業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続...

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2013 No.443 ISSN 1346-8766 インタビュー[紀州食品株式会社 代表取締役会長 武井建登氏] 業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける ~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

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号秋秋2013 No.443

ISSN 1346-8766

発行 紀陽銀行 経営企画部広報・CSR推進室〒640-8656 和歌山市本町1-35

Tel.073-426-7133ホームページアドレス

http://www.kiyobank.co.jp/

地球環境に配慮した再生紙を使用しています。

[インタビュー]

[紀州食品株式会社 代表取締役会長 武井建登氏]

業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

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経済季報 2013秋号

2013 No.443 CONTENTS号秋秋

Interview

地域開発のうごき…………8

経済・産業動向…………11

経済指標…………14

長期気象予報…………17

税務署からのお知らせ…………18

紀陽銀行からのご案内…………19

芸術探訪-仏説宝星陀羅尼経本事品第二 和歌山県立博物館所蔵…………7Arts

Diary

Economic Survey

Statistics

Weather Forecast

Information

Information

インタビュー-業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける      ~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

[紀州食品株式会社 代表取締役会長 武井建登 氏]…………1

発行日:2013年10月18日発行責任者:中辻雅也編集スタッフ:黒川久生(紀陽リース・キャピタル㈱リサーチ事業部)      水本勝也・平谷和栄・近藤安優表紙写真:「生石高原」磯 秀樹 撮影

紀陽銀行からのご案内

 紀陽ホールディングスは、平成18年2月に紀陽銀行と旧和歌山銀行の経営統合をスムーズに進めていくことを目的に、両行の持株会社として設立しました。 これまで平成18年10月の両行の合併をはじめとする経営統合の推進や統合効果の早期実現に取り組んでまいりましたが、設立から6年以上が経過し、当初の目的もほぼ達成され、また、当行を取り巻く経営環境も大きく変化していることから、平成25年10月1日、連結子会社である紀陽銀行を存続会社として合併いたしました。 意志決定の迅速化や業務の効率化を図り、より健全かつ強固な財務基盤を確立し、円滑な金融機能の発揮によって地域経済の活性化に引き続き貢献してまいります。 皆さまには引き続き変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

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インタビュー

●紀州食品株式会社 代表取締役会長

武井 建登 氏

1936年 創立 季節工場としてみかん缶詰生産開始1941年 企業統合により和歌山県食糧品興業株式会社 笠田工場として食品製造1948年 再び紀州食品株式会社として発足1952年 堀口前会長経営を引継ぎ年間操業を開始1954年 保税工場として認定される1963年 JAS認定工場として指定される1967年 果実飲料缶詰製造拡大1979年 陳皮乾燥設備の開発1982年 優良申告法人の表敬を受ける1997年 丸みかん缶詰を開発2006年 ビン詰めライン増設2008年 工場改築、設備増設2012年 排水処理施設増設

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●紀州食品株式会社

本社・工場  和歌山県伊都郡かつらぎ町東渋田585事業内容   果実缶詰等製造、清涼飲料製造

沿  革

 地元・和歌山産フルーツを加工した商品で国内

トップシェアを守る一方で、独自の技術を活かし

て新商品を生み出し続ける紀州食品株式会社。今

回は、武井会長に、これまでの軌跡と今後の展開

についてお伺いしました。

< 聴き手は、紀陽銀行妙寺支店長 宮本 佳典 >

みかんの缶詰加工業者として設立

― まず、会社設立の経緯についてお聞かせくだ

さい。

武井 昭和 11 年当時、和歌山は日本一のみかん生

産県で、紀の川流域が県北部における大産地だったので、当社は地元有力者の出資と、横浜にあった食品会社の技術協力と出資を受けて、地元産みかんの缶詰加工を目的に設立されました。みかんの缶詰は国内では需要がほとんどなく、当時の先進国である英国を中心にした輸出が主体となっていました。当時、加工農産物の輸出は先端産業で、設立者は非常に先進的な考えを持っていたのだと思います。 その後、戦時中の統制経済を経て、戦後すぐの昭和 23 年に生産を再開しました。しかし 11 月から 3 月頃までしか作れないみかん缶詰だけでは労働力の分散が難しく、経営が成り立たなくなり、私の叔父である先代会長の堀口が会社を引き受け、

1経済季報 2013 秋号

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昭和 26 年に再出発しました。その際、年間操業できるように柱の一つとして手掛けることにしたのが、洋菓子に使うフルーツ、つまり製菓材料の加工です。それからも次々に商品を増やし、現在では飲料の缶詰や瓶詰、水ようかんやゼリー等のデザート類、和歌山県の特産品である梅や桃等の加工も行っています。 商品製造は、収穫期に合わせて 4 月から 5 月が八朔、6月から 8月は桃、9月から 10 月がぶどう、11 月以降がみかんをメインに製造することで、収穫期が限られる農産物の一次加工の問題点を解決し、経営が安定しました。 自然が相手なので、やはり年によって収穫量や品質に差が出ます。そのため、皮が厚かったり薄かったり、糖度が高かったり低かったり等、いろいろと問題が出てきます。いくら計画をたててもなかなかうまく計画通りには進みません。当社であれば設立当初からフルーツ加工を手掛けてきた豊富な経験を活かして、細部に渡る調整ができるので問題なく対応できますが、計画通りに進めなければならない大手企業には難しい仕事だと思います。

業務用に徹する

―  経営の特徴について教えてください。

武井 まず、業務用商品の製造に徹しています。 昭和 63 年頃までは、みかん缶詰はほとんどが輸出品だったので、業務用だけではなく、小売用の小型缶も作っていました。しかし、昭和 60 年のプラザ合意により極端な円高になり、輸出できなくなってしまい、国内向けへの販売切り替えを余儀なくされました。当社は業務用の製菓材料ではある程度の国内販売ルートを持っているという強みがありましたので、小売用マーケットより小さいニッチなマーケットである業務用マーケットでトップに、ニッチトップになろうと業務用の専門に進むことを決断しました。工場の生産設備も全て業務用に切り替えました。現在では、みかん缶詰の大型缶である 1号缶と 2号缶を合わせると、国内産みかん缶詰の 30% ぐらいのシェアになり、日本一です。みかん缶詰だけではなく桃、八朔、梅なども、業務用が主体になっています。

 また、製菓材料は全国の洋菓子店に、製菓材料問屋を通して販売しています。例えばドレンチェリーは、ケーキのデコレーション用の製菓材料ですが、当社が 70% のシェアを持ち日本一です。全国の洋菓子店で当社のドレンチェリーが使われています。

みかん缶詰

ドレンチェリーⓃ(旧天然色) ドレンチェリー(赤) ドレンチェリー(緑)

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 バターや砂糖、粉のように、たくさん使われるものは大企業が製造していますので、中小企業として大手ではできない商品として製菓材料のなかでも特殊な商品を生産しています。設立以来製造しているみかん缶詰もまた、この製菓材料の流通ルートで販売しています。 二つ目の特徴は、当社の頭文字を取った「KS」という自社ブランドで販売していることです。 自社ブランドを持たないと、中小企業は下請けをやらざるを得ず、元請けに左右される厳しい立場に追いやられてしまいます。自社ブランドを持てば、価格決定ができるようになります。ただ、フルーツの加工生産は収穫期にしかできませんが、在庫は一年間に販売する量を持っていなければならず、資金力が必要であるというデメリットもあります。しかし、シェアトップになると、プライスリーダーになることができ、当社の値段が指標になるという大きなメリットがあり、背伸びしながらも自社ブランドを育ててきました。 また、三つ目の特徴として、缶詰や製菓材料だけではなく、飲料やデザート等に及ぶ多品種な商品を開発し、多角経営を行っている点が挙げられます。 新商品の開発は非常に厳しく、利益を生むまでに相当なエネルギーが必要です。当社では、私が命名した「井戸掘り理論」でもって核となる商品の派生商品を開発しています。 井戸は長く使っていると、水が澱んできて味が悪くなりますが、さらに深く掘れば新しいおいしい水が湧いてきます。新商品開発では、当社の技術力や設備力を勘案したうえで、得意分野の延長線で商品開発をすれば一番効率がいいと思います。

― 「井戸掘り理論」から開発されたのが、「丸み

かん缶詰」や「紀州みかん果汁」といった商品と

いうことでしょうか。具体的に教えてください。

武井 農家では市場販売用に摘果をして大玉のみかんに育てるのですが、うまくいかずに小玉のみ

かんができることがあります。和歌山県はみかんの大産地ですから、小玉のみかんもある程度の量が集まります。そこで思いついたのが、みかん缶詰に使う脱皮という技術を応用し、皮が全てむけた状態の丸いみかんを缶詰にした「丸みかん缶詰」です。今のところ全国では当社だけの「オンリーワン」商品で、10 年ほど前から生産を始め、徐々に売上を伸ばし、今では非常によく伸びています。学校給食でも子どもたちが皮をむいて食べる手間が要らず、一年中食べられるということで採用されています。また、ゼリーや洋菓子の中に丸ごと使われたりもしています。

 当社でも、ゼリーの中に丸みかんを丸ごと 1個入れた新商品「紀の果(ジュレの詰め合わせ)」を販売しています。ジュレに加工しているフルーツは和歌山産で、丸みかんのほか白桃や梅など全て当社の業務用素材を使用しています。販路には、自社でジュレ製造の設備を持たない中堅の洋菓子

丸みかん缶詰

「紀の果(ジュレの詰め合わせ)」

3経済季報 2013 秋号

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インタビュー 業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

店によるOEM販売を考えています。現在、アンテナショップ等で取扱いを始めたテストマーケティングの段階で、受注が増えれば、本格的に設備を増設する予定です。 みかんジュース「紀州みかん果汁」も「丸みかん缶詰」と同様です。日本だけではなく世界においても一般的な搾汁方法は、みかんを皮のまま丸ごと押し潰して、果汁をバキュームで引っ張り出すというものですが、当社は独自の「チョッパーパルパー方式」を用い、皮を全てむいてから搾汁しています。手間は掛かりますが、皮の油成分が含まれず、果肉が多く入るので色も良く、コクのあるジュースができます。ジュースとしてだけではなく、コクがあるので日本酒をベースにした果実酒、リキュール製造の原料としても使われています。

 また、みかんを加工する際には全て皮をむくので、大量の皮が出るのですが、本来は産業廃棄物として費用を払って処分をしてもらいます。しかし、その皮を乾燥させると陳皮という七味唐辛子の原材料になり、長期間保存できる有価物になります。この当社の品質のよい陳皮は大手食品メーカーに採用していただき、販売しています。 当社独自の技術には、皮をむく技術や搾汁方法のほかに、低温殺菌技術があります。一般的に100℃以下の殺菌を低温殺菌と言いますが、他社よ

りもさらに低温で殺菌できる技術です。どんなフルーツも加熱するほど味が悪くなってしまうので、他社よりも味のよいジュースになります。最近では、委託加工も非常に増えてきています。高い技術力への信用が当社の強みだと思います。

核となる商品と新商品の開発

― では、業界動向などについてお聞かせくださ

い。

武井 みかん缶詰の業界は、非常に国際化・自由化の影響を受けています。まず、プラザ合意で極端な円高になって輸出から国内向けへの転向を余儀なくされ、転廃業をする企業が多く出ました。次に円高によって中国からみかん缶詰が輸入されるようになりました。 中国にも、宮本早生や宮川といった日本と同じ品種の温州みかんが栽培されています。戦後、和歌山県の農業試験場に中国から技術者が来て、栽培方法だけではなく、日本国内の市場分析を行い、苗木まで持ち帰り、中国でのみかんの栽培が進みました。日本の缶詰技術も中国に伝わると、原料も技術も日本と同等で低価格の缶詰が昭和 63 年頃から輸入されるようになりました。現在国内消費されているみかん缶詰は、全体量は以前とあまり変わっていないものの、85% は中国産になってしまいました。輸出の最盛期には和歌山県に 8社あった缶詰会社も、今残っているのは当社だけです。 安心安全の面から国内産の需要は 15%で安定していますが、そのなかで他社との競争に勝たなければなりません。こういった状況で、当社は国内産のうち大型缶では 30%のシェアを持っています。 当社が何故今日まで残れたかというと、みかん缶詰で生きていくという経営方針がはっきりし、やめようとは決して考えなかったからでしょう。それこそ荒波の中をかいくぐりながら、時には歩みを止めざるを得ないこともありましたが、前向

紀州みかん果汁

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インタビュー 業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

インタビュー 業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

きに新しい商品を開発していくことで、事業を維持・発展させてきました。

― 業界のトップとして常に追われる立場ですが、

今後の事業展開についてお聞かせください。

武井 当社は、全国的にトップシェアの商品をいくつか持っています。業界のトップであり続けるには大変な努力が必要です。最高レベルを求められるうえ、常に新しいものを産み出さなければならないという使命があります。 トップシェアを守っていくためには、業界のレベルより一段上の高品質なものを常に作っていかなければならず、技術力の向上が必要です。そのために連携している大学等からの人材を積極的に採用しています。 また、地元で長く商売をするには、取引先との信頼関係も非常に重要になります。例えば桃の場合、形が悪くて市場に出せないものはネクターに加工して販売していました。以前、ネクターの売

れ行きが悪くなった時には、他社は仕入れを中止しましたが、当社は桃果汁をリキュール用などに販売する工夫をして、全ての桃を仕入れ続けました。おかげさまで、今では収穫量が少ない時でも当社には量を確保してくれています。 高い技術力と地元取引先との信頼関係を軸に、今後は、時代の変化に対応した商品を常に考えなければならないと思っています。食品加工と違う

分野になると、資金もエネルギーも必要になるので、効率を考えると、やはり当社の得意とする分野の延長になります。和歌山県は「フルーツ王国」と称されるほどフルーツがあり、当社には技術力と販売力がありますので、みかんや桃に限らず地元フルーツを原料としたものの開発をして、地域の柱になるものを育てていきたいと思います。 ただ、課題もあります。現状では、利益が十分についてこない仕事も多いので、もっと改善できれば、まだまだ利益の確保ができるはずです。当社はその部分ではまだ過渡期なので、改善していきたいと思っています。

和歌山県の産地形成への一助に

― 会長の経営理念などについてお聞かせくださ

い。

武井 経営理念は 3つあります。「フルーツ王国・紀州の豊かな産物を活かし、郷土の誇りとなる食品メーカーとして貢献する」、「夢と希望と使命感を持って、時代を読む感性を磨き、技術力や研究開発力を強化し、常にワンランクアップをめざす」、「創意、工夫、報恩を信条として、お互いの個性、能力を認めあい、開かれた企業として進んでいく」というものです。 経営者は、夢や具体的な裏付けがある希望と、従業員の生活を守る使命を持ちつつ、会社が発展し、お客様から喜ばれるような企業にしていくことが一番大事だと思うので、この考え方を経営理念に反映させています。 また、食品を扱う会社ですから、安全安心な食品の生産が基本です。缶詰やジュースを作るときには水を多く使いますから、廃水処理施設を 2年前に増設し、大きな設備できっちり処理しています。廃水処理によってコストが下がったり生産性が上がるわけではありませんが、社会的責任を負う企業として、環境問題についても配慮していま

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す。 私個人としては、日本蜜柑缶詰工業組合の理事長を務めています。歴史のある組合で、日本のみかん缶詰をどう盛り立てていくか、知恵を出し合いながら活動しています。和歌山県の食品産業協議会の会長も務めていますので、地域貢献の一つとして、和歌山県の六次産業化への手助けをしたいと思っています。

― 最後に、会長の地元・和歌山への思いなどが

あればお聞かせください。

武井 和歌山県は「フルーツ王国」であることを活かせていないというもどかしさがあります。果実の加工では、梅は梅干や梅酒など大成功を収めています。当社でも「梅甘露煮」という商品を出しています。みかんも様々な会社がジュースや缶詰に加工・販売していますので、まずまず利用されていると言えます。しかし、それ以外のものは加工が非常に遅れています。 農産物をそのまま販売するだけではなく、加工することで多くの付加価値が生まれます。例えば、加工品の梱包業者や運送業者の方々の仕事が増えますし、地元の雇用も増えて、地元への波及効果はかなり大きいと思います。特定の人達だけが儲けるのではなく、和歌山県全体が潤うよう、和歌山県の特産品となるものを開発し、行政の協力も受けながら、全国ネットで販売するルートを開拓しなければなりません。全国で認知されるような産地形成をするためにはある程度の量が必要ですが、和歌山には全国生産 3位、4位といったフルーツがまだたくさんありますから、大きな産地形成の余地があります。すでに行政の方は活動されてはいますが、まだまだ生産者からの目線で考えてしまっているので、今後はもっと消費者目線で考えるといったことや、和歌山県は加工品が後発なので、他とは違った工夫を凝らす必要があるといったことを、私の経験を元にアドバイスさせていただいています。   

 現在、和歌山県で 5万トンほどの生産量がある柿を加工して特産品にしようという活動の旗振り役をしています。和歌山県も非常に力を入れてくれていますので、当社ではみかんの時期と重なるため柿の加工はできませんが、製造方法や規格などについてのアドバイスをしています。行政では足りない部分を専門家がアドバイスし、産地が育っていくようになればいいと思います。 農業を考えた場合に、農家のみなさんは流通を他人任せにしてしまっています。収益を増やそうとするならば、やはり自分たちで加工して付加価値をつけて、さらに販売のところでも付加価値をつける必要があります。近頃では「めっけもん広場」などの直売所が人気ですから、どんどん自分たちで販売するようになれば、新しい情報も手に入ります。そして、農家のみなさんにはできない加工があれば当社などを利用していただければ良いと思います。加工技術や業務用の販路など、いろいろなノウハウを持っていますので、当社も協力させていただき、一緒に地域が活性化するようにしていきたいと思います。

― 本日はご多忙ななか、長時間にわたり貴重な

お話を賜り、本当にありがとうございました。今

後ともますますのご発展を遂げられますよう、心

よりお祈り申し上げます。       (敬称略)

<参考資料>農産物産出額の品目別順位(和歌山県)

県内順位

平.21 平.22 平.23全国順位農産物

産出額農産物

産出額農産物

産出額億円 億円 億円

1 みかん 184 みかん 269 みかん 244 12 うめ 130 うめ 108 うめ 127 13 米 82 かき 84 かき 88 14 かき 72 米 78 米 85 425 もも 44 もも 46 もも 48 46 トマト 30 はっさく 36 はっさく 32 1

出典:農林水産省 近畿農政局(2013年2月)   和歌山農林水産統計−ポケット版−(抜粋)

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芸術 探訪

経済季報 2013秋号7

 平安時代後期に作られた代表的な装飾一切経の一つ、神護寺経に含まれる1巻である。神護寺経とは、鳥羽法皇(1103~56)の発願により、久安5年(1149)ごろに作られ、後白河法皇(1127~92)の手で京都・高雄の神護寺に奉納された紺紙金字一切経のことをいう。全巻にわたり、本紙には銀の界線をめぐらせ、1行17字で経文を金字で記し、また表紙には宝相華唐草文、見返しには釈迦説法図がそれぞれ金銀泥で描かれている。本来は5000巻余りが書写されていたようで、神護寺に現在2317巻所蔵され、重要文化財に指定されているが、一部が流出して各地に分蔵されている。本品もその一つであるが、巻首内題下に捺された「神護寺」という朱印は塗り消されている。 後白河法皇は、源氏の棟梁・源頼朝(1147~99)を後ろ盾とする神護寺の文覚(生没年不詳)の要請を受け入れ、神護寺再興のために紀伊国桛田荘(現在の伊都郡かつらぎ町西部にあった荘園)を寄進したりしているが、神護寺経もそのような流れの中で、寄進されたものである。 なお、同じ時代の同様の装飾一切経として、中尊寺経と荒川経が知られ、この2組の一切経は現在大半が高野山金剛峯寺に所蔵されている。

和歌山県立博物館  学芸課長 竹中康彦

平安時代後期和歌山県立博物館所蔵

仏説宝星陀羅尼経本事品第二ぶっ せつ ほう しょう だ  ら  に きょう ほん じ  ぼん だい に

とう りょう もん がく

かせだのしょう

ちゅうそん じ きょう  あら かわきょう

ほう そう げ から くさ もん しゃ か せっ ぽう ず きん ぎん でい

こん し きん じ

じん ご じ きょう

和歌山県立博物館Tel.073-436-8670〒640-8137 和歌山市吹上一丁目4番14号交通/JR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅からバス 「県庁前」下車、徒歩2分http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/

10月26日(土)~12月1日(日)の会期で、特別展「紀伊国桛田荘と文覚井」を開催しています。今回紹介した作品も、展示されています。

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方面 年 月 日 う     ご     き

西

大阪府内

方面 年 月 日 う     ご     き

地域開発のうごき地域開発の主なうごき 2013年6月~2013年8月

民間資金等を活用した公共施設の整備を促進する社会資本整備(PFI)の改正法案が成立し、官民が共同出資するインフラファンドが創設されることが明らかになった。関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)にも適用される見通し。

格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが、成田―関空便の開設を発表した。10月27日から1日2往復(4便)運航する。

新関西国際空港会社(新関空会社)が関西国際空港と伊丹空港の運営権売却(コンセッション)で、神戸空港を含めた一括売却を断念したことがわかった。建設費用の約2,000億円が負債として残る神戸空港を含めると、関西国際空港と伊丹空港の事業価値を損なうと判断した。

関西国際空港に建設を計画するLCC専用の第3ターミナルの供用開始時期が、当初予定していた15年度から16年度にずれ込む見通しが明らかになった。14年度に詳細設計を行い、15年度に着工する。

ロシアのヤクーツク航空が5年ぶりに関空―ウラジオストク(ロシア)間で国際チャーター便の運航を7月限定で再開した。

スターフライヤーが関空―福岡線を10月1日より就航することがわかった。同社の関西国際空港路線の新規就航は、羽田線以来6年ぶりとなる。

マレーシアのLCCエアアジアXは、関空―クアラルンプール線を11月25日から週4便を7便に増便し、毎日運航すると発表した。

新関空会社が、イスラム教徒の受け入れ体制を手厚くするため、関西国際空港に1カ所ある祈祷室を3カ所に増やし、空港内でイスラム教徒の戒律に従った「ハラル認証」の料理を提供することを明らかにした。祈祷室は14年3月までに工事を終わらせ、順次、運用を始める。

構想から20年、県が建設を進めてきた日高郡印南町高串の「切目川ダム」において、神事と定礎式が行われた。洪水調節と水道水源の確保、流水の正常な機能維持を目的とした多目的ダムで、14年度中の完成を目指す。

「那智勝浦道路湯川第二トンネル工事」(那智勝浦町湯川)を奥村組が、「奥瀞道路玉置口第一橋工事」(新宮市熊野川町玉置口)を川田・佐藤異工種共同企業体(JV)が落札した。

国土交通省が13年度新規事業として、湯浅御坊道路の有田-御坊インターチェンジ(IC)間19.4kmの4車線化を正式決定したことを受け、県は7月1日に有田振興局内に湯浅御坊高速事務所を設置することが明らかになった。また、同省は和歌山南ICに県内初のスマートICの設置とかつらぎパーキングエリア(PA)ICの建設を許可した。

白浜町の白浜温泉国際観光交流協議会は、台湾の礁渓温泉と姉妹温泉提携を結び、台湾において調印式を行った。県内の温泉地が海外と姉妹提携するのは初めてで、相互交流による温泉地振興を図る。

三重県紀宝町と新宮市を結ぶ国道42号紀宝バイパス(4.5km)のうち未開通だった紀宝町内の1.6km区間が開通し、開通式が行われた。72年度の事業開始から41年かけての全線開通となった。

県は和歌山大学キャンパス近くに県営の新たなインキュベーション施設を開設する検討を始めた。民間の既存建屋を借り受け、30室ほどの貸事務所と入居者の交流スペースを設置する。今秋には入居者を募集し、13年度内にオープン予定。現在、インキュベーション施設「わかやまビジネススクエア」(和歌山市一番丁)の新施設への13年度末の統合に向け、協議を進めている。

国の文化審議会が、有田川町清水の「あらぎ島」を中心とした「蘭島及び三田・清水の農山村景観」を国の重要文化的景観に選定するよう文部科学大臣に答申した。弧状に広がった河岸段丘に棚田が連なる風景は農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれており、正式に選定されれば県内初の重要文化的景観となる。

2013. 6. 5

2013. 6. 11

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13年分の路線価(1月1日現在)が公表され、和歌山県の標準宅地の下落率は4.4%と近畿2府4県で最大となり、県内7税務署の最高路線価はいずれも昨年より下落した。最高路線価格は、和歌山税務所管内の和歌山市友田町5丁目(JR和歌山駅前)で、1㎡あたり前年比5.3%減の36万円。

県伊都振興局は、国道480号「高野山道路」の1号トンネル(長さ71m)の貫通を発表した。同道路は15年4月に行われる「高野山開創1200年記念大法会」に向けて09年に建設を開始した4本のトンネルを持つ約4kmのバイパスで、2号トンネルは来春完成予定。

御坊署の新庁舎が現庁舎の南側に完成した。新庁舎は鉄筋コンクリート3階建て、現庁舎の2倍の広さがあり、今後、駐車場工事などが行われ、14年2月末ごろ全て完成予定。

県の観光客動態調査によると、12年の県内主要観光地での観光客数は前年比5.6%増の約2,916万人だったことがわかった。11年9月に発生した台風12号による豪雨災害前の10年と比較しても、8月以降は被災前の水準に回復した。

和歌山市新雑賀町で、市内2軒目となる大衆劇場「吉宗劇場」のこけら落としが行われた。空きビル状態だった7階建てビルの2階と3階部分を吹き抜けにして設置された。同ビルには喫茶レストラン、ボクシング格闘技ジム、ディスコがオープン予定。

那智勝浦町立温泉病院の移転建て替えにおいて、県が公表した南海トラフ巨大地震に対する津波浸水想定を受けて、建設予定地を最大3m程度嵩上げし、7.5mと9mの2段式の敷地を造成し、海抜9mに新病院を建設することが明らかになった。14年春頃に実施設計をまとめ、15年度の着工、17年度中の開院予定。

JR紀勢本線湯浅駅の北側にある湯浅町庁舎の移転・建て替えについて、県が公表した南海トラフ巨大地震による津波浸水想定を受け、国道42号の東側、海抜20m以上の高台に移転することが決まった。14年春に着工、15年春の完成予定。

白浜町の湯崎漁港整備事業の一つである漁業振興施設「フィッシャーマンズワーフ白浜」が完成し、オープンした。1階には農林水産物の直売店、スキューバダイビングや漁船クルージングなどで使用する海洋体験室、2階には2つのレストラン、屋上には夏季限定ビアガーデンがあり、8月末には足湯が、9月末には公衆トイレが完成する。

東南アジア諸国連合観光連盟(ASEANTA)の国際会議が白浜町で開催された。ASEANTAは東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10ヵ国の観光関連団体で構成され、年に数回開いている国際会議を、今年は日本とASEANの友好協力40周年となることから日本で開催することを希望し、県が招致した。

和歌山市が、深山、加太、日野にまたがる関西国際空港関連土砂採取事業跡地358,000㎡に、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を誘致すると発表した。貸付期間は約22年(売電期間20年)。発電量は約20MWを見込む。

老朽・狭あい化が進む和歌山市冬野の県消防学校について、防災ヘリポートを備える広域防災拠点に近い同市北西部の丘陵地「コスモパーク加太」へ移転し、高度かつ専門的な教育訓練に対応した学校施設を整備する。14年度に着工し、15年度中に完成、16年度開校予定。

産業廃棄物処理の大栄環境(兵庫県神戸市)が、和泉市平井町に関西の民間企業では初の管理型最終処分場跡地を利用したメガソーラー施設「DINS(ディンズ)メガソーラー」の建設に着工した。発電量は年間256万kWh。

堺市南区で大和ハウス工業が開発中の環境配慮型の分譲住宅団地「スマ・エコタウン晴美台」のまちびらき式が開かれた。全戸に太陽光発電システムや蓄電池を備え、街全体でエネルギー消費が関西発の実質ゼロとなる。

あらぎじま

8経済季報 2013 秋号

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方面 年 月 日 う     ご     き

西

大阪府内

方面 年 月 日 う     ご     き

地域開発のうごき地域開発の主なうごき 2013年6月~2013年8月

民間資金等を活用した公共施設の整備を促進する社会資本整備(PFI)の改正法案が成立し、官民が共同出資するインフラファンドが創設されることが明らかになった。関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)にも適用される見通し。

格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが、成田―関空便の開設を発表した。10月27日から1日2往復(4便)運航する。

新関西国際空港会社(新関空会社)が関西国際空港と伊丹空港の運営権売却(コンセッション)で、神戸空港を含めた一括売却を断念したことがわかった。建設費用の約2,000億円が負債として残る神戸空港を含めると、関西国際空港と伊丹空港の事業価値を損なうと判断した。

関西国際空港に建設を計画するLCC専用の第3ターミナルの供用開始時期が、当初予定していた15年度から16年度にずれ込む見通しが明らかになった。14年度に詳細設計を行い、15年度に着工する。

ロシアのヤクーツク航空が5年ぶりに関空―ウラジオストク(ロシア)間で国際チャーター便の運航を7月限定で再開した。

スターフライヤーが関空―福岡線を10月1日より就航することがわかった。同社の関西国際空港路線の新規就航は、羽田線以来6年ぶりとなる。

マレーシアのLCCエアアジアXは、関空―クアラルンプール線を11月25日から週4便を7便に増便し、毎日運航すると発表した。

新関空会社が、イスラム教徒の受け入れ体制を手厚くするため、関西国際空港に1カ所ある祈祷室を3カ所に増やし、空港内でイスラム教徒の戒律に従った「ハラル認証」の料理を提供することを明らかにした。祈祷室は14年3月までに工事を終わらせ、順次、運用を始める。

構想から20年、県が建設を進めてきた日高郡印南町高串の「切目川ダム」において、神事と定礎式が行われた。洪水調節と水道水源の確保、流水の正常な機能維持を目的とした多目的ダムで、14年度中の完成を目指す。

「那智勝浦道路湯川第二トンネル工事」(那智勝浦町湯川)を奥村組が、「奥瀞道路玉置口第一橋工事」(新宮市熊野川町玉置口)を川田・佐藤異工種共同企業体(JV)が落札した。

国土交通省が13年度新規事業として、湯浅御坊道路の有田-御坊インターチェンジ(IC)間19.4kmの4車線化を正式決定したことを受け、県は7月1日に有田振興局内に湯浅御坊高速事務所を設置することが明らかになった。また、同省は和歌山南ICに県内初のスマートICの設置とかつらぎパーキングエリア(PA)ICの建設を許可した。

白浜町の白浜温泉国際観光交流協議会は、台湾の礁渓温泉と姉妹温泉提携を結び、台湾において調印式を行った。県内の温泉地が海外と姉妹提携するのは初めてで、相互交流による温泉地振興を図る。

三重県紀宝町と新宮市を結ぶ国道42号紀宝バイパス(4.5km)のうち未開通だった紀宝町内の1.6km区間が開通し、開通式が行われた。72年度の事業開始から41年かけての全線開通となった。

県は和歌山大学キャンパス近くに県営の新たなインキュベーション施設を開設する検討を始めた。民間の既存建屋を借り受け、30室ほどの貸事務所と入居者の交流スペースを設置する。今秋には入居者を募集し、13年度内にオープン予定。現在、インキュベーション施設「わかやまビジネススクエア」(和歌山市一番丁)の新施設への13年度末の統合に向け、協議を進めている。

国の文化審議会が、有田川町清水の「あらぎ島」を中心とした「蘭島及び三田・清水の農山村景観」を国の重要文化的景観に選定するよう文部科学大臣に答申した。弧状に広がった河岸段丘に棚田が連なる風景は農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれており、正式に選定されれば県内初の重要文化的景観となる。

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13年分の路線価(1月1日現在)が公表され、和歌山県の標準宅地の下落率は4.4%と近畿2府4県で最大となり、県内7税務署の最高路線価はいずれも昨年より下落した。最高路線価格は、和歌山税務所管内の和歌山市友田町5丁目(JR和歌山駅前)で、1㎡あたり前年比5.3%減の36万円。

県伊都振興局は、国道480号「高野山道路」の1号トンネル(長さ71m)の貫通を発表した。同道路は15年4月に行われる「高野山開創1200年記念大法会」に向けて09年に建設を開始した4本のトンネルを持つ約4kmのバイパスで、2号トンネルは来春完成予定。

御坊署の新庁舎が現庁舎の南側に完成した。新庁舎は鉄筋コンクリート3階建て、現庁舎の2倍の広さがあり、今後、駐車場工事などが行われ、14年2月末ごろ全て完成予定。

県の観光客動態調査によると、12年の県内主要観光地での観光客数は前年比5.6%増の約2,916万人だったことがわかった。11年9月に発生した台風12号による豪雨災害前の10年と比較しても、8月以降は被災前の水準に回復した。

和歌山市新雑賀町で、市内2軒目となる大衆劇場「吉宗劇場」のこけら落としが行われた。空きビル状態だった7階建てビルの2階と3階部分を吹き抜けにして設置された。同ビルには喫茶レストラン、ボクシング格闘技ジム、ディスコがオープン予定。

那智勝浦町立温泉病院の移転建て替えにおいて、県が公表した南海トラフ巨大地震に対する津波浸水想定を受けて、建設予定地を最大3m程度嵩上げし、7.5mと9mの2段式の敷地を造成し、海抜9mに新病院を建設することが明らかになった。14年春頃に実施設計をまとめ、15年度の着工、17年度中の開院予定。

JR紀勢本線湯浅駅の北側にある湯浅町庁舎の移転・建て替えについて、県が公表した南海トラフ巨大地震による津波浸水想定を受け、国道42号の東側、海抜20m以上の高台に移転することが決まった。14年春に着工、15年春の完成予定。

白浜町の湯崎漁港整備事業の一つである漁業振興施設「フィッシャーマンズワーフ白浜」が完成し、オープンした。1階には農林水産物の直売店、スキューバダイビングや漁船クルージングなどで使用する海洋体験室、2階には2つのレストラン、屋上には夏季限定ビアガーデンがあり、8月末には足湯が、9月末には公衆トイレが完成する。

東南アジア諸国連合観光連盟(ASEANTA)の国際会議が白浜町で開催された。ASEANTAは東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10ヵ国の観光関連団体で構成され、年に数回開いている国際会議を、今年は日本とASEANの友好協力40周年となることから日本で開催することを希望し、県が招致した。

和歌山市が、深山、加太、日野にまたがる関西国際空港関連土砂採取事業跡地358,000㎡に、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を誘致すると発表した。貸付期間は約22年(売電期間20年)。発電量は約20MWを見込む。

老朽・狭あい化が進む和歌山市冬野の県消防学校について、防災ヘリポートを備える広域防災拠点に近い同市北西部の丘陵地「コスモパーク加太」へ移転し、高度かつ専門的な教育訓練に対応した学校施設を整備する。14年度に着工し、15年度中に完成、16年度開校予定。

産業廃棄物処理の大栄環境(兵庫県神戸市)が、和泉市平井町に関西の民間企業では初の管理型最終処分場跡地を利用したメガソーラー施設「DINS(ディンズ)メガソーラー」の建設に着工した。発電量は年間256万kWh。

堺市南区で大和ハウス工業が開発中の環境配慮型の分譲住宅団地「スマ・エコタウン晴美台」のまちびらき式が開かれた。全戸に太陽光発電システムや蓄電池を備え、街全体でエネルギー消費が関西発の実質ゼロとなる。

あらぎじま

9経済季報 2013 秋号

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地域開発のうごき地域開発の主なうごき 2013年6月~2013年8月

方面 年 月 日 う     ご     き

国立循環器病研究センター(吹田市藤白台)の移転予定地がJR岸辺駅北交通広場に隣接する吹田操車場跡地「東部拠点」に決定した。新施設は地下1階地上13階建て免震構造で、550床の病院と研究所・研究開発基盤センターで構成される。15年度に着工し、18年度オープン予定。

76年から約40年にわたった阿倍野再開発事業のランドマークであり、高さ日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が完成し、入居する近鉄百貨店の新本店が先行開業した。14年春にはビル全体が開業する。

八尾市やJRが11年に着手したJR八尾駅周辺整備事業において、同駅新駅舎が完成し、記念イベントが開かれた。新駅舎の南北の出入り口により、市街地の南北分断が解消される。7月6日始発から利用開始。14年中に駅西側の渋川踏切の改良や駅南口前の広場整備が完了する。

関西国際空港対岸のりんくうタウンに、カジノや劇場、ショッピングセンターなどを兼ね備えた「統合型リゾート(IR)」を誘致する活動を本格化させるため、泉佐野市は部長級2人を含む8人を「統合型観光リゾート誘致担当」に就任させた。りんくうタウン周辺の事業所などを対象にした市のアンケートでは「条件つき」も含めると8割近くがカジノの誘致賛成の意向を示している。

13年分の路線価(1月1日現在)が公表され、税務署別最高路線価上昇率の全国ベスト3を大阪市内の3地点が占めた。1位は「あべのハルカス」周辺の阿倍野、2位が「グランフロント大阪」のあるJR大阪駅北側の「うめきた」付近、阿倍野に隣接する天王寺が3位となった。

堺市は、14年1月から始まる南海本線石津川駅―高石市境の高架化事業を受け、国登録有形文化財である現在の浜寺公園駅と諏訪ノ森駅西駅舎を活かした新駅舎の駅前広場などの景観デザインのコンペを実施すると発表した。

13年2月末に完成した地上22階建ての「ダイビル本館」(大阪市北区中之島)の1階にダイビルの歴史に触れることができる「ダイビルサロン“1923”」が完成し、グランドオープンした。1、2階の商業スペースには11店舗が出店する。

北大阪急行電鉄千里中央駅(豊中市新千里東町)を中心とする千里中央地区において、85年と94年に将来構想を策定、03年には「千里中央地区再整備ビジョン」をとりまとめ整備を進めてきたが、いまだ再整備が行われていない施設の更新を計画的に促進するため計画期間10年の新ビジョンを策定することになり、活性化ビジョン策定業務を市浦ハウジング&プランニングに委託することがわかった。

大阪市北区の「うめきた2期開発」において、防災機能を備えた大規模な緑地の確保を前提に、民間企業との対話を経て開発事業者を決定する2段階方式を採用していることから、対話参加者を選ぶ提案募集を行う実行委員会が設置された。9月末に募集手続を開始し、14年3月に複数企業を選定、15年度内に事業コンペを行う。

三井不動産が万博記念公園(吹田市)内のエキスポランド跡地に開業する娯楽・商業複合施設について、高さ約130m、国内最大の観覧車や水族館、スポーツ施設、アニメーションをテーマにした施設、複合映画館(シネコン)などを設けることが明らかになった。

12月に供用開始予定の阪神高速4号湾岸線「三宝IC(仮称)」の隣接地に、三井不動産が関西で初めて手がける大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク堺(MFLP)」(堺市)の建設が着工された。地上5階建て、複数のテナント企業が入居する「マルチテナント型」施設となり、屋上には出力2MWのメガソーラーを設置する。14年9月完成予定。

阪堺電気軌道の路面電車・阪堺線で、関西初となる低床式車両(LRV)の「堺トラム」が運転を開始した。我孫子道―浜寺駅前間で1日5往復。14年春までに天王寺駅前まで運行を延ばす予定。

港を中心とした地域振興を促進する国土交通省の「みなとオアシス」として、岬町の深日港から淡輪港を結ぶ海岸沿いが府内で初めて仮登録され、仮登録証が交付された。全国では80ヵ所目。

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10経済季報 2013 秋号

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経済・産業動向

景気は、緩やかに回復しつつある。・輸出は、このところ持ち直しの動きが緩やかになっている。生産は、緩やかに増加している。・企業収益は、大企業を中心に改善している。設備投資は、非製造業を中心に持ち直しの動きがみら れる。・企業の業況判断は、改善している。・雇用情勢は、改善している。・個人消費は、持ち直し傾向にある。・物価の動向を総合してみると、デフレ状況ではなくなりつつある。先行きについては、輸出が持ち直し、各種政策の効果が発現するなかで、家計所得や投資の増加傾向が続き、景気回復の動きが確かなものとなることが期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。 

<内閣府「月例経済報告」平成25年9月13日>

■日本経済

持ち直しの兆しが垣間みられる。需要面では、新車登録台数(8月)が4か月連続で前年同月比減少となり、大型小売店販売額(7月)は全店ベースで前年同月比10か月連続で減少し、既存店ベースでも同2か月ぶりに減少となるなど、個人消費には弱含みの動きがみられる。新設住宅着工戸数(8月)は2か月ぶりに前年同月比減少となった。公共投資をみると、台風12号被害の復興需要等がみられる公共工事請負金額(8月)は4か月連続で前年同月比増加となった。生産面では、底入れの兆しがみられた鉱工業生産指数(7月)は前月比3か月ぶりに下降となったが、原指数の前年同月比は5か月連続でプラスとなった。雇用情勢では、有効求人倍率(8月)は前月比4か月ぶりに下降となり、5か月連続で全国水準を下回った。景気動向指数(5月)の一致指数が3か月連続で景気判断の分かれ目となる50%を下回り、個人消費などにも弱めの動きがみられるなか、企業景況感には一部で低下がみられるものの総じて改善基調がみられ、生産や投資関連の指標を中心に持ち直し傾向となるなど、和歌山県経済は持ち直しの兆しが垣間みられる。                                (担当:黒川)

■和歌山県経済

持ち直しの動きがみられる。需要面では、新車登録台数(8月)は3か月連続で前年同月比減少となり、大型小売店販売額(7月)は既存店ベースでは前年同月比3か月ぶりに減少したものの、全店ベースでは同5か月連続で増加となるなど個人消費には持ち直しの兆しがみられる。新設住宅着工戸数(8月)は4か月ぶりに前年同月比減少となったが、泉州地域では7か月連続で前年同月比増加となった。公共投資をみると、公共工事請負金額(8月)は、5か月連続で前年同月比増加となった。生産動向をみると、鉱工業生産指数(7月)は、前月比2か月ぶりに上昇、原指数の前年同月比も14か月ぶりにプラスとなり、雇用情勢では、有効求人倍率(8月)は前月比10か月連続で上昇の0.98倍となり、7か月連続で全国水準を上回るなど、大阪府経済は持ち直しの動きがみられる。

(担当:黒川)

■大阪府経済

1.日本経済・地域経済の概況

11経済季報 2013 秋号

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2.グラフで見た地域経済

■鉱工業生産指数(季節調整済)

130

120

110

100

90

80

70

60

■大型小売店販売額(既存店ベース) 前年同月比

12

10

8

6

4

2

0

-2

-4

-6

-8

-10

(%)

■新車登録台数 前年同月比

60

50

40

30

20

10

0

-10

-20

-30

-40

(%)

大阪

全国

和歌山

大阪

全国

全国

大阪

〈全国:2010年平均=100 和歌山・大阪:2005年平均=100〉 <和歌山県> 3か月ぶりに前月比下降

 7月の鉱工業生産指数(平成17年=100、季調済)は、前月比3か月ぶりに下降の103.8となったが、原指数の前年同月比は5か月連続でプラスとなった。一般機械工業、電気機械工業、窯業・土石製品工業、食料品工業、非鉄金属製品工業など9業種が上昇、金属製品工業、化学工業、鉄鋼業、石油・石炭製品工業、繊維工業など6業種が低下した。

<大阪府>

2か月ぶりに前月比上昇

 7月の鉱工業生産指数は、80.0と2か月ぶりに前月比上昇となり、原指数の前年同月比も14か月ぶりにプラスとなった。

<和歌山県>

2か月ぶりに前年同月比減少

 大型小売店販売額(7月)は、全店ベースでは前年同月比1.8%減と10か月連続で減少し、既存店ベースでも前年同月比1.6%減と2か月ぶりに減少となった。

<大阪府>

3か月ぶりに前年同月比減少 

 大型小売店販売額(7月)は、全店ベースでは前年同月比0.9%増と5か月連続で増加したが、既存店ベースでは前年同月比0.1%減と3か月ぶりに減少となった。

<和歌山県>

4か月連続で前年同月比減少

 新車登録台数(8月)は、前年同月比10.1%減と4か月連続で前年同月を下回ることとなった。

<大阪府>

3か月連続で前年同月比減少

 新車登録台数(8月)は、前年同月比2.6%減と3か月連続で減少となった。

経済・産業動向

和歌山

2 4 65 77 8 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

和歌山

<和歌山県>

2か月ぶりに前年同月比減少

 新設住宅着工戸数(8月)は、前年同月比11.6%減と2か月ぶりに減少となった。 

<大阪府>

4か月ぶりに前年同月比減少

 新設住宅着工戸数(8月)は、前年同月比9.6%減と4か月ぶりに減少となった。

<和歌山県>

4か月連続で前年同月比増加

 台風12号被害の復興需要等がみられた公共工事請負金額(8月)は、前年同月比8.7%増と4か月連続で増加となった。 

<大阪府>

5か月連続で前年同月比増加

 公共工事請負金額(8月)は、前年同月比19.8%増と5か月連続で増加となった。

<和歌山県>

前月比4か月ぶりに下降

 8月の有効求人倍率(季調済)は前月比4か月ぶりに下降の0.88倍となり、全国水準を5か月連続で下回った。

<大阪府>

前月比10か月連続で上昇

 有効求人倍率(8月)は前月比10か月連続で上昇の0.98倍となり、7か月連続で全国水準を上回った。

和歌山

大阪

180

160

140

120

100

80

60

40

20

0

-20

-40

-60

-80

(%)

120

100

80

60

40

20

0

-20

-40

-60

(%)

和歌山

大阪

全国

大阪

■公共工事請負金額 前年同月比

■新設住宅着工戸数 前年同月比

■有効求人倍率(季節調整済)(倍)1.15

1.10

1.05

1.00

0.95

0.90

0.85

0.80

0.75

0.70

0.65

0.60

全国

全国

和歌山

12経済季報 2013 秋号

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2.グラフで見た地域経済

■鉱工業生産指数(季節調整済)

130

120

110

100

90

80

70

60

■大型小売店販売額(既存店ベース) 前年同月比

12

10

8

6

4

2

0

-2

-4

-6

-8

-10

(%)

■新車登録台数 前年同月比

60

50

40

30

20

10

0

-10

-20

-30

-40

(%)

大阪

全国

和歌山

大阪

全国

全国

大阪

〈全国:2010年平均=100 和歌山・大阪:2005年平均=100〉 <和歌山県> 3か月ぶりに前月比下降

 7月の鉱工業生産指数(平成17年=100、季調済)は、前月比3か月ぶりに下降の103.8となったが、原指数の前年同月比は5か月連続でプラスとなった。一般機械工業、電気機械工業、窯業・土石製品工業、食料品工業、非鉄金属製品工業など9業種が上昇、金属製品工業、化学工業、鉄鋼業、石油・石炭製品工業、繊維工業など6業種が低下した。

<大阪府>

2か月ぶりに前月比上昇

 7月の鉱工業生産指数は、80.0と2か月ぶりに前月比上昇となり、原指数の前年同月比も14か月ぶりにプラスとなった。

<和歌山県>

2か月ぶりに前年同月比減少

 大型小売店販売額(7月)は、全店ベースでは前年同月比1.8%減と10か月連続で減少し、既存店ベースでも前年同月比1.6%減と2か月ぶりに減少となった。

<大阪府>

3か月ぶりに前年同月比減少 

 大型小売店販売額(7月)は、全店ベースでは前年同月比0.9%増と5か月連続で増加したが、既存店ベースでは前年同月比0.1%減と3か月ぶりに減少となった。

<和歌山県>

4か月連続で前年同月比減少

 新車登録台数(8月)は、前年同月比10.1%減と4か月連続で前年同月を下回ることとなった。

<大阪府>

3か月連続で前年同月比減少

 新車登録台数(8月)は、前年同月比2.6%減と3か月連続で減少となった。

経済・産業動向

和歌山

2 4 65 77 8 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

2 4 65 7 88 9 10 11211 32012年 2013年

和歌山

<和歌山県>

2か月ぶりに前年同月比減少

 新設住宅着工戸数(8月)は、前年同月比11.6%減と2か月ぶりに減少となった。 

<大阪府>

4か月ぶりに前年同月比減少

 新設住宅着工戸数(8月)は、前年同月比9.6%減と4か月ぶりに減少となった。

<和歌山県>

4か月連続で前年同月比増加

 台風12号被害の復興需要等がみられた公共工事請負金額(8月)は、前年同月比8.7%増と4か月連続で増加となった。 

<大阪府>

5か月連続で前年同月比増加

 公共工事請負金額(8月)は、前年同月比19.8%増と5か月連続で増加となった。

<和歌山県>

前月比4か月ぶりに下降

 8月の有効求人倍率(季調済)は前月比4か月ぶりに下降の0.88倍となり、全国水準を5か月連続で下回った。

<大阪府>

前月比10か月連続で上昇

 有効求人倍率(8月)は前月比10か月連続で上昇の0.98倍となり、7か月連続で全国水準を上回った。

和歌山

大阪

180

160

140

120

100

80

60

40

20

0

-20

-40

-60

-80

(%)

120

100

80

60

40

20

0

-20

-40

-60

(%)

和歌山

大阪

全国

大阪

■公共工事請負金額 前年同月比

■新設住宅着工戸数 前年同月比

■有効求人倍率(季節調整済)(倍)1.15

1.10

1.05

1.00

0.95

0.90

0.85

0.80

0.75

0.70

0.65

0.60

全国

全国

和歌山

13経済季報 2013 秋号

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経済指標経済指標

14経済季報 2013 秋号

年 月

新  車  登  録  台  数 国内企業物価指数<2010年平均=100> 消 費 者 物 価 指 数 <2010年平均=100>

全国(千台) 和歌山(台) 大阪(台) 全 国 全 国 和歌山市 大阪市前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%)

調査機関 ㈳ 日 本 自 動 車 販 売 協 会 連 合 会 日 本 銀 行 総 務 省 和歌山県統計課 大阪府統計課

年 月

電灯電力使用量実績(百万kWh) 業務用都市ガス使用量実績(千㎥)(注3) 大型小売店販売額(百万円)

和歌山(注1)

南大阪(注2) 和歌山 泉州地域

(注4) 全 国 和歌山 大 阪前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%)

全店 既存店 全店 既存店 全店 既存店

調査機関 関西電力㈱和歌山支店

関西電力㈱大阪南支店 大阪ガス㈱リビング事業部 経  済  産  業  省

年 月

鉱 工 業 生 産 指 数 ( 季 節 調 整 済 )<全国:2010年平均=100 和歌山・大阪:2005年平均=100> 粗鋼生産量(千トン)

全 国 和歌山 大 阪 和歌山前月比(%) 前年比(%) 前月比(%) 前年比(%) 鉄 鋼 機 械 化 学 繊 維 前月比(%) 前年比(%) 前年比(%)

調査機関 経 済 産 業 省 和   歌   山   県   統   計   課 大阪府統計課 住友金属工業㈱和歌山製鉄所

(注)1. 三重県熊野市、南牟婁郡を含む 2. 大阪市中央区(一部を除く)より以南の地域 3. 商業用、公共用、医療用および工業用の合計 4. 堺市以南の15市5町合計

2011年 97.2 -2.8 107.1 5.3 100.5 144.0 109.1 84.9 84.7 2.0 4,747 5.5 2012年 97.8 0.6 98.9 -7.7 95.1 120.0 105.3 71.2 79.9 -5.7 4,189 -11.8

2012 . 8 96.1 -1.4 -4.1 98.5 -0.9 -9.8 101.7 115.0 101.6 71.0 76.6 0.0 -10.1 360 -6.4 9 94.0 -2.2 -7.6 97.6 -0.9 -7.6 94.1 116.1 108.1 74.1 76.8 0.3 -7.3 350 -11.6 10 94.3 0.3 -4.7 96.7 -0.9 -6.7 85.1 117.1 109.8 73.8 80.4 4.7 -0.5 330 -18.6 11 93.4 -1.0 -5.5 96.0 -0.7 -6.5 83.2 127.6 109.9 64.6 77.7 -3.4 -5.6 308 -19.7 12 94.7 1.4 -7.6 93.1 -3.0 -6.4 78.2 144.0 100.1 53.4 79.1 1.8 -6.2 320 -16.0 2 013 . 1 94.1 -0.6 -6.0 100.4 7.8 -2.1 84.8 163.4 115.0 62.8 76.2 -3.7 -9.1 357 -2.6 2 94.9 0.9 -10.1 103.8 3.4 -1.6 95.8 134.9 113.4 75.9 76.8 0.8 -8.1 338 -4.9 3 95.0 0.1 -7.2 103.6 -0.2 0.7 91.7 133.2 121.2 81.3 77.5 0.9 -5.6 381 -0.4 4 95.9 0.9 -3.4 102.1 -1.4 1.6 97.3 123.6 116.9 84.3 78.6 1.4 -1.6 372 8.3 5 97.7 1.9 -1.1 103.5 1.4 8.2 96.7 130.2 115.6 86.5 79.3 0.9 -1.0 400 11.1 6 94.7 -3.1 -4.6 110.9 7.1 11.5 108.4 129.6 115.6 82.1 78.3 -1.3 -4.2 389 9.8 7 97.9 3.4 1.8 103.8 -6.4 4.4 105.4 132.8 108.8 73.6 80.0 2.2 5.6 387 8.5 8 97.2 -0.7 -0.2 394 9.3

2011年 3,264 -3.5 11,185 -3.4 216,061 -0.8 945,830 2.6 19,593,279 -0.9 -1.8 127,388 1.5 0.0 1,697,660 1.2 -1.1 2012年 3,202 -1.9 10,964 -2.0 211,638 -2.0 954,690 0.9 19,591,627 -0.8 -0.8 128,210 0.6 -3.2 1,698,720 0.1 -0.8

2012 . 8 297 7.2 1,132 8.8 16,495 -6.3 83,503 -2.3 1,556,487 -0.0 -0.9 11,123 1.6 -3.9 130,392 -0.2 -0.7 9 276 -4.4 1,035 -3.4 17,252 -6.3 85,714 6.0 1,470,041 -0.2 -1.1 9,723 0.3 -5.3 126,202 -0.9 -1.1 10 207 -11.3 721 -10.3 18,561 -3.5 72,363 -5.2 1,567,204 -2.4 -3.2 10,301 -0.9 -3.2 135,227 -2.3 -2.4 11 229 5.8 757 5.1 17,555 0.8 62,245 -0.3 1,662,956 1.6 0.8 10,622 -1.3 -1.3 149,715 3.9 3.8 12 281 11.6 938 12.1 16,585 -3.3 82,564 16.9 2,104,841 0.7 0.1 12,407 -0.8 -0.8 192,893 2.4 2.6 2 013 . 1 365 2.9 1,216 4.8 15,306 -11.4 86,389 7.1 1,687,204 -2.9 -3.5 12,300 -0.7 -0.7 146,889 -0.5 -0.4 2 305 -3.4 1,029 -3.0 17,240 -6.0 78,234 -5.3 1,423,905 -2.9 -3.7 9,587 -3.5 -4.0 124,855 -1.2 -0.6 3 275 -10.8 920 -11.5 17,815 -5.2 85,277 -1.4 1,659,818 3.5 2.5 9,917 -1.2 -1.5 144,986 6.4 5.6 4 241 -11.8 793 -12.3 17,423 1.9 81,033 1.8 1,550,815 -1.0 -2.3 9,966 -2.7 -2.5 133,477 0.3 -0.3 5 254 5.2 826 4.7 15,817 -8.3 77,056 1.0 1,588,902 0.9 -0.4 10,009 -2.8 -2.6 137,844 2.8 1.8 6 195 -0.1 664 2.1 15,684 -10.1 76,966 -3.0 1,638,477 4.5 3.5 10,192 -0.2 0.1 145,480 9.4 8.0 7 220 -1.3 794 2.0 18,789 -1.0 86,821 4.2 1,712,716 -0.7 -1.6 10,722 -1.8 -1.6 155,205 0.9 -0.1 8 312 5.0 1,162 2.7 16,171 -2.0 81,234 -2.7

2011年 2,689 -16.7 18,572 -20.1 159,571 -16.0 101.5 1.5 99.7 -0.3 99.7 -0.3 99.5 -0.5 2012年 3,390 26.1 23,763 28.0 194,153 21.7 100.6 -0.9 99.7 0.0 99.6 -0.1 99.5 0.0

2012 . 9 288 -8.1 2,044 -3.4 17,398 -9.5 100.4 -1.5 99.6 -0.3 99.9 0.1 99.4 -0.3 10 226 -9.0 1,524 -16.9 12,845 -11.2 100.0 -1.1 99.6 -0.4 99.9 0.0 99.5 -0.6 11 244 -3.3 1,720 -2.0 14,148 -4.9 99.9 -1.1 99.2 -0.2 99.4 -0.2 99.2 -0.4 12 214 -3.4 1,482 -8.2 13,212 0.8 100.3 -0.7 99.3 -0.1 98.9 -0.8 99.1 -0.5 2 0 13 . 1 229 -12.9 1,614 -12.9 13,244 -10.0 100.5 -0.4 99.3 -0.3 98.9 -0.3 99.0 -0.7 2 292 -12.2 2,063 -14.4 17,421 -12.4 101.0 -0.1 99.2 -0.6 98.9 -0.4 98.6 -1.1 3 420 -15.6 2,912 -16.4 22,651 -17.9 101.1 -0.5 99.4 -0.9 98.9 -0.8 98.8 -1.2 4 213 2.0 1,543 4.3 12,909 9.7 101.5 0.1 99.7 -0.7 99.1 -0.8 99.0 -1.1 5 219 -7.3 1,447 -9.3 13,210 0.7 101.5 0.5 99.8 -0.3 100.0 0.1 99.6 -0.2 6 267 -15.8 1,808 -21.3 15,520 -12.0 101.6 1.2 99.8 0.2 100.1 0.5 99.7 0.2 7 284 -13.5 1,715 -25.7 16,090 -11.9 102.2 2.3 100.0 0.7 100.1 0.8 99.9 0.7 8 217 -6.4 1,406 -10.1 13,209 -2.6 102.5 2.4 100.3 0.9 100.6 0.6 100.1 0.8 9 342 18.7 100.4 1.0

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経済指標経済指標

15経済季報 2013 秋号

(注)5. 堺市以南の9市合計

年 月

新  設  住  宅  着  工  ( 戸 、㎡ ) 公共工事請負金額(百万円)

全 国 和歌山 泉州地域(注5)和歌山 大 阪

戸 数 前年比(%) 戸 数 前年比(%) 床面積 前年比(%) 戸 数 前年比(%) 床面積 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%)

調査機関 国     土     交     通     省 西 日 本 建 設 業 保 証 ㈱

年 月

労     働     需     給  ( 倍 、人 ) 不 渡 手 形 枚 数 (枚)

全 国 和歌山 大 阪全 国 和歌山 大 阪

有効求人倍率 有効求人倍率 有効求職者数 前年比(%) 有効求人数 前年比(%) 有効求人倍率 有効求職者数 前年比(%) 有効求人数 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 前年比(%)

調査機関 厚生労働省 和 歌 山 労 働 局 職 業 安 定 部 大 阪 労 働 局 職 業 安 定 部 全   国   銀   行   協   会

年 月

取 引 停 止 処 分 者 数( 件 ) 企     業     倒     産  ( 件 、百 万 円 )

全 国 和歌山 大 阪全 国 和歌山 大 阪

前年比(%) 前年比(%) 前年比(%) 件 数 前年比(%) 負債総額 前年比(%) 件 数 前年比(%) 負債総額 前年比(%) 件 数 前年比(%) 負債総額 前年比(%)

調査機関 全 国 銀 行 協 会 ㈱  帝  国  デ  ー  タ  バ  ン  ク

2011年 834,117 2.6 4,825 -0.9 491,709 -4.7 9,982 2.7 897,561 2.8 124,250 -0.6 368,951 -10.5 2012年 882,797 5.8 4,961 2.8 502,734 2.2 9,085 -9.0 826,186 -8.0 202,116 62.7 378,786 2.7

2012 . 8 77,500 -5.5 466 -28.7 48,524 -26.1 723 -6.9 65,964 -8.4 16,435 31.3 22,183 -10.0 9 74,176 15.5 348 31.8 37,068 20.5 876 21.2 75,164 9.3 20,451 50.4 25,637 -19.4 10 84,251 25.2 404 25.9 41,933 20.7 771 -14.0 72,880 -13.9 17,329 116.7 32,599 28.4 11 80,145 10.3 475 22.4 50,219 21.6 605 -4.7 59,356 -6.2 15,366 56.6 25,585 4.4 12 75,944 10.0 414 5.3 43,435 12.3 772 -1.9 71,803 6.3 12,293 52.5 19,059 36.2 2 013 . 1 69,289 5.0 366 -0.3 37,533 0.3 631 -8.7 57,511 -6.1 11,077 5.4 14,652 -13.0 2 68,969 3.0 481 47.5 52,516 61.5 1,087 1.6 83,385 -3.7 12,160 -42.5 30,858 4.8 3 71,456 7.3 455 10.7 46,770 11.6 978 33.2 94,534 46.8 16,866 -46.1 28,667 -18.8 4 77,894 5.8 450 -4.9 44,505 3.6 697 2.2 59,873 -4.5 16,050 -26.3 53,251 20.3 5 79,751 14.5 438 38.2 42,644 22.7 761 18.9 72,522 12.3 15,841 50.1 50,554 7.1 6 83,704 15.3 458 -9.1 46,771 -0.3 724 4.0 69,015 11.0 29,577 149.3 46,741 0.2 7 84,459 12.0 461 1.1 49,558 9.9 926 12.2 80,299 1.2 18,294 39.9 39,832 17.0 8 84,343 8.8 412 -11.6 43,235 -10.9 906 25.3 80,542 22.1 17,870 8.7 26,582 19.8

2011年 0.65 0.71 18,465 -1.2 13,110 21.3 0.65 200,905 -4.3 130,948 20.6 72,760 -14.7 482 -38.9 10,571 -15.8 2012年 0.80 0.81 17,274 -6.5 13,947 6.4 0.79 190,661 -5.1 150,241 14.7 58,099 -20.1 806 67.2 8,499 -19.6

2012 . 8 0.81 0.83 17,206 -7.8 13,887 6.1 0.81 191,952 -6.0 151,679 16.0 5,272 -34.8 93 -6.1 684 -42.1 9 0.81 0.83 17,170 -7.8 14,180 5.5 0.80 189,190 -4.3 155,507 14.4 3,274 -39.8 46 -27.0 399 -54.2 10 0.81 0.85 17,332 -5.6 15,106 10.4 0.80 193,158 -2.0 163,883 15.9 7,039 28.3 169 231.4 816 -8.1 11 0.82 0.87 16,357 -3.7 15,189 9.9 0.81 186,138 -1.7 160,976 14.5 4,733 -6.4 48 50.0 663 -36.8 12 0.83 0.89 14,814 -3.7 14,550 14.3 0.83 170,420 -2.9 150,786 15.6 3,013 -19.6 50 138.1 338 -53.3 2 013 . 1 0.85 0.88 15,609 -1.7 14,565 14.0 0.85 172,526 -2.5 158,228 15.7 4,913 -23.2 54 20.0 736 -50.4 2 0.85 0.86 16,197 -1.8 15,137 14.4 0.88 175,956 -10.5 167,072 18.9 3,831 -21.2 28 -36.4 568 -34.8 3 0.86 0.86 17,296 -3.0 15,525 9.2 0.91 187,405 -5.3 176,815 18.9 2,672 -18.1 10 -58.3 341 -36.6 4 0.89 0.81 18,502 -2.4 14,169 2.0 0.92 200,868 -4.2 171,943 19.5 4,940 3.1 44 46.7 632 -13.9 5 0.90 0.82 18,336 -4.5 13,604 -0.2 0.94 201,384 4.1 168,372 15.0 3,842 -39.0 40 -55.1 567 -35.6 6 0.92 0.89 17,401 -4.9 13,898 4.5 0.96 191,356 -0.5 164,973 8.4 2,383 -17.5 44 109.5 290 -22.5 7 0.94 0.89 17,219 -3.0 14,231 6.2 0.97 184,405 -3.1 169,444 11.7 4,763 -24.0 61 -58.5 514 -28.2 8 0.95 0.88 16,559 -3.8 14,130 1.7 0.98 177,375 -7.6 169,391 11.7 2,253 -57.3 29 -68.8 247 -63.9

2011年 2,975 -17.4 18 -55.0 453 -11.4 11,369 -2.5 3,463,733 -50.1 131 8.3 8,143 -63.0 1,515 -3.4 276,752 -53.0 2012年 2,629 -11.6 34 88.9 355 -21.6 11,129 -2.1 3,774,294 9.0 96 -26.7 18,354 125.4 1,553 2.5 546,529 97.5

2012 . 8 249 -0.4 5 150.0 32 -13.5 851 -12.2 202,077 -74.7 5 -28.6 750 244.0 101 -22.9 12,019 -38.2 9 217 -12.9 3 50.0 24 -38.5 852 0.6 177,605 -7.9 9 -10.0 7,073 687.6 77 -33.0 8,971 -55.4 10 246 16.0 4 − 35 -5.4 961 6.1 231,674 74.3 9 12.5 395 226.4 117 -13.3 14,620 12.7 11 206 -8.4 3 200.0 32 -11.1 938 -3.4 249,504 30.9 9 -35.7 285 -69.7 127 -9.3 28,691 -5.6 12 190 -20.5 2 − 24 -48.9 824 -4.7 199,925 -37.9 10 25.0 2,285 1,804.2 119 -2.5 15,626 -62.7 2 013 . 1 174 -11.7 2 0.0 22 -12.0 854 -10.2 229,476 -42.4 7 -22.2 478 -58.8 110 -14.7 17,208 -15.7 2 166 -21.0 2 100.0 20 -4.8 858 -12.1 166,250 -73.6 9 125.0 235 -30.9 105 -43.5 7,098 -69.9 3 197 -11.3 1 -75.0 29 -25.6 836 -19.6 144,623 -59.6 9 28.6 1,059 247.2 97 -40.9 7,457 -67.3 4 189 -10.8 2 -33.3 33 -10.8 906 2.5 677,973 274.4 9 0.0 390 37.8 113 2.7 18,207 6.8 5 190 -24.0 1 -66.7 31 3.3 950 -6.2 154,440 -39.2 2 -60.0 65 -97.6 134 -13.5 9,987 -46.5 6 151 -27.4 4 100.0 20 -9.1 906 1.1 390,365 119.8 11 57.1 1,032 13.7 112 -22.2 11,952 -7.7 7 177 -20.3 3 50.0 28 -17.6 952 1.0 179,617 -74.9 7 -46.2 4,441 134.5 111 -10.5 11,681 -96.7 8 180 -27.7 2 -60.0 22 -31.3 789 -7.3 163,570 -19.1 10 100.0 2,787 271.6 105 4.0 46,777 289.2

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経済指標経済指標

16経済季報 2013 秋号

(注)6. 堺・岸和田の合計

(注)7. 年・月末 8. コールレート=出手・取手レートの仲値の中心値、年・月末 譲渡性預金平均金利=新規発行ベース90日〜180日未満全銀ベース 長期国債(10年物)新発債=日本相互証券発表の単純利回り(発行日取引を含む)、年・月末 9. 日経平均株価=年・月末、株式売買高=百万株、東証1部1日平均 10. 当行電信売相場(TTS)、年・月末

年 月

貿                       易      ( 億 円 ) 経常収支(億円)全     国 和歌山税関支署管内 泉州地域(注6)

輸 出 前年比(%) 輸 入 前年比(%) 輸 出 前年比(%) 輸 入 前年比(%) 輸 出 前年比(%) 輸 入 前年比(%) 前年比(%)

調査機関 財   務   省 大     阪     税     関 財務省・日本銀行

年 月

銀       行       勘       定      ( 億 円 )

全     国 和  歌  山 大     阪

実質預金 前年比(%) 貸出金 前年比(%) 預 金 前年比(%) 貸出金 前年比(%) 実質預金 前年比(%) 貸出金 前年比(%)

調査機関 日    本     銀     行 和 歌 山 銀 行 協 会 大 阪 銀 行 協 会

年 月日本銀行券発行高

(億円)金    利 (%)(注8) 株  式 (注9) 外国為替相場(円)(注10)

(注7)前年比(%) 公定歩合 コールレート 譲渡性預金平均金利 長期国債

(10年物)新発債 日経平均株価 株式売買高 米ドル 香港ドル

調査機関 日 本 銀 行  日  本   銀   行 日本相互証券 日本経済新聞 東京証券取引所 紀 陽 銀 行

2011年末 5,986,681 3.5 4,258,582 1.3 37,198 1.7 14,519 0.6 547,627 1.6 363,100 -1.2 2012年末 6,136,909 2.5 4,338,238 1.9 37,632 1.2 14,658 1.0 555,747 1.5 368,330 1.4

2012 . 8 6,032,593 2.1 4,245,835 1.5 37,584 1.5 14,459 -0.5 548,948 0.8 361,133 0.5 9 6,103,436 2.7 4,309,755 1.6 37,778 2.0 14,863 1.3 555,931 1.9 368,390 1.3 10 6,043,703 2.2 4,272,334 1.6 37,297 1.1 14,541 0.9 550,060 1.1 362,203 1.2 11 6,071,741 1.8 4,280,357 1.7 37,235 1.2 14,255 -1.4 551,066 1.0 364,397 1.4 12 6,136,909 2.5 4,338,238 1.9 37,632 1.2 14,658 1.0 555,747 1.5 368,330 1.4 2 013 . 1 6,116,062 2.6 4,320,554 2.3 37,279 1.1 14,499 0.8 554,124 1.8 365,070 1.5 2 6,147,688 6.6 4,340,836 2.4 37,316 0.9 14,522 -0.3 557,477 2.3 364,806 1.4 3 6,312,903 3.3 4,414,711 2.6 37,803 1.3 14,990 0.8 575,817 2.6 370,591 0.9 4 6,307,698 3.8 4,362,492 2.5 37,829 0.6 14,602 0.5 569,715 2.6 363,720 0.8 5 6,321,946 4.1 4,364,937 3.0 37,853 1.3 14,738 1.7 571,022 2.9 363,381 1.0 6 6,358,073 4.3 4,398,859 3.1 38,491 1.6 14,611 2.2 571,743 3.1 364,193 0.5 7 6,297,344 4.2 4,398,030 3.5 38,132 2.0 14,669 2.3 559,781 1.7 363,429 0.5 8 6,294,212 4.3 4,405,210 3.8 38,317 2.0 14,789 2.3 560,402 2.1 362,299 0.3

2011年 655,465 -2.7 681,112 12.1 4,952 13.5 6,220 20.2 5,043 22.7 18,460 43.5 95,508 -44.4 2012年 637,476 -2.7 706,886 3.8 5,200 5.0 7,040 13.2 4,900 -2.8 21,328 15.5 48,236 -49.5

2012 . 8 50,444 -5.8 58,128 -5.2 400 -9.4 558 22.2 331 -34.3 1,695 6.6 4,448 1.9 9 53,579 -10.3 59,261 4.2 416 0.1 438 -5.3 458 6.0 1,722 5.4 5,137 -68.1 10 51,480 -6.5 57,042 -1.5 385 -7.4 234 -51.7 434 4.8 1,505 -3.7 4,208 -21.2 11 49,832 -4.1 59,402 0.9 369 -2.4 523 -9.7 369 -8.0 1,926 38.6 -1,796 -242.4 12 52,985 -5.8 59,443 1.9 474 14.8 598 19.7 424 5.7 1,854 -1.6 -2,307 -186.8 2 013 . 1 47,986 6.3 64,321 7.1 451 4.6 419 -27.5 260 5.5 2,019 15.0 -3,484 -23.5 2 52,831 -2.9 60,645 12.0 454 20.0 522 -23.6 322 -18.2 1,851 24.9 6,497 -46.0 3 62,710 1.1 66,379 5.6 546 15.4 707 4.2 418 -26.4 1,956 -2.1 12,831 -1.9 4 57,766 3.8 66,615 9.5 511 31.0 744 -12.0 412 -19.4 2,105 -2.0 7,500 100.8 5 57,667 10.1 67,648 10.1 555 7.9 689 -11.6 551 23.2 1,680 -8.6 5,407 58.1 6 60,610 7.4 62,428 11.8 522 16.0 310 -43.7 507 28.8 1,631 -10.8 3,363 -20.3 7 59,605 12.2 69,884 19.6 597 15.4 615 7.1 497 53.6 2,265 43.9 5,773 -12.9 8 57,837 14.7 67,440 16.0 529 32.5 552 -1.0 447 34.9 1,867 10.2

2011年 839,968 2.0 0.30 0.075 0.101 0.980 8,455.35 2,135 80.67 10.64 2012年 866,534 3.2 0.30 0.076 0.100 0.795 10,395.18 2,103 81.12 10.76

2012 . 9 809,287 2.6 0.30 0.078 0.099 0.765 8,870.16 1,891 78.60 10.44 10 812,642 2.5 0.30 0.089 0.100 0.775 8,928.29 1,887 80.66 10.71 11 817,300 2.9 0.30 0.091 0.097 0.700 9,446.01 2,075 83.12 11.03 12 866,534 3.2 0.30 0.076 0.092 0.795 10,395.18 2,912 87.58 11.60 2 013 . 1 826,400 3.1 0.30 0.082 0.103 0.740 11,138.66 3,835 92.14 12.18 2 829,032 3.0 0.30 0.083 0.095 0.665 11,559.36 4,028 93.51 12.36 3 833,783 3.1 0.30 0.058 0.070 0.560 12,397.91 3,556 95.05 12.55 4 845,445 2.9 0.30 0.071 0.064 0.600 13,860.86 4,608 98.92 13.05 5 829,358 3.3 0.30 0.073 0.069 0.860 13,774.54 5,001 102.18 13.46 6 838,807 3.3 0.30 0.070 0.070 0.855 13,677.32 3,555 99.59 13.14 7 835,904 3.1 0.30 0.073 0.065 0.795 13,668.32 2,946 99.08 13.08 8 838,246 3.4 0.30 0.072 0.720 13,388.86 2,267 99.36 13.11 9 0.30 0.062 14,455.80 98.75 13.04

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10月 近畿日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。近畿太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。気温は、高い確率50%です。

11月 近畿日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。近畿太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

12月 近畿日本海側では、平年に比べ曇りや雨または雪の日が多いでしょう。近畿太平洋側では、平年に比べ晴れの日が多いでしょう。気温は、平年並または低い確率ともに40%です。降水量は、近畿太平洋側で平年並または少ない確率ともに40%です。

長期気象予報近畿地方3か月予報(予報期間10月~12月)

(1)気温(降水量)等は、「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3つの階級で予報します。階級の幅は、1981~2010年の30年間における各階級の出現率が等分(それぞれ33%)となるように決めてあります(気候的出現率と呼びます)。

(2)予報する確率の数値は、それぞれの階級が出現する可能性の大きさを表しています。予測資料の信頼性が大きい場合には気候的出現率から大きく隔たった10%以下や60%以上の確率を付けられますが、特定の階級を強調できない場合には気候的出現率と同じかそれと同程度(30%、40%)の確率しか付けられません。

(3)晴れや雨などの天気日数は、平年の日数よりも多い(少ない)場合は「平年に比べて多い(少ない)」、また平年の日数と同程度に多い(少ない)場合には「平年と同様に多い(少ない)」と表現します。なお、単に多い(少ない)と表現した場合には対象期間の2分の1より多い(少ない)ことを意味します。

(4)階級区分値は30年間の地域平均平年比を値の順番に並べ、小さいほうから10番目と11番目の値の平均値を「少ない」の階級区分値、大きいほうから10番目と11番目の値の平均値を「多い」の階級区分値とするように作成されます。このため、値の出現数が小さいほうに偏っていると、「多い」の階級区分値が100%を下回る場合があります。

■向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)

■参考資料

平成25年9月25日に大阪管区気象台が発表した「近畿地方3か月予報」は以下のとおりです。

■予想される向こう3か月の天候

(1)1981年~2010年のデータに基づいた10~12月の平年値(月・3か月平均気温、降水量)は次のとおりです。

(2)1981年~2010年のデータに基づいた10~12月の地域平均の気温、降水量の平年差(比)の「平年並」の範囲は次のとおりです。

大 阪和歌山潮 岬

要  素 予報対象地域 10月 11月 12月 10~12月

気温平年差(℃)

降水量平年比(%)

気温(℃)10月 11月 12月 10~12月19.0 18.819.8

-0.5~+0.6-0.5~+0.5-0.5~+0.6

-0.2~+0.4-0.2~+0.4-0.2~+0.4

0.0~+0.5-0.2~+0.60.0~+0.5

-0.1~+0.4-0.2~+0.4-0.1~+0.4

13.613.515.3

8.68.510.5

13.713.615.2

10月 11月 12月 10~12月112.3121.5243.8

69.390.5160.2

43.849.584.7

225.4261.5488.7

降水量(㎜)

近 畿 地 方近畿日本海側近畿太平洋側

74~11574~12175~116

74~10183~ 9965~109

69~11989~10458~127

82~11185~10484~115

近 畿 地 方近畿日本海側近畿太平洋側

■気 温[近畿地方]

低い 平年並 高い

■降水量[近畿太平洋側]

30 40 30

30 40 30

少ない 平年並 多い

経済指標

17経済季報 2013 秋号

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税務署からのお知らせ税務署からのお知らせ

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経済季報 2013秋号

2013 No.443 CONTENTS号秋秋

Interview

地域開発のうごき…………8

経済・産業動向…………11

経済指標…………14

長期気象予報…………17

税務署からのお知らせ…………18

紀陽銀行からのご案内…………19

芸術探訪-仏説宝星陀羅尼経本事品第二 和歌山県立博物館所蔵…………7Arts

Diary

Economic Survey

Statistics

Weather Forecast

Information

Information

インタビュー-業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける      ~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~

[紀州食品株式会社 代表取締役会長 武井建登 氏]…………1

発行日:2013年10月18日発行責任者:中辻雅也編集スタッフ:黒川久生(紀陽リース・キャピタル㈱リサーチ事業部)      水本勝也・平谷和栄・近藤安優表紙写真:「生石高原」磯 秀樹 撮影

紀陽銀行からのご案内

 紀陽ホールディングスは、平成18年2月に紀陽銀行と旧和歌山銀行の経営統合をスムーズに進めていくことを目的に、両行の持株会社として設立しました。 これまで平成18年10月の両行の合併をはじめとする経営統合の推進や統合効果の早期実現に取り組んでまいりましたが、設立から6年以上が経過し、当初の目的もほぼ達成され、また、当行を取り巻く経営環境も大きく変化していることから、平成25年10月1日、連結子会社である紀陽銀行を存続会社として合併いたしました。 意志決定の迅速化や業務の効率化を図り、より健全かつ強固な財務基盤を確立し、円滑な金融機能の発揮によって地域経済の活性化に引き続き貢献してまいります。 皆さまには引き続き変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

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号秋秋2013 No.443

ISSN 1346-8766

発行 紀陽銀行 経営企画部広報・CSR推進室〒640-8656 和歌山市本町1-35

Tel.073-426-7133ホームページアドレス

http://www.kiyobank.co.jp/

地球環境に配慮した再生紙を使用しています。

[インタビュー]

[紀州食品株式会社 代表取締役会長 武井建登氏]

業務用に徹し、ニッチマーケットでトップランナーであり続ける~「フルーツ王国」紀州・和歌山の食品メーカーとして、産地形成の牽引役に~