桜島火山の地質 小林哲夫 Geology of Sakurajima …...第1章 桜島の火山としての特徴と噴火の推移 第1節 桜島火山の地形と地質 1 桜島火山の地質上の位置付け
3)「桜めぐりルート」の設定 「桜の重点整備地区」を中心...
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(3)「桜めぐりルート」の設定
「桜の重点整備地区」を中心に、町並みの桜を楽しむ“まちの桜めぐり”、歴史と一体となっ
た桜景観を楽しむ“歴史の桜めぐり”、桜とともに里山の自然を楽しむ“里山の桜めぐり”の3
つの徒歩ルートを設定し、町民をはじめ河南町を訪問する人々が桜に親しめるよう整備を行う。
★ まちの桜めぐり ①(さくら坂周遊)
・概 要: 河内小学校を基点として、さくら坂住宅地内の公園や斜面緑地をめぐり、街路樹の
桜並木や桜植樹活動の現地を見学する。
・コース: 河内小学校 → さくら坂南公園 → さくら中央公園 → さくら坂北公園
→ さくら坂管理道路 → 白木山公園 → 総合運動場 → 鈴美台公園
→ (河内小学校)
・所要時間:約1時間30分(歩行時間)~2時間(休憩こみの時間)
<新規植栽候補地> ・総合運動場の法面:既存のサクラ植栽と連続した桜景観をつくる。
・めなし地蔵周辺の遊休地:道路沿いや駐車場等にサクラを植栽する。
・さくら坂住宅地の法面緑地(「桜とりすの森」による植樹の継続)。
1.河内小学校
3.さくら坂南公園
4.さくら坂中央公園
2.めなし地蔵周辺(桜植栽)
5.さくら坂管理道路
8.さくら坂北公園
7.サクラ植樹法面
9.白木山公園
6.残存する自然緑地
10.総合運動場の法面
(桜植栽)
11.鈴美台公園
12.サクラ植樹法面
桜植生ポイント(既存) 新規植栽の候補地
桜の拠点 トイレ、駐車場等
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★ まちの桜めぐり ②(大宝・大ヶ塚周遊)
・概 要:ぷくぷくドームを基点として、梅川沿いの散策と、大宝住宅地の公園や大ヶ塚の社寺等
の桜を楽しむ。
・コース:ぷくぷくドーム → グラウンドゴルフ場 → 大宝南公園 → 得生寺 → 大宝東公園
→ 大宝公園 → 近つ飛鳥風土記の丘 → 大宝中央公園 → 大宝公民館
→ 大宝調整池 → 大念寺・顕証寺 → 大ヶ塚公園・石川公園・一須賀神社
→ 一須賀老人ちびっこ広場・慶弘寺 → 梅川沿い →(ぷくぷくドーム)
・所要時間:約2時間(歩行時間)~3時間(休憩こみ)
(連絡ルート:ぷくぷくドーム → 河南町役場 → 今堂池 → 道の駅かなん)
<新規植栽候補地> ・グラウンドゴルフ場法面:桜の時期の一般開放を検討する。
・梅川沿いの遊休地:緑陰樹やベンチも整備して散策スポットとする。
・大宝公民館の西側法面:既存の桜や隣接する調整池の連続景観を形成。
・大ヶ塚公園と石川公園の間:荒れた竹林を整備して桜を植栽。
・山城バイパスの道路法面:梅川沿いからの桜景観を創出する。
1.ぷくぷくドーム2.グラウンドゴルフ場法面
3.大宝南公園
4.得生寺
5.大宝東公園
6.大宝公園
7.近つ飛鳥風土記の丘
8.大宝中央公園
9.大宝公民館(桜植栽)
10.大宝調整池
11.山城バイパス道路法面(桜植栽)
12.大念寺・顕証寺
13.大ヶ塚公園
石川公園
一須賀神社
14.一須賀老人ちびっこ広場、慶弘寺
15.梅川沿い
(桜植栽)
桜植生ポイント(既存) 新規植栽の候補地
桜の拠点 トイレ、駐車場等
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★ 歴史の桜めぐり(道の駅~寛弘寺古墳)
・概 要:道の駅かなんを基点として、観光客も気軽に桜景観や歴史資源を楽しめるコース。
健脚向けには、金山古墳から弘川寺までのルートを設定する。
・コース:道の駅かなん → 寛弘寺古墳公園 → 大峰登山参拝碑
→ 寛弘寺老人・ちびっこ広場 → なかむら公園 → 鴨習太神社
→(道の駅かなん)
・所要時間:約1時間30分(歩行時間)~2時間(休憩こみ)
(連絡ルート:道の駅かなん → 金山古墳 → 馬谷 → さくら坂 → 弘川寺)
<新規植栽候補地> ・道の駅~寛弘寺古墳の斜面・遊休地:桜や花木の連続景観を創出。
・なかむら公園:既存の桜に追加して新規植栽を行い、桜のスポットとする。
・国道 309号沿い:金山古墳に向けて延伸される際に沿道に桜を植栽する。
1.道の駅かなん
2.道の駅近くの遊休地
3.鴨習太神社に続く斜面地
4.道路沿いの法面
(桜・花木植栽)
7.寛弘寺古墳公園
6.寛弘寺古墳への道
(畦の草花植栽)
8. 大峰登山参拝碑
9.寛弘寺老人・ちびっこ広場
10.なかむら公園
11.民間企業の緑地
12.鴨習太神社
桜植生ポイント(既存) 新規植栽の候補地
桜の拠点 トイレ、駐車場等
5.寛弘寺の墓地周辺
(桜・花木植栽)
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★ 里山の桜めぐり(弘川寺~持尾城址~平石城址)
・概 要:弘川寺および近つ飛鳥風土記の丘を基点として、持尾城址や高貴寺、平石城址などを
めぐり、里山のヤマザクラやまちの桜遠望、四季折々の自然を楽しむコース。
・コース:弘川寺 → 梅川沿い → 滝谷口 → 持尾学校道 → 持尾城址 → 横尾
→ 平石 → 高貴寺 → 平石城址 → 近つ飛鳥風土記の丘
・所要時間:約3時間(歩行時間)~5時間(休憩こみ)
<新規植栽候補地> 持尾城址周辺の里山:放置森林や竹林を整備してヤマザクラ等を植栽。
造成跡地:民間緑化を促進して森づくりを行い、花木等を導入する。
平石城址周辺:アドプトフォレスト事業との連携による森づくり。
1.弘川寺
2.梅川沿い
3.滝谷口から学校道
4.持尾学校道
里山の桜めぐりルート
お花見ドライブルート
桜植生ポイント(既存)
新規植栽の候補地
桜の拠点
トイレ、駐車場等
5.民家の桜
6.持尾城址
8.里山倶楽部
7.持尾ちびっこ広場
9.持尾城址二の丸
10.横尾付近
12.山裾の桜大木
11.平石の手前
13.高貴寺
14.磐船神社15.平石城址
17.近つ飛鳥風土記の丘
16.尾根道の桜展望
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★ お花見ドライブルート
・概 要:ドライブしながら、沿道に植栽された桜の景観を楽しむコース。各徒歩ルートの基点
へのアプローチ、およびルート間を結ぶ連絡ルートとなる。
・コース:
① 寺田から平石へ(通過ポイント:ぷくぷくドーム、法華寺、平石トンネル付近、高貴寺等)
② 加納から持尾へ(通過ポイント:持尾展望台、持尾城址等)
③ 南河内グリーンロード(通過ポイント:滝谷口、持尾展望台、平石等)
★ かなんの桜ぐるっとひとめぐり
・概 要:以上の「まちの桜めぐり」「歴史の桜めぐり」「里山の桜めぐり」の各ルートを連絡ル
ートでむすび、河南町内の桜をひとめぐりできるコース。
・コース:河南町役場 → ぷくぷくドーム → 大宝・大ヶ塚 → 近つ飛鳥風土記の丘
→ 平石城址 → 持尾城址 → 弘川寺 → さくら坂 → 金山古墳
→ 道の駅かなん → 寛弘寺古墳 → 河南町役場
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6.植栽する種類および育成(管理)方法の検討
さくら植栽・育成計画を検討するにあたり、河南町在住の桜の専門家である伊藤孝美氏(大阪工
業大学非常勤講師/樹木医)に、サクラの種類や性質、育成管理の方法について指導とレクチャー
をいただいた。その内容にもとづき、かなん桜プロジェクトにおいて植栽する桜の種類および育成
(管理)方法を以下のように整理した。
(1)植栽する種類
●桜の種類
適地への植栽を考慮して、山地、町中、公園に植える場合は以下のような種類を中心に植栽する。
山地に植栽 → ヤマザクラ、エドヒガン
※カスミザクラ、ウワミズザクラも適するが、一般には苗木が流通して
いないので、自生樹木からの育苗が必要になる。
町中に植栽 → オオシマザクラ、カンザン、カンヒザクラ、ソメイヨシノ
公園に植栽 → ヤエザクラ(サトザクラ)、シダレザクラ
●桜と混植する樹種
桜とあわせて混植する樹種としては、次のようなものが考えられる。
高木類 → サクラのあとに花の咲くもの:エゴノキ、サルスベリなど
サクラの背景として美しいもの:アカマツ、コナラなど
緑陰樹となるもの:ソヨゴ、エノキ、ムクノキ、ケヤキなど
潅木類 → 花の美しいもの:アジサイ(ヤマアジサイ、ガクアジサイ等)、ツバキ、ウツギ、ハギなど
実の美しいもの:ガマズミ、ナンテン、ムラサキシキブ、ウメモドキなど
●その他草花類
重点整備地区や桜めぐりルート沿いなどでは、場所の状況に応じて、桜やその他の樹木とあわせ
て以下のような草花類の導入が考えられる。
春の草花 → スイセン、レンゲ、ナノハナ、シバザクラ、スミレ類、タンポポなど
秋の草花 → ヒガンバナ、コスモス、キキョウ、オミナエシ、ススキ、ノギクなど
(2)桜の育成(管理)の留意点
●日照が重要
サクラは野生では先駆的な植物で日当たりを好むため、日照が十分確保できる場所に植栽するこ
とや、植栽後も日陰にならないよう周囲の樹木の管理等に留意が必要である。
●混植、密植は避ける(その場合は手入れが重要)
混植すると他の樹種に負ける、また密植すると病虫害が多くなるので、他の樹種とあわせて植え
たり桜並木にする場合は、きちんと手入れすることが前提になる。
●テングス病への対処
伝染する時期が 3月下旬~4月中旬のため、2月までに病巣を切除する。樹全体に病巣が広がると
枯死するため、太い枝の花が半分咲いているかどうかを目安に伐採する。
●後継樹の育成
現在、河南町の道路沿いに植えてある多くのソメイヨシノはかなり古木になっているため、順次、
後継樹に転換していくことになるが、樹勢回復や伐採、隣接地への新規植栽等については、樹木1
本 1本について個別に判断する必要がある。
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<サクラの種類-1>
ヤマザクラ<山桜>・バラ科サクラ属の落葉高木。日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。・サクラの仲間では寿命が長く大木になる。・ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。・多くの場合葉芽と花が同時に展開する(開く)ので、これがソメイヨシノと区別する大きな特徴となる.・河南町の山地に多く自生する。・花期はソメイヨシノより少し遅れるようである。
カスミザクラ<霞桜>・桜の野生種の一種。・花柄に短い毛が生えているためにケヤマザクラなどとも呼ばれる。・命名の由来は遠くから見たこの樹の様子が霞のように見えることからきている。・山地性で里山の二次林構成樹種.
オオシマザクラ<大島桜>・開花時期は4月。緑色の葉が白い花とほぼ同時に出るのが特徴。・もともと海岸近くに自生しているため、潮風に耐える。・大木になるため、一般家庭での栽培は、広い庭がある場合以外はやや手間がかかる。・河南町付近にはほとんどなし。地域的に植栽は不向きである。
マメザクラ<豆桜>・バラ科の落葉低木または小高木。・富士山、箱根山に多くみられるので、フジザクラ、ハコネザクラともいう。・細い小枝をよく分枝する。・3~5月、葉に先だって、ヤマザクラより小さな、径2~2.5センチメートルの花を1~3個集めて開く。・果実は小球形、6月に赤色から紫黒色に熟す。・関東地方南部、甲信地方から静岡県に分布する。亜高山性。・河南町にはなし。
キンキマメザクラ<近畿豆桜>・マメザクラの変種。・マメザクラやブコウマメザクラは花柄が1.2-1.9cmで斜上する毛があルが、本種では花柄は短く(1-1.3cm)ほぼ無毛で,萼筒が長いのが特徴。
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<サクラの種類-2>
エドヒガン<江戸彼岸>・高さ10~20メートルになる。・萼筒の基部が円く膨らみ、花柄、萼、花柱の下半部に毛がある。・本州、四国、九州の山地に野生し、朝鮮、中国大陸、台湾に分布する。・強健なサクラで各地に老大木が知られる。・開花期が早く、土地を選ばず生育がよいので、各地に広く植栽される。・関東地方に多く植えられるのでアズマヒガン、また、葉のないうちに花が開くので、歯のない姥(うば)に例えてウバヒガン(姥彼岸)ともいうイトザクラ<糸桜(枝垂れ桜)>・シダレザクラは、植物学的には各地に自生するエドヒガンの枝垂れ系品種という位置づけになる。・日本最大のエドヒガンといわれる山高神代ザクラ(山梨県)をはじめ、盛岡の「石割桜」や岐阜県根尾谷の「薄墨桜」など国指定の天然記念物になっているものが多い。
チョウジザクラ<丁子・丁字桜>・花は3月下旬から4月下旬に咲く。白からやや薄紅色。・五枚一重であり、花びらは小さく花全体で大きくても2cm前後。・花は180度近くまで平たく開き、萼筒も長く、このとき横から見ると丁字のように見える。・花は下向きに咲くことが多い。
カンヒザクラ<寒緋桜>・ヒカンザクラともよばれる。・樹皮は灰黒色で横の皮目が目だつ。・2~3月、葉の出る前に、緋紅(ひこう)色の花が鐘状に半開して下向きに咲く。・関東地方以南で庭に植えられる。・中国大陸南部、台湾原産で沖縄では野生化している。・河南町に多く植栽されている。
ソメイヨシノ<染井吉野>・エドヒガン系のコマツオトメとオオシマザクラの交配で生まれたサクラの園芸品種である。・現代の観賞用サクラの代表種であり、「吉野桜」と表記する場合もある。・エドヒガンとオオシマザクラを交配したものすべてを「ソメイヨシノ」ということもある。・河南町に多く植栽されている。・ソメイヨシノは全て接木で育成されているので、一般論として最長で50年、30年で枯死枝ができる。
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<サクラの種類-3>
写真:岡山理科大学植物生態研究室ホームページ http://had0.big.ous.ac.jp/index.html
ウィキペディアフリー百科事典 http://ja.wikipedia.org/wiki/
コシノヒガン<越の彼岸>・富山県に自生する桜。・花は淡い紅色で一重中輪花。3月中~下旬に咲く。・江戸彼岸系の雑種で、染井吉野とおなじく葉に先立って花が咲く。・河南町にはほとんどなし。
サトザクラ<里桜>・開花時期は4~5月。・八重咲きのものが多く、葉と花がほぼ同時に出るものが多い。・樹形も横に枝が張るものや、箒状に上に伸びるものなど様々。・白からピンクの品種が多いが、黄色い花をつける珍しい品種「鬱金(ウコン)」も有名。・一般に言う八重桜のことで、品種は300をこえる。・古くから京都を中心に植栽されてきたもので、オオシマザクラから派生した、自然交雑種の選抜されたものがほとんどと考えられる。
カンザン<関山>・サトザクラ群の桜の園芸品種。・開花時期は4月中旬から5月上旬。・濃い桜色で八重咲き。花弁は多い場合は50枚を超える。・花は大輪で生育条件が整えば5cmを越えることもある。・花の時期には葉が生えている場合が多く、生え始めの葉は赤みを帯びている。・ヤエザクラでは非常に一般的な種で花の期間が長い。・虫、病害、環境変化などに強い傾向がある。
<上溝桜>・山地の日当たりの良い谷間や沢の斜面などに自生する落葉高木。・花期は4~5月、ソメイヨシノの開花期よりおそくなる。・新枝の先に総状花序をだし、多数の白い花をつける。・果実は熟す前に採ったものを塩づけにして食用する。・材は版木などに利用、樹皮は桜皮細工にもちいる。・河南町の山に自生している。近つ飛鳥風土記の丘でよく見られる。
ウワミズザクラ
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7.植栽プログラム及び執行体制の検討
(1)「かなん桜プロジェクト会議(仮称)」の設置
かなん桜プロジェクトの実現には、河南町行政だけでなく、河南町住民・農家・山林所有者、
各種の地域団体・NPO、企業・商業施設、小・中学校・高校・大学、各分野の専門家、大阪府・
周辺市町村など多様な主体のちからが必要とされる。
そこで、多様な主体が参画する「かなん桜プロジェクト会議」を設置し、それぞれの人的資源
や施設、各種の技術・ノウハウを活かした役割分担やプログラムを検討する。
<会議での検討事項>
・ かなん桜プロジェクトの進めかた
⇒ 取組みスケジュール、役割分担、提供できるノウハウ、関係者への協力よびかけ 等
・ 「桜の重点整備地区」の実行計画
⇒ 植栽デザイン、樹種選択、苗木調達、植栽スケジュール、植栽ボランティアの募集 等
・ 「桜めぐりルート」の整備計画
⇒ ルート確定、サイン計画、沿道の緑化(苗木配布、技術指導、ボランティア派遣)、
既存の桜の管理計画(テングス病対策、受光伐、古木の手入れ) 等
・ 新しい取組みについて
⇒ 桜にちなんだ商品開発と販売促進、かなん桜マップの検討、さくら守やボランティア
ガイドの人材育成、桜イベントの開催 等
かなん桜プロジェクト
会 議
住民の
ちから
行政の
ちから
NPOの
ちから
企業の
ちから
専門家の
ちから
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(2)桜いっぱいにするための新しい取組みの提案
プロジェクト会議は、現地での桜植栽や手入れだけでなく、「かなんの桜」にちなんだ多様な取
り組みを自由に提案・検討する場として、河南町を桜いっぱいにするための活動の展開を目指す。
新しい取り組みとしては次のようなものが考えられる。
●「かなんの桜ガイドマップ」の作成
町内の桜の名所や花の見どころ、桜めぐりルートを掲載したガイドマップを作成する。マップ
には散策する際に必要な情報のほか、桜に関するさまざまな案内をあわせ
て掲載し、かなんの桜の魅力をPRできるものとする。
・ ルートの情報:案内サイン・目印、コースタイム、トイレ、休憩場所、
コンビニ、バス停 等
・ 桜の案内:名所、見どころ、土産品(下記参照)が購入できる店舗や
レストラン、桜のビューポイント、桜の種類や歴史 等
●「かなんの桜」にちなんだ商品の開発
プロジェクト会議のメンバーに協力していただき、桜の花や葉、木、チップ等の活用や、桜に
ちなんだ新規商品を開発し、「道の駅かなん」をはじめ町内の商店等に特設コーナーを設置して販
売し、かなんの桜の土産品としてPRする。桜の土産品としては次のようなものが考えられる。
<食料品>
・ さくらの米粉パン
・ さくら巻き
・ さくらのお菓子
・ さくらチップのスモークハム
・ さくらの葉の塩漬け
・ さくらの麺(さくらーめん) など
<工芸品等>
・ さくらの枝のリース
・ さくらのスモークチップ
・ さくらの枝等を使ったクラフト品 など
●「かなんの桜」を守り育てる“さくら守”の人材育成
桜の美しい景観を演出するためには、周辺の草刈りやテングス病対策、古木の手入れ、里山の
管理など継続した管理が重要である。また、町民や河南町を訪れる人に、かなんの桜の魅力を伝
えていくことが、長期的にかなんの桜を守り育てることにつながっていく。そこで、桜の手入れ
をしたり桜の名所などを案内するボランティア(仮称“さくら守”)を育成し、郷土の桜を愛する
心と、河南町を訪れる人へのPRを行う。
<“さくら守”育成講座の開催>
・ 桜の手入れについて:桜の種類、特性、管理方法等についての
講義、手入れのしかたの実習
・ 桜の町内ガイド:桜の名所、見どころ、桜の歴史、河南町と桜
等の講義、ガイドの実習
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●桜の関連イベントの開催
毎年恒例となっている“弘川寺さくらまつり”には毎年多くの町民や観光客が訪れ、多くの人々
が当地の桜について知る機会となっている。新しい桜の名所や桜めぐりルート、また新規の桜商
品を PR する機会として、桜をテーマとしたイベントを開催する。イベントの企画運営にあたっ
ては、プロジェクト会議のメンバーの協力や多様な団体との共催や協賛を得ることにより、さま
ざまなアイデアや催しを導入する。
<近隣での桜イベント開催事例>
・ “artkish(アートキッシュ)”
喜志駅前商店会と大阪芸術大学のコラボレーションによるイベント。
各種の出店や芸大生によるワークショップ、作品展示など。
・ “長野公園さくらまつり”
都市公園の指定管理者と河内長野市および観光協会の共催、南海電鉄や近鉄の後援によ
るイベント。
講演会、イルミネーション、観察会、桜スイーツ、桜クラフト、スタンプラリーなど。
・ “桜ウォーク&コンサート”
フィールドミュージアムトーク史遊会(羽曳野市)と藤井寺観光ボランティアの会の共催。
古墳散策、観桜投句、オルゴールコンサートなど。