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2013年度 CAUA活動報告 · 重田 勝介氏(北海道大学情報基盤セン ター)...
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1. はじめに
CTC アカデミックユーザーアソシエーション(以降 CAUA と略す)の 2013 年度の活動概要を報告します。
2. 第 14 回定時総会
総会は CAUA の活動方針・内容を決定する機関です。第 14 回定時総会は 2013 年 6 月14 日(金)に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催されました。
初めに、CAUA 会長の後藤滋樹氏(早稲田大学)の開会ご挨拶があり、その後、総会議長に只木進一氏(佐賀大学)が満場一致で推挙され、議案が審議されました。議案と審議内容は以下の通りです。
□第 1 号議案:2012 年度活動報告事務局より 2012 年度の活動内容ついて
報告を行い、全会一致で承認を頂いた。□第 2 号議案:2012 年度会計報告
事務局より 2012 年度の会計報告を行い、会計監事の小野成志氏(学校法人根津育英会武蔵学園)より、事務局報告に誤りがない旨のご報告があり、全会一致で承認を頂いた。
□第 3 号議案(1):2013 年度活動計画事務局より以下の通りの活動計画と予算
について報告を行い、全会一致で承認を頂いた。
(1)第 14 回定時総会会期 2013 年 6 月 14 日、東京開催。
(2)CAUA FORUM 2013会期 2013 年 6 月 14 日、東京開催。
(3)CAUA 第 12 回合同研究分科会会期 2013 年 11 月 8 日、東京開催。
(4)CAUA シンポジウム 2013 会期 2013 年 12 月 2 日、大阪開催。
(5)運営委員会年度内に 3 回開催を予定。
(6)会誌「VIEW POINT」第 14 号2014 年 3 月発行を予定。
(7)ホームページ、メールマガジンの充実□第 4 号議案(2):2013 年度予算
原案通り承認された。
以上の通り、4 件の議案は全て全会一致で承認され、総会は終了しました。
3. CAUA FORUM 2013
図 1 CAUA FORUM 2013 の模様
2013 年 6 月 14 日(金) の第 14 回定時総会終了後に、同じく京王プラザホテルにおいて「CAUA FORUM 2013」を開催し、98 名の方に参加頂きました。
テーマは、「オープンエデュケーションの日本における可能性を考える」で、プログラムは以下の通りでした。
□開会挨拶 後藤 滋樹氏(早稲田大学、CAUA 会長)
□基調講演「『オープン・エデュケーション』と知識の未来」
土屋 俊氏(大学評価・学位授与機構)□パネリスト発表
◇「ボトムアップ型オープンエデュケーションシステムの提案」花房 孟胤氏(manavee)
◇「日本におけるオープンエデュケーションの課題-大学コンソーシアム TIES のケースタディ-」堀 真寿美氏(NPO 法人サイバーキャンパスコンソーシアム TIES)
◇「e-Education Project:途上国の教育問題を若者の力で解決する」税所 篤快氏(e-Education Project)
2013 年度 CAUA 活動報告CAUA 事務局 伊藤 絵美、滝島 繁則
E-mail: [email protected]
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□パネルディスカッション:「オープンエデュケーションの日本における可能性を考える」・コーディネータ
小野 成志氏(学校法人根津育英会武蔵学園、CAUA 監事)
・パネリスト(50 音順)税所 篤快氏(e-Education Project)土屋 俊氏(大学評価・学位授与機構) 花房 孟胤氏(manavee) 堀 真寿美氏(NPO 法人サイバーキャンパスコンソーシアム TIES)
□閉会挨拶 安東 孝二氏(株式会社 mokha、CAUA 運営委員長)
□情報交換会FORUM 開催後、京王プラザホテルに
おいて情報交換会が行われた。
オープンエデュケーションは、情報技術の活用により、地域格差や経済格差の壁を取り払い世界中のあらゆる階層の人々に対して教育機会の解放を目指すもので、従来の教育の枠組みを変革するものと期待が高まっています。
講演では、オープンエデュケーションの本質についてや、日本でオープンエデュケーションを実践している若者にその活動を紹介いただきました。パネルディスカッションは世代間闘争の様相を呈し、大いに盛り上がりました。
4.CAUA 第 12 回合同研究分科会
図 2 第 12 回合同研究分科会の模様
CAUA 第 12 回合同研究分科会は 2013 年11 月 8 日(金)に「クラウドの国際潮流とアカデミッククラウド」をテーマに、神奈川県横浜市にある伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の横浜コンピュータセンターで開催し、74 名の方に参加いただきました。プログラムの詳細は以下の通りです。
□ 開 会 挨 拶 後 藤 滋 樹 氏( 早 稲 田 大 学、CAUA 会長)
□招待講演「Cloud Trend towards IT-as-a-Service and in Education」Ken Kim 氏(Senior Director, Cloud Ecosystem Alliances Citrix Systems, Inc.)
□講演「Open Cloud によるクラウドインフラの変化~次世代サービス基盤技術への取組み~」小岩井 裕氏(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)
□データセンター見学□特別講演「大学の情報基盤のあるべき姿とクラウド・サービス」深澤 良彰氏(早稲田大学)
□閉会挨拶 只木 進一氏(佐賀大学、CAUA運営委員)
今回の合同研究分科会は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の最大規模のデータセンターである、横浜コンピュータセンターを会場として開催しました。データセンター内の見学も行い、最新の設備と高いセキュリティを備えた施設を体感していただきました。
講演では、Citrix 社の Ken Kim 氏より、クラウドのトレンドと海外の大学での取り組み事例、Citrix 社の戦略について講演いただき、特別講演では、早稲田大学の深澤先生より、大学の情報システムを取り巻く状況と早稲田大学での先進的な取組み、今後のアカデミッククラウドについてお話しいただき好評を博しました。
5. CAUAシンポジウム 2013 in 大阪
図 3 シンポジウム 2013 in 大阪の模様CAUAシンポジウム2013 in大阪は、「オー
プンエデュケーションと大学経営を考える」
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をテーマに、大阪府大阪市のホテルグランヴィア大阪で開催しました。67 名の方に参加を頂きました。プログラムの詳細は以下の通りです。
□ 開 会 挨 拶 鈴 木 浩 充 氏( 東 洋 大 学、CAUA 運営委員)
□基調講演「オープンエデュケーション・MOOCs と大学の選択」重田 勝介氏(北海道大学情報基盤センター)
□パネリスト発表◇「MOOC の進化と質保証」
山田 恒夫 氏 (放送大学)◇「大学通信教育とオープンエデュケー
ション」榊原 康貴 氏(東洋大学)
◇「ポスト MOOC と日本の大学経営」堀 真寿美 氏(NPO 法人サイバーキャンパスコンソーシアム TIES)
□パネル討論:オープンエデュケーションと大学経営を考える・コーディネータ
小野 成志 氏(学校法人根津育英会武蔵学園、CAUA 監事)
・パネリスト(50 音順)榊原 康貴 氏(東洋大学)重田 勝介 氏(北海道大学)堀 真寿美 氏(NPO 法人サイバーキャンパスコンソーシアム TIES)山田 恒夫 氏(放送大学)
□閉会挨拶 後藤 滋樹氏(早稲田大学、CAUA 会長)
オープンエデュケ―ションは、大学のライバルになる可能性があり、大学の存続や経営に影響をもたらすのではないかと懸念する声もあります。
しかし、このディスカッションでは、オープンエデュケーションは、教育の機会を広げるものであり、大学や社会が活用していくことにより、日本でも普及が進むだろうという前向きな意見が交わされました。
6. ホームページ、メールマガジンの充実
本年度は CAUA ホームページの作成・更新、メールマガジンの発行を以下の通り行いました。
(1) イベントレポート2013 年度に実施した以下の 3 件のイベン
トの開催レポートを作成し、CAUA ホームページに掲載しました。
□ CAUA FORUM 2013□ CAUA 第 12 回合同研究分科会□ CAUA シンポジウム 2013 in 大阪
CAUA ホームページ(URL)http://www.ctc-g.co.jp/~caua/
(2)Online ViewPoint2013 年 3 月に発行した「ViewPoint」第
13 号を PDF 化し、CAUA ホームページで公開しました。
CAUA はその活動で得られた貴重なコンテンツを大学情報化に携わる方々に提供すべく、会誌をホームページ上に無料で公開している。
(3)メールマガジン電子メールを利用したメールマガジン
「CAUA Academic Newsletter」を年度内に6 回発行しました。
□ VOL.14 NO.1(2013 年 5 月 1 日発行)□ VOL.14 NO.2(2013 年 5 月 30 日発行)□ VOL.14 NO.3(2013 年 9 月 12 日発行)□ VOL.14 NO.4(2013 年 10 月 4 日発行)□ VOL.14 NO.5(2013 年 11 月 1 日発行)□ VOL.14 NO.6(2014 年 2 月 25 日発行)
7. 運営委員会
2013 年度は運営委員会が 3 回開催され、CAUA の具体的な活動内容が決定されました。
(1)2013 年度第 1 回運営委員会□出席役員(運営委員は 50 音順)
後藤 滋樹 会長(早稲田大学)斎藤 馨 副会長(東京大学)安東 孝二 運営委員長(株式会社 mokha)坂下 善彦 運営委員(湘南工科大学)島野 顕継 運営委員(大阪工業大学)鈴木 正紀 運営委員(文教大学)鈴木 浩充 運営委員(東洋大学)刀川 眞 運営委員(室蘭工業大学)小 野 成志 会計監事 (学校法人根津育英会武蔵学園)
□日時:2013 年 4 月 22 日(月)16:00 ~ 17:30
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□場所: 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社大崎オフィス会議室(東京都品川区)
□議題① 2012 年度活動報告案討議② 2012 年度会計報告案討議③ 2013 年度活動計画案討議
(2)2013 年度第 2 回運営委員会□出席役員(運営委員は 50 音順)
後藤 滋樹 会長(早稲田大学)斎藤 馨 副会長(東京大学)安東 孝二 運営委員長(株式会社 mokha)坂下 善彦 運営委員(湘南工科大学)只木 進一 運営委員(佐賀大学)刀川 眞 運営委員(室蘭工業大学)小 野 成志 会計監事 (学校法人根津育英会武蔵学園)
□日時:2013 年 6 月 14 日(金)12:00 ~ 13:00
□場所:京王プラザホテル(東京都新宿区)□議題
①第 14 回定時総会事前打合せ②事務局報告事項
(3)2013 年度第 3 回運営委員会□出席役員(運営委員は 50 音順)
後藤 滋樹 会長(早稲田大学)斎藤 馨 副会長(東京大学)安東 孝二 運営委員(株式会社 mokha)坂下 善彦 運営委員(湘南工科大学)鈴木 浩充 運営委員(東洋大学)只木 進一 運営委員(佐賀大学)刀川 眞 運営委員(室蘭工業大学)小 野 成志 会計監事 (学校法人根津育英会武蔵学園)
□日時:2013 年 11 月 8 日(金)12:30 ~ 13:30
□場所:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社横浜コンピュータセンター (神奈川県横浜市)
□議題①事務局報告事項② CAUA 第 12 回合同研究分科会事前打合せ
8. まとめ
今年度は、2 つのセミナーでオープンエデュケーションをテーマに開催しました。海外では、Coursera、edX 等に代表される MOOCs
が活発化しています。それにより、教育の機会が広がり、大学の役割も変化しつつあります。2013 年 10 月には JMOOC(日本オープンオンライン教育推進協議会)も設立され、日本でも徐々に盛り上がりをみせています。セミナーでは、オープンエデュケーションでは何であるかと、その可能性について議論が交わされました。
すでに、国内、海外でオープンエデュケーシ ョ ン の 活 動 を 実 践 し て い る manavee、e-Education Project の活動は、非常に興味深く、同時に若者のパワーと熱意を感じました。
今後も盛り上がりを見せるオープンエデュケーションの動向に注目していきたいと思います。
CAUA では、これからも、よりよいアカデミックコミュニティとして活動すべく努力してまいりますので、皆様のご支援、ご協力を宜しくお願い致します。
最後になりましたが、CAUA を支えて下さる CAUA 役員の先生方、CAUA 会員の皆様方、賛助会員の皆様方に心より御礼申し上げます。この 1 年間どうも有難うございました。 (了)