12345678901234567890123452 3 4 5...

1
はははは 蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、「」 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 1、、、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷 。24、 蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 、「・ (蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷 37 蜷)蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 、『』、『』、『・ 蜷蜷蜷蜷 蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 3、 蜷蜷蜷蜷ははははは 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、、。 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、。、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、体 蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 。、 蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 。 、「」 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、体。 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷 、、。 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 。一、。 蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、。 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷 、、。、 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 。、一一 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 ははははは 1999蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷 。、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 2001蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、。、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、。、、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷2006蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 『・』、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 。、、 蜷蜷蜷 ははは 蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷 蜷蜷 、、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷 、、 蜷蜷蜷蜷蜷蜷 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 、。 蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷蜷 A Study on the Dramaturgy of Ninagawa's Richard , Hamlet and Titus Andoronicus 03512 蜷蜷蜷蜷 KUMON Daisuke

Transcript of 12345678901234567890123452 3 4 5...

Page 1: 12345678901234567890123452 3 4 5 6gospel.aid.design.kyushu-u.ac.jp/~wiki/sotsuken07/abst/Word/03512.doc  · Web view03512 公文大輔 KUMON Daisuke. Title:

は じ め に蜷川幸雄は、ギリシャ悲劇から日本の古典・現

代劇といった様々な分野の作品の舞台演出を日本

だけでなく海外でも行っていて、「世界のニナガ

ワ」として知られている演出家である。

1章では、彼の著書により、演出に対する基本

的な考えや、俳優や舞台装置や音楽などに対して

求めているものやこだわりを調査する。2章から

4章では、ケーススタディとして、「彩の国シェ

イクスピア・シリーズ( シェイクスピア全37作品上演計画) 」の公演の中から、『リチャード三世』、『ハムレット』、『タイタス・アンドロニ

カス』の3作品の舞台演出を分析し、蜷川演出が

多くの人に受け入れられてきた理由を探る。

演出の 特徴蜷川は、自己模倣をしない、台詞はいじらない

という考えの下に演出を行っている。作品の解釈

が同じであっても、演出方法を時代の変化に合わ

せて変え、その作品に必要なものを演出で補うこ

とで、蜷川演劇はオリジナリティーのある舞台演

出として評価されている。

キャスティング方法は、作品のスタイルや上演

する劇場の規模で変えている。ただ、俳優につい

ては、「観客の持つ記憶というものに交差する肉

体」であるかどうかを重要視している。演じられ

る役の生活や個人史そのものが、見ている観客に

強烈に想起できる肉体であることが必要である。

また俳優は、「観客にとっての夢の対象」でもあ

るため、大衆の欲望を引き受けられる肉体でなけ

ればならないとも考えている。

蜷川演出の最大の特徴として群衆処理がある。

作品に含まれる寓意を分かりにくくする為や、大

劇場の巨大な劇的空間を埋める為など、様々な理

由で群衆を登場させる。また、作品のテーマや上

演する時代の流れなどに合わせ、群衆に様々な意

味を持たせている。群衆処理はダイナミックでも

ある一方で、徹底的に細部にもこだわっている。

群衆と同じく、劇的空間を埋めるものに舞台装

置がある。言葉や解釈などの重要性が意識される

中で、蜷川は、言葉と視覚を同格に扱った演出を

行っている。そして、舞台装置も、俳優と同じよ

うに「観客の記憶と交差する」舞台装置でなけれ

ばならないと考えている。ここでの「観客の記

憶」とは、観客一人一人の生活や個人史のことで

ある。視覚的な効果によって観客が何かしらの感

情を喚起することで、観客は作品の世界に入って

いくことができると考えている。

演出の 分析 1999 年に公演された『リチ

ャード三世』は、

複雑な背景を持

つ歴史劇として

ではなく、多面

性を持った魅力

的な悪のヒーロ

ーの作品として演出した。また、シンプルな舞台

装置ではあるが、鏡を使い観客を群衆に見立てる

演出などを行った。

 2001 年に公演された『ハム

レット』では、

作品が持ってい

る多くのテーマ

を、舞台装置に

盛り込んだ。例

えば、生死につ

いて悩む場面で

は、命の象徴として蝋燭が登場する。また、衣装

の色の変化で、心情の変化や人物の相関関係を表

現した。

 

2006 年に公演された『タイタス・アンドロニカス』では、古代ローマから現在まで変わらない復

讐の連鎖というテーマを、舞台中央に「カピトリ

ーノの雌狼」の彫像を置くことで表現した。また、

復讐の不毛性を、最後の場面で少年の叫びとして

加える演出を行った。

蜷川幸雄のシェイクスピア演出A Study on the Dramaturgy of Ninagawa's Richard Ⅲ, Hamlet and Titus Andoronicus

03512 公文大輔 KUMON Daisuke

Page 2: 12345678901234567890123452 3 4 5 6gospel.aid.design.kyushu-u.ac.jp/~wiki/sotsuken07/abst/Word/03512.doc  · Web view03512 公文大輔 KUMON Daisuke. Title:

ま と め蜷川は、観客の記憶に交差する肉体を持つ俳優

をキャスティングし、また、時代の流れに合わせ、

作品が持つテーマを舞台装置や衣装で視覚化する

ことで、観客の心情に深く浸透し、ヒットにつな

がっている。