港湾空港部長挨拶 - 北海道開発局...3 令和元年8月号 北海道開発局...

9
令和元年8月発行 北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課 〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目 札幌第一合同庁舎14階 北海道開発局 港湾空港部長 魚住 港湾空港部長挨拶 1 7月9日付の人事異動で、北海道開発局港湾空港部長 を拝命いたしました魚住です。どうぞよろしくお願いい たします。 港湾管理者の皆様におかれましては、平素から北海道 開発局が実施する港湾行政にご理解、ご協力を頂いてお りますこと、改めて感謝申し上げます。 北海道開発局の港湾行政は、北海道総合開発計画の基 で、港湾管理者と連携・協働を図りながら、施策や事業 を実施してきたところです。 北海道は、我が国の食料供給基地であり、外国人観光 客も急増するポテンシャルあふれた地域です。 特に物流に注目すれば、海外との物流の99パーセントを港湾が担っており、 平成28年2月、穀物としては全国初となる特定貨物輸入拠点港湾に指定され、 平成31年4月には第1船が入港した釧路港の国際バルク戦略港湾の拡充や、大 規模地震時の物流機能を確保するための重要インフラの整備等、北海道の経 済・社会を支える港湾機能のさらなる拡充を着実に取り組んでまいります。 また、クルーズ船などによる訪日外国人の受入れ環境改善、農水産物の輸出 促進など港湾に寄せられる大きな期待にも適切に応えてまいります。 一方、高度経済成長期に集中的な整備を行った施設の老朽化が進行しており、 供用後50年以上経過する施設についての割合は、現在15%程度ですが、20 年後には約50%にも達してしまいます。港湾管理者の皆様が適切に港湾施設 の維持管理を行えるよう、当局としても支援に努めてまいります。 さらには、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催を控え、 人及び物の流れの拠点である港湾においては、テロ対策の徹底に取り組んでま いります。また、近年、大規模災害が頻発していることから、防災・減災、国 土強靱化に向けた対策にも取り組んでまいります。 今後とも港湾管理業務等の情報を共有するために、メールニュースの発行、 各港湾管理者に直接足を運び悩み・要望等の聞き取りを行う「御用聞き」、 「港湾管理者向け講習会」の実施などを通じて、港湾管理者の皆様と一緒に なって様々な課題の解決に向けて努力したいと存じます。 北海道の港湾の発展のためにともに頑張りましょう。

Transcript of 港湾空港部長挨拶 - 北海道開発局...3 令和元年8月号 北海道開発局...

  • 令和元年8月発行北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    北海道開発局 港湾空港部長 魚住 聡

    港湾空港部長挨拶

    1

    7月9日付の人事異動で、北海道開発局港湾空港部長を拝命いたしました魚住です。どうぞよろしくお願いいたします。港湾管理者の皆様におかれましては、平素から北海道

    開発局が実施する港湾行政にご理解、ご協力を頂いておりますこと、改めて感謝申し上げます。北海道開発局の港湾行政は、北海道総合開発計画の基

    で、港湾管理者と連携・協働を図りながら、施策や事業を実施してきたところです。

    北海道は、我が国の食料供給基地であり、外国人観光客も急増するポテンシャルあふれた地域です。特に物流に注目すれば、海外との物流の99パーセントを港湾が担っており、

    平成28年2月、穀物としては全国初となる特定貨物輸入拠点港湾に指定され、平成31年4月には第1船が入港した釧路港の国際バルク戦略港湾の拡充や、大規模地震時の物流機能を確保するための重要インフラの整備等、北海道の経済・社会を支える港湾機能のさらなる拡充を着実に取り組んでまいります。また、クルーズ船などによる訪日外国人の受入れ環境改善、農水産物の輸出

    促進など港湾に寄せられる大きな期待にも適切に応えてまいります。

    一方、高度経済成長期に集中的な整備を行った施設の老朽化が進行しており、供用後50年以上経過する施設についての割合は、現在15%程度ですが、20年後には約50%にも達してしまいます。港湾管理者の皆様が適切に港湾施設の維持管理を行えるよう、当局としても支援に努めてまいります。さらには、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催を控え、

    人及び物の流れの拠点である港湾においては、テロ対策の徹底に取り組んでまいります。また、近年、大規模災害が頻発していることから、防災・減災、国土強靱化に向けた対策にも取り組んでまいります。

    今後とも港湾管理業務等の情報を共有するために、メールニュースの発行、各港湾管理者に直接足を運び悩み・要望等の聞き取りを行う「御用聞き」、「港湾管理者向け講習会」の実施などを通じて、港湾管理者の皆様と一緒になって様々な課題の解決に向けて努力したいと存じます。北海道の港湾の発展のためにともに頑張りましょう。

  • 2

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    港湾空港関係の功労者等を表彰!~港湾空港関係功労者表彰及び海をきれいにするための一般協力者表彰~

    北海道開発局では、港湾空港整備事業の推進を目的として、「北海道開発局港湾空港関係功労者表彰」及び「海をきれいにするための一般協力者の奉仕活動表彰」を実施しています。

    今年度の港湾空港関係功労者表彰は、前石狩市長の田岡克介氏、前根室市長の長谷川俊輔氏、前天塩町長の浅田弘隆氏(故人)及び(株)西村組(紋別郡湧別町)の西村幸浩社長に、また、海をきれいにするための一般協力者の奉仕活動表彰は、羽幌町立焼尻小学校(校長 田中克幸氏)に決定し、7月19日(金)に魚住港湾空港部長より表彰状が伝達されました。(長谷川俊輔氏及び焼尻小学校は所用により欠席。なお、焼尻小学校への伝達は別途実施。)

    (前列)西村社長、魚住部長、田岡前石狩市長

    ■焼尻小学校に海をきれいにするための一般協力者表彰を伝達

    7月22日(月)、船木留萌開発建設部長から羽幌町立焼尻小学校に「海をきれいにする一般協力者の奉仕活動表彰」の伝達を行いました。

    表彰は、焼尻小学校が平成20年から取り組んでいるフェリーターミナル内外におけるモップがけやゴミ拾いなど、港内の環境美化活動の功績に対するもので、田中校長からは「地道な活動が評価され、今後の活動の励みになります。」と喜びの言葉がありました。

    魚住部長からは「港湾・空港は地域の産業・生活を支える重要なインフラ。これら国の重要施策の推進は、まさに国策であり、皆様のお力が不可欠。今後とも今まで以上に港湾・空港の振興、発展にご尽力願いたい。」と謝意を述べ、益々のご活躍と地域の発展に期待を示しました。

    田岡前石狩市長からは「今後も北海道ひいては日本の発展のため頑張っていきたい。」、西村社長からは「この場に居られるのは先人の教えや仲間の協力があってこそ。」などと挨拶がありました。

    田岡前石狩市長 西村社長

    集合写真(後列右から:船木部長、田中校長) 伝達の様子

  • 3

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    特定地域振興重要港湾 岩内港で初の大規模地震・津波総合防災訓練を実施しました!

    令和元年7月27日(土)、特定地域振興重要港湾岩内港では初となる大規模地震・津波総合防災訓練を実施しました。訓練には19の機関・団体から200名を超える参加者と、北陸地方整備局新

    潟港湾・空港整備事務所の大型浚渫兼油回収船「白山」、小樽海上保安部の巡視船「しれとこ」等の船舶、自衛隊・警察・消防の救急車両等も参加いただきました。

    大型浚渫兼油回収船 「白山」一般公開

    訓練当日は、強風に見舞われたため、予定していた訓練の一部は中止やVTR放映となりましたが、各関係機関・団体による迫力ある訓練が展開されました

    おおがたしゅんせつけんあぶらかいしゅうせん はくさん

    【開会挨拶】上岡岩内町長 【開会挨拶】堀田技術参事官

    強風のためVTR放映 強風のためVTR放映 強風のため中止

    【訓練講評】魚住港湾空港部長

    訓練終了後には大型浚渫兼油回収船「白山(はくさん)」の一般公開が行われ100名以上の方が参加されました。

    ※特定地域振興重要港湾:平成12年5月に国土交通省港湾局は、地域の振興に重要な役割を果たす事が期待される港湾として全国で13港を選定しました。北海道では唯一、岩内港が選定されています。

  • 4

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    網走港工事着工100周年記念PR事業(網走港の歴史と魅力を発信)~市内小学生向けみなと見学会を開催しました~

    今年、築港工事着工からちょうど100年を迎える網走港では、「網走港工事着工100周年記念PR事業」として様々な取組を行っています。7月3、4日には、この取組の一環として、小学生を対象にした「海上みなと見学会」を開催しました。

    当日は、天候にも恵まれ、事前に応募のあった市内4つの小学校から約110人が参加し、「監督測量船はまなす」に乗船して、帽子岩ケーソンドックや小麦の集出荷施設等を見ながら、日々の生活やオホーツクの産業と港との関係、網走港の役割や歴史について学びました。「防波堤の重要性が分かった。」「楽しかった。」等の感想があり、その様子は全道版NHKでも放送されました。

    網走開発建設部では、このほかにも分野毎に網走港の歴史を振り返る「歴史シリーズ」を4月から発信していますが、7月11日から19日まで市内の公民館オホーツク文化交流センターにて歴史写真パネル展を開催するとともに、7月26日には市民を対象とした「海上みなと見学会」を実施するなど、網走港の歴史と魅力を広く発信しています。

    監督測量船 はまなす 船内の様子

    職員による説明の様子 集合記念写真

  • 有益だった 有益でなかった

    どちらとも言えない 無回答

    94%

    5

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    北海道港湾に係る講習会及び港湾管理講習会の開催

    令和元年7月3日(水)、4日(木)の2日間、札幌にて開催しました。講習会では、眞田港湾空港部長(当時)からの挨拶・講義に始まり、各講

    師の熱弁、本省港湾局からの特別講演、さらには懇親会も実施して、受講され

    た皆様の実に94%が「有益」と評価してくださり、大変好評な講習会でした。

    ○講習会参加者港湾管理者39名、直轄8名、合計47名○アンケート回答合計46名(回収率98%)

    <眞田部長の挨拶から>港湾の管理というのは、単に管理をするだけ

    ではなく、そのインフラを使ってどうやって

    「地域を豊かにするのか」という視点が重要になります。

    眞田部長挨拶の様子

    講習会の様子

    懇親会の様子

    インフラの が著しく、 も も 、各港湾管理者は同じよ

    うな悩みを抱えています。 、一緒に考えていきましょう!!そのため(?)に懇親会で親睦を深めました。

    4% 2%

  • 6

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    港湾管理者の技術力及び施設点検スキル向上を目的として、「現地維持管理講習会」を令和元年7月9日(火)、白老港にて今年度初めて実施しました。【以下、白老町経済振興課港湾室からのコメント】

    【港湾行政課からひとこと】通常業務で忙しい中、現地維持管理講習会に参加いただき、ありがとうご

    ざいます。当課としましても、現地で港湾管理者から生の声を聞きながら、講習会を実施できたことに感謝いたします。港湾管理者の中には、事務職しかいない場合や技術職がいたとしても港湾

    部門を1人工で仕事ができない場合などが想定されます。そのような現状の

    中、老朽化をはじめとした維持管理に関しては、港湾施設等の変状を「小さいうちに正しく捉える」ことが重要になります。港湾管理者におかれましては、是非このような講習会を活用して、引き続

    き適正な維持管理に努めて頂くようお願いいたします。

    当日は、まず、港湾管理事務所で港湾施設の維持管理に関する基礎的な知識や維持管理計画の策定方法、施設の点検診断計画・点検診断手法等について説明を受けました。その後、実際に施設に出向き、岸壁

    や防波堤において、局の方々からのアドバイスを受けながら施設の点検・診断実習を行い、その結果をもとに施設の総合評価を行いました。

    同行していただいたことで、日頃の維持管理業務における悩みも相談でき、現場実習が大変参考となり、非常に有意義でありました。今後も是非、継続開催していただきたいと思います。今回学んだ内容を更

    にステップアップさせ、解決方法を見出し、港湾施設の適切な維持管理に努めていきたいと思います。

    白老

    現地維持管理講習会の様子

    民族共生象徴空間「ウポポイ」の街白老にお越しください!

    現地維持管理講習会を実施しています!

  • 事前説明の様子

    港湾行政課の事前説明から始まり、引き続き同室で書面監査を行います。書面監査は、事前に港湾管理者か

    ら提出いただいている資料を基に、適切な管理が行われているか監査します。

    7

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    令和元年度実地監査が始まりました

    令和元年度の実地監査が、7月16日(火)の羽幌港を皮切りに始まりました。監査を実施する側(港湾行政課)も、監査を受ける側(港湾管理者)も体制

    が変わり、新たな目線での実地監査のスタートです。

    書面監査の終了後は、現地に出向き、現地監査を行います。現地監査も、事前に港湾管理者から

    提出いただいている資料を基に、施設の現状に注意しながら監査します。

    著しいひび割れ・劣化等がないか、監査している様子

    段差・沈下等の現状を詳細に確認している様子

    エプロンに3cm以上の段差(沈下)があると、b判定となります。b判定になったとしても、港湾管理

    者が、きちんと把握し、経過観察中であれば、指摘されることはありません。

    最後に、総括(講評)を行います。書面・現地監査の結果、港湾施設の利用状況等からみて適切な措置がなされていないと判断されたものについては指摘し、実地監査後にそのフォローアップ(報告や処理方針の検討)を行っていきます。

    羽幌町のみなさん、ご協力、ありがとうございました!

    講評の様子

  • 8

    令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    平成29年度から国有港湾施設管理業務を本局へ集約化したことに伴い、相

    談体制の変化による港湾管理者の不安感、地理的及び心理的な「距離感」を払拭するため、「御用聞き」を実施しております。今年度も極力、港湾管理者の市町へ足を運び「御用聞き」を行いますので、

    その際にはご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

    『御用聞き』実施中

    (↑)留萌港にて (↑)羽幌港にて

    今年度は志向を変えて、机を隔てた「御用聞き」ではなく、『現地を見ながら聞く』新たなスタイルを実施中!試行錯誤しながら、皆様(港湾管理者)のご意見・ご相談に耳を傾けます!!

    足を運ぶのが「御用聞き」の基本ですが、移動による時間・経費のロスを考慮すると、令和の時代は、オンラインによる業務効率化も必要になってきます。

    当局では「Skype for Business」のビデオ会議機能を利用し、会議及び打合せを行っています。日頃、電話でしか対応していない本局担当者及び港湾管理者も、ビデオ会議

    の活用で顔が見えること、又は資料を見ながら打合せができるので、より一層

    の意思疎通及び連携強化に直結します。是非、利用してみたいという港湾管理者を大募集!!受付や詳細説明については、港湾行政課管理班までご連絡ください。

    ビデオ会議に興味ありませんか?

    港湾管理者

    開発局

  • 令和元年8月号北海道開発局 港湾空港部 港湾行政課

    〒060-8511 札幌市北区北8条西2丁目札幌第一合同庁舎14階

    国土技術政策総合研究所にて行われる研修のご案内

    国土技術政策総合研究所(横須賀庁舎)では、港湾の整備・管理等に関する専門知識等の習得のために有用な各種研修を実施しています(詳細については、下記HPをご確認下さい)。

    http://www.ysk.nilim.go.jp/kensyu/index.html

    このうち、「港湾技術設計基礎コース」については令和元年10月29日~10月31日に、「沿岸防災コース」については令和元年11月20日~11月22日に実施され、港湾管理者の皆様の港湾施設管理業務等に係わる更なる知識習得に役立つ内容となっています。

    港湾管理者の皆様からの参加のご希望がありましたら、「港湾技術設計基礎コース」につきましては9月4日(水)まで、「沿岸防災コース」につきましては9月27日(金)までに、下記の港湾管理者専用アドレスあてにお知らせください。

    [email protected]

    その他の研修についても、港湾管理者の皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

    港湾管理者の皆様からの掲載要望やご提案等・その他業務上の疑問等を引き続きお待ちしています。

    港湾管理者専用アドレス

    [email protected]

    港湾構造物LCC計算プログラム(改良版)のリリースについて

    9

    令和元年7月31日、港湾施設のライフサイクルコスト(LCC)算出が可能な「港湾構造物LCC計算プログラム」が、より効率的に維持管理費用の算出が可能となるよう、今般、改良されました。

    <主な改良内容>☆LCC計算プログラムの細分化(構造形式別)☆維持管理計画書用の図表の出力 など

    国土交通省インフラ長寿命化計画(行動計画)では、維持管理計画書の維持補修計画で補修に必要な費用としてLCCを記載する必要があり、令和2年度までにLCC算定率100%を達成することとされておりますので、本プログラムを使用して、LCC算出の取り組みを加速頂きますようお願いいたします。

    本プログラムは、国土技術政策総合研究所HPより入手可能です。http://www.ysk.nilim.go.jp/kakubu/kouwan/sekou/lcc.htm