ソフトウェア開発法2

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(1) 新システムのクラス一覧 クラス種別 クラス名 機能 バウンダリクラス 審査官I/F 審査長I/F 顧客I/F 信用調査会社I/F 審査官が利用する画面 審査長が利用する画面 顧客が利用するインタフェース(電話) 信用調査会社が利用する画面 コントロールクラス 審査 決裁 審査官による審査をコントロール 審査長による決裁をコントロール エンティティクラス 未処理の申請書リスト 申請書 審査中リスト 信用調査会社1 信用調査会社2 信用情報1 信用情報2 審査結果 最終結果データベース 未処理の申請書データベース 顧客(申請者)の個人情報を持つ 審査中の申請者データベース システムへ信用情報1の提供を行う システムへ信用情報2の提供を行う 消費者金融関係の信用情報 銀行・流通関係の信用情報 審査の結果・判定などを記述 システムは、決済を終了した関連書類を登録

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Page 1: ソフトウェア開発法2

(1) 新システムのクラス一覧

クラス種別 クラス名 機能

バウンダリクラス 審査官I/F

審査長I/F

顧客I/F

信用調査会社I/F

審査官が利用する画面

審査長が利用する画面

顧客が利用するインタフェース(電話)

信用調査会社が利用する画面

コントロールクラス 審査

決裁

審査官による審査をコントロール

審査長による決裁をコントロール

エンティティクラス 未処理の申請書リスト

申請書

審査中リスト

信用調査会社1

信用調査会社2

信用情報1

信用情報2

審査結果

最終結果データベース

未処理の申請書データベース

顧客(申請者)の個人情報を持つ

審査中の申請者データベース

システムへ信用情報1の提供を行う

システムへ信用情報2の提供を行う

消費者金融関係の信用情報

銀行・流通関係の信用情報

審査の結果・判定などを記述

システムは、決済を終了した関連書類を登録

Page 2: ソフトウェア開発法2

(2) 新システムのクラス図

審査官

I/F

未処理の申請者リス

申請

最終結果データベース

審査中リスト

信用調査会社

I/F

信用情報1

信用情報2

信用調査会社

2

信用調査会社

1

審査長

I/F

審査結

顧客

I/F

Page 3: ソフトウェア開発法2

(3) 新システムのシーケンス図

審査官

I/F

顧客

I/F

未処理リスト 申請

審査開始:

審査1:

審査2:

決裁:

書類の受付

未処理リスト

の検索 審査中リスト

への移行

審査中リスト審査長

I/F

調査会社

I/F

情報1 情報2 審査結

最終結

情報1の提供 情報2の提供

電話

身元確認

検索

電話番号

の取得

審査2の

結果

審査1の

結果

決裁 関連づけ

登録

消費者金融

銀行・流通

関係

削除

選択

Page 4: ソフトウェア開発法2

バウンダリクラスの説明

●審査官I/F審査官が審査1及び2を行うためのインタフェースである。

業務内容の異なる審査長とは別のインタフェースとした。

●審査長I/F審査長が決裁を行うためのインタフェースである。

●顧客I/F審査2において審査官より電話連絡を受けるためのインタフェースである。

実態は電話機であるため、不要とも考えられるがシステムの理解には必要と判断し

盛り込んだ。

●信用調査会社I/F信用調査会社より信用情報の提供を受け付けるためのインタフェースである。

実態はオンラインデータベースであるため、不要とも考えられるがシステムの理解

には必要と判断し盛り込んだ。

Page 5: ソフトウェア開発法2

コントロールクラスの説明

●審査審査官による審査の流れをコントロールする。

具体的には審査開始と審査官による審査1及び2をコントロールする。

●決裁審査長による決裁の流れをコントロールする。

具体的には決裁と審査終了をコントロールする。

●分割の理由仮に審査官及び審査長を分割せずに審査I/F・審査コントロールクラスのみとした場

合に、とりわけ審査コントロールクラスに対して記述すべき内容が多くなりすぎて

しまう。

このようなことを回避するため、審査官及び審査長を分割し、それぞれにインタフ

ェース及びコントロールクラスを割り当てることとした。

*エンティティクラスについては、(1) 新システムのクラス一覧の機能欄を参照

Page 6: ソフトウェア開発法2

考察

=ソフトウェア開発法2 =

●システム設計の際には、どの程度の曖昧性を

持ち記述するのかが、非常に大切になってく

る。今回の例では、当初「審査I/F・審査コン

トロールクラス」のセットのみで記述するこ

とを考えていたが、結果的に審査コントロー

ルクラスが非常に大きくなりすぎてしまった

。そのようなクラスは実装が難しいことが多

く、分割可能であることを示していると考え

られる。

以上