「おいしい東北パッケージデザイン展2019」受賞作品リスト

001 グランプリ・優秀賞（山形県知事賞）純米吟醸 豊国 千代寿｜【山形県寒河江市】千代寿虎屋株式会社

Concept

山形県の月山から流れる水に拘り作ったお酒である事を「月」「山」「水」「盃」の家紋をモチーフにストレートに表現しました。そして日本で唯一豊国米を使用した純米吟醸である事を文章で記載し蓋に貼り付け、天面に稲の家紋を入れる事で、日本語を読めない海外の人にも商品背景が伝わるデザインにしました。名前を正面に大きく入れると他の日本酒の中に埋没してしまうので敢えて大きく配置はせず、昔ながらの千代寿のロゴを生かし（女性目線で見ても、花のようで可愛らしいロゴだと思います）、落款のように豊国米に関する文章の下に配置しました。これにより、思わずインスタグラムに投稿したくなるような、女性にも好まれるスタイリッシュさと日本らしさ、そして水や米に拘った商品の背景を表現しました。

清水 千春Chiharu Shimizu東京都／一般株式会社博報堂

2006年東京藝術大学卒業後、博報堂入社。主な受賞歴：カンヌライオンズ銀賞、NY ADC金賞、D&AD銅賞、One Show金賞、ADFESTグランプリ、グッドデザイン賞など。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

002 優秀賞（東北経済産業局長賞）杜の麺工房 仙台発仙臺みそやきそば｜【宮城県遠田郡涌谷町】株式会社菅野食品

Concept

ピローケースの湾曲を活かし、前立に。「杜の麺工房」のシンボルを眼帯に見立て、仙台の象徴でもある伊達政宗をうっすらと浮かび上がらせた。仙台市民はシャイで恥ずかしがり屋の人が多いとも言われていることから、仙台人の気質らしく、さり気なく、控えめに仙台をPR。シックな趣のカラーリングと質感、歴史や伝統の感じられる字体で、やきそば業界に鮮烈な印象を与えます。

小野 貴人Takahito Ono宮城県／一般株式会社高速

1984年生まれ、宮城県出身。おいしい東北パッケージデザイン展2014グランプリ受賞。おいしい東北パッケージデザイン展2018優秀賞受賞。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

003 優秀賞（東北経済産業局長賞）王将そば｜【山形県天童市】有限会社天童製麺

Concept

そばの花を中心に、アナログ技法で素朴さを活かしたデザインにしました。色味とイラストのタッチにこだわり、少しレトロチックな雰囲気になるようこだわりました。また、あしらいには将棋の駒を意識したものや、麺の喉越しを表したものでバランスをとりました。

池田 愛Mana Ikeda岩手県／学生盛岡情報ビジネス専門学校

2000年生まれ。パッケージの他、ポスター、デッサン、写真等、様々な分野でデザインを勉強中。ディレクションを好む。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

004 優秀賞（東北農政局長賞）焙煎菊いも茶｜【福島県東白川郡塙町】有限会社ケーフーズ生田目

Concept

菊芋になじみがない人にも菊芋を認識してもらえるよう、真ん中に大きく菊芋のイラストを入れました。水彩の柔らかい雰囲気があたたかさや、懐かしさを演出します。菊芋の説明も入れることで、他の人にも勧めやすい商品に。シンプルながらも、昔懐かしいイメージを残すことで、若者にも手に取りやすく、また年配の方にも手にとってもらいやすいパッケージを作りました。

小竹 葉月Hazuki Kotake北海道／一般株式会社ティーピーパック

1996年北海道生まれ。北海道教育大学旭川校を卒業後、株式会社ティーピーパックに勤務。デザイナー。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

005 優秀賞（青森県知事賞）ほたての正直｜【青森県青森市】株式会社山神

Concept

まず、企業名の山神という名前が、神々しくとても素敵だなと思いました。そのため、陸奥湾の静穏な海域、八甲田山系の雪解け水に含まれるミネラル豊かな栄養分が流れ込み、植物性プランクトンが豊富で、ほたての養殖の生育に向いた環境で育ったほたての味、品質の高さを表現するため、ほたては企業名と、自然の神のめぐみという意味から「神ほたて」と名付けました。企業名と商品を覚えて頂けるようにという想いも込めました。コピーにも、「八甲田山の雪解け水陸奥湾の良質な漁場で育った」と添えました。ほたての品質の高さ、価格に合った顔つきにするため、印刷の刷り色は、特色の金色としました。また、雲模様で神々しさを表現しました。裏面には、ほたての生育環境の説明と、課題であった、食べやすく扱いやすい商材だということを表すために、「焼く・煮る・和えるおいしさいろいろ」とほたてを使ったレシピを紹介します。

主濱 景子Keiko Shuhama東京都／一般川口印刷工業株式会社

アートディレクター／グラフィックデザイナー岩手県盛岡市生まれ。JAGDA会員おいしい東北パッケージデザイン展2015・2016年優秀賞。2017年岩手ADC賞受賞。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

006 優秀賞（宮城県知事賞）南三陸CANシリーズ銀サケのオリーブオイル漬｜【宮城県本吉郡南三陸町】マルアラ株式会社及川商店

Concept

百貨店やセレクトショップにて販売されることを想定し、他社との差別化を図りつつも高級感あるパッケージを目指しました。材質感あるザラッとしたボール紙風の箱でひと味違う上品な佇まいを演出。さらに線画イラストを組み合わせることで地域性や品質・素材の良さを印象づけています。大きく配置した「MINAMI SANRIKU」の文字は、シリーズ展開しやすいように中身に合わせて色を変える仕様にしており、明るめの色を使用することで売り場でひときわ目を引くポイントにしています。

カトウ マサタカMasataka Kato北海道／一般ブルードッグ・グラフィック

北海道札幌市出身。アートディレクター／グラフィックデザイナー。2003年ブルードッグ・グラフィック設立。国内外での経験を活かし、平面から立体まで幅広い分野で活動。JAGDA会員。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

007 優秀賞（秋田県知事賞）とうふカステラ｜【秋田県大仙市】株式会社つじや

Concept

郷土菓子としての「とうふカステラ」の佇まいと、伝統菓子を作り続けている「つじや」の風情が伝わるようなパッケージを目指した。ネーミングについては、そのアイデンティティを象徴する「とうふカステラ」という名称を継ぎつつ、高級感を高めるため、「豆富カステラ」と文字面を改めた。さらに独自性を持たせるため、固有名として、「つじや」初代料理人・辻ジュン氏の名をいただき、幅広い意味合いを連想させるため平仮名で「じゅん」と命名した。名には、無添加ならではの「純粋」さや、深みのある「芳醇（芳純）」な味、しっとり「じゅんわり」とした食感などが連想されることを期待している。パッケージングについては、手焼き・手造りならではのやわらかなフォルムを伝えるため、箱ではなく包装紙（冷蔵対応）を採用し、キャラメル包みと、家紋を配したオリジナルラベルを組み合わせることで、謹厚な品であることを伝えている。

稲葉 晴彦Haruhiko Inaba宮城県／一般有限会社スマッシュ

クリエイティブ・ディレクター／グラフィック・コンストラクションデザイナー。都内広告制作会社を経て、2014年より有限会社スマッシュに在籍。食品を中心とした、商業デザイン全般を手掛ける。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

008 優秀賞（福島県知事賞）シードル＆グリーンシードル｜【福島県二本松市】ふくしま農家の夢ワイン株式会社

Concept

オリエンシートに記載されていた、店頭に並んだ時に目に止まり、手にとってもらえるようなデザイン、商品のバックストーリーを感じられるパッケージデザインを心がけ制作しました。表面では原料である林檎の果実栽培から収穫、仕込み、醸造、販売に到るまでを一貫して担っているというシードルのバックストーリーを伝える為に、切り抜かれた林檎のフォルムの向こう側（ラベル裏のボトル接着面）に収穫中の絵を印刷して表現、裏面では文章にて生産ストーリーを物語のようにローマ字で綴りました。そして幻の林檎として名高い羽山林檎を使用している事から、幻のシードル/FantomeCiderと名付けました。もしくは、会社名のふくしま農家の夢ワインからとって、夢のシードル/Dream Ciderとしても良いと思います。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

清水 千春Chiharu Shimizu東京都／一般株式会社博報堂

2006年東京藝術大学卒業後、博報堂入社。主な受賞歴：カンヌライオンズ銀賞、NY ADC金賞、D&AD銅賞、One Show金賞、ADFESTグランプリ、グッドデザイン賞など。

009 奨励賞ほたての正直｜【青森県青森市】株式会社山神

Concept

コンセプトは「陸奥湾産のホタテが獲れるまでのストーリーを感じさせる」ターゲットは、20代から30代の女性とし、商品名を「陸奥の恵み帆立」とした。八甲田山から流れる雪解け水が陸奥湾に流れ込むことによって柔らかく甘いホタテが育つというストーリーをデザインと商品名に落とし込んだ。陸奥湾でうまれたホタテということを意識し、八甲田山から流れてくる雪解け水から陸奥湾にかけてを透明にしてホタテが引き立つようにした。ターゲットは、今後の顧客層として若い方でも手に取ってもらいたいということから設定した。20代から30代の女性をターゲットにしたことから今までは男らしく力強い印象でホタテの生感が強かったパッケージをコンセプトも含めつつ女性でも手に取りやすいような優しく上品な印象に仕上げた。

石坂 桃佳Momoka Ishisaka新潟県／学生長岡造形大学

1998年生まれ。富山県出身。長岡造形大学視覚デザイン学科3年。グラフィックデザインを勉強中。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

010 奨励賞ほたての正直｜【青森県青森市】株式会社山神

Concept

陸奥湾に流れ込む雪解け水がほたてに欠かせない栄養分となり、また滅菌海水を使うことでより高品質に仕上げたほたてには「水」に対するこだわりを感じた。そこで雫型を大胆に用い、印象に残るデザインにした。ブランドカラーの青と八甲田山の雪をイメージし、青と白のみを使用。雪解け水は200もの河川から流れ、陸奥湾へと繋がるが、その間に様々な物語があると考え、その一部の風景を切り取って橋（繋がる）の風景を描いた。若い方にも手に取ってもらえるように和モダン要素を取り入れたデザインを作成。箱にした理由は、今後売り場の規模を広げたいという意思があったので、他の商品と差別化を図り、高品質感を出す事を目的とした。

中川 彩夏Ayaka Nakagawa東京都／一般株式会社デザインバス

1996年生まれ。熊本県出身。桑沢デザイン研究所卒業後、株式会社デザインバスに入社。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

011 奨励賞杜の麺工房 仙台発仙臺みそやきそば｜【宮城県遠田郡涌谷町】株式会社菅野食品

Concept

「仙台味噌」のソースで仕上げる焼きそばなので郷土感を意識し伊達政宗を入れようと考えましたが、お土産要素が強くなるため兜のみで伊達政宗を表現し、上品な雰囲気を演出することで高級スーパーやギフトなどにも対応出来るデザインにしました。品名は「お味噌」+美味しくて「おみそれ」しましたという意味を合わせ「おみそれ焼きそば」としました。材質はマット素材を使用しベースカラーは白で色数も抑えたシンプルなデザインでまとめ高級感を訴求しました。

奥本 隆Takashi Okumoto北海道／一般クリエイティブオフィスメッセンジャー

1976年小樽市生まれ。北海道造形デザイン専門学校卒業。包装資材会社、吉本興業にてお笑い芸人を経て、2010年クリエイティブオフィスメッセンジャー設立。おいしい東北パッケージデザイン展2018 奨励賞受賞、JPDA会員。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

012 奨励賞杜の麺工房 仙台発仙臺みそやきそば｜【宮城県遠田郡涌谷町】株式会社菅野食品

Concept

この商品の特徴ある仙台味噌の香ばしさを想起させるよう、外箱にヘラの形を採用し、鉄板でソースが焦げた時の香ばしい香りが伝わるような、食欲をそそるパッケージを目指しました。また、裏面は味噌樽のグラフィックになっており、両面とも正面として使えるような作りにしました。売り場や気分によって、どちらの面を使ってもディスプレイできる面白さもあります。ブランド名は仙台発ということがわかりやすいように「sendai seimen」へと変更し、伊達政宗の兜の象徴である三日月型を口に見立て、『伊達政宗もペロリと平らげてしまうほどの旨さ』という意味を込めて新ブランドロゴを制作しました。

水野 麻子Asako Mizuno東京都／一般株式会社ポップコーン

新潟県出身。長岡造形大学産業デザイン学科視覚デザインコース卒業。現在株式会社ポップコーンに在籍。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

013 奨励賞南三陸CANシリーズ銀サケのオリーブオイル漬｜【宮城県本吉郡南三陸町】マルアラ株式会社及川商店

Concept

美味しさと安全性を兼ね備えているこの商品の価値を伝えるため、上品で落ち着いたデザインにすることを心がけました。ゆったりと空間をとった配置にし、日本の伝統色を意識した色味にしました。濃紺は三陸の豊かな海のイメージ、朱色はそこに息づく人々の活気や思いやりの心を表現しました。美味しくて良質な食材は、食べた人の心も体も元気にしてくれます。そんな海の幸のパワーを力強い波の絵柄を缶本体に使用することで表現しました。色味を合わせたスリーブと本体を組み合わせることで、小さいサイズながら存在感をだしました。スリーブの奥側の面は、商品を横に並べると魚の絵がつながるようデザインしてあります。商品一つ一つのサイズは小さめなので、売り場での商品陳列のバリエーションが広がるよう工夫しました。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

1997年生まれ。群馬県出身。長岡造形大学視覚デザイン学科在学中。広告、パッケージを中心にグラフィックデザインについて勉強中。

金井 日那Hina Kanai新潟県／学生長岡造形大学

014 奨励賞南三陸CANシリーズ銀サケのオリーブオイル漬｜【宮城県本吉郡南三陸町】マルアラ株式会社及川商店

Concept

オイル漬けというと横文字で表現されているものが多いが、敢えてオリーブの和名「橄欖（かんらん）」を採用。商品名「橄欖油漬缶 銀鮭（かんらんゆづけかん ぎんしゃけ）」和のイメージで高級感を表現しました。実際「かんらん」と読める人は少ないと思うので、シリーズ名を「かんらんかん」と、覚えやすいネーミングにしました。箱の構造は缶のままや四角い箱に入ったものが多く、差別化を図るために六角形にし、高級感を出すために箱のフタを巻き込むイメージで帯を表現。複雑そうに見えますが一枚の台紙を折り込むだけ（貼り無し）で作業性も良く缶が飛び出すことも防止します。デザインはオリーブのグリーンと鮭の身のピンクを基本に文字は目にとまりやすいスミ文字で表現しました。缶には鮭の鱗柄を入れチラリと見せました。ポイントは帯のカタチをしたフタを開けたときにメッセージが出てくるところ。商品と一緒に作り手の想いもお客様に届けるパッケージを表現しました。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

NY歴5年。NY PARSONS留学＆実務経験あり。15年以上パッケージデザイン会社にて大手飲料メーカー、食品、コスメ等幅広く手がけている。JPDA会員。ロハコ展、感じるパッケージ展他。おいしい東北パッケージ展2017奨励賞受賞。

稲葉 薫Kaoru Inaba東京都／一般株式会社ニュートラル

015 奨励賞とうふカステラ｜【秋田県大仙市】株式会社つじや

Concept

パッケージデザインは、商品の柔らかなフォルムや食感をイメージさせるよう、曲線を意識した箱形を採用。イラストは、とうふカステラに使用される主な食材と北前船から伝わったという歴史を１つのビジュアルにまとめました。伝統的な商品ではあるものの、若い女性にも目にとめてもらえるようシンプルかつ柔らかなテイストを心掛けています。中フタ部分に、商品の食べ方をイラストと共に記載し、食べ方がわからないという商品の課題を解消しました。商品自体が日持ちしないこと、また昨今の核家族化、ターゲットが女性であることから、２～３日で消費できるハーフサイズをメインとした展開が良いのではないかと考えました。

佐藤 タカズミTakazumi Sato青森県／一般株式会社ツクリダス

1990年生まれ。SKK情報ビジネス専門学校卒業。現在は株式会社ツクリダスの社員として、主に販促物の広告を手がける。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

016 奨励賞とうふカステラ｜【秋田県大仙市】株式会社つじや

Concept

こだわったのは「品」。職人の手業で作られること百五十余年。そこには継承されてきた技法や初代 辻ジュンをはじめとした歴代職人の魂が込められていると思い、商品同様、シンプルな意匠の中に確かなこだわりが感じられる仕上がりを訴求。アイキャッチとして「豆富」「職人手焼き」「無添加仕立」の文字を組み合わせた落款の上に、「かすていら」文字を乗せる事で商品特性を明確化。内側フラップの帯部分には、つじやのプライドを表す家紋と「秋田大曲郷土菓子」文字を配し、商品の立ち位置を確立。紙器側面には商品コンセプト、内側フラップには召し上がり方を分かりやすく記載。紙器形状は1ピース・貼り無し、色数も2色に絞る事で、作業性・コスト面に配慮。最後に「赤紐」で引き締め、商品の付加価値を高めました。

熊谷 明洋Akihiro Kumagai宮城県／一般株式会社高速

1980年宮城県南三陸町生まれ。仙台デザイン専門学校卒業後、広告制作会社勤務を経て2010年高速シーパック株式会社入社。現在は株式会社高速デザイン室在籍。おいしい東北パッケージデザイン展2018奨励賞受賞。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

017 奨励賞純米吟醸 豊国 千代寿｜【山形県寒河江市】千代寿虎屋株式会社

Concept

手間暇かけて作られた良質な日本酒の良さを表現するには、色数を絞った上品でシンプルなデザインにしようと考えました。まず、「幻の酒米」「月山の雪解け水」といったキーワードから思い浮かんだ幻想的な風景を日本画風に表現し、ベースにしました。商品名は縦帯シールに入れ、ラベルにはあえて入れず、他の商品との違いをだしました。文字は細めにし、全体的に優しい雰囲気で女性も手に取りやすいデザインを心がけました。将来的には海外での販売も視野に入れていらっしゃるということで、日本画風の絵柄が外国の方にも覚えていただきやすいと考えました。

1997年生まれ。群馬県出身。長岡造形大学視覚デザイン学科在学中。広告、パッケージを中心にグラフィックデザインについて勉強中。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

金井 日那Hina Kanai新潟県／学生長岡造形大学

018 奨励賞純米吟醸 豊国 千代寿｜【山形県寒河江市】千代寿虎屋株式会社

Concept

千代寿虎屋の歴史と土地の文化の双方に深く根差し、唯一無二という強みを持つ『豊国』の独自性を全面に出そうと考えた。そこで漠然とした「和」ではなく、明治・大正を想起させる、レトロな印象の飾り文字を作成。和の印象と同時に独特の存在感を放つデザインを目指した。「豊」の字は旧字体の「豐」をベースに、稲藁で草履を編む様と稲穂で構成。「国」は水・稲・山並み・太陽で構成している。千代寿のロゴは現行の端正・実直な印象の筆文字を使用し、字間を広く取る事でモダンで品良い印象とした。豊国の特徴である精米時の際立った白さ・冴え感や澄んだ味わいを表す白を、黒の瓶で引き立てた。豊国の文字はホログラム箔を使用し、米の美しさや豊国に関わる方の思いの結晶であることをイメージした。箱は米袋をモチーフにクラフト調に白と朱色で仕上げ、米が特徴であることを強調した。

坂倉 由希子Yukiko Sakakura神奈川県／一般大和製罐株式会社

1988年三重県生まれ。東京造形大学卒業。2011年大和製罐株式会社入社。飲料を中心にパッケージ・グラフィックデザイン全般を手掛ける。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

019 奨励賞王将そば｜【山形県天童市】有限会社天童製麺

Concept

田舎そばらしさを大切にしながら女性目線を取り入れ、品の良さと少しの高級感を取り入れ素朴さと遊び心のあるデザインに仕上げました。無骨な書体やぶちた雰囲気、和紙素材などシンプルなデザインの中にこだわりを盛り込んで一見さもない文字だけのデザインではございますが、素材や文字体そのもので「山形天童王将そば」を表現しました。ネーミングに見合う様、武士の書簡を思わせる外装にしました。「小規模ながら丁寧で安心安全な仕事ぶり」という有限会社天童製麺様の温かみを全面に出す事で地域や人々に寄り添うストレートで分かりやすいシンプルなデザインに仕上げました。

藤山 志穂Shiho Fujiyama宮城県／一般株式会社高速

1981年生まれ。東北電子専門学校卒業。

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020 奨励賞王将そば｜【山形県天童市】有限会社天童製麺

Concept

『将棋の町天童を代表する蕎麦にしたい』というクライアントの言葉がありました。ネーミングも王将ですし、王将の駒をグラフィック化し、ダイレクトに表現しました。シンプルで高級感が出せたかなと思います。文字もグラフィックも、すべて蕎麦の直線的なイメージでまとめました。

髙橋 潤子Junko Takahashi東京都／一般有限会社北谷しげひさ髙橋潤子事務所

兵庫県丹波篠山市出身。愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業。製菓会社デザイン室、広告制作会社などを経て、現事務所設立。グラフィックデザイナー。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

021 奨励賞焙煎菊いも茶｜【福島県東白川郡塙町】有限会社ケーフーズ生田目

Concept

菊芋茶という名はそのままにし、逆に菊芋とは？なに？という部分をデザインすることで興味を持ってもらい手に取ってもらえるデザインを目指しました。菊芋をイラスト化し表面に散りばめることで「？」がいっぱいあるような、不思議な雰囲気を表現しています。遊びのある文言を色々な部分に隠し入れることで、菊芋茶に更に興味を持ってもらえるようにしています。色数は2色に抑え印刷単価を下げながらも材質をクラフトにし健康茶のイメージも持たせ高級感も演出することで様々な売場にも対応できる商品に。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

奥本 隆Takashi Okumoto北海道／一般クリエイティブオフィスメッセンジャー

1976年小樽市生まれ。北海道造形デザイン専門学校卒業。包装資材会社、吉本興業にてお笑い芸人を経て、2010年クリエイティブオフィスメッセンジャー設立。おいしい東北パッケージデザイン展2018 奨励賞受賞、JPDA会員。

022 奨励賞焙煎菊いも茶｜【福島県東白川郡塙町】有限会社ケーフーズ生田目

Concept

商品名は、「キクイモをまるごと使った菊芋茶」。「まるごと」と表記することで、消費者に安心・安全で、体に良さそうなイメージができると思いつけました。デザインは幅広い年齢層が商品を手に取りやすく、高品質なイメージにするためにローマ字と漢字で表現しました。また、菊芋の綺麗な花を入れより女性向けのデザインにし、全体のトーンは菊芋の花の黄色～オレンジで表現しました。包材は温もりがあるクラフトのアルミ袋を使用。全て１Cでシンプルにし、コスト面も考えました。

村上 真也Shinya Murakami宮城県／一般高速シーパック株式会社

1978年宮城県岩沼市生まれ。仙台デザイン専門学校卒業後、看板デザイン／設計会社勤務を経て、現在高速シーパック株式会社に在籍。チラシ、パンフレット、ラベルデザインを手掛ける。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

023 奨励賞シードル＆グリーンシードル｜【福島県二本松市】ふくしま農家の夢ワイン株式会社

Concept

生産者の思いや二本松の羽山りんごならではの地域性が感じられる、あたたかく優しいデザインを目指しました。ラベルの形は丸形＝りんごの形にすることで、わかりやすさと、シズル感を出しました。中のタイポグラフィやイラストをりんごに彫ったような色使いにし、生産者が手間暇かけて栽培していることを表現しました。また、ラベルの手貼りを考慮し、多少斜めになっても愛嬌の湧くデザインにしました。イラストは二本松の象徴である羽山を背景に、ふもとには羽山りんごの白い花が一斉に咲く高原をイメージし、ストーリー性を持たせました。

牧野 沙紀Saki Makino岩手県／一般川口印刷工業株式会社

1993年生まれ。岩手県立産業技術短期大学校産業デザイン科を卒業後、川口印刷工業株式会社に入社。主にグラフィックデザインを手掛ける。

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024 奨励賞シードル＆グリーンシードル｜【福島県二本松市】ふくしま農家の夢ワイン株式会社

Concept

原材料であるりんごそのものに強いこだわりを感じられる商品なので、一目でりんごと分かるビジュアルは保ちつつ、もうひとつこのシードルを象徴するモチーフとして「手」をデザインに加えました。製造工程の機械化や分業化、大量生産化が進む中で、栽培から醸造までを一貫して農家の方の手で作られているという点が、他の競合商品にはない魅力であると感じたからです。自信作のりんごを高く掲げる姿は、福島の農業を起点とした希望の象徴でもあります。ゆったりと曲線的なラベルの形状は画一化されていない手作りの温かみや、シードルのやさしい甘さ・口当たりのよさを感じさせます。

柏崎 桜Sakura Kashiwazaki千葉県／一般フリーランス

1990年生まれ。栃木県出身。金沢美術工芸大学を卒業後、広告制作会社を経て現在はフリーランス。

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025 学生優秀賞ほたての正直｜【青森県青森市】株式会社山神

Concept

八甲田山系に降り積もる雪が、春になると新鮮な雪解け水になり、陸奥湾に流れ込む「青森の風土」を情景的にパッケージに落とし込みました。マグロと言えば大間のマグロのように、ホタテと言えば「陸奥湾ホタテ」と名を連ねて欲しい願いと、商品名を口にする事で消費者への認知が広まると考え、雪どけの陸奥ホタテと商品名を変更しました。パッケージの青色は企業のブランドカラーを軸に、高級感を表すために水彩のテクスチャーを重ねました。今まで梱包していたビニールはそのまま使用し、その上に半透明のフィルムを重ねて品のある表情を持たました。また、ホタテの調理方法のイメージ不足を解消するために、「焼く・煮る・和える」の簡単調理で出来るレシピを記載しました。他社にはない「新鮮さ・上品さ・線の細さ」で差別化を図り、百貨店でも女性の消費者が手に取りたくなるようなデザインにまとめています。

最上 日菜乃Hinano Mogami神奈川県／学生女子美術大学

1998年生まれ。青森県出身。女子美術大学デザイン・工芸学科の３年。ヴィジュアルデザイン専攻に在籍し、主に広告やブランディングデザインを勉強中。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

026 学生優秀賞南三陸CANシリーズ銀サケのオリーブオイル漬｜【宮城県本吉郡南三陸町】マルアラ株式会社及川商店

Concept

銀サケの身をイメージしたストライプ柄を背景に諸外国の缶詰を模したデザインにしています。スリーブのイラストは南三陸の海を新鮮な銀サケが泳いでいる表現をする為に後ろの罫線を波のようにしました。海外の旅行者にも分かりやすく、商品を気軽に手に取ってもらえるようにしています。

髙橋 愛理Airi Takahashi宮城県／学生専門学校日本デザイナー芸術学院

1999年生まれの宮城県仙台市出身。専門学校日本デザイナー芸術学院イラストレーション科に在籍し、現在イラストやグラフィックデザインを勉強中。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

027 学生優秀賞王将そば｜【山形県天童市】有限会社天童製麺

Concept

20代～40代女性向け、お土産向けをコンセプトとして考えました。文字はあえて商品名と企業ロゴだけにして天童市のそばという事をみせました。王将そばが魅力としている自然の水や作り方、元デザイン裏に表記してあったそばの茹で方のイラストを可愛いアイコンとしてパターン化、模様として作り他の商品と並んだ時、瞬時に王将そばとわかるように差別化できるようにしました。また、袋を持った時にも他商品との違いを出し暖かい家庭の柔らかい印象が出るようにあえてクリーム色の、布のような紙で印刷しました。素朴でナチュラル、家庭的な王将そばに合うようなコミカルなイラスト、雰囲気を目指しました。

望月 佑奈Yuuna Mochizuki東京都／学生阿佐ヶ谷美術専門学校

1999年静岡県生まれ。2017年静岡県立富士宮東高等学校芸術コース16期生卒後、阿佐ヶ谷美術専門学校デザイン学科、視覚デザインコースに所属。さまざまなグラフィックデザインを勉強中。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

028 審査委員賞（加藤芳夫賞）焙煎菊いも茶｜【福島県東白川郡塙町】有限会社ケーフーズ生田目

Concept

自然豊かな塙町で「菊いも」が伸び伸び育んでいる様子をパッケージで表現。お茶の香り、味わいを愉しむ前にどんな環境で栽培された商品かを先ずは視覚で打ち立て、飲んだ時、飲んだ人の想いで完結させるストーリーを連想させることで、総合的に商品を堪能できるようにと考案。土の匂いを感じるようなデザインと独創的で印象的な力強いタッチのイラストで消費者からいちもく置かれる商品になるようにと想いを込めました。イラスト：小野僚大 (息子8歳) 1984年生まれ、宮城県出身。

おいしい東北パッケージデザイン展2014グランプリ受賞。おいしい東北パッケージデザイン展2018優秀賞受賞。

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小野 貴人Takahito Ono宮城県／一般株式会社高速

029 審査委員賞（大迫修三賞）王将そば｜【山形県天童市】有限会社天童製麺

Concept

王将そばのギフト用の箱と普段の販売用の袋をデザインしました。箱には馬糞紙を使用し、透けるタイプのスリーブを使うことによって素朴感、高級感、地域性を同時に表現しています。箱を開くと調理方法が載っています。袋は文字を小さめに入れることにより高級感を引き出しています。裏に調理法、成分表等を載せています。ロゴについて。細めで垂直平行な線で作ることにより麺をイメージし、和のイメージから少し離れたデザインにしました。

平賀 梨渚Rina Hiraga岩手県／学生盛岡情報ビジネス専門学校

1999年11月岩手県生まれ。盛岡情報ビジネス専門学校デザイン科グラフィックデザインコース2年。箱を作ることが好きで箱のことばかり考えている。

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030 審査委員賞（小板𫞎𫞎基希賞）とうふカステラ｜【秋田県大仙市】株式会社つじや

Concept

まず、つじやの豆腐カステラの味とこだわりが伝わるように裏面にイラストと説明を入れました。表面にはアナログで描いたどう料理しようか迷っている主婦を入れました。それによって食べ方が伝わるようにしました。女性向けにとのことだったので、主婦目線にしたいと思いこのようなデザインにしました。また、価値が伝わるようにつじやのロゴを手前の面に入れました。商品名も伝わるように側面に商品名を配置しました。

米澤 結季菜Yukina Yonezawa岩手県／学生盛岡情報ビジネス専門学校

2000年生まれ。岩手県出身。2019年盛岡情報ビジネス専門学校入学。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

031 審査委員賞（左合ひとみ賞）南三陸CANシリーズ銀サケのオリーブオイル漬｜【宮城県本吉郡南三陸町】マルアラ株式会社及川商店

Concept

山川や田畑、海から水産資源が作られる。まるで町そのものが缶に詰まっているみたい。天災もあれば恩恵もある。自然とともにあゆむ町。南三陸町に焦点を当て、豊かな自然風景をブランドのイメージビジュアルに据えました。雲が晴れ燦々と輝く太陽は、震災復興のエネルギーを表現し、広大な海には、この思いと商品がどこまでも伝わるように願いを込めました。

佐藤 光Hikaru Sato東京都／一般P.K.G.Tokyo合同会社

1995年生まれ、山梨県出身。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、印刷会社勤務を経て、2019年よりP.K.G.Tokyoに入社。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019

032 審査委員賞（福島治賞）ほたての正直｜【青森県青森市】株式会社山神

Concept

商品を見た人が、このホタテで何か作って食べたいという欲求が湧くように、敷き詰められたホタテの中に市場で値札などに使われている木の板を置くことで新鮮なイメージを演出しました。また、裏面にホタテを使った料理のレシピを掲載することで食べる時のイメージをより感じられるものにしました。ネーミングは、養殖している場所のイメージと青森県＝ホタテのイメージを定着させたいという狙いがあり「陸奥帆立」にしました。

千葉 潔孝Kiyotaka Chiba岩手県／学生盛岡情報ビジネス専門学校

1995年生まれ。盛岡情報ビジネス専門学校総合デザイン科グラフィックデザイン専攻。

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おいしい東北パッケージデザイン展2019