46. 鹿児島県 - Med46.鹿児島県 46 - 3 46. 鹿児島県 人口分布1(1 区画単位) 0 20...
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46.鹿児島県
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46. 鹿児島県
南薩
出水
川薩 姶良・伊佐
曽於
肝属
熊毛
鹿児島
奄美
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46.鹿児島県
46 - 2
目次
鹿児島県 ................................................................. 46‐ 3
1. 鹿児島医療圏 ........................................................ 46‐ 9
2. 南薩医療圏 .......................................................... 46‐15
3. 川薩医療圏 .......................................................... 46‐21
4. 出水医療圏 .......................................................... 46‐27
5. 姶良・伊佐医療圏 .................................................... 46‐33
6. 曽於医療圏 .......................................................... 46‐39
7. 肝属医療圏 .......................................................... 46‐45
8. 熊毛医療圏 .......................................................... 46‐51
9. 奄美医療圏 .......................................................... 46‐57
資料編 - 当県ならびに二次医療圏別資料 ................................. 46‐63
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46.鹿児島県
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46. 鹿児島県
人口分布1(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
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(鹿児島県) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
鹿児島県の特徴は、(1)多い病床数、特に多い療養病床、精神病床、(2)鹿児島への集中と周
辺地域の鹿児島依存、奄美の健闘である。
(1)多い病床数、特に多い療養病床、精神病床
全県を通しての人口当たりの病床数の偏差値が 67、一般病床が 59、療養病床 64、精神病床 65、
総医師数が 52(病院勤務医数 53、診療所医師 49)、総看護師数が 69、全身麻酔数 52 と、病床数と
看護師数は非常に多く、医師数と全身麻酔件数は全国平均をやや上回り、医療資源レベルは高い。
一般病床と比べ病床数は多く、離島を除けば、全県的に、療養病床、回復期、精神病床が多い。
(2)鹿児島への集中と周辺地域の鹿児島依存、奄美の健闘
医学部のある鹿児島に鹿児島県の 40%の人口が集中するが、医師数の 54%、総看護師数の 46%、
全身麻酔数の 68%が集中しており、鹿児島への集中傾向が強い。鹿児島以外の医療圏では、曽於を
除くと、看護師数の偏差値が 51 以上(多くは 60 以上)、病床数は 52 以上(多くは 60 以上)だが、
病院勤務医数の偏差値は 50 以下、全身麻酔数は 46 以下であり、全県的に過疎型の医療提供体制で
ある。
離島の奄美の偏差値が、一般病床数 65、総医師数 46、総看護師数 65、全身麻酔 44 であり、沖縄
の宮古と並ぶ、日本の離島の医療圏の中で、最も充実した医療が提供されている。
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2.人口動態(2010年・2025年)2
図表 46-1 鹿児島県の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 1,705,692 - 1,521,991 - -10.8% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 233,280 13.7% 180,435 11.9% -22.7% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 1,015,818 59.8% 818,195 53.8% -19.5% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 449,570 26.5% 523,361 34.4% 16.4% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 252,083 14.8% 294,735 19.4% 16.9% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 74,514 4.4% 114,889 7.5% 54.2% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
鹿児島県(人) 全国(人)
図表 46-2 鹿児島県の年齢別人口推移(再掲)
13.7%
13.2%
11.9%
11.0%
59.8%
63.8%
53.8%
58.7%
26.5%
23.0%
34.4%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-鹿児島県
2010年-全国
2025年-鹿児島県
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-3 鹿児島県の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
140,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
2 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
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3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-4 急性期医療密度指数マップ3
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
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図表 46-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ4
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
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4. 推計患者数5
図表 46-6 鹿児島県の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 2,029 2,411 2,143 2,469 6% 2% 18% 13%
虚血性心疾患 252 952 283 1,049 12% 10% 29% 26%
脳血管疾患 2,850 1,745 3,431 1,938 20% 11% 44% 28%
糖尿病 377 3,056 427 3,111 13% 2% 31% 12%
精神及び行動の障害 4,072 2,971 4,072 2,729 0% -8% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-7 鹿児島県の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 20,826 103,541 23,157 100,664 11% -3% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 348 2,357 388 2,155 11% -9% 28% -3%
2 新生物 2,252 3,170 2,368 3,168 5% 0% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害104 303 116 285 12% -6% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 577 5,976 663 5,986 15% 0% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 4,072 2,971 4,072 2,729 0% -8% 10% -2%
6 神経系の疾患 1,815 2,229 2,038 2,321 12% 4% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 181 4,297 192 4,351 6% 1% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 39 1,636 38 1,530 -2% -6% 9% 0%
9 循環器系の疾患 4,157 14,521 5,027 15,716 21% 8% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 1,501 9,758 1,821 8,356 21% -14% 46% -11%
11 消化器系の疾患 996 17,848 1,092 16,517 10% -7% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 249 3,487 286 3,195 15% -8% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 993 14,935 1,118 15,563 13% 4% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 751 3,738 856 3,638 14% -3% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 202 159 157 125 -22% -22% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 89 37 66 27 -26% -26% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 77 156 61 130 -20% -17% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの301 1,181 353 1,137 17% -4% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 2,008 4,382 2,331 4,048 16% -8% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用113 10,399 112 9,686 0% -7% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
鹿児島県の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 11%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも低い伸び率である。外来患者数の増減率は-3%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に低い伸
び率である。
5 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
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46-1. 鹿児島医療圏
構成市区町村1 鹿児島市,日置市,いちき串木野市,三島村,十島村
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
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(鹿児島医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 鹿児島(鹿児島市)は、総人口約 69 万人(2010 年)、面積 1045 ㎢、人口密度は 659
人/㎢の地方都市型二次医療圏である。
鹿児島の総人口は 2015 年に 68 万人へと減少し(2010 年比-1%)、25 年に 65 万人へと減少し
(2015 年比-4%)、40 年に 58 万人へと減少する(2025 年比-11%)と予想されている。一方、
75 歳以上人口は、2010 年 7.9 万人から 15 年に 8.9 万人へと増加(2010 年比+13%)、25 年にかけ
て 11.2 万人へと増加(2015 年比+26%)、40 年には 12.7 万人へと増加する(2025 年比+13%)
ことが見込まれる。
医療圏の概要: 大学病院、高機能病院や地域の基幹病院が複数あり、急性期医療の提供能力が非
常に高く(全身麻酔数の偏差値 65 以上)、鹿児島県全域より多くの患者が集まってくる医療圏であ
る。急性期以後は、療養病床も回復期病床も充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 62(病院勤務医数 65、診療所医師数 53)と、総医師数、病
院勤務医ともに多い。総看護師数 76 と非常に多い。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 64 で、一般病床は多い。鹿児島には、年間
全身麻酔件数が 2000 例以上の鹿児島大学(本院)、鹿児島市立病院(救命)、1000 例以上の今給黎
総合病院、南風病院(Ⅱ群)、鹿児島医療センター、鹿児島市医師会病院、500 例以上の整形外科米
盛病院、相良病院、今村病院、鹿児島生協病院がある。全身麻酔数 67 と非常に多い。一般病床の流
入-流出差が+19%であり、鹿児島県全域からの患者の流入が多い。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 63 と多い。総療法士数は偏差値
73 と非常に多く、回復期病床数は偏差値 67 と非常に多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 63 と多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 55 とやや多い。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 53 とやや多く、在宅
療養支援病院は偏差値 60 と多い。また、訪問看護ステーションは偏差値 56 と多い。
*医療需要予測: 鹿児島の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 7%増加、2025 年から 40 年
にかけて 2%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 10%減
少、2025 年から 40 年にかけて 16%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 26%
増加、2025 年から 40 年にかけて 13%増加と予測される。
*介護資源の状況: 鹿児島の総高齢者施設ベッド数は、10770 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏
差値 57)と全国平均レベルを上回る。そのうち介護保険施設のベッドが 5138 床(偏差値 49)、高
齢者住宅等が 5632 床(偏差値 58)である。介護保険ベッドは全国平均レベルであるが、高齢者住
宅系は全国平均レベルを上回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 48、特別養護老人ホーム 48、介護療
養型医療施設 54、有料老人ホーム 50、グループホーム 75、高齢者住宅 51 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 23%増、2025 年から 40 年にかけて
11%増と予測される。
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2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-1-1 鹿児島医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 688,887 - 648,351 - -5.9% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 95,051 13.9% 77,205 11.9% -18.8% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 436,866 63.9% 369,461 57.0% -15.4% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 151,655 22.2% 201,685 31.1% 33.0% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 79,139 11.6% 112,229 17.3% 41.8% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 23,006 3.4% 39,920 6.2% 73.5% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
鹿児島医療圏(人) 全国(人)
図表 46-1-2 鹿児島医療圏の年齢別人口推移(再掲)
13.9%
13.2%
11.9%
11.0%
63.9%
63.8%
57.0%
58.7%
22.2%
23.0%
31.1%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-鹿児島医療圏
2010年-全国
2025年-鹿児島医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-1-3 鹿児島医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
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3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-1-4 急性期医療密度指数マップ4
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
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図表 46-1-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
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4. 推計患者数6
図表 46-1-6 鹿児島医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 713 862 846 990 19% 15% 18% 13%
虚血性心疾患 86 325 109 408 27% 25% 29% 26%
脳血管疾患 938 593 1,290 752 38% 27% 44% 28%
糖尿病 129 1,096 164 1,247 28% 14% 31% 12%
精神及び行動の障害 1,505 1,184 1,646 1,158 9% -2% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-1-7 鹿児島医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 7,236 38,836 8,971 41,160 24% 6% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 120 921 150 901 25% -2% 28% -3%
2 新生物 796 1,161 938 1,286 18% 11% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害36 120 45 120 24% 1% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 196 2,178 253 2,419 30% 11% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 1,505 1,184 1,646 1,158 9% -2% 10% -2%
6 神経系の疾患 624 804 788 926 26% 15% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 63 1,569 76 1,754 21% 12% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 15 622 16 628 7% 1% 9% 0%
9 循環器系の疾患 1,369 5,021 1,887 6,152 38% 23% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 497 3,927 681 3,538 37% -10% 46% -11%
11 消化器系の疾患 347 6,939 426 6,921 23% 0% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 85 1,380 110 1,342 30% -3% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 340 5,270 432 6,212 27% 18% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 255 1,406 329 1,496 29% 6% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 93 74 72 57 -22% -22% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 37 15 28 12 -24% -24% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 32 63 27 55 -17% -13% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの102 447 134 467 31% 5% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 680 1,717 889 1,697 31% -1% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用44 4,019 46 4,019 4% 0% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 24%(全国平均 27%)で、全国平
均並みの伸び率である。外来患者数の増減率は 6%(全国 5%)で、全国平均よりも高い伸び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 15
46-2. 南薩医療圏
構成市区町村1 枕崎市,指宿市,南さつま市,南九州市
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
-
46.鹿児島県
46 - 16
(南薩医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 南薩(枕崎市)は、総人口約 15 万人(2010 年)、面積 865 ㎢、人口密度は 169 人/
㎢の過疎地域型二次医療圏である。
南薩の総人口は 2015 年に 14 万人へと減少し(2010 年比-7%)、25 年に 12 万人へと減少し(2015
年比-14%)、40 年に 9 万人へと減少する(2025 年比-25%)と予想されている。一方、75 歳以
上人口は、2010 年 2.9 万人から 15 年に 2.9 万人と増減なし(2010 年比±0%)、25 年にかけて 2.8
万人へと減少(2015 年比-3%)、40 年には 2.6 万人へと減少する(2025 年比-7%)ことが見込
まれる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院(全麻年間 500 件以上)がなく、急性期医療の提供能力は
低く(全身麻酔数の偏差値 35-45)、鹿児島への依存が強い医療圏である。急性期以後は、療養病床
も回復期病床も非常に充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 50(病院勤務医数 50、診療所医師数 50)と、総医師数、病
院勤務医、診療所医師ともにほぼ全国平均レベルである。総看護師数 74 と非常に多い。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 55 で、一般病床はやや多い。南薩には、年
間全身麻酔件数が 500 例以上の病院はない。全身麻酔数 40 と少ない。一般病床の流入-流出差が-
23%であり、周辺医療圏への患者の流出が多い。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 79 と非常に多い。総療法士数は
偏差値 77 と非常に多く、回復期病床数は偏差値 71 と非常に多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 90 と非常に多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 52 と全国平均レベルである。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 45 とやや少なく、在
宅療養支援病院は偏差値 51 と全国平均レベルである。また、訪問看護ステーションは偏差値 56 と
多い。
*医療需要予測: 南薩の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 7%減少、2025 年から 40 年に
かけて 18%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 23%減
少、2025 年から 40 年にかけて 21%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 2%
減少、2025 年から 40 年にかけて 6%減少と予測される。
*介護資源の状況: 南薩の総高齢者施設ベッド数は、3032 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏差値
43)と全国平均レベルを下回る。そのうち介護保険施設のベッドが 1863 床(偏差値 49)、高齢者住
宅等が 1169 床(偏差値 43)である。介護保険ベッドは全国平均レベルであるが、高齢者住宅系は
全国平均レベルを下回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 48、特別養護老人ホーム 52、介護療
養型医療施設 44、有料老人ホーム 41、グループホーム 54、高齢者住宅 43 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 2%減、2025 年から 40 年にかけて 9%
減と予測される。
-
46.鹿児島県
46 - 17
2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-2-1 南薩医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 145,803 - 116,902 - -19.8% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 17,091 11.7% 11,799 10.1% -31.0% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 80,019 54.9% 56,525 48.4% -29.4% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 48,650 33.4% 48,578 41.6% -0.1% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 28,775 19.7% 27,921 23.9% -3.0% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 8,866 6.1% 11,462 9.8% 29.3% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
南薩医療圏(人) 全国(人)
図表 46-2-2 南薩医療圏の年齢別人口推移(再掲)
11.7%
13.2%
10.1%
11.0%
54.9%
63.8%
48.4%
58.7%
33.4%
23.0%
41.6%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-南薩医療圏
2010年-全国
2025年-南薩医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-2-3 南薩医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 18
3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-2-4 急性期医療密度指数マップ4
図表 46-2-4 は、南薩医療圏の区画単位の「急性期医療密度指数(急性期医療の提供能力)」を示
している。当該医療圏の「居住面積当たり急性期医療密度指数(人が居住している地域の平均急性
期医療密度指数)」は 0.28(全国平均は 1.0)と非常に低く、急性期病床が分散しているエリアと
いえる。
4 「急性期医療密度指数」は、各 1 キロ㎡区画(メッシュ)で提供されている急性期入院医療の密度を可視化した指標で
ある。病院の一般病床数と全身麻酔件数、各区画への距離に重みづけを行う。したがって、その病院の一般病床が多いほ
ど、その病院が多くの全身麻酔手術を行うほど、また各区画から見て当該病院が近いほど指数は高くなる。複数の対象病
院が近くにある区画は、複数の病院からの病床が加算される。全国平均を 1.0 とした。「赤系統」は急性期医療が提供され
る密度が全国平均を 20%以上上回り、「緑色」は全国平均レベル、「黄色」と「薄い青色」は平均を 20%以上下回る。「濃
いエンジ色」は平均の 10 倍以上の急性期医療密度で、医療密度が高い都市部に多い。一方、「灰色」の区画は急性期医療
の提供の乏しい地域、「紺色」の区画は車で 30 分以内に全身麻酔を行っている病院がない地域、「白色」で示された地域に
は、人が住んでいないことを示す。分析には GIS MarketAnalyzer ver.3.7 と PAREA シリーズを使用。
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
-
46.鹿児島県
46 - 19
図表 46-2-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
-
46.鹿児島県
46 - 20
4. 推計患者数6
図表 46-2-6 南薩医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 210 245 191 216 -9% -12% 18% 13%
虚血性心疾患 27 102 26 96 -4% -6% 29% 26%
脳血管疾患 316 187 323 177 2% -5% 44% 28%
糖尿病 40 310 39 271 -3% -12% 31% 12%
精神及び行動の障害 398 260 347 214 -13% -18% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-2-7 南薩医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 2,180 9,787 2,097 8,393 -4% -14% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 37 208 35 170 -4% -18% 28% -3%
2 新生物 232 312 210 270 -9% -13% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害11 27 11 23 -3% -16% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 62 594 61 515 -1% -13% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 398 260 347 214 -13% -18% 10% -2%
6 神経系の疾患 192 223 186 202 -3% -9% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 19 423 17 374 -9% -11% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 4 149 3 124 -14% -16% 9% 0%
9 循環器系の疾患 461 1,530 474 1,418 3% -7% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 165 794 171 620 4% -22% 46% -11%
11 消化器系の疾患 104 1,616 98 1,321 -5% -18% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 27 304 26 251 -1% -18% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 106 1,531 102 1,372 -3% -10% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 80 356 79 304 -2% -14% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 14 11 11 9 -21% -21% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 6 3 4 2 -30% -30% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 6 12 4 9 -27% -24% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの32 110 33 94 1% -15% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 216 390 215 320 0% -18% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用10 935 9 780 -8% -17% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は-4%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも非常に低い伸び率である。外来患者数の増減率は-14%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に
低い伸び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 21
46-3. 川薩医療圏
構成市区町村1 薩摩川内市,さつま町
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
-
46.鹿児島県
46 - 22
(川薩医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 川薩(薩摩川内市)は、総人口約 12 万人(2010 年)、面積 987 ㎢、人口密度は 125
人/㎢の過疎地域型二次医療圏である。
川薩の総人口は 2015 年に 12 万人と増減なし(2010 年比±0%)、25 年に 11 万人へと減少し(2015
年比-8%)、40 年に 9 万人へと減少する(2025 年比-18%)と予想されている。一方、75 歳以上
人口は、2010 年 2.1 万人から 15 年に 2.1 万人と増減なし(2010 年比±0%)、25 年にかけて 2.2 万
人へと増加(2015 年比+5%)、40 年には 2.2 万人と変わらない(2025 年比±0%)ことが見込ま
れる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院があり、急性期医療の提供能力は全国平均レベルであるが
(全身麻酔数の偏差値 45-55)、鹿児島への依存が比較的強い医療圏である。急性期以後は、療養病
床も回復期病床も充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 47(病院勤務医数 45、診療所医師数 52)と、総医師数、病
院勤務医、診療所医師ともにほぼ全国平均レベルである。総看護師数 65 と多い。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 51 で、一般病床は全国平均レベルである。
川薩には、年間全身麻酔件数が 500 例以上の済生会川内病院がある。全身麻酔数 46 とやや少ない。
一般病床の流入-流出差が-16%であり、鹿児島への患者の流出が多い。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 61 と多い。総療法士数は偏差値
65 と多く、回復期病床数は偏差値 64 と多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 60 と多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 65 と多い。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 57 と多く、在宅療養
支援病院は偏差値 48 と全国平均レベルである。また、訪問看護ステーションは偏差値 48 と全国平
均レベルである。
*医療需要予測: 川薩の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 3%減少、2025 年から 40 年に
かけて 9%減少と予測される。そのうち 0-64歳の医療需要は、2015年から 25年にかけて 15%減少、
2025 年から 40 年にかけて 18%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 3%増加、
2025 年から 40 年にかけて 3%増加と予測される。
*介護資源の状況: 川薩の総高齢者施設ベッド数は、2667 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏差値
53)と全国平均レベルをやや上回る。そのうち介護保険施設のベッドが 1703 床(偏差値 62)、高齢
者住宅等が 964 床(偏差値 46)である。介護保険ベッドは全国平均レベルを上回るが、高齢者住宅
系は全国平均レベルをやや下回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 51、特別養護老人ホーム 65、介護療
養型医療施設 49、有料老人ホーム 40、グループホーム 54、高齢者住宅 47 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 2%増、2025 年から 40 年にかけて 1%
増と予測される。
-
46.鹿児島県
46 - 23
2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-3-1 川薩医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 123,698 - 108,078 - -12.6% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 17,230 14.0% 13,105 12.1% -23.9% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 70,767 57.3% 57,031 52.8% -19.4% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 35,420 28.7% 37,942 35.1% 7.1% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 20,973 17.0% 21,679 20.1% 3.4% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 6,531 5.3% 8,760 8.1% 34.1% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
川薩医療圏(人) 全国(人)
図表 46-3-2 川薩医療圏の年齢別人口推移(再掲)
14.0%
13.2%
12.1%
11.0%
57.3%
63.8%
52.8%
58.7%
28.7%
23.0%
35.1%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-川薩医療圏
2010年-全国
2025年-川薩医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-3-3 川薩医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 24
3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-3-4 急性期医療密度指数マップ4
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
-
46.鹿児島県
46 - 25
図表 46-3-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
-
46.鹿児島県
46 - 26
4. 推計患者数6
図表 46-3-6 川薩医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 157 184 155 177 -1% -4% 18% 13%
虚血性心疾患 20 75 21 76 4% 1% 29% 26%
脳血管疾患 233 138 253 141 9% 2% 44% 28%
糖尿病 30 232 31 223 4% -4% 31% 12%
精神及び行動の障害 307 217 292 194 -5% -11% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-3-7 川薩医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 1,646 7,781 1,692 7,218 3% -7% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 28 174 28 154 2% -12% 28% -3%
2 新生物 174 239 171 227 -2% -5% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害8 22 9 20 3% -9% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 46 451 49 428 5% -5% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 307 217 292 194 -5% -11% 10% -2%
6 神経系の疾患 145 172 149 168 3% -2% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 14 327 14 313 -1% -4% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 3 123 3 110 -7% -10% 9% 0%
9 循環器系の疾患 340 1,135 371 1,139 9% 0% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 124 718 135 601 9% -16% 46% -11%
11 消化器系の疾患 78 1,309 79 1,173 2% -10% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 20 256 21 228 5% -11% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 79 1,150 82 1,120 4% -3% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 60 279 63 260 4% -7% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 14 11 11 9 -20% -19% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 7 3 5 2 -26% -26% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 6 11 4 9 -21% -18% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの24 88 26 81 7% -8% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 162 323 171 289 6% -11% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用8 772 8 693 -4% -10% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 3%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも非常に低い伸び率である。外来患者数の増減率は-7%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に
低い伸び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 27
46-4. 出水医療圏
構成市区町村1 阿久根市,出水市,長島町
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
-
46.鹿児島県
46 - 28
(出水医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 出水(阿久根市)は、総人口約 9 万人(2010 年)、面積 581 ㎢、人口密度は 155 人
/㎢の過疎地域型二次医療圏である。
出水の総人口は 2015 年に 8 万人へと減少し(2010 年比-11%)、25 年に 8 万人と増減なし(2015
年比±0%)、40 年に 6 万人へと減少する(2025 年比-25%)と予想されている。一方、75 歳以上
人口は、2010 年 1.5 万人から 15 年に 1.6 万人へと増加(2010 年比+7%)、25 年にかけて 1.6 万人
と増減なし(2015 年比±0%)、40 年には 1.6 万人と変わらない(2025 年比±0%)ことが見込ま
れる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院があるが、急性期医療の提供能力は低く(全身麻酔数の偏
差値 35-45)、水俣や周囲の医療圏への依存が極めて強い医療圏である。急性期以後は、療養病床も
回復期病床も充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 40(病院勤務医数 41、診療所医師数 41)と、総医師数、病
院勤務医、診療所医師はともに少ない。総看護師数 57 と多い。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 46 で、一般病床はやや少ない。出水には、
年間全身麻酔件数が 500 例以上の出水郡医師会広域医療センターがある。全身麻酔数 42 と少ない。
一般病床の流入-流出差が-39%であり、水俣や周辺医療圏への患者の流出が多い。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 57 と多い。総療法士数は偏差値
59 と多く、回復期病床数は偏差値 70 と非常に多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 66 と非常に多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 49 と全国平均レベルである。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 56 と多く、在宅療養
支援病院は偏差値 50 と全国平均レベルである。また、訪問看護ステーションは偏差値 44 と少ない。
*医療需要予測: 出水の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 5%減少、2025 年から 40 年に
かけて 13%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 19%減
少、2025 年から 40 年にかけて 22%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 2%
増加、2025 年から 40 年にかけて 2%減少と予測される。
*介護資源の状況: 出水の総高齢者施設ベッド数は、1811 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏差値
49)と全国平均レベルである。そのうち介護保険施設のベッドが 965 床(偏差値 47)、高齢者住宅
等が 846 床(偏差値 51)である。介護保険ベッドは全国平均レベルをやや下回るが、高齢者住宅系
は全国平均レベルである。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 50、特別養護老人ホーム 47、介護療
養型医療施設 48、有料老人ホーム 44、グループホーム 57、高齢者住宅 48 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 1%増、2025 年から 40 年にかけて 4%
減と予測される。
-
46.鹿児島県
46 - 29
2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-4-1 出水医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 89,880 - 75,032 - -16.5% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 12,216 13.6% 8,608 11.5% -29.5% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 50,770 56.5% 38,290 51.0% -24.6% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 26,851 29.9% 28,134 37.5% 4.8% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 15,362 17.1% 16,193 21.6% 5.4% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 4,371 4.9% 6,509 8.7% 48.9% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
出水医療圏(人) 全国(人)
図表 46-4-2 出水医療圏の年齢別人口推移(再掲)
13.6%
13.2%
11.5%
11.0%
56.5%
63.8%
51.0%
58.7%
29.9%
23.0%
37.5%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-出水医療圏
2010年-全国
2025年-出水医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-4-3 出水医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 30
3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-4-4 急性期医療密度指数マップ4
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
-
46.鹿児島県
46 - 31
図表 46-4-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
-
46.鹿児島県
46 - 32
4. 推計患者数6
図表 46-4-6 出水医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 118 139 113 129 -4% -7% 18% 13%
虚血性心疾患 15 56 15 56 3% 0% 29% 26%
脳血管疾患 169 103 188 104 11% 1% 44% 28%
糖尿病 22 176 23 163 5% -7% 31% 12%
精神及び行動の障害 228 158 211 135 -8% -14% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-4-7 出水医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 1,202 5,760 1,239 5,161 3% -10% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 20 127 21 108 3% -15% 28% -3%
2 新生物 130 179 125 164 -4% -9% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害6 16 6 14 4% -13% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 34 340 36 311 6% -9% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 228 158 211 135 -8% -14% 10% -2%
6 神経系の疾患 105 126 109 121 4% -4% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 11 244 10 226 -4% -7% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 2 90 2 78 -9% -13% 9% 0%
9 循環器系の疾患 246 848 275 837 12% -1% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 88 514 100 411 13% -20% 46% -11%
11 消化器系の疾患 57 970 58 828 1% -15% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 15 186 15 160 6% -14% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 58 866 60 818 4% -6% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 44 207 46 186 5% -10% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 9 7 7 6 -22% -21% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 4 2 3 1 -29% -29% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 4 8 3 6 -25% -22% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの18 65 19 58 9% -11% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 117 237 126 202 8% -14% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用6 567 6 489 -3% -14% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 3%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも非常に低い伸び率である。外来患者数の増減率は-10%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に
低い伸び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 33
46-5. 姶良・伊佐医療圏
構成市区町村1 霧島市,伊佐市,姶良市,湧水町
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
-
46.鹿児島県
46 - 34
(姶良・伊佐医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 姶良・伊佐(大口市)は、総人口約 24 万人(2010 年)、面積 1372 ㎢、人口密度は
177 人/㎢の地方都市型二次医療圏である。
姶良・伊佐の総人口は 2015 年に 24 万人と増減なし(2010 年比±0%)、25 年に 22 万人へと減
少し(2015 年比-8%)、40 年に 20 万人へと減少する(2025 年比-9%)と予想されている。一方、
75 歳以上人口は、2010 年 3.5 万人から 15 年に 3.7 万人へと増加(2010 年比+6%)、25 年にかけ
て 4.2 万人へと増加(2015 年比+14%)、40 年には 4.6 万人へと増加する(2025 年比+10%)こ
とが見込まれる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院があり、急性期医療の提供能力は低いが(全身麻酔数の偏
差値 35-45)、患者の流入流出が少ない比較的独立した医療圏である。急性期以後は、療養病床も回
復期病床も非常に充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 45(病院勤務医数 45、診療所医師数 47)と、総医師数、病
院勤務医、診療所医師ともにほぼ全国平均レベルである。総看護師数 67 と非常に多い。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 54 で、一般病床はやや多い。姶良・伊佐に
は、年間全身麻酔件数が 500 例以上の病院はない。全身麻酔数 39 と少ない。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 72 と非常に多い。総療法士数は
偏差値 75 と非常に多く、回復期病床数は偏差値 71 と非常に多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 71 と非常に多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 50 と全国平均レベルである。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 58 と多く、在宅療養
支援病院は偏差値 62 と多い。また、訪問看護ステーションは偏差値 47 とやや少ない。
*医療需要予測: 姶良・伊佐の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 2%増加、2025 年から 40
年にかけて 4%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 11%
減少、2025 年から 40 年にかけて 15%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて
12%増加、2025 年から 40 年にかけて 9%増加と予測される。
*介護資源の状況: 姶良・伊佐の総高齢者施設ベッド数は、4769 床(75 歳以上 1000 人当たりの
偏差値 56)と全国平均レベルを上回る。そのうち介護保険施設のベッドが 2298 床(偏差値 49)、
高齢者住宅等が 2471 床(偏差値 58)である。介護保険ベッドは全国平均レベルであるが、高齢者
住宅系は全国平均レベルを上回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 48、特別養護老人ホーム 48、介護療
養型医療施設 54、有料老人ホーム 52、グループホーム 62、高齢者住宅 51 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 11%増、2025 年から 40 年にかけて
7%増と予測される。
-
46.鹿児島県
46 - 35
2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-5-1 姶良・伊佐医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 243,195 - 224,204 - -7.8% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 34,586 14.3% 27,564 12.3% -20.3% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 145,368 60.0% 122,606 54.7% -15.7% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 62,371 25.7% 74,034 33.0% 18.7% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 35,197 14.5% 41,754 18.6% 18.6% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 10,706 4.4% 16,170 7.2% 51.0% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
姶良・伊佐医療圏(人) 全国(人)
図表 46-5-2 姶良・伊佐医療圏の年齢別人口推移(再掲)
14.3%
13.2%
12.3%
11.0%
60.0%
63.8%
54.7%
58.7%
25.7%
23.0%
33.0%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-姶良・伊佐医療圏
2010年-全国
2025年-姶良・伊佐医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-5-3 姶良・伊佐医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
18,000
20,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 36
3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-5-4 急性期医療密度指数マップ4
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
-
46.鹿児島県
46 - 37
図表 46-5-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
-
46.鹿児島県
46 - 38
4. 推計患者数6
図表 46-5-6 姶良・伊佐医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 283 335 306 353 8% 5% 18% 13%
虚血性心疾患 35 133 40 149 14% 12% 29% 26%
脳血管疾患 400 243 486 275 21% 13% 44% 28%
糖尿病 53 425 61 445 15% 5% 31% 12%
精神及び行動の障害 570 422 586 400 3% -5% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-5-7 姶良・伊佐医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 2,925 14,593 3,303 14,584 13% 0% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 49 336 55 316 13% -6% 28% -3%
2 新生物 314 443 338 456 8% 3% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害15 43 17 42 13% -3% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 81 832 94 859 16% 3% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 570 422 586 400 3% -5% 10% -2%
6 神経系の疾患 255 313 291 333 14% 6% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 25 604 27 626 9% 4% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 5 232 6 223 1% -4% 9% 0%
9 循環器系の疾患 584 2,023 712 2,238 22% 11% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 212 1,409 258 1,244 22% -12% 46% -11%
11 消化器系の疾患 140 2,517 156 2,409 12% -4% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 35 497 41 469 16% -6% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 139 2,080 159 2,225 14% 7% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 105 524 122 526 15% 0% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 29 23 24 19 -18% -18% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 13 5 10 4 -23% -23% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 11 23 9 19 -17% -14% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの42 167 50 165 18% -1% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 283 623 331 593 17% -5% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用16 1,476 16 1,415 2% -4% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 13%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも低い伸び率である。外来患者数の増減率は 0%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に低い伸
び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 39
46-6. 曽於医療圏
構成市区町村1 曽於市,志布志市,大崎町
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
-
46.鹿児島県
46 - 40
(曽於医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 曽於(曽於市)は、総人口約 9 万人(2010 年)、面積 781 ㎢、人口密度は 111 人/
㎢の過疎地域型二次医療圏である。
曽於の総人口は 2015 年に 8 万人へと減少し(2010 年比-11%)、25 年に 7 万人へと減少し(2015
年比-13%)、40 年に 5 万人へと減少する(2025 年比-29%)と予想されている。一方、75 歳以
上人口は、2010 年 1.6 万人から 15 年に 1.7 万人へと増加(2010 年比+6%)、25 年にかけて 1.6 万
人へと減少(2015 年比-6%)、40 年には 1.6 万人と変わらない(2025 年比±0%)ことが見込ま
れる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院(全麻年間 500 件以上)がなく、急性期医療の提供能力は
低く(全身麻酔数の偏差値 35-45)、周辺医療圏への依存が極めて強い医療圏である。急性期以後は、
療養病床は非常に充実しているが、回復期病床は不足気味である。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 37(病院勤務医数 36、診療所医師数 41)と、総医師数、病
院勤務医、診療所医師はともに少ない。総看護師数 48 と全国平均レベルである。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 37 で、一般病床は少ない。曽於には、年間
全身麻酔件数が 500 例以上の病院はない。全身麻酔数 36 と少ない。一般病床の流入-流出差が-
55%であり、周辺医療圏への患者の流出が多い。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 70 と非常に多い。療養病床の流
入-流出差が-11%であり、周辺医療圏への患者の流出が多い。総療法士数は偏差値 48 と全国平均
レベルであり、回復期病床数は偏差値 42 と少ない。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 49 と全国平均レベルである。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 42 と少ない。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 40 と少なく、在宅療
養支援病院は存在しない。また、訪問看護ステーションは偏差値 40 と少ない。
*医療需要予測: 曽於の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 7%減少、2025 年から 40 年に
かけて 17%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 23%減
少、2025 年から 40 年にかけて 23%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 4%
減少、2025 年から 40 年にかけて 4%減少と予測される。
*介護資源の状況: 曽於の総高齢者施設ベッド数は、1983 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏差値
51)と全国平均レベルである。そのうち介護保険施設のベッドが 1235 床(偏差値 58)、高齢者住宅
等が 748 床(偏差値 46)である。介護保険ベッドは全国平均レベルを上回るが、高齢者住宅系は全
国平均レベルをやや下回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 57、特別養護老人ホーム 54、介護療
養型医療施設 53、有料老人ホーム 46、グループホーム 59、高齢者住宅 34 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 4%減、2025 年から 40 年にかけて 7%
減と予測される。
-
46.鹿児島県
46 - 41
2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-6-1 曽於医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 86,470 - 69,754 - -19.3% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 10,608 12.3% 7,532 10.8% -29.0% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 47,620 55.1% 33,426 47.9% -29.8% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 28,169 32.6% 28,796 41.3% 2.2% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 16,118 18.7% 16,304 23.4% 1.2% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 4,373 5.1% 6,997 10.0% 60.0% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
曽於医療圏(人) 全国(人)
図表 46-6-2 曽於医療圏の年齢別人口推移(再掲)
12.3%
13.2%
10.8%
11.0%
55.1%
63.8%
47.9%
58.7%
32.6%
23.0%
41.3%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-曽於医療圏
2010年-全国
2025年-曽於医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-6-3 曽於医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 42
3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-6-4 急性期医療密度指数マップ4
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
-
46.鹿児島県
46 - 43
図表 46-6-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
-
46.鹿児島県
46 - 44
4. 推計患者数6
図表 46-6-6 曽於医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 122 144 113 128 -7% -11% 18% 13%
虚血性心疾患 15 58 15 57 1% -3% 29% 26%
脳血管疾患 174 107 192 105 10% -2% 44% 28%
糖尿病 23 183 23 161 3% -12% 31% 12%
精神及び行動の障害 233 154 207 127 -11% -17% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-6-7 曽於医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 1,231 5,780 1,248 4,993 1% -14% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 21 124 21 102 1% -18% 28% -3%
2 新生物 135 184 125 160 -8% -13% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害6 16 6 13 3% -15% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 35 351 36 306 5% -13% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 233 154 207 127 -11% -17% 10% -2%
6 神経系の疾患 107 128 110 120 3% -7% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 11 248 10 222 -8% -11% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 2 89 2 75 -14% -16% 9% 0%
9 循環器系の疾患 253 884 282 840 11% -5% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 90 478 102 376 14% -21% 46% -11%
11 消化器系の疾患 59 964 58 788 -1% -18% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 15 181 16 150 5% -17% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 60 901 61 810 1% -10% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 45 210 47 180 3% -14% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 8 6 6 5 -26% -25% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 4 2 3 1 -30% -30% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 4 8 3 6 -27% -23% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの18 65 20 56 9% -14% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 120 231 128 191 7% -17% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用6 556 6 466 -5% -16% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 1%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも非常に低い伸び率である。外来患者数の増減率は-14%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に
低い伸び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 45
46-7. 肝属医療圏
構成市区町村1 鹿屋市,垂水市,東串良町,錦江町,南大隅町,肝付町
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
-
46.鹿児島県
46 - 46
(肝属医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 肝属(鹿屋市)は、総人口約 16 万人(2010 年)、面積 1323 ㎢、人口密度は 124 人
/㎢の過疎地域型二次医療圏である。
肝属の総人口は 2015 年に 16 万人と増減なし(2010 年比±0%)、25 年に 14 万人へと減少し(2015
年比-13%)、40 年に 12 万人へと減少する(2025 年比-14%)と予想されている。一方、75 歳以
上人口は、2010 年 2.8 万人から 15 年に 2.9 万人へと増加(2010 年比+4%)、25 年にかけて 2.9 万
人と増減なし(2015 年比±0%)、40 年には 3 万人へと増加する(2025 年比+3%)ことが見込ま
れる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院(全麻年間 500 件以上)がなく、急性期医療の提供能力は
低いが(全身麻酔数の偏差値 35-45)、患者の流入流出が少ない比較的独立した医療圏である。急性
期以後は、療養病床も回復期病床も充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 45(病院勤務医数 45、診療所医師数 46)と、総医師数、病
院勤務医、診療所医師ともにほぼ全国平均レベルである。総看護師数 67 と非常に多い。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 69 で、一般病床は非常に多い。肝属には、
年間全身麻酔件数が 500 例以上の病院はない。全身麻酔数 43 と少ない。
*療養病床・リハビリの現状: 人口当たりの療養病床の偏差値は 56 と多い。総療法士数は偏差値
73 と非常に多く、回復期病床数は偏差値 62 と多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 58 と多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 50 と全国平均レベルである。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 50 と全国平均レベル
であり、在宅療養支援病院は偏差値 51 と全国平均レベルである。また、訪問看護ステーションは偏
差値 59 と多い。
*医療需要予測: 肝属の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 4%減少、2025 年から 40 年に
かけて 11%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 16%減
少、2025 年から 40 年にかけて 17%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて増
減なし、2025 年から 40 年にかけて 2%増加と予測される。
*介護資源の状況: 肝属の総高齢者施設ベッド数は、3537 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏差値
53)と全国平均レベルをやや上回る。そのうち介護保険施設のベッドが 1704 床(偏差値 46)、高齢
者住宅等が 1833 床(偏差値 56)である。介護保険ベッドは全国平均レベルをやや下回るが、高齢
者住宅系は全国平均レベルを上回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 47、特別養護老人ホーム 50、介護療
養型医療施設 42、有料老人ホーム 50、グループホーム 74、高齢者住宅 42 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて増減なし、2025 年から 40 年にかけ
て 1%減と予測される。
-
46.鹿児島県
46 - 47
2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-7-1 肝属医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 164,082 - 142,135 - -13.4% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 22,422 13.7% 17,565 12.4% -21.7% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 93,278 57.0% 73,470 51.7% -21.2% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 48,021 29.3% 51,100 36.0% 6.4% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 27,871 17.0% 29,102 20.5% 4.4% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 7,734 4.7% 12,176 8.6% 57.4% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
肝属医療圏(人) 全国(人)
図表 46-7-2 肝属医療圏の年齢別人口推移(再掲)
13.7%
13.2%
12.4%
11.0%
57.0%
63.8%
51.7%
58.7%
29.3%
23.0%
36.0%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-肝属医療圏
2010年-全国
2025年-肝属医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-7-3 肝属医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
0-4
歳
5-9
歳
10-14
歳
15-19
歳
20-24
歳
25-29
歳
30-34
歳
35-39
歳
40-44
歳
45-49
歳
50-54
歳
55-59
歳
60-64
歳
65-69
歳
70-74
歳
75-79
歳
80-84
歳85歳
以上
(人)
2010年
2025年
3 出所 国勢調査(平成 22 年、総務省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
-
46.鹿児島県
46 - 48
3. 急性期医療(病院)の密度
図表 46-7-4 急性期医療密度指数マップ4
急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 22 < 3
3 < 55 < 10
10
-
46.鹿児島県
46 - 49
図表 46-7-5 一人当たり急性期医療密度指数マップ5
一人当たり急性期医療密度指数
00 < 0.2
0.2 < 0.40.4 < 0.6
0.6 < 0.80.8 < 1.2
1.2 < 1.51.5 < 2
2 < 2.52.5 < 3
3
-
46.鹿児島県
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4. 推計患者数6
図表 46-7-6 肝属医療圏の推計患者数(5 疾病)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
悪性新生物 211 250 207 235 -2% -6% 18% 13%
虚血性心疾患 26 101 28 102 5% 1% 29% 26%
脳血管疾患 302 185 343 189 13% 2% 44% 28%
糖尿病 39 316 42 297 7% -6% 31% 12%
精神及び行動の障害 411 288 388 255 -5% -12% 10% -2%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
図表 46-7-7 肝属医療圏の推計患者数(ICD 大分類)
入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来 入院 外来
総数(人) 2,163 10,450 2,273 9,571 5% -8% 27% 5%
1 感染症及び寄生虫症 36 233 38 204 5% -13% 28% -3%
2 新生物 234 324 228 300 -2% -7% 17% 10%
3 血液及び造血器の疾患並びに
免疫機構の障害11 30 11 27 6% -10% 32% 1%
4 内分泌,栄養及び代謝疾患 60 612 66 568 9% -7% 35% 9%
5 精神及び行動の障害 411 288 388 255 -5% -12% 10% -2%
6 神経系の疾患 189 228 201 224 6% -2% 32% 17%
7 眼及び付属器の疾患 19 441 18 416 -3% -6% 20% 11%
8 耳及び乳様突起の疾患 4 165 4 146 -8% -11% 9% 0%
9 循環器系の疾患 440 1,524 503 1,523 14% 0% 44% 23%
10 呼吸器系の疾患 158 952 183 796 16% -16% 46% -11%
11 消化器系の疾患 103 1,760 107 1,547 3% -12% 26% -1%
12 皮膚及び皮下組織の疾患 26 341 28 301 8% -12% 33% -3%
13 筋骨格系及び結合組織の疾患 104 1,562 110 1,488 5% -5% 31% 17%
14 腎尿路生殖器系の疾患 79 376 84 343 7% -9% 32% 5%
15 妊娠,分娩及び産じょく 18 14 14 11 -22% -22% -24% -24%
16 周産期に発生した病態 9 4 7 3 -26% -26% -29% -25%
17 先天奇形,変形及び染色体異常 7 15 6 12 -22% -18% -19% -14%
18 症状,徴候及び異常臨床所見
異常検査所見で他に分類されないもの32 118 35 108 12% -9% 38% 4%
19 損傷,中毒及びその他の外因の影響 210 429 231 381 10% -11% 37% -1%
20 健康状態に影響を及ぼす要因及び
保健サービスの利用11 1,034 11 918 -3% -11% 4% -1%
全国
2011年 2025年 増減率(2011年比) 増減率(2011年比)
当該医療圏の 2011 年から 2025 年にかけての入院患者数の増減率は 5%(全国平均 27%)で、全国平
均よりも非常に低い伸び率である。外来患者数の増減率は-8%(全国 5%)で、全国平均よりも非常に
低い伸び率である。
6 推計患者数は、患者調査(2011 年)に基づき、5 疾病並びに ICD 大分類の入院・外来の年齢構成別受療率に当該医療圏
の年齢構成別人口(2011 年・2025 年)を乗じて算出。出所:国勢調査(平成 22 年、総務省)、患者調査(平成 23 年、厚生労
働省)、日本の地域別将来推計人口(平成 25 年、国立社会保障・人口問題研究所)
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46-8. 熊毛医療圏
構成市区町村1 西之表市,中種子町,南種子町,屋久島町
人口分布2(1 ㎢区画単位)
区画内人口(1平方キロ)
00 < 20
20 < 5050 < 100
100 < 500500 < 1000
1000 < 20002000 < 3000
3000 < 50005000 < 10000
10000 < 1500015000 < 20000
20000
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(熊毛医療圏) 1. 地域ならびに医療介護資源の総括
(参照: 資料編の図表)
地域の概要: 熊毛(西之表市)は、総人口約 5 万人(2010 年)、面積 995 ㎢、人口密度は 46 人/
㎢の過疎地域型二次医療圏である。
熊毛の総人口は 2015 年に 4 万人へと減少し(2010 年比-20%)、25 年に 4 万人と増減なし(2015
年比±0%)、40 年に 3 万人へと減少する(2025 年比-25%)と予想されている。一方、75 歳以上
人口は、2010 年 0.8 万人から 15 年に 0.8 万人と増減なし(2010 年比±0%)、25 年にかけて 0.8 万
人と増減なし(2015 年比±0%)、40 年には 0.8 万人と変わらない(2025 年比±0%)ことが見込
まれる。
医療圏の概要: 地域の中核となる病院(全麻年間 500 件以上)がなく、急性期医療の提供能力は
低く(全身麻酔数の偏差値 35-45)、鹿児島への依存が極めて強い医療圏である。急性期以後は、療
養病床はないが、回復期病床は充実している。
*医師・看護師の現状: 総医師数が 38(病院勤務医数 43、診療所医師数 31)と、総医師数、病
院勤務医はともに少なく、診療所医師は非常に少ない。総看護師数 51 と全国平均レベルである。
*急性期医療の現状: 人口当たりの一般病床の偏差値 61 で、一般病床は多い。熊毛には、年間全
身麻酔件数が 500 例以上の病院はない。全身麻酔数 42 と少ない。一般病床の流入-流出差が-33%
であり、鹿児島への患者の流出が多い。
*療養病床・リハビリの現状: 療養病床は 37 存在しない。療養病床の流入-流出差が-100%で
あり、周辺医療圏への患者の流出が多い。総療法士数は偏差値 54 とやや多く、回復期病床数は偏差
値 62 と多い。
*精神病床の現状: 人口当たりの精神病床の偏差値は 55 とやや多い。
*診療所の現状: 人口当たりの診療所数の偏差値は 35 と少ない。
*在宅医療の現状: 在宅医療施設については、在宅療養支援診療所は偏差値 41 と少なく、在宅療
養支援病院は偏差値 60 と多い。また、訪問看護ステーションは偏差値 40 と少ない。
*医療需要予測: 熊毛の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 5%減少、2025 年から 40 年に
かけて 14%減少と予測される。そのうち 0-64 歳の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 20%減
少、2025 年から 40 年にかけて 24%減少、75 歳以上の医療需要は、2015 年から 25 年にかけて 1%
増加、2025 年から 40 年にかけて 1%減少と予測される。
*介護資源の状況: 熊毛の総高齢者施設ベッド数は、708 床(75 歳以上 1000 人当たりの偏差値
37)と全国平均レベルを下回る。そのうち介護保険施設のベッドが 528 床(偏差値 51)、高齢者住
宅等が 180 床(偏差値 35)である。介護保険ベッドは全国平均レベルであるが、高齢者住宅系は全
国平均レベルを下回る。
75 歳以上 1000 人当たりベッド数偏差値は、老人保健施設 29、特別養護老人ホーム 70、介護療
養型医療施設 39、有料老人ホーム 40、グループホーム 49、高齢者住宅 34 である。
*介護需要の予測: 介護需要は、2015 年から 25 年にかけて 1%増、2025 年から 40 年にかけて 4%
減と予測される。
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2.人口動態(2010年・2025年)3
図表 46-8-1 熊毛医療圏の人口増減比較
2010年 構成比 2025年 構成比2025年
(2010年比)2010年 構成比 2025年 構成比
2025年
(2010年比)
人口総数 45,454 - 38,008 - -16.4% 128,057,352 - 120,658,816 - -5.8%
0-14歳 6,411 14.1% 4,619 12.2% -28.0% 16,803,444 13.2% 13,240,417 11.0% -21.2%
15-64歳 25,096 55.2% 18,621 49.0% -25.8% 81,031,800 63.8% 70,844,912 58.7% -12.6%
65歳以上 13,942 30.7% 14,768 38.9% 5.9% 29,245,685 23.0% 36,573,487 30.3% 25.1%
75歳以上 7,771 17.1% 8,274 21.8% 6.5% 14,072,210 11.1% 21,785,638 18.1% 54.8%
85歳以上 2,061 4.5% 3,378 8.9% 63.9% 3,794,933 3.0% 7,362,058 6.1% 94.0%
熊毛医療圏(人) 全国(人)
図表 46-8-2 熊毛医療圏の年齢別人口推移(再掲)
14.1%
13.2%
12.2%
11.0%
55.2%
63.8%
49.0%
58.7%
30.7%
23.0%
38.9%
30.3%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
2010年-熊毛医療圏
2010年-全国
2025年-熊毛医療圏
2025年-全国
0-14歳 15-64歳 65歳以上
図表 46-8-3 熊毛医療圏の 5 歳階級別年齢別人口推移