第6章 画像のカラー表示 1. カラー合成3. 加色法のイメージ 赤の光源...

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第6章 画像のカラー表示 1. カラー合成 PCのディスプレイや衛星画像のカラー表示で利用されている. カラー印刷物で利用されている. カラー合成には がある. 参考 現在のコンピュータでは,色の要素をR・G・Bの三原色に分けて ,各原色に8ビット 分(1バイト)を与える方式をフルカラーと呼んでいる. 8ビット→256階調だから,256の3乗=16,777,216色に相当する. 加色法 光の三原色( )基準 減色法 色の三原色( )基準 2. 加色法・減色法 G B R Y M C W M C Y R G B BL RとC GとM BとY 互いに補色(足すと”白”になる関係)

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第6章�画像のカラー表示�1.�カラー合成�

�PCのディスプレイや衛星画像のカラー表示で利用されている.�

�カラー印刷物で利用されている.�

カラー合成には�������������������と���������������がある.�

参考�現在のコンピュータでは,色の要素をR・G・Bの三原色に分けて,各原色に8ビット分(1バイト)を与える方式をフルカラーと呼んでいる.�8ビット→256階調だから,256の3乗=16,777,216色に相当する.�

加色法�光の三原色(�������������)基準�

減色法�色の三原色(�������������)基準�

2.�加色法・減色法�

G B

R

Y M

C

W

M

C

Y R

G B BL

RとC�GとM �BとY�

互いに補色(足すと”白”になる関係)�

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3.�加色法のイメージ�

赤の光源�

緑の光源�

赤の光源�緑の光源�

赤の光源�

青の光源�

光がない時は黒�

Yellowインク�

Magentaインク�

Cyanインク�

4.�減色法のイメージ�

3つのインクを重ねると,反射する光はないので黒になる.�

白色光�

反射�

吸収�

反射�

白色光�

白色光�

吸収�

反射�

反射�

吸収�

反射�

反射�

+� +�

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デジタル画像データ�

デジタルデータを濃度におきかえる(この段階ではまだ白黒画像)�

濃度画像に色を割り当てる�

5.�カラー合成画像表示� バンドz�バンドy�バンドx�

7ビットでは128段階�8ビットでは256段階�

バンドの組み合わせとRGBの割当により,カラー画像が合成される.�

20 40 50 30 80 90 100

40 80 100 60 160 180 200

27 53 67 40 107 120 133

20 40 50 30 80 90 100

40 80 100 60 160 180 200

53 107 133 80 213 240 267

40 80 100 60 160 180 200

10 20 25 15 40 45 50

15 30 38 23 60 68 75

20 40 50 30 80 90 100

20 40 50 30 80 90 100

40 80 100 60 160 180 200

27 53 67 40 107 120 133

20 40 50 30 80 90 100

40 80 100 60 160 180 200

53 107 133 80 213 240 267

40 80 100 60 160 180 200

10 20 25 15 40 45 50

15 30 38 23 60 68 75

20 40 50 30 80 90 100

20 40 50 30 80 90 100

40 80 100 60 160 180 200

27 53 67 40 107 120 133

20 40 50 30 80 90 100

40 80 100 60 160 180 200

53 107 133 80 213 240 267

40 80 100 60 160 180 200

10 20 25 15 40 45 50

15 30 38 23 60 68 75

20 40 50 30 80 90 100

6.�カラー合成のパターン�

広義には両者をあわせて �������������������というが, 一般には赤外カラー合成を ��������������という�

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7.�Landsat-MSSの場合�

MSSには,Blueに相当するバンドがないのでトゥルーカラーは合成できない�

MSSのバンド� バンド4� バンド5� バンド6� バンド7�

対応する波長領域� (0.5~0.6μm) �

(0.6~0.7μm) � (0.7~0.8μm)� (0.9~1.1μm)�

対応する色� G~Y� Red� IR�

3原色の割り当て�

Blue� Green� Red�

Blue� Green� Red�

Blue� Red� Green�

8.�Landsat-TMの場合�

TMのバンド� バンド1� バンド2� バンド3� バンド4� バンド5� バンド7� バンド6�

対応する波長領域� (0.45~0.52μm) �

(0.52~0.60μm) �

(0.63~0.69μm) �

(0.76~0.90μm)�

(1.55~1.75μm)�

(2.08~2.35μm) �

(10.4~12.5μm)�

対応する色� B~G� G~Y� Red� IR�

3原色の割り当て�

Blue� Green� Red�

Blue� Green� Red�

Blue� Red� Green�

7バンドから3バンドを選ぶ組み合わせ:35通り�色(RGB)の割り当て:6通り�

一般には,以下の組み合わせが用いられている.�

バンドと色の組み合わせは,210通り�

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9.� ��������(擬似色) �

デジタル化されたデータは,濃度に変換して画像表示される(白黒画像).

人間の視覚は濃度変化より色の変化に敏感である.単バンドデータを分光反射値に応じた色を付けて表示する方法を

という.�

0 255(127)�

白黒の濃淡は,7ビットでは128諧調,8ビットでは256諧調で表される.�

シュードカラーでは,適当な間隔で濃度分割(レベルスライス)し,色に変換して表示する.�

単バンド画像 �

10.�Landsat-TMのトゥルーカラー�

バンド1�

バンド2�

バンド3�

青�

緑�

赤�

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トゥルーカラー�

我々が普段目にする時とほぼ同じ色合いで表示されている.�

衛星名/センサ:ADEOS/AVNIR�観測場所:淡路島・大阪南部�観測日:1996年12月30日

10.1�トゥルーカラー�

出典:RESTEC

11.�Landsat-TMのフォールスカラー�

バンド4�

バンド2�

バンド3�

青�

緑�

赤�

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フォールスカラー�

・森林や草地といった植物が多く生えているところが赤色で強調されている.�・植物の少ないところは灰色がかって見えている.�

衛星名/センサ:ADEOS/AVNIR�観測場所:淡路島・大阪南部�観測日:1996年12月30日�

11.1�フォールスカラー�

出典:RESTEC

ナチュラルカラー�

森林や草地といった植物が多く生えているところが緑色で強調されている.普段,私たちがイメージする植物の色に近い色合いが得られている.植物の少ないところや住宅地等は赤紫色で表示されている.�

衛星名/センサ:ADEOS/AVNIR�観測場所:淡路島・大阪南部�観測日:1996年12月30日�

12.�ナチュラルカラー�

出典:RESTEC