介紹部学 工学部機械システム工学科電気電子工学科 ......介紹 部学...

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10 工学部のロゴマーク 工学部(School of Engineering)は、1990年設置の情報科学部を起点にして、23年 に亘り蓄積された「情報の中京大学」としての評価を基盤に、時代の変化と社会の要請 に応えるため、2006年改組の情報理工学部を経て、ものづくりと情報技術(IT)を融合し た学部として2013年に改組・設立した。 学科構成は、ものづくり系として、機械システム工学科、電気電子工学科、情報技術系 として、情報工学科、メディア工学科の4学科として、基礎力と実践力のあるエンジニア の養成を目指している。 機械、電子、システムなどを要素技術として、人間生活の利便性 と生活の質を向上させるために、先進的な機械システムを築くこと のできる基礎的な知識と技術を有した実践力のある人材の養成を 目的とする。 カリキュラムの特徴は、実験実習系科目として「工学基礎実験A・ B(体験・シミュレーション)」を1年次から配置して、「機械設計製作 1」、「機械設計製作2」の実習科目から卒業研究へと繋がった4 年間を通してのものづくり体験を可能としている。また、専門科目を 構成的に学べるように、学科展開科目群には、メカトロニクス系(機 械・電気・情報)科目、ロボット系科目、人間工学/設計管理系科目 を配置して、3つの履修モデルとして、「メカトロニクスモデル」、「ロ ボティクスモデル」、「自動化システムモデル」に基づいた科目選択 の方向付けがなされている。 これらのものづくり技術の総合的学習により、機械要素の特徴、 材料選択や製造加工法などのロボット・機械装置の製作やシステ ムの設計のための基礎的な知識と技術を身に付ける。 情報工学科では、高度に並列分散化し、ネットワークで結ばれた クラウドやビッグデータといった情報システムを理解し、その設計、実 装、運用に携わる人材の養成を目的とする。 カリキュラムは、実践力を養成する実験・実習系科目としての「情 報工学実験1・2」、「システム製作A・B」の科目が卒業研究に繋が るように配置されている。プログラミング系科目として、「C言語1・2」 を中心に8科目が配置されている。 また、学科展開科目群には、ソフトウェアシステム系科目、ネット ワーク系科目、ハードウェア系科目、情報工学系科目が配置されて いて、3つの履修モデルとして、「コンピュータエンジニア・モデル」、 「システム・ソフトウエアエンジニア・モデル」、「ウエブ・ネットエンジ ニア・モデル」に基づいた科目選択の方向付けがなされている。 以上の学習を通じて、プログラミングとソフトウェア開発、情報処理 環境の機能と運用、情報処理技法の設計と評価、情報と計算に関 する形式的記述と論理的思考、ハードウェアやソフトウェアの設計と 製作、分散システムの設計や開発に関する基礎知識を身に付ける。 情報通信技術を情報の媒体として捉えた応用システムの考案、 開発を担うメディア技術者の養成を目的とする。 カリキュラムの特徴は、実験・実習系科目が卒業研究に繋がる科 目として設定され、加えて、コンピュータ/ネットワーク系科目、プログラ ミング系科目が配置されている。 また、学科展開科目として、映像メディア系科目として、「映像メ ディア1(基礎)」、「映像メディア2(Digital Art)」、「映像メディ ア3(CG)」などの科目を、映像処理系科目として、「映像処理1 (CG)」、「映像処理2(画像処理)」、「映像処理3(Computer Vision)」などの科目を配置していて、2つの履修モデルとして、「メ ディア技術・モデル」、「メディアアート・モデル」に基づいた科目選択 の方向付けがなされている。 以上の学習を通じて、ネットワークの構築・運用やアプリケーショ ンソフトの開発、コンテンツ制作のための基盤能力とデザイン能力、 メディア情報処理システムの設計や開発などメディアテクノロジとメ ディアデザインに関する基礎知識と基本技術を身に付ける。 電気、電子、情報通信技術の基礎を確実に修得し、急速に進 歩する電気電子工学分野の産業の発展を担う信頼感のある技 術者の養成を目的とする。 カリキュラムの特徴は、実験科目の充実、基礎学力の重視、3つ の履修モデルによる効率的で有効な専門教育である。1年次後期 から3年次前期にかけて、 「物理学実験」、 「電気電子工学実験1, 2, 3」と、 4つの実験科目を配し、少人数できめ細かい指導により、使える 知識を身体で覚える実践的教育を展開する。また、「制御・メカトロニ クスモデル」、「エレクトロニクスモデル」、「通信モデル」という3つの 履修モデルを設定し、各自の目指す専門分野に合わせ、必要な専 門科目を無理なく無駄なく修得することを可能にしている。 電気電子工学は産業の基盤であり、先端技術の核である。本 学科では、電気工学分野、電子工学分野、半導体・物性分野、情 報通信分野を網羅し、各分野の基礎を幅広く学習し、実験・演習を 中心とする実践的教育により能動的資質を育てると共に、各自に 必要な専門分野の基礎的な知識と技術を系統的に身に付ける。 機械システム工学科 情報工学科 メディア工学科 電気電子工学科

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工学部のロゴマーク

 工学部(School of Engineering)は、1990年設置の情報科学部を起点にして、23年に亘り蓄積された「情報の中京大学」としての評価を基盤に、時代の変化と社会の要請に応えるため、2006年改組の情報理工学部を経て、ものづくりと情報技術(IT)を融合した学部として2013年に改組・設立した。 学科構成は、ものづくり系として、機械システム工学科、電気電子工学科、情報技術系として、情報工学科、メディア工学科の4学科として、基礎力と実践力のあるエンジニアの養成を目指している。

 機械、電子、システムなどを要素技術として、人間生活の利便性と生活の質を向上させるために、先進的な機械システムを築くことのできる基礎的な知識と技術を有した実践力のある人材の養成を目的とする。 カリキュラムの特徴は、実験実習系科目として「工学基礎実験A・B(体験・シミュレーション)」を1年次から配置して、「機械設計製作1」、「機械設計製作2」の実習科目から卒業研究へと繋がった4年間を通してのものづくり体験を可能としている。また、専門科目を構成的に学べるように、学科展開科目群には、メカトロニクス系(機械・電気・情報)科目、ロボット系科目、人間工学/設計管理系科目を配置して、3つの履修モデルとして、「メカトロニクスモデル」、「ロボティクスモデル」、「自動化システムモデル」に基づいた科目選択の方向付けがなされている。 これらのものづくり技術の総合的学習により、機械要素の特徴、材料選択や製造加工法などのロボット・機械装置の製作やシステムの設計のための基礎的な知識と技術を身に付ける。

 情報工学科では、高度に並列分散化し、ネットワークで結ばれたクラウドやビッグデータといった情報システムを理解し、その設計、実装、運用に携わる人材の養成を目的とする。 カリキュラムは、実践力を養成する実験・実習系科目としての「情報工学実験1・2」、「システム製作A・B」の科目が卒業研究に繋がるように配置されている。プログラミング系科目として、「C言語1・2」を中心に8科目が配置されている。 また、学科展開科目群には、ソフトウェアシステム系科目、ネットワーク系科目、ハードウェア系科目、情報工学系科目が配置されていて、3つの履修モデルとして、「コンピュータエンジニア・モデル」、

「システム・ソフトウエアエンジニア・モデル」、「ウエブ・ネットエンジニア・モデル」に基づいた科目選択の方向付けがなされている。 以上の学習を通じて、プログラミングとソフトウェア開発、情報処理環境の機能と運用、情報処理技法の設計と評価、情報と計算に関する形式的記述と論理的思考、ハードウェアやソフトウェアの設計と製作、分散システムの設計や開発に関する基礎知識を身に付ける。

 情報通信技術を情報の媒体として捉えた応用システムの考案、開発を担うメディア技術者の養成を目的とする。 カリキュラムの特徴は、実験・実習系科目が卒業研究に繋がる科目として設定され、加えて、コンピュータ/ネットワーク系科目、プログラミング系科目が配置されている。 また、学科展開科目として、映像メディア系科目として、「映像メディア1(基礎)」、「映像メディア2(Digital Art)」、「映像メディア3(CG)」などの科目を、映像処理系科目として、「映像処理1

(CG)」、「映像処理2(画像処理)」、「映像処理3(Computer Vision)」などの科目を配置していて、2つの履修モデルとして、「メディア技術・モデル」、「メディアアート・モデル」に基づいた科目選択の方向付けがなされている。 以上の学習を通じて、ネットワークの構築・運用やアプリケーションソフトの開発、コンテンツ制作のための基盤能力とデザイン能力、メディア情報処理システムの設計や開発などメディアテクノロジとメディアデザインに関する基礎知識と基本技術を身に付ける。

 電気、電子、情報通信技術の基礎を確実に修得し、急速に進歩する電気電子工学分野の産業の発展を担う信頼感のある技術者の養成を目的とする。 カリキュラムの特徴は、実験科目の充実、基礎学力の重視、3つの履修モデルによる効率的で有効な専門教育である。1年次後期から3年次前期にかけて、「物理学実験」、「電気電子工学実験1,2,3」と、4つの実験科目を配し、少人数できめ細かい指導により、使える知識を身体で覚える実践的教育を展開する。また、「制御・メカトロニクスモデル」、「エレクトロニクスモデル」、「通信モデル」という3つの履修モデルを設定し、各自の目指す専門分野に合わせ、必要な専門科目を無理なく無駄なく修得することを可能にしている。 電気電子工学は産業の基盤であり、先端技術の核である。本学科では、電気工学分野、電子工学分野、半導体・物性分野、情報通信分野を網羅し、各分野の基礎を幅広く学習し、実験・演習を中心とする実践的教育により能動的資質を育てると共に、各自に必要な専門分野の基礎的な知識と技術を系統的に身に付ける。

機械システム工学科

情報工学科 メディア工学科

電気電子工学科

工学部

メディア工学科

情報工学科

電気電子工学科

機械システム工学科

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教授

長谷川明生ネットワークシステム

濱川  礼情報科学

伊藤 秀昭知識工学

ラシキア城治計算機科学

鈴木 常彦インターネットワーキング

山田 雅之情報科学

目加田慶人医用画像処理

准教授

小笠原秀美認知科学

土屋 孝文問題解決

講師

鬼頭 信貴超高速・高信頼論理回路

の設計自動化

道満 恵介画像パターン認識

助教

村田 晴美電子透かし技術

兼担教授

飯田 三郎計算機科学

秦野 甯世計算科学

教授

長谷川純一情報工学

カール・ストーンDigital Music

宮田 義郎異文化連携

大泉 和文現代美術

宮﨑 慎也情報工学

准教授

上芝 智裕メディアアート

瀧  剛志知能情報学

遠藤  守情報科学

講師

曽我部哲也メディアアート

助教

中  貴俊情報可視化

兼担教授

幸村真佐男メディアアート

伊藤  誠計算機支援設計

興膳生二郎工業デザイン

教授

輿水 大和画像パターン認識

白井 英俊計算言語学

上林 真司無線通信技術

山中 公博エレクトロニクス実装技術

磯  直行VLSI設計アルゴリズム

ピトヨ・ハルトノ機械学習

准教授

須田  潤誘電体物性解析

村中 崇信数値解析による

プラズマ理工学研究

田口 博久デバイス工学

平名 計在制御工学

講師

青森  久知的情報処理

助教

舟橋 琢磨情報科学

教授

井口 弘和感性工学

種田 行男支援工学

佐藤 俊郎物理学

沼田 宗敏3 次元認識ロボット技術

野浪  亨材料科学

橋本  学知的センシング

森島 昭男ロボット工学

青木 公也画像処理

准教授

王  建国生産システム

清水  優ロボット要素技術

石原 彰人神経情報工学

加納 政芳知能ロボティクス

助教

上野 ふき人工知能

 情報科学研究科は、情報科学・技術の基礎と応用に跨って、高度な専門性を備えた研究者・技術者の育成を目指している。情報科学・技術は、コンピュータに代表される物質科学技術のエッセンスとヒトの理性・知性・感性におよぶ非物質科学技術を深く繋ぐ学問である。博士後期課程では、情報科学・認知科学とコンピュータに結実する諸工学技術を基礎において、情報認知科学、およびメディア科学の2つの専攻を設けている。 これに先立ち、博士前期課程では、情報科学、認知科学、メディア科学の3専攻を設置して、それぞれに、ネットワークを含む高度な情報システムや情報技術を、先端的認知科学の基礎から学習支援とHI技術を、画像などの高度なメディア処理・表現技術を専門的に学習・研究することができる。これらを、博士後期課程において更に深化・融合・発展させて、研究者・技術者として独り立ちできるように徹底した教育を行っている。

情報工学科

メディア工学科電気電子工学科

機械システム工学科教員紹介

大学院 情報科学研究科

情報認知科学専攻(博士)/情報科学専攻(修士)/認知科学専攻(修士)/メディア科学専攻(修士・博士)