現場で学んだことを自分の言葉で!doken-college.ac.jp/pdf/college_news/tsushin2015-06.pdf2015年度...

2
2015620152781東京建築 カレッジ 百聞は一見に 如かず! 授業の見学 お気軽に! 小林謙二学校長に、 厚労大臣から功績賞 東京建築カレッジの小林謙二学校長 (関東学院大学名誉教授)に、厚生労働 大臣から功績賞が贈られました。 小林校長は、長年にわたり建設現場で 働く労働者の生体負担や作業に伴う危険 性の調査を行い、建築工事における安全 な作業の方法などの研究を進めてきまし た。ここ数年は、労働基準局の「足場か らの墜落防止措置の効果検証・評価検討 会」で座長を務めるなど、労働安全衛生 に貢献してきました。 7月11日 (土) 2015年度 第1回OJT合同報告会を開く! 現場で学んだことを自分の言葉で! 11 15 「建築社会論」講義中の小林校長 (7/18) 現場作業を語る髙野成己さん(18歳)

Transcript of 現場で学んだことを自分の言葉で!doken-college.ac.jp/pdf/college_news/tsushin2015-06.pdf2015年度...

Page 1: 現場で学んだことを自分の言葉で!doken-college.ac.jp/pdf/college_news/tsushin2015-06.pdf2015年度 第6号 カレッジ通信 2015年(平成27年)8月1日 発 行

全体報告は、2年生4

人、1年生6人が行いま

した(左写真)。職種は、

設計2人(新川小百合、

竹山綾=2年生)、クロ

ス1人(徳島友之=同)、

CAD1人(山中陽子=

同)、建築大工3人(浅

野翔、髙野成己、高野

展昌=1年生)、監理

ほか1人(稲葉欣央=

同)、造園1人(内田

聡弥=同)、設備ほか

1人(寺木一眞=同)。

各自が「発表5分・

質疑応答5分」の持ち

時間で、自分の仕事を

写真などを見せながら

説明するのですが、目

の前で「つまらないよ」

というボディランゲー

ジを見せられたりする人

もいて、座学の先生の気

持ちを味わった人もいま

した。また、カレッジで

学びながら働く意義につ

いて、「高校、大学のア

ウトプットは試験しかな

い。しかし、カレッジの

アウトプットは

現場だ!」と話

す研修生もいま

した。高卒後す

ぐにカレッジに

入学した1年生

の初々しい発表

には、「ガンバ

レー」という

声援が上がり

ました。

分散会の運営も

分散会では、2年生が

座長、記録者、報告者を

分担し、運営や討論のま

とめを体験します。学校

なので失敗してもいい。

気付きが大事、という考

え方で、彼らに運営を任

せています。こういうこ

とが学べるのもカレッジ

の特徴です。

2015年度 第6号 カレッジ通信 2015年(平成27年)8月1日

発 行東京建築

カレッジ

カレッジ通信

百聞は一見に如かず!

授業の見学お気軽に!

小林謙二学校長に、厚労大臣から功績賞

東京建築カレッジの小林謙二学校長

(関東学院大学名誉教授)に、厚生労働

大臣から功績賞が贈られました。

小林校長は、長年にわたり建設現場で

働く労働者の生体負担や作業に伴う危険

性の調査を行い、建築工事における安全

な作業の方法などの研究を進めてきまし

た。ここ数年は、労働基準局の「足場か

らの墜落防止措置の効果検証・評価検討

会」で座長を務めるなど、労働安全衛生

に貢献してきました。

7月11日(土)2015年度 第1回OJT合同報告会を開く!

現場で学んだことを自分の言葉で!

東京建築カレッジの2年間の総訓練時間は2929

時間です。そのうち360時間はOJT(オン・ジョ

ブ・トレーニング=現場教育)。研修生には毎月、

「分散実習レポート

OJT月報」提出を義務付け、

普段の授業(OFF・JT)で学んだ知識や技術が日々

の仕事にどのように生かされているのか、確認してい

ます。そして、全員が卒業までに一度は1年生、2年

生全員の前で発表者となる「OJT報告会」も授業の

一環として開催します。報告会は全体会と分散会の二

部構成で、運営と交流の仕方を学ぶことも目的です。

7月11日に行われた「15年度・第1回OJT合同報告

会」の様子をご紹介します。

「建築社会論」講義中の小林校長 (7/18)

現場作業を語る髙野成己さん(18歳)

座長の宮勇太さん(右)、

記録者の工藤拓哉さん

Page 2: 現場で学んだことを自分の言葉で!doken-college.ac.jp/pdf/college_news/tsushin2015-06.pdf2015年度 第6号 カレッジ通信 2015年(平成27年)8月1日 発 行

相羽建設(東村山

市、建設ユニオン)

と、会田工務店(荒

川支部)は、今春、

それぞれ二人の新入

社員(いずれも大工)

を、カレッジに入学

させました。両社と

もに新人教育にカレッ

ジを位置付けていま

す。相

羽建設の加瀬彰

一さん(18歳)と長

井駿さん(18歳)は

高校も一緒でした。

都立田無工業高校を

卒業後、同社に入社。

加瀬さんは2年生の

(就業体験)先に選

んで以来、3年生の

インターンシップも

同社へ。「雰囲気が

明るく、みんなの目

標が明確なのがいい。

ここで働きたいなっ

て思いました」(加

瀬さん)。一方、長

井さんは、最初のイ

ンターン先が中高年

ばかりの事業所だっ

たので、若年者が多

い職場を求め、3年

生のインターンから

相羽建設へ。「若い

世代が伸び伸びと活

躍している様子に引

かれて就職しました」

(長井さん)。そし

て、入社してすぐに

専務から「学校に通

わせるから」と指示

されてカレッジに入

学しました。

二人とも高校は建

築科でしたが、実習

内容は設

備系がメ

インで、

大工の手

刻み作業

の体験はほとんどあ

りませんでした。大

工道具の手入れから

始まり、墨付け、様々

な継手・仕口の演習

が次々に行われるカ

レッジの授業はとて

も新鮮とのことです。

会田工務店からは

浅野翔さん(20歳)

と芳賀利也さん(21

歳)が入学。同社は、

浅野さんにとっては

親戚にあたり、芳賀

さんは実家(工務店)

と祖父の頃から付き

合いのある会社とい

う縁で入ったそうで

す。そして、入社し

て最初に、「何にも

できないんだから、

まず学校で学べ」と

社長に言われ、カレッ

ジに来ました。

「カレッジに入っ

てどう?」と聞くと、

浅野さんは「楽しい

です」、芳賀さんか

らは「同世代の仲間

との交流がいいよね」

という声が返ってき

ました。授業につい

ては「実習が好き。

現場では学べない基

本がいっぱい」(浅

野さん)、「座学で

(木構造演習)かな。

今後使っていく感じ。

知らないと家を作れ

ない」(芳賀さん)。

なお、第19期生の竹

内耀さんも同社の社

員です。以前にもカ

レッジへの派遣があ

り、新人研修の場と

してカレッジをしっ

かり活用しているこ

とがわかります。

2015年度 第6号 カレッジ通信 2015年(平成27年)8月1日

[見学会]

☆8月28日(金)「木造軸組実習」他

★9月26日(土)・10月3日(土)

「解体実習」(予定)

会場:「江東実習場」

時間:13時~15時

[学校説明会]

10月4日(日)

会場:「池袋本校舎」

時間:①14時~、②19時からの2回

[カレッジ専用求人票]

新規に従業員を雇用し、カレッジへ研

修生の派遣を考えている事業所の皆様。

「求人票」をカレッジへご提出くださ

い。用紙はカレッジからお送りします。

上記日程以外の見学、個別説明も可能

です。お気軽にご連絡ください。

℡03-5950-1771

東京建築カレッジ 西岡、吉川

会場地図はウェブサイトからダウンロード

できます。検索 建築カレッジ

当面の見学会&説明会

カレッジ生インタビュー! 第20期生 同一事業所から2名の入学が2組も!

会田工務店(荒川区)

浅野翔さん(左)

、芳賀利也さん

相羽建設(東村山市)

加瀬彰一さん(左)

、長井駿さん

「建築カレッジ」へ派遣

新人教育に位置付けて

次号の「カレッジ通信」!

☆ルポ

真夏の「林業実習」

☆ 全建総連東京都連

青年技能競技大会

各選手の奮戦リポート

お楽しみに!