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2 台のデータを同期して仕事環境を整えるクラウドの活用

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２台のデータを同期して仕事環境を整えるクラウドの活用

第　　　

章

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iOS端末にGmail、Google カレンダー、連絡先の同期を設定する

Google のサービスを中心にデータを同期する

　本章では、スマートフォンとタブレットの各種データをク

ラウドで同期する設定をしていきます。そして、データを同

期した 2 台を活用する、基本的な方法を解説します。

　iOS も Android もクラウドとの親和性が高く、iOS 端末

ではアップルのクラウドサービス「iCloud」を、Android

では Google の各サービスを簡単な設定で使い、メールやカ

　本書では、操作の解説に iPhone 5 および iPad mini（iOS 6.1）、

Android スマートフォンとして GALAXY S Ⅲ α（Android 4.1）、

Android タブレットとして Nexus 7（Android 4.2）の画面を使用し

ます。iOS と Android の操作に大きな違いがない場合は iPhone 5 の

画面で解説しますが、異なる場合は Android での操作も別途解説しま

す。タブレットの操作では、iOS と Android の操作に大きな違いがな

い場合は iPad mini で、異なる場合は Android タブレットでの操作も

別途解説します。なお、同じバージョンの Android でも、機種によっ

て画面の文言が異なる場合があります。

本書での操作説明について

Gmail（iOS ／ Android：無料）Google のメールサービス。Gmail のアカウントは Google アカウントとして、Google の他のサービスでも利用する。http://mail.google.com/mail/

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レンダーのデータを同期できます。

　しかし、iCloud は Android に対応していないため、本書

では iOS と Android の両方に対応できる Google のサービ

スを中心に使います。あらかじめ Google アカウントを作成

（スマートフォンやタブレットで Gmail のサイトにアクセス

して［アカウントを作成］をタップすると作成できます）して、

それぞれの端末に設定しましょう。

最初に３つのデータの同期を設定する

　最初に、iOS 端末（iPhone、iPad mini）にメール（Gmail）、

カレンダー（Google カレンダー）、連絡先（Gmail の連絡先）

の 3 つのデータの同期を設定します。iOS 端末がない場合は、

この設定は不要です。058 ページに進んでください。

　「設定」を起動して、まず、iOS 標準アプリの「メール」

で Gmail が使えるように、メールアカウントを追加します。

このとき、同時に標準アプリの「カレンダー」と Google カ

レンダーの同期も設定できます。次に、「連絡先」に Gmail

の連絡先を同期する設定を行い、最後に、定期的（15 分おき）

に新着メールのチェックやカレンダーの同期をチェックする

よう「データの取得方法」の設定をします。

Google カレンダー（Android：無料）Google のカレンダーサービス。iOS、Android の「カレンダー」アプリなどとデータの同期ができる。http://www.google.com/calendar/

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［Gmail］が表示されたら、名前、メール（メールアドレス）、パスワードを入力し、［次へ］をタップします。

［設定］を起動して［メール / 連絡先 / カレンダー］をタップし、［メール / 連絡先 / カレンダー］が表示されたら［アカウントを追加］をタップします。

アカウントの認証に成功し［Gmail］が表示されたら、［メール］と［カレンダー］が［オン］になっていることを確認して［保存］をタップします。

［アカウントを追加］が表示されたら［Gmail］をタップします。

iOS端末にGmail と Google カレンダーを設定する

アカウントの追加を開始する

Gmail のアカウント情報を入力する

追加するアカウントの種類を選択する

同期するデータを確認する

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048 ページの手順 2［アカウントを追加］で［その他］をタップし、［その他］が表示されたら［CardDAV アカウントを追加］をタップします。

［CardDAV］が表示されたら、［サーバー］に「google.com」と入力し、［ユーザ名］に Gmail のメールアドレス、［パスワード］に Gmail のパスワードを入力して［次へ］をタップします。

iOS端末に連絡先を設定する

CardDAVアカウントの追加を選択する

Gmail のアカウント情報を入力する

　iOS 端末に他の連絡先をすでに同期している（iCloud で同期してい

る）状態で、Gmail の連絡先を同期すると、連絡先に「google.com」

という新しいグループが作られます。連絡先の一覧には両方の連絡先

が表示されますが、別のグループとして管理されているため、iCloud

の連絡先が自動的に Gmail の連絡先に入ってしまうことはありません。

一方のグループだけを表示したいときは、［グループ］をタップして表

示するグループを切り替えることもできます。なお、iOS 端末に同期

される Gmail の連絡先は自分で追加した「My コンタクト」のものだ

けで、Gmail でやりとりをした相手が自動的に追加されたもの（その

他の連絡先）は同期されません。

既存の連絡先とGmail の連絡先は混ざらない

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［設定］を起動して［メール / 連絡先 / カレンダー］をタップし、［データの取得方法］をタップします。

［データの取得方法］が表示されたら、［フェッチ］の［15 分ごと］をタップし、［15 分ごと］がチェックされたことを確認します。

データの取得方法を設定する

データの取得方法の設定を開始する 「フェッチ」の時間を設定する

　「プッシュ」と「フェッチ」とは、iOS 端末が、サーバーと通信してデー

タを取得する方法です。プッシュはリアルタイムにデータを取得し、

新着メールが届いたときなどに、すぐ通知を受け取ることができます。

しかし、常に通信するためにバッテリーの消費量が増えてしまいます。

一方でフェッチは、一定時間ごとに通信してデータを取得する方法で

す。リアルタイムではなくなりますが、15 分間隔に設定すれば、よほ

ど急ぎの用事でもなければ、困る遅さではありません。本書で設定す

る Gmail、Google カレンダー、連絡先の同期方法はいずれもプッシュ

が利用できないので、上の手順では、もっとも短い15分間隔でのフェッ

チによる通信を設定しています。

「プッシュ」と「フェッチ」とは？

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iCloud のメール、カレンダー、連絡先の設定を確認・変更する

データをGoogle に一本化して管理しやすくする

　iOS 端末で iCloud のメール、カレンダー、連絡先を使っ

ている場合は、すべて Google に移行しましょう。次のよう

に、各サービスの設定を変更します。

　iCloud のメールは、利用をやめて Gmail に一本化します。

しかし、以前の取引先からたまに連絡が届く、などの理由で

iCloud のメールアカウント（○○ @icloud.com または○○

@me.com）を使い続ける必要がある場合は、iCloud.com

のサイトで設定を変更して、届いたメールをすべて Gmail

に転送するようにできます。

　カレンダーと連絡先は、iCloud と、Google カレンダーお

よび Gmail の連絡先を一緒に使うと、どちらに登録したデー

タかわからなくなるなど、混乱の元になります。Google の

ものに必ず一本化しましょう。

　カレンダーの予定（イベント）を Google カレンダーに

移行する簡単な方法は、今のところ提供されていません。

iCloud のカレンダーに入力した予定がある場合は、iCloud

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のカレンダーを表示したまま、新しい予定を Google カレン

ダーに入力していき、iCloud のカレンダーの予定がなくなっ

たら、同期をオフにして、端末から非表示にするようにしま

す。繰り返しを設定している予定は、Google カレンダーに

入力し直します。

　連絡先は、パソコンを使って iCloud.com のサイトから書

き出し、Gmail の連絡先にインポートすると、名前のよみが

なも含めてデータを移行できます。

　以上ができたら、設定の［メール / 連絡先 / カレンダー］で、

［メール］の［デフォルトアカウント］を［Gmail］に、［連絡先］

iCloud.com（http://www.icloud.com/）にサインインして［メール］をクリックし、画面右上にある歯車のアイコンから［環境設定］をクリックします。設定画面が表示されたら［メールの転送先］をチェックし、転送したい Gmail のメールアドレスを入力して［終了］をクリックします。

転送先を設定する

iCloud.comでメールをGmail に自動転送する

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の［デフォルトアカウント］を［Google］に、［カレンダー］

の［デフォルトカレンダー］を Gmail の自分のアドレスの

ものに、それぞれ変更しておきます。そして、iCloud の設

定で、メール、カレンダー、連絡先を［オフ］にします。

　メール、カレンダー、連絡先以外の iCloud の機能は、そ

のまま使っていても問題はありません。バックアップや、端

末を紛失してしまったときに頼りになる「iPhone（iPad）

を探す」機能などは、使い続けましょう。iPhone（iPad）

を探すについては、188 ページも参照してください。

［設定］を起動して［メール / 連絡先 / カレンダー］をタップし、［メール］の［デフォルトアカウント］をタップします。

［デフォルトアカウント］が表示されたら［Gmail］をタップします。同様にして、

［連絡先］の［デフォルトアカウント］を［Google］に、［カレンダー］の［デフォルトカレンダー］を Gmail の自分のアドレスにします。

［メール /連絡先 /カレンダー］でデフォルトを変更する

デフォルトアカウントの設定を開始する デフォルトアカウントを選択する21

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２台のデータを同期して仕事環境を整えるクラウドの活用

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iCloud.com にサインインして［連絡先］をクリックし、［すべての連絡先］が表示されたら、［Ctrl］キーを押しながら書き出したい連絡先をすべてクリックして選択します。次に画面左下にある歯車のアイコンから［vCardを書き出す］をクリックし、書き出されたファイルをパソコンに保存します。

Gmail にログインして画面左上の［Gmail］-［連絡先］をクリックし、Gmail の連絡先を表示します。次に［連絡先をインポート］をクリックして、iCloud.com からダウンロードしたファイルを選択し、インポートを実行します。

iCloud.comで連絡先を書き出す

Gmail に連絡先をインポートする

iCloud.comからGmail の連絡先にデータをインポートする

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［設定］を起動して［iCloud］をタップし、［メール］［連絡先］［カレンダー］を［オフ］にします。ここでは［連絡先］を［オフ］にします。

［iPhone 上の、以前同期した iCloud 連絡先をどうしますか？］と表示されるので

［iPhone（または iPad）から削除］をタップします。

iOS端末で iCloud の同期をオフにする

iCloudの設定画面で同期をオフにする

iCloud のデータを端末から削除する

　今までカレンダーや連絡先を iCloud で同期せず、iOS 端末本体だ

けにデータを保存していた場合は、上の手順のように本体のデータを

まとめて削除できず、Google のサービスに一本化できません。その

ような場合は、いったん iCloud の［カレンダー］［連絡先］を［オン］

にして、端末のデータを iCloud を同期したあと、ふたたび［オフ］に

して、iPhone 上のデータを削除します。すると、端末には Google

のデータだけが残るようになります。

iCloud を使っていなかった場合も、いったん［オン］にしてから削除する

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