を再生させ、オーディオ01トラックの録音レベルメーターを見ながら、MU2000EXのボリュームを調整します(図22)。

9 調整ができたら曲を先頭に戻し「録音」ボタンをクリックして録音を開始します(図23)。

ここでは1小節のファイルを録音していますが、音の余韻なども含めて余裕をもって録音するようにしましょう(図24)。

図 23 図 24

10 音の余韻の部分まで録音したら「停止」をクリックします(図25)。

11 オーディオ01の「録音可能」「モニタリング」ボタンをクリックして消灯させます(図26)。

図 20

図 21

図 22

図 25

図 26

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12 このまま再生するとMIDIトラックとオーディオトラックの両方が再生されてしまうので、オーディオ01トラックの「S(ソロ)」ボタンをクリックしてオーディオトラックのみ再生されるようにします(図27)。

13 「開始」をクリックして録音されているかを確認します。

オーディオミックスダウンを実行する

 録音されたトラックをWaveファイルとして書き出します。この作業を「オーディオミックスダウン」と言います。

1 トランスポートパネルの「LRロケーター」を使って、Lを曲の開始小節、Rを曲の終了小節に設定します。ここでは1小節目から音の余韻も含めた3小節の頭までを指定します(図28)。

2 「ファイル」→「書き出し」→「オーディオミックスダウン」をクリックします(図

29)。

図 29

図 28

図 27

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TIPS

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3 「オーディオミックスダウン書き出し」のウィンドウが開きます(図30)。

図 30

  「ファイル名称」と「バス」(書き出す場所)を設定します。

  「選択」をクリックすると(図31)、「ファイル名と場所を選択」のウィンドウが開くので、「ファイル名称」には曲の名前、「バス」で書き出す場所をそれぞれを設定します(図32)。ここではプロジェクトフォルダ(Chapter 1参照)に「Cubase For EL」として「保存」をクリックします。

図 31

図 32

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  「オーディオミックスダウン書き出し」のウィンドウに戻ります(図33)。

4 「ファイルフォーマット」はオーディオCDを焼くのが前提ですので「Waveファイル」です。

5 「オーディオエンジン出力」は「Stereo Out」、サンプルレートは「44.100kHz」、ビットデプスは「16Bit」に設定します。これはオーディオCDのフォーマットに合わせるということです。

  その他のチェックを入れる部分は何もチェックを入れません。

6 「書き出し」をクリックします(図

34)。

7 書き出しが済んだら「閉じる」をクリックしてウィンドウを閉じます(図35)。

8 書き出した場所を表示して、ファイルが作られているかどうか確認します(図36)。

9 Cubaseシリーズを終了させCDライティングソフトにオーディオファイルを読み込ませCDを作成します。

図 33

図 34

図 35

図 36