151020 Aikawa
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04-Dec-2015 -
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目次
I. 視察報告:行ってみて分かること
II. デンマークから何を学ぶか
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Ⅰ.視察報告
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デンマークとは?
n 原発のない、すっきりした国 l 1970年代に国民的議論の上、原発を選択せず
n 2050年までに化石燃料ゼロを目指している国
l 熱部門は2035年までに100%再生可能エネルギーへ
n 風力発電とコジェネ、地域熱供給の国
l 2014年の年間発電量の内、40%弱がすでに風力
l コジェネレーションによる発電割合は世界一で、余った熱は地域熱供給網へ:「統合」先進国
n 森林の少ない国、平坦な国
l 森林面積は国土の14%程度
l 木質バイオマスは稀少→廃棄物を含む、地域の多様なバイオマスの活用
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地域熱供給プラントはテーラーメードである
Photo)T. Aikawa
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ポイントは蓄熱タンクにある
Photo)T. Aikawa
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配管工事は段取りがポイントではないか
Photo)T. Aikawa
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チップ供給はかなり効率的である
Photo)T. Aikawa
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Ⅱ.デンマークから何を学ぶか
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デンマークから発信される知識
Photo)T. Aikawa
n International Conference on Smart Energy Systems and 4th Generation District Heating l 2015年8/25-26@Aalborg大学コペンハーゲンキャンバス
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移転する「技術」とは何か?
知 識
テクノロジー
エンジニアリング
スキル
技術
事業化へ
日本のバイオマス業界では、 エンジニアリングが弱い
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「熱需要がない」のではなく、「熱密度を高めることができない」
熱需要密度
低 高
n 比較的規模の大きなボイラー(数MW~)
n 湿ったバイオマス、多様なバイオマス
n CHP可能(ORC、蒸気タービン)
n 潜熱回収(熱利用効率100%~)
地域熱供給 個別熱供給
n 比較的規模の小さなボイラー(数10kW~数100kW)
n 乾いたバイオマス、主に良質の木質チップ
n 熱供給のみ(cf.ガス化)
n 潜熱回収なし(熱利用効率90%)
デンマークでは
熱供給法でゾーニング
技術の問題ではなく、社会の問題 (制度が未整備な)日本では地域づくり/合意形成の問題
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デンマークから発信される知識
Source)Aalborg University
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内村鑑三のメッセージ
富は有利化されたるエネルギー(力)であります。しかしてエネ
ルギーは太陽の光線にもあります。海の波濤(なみ)にもあり
ます。吹く風にもあります。噴火する火山にもあります。もしこ
れを利用するを得ますればこれらはみなことごとく富源であり
ます。・・・外(そと)に拡(ひろ)がらんとするよりは内(うち)を開
発すべきであります。
「デンマルク国の話」内村鑑三(1894)より
素直な目線で地域の資源を見直してみませんか? そして、オープン・マインドで、デンマークから学びましょう!