Agile japan2011 アジャイル体験記~ふりかえりで開発を後押し~
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Agile Japan 2011
公募セッション
アジャイルアジャイルアジャイルアジャイル体験記体験記体験記体験記アジャイルアジャイルアジャイルアジャイル体験記体験記体験記体験記~ふりかえりで開発を後押し~
2011年4月15日
株式会社 インテック
木村 慎吾
Powered by DevLove
はじめに開発フェーズにおける体験談です。
【対象】開発をこれから始める人やり始めた人
アジャイル開発を実践してアジャイル開発を実践して気づいたことについて話します。
いろいろ話したいことがあるけど
アジャイル開発において重要だと重要だと
感じたポイントとしては
ふりかえりがとても
大切だったと感じました。
「ふりかえり」とは、プロジェクトの現状を点検し、改善を推進するための改善を推進するための
手法です。
http://agile.esm.co.jp/scrum/
・プロジェクトの推進に役立った
・チーム力の向上にも役立った
今日言いたいこと
アジャイル開発でアジャイル開発で
ふりかえりを活用活用
してください。
今日は今日は
ふりかえりを中心に気づいた点気づいた点実践した方法について話します。
ですので、今日は開発プロセス全体に今日は開発プロセス全体については話しません。
背景背景
対象プロジェクトの紹介
・アイデンティティ管理分野・INTECのパッケージ商品
以下のような製品の開発プロジェクト
結人 2008年9月リリース(2008年3月開発スタート)
束人 2009年1月初旬 リリース予定(2008年6月開発スタート)
体制
営業+営業支援チーム
・提案・デモ
構築チーム
・要件定義・パッケージを用いての導入・保守・デモ ・保守
開発チーム
・パッケージ開発
主に私はココ
開発チーム
開発チーム
・パッケージ開発
• 9年目(私)、3年目、2年目、1年目
• 私以外は開発は初めて
• チーム力がない
開発前に受注が決定!開発前に受注が決定!
どんな形であれリリースは必須
思い思い
プロジェクトを成功させること成功させること
いいチームにしたい!(三年後には)
プロジェクトを成功させるためにはアジャイル開発が必要になると感じた
といってもノウハウをノウハウを
持っていないので、
まずは本をマネすることから本をマネすることから始めてみました
XP+見える化でで
プロジェクト開始
理想をめざして!
いろいろなものを取り入れました。
ツールを入れたそれだけでプロジェクトがプロジェクトがうまくいくなんて思っていない
そのためにはやってみること!
そして、直すしかない!はじめはみんなシロートだ
強がってみたが強がってみたが
早い段階で現実という壁が。。。
正直焦りまくりでした。焦りまくりでした。
そんなときそんなとき
ふりかえりがチームに
いい流れをつくってくれました。
いまある状況を改善することで改善することで焦りを解消。
改善を行うことで前に進む勇気が
生まれました
個人というよりはチーム全体がチーム全体が成長したように感じます。
いろいろなプラクティスを実施していく実施していくベースになると感じました。
これらがふりかえりをイチオシにした理由です。
私たちのチームで実践したふりかえりふりかえりを
紹介します
私たちは2つの方法で2つの方法で実践しました
その前に、少しだけ開発プロセスについて
イテレーション開発を用いてリズムをつけて開発実施しました。
プロジェクト期間
イテレーション2週間
① 小さな ふりかえり
② 大きな ふりかえり
小さな ふりかえり
・頻度:2週間に1回・頻度:2週間に1回(イテレーション毎)
・時間:1時間30分
イテレーション2週間
小さな ふりかえり
ここでふりかえり
プロジェクト期間
小さな ふりかえり
目的
いまやっていることの改善(短い周期で継続的に)
KPTという方法を使うことに決めました
KPT「KPT(Keep,Problem,Try)」と呼ぶ手法では以下のようなプロセスを経てふりかえりふりかえりふりかえりふりかえり,行動する。(1)行動する(2)行動の結果や状況を思い出す(3)集めた結果や状況に対して評価をする(Keep, Problem)(4)評価が良いもの(Keep)は今後も続け,できれば名前をつける(4)評価が良いもの(Keep)は今後も続け,できれば名前をつける(5)評価が悪いもの(Problem)は対応策(Try)を考える(6)対応策を行動に移す(1へ戻る)参考)http://www.thinkit.co.jp/free/article/0610/9/1/
http://www.atmarkit.co.jp/farc/rensai/pl06/pl06.html
とは言ってもとは言っても
最初から本に書かれたように本に書かれたようにうまくできわけがなく
その時チームに足りなかったもの・私のファシリテーション能力・みんなの予備知識
とにかく思ったことをしゃべってもらう場をしゃべってもらう場をつくりたかった。
・反時計まわりに一人づつ発言発言後 そのことについてみんなでフォロー
※全員からの発言を私がまとめられる自信がないので最小単位に区切った
私たちのチームのKPTの回し方
・KPTにこだわらず感想を言ってもらう※KPTという分類になれていないので。とにかく話してもらうために
・発言をマインドマップにまとめて保存※いつでも参照できるように
初回のKPT
いまのKPTいまのKPT
新たな問題が発生!新たな問題が発生!・発言が増え、課題・問題がいっぱいに
こんな方法で対処こんな方法で対処・加点法(できたことに注目)
でも、
課題が残ってしまいます。
しかし、それらは大きなふりかえりで解消
・方法はチームの状況に合わせて改善することが目的なのでチーム合う方法を工夫を
・続けること
小さな ふりかえり での気づき
・続けることリズムを保ち、忙しくても中止しないことが重要
・ファシリテーション不足は意識して学習勉強会参加で少しずつ学習
大きな ふりかえり大きな ふりかえり
大きな ふりかえり
・頻度:半年に1回ぐらい・頻度:半年に1回ぐらい(プロジェクト終了後)
・時間:1日かけて
イテレーション2週間
大きな ふりかえり
ここでふりかえり
プロジェクト期間
大きな ふりかえり
目的
・やりっぱなしにしない・プロジェクト全体を考える
■10:00~11:45 営業より今後の戦略についての説明目的:営業より今後の戦略について認識あわせ
■13:00~14:20 みんなで1年間のふりかえり
スケジュール
■13:00~14:20 みんなで1年間のふりかえり目的:1年間の振り返り(タイムラインを使ったふりかえり)
■14:30~16:20 プロセス&機能に関するふりかえり目的:プロジェクト全体を通してふりかえる(KPT)
■16:20~17:00 LT大会(一人持ち時間が5分のプレゼン大会)目的:熱い思いを声にだそう! (プレゼンの練習も)
■18:00~ ホントのふりかえり(懇親会)
よく利用するツールの実例を2つご紹介
■10:00~11:45 営業より今後の戦略についての説明目的:営業より今後の戦略について認識あわせ
■13:00~14:20 みんなでみんなでみんなでみんなで1年間年間年間年間のふりかえりのふりかえりのふりかえりのふりかえり
スケジュール
■13:00~14:20 みんなでみんなでみんなでみんなで1年間年間年間年間のふりかえりのふりかえりのふりかえりのふりかえり目的:1年間の振り返り(タイムラインを使ったふりかえり)
■14:30~16:20 プロセス&機能に関するふりかえり目的:プロジェクト全体を通してふりかえる(KPT)
■16:20~17:00 LT大会(一人持ち時間が5分のプレゼン大会)目的:熱い思いを声にだそう! (プレゼンの練習も)
■18:00~ ホントのふりかえり(懇親会)
TimeLineTimeLine
実際のものを持ってきました。
TimeLine
の説明の前にちょっとまとめ
・感情的な部分が見えてくる
・プロジェクト中に起こった変化に気づける
メリットメリットメリットメリット
・思いを共有でき、チームの絆が深まる
1:思いを付箋に書いて各自貼る
2:TimeLineの前で話す
やったことやったことやったことやったこと
2:TimeLineの前で話す
3:整理するため机でまとめる
同じ思いがあったらシールで応える
各20分ぐらい
実際のものを持ってきました。
■10:00~11:45 営業より今後の戦略についての説明目的:営業より今後の戦略について認識あわせ
■13:00~14:20 みんなで1年間のふりかえり
スケジュール
■13:00~14:20 みんなで1年間のふりかえり目的:1年間の振り返り(タイムラインを使ったふりかえり)
■14:30~16:20 プロセスプロセスプロセスプロセス&&&&機能機能機能機能にににに関関関関するふりかえりするふりかえりするふりかえりするふりかえり目的:プロジェクト全体を通してふりかえる(KPT)
■16:20~17:00 LT大会(一人持ち時間が5分のプレゼン大会)目的:熱い思いを声にだそう! (プレゼンの練習も)
■18:00~ ホントのふりかえり(懇親会)
大まとめのKPT大まとめのKPT
実際のものを持ってきました。
大まとめKPTの
説明の前にちょっとまとめ
・短期的な周期とは違う視点を持てる
・プロジェクト中で先送りした課題の
メリットメリットメリットメリット
・プロジェクト中で先送りした課題の解決策を考えられる
(0:壁に過去のKPTを張っておく)
1:KPTを付箋に書いて各自貼る
やったことやったことやったことやったこと
2:グルーピング分け(整理)
3:解決策を考える
4:前回との比較
実際のものを持ってきました。
まとめ
小さい ふりかえり
直せるところからすぐに直す直せるところからすぐに直す
大きな ふりかえり時間がかかりそうな根本的課題を見直す
ちょっとした工夫ちょっとした工夫
ふりかえりにもいい影響を与える
チームでやったほうがいいもの
チームの工夫2つご紹介
・チーム内勉強会・みんなでセミナー参加
ふりかえりでの話しあいでは、技術的な要素のフォローできなかった
・チーム内勉強会
→勉強会という新しい場の提供へ
勉強会の開催へ
・1週間に2回
・チーム内勉強会
・お昼休みを利用・水曜日 Java関連・木曜日 Ruby関連
勉強会でも問題が!
・チーム内勉強会
新人など一部がついてこれない参加者が減ってしまった。
今やっているものはそのままで新しいものを作成
・チーム内勉強会
新人用金曜日に開催
→新人が読んでいる本をアシスト
意図がほんとに伝わっているか?
・みんなでセミナーに参加
意図がほんとに伝わっているか?
→今やっていることの共有へ
私が参加するところに
・みんなでセミナーに参加
一緒に連れて行く
もちろんAgileJapanもみんなで参加
・みんなでセミナーに参加
みんなで参加
AgileJapan2009
岡島さんのカマス話に影響される!
ひっぱらないとみたいな気持ちがあったけど
・みんなでセミナーに参加
みたいな気持ちがあったけど
→みんなでつくりあげる後押しするような気持ちに変化
まとめ
チームを成長させるものを導入するとさせるものを導入するとプロジェクトやふりかえりをよりよいものに変化させてくれます。
最後に最後に
理想はあるが現実もあるのでチームで
その時できることをやることが
大事だと感じました!
ちょっとづつ前進
その積み重ねでその積み重ねで
独自プラクティスがプラクティスが生まれたり
たとえば、たとえば、
先輩が残っていると先輩が残っていると正直、帰りづらい。
■概要・チームメンバからの意見です。・自分たちの課題を自分たちで解決
夕会の開催
★日経SYSTEMS 2009年9月号で取り上げられました
工夫が実を結んだり
たとえば、たとえば、
作業を楽にしたい
■概要・ビルド→インストーラ作成まで。
自働化
ということがチームチーム
から出てきた
ちょっとづつ前進
いいチームにしたい!(三年後には)
AgileJapanで事例発表事例発表ができました。
ちょっとづつ前進
もちろん全部が
うまくいっているうまくいっているわけではないですが
できることが増えています。
ふりかえりを続ける続ける
ことが重要!
ふりかえりでで
開発を後押し
ぜひ、みなさんも
ふりかえりを活用活用
してください。