第 回 情報基礎演習...1 第 3 回 情報基礎演習 UNIX / Linux:...

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1 3 情報基礎演習 UNIX / Linux: ファイルシステム・シェルを理解しよう! 谷口 貴志 Panda login し、情報基礎演習クラスの「VDI」から Ubuntu に接続し、Linux login した後,左 上の「Activity「端末のアイオン」をクリック「端末」を立ち上げます。 テキスト 3 3.3.13.3.3 節,4 4.3.14.3.3 節の内容を各自で実習して下さい。但し,システム 変更により端末への出力結果はテキストと異なっている部分も多いです(例えば,ファイルやディレク トリ削除の際の確認メッセージは出力されません)。以下では現在のシステムでコマンドを実行した場 合の出力例を示しておきますので,本日はテキストを参照しつつ,本資料に従って実習を行うようにし て下さい。また,本日の課題とその提出法は,本資料の末尾に記載してあります。 3 3.3.1 ファイルシステム pwdls ls -l コマンドを順に実行した結果。pwd コマンドは現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)の絶対パス を表示し(テキスト p. 23 を参照のこと)ls コマンドはカレントディレクトリ内にあるディレクトリ(青字),ファイル()を表示することが分かる。 テキスト p.15-17 ls コマンドによってルートディレクトリ内にあるディレクトリおよびファイルを表示させる。 ルートディレクトリは / で表される. テキスト p.16

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第 3 回 情報基礎演習

UNIX / Linux: ファイルシステム・シェルを理解しよう!

谷口 貴志

Panda に login し、情報基礎演習クラスの「VDI」から Ubuntu に接続し、Linux に login した後,左

上の「Activity」→「端末のアイオン」をクリック→「端末」を立ち上げます。 テキスト 3 章 3.3.1-3.3.3 節,4 章 4.3.1-4.3.3 節の内容を各自で実習して下さい。但し,システム

変更により端末への出力結果はテキストと異なっている部分も多いです(例えば,ファイルやディレク

トリ削除の際の確認メッセージは出力されません)。以下では現在のシステムでコマンドを実行した場

合の出力例を示しておきますので,本日はテキストを参照しつつ,本資料に従って実習を行うようにし

て下さい。また,本日の課題とその提出法は,本資料の末尾に記載してあります。 第 3 章 3.3.1 ファイルシステム ① pwd, ② ls ③ ls ⊔ -l コマンドを順に実行した結果。pwd コマンドは現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)の絶対パス

を表示し(テキスト p. 23 を参照のこと), ls コマンドはカレントディレクトリ内にあるディレクトリ(青字),ファイル(緑)を表示することが分かる。

テキスト p.15-17

④ ls コマンドによってルートディレクトリ内にあるディレクトリおよびファイルを表示させる。 ルートディレクトリは / で表される.

テキスト p.16

←①

←②

←③

←④

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⑤ ls ⊔ -al コマンドを実行した結果(右端のスクロールバーを ls ⊔ -al コマンドが見えるところまで移動) -a オプションは,ファイル名の頭にドットがついているファイルを表示させる。 それらのファイルは,ユーザーの環境設定を記述するためのもの。

テキスト p.17

3.2.2 ファイルを扱うコマンド

⑥ ls ⊔ -l > list.txt コマンドによって,標準出力(画面に出すことを標準出力と呼ぶ)を テキストファイル(list.txt)に書き出した後 (リダイレクション機能を使用:テキスト p. 17 を参照),再度,

⑦ ls ⊔ -l コマンドを実行することで,ディレクトリ内に list.txt が作成されていることを確認する。

テキスト p.17

←⑤

←⑥ ←⑦

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⑧ cat ⊔ list.txt コマンドによって list.txt ファイルの内容を表示させる。ls ⊔ -l コマンドを実行した場合

と同じ内容が表示される。

テキスト p.17

⑨ man ⊔ cal ⊔ > cal_man.txt コマンドによって,cal のマニュアルを man コマンド(テキスト p. 18)によって呼び出し,その内容をテキストファイル(cal_man.txt)に書き出した後,

⑩ ls コマンドを実行することで,ディレクトリ内に cal_man.txt が作成されていることを確認。

テキスト p.18

① mkdir コマンドによって text ディレクトリを作成し, ② ls -l コマンドによって text ディレクトリの存在を確認。 ③ pwd コマンドによって現在位置を確認。 ④ cd text コマンドによって,text ディレクトに移動。 ⑤ pwd コマンドによって text ディレクトに移動したことを確認。 ⑥ cd コマンド(ホームディレクトリに戻る)を実行。 ⑦ pwd コマンドによってホームディレクトリに戻っていることを確認。

←⑧

←⑨ ←⑩

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テキスト

⑧ cp ⊔ cal_man.txt ⊔ text/ コマンドによって,cal_man.txt を text ディレクトリ内に複製してみよう. ⑨ ls ⊔ text/ コマンドによって,text ディレクトリ内に cal_man.txt が複製されていることを確認.

テキスト ① ls コマンドによって list.txt が存在していることを確認。 ② mv ⊔ list.txt ⊔ filelist.txt コマンドによって,list.txt のファイルネーム名を filelist.txt に変更し, ③ ls コマンドによって,ファイルネームが書き換えられていることを確認。 ④ mv ⊔ filelist.txt ⊔ text コマンドによって,filelist.txt ファイルを text ディレクトリに移動。 ⑤ ls コマンドによって filelist.txt ファイルが存在しなくなっていることを確認。 ⑥ cd ⊔ text コマンドによって,text ディレクトリに移動し, ⑦ ls コマンドによって filelist.txt ファイルが移動されてきていることを確認。 ⑧ cd コマンドによって,ホームディレクトリに戻る。

テキスト

←① ←②

←③

←④ ←⑤

←⑥ ←⑦

←⑧ ←⑨

←①

←② ←③

←④ ←⑤

←⑥ ←⑦

←⑧

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① rm ⊔ text コマンドによって text ディレクトリを削除することを試みるが, rm コマンドはファイル削除用であるためエラーメッセージが表示される。

② rmdir ⊔ text コマンドを実行するが,rmdir コマンドは空のディレクトリ削除用であるため, エラーメッセージが表示される。

③ rm ⊔ -r ⊔ text コマンドによって text ディレクトリを削除, ④ ls コマンドによって text ディレクトリが削除されていることを確認。 ⑤ rm ⊔ cal_man.txt コマンドによって cal_man.txt ファイルを削除。 ⑥ ls コマンドによって cal_man.txt ファイルが削除されていることを確認。

テキスト 第 4 章 4.3.1 コマンドの実行 ① ls ⊔ -l コマンドによってホームディレクトリ内のディレクトリおよびファイルを表示。

テキスト p.32 ② pwd ⊔ ; ls ⊔ -a によって二つのコマンドを連続で実行。

テキスト p.32

4.3.2 ファイル名の展開・補完 ① pwd コマンドによって現在のディレクトリを確認。 ② cd ⊔ / usr/bin コマンドによって,bin ディレクトリに移動。 ③ pwd コマンドによって現在のディレクトリを確認。

テキスト p.32

←①

←②

←③ ←④

←⑤ ←⑥

←①

←②

←①

←② ←③

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ls コマンドによって,bin ディレクトリ内のファイルを表示させると沢山のファイルが存在するために

全てのファイルを表示させることができない。 よって,以下では特定のファイルのみを表示させる方法を紹介する。 ① ls ⊔ w*コマンドによって,w で始まるファイル名のみを表示させる。

テキスト p.33

② ls ⊔ *z*コマンドによって,z をファイル名に含むもののみを表示させる。

テキスト p.33

③ ls ⊔ ?f*コマンドによって,ファイル名の 2 番目の文字が f であるもののみを表示させる。

テキスト p.34 ④ ls ⊔ [a-c]*コマンドによって,a,b,c のいずれかでファイル名が始まるものを表示する。

テキスト ① ls ⊔ {co*,rc*}コマンドによって,ファイル名が co か rc で始まるものを表示する。

テキスト

←①

←②

←③

←④

←①

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【 課題 】

1) cd コマンドによってホームディレクトリに移動する。 そして,ls ⊔ -l コマンドを実行し,かつ, その内容を list.txt としてファイルに書き出す(ヒント:4.3.3 節,入出力リダイレクション)。

2) ホームディレクトリ内に practice という名前のディレクトリを作成する。 3) 1)で作成した list.txt ファイルを practice ディレクトリ内に複写する。 4) ホームディレクトリから practice ディレクトリに移動し,cat コマンドによって list.txt ファイルの

内容を表示させる。 5) ホームディレクトリに戻り,list.txt ファイルと practice ディレクトリをそれぞれ削除する。 6) 以下のようにhistoryコマンドを実行する。これにより,コマンド入力の履歴が20回先までhistory.txt

ファイルに書き出される。

[axxxxxxx ~ ] $ history ⊔ | ⊔ tail ⊔ -20 ⊔ > ⊔ history.txt ↲

7) cat コマンドを内容を確認する。

[axxxxxxx ~ ] $ cat ⊔ history.txt ↲

history.txt の内容をメイルに書き込むためには、このファイルを Windows 側でも見られるようにす

る必要がある。そのために以下のようにする.

[axxxxxxx ~ ] $ cp ⊔ history.txt /Nextcloud ↲

このコマンドを実行後、Windows 側の Explorer を立ち上げ、PC の中の Nextcloud(N:)のフォルダを開くとそこに、history.txt がある(はずである). あとは、このファイルを Notepad++等のエディタで開き必要箇所をコピーする.

8) 端末を終了させる。

[axxxxxxx ~ ] $ exit ↲

【 課題の提出方法 】

1) Windows の「PC」→Nextcloud(N:) →history.txt 2) history.txt を右クリック→「Notepad++」を選択する。そして,history.txt の内容を配布の

mailformat3.txt の対応する場所にコピー&ペーストする。 3) 学生用メールサービスにサインインし,本文(署名の上)に mailformat3.txt 中の必要な部分をコピ

ー&ペーストして下さい。また必要事項を記入し,件名には必ず「3 限目(or 4 限目)情報基礎演習の

課題 3」と入力(「 」は不要)して下さい。本文の最初に氏名,学生証番号,E-mail アドレスが必

ず記入されていること を確認の上,下記にメールを送信して下さい。

3 限目のクラスの学生の提出先 t t a n i g u c h i . c l a s s @ c h e m e . k y o t o - u . a c . j p

4 限目のクラスの学生の提出先 t t a n i g u c h i . c l a s s 2 @ c h e m e . k y o t o - u . a c . j p

【 注意 】 ・ 件名には必ず「3 限目(or 4 限目)情報基礎演習の課題 3」と入力 ・ 同じメールを 2 回以上送らないこと。 ・ 宛先などは正確に入力し,送信する前に,必ず確認すること。 ・ E メールアドレスに誤りがあるなどで送信に失敗した場合,

[email protected] からエラーメールが戻ってきます。 ・ 以上の注意を守らなかった場合には,出席とみなされない可能性があります。