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5.サポートレジスタンス
1、サポート・レジスタンスとは
これはつまり相場の壁です。
相場は、⼭と⾕を繰り返しながら動いていきます。
その⼭と⾕に名前がついていて、
⾕となる相場の安値がサポート、
⼭となる相場の⾼値がレジスタンス、
と呼ばれています。
サポート(⽀持線)やレジスタンス(抵抗線)を意識することは、
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トレードをする上でとても重要です。
サポートレジスタンスはターゲットになり、
これらが意識されて、相場が⽌まったり、反発したり、
次のターゲットを狙ってきたりします。
相場が下落する時に抵抗となるのがサポートで、
相場が上昇する時に抵抗となるのがレジスタンスです。
相場が下落していった時、まだ破られていない⼀番近い主要な安値(直近の安値)が第⼀
のサポート(⽀持線)になり、
続いて、⼀番⽬の「⾕」よりも低い位置にあり、なおかつ、まだ破られていない安値が第
⼆のサポート(⽀持線)になります。
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次の図を参考にしてください。
上昇時に、⼀旦下落してサポートされている安値となっている部分が、
未来でもサポートになりやすい傾向があります。
過去のサポートは未来のサポートとなる。
サポート
サポート
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逆に、相場が上昇していく場⾯では、
まだ破られていない⼀番近い主要な⾼値(直近の⾼値)が第⼀のレジスタンス(抵抗線)
となり、
続いて、⼀番⽬の主要な⾼値よりも更に⾼く、なおかつ、まだ破られていない「⼭」が第
⼆のレジスタンス(抵抗線)となります。
サポートと同じように、
過去のレジスタンスは未来のレジスタンスになります。
レジスタンス
レジスタンス
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相場の壁となる位置は、過去でも壁として作⽤しているポイントが多いです。
レジスタンスは「天井」、サポートは「床」と覚えてください。
相場の値が天井に当たったら下がってきますし、
床に当たったら跳ね返って上がります。
サポート・レジスタンス付近で取引量が多いほど、
サポート・レジスタンスの重要性も⼤きくなります。
また、どれくらい⻑い時間、サポートレジスタンス付近で取引が⾏われていたか、
どれくらいのボリュームか、どれくらい最近の取引かというのも、とても重要になってき
ます。
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価格が上昇(下降)する前の、
均衡・横ばいが⻑く続けば続くほど、そのサポート・レジスタンスは強くなってきます。
横ばいの期間が 1週間よりも 1カ⽉の⽅が強くなります。
マーケットの取引量は、多ければ多いほど、売買が活発に⾏われたということで重要にな
ります。
そして、取引が直近のものであればあるほど、サポートやレジスタンスが重要になってき
ます。
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サポートとレジスタンスには、もう1つ⾯⽩い特徴があります。
サポートとレジスタンスは、ブレイクする(破られる)と、サポートとレジスタンスの役
割が逆転して、
レジスタンスがサポートに、サポートがレジスタンスになります。
下の図をご覧ください。
上の図ではレジスタンス(天井)が破られて、今度はサポート(床)になっています。
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こちらの図も同じで、
サポート(床)が破られて、今度はレジスタンス(天井)になっています。
相場では、しばしばこういう事例をみかけます。
実際のチャートで⾒てみましょう。
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⻩⾊の⽮印の、主要な⾼値から⾚⾊の横線を引きました。
その後、レジスタンスとなっていた⻩⾊の⽮印の⾼線を越えた後に下がってきた時、
サポートとなり、安値を作って上昇していきました。⿊丸の部分です。
更に過去にさかのぼってみると、この⾚横線は過去もサポートやレジスタンスの役割を果
たしています。なので、この⾚横線はサポート・レジスタンスとして有効だと⾔えます。
有効というのは、
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その線が使われているかどうかです。
過去にもその線が相場の⾼値、安値、もしくはヒゲで⽌まっていたら、
その線は有効と⾒ます。
アップトレンド相場ではこういう形がよく⾒られます。
今度は逆のパターンを⾒てみます。
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⻩⾊の⽮印部分、主要な安値を基準に、サポートを引きましたが、
その後の⿊丸の部分の⾼値を押さえて、下落しています。
サポートがレジスタンスに変わったポイントです。
ダウントレンド相場ではこういう形がよく⾒られます。
このようにサポート・レジスタンスは⾮常に重要です。
引き⽅はとても簡単です。
主要な⾼値、もしくは主要な安値を基準にして横線を引くだけです。
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2、中指理論
トレンドの章でも説明しましたが、
テクニカル分析をするにあたって、まず定義しておかなくてはいけないのが、
どこから線を引くか?ということです。
これを私たちは、「中指理論」として定義しています。
相場の起点となるところを⾒つけるやり⽅で、
アメリカで学んできた⽅法です。
⼿の平を広げてみてください。
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⼿のひらを中指を上にして広げると左に2本、右に2本、中指より短い指があります。
⼿のひらを中指を下にして広げると同じく左に 2 本、右に 2本、中指より短い指がありま
す。
これをローソク⾜に置き換えると、
・⾼値を形成するところでは、
中指となっている真ん中のローソク⾜から、左右に 2本ずつ低いローソク⾜ができている
こと
・安値を形成するところでは、
中指となっている真ん中のローソク⾜から、左右に 2本ずつ⾼いローソク⾜ができている
こと
下の図のような感じです。
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左右に 2本ずつあり、中指より短ければ、
⼈差し指に当たるローソク⾜より親指に当たるローソク⾜の⽅が⻑かったり、薬指に当た
るローソク⾜より⼩指に当たるローソク⾜の⽅が⻑くても構いません。
実際のチャートで主要な⾼値、安値、そして中指となっているところを⾒てみましょう。
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主要な⾼値に⿊⽮印、
主要な安値に⽩⽮印、
を置きました。
主要な⾼値は、上昇してから下落に転じている中指、
主要な安値は、下落してから上昇に転じている中指、
という表現をします。
⿊⽮印のところでは明らかに、
上昇してから下落に転じていて、⼀番⾼いローソク⾜を中指の部分として、
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左右に 2本ずつ低いローソク⾜ができています。
また、⽩⽮印のところでは、これも明らかに、
下落してから上昇に転じていて、⼀番低いローソク⾜を中指の部分として、
左右に 2本ずつ⾼いローソク⾜ができています。
このように、主要な⾼値と安値を判断して、中指を探します。
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3、FIB(フィボナッチ)
私の⼈⽣を 180 度変えたのが、このフィボナッチ、通称 FIB でした・・・。
同じく FIB でも相場の重要な壁を⾒つけます。
1170 年頃、Leonardo Fibonacci という、⾃然の法則を研究していたイタリア⼈の数学者
がいました。
彼は⽊の枝に葉が⽣えていく過程や、カタツムリの殻の渦の広がり⽅など、多くの⽣物の
成⻑パターンが 1.618 の⽐率で成⻑することを発⾒しました。
また、彼は過去⼤ヒットした映画・本、「ダヴィンチ・コード」の中にも出てきた「フィ
ボナッチ数式」と呼ばれるものを発⾒した⼈でもあります。
フィボナッチ数式とは、(1,1,2,3,5,8,13,21,34…)というように、隣り合う数字を⾜し
ていく数式です。
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為替相場は多くの⼈間によって⾏われた⾏動の結果であり、そこから⽣ずる変動も⾃然現
象の現れであると考えると、1.618 の⽐率は相場にとっても重要な⽐率なのです。
(-0.618 の FIB ターゲットとしても表⽰されます)
フィボナッチ⽐率でしばしば使われるのが、
0.382、0.500、0.618、1.000、1.270、1.618
です。
下の写真は、コンピュータグラフィックで描いたカタツムリ(アンモナイト)です。
中⼼を 0 とすると、次の渦までの⽐率は 0.382、続いて 0.500、0.618、1.000、1.270
と FIBno ⽐率でできています。
中⼼から反時計回りに回っています。
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更に次の写真は、
気象衛星から撮られた台⾵の写真です。
0.382
0.500
0.618
1.0001.270
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台⾵の⽬を 0として、
これもフィボナッチの⽐率になっています。。
0.382 0.500 0.618
1.270
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次の写真は⼈間の体です。
⼈間の体も、フィボナッチの⽐率で成り⽴っています。
⾝⻑が何センチであってもこのようになっていて、逆にこのようになっていないと、
⼈間はバラバラに崩れてしまうのです。
0.500
0.382
0.618
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他には、NASA のスペースシャトルの⾶び⽅や、⽯を池に投げた時にできる⽔⾯の波紋、
蝶々が⾶ぶ様⼦などが、フィボナッチの⽐率で成り⽴っています。
そして、⼀⽇何百兆円というお⾦を動かしている世界の銀⾏員たちも、
FIB を使ってトレードしています。
⼀般的にフィボナッチは、「Fibonacci Retracement(フィボナッチ・リトレースメン
ト)」と呼ばれ、相場の戻り率を⾒る時に使われます。
CFG(私がアメリカで為替を学んだ機関)では、とても詳しい FIB の説明があり、
すぐに FIB の虜になりました。
「⾼度に発達した科学は、魔法と⾒分けがつかない」
という⾔葉がありますが、
まさにこれだ!と思いました。
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こんなことを習いました。
相場はサッカーフィールドのようなもので、
サポート・レジスタンスがゴールです。
サポートレジスタンスの間に FIB があります。
サポートからレジスタンスまで⼀気に進む、
相⼿ゴールを狙うのに⼀直線に攻める、
ということは、あまりありません。
FIB の 0.382、0.500、0.618 を抜かないと、
相⼿ゴールまでたどり着けません。
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下の図のようなイメージです。
抜くか、抜かれるか。
相場も毎⽇、これを繰り返しています。
0.5000.382 0.618
サポート・レジスタンスサポート・レジスタンス
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実際のチャートで⾒てみましょう。
⼀番上のオレンジのラインがレジスタンス、
⼀番下のオレンジのラインがサポート。
FIB の引き⽅は、
主要な⾼値と主要な安値を取って引きます。
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上昇相場に対しての戻り率を⾒る時の引き⽅は、
古い安値から新しい⾼値を取ります。
そうすると、上昇幅に対して、0.382(38.2%戻った)などの⽐率が出てきます。
逆に、下落相場に対しての戻り率を⾒る時には、
古い⾼値から新しい安値を取ります。
上のチャート画像は、
上昇相場に対しての戻り率を⾒たもので、
古い安値(⿊丸の安値)から新しい⾼値(⾚丸の⾼値)を取って FIB を引きました。
すると、出てきた⽐率に対して、下落してきた安値がきれいに当たって下げ⽌まっている
のがわかると思います。
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それぞれ⿊い丸で囲んである安値が、
0.382 と 0.618 で、下げ⽌まっています。
FIB は、
ローソク⾜の始値、終値、⾼値、もしくは安値が、引いたラインで⽌まっていれば有効と
⾒ます。
FIB の⽐率は、上から、
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0.382、0.500、0.618、その下に 0.786 という⽐率を使っています。
0.786 は、チャートマスター独⾃の⽐率です。
研究に研究を重ねて、検証に検証を重ねてはじき出された⽐率です。
最終砦の0.786 が陥落したら、その FIB はお終い、
と覚えておいてください。
ちなみに FIB は、
リトレース(戻し)の他にも、「FIB ターゲット」も表⽰します。
それらの⽐率は、-0.270,-0.618,-0.786,-1.00,-1.270 とマイナスで表⽰されます。
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下げ⽌まり、または上げ⽌まりのローソク⾜に対して
多少のズレが⽣じることはありますが、
不思議なことに、
FIB は相場の天井、もしくは底付近を探し当てる、魔法のようなテクニカルツールなので
す。
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4、トレンドライン 3点⽬
トレンドラインは2点を取って引くことができます。
そして、その 2点で引いたトレンドラインが相場を⽀えるなら、
3点⽬はトレードのチャンスになるのでは?
と考えられます。
実際に有効なトレンドラインであれば、3点⽬で相場を⽀えることはよくあります。
①
②トレンドライン 3点目
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上の図の⻩⾊の⽮印で指している安値は、トレンドラインの 3点⽬となっています。
では、なぜ 3点⽬が強いのでしょうか?
「世の中の70%は、トレンドトレーダーである」
彼らは、上の図のように安値①と②を⾒つけたらトレンドラインを引いておき、
次の安値がトレンドラインに当たってきたら、トレードする(考える)のです。
トレンドラインに当たってくるのを待っている訳です。
世の中の70%のトレーダーは、これだけでトレードしているということですね。
しかし、これは実は凄く怖いことなんです・・・。
皆さんがトレードする時はどうしますか?
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まず、上がるのか下がるのかの⼿掛かりを探しますよね。
その⼿掛かりにトレンドラインを使った場合、
世間の70%のトレーダーは、トレンドラインに当たったというだけでトレードしてしまう
んです。
トレンドラインに当たったからトレード。
これだけでは30 点。
100 点を取るためにはどうしたらいいかというと
答えは⾄って簡単です。
「システムトレード」をすればいいのです!
システムトレードは為替のみならず、あらゆる相場と名のつく世界
において、
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成功のカギを握る重要なものです。
こんな話があります。
ラスベガスの、とあるホテルに⾏くと、こんなことを聞かれるそうです。
「システムは持っているか?」
これはもちろん、ギャンブルに対するシステムということですが・・・。
そこで「NO」と答えると、そのまま普通にチェックインして部屋に通されます。
ですが、「YES」と答えると・・・、
最上階のVIP ルームに通されるそうです。
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実はカジノも相場も、最初から向こう側、市場側に取り分があるのです。
それに対抗できるものは、「システム」だということを彼らは知っているのです。
では、先ほどのトレンドライン3点⽬の話に戻しましょう。
トレンドラインに当たってからトレードする。
これだけではシステムトレードとは⾔えません。
・・・、30点です。
正解は、
「トレンドラインに当たってから、サインが出たらトレードする」
これがシステムトレードです。
たとえばトレンドラインにあたって、PBが出たからトレード。
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こんな感じです。
この場合のサインは PBということですね。
そのバックグランド、背景、相場環境を⾒るということで、トレンドラインを引いている
わけです。
トレンドラインに当たったというのはセットアップに過ぎません。
私たちがシステムトレードを推進する理由として、
・上がろうが下がろうが関係なく利益が出せる
・思い込みがないので、楽にトレードができる
といったことがあります。
要はルールが決まっている、教科書通りにやればいい、
ということなんです。
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いついかなる時でもサインが出たら、
価格が⾼い、安いなどは関係なく、その時にトレードすればいいのです。
検証やデモトレでやった通りにやるだけです。
先ほどのチャート画像をもう⼀度⾒てみましょう。
安値①、②、③をトレンドラインを相場が⽀えていて、
トレンドラインの3点⽬まで確認ができました。
その後、仕掛け1が出ています。
①
②③
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この場合は、仕掛け1が確定して初めてトレードになります。
70%の⼈は、トレンドラインに当たっただけでトレードをします。
この時のリスクを10 とします。
しかし、それだけではリスクが⾼く、より確実に勝つことができません。
システムトレードをすること、
つまり、他の何かと組み合わせることで、トレンドラインだけでは⾒えなかったサインが
⾒えるようになって、リスクを 2や 3 にまで抑えて、確実なトレードができるようになり
ます。
複雑なシステムを作る⼈もいますが、あまり複雑に組み合わせる必要はありません。
シンプルでわかりやすいシステムトレードでも、⼗分、勝つことができます。
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5、移動平均線(MA)
サポート・レジスタンスは壁ということなので、横線のみとは限りません。
どういうことかというと、
世の中の多くのトレーダーが⾒ているものであれば、
それはサポート・レジスタンス(壁)になりえるということです。
その証拠に、
トレンドラインが相場を⽀えたり、押さえたりしているということを
既に説明しました。
トレンドライン 3点⽬というのがあって、相場を⽀えたり押さえたりするのであれば、
トレンドライン以外でもそういうものがあるかもしれない・・・、
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ということも考えられます。
移動平均線もサポート・レジスタンスになりえる、
ということです。
グランビルの法則という⾔葉を知っている⽅もいると思いますが、
その考え⽅を取り⼊れたものです。
チャートを⾒てみましょう。
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まずは緑の移動平均線を⾒てみてください。
最近のローソク⾜に注⽬していただくと、緑の移動平均線が相場を抑えているのがわかる
と思います。
⿊丸を 2つ⼊れました。
こう⾒てみると、⾼値が緑の移動平均線に押さえられて上昇できないのがわかります。
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もう1つ、違うパターンのものも⾒てみましょう。
先ほどやったので、少しは⾒えてきたと思いますが、
答え合わせをしてみましょう。
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⾒⽅によって、他のところもそうかもしれませんが、
ここで⾯⽩いことが起こっています。
それは、
緑の移動平均線が⽀えていた相場は緑の移動平均線を破ると相場の動きが変わってい
る・・・、
ということです。
先ほどのチャート図を再度確認してみましょう。
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緑の移動平均線を終値で割られたのを確認したところに茶⾊の縦線を⼊れました。
真ん中あたりの茶⾊の縦線より左側のチャートは、
それまではダウントレンドだったのが、緑の移動平均線をローソク⾜が上に抜けたのをき
っかけとして、相場がアップトレンドに変わっています。安値も切り上がっています。
そして右側の茶⾊の縦線を⾒ると、
それまでアップトレンドだった相場が、緑の移動平均線を割ったのをきっかけに、ダウン
トレンドに転じています。
考え⽅としては、
今まで相場の流れを⽀えていたもの、押さえていたものを破った時に、トレンドが変わる
可能性が出てくる、
ということが⾔えます。
レンジ相場では移動平均線をローソク⾜が上下して、
常に移動平均線を破ってしまうので、この考え⽅はあまり当てはまりませんが、
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トレンドが発⽣している相場では、よく当てはまります。
こんな強烈なアップトレンドが過去にありましたが、
先ほどの典型的な例で、
左の⿊丸からずっとアップトレンドを⽀えていた緑の移動平均線を、
右の⿊丸の地点で破られたとたん、
アップトレンドが終わって強烈なダウントレンドに変わっています。
その相場を⽀えていた、もしくは押さえていた期間が⻑ければ⻑いほど、
抜けた時のインパクトは強烈なものがあります。
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今度は⾚の移動平均線を⾒てみましょう。
こちらも、
⾚の移動平均線が相場を⽀えているポイントがあります。
もうわかってきた⽅もいると思いますが、
答え合わせをしてみましょう。
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⿊丸をつけてみました。
相場は⼭と⾕を付けて動いていくということを書きましたが、その⼭の部分、もしくは⾕
の部分、または主要な⾼値、主要な安値と置きかえてもよいですが、今のアップトレンド
で主要な安値を⽀えているものは何か、また反対に、今のダウントレンドで主要な⾼値を
押さえているものは何か、を発⾒すると、
その時に作⽤している相場を⽀えているもの、押さえているものが破られた時、相場が転
換する可能性が出て来ることを理解できます。
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このように、移動平均線もサポート・レジスタンスとして使うことができます。
また、
よく使われるのは、トレンドを判断する指標として、
移動平均線が上向きなら、アップトレンド、
移動平均線が下向きなら、ダウントレンド、
または、
短期移動平均線が⻑期移動平均線を上に抜けたら(これをゴールデ
ンクロスと⾔います。)、アップトレンド、短期移動平均線が⻑期
移動平均線を下に抜けたら(これをデッドクロスと⾔います。)、
ダウントレンド。
など、いろいろなな⾒⽅がありますが、
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今回はサポート・レジスタンスの指標として移動平均線を紹介しました。
今後のトレード指標(フィルター)の 1つとして参考にしてみてください。