パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

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パテントファミリーを用いた特許出願動向の 国際比較 ─科学技術指標としての活用例─ 2013年11月2日 伊神正貫(文科省・NISTEP) 1 研究・技術計画学会 28回年次学術大会 1I04

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Page 1: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリーを用いた特許出願動向の 国際比較

─科学技術指標としての活用例─

2013年11月2日

伊神正貫(文科省・NISTEP)

1

研究・技術計画学会 第28回年次学術大会 1I04

Page 2: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

はじめに

• 国の研究開発の成果を計測するうえで、重要な指標の一つ

– 各国の科学技術指標

– NISTEPの科学技術指標 • 「体系科学技術指標―我が国の科学技術活動―」(1991年)

• 論文の指標と比べて解釈が困難

• 特許出願数の国際比較

– 特許は属地主義 • 発明を権利化したいと考える国に出願

– ホームアドバンテージ • 日本特許庁への出願数は日本が最大

<はじめに>

2

何を、どう 数える?

Page 3: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

特許出願数の国際比較の方法

① 複数の特許庁への出願の分析

− 日本、米国、欧州など主要な特許庁への出願数を別々に計測

② PCT国際出願の分析

− PCT国際出願で出願された特許を計測

③ パテントファミリーの分析

− 複数の国に出願された特許(出願)で、共通の優先権主張によって結び付けられるものを計測

<特許出願数の国際比較>

3

Page 4: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

特許出願の例(パリルート)

<はじめに>

4

欧州特許庁

1993.7.6出願

米国特許商標庁 1993.7.7出願

カナダ特許庁 1993.7.6出願

パリルートによる出願

日本特許庁 出願(優先日)

1992.7.7

① 複数の特許庁への出願の分析

③ パテントファミリーの分析

Page 5: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

特許出願の例(PCT国際出願)

国内出願 (優先日)

12ヶ月 PCT国際出願(IA)

16ヶ月 国際調査報告(ISR)、 国際調査見解書

18ヶ月 国際公開 (IAとISR)

22ヶ月 国際予備 審査請求

International phase National/regional

phase

30ヶ月 国内移行

優先日から30ヶ月以内に翻訳文を各指定国が要求する言語で指定国特許庁へ提出する。

Chapter I Chapter II

Chapter I

Chapter I (Cont.)

特許出願の束

方式審査、優先権主張の手続き、先行技術調査、出願公開をまとめる

<はじめに>

OECD (2009), Patent statistics manual, OECDを参考に発表者が作成 5

Page 6: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

利点 欠点 数のイメージ

①複数の特許庁への出願

ホームアドバンテージの影響や地理的影響が小

直接出願もしくはPCT国際出願経由の両方を対象

速報性は②と③の間

分析が容易

一つの指標として解釈が困難 PCT国際出願経由のものは国

内移行するまでのタイムラグ

日本34万件 米国50万件 欧州14万件 中国52万件 (2011) (NISTEP, 2013)

②PCT国際

出願

世界的に統一されたルールでの出願、公開等

近年、PCT国際出願増加 高い速報性

分析が容易

PCT経由でない特許出願も多い。米国 (2011)への出願の約20%がPCT経由(WIPO, 2012)

国内移行しない特許出願の割合も高(中国からの出願だと3割程度)(OECD, 2009)

PCT18万件(2011) (NISTEP, 2013)

③パテントファミリー

ホームアドバンテージの影響や地理的影響が小

直接出願もしくはPCT国際出願経由の両方を対象

ある水準以上の価値を持つ特許(出願)が分析対象

低い速報性

分析が複雑

3極パテントファミリー4.9万件(2010) (OECD, 2013)

<特許出願数の国際比較>

6 OECD (2009), Patent statistics manual, OECDを参考に発表者が作成

Page 7: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

科学技術指標の報告書で用いられている 主要な分析手法の例

使用されている分析手法

Science and Engineering Indicators (NSF, 2008; NSF, 2012)

[2008年度版] ①複数の特許庁の分析(米国特許商標庁と欧州特許庁) [2012年度版] 米国特許商標庁、③3極パテントファミリー

Science, Technology and Industry Scoreboard (OECD, 2011)

[2011年度版] 欧州特許庁、②PCT国際出願、③3極パテン

トファミリー

科学技術指標(NISTEP, 2012; NISTEP, 2013)

[2012年度版] ①複数の特許庁の分析(主要国から全世界、主要国から3極特許庁) [2013年度版] ①複数の特許庁の分析(主要国から全世界)、③パテントファミリー

<特許出願数の国際比較>

7

3極: 日本特許庁、米国特許商標庁、欧州特許庁

Page 8: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

日米欧の3極への特許出願

2000年代前半 2011

3極の世界シェアは、さらに低下していくことが予想される。 科学技術・学術政策研究所の科学技術指標2013においては、PATSTATを

用いてパテントファミリーを構築・分析(世界80か国以上を対象)

日米欧3極

60%

その他

40%

日米欧3極

45%

その他

55%

出典: WIPO (2012), WIPO statistics database, WIPO

<特許出願数の国際比較>

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Page 9: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

DOCDBパテントファミリー

• 欧州特許庁(EPO)が構築

• 特許文献の関係性として以下を考慮

– パリ条約による優先権

– 国内継続出願

– 技術的なつながり

• 専門家による品質管理

– パテントファミリーに含まれている特許文献の関係性が、 同じ技術的内容を示しているか

– EPOの審査官が、EPOの審査官のために構築

<パテントファミリーを用いた分析方法>

9

Page 10: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリーを用いた分析方法

A) 分析に用いたデータベース – 欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)

B) パテントファミリーの定義 – DOCDBパテントファミリー(tls218_docdb_fam)を分析に利用

C) パテントファミリーのカウント – ファミリーを構成する出願の中で最も早い出願日

– 発明者の居住国

– 国を単位とした整数カウント

D) 国情報の取得方法 – 発明者が居住する国の情報

– 出願人が居住する国の情報

– 最も早い出願の出願国の情報を利用

<パテントファミリーを用いた分析方法>

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Page 11: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリーを用いた分析方法(続き)

E) パテントファミリーの同定

– 1つの国・地域に出願されたものを単国出願

– 2つ以上の国・地域に出願されたものをパテントファミリー

F) パテントファミリーの最新年

– PCT出願が国内移行するまでのタイムラグは30カ月

– 分析可能な最新値は2008年。出願先の分析は2007年が最新値

G) その他の留意点

– オーストラリア特許庁への出願データは、異常値の可能性が高いので分析対象外。

– 短期特許、米国のデザイン特許や植物特許は分析対象外

<パテントファミリーを用いた分析方法>

11

Page 12: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリー+単国出願数と パテントファミリー数の変化

0

20

40

60

80

100

120

1981 83 85 87 89 91 93 95 97 99 2001 03 05 07

パテントファミリー数

万件

パテントファミリー+単国出願数

パテントファミリー数

2008年

96万件

21万件

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

<パテントファミリー数>

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Page 13: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリー+単国出願数

国・地域名 数 シェア 世界ランク 国・地域名 数 シェア 世界ランク 国・地域名 数 シェア 世界ランク

日本 304,517 52.8 1 日本 340,930 53.0 1 日本 320,487 34.0 1ソビエト 68,956 12.0 2 アメリカ 91,932 14.3 2 中国 149,471 15.9 2アメリカ 52,268 9.1 3 ドイツ 52,996 8.2 3 アメリカ 140,578 14.9 3ドイツ 47,702 8.3 4 韓国 39,865 6.2 4 韓国 117,895 12.5 4イギリス 21,014 3.6 5 イギリス 22,631 3.5 5 ドイツ 56,823 6.0 5フランス 13,088 2.3 6 フランス 14,651 2.3 6 台湾 32,120 3.4 6イタリア 8,180 1.4 7 ロシア 13,025 2.0 7 ロシア 27,183 2.9 7チェコスロバキア 5,500 1.0 8 中国 12,027 1.9 8 イギリス 23,929 2.5 8ポーランド 5,464 0.9 9 イタリア 9,711 1.5 9 フランス 19,088 2.0 9スウェーデン 4,232 0.7 10 カナダ 6,417 1.0 10 イタリア 13,682 1.5 10スイス 4,026 0.7 11 台湾 5,561 0.9 11 カナダ 11,142 1.2 11中国 3,891 0.7 12 スウェーデン 5,532 0.9 12 オランダ 7,241 0.8 12カナダ 3,509 0.6 13 スイス 4,623 0.7 13 スイス 6,220 0.7 13オランダ 2,997 0.5 14 オランダ 4,597 0.7 14 スウェーデン 5,135 0.5 14ルーマニア 2,793 0.5 15 フィンランド 2,945 0.5 15 インド 5,072 0.5 15韓国 2,726 0.5 16 ブラジル 2,886 0.4 16 イスラエル 5,009 0.5 16オーストリア 2,671 0.5 17 オーストリア 2,471 0.4 17 ブラジル 4,436 0.5 17ハンガリー 2,510 0.4 18 イスラエル 2,435 0.4 18 スペイン 4,228 0.4 18ブラジル 2,201 0.4 19 ポーランド 2,365 0.4 19 オーストリア 3,731 0.4 19フィンランド 2,072 0.4 20 スペイン 2,209 0.3 20 フィンランド 3,556 0.4 20スペイン 1,727 0.3 21 ベルギー 2,139 0.3 21 オーストラリア 3,543 0.4 21アイルランド 1,701 0.3 22 オーストラリア 1,904 0.3 22 ベルギー 3,042 0.3 22ブルガリア 1,689 0.3 23 南アフリカ 1,803 0.3 23 ポーランド 2,454 0.3 23南アフリカ 1,654 0.3 24 ノルウェー 1,583 0.2 24 デンマーク 2,236 0.2 24イスラエル 1,373 0.2 25 デンマーク 1,337 0.2 25 シンガポール 1,825 0.2 25

整数カウント 整数カウント 整数カウント

1986年 - 1988年(平均) 1996年 - 1998年(平均) 2006年 - 2008年(平均)パテントファミリー+単国出願数 パテントファミリー+単国出願数 パテントファミリー+単国出願数

<パテントファミリー数>

注:オーストラリア特許庁を集計対象から除いているので、オーストラリアの出願数は過小評価となっている。

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

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Page 14: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリー数

国・地域名 数 シェア 世界ランク 国・地域名 数 シェア 世界ランク 国・地域名 数 シェア 世界ランク

アメリカ 18,671 25.8 1 アメリカ 33,144 28.0 1 日本 61,399 29.0 1日本 17,660 24.4 2 日本 31,415 26.5 2 アメリカ 47,556 22.4 2ドイツ 14,018 19.4 3 ドイツ 20,954 17.7 3 ドイツ 30,724 14.5 3フランス 5,114 7.1 4 フランス 7,440 6.3 4 韓国 18,466 8.7 4イギリス 4,841 6.7 5 イギリス 6,426 5.4 5 フランス 11,082 5.2 5イタリア 2,393 3.3 6 韓国 4,867 4.1 6 中国 9,506 4.5 6スイス 2,119 2.9 7 イタリア 3,479 2.9 7 台湾 9,318 4.4 7オランダ 1,595 2.2 8 オランダ 2,851 2.4 8 イギリス 8,752 4.1 8スウェーデン 1,246 1.7 9 スイス 2,768 2.3 9 イタリア 5,668 2.7 9カナダ 1,179 1.6 10 カナダ 2,701 2.3 10 カナダ 5,600 2.6 10オーストリア 934 1.3 11 スウェーデン 2,575 2.2 11 オランダ 4,929 2.3 11ベルギー 639 0.9 12 フィンランド 1,302 1.1 12 スイス 4,197 2.0 12オーストラリア 616 0.9 13 オーストリア 1,282 1.1 13 スウェーデン 3,488 1.6 13フィンランド 539 0.7 14 ベルギー 1,270 1.1 14 インド 2,815 1.3 14ソビエト 413 0.6 15 台湾 998 0.8 15 オーストリア 2,341 1.1 15デンマーク 394 0.5 16 オーストラリア 975 0.8 16 イスラエル 2,164 1.0 16スペイン 324 0.4 17 イスラエル 870 0.7 17 ベルギー 2,013 0.9 17イスラエル 314 0.4 18 デンマーク 747 0.6 18 オーストラリア 1,939 0.9 18ハンガリー 259 0.4 19 中国 712 0.6 19 フィンランド 1,907 0.9 19ノルウェー 248 0.3 20 スペイン 686 0.6 20 スペイン 1,769 0.8 20韓国 247 0.3 21 ノルウェー 455 0.4 21 デンマーク 1,445 0.7 21南アフリカ 204 0.3 22 ロシア 411 0.3 22 ロシア 964 0.5 22台湾 169 0.2 23 インド 387 0.3 23 シンガポール 940 0.4 23中国 153 0.2 24 アイルランド 258 0.2 24 ノルウェー 733 0.3 24チェコスロバキア 150 0.2 25 シンガポール 245 0.2 25 アイルランド 625 0.3 25

整数カウント 整数カウント 整数カウント

1986年 - 1988年(平均) 1996年 - 1998年(平均) 2006年 - 2008年(平均)パテントファミリー数 パテントファミリー数 パテントファミリー数

注:オーストラリア特許庁を集計対象から除いているので、オーストラリアの出願数は過小評価となっている。

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

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<パテントファミリー数>

Page 15: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリー数(1986-1988の平均)

15

<パテントファミリー数>

パテントファミリー数

Google Chartsを用いて可視化

Page 16: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリー数(2006-2008の平均)

16

<パテントファミリー数>

パテントファミリー数

Google Chartsを用いて可視化

Page 17: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

主要国におけるパテントファミリー+単国出願数に占めるパテントファミリー数の割合

0

10

20

30

40

50

60

70

1981 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 2007

パテ

ント

ファ

ミリ

ー数

/

パテ

ント

ファ

ミリ

ー+

単国

出願

数(%

)

日本 米国 ドイツ フランス イギリス 中国 韓国

注: 中国の1981-1984年の値は、異常値と思われるので示していない。3年移動平均(2007年であれば2006、2007、2008年の平均値)を示している。

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

<パテントファミリー数>

日本

米国

中国

17

韓国

Page 18: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリーの出願先(日本、米国)

日本

中国韓国

アジア(日

中韓以外)

米国

北米・中南

(米国以外)

欧州特許庁

ヨーロッパ

(EPO以外)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

198183 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07

米国

<パテントファミリーの出願先>

日本

中国

韓国アジア(日

中韓以外)

北米・中南

(米国以外)

欧州特許庁

ヨーロッパ

(EPO以外)

アフリカ

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

198183 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

18

Page 19: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

パテントファミリーの出願先(韓国、中国)

韓国 中国

日本

中国

アジア(日

中韓以外)

米国

北米・中南

(米国以外)

欧州特許庁ヨーロッパ

(EPO以外)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07

日本

韓国

アジア(日

中韓以外)

米国

北米・中南

(米国以外)

欧州特許庁

ヨーロッパ

(EPO以外)

アフリカ

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

<パテントファミリーの出願先>

19

Page 20: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

0

10

20

30

40

50

電気工学

情報

通信

一般

機器

バイオ・医療機

化学バイオ・医薬品

機械工学

輸送

機器

その他

日本

パテントファミリーシェア(1996-1998)

パテントファミリーシェア(2006-2008)

0

10

20

30

40

50

電気工学

情報通信

一般機器

バイオ・医療機

化学バイオ・医薬品

機械工学

輸送機器

その他

米国

パテントファミリーシェア(1996-1998)

パテントファミリーシェア(2006-2008)

技術分野ポートフォリオ(日本、米国)

20

注:技術分野の分類には、WIPOが公表しているIPC - Technology Concordance Table

[http://www.wipo.int/ipstats/en/statistics/technology_concordance.html] (January 2013)を用いた。

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

<技術分野ポートフォリオ>

% %

Page 21: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

0

5

10

15

20

電気工学

情報

通信

一般

機器

バイオ・医療機

化学バイオ・医薬品

機械工学

輸送

機器

その他

中国(目盛注意)

パテントファミリーシェア(1996-1998)

パテントファミリーシェア(2006-2008)

0

5

10

15

20

電気

工学

情報通信

一般機器

バイオ・

医療機器

化学バイオ・医薬品

機械工学

輸送機器

その他

韓国(目盛注意)

パテントファミリーシェア(1996-1998)

パテントファミリーシェア(2006-2008)

技術分野ポートフォリオ(韓国、中国)

21

注:技術分野の分類には、WIPOが公表しているIPC - Technology Concordance Table

[http://www.wipo.int/ipstats/en/statistics/technology_concordance.html] (January 2013)を用いた。

資料:欧州特許庁のPATSTAT(2012年9月バージョン)をもとに、科学技術・学術政策研究所が集計。

<技術分野ポートフォリオ>

% %

Page 22: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

まとめ

• PATSTATを用いてパテントファミリーを構築

(日本の状況)

• パテントファミリー数: 1996-1998年~2006-2008年にかけて倍増 – 複数国への特許出願が倍増したことを反映

• パテントファミリーの出願先 – 1981年時点では90%以上が米国またはヨーロッパ

– 1990年代に入って中国への出願が増加

• 技術分野ポートフォリオ(2006-2008年) – 電気工学と一般機器の比率が高い

– バイオテクノロジー・医薬品とバイオ・医療機器の割合が低い

• 中国からの特許出願の大多数は中国国内への出願 – パテントファミリー数 (2006-2008年) 、米国、ドイツ等よりも下位

<まとめと今後>

22

Page 23: パテントファミリーを用いた特許出願動向の国際比較

今後の方向性

• 多様な指標の検討

• 論文の指標と類似した形での結果の提示

– 注目度の指標(被引用数トップ10%、トップ1%)

– 共出願関係の分析

– …

23

<まとめと今後>

23