生物の形態や構造の観察力「観る力」を育てる研究 …理-3-1 生物の形態や構造の観察力「観る力」を育てる研究 -身近な生物のスケッチを通じて-
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議(第1回)...
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一般社団法人みんなのコード代表理事 利根川裕太
発表資料小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成と
プログラミング教育に関する有識者会議2016/5/13
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発表内容
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1.みんなのコードの取組
2.社会の中でプログラミングがどのように活用されているか
3.なぜ義務教育にプログラミングが必要か
4.日本の教育に合ったプログラミング教育の在り方のご提案
5.アナログでの思考とプログラミングとのつながり
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1.みんなのコードの取組
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1-1. みんなのコードの概要「公教育でのプログラミング必修化を推進」をミッションとした非営利法人
1-2. プログラミング教育の普及啓蒙活動アメリカ発の世界的な子ども向けプログラミング教育普及運
動「 Hour of Code 」の日本国内事務局を担当
1-3. 学校教育支援「 Hour of Code 」教材の学校での活用支援や学校教員対象のプログラミング教育指導者研修会等を実施
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1-1. みんなのコードの概要
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ミッション 公教育でのプログラミング必修化の推進
設立 2015 年 7 月
組織形態 代表の他、学校教員や IT 系企業のボラン
ティア
スタッフを中心に構成
取組 普及啓蒙、学校教育支援、政策提言
政策提言
学校教育支援
プログラミング教育の普及啓蒙活動
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1-2. プログラミング教育の普及啓蒙活動
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アメリカ発の世界的プログラミング教育普及運動「 Hour of Code 」の日本国内事務局を 2015 年の設立時より担当。 ( 主唱 : 米国の NPO Code.org)Hour of Code の特徴
ビジュアル x ドリル型教材によるプログラミング入門教材を推奨教材として無償でオンライン提供(他の教材も使用可)
全世界で累計 2 億人以上が参加 世界的な IT 企業等が活動を支援
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1-2. プログラミング教育の普及啓蒙活動
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5 月 5 日「 Hour of Code Japan こどもの日 1 万人プログラミング」として、「子どものプログラミング」について、日本全国で広く体感してもらう活動を実施。「ビジュアルプログラミングも立派なプログラミング」「小学生でも出来る」「子どもがどのような反応をするか」「プログラミングがどのように役立っているか」等を体感してもらう狙い
メイン会場
日本マイクロソフ
ト社
連携会場110 箇所
東京 各地 家庭
全国
12,633 名
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1-2. プログラミング教育の普及啓蒙活動
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5 月 5 日「 Hour of Code Japan こどもの日 1 万人プログラミング」の参加者の様子(上段:メイン会場/下段:連携会場)
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1-3. 学校教育への取組
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Hour of Code 推奨教材での授業支援を実施しています。● 私立精華小学校 ( 横浜市 )
○ 対象 3,4 年生○ 時間 総合の時間 (1 時限 x3 週 )○ 取組内容
■ 1 時限目 : 私たちの生活とコンピューターとプログラミングの関係を理解する授業( プログラミングは実施せず/当法人にて指導 )
● 自分たちの生活でプログラミングが役立っているものを列挙
● 自動販売機の機能を列挙
● プログラミング動作のデモ(同じロボットをテキストとビジュアル双方で動かす )
■ 2,3 時限目 : Hour of Code 教材でプログラミングを体感( 学校教員にて指導 )
○ 教員コメント■ 「主体的に取り組む姿勢が身についた」■ 「単にプログラミングをするだけでなく、その意味付けも重要だと感じた」
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● 私立精華小学校 ( 横浜市 ) 1 時限目
1. 自分たちの生活でプログラミングが役立っているものを列挙
2. 自動販売機の機能を列挙
1-3. 学校教育への取組
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● 私立精華小学校 ( 横浜市 ) 1 時限目
3. ビジュアルプログラミングを学級で音読
4. ビジュアルプログラミングでロボットを動かすデモ
1-3. 学校教育への取組
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1-3. 学校教育への取組
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Hour of Code 推奨教材での授業支援を実施しています。
杉並区立大宮小学校
○ 土曜の任意参加の課外授業として実施
○ 全校生徒約 350 名に対し、約 80 名が参加
○ 学校教員が主導し、ボランティアがサポート
○ 教員コメント
「この教材でプログラミングが完璧になるわけではないが、
( プログラミング未経験でも )絶対に指導できる。」
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1-3. 学校教育への取組
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プログラミング教育指導者研修会の実施しています。● 2015 年 10 月より累計約 100 名の学校教員等への指導を実施。
( うち小学校教員は約 4割 )● トップ 5 名の教員で約 2,000 人の子どもにプログラミング教育を実施。● 今後は各地の教育委員会との連携しての開催や東京・大阪以外での開催を予定。
● 研修会内容○ なぜプログラミング教育が必要なのか○ 教材紹介・実践 ( 主に Hour of Code 教材 )○ プログラミング教育実施の具体的な流れ○ プログラミング教育実施事例共有○ 情報交換
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1-3. 学校教育への取組
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学校関係者向けの、プログラミング教育研究大会を今夏開催予定です。
プログラミング教育の動向や実践例を共有し、関係者同士の交流を深めることで、プログラミング教育の発展・向上をはかります
大会概要
基調講演
• 大学教授やプログラミング教育関係企業を招き、昨今のプログラミング教育の取り組みや動向について講演
事例発表
• 小中学校、公立私立交えた多用な実践事例を発表
• 教材体験ブースも設置、様々なプログラミング教材に触れることができる
パネルディスカッション
• 大学・企業・学校など様々な立場の人間を招き、プログラミング教育のこれからについて議論する
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2. 社会の中でどのようにプログラミングが活用されているか
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プログラミングが活用されているのは PC, スマートフォンの中だけではありません。● これまでの 10 年間
○ Facebook 2004 年、 Youtube 2005 年、 Twitter 2006 年、iPhone 2007 年、 LINE 2011 年 はいずれも過去約 10 年に生まれています。10 年の時価総額成長率で全セクター 45% に対し, ITセクターは 128%(*1)
→ IT 業界が約 3倍の成長率で伸びた時代● この先の 10 年間
○ トヨタが 2020 年に全自動運転車の市販発表 (*2)○ サッカー岡田監督のチーム FC今治も IT を駆使 (*3)○ 回転すしでも ICチップ + ビックデータ解析で 1分後と 15分後に握るネタを決定し廃棄を減少 (*4)
→ IT 業界以外での IT の活用が進んでいます。
* 1 Financial Times, FT500 2006, 2015 * 2 トヨタ自動車プレスリリース 2015/10/16 * 3 SAP ジャパン FC今治オフィシャルパートナー * 4 スシロー、ビッグデータ分析し寿司流す 日経情報ストラテジー 2014/10
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3. なぜ義務教育にプログラミングが必要か
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過去 10 年間でスマートフォン等の前掲の技術が黎明から普及し、私たちの生活を変えたように、現在黎明期の技術が 10 年 ~20 年後の社会を変えることが予測されます。
人工知能、音声認識、先端ロボット技術、自動運転車、機械学習 (AI) 、 IoT 、 3D プリンター等の技術により、ブルーカラー ( タクシー、トラック運転手等 )だけでなく、ホワイトカラー ( コールセンターオペレーター、弁護士等 ) の多くの仕事も失われると見込まれ、その割合は 49% にもなると予測されています。 (*5,6)→ 35 人学級だとすると 17 人の仕事が失われる可能性→ 逆に新たに発生するであろう仕事の多くは 共通スキルとしてプログラミングの重要性が高まると予測されています。
* 5 McKinsey Global Institute, Disruptive technologies: Advances that will transform life, business, and the global econom 2013* 6 日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に (野村総合研究所・オックスフォード大学 2015)
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3. なぜ義務教育にプログラミングが必要か
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理科の「電気」が教育課程に導入されていることにより、「社会で広く使われている技術を科学的に理解する」ことに役立っているのと同様に、21 世紀において、社会で幅広く活用されているコンピューターについて、その動作原理を科学的に理解する為に、義務教育でのプログラミング教育が必要と考えられます。
画像:当法人の出張授業まとめスライドより
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1. カリキュラムについてのご提案
i. 例えば、総合的な学習の時間において「プログラミング基礎」の単元を実施し、その後、各教科の学習に繋げてプログラミング実習をする 2 段階型が理想と考えます。( 「複数の教科・単元での実習」のみに分散すると、子どもの一貫しての理解形成が難しい為 )
ii. 「プログラミング基礎」においては、自分たちの生活との関わりについての理解が学習の意欲を高める為、プログラミングの実習の前に実施することをご提案いたします。
iii. 「創造性」「課題解決」といったゴールに向けて、プログラミングにおいても、守 ( まねる )・破 (工夫する )・離 ( 創造 / 解決する ) の段階を踏むカリキュラム設計が必要で、「プログラミング基礎」および「教科内での実習」両方を必修とすることが理想と考えます。
4. 日本の教育に合ったプログラミング教育の在り方のご提案
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プログラミング基礎
【導入】私たちのくらしとプログラミング
(1 時限想定 )
【展開】プログラミング
実習(2-3 時限想定 )
各教科内教材
意欲を高めるまねる / 工夫する
創造する / 解決する
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2. 教材についてのご提案i. 1 対多の一斉型の学級において
ビジュアル x チュートリアル ( ドリル ) 型教材が現実的であると考えます。
ii. 「プログラミング基礎」では基礎概念・ビジュアルプログラミングの操作を学習する教材が、「各科目」での実習では、科目・単元と紐付いたビジュアル型教材がそれぞれ必要です。
3. 体制についてのご提案
i. 共同学習と個別学習両面が必要であると考えます。(各学校とも 1 学級分の端末)
ii. 英語必修化時を参考にした指導者育成を体系的に実施する必要があります。
4. 日本の教育に合ったプログラミング教育の在り方のご提案
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プログラミング入門教材の分類 ( 発表者 Blog) http://tonegawa.hatenablog.com/entry/2016/02/24/113735
初等中等教育の英語教育の推進に係る取組 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/058/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1366027_10.pdf
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5. アナログでの思考とプログラミングとのつながり
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プログラミングにおいても、アナログ思考との併用は必要です。
エンジニアがシステム設計をホワイトボードで議論
プロジェクトの進捗を付箋とボードにて管理
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5. アナログでの思考とプログラミングとのつながり
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プログラミングにおいても、アナログ思考との併用は必要です。
プログラミング実習時にブロック人形と方眼紙で思考を確認 プログラミング実行前にブロックプログラミングを音読し挙動を予測