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2012 年度 最終総括 採用マーケット 分析 株式会社ディスコ キャリアリサーチ 〒112-8515 東京都文京区後楽 2-15-1 TEL.03-5804-5567 2011年9月発行

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2012年度 最終総括採用マーケットの分析

株式会社ディスコ キャリアリサーチ 〒112-8515 東京都文京区後楽 2-15-1 TEL.03-5804-5567

2011年9月発行

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

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INDEX

採用マーケットの分析 -2012年度 最終総括-

第 1 章 採用マーケットの現況…………………………………… 4 新卒採用市場に残る東日本大震災の影響 選考開始時期が明暗を分ける 前年水準に近づきつつある内定率 内定を持ちながら活動を続けた学生たち

第 2 章 企業の採用活動…………………………………………… 8 企業の採用意欲は震災後も持続 幅広く回復傾向を見せる大卒採用 母集団の増加と「ターゲット採用」 震災への対応と成果 動き始めた「既卒者の新卒扱い」 中堅中小へと広がるグローバル人材の採用

第 3 章 学生の就職活動…………………………………………… 14 学生たちが見せた「現実志向」 震災で就職活動が停滞 学生たちの意識変化が進む 内定承諾は半数以上が「即日」

第 4 章 来期の見通し……………………………………………… 18 来期の採用計画は、5 割近くが「今年度並み」 「12 月広報開始」への不安 来期の採用で注力すること 選考時期は 4 月に集中

参考データ……………………………………………………………… 22

ディスコ調査概要■採用活動に関する企業調査

■日経就職ナビ 学生モニター調査

日経就職ナビ 学生モニター:「日経就職ナビ」では、毎年全国 2,000 人のモニター学生を対象に、就職活動の動向を定点調査している。就職活動を行う大学生を代表する指標となるよう、文部科学省「学校基本調査」をベースに全国の大学生(理系は修士含む)の専攻分野

および地域の分布、男女比等を割り出し、その枠内でモニターを選出。インターネット調査法を用い、月1回のペースで調査を実施している。

調査対象

調査時期

回答人数

調査方法

11月15日~28日

1,573人

2010年11月調査

2010年10月調査

2011年1月調査

2011年2月調査

2011年3月調査

2011年6月調査

2011年4月調査

2011年7月調査

2011年5月調査 2011年6月調査 2011年7月調査

1月1日~10日

1,325人

3月1日~8日

1,137人

2012年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)2,000人

4月1日~10日

1,123人

インターネット調査法

5月1日~9日

1,045人

6月1日~8日

1,072人

7月1日~11日

1,051人

調査対象

調査時期

回答社数

調査方法

全国の主要企業13,675社

10月12日~20日

1,184社

14,488社

2月16日~24日

943社

16,718社

6月16日~24日

1,174社

16,868社

7月25日~8月1日

1,104社

インターネット調査法

2

●楽天 ●IBM ●デル ●ボーイング ●Access Worldwide ●El Pol lo Loco ●Emirates Airline ●Norwegian Cruise Line ●ヒュンダイ重工業 ●インフォシス ●LGエレクトロニクス

詳細・お問い合わせ  http://web.disc.co. jp/sp/versant/

株式会社ディスコ 企画開発部 E-mail:[email protected] TEL:03-5804-5574

企業

●早稲田大学 ●神戸大学 ●北京大学 ●University of Washington ●University of Connecticut ●University of Utah  ●California State Univ, Hayward  

教育関連

●米国国防省 ●米国国土安全保障省 ●オランダ政府移民局 ●Border Patrol Academy ●FIFA World Cup(2002 Korea) ●Foreign Services Institute ●National Center for State Courts ●Canadian Foreign Service Institute ●韓国ソウル市教育局 ●フィリピン技術教育開発局 ●World Expo 2005(愛知万博)

政府団体

約15分で正確に英会話力を診断

約15分で「発音」、「流暢さ」、「語彙」、「文章構文」における能力を個別に診断し、リスニング、スピーキング能力を測定します。

電話でいつでも受験可能

電話だけで受験ができるので、テストセンター等へ行く必要がなく、都合にあわせた効率的な受験が可能です。

世界で使用される信頼性と正確性

グローバルに展開する大手企業はもちろん、各国の有名大学や政府機関にも採用されています。

世界各国での

導入実績

●他多数

■ 新卒採用市場に残る東日本大震災の影響

 甚大な被害をもたらした東日本大震災は、新卒採用マーケットに対しても大きな影響をおよぼした。 厚生労働省の調べによると、高校生などを含む2011年春の新卒者で、就職の内定を取り消されたのは556人(8月5日現在)。そのうち、震災を理由とする者がおよそ8割を占めている。政府や企業の支援などにより、新たな就職先を確保した者が全体で半数を超えたものの、依然、厳しい状況だ。 12年卒においても、震災の影響は今なお続く。当社が7月下旬に行った「採用活動に関する企業調査」によると、採用選考を「終了した」企業は全属性の総合で39.3%。前年同時期の47.5%を8.2ポイント下回る。さらに、採用属性別や従業員規模別に見ていっても、例外

なく全体的に遅れていることがわかる。 震災後、多くの企業が、被災地の学生に対してスケジュール変更などの対応を実施。さらに、大手有力企業の一部が、全体の選考開始を従来の4月から5月、6月に延期することを表明した。それがきっかけとなり、選考開始を後ろ倒しする企業や選考期間を延長する企業が全国的に広がっていったことから、市場の長期化につながったものと考えられる。

■ 選考開始時期が明暗を分ける

 採用予定数に対する内定者の割合を示す「充足率」は総合で約7.6割と、こちらも前年(約7.9割)を下回っている。いずれの属性においても同様で、選考の遅れが影響していると見ていいだろう。ただ、昨年強まった、質を求めて数を追わない「厳選採用」の企業姿勢

が今期も維持されていると思われ、今後も低い充足率のまま推移することが十分に予想される。 内定辞退者については、「かなり増えた」「やや増えた」の合計が25.0%。「やや減った」「かなり減った」の合計20.0%を5ポイント上回っており、増加傾向を示している。前回、6月中旬の調査時には、「増えた」と「減った」がほぼ拮抗していたことから、震災への対応で遅れていた大手有力企業の選考が進むにつれ、先に内定出しを終えた企業で辞退者が増加していることが推測できる。 7月までの採用状況に対しては、量に対する不満を示す「質的には満足だが、量的に不満」と「質・量ともに不満」の合計が46.0%で、前年を12ポイント上回る。一方、質に対する不満(「量的には満足だが、質的に不満」と「質・量ともに不満」の合計)は0.2ポイントの微増にとど

まっており、今年は「量に対する不満」が明らかに高い。前述の厳選採用、そして内定辞退が大きく起因していることは言うまでもない。 ところが、これを従業員規模別に見ていくと、規模が小さくなるほど「量に対する不満」の割合が高くなるものの、前年からの増加幅に関しては大きな違いはない。そして「質に対する不満」については、同様に規模が小さくなるほど不満は高まるが、前年より増えているのは300~999人の中堅のみ。1000人以上の大手では前年を7ポイント以上下回っており、「質に対する満足」が前年より高くなっている。 選考時期が分散したことで、大手同士はうまく質の高い人材を採り分けることができたようだが、その分中堅などがあおりを受けたかたちだ。企業規模での明暗がはっきりと分かれる結果となった。

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

採用マーケットの現況第 1 章

4 5

◎採用選考の終了予定時期

◎採用選考の終了状況(採用属性別)

0 20 40 60 80 100

終了した 終了していない(%)

総   合

大 学 院 了

大卒 文 系

大卒 理 系

短 大 卒

専修学校卒

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

◎採用選考の終了状況(総合/従業員規模別)

終了した 終了していない(%)

全  体

~299人

300~999人

1000人以上

39.3(47.5)

60.7(52.5)

42.4(50.4)

57.6(49.6)

44.2(53.3)

55.8(46.7)

39.9(49.0)

60.1(51.0)

36.5(42.6)

63.5(57.4)

39.4(45.3)

60.6(54.7)

◎内定者の充足率(属性別) ◎内定辞退者の増減

全  体

~299人

300~999人

1000人以上0

10

20

30

40

7月下旬 8月上旬 8月中旬 8月下旬 9月上旬 9月中旬 9月下旬 10月以降*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

◎7月までの採用結果の満足度(従業員規模別)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(各年7月)     

◎7月までの採用結果の満足度の推移

質・量ともに満足 質的には満足だが、量的に不満量的には満足だが、質的に不満 質・量ともに不満

(%)

2011年

2010 年

2009 年

2008 年

0 20 40 60 80 100

25.025.321.028.8

18.331.815.734.3

15.129.213.442.3

28.920.422.128.6

質・量ともに満足 質的には満足だが、量的に不満量的には満足だが、質的に不満 質・量ともに不満

(%)

0 20 40 60 80 100

25.0(18.3)

25.3(31.8)

21.0(15.7)

28.8(34.3)

31.7(23.7)

25.0(35.0)

18.3(11.8)

25.0(29.5)

21.2(13.7)

30.2(31.5)

20.3(19.5)

28.3(35.3)

15.2(15.0)

18.6(26.0)

28.1(17.2)

38.1(41.9)

*「内定」には、「内々定」を含む。以下同*採用予定数に対する内定者の割合*各属性の内訳を回答していない企業などがあるため、 総合の割合と各属性の割合は一致しない(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(各年 7月)

短大卒

約 4.6 割

約 6.5 割

約 7.1 割

大卒理系

約 6.7 割

約 7.0 割

約 7.7 割

大卒文系

約 7.6 割

約 8.1 割

約 8.1 割

大学院了

約 7.2 割

約 7.8 割

約 8.4 割

総 合専修学校卒

約 5.9 割

約 6.7 割

約 7.0 割

約 7.6 割

約 7.9 割

約 8.0 割

2011年

2010年

2009年

(%)

0 20 40 60 80 100

60.7(52.5)

39.3(47.5)

66.0(57.1)

34.0(42.9)

56.9(50.1)

43.1(49.9)

54.3(47.6)

45.7(52.4)

1.5

8.1 7.1

16.7

7.19.9

18.0

31.6

かなり増えた(3割以上増)

7.5%(5.8)

やや増えた(1~2割増)

17.5%(16.1)

やや減った(1~2割減)

11.5%(15.7)

かなり減った(3割以上減)

8.5%(10.3)

変わらない55.0%(52.1)

■ 前年水準に近づきつつある内定率

 次は、学生側から現況を見てみる。「日経就職ナビ 学生モニター調査」によれば、7月1日現在の内定率は65.2%。2004年に現在の調査形式をとって以降、最低の数字だった前年の68.7%をもさらに下回る状況となっている。ただし、5月時点では12.6ポイントあった前年との差は徐々に縮まってきており、前述した企業の選考の遅れが大きく影響していたものと考えられる。 たとえば、銀行や保険など金融大手は、4月からの選考開始を5月に変更。それらの内定がおよそ出揃った6月時点で主に文系の内定率が上昇し、前年との全体

差は半分の6.3ポイントに縮まった。また、大手メーカーなどは6月開始となったが、7月1日時点では内定出しが一部にとどまったため、文系こそ前年を超えたものの、理系はまだ届いていない。それでも前年との全体差は3.5ポイントまで近づいてきている。 一方、国公立と私立の学生における内定率の差は、15.9ポイントある。前年に両者の差が大きく開いたのだが、私立の中でも大学による差が大きくなったため、「学校間格差」が広がったものととらえられた。内定率を上げるべく地方の私大など各校で就職指導を強化してきたものの、今年も内定差はほとんど縮まっていない。格差の解消は進んでいないと言えそうだ。

■ 内定を持ちながら活動を続けた学生たち

 活動終了者の就職決定先を見てみると、従業員「1000~4999人」「5000人以上」の合計が66.7%で、前年の66.4%とほぼ同率だ。また、上場企業の割合についても、前年とわずか1ポイント差にとどまっている。企業の採用活動が遅れているため今後の動きはやや流動的だが、前年と比べて就職環境に大きな違いのないことがおよそ推測できる。 今期、大きな変化が見られたものをあげるとすれば、内定者の動きだろう。5月調査の時点では、内定者の58.6%が活動を継続していた。前年は24.6%だったか

ら実に倍以上の割合だ。これも有力企業の選考延期が要因となっており、4月の選考を受けながらも、5月、6月の選考企業に照準を当てている学生が多かったことを物語る。そして、企業がターゲットとしていた学生も大半がそこに含まれていたことだろう。 7月1日現在、内定者のうち就職活動を継続している者は18.0%。6月に開始した大手メーカーの選考が終盤へと差し掛かり、彼らの動きもようやく収束に向かい始めた。ここから先、マーケットの主役は、未内定者たちとなる。

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

採用マーケットの現況第 1 章

6 7

◎7月1日現在の内定状況

*(  )内は前年同期の数値 (資料出所) ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年7月)  

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年4、5、6、7月)

内定あり

内定なし

内定社数 (平均/社)

就職先を決定し活動終了

活動は終了したが複数内定保持

進学などの理由で就職活動を中止

就職活動継続

理系女子理系男子文系女子文系男子65.2(68.7)

34.8(31.3)

1.8(1.8)

74.2(85.9)

7.2(2.6)

0.7(-)

18.0(11.6)

66.1(65.6)

33.9(34.4)

2.0(1.9)

66.8(83.0)

10.2(3.3)

1.2(-)

21.7(13.7)

67.3(66.8)

32.7(33.2)

1.7(1.8)

73.0(82.3)

5.4(3.3)

0.5(-)

21.1(14.4)

64.5(71.5)

35.5(28.5)

1.8(1.7)

80.8(90.8)

6.2(1.5)

0.5(-)

12.4(7.7)

58.3(75.5)

41.7(24.5)

1.5(1.8)

85.7(89.6)

3.2(1.3)

0.0(-)

11.1(9.1)

全体

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年7月) 

◎学生モニターの内定の有無および活動状況 ◎内定者の活動継続状況の推移

内定有り〈活動終了〉48.3%(59.0)

内定者のうち

◎内定率の推移 ◎7月の内定率の推移(学校区分別)

(%)

7月1日現在6月1日現在5月1日現在4月1日現在

(%)

2004年(05年卒者)

2005年(06年卒者)

2006年(07年卒者)

2007年(08年卒者)

2008年(09年卒者)

2009年(10年卒者)

2010年(11年卒者)

2011年(12年卒者)

73.2

45.450.3

60.065.7 63.0

49.5 47.8

35.2

53.459.762.8

75.777.474.867.6

62.8

15.822.2

18.8

28.5 29.4

17.6 17.512.8

77.783.1 84.1 82.6

69.665.2

68.7内定なし34.8%(31.3)

内定有り〈複数内定保持〉

4.7%(1.8)

内定有り〈活動継続〉11.7%(7.9) 内定有り

〈活動中止〉0.5%(-)

◎就職決定企業の従業員数

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年7月) 

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年7月) 

◎就職決定企業の株式

299 人以下15.4%(12.9)

300 ~ 999 人17.9%(20.6)

上場62.4%(61.4)

5000 人以上36.2%(35.5)

1000 ~ 4999 人30.5%(30.9)

非上場37.6%(38.6)

0

20

40

60

80

100

××

×× ×

× ×

×

×

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年7月)

国公立私 立

(%) (%)

2004年(05年卒者)

2005年(06年卒者)

2006年(07年卒者)

2007年(08年卒者)

2008年(09年卒者)

2009年(10年卒者)

2010年(11年卒者)

2011年(12年卒者)

78.2

58.260.6

66.6

82.482.680.3

75.0

69.9

81.5

87.0 86.282.9

73.4 74.177.5

40

60

80

100

0

20

40

60

80

100

4月1日現在 5月1日現在 6月1日現在 7月1日現在

2010年2011年

70.4

80.6

24.6

58.6

16.4

37.9

11.618.0

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年4、5、6、7月)

■ 企業の採用意欲は震災後も持続

 ここからは、今期の企業の採用活動を詳しく振り返ってみたい。 当社が6月に行った企業調査では、12年度の採用見込みについて、総合では「増加」との回答が26.5%と、「減少」の16.4%を約10ポイント上回った。さらに、短大卒以外はすべての属性で「増加」が「減少」を上回っており、どの従業員規模においても「増加」の割合が高くなっている。緩やかではあるものの、幅広く増加傾向が示される結果となった。 2月の調査でも総合で「増加」19.6%、「減少」10.4%

と、すでに同様の傾向が示されてはいた。その後に起きた震災の影響が懸念されていたが、被災地域や一部の業種にとどまったと見られ、企業全体の採用意欲はおおむね維持されたと言える。

■ 幅広く回復傾向を見せる大卒採用

 6月には、日本経済新聞社の「2012年度新卒採用計画調査」が、震災の影響などから従来より2カ月遅れて発表された。主に上場企業や有力企業を対象としたものだが、ここでも、高卒までを含めた総合計で3年ぶりの増加となっている。また、大卒の採用計画数が前年比13 . 7%増と2年連続のプラスで、理工系学

生が19 . 9%増と文科系の伸び(11 . 0%)を大きく上回った。 大卒の採用を主要業種別に見ていくと、製造業が13.4%増で、非製造業も13.9%増とほぼ同率。43業種中34業種が増加となるなど、幅広い業種で採用回復への動きが広がっていることがわかる。輸出型の製造業に偏っていた前年とは大きく異なる点だ。 さらに業種を細かく見ていくと、採用計画数がマイナスの業種では、電力以外はいずれも減少率が低く、特に目立つものはない。一方、プラスの業種では、製造業で、繊維や機械、電機、自動車・部品など、新興国需要を受けた人員の増強が目立つ。また非製造業では、建

設や不動産・住宅、リースなど復興需要に向けた採用拡大、小売や外食などアジアを中心とした海外展開要員の確保など、多彩な動きがうかがえる。 2つの調査結果から見られる今期の幅広い拡大傾向は、新卒市場の安定感を生み出し、震災のダメージを最小限にとどめた要因のひとつとも考えられる。不確実な経済情勢が続きそうだが、シーズン後半も市場規模が維持されることを期待したい。

■ 母集団の増加と「ターゲット採用」

 続いては、学生からの応募状況について。エントリー者数やセミナー・会社説明会の予約者数を、6月調査で

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

企業の採用活動第 2 章

8 9

◎2012 年 4月の採用見込み(採用属性別)

*各属性の内訳を回答していない企業などがあるため、総合の割合と各属性の割合は一致しない*( )内は前年同期の数値

(%)増加 増減なし 減少 採用予定なし 未定

増加 増減なし 減少 採用予定なし 未定

総   合

大 学 院了

大 卒 文 系

大 卒 理 系

短 大 卒

専修学校卒

0 20 40 60 80 100

26.5(22.3)

42.5(34.6)

16.4(22.1)

8.0(13.0)

6.6(8.0)

13.2(13.5)

31.2(27.8)

9.2(10.5)

36.4(38.1)

10.1(10.2)

20.5(16.5)

36.3(33.3)

12.9(15.0)

24.2(29.6)

6.2(5.6)

20.6(19.1)

41.9(34.7)

11.8(16.9)

18.9(22.6)

6.8(6.7)

4.6(3.4)

17.2(15.1)

5.0(6.2)

63.1(67.1)

10.0(8.2)

7.3(4.4)

19.2(17.1)

4.5(7.0)

59.6(63.0)

9.4(8.5)

◎2012 年 4月の採用見込み(総合/従業員規模別)

*(  )内は前年同期の数値 (資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月) 

(%)

全  体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

26.5(22.3)

42.5(34.6)

16.4(22.1)

8.0(13.0)

6.6(8.0)

25.0(19.9)

40.9(34.1)

12.7(16.4)

12.5(19.6)

8.9(10.1)

26.6(22.7)

44.4(33.9)

20.1(27.6)

5.0(9.3)

3.8(6.6)

29.5(26.8)

43.7(36.6)

19.5(27.5)

1.9(3.7)1.9(3.7)

5.4(5.4)

◎2012 年春の新卒採用計画

*企業により採用分類が異なるので採用合計数は一致しない*文科・理工系の内訳を回答していない企業などがあるため、全体の増減率と文科・理工系の増減率は一致しない(資料出所)日経産業新聞2011年6月20日より作成

採用確定社数

採用予定人数

1,655 社

13,566 人

高卒計

▲6.6%

1,392 社

4,746 人

短大・専門学校・高専卒計

5.2%

829 社

22,466 人

〈理工系〉

19.9%

824 社

11,553 人

〈文科系〉

11.0%

1,712 社

83,926 人

大卒計

13.7%

1,718 社

111,695 人

総合計

7.2% 前年度比増減率

◎2012 年春の大卒・主要業種別採用計画の内訳(前年度比増減率)

(資料出所)日経産業新聞2011年6月20日より作成

(%) (%)

全   体

《 製 造 業 》

食品

繊維

紙・パルプ

化学

医薬品

石油

ゴム

窯業

鉄鋼

非鉄・金属製品

機械

電機

造船

自動車・部品

その他輸送機器

精密機械

事務機器

印刷

 雑貨・その他製造

《 非 製 造 業 》水産

 鉱業 建設

 不動産・住宅 商社

 百貨店・スーパー その他小売業

 銀行 証券

 保険  鉄道・バス

 陸運 海運空運

 倉庫・運輸関連 通信 電力 ガス

 ホテル・旅行 レジャー

 マスコミ・出版・広告 信販・リース・消費者金融

 情報・ソフト 外食・その他サービス

13.7 13.913.7

11.533.1

8.735.639.1

3.04.28.1

2.9

6.51.50.1

13.5 52.6

4.744.2

8.837.1

13.4

56.8

15.25.3

47.913.1

26.812.414.920.1

10.88.6

21.4

6.63.6

26.9

▲3.3 ▲11.8

▲5.8

▲1.9

▲23.3

▲7.8

▲0.9

▲2.2

▲2.4

-40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60

文理別に聞いたところ、いずれも「増えた」との回答が「減った」のおよそ2倍を占めた。採用意欲が高まってきているとは言え、依然「買い手市場」であることに変わりはなく、今期も順調に母集団を増やす企業が多かったようだ。一方で、大手などでは、「減った」とする企業も増えてきている。厳しい就職環境を前に、競争率の高い企業を避け、無理に大手を狙わない学生の動きが影響しているのだろう。 母集団の獲得に苦労が少ない分、各企業では採用重点層へのアプローチが強化されていく。『予定人数を埋めるのではなく、欲しい層の学生をどれだけ採れるかが課題』(IT関連)となるからだ。ここ数年、厳選採用の

流れから、重点層だけを対象とする、いわゆる「ターゲットセミナー」が増加してきた。今期実施した企業は前年から2.5ポイント増。震災の影響で中止となったケースもあるようだが、中堅や中小企業での伸びが大きく、今期も着実に拡大した。アンケートでは、実施した企業の8割近くが成果に一定の満足を感じていることから、今後も広がっていく可能性は高い。

■ 震災への対応と成果

 6月の企業調査によると、震災への対応が理由で(一部地域だけではなく)全体の選考開始を1カ月以上遅らせた企業は、約15%。割合だけ見れば少数ながら、採

用人数が多い、あるいは全国的に知名度の高い企業が大半だったために、市場にとってのインパクトは大きかったようだ。実際、第1章で見たように、内定辞退者が増えたり、中堅や中小で予定数を採りきれていないなどの影響が出ている。しかし、遅らせた企業側も決して小さくない代償を払っている。 選考への応募者数を見てみると、企業全体では、文理とも「増えた」が「減った」を1 0ポイント以上上回っているものの、それが上記の「1カ月以上遅らせた企業」に限ると、文系で「増えた」が3 0 . 1%、「減った」が29 . 4%と拮抗している。理系でもその差は6.4ポイントと迫っており、「1カ月以上遅らせた企業」

では、選考を遅らせたことで応募者が減少した可能性が高い。 次に、選考段階での辞退者数については、全体で文系が拮抗、理系は「増えた」がわずかに上回っている。そして「1カ月以上遅らせた企業」となると、「増えた」とする企業が文理とも10ポイント以上上回る。書類選考まで進んで5月、6月の面接を待っていた学生が、4月の選考企業から内定をもらったことで面接に進まなかった、などのケースが多かったと見られる。 選考時期の変更は、広く痛みをともなったものの、『想定された範囲』(電機)と言う声も多い。内定者に対する満足度も高い水準を維持している。市場は大きな混

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

企業の採用活動第 2 章

10 11

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月)  (資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月) 

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月) 

◎震災が理由で選考開始を1カ月以上遅らせた企業

震災が理由で選考開始を1カ月以上遅らせた  15.5%

震災が理由で選考開始を1カ月以上遅らせた  16.0%

◎エントリー者数(文理別)

◎「ターゲットセミナー」の実施(従業員規模別)

文系

理系

◎セミナー・会社説明会の予約者数(文理別)

増えた 変化なし 減った(%)

0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100

26.0(23.5)

36.9 22.7

74.0(76.5)

21.9(17.1)

78.1(82.9)

28.0(25.6)

72.0(74.4)

31.6(32.4)

68.4(67.6)

38.6

40.4

40.6 20.8

文系

理系

増えた 変化なし 減った

実施した 実施していない

(%)

(%)

0 20 40 60 80 100

38.7 41.5 19.9

38.6 43.2 18.2

◎選考への応募者数

文系

理系

増えた 変化なし 減った

増えた 変化なし 減った

(%)

0 20 40 60 80 100

35.0

34.6

41.7

45.5

23.4

19.8

文系

理系

(%)

0 20 40 60 80 100

30.1

29.8

40.6

46.8

29.4

23.4

◎選考段階での辞退者数

文系

理系

(%)

0 20 40 60 80 100

18.4

18.2

60.8

64.4

20.8

17.4

文系

理系

(%)

0 20 40 60 80 100

24.5

23.0

61.9

66.9

13.7

10.1

全  体

~ 299 人

300~999人

1000人以上

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月)

◎「ターゲットセミナー」実施企業の成果(従業員規模別)

0 20 40 60 80 100

19.9(23.0)

57.3(52.5)

21.8(24.1)

53.6(48.3)

18.9(16.5)

56.7(55.3)

18.5(28.0)

63.0(53.8)

18.5(20.8)

4.3(3.8)

8.2(9.2)

3.3(1.2)

0.0(1.1)

4.3(3.8)

3.3(1.2)

0.0(1.1)

16.4(18.4)

21.1(27.1)

18.5(17.2)

満足 やや満足 やや不満足 不満足(%)

全  体

~ 299 人

300~999人

1000人以上

文系 理系

【全体】 【1カ月以上遅らせた企業】

【全体】 【1カ月以上遅らせた企業】

乱なく、現在も活動は続けられており、「震災への対応」としては、十分な成果を上げられたのではないだろうか。

■ 動き始めた「既卒者の新卒扱い」

 昨秋、政府から業界団体等に「3年以内既卒者の新卒扱い」が要請された。7月の企業調査によると、「今年度から受け付けることにした」企業は全体の14.7%。要請以前から受け付けていた企業を合わせると57.2%になる。従業員規模による違いはあまりない。 しかし、これら受け付けている企業の中で内定を出した(予定を含む)という企業は13.7%にとどまる。大手で

は2割を超えるものの、中堅・中小で1割程度。限られた採用人数の中で、あえて既卒者を優先させられる企業は少ないと見るのが妥当だろう。今後は、既卒者への就職指導や技能習得支援など、彼ら自身の「競争力」を高めていくことが必要だ。 一方、内定を出した企業での入社予定時期を見ると、従業員規模によって特徴が表れる。大手では8割近くが予定通り12年度の採用(12年4月以降)となるのだが、中堅・中小ではおよそ半数が11年度の採用(12年3月以前)だ。しかも夏や秋など早期の入社が多く、「人員補充」といったニュアンスが高そうだ。既卒者採用におけるこのような実情も、既卒者は知っておく

必要があるだろう。

■ 中堅中小へと広がるグローバル人材の採用

 新興国の急成長などにともない、新卒採用市場でも「グローバル人材」に対する注目度が高まっている。 6月の企業調査によると、日本人留学生を「採用する」と回答した企業は、前年より5 . 3ポイント増えて23.7%。大手では36.4%に上る。加えて前年からの増加幅は中堅や中小企業のほうが大きく、今後の市場の広がりが予想される。 一方、日本の大学で学ぶ外国人留学生の採用については、前年から4.7ポイント増の20.9%。大手では7.5

ポイントも上昇して36.0%。日本人留学生と同じ水準にまで上がってきた。中小企業でも5ポイント近く伸びており、確実に裾野が広がってきていることがわかる。 グローバル人材の育成や受け入れは、政府においても重要課題とされ、産官学での取り組みも多数協議され始めた。これまでのように需要面だけでなく、人材の供給面がともなったマーケットの拡大が、今後進んでいくと予想される。

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

企業の採用活動第 2 章

12 13

◎既卒者からの新卒採用への応募受付状況(従業員規模別)

◎既卒者への内定出し(従業員規模別)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)

(%)

今年度から受け付けることにした 政府の要請を受けて、対象範囲を変更した

政府の要請以前から、現在の対象範囲で受け付けている 受け付けていない

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

14.7 7.5 34.9 42.8

15.3 6.5 38.0 40.1

14.5 6.8 32.2 46.6

13.8 11.0 31.9 43.3

(%)

内定を出した(予定を含む)

内定は出していない

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

13.7 86.3

10.2 89.8

13.3 86.7

22.7 77.3

◎内定を出した既卒者の入社予定時期(従業員規模別)

(%)

2011 年度(2012 年 3月以前)

2012 年度(2012 年 4月以降)

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

39.7 60.3

51.7 48.3

45.5 54.5

22.2 77.8

◎日本人留学生の採用

*(  )内は前年同期の数値(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月) 

*(  )内は前年同期の数値 (資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月) 

(%)採用する 採用しない

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

23.7(18.4)

17.4(11.2)

24.6(17.2)

36.4(35.2)

76.3(81.6)

82.6(88.8)

75.4(82.8)

63.6(64.8)

◎外国人留学生の採用

(%)採用する 採用しない

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

20.9(16.2)

14.1(9.3)

20.7(18.0)

36.0(28.5)

79.1(83.8)

85.9(90.7)

79.3(82.0)

64.0(71.5)

■ 学生たちが見せた「現実志向」

 ここからは、今期の学生の就職活動や意識について振り返ってみたい。まずは3月の学生モニター調査から。 低い内定率や就職率の原因のひとつとして必ず挙げられる学生たちの「大手志向」だが、最近はやや現実路線を向き始めている。就職活動の中心としている企業規模を毎年聞いており、前年は、「業界トップ」や「大手企業」を中心とする学生が10ポイント近く減った。代わって「中堅中小」中心や「規模にこだわらない」学生が増えている。そして今年は、「業界トップ」が減って「大手企業」が増加。また、「規模にこだわらない」が減り、「中堅中小」が増えるなど、さらに現実志向が強まっ

ていると言える。 文系に比べ優位と言われる、理系学生の就職活動においても、同様の傾向が進んでいる。「自由応募に比重をおく」が6割を超えるなど依然多数派を占めるものの、「推薦に比重をおく」が前年から約5ポイント増加した。修士学生に限ると、10ポイント近く増えており、この2年で実に4倍以上となっている。『就職活動に拘束されず研究に時間を割けるから』(理系男子)といった理由も少なくないが、やはり『内定への近道』(理系女子)として、推薦を選択する学生が増えていることは間違いない。

■ 震災で就職活動が停滞

 学生たちが現実路線を選び、活動の裾野を広げて

いったことで、今期は序盤から活発な動きが見られた。3月1日時点では、エントリー社数のほか、企業セミナーの参加社数や、エントリーシート提出社数、筆記・Web試験、面接試験の受験社数と、すべて前年同期を上回っている。 ところが、その後に東日本大震災が起こり、活動量の伸びは鈍化。7月1日時点のデータを見ると、エントリー社数こそ前年を上回ったものの、その他はすべて前年の数字に届いていない。これは、東北など東日本に限らず、どの地域でもほぼ同じ現象だ。大手有力企業などの選考が後ろ倒しとなり、7月まで活動を続けている学生が多かったことを考えれば、たとえ震災の影響があったとしても、1人あたりの平均活動量は増えるものと思わ

れたが、結果は異なる。 5月のモニター調査から、興味深いデータを紹介したい。まず、震災によって活動に影響を受けたという学生が全国で8割に上り、その受けた影響の中で、およそ4割が「就職活動への意欲が低下した」と答えている。震災により、集中力やモチベーションが下がったというものだ。 また、9割以上が「志望企業の選考が延期になった」と回答。その彼らに、選考延期によって空いた時間をどう使ったのか聞いたところ、「新たな企業にアプローチした」学生は20.8%にとどまった。一方、「就職活動以外のことに費やした」が30 .3%あった。活動への意欲が失われ、新たな企業開拓に気持ちが向かない。また、気持ちが途切れて活動を停滞させてしまう―その

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

学生の就職活動第 3 章

14 15

◎活動の中心としている企業規模の推移

(資料出所)ディスコ 「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年3月)

(%)業界トップ企業 大手企業 中堅中小企業 規模にこだわららない

2011 年

2010 年

2009 年

2008 年

0 20 40 60 80 100

15.6 26.6 14.5 43.4

18.6 24.1 10.7 46.6

21.3 30.6 5.9 42.1

17.5 34.4 4.3 43.7

*東日本大震災の影響で、「志望企業の選考が延期になった」学生が回答(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年5月) 

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年7月) 

◎理系学生の就職活動の進め方

*(  )内は前年同期の数値  (資料出所)ディスコ 「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年3月)  

(%)推薦に比重をおく どちらともいえない 自由応募に比重をおく

全  体

学  部

修  士

0 20 40 60 80 100

14.2(9.5)

24.9(25.1)

60.9(65.3)

8.6(5.9)

24.3(27.6)

67.1(66.5)

22.6(13.7)

25.8(22.4)

51.6(64.0)

◎7月1日時点での活動状況

◎志望企業の選考延期によって空いた時間の使い方

延期されていない企業の選考に注力した32.6%

延期された志望企業の選考準備に充てた16.3%

新たな企業にアプローチした(持ち駒を増やした)20.8%

就職活動以外のことに費やした30.3%

0

20

40

60

80

100

エントリー社数 企業単独セミナー参加社数

エントリーシート提出社数

筆記・Web試験受験社数

面接試験受験社数

2012 年度 2011 年度

(社)

(%)

94.497.6

28.728.3 25.024.317.416.4

12.911.9

北海道 東北 関東 中部 近畿 中国・四国 九州・沖縄延期されていない企業の選考に注力した 46.7 15.0 22.7 40.7 43.6 40.4 45.9就職活動以外のことに費やした 16.7 42.5 37.0 19.4 25.8 29.8 21.3新たな企業にアプローチした(持ち駒を増やした) 20.0 20.0 22.9 24.1 14.7 19.1 21.3延期された志望企業の選考準備に充てた 16.7 22.5 17.4 15.7 16.0 10.6 11.5

ような学生が数多く出てしまったことを、データは物語っている。

■ 学生たちの意識変化が進む

 続いては、学生たちの就職意識について。6月調査で、就職先を決めている学生に、決め手となった理由を複数選んでもらったところ、1位には前年に続き「仕事内容が魅力的」が選ばれた。上位で、前年よりポイントを大きく上げたものを見てみると、「職場の雰囲気が良い」と「希望の勤務地で働ける」。逆に下げたのは、「将来性がある」「有名企業である」「世の中に影響力が大きい」「大企業である」などとなる。企業イメージにとら

われず、快適に働くことを優先する―そんな今年の学生の考え方を映し出している。 併せて、就職先決定にあたって最も影響を受けた人物を聞いたところ、1位は「人事・採用担当者」で、2位は人事やリクルーター以外の「一般社員」。前年1位だった「友人・知人」は4位に順位を下げた。これらもまた、イメージにとらわれないという意志、そして社員から得る生の情報や印象などリアルなものを重視する姿勢などをうかがわせる。 この2つの結果を総合すると、学生が「相対的」なものよりも「絶対的」なもの、つまり、数字的なものよりも社風や相性など感覚的なものを重視し始めた、そのような

新しい意識変化が、読み取れそうだ。

■ 内定承諾は半数以上が「即日」

 最後は、内定承諾までの期間や企業からの拘束についてまとめておきたい。内定を得てから承諾するまでの期間は、「即日」との回答が過半数を占めた。1日~7日後も2割を超え、すべてを平均すると6.1日を要していることになる。 一方、就職先を決めた学生の44.2%が、企業から内定承諾に対する「返答期限の提示があった」としている。そして、その場合の期限は「即日」が10.0%。1日~7日後に4割近くが集中し、4週間を超える企業も15 .0%

あった。平均では14 .7日あり、先の学生の承諾期間の倍以上という、意外な結果となった。 また、就職決定企業から「拘束を受けた」とする学生は30.0%。ただし、時間的な拘束は少数で、大半が「他社の選考を辞退すること」など、内定の条件を提示されたというものだ。 選考時期が分散したことで、学生と企業との駆け引きが激化するとの見方も多かったが、これらのデータからはうかがえない。企業優位の環境下で、交渉することも迷うことも選ばない、そんな学生が多かったのかもしれない。ただ、その先にある唯一の対抗策が「内定辞退」だとすれば、あまりにむなしくないだろうか。

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

学生の就職活動第 3 章

16 17

*全32項目の中から5つまで選択*上位15位を抜粋(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年6月)

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年6月) 

◎就職決定企業から内定を得て承諾するまでの期間

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年6月) 

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年6月) 

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年6月)

(%)

(%)

(%)

◎内定承諾の返答期限

◎就職決定企業に決めた理由 ◎就職先決定にあたって最も影響を受けた人

1 位

2 位

3位

4位

5位

7位

9位

10 位

13 位

15 位

42.3(41.0)

35.6(30.9)

32.5(34.0)

23.7(22.2)

19.6(17.6)

19.6(15.7)

17.7(18.2)

17.7(17.0)

17.0(13.3)

16.4(23.1)

16.4(20.1)

16.4(17.0)

16.1(24.1)

16.1(21.9)

15.5(16.7)

仕事内容が魅力的

職場の雰囲気が良い

社会貢献度が高い

福利厚生が充実している

給与・待遇が良い

希望の勤務地で働ける

高いスキルが身に付く

業界順位が高い

若手が活躍できる

将来性がある

有名企業である

希望の職種に就ける

世の中に影響力が大きい

大企業である

優秀な人材が多い

2011 年

2010 年

0 5 10 15 20

人事・採用担当者

ゼミ・研究室の指導教官

クラブ・サークルの先輩

大学の就職課(キャリアセンター)

の職員

ゼミ・研究室の先輩

父   親

母   親

友人・知人

兄弟・姉妹

その他

リクルーター

企業経営者

一般社員(人事・リクルーター

以外の社員)

16.516.4

14.614.0

15.016.0

14.217.4

9.46.1

7.15.1

4.53.4

3.73.8

3.01.0

2.60.7

0.71.7

2.64.1

6.010.2

◎返答期限提示の有無

返答期限の提示があった44.2%

返答期限の提示はなかった55.8%

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年6月)

◎就職決定企業からの拘束の有無

拘束があった30.0%

拘束はなかった70.0%

即   日

1週間以内(1日~ 7日後)

2週間以内(8日~ 14日後)

3週間以内(15日~ 21日後)

4週間以内(22日~ 28日後)

それ以上(29日後以上)

0 10 20 30 40 50 60

56.2

23.3

7.9

4.4

0.9

7.3

(%)

即   日

1週間以内(1日~ 7日後)

2週間以内(8日~ 14日後)

3週間以内(15日~ 21日後)

4週間以内(22日~ 28日後)

それ以上(29日後以上)

0 5 10 15 20 25 30 35 40

10.0

39.3

21.4

11.4

2.9

15.0

平均 6.1日

平均14.7日

■ 来期の採用計画は、5割近くが「今年度並み」

 今期、東日本大震災という大惨事に遭いながらも、各企業は迅速に対応を進め、回復傾向にあった新卒採用市場を力強く牽引してきた。だが、復興の足取りは今も鈍く、米欧州の財政不安や過剰な円高、電力問題など、今後の経済を不安視させる要素が押し並ぶ。来期はどうなるのか。 7月の企業調査で、2013年度の採用人数見込みを聞いた。全体で、46.6%の企業が「今年度並み」と回答し、「未定」が39.4%。見通せない経済の先行きに、判断がつかないというのが実情だろう。それでも、「増える」8.8%に対し、「減る」が5.2%。東北地方をはじめ、すべての地域別で

「増える」が「減る」を上回っている。復興に立ち向かう日本企業の底力に期待したい。 一方、採用予算についても、「今年度並み」が5割を超え、「未定」が3割を占める。ただし、「増える」の6.4%に対して、「減る」が13.0%と2倍ある。来期も減少傾向は続きそうだ。

■ 「12月広報開始」への不安

 2013年度の倫理憲章において、採用広報の開始時期が「12月1日以降」と明記された。採用の早期化解消が目的だ。これを受けて、就職情報サイトも従来の10月から12月に公開時期を変更、来期は12月スタートが大

勢となる。 来期の採用活動の見通しを聞いたところ、「厳しくなる」が44.9%に上り、「楽になる」はわずかに1.3%。採用担当者の来期への危機感は、大手を中心にとても強い。その理由の大半は、12月の開始によって広報期間が実質2カ月短くなることで、「母集団形成が難しくなる」「学生の業界・企業理解が薄まる」「学生の大手志向が強まる」など、採用環境が変わってしまうことへの不安だ。 「12月広報開始」への対策については、6月の企業調査で聞いている。まず、「採用重点層へのアプローチ」を「強める」企業が40.9%。そして「学内セミナーへの出展」を「増やす」が28.7%あった。どちらも、母集団

が減少することを前提に、短期間でターゲット層の取り込みに注力しようとの戦略だ。 そして自社セミナー・会社説明会の「開催数」や「動員数」を増やす企業が、それぞれ17.8%あった。広報期間の短縮で、日程的にセミナーを減らす企業が多いと見られていたが、逆に母集団形成のメインツールとして強化される方向にあるようだ。各社のセミナー日程が過密化することは避けられそうにない。

■ 来期の採用で注力すること

 7月調査で聞いた「来期の採用で注力したいこと」で、最も多かったのは「大学との関係強化」。先述の「採用重

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

来期の見通し第 4 章

18 19

◎2013 年度の採用人数見込み(従業員規模別)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)

(%)増える 今年度並み 減る 未定

増える 今年度並み 減る 未定

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

北海道

東 北

関 東

中 部

近 畿

中国・四国

九州・沖縄

広告出稿量(就職情報サイト・就職情報誌)

合同企業説明会への出展

学内セミナーへの出展

自社セミナー・会社説明会の開催数

自社セミナー・会社説明会の開催地域

自社セミナー・会社説明会の動員数

採用重点層へのアプローチ

選考開始時期

選考クール

内定開始時期

0 20 40 60 80 100

8.8 46.6 5.2 39.4

9.1 42.4 6.1 42.4

8.3 51.2 4.6 35.8

8.9 49.5 3.7 37.9

◎2013 年度の採用活動の見通し(従業員規模別)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年6月) 

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) (資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

(%)

(%)

厳しくなる 変わらない 楽になる

◎「採用広報12月開始」への対策

増やす /拡大する /強める /早める 変更の必要はない 減らす /縮小する /弱める /遅らせる

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

◎2013 年度の採用人数見込み(地域別)

(%)

0 20 40 60 80 100

13.9 44.4 11.1 30.6

14.6 43.9 4.9 36.6

7.8 44.8 4.9 42.6

10.6 55.3 5.0 29.2

9.0 45.1 5.7 40.2

8.0 44.0 6.7 41.3

7.4 50.0 1.91.9 40.7

◎2013 年度の採用予算見込み

増える6.4%

今年度並み50.5%

減る13.0%

未定30.0%

0 20 40 60 80 100

0 20 40 60 80 100

44.9 53.8 1.3

1.2

1.9

0.9

38.8 60.0

47.2 50.9

55.6 43.5

6.7 85.9 7.4

8.4 80.6 11.1

28.7 66.1 5.2

17.8 78.4 3.8

8.8 88.0 3.2

17.8 79.2 2.9

40.9 57.8 1.3

4.5 75.7 19.8

6.9 89.6 3.5

4.8 76.3 18.9

点層へのアプローチ」「学内セミナーへの出展」といった12月対策とも重なる結果だ。続いて、2番目に多かったのが「選考日程の見直し」。前年から10ポイント近く増えた。詳しくは後述するが、広報活動開始が2カ月後ろ倒しとなることで、選考日程も大きく変わることになる。 また、前年調査で1位だった「選考プロセスの見直し」や「選考基準の見直し」「人材用件の見直し」といった採用の根幹となる項目が、軒並みポイントを下げた。それほどに、12月広報開始のインパクトが大きいということだろう。 注力する予定のメディアについては、前年から上位項目の順位に変動がない中、まだ少数ではあるが、ソーシャルメディアを採用活動に取り入れようという企業が増えて

いるようだ。Twitterは前年の3.3%から5.0%へと増加し、今年から選択肢に加えたfacebookはその上を行く6.7%と、郵送(宅配)DMに迫る。 一方、既存のメディアに目を転じると、ほとんどがポイントを上げている中で、「オープンセミナー」の落ち込みが目を引く。『広報期間が短い分、対象者を限定したセミナーで効率よく母集団を集めるしかない』(サービス)というように、ターゲットセミナーなど小単位のセミナー運営が、来期は主流となりそうだ。

■ 選考時期は4月に集中

 最後は、来期の選考開始時期について。6月の調査で各社に聞いたものを見ると、4月が大きなヤマと

なっている。今期は震災によって変更があったため、前期2011年度実績との比較となるが、2月、3月が減り、その分4月に集中していることがわかる。広報期間が短くなることで、早期の選考開始は難しいとの判断だろう。また、今期5月や6月に選考を延期させた大手有力企業も、ほとんどが元の4月へと戻してくる公算が大きい。 選考の開始と終了時期について、7月調査で聞いたところ、開始時期が「遅くなる」企業は30 .8%、終了時期が「遅くなる」企業は22.1%だった。これを従業員規模別で見ると、終了時期にはあまり違いがないものの、開始時期については、大手になるほど「遅くなる」割合が高い。つまり大手の場合、開始を遅らせても終

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

来期の見通し第 4 章

20 21

◎2013 年度採用で注力したいこと

◎2013 年度採用で注力する予定のメディア

*(  )内は前年同期の数値  (資料出所)ディスコ 「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)  

*(  )内は前年同期の数値  (資料出所)ディスコ 「採用活動に関する企業調査」(2011年7月)  

◎選考開始予定時期

了を遅らせない企業が多い、ということになる。遅らせた分、短期間で選考をしてしまおうとの戦略だろう。 先の、選考開始予定時期の月別グラフを見ると、5月以降の増加はほとんど見られない。広報開始が後ろ倒しされても、採用活動全体が後ろ倒しとはならず、“短期集中化”へと向かいそうな流れになっている。 「12月広報開始」によって、採用の早期化解消をめぐる動きは、新たな一歩を踏み出した。これからも様々な議論や試みがなされていくことだろう。今期、はからずも後ろ倒しとなった採用スケジュールでも、種々の痛みをともなったが、メリットを享受できた企業や学生も少なくない。変化をおそれずに、対応していくことこそが、大切だ。

大学との関係強化選考日程の見直し

選考プロセスの見直し内定者フォロー

選考基準の見直し人材要件の見直し

社内協力体制の整備面接官のスキルアップ

メディアの活用広告やツールの作成採用コストの削減

対象者限定セミナーの企画・運営オープンセミナーの企画・運営リクルーターの導入・育成

職掌や職種、コースの見直し推薦制度の見直し

その他

0 10 20 30 40 50

49.2(42.8)41.7(32.8)

37.1(45.4)36.4(33.1)

29.9(35.4)28.1(33.7)

24.6(26.8)23.6(27.1)

19.6(17.6)15.4(15.0)14.9(19.3)

12.0(16.5)11.2(14.4)

8.2(8.6)6.8(7.1)

3.1(4.0)1.3(0.7)

就職情報サイトへの情報掲載自社採用ホームページ学内セミナー・説明会合同セミナー・説明会

求人票Web DM

EメールDMオープンセミナー

就職情報誌への情報掲載新卒紹介

郵送(宅配)DMfacebook(フェイスブック)

Twitter(ツイッター)新聞広告

Web セミナーその他

0 10 20 30 40 50 60 70 80

75.4(74.7)67.5(65.1)

65.3(61.2)52.1(49.1)

47.1(44.3)26.5(21.5)

16.9(13.4)14.5(19.6)13.3(11.0)

6.9(6.3)6.9(4.6)6.7(-)5.0(3.3)4.0(3.1)3.5(-)

1.7(1.3)

◎選考の開始時期(2012 年度比/従業員規模別)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

*2012年度は東日本大震災の影響により比較困難なため、2011年度との比較(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2010年7月、2011年6月)

(%)

早くなる 変わらない

2011 年度(実績)2013 年度(予定)

遅くなる 早くなる 変わらない 遅くなる

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

11.0 58.2 30.8

23.4

35.2

41.6

12.9 63.8

9.0 55.9

9.8 48.6

◎選考の終了時期(2012 年度比/従業員規模別)

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年7月) 

(%)

(%)(%)

(%)

全   体

~ 299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

0 20 40 60 80 100

9.3 68.6 22.1

19.2

26.9

21.5

8.7 72.1

9.6 63.6

10.3 68.2

0

10

20

30

40

50

8月以降

7月

6月

5月

4月

3月

2月

1月

12月

11月以前

3.1

8.7 7.2

15.4 14.2

34.7

6.64.0

1.10.9 2.0

8.5

20.0

25.5 25.7

8.14.4

2.0 3.04.9

0

5

10

15

20

25

郵送(宅配)DMの送付開始時期

4月以降

下旬

中旬

3月上旬

下旬

中旬

2月上旬

下旬

中旬

1月上旬

 

下旬

中旬

12月上旬

 

下旬

中旬

11月上旬

 

下旬

中旬

10月上旬

9月以前

2011 年 2010 年

WebDMの送信開始時期

自社セミナー・説明会の開始時期

(%)

1.62.74.14.7

2.42.74.14.0

1.6

4.73.3

2.0

13.0

9.3

4.7

8.19.3

1.64.0 4.9

10.0

3.33.30.8

3.3

6.54.7 4.1

1.3 0.00.7 1.62.0 2.42.00.80.7

15.417.3

20.3

16.0

0

5

10

15

20

25

4月以降

下旬

中旬

3月上旬

下旬

中旬

2月上旬

下旬

中旬

1月上旬

 

下旬

中旬

12月上旬

 

下旬

中旬

11月上旬

 

下旬

中旬

10月上旬

9月以前

2011 年 2010 年(%)

0.50.2

7.47.0

3.24.3

8.46.8

5.32.7 2.31.4

9.710.8

3.6

6.5

2.31.64.2

6.84.23.4 2.32.0 3.0

4.73.2

4.5

0.71.6 2.12.3 2.10.9 1.40.5

10.712.4

20.422.7

0

5

10

15

20

5月以降

下旬

中旬

4月上旬

下旬

中旬

3月上旬

下旬

中旬

2月上旬

 

下旬

中旬

1月上旬

 

下旬

中旬

12月上旬

 

下旬

中旬

11月上旬

10月以前

2011 年 2010 年(%)

2.02.9 2.11.3 1.40.7

5.04.0 3.93.4

2.22.03.9

2.5

5.7 5.9

9.1

6.5

14.3

11.810.69.9

6.17.2

8.48.9

4.34.5

2.13.0 3.03.1 2.31.8 2.21.7

10.4

17.6

0.91.5

0

5

10

15

20 2011 年 2010 年

選考の開始時期

内定の開始時期

(%)

12.210.5

0.70.7 0.70.5

3.55.1

2.22.2 2.21.4

6.36.04.0 4.3

5.24.2

13.5

10.17.98.1

4.34.0

8.39.7

5.24.2 4.63.2

5.94.5

1.11.6 1.12.3

10.0

15.7

0.72.0

0

5

10

15

20 2011 年 2010 年(%)

2.92.4 3.32.2 2.92.4

7.35.5

6.66.8 6.15.0

12.4

9.0

5.77.5

5.66.1

16.615.0

5.24.5 3.93.7 2.83.0 3.23.92.1

3.01.9

5.0

1.32.8

1.11.3

5.0

11.3

2.31.3

0

5

10

15

20

252011 年 2010 年(%)

1.20.5 0.10.1 0.40.3 0.80.3 0.50.6 1.61.13.12.8

1.24.0

5.33.9

14.6

8.810.2

5.6

16.714.7

8.87.1 6.26.6

5.16.7

5.25.42.8

6.7

3.55.8

9.5

21.3

0.20.5

◇参考データ 

企 業 編  ディスコ「採用活動に関する企業調査」

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(各年7月)

22 23

エントリーシートの受付開始時期

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(各年7月)

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

7月以降

下旬

中旬

6月上旬

下旬

中旬

5月上旬

下旬

中旬

4月上旬

下旬

中旬

3月上旬

下旬

中旬

2月上旬

下旬

中旬

1月上旬

12月以前

7月以降

下旬

中旬

6月上旬

下旬

中旬

5月上旬

下旬

中旬

4月上旬

下旬

中旬

3月上旬

下旬

中旬

2月上旬

下旬

中旬

1月上旬

12月以前

5月以降

下旬

中旬

4月上旬

下旬

中旬

3月上旬

下旬

中旬

2月上旬

 

下旬

中旬

1月上旬

 

下旬

中旬

12月上旬

 

下旬

中旬

11月上旬

10月以前

0 10 20 30 40 50 60 70 80

◇参考データ 

24 25

参加した学内就職ガイダンスの内容 *あてはまるものをすべて選択

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年3月) 

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

0 10 20 30 40 50

学生に不足していると感じるもの

基礎学力専門知識一般常識

社会的関心コミュニケーション能力プレゼンテーション能力

体力身嗜み・マナー

社交性協調性

リーダーシップ明るさ信頼性熱意機転

バイタリティーフットワークの良さ

情報収集能力発想の豊かさ

企画力ストレス耐性社会的モラル

語学力その他

*上位3つまで選択

(%)

(%)

(%)

大卒文系大卒理系

15.617.6

9.54.2

10.713.2

5.97.9

45.3

6.15.6

1.71.2

8.59.7

10.58.1

8.37.5

13.014.4

21.617.0

3.84.1

41.645.2

29.832.4

7.87.6

4.44.6

12.311.1

1.31.4

18.317.9

5.86.8

2.32.5

2.71.6

42.5

5.25.6

(資料出所)ディスコ「採用活動に関する企業調査」(2011年 6月)

12月より前の広報活動(従業員規模別)

今夏のインターンシップ実施方針

(%)

(%)

0 20 40 60 80 100

全  体

~299 人

300 ~ 999 人

1000 人以上

12月より前の広報活動はしない 12月より前に何らかの広報活動を行いたい 未定

37.7

41.6

37.0

30.338.3 31.4

43.8 19.2

20.142.2

43.0 15.5

倫理憲章を満たす内容で実施する25.6%

前年に引き続き実施しない64.9% 倫理憲章を

満たしていないが実施する6.4%

今年から実施しない3.2%

倫理憲章を満たすために変更すること

0 20 40 60 80

特に変更しない(もともと満たしていた)

採用選考活動との関連をなくす

実施期間を拡大する

新たに「就業体験」のプログラムを盛り込む

今年初めてインターンシップを実施する

その他

69.0

11.7

10.3

10.0

5.3

1.7

学 生 編  ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」

自己分析・自己PR学内企業説明会

エントリーシート対策面接対策(グループディスカッションを含む)

業界研究(企業研究、職種研究も含む)マナー

筆記試験対策(SPI・一般常識テストなど)先輩の体験記・アドバイス就職情報サイトの活用法

インターンシップ公務員試験・教員試験対策

その他

0 10 20 30 40 50 60 70 80

企業セミナーで重要なこと *最大 5つまで選択

企業セミナーで不快に思ったこと *あてはまるものをすべて選択

0 10 20 30 40 50

社員と直に話せる場が設けられている部門・職種別の説明が詳細に聞ける説明・プレゼンテーションが上手選考に関する情報が得られる登場する社員が魅力的である業界について詳しい説明がある

質疑応答の時間が十分設けられている所要時間が適切である

交通の便のよい場所で開催される内定者の話が直に聞ける経営層の話が直に聞ける配布資料が充実している参加型のプログラムがある

交通費の補助がある希望者全員が参加できる会場の居心地がよいプレゼントがもらえる

就職活動支援のプログラムがある映像が充実している

演出や装飾が効果的であるその他

予約が取りにくかった内容に乏しい

所要時間が長すぎる登場する社員が魅力的でない

説明が一方的予定の時刻に終わらない

質問がしにくい・時間が不十分会場の場所がわかりにくい

交通の便の悪い場所で開催された運営スタッフの対応がよくない

会場内が混雑している抜きうちで選考試験が実施された

コンセプトが明確でない会場内が寒い/暑い開催規模が大きすぎる

説明が難しすぎる配布資料が充実していない

選考に関する情報提供がない文理合同での開催所要時間が短すぎる

事前の案内と違う内容だったその他

65.3

64.943.041.739.6

36.935.2

24.521.4

19.318.017.9

15.114.3

9.37.96.6

3.23.22.31.00.8

42.739.4

33.632.131.6

25.9

22.120.8

24.5

19.317.2

14.814.313.9

12.511.010.19.5

7.46.76.5

1.5

62.459.3

46.936.8

29.534.3

28.118.7

13.35.0

1.4

*あてはまるものをすべて選択

26 27

◇参考データ 

採用マーケットの分析 -2012 年度 最終総括-

就職活動の情報源として最も役立つ新聞

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年 5月、 2010年 6月)

日本経済新聞

朝日新聞

地元紙

読売新聞

産経新聞

毎日新聞

業界専門紙

スポーツ紙

その他

67.264.3

11.711.7

7.99.2

9.28.8

1.93.1

0.51.6

1.31.0

0.10.1

0.10.2

(%)

最新版は10月上旬発行予定です。詳細は各担当営業までお問い合わせください。

採用関連データ集「企業の採用環境・採用動向」「大学卒業者の離職率」「学生の進路状況」「卒業者数の推移と見通し」「外国人留学生数の推移と状況」「労働時間・賃金の状況」など、人材採用に関するデータを網羅した一冊。 ※掲載内容は予告無く変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

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理系学生の就職決定方法

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(2011年7月)

専攻分野との関連

専攻を活かした理系就職64.7%

専攻とは関係のない理系就職21.7%

文系就職13.5%学校・教授推薦

22.2%

完全な自由応募61.8%

後付推薦15.5%

その他0.5%

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年7月)

33.7

28.0 28.8

7.1 8.0 6.9 5.9 7.3

3.1 3.5 2.8 1.6 2.6 2.3 2.6 1.4 2.4 1.24.0

0.7 1.2 1.7 1.0 1.4 1.8 2.16.1

30.9

就職決定企業を知ったキッカケ(%)

2011 年    2010 年

0

5

10

15

20

25

30

35

就職活動以前から

知っていた

就職情報サイト

合同企業説明会

学内企業説明会

先輩、OB・OG

友人

教授、指導教官

インターンシップ

大学の就職課

(キャリアセンターなど)

家族

新聞

就職情報誌

ダイレクトメール

その他

(資料出所)ディスコ「日経就職ナビ 学生モニター調査」(各年7月)

31.3

20.924.1

12.610.8 9.4 8.9

5.1 5.9 6.83.9 3.3 3.1 4.2 2.0 2.6 1.0 1.4 0.0 -0.3

2.31.0 0.7

10.0

28.3

就職決定企業で働きたいと具体的に思ったタイミング(%)

2011 年    2010 年

2011 年    2010 年

0

5

10

15

20

25

30

35

面接等の選考試験を

重ねていく中で徐々に

セミナー・会社説明会

に参加したとき

就職活動を

始める前から

OB・OG訪問や

リクルーター面談のとき

内定を

もらったとき

内定後しばらく

経ってから

インターンシップに

参加したとき

就職情報サイト等で

掲載情報を目にしたとき

最終面接を

受けたとき

入社案内等のパンフレット

を目にしたとき

採用ホームページ

を目にしたとき

ダイレクトメール類

を目にしたとき

その他

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