ブロックチェーン概論

By Tomoaki Sato

ブロックチェーン概論について

今日のトピック- 1. ブロックチェーンとは何か- 2. 社会的な応用領域- 3. 技術的な概要- 4. 先ずは Bitcoin, Ethereum を持ってみる- 5. スマートコントラクトを書いてみる

ブロックチェーンについてブロックチェーンとは何か

1

ブロックチェーンの誕生の背景ブロックチェーンが最初に生まれたのは、Bitcoin を発明するため。

Bitcoin が提起した問題点は、第三者の信頼を必要とする現在の金融取引システムによる、取引コスト、速さ、国家間の隔たり“but no mechanism exists to make payments over a

communications channel without a third party.”

Bitcoin は解決策として、暗号を信頼のベースに出来ないかと唱えた“What is needed is an electronic payment system Based on cryptographic proof instead of trust, allowing any two willing parties to transact directly with each other without the need for a trusted third party.

https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

ブロックチェーンとは合意形成が取れたデータを改ざんが難しい形で保持し続けるP2P ネットワークと分散型データベースと、コンピュテーションの基盤

現在 Bitcoin,Ethereum の基盤となっているPoW （ Proof of Work) コンセンサスアルゴリズムは、人類史上初のパーミッションレスな環境でのSivil Attack に対する解決策となり、確率的にビザンチン将軍問題を解決した。コンセンサスを取ることが出来るようになった。

ブロックチェーンの 2 つの分野

Bitcoin や、 Ethereum を始めとする1 兆円の市場規模を持って既に動いているパーミッションレスネットワーク

銀行、証券会社、大企業が作る、パーミッションド（許可制）のネットワーク

ブロックチェーンへの期待

経済産業省は、市場だけでなく産業構造に影響をあたえる可能性があるテクノロジーブロックチェーンが興す社会変革による市場規模の可能性を 67 兆円と予測

World Economic Forum が発表した” The Future of Financial Infrastrucure”では、デジタルな ID と、価値が与える影響と、様々な金融でのユースケースが発表された

経済産業省　「ブロックチェーン技術を利用 したサービスに関する国内外動向調査」　http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428003/20160428003.pdf

ブロックチェーンを見るには？

Bitcoin の場合には、こちらのサイト等からブロックチェーンのデータベース・ネットワークの状態を GUI で見ることが出来る。 https://blockchain.info/ http://blockr.io/ etc. これらのことをブロックエクスプローラーという。

ブロックチェーンのデータのありか

ブロックチェーンには全ての取引記録がマークルツリーというデータ構造で記録されており、https://bitnodes.21.co/ から Bitcoin の場合どれだけ世界にノードがあるかを確認できる

社会での応用領域2

パブリックなブロックチェーンの最初で現在最大の応用

ブロックチェーンの最初のアプリケーションは、Bitcoin であり、管理者のいない世界通貨として機能し、

2016 年現在8000 億円程の通貨流通量と、1000 億円 / 日の取引量を持って世界で取引されている

プライベートなブロックチェーンの最初で現在最大の応用

プライベートなブロックチェーンを用いた事例は各社が実証実験などを進めている。最近日本で話題になったものだと15 行が連携して、海外送金業務など手数料を減らすためのシステムを開発

全銀ネットを国内送金、SWIFT を国際送金に使っていた現在のシステムから、ブロックチェーン上の送金システムによって、どちらも可能になるシステムの構築を行っている。

ブロックチェーン応用領域

Bitcoin の発明後、 2011 年ごろから Colored coin と呼ばれるBitcoin 以外の通貨、証券等をBitcoin のブロックチェーン上に作ることが出来ないかという動きが始まり、2013 年に様々なブロックチェーン上のアプリケーションを簡単に作ることが出来るようにするためのプラットフォームEthereum のホワイトペーパーがVitalik Buterin によって作られ、18 億円を集めて Github 上での開発がスタートした。

ブロックチェーン関連市場規模

67 兆円の市場規模があると経済産業省の資料に記載http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428003/20160428003.html

非中央集権化、シェアリングエコノミー、効率的なサプライチェーン、全自動化、価値の共通プロトコルの制作等を応用することによって生まれるビジネスについて様々な応用領域が調べられている

技術的な概要ブロックチェーン上でのプログラミングや、データ構造、ネットワークを知るために

3

先ずは Bitcoin から

翻訳しました。

日本語版はこちらhttps://www.bitcoinbook.info/translations/ja/book.pdf

Mastering Bitcoin http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1449374042

Bitcoin 持ってない人は購入

Bitcoin が日本円で購入できる取引所

Kraken https://www.kraken.com/Coincheckhttps://coincheck.jp/en/Bitflyerhttps://bitflyer.jp/en/Bitbankhttps://bitcoinbank.co.jp/等。。

Ethereum が日本円で購入できる取引所

Coincheckhttps://coincheck.jp/en/Kraken https://www.kraken.com/等。。

Ethereum の場合は、

Ethereum yellow paper by Gavin Woodhttp://gavwood.com/Paper.pdf

Ethereum whitepaper by Vitalik Buterin https://github.com/ethereum/wiki/wiki/White-Paper

スマートコントラクト用のプログラミング言語の一つ Solidity

Etheruem 上でスマートコントラクトを書くための言語Solidity のドキュメント http://solidity.readthedocs.org/

Ethereum の公式サイトから行うトークンコントラクトチュートリアルhttps://ethereum.org/

これを後程行います。

先ずは Bitcoin, Ethereum を持ってみる送金・受金を行なってみるのが先ずは一番面白い

4

Bitcoin 、 Ethereum を“持つ”とは？

世界の全てのノードがA さんが ~~ Bitcoin 持っているという状態に

合意してくれれば良い (厳密にはフォークし得る）

右側のような取引データに対して世界の全てのノードが合意すれば、Bitcoin を受け取り、Bitcoin “ ”を 持った ことになる

持つためのウォレット

https://itunes.apple.com/us/app/breadwallet-bitcoin-wallet/id885251393?mt=8

https://play.google.com/store/apps/details?id=de.schildbach.wallet&hl=en

個人で自分で管理する形の所有法人に管理してもらう形の所有

Share your Bitcoin address !

スマートコントラクトを書いて、デプロイしてみるEthereum 上で実際にスマートコントラクトを書いて、デプロイしてみる

5

スマートコントラクトとは？

世界の全ての Ethereum を走らせているノードが~~ というスマートコントラクトがあるという状態に

合意してくれれば良い (厳密にはフォークし得る）

上記のような取引データに対して世界の全てのノードが合意すれば、Ethereum 上で、スマートコントラクトがデプロイされたことになる

エスクローのスマートコントラクトエスクローのコントラクトについて実際に見ていってみましょう。

エスクローの背後にあるアイディアはこちらです。https://www.youtube.com/watch?v=seU7DykOxfc

ブロックチェーンと経済分散型通貨市場と、分散の定義について

6

パブリックなブロックチェーン上の経済の始まり

Bitcoin の場合には、 Bitcoin のマイニングが開始され、 Genesis Block からマイニングされた時点で活動が開始されました。

Digix の場合には、 Digix のクラウドセールが起き、 DGD トークンが販売された時点から開始されました。

パブリックなブロックチェーン上の経済の推移

パブリックなブロックチェーン上で動く経済を見るのに一番わかり易いのは、Coinmarketcap http://coinmarketcap.com/ です。トークンに対する USD や、 BTC 等の指標での価格が示されており、実際に取引所でトークンをそれらと交換することが出来ます。

パブリックなブロックチェーン上の経済の終わり？

ブロックチェーンは誰でも簡単にコピーし新しいネットワークを作ることが出来ます。$150M を集めた DAO はハッキングによって $50M 近くを失い、 DAO をなかったことにするために、 Ethereum のブロックチェーン自体はハードフォークをし、コンセンサスを元に、新しいネットワークに移り、過去の履歴を変更しました。

ハードフォークされていない元のネットワーク（ Ethereum 本来のネットワーク）の価値が 0 となり、新しいハードフォーク後のネットワークが価値を持った世界

パブリックなブロックチェーン上の経済の終わり？

しかし、 DAO をハッキングした人や、ブロックチェーンの履歴が変更されたことに反対する人たちは、元のネットワークを Ethereum Classic と名付け、元のブロックチェーンの開発を行い、支持を表明しました。フォークした時点では、価値を認められなかった Ethereum Classic ですが、その Ethereum Classic の支持者が増えて、 Major な取引所である Poloniex によって、 Ethereum の取引がサポートされると同時に、全体で 1000 億円程の価値が現在は付いています。

Ethereum と Ethereum Classic 、どちらのネットワークも存在し、価値を持つ現在の世界

ブロックチェーンと経済分散の定義について

7

分散の定義について

   

ジニ係数、全てのアカウントの所有するトークンの量が同じである場合には 01 人のアカウントのみが全てのトークンを保有する場合には、 1

Measurement of ROW in gov context

Gini index is the way to measure distribution of wealth across people. Governments do that.

Measurement of ROW in blockchain context(just after crowdsale)

Gini Index is 0.830 just after crowdsale by Vitalik Buterin researchanybody can research and verify

分散の定義について

More than 10 EthertxCount less than 100

Then Gini index 0.972

分散の定義について

More than 10 EthertxCount less than 100

Then Gini index 0.948

分散の定義について

More than 100 EthertxCount less than 100

Then Gini index 0.900

分散の定義について

More than 1000 EthertxCount less than 100

Then Gini index 0.817

分散の定義について

More than 10000 EthertxCount less than 100

Then Gini index 0.7401

Topic: Re-distribution by hardforking

• Different developers• Different community• Different consensus algorithm (will be)• Different applications on top of it.

etc … so what if we measure the re-distribution effect ?

Measurement of ROW in blockchain context(just after crowdsale)

+Majoring this will be interesting !And even profitable !

Credits of the presentation-design templateSpecial thanks to all the people who made and released these awesome resources for free:

◇ Presentation template by SlidesCarnival◇ Photographs by Unsplash

◇ Thank you for providing me great design !

Thanks!Any questions?他のスライドはこちら

http://www.slideshare.net/tomoakisato35/