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竹原高等学校「主体的な学び」の創造に関する記録 平成 29年度 4月19日(水)10:55~12:45 視聴覚教室 総合的な学習の時間 ○賴山陽踊りグループの生徒 格技場にて藤間流藤貴会代表 藤間勘寿貴様指導による稽古 ○賴山陽踊りグループ以外の生徒 「まちづくり会社いいね竹原」社長 今市恵誉様からまちづくりのための会社設立の経緯や,今後の活動について講演していただいた。グループ研究のヒントとなる講演であった。続いて KOGENⅠで進める課題発見・解決学習について,今後の進め方を担当教諭が説明した。

5月22日(月) 授業づくり通信第29号発行 ルーブリックの活用について 5月24日(水) 15:30~16:20 第2体育館 総合的な学習の時間「KOGENⅠ・Ⅱ・Ⅲ」講演会 演題 「研究の進め方について(論文のまとめ方)」 講師 広島大学大学院教育学研究科 永田忠道 准教授 総合的な学習の時間を改編して 3年目となる。広島大学大学院永田准教授には,この探究型学習を始めた時からご指導いただき,研究の進め方から,研究発表の講評までお世話になっている。昨年度も完成した全学年の論文集にも,目を通していただいている。大学院生の研究にも本校の論文集

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を利用されているそうだ。この日はその大学院生4名からもコメントをいただいた。先生の講演の内容を振り返ってみたいと思う。 1学年 地域課題探究 竹原小学校の総合的な学習の時間に「竹原塩物語」を学んだ生徒もこの中には沢山でいるようだ。他にも「アオハタ」のジャムを研究した人もいるだろうが,高校生は小学生・中学生と違って,高校生らしい研究を行う必要がある。 2学年 異文化探究 去年までグアムの文化,産業,歴史,自然を調べたが,今年から修学旅行先が初めて台湾に変わる。先輩達がグアムについて調べたことを見て,また昨年の先輩とは違う新たな研究を,台湾について行って欲しい。研究に際して,国語や芸術など各教科で学んだことをどう使うかを今年は意識して行ってみて欲しい。年々研究が進化することを期待する。 3学年 使命探究 進路を考え,社会や大学に進むのだが,高校の各教科で学んだことを生かすためにも「KOGEN」がある。大学では「KOGEN」で学んだように文化,歴史,産業,自然等を研究するのだが,大学で学ぶことを竹原高校では高校時代にやろうということなのである。 小学校や中学校でも同じ様な内容に取り組んだかも知れないが,小学校や中学校と違う研究を行うために、次の広島大学『レポート作成上の注意』を参考にして欲しい。 1 信頼できる参考文献を探して活用する 2 著作権について正しく理解する 3 転載と引用があることを理解する 4 他人が書いたものを自分が書いたように見せかけると剽窃ひょうせつになる 5 自分が調べたことと,他人が調べたこととをしっかり区別することが大事。引用,転載はいけないのではなく明確に示すことは大事 6 データのねつ造・改変は不正行為

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大学院生,ジョさん,ショウさん,寺田さん,堀本さんの 4人からのコメント内容

最後に永田先生からまとめとして,現代の社会は知識を持っているだけでは役に立たないことが沢山ある。「KOGEN」では,知識をどう使うかを学んでいる知識をどう使うかを学んでいる知識をどう使うかを学んでいる知識をどう使うかを学んでいるのだということを理解して取り組むことが大切だということ。 そして,今年の研究を進める上で大切なことを 2点話された。 1つは,なぜこのテーマを研究しているのかをしっかり発表できるようになること。 2つめは,先輩の研究をしっかり読んで,先輩はここまで研究している。自分達はこの研究からどう先輩を超えるのかと考えて進めること。 このようにして年々研究が進んでいき,皆さんがその歴史を作っているのだということを自覚し,みんなで相談し,「ああした方が」「こうした方がいいのでは?」「これでいいのか?」と言いながら進めて欲しい。1月の発表を楽しみにしていると締めくくられた。 5月25日(木)~6月7日(水) 1学期相互授業観察週間 1学期テーマ:「ICEモデルを意識した振り返り(自己評価)を行う」 5月29日(月)13:30~17:00 第1回 公開研究授業 研修会 参加者:本校教員全員+校外参加者18名 「主体的な学び」の創造 ~「他と協働して課題を解決する力」を育てる能動的な学びの実践~ 13:30~14:20 研究授業(3年体育)

○中国の高校生にはこのような調査・研究の機会がない。知識を多角的に獲得するところがよい。 ○竹原高校の総合的な学習の時間が 3 段階(地域課題探求→異文化探究→使命探究)になっているところがすばらしい。将来自分の地域を自慢できることはすばらしいこと。 ○3つのポイント ①写真・画像があることは読む人のことを考えてある。読みやすい。 ②ポイントでは表や箇条書きで分かりやすくまとめると良い。 ③「まとめ」では,「~がわかりました。」「~がわかりました。」「~がわかりました。」「~がわかりました。」と書かれているものが多いが,調べたことがきっかけで「どの様に考えるようになったか」「どう考えが変わ「どの様に考えるようになったか」「どう考えが変わ「どの様に考えるようになったか」「どう考えが変わ「どの様に考えるようになったか」「どう考えが変わったか」ったか」ったか」ったか」を書くと良い。興味があって調べたのだから,調べた結果考えの変化を書くのがよい。

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14:30~14:50 体育科説明 14:50~15:10 研究協議 15:20~17:00 教職員研修 (指導助言及び講演) 講師及び指導助言者 環太平洋大学 森 億 先生

13時30分からの授業が始まる1分前には全生徒が整列を完了し点呼も終了していた。教師は本時の目標を提示し,次に本時の流れを説明したところで開始のチャイムが鳴った。全体で屈伸・伸脚等を行ったあと男子・女子それぞれが2列で体育館フロアの4隅に置かれたコーンの外側を走り始めた。体育館には生徒の足音が「ザッ,ザッ」と響き,音だけでも全員の足がきれいに揃っていることが分かった。教師が「一体感を出して!」と指示した。4分後集団走のまま元の隊形にきれいに並び直した状態から,体操隊形に開き,ラジオ体操が始まった。全員の動きが美しく揃い,生徒は指先まで神経を集中させていた。続いて教師の大きなかけ声に合わせて補強運動が始まった。教師の声に合わせるために必死な生徒,かけ声より少し早めにできる生徒,どちらも真剣に取り組んでいた。授業開始12分後に教師は各選択種目に分かれる前の説明を行い,その後生徒は各競技に分かれていった。この時点で他校からの参加者からは,今まで息を止めていたかのごとく驚きのため息が漏れた。近隣中学校の先生からは,自分の教え子のある生徒が「どうしてここまで素直に先生の目を見て話を聴き,機敏な行動を取るようになったのか」と驚きを隠せない様子であった。指導助言に来ていただいた森億先生か

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らも,「ここまでの15分間で十分理解できました。」と述べられた。授業終了5分前に元の隊形に集合することになっており,その少し前に各競技とも片付けに入った。ソフトテニスのコートでは,ひとり残らずそれぞれの生徒がコートブラシや,箒を持ち手早く片付けをする姿も圧巻であった。14時15分から教師は学習ノートへの記入について指示をした。感想だけでなく,本時の目標に対してうまくいったまたはいかなかった理由を考えて記入するようにと伝えた。原因を考えることは,次の種目にも活かせるし,社会に出ても同じ様に活かせると伝え,学習ノートの質を高めるよう指示したところで終了のチャイムが鳴った。 続いて体育科から集団行動におけるICEルーブリックに基づく授業設計の説明や,6年前と比較して生徒の変容ぶり(動かされる状態から自主的に動き主体性を持って取り組む状態に変わっていった様子)を説明した。生徒が自分達で意見やアイデアを出し合い課題解決の喜びを体感することで,成長に導くという指導理念のもとに取り組んだことの報告がなされた。 森億先生の講演では,応用スポーツ心理学の立場からセルフコーチングできる自分の作り方やファシリテーションについて学ばせていただいた。 参加者からのコメントの抜粋です。 ○高校教諭 導入部分から感動するものでした。教師が指示を出すから動くのではなく,生徒が自ら学ぼうとする姿勢を 50分感じさせていただくことができて,このように生徒達を動かしている原動力は何だろうと考えたときに,教員間の組織力があってこそだと改めて痛感させられました。こういった環境で学べる生徒はとても幸せな 3年間だと思いました。すばらしい研究授業,組織力,ありがとうございました。 ○中学校教諭 授業では,卒業生と顔を合わせることができ,さらに頑張る姿まで見せていただくことができて大変嬉しく思います。ありがとうございました。現在竹高にいる本校卒業生の女子全員を担当していました。もともと元気で明るく取り組む子達が多く,いつも助けられていました。引き続きどうぞよろしくお願いします。また,森先生には大変貴重な話をして頂き,もっと学びたい。もっと知りたい。と久しぶりに思いました。中高連携等,先生方とお話しできる機会があればいいなと思いまし

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た。 ○一般参加 竹原高校の生徒たちの素晴らしい姿を見て,感動しました。ご指導されている体育科の先生方の努力を尊敬すると共に,感動体験させてもらったことに感謝しています。 谷崎先生が研究協議の時に言われていた,「6年前の生徒たちはやらされていたが,今の生徒たちは自ら取り組んでいる」の一言に竹原高校体育科の素晴らしさが集約されると思いました。足をきちんとそろえて走るという生徒の姿は,前と今も変わらないのかもしれませんが,その生徒の姿を生み出す過程が,異なっていたのだろうと思っています。6年前の取組は,「大人の指示・命令に対して,忠実に行動できる生徒を育てる教育」であったのではないかと想像しています。それに対して,今の取組は,「自ら設定した目標を達成しようと努力し,成長した自分に誇りをもてる生徒を育てる教育」であると思います。以前の生徒たちはやらされ感満載だったのだろうと思います。それに対して,今日の竹原高校の生徒たちの目は輝いていました。それは,竹原高校の先生方の頑張り方が正しいからこそ創り出された事実です。 「大人の指示・命令に対して,忠実に行動できる生徒を育てる教育」に対して,疑いをもつことなく頑張っている先生が多くいるのではないかと思っています。「教師としてどう頑張るべきか」は,本質的にとても大切なことです。頑張り方を間違えれば,生徒の成長は止まってしまいます。それどころか,劣等感を持ったり,他人を羨んだりと,生徒の成長が後退することさえあると思っています。そういう意味で,本日の公開授業は,教育の向くべき方向を具体的に示してくださったものだと思っています。 また,その生徒たちに対して誠実に関わっておられる体育科の先生方の目も輝いていました。このような教師集団の在り方も,また,教育の向くべき方向であると思っています。 ○高校教諭 授業の振り返りでの先生のお話の観点がすばらしく,大変参考になりました。 課題対応能力を身に付けさせるために, ティーチング→コーチング→ファシリテーターとしての授業者 という考え方も大変参考になりました。体育科の先生方が本当に仲良く一致団結されているということが伝わってきました。その姿に生徒達も楽しんで授業を行っているのだと感じました。 7月19日(水) 「平成29年度1学期授業観察週間を終えて」配付

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《竹高授業モデル》 課題意識 本時の目標提示 本時の流れ説明 説明・問題提示 個人思考 集団思考・表現 個人思考 本時のまとめ 振り返り 平成 29 年度 1 学期授業観察週間を終えて

校長 慶徳克二 1学期テーマ:ICEモデルを意識した振り返り(自己評価)を研究する 今回授業で行われていた例を《竹高授業モデル》に添って紹介します。 課題意識 ・プリントの写真から情報を読み取る(国語総合) ・合唱コンクールでクラスの調和が大切なように生き物も生態系の調和が大切です (生物基礎) 本時の目標 ・「相手の主張を聞き,自分の主張を述べることができる」(国語表現) ・「本文の内容を理解し暗唱することができる」(コミュニケーション英語Ⅱ) ・「予定価格を用いた材料消費高の計算方法を習得する」(原価計算) ・「財務諸表の比較貸借対照表及び株主資本等変動計算書を読み取り企業の分析ができる」 (財務会計Ⅰ) ・「再読文字を理解する」(国語総合) ・「生態系の仕組みを理解し,人間が自然と共生する方策を理解する」(生物基礎) ・「イメージを色の組み合わせで表現できる」(美術Ⅰ) ・「連立方程式の領域を求めることができる」(数学Ⅱ) 本時の流れ ・集団走→体操→グループ練習→完成演技のテスト(体育) ・単語→本文→暗唱(コミュニケーション英語Ⅱ) 説明・課題提示 ・未来と将来のちがいは?(国語総合) ・オオカミとシカの個体数変化のグラフを見て,どちらがオオカミでどちらがシカだろう (生物基礎) ・感染症予防のためにどんな活動が望まれるだろう(地理研究) ・四季のうち 1 つを選び,季節をイメージして 9 枚の色紙を画用紙に配置しよう(美術Ⅰ) 集団思考・表現 個人思考 ・グループで篠笛の旋律を創作する(音楽Ⅱ) ・グループ発表 ①工夫した点の説明 ②演奏(音楽Ⅱ) ・3社の有価証券報告書から企業分析を行う(財務会計Ⅰ) ・資料から HIV感染者の分布の特徴を読み取ろう(地理研究) ・どうしたら分かりやすく伝えられるだろうか?(国語総合)

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・個人で篠笛の旋律を創作する(音楽Ⅱ) 本時のまとめ ・感染症と保健医療において今までの学習とのつながりを説明(地理研究) 振り返り ・(財務会計Ⅰ)ルーブリックを用いて自己評価

例が少ない項目については,その項目に関する良い例がそれだけ少なかったことを意味します。従って本校での取組でまだ改善の余地が残っている項目ということになります。 1 課題意識 授業(単元ごとでも良い)の最初にその授業(単元)の学びの動機付けに繋がるような話題や発問ですが,ほとんどの授業で見かけられませんでした。 2 本時の目標 ここには書ききれない程全ての授業で提示されていました。もう単元のタイトルやページを示しただけの授業はほとんど見られません。この時間でどんな力を身に付けたら目標が達成されたことになるかが分かるように示されていました。 3 本時の流れ その1時間の授業の進み方を板書し説明することは生徒が見通しを持って授業に臨むことになるので,生徒の不安を和らげたり,集中して授業に取り組んだりすることに繋がります。1分もかからないので是非皆さんで習慣付けてください。 4 説明・課題提示 生徒の思考を促す「発問力」こそが「授業力」です。 5 個人思考 集団思考・表現 多くの授業が個人で考えたあとグループで考え,発表する機会を設けられていました。 6 本時のまとめ この時間に学んだことの「まとめ」や「確認テスト」等ですが,どの授業もほとんど最後のあたりは予定していた時間が足りなくなり,行われていないのが実態です。 7 振り返り 今学期のテーマでもありますが,まだ実践にまではほとんど至っていません。1 つだけ商業科の例を載せましたが,このようにルーブリックを示し,自己評価させることで,生徒はその時間を振り返りどんな力が身につき,まだ何が足りないかを理解することができます。また,このルーブリックを授業の最初に配ることで,その時間にどんなことができるようになったら良いのかを理解した上で授業に臨むことができるので,

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1の課題意識の動機付けに利用することもできます。 今学期のテーマは振り返りの研究でした。それぞれ研究されているとは思いますが,まだほとんどの授業で行われていませんでした。吉名中学校がとても良い「振り返りシート」を作っておられます。聴いてみると皆さんで色々使ってみて,「こうした方がいい」「この方が良い」と言いながらより良いものを作り上げたそうです。本校オリジナルの「振り返りシート」が 2 学期には出来上がることを楽しみにしています。 授業観察週間を通じて感じたことは,1 時間のうち先生が説明されている時間が長く,生徒が考えている時間が短いと思います。知識を入れることと同じく,思考させることが大事です。また,見ていて楽しくなるような授業の特徴は,テンポがとても良いことです。有効でない時間がほとんどない授業は,生徒も目を輝かせていました。生徒の期待感がありありと伝わってくる授業は見ていても楽しいものです。形にはこだわりませんが,グループ活動を始めると途端に目が輝く場合が多いのも印象的でした。