2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野...

8
分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 1 生産加工学A 水3・4 鈴木 浩文 佐伯 守彦 設計したものを具現化する方法を学ぶ。加工はものづくりの根本技術であり、数多くの加工方法が あり、それらの各々の加工方法を浅く広く学ぶ。さらに各々の加工法の特徴を理解し、製品をトータ ルなプロセスで設計・生産することを理解する。毎回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)か らダウンロードする。 2 生産加工学C 月9・10 佐伯 守彦 鈴木 浩文 「生産加工学A」では生産技術に用いられる各種加工方法についてその概要を学んできた。この科 目では生産技術の主流である機械加工についてさらに詳細な内容(切削加工、研削加工、遊離砥 粒加工などの特徴)について学習し、実際に生産現場で応用するのに必要な知識を修得する。回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)からダウンロードする。 3 アナログ電子回路 水5・6 内田 秀雄 電子回路基礎で学んだ増幅回路からスタートし、オペアンプへと学習を進める。その後、オペアン プで代表される理想増幅器であることを前提として増幅回路を扱い、帰還回路や発振回路および 変復調について学ぶ。最近では、高速化によりデジタル電子回路の分野でもアナログの考え方が 必要となってきており電子回路技術者の基礎科目である。 4 レーザ・プラズマ工学 月1・2 武藤 レーザの発振原理と多種のレーザの機構を学習し、レーザ媒質と発振波長と原理を分類して理解 する。また発振波長と応用分野の種類を分類し将来の工業応用分野について学習する。プラズマ の温度密度領域を大別し、その性質と応用分野を区別して記述できること、またプラズマの各種の 領域での振る舞いと、科学分野での応用と発展を理解することが目標。 5 まちづくり工学 水5・6 服部 岡本 都市環境に関係する知識・技術を統合し、まちづくりに必要な都市デザインのための考え方、手法 について学ぶ。都市景観の形成、まちづくりへの市民参加の推進、都市における多様な活動の創 造を進めるためのデザイン手法を理解する。 6 建築史B 木5・6 稲川 直樹 古代から十九世紀にいたる西洋建築史の流れを概観する。主要な時代と様式を流れに沿って学 び、西洋の歴史と文化を形として今に伝える建築遺産の総体を理解する。 7 建築と社会A 水1・2 中村 研一 横江 田中 英紀 中田 琢史 岡本 久保田稔一 歴史的・社会的・経済的な背景あるいは気候風土、また、エネルギー問題・地球環境問題、さらに は、住む人の健康問題や快適性の問題など様々な側面から建築と社会との関わりを学ぶ。6人の 教員が順次2~3回講義を行い、講義の内容に関連するリポートを課す。具体的には、 環境問題 を考える上で建築が果たすべき役割、構造設計がどのような考え方で発達してきたのか、建築と都 市の関わりに関して近代建築がどのような考え方を展開してきたのか、ユニバーサルデザインの意 義などについて理解する。 8 無機プロセス化学 火7・8 坂本 無機系物質は多岐にわたるが、その中で工業的に重要な無機固体材料を中心に、無機工業製品 に繋がる「もの造り」について、その原料から、無機合成反応、プロセッシング、用途に至るまで幅広 い知識を習得する。 9 アナログ電子回路 月1・2 稲垣圭一郎 電源回路や信号の増幅回路として利用されるアナログ電子回路について、その構造と動作原理を 学ぶ。また、アナログ電子回路を構成する電子部品のうち、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプな どの動作原理や諸特性について学び、その後、オペアンプを利用した各種演算回路(増幅回路(反 転、非反転)、演算回路)設計の基礎技術を学ぶ。 10 電気エネルギー 変換機器Ⅰ 月5・6 廣塚 電気エネルギーは現代文明を支える最も重要なエネルギーであり、その発生、変換、利用のほとん どは発電機、変圧器、電動機などの電気エネルギー変換機器(電気機器とも言う)でなされている。 本授業では各種エネルギー変換の基礎およびそれらの代表的機種である変圧器および誘導機に ついて学ぶ。 11 振動・波動学 木3・4 海老沼拓史 振動・波動は物理学に限らず工学などの分野まで広く関連する重要な現象である。本講義では、 単振動より始めて多自由度の連成系振動の扱いについて学ぶ。また、自由度無限大の極限にお ける連成系振動として連続体の振動を取り上げ、これを記述するための波動方程式について解説 する。さらに、波動方程式の解を用いて、連続体を伝わる波動の諸性質を理解する。 12 火3・4 13 火9・10 14 水3・4 15 月1・2 16 月9・10 17 月3・4 18 火1・2 コンピュータ 支援工学A 石鍋 雅夫 3次元CADによる図形処理の基本技術の習得を基本とし、日頃馴染みのある商品や玩具などの作 成練習でその機能を学習することにより、その作業の面白さを理解する。またCAD/CAEが一貫し て操作できる3次元CADの「SOLIDWORKS」のCAD機能を体験的に学習する。授業方法は講義と 図形作図演習、発表。作品検討はチーム編成で行う。教科書購入は必須。 2 0 1 9 このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科 また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。 図学 石鍋 雅夫 3次元の対象物と2次元で(紙面上で)表示された投象図との関係を理解し、三角定規やコンパスを 使って実形状を求めるなどの演習により、図形表現力の基礎を習得するとともに3次元的な図形認 識能力の向上を図る。作図演習には、鉛筆(又はシャープペンシル)、消しゴム、定規、三角定規、 コンパス、B4の1mm方眼紙(コクヨ製など)を使用する。第1週目より、教科書およびこれらの用具 を準備すること。 コンピュータ 支援工学B 石鍋 雅夫 商品を構成する材料の変形特性は、製品の性能、製造技術の最も重要な情報であるが、身近な題 材で、工業的に重要な技術である先端的CAE(関連する実験に加えて、コンピュータによる性能予 測の解析など)を体験する。さらに、材料分子のミクロな世界を体験的に教育するシステムである ODESSEYを学習する。加えて、バットでボールを打つ計算などをLS-DYNAで試行的に解析し、先 端的CAEの面白さを理解する。トヨタ自動車主管による自動車CAE紹介の特別講義を15回のうち1 回実施する。授業方法は講義と課題による実習形式、レポート作成と発表。作品検討はチーム編 成で行う。 1

Transcript of 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野...

Page 1: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

1 生産加工学A 水3・4鈴木 浩文佐伯 守彦

設計したものを具現化する方法を学ぶ。加工はものづくりの根本技術であり、数多くの加工方法があり、それらの各々の加工方法を浅く広く学ぶ。さらに各々の加工法の特徴を理解し、製品をトータルなプロセスで設計・生産することを理解する。毎回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)からダウンロードする。

2 生産加工学C 月9・10佐伯 守彦鈴木 浩文

「生産加工学A」では生産技術に用いられる各種加工方法についてその概要を学んできた。この科目では生産技術の主流である機械加工についてさらに詳細な内容(切削加工、研削加工、遊離砥粒加工などの特徴)について学習し、実際に生産現場で応用するのに必要な知識を修得する。毎回、補足資料をCourse Power(旧ライブラリ)からダウンロードする。

3 アナログ電子回路 水5・6 内田 秀雄

電子回路基礎で学んだ増幅回路からスタートし、オペアンプへと学習を進める。その後、オペアンプで代表される理想増幅器であることを前提として増幅回路を扱い、帰還回路や発振回路および変復調について学ぶ。最近では、高速化によりデジタル電子回路の分野でもアナログの考え方が必要となってきており電子回路技術者の基礎科目である。

4 レーザ・プラズマ工学 月1・2 武藤  敬

レーザの発振原理と多種のレーザの機構を学習し、レーザ媒質と発振波長と原理を分類して理解する。また発振波長と応用分野の種類を分類し将来の工業応用分野について学習する。プラズマの温度密度領域を大別し、その性質と応用分野を区別して記述できること、またプラズマの各種の領域での振る舞いと、科学分野での応用と発展を理解することが目標。

5 まちづくり工学 水5・6服部  敦岡本  肇

都市環境に関係する知識・技術を統合し、まちづくりに必要な都市デザインのための考え方、手法について学ぶ。都市景観の形成、まちづくりへの市民参加の推進、都市における多様な活動の創造を進めるためのデザイン手法を理解する。

6 建築史B 木5・6 稲川 直樹古代から十九世紀にいたる西洋建築史の流れを概観する。主要な時代と様式を流れに沿って学び、西洋の歴史と文化を形として今に伝える建築遺産の総体を理解する。

7 建築と社会A 水1・2

中村 研一横江  彩田中 英紀中田 琢史岡本  肇久保田稔一

歴史的・社会的・経済的な背景あるいは気候風土、また、エネルギー問題・地球環境問題、さらには、住む人の健康問題や快適性の問題など様々な側面から建築と社会との関わりを学ぶ。6人の教員が順次2~3回講義を行い、講義の内容に関連するリポートを課す。具体的には、 環境問題を考える上で建築が果たすべき役割、構造設計がどのような考え方で発達してきたのか、建築と都市の関わりに関して近代建築がどのような考え方を展開してきたのか、ユニバーサルデザインの意義などについて理解する。

8 無機プロセス化学 火7・8 坂本  渉無機系物質は多岐にわたるが、その中で工業的に重要な無機固体材料を中心に、無機工業製品に繋がる「もの造り」について、その原料から、無機合成反応、プロセッシング、用途に至るまで幅広い知識を習得する。

9 アナログ電子回路 月1・2 稲垣圭一郎

電源回路や信号の増幅回路として利用されるアナログ電子回路について、その構造と動作原理を学ぶ。また、アナログ電子回路を構成する電子部品のうち、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプなどの動作原理や諸特性について学び、その後、オペアンプを利用した各種演算回路(増幅回路(反転、非反転)、演算回路)設計の基礎技術を学ぶ。

10電気エネルギー   変換機器Ⅰ

月5・6 廣塚  功

電気エネルギーは現代文明を支える最も重要なエネルギーであり、その発生、変換、利用のほとんどは発電機、変圧器、電動機などの電気エネルギー変換機器(電気機器とも言う)でなされている。本授業では各種エネルギー変換の基礎およびそれらの代表的機種である変圧器および誘導機について学ぶ。

11 振動・波動学 木3・4 海老沼拓史

振動・波動は物理学に限らず工学などの分野まで広く関連する重要な現象である。本講義では、単振動より始めて多自由度の連成系振動の扱いについて学ぶ。また、自由度無限大の極限における連成系振動として連続体の振動を取り上げ、これを記述するための波動方程式について解説する。さらに、波動方程式の解を用いて、連続体を伝わる波動の諸性質を理解する。

12 火3・4

13 火9・10

14 水3・4

15 月1・2

16 月9・10

17 月3・4

18 火1・2

コンピュータ  支援工学A

石鍋 雅夫

3次元CADによる図形処理の基本技術の習得を基本とし、日頃馴染みのある商品や玩具などの作成練習でその機能を学習することにより、その作業の面白さを理解する。またCAD/CAEが一貫して操作できる3次元CADの「SOLIDWORKS」のCAD機能を体験的に学習する。授業方法は講義と図形作図演習、発表。作品検討はチーム編成で行う。教科書購入は必須。

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

工   学

図学 石鍋 雅夫

3次元の対象物と2次元で(紙面上で)表示された投象図との関係を理解し、三角定規やコンパスを使って実形状を求めるなどの演習により、図形表現力の基礎を習得するとともに3次元的な図形認識能力の向上を図る。作図演習には、鉛筆(又はシャープペンシル)、消しゴム、定規、三角定規、コンパス、B4の1mm方眼紙(コクヨ製など)を使用する。第1週目より、教科書およびこれらの用具を準備すること。

コンピュータ  支援工学B

石鍋 雅夫

商品を構成する材料の変形特性は、製品の性能、製造技術の最も重要な情報であるが、身近な題材で、工業的に重要な技術である先端的CAE(関連する実験に加えて、コンピュータによる性能予測の解析など)を体験する。さらに、材料分子のミクロな世界を体験的に教育するシステムであるODESSEYを学習する。加えて、バットでボールを打つ計算などをLS-DYNAで試行的に解析し、先端的CAEの面白さを理解する。トヨタ自動車主管による自動車CAE紹介の特別講義を15回のうち1回実施する。授業方法は講義と課題による実習形式、レポート作成と発表。作品検討はチーム編成で行う。

11

Page 2: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

19 火3・4 町田千代子

20 火3・4 柘植 尚志

21 分子生物学Ⅱ 木1・2 町田千代子

地球上の生命体はすべて細胞から成りたち、細菌から高等植物、哺乳動物にいたるほとんどすべての生物はDNAを遺伝物質としている。さらに、すべての生物の細胞の維持、分裂には、基本的に共通の分子機構が関わっていると考えられる。このような「分子生物学I」において学んだことを基礎として転写機構と翻訳機構について学ぶ。また、生物の多様性をもたらす、真核生物の複雑な遺伝子発現の調節機構について理解する。さらに、遺伝子とゲノムの進化について理解を深める。

22 プログラミング 木3・4 鈴木 孝征プログラミングの考え方や基礎を学ぶところから始め、Javascriptを用いたコンピュータプログラムを作成できるようになるまでを学習する。受講者は全て自らのコンピュータを持参し、演習と交えてコンピュータプログラミングを体得する。

23 地球環境学 火7・8 南  基泰生物多様性の観点から環境保全について学ぶ。生物多様性を維持する基盤である「大気圏、土壌圏、水圏の現状理解」を中心とし、生息地レベルから地球環境レベルまでの生物多様性を理解する。

24 機器分析化学 月3・4 山本  敦分析化学の領域では、エレクトロニクス技術の発展を背景に分析機器の進歩が著しいが、これら分析機器の基本原理を理解することで、正しい操作法を習得し、正確なデータ解析ができるようにする。

25 簿記原理 月7・8 鷲津  泉

簿記一巡の手続きを一通り理解している学生を対象とし、まず簿記の基礎概念について復習し、その理解を再確認する。次いで、各種取引の会計処理、主要簿と補助簿、試算表(決算整理前試算表、決算整理後試算表、繰越試算表)、精算表および財務諸表(貸借対照表・損益計算書)について学習する。電卓を持参すること。

26 木5・6

27 木7・8

28 月1・2

29 月3・4

30 水1・2

31 水3・4

32 監査論 木3・4 田中 智徳

公認会計士が企業が公表した会計情報について検証を行い、企業が公表する会計情報の信頼性に関する保証業務を財務諸表の監査という。簿記、財務会計および管理会計の知識を前提に、本授業では公認会計士による監査の基礎を学び、情報の信頼性の担保、保証という概念について理解を得る。

33 月1・2

34 月3・4

35 国際会計論 火3・4 阿部  仁会計国際化の歴史・最新の動向を理解するとともに、日本の会計基準がどのように国際基準と収斂してきたかを明らかにしながら、日本の会計を取り巻く諸問題について考える。

36 近現代文学講読A 木5・6 愛知 峰子樋ロ一葉の文学を取り上げる。小説、日記などを読み進め、文体、文脈、テーマなどについて理解を深める。単に知識を得るだけでなく、蓄積した知識をもとにじっくりと自らの考えを発展させる。教科書は、掲載の写真資料等も参照するので、指定の文庫本が望ましい。

37 古典文学講読A 木3・4 岡本  聡

服部土芳が松尾芭蕉からの伝聞、蕉門での論議、俳諧の心構え等をまとめた俳諧論書『三冊子』をくずし字で読解していく。 「赤冊子」「白冊子」「黒冊子」から成る。1702年(元禄15年)頃成立したとみられる。蕉風の根本問題に触れた批評が多く蕉門の俳論書として良くまとまっている。2018年度に引き続き「赤冊子」を読解していく。

38 日本語教授法A 火7・8 小森早江子日本語を母語としない人に「外国語として日本語を教える」とはどういうことかを学び、日本語教授法の実際的な技能を習得する。また、日本語教育の現場で特に問題となる日本語の文法事項・表現を取り上げ、それを教えるために必要な知識を養う。

広告論 清水  真

顧客満足を目指すマーケティングにおいて4Pの1つである販売促進政策の中で、広告がその有力な一翼を占めていることを把握するとともに、広告表現と関連法規の諸問題やビジネス社会における広告主、広告代理店、媒体企業の関係についての知識を深め、現在の広告全般に関する内容を基礎的・総合的に理解する。

日本語日本文化

ミクロ経済学入門 須佐 大樹

個人や企業、政府といった社会の中における登場人物それぞれがどのように行動するのか、そして、なぜその行動を取るのかに焦点を当てつつ、市場経済の正当性や問題点、その解決方法について考える学問であるミクロ経済学について、この社会における様々な問題に触れつつ、その知識や考え方を身につける。

経営情報

流通論 大島 俊一世界をマーケットにした事業展開を視座にして、その具体的な経営手法と方向性を明らかにし、現実社会の実態を世界経済・金融、物流、情報、環境などの分野から分析し、わが国の流通業界を取巻く環境分析とその発展経緯を検証していく。

経営分析入門 譚   鵬経営分析の理論および基本的技法(財務諸表に基づいた企業の収益性、安全性、成長性などを分析するための基本的技法)について学ぶ。

応用生物

基礎生物学

高校で生物学を履修する機会のなかった学生や、生物に対する概念的な理解が不十分な学生を対象とする教科。地球上のあらゆる生物や生命現象は共通の物質やシステムもつことを理解するために、生体を構成する物質や生命現象に関わるシステムについて基礎的な知識を習得する。さらに、複雑な多細胞生物の生存の仕組みを理解する。

22

Page 3: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

39 水3・4

40 金3・4

41異文化コミュニ   ケーション論A

月1・2 塩澤  正

異文化間コミュニケーションに関する「知識」を増やし、文化相対主義にもとづく、非差別的な「態度」を身に付け、積極的に異文化を持つ人間と「行動」することができるための基礎能力を身につける。授業は主に学生の参加型授業で、講義以外に簡単な事例研究、異文化適応訓練、ビデオ鑑賞、プロジェクトなどを予定している。

42 英語のしくみA 月1・2 柳  朋宏

学校文法と言語学(生成文法)に基づいた文法の違いを感じとり、言語学的分析手法の基礎を習得することを目標とする。また、本講義を通して、英文作成の際、日本人が犯す「典型的な間違い」に気づき、適切な英語表現を習得する。必要に応じて英語と日本語を比較し、系統の異なる両言語の共通点及び相違点を考察していく。

43 英語の歴史A 水1・2 柳  朋宏日常生活に溢れる「英語」が元々どのような言語であったのか、またどのように広まったかについての理解を深め、英語についての誤解や不思議を英語の歴史を辿ることで解き明かしていく。

44 応用言語学A 金5・6 三上 仁志

人が母語や外国語を身に付ける過程を研究する学問、応用言語学についての基礎的な知識を身に付ける。授業においては、学生自身の英語学習や、彼/彼女らが英語を教える際に役立つ知識の獲得をめざし、特に教育的な示唆に富んだ内容を重点的に学習する。講師によるインストラクションに加えて、グループディスカッションを積極的に行う。

45 グローバル英語A 木7・8 塩澤  正

「国際英語論」の理念(多様な英語を認識し、自分の日本人としての英語も肯定的にとらえて積極的に使う)と世界の様々な英語に触れ、その特徴や社会言語学的側面も学ぶ。最終目標は世界の多様な英語に接しながら、国際共通語としての自分の英語を肯定し国際的に汎用性のある英語を習得することである。講義、英語アウトプット訓練、討論などを中心に行う。課題発表やゲストレクチャーもある。

46英語で学ぶ   言語習得論A

金3・4 D.R.ローレンス

This is an intensive lecture course, conducted entirely in English exactly as a similar coursewould be conducted at an English-speaking university. The course will center around lectures,and students will be expected to read in preparation for class, participate in discussions, writeshort papers and take tests in English.

47 英米の歴史と社会A 金5・6 本内 直樹英米諸国の映画を素材に、中世から近代までのイギリス社会の歴史を、またアメリカの歴史も概観していく。各時代の社会・経済・政治上の出来事とその意味、また人々の生活といった細部に着目しつつも、それらを大きな歴史的変化のなかで位置づけていくことも忘れない。

48 社会学 木7・8 都築 耕生社会とそこにおける人間の活動を科学的に研究・考察し、社会的存在としての人間への理解を深め、社会をどのように分節化して捉えるかその方法になじむ。また日本社会を対象として、その現状と問題を社会学的な分析により把握する。

49 心理学 金3・4 胡  琴菊

普段私たちが感じていること、見ていること、行っていることが科学的にはどのように解明されてきたのかについて解説する。認知心理学、行動心理学、発達心理学、人格心理学、臨床心理学、社会心理学等にわたる心理学全般の基本的知見を概観し、心理学がどのような学問であるかについての理解を深める。受講人数によってはディスカッションやグループワークを取り入れることがある。

50 メディア論 水3・4 柊  和佑

メディアやエンターテインメントコンテンツがどのように社会状況を変えてきたのか、どのような変遷があったのかに注目し解説していく。特に各カテゴリにおいて人間の情報収集能力がどのように拡張されていったのかを注目しつつ解説を行う。その上で、人間が作るモノと人間・社会の変化がリンクしていること、全てのモノが何を目的として発展しているのかを直感的に理解する。解説には各種エンタテインメントコンテンツを取り上げる。作品については簡単な紹介は行うが、鑑賞などは行わない。各自自習することが望ましい。なお、各回の作品も状況に応じて変更になる可能性がある。

51 メディアアート分析 金5・6 山本さつき

美術表現におけるメディア(媒体ないしは素材技法)に注目し、その特質、および表現における影響力について観察、分析する。「伝達」「表出」といった目的に応じての使用だけでなく、メディア(媒体ないしは素材技法)そのものの特質が、「伝達」「表出」の内容やかたちに影響を及ぼすことを学んでいく。

52 メディア文化史 水5・6 小川 順子

メディアの歴史と文化との関連を見ることで、それがいかに社会全体の動きを反映したものであるかを理解する。また、さまざまなメディアと文化事象の変化をたどることで、社会のおおまかな流れを把握し、あらゆる事象を大きな時の流れの中に位置づけて考える姿勢を身につける。具体的には、基幹メディアである活字などを概観したのち、映像メディアの歴史を中心に、とりわけ日本社会の流れとともに変遷を理解していく。

53 比較文化論 月3・4 神谷 良法

私たちは自身の文化の価値観の中で生きている。それゆえ、異文化に接した時に自身の文化の価値観で判断してしまいがちである。これが異文化間交流において摩擦を生じさせる原因となる。比較文化論ではいくつかのテーマについて、考え方を学んでいく。なお、講義の複数回において映画を用いる(シラバスの備考欄および授業外学習欄参照)。受講者はこれらについてあらかじめ目を通してくることが求められる。

英語英米文化

言語学入門A 三上 仁志言語学に関する基礎的な知識を身につけ、言語学関係の専門科目を受講するための基礎を築く。授業では、言語学の中でも外国語を学習する際に応用が可能な内容を主に学習する。講師によるインストラクションに加えて、グループディスカッションを積極的に行う。

コミ

ュニケー

ョン

33

Page 4: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

54 社会とことば 木5・6 柳谷 啓子

ことばと社会の関係を扱う「社会言語学」の入門的授業。実際の社会の中で同じ一つのことを言うにも、 話し手の年齢・性別・出身地・職業などによって様々な言い方がある。また同じ一人の人が話すとして、 誰と、 どういう状況のもとで、 何について、 どういう目的で話すのかなど、 様々な外的要因を総合的に判断して、 いろいろな話し方の中からその時々にふさわしい話し方を選んでいることがわかる。この授業では、どのような社会的要因が組み合わさるとどのような話し方が選ばれるかという「固定的(静的)な対応関係」の研究方法やその成果を紹介する。

55 映像分析 木9・10 小川 順子

複合メディアの時代となり、撮影や音楽の選択、編集などがたやすくできるようになった。だが、その反面、これまで無自覚に、あるいは無意識に触れてきた映像を反復する可能性も高い。そのような映像に対して、これまでさまざまな分析の方法論が確立され、適用されている。それら、分析のための用語や技法を理解する。また、映像の基本的な知識や用語を踏まえ、確立された映画の文法を理解し、かつ自ら応用できることを目標とする。

56 メディアの法と倫理 月1・2 中山  顕現代メディアをめぐり、一方では表現の自由の保護と、他方では名誉、プライバシー権や著作権の侵害等に対する救済との間で、具体的にどういう事例が発生し、またそのような問題に対してどう向き合うべきかについての知識と理解を深める。 ※ 旧「表現と倫理」とほぼ同内容の科目

57 マス・メディア論 火3・4 水野 雅夫変化するマスメディアの本質を理解し、それに押し流されないメディアリテラシーと、情報社会を生きるための知識を実例に即して身につける。講義の中で可能な限り、メディアに関する最新の動きを紹介する。

58 広告と表現 月3・4 伊藤 俊一

広告のあり方がインターネットとスマートフォンの普及で大きく変わってきた。広告表現のデジタル化は時間軸を変え、ビッグデータの活用で対象がセグメント化されてきた。同じ広告でもフィールドによって使い分けることが可能になったことで、いかにブランドイメージを固定化するか、広告のメッセージ力が問われている。消費者は広告から何を感じどう消費行動につなげるか?さまざまなメディアに展開する広告表現を検証し、その今を学ぶ。授業は講義とグループ分けによるディスカッション。

59 地域とメディア 木3・4 三摩 真己

全国ネット、ブロック、県域といった放送エリアの違いを踏まえたうえで、地域放送の変遷と情報番組、地域発ドラマなど新たな動きを実際の映像を視聴しながら解説する。特によりきめ細かな情報が求められる災害情報や選挙情報などメディアがどのように伝えようとしているのかを詳しく見てゆく。

60 WebデザインB 金1・2 柊  和佑

WebデザインAの続きとして授業を進める。現在のWebページおよび公開されているコンテンツの多くはデータとデザインを分けて記述している。Webページで使われている各種技術を紹介しつつ、実際に使うことでその特徴を捉える。また、実際にコンテンツマネジメントシステム(ワードプレス)を各自のコンピュータにインストールし、Webサーバの仕組みを学ぶ。プログラミング言語はPHPを予定している。なお、演習とは異なるため、授業外学習が多くなることに留意してほしい。コンピュータは必須。各自持参すること。

61 行動科学A 木1・2 胡  琴菊

個人行動、対人行動、集団行動、社会行動から身近な事例をまじえながら取り上げて解説する。人間の日常生活や教育・臨床場面における行動の理解、社会問題の解決やビジネス等にどう役立つのかを理解する。諸理論を基盤とし、「人と共に、こころ豊かに生きる」ためのスキルを習得する。受講人数によってはディスカッションやグループワークを取り入れることがある。

62 心理学史 金7・8 松井 孝雄

科学としての心理学はわずか1世紀あまりの歴史しかもたないが、その間に方法論・考え方の根本的転換や研究分野の多様化などを含めた激しい変遷を経てきている。それゆえ、心理学全体について幅広い見識を得るためには心理学史の知識が必須であるといえる。本講義の目的は、単に歴史的経緯をなぞるだけではなく、現代の心理学を総合的に捉えるための背景として心理学史を学ぶことにある。心理学の各分野について概論書を通読した程度の知識を前提とする。

63 認知科学 金5・6 松井 孝雄

認知科学は知的過程についての学際的研究分野であり、心理学・哲学・人工知能・言語学・人類学などを含む。本科目では主に認知心理学的観点からの認知科学について論じる。「知覚・認知心理学」および「言語・学習心理学」では記憶・概念・言語など認知心理学の分野ごとに研究内容を概観したが、この授業の前半では分野を横断して理論的な観点からの考察をおこなう。また、後半では認知心理学Aで扱わなかった思考の分野について解説する。「知覚・認知心理学」および「学習・言語心理学」を受講済みであることが望ましいが、そうでない場合は認知心理学のテキストをあらかじめ通読しておく。

64 現代と心 木3・4 田中 秀紀

心理学の視点から現代という時代を考える。”こころ”がどのような成り立ちから生まれてくるのかを発達的に概観する。その中で心理学において「私」が生じる様々なありようを紹介する。次に社会-歴史的な出来事を通したこころのあり様を再考する。最後に現代という時代に特徴的な人間のあり様を心理学的な観点から考える。映像作品を多く取り上げ、アクティブラーニングの要素も取り入れた講義を行う予定であるので、積極的に意見を述べることが必須となる。Course Power(旧ライブラリ)を使用する予定なので、使い方を十分に身につけておくこと。

コミ

ュニケー

ョン

心 理

44

Page 5: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

65 歴史学の方法 火7・8 一谷 和郎 未定

66世界の中の日本A       (地理)

火5・6 林   上

日本を代表する大都市圏である名古屋圏の諸都市を主な対象として、その歴史的な発展過程と都市の空間構造について考える。その前提として、都市空間を地理学的に研究する方法や概念について学ぶ。古代から現代にかけて都市はいかに計画され建設されていったかを振り返ることで、都市を空間的に理解するための手掛かりがえられる。名古屋圏の成り立ちを、自然環境から始まり、歴史的発展の過程、そして現在の状況に至るまで総合的に理解する。

67 日本とアジアA(地理) 木7・8 山元 貴継日本とアジアとの地理的な関係がいかに形成されてきたかを紹介し、それぞれの地域で生まれた環境に対する見方「環境観」について、その背景を含めて理解する。

68 日本の古代 火5・6 近藤 毅大日本古代のさまざまな問題を取り上げ、飛鳥時代から平安時代にかけて時代の流れをつかみ、古代社会の特質を考える機会とする。

69 日本の中世 木3・4 水野 智之日本の中世(11~16世紀)についての概説を行う。政治・社会の構造や主要人物に注目しつつ、中央の貴族・寺社が統治する体制から、武家政権が台頭していく動向を、古文書や古記録を読解しながら、説明する。あわせて、地域社会の動向にも配慮して、説明する。

70 日本の近世 木5・6 篠宮 雄二豊臣政権期から開国にいたる日本の近世史全般について概説し、日本近世社会についての知識を深めるとともに、近世社会の特質とその変質・解体過程を構造的に把握する。

71 日本の近代 木1・2 森田 朋子近代日本の国際社会への進出について考察する。時期は、維新政府の成立から日英同盟までを視野に入れる。日本をとりまく国際環境と日本の対応について、基礎的な知識を身につける。Course Power(旧ライブラリ)などを利用する課題あり。

72 日本の現代 木7・8 三浦 陽一昭和史のなかの満州事変(1931)からサンフランシスコ講和(1951)までを「20年戦争」と把握し、その経緯を概観する。日本現代史のイメージを正確かつ豊富にすることがねらいである。

73 日本思想史 水1・2 篠宮 雄二

一揆の思想について検討する。勝俣鎮夫『一揆』(1982年)、若尾政希『百姓一揆』(2018年)の概要を解説しつつ、それぞれの見解を批判的に検討する。それぞれの授業は、指定したテキストおよび参考文献の該当箇所を熟読してきたことを前提に行うが、受講者はまた授業での討論に積極的に参加しなければならない。授業を通じて、日本の前近代社会の特質を把握する。

74 アジアの歴史A 月3・4 一谷 和郎基本的には近代以前の東アジアを対象として、中国を中心にすえた通史を概説する。古代以来日本を含めた東アジア地域に対して政治的、経済的、文化的に強い影響力を及ぼしてきた中国の歴史に関する基礎知識を獲得する。

75 ヨーロッパの歴史A 月1・2 佐々井真知西洋の歴史を、西ヨーロッパを中心に概観する。歴史の流れを理解することに加え、特定の歴史的事件・事象に対するこれまでの歴史学の評価を理解する。また、身近な事象から歴史を考える能力を身につける。

76 美術から歴史を探る 水5・6 荒屋鋪 透

西洋美術史の流れを、歴史史料としての絵画作品という視点で概観しながら、「絵画の見方」を学ぶ。履修者は、3つの段階をふまえて、次第に「絵画の見方」を学んでいくことになる。(1)まず予備知識なしで絵画がどのように描かれているのかをレポートする。描写を鑑賞する。(2)次に誰が描いた絵画であるか、その作者を知りながら作品を見ていく。(3)最後に、絵画の描かれた時代を概観しながら、絵画を見ていき、「絵画の見方」を歴史史料として学ぶ。

77 史料学 月5・6 水野 智之公式様文書・公家様文書・武家文書などといった各文書の様式、および古記録についての史料論的な解説を行う。適宜、史料の所蔵機関や史料調査の方法についての解説も行う。

78 地域と歴史 火7・8 山元 貴継「歴史地理学」の研究手法への理解を深めるほか、現在の様々な地域やその特色が、各時代ごとの事情などを背景としていかに形成されたのかについて、交通との関わりや観光化との関わりにも注目しつつ具体的に考えていく。

79 女性の歴史 火7・8 柳澤 幾美

アメリカ合衆国独立前の植民地時代から今日まで、アメリカでは女性はどのように「構築されて」きたのか、「専業主婦」はいつ誕生したのか、そして女性参政権運動、第二波フェミニズム運動などを、講義する。アメリカの女性の歴史を辿ることで、彼女たちがどのようにして今日のような権利を獲得してきたのかを探り、アメリカの女性をめぐる問題と現状を知る。そのような「女性史」研究の歴史を踏まえ、アメリカの普遍的な歴史としての「ジェンダー史」研究を学ぶ。

歴史地理

55

Page 6: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

80 交通の歴史 土3・4 末田 智樹

近世・近代の交通史を勉強することで、交通の発達と歴史文化との関連性について、その背景にある政治・社会・経済構造を考えながら深める講義。具体的には、まず近世の経済的背景の講義から始める。次に近世日本海沿岸(現在の長崎・山口県周辺)の捕鯨業を展開していた商人(鯨組)や漁村における人・物資の移動(交流・流通)の話へと進める。授業は講義と正規学生による個別(もしくはグループ)発表および質疑応答を主とする。※この科目の受講には、注意事項があるためエクステンションセンターにご相談ください。

81 歴史学特殊講義A 水3・4 水野 智之鎌倉後期から、南北朝・室町期に重点をおき、中世の尾張国と三河国の状況を、史料の読解を通じて解説する。地域史の成果とその分析方法を理解し、史料の講読から歴史像を構築する方法を習得する。

82 歴史学特殊講義B 木9・10 森田 朋子西洋人との国際結婚にスポットをあてて、近世から近代(明治時代)の日本の女性・家族に対する当時の捉え方を考える。国籍などの近代国際法の問題・領事裁判権などの外国人特権についても検討する。授業では史料(候文を含む)やさまざまな事例にも触れる。

83 東アジアから学ぶA 金1・2 ヅォン ティンティン

中国から見る東アジアという視点から授業を進行し、主に中国古代から現在まで近隣となるベトナム、モンゴル、日本などの国々との歴史的関係(中国古代史、現代史、日中関係史など)を学ぶ。さまざまな具体的事例を挙げながら、特に東アジアの国々の間の文化交流(社会構造、芸術、宗教、民俗、民族)にみられる共通性と多変性に重点を置いて考察していく。授業内容によって適宜スライドやビデオなどの教材も利用する予定。 ※旧「東アジアを知るA」と同内容の科目

84 ヨーロッパから学ぶ 火7・8 U.メーワルト

ヨーロッパは、普段一つのまとまった地域として考えられているが、実際には、かなり違う社会・文化的な伝統を持つ幾つかの地域によって構成されている。50ヶ国と70以上の言語を含むヨーロッパ各地域の社会・文化的な特徴とその歴史的な展開を概観し、その多様性を浮き彫りにする。その後に、近・現代史におけるヨーロッパの共通のアイデンティティの形成とその限界を概観する。※旧「ヨーロッパを知る」と同内容の科目

85 北米から学ぶ 金5・6 河内 信幸20世紀に入ってからのアメリカ合衆国の社会と文化を、第二次世界大戦の前と後に大きく2つに分けて跡付け、その特徴について考察を深め、近代のアメリカ社会の基礎知識を身につける。講義内容は、適宜英語で行う場合がある。 ※旧「北米を知るA」と同内容の科目

86 国際政治学 水5・6 羽後 静子

戦後、アメリカを中心に発展した国際政治学、国際関係論の歴史的系譜を概観する。その上で新現実主義に対して批判的な立場を取り、現在の世界秩序を変革するための理論的体系と国際政治思想を打ち立てたカナダ・ヨーク大学のロバート・コックス、スティーヴン・ギル、サンドラ・ウイットワースらネオグラムシアンと呼ばれる批判理論を中心に勉強する。戦後の国際政治学の理論を概観し、現在のグローバル化時代の政治経済に関する分析、批判的理解力を養う。

87 国際法 月5・6 加々美康彦国内法とは妥当基盤の全く異なる国際社会の法について、その全体像を体系的に、しかし重要分野については重点的に検討を行う。

88 国際経済学 木7・8 戸田 優男

国際経済を“理論”と“実際”の両面から学び、どういう仕組みで変動し、互いに影響し合っているのかを理解する。とっつきにくい専門用語をイラスト図や実際のデータを使うことによって理解しやすく工夫するとともに、いくつかの国や地域に関して最新の経済事情を紹介することにより“現在”のグローバル経済にも親しめるきっかけ作りを行う。

89 国際協力論 火3・4 田中  高

政府間の協力活動(ODA)、多国間の協力活動(世界銀行、OECD、国連システム)、民間の経済協力活動について、体系的な知識を得る。実践的な海外協力活動についての事例を学ぶことで、将来のキャリア選択の一つとなるような、基本的な知識を得る。必要に応じて、外部の有識者に特別講師をお願いすることがある。授業で利用する資料はすべてCourse Power(旧ライブラリー)で公開するので、各自ダウンロードして印刷すること。

90 社会学 木1・2 U.メーワルト「現代社会における不平等と社会成層との関係」をテーマに、現代の産業社会における社会成層の発達とそれに関する研究発展の具体的な例の説明に基づいて、現代社会を理解するための社会学の基礎的な知識を深める。

91 音声学 金7・8 伊藤 正晃音声学の基本的な知識を習得し、発声のメカニズムを理解する。そのために、世界の言語を例に出し、実際の音声を聴く。調音点と調音法の組み合わせによって音声名が与えられていることを知り、発音記号を見て実際に発音ができることを目標とする。

92 国際機構 月7・8 加々美康彦現代国際社会の重要な特徴の一つは、その急速な「組織化」にあるといえる。なぜ国家は国際機構を生成するのか?そうした問題意識の下で、国際連合をはじめとする国際機構の構造、機能などを探索し、国際関係の理解を深める。

93 貿易論 水5・6 田中  高

国際経済分野における主要なテーマである、貿易についての理論的かつ実践的な知識を講義する。貿易を考える際に特に重要な指標である、国際収支表の読み方について解説する。外部の有識者に特別講義を依頼する場合がある。授業で利用する資料は、Course Power(旧ライブラリー)で公開するので、各自ダウンロードして印刷する。

国際関係学

(学部の特性上

、英語による講義を行う場合があります

歴史地理

66

Page 7: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度

分野コードNo.

科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド

2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド

  このガイドは2019年度シラバスを参考に簡易的に作成したものです。科目選択に際しては必ずシラバス(詳細な授業計画)をご確認の上、  お申込みください。また内容が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

94 宗教人類学 金5・6 中山 紀子

宗教と社会の関わりを、日本の宗教的状況を中心に学びながら理解する。日本人は宗教に関心が薄いとよく言われるが、本当にそうなのであろうか。そもそも宗教とは何を指すのであろうか。文化としての宗教は具体的にどのように展開しているのであろうか。このような疑問を、具体例として最も身近な日本を取り上げて他の宗教と比較対照する基礎としながら検討していく。ほぼ毎回映像資料を使うことになるので、メディアを読み解く力の向上も期待したい。 ※旧「比較宗教学」と同内容の科目。

95 人間と環境 金1・2 澁谷 鎮明

気候・地形・植生などの基本的知識、地形図や画像・映像等から自然環境をとらえるテクニックと視点について学ぶ。その上で、アジアを中心とした世界各地の自然環境景観に関するトピックを用い、それぞれの自然環境の特性やその形成要因、各種資料に表れる人間の自然環境認識、生業(農業・林業)や災害など人間の自然環境への対応について考察する。英語(またはその他外国語)も使用する。

96 比較社会論 水1・2 于  小薇中国を政治・経済・社会・国際関係から分析的に解明し、中国との向き合い方について講義する。併せて、中国に関連する資料の収集や情報検索の方法についても解説する。長年にわたる日中関係の展開を踏まえ、事例紹介を通し、教育的な視点から日中関係を省察する。

97 月5・6

98 月7・8

99 障害児の発達と理解 水1・2 武藤 久枝

まず、基本的な障碍(視覚障碍、聴覚障碍、知的障碍、運動障碍、自閉スペクトラム症、重症心身障碍、およびADHDなど)を障碍別にとりあげて乳幼児期の発達の特徴、心理的特徴、行動特徴について学ぶ。次に、発達段階の見方、心理検査の方法、それに応じた発達支援の概略について学ぶ。最後に、障碍のある乳幼児の集団保育における行動特徴を理解して、幼児教育に必要な保育者としての専門的対応を修得する。また、保護者への対応として障碍児をもった母親や家族の障碍受容の心理的な過程についても理解する。

国際関係学

現代教育学

多文化共生と教育 宮川 秀俊

多文化共生と教育に係わる基本的事項について学ぶと共に、課題研究(調べ学習)を通して、これからのグローバル社会における課題の発見・集約と解決のリテラシーを身に付ける。そして、将来の教育に係わる職業人としての基礎的能力を育成する。授業方法は講義、討論、課題追究、課題発表など。

77

Page 8: 2019年度オープンカレッジ春学期開講科目簡易ガイド · 2020-01-16 · 分野 コード No. 科目名 曜日時限 担当教員 科目内容ガイド 2019年 度