2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

デジタルセルフサービスは、今日の新しい標準です。顧客は、いつでも、どのデバイスからでも、魅力的で便利なデジタルエクスペリエンスを期待しており、金融業界や行政機関などの規制の厳しい業界に対しても同様のエクスペリエンスを求めています。そのような需要を満たすため、住宅ローンの申請や給付の登録などの複雑で価値の高い手続きを、webかモバイルかを問わず、あらゆるデジタルチャネルで容易におこなえるようにする取り組みを進めています。合理化され、パーソナライズされたデジタルチャネルでの登録や入会手続き、諸々のコミュニケーションは売上を大きく促進し、コストを削減し、顧客満足度を向上させます。金融業界の経営層の70％は、今後3年間で新規口座の大部分がモバイルから開設されるようになると考えており、モバイルに対応した登録機能をあらゆるデバイスで提供することが急務となっています。1取引やコミュニケーションをデジタル化すれば、紙ベースのプロセスに伴うコストを削減できます。紙の印刷や配布、保管に伴うコストが不要となり、データの再入力やドキュメントの整理といった付加価値の低い手作業によるプロセスも効率化できます。デジタルエクスペリエンスの質が高まり、対面や郵送、コールセンターを介したのコミュニケーションなどの高コストなチャネルに代わり、より効率的なデジタルチャネルの利用を促進できます。Deloitteのレポートによれば、政府機関による対面取引に伴うコストは平均17ドルですが、同じ取引をデジタルで進めた場合のコストはわずか40セントに下がります。2デジタルによる手続きのコスト効率は対面での手続きの40倍以上になるため、規制の厳しい業界の企業や組織が、改革に向けた取り組みの一環としてデジタルによるセルフサービスの導入を優先的に進めていることも当然でしょう。

1. 「Digital Trends in Financial Services Industry」、eConsultancyおよびAdobe（2017年）2. 「Deloi�e Access Economics、Digital Government Transformation」、Adobeの依頼による（2015年）

主要機能

• 作成 - 一元管理されたフォームやコミュニケーションを、ビジネスユーザーがすばやく作成、承認、公開

• 検索 - 検索、ルール、フィルター、位置情報などを利用して、関連するフォームやドキュメントを迅速に発見

• 登録 - モバイル向けに最適化されたアダプティブなフォームによって登録を効率化し、入力途中での放棄を削減

• 処理 - 視覚的にわかりやすいワークフローを利用し、オンボーディングをデジタル化して自動化

• コミュニケーション - マルチチャネル向けにパーソナライズされたコミュニケーションを設計、作成、提供し、エンゲージメントと維持率を向上

• 安全性 - 組織のファイアウォールの外部からでも、カスタマイズ可能な権限とアクセスポリシー、暗号化などによって重要なドキュメントを保護

• 強化 - きめ細かい分析とターゲティングされたコンテンツによってエクスペリエンスを顧客ごとにパーソナライズし、登録手続きを最適化

Adobe Experience Manager Formsデジタルのフォームとドキュメントを使用して、登録や入会手続き、マルチチャネルの コミュニケーションを合理化します。

Adobe Experience Manager

ある国営の開発銀行は、処理時間を50％以上削減しました。

ある国際的な銀行は、特定の申請に関するコンバージョン率を33％から80％に高めました。

2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

Adobe Experience Manager FormsAdobe Experience Manager Formsを使用すれば、セキュアで洗練された申請手続きをあらゆるデバイスに提供し、自動化されたワークフローで承認作業を効果的に実施し、パーソナライズされた入会手続きやコミュニケーションを通じて卓越した顧客体験を実現することにより、コンバージョンやリテンション、顧客満足度などを同時に向上させることができます。

企業や政府機関は、Adobe Experience Manager Formsで次のことが可能になります。

• 業務基幹システムとの連携によるフォームの自動入力、デバイスの種類を問わないシームレスなやり取り、フィールドレベルの離脱率の測定などにより、デジタル登録のコンバージョンを向上

• エンドツーエンドのデジタルワークフローや電子サインを使用して、申請処理のコストを軽減• web、プリント、PDFなどの形式で、定型またはオンデマンドな明細書や入会キットを提供し、マルチチャネルかつインタラクティブなコミュニケーションを実現

• ドラッグ＆ドロップ操作のインターフェイスにより、一元化されたフォームやドキュメントをビジネスユーザーが自身の手で作成、公開、管理し、ビジネスのスピードとスケールを向上

• オフライン時に入力されたモバイルデータを回収し、業務基幹システムと連携させる機能によって、外交員の生産性を向上

• フォームに含まれる個人情報（PII）の安全な伝送を保証し、監査記録用の記録文書を作成し、アクセシビリティ標準を遵守することによって、コンプライアンスへの対応を強化

Adobe Experience Manager Formsの主な機能作成 一元管理された

フォームエディター

テーマとテンプレートのエディター

再利用可能なフォームフラグ メント

ビジュアルなドラッグ＆ドロップ対応のタッチ型ユーザーインターフェイス

JSONスキーマの サポート

マルチチャネルの プレビュー

ツールによる テストとデバッグ

ローカライゼーションサービス

検索 フォームポータル ダイナミック検索 位置情報の検出 Adobe Experience Manager Sitesへの配信

Adobe Campaignに よる働きかけ

登録 モバイル向けに 最適化されたフォーム

データの自動入力と抽出

ルールベースの アダプティブフォーム

保存および再開 バーコードスキャン およびID検証

CAPTCHA機能による 確認

フォームフィールドの検証

508条およびWCAGのアクセシビリティ規制準拠

処理 デジタルワークフロー

処理用の ワークスペース

タスク管理用のダッシュボード

オフラインデータキャプチャ用のモバイルアプリケーション

Adobe Signの電子サイン機能および高度なワークフロー

Microso� Dynamicsとの統合

コミュニケーション

マルチチャネルのインタラクティブコミュニケーション

エージェントや業務担当者がレターを作成するためのエージェントインターフェイス

スケジュールされたオンデマンドまたはバッチでのコミュニケーション

テンプレートとドキュメントのフラグメント

パーソナライズのためのデータ統合

Adobe Campaignによる電子メール配信

インタラクティブなチャートとグラフ

記録文書の作成 およびアーカイブ

安全性 PDFファイルの 暗号化

Microso� O�ce ファイルの暗号化

柔軟な運用 ポリシー

ユーザー認証の統合 監査ログ Adobe Analyticsによる視覚的な分析

最適化 Adobe Analyticsによるフォームとドキュメントの分析

Adobe TargetによるA/Bテスト Adobe Senseiによる 自動フォーム変換

Adobe Targetによるオファーおよびコンテンツのパーソナライズ

作成複数のチャネルにまたがって利用できるレスポンシブで一貫性のあるフォームやドキュメントを、業務担当者がコーディングなしに作成、公開、管理できるようにすることで、より多くの顧客にすばやくリーチできます。

• 一元管理されたリポジトリ―とビジネスユーザー向けのインターフェイスを使用して、フォームやドキュメントを作成、編集、管理

• ひとつのフォームから、複数のスクリーンやチャネル、形式に対応した表示を生成（印刷にも対応） • テキストフィールドやプルダウンメニュー、ボタン、グラフ、電子サインキャプチャなどの標準コンポーネントをドラッグ＆ドロップ操作で配置

• 標準のスタイルテーマや、フォームとドキュメントのテンプレートをそのまま利用、または独自に作成• 住所ブロックフィールドやテキストの標準段落など、再利用可能なフォーム要素やドキュメント要素を作成し、多数のフォームやドキュメントをまたいで共有、更新

• 視覚的に操作できるルールエディターを使用して、コードを1行も書かずに動的な機能やwebサービスとの統合をフォームに追加

2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

• 標準装備の開発ツールを使用して、フォームをすばやくデバッグ• フォームやドキュメントを公開する前に、様々なデバイスやスクリーンでどのように表示されるかをプレビュー

• カスタマイズ可能な自動化されたワークフローにより、フォームや文書テンプレートを関係者に送信し、ブランディングをレビュー

• 機械または人間による翻訳サービスに接続するワークフローを利用して、フォームやドキュメントをローカライズ

テーマやテンプレート、ドラッグ＆ドロップによる操作などを利用してコンテンツを容易に制作し、 市場にすばやく投入できます。

検索顧客を必要なフォームと結び付け、デジタル登録の過程を合理化できます。

• フォームポータルを、既存のwebサイトやAdobe Experience Manager Sitesを使用して構築したwebサイトにドラッグ＆ドロップ

• 顧客はキーワードやタグ、更新日時などのプロパティを使用して、必要なフォームをポータル内で容易に検索

• Adobe Campaignを利用して、途中破棄されたフォームへのリンクを電子メールキャンペーンに埋め込み、離脱した顧客をリターゲティング

フォーム検索を効率化して顧客がすばやく登録できるようにし、カスタマーサポートのコストを 削減できます。

2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

登録フォームへの入力を、顧客があらゆるデバイスから容易かつすばやく、ミスなく完了できるようにします。

• ユーザーがあらゆるデバイスから容易に入力できるよう、入力内容に応じて更新されるセクションによってフォームを構築

• Section 508やWCAG（webコンテンツアクセシビリティガイドライン）などのアクセシビリティ標準をサポート• CRMシステムやソーシャルログインとの容易な連携を利用したフィールドへの自動入力、またはwebサービスを利用したユーザーの手によるフィールド入力を実現

• カメラやバーコードスキャン、音声入力などのデバイス機能を活用し、キー入力の手間を軽減• Adobe Signとのネイティブな統合を利用して、安全で法的に有効な、コンプライアンスに準拠した電子サインを利用

• 電話番号や住所などのフォームフィールドを検証し、コンテクストに応じたヘルプを提供してミスの可能性を低減

• 入力途中のフォームを保存し、後で別のデバイスから続きを入力可能

• CAPTCHA機能のサポートにより、不正な自動申請を排除

デバイスのカメラ機能でバーコードを読み取ってフォーム入力の手間を低減したり、 webサービスを利用した情報入力が可能です。

処理入力されたフォームデータを既存の業務基幹システムやビジネスルール、ワークフロー、担当者などと結び付け、提出されたフォームやドキュメントをすばやく処理できます。

• 提出された申請フォームをドラッグ＆ドロップ操作で容易に処理するためのデジタルワークフローを構築• 割り当てられたタスクの表示、進捗状況の追跡、レビュー、承認、拒否などのアクションを実行

• カスタマイズ可能なモバイルアプリを利用して、モバイルワーカーがオフライン時でもタブレットやスマートフォンから複数のフォームで安全にデータを収集、記録

• データ統合ツールを使用して、業務基幹システムやサードパーティのアプリケーションと迅速に統合し、フォームデータモデルを作成したり、代表的なRDBMSやCRMシステム向けの標準コネクタを利用可能

• Adobe Signとの統合により、複数の承認者による順次および並列のワークフロー、匿名ユーザーによるサイン、担当者IDの確認などを含む複雑な電子サイン要件に対応

• ドキュメント作成のワークフローを利用して、企業ごとの仕様に即したのPDF形式の記録文書を自動的に作成、提供、アーカイブ

2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

Adobe Experience Manager Formsのアプリを利用すれば、たとえ現場担当者が出先でオフライン であってもフォームを介して安全に情報を収集し、データを送信することができます。

コミュニケーションパーソナライズされたインタラクティブかつ魅力的なドキュメントとコミュニケーションにより、高い顧客満足度と顧客維持率を維持できます。

• テンプレートや事前承認済みのコンテンツブロック、ビジネスルールなどを使用して、ビジネスユーザーにも使いやすいインターフェイスでコミュニケーションレターをすばやく作成、承認し、webや印刷物、PDFなどの形式で発行可能

• ダイナミックなチャートやパーソナライズされたマーケティングオファーなど、レスポンシブなドキュメントに対話性のある魅力的なコンテンツを組み込み、アップセルやクロスセルを効果的に促進

• バックエンドのデータソースを接続し、自動的にパーソナライズされたコミュニケーションを大規模に提供• レスポンシブなドキュメントを公開する前に、様々なデバイスでの表示状態をプレビュー

• webポータルやモバイルアプリ、PDF、電子メール、紙などを含む複数のチャネルをまたぎ、オンデマンドまたは自動バッチ処理でドキュメントを配信

• オプション機能として、PDFドキュメントの電子サインを使用し、コンテンツの整合性と承認者のIDを検証

• ブランドと顧客とのコミュニケーションを自動的に作成、提供、アーカイブ

インタラクティブなコミュニケーション機能により、エンゲージメントをパーソナライズし、 維持率を向上できます。

2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

安全性組織のファイアウォールの外部にあっても、ビジネスポリシーにもとづいてPDFやMicrosoft Officeのドキュメント内の機密情報を保護できます。3

• 強力な暗号化機能により、ドキュメントに含まれている情報を保護

• 情報の機密レベルに応じてドキュメントのアクセス権限と使用権限をカスタマイズし、使用状況をトラッキング

• 利用明細など、一括生成するドキュメントまたはシステムで生成するドキュメントを保護

• 組織外に配布されたドキュメントであっても、必要に応じていつでも使用権限を取り消し可能

• シングルサインオン（SSO）、Security Assertion Markup Language（SAML）、公開鍵基盤（PKI）など、強力なユーザー認証システムと組み合わせて使用可能

• Adobe Experience Manager AssetsまたはECMシステムとの統合により、保護されたドキュメントを保存• Adobe AnalyticsのData Workbench機能を使用して、ドキュメントの使用状況を視覚的にトラッキングし、異常を検出

最適化他のAdobe Experience Cloudソリューションを連携させて、顧客体験を継続的に向上させ、コンバージョン率と顧客満足度を最大限に高めることができます。

• Adobe Analyticsの標準レポートを利用して、利用者がフォームやドキュメントをどのように使用しているかを把握

• レポートのデータをさらに詳しく分析し、フォーム入力の途中での脱落率をフィールドレベルで特定して、行動につながるインサイトを取得してコンバージョンを向上

• Adobe TargetのA/Bテスト機能を使用して、フォームやドキュメントの新しいバージョンをテストし、結果を評価して、パフォーマンスに優れたバージョンを自動的に公開

• Adobe Targetのエクスペリエンスターゲティング機能により、パーソナライズされた動的なコンテンツをレスポンシブなフォームやドキュメントに挿入することにより、顧客を魅了し、クロスセルの機会を拡大

• マシンラーニング（機械学習）とAdobe Senseiを利用した自動フォーム変換により、ペーパーレス化を促進すると共に、従来のPDFフォームをレスポンシブなフォームに変換し、再利用できる部分を抽出してフォームコレクションを継続的に強化

Adobe Analyticsのレポートを使用して、フォームやドキュメントの使用状況に関するインサイトを 獲得できます。

3. ドキュメントセキュリティアドオンを購入する必要があります

2018年8月 | Adobe Experience Manager Forms製品概要

製品イノベーションを超えて：カスタマージャーニーを変革アドビは、業界をリードするソリューションの開発に取り組んでいます。また、企業の組織全体を変革し、デジタルエクスペリエンスを向上させるために欠かせないリソースを提供します。リーダーシップを発揮し、成功を収めるためのカギとなるリソースには、次のようなものがあります。

Adobe, the Adobe logo, and Acrobat are either registered trademarks or trademarks of Adobe Systems Incorporated in the United States and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners. © 2018 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved.

詳細情報www.adobe.com/go/aem_jp

Adobe Experience ManagerについてAdobe Experience Managerなら、マーケターや開発者がweb、モバイル、ソーシャル、動画、店舗、モノのインターネット（IoT）など、あらゆるチャネルをまたいで顧客を魅了するデジタルエクスペリエンスを構築、管理、配信できます。このソリューションで管理できるデジタルエクスペリエンスは、webやモバイル、デジタルアセット管理、ソーシャルコミュニティ、フォーム、ドキュメントなど、多岐にわたります。また、アドビの他のソリューションと統合することにより、データインサイトを活用して特定のセグメントにターゲティングしたコンテンツを届け、コンテンツをパーソナライズされた魅力的なエクスペリエンスへと昇華し、顧客エンゲージメント、リードの創出、収益の最大化が可能になります。