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トップメッセージ ◦セグメント状況◦ <住宅建材事業> 建具類のシリーズ「 BINOIE (ビノイエ)」や、建具と床材のシ リーズ「Art Couture (アートクチュール)」、循環可能な木材資 源である国産材合板を基材に使用した床材などの拡販に努 め、特殊加工化粧シートを表面に使用した昨秋発売の床材 J ネクシオ」の市場定着に取り組みました。また、安心安全ユ ニバーサルデザインなど高齢者対応、環境、リフォーム、住宅 の長寿命化等をテーマに、高付加価値製品の提案に努めると ともに、地球環境に優しいリサイクル素材を使用し、耐震性能 や劣化軽減性能に優れた構造用 MDF の販売に注力いたしま した。さらに、ビノイエなど売れ筋品からセレクトした短納期対 応製品「レギュラーズセレクション」も展開、リフォーム・リノ ベーション需要獲得に努めました。 なお、これら建材製品の原材料であるMDF の製造コストや 輸入南洋材合板の仕入コストの上昇が、損益の圧迫要因とな りました。この結果、住宅建材事業の売上高は19,993 百万円 (前年同期比 0.1%減)、セグメント利益は 1,295 百万円(同 18.8%減)となりました。 <合板事業> 国産針葉樹合板は、需給の逼迫感が解消し、安定した合板 相場が継続するなか、生産・販売とも好調に推移し、収益に貢 献いたしました。一方、マレーシアなど生産現地における不安 定な天候や違法伐採規制強化の影響から、原木相場が高騰し、 輸入南洋材合板は仕入コストや国内の合板相場が上昇いたし ました。 この結果、合板事業の売上高は12,632 百万円(前年同期 2.9%増)、セグメント利益は1,476 百万円(同7.2%増)とな りました。 ノダグループは、住まいに関する お客様の様々なニーズにお応え しながら、着実な成長を目指し ます。 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を 賜り厚く御礼申し上げます。 さて、ここに当社グループの第81期第2四半期連結累 計期間(平成29年12月~平成30年5月)の営業の概況等 につきまして、ご報告申し上げます。 平成 30 8 2 四半期連結累計期間における我が国経済は、金融緩和 の継続など政府の各種経済政策の効果もあり、企業業績の改 善により設備投資が緩やかに増加し、また、雇用・所得環境の 改善により個人消費が堅調に推移するなど、景気は緩やかな 回復基調が続いております。 住宅需要につきましては、低水準の住宅ローン金利など下 支え要因もありましたが、昨年後半以降は、前年同期に比べ 持家や貸家などを中心に新設住宅着工戸数の緩やかな減少 が続きました。 こうしたなか当社グループは、昨今のトレンド変化に対応し た床材や建具など建材製品の拡販や、製造コストの低減、製 品短納期化による競争力の強化など種々の改善に取り組みま した。また、合板類については適切な生産、仕入、販売に努め、 収益力の向上をはかりました。 これらの結果、当第 2 四半期連結累計期間における経営成 績は、売上高 32,626 百万円(前年同期比 1.0%増)、営業利 2,068 百万円(同 7.0%減)、経常利益 2,079 百万円(同 8.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,888百万円 (同 35.3%増)となりました。 営業の概況 当期の中間配当金につきましては、これらの業績や配当の 基本方針等を総合的に勘案し、 1 株につき12 50 銭(前期の 中間配当金は1 株につき10 円)とさせていただきました。 株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支 援を賜りますようお願い申し上げます。 配当について 証券コード:7879 81 期第 2 四半期 営業報告書 株式会社 ノ ダ

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Page 1: 81 2...トップメッセージ セグメント状況 <住宅建材事業> 建具類のシリーズ「BINOIE(ビノイエ)」や、建具と床材のシ リーズ「Art Couture(アートクチュール)」、循環可能な木材資

トップメッセージ

◦セグメント状況◦<住宅建材事業>

建具類のシリーズ「BINOIE(ビノイエ)」や、建具と床材のシリーズ「Art Couture(アートクチュール)」、循環可能な木材資源である国産材合板を基材に使用した床材などの拡販に努め、特殊加工化粧シートを表面に使用した昨秋発売の床材

「 Jネクシオ」の市場定着に取り組みました。また、安心安全ユニバーサルデザインなど高齢者対応、環境、リフォーム、住宅の長寿命化等をテーマに、高付加価値製品の提案に努めるとともに、地球環境に優しいリサイクル素材を使用し、耐震性能や劣化軽減性能に優れた構造用MDFの販売に注力いたしました。さらに、ビノイエなど売れ筋品からセレクトした短納期対応製品「レギュラーズセレクション」も展開、リフォーム・リノベーション需要獲得に努めました。

なお、これら建材製品の原材料であるMDFの製造コストや輸入南洋材合板の仕入コストの上昇が、損益の圧迫要因となりました。この結果、住宅建材事業の売上高は19,993百万円

(前年同期比0.1%減)、セグメント利益は1,295百万円(同18.8%減)となりました。<合板事業>

国産針葉樹合板は、需給の逼迫感が解消し、安定した合板相場が継続するなか、生産・販売とも好調に推移し、収益に貢献いたしました。一方、マレーシアなど生産現地における不安定な天候や違法伐採規制強化の影響から、原木相場が高騰し、輸入南洋材合板は仕入コストや国内の合板相場が上昇いたしました。

この結果、合板事業の売上高は12,632百万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は1,476百万円(同7.2%増)となりました。

ノダグループは、住まいに関するお客様の様々なニーズにお応えしながら、着実な成長を目指し ます。

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。さて、ここに当社グループの第81期第2四半期連結累計期間(平成29年12月~平成30年5月)の営業の概況等につきまして、ご報告申し上げます。

平成30年8月

第2四半期連結累計期間における我が国経済は、金融緩和の継続など政府の各種経済政策の効果もあり、企業業績の改善により設備投資が緩やかに増加し、また、雇用・所得環境の改善により個人消費が堅調に推移するなど、景気は緩やかな回復基調が続いております。

住宅需要につきましては、低水準の住宅ローン金利など下支え要因もありましたが、昨年後半以降は、前年同期に比べ持家や貸家などを中心に新設住宅着工戸数の緩やかな減少が続きました。

こうしたなか当社グループは、昨今のトレンド変化に対応した床材や建具など建材製品の拡販や、製造コストの低減、製品短納期化による競争力の強化など種々の改善に取り組みました。また、合板類については適切な生産、仕入、販売に努め、収益力の向上をはかりました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高32,626百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益2,068百万円(同7.0%減)、経常利益2,079百万円(同8.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,888百万円

(同35.3%増)となりました。

営業の概況

当期の中間配当金につきましては、これらの業績や配当の基本方針等を総合的に勘案し、1株につき12円50銭(前期の中間配当金は1株につき10円)とさせていただきました。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

配当について

証券コード:7879

第81期第2四半期

営業報告書株式会社 ノ ダ

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新製品のご案内 理想のやすらぎを木質に求めて 高齢者対応製品

すべりにくい塗装で転倒防止に配慮するだけでなく、万一転倒しても特殊クッション層が衝撃を吸収し、ケガをしにくくします。また、適度なクッション性で足腰にやさしいため、疲れにくい特徴を持っています。

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環境への取り組み&安全・快適な家作り

ノダグループの総合力で原木調達から製品まで一貫生産。確かな品質で、お客様に安心と信頼でお応えいたします。

一貫生産の確かな品質

国産材 自社合板工場

自社フロア工場

Products

ハードコート

高密度MDF国産材合板

NEXシート(特殊加工化粧シート)

国産材の活用

化粧シートフロア

ノダは、貴重な木質資源を有効に活用したエコ素材を 開発・供給しています。

CO2削減のための3つのキーワード

地球環境にやさしいノダ

再生資源・未利用資源である廃木材のチップを繊維化・加熱・圧縮してエコ素材のMDFを製造しています。

1.MDFを製造 木の伐採量を大幅に削減します。

日本で育てられた木を使用しています。循環型資源形成をめざし、環境保全、CO2の削減、資源保護に貢献しています。

3.国産材を使用 日本の森林を保全し、CO2吸収量を増やします。

木質チップを木材繊維へ エコ素材MDF

製造工程

加熱圧縮

計画的に植林された木を使用しています。森林資源保護のため、スラインダーSPシリーズMSタイプ(自然塗装)、国産材大井川杉シリーズは植林木のみを使用しています。

2.植林木を使用 循環型資源を活用し、環境を維持します。

国産材大井川杉シリーズ

地震に強い壁倍率4.0取得

MDFの活用

国産針葉樹合板の生産

株式会社ノダ 合板工場(静岡県富士市)

構造用ハイベストウッド(MDF)施工例

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会社の概況会 社 名 株式会社 ノ ダ本   社 東京都台東区浅草橋5丁目13番6号設   立 昭和13年1月8日資 本 金 21億4,100万円従 業 員 数 969名(連結1,768名)

営業拠点北海道(札幌市 )、青森、北東北(盛岡市)、東北(仙台市)、郡山、宇都宮、茨城(水戸市)、信越(新潟市)、長野、埼玉(さいたま市)、高崎、千葉、千葉北(鎌ヶ谷市)、東京(台東区)、西東京(八王子市)、横浜、厚木、静岡、浜松、沼津、金沢、名古屋、岐阜、京都、関西四国(大阪市)、兵庫

(神戸市)、中国(広島市)、福岡(大野城市)、北九州、長崎(諫早市)、熊本、宮崎、南九州(鹿児島市)

ショールーム東京都台東区、仙台市、横浜市、静岡市、名古屋市、大阪市、福岡市

工場静岡県静岡市、静岡県富士市

連結子会社石巻合板工業株式会社 :宮城県石巻市アドン株式会社 :静岡県静岡市株式会社ナフィックス :東京都台東区アイピーエムサービス株式会社 :宮城県石巻市PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES (スラインダー社)

:インドネシア

持分法適用関連会社SANYAN WOOD INDUSTRIES SDN. BHD.(サンヤン社)

:マレーシア

役員代表取締役社長 野 田 章 三代表取締役副社長 野 田   励常 務 取 締 役 島 村   明常 務 取 締 役 奧 園 晴 美常 務 取 締 役 髙津原健太郎常 務 取 締 役 野 田 四 郎常 務 取 締 役 中 村 嘉 宏取 締 役 上 原 敏 彦

取 締 役 辻 村   力取 締 役 宮 田 佳 明社 外 取 締 役 髙 井 章 吾社 外 取 締 役 塩 坂   健常勤監査役(社外) 浦 田   進常 勤 監 査 役 長谷川倫源監 査 役 安 川 隆 二社 外 監 査 役 三 浦   悟

《株式に関する手続きのお申し出先について》●証券会社等へ当社株式をお預けいただいている場合当社株式をお預けいただいている各証券会社等にお申し出下さい。なお、未払配当金の支払い、支払明細発行については、下記「みずほ信託銀行株式会社」の郵便物送付先、電話お問合せ先、お取扱店をご利用下さい。●証券会社等へ当社株式をお預けいただいていない場合(特別口座)みずほ信託銀行株式会社 証券代行部

(郵便物送付先/電話お問合せ先)      〒168-8507東京都杉並区和泉2丁目8番4号      電話 0120-288-324(フリーダイヤル)

(お取扱店) みずほ信託銀行株式会社 本店および全国各支店(※)      みずほ証券株式会社 本店および全国各支店

(※)トラストラウンジではお取扱いできません。

事 業 年 度 12月1日から翌年11月30日まで定時株主総会 2月基 準 日 定 時 株 主 総 会 11月30日

期 末 配 当 金 11月30日中 間 配 当 金 5月31日そのほか必要ある場合は、あらかじめ公告して定めます。

単 元 株 式 数 100株株主名簿管理人 みずほ信託銀行株式会社事務取扱場所 東京都中央区八重洲一丁目2番1号公告掲載新聞 日本経済新聞

株主メモ

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http://www.noda-co.jp ノダ 検索

株式会社ノダ ホームページのご案内ネット検索は…

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会社概要・株式情報(平成30年5月31日現在)

連結貸借対照表 (単位:百万円)

科 目第 81期

第2四半期累計期間平成29年12月 1日から平成30年 5月31日まで

第 80期第2四半期累計期間平成28年12月 1日から平成29年 5月31日まで

売上高 32,626 32,291売上原価 24,510 24,025

売上総利益 8,115 8,266販売費及び一般管理費 6,046 6,040

営業利益 2,068 2,225営業外収益 116 144営業外費用 105 93

経常利益 2,079 2,276特別利益 668 42特別損失 96 53

税金等調整前四半期純利益 2,651 2,265法人税、住民税及び事業税 517 564法人税等調整額 56 132

四半期純利益 2,076 1,568非支配株主に帰属する四半期純利益 188 173

親会社株主に帰属する四半期純利益 1,888 1,395

連結損益計算書 (単位:百万円)

科 目第 81期

第 2四半期末平成30年5月31日現在

第 80期前期末

平成29年11月30日現在

資産の部流動資産 35,097 35,785固定資産 21,494 20,119 有形固定資産 14,584 13,239 無形固定資産 132 81 投資その他の資産 6,777 6,798資産合計 56,591 55,905

負債の部流動負債 21,367 22,041固定負債 9,101 9,496負債合計 30,469 31,538

純資産の部株主資本 23,825 22,141資本金 2,141 2,141資本剰余金 1,587 1,587利益剰余金 20,520 18,836自己株式 △ 423 △ 423

その他の包括利益累計額 △ 121 △ 38非支配株主持分 2,418 2,264純資産合計 26,122 24,366負債純資産合計 56,591 55,905

連結財務諸表(要旨)

株式の状況発行済株式の総数 17,339 千株 (自己株式1,053千株を含む)株 主 数 2,137 名

■ 個人その他 49.0% 8,497千株

■ 外国人 9.8% 1,696千株

■ 金融機関等 25.4% 4,412千株

合計 2,137名17,339千株

■ その他の国内法人 15.8% 2,732千株

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