BCPソリューションとしての MDCクラウド・モデル ·...
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BCPソリューションとしての
MDCクラウド・モデル
の取組み
MDC
協同組合横浜マーチャンダイジングセンター
はじめに
●「何をつくった」
IT面におけるBCP対策として
「MDCクラウド・モデル」を構築
●「どのように」
ヤフー、きっとASP、唐住先生とでクラウドを基盤としたBCP対策として
有用なサービスとして、
メンバー企業のニーズを反映
●「どうだった」
安心、安全、低価格を実現し7社導入
はじめに
MDCクラウド・モデル 構築の背景
1.重要事項としての情報データバックアップ
① 災害対策計画
避難場所、安否確認、食糧備蓄、消火設備等
BCP(事業継続計画)の構成
② 事業継続計画(重要事業)
主力商品、顧客対応、情報データ保護等
人命保護と設備保護のための計画
事業復旧のための計画
2.MDC内企業の67%は二重化できていない
67%
25%
データバックアップ
を実施している
実施
未実施
二重化している
社内バックアップを実施しているだけでは不十分
3.組合(MDC)の対応(その1:レンタルサーバ)
レンタルサーバーの利用
・2か所以上の同期型レンタルサーバーを選択
・トライアル実施
セキュリティに対して不安の声があがる → SSL(通信を暗号化)すると費用負担増
不適と判断
業務効率化できる範囲が少ない
4.組合の対応(その2:ヤフー㈱との連携)
企業 企業 企業 企業 MDC
データバックアップ
アプリケーション
業務管理
クラウドをつかった
企業集合体の
ビジネスモデル作成
データバックアップだけでなく情報システム運用による
参加企業の業務改善効果を狙うことができる
MDCクラウド・モデル
【本事業は、関東経済産業局の中小企業支援ネットワーク強化事業の支援を受けています。】
MDCクラウドモデルは、Yahoo!クラウドを基盤に
構築・運用ノウハウをパッケージング
基本機能(データバックアップ、無償・有償アプリ)
ヤフークラウド
(プラットホーム) 構築ノウハウ
MDC
クラウドモデル
MDCのホームページに掲載(予定) ・MDC組合員企業の運用事例
・構築・運用についてのQ&A 集
・運用委員会の運用研究事項(OSS運用等)
5-1.MDCクラウド・モデルとは
1.遠隔地データバックアップ
2.無償・有償のアプリケーションを有する
ヤフークラウドをプラットホームとする
3.中小卸におけるクラウドシステムの構築・
ノウハウ及び運用ノウハウを見える化する
(使う側またはユーザー側の構築・運用の不安
解消や業務改善への応用に主眼を置いた運用
重視型のシステム)
5-2.「中小卸のためのBCPソリューション」 としてのMDCクラウド・モデルの特長
■基本料金 月額 1社7,500円(税別) ■初期設定 50,000円(税別) OpenVPN回線の接続環境で安全性確保 容量5GB (東西データセンターに各5GB) Yahoo!安否確認サービス(基本50人) 無償・有償の100以上のアプリケーションが利用可能
5-3.「中小卸のためのBCPソリューション」 としてのMDCクラウド・モデルの特長(料金)
企業名 役 割
MDC MDCクラウドモデルにおける事例等の提示・
MDCクラウドモデル導入における協同組合
事務局と組合員企業との調整
Yahoo! JAPAN MDCクラウドモデルへの接続環境の整備
きっとASP MDCクラウドモデルのアプリケーションの提供及び不具合対応
産能大・唐住氏 BCP/BCMの導入支援コンサルティング・重要事業に関わるデータバックアップの選定等BCP
のIT化の支援コンサルティング
6.MDCクラウド・モデルの運用・導入支援体制
東日本大震災では・・・・・
PC、サーバが津波によって泥塗れや
破壊により、データ消失
経営情報まるごと取り出せなかった
MDCクラウドモデルでは、東(東京)と西(九州)2地点で
データを同期させることで安全性を高める
7.遠隔地データバックアップが重要な理由
所在地近傍で起こる災害の影響を受けにくい
場所(遠隔地)でデータを保護(バックアップ)
することが必須
例)
○受発注データ
○在庫データ
○売上データ
○顧客情報
○電子メール ※復旧手順に従ってバックアップデータ取り出しの決定
8.データバックアップすべき情報とは
企業が被災しても、生き残っていくために必要な
重要事業あるいは重要商品
に関するデータ
たとえ、社屋が全壊であっても、仮設オフィス(または社長の自宅)からデータ回復が可能
【MDCクラウド・モデルでのデータ復元手順】
①操作環境整備
②OpenVPN回線ソフトの取込
③認証(証明書)
④データセンターへアクセス
⑤データ取り出し
⑥情報系の復旧
8.復旧時のデータ復元について
MDCクラウド・モデル 利用企業事例
Yahoo! JAPANサイトでも紹介
http://cloud.yahoo.co.jp/case/bepros/index.html
【導入前】
本社は東京にあり、当団地にも事業所があるが、3.11では、仙台営業所が津波による被害でパソコンが流されてしまい、遠隔地バックアップの重要性を認識した。
【取組み】
本社・横浜・仙台の事業所から各々VPN回線でMDCクラウドに接続し、重要データのバックアップの一元管理を行った。
【効果】
在庫管理や会計データを含む社員共有としているデータを一元管理しているため、各自がバラバラにデータ保管しなくなった。さらに、東西のデータセンターで同期していて安心感がある。
SG社のケース
【導入前】
営業上の販売システムは仕入先の大手メーカーから商品情報提供は受けているが、財務・経理は社内サーバのバックアップだけでは不十分。千葉にも営業所があり、いずれ一元化ができれば効率化が図れる。
【取組み】
第1段階として本社の財務・経理のデータをMDCクラウドにバックアップを行った。
【効果】
最初は、アップロードに少し時間がかかったが送信方法を変えたら、短時間で済み、操作手順も簡単にできた。今後は共有ストレージの利用予定。
J社のケース
【導入前】
本社、八王子、瀬谷の各事業所の売上データを本社サーバに集約し、バックアップはDATテープを利用していた。
【取組み】
3つの事業所の売上データについて、それぞれVPN回線によってMDCクラウドのデータセンターにバックアップすると同時に分散保管のためDATテープにも落とし込んでいる。
【効果】
データセンターが共有ファイルサーバーとして一元管理ができ、業務効率が上がった。次の段階としてクラウドを使ってチャットで営業パーソンの連絡網の充実を図る。
M社のケース
【導入前】
営業パーソンの活動状況が把握できていないため
無駄な動きがあった
【取組み】
MDCクラウドのグループセッション(OSS)のスケジュール機能を設定し、すべての営業パーソンに一日の予定を必ず入力してもらうこととした。
【効果】
営業パーソンの活動予定が共有されたことによって、効率よく顧客廻りができるようになった。今後、稟議~決裁の合理化を予定している。また、他のOSSを研究して効率化できるものを取り入れたい。
S社のケース
【導入前】
社内NASにバックアップをとっていた。より安全にデータをバックアップしたいと考えていた。また、グループウェアを検討していた。
【取組み】
販売・在庫管理データを中心にデータバックアップを行った。
【効果】
VPN接続でバックアップは問題なくできており、安心感がある。今後グループウェアの活用やOSSのアプリケーションを研究しながら活用したい。
A社のケース
●MDCクラウドモデルを構築し、MDCメンバーに
対して共同利用可能な、かつIT面でのBCP対策
可能なサービスを提供開始した
●今後、全国の卸団地組合及びメンバー企業様にも
ご利用いただけるような企画を検討中
まとめ
ご興味・ご関心をお持ちの団地組合様は、
商団連事務局またはMDC事務局へお問合せください
電話番号 045-784-1501 (MDC事務局) メール:[email protected]