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医療機関名
コセンティクスを使用される患者さん向けウェブサイト
www.cosentyx.jp/p_patient/
5025401006
CTX00069GK0005
C0818CY-MDS2018年8月作成
福岡大学医学部 皮膚科学教室 教授
今福 信一 先生
監修
を使用される患者さんへ
第6版
コセンティクスは、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、膿疱性乾癬の症状を改善するためのお薬です。皮膚や関節の炎症にかかわっている「IL(インターロイキン)-17A」のはたらきをおさえる生物学的製剤として国内で初めて承認されたお薬です。
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■ IL-17Aのはたらき
コセンティクスとは?コセンティクスは乾癬の症状を引き起こす原因の一つ
「IL-17A」のはたらきをおさえるお薬です。
投与できる方、できない方コセンティクスは、投与できる方とできない方がいらっしゃいます。
一方、以下のような方は、コセンティクスの投与を受けることができない、または投与において注意が必要になります。いずれかに当てはまる方は、必ず医師にお伝えください。
■ 投与できる方
■ 投与できない方
■ 注意が必要な方
せんかん
皮膚症状
関節症状
皮膚症状の改善
関節症状の改善
乾癬のあるときは… IL-17Aのはたらきをおさえると…
◉重い感染症をわずらっている方◉活動期の結核をわずらっている方◉コセンティクスに含まれる成分で、 過去にアレルギー反応を起こしたことがある方
今までの治療法(光線療法を含む)で十分な効果がみられない
❶
皮膚の症状が全身の10%(およそ手のひら10個分)以上にある❷
難治性の皮膚の症状または関節の症状がある
❸
◉感染症をわずらっている方、または感染症が疑われる方◉結核にかかったことのある方◉活動期のクローン病をわずらっている方◉ご高齢の方◉妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
皮膚や関節の症状が改善します。
IL-17Aが症状の発現・悪化に関係しています。
じんじょうせいかんせん
かんせつしょうせいかんせん のうほうせいかんせんかんせんせいかんせつえんコセンティクスの投与は、尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、または膿疱性乾癬の患者さんのうち、❶、❷、❸のいずれかに当てはまる方が対象になります。
コセンティクスは、大腿部(太もも)、腹部、上腕部の外側などの皮膚のうち、乾癬の症状や傷などがないところの皮下に投与する注射薬です。ご自身で注射するときは、大腿部(太もも)、腹部に注射します。ご家族の方が注射される場合は、上腕部の外側に注射することもできます。
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投与方法とスケジュール医療機関での投与と自己注射投与があります。
■ コセンティクスの投与スケジュールコセンティクスの投与スケジュールは、初回、1週後、2週後、3週後、4週後に投与し、以降、4週間の間隔で投与を続けていきます。投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行います。本剤による治療開始後、医師により適用が妥当と判断された場合は、自己投与も可能です。自己投与によりライフスタイルを大きく変更せず治療を行うことができます。
上腕部の外側
腹部
大腿部(太もも)
コセンティクス投与中は感染症にかかりやすくなる可能性があることから、体調管理に気を配り、日常生活では以下のようなことにご注意ください。
気をつけるポイント① (投与中)
■ 感染症予防のため体調を管理しましょう
コセンティクス投与中は、BCG、麻疹、風疹などの生ワクチンの接種で感染症が起こるおそれがあるため、これらの接種ができません。その他のワクチンの接種を希望される場合も、主治医にご相談ください。
日頃から手洗いやうがいを習慣づけましょう。
かぜやインフルエンザが流行っているときは、マスクなどで
予防を心がけましょう。
※1回300mgを投与する場合、コセンティクスを2本使用します。なお、1回150mgを投与する場合は、コセンティクスを1本使用します。
投与開始
6回目 7回目5回目4回目3回目2回目1回目
維持投与期には、4週間に1回の投与間隔になります。
8週 12週4週3週2週1週
4週間 4週間
通常は2本注射します。
■ 投与部位
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気をつけるポイント② (主な副作用)
コセンティクスの投与による主な副作用を知っておきましょう。
◉これらの症状に気づいたら、必ず医師または薬剤師にご連絡ください。◉その他でも、気になる症状があれば、医師にご相談ください。
結核、肺炎など 投与30分以内にみられる呼吸困難、血圧低下など
■ 予想される主な副作用
のどの痛み、さむけ、熱、せきなど
じんましん、かゆみなど
かぜ症状 アレルギー症状からだがだるい
全身症状
重い感染症 アナフィラキシー
副作用は必ず起こるというものではありませんが、気づかずに放置していると重くなり健康に影響をおよぼすことがあるので、早めに気づいて対処することが大切です。
気をつけるポイント③ (対処方法)
■ 感染症が疑われる症状
副作用は早めに「気づいて」対処することが大切です。
その他でも、気になる症状があれば、医師にご相談ください。
■ アナフィラキシーが疑われる症状
◉「皮膚のかゆみ」、「じんましん」、「声のかすれ」、「くしゃみ」、「のどのかゆみ」、「息苦しさ」、「どうき」、「意識の混濁」などの症状がみられる場合には、緊急に医師または薬剤師に連絡して、すみやかに受診してください。
※「息苦しい」場合は、救急車などを利用して直ちに受診してください。
◉発熱・せき・息苦しさなどの症状に気づいたら、必ず医師または薬剤師にご連絡ください。
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル(平成22年6月一部改訂)
■ 起こる可能性は低いものの特に注意が必要な副作用
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日常生活で気をつけたいこと乾癬の症状を悪化させないために気をつけること。
乾癬の症状の悪化には、日常生活の習慣が深くかかわっていることがわかっています。治療とともに、悪化させる原因をできるだけさける生活を心がけることが大切です。
乾癬の治療は続けることが大切なので、医療機関を受診する日を忘れないようにしましょう。その他、気になることがあれば、主治医または看護師、薬剤師にご相談ください。
皮膚をこすったり掻いたり、無理にかさぶたをはがしたりしないように注意しましょう。
皮膚への刺激をさける
脂っこいものや糖質の取りすぎに注意し、野菜を多くとるバランスのよい食事と適度な運動を心がけ、肥満などのメタボリック症候群にならないよう注意しましょう。
バランスのよい食事・運動
かぜなどの感染症にかからないように手洗いやうがいを心がけ、日ごろから体調管理に気を配りましょう。
感染症に注意する
自分なりのストレス発散法を見つけてできるだけ心をリラックスさせ、睡眠も十分にとるようにしましょう。
ストレスをうまく発散させる
医療費についてコセンティクスの治療でかかった負担額が少なくなったり、医療費控除が受けられる場合があります。
◉医療費控除に関する事項を記載した 確定申告書を税務署に提出します。
◉確定申告書を提出する際に、 医療費の支出を証明する書類(領収書など)が 必要になります。
◉給与所得がある方は、 源泉徴収票(原本)も添付してください。
生計を一にする家族の医療費が、1月から12月の1年間で10万円※を超える場合には、確定申告を行うと、所得税の控除を受けることができます。【医療費控除額の計算方法】
※その年の「総所得金額等」が200万円未満の方は、「総所得金額等」の5%の金額
1 医療費控除について
【申請窓口】 税務署
医療費控除額 = - -10万円※実際に1年間で
支払った医療費( )保険金等で補てんされた金額
1ヵ月間に支払った医療費の窓口支払額が上限額を超えた場合に、その超えた金額を加入している医療保険から支給される制度です。年齢や所得によって、最終的な自己負担額となる「自己負担上限額」が異なります。
2 高額療養費制度について
医療費の総額
窓口支払額
自己負担上限額高額療養費として支給される
◉加入している医療保険に、高額療養費の支給申請書を提出します。◉医療費の領収書の添付を求められる場合もあります。
【申請窓口】 加入している医療保険の窓口
医療費について
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70歳未満の方の場合 70歳以上の方の場合
適用区分
18,000円年間上限
144,000円
140,100円
57,600円
8,000円
24,600円
15,000円
ひと月の上限額(世帯ごと)
外来(個人ごと)多数回該当※
※直近の12ヵ月以内に3回以上、上限額に達した場合は、4回目から「多数回」該当となり、自己負担の上限額がさらに引き下がります。
※直近の12ヵ月以内に3回以上、上限額に達した場合は、4回目から「多数回」該当となり、自己負担の上限額がさらに引き下がります。
■ 高額療養費制度の自己負担上限額
年収約1,160万円~健保:標準報酬月額83万円以上国保:旧ただし書き所得901万円超
年収約770~約1,160万円健保:標準報酬月額53万~79万円国保:旧ただし書き所得600万~901万円
年収約370~約770万円健保:標準報酬月額28万~50万円国保:旧ただし書き所得210万~600万円
~年収約370万円健保:標準報酬月額26万円以下国保:旧ただし書き所得210万円以下
住民税非課税者
適用区分
252,600円+(医療費-842,000円)
×1%
167,400円+(医療費-558,000円)
×1%
80,100円+(医療費-267,000円)
×1%
57,600円
35,400円
140,100円
93,000円
44,400円
44,400円
24,600円
ひと月の上限額(世帯ごと) 多数回該当※
2018年8月からの制度に基づいて記載しています。2018年8月からの制度に基づいて記載しています。[厚生労働省ホームページより] [厚生労働省ホームページより]
252,600円+(医療費-842,000円)
×1%
93,000円167,400円+
(医療費-558,000円)×1%
44,400円
44,400円
80,100円+(医療費-267,000円)
×1%
Ⅱ住民税非課税世帯
Ⅰ住民税非課税世帯(年金収入80万円以下など)
年収約1,160万円~ 標準報酬83万円以上/課税所得690万円以上
年収約770万円~約1,160万円標準報酬53万円以上/課税所得380万円以上
年収約370万円~約770万円 標準報酬28万円以上/課税所得145万円以上
年収156万~約370万円標準報酬26万円以下 課税所得145万円未満等
現役並み所得者
住民税非課税等
一 般