令和元年7月23日6,371万人(2014年)→6,664万人(2018年)(293万人増) 出生数: 100.4 万人(2014年)→92.1万人(2018年) (2)東京一極集中の継続
用途別ポンプの仕様決定方法・仕様打合せ項目...計画給水人口...
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■建築設備用● 建築設備用ポンプを分類すると次のようになります。
⑴ 給水関係
1) 取水ポンプ(河川または井戸より)
2) 揚水ポンプ
3) 冷水循環ポンプ(飲料水用)
4) 温水循環ポンプ(給湯用)
⑵ 排水関係
1) 汚水ポンプ(浄化槽用、一般排水用)
2) 汚物水ポンプ(水洗便所用、雑排水用)
⑶ 冷房関係
1 ) 冷却水ポンプ(冷凍機のコンデンサと冷却塔との
間の冷却水循環用)
2 ) 冷水ポンプ(冷凍機のクーラーと熱交換器との間
の冷水循環用)
3 ) ブラインポンプ(冷凍機のクーラーと熱交換器との
間のブライン循環用)……詳細は555頁をご参照くださ
い。
4 ) 空気予冷ポンプ(冷房に使用する空気の予冷用)
5 ) 冷却塔補給水ポンプ
⑷ 暖房関係
1 ) ボイラ給水ポンプ
2 ) 温水循環ポンプ(暖房用)
3 ) 空気予熱ポンプ(暖房に使用する空気の予熱用)
4 ) 真空給水ポンプ(環水管内のドレン水を吸引しボ
イラに給水する)
⑸ 消火関係
1 ) スプリンクラーポンプ(可溶栓用ポンプ)
2 ) 消火栓用ポンプ
3 ) 加圧送水ポンプ(消防車ポンプの水圧加圧用)
● 上記各種のポンプの内、冷房関係の各種ポンプの仕様決
定は次の通りです。
⑴ 冷却水ポンプ
1.容 量
⒜ 冷却塔方式の場合
1冷凍トンあたり 12~13 l /min
⒝ 井水使用方式の場合
1冷凍トンあたり 8 l /min
2.揚 程
⒜ 冷却塔方式の場合
ポンプ全揚程=(吐出し揚程)-(吸込側押込全揚程)
ここに(吐出し揚程)=(吐出し実揚程)+(配管損失)+
(ノズル圧力)
ノズル圧力は、カウンタフロータイプのとき0.049MPa
あればよいです。クロスフロータイプのときは見込ま
ないでよいです。
(吸込側押込揚程)=(押込実揚程)-(配管損失)-(コン
デンサ内損失)
⒝ 井水使用方式の場合(下水溝に放流)
ポンプ全揚程= (全揚程)+(配管損失)+(コンデンサ内
損失)
⑵ 冷水ポンプ
1.容 量
1冷凍トンあたり 10 l /min(温度5℃の時)
2.揚 程
⒜ 蓄熱方式(冷凍機断続運転時)
イ クーラー用ポンプ(高温冷水槽から低温冷水槽へ)
ポンプ全揚程=(全揚程)+(配管損失)+(ノズル圧力)
ノズル圧力は0.196MPa程度とします。
ロ スプレーポンプ
ポンプ全揚程=(全揚程)+(配管損失)+(クーラー内損
失)+(ノズル圧力)
ノズル圧力0.196MPa程度とします。
⒝ スプレーポンプがクーラー用ポンプを兼用する方式。
・兼用ポンプ
ポンプ全揚程=(実揚程)+(クーラー内損失)+(ノズル
圧力)
ノズル圧力0.196MPa程度とします。
(注)コンデンサ、クーラー内損失はいずれも10mとし
て十分です。
⑶ 冷却塔補給水ポンプ
1.容 量
塔からの蒸発分と循環水の硬質(濃度)を一定に保つた
めの補給水で、その容量は冷却塔容量の3%前後です。
⑷ 空気予冷水ポンプ
冷房に使用する循環空気の予冷用で揚程は20m前後です。
554
用途別ポンプの仕様決定方法・仕様打合せ項目
計画給水人口 計画1人1日最大給水量1万人以下5万人以下50万人以下
50万人をこえるもの
100~150 l
150~250 l
250~350 l
350 l 以上注 ⑴ 本表は漏水率を20%程度見込んだものであります。 ⑵ 工業都市などではこの標準を上回ります。 ⑶ 最近は本表よりさらに増加傾向にあります。
れます。
右表はその規準を示します。
● 計画1日最大給水量
給水人口別1人1日最大給水量の標準
● 計画1日平均給水量
電力使用量の算定、維持管理費の算定などに使用されます。
● 空気調和の系統
冷暖房設備の水系統を大別すると、クローズサーキット
方式とオープンサーキット方式とに分けられます。一例を
図示しますと下図のようになります。図によって判ります
ように、クローズサーキット方式は、ポンプのための吸込
槽がなく、ポンプ→空気調和器→蒸発器(水冷却器)→ポ
ンプとクローズサーキットで水が循環する方式です。この
方式ではポンプの吸込側にかなりの押込圧がかかるので、
● ブライン液のポンプ選定について
ブライン液はエチレングリコール、ナイブライン等の種
類がありますが、一般的には腐食性のない液であります。
ただし腐食性のあるものや結晶が析出する液もあります
ので液名をご確認ください。
また機種選定する場合は液温、比重、粘度、液質をご確
認ください。例えば比重が1.1の場合軸動力が1.1倍になり
ますので比重、粘度が大きい場合は、お問い合せくださ
い。
マイナス温度が大きい場合は、FC材では対応できない場
合がありますのでお問い合せください。
■上水道用● 計画1人1日最大給水量
新設の場合は都市の性格と発展状況の似た先進都市の実績
を参考にし、拡張の場合は過去の実績をもとにして定めら
軸封方式の検討とポンプの許容押込圧の確認が必要となり
ますが、ポンプの全揚程が非常に少なくすみ、吸込槽の設
置が不要となります。一方、オープンサーキット方式は、
ポンプの吸込槽を設けた一般の運転状態となりますので、
ポンプ吸込側条件は普通となるからパッキン箱の構造は標
準的なものでよいが全揚程はビルの高さに相応した高いも
のとなります。
計画1日最大給水量
計画1人1日最大給水量
計画給水人口= ×
555
参考資料
用途別ポンプの仕様決定方法●
(計画1日平均給水量)=(計画1日最大給水量)
×0.7(中、小都市)
0.8(大都市および工業都市)
● 計画時間最大給水量
配水施設の規模決定の基準となる水量、ピーク時の給水量
を示します(年間1時間当たり最大給水量)。
計画時間最大給水量 m
3/h=(計画1日最大給水量)̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶24
×1.5(中、小都市)
1.3(大都市および工業都市)● 取水・送水ポンプ設備
⑴ 計画取水量(m3/s) = 計画1日最大給水量 ×1.1~1.15
浄水場における作業用水、導水管の漏水などを勘案し
計画1日最大給水量の10~15%増とします。
⑵ 計画送水量(m3/s) =計画1日最大給水量
(m3/s)
浄水場から配水池に至る間の漏水量を加算します。
■農地かんがい用● 水田かんがい用
⑴ 日減水深(1日に要する水深)
一般に 旧田では 10~20mm/d
新田では 30~45mm/d
⑵ 全用水量
全用水量(m3/s)=q・A= 10,000d・A̶̶̶̶̶̶̶̶24×3,600×1,000=d・A̶̶̶8.640
ここに d:日減水深(mm)
A:かんがい面積(ha)
q:単位用水量(m3/s/ha)
⑶ ポンプ計画揚水量
上記全用水量は平均減水深による補給水量ですが、作付
当初の代掻(しろかき)植え付け期と開花期近く(約30
~40日間)には最大需要期となり補給水量が増します。
全用水量に相当するポンプを設置し、最大需要期に対し
ては超過分用として別個のポンプを設けることもありま
すが、通常は最大需要量でポンプの計画揚水量を決め、
平常は1日の運転時間を短くする方式をとります。最大
需要量をもとにしたポンプの計画揚水量は平常における
1日あたり運転時間を18~21時間、水路における損失量
を約10%とみなし、つぎのようになります。
計画揚水量(m3/s) =全用水量(m3/s)×(1.25~1.50)
⑷ かんがい期間 約100~110日間/年
● 畑地かんがい
畑地かんがいは水田かんがいと異なり、3~10日おきに3
~10日分の所要水深に相当する供給水量を1回で供給しま
す。供給水の一部は浸透損失などとなって失われるので、
かんがい効率を考慮に入れる必要があります。
また水田かんがいの場合と同様に水路などにおける損失量
を約10%見込み、ポンプ計画揚水量はおおよそ次の式で求
められます。
QT=1.1×10,000d・A・D̶̶̶̶̶̶̶̶3,600×1,000t・E =
1.1A・d・D̶̶̶̶360t・E
ここにQT:ポンプ計画揚水量(m3/d)
d:所要水深(mm/d)
(陸 稲:6~9mm/d)
(そ菜類:3~5mm/d)
A:かんがい面積(ha)
D:供給時間断日数(d)
t:1回分の給水時間(h)
(8~12hが普通)
E:かんがい効率
(うねまかんがい:約0.65)
(スプリンクラーかんがい:約0.80)
なお、スプリンクラーかんがいの場合は、スプリンクラー
に必要な末端の圧力水頭は通常0.196~0.294MPaとします。
556
●用途別ポンプの仕様決定方法
■仕様打合せ項目プラント関係のポンプ打合せ項目の参考として以下のスペックシートをご活用ください。
557
参考資料
(m3/min)
吸込、押込、流込、揚程 (m)
またはAv.NPSH(m)
(m)
(m)
液名 pH
温度 ℃、比重( )粘度( )
固形物有無
ビット深さ( )他( )
陸上 水中
吸込 ×吐出し (mm)
直動式 直結式
標準、特殊( )
標準、特殊( )
● 陸上ポンプ・水中ポンプ顧 客 名
納 期
送 り 先
機 器 No.
用 途
形 式 ・ 形 番
台 数
設 置 場 所吐 出 し 量
吸 込 条 件
吐 出 し 揚 程
全 揚 程
取 扱 液
そ の 他
形 式 、 形 番
口 径
駆 動 方 式
塗 装 色
塗 装 仕 様
主 要 部 材 質
軸 封 方 式
軸 受 潤 滑 油
吸 ・ 吐 方 向
フランジ規格
形 式
出 力 ・ 極 数
電圧・周波数
回 転 数
予 備 品
立 会 試 験
保 証 効 率
提 出 書 類
屋内、屋外 特記事項( )標準、特殊(顧客指定 )
羽根車:
主軸:
逆止め弁:
角パッキン、メカニカルシール
グリース、油
標準、特殊( )
標準、特殊( )
付、不付、御支給(メーカー名 )
開放、全閉、全閉屋外、水中( )
相 (kW) (P)
ケーシング:
スリーブ:
仕切弁:
共通ベッド、単独ベッド
軸継手(ガード付)
空気抜き(コック付)
ドレン抜き(コック付)
圧力計
連成計無、有( )無、有(内容 )
無、有(JIS裕度付 )
無、有(寸法図、構造図、性能曲線図、シーケンス)
(写真、ミルシート)
フート弁
特殊分解工具
制御盤
圧力スイッチ
安全弁
仕
様
ポンプ
他
備
考
塗装仕様
試験・他
付属品・予備品
電動機
構
造
見積仕様書 有 有
見積調書との照合
購入仕様書無 有( )
作番
注番
(V) (Hz)
据付指導 要、否
試 運 転 要、否
( )要、否
殿 見 積 番 号
適 用 規 格
無
-
-
-
-
無
-
-
-
-
(min-1)
仕様打合せ項目● 陸上ポンプ
558
● ウォータエース(給水装置)顧 客 名
納 期
送 り 先
工 事 名 称
機 器 No.
用 途
形 式 ・ 形 番
台 数
設 置 場 所
制 御 方 式
運 転 方 式
種 類
メ ー カ ー
容 量
形 状
使用最大水量
吸 込 条 件
始動圧力ヘッド
停止圧力ヘッド
形 式 ・ 形 番
吐 出 し 量
全 揚 程
口 径
駆 動 方 式
始 動 方 式
制 御 回 路
盤 面 器 具
他
補 機
水 槽
外 部 警 報
形 態
塗 装 色
ポ ン プ
主 要 部 材 質
軸 封 方 式
軸 受 潤 滑 油
吸 ・ 吐 方 向
フランジ規格
形 式
出 力 ・ 極 数
電圧・周波数
回 転 数
予 備 品
立 会 試 験
保 証 効 率
提 出 書 類
写 真
屋内、屋外、水中 特記事項
( )
機器名称
圧力タンク、インバータ・台数制御
定圧吐出圧一定・吸込圧一定
交互、交+並、交+並・予備機付
圧力上昇の制限付
ダイヤフラム、第2種圧力容器
日立標準、顧客要求( )
( l)、(m3)
(ユニット形)、(現地組立形)
(m3/min)
吸込、押込、流込、揚程 (m)
m
概略 m
陸上、 水中
(m3/min)
(m)吸込 ×吐出し (mm)
直動式、直結式
(じか入れ)(スターデルタ)(リアクトル)
標準、特殊( V)基板、リレー
標準、特殊( )
ELB( )、SC( )、アレスター( )
BZ、スペースヒータ、吐出し圧力低下
ノイズフィルタ、24hタイマ
無、有( )
受水槽(1槽、2槽)・流入弁( )
標準(無電圧、有電圧)、特殊( )
ユニット搭載形、別置形(壁掛形、自立形)
標準、特殊( )
標準、特殊( )
標準、特殊( )
標準、特殊( )
標準、特殊(顧客指定)
羽根車:
主軸:
逆止め弁:
角パッキン、メカニカルシール( )
グリース、油
標準、特殊( )
標準、特殊( )
付、不付、御支給(メーカー名)
開放、全閉、全閉屋外、水中( )
相 (kW) (P)
ケーシング:
スリーブ:
仕切弁:
共通ベッド、単独ベッド
軸継手(ガード付)
空気抜き(コック付)
ドレン抜き(コック付)
圧力計
連成計無、有( )無、有(内容 )
無、有(JIS裕度付 )
無、有(寸法図、構造図、性能曲線図、シーケンス)
(写真、ミルシート)
無、有( )
フート弁
特殊分解工具
制御盤
圧力スイッチ
防振架台
方
式
タンク
ユニット
ポンプ
制御盤
塗装仕様
備
考
試験・他
付属品・予備品
電動機
構
造
見積仕様書 有 有
見積調書との照合
購入仕様書無 有( )
作番
注番
(V) (Hz)
(min-1)
据付指導 要、否
試 運 転 要、否
( )要、否
無
-
-
-
-
-
無
-
-
-
-
-
殿 見 積 番 号
適 用 規 格
その他
住宅・工場・ショッピングセンター・ビル・団
地・病院・ホテル・学校・幼稚園・劇場・娯楽
設備・上水道・簡易水道・農地灌漑・水田灌
漑・果樹園・施設園芸・ゴルフ場・ガソリンス
タンド・各種洗浄設備・プール・公園・散水
フラッシュ弁(有 無)・その他( )
ワンアクションレバー水栓(有 無)
●仕様打合せ項目 陸上ポンプ