Agile Japan 2016 大阪サテライト

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アジャイルで未来の戦略を描くには? ソフトの価値、チームの価値、そして組織の価値 June 4, 2016 株式会社 日新システムズ 未来戦略室 前川 直也 Osaka

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アジャイルで未来の戦略を描くには?

〜ソフトの価値、チームの価値、そして組織の価値〜

June 4, 2016株式会社 日新システムズ未来戦略室 前川 直也 Osaka

Agenda

1. どこに向かえばいいの?

2. ビジネス価値だけではない

3. 価値ある未来を描く

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Agenda

1. どこに向かえばいいの?

2. ビジネス価値だけではない

3. 価値ある未来を描く

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アジャイル宣言から15年・・・

5Agile Japanもすでに7回目!

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ソフトウェアがビジネスになって約60年そのうち、アジャイルが動き始めて15年

僕たちは何を残してきたのだろうか?

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とある重鎮からの一言

ソフトウェアの価値が社会を作っているのに日本でのソフトウェアエンジニアの価値はまだ低い各メーカーのソフトウェア子会社のエンジニアは親企業より多額の報酬をもらってもいいはず

そんな社会に変えてくれ!

日本のソフトウェアエンジニアを笑顔にしたい!

小学5年生?

オリンピックタイムボックス人生?

2014 日新システムズへ

2010 デジカメチャレンジ!

2006 SEPGとしてPC部門で修行

2002 事故⇒Agileコミュニティに参画

1998 メーカーへ転職・エンタープライズ⇒組込みへ

1994 社会人になりました

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Agile

【1990年代】オブジェクト指向

モデリング

設計技術をどう回す?

時代にどう合わす?

【2000~02】ペアプロTDD

エンジニアリングの向上

【2002~】コーチングファシリテーション

人に向き合う!

【2005~】

プロジェクトファシリテーションTPS/SECIモデル

チームビルディングPM

【2007~】要求開発

ビジネスアジャイル

ビジネスとしてとらえる

【2001】アジャイル宣言

日本でのアジャイルの変遷

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日本をアジャイルに!(ただし、意識することなく)

Agenda

1. どこに向かえばいいの?

2. ビジネス価値だけではない

3. 価値ある未来を描く

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変化を味方につけお客様のビジネス価値を最大化する

アジャイルは『銀の弾丸』にはならない

アジャイルとは価値を最大化するための「考え方」であり「姿勢」

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アジャイルの3要素とスクラムでのロール

なぜ?「リズム」なのか?

アジャイルソフトウェア開発Alistair Cockburn (著)

宮本武蔵像(島田美術館蔵 熊本県指定重要文化財)

五輪書 地之巻

拍子ということ

http://www.geocities.jp/themusasi2g/gorin/g105.html#n1002

兵法の拍子におゐて、さまさま有事也。先、あふ拍子をしつて、ちがふ拍子をわきまへ、大小遅速の拍子のうちにも、あたる拍子をしり、間の拍子をしり、背く拍子をしる事、兵法の専也。此背く拍子、わきまへ得ずしてハ、兵法たしかならざる事也。兵法の戦に、其敵々の拍子をしり、敵の思ひよらざる拍子を以て、空の拍子をしり、知恵の拍子より発して勝所也。いづれの巻にも、拍子の事を専書記す也。其書付を吟味して、能々鍛錬有べきもの也。

宮本武蔵像(島田美術館蔵 熊本県指定重要文化財)

五輪書 地之巻

拍子ということ

http://www.geocities.jp/themusasi2g/gorin/g105.html#n1002

兵法の拍子には、さまざまな拍子がある。まず、合う拍子を知って、合わない拍子をわきまえ、大きい小さい、遅い速いの拍子の中にも、当る拍子を知り、間の拍子を知り、背く拍子を知ること、それが兵法の専〔せん〕である。この背く拍子をわきまえることができないようでは、

兵法は確実なものにならない。兵法の戦いに(あっては)、その敵それぞれの拍子を知り、敵の予期しない拍子をもって、空の拍子を知り、智恵の拍子から発して勝つのである。(本書の)どの巻にも、拍子のことを、専ら書き

記してある。その書かれていることを吟味をして、よくよく鍛練あるべきである。

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変化を味方につけるため「リズム」を活用する

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「変わらない時間の測定基準」を使ってビジネス価値をあげつつ自分たちの変化を感じ取りパワーを引き出していく

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リズムを使って「歩み」を実感しつづけるつまり「拍子」は必須!

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ビジネス価値を最大化するだけでなく組織の価値まで最大化できるはず!

(まだ実証中)

Agenda

1. どこに向かえばいいの?

2. ビジネス価値だけではない

3. 価値ある未来を描く

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アジャイルの3要素とスクラムでのロール

鍵は「ゴール」にある

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ならばゴールを使って未来を戦略すればいいやん!

写真と4Kで新たな世界を切り拓くハイエンド・ハイブリッドミラーレス一眼

Made by Agile

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[アジャイルを導入する前のチェックポイント]

プロジェクトにエンジニアリング&プロセスの基本スキルはありますか?

メンバが風土を変えるぐらいの改善意欲を持っていますか?

自分たちが作っているものに愛着を持っていますか?

• お客様が何を求めているのか考えてる?

改善指標を数値だけで判断していませんか?

• コミュニケーションは活発?

メンバとゴールを共有できていますか?

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ゴールを描きつつ現場の課題を見つけるべし!

プロジェクトを変えて巻き込んでいく戦略は、

100の課題を引出し→10の固まりにし→3の根

本課題にまとめ→もう一度100と照らし合わせ

→ 天国像をイメージし→10の幸せ像にイメージ

分割し→3の改善ポイントにまとめ→個別目標

を設定し→具体的なアクションプランにおとし→

もう一度つなぎを確認し→手を付ける順番をお

すすめして→1つのスローガンにまとめる。

会社をよくしたいよね?給料あげたいよね?ほな、アジャイルやっとけ!

ダメポイントを探すのではなくプラスな人を探す

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アジャイルの3要素とスクラムでのロール

お客様にもチームにも愛を!

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【X理論】人間は生来怠け者でできれば働きたくない強制されたり命令されなければ仕事をしない

【Y理論】生まれながらに嫌いということはなく働くことは人間の本性条件次第で責任を受け入れ自ら進んで責任を取ろうとする問題解決のための創意工夫をこらす能力は誰でも持っている

or

ダグラス・マクレガーのX理論Y理論人間観・動機づけにかかわる2つの対立的な理論

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スクラムチームスクラムチームは、プロダクトオーナー・開発チーム・スクラムマスターで構成される。スクラムチームは自己組織化されており、機能横断的である。

自己組織化チームは、作業を成し遂げるための最善の策を、チーム外からの指示ではなく、自らが選択する。機能横断的チームは、チーム外に頼らずに作業を成し遂げる能力を持っている。スクラムにおけるチームのモデルは、柔軟性・創造性・生産性に最適化されたものとなっている。

「スクラムガイド」より© 1991-2013 Ken Schwaber and Jeff Sutherland, All Rights Reservedhttps://www.scrum.org/Portals/0/Documents/Scrum%20Guides/2013/Scrum-Guide-JA.pdf

宮本武蔵像(島田美術館蔵 熊本県指定重要文化財)

五輪書 地之巻

兵法の道を大工に喩える

http://www.geocities.jp/themusasi2g/gorin/g103.html#r104

棟梁におゐて、大工をつかふ事、其上中下を知り、

(中略)

人を見分てつかヘバ、其渉行て、手ぎハ能もの也。(2)はかのゆき、手ぎハよきと云所、物ごとをゆるさゞる事、たいゆうを知る事、氣の上中下を知事、いさみをつくると云事、むたいを知と云事、か様の事ども、棟梁の心持に有事也。

宮本武蔵像(島田美術館蔵 熊本県指定重要文化財)

五輪書 地之巻

兵法の道を大工に喩える

http://www.geocities.jp/themusasi2g/gorin/g103.html#r104

棟梁が大工を使う場合、その(腕前の)上・中・下を知り、

(中略)

人を見分けて使えば、(工事が)捗どって手際のよいものである。その捗が行って、手際がよいというところ、(それ

は)どんなことでも気をゆるめないこと、体と用〔実体と機能〕を知ること、気〔気質器量〕の上・中・下を知ること、勇みをつける〔鼓舞する〕ということ、無体〔無理なこと〕を知るということ、このようなことが、棟梁の心持にあることである。

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サーバント型リーダシップ(支援型リーダシップ)

メンバのために「管理・命令」し、チームやプロジェクトを運営するスタンスのリーダではなくメンバを「信頼・支援」し、チームやプロジェクトの「成功・成長」のために奉仕するリーダコミュニケーションを重視しながら、一人ひとりの思いと行動により目標を達成する

ロバート・グリーンリーフ(米:1904~1990)が1970年に提唱

なぜスクラムマスターという

役割がいるの?

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価値創造(通称:かち組)

• ビジネス戦略と組織開発• 新規ビジネスモデル創造

組織改善(通称:かえる組)

• プロセス改善・推進• 風土変革活動推進

未来戦略室

人財開発(通称:すだち組)

• トレーニング• サーバントリーダシップマインド育成

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自己組織化

「場」SECIモデル アジャイル

ナレッジ共有知識経営

スクラムプロジェクトファシリテーション

会社の目指す未来を明確にしつつ個々の知識を増やし、つなぎ合わせ

「意欲ある自律した創造的な社員」が集まる場に変えていく

一人ひとりの知識を増やしチームや部門で共有することで戦略的に組織の知識を成長

リズムとゴールを活用しながらそれぞれのチームが自律的に改善し活動をフィードバックすることでプロダクト/組織の価値を高める

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物理的な「場」も作っちゃいました!

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produced by

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一人ひとりが自分自身のビジョンを持ち、行動に変える

自ら考え発信できる場と風土を作る

ビジネス観点で考え、価値を提案できる社員を増やす

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アジャイルの価値を語ってる時点で負け組になってしまうかも!?

自分たちの価値を語らなきゃ

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Social Change starts with YOU!!

あなたが動くと、チームが、組織が、そして社会が変わる47

宮本武蔵像(島田美術館蔵 熊本県指定重要文化財)

五輪書 地之巻

地之巻後書

http://www.geocities.jp/themusasi2g/gorin/g105.html#r111

第一に、よこしまになき事をおもふ所。第二に、道の鍛錬する所。第三に、諸藝にさハる所。第四に、諸職の道を知事。第五に、物毎の損徳をわきまゆる事。第六に、諸事目利をしおぼゆる事。第七に、目にみヘぬ所をさとつて知事。第八に、わずかなる事にも気を付る事。第九に、役に立ぬ事をせざる事。

宮本武蔵像(島田美術館蔵 熊本県指定重要文化財)

五輪書 地之巻

地之巻後書

http://www.geocities.jp/themusasi2g/gorin/g105.html#r111

第一に、思いをまっすぐにするところ。第二に、(兵法の)道を鍛練するところ。第三に、(一芸だけではなく)さまざまな

武芸を経験するところ。第四に、さまざまな職業の道を知ること。第五に、どんな事であれ得失をわきまえること。第六に、諸事に目が利くように訓練すること。第七に、目に見えぬところを悟って知ること。第八に、些細な事にも気をつけること。第九に、役に立たぬことをしないこと。

アジャイルの価値より、自分たちの価値へ!

Do Agile

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変化を受け入れるのではなく

社会に対して変化を生み出していく

変えるのはあなたです!

ご清聴ありがとうございました