2014年総括 9 dec2014

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2014年の仮想通貨業界を 振り返って 12/17/2014 日本デジタルマネー協会 本間善実

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2014年の仮想通貨業界を振り返って

12/17/2014日本デジタルマネー協会

本間善実

映画

・The Rise and Rise of Bitcoin・Life on Bitcoin

http://www.coindesk.com/six-bitcoin-documentaries-watch/

書籍

・仮想通貨革命 野口悠紀雄

・ビットコインはどのようにして動いているのか 大石哲之

6年の歴史

・2008年 リーマンショック、サトシ論文

・2009年 bitcoind・2010年 潜伏期

・2011年 バブル

・2012年 長い調整の年

・2013年 1度目の半減期、価格56倍の年(キプロス、中国)

・2014年 調整と投資の年

・2015年 メインストリームへ?

・2016年・2017年 2度目の半減期 25BTC/10分 → 12.5BTC/10分

日本で多くの人に認知された2014年・2013年 価格高騰

・2014年 MtGox事件

ただし、まだ誤解は続く模様

価格下落

・時価総額 $14B → $5B・価格 $1,100 → $330

なぜ価格が落ちた?

・2013年に上がり過ぎたので、1年掛けて調整した?

・25BTC x 6 x 24 x 365 x 4万円=525億円/年(2014年のサプライ)

・25BTC x 6 x 24 x 365 x 2,000円=26億円/年(2013年当初価格の場合)

・採用店舗増加すると、BTC→フィアットが発生

・クラウドセールスが数十億円 BTC→フィアット

・これらを上回る新規BTC購入ないと下げ相場に

サプライ(マイナー、BTC支払い) > デマンド(BTC購買者)

ATM増加

・2013年12月 バンクーバーに1台・2014年12月9日 320台・北米、欧州、豪、香港 > 中国、日本、韓国

・10-30万円/月の利益http://coinatmradar.com/http://blogs.wsj.com/moneybeat/2014/11/20/bitbeat-lamassu-says-bitcoin-atm-owners-making-1000-3000-a-month/

Exchange & Player増加@日本

・2013年 MtGoxのみ

・2014年 BtcBoxPayびっと

BitBankbitFlyerCoincheckkrakenCoinPass

採用店舗増加

・Time Inc.・Microsoft・PayPal / Braintree・Overstock.com BTC分として$3Mの売上

・Expedia・CheapAir・Dell 10% discount・Wikipedia・Wordpress・赤十字

・国内も新規採用多数

世界でカンファレンス増加

・2013年 5回(San Jose, London, NY, Amsterdam, Las Vegas)・2014年 20回(Miami, Berlin, Austin, Barbados, San Francisco, NY, Hong Kong, Melbourne, Tronto, Amsterdam, Chicago, Beijin, DC, London, Bangkok, Las Vegas, Tel Aviv, Paris, Seoul, Dubai)

投資増加

・2013年 $90M・2014年 $400M(北米)

イスラエル $6M日本 $2M

エンシュージアスト@日本の増加

・2013年は数名?

・2014年は数十人

「ビットコイン」で検索@twitter

MtGox事件

・2月民事再生申請 → 清算

・全世界で話題に

・価格下落原因はgoxのみではない

850K BTC x 4万円/BTC = 340億円 紛失

200K BTC x 4万円/BTC = 80億円 発見

krakenの活躍に期待

Charie Shremの逮捕

1/26/2014 JFK空港で逮捕 マネロンに加担との疑義

自宅軟禁中

Bitcoin Foundation・Mark Karpelesと・Charie Shremの辞任

・Bobby Leeが参加

・Andreasが辞任

・bitcoind開発に集中

FBIがシルクロード没収分を放出

・7/2 30,000 BTC全てをTim Draperが落札

・12/6 20,000 BTC内2,000BTCをTim Draperが落札

$5Mの損失($650→$472)$9Mの損失($650→$330)Tim Draper自身は強気で2回目も1/10を入手

Rippleの下落と復興 日本での人気

・1000億円超 2013年12月・33億円 ボードのスキャンダル

・725億円 2014年12月・0.5円/XRP(10/1時点)→ 3.4円/XRP(12/17時点)

日本では価格10-100倍での販売業者いたが、有力gatewayも数社

・BTC, USD, JPY, CNY, Euro, Gold, Silverなど

・利便性はgateway運営次第

RippleからStellarがフォーク

・Rippleを引っ張ってきたJedがボードを辞して、Stellarを開始

・Chris LarsenとJedの競合に

・RippleはオープンソースだがRippleLabがXRPの大半を所有

・Stellarはfacebookユーザにコインをばらまく

・Bitcoinerはオープンで分散的なStellarを好むが、Ripple時価総額580億円(12/16時点)に対して、Stellarは9億円(12/16時点)

モナコインの開始、躍進、後退

・今年3月開始

・7月、時価総額8億円近くまで急騰

・12月現在、時価総額約6,000万円

・活動的なコミュニティ

・今後は3rd partyの参加と開発、ユーザー獲得次第だが、日本発は良いとしてもグローバル性を持たないとスケールの面で厳しいか?

Bitcoin UI, UXの向上

・thanx.io(イスラエルのサービス商用ナウ)

・ZebPay(インドの財布)

・Gems(イスラエルのソーシャル)

・LuxStack(豪華ブランド向け)

・ideopass(NFCを利用)

・RippleもBTCの利便性を向上中

自民党 & JADA・MtGox事件で全国民的な認知を得たが、省庁が行政指導するには規模が小さく、立法、改法には時期尚早

・一方で、成長産業であるとの認識から自民党のIT小委員会が暖かく見守るとの事

・JADAの下で業界が自主規制するという現実解

・2014年12月 福田衆院議員が再選

BitLicense @ NY・法規制について、NY州が最も具体的

・厳しいと言われてる

・英国、豪州、イスラエル、日本がlaid back

2013年 米国上院公聴会

2014年 NY州公聴会を経て、各国で遵法と納税制度が整備されつつある

KYC, AML対策が必要

Global Bitcoin Alliance・全世界的な草の根ビットコインネットワーク

・JADAが権力対応、JDMAは草の根

・ブエノスアイレス、トロント、テルアビブ、アムステルダム、上海、シドニー、ベルリン、コロンビア、フランクフルト、ダブリン、エジンバラ、ポーランド、ジェノヴァ、バンクーバー、ティファナ、メキシコシティ、カラチ、ソウル、東京など

http://www.global-bitcoin-alliance.org/local/page/5

emBassy / Decentral・物理スペース

・ブエノスアイレス、モントリオール、トロント、パリ、ベルリン、テルアビブ、アムステルダム、ワルシャワ、マドリッド、デンバー、ニューヨーク、テキサス、キエフ

・新宿トラベラーズワーキングが日本初のemBassy or Decentral予定

http://www.tracoworking.com/

Bitcoin 2.0・Ethereum・NXT・Bitshares・Counterparty・Stellar

ビットコインのブロックチェーンを利用するサービス

独自ブロックチェーン

Crowd Sales・Ethereum $21M・Storj・MaidSafe・Swarm・Gems 

Crowd Salesでビットコインがデジタル基軸通貨(パケットマネー)としてグローバルに活躍

Crowd Sales 2.0 and VCs・BitAngels DAppに特化

・Swarm Voteと配当可能

・Koinify 成果物に応じて部分的にBTCをリリース

・Andreessen Horowitz・Tim Draper

Counterpartyの躍進

・先発のMatstercoinを追い抜く

・Swarm, Storj, LTBcoin, Gems, La’Zooz・Medici

Patrick Byrne & Medici・Overstock.com(年商1,300億円)でビットコイン採用

・暗号証券取引所として、CounterpartyとBitSharesが噂されていたが、Counterpartyを選択

・Counterpartyはオープンソースとして継続

・MediciがCounterparty上の暗号証券取引所

2014年に最もインパクトあった人物と出来事の一つ

Ethereum・Storj < MaidSafe < Ripple < Ethereum(カバレッジ的に)

・独自ブロックチェーンを持つ汎用プラットフォーム、汎用コンピュータ言語

・まず、スマートコントラクトはCodius(Ripple版)対Ethereum・オープンソースコミュニティが充実、幅広く3rd partyを集め中

・Crowd Salesで$21M調達

・Vitalik Buterin・Charles Hoskinson・Gavin Wood

Bitshares・2.0で目立つプレイヤーの一つ

・ビットコインの利便性を持ち、価格がUSDにペッグするbitUSDを推進中

・bitUSD・bitGold を運用開始

・1 bitUSD = 1 USD = x BTSXとなる様な運用

・ビットコイン、リップル、ライトコインに継ぐ4位・150億円に爆上げ後 → 37億円と低迷中 

金の流通

金は時間に強く、空間に弱いが、暗号通貨が空間的自由度を提供

・XAU by Ripple・bitGold by Bitshares

1XAUで、1ozの金塊を得る。金の売り手はXAUをキャッシュアウト

1bitGoldで、1ozの金塊を得る。金の売り手は1bitGoldをキャッシュアウト

スターアライアンスの様な金ヴェンダーのアライアンスあれば有効でしょう

スマートコントラクト

・Codius(RippleLab)・Ethereum

2015年商用が期待される

Bitcoinの利便性が加速すると予想

インターネット上ではビットコインの流動性が高いため

DAC/DAO・Distributed Autonomous Organization・分散型自律組織

・ビットコインが初めてのDAO/DAC・経営の自動化

・La’ZoozがDAOを目指す

・Ethereumも?

・Project Douglas

DAppの増加

・Gems・La’Zooz・Factom・rivetz・Storj・MaidSafe・Zennet

Gems・広告主 → facebook ← ユーザのコンテンツ

・広告主 → gems → ユーザのコンテンツ

ビットコインの送受信を簡単に

gemsコインを流通

新たなトークンエコノミー

ビットコインをギークから一般人へ

La’Zooz・分散型Uber・1zoozで1km移動出来るトークン

・タクシー以外の移動(運搬車の空きスペース、飛行機の空席等)にも応用予定

rivetz・Trusted Computing環境をビットコインに適用するサービス

・private keyを耐タンパ性あるchipに収納

・Intel, AMD, ARMがTrusted Computing環境を提供中

・スマートコントラクト実行時、適切なHWと適切なSWを判断可能

MaidSafe, Storj, Zennet・MaidSafe:hard disk, memory, CPU, WiFi等の資源を切り売りするサービス

・Storj:分散型Dropbox・Zennet:分散型スパコン

デジタルトークンエコノミーとは?

・BTC・XRPとIOU・デジタルアセット on Counterparty・Crowd Sales・機能性を持つ独自コインやトークン等がインターネット上をグローバルに流動して、価値の交換を実行する新経済圏

・市場はインターネット(グローバル)で、開発もインターネット(グローバル)

ホームマイニングの終焉

・2013年のBTC価格暴騰で新規マイナー殺到

・2014年はBTC価格下がり続けて、ついにdifficulityも横這いに

・ホームマイナーは2015年1Qで終了説

・電気代高い日本は厳しい

・水力発電?

5大陸の比較など

北米、イスラエル>欧州>豪州>南米=東南アジア=日本>アフリカ

シンガポール、香港、中国>日本

アフリカは南アフリカ、ケニヤ

ロシア政府は通貨危機中で、改めてビットコインを強く警戒ナウ

ケニヤ

・Kipochiが撤退

・BitPesaが1年サービス

・ビットコイン → mpesa → 現地通貨

2015は?

・Ethereum / スマートコントラクト

・DApp・Bitcoin 等が飛躍すると期待

・キラーアプリ出現か?

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