PDF 入稿の特徴●環境の違いを気にしなくていい　データを入稿する場合、従来であれば、入稿先に同じアプリケーションやフォントが揃っているかを常に気にしなければいけませんでした。しかし PDF を使えば、使っているフォントの字形をそのまま PDF ファイルの中に埋め込むことができます。また受け手側に PDF を処理できる環境さえあれば、同じアプリケーションが用意されている必要もありません。

●データがコンパクトになる　PDF はとても可搬性に優れているフォーマットです。一般的な DTP アプリケーションであれば、まずレイアウト用のデータがあって、そこに貼り込まれている画像データがいくつもあって…というように、複数のファイルから構成されています。その点 PDF は、レイアウトデータと使用されている画像データがひとつのファイルにまとまるので、入稿するファイルも格段に少なくてすみますし、画像データの入稿もれによるリンク切れも起こりません。

●データトラブルが少ない　印刷用のデータには厳密な正確性が要求されます。例えば、普通のプリンターではなんとなく出せてしまっていたデータが、いざ出力機で処理する段階になってエラーでストップしてしまう…ということも、決して少なくはありません。　こうした「目に見えにくいトラブル」も、事前に PDF に変換することで発見しやすくなります。なぜなら「PDF 化する処理」と「出力機での処理」は、内部的に非常に近いものだからです。　もちろん、画像データや欧文フォントファイルの添付もれといった基本的なトラブルも防げるので、スムーズに作業を進行させることができます。

●修正に対応出来ません　PDF では文字や色味の修正、写真の差し替えに対応出来ませんので、再度修正された PDF を入稿いただく必要があります。

　弊社環境で対応できないフォントについては、事前にアウトライン化していただく必要がありますが、文字ツールで文字を選択してアウトライン化した場合、元の状態から文字位置がずれてしまいます。　また、InDesign では文字に対して「線の色」を設定することで、文字にふちを付けることができます。ただし、この機能で付けたふちはアウトライン化することによって見た目が変化してしまいます。　このように、InDesign で文字をアウトライン化するには十分な注意が必要ですので、弊社では PDF でのご入稿をお願いしています。

PDF 書き出し方法については裏面をご覧ください。

仙台市若林区六丁の目西町2-10TEL 022-288-6123　FAX 022-288-0138

Adobe InDesign 作成データ入稿Adobe InDesign で作成されたデータを入稿される際は PDF での入稿を推奨

ファイルが多くデータも重い

ファイルが少なく、データも軽い

ふち文字 アウトライン化する前

アウトライン化した後

PDF 作成ガイド以下の手順・設定に沿って、InDesign データから印刷用途に適した PDF（PDF/X-4）を作成することができます。　※画面は Windows 版（CS6）ですが、Macintosh 版（Creative Cloud の各バージョン）でも内容は同様です。

作成方法［ファイル］メニューから［PDF 書き出しプリセット］→「PDF/X-4:2008( 日本 )」を選び、任意の名前と保存場所を指定してください。

各項目の設定各項目を以下のように設定してください。設定いただく項目については枠で示しています。

一般：書き出すページを必要に応じて設定してください。また「見開き印刷」のチェックは必ず外してください。

色分解：「カラー変換：」は「カラー変換なし」とし、「出力インテントのプロファイル：」は「Japan Color 2001 Coated」としてください。

セキュリティ項目は一切設定しないでください。すべてを設定し終えたら、「書き出し」をクリックすることで、最初に指定した場所に PDF ファイルが作成されます。またこれらの設定項目は、左下の「プリセットを保存…」をクリックして適当な名称で保存しておけば、次回以降は逐一設定しなくても呼び出せるようになります。

トンボと裁ち落とし：「裁ち落とし」はすべて3mm とし、「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」のチェックは外してください。

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