1.需給動向 -...

113 鉱物資源マテリアルフロー　2014

クロム（Ｃｒ）

6.マ

テリ

アル

フロ

ー

コバ

ルト

のマ

テリ

アル

フロ

ー（2013）

2,7

47

t

9,9

40

t519

t

1,5

51

t243

t

276

t

0t

209

t

174

t

1,3

97

t11

t

0t

430

t

869

t

412

t

193

t

116

t

94.9

t

306.9

t

※（）の

企業

は自

社消

費用

生産

※製

品の

需要

量＝

国内

で生

産又

は国

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輸入

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需要

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、製

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輸出

入量

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慮し

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。

※純

分換

算率

：鉱石

38％

､酸化

物64%

、水

酸化

物63％

、塩

化物

24%

製品

自動

車・家

電製

品電

気・機

械等

輸入

量

輸出

量

正同

化学

工業

関西

触媒

化学

磁性

材料

磁気

記録

用磁

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日本

化学

産業

需要

量

国内

主要

生産

企業

炭酸

コバ

ルト

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工具

国内

生産

量-

需要

量

輸入

量-

輸出

量-

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線

その

他コ

バル

ト化

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需要

量

硫酸

コバ

ルト

国内

生産

量-

特殊

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ーパ

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等）

自動

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械等

輸入

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需要

量

輸出

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めっ

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陶磁

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出量

需要

量

住友

金属

鉱山

輸入

量

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製

国内

生産

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輸出

量輸

入量

その

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ミッ

クス

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ッケ

ル）サ

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塩化

コバ

ルト

需要

量

輸入

量

輸出

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国内

主要

生産

企業

水酸

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バル

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-

廃LIB

酸化

コバ

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需要

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ニッ

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鉱石

国内

生産

量国

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-

原料

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・主

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バル

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石（酸

化鉱

、硫

化鉱

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金（パ

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ット

含む

）

コバ

ルト

化合

物LIB

正極

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二次

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輸入

量輸

入量

輸出

量

輸出

入の

み国

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（国

内製

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フロ

ー直

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輸出

入な

し製

造フ

ロー

（国

内製

造な

し）

1.需給動向

1-1.世界の需給動向

クロムの主要用途は消費量の95％以上を占める特殊鋼（主にステンレス鋼）であり、鉄とクロムの合金であ

るフェロクロム（以下FeCr）がステンレス原料として使用されている。その他のクロムの用途は耐熱合金（スー

パーアロイ）、各種電子機器部品、メッキ、耐火煉瓦等である。これらの製品は産業用・家庭用機器、建設用材

料、航空機、化学プラント、工業窯炉、皮革、顔料等、幅広く使用されている。

世界のクロム鉱石生産量を表1-1、図1-1に示す。2013年の生産量はマテリアルtで前年比113％の29,421

千 t であり、クロム鉱石生産量 1 位及び 2 位の南ア、カザフスタンでの生産量増加が影響した。この他、上位

国ではインドが前年比 79％と減産になっている。なお、南アは世界のクロム鉱石生産量の 46％を占めてい

る。

南アの鉱石品位（Cr2O3純分）は 50％以下であるが、インドは約 57％と品位が高い。その他の国は 50％程

度と推定される。

表 1-1 世界のクロム鉱石の生産量

図 1-1 世界のクロム鉱石の生産量

単位：マテリアル千ｔ2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

南ア 7,625 7,503 7,429 9,647 10,300 6,866 10,820 10,762 11,310 13,653 121% 46%カザフスタン 3,287 4,283 4,264 4,590 4,207 4,678 5,092 5,059 3,934 5,255 134% 18%トルコ 437 603 1,016 1,248 2,206 1,565 2,461 2,901 3,295 3,300 100% 11%インド 3,584 3,357 3,865 4,837 4,110 3,711 3,978 3,783 3,297 2,603 79% 9%アルバニア 58 93 205 336 206 276 428 425 427 756 177% 3%オマーン 29 34 276 408 784 637 865 634 400 687 172% 2%フィンランド 580 572 549 556 614 247 598 693 452 500 111% 2%パキスタン 140 175 180 389 447 157 511 440 472 482 102% 2%ブラジル 594 617 563 628 664 365 520 543 473 445 94% 2%イラン 190 234 269 139 269 275 350 330 448 428 95% 1%ロシア 320 772 966 777 913 416 400 400 400 400 100% 1%豪州 243 243 257 254 127 108 181 324 452 355 79% 1%ジンバブエ 668 667 700 615 443 194 517 599 410 355 87% 1%その他 250 275 277 290 256 209 289 237 173 203 117% 1%

合計 18,004 19,426 20,816 24,713 25,546 19,702 27,011 27,130 25,944 29,421 113% 100%

出典：World Bureau of Metal Statistics 「World Bureau of Metal Statistics　CHROMIUM」Mine production

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（マテリアル千t）

その他アルバニアインドトルコカザフスタン南ア

鉱物資源マテリアルフロー2014.indb 113 2015/03/18 13:31:22

114鉱物資源マテリアルフロー　2014


1-2.国内の需給動向

1-2-1.フェロクロム（FeCr）

FeCr の主要用途はステンレス鋼であり、業界関係者によれば FeCr 需要量の 80％がステンレス向けと見ら

れる。その他の需要先はステンレス以外の特殊鋼である。

クロムの国内需給を表1-2、図1-2 に示す。また参考として、国内FeCr の生産量を表1-3 に示す。

2013 年の供給量は前年比99％の 455 千 t、需要量は前年比 102％の 427 千 t であった。

表 1-2 ではクロム鉱石の在庫分を考慮しておらず、また製鋼業におけるクロム鉱石の直接投入分が加味さ

れていない。そのほか、輸入シリコクロム（以下 SiCr）の大半が低炭素 FeCr 原料として使用されていると見ら

れている。過去数年に渡り供給が需要を上回っているが、このような要因によると推測される。

国内でFeCr を生産しているのは JFE マテリアル1 社である。2013年は前年比112％の15千t の生産量で

あった。

表 1-2 クロムの国内需給

単位：純分千ｔ

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比

98 37 49 65 52 36 42 37 16 15 94%高炭素 516 549 465 508 516 239 442 442 411 407 99%低炭素 46 42 47 49 49 14 27 37 32 31 100%

SiCr 1.4 0.7 0.8 1.8 2.0 1.3 2.0 1.7 2.7 2.0 75%小計 563 592 513 559 567 254 471 480 445 440 99%

661 629 562 624 620 290 513 518 461 455 99%高炭素 441 446 442 438 388 275 378 344 384 392 102%

低炭素 31 34 35 36 33 21 29 33 31 34 109%SiCr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -

小計 472 480 477 474 421 296 408 377 415 426 103%

高炭素 0.02 0.03 0.03 0.05 0.07 0.03 0.04 0.11 0.04 0.01 33%低炭素 1.8 2.4 2.2 2.4 2.0 1.0 2.4 2.4 1.7 0.9 52%

SiCr 0.351 - 0.002 - - 0.002 0.018 0.004 - - -小計 2.2 2.4 2.2 2.5 2.1 1.1 2.4 2.5 1.8 0.9 52%

474 482 479 477 423 297 410 380 417 427 102%187 147 83 147 196 -7 103 138 44 28 64%

出典：1）財務省貿易統計、2）経済産業省鉄鋼・非鉄金属統計純分換算率（2011年以前）：鉱石36％、高炭素FeCr51％、低炭素FeCr2010年以前70％、2011年72.4％純分換算率（2012年以降）：鉱石（インド39％、トルコ34.2％、南ア24.6％、その他34.2％）、高炭素FeCr59.1％、

　　　　　　　　　　　　　　　　　低炭素FeCr70％

※四捨五入により、各数値と合計値、前年比が合致しない場合がある。

供給

①鉱石輸入1）

②FeCr

輸入1）

③合計

需要

④FeCr

消費2）

⑤FeCr

輸出1）

⑥合計

⑦供給－需要（③－⑥）

※1）2011年以降の金属クロム国内生産は少量と推定される。※2）2012年はFeCrの純分換算率を見直したため、マテリアルtと純分tでの数量の推移がリンクしていない場合がある。

図 1-2 クロムの国内需給

0

100

200

300

400

500

600

700

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（純分千t）

供給

需要

表 1-3 FeCr の国内生産量

1-2-2.金属クロム

金属クロムの国内における主要用途はジェット機エンジンのローター、タービン等の耐熱性を要求される

部材や超耐熱工具等である。その他、数量としては僅かだが、原子力発電関連でも利用されている。

国内で金属クロムを生産しているのは JFE マテリアル 1 社である。

1-2-3.クロム化合物

クロム塩類の主要用途は金属表面処理（メッキ液の主剤や、クロメート処理液の主剤）、その他顔料、窯業

（耐火煉瓦の原料等）、皮革（クロム皮なめし剤の原料）にも使用される。クロム化合物を国内で生産している

のは、日本化学工業1 社である。

2.輸出入動向

2-1.輸出入動向

クロムの輸出入数量を表 2-1、輸入数量を図 2-1 に示す。2013 年の輸入量は前年比 99％の 466.9 千 t、輸

出量は前年比59％の 2.2 千 t であった。

輸入では、高炭素FeCr の輸入量が最も多く、輸入量の約90％を占める。その他、低炭素FeCrや鉱石の輸

入量が多い。FeCr 及び鉱石は鉄鋼製品添加材及びその生産原料として使用される。

2013 年の鉱石輸入量は前年比 94％の 14.8 千 t であった。

塊・粉（金属クロム）の2013年輸入量は前年比109％の3.4千t、輸出量は前年比41％の0.04千tであった。

低炭素FeCr の 2013 年輸入量は前年比100％の 31.4 千t であった。この低炭素FeCr は製鋼メーカーが輸

入しているものである。2013 年の低炭素FeCr 輸出量は前年比 52％の 0.9 千 t であった。

SiCr の輸入量は前年比75％の 2.0 千 t であった。


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比高炭素 3 1 2 －－－－－ - - -低炭素 5 7 7 8 10 5 11 12 14 15 112%SiCr －－－－－－－－－－－

小計 8 8 8 8 10 5 11 12 14 15 112%出典：経済産業省鉄鋼・非鉄金属統計純分換算率（2011年以前）：高炭素FeCr51％、低炭素FeCr2010年以前70％、2011年72.4％純分換算率（2012年以降）：高炭素FeCr59.1％、低炭素FeCr70％

FeCr国内生産




1-2.国内の需給動向

1-2-1.フェロクロム（FeCr）

FeCr の主要用途はステンレス鋼であり、業界関係者によれば FeCr 需要量の 80％がステンレス向けと見ら

れる。その他の需要先はステンレス以外の特殊鋼である。

クロムの国内需給を表1-2、図1-2 に示す。また参考として、国内FeCr の生産量を表1-3 に示す。

2013 年の供給量は前年比99％の 455 千 t、需要量は前年比 102％の 427 千 t であった。

表 1-2 ではクロム鉱石の在庫分を考慮しておらず、また製鋼業におけるクロム鉱石の直接投入分が加味さ

れていない。そのほか、輸入シリコクロム（以下 SiCr）の大半が低炭素 FeCr 原料として使用されていると見ら

れている。過去数年に渡り供給が需要を上回っているが、このような要因によると推測される。

国内でFeCr を生産しているのは JFE マテリアル1 社である。2013年は前年比112％の15千t の生産量で

あった。

表 1-2 クロムの国内需給


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比

98 37 49 65 52 36 42 37 16 15 94%高炭素 516 549 465 508 516 239 442 442 411 407 99%低炭素 46 42 47 49 49 14 27 37 32 31 100%

SiCr 1.4 0.7 0.8 1.8 2.0 1.3 2.0 1.7 2.7 2.0 75%小計 563 592 513 559 567 254 471 480 445 440 99%

661 629 562 624 620 290 513 518 461 455 99%高炭素 441 446 442 438 388 275 378 344 384 392 102%

低炭素 31 34 35 36 33 21 29 33 31 34 109%SiCr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -

小計 472 480 477 474 421 296 408 377 415 426 103%

高炭素 0.02 0.03 0.03 0.05 0.07 0.03 0.04 0.11 0.04 0.01 33%低炭素 1.8 2.4 2.2 2.4 2.0 1.0 2.4 2.4 1.7 0.9 52%

SiCr 0.351 - 0.002 - - 0.002 0.018 0.004 - - -小計 2.2 2.4 2.2 2.5 2.1 1.1 2.4 2.5 1.8 0.9 52%

474 482 479 477 423 297 410 380 417 427 102%187 147 83 147 196 -7 103 138 44 28 64%

出典：1）財務省貿易統計、2）経済産業省鉄鋼・非鉄金属統計純分換算率（2011年以前）：鉱石36％、高炭素FeCr51％、低炭素FeCr2010年以前70％、2011年72.4％純分換算率（2012年以降）：鉱石（インド39％、トルコ34.2％、南ア24.6％、その他34.2％）、高炭素FeCr59.1％、

　　　　　　　　　　　　　　　　　低炭素FeCr70％

※四捨五入により、各数値と合計値、前年比が合致しない場合がある。

供給

①鉱石輸入1）

②FeCr

輸入1）

③合計

需要

④FeCr

消費2）

⑤FeCr

輸出1）

⑥合計

⑦供給－需要（③－⑥）

※1）2011年以降の金属クロム国内生産は少量と推定される。※2）2012年はFeCrの純分換算率を見直したため、マテリアルtと純分tでの数量の推移がリンクしていない場合がある。

図 1-2 クロムの国内需給

0

100

200

300

400

500

600

700

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（純分千t）

供給

需要

表 1-3 FeCr の国内生産量

1-2-2.金属クロム

金属クロムの国内における主要用途はジェット機エンジンのローター、タービン等の耐熱性を要求される

部材や超耐熱工具等である。その他、数量としては僅かだが、原子力発電関連でも利用されている。

国内で金属クロムを生産しているのは JFE マテリアル 1 社である。

1-2-3.クロム化合物

クロム塩類の主要用途は金属表面処理（メッキ液の主剤や、クロメート処理液の主剤）、その他顔料、窯業

（耐火煉瓦の原料等）、皮革（クロム皮なめし剤の原料）にも使用される。クロム化合物を国内で生産している

のは、日本化学工業1 社である。

2.輸出入動向

2-1.輸出入動向

クロムの輸出入数量を表 2-1、輸入数量を図 2-1 に示す。2013 年の輸入量は前年比 99％の 466.9 千 t、輸

出量は前年比59％の 2.2 千 t であった。

輸入では、高炭素FeCr の輸入量が最も多く、輸入量の約90％を占める。その他、低炭素FeCrや鉱石の輸

入量が多い。FeCr 及び鉱石は鉄鋼製品添加材及びその生産原料として使用される。

2013 年の鉱石輸入量は前年比 94％の 14.8 千 t であった。

塊・粉（金属クロム）の2013年輸入量は前年比109％の3.4千t、輸出量は前年比41％の0.04千tであった。

低炭素FeCr の 2013 年輸入量は前年比100％の 31.4 千t であった。この低炭素FeCr は製鋼メーカーが輸

入しているものである。2013 年の低炭素FeCr 輸出量は前年比 52％の 0.9 千 t であった。

SiCr の輸入量は前年比75％の 2.0 千 t であった。


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比高炭素 3 1 2 －－－－－ - - -低炭素 5 7 7 8 10 5 11 12 14 15 112%SiCr －－－－－－－－－－－

小計 8 8 8 8 10 5 11 12 14 15 112%出典：経済産業省鉄鋼・非鉄金属統計純分換算率（2011年以前）：高炭素FeCr51％、低炭素FeCr2010年以前70％、2011年72.4％純分換算率（2012年以降）：高炭素FeCr59.1％、低炭素FeCr70％

FeCr国内生産




表 2-1 クロムの輸出入数量


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比

輸入 97.7 37.4 49.1 64.8 52.4 36.1 42.1 37.3 15.7 14.8 94%

輸出 0.07 0.01 0.03 0.01 0.13 0.01 0.01 0.00 0.02 0.01 27%

輸入－輸出 97.6 37.4 49.1 64.8 52.3 36.1 42.1 37.3 15.7 14.8 94%

輸入 3.68 4.50 5.58 3.84 4.53 1.80 3.82 3.51 3.13 3.42 109%

輸出 0.41 0.56 0.15 0.11 0.12 0.10 0.13 0.09 0.10 0.04 41%

輸入 0.16 0.14 0.04 0.04 0.06 0.01 0.03 0.02 0.01 0.01 67%

輸出 0.12 0.49 0.01 0.06 0.21 0.03 0.04 0.03 0.03 0.02 61%

輸入 516.2 549.2 465.0 508.3 515.9 238.7 441.8 441.6 411.1 406.7 99%

輸出 0.02 0.03 0.03 0.05 0.07 0.03 0.04 0.11 0.04 0.01 33%

輸入 45.6 42.2 47.3 49.3 49.3 14.1 27.3 37.1 31.5 31.4 100%

輸出 1.8 2.4 2.2 2.4 2.0 1.0 2.4 2.4 1.7 0.9 52%

輸入 1.35 0.69 0.77 1.85 2.02 1.34 2.01 1.69 2.72 2.03 75%

輸出 0.35 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.02 0.00 - - 0%

輸入 2.85 3.04 2.40 2.15 2.60 1.49 2.52 2.80 2.81 2.75 98%

輸出 4.10 4.07 2.49 2.32 2.72 1.35 2.20 2.03 1.50 1.12 75%

輸入 1.90 7.16 8.79 7.72 9.65 5.55 6.88 7.10 3.65 4.59 126%

輸出 0.09 0.08 0.04 0.04 0.04 0.02 0.03 0.07 0.04 0.02 52%

輸入 1.04 1.21 0.76 0.83 0.96 0.47 0.80 0.74 0.71 0.81 113%

輸出 0.09 0.07 0.04 0.06 0.06 0.04 0.06 0.04 0.05 0.02 35%

輸入 572.8 608.1 530.6 574.0 585.0 263.5 485.2 494.5 455.7 451.8 99%

輸出 7.0 7.7 4.9 5.1 5.2 2.6 4.9 4.7 3.5 2.1 61%

輸入－輸出 565.9 600.4 525.7 568.9 579.8 260.9 480.3 489.8 452.2 449.7 99%

輸入 0.25 0.33 0.36 0.21 0.10 0.09 0.40 0.65 0.20 0.15 75%

輸出 0.38 0.58 0.43 0.44 0.31 0.09 0.13 0.09 0.06 0.01 18%

輸入 0.43 0.46 0.49 0.45 0.46 0.20 0.27 0.24 0.22 0.22 101%

輸出 0.22 0.15 0.13 0.19 0.18 0.18 0.19 0.17 0.09 0.01 17%

輸入 0.68 0.78 0.85 0.66 0.56 0.29 0.67 0.88 0.42 0.37 89%

輸出 0.60 0.73 0.56 0.63 0.49 0.27 0.32 0.26 0.15 0.03 17%

輸入－輸出 0.08 0.05 0.29 0.03 0.07 0.02 0.35 0.62 0.27 0.35 129%

輸入 671.2 646.3 580.5 639.5 638.0 299.9 528.0 532.7 471.8 466.9 99%

輸出 7.6 8.5 5.5 5.7 5.8 2.9 5.2 5.0 3.7 2.2 59%

輸入－輸出 663.6 637.9 575.0 633.8 632.2 297.0 522.8 527.7 468.1 464.8 99%

出典：財務省貿易統計

純分換算率（2011年以前）

鉱石：36％

高炭素FeCr：南ア50％、カザフスタン70％、インド60％、その他60％

低炭素FeCr：南ア58％、カザフスタン67％、中国55％、その他70％、SiCr：35.5％

クロム製品：68％、酸化Cr：68％、重クロム酸ナトリウム：34.8％､クロム酸化物：68.4％、クロム顔料：20％

純分換算率（2012年以降）

鉱石：インド39％、トルコ34.2％、南ア24.6％、その他34.2％




※原料は鉱石、素材は塊・粉、くず、高炭素FeCr、低炭素FeCr、SiCr、酸化クロム、重クロム酸ナトリウム、

クロム酸化物酸塩を示す。製品とはクロム製品、クロム化合物顔料による。

製品

合計

小計

重クロム酸ナトリウム

クロム化合物顔料

クロム製品

クロム酸化物酸塩

酸化クロム

鉱石原料

素材

小計

低炭素FeCr

SiCr

塊・粉

くず

高炭素FeCr

図 2-1 クロムの輸入数量

2-2.輸出入相手国

2-2-1.鉱石

鉱石の輸入相手国を表2-2、図2-2 に示す。鉱石の輸入相手国上位は南アフリカとインドで、2012 年はこの

2 カ国で全輸入量の 78％を占めていた。2013 年はこの上位2 ケ国からの輸入量が共に減少したため、2 ケ国

合計の構成比は 63％に低下した。先述したように、南アの鉱石品位（Cr2O3純分）は 50％以下であるが、一方

でインドは 57％と高品位な鉱石が産出する。南ア産の鉱石は主に製鋼メーカーのクロム調整分として利用さ

れていると推定され、クロム含有率が低い鉱石でも使用が可能である。

表 2-2 クロム鉱石の輸入相手国


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

南ア 24.7 9.4 6.5 13.3 17.5 9.3 5.6 12.8 6.4 5.2 81% 35%

インド 58.1 20.0 33.5 43.4 28.8 24.0 28.4 14.3 5.8 4.1 71% 28%

フィリピン - - - - - - - - - 1.9 - 13%

パキスタン 1.9 4.5 1.0 1.6 1.7 0.5 1.5 1.3 1.3 1.5 121% 10%

トルコ 3.8 0.5 1.8 1.3 1.1 0.3 1.4 3.7 1.1 1.0 91% 7%

その他 7.0 1.7 4.0 4.5 4.0 4.2 3.6 4.0 1.2 1.1 93% 8%

合計 97.7 37.4 49.1 64.8 52.4 36.1 42.1 37.3 15.7 14.8 94% 100%


純分換算率（2011年以前）：鉱石36％

純分換算率（2012年以降）：鉱石インド39％、トルコ34.2％、南ア24.6％、その他34.2％　

輸入

0

100

200

300

400

500

600

700

800

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（純分千t）

高炭素FeCr

低炭素FeCr

鉱石

その他素材

クロム製品

くず




表 2-1 クロムの輸出入数量


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比

輸入 97.7 37.4 49.1 64.8 52.4 36.1 42.1 37.3 15.7 14.8 94%

輸出 0.07 0.01 0.03 0.01 0.13 0.01 0.01 0.00 0.02 0.01 27%

輸入－輸出 97.6 37.4 49.1 64.8 52.3 36.1 42.1 37.3 15.7 14.8 94%

輸入 3.68 4.50 5.58 3.84 4.53 1.80 3.82 3.51 3.13 3.42 109%

輸出 0.41 0.56 0.15 0.11 0.12 0.10 0.13 0.09 0.10 0.04 41%

輸入 0.16 0.14 0.04 0.04 0.06 0.01 0.03 0.02 0.01 0.01 67%

輸出 0.12 0.49 0.01 0.06 0.21 0.03 0.04 0.03 0.03 0.02 61%

輸入 516.2 549.2 465.0 508.3 515.9 238.7 441.8 441.6 411.1 406.7 99%

輸出 0.02 0.03 0.03 0.05 0.07 0.03 0.04 0.11 0.04 0.01 33%

輸入 45.6 42.2 47.3 49.3 49.3 14.1 27.3 37.1 31.5 31.4 100%

輸出 1.8 2.4 2.2 2.4 2.0 1.0 2.4 2.4 1.7 0.9 52%

輸入 1.35 0.69 0.77 1.85 2.02 1.34 2.01 1.69 2.72 2.03 75%

輸出 0.35 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.02 0.00 - - 0%

輸入 2.85 3.04 2.40 2.15 2.60 1.49 2.52 2.80 2.81 2.75 98%

輸出 4.10 4.07 2.49 2.32 2.72 1.35 2.20 2.03 1.50 1.12 75%

輸入 1.90 7.16 8.79 7.72 9.65 5.55 6.88 7.10 3.65 4.59 126%

輸出 0.09 0.08 0.04 0.04 0.04 0.02 0.03 0.07 0.04 0.02 52%

輸入 1.04 1.21 0.76 0.83 0.96 0.47 0.80 0.74 0.71 0.81 113%

輸出 0.09 0.07 0.04 0.06 0.06 0.04 0.06 0.04 0.05 0.02 35%

輸入 572.8 608.1 530.6 574.0 585.0 263.5 485.2 494.5 455.7 451.8 99%

輸出 7.0 7.7 4.9 5.1 5.2 2.6 4.9 4.7 3.5 2.1 61%

輸入－輸出 565.9 600.4 525.7 568.9 579.8 260.9 480.3 489.8 452.2 449.7 99%

輸入 0.25 0.33 0.36 0.21 0.10 0.09 0.40 0.65 0.20 0.15 75%

輸出 0.38 0.58 0.43 0.44 0.31 0.09 0.13 0.09 0.06 0.01 18%

輸入 0.43 0.46 0.49 0.45 0.46 0.20 0.27 0.24 0.22 0.22 101%

輸出 0.22 0.15 0.13 0.19 0.18 0.18 0.19 0.17 0.09 0.01 17%

輸入 0.68 0.78 0.85 0.66 0.56 0.29 0.67 0.88 0.42 0.37 89%

輸出 0.60 0.73 0.56 0.63 0.49 0.27 0.32 0.26 0.15 0.03 17%

輸入－輸出 0.08 0.05 0.29 0.03 0.07 0.02 0.35 0.62 0.27 0.35 129%

輸入 671.2 646.3 580.5 639.5 638.0 299.9 528.0 532.7 471.8 466.9 99%

輸出 7.6 8.5 5.5 5.7 5.8 2.9 5.2 5.0 3.7 2.2 59%

輸入－輸出 663.6 637.9 575.0 633.8 632.2 297.0 522.8 527.7 468.1 464.8 99%


純分換算率（2011年以前）

鉱石：36％




純分換算率（2012年以降）

鉱石：インド39％、トルコ34.2％、南ア24.6％、その他34.2％




※原料は鉱石、素材は塊・粉、くず、高炭素FeCr、低炭素FeCr、SiCr、酸化クロム、重クロム酸ナトリウム、

クロム酸化物酸塩を示す。製品とはクロム製品、クロム化合物顔料による。

製品

合計

小計



クロム製品


酸化クロム

鉱石原料

素材

小計

低炭素FeCr

SiCr

塊・粉

くず

高炭素FeCr

図 2-1 クロムの輸入数量

2-2.輸出入相手国

2-2-1.鉱石

鉱石の輸入相手国を表2-2、図2-2 に示す。鉱石の輸入相手国上位は南アフリカとインドで、2012 年はこの

2 カ国で全輸入量の 78％を占めていた。2013 年はこの上位2 ケ国からの輸入量が共に減少したため、2 ケ国

合計の構成比は 63％に低下した。先述したように、南アの鉱石品位（Cr2O3純分）は 50％以下であるが、一方

でインドは 57％と高品位な鉱石が産出する。南ア産の鉱石は主に製鋼メーカーのクロム調整分として利用さ

れていると推定され、クロム含有率が低い鉱石でも使用が可能である。

表 2-2 クロム鉱石の輸入相手国


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

南ア 24.7 9.4 6.5 13.3 17.5 9.3 5.6 12.8 6.4 5.2 81% 35%

インド 58.1 20.0 33.5 43.4 28.8 24.0 28.4 14.3 5.8 4.1 71% 28%

フィリピン - - - - - - - - - 1.9 - 13%

パキスタン 1.9 4.5 1.0 1.6 1.7 0.5 1.5 1.3 1.3 1.5 121% 10%

トルコ 3.8 0.5 1.8 1.3 1.1 0.3 1.4 3.7 1.1 1.0 91% 7%

その他 7.0 1.7 4.0 4.5 4.0 4.2 3.6 4.0 1.2 1.1 93% 8%

合計 97.7 37.4 49.1 64.8 52.4 36.1 42.1 37.3 15.7 14.8 94% 100%


純分換算率（2011年以前）：鉱石36％

純分換算率（2012年以降）：鉱石インド39％、トルコ34.2％、南ア24.6％、その他34.2％　

輸入

0

100

200

300

400

500

600

700

800

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（純分千t）

高炭素FeCr

低炭素FeCr

鉱石

その他素材

クロム製品

くず




0

20

40

60

80

100

120

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（純分千t）その他

トルコ

パキスタン

フィリピン

インド

南ア

図 2-2 クロム鉱石の輸入相手国

2-2-2. 高炭素フェロクロム（高炭素 FeCr）

高炭素FeCr の輸入相手国を表2-3、図2-3 に示す。主な輸入相手国はカザフスタン、南ア、インドであり、3

カ国で輸入量の 94％を占める。

表 2-3 高炭素FeCr の輸出入相手国

図 2-3 高炭素FeCr の輸入相手国


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

カザフスタン 156.9 187.4 182.2 188.5 203.9 92.9 186.0 216.9 190.0 203.5 107% 50%

南ア 251.1 251.0 225.1 263.9 228.1 120.2 176.3 169.9 165.9 140.8 85% 35%

インド 36.0 38.0 33.6 39.3 58.4 16.9 60.4 38.0 37.2 37.8 102% 9%

フィンランド－－－－－－－ 6.2 4.4 13.7 312% 3%

ロシア 0.8 12.6 4.5 3.0 4.4 1.9 10.2 5.7 7.7 5.1 66% 1%

ジンバブエ 42.0 38.0 12.6 9.2 19.7 6.5 4.3 1.4 1.9 2.5 131% 1%

トルコ－－ 0.6 1.9 － 0.3 3.5 2.7 1.5 2.1 144% 1%

スウェーデン 1.2 1.3 0.9 1.2 0.6 － 0.0 0.2 1.3 0.9 67% 0%

その他 28.2 20.8 5.5 1.4 0.8 0.1 1.2 0.6 1.3 0.5 35% 0%

合計 516.2 549.2 465.0 508.3 515.9 238.7 441.8 441.6 411.1 406.7 93% 100%


純分換算率：南ア50％、カザフスタン70％、インド60％、その他60％

輸入

0

100

200

300

400

500

600

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013


フィンランド

インド

南ア

カザフスタン

2-2-3.低炭素フェロクロム（低炭素 FeCr）

低炭素FeCr の輸出入相手国を表2-4、図2-4 に示す。主な輸入相手国はロシア、カザフスタン、南アフリカ

であり、3 カ国で輸入量の 94％を占める。主な輸出相手国は米国で、輸出量の 76％を占める。

表 2-4 低炭素FeCr の輸出入相手国


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

ロシア 23.2 20.2 25.6 28.1 26.0 8.8 14.6 21.4 16.5 16.9 102% 54%

カザフスタン 5.7 7.1 7.7 8.7 9.9 3.2 7.1 8.3 7.9 8.0 101% 25%

南ア 13.2 10.1 7.9 10.1 7.6 1.2 3.9 5.5 4.9 4.7 96% 15%

中国 2.8 3.6 4.9 0.9 5.3 0.7 1.4 1.3 1.5 1.1 74% 4%

ドイツ 0.34 0.62 0.61 0.53 0.40 0.12 0.17 0.21 0.29 0.39 132% 1%

その他 0.49 0.63 0.56 0.89 0.15 0.06 0.12 0.33 0.33 0.34 101% 1%

合計 45.6 42.2 47.3 49.3 49.3 14.1 27.3 37.1 31.5 31.4 100% 100%

米国 1.44 2.15 1.76 1.92 1.72 0.78 1.50 1.74 1.33 0.91 68% 76%

タイ 0.23 0.19 0.22 0.19 0.15 0.10 0.18 0.16 0.11 0.12 111% 10%

豪州－－ 0.06 0.06 0.01 0.01 0.04 0.12 0.24 0.11 47% 9%

スウェーデン－－－－－－ 0.50 0.31 0.06 0.03 50% 2%

韓国 0.009 0.004 0.050 0.104 0.091 0.073 0.024 0.004 0.008 0.012 142% 1%

フィリピン 0.014 0.003 0.008 0.005 0.002 0.002 0.006 0.004 0.006 0.006 100% 0%

その他 0.093 0.051 0.069 0.141 0.026 0.051 0.113 0.029 0.000 0.012 3,350% 1%

合計 1.8 2.4 2.2 2.4 2.0 1.0 2.4 2.4 1.7 1.2 74% 100%


純分換算率（2011年以前）：南ア58％、カザフスタン67％、中国55％、その他70％

純分換算率（2012年以降）：南ア60％、カザフスタン70％、中国55％、その他70％

輸出

輸入

図 2-4 低炭素FeCr の輸入相手国

2-3.輸出入価格

クロムの平均輸出入価格を表2-5、図2-5、図2-6に示す。製鋼原料である鉱石、高炭素FeCr、低炭素FeCr、

SiCr は 2008 年まで価格上昇が続いた後、低下ないし安定している。

0

10

20

30

40

50

60

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013


ドイツ

中国

南ア

カザフスタン

ロシア




0

20

40

60

80

100

120

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013


トルコ

パキスタン

フィリピン

インド

南ア

図 2-2 クロム鉱石の輸入相手国

2-2-2. 高炭素フェロクロム（高炭素 FeCr）

高炭素FeCr の輸入相手国を表2-3、図2-3 に示す。主な輸入相手国はカザフスタン、南ア、インドであり、3

カ国で輸入量の 94％を占める。

表 2-3 高炭素FeCr の輸出入相手国

図 2-3 高炭素FeCr の輸入相手国


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

カザフスタン 156.9 187.4 182.2 188.5 203.9 92.9 186.0 216.9 190.0 203.5 107% 50%

南ア 251.1 251.0 225.1 263.9 228.1 120.2 176.3 169.9 165.9 140.8 85% 35%

インド 36.0 38.0 33.6 39.3 58.4 16.9 60.4 38.0 37.2 37.8 102% 9%

フィンランド－－－－－－－ 6.2 4.4 13.7 312% 3%

ロシア 0.8 12.6 4.5 3.0 4.4 1.9 10.2 5.7 7.7 5.1 66% 1%

ジンバブエ 42.0 38.0 12.6 9.2 19.7 6.5 4.3 1.4 1.9 2.5 131% 1%

トルコ－－ 0.6 1.9 － 0.3 3.5 2.7 1.5 2.1 144% 1%

スウェーデン 1.2 1.3 0.9 1.2 0.6 － 0.0 0.2 1.3 0.9 67% 0%

その他 28.2 20.8 5.5 1.4 0.8 0.1 1.2 0.6 1.3 0.5 35% 0%

合計 516.2 549.2 465.0 508.3 515.9 238.7 441.8 441.6 411.1 406.7 93% 100%


純分換算率：南ア50％、カザフスタン70％、インド60％、その他60％

輸入

0

100

200

300

400

500

600

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013


フィンランド

インド

南ア

カザフスタン

2-2-3.低炭素フェロクロム（低炭素 FeCr）

低炭素FeCr の輸出入相手国を表2-4、図2-4 に示す。主な輸入相手国はロシア、カザフスタン、南アフリカ

であり、3 カ国で輸入量の 94％を占める。主な輸出相手国は米国で、輸出量の 76％を占める。

表 2-4 低炭素FeCr の輸出入相手国


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

ロシア 23.2 20.2 25.6 28.1 26.0 8.8 14.6 21.4 16.5 16.9 102% 54%

カザフスタン 5.7 7.1 7.7 8.7 9.9 3.2 7.1 8.3 7.9 8.0 101% 25%

南ア 13.2 10.1 7.9 10.1 7.6 1.2 3.9 5.5 4.9 4.7 96% 15%

中国 2.8 3.6 4.9 0.9 5.3 0.7 1.4 1.3 1.5 1.1 74% 4%

ドイツ 0.34 0.62 0.61 0.53 0.40 0.12 0.17 0.21 0.29 0.39 132% 1%

その他 0.49 0.63 0.56 0.89 0.15 0.06 0.12 0.33 0.33 0.34 101% 1%

合計 45.6 42.2 47.3 49.3 49.3 14.1 27.3 37.1 31.5 31.4 100% 100%

米国 1.44 2.15 1.76 1.92 1.72 0.78 1.50 1.74 1.33 0.91 68% 76%

タイ 0.23 0.19 0.22 0.19 0.15 0.10 0.18 0.16 0.11 0.12 111% 10%

豪州－－ 0.06 0.06 0.01 0.01 0.04 0.12 0.24 0.11 47% 9%

スウェーデン－－－－－－ 0.50 0.31 0.06 0.03 50% 2%

韓国 0.009 0.004 0.050 0.104 0.091 0.073 0.024 0.004 0.008 0.012 142% 1%

フィリピン 0.014 0.003 0.008 0.005 0.002 0.002 0.006 0.004 0.006 0.006 100% 0%

その他 0.093 0.051 0.069 0.141 0.026 0.051 0.113 0.029 0.000 0.012 3,350% 1%

合計 1.8 2.4 2.2 2.4 2.0 1.0 2.4 2.4 1.7 1.2 74% 100%


純分換算率（2011年以前）：南ア58％、カザフスタン67％、中国55％、その他70％

純分換算率（2012年以降）：南ア60％、カザフスタン70％、中国55％、その他70％

輸出

輸入

図 2-4 低炭素FeCr の輸入相手国

2-3.輸出入価格

クロムの平均輸出入価格を表2-5、図2-5、図2-6に示す。製鋼原料である鉱石、高炭素FeCr、低炭素FeCr、

SiCr は 2008 年まで価格上昇が続いた後、低下ないし安定している。

0

10

20

30

40

50

60

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013


ドイツ

中国

南ア

カザフスタン

ロシア




表 2-5 クロムの平均輸出入価格

図 2-5 クロムの平均輸入価格（鉱石、高炭素FeCr、低炭素FeCr、SiCr）

図 2-6 クロムの平均輸入価格（塊・粉、くず）

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000

24,000

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（$／t）

塊・粉

くず

単位：$／t

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比

輸入 157 211 193 270 574 334 401 447 471 427 91%輸出 498 1,023 596 1,130 325 1,634 1,655 3,701 2,054 2,090 102%輸入 7,875 10,757 10,046 10,765 12,954 12,691 12,592 14,775 14,049 11,425 81%輸出 12,579 25,643 38,127 35,499 37,142 33,697 31,313 43,769 42,047 31,847 76%輸入 5,978 14,441 21,346 7,831 9,723 6,628 11,975 8,618 7,814 5,947 76%輸出 2,706 675 25,485 4,275 5,147 717 1,498 4,984 8,586 13,702 160%輸入 716 893 814 943 1,813 1,602 1,443 1,484 1,362 1,287 95%輸出 1,884 2,155 1,997 2,339 4,109 3,409 3,932 2,235 3,721 3,801 102%輸入 1,356 1,575 1,544 2,002 5,295 3,733 2,827 3,207 2,986 2,762 93%輸出 2,307 2,803 3,572 3,935 6,864 5,380 5,017 5,162 5,029 4,435 88%輸入 1,117 1,330 1,350 1,686 2,703 1,304 1,831 1,991 1,827 1,809 99%輸出 705 　　　－ 2,862 　　　－　　　－　　　－　　　－ 11,289 　　　－ - 0%輸入 2,075 2,594 2,473 2,952 3,855 3,652 3,767 4,684 6,235 5,270 85%輸出 2,089 2,353 3,176 3,287 4,058 5,006 4,835 5,174 6,124 5,701 93%輸入 626 828 965 964 1,237 1,348 1,362 1,622 2,070 2,005 97%輸出 1,224 1,623 2,372 1,979 2,737 3,217 2,801 3,230 3,128 2,721 87%輸入 2,117 2,043 2,975 3,637 3,619 4,402 4,144 5,152 3,689 3,290 89%輸出 5,778 5,156 8,218 4,841 5,865 7,609 5,156 8,339 7,966 12,725 160%輸入 42,568 43,134 53,415 33,339 33,646 12,929 18,132 24,637 24,751 23,928 97%輸出 104,116 108,485 124,235 73,260 74,636 131,038 146,316 142,625 131,308 157,313 120%輸入 2,367 2,768 2,725 3,397 4,637 4,532 4,794 5,659 5,866 6,146 105%輸出 5,240 6,257 6,094 5,482 7,204 6,758 10,949 14,308 12,858 10,519 82%


※輸出入価格は貿易統計の貿易額を財務省による年間平均為替レートにより米ドルベースに換算し、年間平均価格を示した。

製品

クロム製品


原料

鉱石

素材

塊・粉

くず

高炭素FeCr

低炭素FeCr

SiCr

酸化クロム



0

2,000

4,000

6,000

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

（$／t）

鉱石

高炭素FeCr

低炭素FeCr

SiCr

3.生産者及び生産品目

日本における主要生産者及び生産品目は表3 の通りである。

表 3 主要生産者及び生産品目

4.リサイクル

クロムのリサイクル率は以下の定義により推計すると僅少となる。メッキの廃液からクロム回収が行われて

おり、回収されたクロムは再度クロム化合物となり、メッキ用途等に販売されている。

下記のリサイクル定義には該当しないが、鉄鋼製品としてスクラップの再利用が行われている。そのほか、

触媒から鉄クロムが回収され、ステンレス向けで使用される場合もある。このような各方面の努力により、市

中から大半が戻ってきているとされている。

この他JFE マテリアルでは、FeCr 製造後に排出されるスラグを路盤材や肥料用原料に再利用し、国内向け

で販売している。

リサイクル率＝（使用済み製品からのリサイクル量）/（見掛消費）

見掛消費＝（国内発生量）＋（原料・素材の輸入量）-（原料・素材の輸出量）

※ 使用済み製品からのリサイクル量とは、製品から原料・素材に戻る量を示す。

※ 原料は鉱石、素材は塊・粉、くず、高炭素 FeCr、低炭素 FeCr、SiCr、酸化クロム、重クロム酸ナトリウム、クロム酸化物

酸塩の合計値。

※ 国内発生量には使用済製品からのリサイクル量および精錬残渣等から回収された量を含む。

製品低炭素FeCr 金属Cr クロム化合物

JFEマテリアル ○ ○ -日本化学工業 - - ○出典：矢野経済研究所作成

素材




5.マ

テリ

アル

フロ

ー

クロ

ムの

マテ

リア

ルフ

ロー

（2013）

407

千t

0千

t

426

千t

14.8

千t

15

千t

0.0

千t

31

千t

1千

t

※レ

アメ

タル

工業

数値

※ス

テン

レス

鋼が

主な

需要

先

※ス

ーパ

ーア

ロイ

を含

む

2千

t

3千

t

0千

t

その

他

めっ

き、

クロ

メー

ト処

理

2.8

千t

顔料

1.1

千t

耐火

煉瓦

皮革

製造

4.6

千t

研磨

0.0

千t

触媒

染色

・染

料

0.8

千t

その

他

0.0

千t

純分

換算

率：鉱

石イ

ンド

39％

、ト

ルコ

34.2

％、

南ア

24.6

％、

その

他34.2

％。

高炭

素FeC

r南ア

50％

、カ

ザフ

スタ

ン70％

、イ

ンド

60％

、そ

の他

60％

。低

炭素

FeC

r南ア

60％

、カ

ザフ

スタ

ン70％

、中

国55％

、そ

の他

70％

、SiC

r35.5

％.

　　

　　

　　

　　

　　

クロ

ム製

品68％

、酸

化C

r68％

、重

クロ

ム酸

ナト

リウ

ム39.7

％､ク

ロム

酸化

物68.4

％、

クロ

ム顔

料20％

※製

品の

需要

量＝

国内

で生

産、

また

は国

内に

輸入

され

た原

料、

素材

の需

要量

であ

り、

製品

の輸

出入

量は

考慮

して

いな

い。

重ク

ロム

酸ナ

トリ

ウム

国内

主要

生産

企業

日本

化学

工業

-

輸出

クロ

ム酸

化物

酸塩

輸入

輸出

重ク

ロム

酸ナ

トリ

ウム

＋無

水ク

ロム

＋酸

化ク

ロム

国内

生産

-

国内

生産

-

輸入

輸入

その

他（タ

ーゲ

ット

材等

）

輸出

国内

主要

生産

企業

JFEマ

テリ

アル

-

クロ

ム化

合物

酸化

クロ

ム

輸入

輸出

輸入

輸出

-

金属

クロ

ム（塊

・粉

、くず

）原

子力

関連

素材

国内

主要

生産

企業

JFEマ

テリ

アル

-

シリ

コク

ロム

ステ

ンレ

ス鋼

輸入

国内

生産

その

他（合

金工

具鋼

、高

抗張

力鋼

、高

速度

鋼、

ばね

鋼、

軸受

け鋼

等）

輸出

輸入

輸出

原料

素材

製品

・主

要用

途

特殊

鋼

自動

車家

電電

気機

械他

高炭

素フ

ェロ

クロ

ム

輸入

輸出

特殊

鋼需

要量

クロ

ム鉱

石（中

）低

炭素

フェ

ロク

ロム

輸出

入の

み国

内生

産あ

り製

造フ

ロー

（国

内製

造あ

り）

リサ

イク

ルの

フロ

ー直

接の

輸出

入な

し製

造フ

ロー

（国

内製

造な

し）

1.需給動向

1-1.世界の需給動向

タングステンは、高温度での硬度や耐熱性保持などの特性から、主として炭化物（タングステンカーバイト、

以下WC）の形で超硬工具に用いられる。特殊鋼分野では、高速度鋼、耐熱鋼、強靱工具鋼等においてフェロ

タングステン（以下FeW）やタングステン酸カルシウムが使用されている。金属タングステン（金属タングステン

やタングステン合金）は高融点、比較的高い電気抵抗という特性を利用し、線、棒、接点、電極棒に加工され、

照明基部、電子機器、自動車、工作機械等で利用されている。その他にも、タングステン化合物が脱硝・高分

子化学用等の触媒、顔料、ダイヤ工具の副砥粒等で用いられている。

世界のタングステン需給と鉱石生産量を表1-1、図1-1、図1-2に示す。2013年のタングステン供給量は中国、

非中国共に減少し、全体で前年比95％の73,300tとなった。2013年のタングステン需要量はデータとして公開さ

れていない。

鉱石生産量は前年比107％の97,136tと増加した。2013年時点でタングステン鉱石生産量の88％を中国が占

めている。カナダはNorth American Tungstenの稼働が継続しているが、高い採掘コストと残存埋蔵量がネック

となっている。ロシアは主力鉱山のPrimorsky鉱山及び再稼働した中小の鉱山もあり、比較的生産量は安定し

ている。新規鉱山としてはベトナムのNui Phao鉱山からの供給が2013年以降開始される。2014年以降の生産

数量増加が期待される。

表 1-1 世界のタングステン需給

単位：純分ｔ

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 13/12比構成比

中国 42,700 49,100 51,400 48,550 51,300 38,000 59,400 59,475 64,000 60,000 94% 82%非中国 8,950 10,700 14,400 14,900 13,200 11,150 7,930 11,895 11,693 11,200 96% 15%

DLA等 1,050 2,750 3,700 1,150 1,600 750 868 630 1,780 2,100 118% 3%

合計 52,700 62,550 69,500 64,600 66,100 49,900 68,198 72,000 77,473 73,300 95% 100%

中国 21,450 25,150 29,800 28,800 28,000 30,000 36,000 42,000 37,000 - - -欧州 11,700 16,150 16,650 13,850 12,000 6,000 9,000 11,000 9,000 - - -米国 7,400 8,800 10,200 8,400 9,000 7,000 9,000 9,000 8,000 - - -日本 7,150 7,950 7,900 6,850 8,000 3,000 7,000 8,000 7,000 - - -

その他 5,000 4,500 4,950 6,700 4,000 2,000 6,000 6,000 5,000 - - -

合計 52,700 62,550 69,500 64,600 61,000 48,000 67,000 76,000 66,000 - - -

中国 75,595 65,000 56,700 52,000 52,300 65,000 74,800 77,900 78,200 85,000 109% 88%カナダ - 565 2,612 2,700 2,795 2,501 364 2,368 2,505 2,762 110% 3%ロシア 2,400 2,300 2,600 2,700 2,700 3,100 1,800 2,500 3,400 2,400 71% 2%ルワンダ 156 557 1,966 1,781 1,308 874 843 1,006 1,750 2,215 127% 2%ボリビア 508 669 1,094 1,395 1,430 1,289 1,517 1,418 1,573 1,580 100% 2%オーストリア 1,335 1,280 1,153 1,117 1,122 887 976 859 706 850 120% 1%ポルトガル 720 735 740 847 994 832 805 825 769 750 98% 1%ブラジル 293 577 525 537 408 192 166 244 381 450 118% 0%スペイン - - - - 194 284 303 326 342 322 94% 0%ウズベキスタン 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 100% 0%

その他 465 779 722 1,422 1,219 1,042 1,364 1,154 859 507 59% 1%

合計 81,772 72,762 68,412 64,799 64,770 76,301 83,238 88,900 90,785 97,136 107% 100%出典：1）2011年以前のデータは工業レアメタルの精鉱生産量、　　　　　2012年以降のデータはU.S. Geological Survey(USGS), 「Mineral Commodity Summaries 2014Tungsten」　　　　　　であり、米国の鉱石生産量は含まない。

　　　2011年以前のDLA等の数値はDLAからの放出や在庫分等の数値。　　　2012年以降はDLA等の数値はDLAからの放出分（Government stockpile shipments）のみ。　　2）2012年以前のデータは工業レアメタルの世界のタングステン需要量数値で 2013年数値は公開されていない。

　　　　 3）World Bureau of Metal Statistics 「World Bureau of Metal Statistics2013」

供給1）

需要2）

鉱石生産3）


1.需給動向 -...

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