早稲田大学社会連携研究所 第2回連携事業報告 ·...
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早稲田大学社会連携研究所 第2回連携事業報告
早稲田大学社会連携研究所の事業報告会に行ってきました。
座席表を見ると大物ばかり,となりに座ったヒゲの先生に名刺を渡して挨拶すると,新潟
に強く反応しています。この早稲田高等学院の柳谷晃先生は,10年ほど前に新潟によく訪れ
ていたそうで,新潟ツウでした。夜な夜な古町のKENTOSで踊っていたそうです。(柳谷先生
は著書多数の著名な数学者なんですよ。「柳谷のセンター数学基礎講座」のお世話になった方
は多いのでは??)
とりあえず,報告の内容ですが,ちょー手短にしますので,興味のある方は連絡ください。
資料差し上げます。
堅い報告の後は、文末に2008年に私が学生のために企画した新潟ツアーの様子を掲載した
やわらかい話をおまけで追加しました。
【第2回報告会概要】
・NHKエンタープライズ寄附講座を早稲田大学で開講する意義
<NHKエンタープライズ事業本部長 青木繁>
要旨:NHKエンタープライズ寄付講座は,単に社会貢献ではなく,最前線での担当者が講義
を行い会社一体で寄付講座にかかわることで,社員も自らの仕事をもう一度考える場となっ
ている。
・奈良県連携事業と学生たち <社会科学総合学術院教授 笹原 宏之>
要旨:笹原ゼミの学生の「文学作品や不思議地名から探す奈良の魅力・観光素材調査」(奈良
県でのフィールドワーク)この事業をとおしての学生たちの変化は,奈良に関するアンテナ
の感度が高まった。
また,最大の収穫としては,「人のためになるであろう何かを明らかにすることの喜びに,
学生たちが気づいてくれたこと」であった。
・フィールドワークを通じて地域と向き合う
<教育・総合科学学術院教授 箸本 健二>
要旨:「中心市街地の商圏分析調査」,奈良県御所市中心市街地(地元で ごせまち と呼ば
れる旧市街地)のフィールドワークをふまえて,「中心市街地への活性化提案」を行った。公
募を通じてつのった学生は,学部はバラバラであった。しかし,議論は,法学部,文学部,
政経学部とそれぞれの見地から意見がでて議論は活発であった。
フィールドワークを通じて「現地と向き合う」ことが学生に様々な学習効果を与えた。
・人材育成と大学連携 <横浜市 金沢区 副区長 吉田正博>
要旨:横浜企業支援財団は市内理工系9大学,広域連携13大学と連携しており,早稲田大
学とは中小企業支援で連携している。
大学からの知の結集し,企業側の人材経営者育成の人材プラットホームとして機能させ,
ヨコハマ次世代経営塾などを展開している。
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・「科学わくわくプロジェクト」について <広島県企画振興局国際課長 橋本康男>
要旨:教育現場の科学教育への現状と問題点をふまえてのマツダ財団と広島大学が連携した
事業。
本当の意味での理科を教えることのできる教師がすくないので,こどもは教科書のわくを
超えられないでいる。科学にわくわくする体験を増やそう!と連携事業を展開。
といった内容でした。
<アインバールハイト氏> <青木 氏> <笹原教授>
<箸本教授> <吉田 氏> <橋本 氏>
以下は発表を聞いての私の感想です。
学生のフィールドワークについては,受け入れ側にも相当な準備が必要ではありますが,
学生の地元とは異なった視点は市民,職員に刺激があると思いますので,新潟市でも受け入
れてみてはどうかと思うのですが・・・。
質問する時間がなく聞けませんでしたが,自治体側のメリットはどんなことだったのか知
りたかったです。それによっては,地方自治体と大学の社会連携が加速すると思われます。
(墨田区のように早稲田大学と連携して大成功を収めた地方自治体もあります)地元以外の
学生の意見はかなり斬新であると思われます。
おまけ
実は,早稲田大学公共経営研究科派遣中の2008年に自分で計画して学生を10数名新潟市
へ連れてきて,プチフィールドワークしているんですよ。それも正味1日の過酷な日程で!
そのときの様子を以下紹介します。
2008年6月 新潟遠征!!
友成教授の授業で新潟市のブランドイメージをアップさせようというテーマに取りくんで
いたのですが,実際に新潟市の知名度はゼロ。(残念⇓)
そこで,実際に「新潟市へ行ってみよう!!」ということになり,いざ新潟市へ行くこと
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に。ただし,日帰りで・・・。(学生のフットワークは軽いのですがお金がないんです!!)
午前10時に新潟入で午後1時にビッグスワンでアルビレックス新潟へ訪問取材&ゲーム
観戦,午後6時には夕食,午後8時には東京行きの新幹線へという強行スケジュール。滞在
時間の短い中でどのように新潟市を紹介するか悩んだ挙句に私が取った行動とは。
授業で,実際に新潟市に行ってきた様子を発表するときに使ったパワポを基に,授業とは
違った少しくだけたサブ説明を加えてあります。
Sさんのおうち
100円のレンタサイクルでニイガタをゆく!
むかしのカメラ
・・・
AM10:00
新潟駅に学生を迎えに。
時間もないので,すぐにレンタサイクルを
借りて新潟島探検へ。
お昼までの2時間で新潟市を理解しても
らうにはコレが一番!!
やすらぎ堤をとおり,我が家のマンション
の脇を通過し,まずは白山神社へ。
ところが,
学生たちの目には,県政記念館が気にな
る様子。
入館無料ということもあり,ちょっと立
ち寄ることに。
意外に好反応。
学生には新鮮なようです。
りゅーとぴあ にはあまり関心を示しま
せんでした。
白山神社に到着。
学生たちに新潟の最高級B級スイーツで
ある“ぽっぽ焼き”をふるまう。
女性が多かったので,一同テンションが
あがる。
店のおっちゃんに,いろいろ聞いてまし
た。
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我が庁舎 新潟市役所へ。
「坂井さんも,一応公務員なんですよね
ぇ。」って学生の反応。
(おい!一応ってなんだよ!)
海と川 水に恵まれた新潟市をアピールす
るために,さらに北上して(と言っても数百
mですが)海岸沿いのサイクリング道を,下
町へひた走る。
途中,「さわ山」にて,お茶と大福で休憩。
(写真はあとででてきます)
やはりここでも学生のテンションはあがり,
サイクリングの疲れは吹っ飛んだ模様。
NEXT21の最上階で新潟市を一望して
もらうことに。
彼らの新潟市のイメージはどう変化したで
しょうか。
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彼らが興味を示したのはアルビローソン。
とても気に入ってました。
ドカベンの銅像へ。ここで記念写真を撮ろ
うとしていると,向かいの「はり糸」から
「写真とりましょうか?」と声が・・。
体格の良い店主らしき方が,一同「本物の
ドカベンだ! ドカベンにドカベンの写真
を撮ってもらった!」と感動してました。
(おーい!失礼だろ!!)
正味2時間での新潟市観光。
私の40年におよぶ新潟市民生活の知恵
を絞って,金なし,時間なしの人たちを案
内してきました。
新潟市<湯沢町,新潟駅=湯沢駅,川端康
成の雪国と思っていた彼らの新潟市のイ
メージは激変したようです。
昼食もそこそこに,一行はビッグスワンへ。
当日はF川崎戦。
そんな試合前の忙しい中,アルビレックス新
潟の阿部さんに試合前スタジアム見学をして
もらいました。
その後,運営部長の小山さんに1時間ほどア
ルビレック新潟の成功と今後の運営方針など
を伺いました。
単なる無料招待券だけの成功ではないことに
注目して,学生たちは本日一番の目の輝きで,
真剣に聞き入っていました。
その後,4万人以上が入っているピッチレベ
ルにたった彼らは異常な興奮状態で,アルビ
サポーターというか新潟人のパワーに驚いて
いました。
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【あとがき】
このツアーでの経験や体験をふまえて,後日授業では新潟のブランドイメージをアップさ
せようという提言を行ったのです。
このツアーには新潟市に行ったことのない学生,かつ新潟市になんてまったく興味がなか
った学生,さらには中国からの留学生も参加してくれました。
授業での提案内容の中で,課題として「新潟市の人が新潟市の魅力を魅力とわかっていな
いところがあるのではないか」という学生の意見がありました。確かに,たった2時間の間
でしたが,私が意図したものとは違う事柄に学生の興味を引くものがあり,新潟市がお初の
方の視点は勉強になりました。
きっと観光の部門だけでなく,その他の部門でも「市民が新潟市が推薦したいもの」と「他
都市の人が新潟市で推薦したいもの」が違い,上手く表現できませんが,この「違い」とい
うか視点を理解できれば,政令市の中ではまだまだマイナーな新潟市が全国区になっていく
のではないでしょうか。
PM6:00
夕食タイム,彼らのリクエストで寿司に。
(おい,お前ら,お金ないんだろ??)
寿司屋の大将に事情を説明し,なんとか予
算内でお願いしました。
前述の「さわ山」の大福は女子が絶賛。
おみやげにしたかったようだが,もちなの
で翌日はかたくなってしまうので断念。