平成29年5月20日 (隔月1回発行)...

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宮城県畜産協会ホームページ みやぎ 畜産情報 発信基地 U R L http://miyagi.lin.gr.jp 畜産みやぎは上記ホームページからもご覧いただけます。 C O N T E N T S 発 行 所 編集発行人 印 刷 所 題   字 石 川 壽 一 宮城県知事 村 井 嘉 浩 ㈱東北プリント 仙台市宮城野区安養寺三丁目11番24号 電話 022-298-8473 一般社団法人 C O N T E N T S 全共宮城大会 マスコットキャラクター (うしまさむね) 政宗  くん 平成29年度の肉用牛関係県単独事業の紹介・・・・・・・・・・・・ 2 平成28年度生乳需給状況・ 及び平成29年度生乳計画生産について・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 平成28年度家畜共済事業実績について・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 平成29年度みやぎ総合家畜市場の現状と今後の見通し・ ・・・ 5 平成29年度全農みやぎ畜産部の事業方針・・・・・・・・・・・・・・ 6 平成29年度宮城県総合畜産共進会開催のお知らせ・・・・・・ 7 第52回宮城県ブラックアンドホワイトショウ ・ 開催のお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 〈畜試便り〉新規基幹種雄牛「洋糸波」「勝忠久」について・・・ 8 〈衛生便り〉・ 平成28年度冬季に発生した高病原性鳥インフルエンザ (HPAI)の疫学調査概要について・・・・・・・・・・・・・・・9 〈農業大学校生の抱負〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 〈New・face〉大河原家畜保健衛生所・仙台家畜保健衛生所・・・ 10 〈New・face〉・ 北部家畜保健衛生所・北部地方振興事務所栗原地域 事務所畜産振興部・東部家畜保健衛生所・・・・・・ 11 〈全共便り〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 〈人の動き〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 「第67回東北輓馬競技大会」(平成29年4月16日 涌谷町) 平成29年5月20日 第284号 ( ) (隔月1回発行) 1

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宮城県畜産協会ホームページみやぎの畜産情報発信基地

U R L http://miyagi.lin.gr.jp畜産みやぎは上記ホームページからもご覧いただけます。

も くC O N T E N T S

発   行   所

編 集 発 行 人

印   刷   所

題       字

石 川 壽 一

宮城県知事 村 井 嘉 浩

㈱東北プリント

仙台市宮城野区安養寺三丁目11番24号

電話 022-298-8473一般社団法人

も くC O N T E N T S

全共宮城大会マスコットキャラクター

牛(うしまさむね)

政宗 くん

平成29年度の肉用牛関係県単独事業の紹介・・・・・・・・・・・・ 2平成28年度生乳需給状況・及び平成29年度生乳計画生産について・・・・・・・・・・・・・・・・ 3平成28年度家畜共済事業実績について・・・・・・・・・・・・・・・・ 4平成29年度みやぎ総合家畜市場の現状と今後の見通し・・・・ 5平成29年度全農みやぎ畜産部の事業方針・・・・・・・・・・・・・・ 6平成29年度宮城県総合畜産共進会開催のお知らせ・・・・・・ 7第52回宮城県ブラックアンドホワイトショウ ・開催のお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7〈畜試便り〉新規基幹種雄牛「洋糸波」「勝忠久」について・・・・ 8〈衛生便り〉・平成28年度冬季に発生した高病原性鳥インフルエンザ

(HPAI)の疫学調査概要について・・・・・・・・・・・・・・・・9

〈農業大学校生の抱負〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9〈New・face〉大河原家畜保健衛生所・仙台家畜保健衛生所・・・・ 10〈New・face〉・北部家畜保健衛生所・北部地方振興事務所栗原地域

事務所畜産振興部・東部家畜保健衛生所・・・・・・・ 11〈全共便り〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12〈人の動き〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

「第67回東北輓馬競技大会」(平成29年4月16日 涌谷町)

平成29年5月20日 第284号 ( )(隔月1回発行) 1

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平成29年度の肉用牛関係県単独事業の紹介

宮城県農林水産部畜産課

今年度、県では県有種雄牛産子の導入を支援する「みやぎの子牛生産基盤復興支援事業」を拡充(補助単

価の引き上げ)し、繁殖管理等の省力管理機器導入を支援する「みやぎの肉用牛パワーアップ事業」を新設

しました。

1.みやぎの子牛生産基盤復興支援事業本事業は、繁殖雌牛増頭計画に基づき、繁殖雌牛を増頭し経営強化に取り組む肉用牛繁殖農家に対し、

県有種雄牛産子の導入を支援するものです。父牛(事業対象子牛の父)は平成17年以降生まれの県種雄牛、

母牛(事業対象子牛の母)は県指定牛などであること、かつ本牛(事業対象子牛)は県内で導入又は自家

保留され、産子検査でA2以上であるなどの要件を満たす場合に、市場価格または評価価格(税抜)の1

/3 (上限20万円/頭) を補助します。

2.みやぎの肉用牛パワーアップ事業本事業は、担い手による規模拡大や新たな担い手を確保するためICT(情報通信技術)等を活用した省

力管理機器の導入を支援するものです。対象機器は、分娩・発情監視装置や、電気牧柵、連動スタンチョ

ンなどで、補助率1/3以内(1対象者当たりの補助上限50万円)とします。事業申請は6月上旬ごろを

予定しております。

これらの事業は、いずれもJA等を通じて、補助金が助成されます。詳しい内容については、県畜産課ま

たは最寄りの家畜保健衛生所、畜産振興部にお問い合わせください。

・ (生産振興班 齊藤陽介)

ICT等を活用した労力軽減機器(参考例)機  器  名 商 品 名

1 分娩・発情監視装置 牛温恵

2 分娩監視装置 もー安心

3 分娩・発情監視装置 養牛カメラ

4 発情発見装置 牛歩

5 発情発見装置 ヒータイム

6 発情発見装置 カウスカウト7 ソーラー電牧+連動スタンチョン

平成29年5月20日 第284号( )2 (隔月1回発行)

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平成28年度生乳需給状況及び平成29年度生乳計画生産について東北生乳販連宮城支所

みやぎの酪農農業協同組合1.生乳需給状況(1)宮城県

4月〜3月の受託乳量は115,248㌧、前年同期比2.4%の減少となっております。また、3月の出荷戸数は520戸と前年より22戸減少しております。

2.平成29年度生乳計画生産(一社)中央酪農会議では平成29年度より地域による計画的な生産基盤の維持・拡大対策を支援するとともに酪農家による計画的な経営展開を促進するため、これまでの配分方法を改め目標数量は指定団体からの計画の積上げ数量をもとに設定することとしております。

平成28年度宮城県生乳受託販売実績(単位:㎏、%)

月団体名 4月 5月 6月 第1四半期出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 前年比み や ぎ の 5,660,188 305 100.4 5,818,455 304 98.8 5,449,268 304 98.8 16,927,911 99.3全 農 宮 城 1,566,809 85 97.6 1,619,151 85 97.8 1,524,141 85 97.3 4,710,101 97.6宮 城 酪 農 2,737,729 150 96.0 2,811,745 148 95.1 2,662,382 147 95.4 8,211,856 95.5宮 城 県 9,964,726 540 98.7 10,249,351 537 97.6 9,635,791 536 97.6 29,849,868 98.0

月団体名 7月 8月 9月 第2四半期出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 前年比み や ぎ の 5,462,782 302 97.7 5,475,295 301 99.4 5,192,151 298 97.3 16,130,228 98.1全 農 宮 城 1,530,033 84 97.0 1,478,568 84 96.7 1,427,655 85 96.9 4,436,256 96.9宮 城 酪 農 2,678,747 147 97.4 2,627,164 146 96.4 2,525,644 146 94.9 7,831,555 96.2宮 城 県 9,671,562 533 97.5 9,581,027 531 98.1 9,145,450 529 96.5 28,398,039 97.4

月団体名 10月 11月 12月 第3四半期出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 前年比み や ぎ の 5,392,971 298 97.5 5,208,416 295 97.3 5,395,286 296 95.9 15,996,673 96.9全 農 宮 城 1,470,015 84 98.3 1,396,006 84 95.8 1,454,871 83 96.5 4,320,892 96.9宮 城 酪 農 2,583,564 144 94.4 2,480,772 142 95.4 2,663,043 143 96.8 7,727,379 95.5宮 城 県 9,446,550 526 96.8 9,085,194 521 96.5 9,513,200 522 96.2 28,044,944 96.5

月団体名 1月 2月 3月 第4四半期出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 出荷戸数 前年比 前年比み や ぎ の 5,639,002 294 100.7 5,198,088 294 98.2 5,814,656 294 101.4 16,651,746 100.1全 農 宮 城 1,467,226 83 95.7 1,360,841 83 91.6 1,523,669 83 95.1 4,351,736 94.2宮 城 酪 農 2,737,332 143 99.2 2,461,590 143 95.1 2,752,544 143 99.4 7,951,466 98.0宮 城 県 9,843,560 520 99.5 9,020,519 520 96.3 10,090,869 520 99.8 28,954,948 98.6

年度団体名 28年度計 前年比み や ぎ の 65,706,558 98.6全 農 宮 城 17,818,985 96.4宮 城 酪 農 31,722,256 96.3宮 城 県 115,247,799 97.6

(販売課 村田孝志)

平成29年5月20日 第284号 ( )(隔月1回発行) 3

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地方競馬全国協会からのご案内「地方競馬の馬主になりたい!」という方は地方競馬全国協会までご連絡下さい。地方競馬の馬主登録制度についてご案内いたします。なお、地方競馬の馬主情報については、地方競馬サイト(http://www.keiba.go.jp/)でもご覧になれます。

(担当:審査部登録課 電話03-3583-2142)

平成28年度家畜共済事業実績についてNOSAI宮城 家畜部家畜課

平成28年度の家畜共済の引受及び事故実績について報告します。引受戸数は、高齢化や後継者不足による廃業及び経済的理由等での未加入のため、肉用牛農家を中心に前年度より135戸減少しました。引受頭数は8,048頭の減少の122,907頭(前年度対比93.9%)、共済金額は209億9,111万円(同111.0%)となりました。乳牛の雌および肥育牛は前年度より加入戸数、頭数共に減少しています。繁殖和牛では、子牛価格が堅調に推移している等のため前年度より加入頭数が増加しています。肥育素牛確保のために肥育農家で繁殖和牛を導入していることも影響しています。豚では、大規模養豚農家1戸の加入中止等により8,275頭減となり全家畜引受総頭数の数値を引き下げる原因となっています。家畜の死廃事故は、前年度より頭数で若干減少したものの支払共済金は家畜の評価額が上がっているため4,819万円増加となりました。特に事故が多いのは、繁殖和牛子牛や胎児の①原因不明の胎児の死亡、②子牛虚弱症候群、③腸炎、④肺炎による死亡事故です。妊娠中の親牛の飼養管理の段階を含めて事故防止に努めましょう。病傷事故は、前年度より増加しています。繁殖和牛親牛で、①卵巣静止、②難産による事故、出生子牛で、①腸炎、②肺炎、③気管支炎による事故が特に増加しています。これらについても死廃事故同様に妊娠中の親牛の飼養管理や、出生後の予防注射等により事故防止に努めましょう。また、過大児により難産として生まれた子牛が哺乳力が弱いなど虚弱傾向があるので母牛に合わせた種雄牛の選択も検討してください。家畜の死廃、疾病等による経済的損失は大きく、経営安定等のため家畜共済へ加入していただくようお勧めします。[表1] 家畜共済引受実績

家畜の種類平成28年度 平成27年度 増  減

頭 数 頭 共済金額 円 頭 数 頭 共済金額 円 頭 数 頭 共済金額 円乳牛の雌 26,007 3,064,887,180 26,597 3,031,996,846 △・590 32,890,334(うち乳用胎児) 9,439 214,468,304 9,472 185,765,080 △・33 28,703,224

肥育牛 21,256 6,430,337,691 21,825 5,529,730,451 △・569 900,607,240その他の肉用牛(繁殖牛) 63,841 11,295,084,024 62,456 9,997,148,386 1,385 1,297,935,638(うち胎児) 26,838 2,217,038,186 26,182 2,124,506,260 656 92,531,926

一般馬 6 1,924,500 5 1,241,200 1 683,300種豚 1,189 82,446,100 1,920 138,277,600 △・731 △・55,831,500肉豚 10,608 116,439,800 18,152 215,640,000 △・7,544 △・99,200,200

合     計 122,907 20,991,119,295 130,955 18,914,034,483 △・8,048 2,077,084,812

[表2] 家畜共済死廃事故実績

家畜の種類平成28年度 平成27年度 増  減

頭 数 頭 支払共済金 円 頭 数 頭 支払共済金 円 頭 数 頭 支払共済金 円乳牛の雌 1,884 241,144,313 1,891 227,362,334 △・7 13,781,979(うち出生子牛・胎児) 535 16,171,095 470 14,439,738 65 1,731,357

肥育牛 411 74,871,312 366 52,585,630 45 22,285,682その他の肉用牛(繁殖牛) 1,829 231,572,651 1,878 219,803,174 △・49 11,769,477(うち出生子牛・胎児) 1,391 128,084,238 1,445 134,139,431 △・54 △・6,055,193

一般馬 0 0 0 0 0 0種豚 3 130,833 2 97,000 1 33,833肉豚 186 1,174,242 195 849,067 △・9 325,175

合     計 4,313 548,893,351 4,332 500,697,205 △・19 48,196,146

[表3] 家畜共済病傷事故実績

家畜の種類平成28年度 平成27年度 増  減

件 数 件 支払共済金 円 件 数 件 支払共済金 円 件 数 件 支払共済金 円乳牛の雌 13,014 224,144,820 13,123 216,132,498 △・109 8,012,322(うち出生子牛) 1,250 16,553,410 1,077 13,803,510 173 2,749,900

肥育牛 5,854 83,458,940 6,083 83,215,248 △・229 243,692その他の肉用牛(繁殖牛) 27,141 326,814,218 26,078 308,750,038 1,063 18,064,180(うち出生子牛) 14,562 203,366,488 13,745 189,427,904 817 13,938,584

一般馬 0 0 0 0 0 0種豚 30 285,640 35 284,770 △・5 870

合     計 46,039 634,703,618 45,319 608,382,554 720 26,321,064

(家畜課長 河野充彦)

平成29年5月20日 第284号( )4 (隔月1回発行)

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木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金

土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 316月7月

NAR 地 方 競 馬 全 国 協 会 岩手競馬(盛岡・水沢開催)6・7月 開催予定表

※開催期間中の重賞レース・6/3(土)第20回かきつばた賞 ・6/4(日)第2回早池峰スーパースプリント ・6/11(日)第37回岩手ダービーダイヤモンドカップ ・6/18(日)第45回一條記念みちのく大賞典 ・6/25(日)第41回ウイナーカップ・7/2(日)第29回栗駒賞 ・7/8(土)第5回ハヤテスプリント ・7/9(日)第18回オパールカップ ・7/15(土)第18回フェアリーカップ ・7/16(日)第49回岩鷲賞 ・7/17(祝月)第21回マーキュリーカップ(メイセイオペラ記念)(JpnⅢ) ・7/29(土)第40回すずらん賞 ・7/30(日)第39回せきれい賞

水 沢 水 沢盛岡 水 沢

盛 岡水 沢 盛 岡 盛 岡 盛 岡

(市場流通課 上野新英)

8 月 9 月 10 月 11 月

取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格

雌 516 765,224 586 798,809 559 788,404 551 809,696

去勢 608 913,248 611 938,122 630 908,189 664 934,226

計 1,124 845,294 1,197 869,921 1,189 851,873 1,215 877,752

12 月 1 月 2 月 3 月 合 計

取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格

雌 680 823,772 602 801,089 620 807,279 646 780,273 7,276 780,104

去勢 751 982,668 687 955,011 728 947,390 667 942,602 8,239 917,732

計 1,431 907,162 1,289 883,125 1,348 882,947 1,313 862,736 15,515 853,189

4 月 5 月 6 月 7 月

取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格 取引頭数 平均価格

雌 657 755,453 591 748,855 632 734,849 636 748,267

去勢 823 876,404 730 879,477 743 864,298 597 877,360

計 1,480 822,711 1,321 821,038 1,375 803,718 1,233 810,772

平成28年度みやぎ総合家畜市場の取引実績は、子牛市場において取引頭数15,515頭(前年比102.3%)・取引価格については、税込み853,189円(前年比117.2%)、成畜市場においては取引頭数7,567頭(前年比97.6%)・取引価格については、税込み317,084円(前年比119.3%)の実績となりました。和牛子牛の取引情勢は、全国的に飼養者の高齢化並びに担い手不足等の問題により生産頭数が減少したため、品薄傾向が続き高値で推移したと考えられます。また、上場牛の情報提供としてモネンシン入り配合飼料給与の表示並びに新規購買者の誘致等の取組もその要因のひとつと考えられます。成畜市場においては、全国的な肉牛頭数の減少と枝肉価格の高値に後押しされ、取引価格は大幅なアップとなりましたが、酪農家数の減少に伴う生産頭数の減少により前年を越えるには至りませんでした。平成29年度は、第11回全国和牛能力共進会宮城大会の開催年に当たり、「みやぎ総合家畜市場」並びに本県生産物をPRする絶好の機会であり、積極的なPR活動を実施し、全国の関係者から宮城県の和牛が更に注目されるよう取組んでまいります。さらには、産地として生産基盤の拡充を最優先課題とし、9月に開催される宮城全共対策と併せて事業展開してまいります。家畜市場においては、前年度同様上場頭数の安定確保と品質向上を目指し、肉用牛・乳用牛振興を進めてまいりますので、皆様のご指導ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

平成28年度子牛市場月別実績表・ (税込み)

平成29年度みやぎ総合家畜市場の現状と今後の見通し全農宮城県本部畜産部

みやぎ総合家畜市場

平成29年5月20日 第284号 ( )(隔月1回発行) 5

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平成29年度 全農みやぎ畜産部の事業方針全農宮城県本部畜産部

畜産事業を取り巻く環境は、生産面では生産コストの高止まりにより経営継続が厳しさを増すとともに、生産者の高齢化並びに後継者不足による規模縮小・廃業が続く中、生産基盤の脆弱化が進行している。一方消費面では少子高齢化社会への移行、更には低価格志向による国産畜産物の消費の落込みが懸念される状況にある。また、TPP協定の発効は米国の離脱により極めて困難な状況にあり、今後は日米FTA・二国間協議による更に市場開放を求められる可能性が懸念され、生産者の経営継続に対する先行き不安感をさらに増幅させるとともに、生産・投資意欲や将来の担い手の就農意欲の減退を招くなどの影響を与えかねない状況となっており、今後、更なる生産基盤強化と生産性の高い畜産経営並びに消費者に軸足を置いた、生産・販売対策が求められている。このような状況の中、生産基盤維持・拡大の取組み強化を図るため、地域内における生産振興を目的とした「肉用牛繁殖管理共同施設貸付事業」の企画立案に取組むとともに、「繁殖牛生産基盤(簡易牛舎)推進事業」に基づき簡易牛舎賃貸による和牛繁殖経営・和牛一貫経営における生産者支援を継続するとともに、生産性向上対策としてICT等の新技術を活用し繁殖成績向上に向けた取組みを推進する。また、肉牛・繁殖牛担い手対応強化策として、「JAグループ肉牛担い手事業」の推進により仙台牛・仙台黒毛和牛のブランド拡充を図るとともに、全国和牛登録協会宮城県支部との連携により各種研修会を企画し、担い手の育成・強化を推進する。さらに、今年の9月に本県で開催される「第11回全国和牛能力共進会」宮城大会の成功と、悲願である「日本一」獲得を実現するため、生産組織並びに関係機関との連携のもと、出品対策の取組み強化を図る。以上のことを踏まえ、畜産経営の継続的維持・拡大並びに販売力の強化策として、以下の重点実施策に取組む。

1.畜産生産基盤維持・拡大取組み強化(1)繁殖牛生産基盤

①・みやぎ農業振興公社との連携により初妊牛生産事業の取組みを強化する②・簡易牛舎推進事業による和牛繁殖経営・和牛一貫経営の規模拡大を推進する③・和牛繁殖雌牛増頭対策(簡易牛舎)事業による規模拡大を支援する④・肉用牛繁殖管理共同施設貸付事業の企画立案に取組む⑤・優良雌牛保留対策事業による優良雌牛の保留を推進する⑥・繁殖成績向上対策としてICT等の新技術の普及を図る⑦・繁殖牛預託事業による維持・拡大を推進する⑧・JA全農北日本くみあい飼料㈱との連携により規模拡大を推進する

(2)肉牛肥育生産基盤①・肥育牛預託事業による維持・拡大を推進する②・JA全農北日本くみあい飼料㈱との連携により規模拡大を推進する

(3)系統養豚生産基盤再構築推進事業による維持・拡大を推進する(4)生乳生産基盤維持対策事業・初妊牛供給による生乳計画生産の取組みを強化する2.家畜市場事業取組み強化(1)基幹種雄牛情報提供等により購買者誘致に取組む(2)6ヶ月令リスト送付による適正出荷を推進する(3)子牛品質向上を図るため市場開催時に講習会を開催する(4)登録部署との連携を図り系統飼料推進により子牛市場上場牛の斉一化を図る3.肉畜販売事業取組み強化(1)仙台牛・宮城野豚等銘柄普及を図るため、卸業者・指定店との連携を強化する(2)消費者交流会開催並びに指定店イベント開催・協賛を実施し消費拡大に取組む(3)輸出事業の取組みを強化し、現地での銘柄表示・指定店の開拓に努める(4)JA全農北日本くみあい飼料㈱との連携により飼料米の普及推進・販売先の開拓に取組む4.全国和牛能力共進会対策取組み強化(1)「第11回全共」の成功に向け実行委員会との連携により大会運営に取組む(2)「第11回全共」(種牛の部)県代表牛の選抜と候補牛の調教管理指導会等に取組み出品対策の強化を図る(3)・「第11回全共」(肉牛の部)県代表牛の選抜と候補牛の定期巡回による飼養管理指導等に取組み出品対策の強

化を図る(4)優良雌牛保留対策事業による優良雌牛保留を推進する(5)育種価推進事業による枝肉情報の収集に努め、育種価判明率の向上を図る5.担い手育成並びに組織活動取組み強化(1)担い手育成普及推進事業による担い手組織活動を支援する(2)全国和牛登録協会県支部との連携により担い手育成・組織活動の強化を図る(3)JAグループ肉牛担い手推進事業による担い手の育成・強化を図る

(畜産部長 佐々木 仁)

平成29年5月20日 第284号( )6 (隔月1回発行)

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平成29年度宮城県総合畜産共進会 開催のお知らせ一般社団法人 宮城県畜産協会

第52回宮城県ブラックアンドホワイトショウ 開催のお知らせ宮城県ホルスタイン改良同志会

農林水産祭参加・平成29年度宮城県総合畜産共進会を下記日程により畜種別に開催いたすこととなりましたので、多数ご来場いただきますようご案内いたします。また、肉用牛の部において、【宮城全共 最終選考会】を同時開催する事とし、県共進会の場で本県代表牛が決定されますので、是非その瞬間をその目に刻んで下さい。

記1 開催期日

1)肉用牛の部  会 期 平成29年6月17日(土)〜平成29年6月18日(日)         場 所 みやぎ総合家畜市場(美里町)             ・・・一般参観(18日) 午前・9:30〜2)肉豚の部   会 期 平成29年7月12日(水)〜7月14日(金)         場 所 ㈱宮城県食肉流通公社(登米市)             ・・・枝肉展示及び褒賞授与式(14日) 午前・10:30〜3)乳用牛の部  会 期 平成29年9月26日(火)         場 所 みやぎ総合家畜市場(美里町)             ・・・一般参観(26日) 午前・9:30〜

(経営支援課 芳賀 巧)

ホルスタイン種の改良・普及奨励並びに飼育管理、育成技術の研鑚と、会員の相互親睦を図るため、第52回宮城県ブラックアンドホワイトショウ(B&Wショウ)を下記のとおり開催することとなりました。本県のホルスタイン種改良の成果をご覧いただきたく、多数ご来場下さいますようご案内申し上げます。

記1 開催日 平成29年6月24日(土) 午前9時50分開会2 場 所 みやぎ総合家畜市場(美里町)3 審査員 福島県 酪農家 今野 剛 氏4 出品区分及び出品予定頭数   第1部  生後9ヶ月未満(ジュニアリードマンクラス)  未経産  11頭  第2部  生後9ヶ月以上〜12ヵ月未満           〃   11頭  第3部  生後12ヶ月以上〜16ヶ月未満           〃   11頭  第4部  生後16ヶ月以上〜20ヶ月未満           〃   11頭  第5部  生後20ヶ月以上                 〃   11頭  第6部  生後30ヶ月未満                経 産  11頭  第7部  生後30ヶ月以上〜36ヶ月未満           〃   11頭  第8部  生後36ヶ月以上〜48ヶ月未満           〃   11頭  第9部  生後48ヶ月以上〜60ヶ月未満           〃   11頭  第10部  生後60ヶ月以上                 〃   11頭                         出品予定頭数合計 110頭

(事務局 一般社団法人宮城県畜産協会家畜改良課 熊谷佳奈)

平成29年5月20日 第284号 ( )(隔月1回発行) 7

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表−1 現場後代検定成績①枝肉重量(㎏)

②ロース芯面積(㎠)

③バラの厚さ(㎝)

④脂肪交雑(サシ)(BMS・No.)

洋糸波 510.6 73.6 8.9 9.3勝忠久 493.9 71.7 8.8 8.3全国平均 456.2 56.7 7.7 6.0

①枝肉重量(重い方が良い) ②ロースの太さ(大きい方が良い) ③バラの厚さ(厚い方がよい) ④脂肪交雑(高い方が良い)全国平均は、平成28年度の検定牛の平均値。

〈畜試便り〉新規基幹種雄牛「洋糸波」「勝忠久」について

宮城県畜産試験場畜産試験場で繋養している種雄牛「洋糸波」(写真1)、「勝忠久」(写真2)が、本県の新規基幹種雄牛に選抜されました。「洋糸波」は、名牛「茂洋」の5番目の息牛であり、「勝忠久」は、宮城県とは別の血統構成で、現在の基幹種雄牛を上手に使っていくことで、肉用牛の改良の幅がさらに広がります。優良牛の増産とともに、「仙台牛」の一層の名声が高まることが期待されます。【洋糸波プロフィール】「洋糸波」は、父に「茂洋」、母の父に「茂糸波」、母の母の父に「北国7の8」の血統構成の種雄牛です。現在の基幹種雄牛の中で「茂洋」の息牛には、「好平茂」、「勝洋」、「茂洋美」、「洋勝忠」がいますが、これらの母の父は、気高系や田尻系です。しかし、「洋糸波」は、母の父が茂金系であることから、血統的な面白みがあり、特長の1つと言えます。現場後代検定(去勢9頭、雌7頭)の成績は、表−1のとおりです。宮城県において現場後代検定を実施した種雄

牛の中で、ロース芯面積及び脂肪交雑とも歴代最高となりました。ロース芯面積では100㎠よりも大きいもの、BMS・No.では、No.12が3頭、No.11が2頭、No.10が4頭を記録し、上物率が94%であり肉量、肉質ともに優れた成績です。産子成績では、検定材料牛のデータからみると、産次、血統がやや古めであっても、発育判定(5段階評価)が5〜4の優れた子牛が多く、安定して増体しているので安心して交配することができます。本牛の体型的特長では、体の高さ、伸びが良く体のフレームの大きい体格であり、体上線が強いことが上げられます。【勝忠久プロフィール】勝忠久は、父に「安福久」、母の父に「勝忠平」、母の母の父に「金幸」の血統構成の種雄牛です。「安福久」

の息牛では初の基幹種雄牛となります。ここ数年、「茂洋」の流れを組む種雄牛が続けて選抜されていますので、宮城県にはない別の系統として交配しやすい種雄牛です。繁殖雌牛への交配の幅が広がることが期待されます。現場後代検定(去勢14頭、雌9頭)の成績は、表−1のとおりです。宮城県において現場後代検定を実施した種雄牛の中で、ロース芯面積は歴代2位、脂肪交雑は歴代3位となりました。ロース芯面積では、100㎠よりも大きいもの、BMS・No.では、No.12が1頭、No.11が4頭、No.10が3頭を記録し、上物率が91%という優れた成績です。産子成績では、検定材料牛データからみると、産次、交配する血統問わず、発育判定(5段階評価)が5〜4の優れた子牛が多いですが、枝肉成績では、去勢牛において、産次、血統が同じであっても、枝肉重量及び脂肪交雑にややばらつきが見られます。本牛の体型では、体幅、体の伸びに優れた特長があります。

(写真1)新規基幹種雄牛「洋糸波」 (写真2)新規基幹種雄牛「勝忠久」

【期待される交配と家畜人工授精用凍結精液配布時期】「洋糸波」は、検定成績からみると、血統を選ばない安定した能力を持っているものと思われます。ただし、「茂洋」の娘牛との交配は、近交係数が高くなるので注意が必要です。「勝忠久」は、血統的に「茂洋」の娘牛等への交配が推奨されます。また、最近の基幹種雄牛は大柄であるため、その産子は、生時体重が重く、骨格が大きくなる傾向にありますので、初産、体格の小さい繁殖雌牛への交配には注意が必要です。家畜人工授精用凍結精液の配布時期は、「洋糸波」が平成29年7月、「勝忠久」が6月を予定しています。注)現場後代検定:種雄牛の産子を通常の肥育管理の下で肥育し、後代(産子)に伝わる遺伝能力を判定。

(酪農肉牛部肉牛チーム 渡邉 智)

平成29年5月20日 第284号( )8 (隔月1回発行)

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私の家では祖父母、父が酪農経営をしています。小さい頃から牛やトラクターに触れながら育ちました。高校生の頃、地元で同じ酪農経営を行っている農家さんと話す機会があり、その中で進路について相談して

いると、宮城県農業大学校のことを教えて下さいました。その農家さんを含め、地元の酪農家の殆どが宮城県農業大学校を卒業していると知り、私も酪農について深く学びたいと思い、農業大学校への入学を決意しました。農業大学校に入学し、1学年のうちは農業全般の基礎を中心に学習しました。畜産関係のことだけでなく、農業について幅広い知識を持つことで、就農したときに役に立つと思うのでどの授業も欠かしませんでした。中でも印象に残っているのは先進農業体験学習です。これは県内の農家に約1ヶ月間、研修をさせてもらうというものです。私は丸森町で酪農、稲作の複合経営を行っている農家に住み込みでお世話になりました。酪農は私の家とほぼ同じ規模なのですが、作業手順や餌の種類など違う部分が多く、自分の家とは違う考えを知ることが出来て勉強になりました。4月から2学年になり、岩出山教場での講義や実習を中心により専門的な学習をしています。現在は家畜(牛)人工授精師の資格取得に向けた勉強と卒業論文であるプロジェクト課題研究に取り組んでいます。牛の繁殖管理について、まだまだ学ぶ事は沢山ありますが、家畜(牛)人工受精師の資格を取る為に学ぶ事は酪農経営する上で必ず必要になる知識なので、しっかりと勉強し、絶対に資格を取得したいです。また、今後も削蹄師やけん引免許の資格など取れる資格は取っていきたいです。プロジェクト課題研究では、私の家で行っている飼料用トウモロコシのサイレージ化をテーマに研究しようと考えています。せっかく与えている自給飼料なので、無駄なく良いものを与えたいと思い、この研究課題にしました。将来、家の酪農を継いだ時に、時代に合った良い経営ができるよう学生のうちに学べる事は学び尽くしたいです。

〈農業大学校生の抱負〉

『私と酪農』宮城県農業大学校畜産学部2学年 木村 純一郎

〈衛生便り〉平成28年度冬季に発生した

高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の疫学調査概要について

大河原家畜保健衛生所

平成29年5月11日に、平成28年11月から平成29年3月にかけて国内で発生したHPAI(H5N6亜型)の疫学調査報告書の取りまとめに向けた検討が行われ出席してきました。その概要詳細は農林水産省ホームページに掲載されていますが、以下に概要の一部を紹介します。(http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/index-51.pdf)

《概要(抜粋)》・・平成28年度における発生農場は北海道から宮崎県にかけて全国に分散しており、野鳥での広範囲な発生状況と同傾向。・・発生農場の特徴として、家きん舎の近隣に池や沼、川がある場合が多い傾向。・・国内へのウイルス侵入は、渡り鳥により、過去の事例と比較して早い時期(11月初旬)から広く持ち込まれたと推察。・・国内で確認されたウイルスは、遺伝子解析の結果から韓国で確認されたウイルスと同じ由来と示唆され、日本全域、韓国を含む環日本海の地域において、ウイルスが広く持ち込まれたと推察。また、国内へは、少なくとも5系統のウイルスが侵入したと推察。・・感染実験の結果から、過去のH5N1ウイルスと比較して、鶏に関しては、感染性、致死性が低下している可能性が考えられたが、各事例とも死亡数の増加が確認されたことから、早期通報において死亡数の増加が指標として引き続き重要。・・宮城県及び千葉県での発生を踏まえ、渡り鳥の春の渡りの時期においても警戒が必要。・・本疫学調査報告書は今年6〜7月を目途に公表される予定。

今回の発生では、特に、比較的早い時期から野鳥での感染事例が確認されたことと、発生農場近隣に水辺のあるケースが多かったことがあげられました。これらの場合、周辺環境中のウイルス濃度が増加し、野生動物や人を介してウイルスが家きん舎に持ち込まれるリスクが高くなります。今秋からの流行シーズンに備え、農場の野生動物の侵入防止対策(特に中型哺乳類対策)や鶏舎ごとの長靴・作業着の交換等、飼養衛生管理基準を見直し、徹底しましょう。

(防疫班 柴田千尋)

平成29年5月20日 第284号 ( )(隔月1回発行) 9

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〈New face〉

はじめまして。平成29年4月より宮城県大河原家畜保健衛生所の防疫班に配属になりました後藤庸と申します。出身は山形県山形市で、今年3

月に北里大学を卒業しました。大学時代は獣医生理学研究室に所属しておりアネキシンファミリータンパク質に関する基礎研究をしていました。学生時代はネズミを主に使っていましたので大動物に関わることがありませんでした。まだ働いて1ヵ月程ですが、入庁翌日は鳥インフルエンザの消毒作業に行き、先日は他の発生農場の消毒作業に就き体力がついた気がします。産業動物について毎日先輩や農場の方々から教わることばかりですが毎日新しい発見が多くとても充実し楽しいです。今後は、畜産農家とのコミュニケーションを大切にして、愛され頼られる獣医師になり、宮城県の畜産に貢献できるよう頑張りたいと思います。

はじめまして。平成29年4月から大河原家畜保健衛生所指導班に配属となりました、橋本佳奈と申します。出身は青森県八戸市で、今年の3月

に東北大学を卒業しました。大学では動物資源化学研究室に所属し、乳製品中のアレルゲンと特定されたオリゴ糖分析を行っていました。現在は先輩方に同行させていただき、家畜の改良増殖に関して教わっています。まだまだ分からないことが多く、毎日勉強になることばかりです。早く仕事に慣れ、宮城県の畜産業に貢献していきたいと考えております。現場を知り、農家に信頼される一人前の職員になることを目標に、一日一日頑張って参りたいと思いますので、皆様、ご指導、ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。

今年度から宮城県仙台家畜保健衛生所に勤めることになりました、佐伯悠季と申します。生まれは岩手県陸前高田市、育ちは宮城県仙台市で

す。大学時代は北海道の帯広畜産大学で過ごしました。仙台家保では病性鑑定班でウイルス検査をしており、病気の原因を探る仕事をしています。勤め始めて早1ヶ月が経ちましたが、まだまだ分からないことだらけで、勉強の毎日を送っています。しかし、宮城県に戻ろうと思ったのは、育ちの地に恩返しをしたいと考えたからです。これから少しずつ学んでいき、少しでも宮城県の畜産業界に貢献できたらと考えています。担当がウイルス検査のため、仙台家保にこもりっきりのことが多く、外に出る機会があまりないのですが、みなさんにお会いできたときには、新米にいろいろと知識を授けていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!

平成29年4月から宮城県仙台家畜保健衛生所の防疫班に配属になりました中村健太郎と申します。出身は北海道釧路市阿寒町で、帯広畜産大学

を卒業しました。大学では、家畜解剖学研究室に所属し、ヒグマの生殖器について研究していました。また、在学中は大学内の農場等で乳牛に触れて学ぶ機会が多くありました。この体験をとおして、私は少し自信をもつようになり、家畜に触れることが好きになりました。現在は、BSE検査や着地検査、鳥インフルエンザのモニタリングのために先輩職員に同行して採材したり、各種検査方法を勉強したりしています。まだ慣れないことばかりで、知識の不足を感じる毎日ですが、現場を知った頼りになる職員を目指して、焦らず努力し続けたいと思います。ちなみに趣味は渓流釣りで、良い川を探しています。よろしくお願いいたします。

大河原家畜保健衛生所

後藤 庸

大河原家畜保健衛生所

橋本 佳奈

仙台家畜保健衛生所

佐伯 悠季

仙台家畜保健衛生所

中村 健太郎

平成29年5月20日 第284号( )10 (隔月1回発行)

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はじめまして。平成29年4月から宮城県北部家畜保健衛生所防疫班に配属になりました矢田絢子と申します。熊本県熊本市出身で、今年の3月

に北海道にある酪農学園大学を卒業しました。生粋の九州人なので、宮城県どころか東北に住むこと自体が初めてなのですが、宮城県の住みやすい環境や美味しい食べ物、地域の方の温かい人柄に早速魅了されています。大学では生産動物内科学Ⅰ教室に所属しており、主に牛ウイルス性下痢粘膜病ウイルスに関して研究しておりました。当初は家畜臨床の方に興味を持っていましたが、研究を進めていくうちに家畜防疫の方に興味を持ち始めたため、宮城県に入庁し、今に至ります。北部家畜保健衛生所に配属になって1ヶ月が経ちました。まだ慣れないことが多いですが、一日でも早く信頼される県職員になれるように頑張りますので、今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。

はじめまして、平成29年4月から宮城県北部地方振興事務所栗原地域事務所畜産振興部に配属となりました齋藤拓海と申します。出身地は神奈

川県横浜市です。出身大学は北里大学で、寄生虫学研究室に所属し、マラリアについての研究を行いました。大学入学前まで牛と接する機会がなかったのですが、大学の実習で牛と接した際に牛の大きさや力強さ、迫力を感じたことを覚えています。畜産振興部は酪農や養蜂など幅広い畜産分野の仕事を行います。これは私にとって、たくさんの知識と経験を積むことができる大きなチャンスだと思います。今の私は畜産に関する知識や経験が未熟ですが、畜産振興部の先輩方や農家の皆様からご指導を頂き、勉強を重ね、少しでも経験を積んでいきたいと思っております。そして宮城県の畜産をより一層盛り上げていきたいです。よろしくお願いいたします。

はじめまして、4月から宮城県東部家畜保健衛生所の防疫班に配属されました、渡部祐未と申します。出身は函館で、岩手大学で6年間獣医学

を学びました。大学では牛の愛らしさに心惹かれて産業動物内科学研究室に所属し、泌乳牛のアシドーシスとルーメン内細菌叢の関係を研究する傍ら、岩手の農家さんへ往診をするという経験をさせていただきました。学生時代の宮城県での実習体験から、公務員獣医

師として働く決意をし、実際に働いて数週間が経過しましたが、毎日が初めての発見ばかりでとても楽しいです。今は知識も技術も未熟で、周囲の方々に助けていただいてばかりですが、今後は宮城県の畜産振興に貢献できる獣医師になりたいと考えております。まずは1日も早く県職員として1人前となれるよう、日々精進していきたいと思いますので、これからも御指導御鞭撻のほど、よろしくお願いします。

はじめまして。宮城県東部家畜保健衛生所に配属されました狩野将輝と申します。出身は栃木県ですが、肉用牛について学びたいという気持ち

から、肉用牛の振興に力を入れている宮城県に来ました。私の家は農家というわけではなく、大学に入るまで牛に触れたこともありませんでした。大学に入学した頃は小動物の獣医師を目指していましたが、大学3年生の時に従事した農場のアルバイトがきっかけとなり、産業動物に興味を持ち始めました。大学では、大動物臨床学研究室に所属し、そこで疾病の予防や治療方法など様々なことを学びました。この経験を仕事に生かしていきたいと思います。私はまだまだ経験不足で、これから学ぶことが沢山あります。今後、大きな壁にぶつかることがあるかもしれませんが、その壁を乗り越え、立派な獣医師になりたいと思っています。

北部家畜保健衛生所

矢田 絢子

北部地方振興事務所栗原地域事務所畜産振興部

齋藤 拓海

東部家畜保健衛生所

渡部 祐未

東部家畜保健衛生所

狩野 将輝

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〈人の動き〉宮城県 平成29年4月1日付

新 旧 氏 名畜産課主事 (新規採用) 浅野 佑太畜産試験場技師 (新規採用) 岡   希

〈全共便り〉第11回全共に向けた出品候補牛申込について

第11回全国和牛能力共進会宮城県実行委員会全共出品に向けた県代表牛最終選考会が、種牛の部および復興特別出品区「高校の部」(以下、高校の部)は6月17日(土)〜18日(日)、肉牛の部は7月28日(金)に開催されます。これに先立って、4月末には県代表牛最終選考会へ出品され審査を受ける全共候補牛の出品申込書を、公益社団法人全国和牛登録協会へ提出いたしました。種牛の部および高校の部出品候補牛については、4月下旬に県内6カ所で県最終選考会に向けた地区第1次選抜会が行われました。選抜会では、体尺測定、栄養度判定や体型評価を行い、選抜基準である発育(体高)や概算得点等の基準に従って、JA全農みやぎ、全和登県支部および全共実行委員会事務局が中心となって審査を行いました。その結果、種牛の部で137頭(複数区への重複候補牛を含めると、のべ175頭)および高校の部で4頭の候補牛を選抜しました。これら141頭の飼養地は、表1のとおりです。また、肉牛の部出品候補牛については、昨年4月に18戸の肥育農場へ70頭を引き渡し、2ヶ月毎に巡回調査を行って測尺するとともに飼養管理状況等を調査しています。いずれも順調に発育しており、70頭全頭(複数区への重複候補牛を含めると、のべ123頭)を選抜しました。これらの飼養地は、表2のとおりです。以上のとおり、4月末の出品候補牛は合計211頭(重複候補牛を含めると、のべ302頭)ですが、県最終選考会

の厳しい審査を経て、日本一を目指す種牛の部20頭、肉牛の部8頭および高校の部1頭の県代表牛が選定されます。種牛の部については、5月下旬に県最終選考会に向けて各地で地区最終選考会、地区共進会が開催されます。それぞれの地区から1頭でも多く全共へ出品できるよう栄養度管理、運動や牛体の手入れなど出品者とともに関係者が一体となった取り組みをお願いいたします。

訂正とお詫びについて �平成29年4月1日発行の第283号で掲載した〈人の動き〉の中で、上記方々について掲載もれがございましたので、本号で訂正いたしますとともにお詫び申し上げます。

表1.種牛の部(第1〜7区)および復興特別出品区「高校の部」出品申込牛の飼養地別頭数飼養地 種牛の部 復興特別出品区

「高校の部」 計所属組合等 第1〜7区白 石 市

仙南和牛改良推進組合

3 3角 田 市 2 2丸 森 町 8 8村 田 町 4 4川 崎 町 1 1大河原町 0 1(柴田農林高) 1大 郷 町 あさひな和牛改良組合 1 1美 里 町

みどりの和牛育種組合3 1(小牛田農林高) 4

涌 谷 町 10 10

大 崎 市14

23宮城県畜産試験場 3

大崎和牛改良推進組合6

加 美 町 6 6色 麻 町 3 1(加美農業高) 4栗 原 市 栗原和牛育種組合 25 25登 米 市 登米和牛育種組合 33 1(登米総合産業高) 34

南三陸町 南三陸和牛改良組合 2 3本吉町和牛改良組合 1石 巻 市 いしのまき和牛改良推進組合 11 11東松島町 1 1

計 137 4 141

表2. 肉牛の部(第7〜9区)出品申込牛の 飼養地別農場数および頭数

飼養地 農場数 頭 数

角田市 2 8

川崎町 4 16

大和町 1 4

大崎市 2 8

栗原市 2 8

登米市 6 24

石巻市 1 2

計 18 70

(出品対策部 千葉和義)

平成29年5月20日 第284号( )12 (隔月1回発行)